JP2006121675A - 画像処理装置、画像処理プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 カラー画像の原稿から画質劣化のない良好なモノクロ画像を得ることができる技術を提供する。
【解決手段】 画像を構成する画素の色相に関する情報を取得する色相情報取得部と、前記画像を構成する画素の色相の濃度に関する情報を取得する濃度情報取得部と、前記取得された色相に関する情報および色相の濃度に関する情報に基づいて、画像を構成する画素と同一の色相かつ同一の色濃度を有する画素の数の割合が、所定の閾値よりも高いとき、前記画像をモノクロ画像に変換した場合における前記画像の画質劣化が生ずる可能性が高いと判定する劣化判定部とを有する。
【選択図】 図16
【解決手段】 画像を構成する画素の色相に関する情報を取得する色相情報取得部と、前記画像を構成する画素の色相の濃度に関する情報を取得する濃度情報取得部と、前記取得された色相に関する情報および色相の濃度に関する情報に基づいて、画像を構成する画素と同一の色相かつ同一の色濃度を有する画素の数の割合が、所定の閾値よりも高いとき、前記画像をモノクロ画像に変換した場合における前記画像の画質劣化が生ずる可能性が高いと判定する劣化判定部とを有する。
【選択図】 図16
Description
本発明は、画像処理装置および画像処理プログラムに関するものである。
従来、縮小光学系に用いられるCCDラインセンサは、1列のCCDラインセンサで構成されたセンサと、3列のCCDラインセンサであってそれぞれの表面に赤(R)、緑(G)、青(B)の色フィルタを配置した3列のCCDラインセンサで構成されたセンサが一般的である。
上述した1列のCCDラインセンサで構成されたセンサは、基本的にはモノクロ原稿読取で使用され、このCCDラインセンサを用いてカラー原稿を読み取る際は、光の3原色であるR、G、Bの分光特性を有する3つの光源を備え、これらの光源を順次点灯させることでカラー原稿の画像情報をR、G、Bの色情報に分けて読み取る方式を採用している。また、分光特性が白色である光源を用い、この光源とラインセンサとの光路中にR,G,Bの色フィルタを配置し、この色フィルタを切り替えることでラインセンサに入射する色情報を分離する方式もある。
上述した3列のCCDラインセンサで構成されたセンサは、基本的にカラー原稿読取で使用され、この場合の光源は発振波長400nmから700nmの可視光領域を十分カバーする分光特性を有するものが使用され、R、G、Bの色情報の分離は各ラインセンサの表面に配置された色フィルタで行われる。
また、この3列のCCDラインセンサを用いてモノクロ原稿を読み取る際は、構成された3つのCCDラインセンサの内、1つのラインセンサの出力(一般的には朱色の捺印を確実に読み取る目的でGのラインセンサ出力)を用いる場合と、3つのラインセンサの出力を全て用いて白/黒情報を生成する方式とがある。
受光面上に色フィルタを配置しないラインセンサが用いられる一般的なモノクロスキャナでカラー原稿を読取る場合、ラインセンサには原稿からの反射光が入射するため、輝度の変化は読取れるが、色に関する情報は読取ることができない。よって、下地が青の原稿の上に赤文字で情報が示されている場合、光源の分光特性にも影響されるが、反射率が同じであった場合は、青と赤の区別ができず、同一信号として処理されてしまう。この結果、カラー原稿をモノクロスキャナで読取ると情報の欠落が生じ、その信号を用いて紙に印字する複写動作を行った場合、文字または画像等が欠落してしまう問題があった。
また、赤(R)、緑(G)、青(B)の色フィルタをそれぞれ3つのラインセンサの表面に配置した3列のラインセンサを用いてカラー原稿を読取ってモノクロ画像を得るモノクロ複写を行う場合、カラー原稿の色によっては同一色となり、カラー原稿上の情報が欠落してしまう場合がある。
スキャナの場合、原稿からの反射光を各ラインセンサ上に結像して画像情報を読取っているため、光の3原色の赤、青、緑の加色法によって色情報が再現される。また、ラインセンサ上の色フィルタである赤と青と緑の波長域を加算することで、擬似的に無彩色を生成する方式がある。この場合、下式によりモノクロ情報が生成される。
モノクロ情報=(赤情報+青情報+緑情報)/3
しかし、この処理を用いると、例えば、下地の色が青の上に赤文字で情報が構成されている場合、下地の青情報読取時の各ラインセンサの出力は(赤:青:緑)=(0:255:0)、赤文字情報読取時の各ラインセンサの出力は(赤:青:緑)=(255:0:0)であったとすると、
青下地情報をモノクロ化した場合、(0+255+0)/3=85
赤文字情報をモノクロ化した場合、(255+0+0)/3=85
赤文字情報をモノクロ化した場合、(255+0+0)/3=85
となり、よって、このようなカラー原稿をモノクロ複写した場合、同一色となることが分かる。
同様の考えで、赤と青と緑のバランス(色度)が異なる情報であっても、赤と青と緑の加算結果が同一である情報は、全て同一の情報としてモノクロ複写の信号として扱われるため、カラー原稿をモノクロ複写した場合、文字または画像が欠落してしまうという問題がある。
この様に、従来の方式では画像の欠落の発生を検知することができず、そのまま画像出力を行ってしまうため、無駄な複写画像が出力されてしまう問題がある。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、カラー画像の原稿から画質劣化のない良好なモノクロ画像を得ることができる技術を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明に係る画像処理装置は、画像を構成する画素の色相に関する情報を取得する色相情報取得部と、前記画像を構成する画素の色相の濃度に関する情報を取得する濃度情報取得部と、前記取得された色相に関する情報および色相の濃度に関する情報に基づいて、画像を構成する画素と同一の色相かつ同一の色濃度を有する画素の数の割合が、所定の閾値よりも高いとき、前記画像をモノクロ画像に変換した場合における前記画像の画質劣化が生ずる可能性が高いと判定する劣化判定部とを有する構成となっている。
また、本発明に係る画像処理装置は、画像を構成する画素の色相に関する情報を取得する色相情報取得部と、前記画像を構成する画素の色相の濃度に関する情報を取得する濃度情報取得部と、前記取得された色相に関する情報および色相の濃度に関する情報に基づいて、各色相における色濃度と、該色濃度を有する画素の数との関係を表すヒストグラムを算出するヒストグラム算出部と、ヒストグラム算出部により算出されたヒストグラムにおいて、各色相におけるヒストグラムが重複する割合が、所定の閾値よりも高いとき、前記画像をモノクロ画像に変換した場合における前記画像の画質劣化が生ずる可能性が高いと判定する劣化判定部とを有する構成となっている。
上述した課題を解決するため、本発明に係る画像処理プログラムは、画像を構成する画素の色相に関する情報を取得する色相情報取得ステップと、前記画像を構成する画素の色相の濃度に関する情報を取得する濃度情報取得ステップと、前記取得された色相に関する情報および色相の濃度に関する情報に基づいて、画像を構成する画素と同一の色相かつ同一の色濃度を有する画素の数の割合が、所定の閾値よりも高いとき、前記画像をモノクロ画像に変換した場合における前記画像の画質劣化が生ずる可能性が高いと判定する劣化判定ステップとをコンピュータに実行させる構成となっている。
また、本発明に係る画像処理プログラムは、画像を構成する画素の色相に関する情報を取得する色相情報取得ステップと、前記画像を構成する画素の色相の濃度に関する情報を取得する濃度情報取得ステップと、前記取得された色相に関する情報および色相の濃度に関する情報に基づいて、各色相における色濃度と、該色濃度を有する画素の数との関係を表すヒストグラムを算出するヒストグラム算出ステップと、ヒストグラム算出ステップにより算出されたヒストグラムにおいて、各色相におけるヒストグラムが重複する割合が、所定の閾値よりも高いとき、前記画像をモノクロ画像に変換した場合における前記画像の画質劣化が生ずる可能性が高いと判定する劣化判定ステップとをコンピュータに実行させる構成となっている。
本発明によれば、カラー画像の原稿から画質劣化のない良好なモノクロ画像を得ることができるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態による4ラインCCDセンサを用いた画像読取装置(画像処理装置に相当)を示す側面図である。
図1は本発明の第1の実施の形態による4ラインCCDセンサを用いた画像読取装置(画像処理装置に相当)を示す側面図である。
画像読取装置では原稿orgが原稿台ガラス14上に下向きに置かれ、原稿orgは開閉自在に設けられた原稿固定用の原稿押えカバー15を閉めることで原稿台ガラス14上に押さえつけられる。
原稿orgは光源1で照射され、原稿orgからの反射光が第1ミラー3、第2ミラー5、第3ミラー6、及び集光レンズ8を介し、CCDセンサ基板10に実装されたCCDラインセンサ9のセンサ面上に結像される。原稿orgは光源1と第1ミラー3で構成される第1キャリジ4と、第2ミラー5と第3ミラー6で構成される第2キャリジ7が図示しないキャリジ駆動用モータで移動することで原稿org上を光源1からの照射光が走査することとなる。
また、第1キャリジ4の移動速度は第2キャリジ7の移動速度の2倍に設定することで、原稿orgからCCDラインセンサ9までの光路長が一定になるように制御されている。
このようにして原稿台ガラス14上に置かれた原稿orgは1ライン毎に順次読み取られ、CCDラインセンサ9により反射光である光信号の強度に応じたアナログ電気信号に変換される。その後、変換されたアナログ電気信号をデジタル信号に変換し、ハーネス12を介しCCDセンサ関連の制御信号を扱う制御基板11において、集光レンズ8による低周波歪みや、CCDラインセンサ(画像読取部に相当)9の感度バラツキにより生じる高周波歪みを補正するシェーディング(歪み)補正等のデジタル信号処理が施される。
なお、上述したアナログ電気信号をデジタル信号に変換する処理はCCDセンサ基板10で行ってもハーネス12を介して接続される制御基板11で行ってもよい。
シェーディング補正を行う際、黒の基準となる信号と白の基準となる信号が必要となり、前者の黒基準信号は、光源1を消灯状態として、CCDラインセンサ9に光が照射しない状態でのCCDラインセンサ9の出力信号とし、後者の白基準信号は光源1を点灯状態として白基準板13を読取った際のCCDラインセンサ9の出力信号とする。また、この基準信号を生成する際は、特異点や量子化誤差による影響を低減させるために複数ライン分の信号を平均化することが一般的に行われている。
次に、図2と図3を用いてCCDラインセンサ9の構成と動作説明を行う。
図2は、実施の形態としての1例である、受光面に色フィルタを配置しないラインセンサKと、受光面に青色、緑色、赤色(以下、それぞれB、G、Rと記す)の色フィルタをそれぞれ配置した3つのラインセンサである、ラインセンサBと、ラインセンサGと、ラインセンサRとの4つのラインセンサからなる4ラインCCDセンサの概略構成図を示す。ラインセンサK、B、G、R部はフォトダイオードアレイからなり、光電変換動作が行われる。
図2は、実施の形態としての1例である、受光面に色フィルタを配置しないラインセンサKと、受光面に青色、緑色、赤色(以下、それぞれB、G、Rと記す)の色フィルタをそれぞれ配置した3つのラインセンサである、ラインセンサBと、ラインセンサGと、ラインセンサRとの4つのラインセンサからなる4ラインCCDセンサの概略構成図を示す。ラインセンサK、B、G、R部はフォトダイオードアレイからなり、光電変換動作が行われる。
原稿orgが例えばA4サイズの原稿の場合、長手方向に297mm、短手方向に210mmの面積を有する。上記長手方向を主走査方向、短手方向を副走査方向として原稿読取動作を行う場合、CCDラインセンサ9のフォトダイオードアレイの有効画素の数は最低でも7016画素(400dpi時は4677画素)必要となる。一般的には7500画素(400dpi時は5000画素)のセンサが用いられている。
また、CCDラインセンサは図3に示すように、有効画素7500画素の前段に光が入射しないようにフォトダイオードアレイの一部にアルミ等で遮光した光シールド画素部分、有効画素の前後にダミー画素部分、空送り部分があるため、CCDラインセンサに蓄積した電荷全てを外部に出力するためには7500画素を超える転送CLK数が必要となる。
ここで、上記の有効画素領域外の光シールド画素部分と、空送り部分と、ダミー画素部分の合計を転送CLKの数で500パルスとすると、1ライン分のCCDラインセンサに蓄積された電荷を全てCCDラインセンサの外部に出力するためには8000パルスの転送CLK分の時間が必要となり、その時間が1ラインの光蓄積時間(tINT)となる。
また、CCDラインセンサの出力信号の特徴として、電気的基準レベル(基準電位:GND)に対し、ある一定オフセットを履いた電圧レベルを基準に信号が出力される。この基準となる電圧レベルを直流出力電圧(オフセットレベル:Vos)と呼ぶ。
図3に示す1ライン光蓄積時間(tINT)内のSH信号が“L”レベル時にラインセンサに照射された光エネルギーはフォトダイオードに電荷として蓄積され、SH信号が“H”レベル時に蓄積された電荷はフォトダイオードに隣接したシフトゲートを通り更に隣接したアナログシフトレジスタに転送される。この転送動作が終了したらSH信号を“L”レベルにしてシフトゲートを操作し、電荷がフォトダイオード外に漏れないようにし、再度フォトダイオードで電荷蓄積動作をはじめる。
アナログシフトレジスタに転送された電荷は画素単位で転送CLKの周期で外部に転送されていく。この動作のため、SH信号によりフォトダイオードからシフトゲートを通り電荷がアナログシフトレジスタに移動している期間は転送CLKを停止するように印加される(図3参照)。
また、転送CLKを常時入力し、CCDラインセンサ内部でSH信号に合わせて転送CLKを停止する場合も内部の電荷転送動作は同様となる。また、CCDラインセンサにより、上記SH信号及び転送CLKの極性は図3と異なる場合もあるが、センサの内部動作は同様である。上記8000パルスの転送CLK分の時間とは、SH信号時の転送CLK停止状態に関わらず、CLKの数ではなく時間として説明している。
例えば、4ラインCCDセンサ6の画像転送周波数f=20MHzと仮定すると、1ライン分の4ラインCCDセンサに蓄積された電荷を全て外部に出力するためには、8000(CLKs)×(1/20MHz)=400μsの時間が必要となり、この時間が4ラインCCDセンサの副走査方向1ライン分の光蓄積時間となる。
以下、転送CLKt0:20MHz,1ライン光蓄積時間tINT=400μsとして4ラインCCDセンサ9から出力されるアナログ信号振幅の関係を説明するが、製品仕様によってはこれらの転送CLK周波数、1ライン光蓄積時間は異なる。
4ラインCCDセンサは前記のようにラインセンサの受光表面部に色フィルタを配置しないラインセンサBKと、色フィルタを配置したラインセンサR、G、Bで構成されていて、これらのラインセンサに光源からの光を一様に照射した場合、ラインセンサRまたはラインセンサG、またはラインセンサBは特定領域の波長にしか感度を持たないのに対し、ラインセンサBKは波長領域400nm未満から1000nmを超える部分にまで感度があるので、出力されるアナログ信号振幅はラインセンサR、G、Bから出力されるアナログ信号振幅より大きいものになる。
なお、図4に示すように色フィルタを配置しないラインセンサBKのみ蓄積電荷を奇数画素と偶数画素に分離して出力する2系統出力形態を採用することでラインセンサBKを用いたモノクロ原稿を含む単色原稿読取りの高速化を図ることができる。この場合、図3に示した1系統出力型の出力信号と空送り部分、光シールド画素部分、ダミー画素部分、有効画素領域は機能としては同様であるが、全ての画素を転送するのに必要な転送CLKの数が半分になる。有効画素領域で考えると7500画素に対応して7500個のCLK数を必要とするが、2系統出力型だと半分の3750パルスのCLK数となり、図3のSH信号である1ラインの光蓄積時間を短く設定することができる。
それに応じ、受光表面部に色フィルタを配置したラインセンサR、G、Bのフォトダイオードの有効画素数を7500画素の半分である3750画素とし、また、画素形状を2倍とすることで読取り範囲をラインセンサKと同じにすることができる。ラインセンサは受光表面部に色フィルタを配置するか否かで感度が大きく異なるため、色フィルタを配置したラインセンサの画素面積を広げることで感度向上を図ることができる。
図5(A)にCCDラインセンサから出力される信号のアナログ処理回路のブロック構成図を示し、図5(B)に該アナログ処理におけるアナログ波形の説明図を示す。
CCDラインセンサ9から出力される信号のアナログ処理回路は、一般的に図5(A)に示すようにカップリングコンデンサ20、相関二重サンプリング回路であるCDS(Correlated Double Sampling)回路またはサンプルホールド回路21、ゲインアンプ部22、デジタル信号をアナログ信号に変換するDAC(Digital Analog Converter)23と、直流成分を除去するためオフセット除去回路24と、アナログ信号をデジタル信号に変換するADC(Analog Digital Converter)部25から構成される。
図5(B)を用いて具体的な動作を説明する。
CCDラインセンサからの出力信号は図3にも示したように直流出力電圧(Vos)を基準に出力される。この直流出力電圧(Vos)はCCDラインセンサにより異なり、+12V電源を使用するCCDラインセンサの場合、3〜8V程度のバラツキを持つ。この不確定なレベルを有する信号の直流成分を除去する目的で直列にカップリングコンデンサ20が接続されている。
CCDラインセンサからの出力信号は図3にも示したように直流出力電圧(Vos)を基準に出力される。この直流出力電圧(Vos)はCCDラインセンサにより異なり、+12V電源を使用するCCDラインセンサの場合、3〜8V程度のバラツキを持つ。この不確定なレベルを有する信号の直流成分を除去する目的で直列にカップリングコンデンサ20が接続されている。
この際、CDS回路またはサンプリングホールド回路21の処理のため、図3に示したダミー画素部分、または光シールド画素部分の電位を基準電位(Vref)に合わせこむ処理を行う。
次に、上記直流成分が除去されたCCDラインセンサからのアナログ信号を後段のADC部25の入力レンジに合わせこむ処理を行う。その際、直流成分を入力レンジに合わせこむためにDAC部23で直流電圧を生成し、その直流電圧にCCDセンサの光シールド画素部分の電圧が合うように、再度相関二重サンプリング回路であるCDS回路またはサンプルホールド回路21とオフセット除去回路24で直流成分の調整を行う。
図5(B)では、ADC部25の変換に必要な‘H’レベル側の基準電圧をADC基準1(ref(+))、‘L’レベル側の基準電圧をADC基準2(ref(−))とし、この電圧範囲内に入るように処理を行う。この際、ADC基準1(ref(+))を上回ったり、ADC基準2(ref(−))を下回る信号が入力されるとADC部25の出力が飽和してしまうため、基準を超えないようにする。
図6に制御基板11のブロック構成図を示す。
制御基板11は、CPU等の処理IC11Aと、各種タイミング生成回路11Bと、図5(A)に示した各種アナログ処理回路11Cと、ラインメモリ回路11Dと、画像処理回路部11Eで構成される。
制御基板11は、CPU等の処理IC11Aと、各種タイミング生成回路11Bと、図5(A)に示した各種アナログ処理回路11Cと、ラインメモリ回路11Dと、画像処理回路部11Eで構成される。
処理IC11Aは、CCDラインセンサ9の信号処理系を制御する他に、アドレスバスとデータバス等の制御信号を用い、光源1の制御を行う光源制御回路17や第1キャリジ4と第2キャリジ7を移動させるためのモータ19を制御するための駆動系制御回路18の制御も行う。
各種タイミング生成回路11Bで図3に示したSH信号や転送CLK1、CLK2等、CCDラインセンサ9を駆動するために必要な信号と、図5(B)に示した各種アナログ処理に必要な信号を生成する。各種タイミング生成回路11Bで生成したCCDラインセンサ9の駆動に必要な信号はCCDセンサ制御回路10Aでタイミング調整を行い、信号振幅レベル合せ、または、波形整形のためのCCDドライバ10Bを介しCCDラインセンサ9に入力される。ここで、CCDセンサ制御回路10Aは各種タイミング生成回路11Bに含まれていてもよい。
CCDラインセンサ9からの出力は各種アナログ処理回路11Cに入力され、図5(B)に示した各種アナログ処理が行われる。なお、図6では、この各種アナログ処理回路11Cを制御基板11の構成要素として記載したが、CCDセンサ基板10に配置するようにしてもよい。
CCDラインセンサ9は、図2および図4に記載したように、各ラインセンサが物理的に離れて配置されているため、各ラインセンサの読取り位置にはズレが生じている。ラインメモリ回路11Dでその読取り位置ズレを補正する。
画像処理回路部11Eでは、ラインメモリ回路11Dの制御を行う他に、デジタル信号に変換された画像信号を用いて行うシェーディング補正、拡大/縮小処理、LOG変換等の処理が行われる。本発明であるカラー原稿を読取り、その画像を無彩色であるモノクロ信号に変換する処理もこの画像処理回路部11Eで行われる。処理の詳細は後述する。
図7(A)および図7(B)は上記画像読取装置(スキャナ部60)と画像を紙に形成するプリンタ部70からなるデジタル複写機(画像処理装置に相当)の概略図である。プリンタ部としては、フルカラー対応の画像形成装置の一例が示されている。同図では、Y(イエロー)M(マゼンタ)C(シアン)K(ブラック)の現像系統が独立して配置した場合の図で、図7(A)はフルカラー画像を形成する場合の状態を示し、本発明におけるモノクロ画像形成時には図7(B)のようにY、M、C系統と用紙が接触せず、K系統のみで画像を形成する。
なお、プリンタ部(画像形成装置)は、画像を生成するために必要な処理、例えば、CCDラインセンサ9で読取った情報を、図示しない半導体レーザ等の発光素子の制御信号に変換する処理を行う画像処理基板71と、感光体ドラム72上に潜像を形成するための半導体レーザ等の発光素子が配置されたレーザ光学系ユニット73と、画像形成部70Aから構成される。また、画像形成部70Aは、電子写真プロセスで画像を生成するのに必要な感光体ドラム72、帯電器74と、現像器75と、転写チャージャ76と、剥離チャージャ77と、クリーナ78と、用紙Pを搬送するための用紙搬送機構79と、定着器80等で構成される。
そして、画像形成部70Aで用紙Pに画像が形成された用紙Pは用紙Pを機体の外部に排紙するための排出ローラ81を介し、図示しない排紙トレイに出力される。
なお、別のフルカラー対応の画像形成装置の構成例として、YMCKの4つの現像器が1つの感光体周辺に配置され、直接感光体に像を形成するように構成されたものでも良い。また、別のフルカラー対応の画像形成装置の構成例として、YMCKの4つの現像器が中間転写部材に一旦画像を形成し、その画像を感光体に転写する構成であってもよい。更に、別のフルカラー対応の画像形成装置の構成例として、YMCKの4つの現像器が中間転写部材に一旦画像を形成し、その画像を感光体に転写する構成としてもよい。
図8に画像読取装置60と画像形成装置70から構成した複写装置の概念図を示す。
システムとしては画像読取装置(スキャナ部60)と、記録媒体であるメモリ90と、各種画像処理部100と、半導体レーザを用いたレーザ光学系ユニット73と、電子写真プロセスを用いてトナーで画像を形成する画像形成部70Aからなる画像形成装置(プリンタ部70)、それら全ての制御を行うシステム制御部110とユーザが直接入力を行うコントロールパネル120で構成される。
この場合、複写装置を単体で使用する使用形態、ネットワークに接続して外部コンピュータPC101、PC102、PC103、・・・からネットワークプリンタとして使用する使用形態、複写装置をネットワークに接続して外部コンピュータPC101、PC102、PC103、・・・からネットワークスキャナとして使用する場合の使用形態などがある。
複写装置単体で動作する場合、まず、ユーザが画像読取装置(スキャナ部A)に複写したい原稿orgをセットし、コントロールパネル120から所望の設定を行う。コントロールパネル120は、図示しないが、原稿orgがモノクロ原稿であるか、カラー原稿であるかを装置に検知させるオートカラーボタンと、ユーザがあらかじめ原稿orgの種類を設定するフルカラーボタン、ブラックボタンと、複写装置で複写作業を行うか、画像読取装置であるスキャナとして使用するかを設定するコピー/スキャナ・ボタンと、拡大/縮小処理や、設定した枚数を表示するための表示部と、所望の枚数を入力するために0〜9と、入力した数値をクリアするためのクリアボタンからなる複写枚数設定と、コントロールパネルで設定した条件を初期化するためのリセットボタンと、コピー動作またはスキャナ動作を途中で中止するためのストップボタンと、コピー動作またはスキャナ動作を開始するスタートボタンから構成される。
コントロールパネル120には、上述した各種ボタンが例えば、液晶を用いたタッチパネルで構成された表示部に併用されていても問題はない。
原稿orgをセットしたら原稿押えカバー15を閉じ、コントロールパネル120を使用して、原稿の種類、原稿サイズに対して出力する用紙サイズ、1枚の原稿について複写する枚数等を設定し、スタートボタンを押印することで複写動作が開始する。この際、スキャナ部60で読み取った画像情報は、記録装置であるメモリ90に一時的に蓄積される。このメモリ90は、最大複写可能なサイズの画像情報を全て格納できる容量より大きな容量を持つページメモリで構成される。このメモリ90から出力される画像信号は後段の各種画像処理部100で拡大または等倍または縮小処理や、階調補正等の処理を行い、半導体レーザの制御信号に変換され、後段のレーザ光学系ユニット73に入力される。
レーザ光学系ユニット73で画像信号が半導体レーザの光出力となり、画像形成部70Aの感光体72へ照射する。画像形成部70Aは電子写真プロセスにより画像を形成する。
ネットワークプリンタとしての使用形態においては、システム制御部110を介してネットワーク接続により外部のコンピュータからの画像情報を出力する。
この動作の際は、外部のコンピュータ、例えばPC101から出力した画像情報はシステム制御部110を介してメモリ90に格納される。その後、複写動作同様に各種画像処理部を介し、プリンタ部70の画像形成部70Aで用紙Pに画像が印写され出力される。
この動作の際は、外部のコンピュータ、例えばPC101から出力した画像情報はシステム制御部110を介してメモリ90に格納される。その後、複写動作同様に各種画像処理部を介し、プリンタ部70の画像形成部70Aで用紙Pに画像が印写され出力される。
ネットワークスキャナとしての使用形態においては、スキャナ部60で読み取った画像情報をシステム制御部110を介してネットワーク接続によるコンピュータに画像を出力する。
例えば、ユーザがスキャナ部60に原稿orgをセットし、コントロールパネル120で原稿orgの種類、サイズ、コピー動作かスキャナ動作かどうかを設定する。また、ネットワークで接続してある画像情報の送り先であるコンピュータPC101のアドレスを設定し、スタートボタンを押印することで動作が開始する。スキャナ部60で読み取った画像情報はメモリ90に格納され、その後、後段の各種画像処理部100でJPEG、PDF形式のような所望の圧縮処理が行われる。その圧縮された画像情報はシステム制御部110を介し、ネットワークを通り外部コンピュータPC101に転送される。
次に、本発明における画像処理部(色相情報取得部および濃度情報取得部に相当)の構成を図9を用いて説明する。
上記構成において、スキャナ部60より出力されるカラー信号(色相に関する情報に相当)(RGB信号)およびモノクロ信号(色相の濃度に関する情報に相当)(BK信号)が画像処理部にて取得されると(色相情報取得ステップおよび濃度情報取得ステップに相当)、これらの信号は色変換部211に入力され輝度信号からCyan信号、Magenta信号、Yellow信号、BK信号へと濃度変換される。濃度変換されたC/M/Y/BK信号はそれぞれ濃度補正部212に入力される。
詳細は後述するが、濃度補正部212は、識別部215からの識別信号Dsc1に基づき濃度補正テーブルを選択し、各色の濃度補正を行う。濃度補正部212から出力される信号は、フィルタ処理部213にて識別部215から出力されるDsc1信号により、LPF(Low Pass Filter)処理やHPF(High Pass Filter)処理を選択し処理を行う。
フィルタ処理部213から出力された信号は、階調処理部214によりDsc1信号に基づき階調処理が行われる。階調処理が行われたC/M/Y/BK信号はシステム部/エンジン部に出力され画像が印字される。識別部215では文字領域と非文字領域を判別する識別信号Dsc1と、文字色と下地色を判別する識別信号Dsc2を出力する。。
画質劣化判定部(劣化判定部)216ではRGB信号/BK信号と識別信号Dsc2に基づき画像の潰れが発生するかを予測し、画像の潰れが発生すると判断した場合、判定信号Errを出力する。出力したErr信号はシステム部/エンジン部217に出力され、画質劣化が発生することをコントロールパネル218等の表示手段によりユーザに通知する。
以上の構成における識別部215の構成について、図10を用いて説明する。識別部215はエッジ検出部(領域判別部に相当)221と色相判定部222、下地色判定部223、色文字判定部224、色カテゴリ判定部225からなる。
エッジ検出部221は、RGB信号及びBK信号を入力信号とし、画像中のエッジを検出する。エッジ検出部221は図11に示すように、ソーベルフィルタにより、3×3のマトリクス演算を行うことで縦、横、斜め方向(45°方向を2種類)のエッジ特徴量を算出する。算出されたエッジ特徴量を閾値Thと比較することで、文字領域(特定領域に相当)の判定を行う(領域判別ステップ)。
この閾値ThはスキャナのMTF(Modulation Transfer Function)特性などに基づき、文字判定に好適な値を設定することとする。また文字領域判定結果を図12に示すように、文字内部に膨張することでエッジ部だけではなく、文字内部まで文字領域と判定することができる。
具体的には、検出されたエッジ位置に対して濃度変化の方向性を検出し、濃度が高くなっている領域に対して、3×3画素での分散値を算出する。この分散値が閾値以下であれば、文字検出結果を膨張する。この処理を検出されたエッジに対になるエッジ位置まで処理を行うことで文字内部の膨張処理を行う。膨張処理を行った結果、文字領域については1、非文字領域については0の信号を出力する。
なお、上述した構成においては、エッジ検出にソーベルフィルタを用いて行ったが、本発明は、ソーベルフィルタに限定されることはなく、一般的に知られているラプラシアンフィルタなど他のエッジ検出方法に置き換えても良い。
次に、色相判定部222について説明する。色相判定部222はRGB信号から色相/彩度を算出する。具体的にはRGB信号から、色相信号算出部251および彩度信号算出部252により、下記演算式
色相信号=tan-1((R−G)/(G−B))×180/π
彩度信号=Max(|R−G|,|G−B|)
彩度信号=Max(|R−G|,|G−B|)
を用いて色相信号/彩度信号を算出する。
ここで、Max(|R−G|,|G−B|)とは、R−Gの絶対値とG−Bの絶対値を比較し大きい方の値を出力する。算出された色相/彩度信号から判定部253により色相を判定する。具体的には算出された彩度信号を閾値thcと比較し、下記判定条件
ここで、Max(|R−G|,|G−B|)とは、R−Gの絶対値とG−Bの絶対値を比較し大きい方の値を出力する。算出された色相/彩度信号から判定部253により色相を判定する。具体的には算出された彩度信号を閾値thcと比較し、下記判定条件
彩度信号<thc ならば Black
彩度信号≧thc ならば 有彩色
彩度信号≧thc ならば 有彩色
によって有彩色とBlack(無彩色)の判定を行う。
この判定にて無彩色と判定されたならば、Black色相であることを出力する。つぎに有彩色と判定された場合は、色相信号を用いて色相を判定する。色相信号は図13に示すように、0°〜360°の範囲の角度により表現することができる。このように角度によって表される色相信号に基づき、下記の条件式
この判定にて無彩色と判定されたならば、Black色相であることを出力する。つぎに有彩色と判定された場合は、色相信号を用いて色相を判定する。色相信号は図13に示すように、0°〜360°の範囲の角度により表現することができる。このように角度によって表される色相信号に基づき、下記の条件式
thh6<色相信号≦thh1 ならば Red
thh1<色相信号≦thh2 ならば Yellow
thh2<色相信号≦thh3 ならば Green
thh3<色相信号≦thh4 ならば Cyan
thh4<色相信号≦thh5 ならば Blue
thh5<色相信号≦thh6 ならば Magenta
thh1<色相信号≦thh2 ならば Yellow
thh2<色相信号≦thh3 ならば Green
thh3<色相信号≦thh4 ならば Cyan
thh4<色相信号≦thh5 ならば Blue
thh5<色相信号≦thh6 ならば Magenta
を用いて色相を判定する。なお、下記条件式におけるthh1〜thh6は、色相信号をいずれかの色相領域に割り当てるための閾値である。
以上の判定により、1画素毎の色相を判定する。色相判定結果後、Blackであれば“0”、Redは“1”、Yellowは“2”、Greenは“3”、Cyanは“4”、Blueは“5”、Magentaは“6”の色相判定結果信号を出力する。
以上の判定により、1画素毎の色相を判定する。色相判定結果後、Blackであれば“0”、Redは“1”、Yellowは“2”、Greenは“3”、Cyanは“4”、Blueは“5”、Magentaは“6”の色相判定結果信号を出力する。
次に下地色判定部223について説明する。下地色判定部223は、サンプリング抽出部271と、エッジ画素除去部272と、下地色相判定部273とからなる。サンプリング抽出部271は、図14に示すように色相判定部222の出力信号に対して、9×9画素のブロック単位で主走査方向に9画素単位でサンプリングを行う。
9×9画素単位にサンプリングした後、エッジ画素除去部272によりエッジ検出結果を用いて、9×9画素内に存在するエッジ画素171(文字画素)を除去する。下地色相判定部273では、エッジ画素が除去された9×9画素ブロックに存在している下地の画素(周辺領域に相当)172中に各色相が何画素存在するかカウントし、最大値のカウント値となる色相をブロックの色相とする。
このように色相判定に基づき下地色を判定する。下地色判定結果は、Blackであれば“0”、Redは“1”、Yellowは“2”、Greenは“3”、Cyanは“4”、Blueは“5”、Magentaは“6”として出力される。このとき、9×9画素内にエッジ画素が存在しない場合には、写真領域として判定し下地色判定結果を“7”として出力する。
次に色文字判定部224について説明する。色文字判定部の構成は図10に示すように、エッジ検出結果と色相判定結果を組み合わせ、文字領域の色を判定する。具体的には、図15に示す表に基づきDsc1信号を出力する。
図15に示すように、エッジ検出部221の出力信号が“0(非文字)”であれば、色相判定部の出力信号に拘わらず、“7”を出力する。エッジ検出部221の出力信号が“1”の場合には色相判定部の出力信号に基づき、出力する値を切り替える。
次に色カテゴリ判定部225について説明する。色カテゴリ判定部225は、色文字判定結果と下地色判定結果を合成して、6bitのDsc2信号を出力する。具体的には、上位3bitに下地色判定結果の0〜7を割り当て、下位3bitに色文字判定結果の0〜7を割り当てる。
次に濃度補正部212について説明する。
濃度補正部212では、識別信号Dsc1により濃度補正テーブルを切り替える。具体的にはDsc1信号が“7(非文字)”であるか、それ以外(文字)であるかにより濃度補正テーブルを切り替える。演算式は以下に示すように、
濃度補正部212では、識別信号Dsc1により濃度補正テーブルを切り替える。具体的にはDsc1信号が“7(非文字)”であるか、それ以外(文字)であるかにより濃度補正テーブルを切り替える。演算式は以下に示すように、
非文字用演算式
BKout=Table_PK[BK]
Cout=Table_PC[C]
Mout=Table_PM[M]
Yout=Table_PY[Y]
BKout=Table_PK[BK]
Cout=Table_PC[C]
Mout=Table_PM[M]
Yout=Table_PY[Y]
文字用演算式
BKout=Table_CK[BK]
Cout=Table_CC[C]
Mout=Table_CM[M]
Yout=Table_CY[Y]
BKout=Table_CK[BK]
Cout=Table_CC[C]
Mout=Table_CM[M]
Yout=Table_CY[Y]
となる。
ここで、Table_PK、Table_PC、Table_PM、Table_PYは非文字用のCMYBK各色に対応する濃度補正テーブルであり、Table_CK、Table_CC、Table_CM、Table_CYは文字用のCMYBK各色に対応する濃度補正テーブルである。またBKout、Cout、Mout、Youtはそれぞれ補正後の信号である。すなわち、濃度補正テーブルは、各色の濃度を入力として、当該濃度の色をモノクロで出力するための補正ルールとしての役割を有する。
ここで、Table_PK、Table_PC、Table_PM、Table_PYは非文字用のCMYBK各色に対応する濃度補正テーブルであり、Table_CK、Table_CC、Table_CM、Table_CYは文字用のCMYBK各色に対応する濃度補正テーブルである。またBKout、Cout、Mout、Youtはそれぞれ補正後の信号である。すなわち、濃度補正テーブルは、各色の濃度を入力として、当該濃度の色をモノクロで出力するための補正ルールとしての役割を有する。
次にフィルタ処理部213では、識別信号Dsc1によりLPFとHPFを切り替える。具体的にはDsc信号が“7(非文字)”であるか、それ以外(文字)であるかにより、LPFとHPFを切り替える。
階調処理部214では、識別信号Dsc1により階調性優先のスクリーンと解像力優先のスクリーンを切り替える。
次に画質劣化判定部216について説明する。画質劣化判定部216は図16に示すように、下地濃度ヒストグラム部291と、文字濃度ヒストグラム部292と、最大ヒストグラム抽出部293と、劣化判定部294とを有している。下地濃度ヒストグラム部291(周辺領域濃度ヒストグラム算出部)は、Dsc2信号に基づき、下地色毎にBK信号のヒストグラムを算出する(周辺領域濃度ヒストグラム算出ステップ)。Dsc2信号の上位3bitには、下地の色相判定結果が割り当てられているので、この色相判定結果に基づき各色相(Cyan、Magenta、Yellow、Black、Red、GreenおよびBlue)のヒストグラムを作成する。すなわち、下地濃度ヒストグラム部291は、周辺領域を構成する全画素内における、各色相における色濃度と、該色濃度を有する画素の数との関係を表すヒストグラムを算出する。なお、Dsc2信号の上位3bitが“7”の場合にはヒストグラムに加算しない。
文字濃度ヒストグラム部(特定領域濃度ヒストグラム算出部)292は、Dsc2信号より下地の色相がBK以外の画素に対して、各色相毎に濃度ヒストグラムを算出する(特定領域濃度ヒストグラム算出ステップ)。すなわち、文字濃度ヒストグラム部292は、特定領域を構成する全画素内における、各色相における色濃度と、該色濃度を有する画素の数との関係を表すヒストグラムを算出する。下地濃度ヒストグラム及び、文字濃度ヒストグラムは原稿の全画素に対して算出される。
原稿の全画素に対して算出された各ヒストグラムに対して、最大ヒストグラム抽出部293では、下地濃度ヒストグラムおよび文字濃度ヒストグラムそれぞれの中から、最大となるヒストグラムを抽出する。但し、下地濃度ヒストグラムと文字濃度ヒストグラムは、図17に示すように、所定の閾値(Th)以上の濃度に対して(所定の濃度の範囲内)各色相のヒストグラム頻度を加算する。
このように所定の閾値以上に限定するのは、つぶれによる画質劣化は下地濃度が高濃度である場合に発生するためであり、低濃度の下地では十分コントラストが確保できるからである。また閾値Thはそれぞれの色相ヒストグラムに対して独立に設定することができる。このようにして、最大ヒストグラム抽出部293は、各色相における頻度の加算結果を比較し、最大値となるヒストグラムを抽出する。
ヒストグラムの算出に関して、BK信号の0〜255の256階調に対して作成するのではなく、下位3bitを切り捨てた32階調のデータとしてヒストグラムを作成しても良い。このような構成にすることでヒストグラムのメモリ容量を削減することができる。
抽出された下地濃度ヒストグラムと文字濃度ヒストグラムに対して、劣化判定部294では、下地濃度ヒストグラムに対して文字濃度ヒストグラムがオーバーラップしている画素をカウントし、下地濃度ヒストグラムに対して同一濃度分布となっている割合(両ヒストグラムが重複する割合)を算出する。この割合を所定の閾値と比較し、当該割合が所定の閾値よりも大きい場合には画質劣化が発生すると判定し、Err信号を“1”として出力する(劣化判定ステップ)。画質劣化が発生しないと判定されると、Err信号を“0”として出力する。
Err信号はシステム部217に出力され、システム部217ではErr信号の値により画像出力を行う、画像出力を停止してコントロールパネル(通知部)218に画質劣化の可能性があると表示する、といった処理(通知)を行う。当該通知は、音や声によって行う構成としてもよい。
すなわち、画質劣化判定部216は、特定領域濃度ヒストグラム算出部により算出されたヒストグラムと、周辺領域濃度ヒストグラム算出部により算出されたヒストグラムとが重複する割合が、所定の閾値よりも高いとき、画像をモノクロ画像に変換した場合における画像の画質劣化が生ずる可能性が高いと判定する。換言すれば、画質劣化判定部216は、周辺領域を構成する画素の数に対する、特定領域を構成する画素の内の、該周辺領域を構成する画素と同一の色相かつ同一の色濃度を有する画素の数の割合が、所定の閾値よりも高いとき、画像をモノクロ画像に変換した場合における画像の画質劣化が生ずる可能性が高いと判定する。
以下にスキャン開始から画像出力までの流れを説明する。図18はスキャン開始から画像出力までの動作を示すフローチャートである。コントロールパネル218にて画像をモノクロ画像に変換する際の画素の濃度の補正について規定する画質モード(濃度補正ルール)を設定後、ユーザによりコントロールパネル218上に表示されているスタートキーが押されると、原稿の読取りが開始される(S1)。原稿の読取りが開始されると、キャリッジを副走査方向に走査することにより、原稿台ガラス上の原稿を読み取る。下地濃度ヒストグラム部291および文字濃度ヒストグラム部292では、読み取られた原稿の画像データに対して、順次ヒストグラムを算出する(S2)。
キャリッジが所定の副走査位置に達すると、画像読取り処理を終了する(S3)。画像読取り処理の終了後、上述のステップ(S2)において算出されたヒストグラムにより、劣化判定部294にて画質劣化判定を行う(S4)。画質劣化の判定結果が「劣化なし」の場合には画像出力(S5)が行われる。一方、画質劣化の判定結果が「劣化あり」の場合には、コントロールパネル218によって画質劣化発生の情報を表示してユーザに通知する(通知ステップ)(S6)。
この通知の際、コントロールパネル218にて、ユーザに対してそのまま当該読み取った画像の出力を行うか、画質モードの再設定を行うかを選択させる(S6)。この他、画像の出力と画質モードの再設定の選択をさせるだけでなく、コントロールパネル218において、画質劣化を抑制するための好適な画質モードとして予め設定された所定の画質モードを候補として少なくとも1つ挙げ、当該候補としての画質モードのうちのいずれかへの変更を要求するようにしてもよい(変更要求ステップ)。
画像出力が選択された場合には(S6,No)、既に階調処理まで終わったデータをエンジンに出力し印字を行う。ユーザが新たにモードを選択した場合には(S6,Yes)、濃度補正部212における補正テーブルを選択したモードに応じて再設定し(S7)、再度スキャンが開始される(S1)。
また、画質劣化の判定結果が「劣化あり」の場合に、上述のステップ(S6)に代えて、画質モードを自動的に他の画質モードに変更するようにしてもよい。このとき、画質モードの自動的な変更は、例えば、システム部/エンジン部(自動変更部)217によって行われる構成とすることができる。なお、このように画質モードが自動的に変更される場合にも、コントロールパネル218によって画質モードが自動的に変更される旨の情報を表示してユーザに通知することが望ましい(通知ステップ)。
この他、画質劣化の判定結果が「劣化あり」の場合に、上述のステップ(S6)に代えて、当該画像処理装置における所定の処理(複写動作、画像出力動作など)を自動的に停止させるようにしてもよい。このとき、所定の処理の停止は、例えば、システム部/エンジン部217によって行われる構成とすることができる(停止ステップ)。なお、このように所定の処理が自動的に停止される場合にも、コントロールパネル218によって所定の処理が自動的に停止される旨の情報を表示してユーザに通知することが望ましい(通知ステップ)。
また、画質劣化の判定結果が「劣化あり」の場合に、上述のように所定の処理が停止されたとき、コントロールパネル218において、画質劣化を抑制するための好適な画質モードとして予め設定された所定の画質モードを候補として少なくとも1つ挙げ、当該候補としての画質モードのうちのいずれかへの変更を要求するようにしてもよい(変更要求ステップ)。このようにして画質モードが変更された場合には、停止された所定の処理を再開させる(再開ステップ)が好ましい。
また、画質劣化の判定結果が「劣化あり」の場合に、上述のように所定の処理が停止されたとき、画質モードを自動的に他の画質モードに変更し(自動変更ステップ)、色相情報取得ステップおよび濃度情報取得ステップによる情報の取得を再度行わせる(情報再取得ステップ)ようにすることもできる。
(第2の実施の形態)
以上の実施例での構成では、画質劣化が発生し再度ユーザがモードを設定した場合に、再スキャンを開始し、画像出力を行う構成であるが、再スキャンを行わない構成でも実現可能である。以下に再スキャンを行わない構成について説明する。
以上の実施例での構成では、画質劣化が発生し再度ユーザがモードを設定した場合に、再スキャンを開始し、画像出力を行う構成であるが、再スキャンを行わない構成でも実現可能である。以下に再スキャンを行わない構成について説明する。
図19は画像処理部の構成を示し、先に説明した実施例と同じ構成は同番号を振り説明を省略する。本構成においては、色変換部211の後に1ページ分の画像データを保持するページメモリ321が追加されている。スキャナより出力されたRGB、BK信号は、色変換部211により濃度変換され、ページメモリ321に保存される。同時に識別部215より出力されるDsc1信号についても、ページメモリに保存する。1ページ分のスキャンが終了した時点で、ページメモリには1ページ分の画像データ(予め取得されている画像)が保持されていることとなる。スキャン終了後、画質劣化判定部216により、画質劣化が予測されユーザが再度モード選択を行うと、濃度補正部212に対して選択されたモードに対応する濃度補正テーブルを設定する。濃度補正テーブル設定後、ページメモリより順次画像データを読み出し、濃度補正部212、フィルタ処理部213、階調処理部214と順次処理を行いシステム部/エンジン部217に対して、画像データを出力し画像形成を行う。このように、予め取得されている画像の画像情報から色相情報や色相の濃度情報の再度の取得を行う構成となっている(情報再取得ステップ)。
以上のように、ページメモリを用いることで再スキャンを行わず、画像出力することが可能である。また、本構成では、ユーザに対して再度モード選択させる構成としているが、画質劣化判定部216の判定結果に基づいて、自動的につぶれの発生しない濃度補正テーブルを選択させる構成とすることも可能である。
なお、本実施の形態では、濃度補正テーブルが装置内に保持されている構成を示したが、これに限られるものではなく、例えば、同装置と通信可能に接続された外部機器における記憶領域に格納されている構成とすることもできる。
続いて、図20のフローチャートを用いて、本実施の形態による画像処理装置における全体的な処理の流れについて説明する。
まず、画像を構成する画素の色相に関する情報を取得する(色相情報取得ステップ)(S2301)。
続いて、画像を構成する画素の色相の濃度に関する情報を取得する(濃度情報取得ステップ)(S2302)。
取得された色相に関する情報および色相の濃度に関する情報に基づいて、画像上における特定領域と、該特定領域に隣接する周辺領域とを判別する(領域判別ステップ)(S2303)。
まず、画像を構成する画素の色相に関する情報を取得する(色相情報取得ステップ)(S2301)。
続いて、画像を構成する画素の色相の濃度に関する情報を取得する(濃度情報取得ステップ)(S2302)。
取得された色相に関する情報および色相の濃度に関する情報に基づいて、画像上における特定領域と、該特定領域に隣接する周辺領域とを判別する(領域判別ステップ)(S2303)。
周辺領域を構成する画素の数に対する、特定領域を構成する画素の内の、該周辺領域を構成する画素と同一の色相かつ同一の色濃度を有する画素の数の割合が、所定の閾値よりも高いとき、画像をモノクロ画像に変換した場合における画像の画質劣化が生ずる可能性が高いと判定する(劣化判定ステップ)(S2304)。
なお、画像処理装置におけるメモリ等の記憶領域に格納されている画像処理プログラムをコンピュータに実行させることにより上述のステップ(S2301〜S2304)における各処理が実現される。
本実施の形態では装置内部に発明を実施する機能が予め記録されている場合で説明をしたが、これに限らず同様の機能をネットワークから装置にダウンロードしても良いし、同様の機能を記録媒体に記憶させたものを装置にインストールしてもよい。記録媒体としては、CD−ROM等プログラムを記憶でき、かつ装置が読み取り可能な記録媒体であれば、その形態は何れの形態であっても良い。またこのように予めインストールやダウンロードにより得る機能は装置内部のOS(オペレーティング・システム)等と共働してその機能を実現させるものであってもよい。
図21(A)および図21(B)に、本発明による複写時の効果の具体例を示す。
カラー原稿org‘が例えば、下地が青色(色情報R:0、G:0、B:255)、上の文字が赤色(色情報R:255、G:0、B:0)、下の文字が水色(色情報R:50、G:100、B:255)であった場合、モノクロ複写のためのデータ変換処理や濃度変換処理等を行い、且つ、2値画像として出力すると、2値化のための閾値により異なるが、下地の青色、上の文字、下の文字全ての値が最高濃度データである255となり、結果、文字情報が欠落して全面が黒となってしまうことがある。また、中間色を再現するための多値出力となるような処理を行った場合、下地濃度データが80、上の文字の濃度データが50、下の文字の濃度データが45となり、下地と文字の濃度差(コントラスト)はあるが、上下の文字の濃度データが極めて近くなり、同一濃度の文字として印字される問題があった。
カラー原稿org‘が例えば、下地が青色(色情報R:0、G:0、B:255)、上の文字が赤色(色情報R:255、G:0、B:0)、下の文字が水色(色情報R:50、G:100、B:255)であった場合、モノクロ複写のためのデータ変換処理や濃度変換処理等を行い、且つ、2値画像として出力すると、2値化のための閾値により異なるが、下地の青色、上の文字、下の文字全ての値が最高濃度データである255となり、結果、文字情報が欠落して全面が黒となってしまうことがある。また、中間色を再現するための多値出力となるような処理を行った場合、下地濃度データが80、上の文字の濃度データが50、下の文字の濃度データが45となり、下地と文字の濃度差(コントラスト)はあるが、上下の文字の濃度データが極めて近くなり、同一濃度の文字として印字される問題があった。
本発明では、例えば、カラー原稿org‘の色情報に比例した濃度で印字したい原稿再現性を重視したい場合は、例えば、下地濃度データを80、上の文字の濃度データを50、下の文字の濃度データを0とすることで、下地と上下の文字全てに濃度差を付け、色情報の差異を考慮した印字結果を得ることができる。
また、下地よりも記載されている文字情報を重視したい場合は、例えば、下地濃度データを40、上の文字の濃度データを80、下の文字の濃度データを255とすることで、下地と上下の文字全てに濃度差を付け、色情報の差異を考慮し、且つ、文字情報を強調した印字結果を得ることができる。
また、下地色を消し、文字情報のみを強調したい場合、下地濃度データを0、上の文字の濃度データを255、下の文字の濃度データを255とすることで文字情報のみを印字した結果を得ることができる。
また、コントロールパネル等の外部からのユーザによる操作入力に基づいて、上述のモノクロ補正部による輝度の補正処理を行う対象を、下地および文字の内いずれか一方、もしくは任意の色(指定色)のみに限定することもできる。これにより、より自由度の高いモノクロ補正が可能となる。
上記説明では最高濃度データを255として記載したが、10ビットデータの場合、1023でもよい。また、印字に関しては半導体レーザの発光量または発光時間が長いほど高濃度である黒が再現できることから濃度データが大きい方が高濃度画像が得られると説明したが、濃度データが小さい方が高濃度が得られる構成でも同様であることは言うまでもない。
本実施の形態によれば、RGBK信号の両者を用いて画質劣化の発生を事前に予測することを特徴とする。また、ネットワークを介してネットワークスキャナとして用いる場合でも本発明を適用することは可能である。このとき、ユーザに対しての通知はコントロールパネル若しくは画像処理装置と通信可能に接続されたPC等に対して行う。
本実施の形態により、画像読み取り装置により読み込まれた画像に対して、画像劣化判定を行い画質劣化を予測することで、ユーザに対して画質劣化の発生を通知することができる。これにより、画質劣化の発生した失敗複写画像を出力することが無くなり、ユーザに対して高画質な画像出力を提供することができる。また、ページメモリを追加することで再スキャンすること無く、画像再出力を行うことが可能であり、高速化も実現することができる。
以上に詳述したように本発明によれば、カラー画像の原稿から画質劣化のない良好なモノクロ画像を得ることができる技術を提供することができる。図面の簡単な説明
1 光源、3 第1ミラー、4 第1キャリジ、5 第2ミラー、6 第3ミラー、7 第2キャリジ、9 CCDラインセンサ、10 CCD基板、11 制御基板、12 ハーネス、13 白基準板、14 原稿台ガラス、15 原稿押えカバー、17 光源制御回路、18 駆動系制御回路、19 モータ、20 カップリングコンデンサ、21 相関二重サンプリング回路(CDS回路またはサンプルホールド回路)、22 ゲインアンプ部、23 DAC部、24 オフセット除去回路、25 ADC部、60 画像読取装置、70 画像形成装置、90 記憶媒体、100 各種画像処理部、211 色変換部、212 モノクロ補正部、213 識別部、214 フィルタ処理部、215 諧調処理部、221 エッジ検出部、224 色文字判定部、225 色カテゴリ判定部、251 色相信号算出部、252 彩度信号算出部、253 判定部、271 サンプリング抽出部、272 エッジ画素除去部、273 下地色相判定部、296 モノクロ差分算出部、291 下地濃度ヒストグラム部、292 文字濃度ヒストグラム部、293 最大ヒストグラム抽出部、294 劣化判定部。
Claims (20)
- 画像を構成する画素の色相に関する情報を取得する色相情報取得部と、
前記画像を構成する画素の色相の濃度に関する情報を取得する濃度情報取得部と、
前記取得された色相に関する情報および色相の濃度に関する情報に基づいて、画像を構成する画素と同一の色相かつ同一の色濃度を有する画素の数の割合が、所定の閾値よりも高いとき、前記画像をモノクロ画像に変換した場合における前記画像の画質劣化が生ずる可能性が高いと判定する劣化判定部と
を有する画像処理装置。 - 画像を構成する画素の色相に関する情報を取得する色相情報取得部と、
前記画像を構成する画素の色相の濃度に関する情報を取得する濃度情報取得部と、
前記取得された色相に関する情報および色相の濃度に関する情報に基づいて、各色相における色濃度と、該色濃度を有する画素の数との関係を表すヒストグラムを算出するヒストグラム算出部と、
ヒストグラム算出部により算出されたヒストグラムにおいて、各色相におけるヒストグラムが重複する割合が、所定の閾値よりも高いとき、前記画像をモノクロ画像に変換した場合における前記画像の画質劣化が生ずる可能性が高いと判定する劣化判定部と
を有する画像処理装置。 - 請求項2に記載の画像処理装置において、
前記劣化判定部は、所定の濃度の範囲内において、前記特定領域濃度ヒストグラム算出部により算出されたヒストグラムと、前記周辺領域濃度ヒストグラム算出部により算出されたヒストグラムとが重複する割合を算出する画像処理装置。 - 請求項1に記載の画像処理装置において、
前記劣化判定部において前記画像の画質劣化が生ずる可能性が高いと判定された場合に、その旨をユーザに通知する通知部を有する画像処理装置。 - 請求項1に記載の画像処理装置において、
前記劣化判定部において前記画像の画質劣化が生ずる可能性が高いと判定された場合に、前記画像をモノクロ画像に変換する際の画素の濃度の補正を変更する自動変更部を有する画像処理装置。 - 画像を構成する画素の色相に関する情報を取得する色相情報取得ステップと、
前記画像を構成する画素の色相の濃度に関する情報を取得する濃度情報取得ステップと、
前記取得された色相に関する情報および色相の濃度に関する情報に基づいて、画像を構成する画素と同一の色相かつ同一の色濃度を有する画素の数の割合が、所定の閾値よりも高いとき、前記画像をモノクロ画像に変換した場合における前記画像の画質劣化が生ずる可能性が高いと判定する劣化判定ステップと
をコンピュータに実行させる画像処理プログラム。 - 画像を構成する画素の色相に関する情報を取得する色相情報取得ステップと、
前記画像を構成する画素の色相の濃度に関する情報を取得する濃度情報取得ステップと、
前記取得された色相に関する情報および色相の濃度に関する情報に基づいて、各色相における色濃度と、該色濃度を有する画素の数との関係を表すヒストグラムを算出するヒストグラム算出ステップと、
ヒストグラム算出ステップにより算出されたヒストグラムにおいて、各色相におけるヒストグラムが重複する割合が、所定の閾値よりも高いとき、前記画像をモノクロ画像に変換した場合における前記画像の画質劣化が生ずる可能性が高いと判定する劣化判定ステップと
をコンピュータに実行させる画像処理プログラム。 - 請求項7に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記劣化判定ステップは、所定の濃度の範囲内において、前記特定領域濃度ヒストグラム算出部により算出されたヒストグラムと、前記周辺領域濃度ヒストグラム算出部により算出されたヒストグラムとが重複する割合を算出する画像処理プログラム。 - 請求項7に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記特定領域濃度ヒストグラム算出ステップおよび周辺領域濃度ヒストグラム算出ステップにて各色相について算出されるヒストグラムは、Cyan、Magenta、Yellow、Black、Red、GreenおよびBlueのうち少なくとも1つについて算出されるものである画像処理プログラム。 - 請求項6に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記劣化判定ステップにおいて前記画像の画質劣化が生ずる可能性が高いと判定された場合に、その旨をユーザに通知する通知ステップを有する画像処理プログラム。 - 請求項10に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記通知ステップは、画面表示によって前記通知を行う画像処理プログラム。 - 請求項10に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記通知ステップは、音によって前記通知を行う画像処理プログラム。 - 請求項10に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記劣化判定ステップにおいて前記画像の画質劣化が生ずる可能性が高いと判定された場合に、前記画像をモノクロ画像に変換する際の画素の濃度の補正について規定する濃度補正を変更をユーザに対して要求する変更要求ステップを有する画像処理プログラム。 - 請求項10に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記劣化判定ステップにおいて前記画像の画質劣化が生ずる可能性が高いと判定された場合に、前記画像をモノクロ画像に変換する際の画素の濃度の補正について規定する濃度補正を変更する自動変更ステップを有する画像処理プログラム。 - 請求項14に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記自動変更ステップにより前記濃度補正が変更された場合に、その旨をユーザに通知する通知ステップを有する画像処理プログラム。 - 請求項6に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記劣化判定ステップにおいて前記画像の画質劣化が生ずる可能性が高いと判定された場合に、所定の処理を停止させる停止ステップを有する画像処理プログラム。 - 請求項16に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記停止ステップにて所定の処理を停止させた場合に、前記画像をモノクロ画像に変換する際の画素の濃度の補正について規定する濃度補正の変更をユーザに対して要求する変更要求ステップと、
前記濃度補正が変更された場合に、前記停止された所定の処理を再開させる再開ステップとを有する画像処理プログラム。 - 請求項16に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記停止ステップにて所定の処理を停止させた場合に、前記画像をモノクロ画像に変換する際の画素の濃度の補正について規定する濃度補正を変更する自動変更ステップと、
前記濃度補正が変更された場合に、前記停止された所定の処理を再開させる再開ステップとを有する画像処理プログラム。 - 請求項16に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記停止ステップにて所定の処理を停止させた場合に、前記画像をモノクロ画像に変換する際の画素の濃度の補正について規定する濃度補正を変更する自動変更ステップと、
前記色相情報取得ステップおよび濃度情報取得ステップによる情報の取得を再度行わせる情報再取得ステップとを有する画像処理プログラム。 - 請求項19に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記情報再取得ステップは、予め取得されている前記画像の画像情報から前記情報の再度の取得を行う画像処理プログラム。
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