JPH1127518A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置及び画像処理方法

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JPH1127518A
JPH1127518A JP9180029A JP18002997A JPH1127518A JP H1127518 A JPH1127518 A JP H1127518A JP 9180029 A JP9180029 A JP 9180029A JP 18002997 A JP18002997 A JP 18002997A JP H1127518 A JPH1127518 A JP H1127518A
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博之 辻
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 付加された情報の欠落の防止、並びに高画質
な画像出力が可能な画像処理装置及び画像処理方法の提
供。 【解決手段】 スムージング回路104は、解像度の変
換及びスムージング処理を施した画像データを、奇数画
素を下位8ビット、そして、偶数画素を上位8ビットと
して16ビットの画像データとして出力する。アドオン
回路112は、スムージング回路104からの出力画像
データの下位8ビットのデータを使ってアドオン処理を
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理装置及び
画像処理方法に関し、例えば、画像信号の解像度を変更
して出力する画像処理装置及び画像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カラー画像データをデジタル的に
処理して出力するカラープリント装置や、カラー原稿を
色分解して電気的に読み取り、得られたカラー画像デー
タを記録紙上にプリント出力することによってカラー画
像複写を行う、所謂デジタルカラー複写機等のカラー印
刷システムの発展は目覚ましいものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】また、これらの普及に
伴い、カラー画像に要求される印刷品質も高くなってお
り、特に印刷した際、黒い文字や黒細線はより黒く、シ
ャープに再現したいという要求が高まっている。即ち、
黒原稿を色分解すると、黒を再現する信号として、イエ
ロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(K)の各信号が発生するが、それらの得られた信号に
基づいてカラー画像を再現すると、再現される黒色はY
MCK4色の重ね合わせにより再現されるため、色間の
若干のズレにより黒の細線ににじみが生じ、黒が黒く見
えなかったり、ボケて見えたりして印刷品質を著しく低
下させてしまう。この場合、画質向上のためにスムージ
ング処理を行ってデータ補間する方法が考えられるが、
再現する画像に例えば、コード化された情報を付加する
場合には、そのコード化された画像のパターンが欠落し
てしまう。
【0004】そこで本発明は、付加された情報の欠落の
防止、並びに高画質な画像出力が可能な画像処理装置及
び画像処理方法の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の画像処理装置は以下の構成を特徴とする。
【0006】即ち、所定のクロックに同期して入力され
る画像データを補間する補間手段と、その補間手段によ
り補間された画像データの一部のビットに、所定情報を
付加する情報付加手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】更に、好ましくは、前記補間された画像デ
ータについて、前記所定情報が付加されたビットを含む
画像データと、付加されていないビットからなる画像デ
ータとを、前記所定のクロックのN倍のクロックに従っ
て、交互に出力することにより、解像度を変換する変換
手段を備えることを特徴とする。
【0008】また、例えば前記補間手段により、8ビッ
トの画像データが16ビットの画像データに補間される
場合において、前記情報付加手段は、下位8ビットの画
像データに対して、前記所定情報を付加し、前記変換手
段は、前記所定情報が付加された下位8ビットの画像デ
ータと、付加されていない上位8ビットの画像データと
を、前記所定のクロックのN倍のクロックに従って、交
互に出力するとよい。
【0009】上記の目的を達成するため、本発明の画像
処理方法は以下の構成を特徴とする。
【0010】即ち、所定のクロックに同期して入力され
る画像データを補間し、その補間された画像データの一
部のビットに、所定情報を付加することを特徴とする。
【0011】更に、好ましくは、前記補間された画像デ
ータについて、前記所定情報が付加されたビットを含む
画像データと、付加されていないビットからなる画像デ
ータとを、前記所定のクロックのN倍のクロックに従っ
て、交互に出力することにより、解像度を変換すること
を特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】プリンタによる高画質な濃度再現
を実現するためには、原稿の画像信号に含まれる黒色等
の色情報や、細線、網点等を空間周波数の特徴を利用し
て抽出することにより、例えば、黒文字、色文字等のエ
リアを検出する。また、検出された各エリアを、中間調
画像や網点画像領域等に分けて検出し、それらの各エリ
アに応じた処理を施すことによって、例えば黒文字部な
らば黒単色化を行う。
【0013】また、文字や線の太さを多段階に持ち、そ
の文字の太さに応じて、黒の量を調節する方法も提案さ
れている。更に、文字エッジと、網点エッジを分離して
検出することにより、網点、中間調、或は白地の中に含
まれる文字のエッジ領域に対してそれぞれ異なる処理を
施すことにより、スムーズな黒文字処理を行う。
【0014】上記のような像域分離を行う場合、例え
ば、400dpiのプリンタでは、ドットの配置間隔は
63.5ミクロン程度となり、一般に約20ミクロンの
識別が可能と言われている人の視覚にとって、記録紙上
にドットによって形成される文字や図形の輪郭部はギザ
ギザに見え、必ずしも高画質な印刷とは言えない。そこ
で、前記の像域分離処理と合わせて、例えば外部機器で
作成されたカラーのフォントの文字の輪郭部を、スムー
ジング処理により滑らかにデータ補間し、階調画像中の
文字に対しても、ギザギザ感のない文字を出力するカラ
ー複写機やカラープリンタが要求される。そしてこの場
合、カラー複写機やカラープリンタは、その画像の再現
性能の高さから、紙幣や有価証券等の偽造防止を考慮し
なければならない。
【0015】この紙幣や有価証券等の偽造防止の対策と
して、紙幣等の特徴を判定して複製を禁止する機能や装
置固有の機体番号をコード化して目に見えにくくしてプ
リント(アドオン)することにより管理する手法が考え
られる。しかし、機体番号がアドオンされた画像を、画
質を向上するためにスムージング処理によってデータ補
間すると、コード化された画像のパターンが崩れてしま
うため、アドオンにより付加した機体番号の判別が困難
になってしまう。
【0016】また、逆に、データ補間した後にアドオン
処理を行うことにより、コード化された画像のパターン
を保存することも考えられる。しかし、データ補間され
た画像は解像度が高くデータ量が多くなるため、アドオ
ン処理に必要な回路が複雑化し、処理の高速化が要求さ
れることになる。従って、アドオンされた情報の欠落防
止と、ギザギザのない滑らかな画像の出力が要求され
る。
【0017】以下、上記の問題を解決するところの本発
明に係る画像処理装置について、図面を参照して詳細に
説明する。はじめに、本発明を適用する画像処理装置と
してのカラー複写機の構造について図1から図4を参照
して説明する。
【0018】図1は、本発明の一実施形態としての画像
処理装置の内部の構成を示す図である。
【0019】図中、201はイメージスキャナであり、
原稿を読み取り、デジタル信号処理を行う部分である。
また、200はプリンタ部であり、イメージスキャナ2
01に読み取られた原稿画像に対応した画像を用紙にフ
ルカラーでプリント出力する部分である。
【0020】イメージスキャナ201において、202
は原稿圧板(以下プラテン)であり、原稿台ガラス20
3上の原稿204は、ハロゲンランプ205の光により
照射される。原稿からの反射光は、ミラー206,20
7に導かれ、レンズ208により3ラインセンサ(以
下、CCD)210上に像を結ぶ。レンズ208には、
赤外線カットフィルタ231が設けられている。CCD
210は、原稿からの反射光を色分解して、レッド
(R),グリーン(G),ブルー(B)各色成分信号を
信号処理部209に送る。CCD210には、各色成分
を読み取るラインセンサが設けられており、各々のライ
ンセンサは5000画素分の受光素子を有する。これに
より、原稿台ガラス203に載置される原稿中で最大サ
イズであるA3サイズの原稿の短手方向297mmを4
00dpiの解像度で読み取ることができる。
【0021】尚、ハロゲンランプ205,ミラー206
は速度V、そしてミラー207は速度1/2VにてCC
D210におけるラインセンサの電気的走査方向(以
下、主走査方向)に対して垂直方向(以下、副走査方
向)に機械的に動くことにより、原稿204の全面を走
査する。
【0022】211は標準白色板であり、可視光領域で
は略均一の反射特性を示し、白色の色を有している。こ
の標準白色板211は、Rセンサ210−1,Gセンサ
210−2,Bセンサ210−3からの色線分信号の補
正(シェーディング補正)に使用される。
【0023】画像信号処理部209では、CCD210
によって読み取られたRGBの色成分信号を電気的に処
理し、マゼンタ(M),シアン(C),イエロー
(Y),ブラック(K)の各成分に分解し、プリンタ2
02に送る。また、イメージスキャナ201における1
回の原稿走査(スキャン)につき、M,C,Y,Kのう
ちの一つの成分がプリンタ200に送られる。従って、
計4回の原稿走査により1回のプリントアウトが完成す
る。
【0024】イメージスキャナ201の画像信号処理部
209より送られてくるM,C,Y,Kの画像信号は、
レーザドライバ212に送られる。レーザドライバ21
2は、得られた画像信号に応じて半導体レーザ素子21
3を変調駆動する。半導体レーザ素子213により生成
されたレーザ光は、ポリゴンミラー214,f−θレン
ズ215,ミラー216を介して感光ドラム217上に
達し、そのレーザ光により感光ドラム217は走査され
る。
【0025】219〜222は現像器であり、マゼンタ
現像器219,シアン現像器220,イエロー現像器2
21,ブラック現像器222より構成され、これら4つ
の現像器が交互に感光ドラム217に接し、感光ドラム
217上に形成されるM,C,Y,Kの静電潜像を、そ
の潜像に応じたトナーにより現像する。
【0026】223は転写ドラムであり、用紙カセット
224または225より給紙された用紙をこの転写ドラ
ム223に巻き付け、感光ドラム217上に現像された
トナー像を記録紙に転写する。
【0027】このようにしてM,C,Y,Kの4色が順
次記録紙上に転写された後に、その記録紙は定着ユニッ
ト226にてトナー像が定着された後、排紙される。以
上が本発明に係る画像処理装置の動作概要についての説
明である。
【0028】<イメージスキャナ201>次に、イメー
ジスキャナ201の構造について図2から図4を参照し
て詳述する。
【0029】図2は、本発明の一実施形態としてのCC
D210の外形図である。
【0030】図中、CCD210は、3つのラインセン
サ(受光素子列)を有しており、210−1,210−
2,210−3は、順にR,G,B波長成分を読み取る
ための受光素子列である。これらの各センサは、主走査
方向、副走査方向に10μmの開口を有する。これら3
本の異なる光学特性をもつ受光素子列は、R,G,Bの
各センサが原稿上の同一ラインを読み取るべく、同一の
シリコンチップ上にモノリシックに互いに平行に構成さ
れている。
【0031】このような構成のCCD210を用いるこ
とにより、色分解する際のレンズ等の光学系を共通化
し、R,G,Bの色毎の光学調整を簡潔にすることが可
能となる。
【0032】図3は、本発明の一実施形態としてのCC
D210のX−X’断面図である。
【0033】図中、シリコン基板210−5には、R読
み取り用のフォトセンサ210−1とG,B各々の可視
情報を読み取るフォトセンサ210−2,210−3が
形成されている。Rフォトセンサ210−1上には、可
視光のうちのレッドの波長成分を透過するRフィルタ2
10−7が配置される。同様に、Gフォトセンサ210
−2上にはGフィルタ210−8が、Bフォトセンサ2
10−3上にはBフィルタ210−9が配置されてい
る。210−6は、透明有機膜で構成された平坦化層で
ある。
【0034】図4は、本発明の一実施形態としてのCC
D210表面の拡大図である。
【0035】図中、各色のフォトセンサは、それぞれ主
走査方向に一画素当り10μmの長さを有する。また、
各フォトセンサにおける個々の受光素子は、主走査方向
に5000画素配置されており、これによりA3原稿の
短手方向(297mm)を400dpiの解像度で読み
取ることができる。また、R,G,Bの各フォトセンサ
のライン間距離は80μmであり、400dpiの副走
査解像度に対して各8ラインずつ離れている。
【0036】本実施形態では、プリンタの濃度再現のた
めの一般的なPWM(パルス幅変調)方式により、レー
ザ素子213の点灯時間を画像濃度信号に応じて制御す
るものである。これにより、レーザの点灯時間に応じた
電位を有する静電潜像が感光ドラム217上に形成され
る。そして、静電潜像の電位に応じた量のトナーを、現
像器219〜222から供給して当該静電潜像を現像す
ることにより、濃度再現が行われる。
【0037】
【濃度再現】以下、本実施形態の画像処理装置(カラー
複写機)における濃度再現処理について説明する。
【0038】図5は、本発明の一実施形態としての画像
信号の流れを示すブロック図であり、イメージスキャナ
201内の画像信号処理部209を中心とした画像信号
の流れを示している。尚、以下の説明において、当該画
像処理装置により記録紙上に再現する画像は、コンピュ
ータ等の外部機器101から不図示のインタフェースを
介して入力されるものとする。従って、カラー複写機で
ある当該画像処理装置の本来の機能として、RGB画像
信号はイメージスキャナ201により入手してもよいこ
とは言うまでもない。
【0039】外部機器101より得られる画像信号RG
Bは、102の濃度変換回路で、不図示のルックアップ
テーブルROMにより輝度信号から濃度信号に変換(L
OG変換)される。
【0040】103は、マスキング・UCR回路であ
り、入力されたY,M,Cの3原色信号から黒信号
(K)を抽出し、更にプリンタ200の記録色材の色濁
りを補正するマスキング演算を施されてY,M,C,K
の各信号が転送動作の度に順次所定のビット数(8bi
t)のデータとして出力される(詳細は後述する)。
【0041】次に、スムージング回路104では、外部
機器101から入力されたときの画像信号の解像度に対
して2倍の解像度を有する画像データが生成される。ス
ムージング回路104が解像度を2倍にするか否かは、
像域分離回路107にて一般的な手法による像域分離の
結果に応じて決定されるところの、400ライン/80
0ラインの切り替え信号SENに従って行われる(詳細
は後述する)。スムージング回路104は、解像度を変
換した画像データを、奇数画素を下位8ビット、そして
偶数画素を上位8ビットに分離した16ビットの画像デ
ータとして出力する。
【0042】スムージング回路104に入力されるSS
TON信号は、スムージング回路104におけるスムー
ジング処理の有無を指定する信号であり、制御ユニット
100の不図示のCPUにより設定される。本実施形態
においては、SSTON信号を常時1(スムージング処
理:有り)として使用するが、例えば、イメージスキャ
ナ201の不図示の操作パネルからオペレータが指定し
た場合は、スムージング処理を行わないようにしてもよ
い。
【0043】スムージング回路104の出力画像データ
のうち下位8ビットは、112のアドオン回路に入力さ
れ、下記の機体番号情報が付加される。
【0044】112は、アドオン回路であり、図7及び
図8に示すように当該画像処理装置の機体番号をコード
化して付加する。
【0045】図7は、本発明の一実施形態としてのアド
オン回路による画像処理装置の機体番号のコード化を説
明する図である。
【0046】図中、1ブロックは、6×2の画素で構成
され、それぞれプラス記号とマイナス記号を組み合わせ
て1つのブロックとする。ここで、例えば、プラス記号
の画素は、入力された画像信号に30レベル加算した値
を出力し、マイナス記号の画素は、入力された画像信号
から30レベル減算した値を出力する。
【0047】図8は、本発明の一実施形態としてのコー
ド化され、ブロック化された機体番号の印刷時の配置を
示す図であり、同図における一つの四角形(□印)は図
7の1ブロックに相当する。
【0048】図中、LINE0では、2つのブロックが
一組となり主走査方向にx画素ごとに配置される。ま
た、副走査方向にyライン離れたところがLINE1で
あり、LINE0のブロックとは主走査方向にd0だけ
ずれている。更に、副走査方向にyライン離れたところ
がLINE2であり、LINE1のブロックとは主走査
方向にd1だけずれている。但し、LINE0と異なり
ブロックは一つずつである。以下同様に、LINE2と
LINE3のブロックは主走査方向にd2だけずれてお
り、LINE3とLINE4のブロックは主走査方向に
d3だけずれている。ここで例えば、機体番号が16ビ
ットのコードで表されるとき、4ビットずつ分割してビ
ット0から3の下位4ビットをd0、ビット4から7を
d1、ビット8から11をd2、そしてビット12から
15をd3として表す。即ち、機体番号を、図8の各ブ
ロックの距離d0,d1,d2,d3によって表すこと
ができる。
【0049】γ変換回路105では、3種類のγ変換テ
ーブルを参照することにより、YMCKそれぞれの濃度
データを、プリンタ200の階調再現性能に応じてデー
タ変換する。本実施形態では、800Hγ、800L
γ、そして400γの3種類のγ変換テーブルが用いら
れる。800Hγには、スムージング回路104からの
800dpiの上位8ビット(偶数画素)のデータが入
力される。800Lγ及び400γには、前述したアド
オン回路112にて機体番号が付加された800dpi
下位8ビット(奇数画素)のデータが入力される。
【0050】更に、変換回路113では、400dpi
の画像データを800dpiに変換する。つまり、40
0dpiで入力された16ビットの画像データのうち、
下位8ビットを奇数画素に、上位8ビットを偶数画素に
並び変えて400dpiの2倍のクロックで出力するこ
とにより800dpiの画像データを生成する。
【0051】セレクタ114は、400/800ライン
の切り替え信号SENに応じて、γ変換回路105(4
00γ)からの400dpiの画像データ(VSO
4)、または変換回路113からの800dpiの画像
データの何れかを選択して出力する。この動作を図6に
示す。
【0052】図6は、本発明の一実施形態としての信号
SENとセレクタ114からの出力画像データの関係を
示す図である。
【0053】図中、400dpiCLK,800dpi
CLKは、それぞれ400,800dpiのクロック信
号である。
【0054】VSIは、スムージング回路104への入
力画像データ(AからH)である。VSOLとVSOH
とは、それぞれγ変換回路105からの800dpiの
出力画像データの下位ビット(A0からH0)と上位ビ
ット(A1からH1)である。VSO4は、γ変換回路
105からの400dpiの出力画像データである(A
2からH2)。また、最下段のVLOは、セレクタ11
4からの出力画像データである。
【0055】セレクタ114からの出力画像データは、
同図に示す如く、信号SENがHigh期間のときには
800dpiの2周期の期間で1画素分、即ち400d
piで画像データが出力される。そして、Low期間の
ときには800dpiで1画素分の画像データが出力さ
れる。
【0056】セレクタ113から出力されたMCYKの
面順次の画像データは、レーザードライバ(カラーLB
P)106に送られてPWM(パルス幅変調)による変
調処理を施される。そして、得られたパルス信号に応じ
てレーザ素子213の点灯時間に応じた電位を有する静
電潜像が感光ドラム217上に形成され、その静電潜像
の電位に応じた量のトナーを、現像器219〜222か
ら供給して当該静電潜像を現像することにより、記録紙
への濃度記録が行われる。
【0057】<像域分離回路107>次に、像域分離回
路107の内部に備えられたエッジ検出回路108、彩
度判定回路109、太さ判別回路110、並びにルック
アップテーブル(LUT)111の動作の説明と、像域
分離回路107による黒文字/黒線画の検出手法につい
て説明する。
【0058】[エッジ検出回路108]図9は、本発明
の一実施形態としてのエッジ検出回路108の内部構成
を示すブロック図である。
【0059】図中、輝度算出回路301では、外部機器
101からの色信号R,G,Bが入力され、以下の式に
従って輝度信号Yが算出される。
【0060】 Y=0.25R+0.5G+0.25B …(1) 図10は、本発明の一実施形態としての輝度算出回路3
01の詳細な構成を示す図であり、式(1)を実現する
回路である。
【0061】図中、輝度算出回路301に入力された色
信号R,G,Bは、それぞれ乗算器401,402,4
03にて係数0.25,0.5,0.25が乗じられた
後、加算器304,305により加算され、輝度信号Y
が算出される。
【0062】輝度算出回路301にて算出された輝度信
号Yは、エッジMIN方向検出回路302に入力され、
エッジ量が最小の値をとる方向(以下、エッジMIN方
向)を得る。
【0063】図11は、本発明の一実施形態としてのエ
ッジMIN方向検出回路302の動作を説明する図であ
る。
【0064】図中、エッジMIN方向検出回路302に
入力された輝度信号Yは、FIFO501〜502によ
り各1ラインずつ遅延した3ライン分に拡張され、3画
素×3画素の周知のラプラシアンフィルタ503〜50
6にて処理される。ラプラシアンフィルタ503〜50
6は、それぞれ縦方向、対角線方向、横方向、そして対
角線方向の4方向のフィルタであり、この4方向のフィ
ルタの出力値であるエッジ量の絶対値aが最小の値をと
る方向を求め、その方向をエッジMIN方向とする。
【0065】次に、エッジMIN方向スムージング回路
303では、エッジMIN方向検出回路302で求めた
エッジのMIN方向に対してスムージング処理を施す。
この処理により、エッジ成分の最も大きい方向のみを保
存し、その他の方向を平滑化することができる。即ち、
複数の方向に対してエッジ成分が大きい網点成分は、エ
ッジ成分が平滑化されてその特徴は減少する。一方、一
方向にのみエッジ成分が存在する文字/細線は、その特
徴は保存されるという効果が得られる。そして、必要に
応じてこの処理を繰り返すことで、線成分と網点成分と
の分離がより一層効果的に行われ、一般的なエッジ検出
法では検知できなかった、網点中に存在する文字成分も
検知することが可能となる。
【0066】検出エッジ出力回路304では、前述のラ
プラシアンフィルタの出力値であるエッジ量の所定の絶
対値a以下のものは除去され、a以上のものだけが
“1”として出力される。
【0067】図31は、本発明の一実施形態としてのエ
ッジ検出の一例を示す図であり、輝度算出回路301に
て算出された輝度信号Yにおける画像データの例(a)
と、エッジMIN方向スムージング回路303における
スムージング後のエッジ検出信号を示す(b)である。
【0068】更に、検出エッジ出力回路304では、エ
ッジMIN方向スムージング回路303からのエッジ検
出信号を、5種類の信号(7画素×7画素,5画素×5
画素,3画素×3画素のブロックサイズで膨張した信号
と、「膨張なし」及び「エッジなし」)をコードで表わ
した出力信号“edge”(3ビット)を、エッジ検出
回路108の出力信号として出力する。ここで、信号の
膨張とは、ブロック内の全ての画素の信号値をOR演算
することを言う。
【0069】[彩度判定部109]図12は、本発明の
一実施形態としての彩度判定回路109の詳細な構成を
示す図である。
【0070】図中、外部機器101からの色信号R,
G,Bは、彩度判定回路109に入力され、最大値検出
回路701と最小値検出回路702によって最大値MA
X(r,g,b)、および最小値MIN(r,g,b)
がそれぞれ抽出され、その差△Cが減算器703で算出
され、次のLUT(ルックアップテーブル)704で図
13に示すような特性に従ってデータ変換が行われる。
【0071】図13は、本発明の一実施形態としての彩
度判定回路109内のLUT704のデータ変換特性を
示す図である。
【0072】図中、横軸は減算器704からの△Cであ
り、縦軸は彩度信号Crを示している。同図において、
△Cが“0”に近い程、彩度が低く(無彩色に近く)、
△Cが大きい程有彩色の度合が強いことを示している。
また、Crは無彩色の度合が強い程大きい値を示し、有
彩色の度合が強い程“0”に近づく。
【0073】尚、図5における彩度判定回路109の出
力信号“col”として、色、黒、中間色(色と黒の間
の色)、そして白を表わすデータが、それぞれ2ビット
のコードで出力される。
【0074】[太さ判定回路110]図14は、本発明
の一実施形態としての太さ判定回路110の構成を示す
ブロック図である。
【0075】図中、外部機器101からの色信号R,
G,Bは、太さ判定回路110に入力され、まず、最小
値検出回路901に入力される。最小値検出回路901
では、入力されたRGB信号の最小値MINRGBを求め
る。次に、平均値検出回路902にMINRGBを入力
し、注目画素近傍の5画素×5画素のMINRGBの平均
値AVE5と、その注目画素近傍の3画素×3画素のM
INRGBの平均値AVE3を求める。
【0076】次に、文字・中間調検出回路903にAV
E5とAVE3が入力される。この文字・中間調領域検
出回路903では、画素毎に注目画素の濃度、及び注目
画素とその近傍の平均濃度との変化量を検出することに
よって、注目画素が文字または中間調領域の一部である
かどうかの判別を行う。ここで、文字・中間調検出回路
903の内部処理について説明する。
【0077】図15は、本発明の一実施形態としての文
字・中間調検出回路903の回路構成を説明する図であ
る。
【0078】図中、文字・中間調領域検出回路903に
おいては、まず、AVE3に適当なオフセット値OFS
T1を加え、コンパレータ2031においてAVE5と
比較する。また、コンパレータ2032において適当な
リミット値LIM1と比較する。そして、それぞれの出
力値がOR回路2033に入力され、 AVE3+OFST1>AVE5 …(2) または AVE3+OFST1>LIM1 …(3) の時に、文字・中間調領域を表わす出力信号BINGRA
がHIGHになる。つまり、この回路によって、注目画
素近傍に濃度変化が存在する場合[文字のエッジ部:式
(2)]、または注目画素付近がある値以上の濃度を持
っている場合[文字の内部及び中間調部:式(3)]
に、文字・中間調領域信号BINGRAがHIGHにな
る。
【0079】図14の網点領域検出回路2014におい
ては、網点領域を検出する。ここで、網点領域検出回路
2014の内部処理について説明する。
【0080】図16は、本発明の一実施形態としての網
点領域検出回路2014の回路構成を説明する図であ
る。
【0081】図中、まず、最小値検出回路901にて検
出されたMINRGBに適当なオフセット値OFST2を
加え、コンパレータ2041においてAVE5と比較す
る。また、コンパレータ2042において、MINRGB
と適当なリミット値LIM2とを比較する。そして、そ
れぞれの出力値がOR回路2043に入力され、 MINRGB+OFST2>AVE5 …(4) または、 MINRGB+OFST2>LIM2 …(5) の時に、出力信号BINAMIがHIGHになる。次に、
BINAMI信号を用いて、エッジ方向検出回路2044
にて画素毎にエッジ方向を検出する。
【0082】図17は、本発明の一実施形態としてのエ
ッジ方向検出回路2044によるエッジ方向の検出ルー
ルを説明する図である。同図に示すように、注目画素近
傍の8画素が、(0)〜(3)の何れかの条件を満たす
場合に、エッジ方向信号DIRAMIの0ビット〜3ビッ
トの何れかが、それぞれHIGHになる。
【0083】更に、次の対向エッジ検出回路2045に
おいて、注目画素を囲む5画素×5画素の領域内で、互
いに対向するエッジを検出する。
【0084】図18は、本発明の一実施形態としての対
向エッジ検出回路2045による対向エッジ方向の検出
ルールを説明する図である。同図に示す注目画素のDI
RAMI信号をA33とした座標系において、対向エッジ
検出のルールを以下に示す。
【0085】(1)A11,A21,A31,A41,A51,A22,A32,A42,
A33の何れかのビット0がHIGH、且つ、A33,A24,A3
4,A44,A15,A25,A35,A45,A55の何れかのビット1がHI
GH (2)A11,A21,A31,A41,A51,A22,A32,A42,A33の何れか
のビット1がHIGH、且つ、A33,A24,A34,A44,A15,A2
5,A35,A45,A55の何れかのビット0がHIGH (3)A11,A12,A13,A14,A15,A22,A23,A24,A33の何れか
のビット2がHIGH、且つ、A33,A42,A43,A44,A51,A5
2,A53,A54,A55の何れかのビット3がHIGH (4)A11,A12,A13,A14,A15,A22,A23,A24,A33の何れか
のビット3がHIGH、且つ、A33,A42,A43,A44,A51,A5
2,A53,A54,A55の何れかのビット2がHIGH 上記(1)〜(4)の内、何れかの条件を満たしたと
き、EAAMIをHIGHにする。
【0086】対向エッジ検出回路2045において対向
エッジが検出された場合には、対向エッジ信号EAAMI
がHIGHになる。
【0087】次に、膨張回路2046において、EAAM
I信号に対して、3画素×4画素の膨張を行い、注目画
素の近傍3画素×4画素にEAAMIがHIGHの画素が
あれば、注目画素のEAAMI信号をHIGHに置き換え
る。更に、収縮回路2047と膨張回路2048を用い
て、5画素×5画素の領域で孤立した検出結果を除去
し、出力信号EBAMIを得る。ここで、収縮回路204
7は、入力された全ての信号がHIGHのときのみHI
GHを出力する。
【0088】次に、カウンタ2049において、膨張回
路2048の出力信号EBAMIがHIGHである画素個
数を、適当な大きさを持つウインドウ内で計数する。
【0089】図19は、本発明の一実施形態としてのカ
ウンタ2049における画素計数用のウインドウを説明
する図であり、本実施形態では、注目画素を含む5画素
×64画素の領域を参照する。
【0090】図中、ウインドウ内のサンプル点は、主走
査方向に4画素おきに9点、副走査方向に5ライン分の
合計45点である(図19では、太線枠にて表わす)。
1つの注目画素に対して、このウインドウが主走査方向
に移動することにより、ウインドウは(1)〜(9)の
9つ用意されたことになる。即ち、注目画素を中心とし
て5画素×64画素の領域を参照したことになる。そし
て、それぞれのウインドウにおいてEBAMIをカウント
し、EBAMIがHIGHの個数が所定のしきい値を越え
た場合に、網点領域信号AMIをHIGHに出力する。
以上の網点領域検出回路2014の処理により、BIN
GRA信号では孤立点の集合として検出された網点画像
を、領域信号として検出することが可能になる。
【0091】更に、文字・中間調検出回路903からの
文字・中間調領域信号BINGRAと、網点領域検出回路
904からの網点領域信号AMIとは、図14のOR回
路905においてOR演算され、入力画像の2値化信号
PICTが生成される。
【0092】次に、エリアサイズ判定回路906にPI
CT信号を入力し、2値化信号のエリアサイズを判定す
る。上述した画像領域判定は、画像をある濃度で2値化
した2値画像に対して行われる。しかし、網点画像を単
純に2値化すると、網点の構成要素であるドットによる
細かい点の集合体が発生する。そこで、有る程度の面積
を有する領域中に孤立点が存在するか否かを判定するこ
とで、ドットが網点画像であるか否かを判別する。つま
り、ある領域中にドットが所定数存在する場合、その領
域は網点画像であり、また、注目画素が存在する複数の
ドットの一部であっても、その周囲にドットが存在しな
い場合には、その注目画素は文字等の一部であると判断
する。
【0093】図20は、本発明の一実施形態としてのエ
リアサイズ判定回路906の回路構成を説明する図であ
る。
【0094】同図に示すように、エリアサイズ判定回路
208には、収縮回路2081と膨張回路2082のペ
アが複数存在しており、それぞれ参照する領域のサイズ
が異なっている。OR回路905からのPICT信号
は、収縮回路の大きさに合わせてライン遅延された後
に、まず収縮回路2081に入力される。本実施形態で
は、23画素×23画素の大きさから35画素×35画
素まで7種類の収縮回路を備えている。収縮回路208
1から出力された信号は、それぞれライン遅延された後
に膨張回路2082に入力される。本実施形態では、図
20に示す収縮回路2081の出力に対応して、27画
素×27画素から39画素×39画素まで7種類の膨張
回路を備えており、それぞれの膨張回路からの出力信号
PICT_FHを得る。
【0095】注目画素が文字の一部である場合には、そ
の文字の太さによって出力信号PICT_FHの値が定
まる。
【0096】図21は、本発明の一実施形態としての膨
張回路2082からの出力信号を説明する図である。同
図に示すように、例えば、PICT信号が幅26画素の
帯状に存在する場合、27画素×27画素より大きいサ
イズで収縮を行うと出力は全て0になる。また、25画
素×25画素より小さいサイズの収縮を行った後にそれ
ぞれのサイズに応じた膨張を行うと、幅30画素の帯状
の出力信号PICT_FHが得られる。次に、これらの
出力PICT_FHを図20のエンコーダ2083に入
力することにより、注目画素が属する画像領域信号ZO
NE_Pが求まる。
【0097】図22は、本発明の一実施形態としてのエ
ンコーダ2083のエンコードルールを説明する図であ
る。このエンコード処理により、PICT信号(PIC
T_FH)が広い領域に渡ってHIGHである写真画像
や網点画像は、領域7(最大値)として定義され、エリ
アサイズ最大値よりも小さい(細い)文字や線画像は、
その大きさ(太さ)に応じた多値の画像領域に定義され
る。本実施形態では、ZONE信号を3ビットとし、文
字の太さを8段階(ZONE_P)で表す。最も細い文
字を0とし、最も太い文字(文字以外の領域も含む)を
7とする。
【0098】図23は、本発明の一実施形態としての網
点/中間調中の文字検出のためのアルゴリズムを示す図
である。
【0099】図24は、本発明の一実施形態としての網
点/中間調中の文字検出を説明する図である。
【0100】まず、前述のPICT信号に対して、5×
5のブロックで膨張処理を行う(ステップS211
1)。この処理により、不完全な検出になり易い網点領
域に対してその検出領域を補正する。次に、この出力信
号に対して、11×11のブロックの収縮処理を行う
(ステップS2112)。これらの処理によって得られ
た信号FCHは、PICT信号に対して3画素分収縮し
た信号となる。そこで、このFCH信号、ZONE信
号、並びにエッジ信号を組み合わせることにより、白地
中のエッジと、網点/中間調中のエッジとの区別が可能
となり、網点画像中においても網点成分を強調すること
無く、そして写真の縁等の黒文字処理が不必要な部分を
処理すること無く、黒文字処理を行うことができる。
【0101】[ルックアップテーブル111]次に、L
UT111について説明する。上述したエッジ検出回路
108,彩度判定回路109,そして太さ判別回路11
0を使用してそれぞれ得られた判定信号は、LUT11
1内の不図示のテーブルROMを参照することにより、
図5の“SEN”信号としてLUT111から出力され
る。このテーブルの特徴としては、「最も細い文字のエ
ッジ部に対してのみプリンタの解像度を変化させる」こ
とが挙げられる。
【0102】<スムージング回路104>次に、スムー
ジング回路104の動作について説明する。
【0103】図25は、本発明の一実施形態としてスム
ージング回路104のブロック構成図である。スムージ
ング回路104に備えられた各回路について以下に説明
する。
【0104】[2値化回路1001]2値化回路100
1には、マスキング・UCR回路103からの画像信号
CMYKの各色の多値画像信号が面順次に入力され、不
図示のOR回路にてビット毎にORを採ることにより2
値化される。
【0105】[パターンマッチング回路1002]次
に、2値化回路1001により2値化された信号は、パ
ターンマッチング回路1002にてパターンマッチング
が施される。
【0106】図28は、本発明の一実施形態としてのパ
ターンマッチング回路1002の構造を説明する図であ
る。2値化回路1001からの画像ドットデータは、逐
次ラインメモリ11〜19に記憶されると同時に、ライ
ンメモリ11〜19のドットデータのうち主走査11ド
ット×副走査9ドットのドットマトリックス情報を、シ
フトレジスタ1(1aから1k)〜9(9aから9k)
に取り出す。そして、判定回路1301により該ドット
マトリックス情報の特徴を検出する。パターンマッチン
グの方法については、様々な提案がなされており、本実
施形態も同様の手法を用いて詳細な説明を省略する。
【0107】[スムージング回路1003]次に、スム
ージング回路1003にてギザギザのパターンの間を2
倍の解像度のデータでデータ補間することによりスムー
ジングする。そして、解像度が変換されたデータは、奇
数画素を下位8ビット、そして、偶数画素を上位8ビッ
トとして分けられて、16ビットの画像データとして出
力される。
【0108】図29は、本発明の一実施形態としてのラ
スタライズされた濃度データのスムージングの一例を示
す図である。
【0109】同図に示す如く、画素単位でラスタライズ
された入力画像のパターンに応じて、1画素幅のライン
のスムージング処理を行い、濃度データ255の代わり
に補間量を多値データとして置き換える。更に、入力画
像は多値の階調を有するデータであるため、常に0また
は255のデータが入力される訳ではない。そこで、図
30に示すように3×3のウインドウで、入力画像の多
値のパターンを見る。
【0110】図30は、本発明の一実施形態としてのウ
インドウを用いたスムージングを説明する図である。
【0111】同図に示すように、注目画素を中心とした
3画素×3画素のウインドウ内で、0以外のデータの数
を計数する。そして、スムージングのための補間量を算
出すべく、0以外のデータ(同図では、それぞれ濃度5
1とする)の平均値を取り、その平均値を用いてリニア
演算する。以下に一例を示す。
【0112】図30の例に示すように、3×3のウイン
ドウ内で0以外のデータの数は3画素である。つまり、 (51×3)/3=51 …(6) 180×51/255=60 …(7) 図29にて置換されるべき値が180であった場合、入
力の濃度データに応じて結果として60のデータをパタ
ーンに応じて補間する。尚、補間すべきデータは、周り
の画素の濃度データを参照して決定する。実際の入力画
像(図26)に対し、スムージングされた結果を図27
に示す。尚、スムージングする場所としては、前述した
ように、像域分離された結果に基づきエッジ部だけであ
る。
【0113】[セレクタ1004]1004は、セレク
タであり、SSTON信号が1のときにはスムージング
処理回路1003によるスムージング処理後の画像デー
タを出力する。一方、SSTON信号が0のときには、
スムージング処理回路1003によるスムージング処理
を行わない画像データを出力する。これにより、スムー
ジング回路104からは、CMYKの各色の多値画像デ
ータが、面順次に、γ変換回路105及びアドオン回路
112に出力されることになる。
【0114】以上説明したように、本実施形態では、ス
ムージング回路104におけるデータ補間を行った画像
データを、奇数画素を下位8ビット、そして、偶数画素
を上位8ビットとして16ビットの画像データとして出
力することにより、スムージング回路104からの出力
画像データの解像度を向上することができる。
【0115】また、スムージング回路104からの出力
画像データは、解像度が向上されたことによりデータ量
が多くなるが、本実施形態ではスムージング回路104
による解像度の変換後の出力画像データの一部(下位8
ビット)のデータを使ってアドオン処理を行った。これ
により、解像度の変換後の出力画像データの全体に対し
てアドオン処理を施す場合と比較して、アドオン回路並
びに画像処理回路全体の高速化のために複雑な構成にす
ることなく、アドオンされた情報の欠落の防止、並びに
ギザギザのない滑らかで高画質な画像出力が実現する。
【0116】<<実施形態の変形例>>上述の実施形態
では、現像色のマゼンダ、シアン、イエロー、ブラック
のすべてについて補間を行ったが、イエローは目立ちに
くい色であるため、イエローのみアドオン処理を行い、
イエローのみ補間を禁止する処理とすることも効果的で
ある。この処理の切り換えは、制御ユニット100から
のSSTON信号により行えば良い。
【0117】また、上述の実施形態では、画像の特性に
応じてパターンマッチングを行った結果、解像度を変換
するときに、読み取り時の2倍の解像度で濃度補間を実
施したが、更にギザギザ感を除去するため、N倍(Nは
自然数)の解像度でデータを補間してもよい。
【0118】尚、上述の実施形態では、本発明に係る画
像処理装置を外部機器101からの画像信号をプリント
するプリンタ機能として、即ち、複数の機器(例えばホ
ストコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ等)か
ら構成されるシステムに適用して説明したが、原稿画像
を複写する一つのコピー機器として用いる場合も同様の
効果が期待できることは言うまでもない。
【0119】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0120】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0121】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM等
を用いることができる。
【0122】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部
を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実
現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0123】更に、記憶媒体から読出されたプログラム
コードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードや
コンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメ
モリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基
づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わる
CPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処
理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も
含まれることは言うまでもない。
【0124】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
付加された情報の欠落の防止、並びに高画質な画像出力
が可能な画像処理装置及び画像処理方法の提供が実現す
る。
【0125】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての画像処理装置の内
部の構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態としてのCCD210の外
形図である。
【図3】本発明の一実施形態としてのCCD210のX
−X’断面図である。
【図4】本発明の一実施形態としてのCCD210表面
の拡大図である。
【図5】本発明の一実施形態としての画像信号の流れを
示すブロック図である。
【図6】本発明の一実施形態としての信号SENとセレ
クタ114からの出力画像データの関係を示す図であ
る。
【図7】本発明の一実施形態としてのアドオン回路によ
る画像処理装置の機体番号のコード化を説明する図であ
る。
【図8】本発明の一実施形態としてのコード化され、ブ
ロック化された機体番号の印刷時の配置を示す図であ
る。
【図9】本発明の一実施形態としてのエッジ検出回路1
08の内部構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の一実施形態としての輝度算出回路3
01の詳細な構成を示す図である。
【図11】本発明の一実施形態としてのエッジMIN方
向検出回路302の動作を説明する図である。
【図12】本発明の一実施形態としての彩度判定回路1
09の詳細な構成を示す図である。
【図13】本発明の一実施形態としての彩度判定回路1
09内のLUT704のデータ変換特性を示す図であ
る。
【図14】本発明の一実施形態としての太さ判定回路1
10の構成を示すブロック図である。
【図15】本発明の一実施形態としての文字・中間調検
出回路903の回路構成を説明する図である。
【図16】本発明の一実施形態としての網点領域検出回
路2014の回路構成を説明する図である。
【図17】本発明の一実施形態としてのエッジ方向検出
回路2044によるエッジ方向の検出ルールを説明する
図である。
【図18】本発明の一実施形態としての対向エッジ検出
回路2045による対向エッジ方向の検出ルールを説明
する図である。
【図19】本発明の一実施形態としてのカウンタ204
9における画素計数用のウインドウを説明する図であ
る。
【図20】本発明の一実施形態としてのエリアサイズ判
定回路906の回路構成を説明する図である。
【図21】本発明の一実施形態としての膨張回路208
2からの出力信号を説明する図である。
【図22】本発明の一実施形態としてのエンコーダ20
83のエンコードルールを説明する図である。
【図23】本発明の一実施形態としての網点/中間調中
の文字検出のためのアルゴリズムを示す図である。
【図24】本発明の一実施形態としての網点/中間調中
の文字検出を説明する図である。
【図25】本発明の一実施形態としてスムージング回路
104のブロック構成図である。
【図26】本発明の一実施形態としての入力画像の一例
を示す図である。
【図27】本発明の一実施形態としての入力画像のスム
ージング結果の一例を示す図である。
【図28】本発明の一実施形態としてのパターンマッチ
ング回路1002の構造を説明する図である。
【図29】本発明の一実施形態としてのラスタライズさ
れた濃度データのスムージングの一例を示す図である。
【図30】本発明の一実施形態としてのウインドウを用
いたスムージングを説明する図である。
【図31】本発明の一実施形態としてのエッジ検出の一
例を示す図である。
【符号の説明】
100 制御ユニット 101 外部機器 102 濃度変換回路 103 マスキングUCR回路 104 スムージング回路 105 γ変換回路 106 レーザードライバ 107 像域分離回路 108 エッジ検出回路 109 彩度判定回路 110 太さ判定回路 111 LUT 112 アドオン回路

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のクロックに同期して入力される画
    像データを補間する補間手段と、 その補間手段により補間された画像データの一部のビッ
    トに、所定情報を付加する情報付加手段と、を備えるこ
    とを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 更に、前記補間された画像データについ
    て、前記所定情報が付加されたビットを含む画像データ
    と、付加されていないビットからなる画像データとを、
    前記所定のクロックのN倍のクロックに従って、交互に
    出力することにより、解像度を変換する変換手段を備え
    ることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記補間手段により、8ビットの画像デ
    ータが16ビットの画像データに補間される場合におい
    て、 前記情報付加手段は、下位8ビットの画像データに対し
    て、前記所定情報を付加し、前記変換手段は、前記所定
    情報が付加された下位8ビットの画像データと、付加さ
    れていない上位8ビットの画像データとを、前記所定の
    クロックのN倍のクロックに従って、交互に出力するこ
    とを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記所定情報は、前記画像処理装置毎
    に特定されることを特徴とする請求項1記載の画像処理
    装置。
  5. 【請求項5】 入力される画像データのうち、所定の色
    成分の画像データに対しては、前記情報付加手段によっ
    て前記所定情報を付加し、前記変換手段による解像度の
    変換を禁止することを特徴とする請求項1記載の画像処
    理装置。
  6. 【請求項6】 前記所定の色成分は、イエローであるこ
    とを特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記情報付加手段は、前記所定情報をコ
    ード化し、そのコードを分割して得られる複数の情報
    を、それぞれ主走査方向の距離で表わすことを特徴とす
    る請求項1記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 更に、前記入力画像データに含まれる黒
    文字・黒線画の検出を行う検出手段を備え、 その検出手段の検出結果に応じて、前記補間手段が画像
    データの補間処理を行うことを特徴とする請求項1記載
    の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 所定のクロックに同期して入力される画
    像データを補間し、 その補間された画像データの一部のビットに、所定情報
    を付加することを特徴とする画像処理方法。
  10. 【請求項10】 更に、前記補間された画像データにつ
    いて、前記所定情報が付加されたビットを含む画像デー
    タと、付加されていないビットからなる画像データと
    を、前記所定のクロックのN倍のクロックに従って、交
    互に出力することにより、解像度を変換することを特徴
    とする請求項9記載の画像処理方法。
  11. 【請求項11】 画像処理のプログラムコードを納めた
    コンピュータ可読メモリであって、 所定のクロックに同期して入力される画像データを補間
    する補間工程のコードと、 その補間工程により補間された画像データの一部のビッ
    トに、所定情報を付加する情報付加工程と、を備えるこ
    とを特徴とするコンピュータ可読メモリ
  12. 【請求項12】 更に、前記補間された画像データにつ
    いて、前記所定情報が付加されたビットを含む画像デー
    タと、付加されていないビットからなる画像データと
    を、前記所定のクロックのN倍のクロックに従って、交
    互に出力することにより、解像度を変換する変換工程の
    コードを備えることを特徴とする請求項11記載のコン
    ピュータ可読メモリ。
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