JP2009189012A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】色ずれ補正を行った場合であっても、コントラスト感度の低下による画質低下を抑制することのできる画像処理装置、及び画像処理方法を提供する。
【解決手段】カラーラインセンサで読み取られた画像の画素毎のR(赤)、G(緑)、B(青)信号を入力する信号入力部と、R,G,B信号の内の1つのカラー信号を基準とし、残りの2つのカラー信号と基準としたカラー信号とを比較して、残りの2つのカラー信号に画素毎に所定の色ずれ補正を実行する色ずれ補正部(13A,13B)とを備え、色ずれ補正部は、補正しようとする注目画素が所定の条件を満たすか否かによって当該注目画素の補正方法を切り替えて実行する画像処理装置である。
【選択図】図15
【解決手段】カラーラインセンサで読み取られた画像の画素毎のR(赤)、G(緑)、B(青)信号を入力する信号入力部と、R,G,B信号の内の1つのカラー信号を基準とし、残りの2つのカラー信号と基準としたカラー信号とを比較して、残りの2つのカラー信号に画素毎に所定の色ずれ補正を実行する色ずれ補正部(13A,13B)とを備え、色ずれ補正部は、補正しようとする注目画素が所定の条件を満たすか否かによって当該注目画素の補正方法を切り替えて実行する画像処理装置である。
【選択図】図15
Description
本発明は、画像の色ずれを補正する画像処理技術に関する。
撮像装置あるいは画像読取装置などでは、被写体像を例えばCCDセンサに導き結像させるためにレンズが用いられている。しかしながら、レンズは、一般に光の波長によって屈折率が異なるため、結像位置において色ずれが発生する。
例えば、CCDセンサでは、赤(R)、緑(G)、青(B)の3原色に分離した被写体像を検出するが、緑を基準とすると、波長の長い赤と波長の短い青とでは、結像位置が互いに異なる方向にずれることとなる。この結果、例えば、画像において階調度が大きく変化する境界部(エッジ部)では、赤と青が分離して色がにじんで視認される。
この色ずれを補正する方法として、入力された画像の各画素位置に対応する色ずれ量を格納する色ずれ量テーブルを備え、入力された画像を色ずれ量テーブルに基づいて補正する技術が開示されている。この技術では、注目画素値、隣接する画素値及び注目画素位置の色ずれ量を用いて色ずれ補正値を計算する。
しかし、特許文献1に記載された技術では、色ずれについての補正を行うことにより、コントラスト感度が低下し、文字再現などの画質の低下が発生する。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、色ずれ補正を行った場合であっても、コントラスト感度の低下による画質低下を抑制することのできる画像処理装置、及び画像処理方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明は、カラーラインセンサで読み取られた画像の画素毎のR(赤)、G(緑)、B(青)信号を入力する信号入力部と、前記R,G,B信号の内の1つのカラー信号を基準とし、残りの2つのカラー信号と前記基準としたカラー信号とを比較して、前記残りの2つのカラー信号に画素毎に所定の色ずれ補正を実行する色ずれ補正部とを備え、前記色ずれ補正部は、補正しようとする注目画素が所定の条件を満たすか否かによって当該注目画素の補正方法を切り替えて実行する画像処理装置である。
また本発明は、カラーラインセンサで読み取られた画像の画素毎のR(赤)、G(緑)、B(青)信号を入力し、前記R,G,B信号の内の1つのカラー信号を基準とし、残りの2つのカラー信号と前記基準としたカラー信号とを比較して、前記残りの2つのカラー信号に画素毎に所定の色ずれ補正を実行し、前記色ずれ補正の実行では、補正しようとする注目画素が所定の条件を満たすか否かによって当該注目画素の補正方法を切り替えて実行する画像処理方法である。
この発明によれば、色ずれ補正を行った場合であっても、コントラスト感度の低下による画質低下を抑制することのできる画像処理装置、及び画像処理方法を提供することができる。
図1は、本実施の形態の画像処理装置が適用される複写装置100の構成を示す図である。
複写装置100は、原稿を読み取って画像データを生成する画像読取装置101と、読取った画像データに基づいて複写画像を形成し媒体に記録する画像形成装置102とを備えている。
図2は、画像読取装置101の構成を示す図である。図2を参照しつつ、画像読取装置101の構成及び動作を説明する。
画像読取装置101では原稿orgが原稿台ガラス14上に下向きに載置される。開閉自在に設けられた原稿固定用のカバー15を閉めることで、原稿orgは原稿台ガラス14に押さえつけられて密着する。
原稿orgは光源1からの光で照射される。原稿orgからの反射光は、第1ミラー3、第2ミラー5、第3ミラー6、及び集光レンズ8を介し、CCDラインセンサ9のセンサ面上に結像する。CCDラインセンサ9は、CCDセンサ基板10に実装されている。
第1キャリジ4は光源1と第1ミラー3とを備えている。第2キャリジ7は、第2ミラー5と第3ミラー6とを備えている。第1キャリジ4と第2キャリジ7は、キャリジ駆動用モータ(不図示)によって図の左右方向に移動する。第1キャリジ4と第2キャリジ7が移動することで、原稿org上を光源1からの照射光が走査する。また、第1キャリジ4の移動速度は第2キャリジ7の移動速度の2倍に制御される。これによって、原稿orgからCCDラインセンサ9までの光路長が一定に保たれる。
このようにして原稿ガラス14上に置かれた原稿orgはCCDラインセンサ9により1ライン毎に順次読み取られる。CCDラインセンサ9は、反射光を光信号の強度に応じたアナログ電気信号に変換する。変換されたアナログ電気信号は、ハーネス12を介しCCDセンサ関連の制御信号を扱う制御基板11に入力する。制御基板11において、アナログ信号はデジタル信号に変換され、各種のデジタル信号処理が施される。例えば、集光レンズ8による低周波歪み補正、CCDラインセンサ9の感度バラツキにより生じる高周波歪みを補正するシェーディング(歪み)補正等のデジタル信号処理が施される。なお、アナログ電気信号をデジタル信号に変換する処理はCCDセンサ基板10で行ってもよい。
シェーディング補正を行う際、黒の基準となる信号(黒基準信号)と白の基準となる信号(白基準信号)が必要となる。黒基準信号は光源1を消灯状態として、CCDラインセンサ9に光が照射しない状態でのCCDラインセンサ9の出力信号を用いる。白基準信号は光源1を点灯状態として白基準板13を読取った際のCCDラインセンサ9の出力信号を用いる。また、これらの基準信号を生成する際は、特異点や量子化誤差による影響を低減させるために複数ライン分の信号を平均化することが一般的に行われている。
図3は、画像形成装置102の構成を示す図である。図3を参照しつつ、画像形成装置102の構成及び動作を説明する。
画像形成装置102は、画像処理基板114、レーザ光学系ユニット115、画像形成部116、搬出ローラ125及び排紙トレイ126を備えている。そして、画像形成部116には、感光体ドラム117、帯電器118、現像器119、転写チャージャ120、剥離チャージャ121、クリーナ122、用紙搬送機構123及び定着器124が設けられている。
画像形成装置102は、CCDラインセンサ9で読取った画像データに対して、画像を生成するために必要な処理を実行する。例えば、画像処理基板114では、色変換処理、フィルタ処理、階調処理などの画像処理が実行される。処理された画像データは、半導体レーザ等の発光素子が配置されたレーザ光学系ユニット115に出力される。
感光体ドラム117は、副走査方向(感光体ドラム117の周方向)に回転する。感光体ドラム117の周辺近傍には、帯電器118が配置されている。帯電器118は、感光体ドラム117の表面を均一に帯電する。レーザ光学系ユニット115から出射されるレーザ光は、ポリゴンミラーなどの偏向器によって主走査方向(感光体ドラム117の回転軸方向)に走査する光となる。そしてレンズ等の光学系によって、レーザ光は感光体ドラム117上に照射される。帯電した感光体ドラム117にレーザ光が照射されると、照射された部位の電位が低下し、静電潜像が形成される。
現像器119は、現像剤を感光体ドラム117に塗布することで、感光体ドラム117上にトナー像を形成する。一方、画像形成装置102の底部には用紙トレイ(不図示)が設けられている。用紙トレイ内の用紙Pは、感光体ドラム117の転写位置まで搬送される。転写チャージャ120は、供給される用紙Pにトナー像を転写する。剥離チャージャ121は、感光体ドラム117から用紙Pを剥離する。
トナー像が転写された用紙Pは、用紙搬送機構123によって搬送される。定着器124は、トナー像を用紙Pに定着させる。排出ローラ125は、排紙トレイ126に画像が印刷された用紙Pを排出する。
また、用紙Pへトナー像の転写が終了した後、感光体ドラム117上の残留トナーはクリーナ122によって取り除かれる。感光体ドラム117は、初期状態に復帰し、次の画像形成の待機状態となる。
また、用紙Pへトナー像の転写が終了した後、感光体ドラム117上の残留トナーはクリーナ122によって取り除かれる。感光体ドラム117は、初期状態に復帰し、次の画像形成の待機状態となる。
次に、CCDラインセンサ9の構成と動作を説明する。
図4は、CCDラインセンサ9の概略の構成を示す図である。CCDラインセンサ9には、受光面に青色、緑色、赤色(以下、それぞれB、G、Rと記す)の色フィルタをそれぞれ配置した3つのラインセンサと、それぞれのラインセンサに対応して設けられたシフトゲート、アナログシフトレジスタを備えている。
ラインセンサB、G、Rはフォトダイオードアレイからなり、光電変換動作を実行する。ラインセンサR、G、Bに光が照射されると、それぞれのラインセンサを構成する受光素子が画素ごとに照射光量および照射時間に応じて電荷を発生する。それぞれのシフトゲートにSH信号が入力されると、シフトゲートを介してそれぞれの画素に対応した電荷がアナログシフトレジスタに供給される。アナログシフトレジスタは転送クロックCLK1、2に同期して各ラインセンサから画素に対応した電荷(画像情報)をシリアルに出力する。ここで、CLK1、2は、電荷を高速に移動させるために、互いに逆位相のディファレンシャル信号を形成している。
A4サイズの原稿は、長手方向に297mm、短手方向に210mmである。長手方向を主走査方向、短手方向を副走査方向としてA4サイズの原稿を読取る場合、CCDラインセンサ9のフォトダイオードアレイの有効画素数は最低でも7016画素必要となる。従って、7500画素のセンサを用いる。
図5は、CCDラインセンサ9の動作を示すタイムチャートである。
ラインセンサには、7500個の有効画素の前段に光が入射しないように受光素子をアルミなどで遮光した光シールド画素部分およびダミー画素、空送り部分が設けられている。
従って、ラインセンサの信号出力をすべて外部に転送するには、7500画素分を超える転送クロック(CLK)数が必要となる。ここで光シールド画素部分、空送り部分、ダミー画素部分の合計を500画素分とすると、1ライン分のCCDラインセンサに蓄積された電荷を全てCCDラインセンサの外部に出力するためには8000画素分の転送クロックが必要となり、この時間が1ラインの光蓄積時間(tINT)を決定付ける大きな要素となっている。
即ち、ラインセンサ内の受光素子は、1ライン分の光蓄積時間(tINT)の間、原稿からの反射光に応じて電荷を発生し、SH信号が入力されることで、その電荷がアナログレジスタに転送され、次の光蓄積時間(tINT)の間で、転送クロックに同期して外部に信号を出力するという動作を連続的に繰り返す。
なお、ラインCCDセンサ9の画像転送周波数f=20MHzと仮定すると、1ライン分のラインCCDセンサに蓄積された電荷を全て外部に出力するためには、8000(CLKs)×(1/20MHz)=400μsの時間が必要である。この時間がラインCCDセンサの副走査方向1ライン分の光蓄積時間(tINT)となる。
また、CCDラインセンサ9の出力信号の特徴として、電気的な基準レベル(GND)に対し、ある一定値だけオフセットした電圧レベルを基準として信号が出力される。この基準となる電圧レベルを信号出力直流電圧(オフセットレベル:Vos)と呼ぶ。
図5に示すCCDラインセンサ9の動作を詳細に説明する。
1ライン光蓄積時間(tINT)内のSH信号が“L”レベルである間は、ラインセンサに照射された光エネルギーはフォトダイオードに電荷として蓄積される。SH信号が“H”レベルになった時に、蓄積された電荷はフォトダイオードに隣接したシフトゲートを通り更に隣接したアナログシフトレジスタに転送される。この転送動作が終了した時、SH信号を“L”レベルにして、電荷がフォトダイオード外に漏れないようにシフトゲートを操作し、再度フォトダイオードで電荷蓄積動作をはじめる。
アナログシフトレジスタに転送された電荷は画素単位で転送CLKの周期で外部に転送されていく。この動作のため、SH信号によりフォトダイオードからシフトゲートを通り電荷がアナログシフトレジスタに移動している期間は、転送CLKは停止する。
図6は、各ラインセンサからの信号出力タイミングを示す図である。
CCDラインセンサ9からは、B、G、Rの信号が同期して出力される。上述のように、CCDラインセンサ9の全ての有効画素領域が画像として用いられるのではない。ラインセンサ有効画素領域の内、読取り画像に適した画素が有効画像領域として選択される。図6では、HDEN信号の“L”レベルの期間が、有効画像領域である。
なお、他の実施例として、転送CLKを常時入力し、CCDラインセンサ内部でSH信号に合わせて転送CLKを停止する場合も内部の電荷転送動作は同様となる。また、CCDラインセンサにより、上記SH信号及び転送CLKの極性は図6と異なる場合もあるが、センサの内部動作は同様である。
図7は、CCDラインセンサR、G、Bの分光感度特性を示す図である。CCDラインセンサ9は前記のように色フィルタを配置したラインセンサR、G、Bで構成されている。これらのラインセンサに光源からの光を一様に照射した場合、ラインセンサR、G、Bは特定領域の波長にしか感度を持たない。参考としてキセノン光源の分光分布の一例を図8に記載する。
図9は、画像読取装置101に設けられた制御回路系の概略の構成を示す図である。
CCDセンサ基板10には、CCDセンサ制御回路10A、CCDドライバ10B及びCCDセンサ9が設けられている。制御基板11は、処理IC11A、タイミング生成回路11B、アナログ処理回路11C、ラインメモリ回路11D及び画像処理回路11Eを備えている。
処理IC11Aは、CCDラインセンサ9の信号処理系を制御するCPUである。また処理IC11Aは、アドレスバスとデータバス等の制御信号を用い、光源制御回路17及び駆動系制御回路18を制御する。光源制御回路17は、光源1の制御を行う。駆動系制御回路18は、第1キャリジ4と第2キャリジ7を移動させるためのモータ19を制御する。
タイミング生成回路11Bは、図5に示したSH信号や転送CLK1、2等、CCDラインセンサ9を駆動するために必要な信号を生成する。またタイミング生成回路11Bは、後述する各種アナログ処理に必要な信号を生成する。タイミング生成回路11Bで生成したCCDラインセンサ9の駆動に必要な信号はCCDセンサ制御回路10Aでタイミング調整を行い、信号振幅レベル合せ、または、波形整形のためのCCDドライバ10Bを介しCCDラインセンサ9に入力される。なお、CCDセンサ制御回路10Aはタイミング生成回路11Bに含まれていても良い。
図10は、アナログ処理回路11Cの概略の構成を示す図である。
アナログ処理回路11Cは、カップリングコンデンサ20、CDS(Correlated Double Sampling)回路またはサンプルホールド回路21、ゲインアンプ部22、DAC(Digital to Analog Converter)23、オフセット除去回路24と、アナログ信号をデジタル信号に変換するADC(Analog to Digital Converter)25を備えている。CDS回路またはサンプルホールド回路21は、CCDラインセンサの出力信号から所定のノイズを除去する。オフセット除去回路24は、出力信号のオフセット成分を除去する。
図11は、アナログ処理回路11Cにおけるアナログ処理を説明する図である。
CCDラインセンサからの出力信号は、上述のように信号出力直流電圧(Vos)を基準とした電位レベルである。この信号出力直流電圧(Vos)はCCDラインセンサ毎に異なり、例えば+12V電源を使用するCCDラインセンサの場合、3〜8V程度のバラツキを持つ。この不確定なレベルを有する信号の直流成分を除去する目的で直列にカップリングコンデンサ20を接続する。この際、CDS回路またはサンプリング回路21の処理のため、図5に示したダミー画素部分、または光シールド部分の電位が基準電位(Vref)を基準とした信号になるようにレベルシフトを行う。
続いて、ゲインアンプ部22により信号を増幅し、オフセット除去回路24で信号が後段のADC25の入力レンジに適合するようにレベルシフトを行う。オフセット除去回路24は、ADC25の変換動作に必要な‘H’レベル側の基準電圧をADC基準1(ref(+))、‘L’レベル側の基準電圧をADC基準2(ref(−))とし、この電圧範囲内に入るように処理を行う。この際、ADC基準1(ref(+))を上まわったり、ADC基準2(ref(−))を下回る信号が入力されるとADC25の出力が飽和してしまうため、これらの基準を外れないようにする。
ADC25は入力されるアナログ信号をデジタル信号に変換して出力する。この際、ADC25の出力信号は、DAC23にも入力される。DAC23では、直流電圧を生成し、CDS回路またはサンプルホールド回路21及びオフセット除去部24に出力する。CDS回路またはサンプルホールド回路21及びオフセット除去部24では。この直流電圧に基づいて、入力される信号の直流成分の調整を行う。
このようにして、CCDラインセンサ9からの出力はアナログ処理回路11Cに入力されて各種アナログ処理が行われる。なお、アナログ処理回路11Cを制御基板11の構成要素として記載したが、アナログ処理回路11CをCCDセンサ基板10に配置しても機能的に問題はない。
CCDラインセンサ9は、図4に記載した様に各ラインセンサが物理的に離れて配置されているため、各ラインセンサの読取り位置にはズレが生じている。ラインメモリ回路11Dは、その読取り位置ズレを補正する。画像処理回路11Eは、ラインメモリ回路11Dの制御を行う他に、デジタル信号に変換された画像信号に対して行うシェーディング補正、LOG変換、色ずれ補正の処理を行う。これら処理の詳細は後述する。各種処理が施されたRGB信号は、画像処理基板114へ出力される。
図12は、画像処理回路11Eの構成を示す図である。
画像処理回路11Eは、シェーディング補正部12A、Log変換部12B、ライン間補正部12C及び倍率色収差補正部12Dを備えている。
アナログ処理回路11Cから入力されたRGB信号は、シェーディング補正部12Aに入力され、CCDの感度ムラや光源のムラなどが補正される。次にLog変換部12Bに入力され、階調変換がなされる。ライン間補正部12Cでは、CCDの物理的なラインずれが補正される。その後、倍率色収差補正12Dに入力され、レンズの倍率色収差による位置ずれの補正が行われる。
続いてレンズの倍率色収差について説明する。
CCDラインセンサ9の各ラインセンサR,G,Bからの出力信号は、ライン間補正部12Cで補正されて同位置の映像を表しているにもかかわらず、上述のレンズ色収差の影響を受け、R、GおよびBの信号間でピーク位置がずれ、出力分布が重ならない。
図13は、読取解像度が、600dpi(dot per inch)である画像読取装置101を用い、図14に示す、副走査方向に伸びる黒細線を読み取った時の出力レベルの例を説明するグラフである。
横軸は、主走査方向の画素位置、縦軸は、その画素におけるセンサ出力を、白を0、黒を255とした256階調で正規化したものである。なお、図13において、曲線aはラインセンサRの出力、曲線bはラインセンサGの出力、曲線cはラインセンサBの出力を、それぞれ、示している。位置ずれ量が画素サイズより小さい微少量であっても、センサ出力でみるとこの差は大きい。例えばグラフの2画素目においては、RとBとの間の出力レベルの差は、256階調のうちの30階調に達している。このことは、黒線のエッジ部において、個々のラインセンサの出力のバランスが大きく崩れ、黒線エッジ部に、色づき(カラーゴースト)が発生することを示している。
なお、色収差は、一般に、個々のレンズの性能およびそれらのレンズの組み合わせ方により増減されるが、コストの制約もあり、光学的な補正には、限界がある。このため、倍率色収差補正部12Dでは、3つの色成分の画像信号の位相を整合している。
次に、倍率色収差補正部12Dの構成について説明する。図15は倍率色収差補正部12Dのブロック図である。入力されるRGB信号のうち、Red信号とBlue信号に対して色ずれ補正を行う。色ずれ補正はGreen信号を基準信号として補正を行うので、Green信号については色ずれ補正を行わない。
色ずれ補正部13A、13Bに対して、あらかじめ算出された画素ずれ量が補正データとして入力される。補正データは、基準信号Green信号に対するRed信号の画素ずれ量Rと、同様にGreen信号に対するBlue信号の画素ずれ量Bを表すデータである。
色ずれの補正は、画素ずれ量を用いた式(1)に従って実施する。この式は画素ずれ量を用いた補間演算を行うことに相当する。なお、式(1)はRed信号の補正演算式を示している。Blue信号についても同様に算出することができる。
Rout=(1−DR(i))×R(i)+DR(i)×R(i+1)・・式(1)
Routは、補正後のRed信号の主走査i画素目の信号値である。R(i)はRed信号の主走査i画素目の信号値であり、R(i+1)はi+1画素目の信号値である。また、DR(i)はi画素目のGreen信号に対するRed信号の画素ずれ量Rである。
Routは、補正後のRed信号の主走査i画素目の信号値である。R(i)はRed信号の主走査i画素目の信号値であり、R(i+1)はi+1画素目の信号値である。また、DR(i)はi画素目のGreen信号に対するRed信号の画素ずれ量Rである。
図16は、式(1)で示す色ずれ補正の内容を説明する図である。
横軸は主走査方向の位置を表し、縦軸は信号値を表している。主走査i画素が画素ずれ量DR(i)だけずれた位置の映像信号を画素値としているとすると、隣接する画素間の位置差=1として、補正後の主走査i画素目の信号値Routは、R(i)とR(i+1)とを補間した値として求めることができる。
次に、主走査i画素目の画素ずれ量DR(i)を算出する方法について説明する。
式(1)から容易に理解されるように、各ラインセンサから出力された画像信号の位置ずれを高い精度で補正するためには、最小の1画素のサイズより小さな位置ずれ量を測定しなければならない。また、色収差は、主走査位置によって変化するため、位置ずれ量を測定する際には、主走査方向の全域について測定する必要がある。
図17は、一般的な画像読取装置での主走査方向の色収差に起因するR、GおよびB間の最大読み取り位置ずれ量を表す図である。横軸が主走査方向の位置(単位は画素数/10)を表し、縦軸がR、GおよびB間の読み取り位置の最大ずれ量(単位は画素数)を表している。この図からは、主走査方向の全域に関して、概ね0.35画素に相当する大きなうねりが存在し、主走査方向の個々の位置において、0.1画素程度の幅を有していることが認められる。
このことからも、最小の1画素のサイズより小さな位置ずれ量を獲得することが必要であることが理解できる。本実施の形態では、上述したテストチャートである万線原稿の画像を読み取って得られる白黒ペアラインに対応する個々のラインセンサからの出力信号の出力分布の重心位置を各色毎に求め、重心位置ずれを算出して、出力信号の位置ずれを補正する。なお、各ラインセンサからの出力信号の出力分布の重心位置を求めるためには白黒ペアライン画像をCCDセンサで読み取って得られた全ての点の出力データが利用されるため、このようにして求めた位置ずれ量がノイズの影響を受けにくいことは明白である。
詳細には、図13に示した出力信号分布において、一対の白黒ペアラインの出力分布が「j」画素目から「k」画素目の点で形成される場合(図13では、j=0、k=6)、R信号の重心位置PRは、式(2)により求めることができる。
PR=Σ(Ri×i)/ΣRi(i=j to k) ・・・式(2)
同様に、G信号およびB信号の重心位置PG、PBは、それぞれ式(3)、式(4)で求められる。
PR=Σ(Ri×i)/ΣRi(i=j to k) ・・・式(2)
同様に、G信号およびB信号の重心位置PG、PBは、それぞれ式(3)、式(4)で求められる。
PG=Σ(Gi×i)/ΣGi(i=j to k) ・・・式(3)
PB=Σ(Bi×i)/ΣBi(i=j to k) ・・・式(4)
(ただし、j、kは、各色で異なる場合もある)。
PB=Σ(Bi×i)/ΣBi(i=j to k) ・・・式(4)
(ただし、j、kは、各色で異なる場合もある)。
式(2)乃至式(4)式から、R−G、B−G間の位置ずれ量DRおよびDBは、重心位置PR、PGおよびPBに関して、式(5)及び式(6)で示される。
DR=PR−PG ・・・式(5)
DB=PB−PG ・・・式(6)
ところで、主走査方向に対する位置ずれ量の分布は、同じ設計基準で作られた画像読取装置相互では、類似した形状を示すので、関数で近似することができる。この場合、任意の位置における位置ずれ量を、実測データから得られる近似式により求めることができるので、近似式を表す数個の補正データのみを格納するだけでよい。従って、全画素における位置ずれ量を全て格納しておく必要が無くなり、位置ずれ量を記憶するための格納メモリの容量を大幅に削減できる。
DB=PB−PG ・・・式(6)
ところで、主走査方向に対する位置ずれ量の分布は、同じ設計基準で作られた画像読取装置相互では、類似した形状を示すので、関数で近似することができる。この場合、任意の位置における位置ずれ量を、実測データから得られる近似式により求めることができるので、近似式を表す数個の補正データのみを格納するだけでよい。従って、全画素における位置ずれ量を全て格納しておく必要が無くなり、位置ずれ量を記憶するための格納メモリの容量を大幅に削減できる。
例えば、図17に示すようなパターンの位置ずれ量の分布を有する画像読取装置においては、図18Aに示すような1次式、図18Bに示すような3次式、または図18Cに示すような3つの直線等のいずれかの形式で近似することができる。
例えば、図18Aに示す1次式を用いる場合、各画素位置iにおけるG信号から見たR信号およびB信号の位置ずれ量(DRおよびDB)を、式(7)、式(8)で表すことができる。
DR=KR×i+LR ・・・式(7)
DB=KB×i+LB ・・・式(8)
従って、僅か4個の補正データ(KR、LR、KBおよびLB)だけを格納できるメモリを用意すればよい。また、位置ずれ量の分布形状が既に確認できているならば、全ての画素位置に関して位置ずれ量を求める必要はなく、特徴的な位置(極大値、極小値、両端および中央またはそれぞれの近傍等)のみでデータを取得すればよい。
DB=KB×i+LB ・・・式(8)
従って、僅か4個の補正データ(KR、LR、KBおよびLB)だけを格納できるメモリを用意すればよい。また、位置ずれ量の分布形状が既に確認できているならば、全ての画素位置に関して位置ずれ量を求める必要はなく、特徴的な位置(極大値、極小値、両端および中央またはそれぞれの近傍等)のみでデータを取得すればよい。
また、図18Cのように直線で近似する場合は、図19に示すように複数の一次式で近似しても良い。この例では、3つの近似式を用いるため、上述の例に比較すると補正データは3倍になるが、位置ずれ量を記憶するための格納メモリの容量を大幅に削減できる。
画素ずれ補正は上述の補正演算により実現することができる。しかし、この補正方式のみではMTF(Modulation Transfer Function)の低下、即ちコントラスト感度の低下が発生する。発明者は、この原因について検討を重ねると共に、その解決方法を考案した。
図14に示すテストパターンの画像信号を例として説明する。図14に示すテストパターンを読取って出力される図20に示す様な信号に対して、式(1)に従って全ての画素で補正演算を行うと、図21に示す様に信号のピーク位置での信号が低下する。これは、式(1)の補正を行ったために生じた現象である。
即ち、主走査i画素目の信号値とi+1画素目の信号値とを用いた補間演算を行うと、結果として算出される信号値は両信号値の中間の値となる。従って、全画素について式(1)の補間演算を行った場合は、図21に示すように信号の振幅が小さくなる。
これがMTFの低下の原因となり文字再現の劣化が発生すると考えられる。MTFの低下の程度としては、補正前である図20に示す信号のMTFが36%に対して、補正後である図21に示す信号のMTFは28%と低下している。
そこで、本実施の形態では、色ずれ補正演算の対象となる画素を選択することで、色ずれの補正を行うと共に、上述のMTF低下の発生を防止する。発明者は、色ずれが顕著に視認される部位は、映像の内のエッジ部であることに着目した。そうすると、映像の内のエッジ部について上述の補正演算を実行することで色ずれを緩和することができる。一方、図20、図21で示すピーク位置はエッジ部ではないため、エッジ部以外の部位については補正演算を行わないことでMTF低下を防止することができる。
本実施の形態では、式(9)に基づいて注目画素がエッジ部か否かを判定する。
if((R(i)−R(i-1)>thr1 and R(i+1)−R(i)>thr2) or
(R(i-1)−R(i)>thr3 and R(i)−R(i+1)>thr4)) ・・・式(9)
この条件式はi画素目および前後の画素の関係が、右肩上がりに信号が変化しているか、若しくは右肩下がりで信号が変化しているかを判定している。条件式に用いられているthr1〜4はあらかじめ決められた閾値である。
(R(i-1)−R(i)>thr3 and R(i)−R(i+1)>thr4)) ・・・式(9)
この条件式はi画素目および前後の画素の関係が、右肩上がりに信号が変化しているか、若しくは右肩下がりで信号が変化しているかを判定している。条件式に用いられているthr1〜4はあらかじめ決められた閾値である。
この条件が真となる場合には、i画素目はエッジ部の可能性を備えているため、色ずれ補正演算を行う。即ち、式(1)に従って信号値を補正する。一方、この条件が偽となる場合には、エッジ部の可能性が少ない非エッジ部であるため色ずれ補正を行わず、i画素目の信号値をそのまま出力する。即ち、Rout=R(i)とする。なお、この条件は、「i画素とその前後の画素の区間において、信号値が単調に増加あるいは減少している場合は補正演算を行い、それ以外の場合は補正演算を行わない」と表現することができる。
図22は、式(9)に示す判定式を用いて上述のアルゴリズムで補正した結果を示す図である。図22に示す様にMTFの低下を発生させる事無く、色ずれ補正を行う事が可能となっている。
図23は、エッジ部判定の有無によるMTFの値の変化を示す図である。これは2つのケースについての色ずれ補正に関し、補正後のMTF値をサンプリングして求めた結果をまとめたものである。2つのケースは、B.式(1)のみの補正、C.エッジ判定を伴う補正である。なお、この補正では、G信号を基準としている。
また、MTFの測定については、画像を9つの領域に分割し、それぞれの領域について補正後のMTF値を求めた。9つの領域は、画像読取装置101の画像原稿が積載される原稿台の位置に対応している。即ち、先端Rear、先端Center、先端Front、中央Rear、中央Center、中央Front、後端Rear、後端Center、後端Frontの9つの部分である。
この結果によれば、A.倍率色収差補正なしの場合と比較すると、B.式(1)のみの補正では、R信号及びB信号共にMTFが低下していることがわかる。それに対して、C.エッジ判定を伴う補正では、R信号及びB信号共にMTFの低下が生じていないことがわかる。
次に、本実施の形態の画像処理方法を適用した複写装置の動作について説明する。
図24は、画像読取装置101と画像形成装置102で構成した複写装置100の概念図である。
複写装置100は、画像読取装置101、画像形成装置102に加え、システム制御部103及びコントロールパネル104を備えている。システム制御部103は、複写装置100の各部を統括して制御する。また、複写装置100には、ネットワークに接続して外部コンピュータPC1、PC2、PC3、・・・が接続可能である、外部コンピュータは、複写装置100をスキャナとして使用することができる。
ユーザが画像読取装置101に複写したい原稿orgをセットし、コントロールパネル104から所望の設定を行う。コントロールパネルには、コピー/スキャナ・ボタン、原稿モード指定ボタン、表示部、複写枚数設定部、リセットボタン、ストップボタン及びスタートボタンが設けられている。
コピー/スキャナ・ボタンは、複写装置100で複写作業を行うか、スキャナとして使用するかを設定するボタンである。原稿モード指定ボタンからは原稿モードを指定する。表示部は、拡大/縮小処理や、設定した枚数を表示する。複写枚数設定部には、所望の枚数を入力するためのボタンと、入力した数値をクリアするためのクリアボタンが設けられている。
リセットボタンは、コントロールパネル104で設定した条件を初期化するためのボタンである。ストップボタンは、コピー動作またはスキャナ動作を途中で中止するためのボタンである。スタートボタンは、コピー動作またはスキャナ動作を開始するためのボタンである。
なお、コントロールパネル104上の各種設定ボタンは、例えば、液晶を用いたタッチパネルで構成され、表示部と併用されていても良い。
ユーザは、コントロールパネル104を使用して、原稿の種類、原稿サイズに対して出力する用紙サイズ、1枚の原稿について複写する枚数等を設定する。そして、ユーザがスタートボタンを押印することで複写動作が開始する。
画像入力装置で読み取った画像情報は、記憶媒体であるメモリに一時的に蓄積される。このメモリは、最大複写可能なサイズの画像情報を全て格納できる容量より大きな容量を持つページメモリで構成される。このメモリから出力される画像信号は画像処理部でフィルタ処理、階調処理等の処理が行われて、半導体レーザの制御信号に変換され、後段のレーザ光学系に入力される。レーザ光学系で画像信号が半導体レーザの光出力に変換され、画像形成部の感光体へ照射する。画像形成部は電子写真プロセスにより画像を形成する。
尚、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
本発明は、色ずれ補正を行った場合であっても、コントラスト感度の低下による画質低下を抑制することのできる画像処理装置を製造する産業で利用することができる。
10…CCDセンサ基板、10A…CCDセンサ制御回路、10B…CCDドライバ、11…制御基板、11A…処理IC、11B…タイミング生成回路、11C…アナログ処理回路、11D…ラインメモリ回路、11E…画像処理回路、12…ハーネス、12A…シェーディング補正部、12B…Log変換部、12C…ライン間補正部、12D…倍率色収差補正部、13A、13B…色ずれ補正部、100…複写装置、101…画像読取装置、102…画像形成装置、103…システム制御部、104…コントロールパネル、114…画像処理基板、115…レーザ光学系ユニット、116…画像形成部。
Claims (15)
- カラーラインセンサで読み取られた画像の画素毎のR(赤)、G(緑)、B(青)信号を入力する信号入力部と、
前記R,G,B信号の内の1つのカラー信号を基準とし、残りの2つのカラー信号と前記基準としたカラー信号とを比較して、前記残りの2つのカラー信号に画素毎に所定の色ずれ補正を実行する色ずれ補正部とを備え、
前記色ずれ補正部は、補正しようとする注目画素が所定の条件を満たすか否かによって当該注目画素の補正方法を切り替えて実行することを特徴とする画像処理装置。 - 前記所定の条件は、前記注目画素と前後の画素との区間において、これら画素の画素値が単調増加又は単調減少であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記色ずれ補正部は、前記所定の条件が成立する場合は前記注目画素に対して前記色ずれ補正を実行し、前記所定の条件が成立しない場合は前記注目画素に対して前記色ずれ補正を実行しないことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
- 前記色ずれ補正は、前記画像の各画素位置に対応して設けられた画素ずれ量に基づいて、前記残りの2つのカラー信号の各画素位置の信号値を補正することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
- 前記画素ずれ量は、1画素のサイズよりも小さく、
前記色ずれ補正は、前記注目画素と隣接する画素との間での、前記画素ずれ量を用いた補間処理であることを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。 - 前記色ずれ補正は、倍率色収差に起因する色ずれを補正することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
- 前記画素ずれ量は、テストチャートに対応する前記カラーラインセンサからのR,G,B信号の出力分布の重心位置ずれを補正する値であることを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
- 前記画素ずれ量は、テストチャートに対応する前記カラーラインセンサからのR,G,B信号の実測データから得られる近似式により求めることを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
- 前記近似式は少なくとも一つの一次式で表されることを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
- カラーラインセンサで読み取られた画像の画素毎のR(赤)、G(緑)、B(青)信号を入力し、
前記R,G,B信号の内の1つのカラー信号を基準とし、残りの2つのカラー信号と前記基準としたカラー信号とを比較して、前記残りの2つのカラー信号に画素毎に所定の色ずれ補正を実行し、
前記色ずれ補正の実行では、補正しようとする注目画素が所定の条件を満たすか否かによって当該注目画素の補正方法を切り替えて実行することを特徴とする画像処理方法。 - 前記所定の条件は、前記注目画素と前後の画素との区間において、これら画素の画素値が単調増加又は単調減少であることを特徴とする請求項10に記載の画像処理方法。
- 前記色ずれ補正の実行では、前記所定の条件が成立する場合は前記注目画素に対して前記色ずれ補正を実行し、前記所定の条件が成立しない場合は前記注目画素に対して前記色ずれ補正を実行しないことを特徴とする請求項11に記載の画像処理方法。
- 前記色ずれ補正の実行では、前記画像の各画素位置に対応して設けられた画素ずれ量に基づいて、前記残りの2つのカラー信号の各画素位置の信号値を補正することを特徴とする請求項12に記載の画像処理方法。
- 前記画素ずれ量は、1画素のサイズよりも小さく、
前記色ずれ補正は、前記注目画素と隣接する画素との間で、前記画素ずれ量を用いて補間処理を実行することを特徴とする請求項13に記載の画像処理方法。 - 前記色ずれ補正の実行では、倍率色収差に起因する色ずれを補正することを特徴とする請求項14に記載の画像処理方法。
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