JP2002262035A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2002262035A
JP2002262035A JP2001052237A JP2001052237A JP2002262035A JP 2002262035 A JP2002262035 A JP 2002262035A JP 2001052237 A JP2001052237 A JP 2001052237A JP 2001052237 A JP2001052237 A JP 2001052237A JP 2002262035 A JP2002262035 A JP 2002262035A
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scanning
signal
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JP2001052237A
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English (en)
Inventor
Kenji Hiromatsu
憲司 広松
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Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イメージスキャナで良好なシェーディング補
正を行う。特に、白基準板を副走査方向に移動しながら
白基準を取り込む移動シェーディングを改良する。 【解決手段】 移動シェーディングにおいて、白基準板
を読み取る際、あらかじめ、ごみのあるラインについて
は、ごみのある位置を記憶する手段からの情報により、
ごみのあるラインを飛ばして、規定数Nライン、例えば
64ライン分白基準板を読み取る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】複写機、FAX等の画像読取
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】リニアイメージセンサを使用した画像読
取装置におけるシェーディング補正の方法として、固定
した位置で白色基準板を読むのでなく、基準板と読み取
り系を副走査方向に相対的に移動させながら、白色基準
板を読み取るいわゆる移動シェーディングが提案されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】リニアイメージセンサ
を使用した画像読取装置にあっては、リニアイメージセ
ンサの画素ごとの感度のばらつき、レンズ、照明系の特
性による主走査方向の信号レベル不均一性を補正するた
め、白基準板を読み取ってのいわゆるシェーディング補
正が一般的に行われている。
【0004】この時、白基準板上の、傷、ごみ、埃、汚
れ(以降ごみで代表させる)を読み取ってしまうため発
生する、副走査方向のすじ、いわゆるシェーディングす
じが問題になる。
【0005】このシェーディングすじの対策として、移
動シェーディングが提案されている。移動シェーディン
グを行なうことにより、第一に、白基準板の塗料のむら
があってもそれが広範囲に渡って均一化されより望まし
い白基準が採取できる。第二に、仮に白基準板にごみが
あっても、それを含めて前後のラインのデータを平均す
ることで、そのごみの影響が軽減される効果がある。
【0006】しかし、この方法にあっても、ごみがあっ
た場合には、結局ごみ等の影響は若干軽減されるだけで
ある。このため、高品質画像を要求される画像読取装置
にあっては、移動シェーディングで、シェーディングす
じがでてしまった場合、移動シェーディングを取りやめ
て、マニュアルでごみの影響のない位置を探してシェー
ディングの固定位置での白基準板読み取りが行われてい
るのが現実である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明にあっては、移動
シェーディングにおける、第一の効果である、白基準板
の塗料むらなど空間周波数の低い不均一性を、広範囲の
平均化による、より望ましい白基準の採取を維持する。
これに加えて、第二のごみの影響の軽減にあっては、以
下の方法により、ごみを読み取らないようにする。すな
わち、そのごみの位置を予め記憶する手段を持ち、副走
査位置の管理手段と、前記ごみの位置を記憶する手段か
らの情報に基づき、移動シェーディング中に、ごみの位
置を飛ばして、読み取りライン数管理手段によって所定
のライン数になるまで、白基準板を読み取る。
【0008】以上により、第一に、白基準板の塗装むら
などの空間周波数の低い濃度むらの影響を軽減する効果
を維持しつつ、第二に、白基準板上のごみの影響をうけ
ない、好適な移動シェーディングを行なうことができ
る。
【0009】このことにより、ハイエンド複写機など、
高品質な読み取り画像を求められる画像読取装置にあっ
てその品質要求を満たすことができるようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら、本発明
の実施例を説明する。最初に、本発明実施例としてのカ
ラー複写機の全体について説明する。
【0011】図1は、本発明の実施例に係る画像形成装
置の断面構成を示す図である。同図において、符号20
1はイメージスキャナ部であり、ここでは、原稿を読み
取り、デジタル信号処理を行なう。また、200はプリ
ンタ部であり、イメージスキャナ部201にて読み取ら
れた原稿画像に対応した画像を、用紙上にフルカラーで
プリント出力する。
【0012】イメージスキャナ部201において、原稿
圧板202にて原稿台ガラス(プラテン)203上に載
置された原稿204を、ハロゲンランプ205の光で照
射する。この原稿204からの反射光はミラー206、
207に導かれ、レンズ208により3ラインセンサ
(以下、CCDという)210上に像を結ぶ。なお、レ
ンズ208には、赤外線カットフィルタ281が設けら
れている。
【0013】CCD210は、原稿204からの光情報
を色分解して、それよリフルカラー情報のレッド
(R)、グリーン(G)、ブルー(B)成分を読み取っ
た後、信号処理部209に送る。CCD210の各色成
分読み取りセンサ列は、各々が5000画素から構成さ
れている。これにより、原稿台ガラス203上に載置さ
れる原稿の中で最大サイズである、A3サイズの原稿の
短手方向297mmを、400dpiの解像度で読み取
る。
【0014】なお、ハロゲンランプ205、ミラー20
6は速度Vで、また、ミラー207は(1/2)Vで、
ラインセンサ210の電気的な走査方向(以下、主走査
方向という)に対して垂直方向(以下、副走査方向とい
う)に機械的に動くことにより、原稿204の全面を走
査する。
【0015】標準白色板211は、R、G、Bセンサ2
10−1〜210−3での読み取リデータの補正データ
を発生する。この白基準板211は、可視光でほぼ均一
の反射特性を示し、可視では白色の色を有している。こ
こでは、この白基準板211を用いて、R、G、Bセン
サ210−1〜210−3からの出力データの補正を行
なう。
【0016】また、画像信号処理部209では、読み取
られた信号を電気的に処理し、マゼンタ(M)、シアン
(C)、イエロー(Y)、ブラック(Bk)の各成分に
分解して、それをプリンタ部200に送る。また、イメ
ージスキャナ部201における1回の原稿走査(スキャ
ン)につき、M、C、Y、Bkの内、1つの成分がプリ
ンタ部200に送られ、計4回の原稿走査により1枚分
のプリントアウトが完成する。
【0017】プリンタ部200では、イメージスキャナ
部201からのM、C、Y、Bkの各画像信号がレーザ
ドライバ212に送られる。レーザドライバ212は、
画像信号に応じて半導体レーザ213を変調駆動する。
そして、レーザ光は、ポリゴンミラー214、f−θレ
ンズ215、ミラー216を介して、感光ドラム217
上を走査する。
【0018】現像器は、マゼンタ現像器219、シアン
現像器220、イエロー現像器221、ブラック現像器
222により構成され、これら4つの現像器が交互に感
光ドラム217に接して、感光ドラム217上に形成さ
れたM、C、Y、Bkの静電潜像を、対応するトナーで
現像する。また、転写ドラム223は、用紙カセット2
24、または用紙カセット225より給紙された用紙を
転写ドラム223に巻き付け、感光ドラム217上に現
像されたトナー像を用紙に転写する。
【0019】このようにして、M、C、Y、Bkの4色
についてのトナー像が順次、転写された後、用紙は、定
着ユニット226を通過して排紙される。
【0020】次に、本実施例に係るイメージスキャナ部
201について詳細に説明する。図2は、CCD210
の外観構成を示す図である。同図において、210−1
は赤色光(R)を読み取るための受光素子列(フォトセ
ンサ)であり、210−2、210−3は、順に、緑色
光(G)、青色光(B)の波長成分を読み取るための受
光素子列である。
【0021】これらR、G、Bの各センサ210−1〜
210−3は、主走査方向、副走査方向に10μmの開
口をもつ。
【0022】上記の3本の異なる光学特性を持つ受光素
子列は、R、G、Bの各センサが原稿の同一ラインを読
み取るべく、互いに平行に配置されるように、同一のシ
リコンチップ上においてモノリシック構造をとる。そし
て、このような構成のCCDを用いることで、各色分解
読み取りでのレンズ等の光学系を共通にし、これによ
り、R、G、Bの色毎の光学調整を簡潔にすることが可
能となる。
【0023】図3は、図2に示す点線a−a′にてイメ
ージスキャナ部201を切断したときの断面図である。
同図に示すように、シリコン基板210−5上にR色読
み取り用のフォトセンサ210−1と、G、B各々の可
視情報を読み取るフォトセンサ210−2、210−3
が配置されている。
【0024】R色のフォトセンサ210−1上には、可
視光の内、R色の波長成分を透過するRフィルタ210
−7が配置される。同様に、G色のフォトセンサ210
−2上にはGフィルタ210−8が、また、B色のフォ
トセンサ210−3上にはBフィルタ210−9が配置
されている。なお、210−6は、透明有機膜で構成さ
れた平坦化層である。図4は、図2において符号Bにて
示される受光素子の拡大図である。上記の各センサは、
図4に示すように、主走査方向に一画素当たり10μm
の長さを持つ。各センサは、上述のようにA3サイズの
原稿の短手方向(長さ297mm)を400dpiの解
像度で読み取ることができるように、主走査方向に50
00画素を有する。また、R、G、Bの各センサのライ
ン間の距離は80μmであり、400dpiの副走査方
向の解像度に対して、各8ラインずつ離れている。
【0025】次に、本実施例に係る画像処理装置のプリ
ンタ部での濃度再現法について説明する。
【0026】本実施例では、プリンタの濃度再現のため
に、従来より良く知られているPWM(パルス幅変調)
方式により、半導体レーザ213の点灯時間を画像濃度
信号に応じて制御する。これにより、レーザの点灯時間
に応じた電位の静電潜像が感光ドラム217上に形成さ
れる。そして、現像器219〜222で、静電潜像の電
位に応じた量のトナーで潜像を現像することにより、濃
度再現が行なわれる。
【0027】図5は、本実施例に係るプリンタ部での濃
度再現の制御動作を示すタイミングチャートである。符
号10201はプリンタ画素クロックであり、これは4
00dpiの解像度に相当する。
【0028】なお、このクロックはレーザドライバ21
2で作られる。また、プリンタ画素クロック10201
に同期して、400線の三角波10202が作られる。
なお、この400線の三角波10202の周期は、画素
クロック10201の周期と同じである。
【0029】画像信号処理部209から送られる、40
0dpiの解像度で256階調(8bit)のM、C、
Y、Bkの画像データ、及び200線/400線切り換
え信号が、上記のCLOCK信号に同期して伝送されるが、
レーザドライバ212で、不図示のFIFOメモリによ
リブリンク画素クロック10201に同期合わせが行な
われる。この8bitのデジタル画像データは、D/A
変換器(不図示)によリ、アナログ画像信号10203
に変換される。そして、上述の400線三角波1020
2とアナログ的に比較され、その結果、400線のPW
M出力10204が生成される。
【0030】デジタル画素データは00H(Hは16進
を示す)からFFHまで変化し、400線PWM出力1
0204は、これらの値に応じたパルス幅となる。ま
た、400線PWM出力の一周期は、感光ドラム上では
63.5μmになる。
【0031】レーザドライバ212では、400線の三
角波の他に、プリンタ画素クロック10201に同期し
て、その倍の周期の200線の三角波10205をも作
る。そして、この200線の三角波10205と400
dpiのアナログ画像信号10203とを比較すること
により、200線のPWM出力信号10206を生成す
る。200線のPWM出力信号10206は、図5に示
すように、127μmの周期で感光ドラム上に潜像を形
成する。
【0032】200線での濃度再現と400線での濃度
再現では、200線の方が濃度再現のための最小単位が
127μmと400線の2倍であるため、階調再現性が
良い。しかし、解像の点では、63.5μm単位で濃度
を再現する400線の方が、高解像度な画像記録に適し
ている。このように、200線のPWM記録は階調再現
に適しており、400線のPWM記録は解像度の点で優
れているため、画像の性質によって200線のPWMと
400線のPWMの切り換えを行なうようにしている。
【0033】上記の切り換えを行なうための信号が、図
5に示す200線/400線切り換え信号10207で
あり、画像信号処理部209から、400dpiの画像
信号に同期して画素単位にレーザドライバ212に入力
される。この200線/400線切り換え信号が論理L
ow(以下、Lレベルという)の場合には、400線の
PWM出力が選択され、それが論理High(以下、H
レベルという)の場合には、200線のPWM出力が選
択される。
【0034】次に、画像信号処理部209について説明
する。図6は、本実施例に係るイメージスキャナ部20
1の画像信号処理部209における画像信号の流れを示
すブロック図である。同図に示すように、CCD210
より出力される画像信号は、アナログ信号処理部101
に入力され、そこでゲイン調整、オフセット調整をされ
た後、A/Dコンバータ102で、各色信号ごとに8b
itのデジタル画像信号R1、G1、B1に変換され
る。その後、シェーディング補正部103に入力され、
色ごとに標準色板211の読み取り信号を用いた公知の
シェーディング補正が施される。
【0035】クロック発生部121は、1画素単位のク
ロックを発生する。また、主走査アドレスカウンタ12
2では、クロック発生部121からのクロックを計数
し、1ラインの画素アドレス出力を生成する。そして、
デコーダ123は、主走査アドレスカウンタ122から
の主走査アドレスをデコードして、シフトパルスやリセ
ットパルス等のライン単位のCCD駆動信号や、CCD
からの1ライン読み取り信号中の有効領域を表わすVE
信号、ライン同期信号HSYNC*を生成する。なお、
主走査アドレスカウンタ122はHSYNC*信号でク
リアされ、次のラインの主走査アドレスの計数を開始す
る。
【0036】図2に示すように、CCD210の受光部
210−1、210−2、210−3は、相互に所定の
距離を隔てて配置されているため、図6のラインディレ
イ回路104、105において、副走査方向の空間的ず
れを補正する。具体的には、B信号に対して副走査方向
で、R、Gの各信号を副走査方向にライン遅延させてB
信号に合わせる。
【0037】入カマスキング部106は、CCD210
のR、G、Bのフィルタ210−7、210−8、21
0−9の分光特性で決まる読み取り色空間を、NTSC
の標準色空間に変換する部分であり、次式のようなマト
リックス演算を行なう。
【0038】
【数1】
【0039】光量/濃度変換部(LOG変換部)107
はルックアップテーブルROMにより構成され、R4、
G4、B4の輝度信号がCO、MO、YOの濃度信号に
変換される。ライン遅延メモリ108は、後述する黒文
字判定部113で、R4、G4、B4信号から生成され
るUCR、FILTER、SEN等の判定信号までのラ
イン遅延分だけ、CO、MO、YOの画像信号を遅延さ
せる。その結果、同一画素に対するC1、M1、Y1の
画像信号と黒文字判定信号はマスキングUCR回路10
9に同時に入力される。
【0040】マスキング及びUCR回路109は、入力
されたY1、M1、C1の3原色信号により黒信号(B
k)を抽出し、さらに、プリンタ212での記録色材の
色濁りを補正する演算を施して、Y2、M2、C2、B
k2の信号を各読み取り動作の度に順次、所定のビット
幅(8bit)で出力する。
【0041】主走査変倍回路110は、公知の補間演算
により画像信号及び黒文字判定信号の主走査方向の拡大
縮小処理を行なう。また、空間フィルタ処理部(出力フ
ィルタ)111は、後述するように、LUT117から
の2bitのFILTER信号に基づいて、エッジ強
調、スムージング処理の切り換えを行なう。
【0042】このように処理されたM4、C4、Y4、
Bk4の画像信号と、200線/400線の切り換え信
号であるSEN信号は、上記のレーザドライバ212に
送られ、プリンタ部200でPWMによる濃度記録が行
なわれる。
【0043】図7は、図6に示す画像信号処理部209
における各制御信号のタイミングを示す図である。同図
において、VSYNC信号は、副走査方向の画像有効区
間信号であり、論理“1”の区間において、画像読み取
り(スキャン)を行なって、順次、(C)、(M)、
(Y)、(Bk)の出力信号を形成する。また、VE信
号は、主走査方向の画像有効区間信号であり、論理
“1”の区間において主走査開始位置のタイミングをと
り、主にライン遅延のライン計数制御に用いられる。そ
して、CLOCK信号は画素同期信号であり、“0”→
“1”の立ち上がりタイミングで画像データを転送し、
上記のA/Dコンバータ102、黒文字判定部113の
各信号処理部に供給するとともに、レーザドライバ21
2に画像信号、200線/400線の切り換え信号を伝
送するのに用いられる。
【0044】次に、本発明における移動シェーディング
の改良について説明する。前提として白基準板のごみの
位置の判別を行なう。あらかじめ本機以外の検査機で汚
れの位置を判別しておき、データとしてそれを受け渡し
てもよいが、本実施例では、イメージスキャナ自身によ
って白基準板を読み取って判別する方法をとる。
【0045】本機搭載状態で、前述のイメージスキャナ
でもって、白基準板を読み取る。この時のシェーディン
グ補正用の、白基準データは通常の移動シェーディング
で取り、黒基準は光源を消灯した状態でとる。
【0046】白基準板211は、主走査方向に長い細長
い長方形をしている。読み取った画像データは、図8の
白基準板の形状の通り、一般的に主走査方向に長く、副
走査方向に短い、矩形の画像データとなる。本実施例で
は、8ビット長のRGB画像である。
【0047】今、あるイメージセンサの画素に注目し
て、副走査方向の断面を取る。それをグラフにしたの
が、図9である。横軸は副走査方向の位置であり、縦軸
は、画像のデータのデジタル値である。
【0048】図9に示す通り、白基準板上のごみがある
ため、グラフはかならずしも平坦にはならず、上に飛び
出したり、下に飛び出したりする部分がでてくる。ま
た、白色基準板の塗料の塗装むらなどの低周波の成分も
ある。この低周波の成分は移動シェーディングで解決で
きるため、ここでは、低周波の成分は抽出せず、ごみの
成分のみ検出する。ごみの位置を判断して抽出する、そ
の方法は各種考えられるが、本実施例では、次のように
する。
【0049】第一の方法では、まずこの注目画素の白基
準板読み取りデータの副走査方向のデータ全体の平均を
とる。この平均値からあるスレッショルド値を設けてそ
れを超えた部分をごみと判断してやる。
【0050】第二の方法では、副走査方向に適当な大き
さのウィンドーを定義し、このウィンドー内部で、第一
の方法と同じ手法でごみを抽出する。この意味は、低周
波の塗装むらなどの成分を除去した上で、ごみの位置を
検出することができることにある。
【0051】こうして、第一および第二の方法で、ごみ
等の位置を、ある注目画素について求めた。
【0052】次に、同じことを、主走査方向すべての画
素についてひとつづつ行なう。なお、以上の作業は、白
基準板の読み取り画像を保持できるメモリが持てば、C
PUを使用してメモリ上で行なうことができるため、高
速に処理できる。
【0053】こうして、すべての主走査方向の画素につ
いて、ごみの位置が抽出され、そのごみの位置がメモリ
上に記憶されている状態となる。本実施例では、ごみの
位置は1として、ない位置は0として2値の情報として
記憶されている。
【0054】この様子を示すのが、図11である。この
例では、ごみの位置が、メモリ上に2点示されている。
この様子を横軸を副走査の位置、縦軸をごみのあるなし
としたグラフを描くと、図10のようになる。図10の
ように、副走査方向の2箇所についてごみがあることが
表示されている。
【0055】こうして得られた、全画素に着目した時に
ごみのある位置をごみ位置記憶手段1072に記憶す
る。
【0056】さてここで、ごみのない領域が、十分にな
い場合、たとえば、移動シェーディングで、64ライン
を取り込んで平均するとして、64ライン分ないことが
判別された場合は、図示しない操作部に、その旨表示
し、白基準板の清掃または交換を促してもよい。
【0057】次に本発明における移動シェーディングの
構成について説明する。
【0058】図12が従来の移動シェーディングの回路
構成である。すなわち、読み取り系を副走査方向に動か
しながら、ラインメモリに複数ライン分、たとえば64
ライン分のデータを加算して取り込む。取り込んだライ
ンの数は読み取りライン数計数手段であるカウンタ10
56で管理され、この例では64ラインを取り込むまで
カウントされ、コンパレータで比較し64ライン取り込
んだ後には取り込みを止めるように動作する。こうして
加算された64ライン分のデータを図示しないビットシ
フトなどで、1/64してやったものを出力する。こう
して、副走査方向、64ライン分平均した白基準のデー
タが得られる。
【0059】図13は、この様子をタイミングチャート
で説明したものである。VCLKは主走査の1画素ごと
のクロックであり、本実施例では、5000素子のセン
サで5000クロックである。HSYNC*信号は、水
平同期信号であり、1主走査周期ごとに発生する。VE
NB*は垂直イネーブル信号であり、従来例の64ライ
ンの移動シェーディングでは、N=64、すなわちHS
YNC*信号が64回発生する間、アクティブとなる。
アクティブの間取ラインメモリヘの取り込みが行われ
る。
【0060】本発明の実施例による移動シェーディング
の改良の構成を示すのが、図14である。副走査位置管
理手段1071に加えて、ごみ位置記憶手段1072と
をあわせてもつ。このごみ位置記憶手段1072には、
先に説明した方法で検出した、白基準板上のごみの位置
が記憶されている。
【0061】タイミングチャート図15を使って説明す
る。副走査位置管理手段1071によって、適切な位置
から白基準板サンプルを開始する。図15でVENB*
は、ごみ位置記憶手段1072によってごみのない位置
では、アクティブになり、ごみのある位置では、インア
クティブになるように制御される。これにより、ごみの
ない位置のみ、HSYNC*信号が、ゲート1075を
通り、信号MSYNC*として読み取りライン数計数手
段であるカウンタ1076でカウントされる。ラインメ
モリヘの基準データのサンプルはMSYNC*に同期し
て行われる。このMSYNC*が64回分サンプル加算
される。
【0062】副走査位置の管理手段は、フォトインタラ
プタ等からなる副走査原点検出手段と、副走査モータパ
ルスをカウントする手段とからなるように構成した。副
走査モータパルスをカウントする代わりに、水平同期信
号HSYNC*をカウントしてもよい。
【0063】以上により、白基準板のごみのある位置を
さけながら、移動シェーディングにより白基準データを
取り込むことができた。サンプル加算されたデータを図
示しないCPU等を使用してビットシフトなどの除算方
法により、1/64して白基準データとする。
【0064】こうして得られた、改良された移動シェー
ディングによる、白基準データを使用すれば、第一に、
白基準板の塗装むらなどの空間周波数の低い濃度むらの
影響を軽減する効果を維持しつつ、第二に、白基準板上
のごみの影響をうけない、好適な移動シェーディングを
行なうことができる。
【0065】このことにより、ハイエンド複写機など、
高品質な読み取り画像を求められる画像読取装置にあっ
てその品質要求を満たすことができるようになる。
【0066】次に、こうして得られた白基準データか
ら、実際の複写動作時に、どのようにシェーディング補
正の動作が行われるのかを説明する。
【0067】図14で、複写動作時に作動するシェーデ
ィング補正を説明する。黒基準Bを格納するレジスタ1
074と、先に求めた、白基準を使用して、 1/(W(i)−B) を計算したシェーディング補正用乗数値を保存するライ
ンメモリ1073と、加算手段と、乗算手段とからな
り、図16のシェーディング補正演算を実時間で行な
う。なおiは画素の番号をあらわす。その数は有効画素
数5000画素を持つラインイメージセンサであればそ
れに対応した数となる。なお、ラインメモリ1073
は、白基準板サンプルの時はサンプル保持用に使用し、
複写動作時にはシェーディング補正用乗数値を保存する
ようにできるようにしてハードウェアを削減した。
【0068】図16において、INPUTはシェーディ
ング補正前の画像データであり、OUTPUTはシェー
ディング補正後の画像データである。
【0069】本実施例では、黒基準をBのように、実用
上は、ラインイメージセンサの奇数、偶数画素に対応す
る二つの値を持つだけでも差し支えないことが多いため
レジスタで持った。図には奇数、偶数画素用のレジスタ
を代表してひとつのレジスタで表現している。白基準W
(i)はほとんどの場合、各画素すべてについて個別に
持つ必要がある。
【0070】以上のシェーディング補正により、ライン
イメージセンサの各画素ごとのオフセットや感度のばら
つきを補正し、画素に対する入射光量に比例したデータ
の読み取りデータが得られる。
【0071】
【発明の効果】本発明によれば、第一に、白基準板の塗
装むらなどの空間周波数の低い濃度むらの影響を軽減す
る効果を維持しつつ、第二に、白基準板上のごみの影響
をうけない、好適な移動シェーディングを行なうことが
できる。
【0072】このことにより、ハイエンド複写機など、
高品質な読み取り画像を求められる画像読取装置にあっ
てその品質要求を満たすことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る画像形成装置の断面構
成を示す図である。
【図2】 CCD210の外観構成を示す図である。
【図3】 図2に示す点線a−a′にてイメージスキャ
ナ部201を切断したときの断面図である。
【図4】 図2において符号Bにて示される受光素子の
拡大図である。
【図5】 実施例に係るプリンタ部での濃度再現の制御
動作を示すタイミングチャートである。
【図6】 実施例に係るイメージスキャナ部201の画
像信号処理部209における画像信号の流れを示すブロ
ック図である。
【図7】 図6に示す画像信号処理部209における各
制御信号のタイミングを示す図である。
【図8】 白色基準板を示す図である。
【図9】 白色基準板上のごみを説明する図である。
【図10】 白色基準板上のごみを説明する図である。
【図11】 ごみ検出結果を示す図である。
【図12】 従来の移動シェーディングを説明する図で
ある。
【図13】 タイミングを説明する図である。
【図14】 本発明の移動シェーディングの改良を説明
する図である。
【図15】 タイミングを説明する図である。
【図16】 シェーディング補正の式である。
【符号の説明】
200 プリンタ 201 イメージスキャナ部 202 原稿圧板 203 原稿台ガラス 204 原稿 205 ハロゲンランプ
フロントページの続き Fターム(参考) 5B047 AA01 AB04 BA02 BB02 BC05 BC09 BC11 BC14 CA07 CB09 DA04 DC06 5C072 AA01 BA08 CA03 DA02 DA04 EA05 FB12 LA15 RA16 UA02 UA11 XA01 5C077 LL04 LL13 MM03 MM14 MM27 PP06 PP71 PQ17 PQ22 SS03 TT06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を照明する光源と、リニアイメージ
    センサと、副走査送り手段と、副走査原点検出センサ
    と、原稿と前記リニアイメージセンサとを、リニアイメ
    ージセンサの走査方向と垂直な方向に相対的に移動させ
    副走査を行い、副走査方向に走査しながらシェーディン
    グ白基準板を読み取るイメージスキャナにあって、ごみ
    のある副走査位置を記憶する手段と、前記記憶手段から
    の情報にもとづき、移動シェーディング中に、ごみの位
    置を飛ばして、読み取りライン計数手段によって所定の
    ライン数になるまで、白基準板を読み取ることを特徴と
    する画像読取装置。
  2. 【請求項2】 副走査位置の管理手段は、副走査原点検
    出手段と、副走査モータパルスをカウントする手段から
    なることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 副走査位置の管理手段は、副走査原点検
    出手段と、水平同期信号をカウントする手段からなるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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