JPH1040373A - 画像処理装置及び方法 - Google Patents

画像処理装置及び方法

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JPH1040373A
JPH1040373A JP8192578A JP19257896A JPH1040373A JP H1040373 A JPH1040373 A JP H1040373A JP 8192578 A JP8192578 A JP 8192578A JP 19257896 A JP19257896 A JP 19257896A JP H1040373 A JPH1040373 A JP H1040373A
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JP8192578A
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Akihiro Matsutani
章弘 松谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色ずれの発生があったとしても良好に原稿を
識別することを可能にする。 【解決手段】 カラー画像入力手段101から入力した
画像データは第1色空間変換手段で明度信号L1、色度
信号Ca1,Cb1に変換される。彩度量抽出手段11
4は、Ca1,Cb1に従って注目画素に対する彩度量
Sを生成し、それを第1無彩色/有彩色判定手段115
に出力する。第1無彩色/有彩色判定手段115は、彩
度量Sに基づいて注目画素が無彩色か有彩色かを判定
し、それを第2無彩色/有彩色判定手段118に出力す
る。第2無彩色/有彩色判定手段118は、第1無彩色
/有彩色判定手段115からの信号と、注目画素が文字
線画のエッジ部分にあるか否かの信号TIに従い、注目
画素が有彩色か無彩色かを再度判定する。この判定結果
は、原稿種別判定手段119に出力され、そこで最終的
に原稿がカラー原稿かモノクロ原稿かを判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理装置及び方
法、詳しくは入力画像がカラー画像かモノクロ画像かを
識別する画像処理装置及び方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、カラー画像処理装置、特にカラー
複写機においては、モノクロ原稿に対して画像を形成し
出力する際に、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イ
エロー)、K(ブラック)の4色で複写させる場合があ
る。しかしながら、レーザビームプリンタの場合にはド
ラムの寿命、トナーの消費を考えると、モノクロ原稿に
対しては、黒単色で複写させることが望ましい。これは
インクジェットプリンタを内蔵した複写機でも同様であ
る。
【0003】このため、複写機には、入力された原稿が
カラー原稿なのかモノクロ原稿なのかを判別する処理手
段が望まれている。これまでのこの処理では、主に入力
される原稿の色画素を加算して、加算された値を統計
的、あるいはしきい値と比較しするという単純な評価に
よるものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、原稿入
力装置における画素毎の色成分(この場合にはR,G,
Bの輝度)に基づいて色画素の判定を行う場合、各色成
分の読取素子が原稿中の完全に同じ画素位置を読み取れ
ない場合、つまり、微小距離だけずれている場合、所
謂、画素ずれという現象が発生し、最終的には“色ず
れ”となってしまう。特に昨今のイメージスキャナの読
取精度(解像度)は高くなるばかりであり、往々にして
上記のような問題がクローズアップされる。
【0005】色ずれは、均一な原稿(例えば白紙)を読
み取った場合、イメージスキャナによる読取ずれが仮に
起こったとしても問題にはならないのは、上記の理由か
らすれば理解できるであろう。
【0006】問題なのは、例えば黒文字や線画(以下、
黒文字という)におけるエッジ付近である。黒文字のエ
ッジで画素ずれによる色ずれが発生してしまうと、その
位置では有彩色と判断されるからである。従って、上記
の如く単純な統計や画素数と閾値との比較では、その原
稿中に文字が多数ある場合には、上記判定をしても誤っ
てカラー原稿であると判定してしまう。
【0007】この結果、本来であれば黒単色による複写
処理を行うべきところ、C、M、Y、Kを使用しての複
写になってしまう。
【0008】本発明はかかる問題点に鑑みなされたもの
であり、色ずれの発生があったとしても良好に入力画像
がカラー画像であるか、モノクロ画像であるかを識別す
ることを可能ならしめる画像処理装置及び方法を提供し
ようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するた
め、例えば本発明の画像処理装置は以下に示す構成を備
える。すなわち、入力画像がカラー画像かモノクロ画像
かを判定する画像処理装置であって、画素毎のカラー画
像データを入力する入力手段と、入力したカラー画像デ
ータに従って、注目画素が文字線画のエッジ部分にある
のか否かを判断するエッジ判断手段と、前記カラー画像
データに従って注目画素が有彩色画素であるか無彩色画
素であるかを判定する第1の判定手段と、前記エッジ判
定手段の判定結果と前記第1の判定手段の判定結果に基
づいて、注目画素が有彩色或いは無彩色かを判定する第
2の判定手段と、前記第2の判定手段による判定結果に
応じて、入力画像がカラー画像かモノクロ画像かを識別
する識別手段とを備える。
【0010】ここで本発明の好適な実施態様に従えば、
エッジ判断手段は、カラー画像データの輝度信号に基づ
く注目画素を含む領域内での変化量に基づいてエッジ部
分にあるか否かを判断することが望ましい。これによっ
て、モノクロ原稿における濃度の急峻かどうかを判断で
きるようになる。
【0011】また、第1の判定手段は、注目画素とその
周辺の画素の彩度データに基づいて判定することが望ま
しい。特に、注目画素とその周辺の画素の彩度データに
基づいて判定することで、注目画素近傍における影響を
考慮した信頼性の高い彩度データに基づいて判定するこ
とが可能になる。
【0012】また、前記第2の判定手段は、前記第1の
判定手段の注目画素に対する判定結果が有彩色か無彩色
かを判別する第1の判別手段と、該第1の判別手段で有
彩色であると判別した場合、注目画素の周辺画素群のエ
ッジ判断手段の結果に基づき、注目画素近傍が文字線画
のエッジ近傍に位置しているか否かを判別する第2の判
別手段と、該第2の判別手段によって注目画素近傍が文
字線画のエッジ近傍であると判別した場合、注目画素の
近傍の無彩色の画素数が所定数以上あるか否かを判別す
る第3の判別手段とを備えることが望ましい。これによ
り、第3の判別手段によって注目画素近傍に所定数の無
彩色画素が存在すると判断した場合には注目画素は無彩
色、それ以外を有彩色として判定する。
【0013】また、前記識別手段は、1主走査ライン単
位に、前記第2の判定手段によって有彩色画素と判定さ
れた画素数を計数する第1の計数手段と、該計数手段に
よって計数された有効な有彩色画素数が所定数以上存在
すると判定した場合、当該計数値を累積する累積手段
と、前記所定数以上の有効な有彩色画素数を有するライ
ンが何ライン連続したかを計数する第2の計数手段と、
前記累積手段で累積した有効な有彩色画素数と、前記第
2の計数手段で計数したライン数に基づいて入力画像が
カラー画像か否かを判別する判別手段とを備えることが
望ましい。
【0014】また、前記判別手段は、有効な有彩色画素
数が所定数以上ある場合、或いは、前記第2の計数手段
で計数されたライン数が所定のライン数ある場合、入力
画像がカラー画像であると判別することが望ましい。
【0015】また、前記判別手段は、有効な有彩色画素
数が占める割合が所定以上ある場合、或いは、前記第2
の計数手段で計数されたライン数が所定のライン数ある
場合、注目原稿がカラー原稿であると識別するようにし
てもよい。これによって原稿サイズに拘わらず良好な判
定が可能になる。
【0016】また、前記エッジ判断手段によって注目画
素が文字線画のエッジ部近傍にあると判断した場合、前
記第2の判定手段は注目画素を無彩色画素と判断するよ
うにしても良い。これによって装置構成が簡単になり、
コストを低くなる。
【0017】また、更に、前記識別手段の識別結果に基
づいて、所定の記録媒体上に画像を形成する画像形成手
段を備えるようにしても良い。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って本発明に
係る実施形態の一例を詳細に説明する。
【0019】図17は実施形態におけるカラー複写機の
構造断面図である。図示において、201はイメージス
キャナ部であり、原稿を読み取り、該原稿画像に対して
デジタル信号処理を行う部分である。また、200はプ
リンタ部であり、イメージスキャナ部201で読み取っ
た原稿画像に対応した画像を形成し、記録用紙上にプリ
ント出力する部分である。
【0020】イメージスキャナ部201において、20
2は原稿圧板、203は原稿台ガラス(プラテンガラ
ス)であり、原稿204はその記録面を図示下方にむけ
て載置し、原稿圧板202によってその位置を固定す
る。205はハロゲンランプであり、この原稿を照射す
る。原稿204からの反射光は、ミラー206,207
に導かれて、レンズ208によりリニアCCDイメージ
センサ(以下、CCD)210の受光面上に結像する。
尚、レンズ208には赤外カットフィルタが設けられて
いる。
【0021】CCD210は原稿からの光を赤(R),
緑(G),青(B)の各色に分解して読み取り、画像処
理部209へ送る。
【0022】CCD210は、例えばRGBそれぞれ約
7500画素の受光画素が3ライン並んだものであり、
A3サイズの原稿の短手方向297mmを600dpi
(ドット/インチ)で読み取ることが可能である。同様
に、A3サイズの原稿の短手方向297mmを400d
piで読み取るためには、RGBそれぞれ約5000画
素の1次元イメージセンサがあれば良い。
【0023】尚、ハロゲンランプ205,ミラー206
が速度vで、ミラー207がv/2で副走査方向(CC
D210の並びに直交する方向)に機械的に移動するこ
とにより、反射光は一定の距離を経てCCD210に結
像され、読み取られるようになる。
【0024】211は均一な濃度を有する基準白色板で
あり、レンズ208によるシェーデイングムラやCCD
センサの各画素毎の感度ムラを補正するための基準濃度
値を提供する。
【0025】画像処理部209についての詳細は後述す
るが、CCDセンサ210で読み取られた信号をデジタ
ル信号に変換し、印刷の際のインク色に対応したマゼン
タ(M),シアン(C),イエロー(Y),ブラック
(BK)の各色成分画像を形成してプリンタ部200へ
送出する。また、イメージスキャナ部201における1
回の原稿スキャン(1回の副走査に相当)につき、M,
C,Y,BKの内の一つの色成分画像がプリンタ部20
0に送られる。従って、4スキャン、即ち4色分の画像
信号を順次プリンタ部200に送出することにより、1
回のプリント処理が完了する。なお、画像処理部209
内に必要十分なメモリがあれば1回の走査読取結果をそ
のメモリに格納させることで、4回の読取を不要にして
も良い。
【0026】このようにして画像処理部209より送出
されたM,C,Y,BKの画像信号は、プリンタ部20
0内のレーザドライバ212に送られる。レーザドライ
バ212は、各画素の画像信号に応じてレーザダイオー
ドを発光させることにより、レーザ光を出力する。該レ
ーザ光はポリゴンミラー214,f−θレンズ215,
ミラー216を介して感光ドラム217上を走査する。
【0027】219〜222は現像器であり、それぞれ
マゼンタ,シアン,イエロー,ブラックによる現像を行
う。該4個の現像器219〜222が順次感光ドラム2
17に当接し、前記レーザ光照射により形成された感光
ドラム上の静電潜像に対して、対応する色トナーによる
現像を行う。
【0028】223は転写ドラムであり、用紙カセット
224または225より給紙された記録用紙を静電気の
作用で巻き付け、感光ドラム217上で現像されたトナ
ー像を該記録用紙上に転写する。4色成分を使用した記
録処理では、この転写ドラム223が4回転することで
各色成分のトナーが重畳記録され、最後に剥離爪で記録
紙を転写ドラムから剥離させ、定着ユニット226にむ
けて搬送して定着させ、装置外部へ排紙される。
【0029】以上が本実施形態における画像処理装置の
動作概要である。
【0030】なお、記録紙の裏面、多重記録を行うべ
く、図示の如く排出口に分岐搬送路が設けられている。
この搬送路を介して再度装置に取り込むことで、裏面へ
の記録及び多重記録等を行うことを可能にしている。
【0031】図1は、主として画像処理部209のブロ
ック構成図を示している。
【0032】カラー画像入力手段101(図17におけ
るイメージスキャナ部201に対応する)によって読み
取られたカラー画像の3色分解信号R1,G1,B1の
一つであるG1信号は、文字/画像判定手段111に入
力し、その画素が、文字や細線などの線画像か、または
写真画像や印刷画像などの連続階調画像であるかを判定
し、その判定結果を文字/画像判定信号TIとして出力
する。
【0033】なお、文字/画像判定手段111は、例え
ば3×3程度(読取解像度等で適宜変更しても良い)の
G成分信号を取り出し、その中の最大値と最少値との差
分を算出し、その差分が所定値以上であるか否かを判定
する処理を行う。文字や線画のエッジ付近では、この差
分(濃度の変化の勾配)が大きな値となり、逆に中間調
画像の場合には差分は小さいという現象を利用してい
る。
【0034】さらに文字/画像判定信号TIは、空間フ
ィルタ係数記憶手段112に供給される。空間フィルタ
係数記憶手段112は例えばROM等で構成されるもの
であり、注目画素が文字や線画を示す場合には文字用空
間フィルタ係数を、階調画像を示す場合には階調画像用
空間フィルタ係数を選択する。選択したフィルタ係数
(文字用空間フィルタ或いは階調画像用空間フィルタの
いずれか)は、Kijとして出力される。
【0035】図2は実施形態における文字空間用、階調
画像用の空間フィルタ係数Kijを表わしている。図示
における201が文字用空間フィルタ係数、202が階
調画像用空間フィルタ係数である。
【0036】ここで、本実施形態での文字用または階調
画像用の空間フィルタ係数Kijについて述べる。従
来、文字用または階調画像用の空間フィルタの直流成分
は“1”であるのに対し、本実施形態での文字用または
階調画像用の空間フィルタ201または202は、その
直流成分を0としている。
【0037】即ち、エッジ成分の無い画像平坦部に対
し、従来の空間フィルタ処理後の出力値は入力画像信号
値のまま出力するのに対し、本実施形態での空間フィル
タ処理後の出力値は0となる。
【0038】一方、カラー画像の3色分解信号R1,G
1,B1の3信号は、第1の色空間変換手段102に入
力し、明るさを表わす明度信号L1、及び色みを表わす
色度信号(Ca1,Cb1)に変換される。明度信号L
1及び色度信号(Ca1,Cb1)は、測色的にCIE
1976(L*a*b*)色空間の3変数L*,a*,b*や
CIE1976(L*,u*,v*)色空間の3変数L*,
u*,v*でも良いし、さらに簡易的に決められた任意の
色空間でも良い。
【0039】次式(1)は、3色分解信号R,G,Bを
明度及び色度信号L1,Ca1,Cb1に簡易的に変換
する変換式の一例を示しており、その演算が非常に簡単
であることから本実施形態ではこれを用いている。
【0040】 L =(R+2G+B)/4 Ca=(R−G)/2 Cb=(R+G−2B)/4 …式(1) 第1の色空間変換手段102によって変換された明度信
号L1及び色度信号(Ca1,Cb1)は、遅延手段1
03に入力し、明度信号L1に対しNライン、色度信号
(Ca1,Cb1)に対しN/2ライン分の信号が記憶
される。より具体的には、5×5画素の空間フィルタ処
理を行う時、明度信号L1に対し4ライン、色度信号
(Ca1,Cb1)に対しその半分の2ライン分の信号
が記憶、遅延される。遅延手段103によって遅延され
た明度信号L1は、図1には図示してないが、上記のよ
うにして遅延された4ライン分の明度信号L1と、現在
のラインの明度信号L1の計5ライン分のデータとなっ
て、エッジ強調量抽出手段113に入力される。
【0041】エッジ強調量抽出手段113は、空間フィ
ルタ係数記憶手段112から出力された空間フィルタ係
数Kij(文字/画像判定信号TIに依存する)によっ
て5×5の画素ブロック内の明度信号それぞれを演算
し、注目画素(5×5画素ブロックの中心位置の画素)
のエッジ強調量εを算出し、出力する。
【0042】5×5の明度信号をL1ij(i=1…
5、j=1…5)で表わすと、次の通りである。
【0043】ε=(ΣL1ij*Kij)/C (ここでCは、エッジ強調された成分を正規化する、正
規化定数である) このエッジ強調量εは、エッジ強調量分配手段116に
供給される。エッジ強調量分配手段116は、このエッ
ジ強調量εと彩度量抽出手段114からの彩度信号S、
そして、後述する第1無彩色/有彩色判定手段115か
らの判定信号KCに基づいて、明度信号L1のエッジ強
調補正量εlと色度信号(Ca1,Cb1)のエッジ強
調補正量εcを生成し、エッジ強調手段104に出力す
る。
【0044】遅延手段103によって遅延された色度信
号(Ca1,Cb1)は、図1では図示してないが、実
際には遅延された2ライン及び現在のライン計3ライン
分のデータとなって、彩度量抽出手段114に入力され
る。これを受け、彩度量抽出手段114は上記の如く、
色の鮮やかさを表わす彩度信号Sを生成し、出力する。
【0045】ここで、色度信号(Ca1,Cb1)から
彩度信号Sの生成方法について簡単に説明する。色度信
号(Ca1,Cb1)は、前述のCIE1976(L*
a*b*)色空間における信号(a*,b*)やCIE19
76(L*u*v*)色空間における信号(u*,v*)で
ある時、彩度信号Sは次式(2)によってもとめられ
る。 S=(Ca1^2 +Cb1^2 )^0.5 …式(2) ここで、x^yはxのy乗を表わしている。
【0046】さらに簡易的には、彩度信号Sは式(3)
によって決めても良い。 S=MAX(Ca1,Cb1) …式(3) ここで、関数MAX(A,B)は、変数A,Bの絶対値
の大きいほうの値を出力する。
【0047】さて、エッジ強調量分配手段116には上
記の如く、エッジ強調長εと彩度信号S、第1無彩色/
有彩色判定手段115からの判定信号KCを入力する。
第1無彩色/有彩色判定手段115は、その画素が、白
黒(無彩色)であるかカラー(有彩色)であるかを判定
し、判定信号KCを出力するが、本実施形態では第1無
彩色/有彩色判定手段115への入力信号は、色の鮮や
かさを表わす彩度信号Sである。
【0048】但し、前述のように、彩度信号Sは、遅延
手段103によって遅延された3ライン分の色度信号
(Ca1,Cb1)に基づいて彩度量抽出手段114が
生成するものであが、第1無彩色/有彩色判定手段11
5への入力信号は彩度信号S及びそのもと信号である色
度信号(Ca1,Cb1)を入力してもよい(その場合
には図1で彩度量抽出手段114へ引かれた(Ca1,
Cb1)信号線は、彩度信号Sとともに無彩色/有彩色
判定手段115へと延長される)。
【0049】以下、図8を用いて、本実施形態の遅延手
段103とその周辺手段であるエッジ強調量抽出手段1
13、彩度量抽出手段114、無彩色/有彩色判定手段
115について詳細に説明する。
【0050】第1の色空間変換手段102から出力され
た明度信号L1及び色度信号(Ca1,Cb1)は、遅
延手段103のラインメモリ801〜804によって、
明度信号L1に対し4ライン、ラインメモリ805,8
06によって、明度信号の中心画素に同期させるため、
色度信号Ca1に対し2ライン、ラインメモリ805,
806によって、色度信号Cb1に対し2ライン分の信
号が記憶される。今、中心ラインをjラインとすると明
度に対してはj−2,j−1,j,j+1ラインが記憶
され現在のラインj+2を含めた5ライン分の明度信号
がエッジ強調量抽出手段113に入力される。
【0051】エッジ強調量抽出手段113では、遅延手
段103からの5×5の明度信号と、空間フィルタ係数
記憶手段112からの5×5のフィルタ係数に基づいて
エッジ強調後のデータ(エッジ強調量ε)を作成するこ
とになるから、単純に考えて、乗算器25個、加算器2
4個があれば良い。
【0052】一方、色度信号Ca1に対しては、遅延手
段103のラインメモリ805,806によって、j,
j+1ラインが記憶され、現在のラインj+2を含めた
3ライン分の色度信号Ca1が彩度量抽出手段114、
第1無彩色/有彩色判定手段115に供給される。色度
信号Cb1に対しても、同様にして彩度量抽出手段11
4、第1無彩色/有彩色判定手段115に供給される。
【0053】さらに本実施形態では、彩度信号Sや第1
無彩色/有彩色判定信号KCの算出に当たって、前述の
式(2)や式(3)を用いた算出方法を、j,j+1,
j+2の3ライン分データを用いて空間的な処理を行う
ことも考えられる。例えば、彩度信号Sは3×3サイズ
の隣接画素の彩度信号を平均して、平均値を彩度信号S
と代表することもできるし、第1無彩色/有彩色判定信
号KCも、同様に3×3サイズの隣接画素の判定結果を
統計的に処理し、結果を第1無彩色/有彩色判定信号K
Cと代表値KCとすることもできる。ここでは、空間的
な処理を行い、彩度信号Sを求め、求められた彩度信号
Sによって、判定信号KCを算出する方法について説明
する。
【0054】今、彩度信号Sが小さい時、その画素が、
白黒(無彩色)であり、彩度信号Sが大きい時、その画
素が、カラー(有彩色)であることがわかる。よって、
簡易的には、判定信号KCは、予め決められた閾値ρを
用いて式(4)によって決められる。
【0055】 (S<ρの時) KC=無彩色 (ρ≦Sの時) KC=有彩色 …式(4) 以下、エッジ強調量分配手段116に入力されたエッジ
強調量ε、彩度信号S、第1無彩色/有彩色判定信号K
Cによって、エッジ強調補正量εl,εcを生成するプ
ロセスについて説明する。
【0056】まず明度信号L1に対するエッジ強調量ε
の分配を多くし、無彩色信号画素に対しては全エッジ強
調量εをεlに割り当てる。また、予め決められた閾値
以上に彩度を有する画素に対しては、明度信号に対する
エッジ補正を行わない。
【0057】これを図3のフローチャート及び図4の模
式図を用いて説明する。
【0058】図3のステップS1において、まず対象画
素が第1無彩色/有彩色判定信号KCに従い分岐する。
判定信号KCが無彩色の時(ステップS1の判定がYE
S場合)、全エッジ強調量εをε1に割り当てるため、
ステップS2で乗算係数γに“1”を割り当て、ステッ
プS5でε1=γε、つまり、εlにεが割り当てられ
る。
【0059】また、有彩色であると判断した場合には、
彩度信号Sが所定値ηより大きかどうかを判断し、もし
ηより大きいと判断した場合には、乗算係数γに“0”
を割り当て、ステップS5でεlにγε、つまり、
“0”を割り当てる。
【0060】一方、彩度Sがη以下の場合には、注目画
素の有彩色か無彩色かの判断がしずらいことになるの
で、ステップS4、S5に進み、乗算係数γ、更には、
εlを次式(5)で決定する。 γ =(1−(S−α)/(η−α)) ε1=(1−(S−α)/(η−α))ε …式(5) 上記処理を行うと、α、η及びγの関係は図4に示す通
りになる。すなわち、実質的に無彩色であると判断して
も良い場合にはγは“1”になり、有彩色であると判断
できる場合にはγは“0”になる。そして、その中間の
状態では、図示の如く彩度信号Sの値に応じて1〜0の
間の値(つまり、小数点の値)をとる。
【0061】次に色度信号(Ca1,Cb1)に対する
エッジ強調補正量εcについて説明する。
【0062】色度信号に対しては、基本的に明度信号の
それとは逆に、彩度が高い(鮮やかな色)程、色度信号
に対するエッジ強調量εの配分を多くし、無彩色信号画
素に対してはエッジ補正を行わず、さらには対象画素の
色度信号も除去する。
【0063】カラー複写機などにおける画像処理装置の
場合、黒い文字などの複写画像に対し色成分が残ると、
視覚的に非常に画像品位が悪くなるからである。換言す
れば、このような画素に対しては色成分をカットし、完
全な無彩色信号に色補正する必要がある。
【0064】これを図5のフローチャート及び図6の模
式図を用いて説明する。
【0065】図5のステップS11において、まず対象
画素に対す処理を、第1無彩色/有彩色判定信号KCに
従って切り替える。すなわち、判定信号KCが無彩色を
示す時(図中ステップS11がYESの場合)、前述の
ように、エッジ強調量εを“0”にするため、ステップ
S12で乗算係数γに“0”をセットし、ステップS1
8の演算を行うことでεcを“0”にさせる。
【0066】また、ステップS11の判断がNOの場合
には、ステップS13に進み、彩度信号Sと閾値λ2と
を比較する。S>λ2である場合には、ステップS14
で乗算係数γを“1”にして、ステップS18の演算を
行い、εcを“1−ε/K”の値にさせる。
【0067】また、ステップS13でS≦λ2であると
判断した場合には、ステップS15に進み、彩度Sとλ
1とを比較し、S<λ1であるか否かを判断する。この
不等式が満足する場合には、注目画素は無彩色であると
判断して良いから乗算係数γを“0”にする。
【0068】そして、ステップS15で、S≧λ1であ
ると判断した場合には、乗算係数γを、彩度信号Sに応
じた値(“0と”“1”の間の値)にするため、ステッ
プS17で次式で決定する。 γ=(S−λ1)/(λ2−λ1) …式(6) そして、ステップS18で色度信号Sに対するエッジ強
調補正量εcを式(7)に従って求める。 εc=γ(1−ε/κ) …式(7) (ここでκは正規化定数である) 上記の結果、乗算係数γは、図6に示す如く、色度信号
Sに応じた値をとるようになる。つまり、乗算係数γ
は、彩度値(閾値λ1)までは、γは“0”の値を持
ち、εc=0となる。また、彩度Sが閾値λ1からλ2
までは、γ=(S−λ1)/(λ2−λ1)となり、彩
度Sが高くなるに従い連続的に増加する。そうして、彩
度Sが閾値λ2より高い時、γ=1となるので、εc=
1−ε/kとなる。
【0069】以上の様にして生成されたエッジ強調補正
量εl,εcは、L,Ca,Cb信号とともにエッジ強
調手段104に供給される。
【0070】エッジ強調手段104は、遅延手段103
からの明度信号Lに対してはエッジ強調補正量εlを加
算し、同色度信号Ca,Cbに対してはエッジ強調補正
量εcが乗算する処理を行い、L2、Ca2、Cb2を
生成出力する。すなわち、 L2 =εl+L1 Ca2=εc*Ca1 Cb2=εc*Cb1 式(8) となる。
【0071】式(8)からわかるように、信号Lに対し
てはエッジ補正量εlを加算することにより、彩度が高
く明度にエッジ強調したくない画素では(εl=0)、
明度は保存される。一方、信号Ca,Cbに対してはエ
ッジ補正量εcを乗算することにより、彩度が低く無彩
色に近いほどεcが徐々に小さな値になり、実質的に無
彩色となった場合にはεc=0となる。つまり、彩度の
値が低い程、対象画素そのものの色度成分が除去され易
く制御することになる。
【0072】ここで、色度信号のエッジ強調に対する色
味(色相)の保存性について説明する。
【0073】図7は、色度信号(Ca1,Cb1)方向
を座標軸とする色度座標を表わす。説明を簡単にするた
めCa及びCb軸は、CIE1976(L*a*b*)色
空間におけるa*,b*軸とする。a*,b*軸の交点Oは
無彩色を表わし、交点Oより離れるほど彩度が高く、a
*軸とのなす角が色味(色相)を表わす。また、紙面に
垂直な方向が明度L*になる。
【0074】さて今、対象画素が色度信号Ca702,
Cb703の時、この色は色度座標上でベクトル701
で表される。式(8)に従い色度信号(Ca1,Cb
1)にエッジ補正量εcを乗算して生成されるエッジ強
調後の信号(Ca2,Cb2)は(εcCa1,εcC
b1)となるわけであるから、色度座標上でベクトル7
04で表されるが、図のようにa軸とのなす角は変わら
ず、色味(色相)がエッジ強調前後で保存される。即ち
エッジ強調により、鮮やかは強調されるが、色味の変化
には実質的に変化がないことがわかるであろう。
【0075】さて、上記のようにしてエッジ強調処理が
なされると、その信号L2、Ca2,Cb2は第2色空
間変換手段105に供給され、ここでR,G,Bの値に
逆変換する。
【0076】次式(9)は明度及び色度信号L2,Ca
2,Cb2を3色分解信号R2,G2,B2に変換する
変換式の一例を示しており、先に説明した式(1)から
求まるものでもある。 R2=(4L+5Ca+2Cb)/4 G2=(4L−3Ca+2Cb)/4 B2=(4L+Ca−6Cb)/4 …式(9) 以下、R2、G2、B2信号に逆変換された3色分解信
号は、輝度/濃度変換手段106に入力され、濃度信号
C1,M1,Y1に変換される。なお、RGBからCM
Y表色系への変換自身は公知であるので、ここでは説明
しない。
【0077】さて、濃度信号C1,M1,Y1は次に色
補正手段107によって、下色除去(UCR処理として
知られている)を行ない、黒成分信号Kの生成や、色補
正などの色処理がなされ、濃度信号C2,M2,Y2,
K2を出力する。
【0078】本実施形態においては、色補正手段107
は黒文字/色文字/画像の判定信号発生手段117から
の信号TCに応じてこの処理を行う。
【0079】黒文字/色文字/画像判定信号発生手段1
17は、前述の第1無彩色/有彩色判定手段115の判
定結果である判定信号KC、及び文字/画像判定手段1
11の判定結果である判定信号TIを入力し、上記の信
号TCを生成している。
【0080】例えば、階調画像信号に対しては、ハイラ
イトの色再現性を重視した色補正を行ない、色文字や黒
文字信号に対しては、下地色を飛ばしたハイライト再現
を除去した色補正を行う。同様に、2値化手段108、
平滑化/解像度変換手段109にも文字/画像判定手段
111の判定結果である判定信号TIを参照させなが
ら、それぞれの処理を実施し、カラー画像出力手段11
0で、カラー画像が印字記録される。
【0081】次に、入力原稿の色判定を行う画像処理の
説明を行う。
【0082】本実施形態で行う処理は、例えばカラー複
写処理の中で、複写動作の前にプリスキャン、あるいは
バックスキャン(イメージスキャナがホームポジション
に戻る過程での原稿読み取り)された画像に対して行わ
れるものである。本装置の処理結果が図1の第一色空間
変換手段へフィードバックされることにより入力原稿が
黒単色、或いは4色で処理されるかが決定される。これ
は第2無彩色/有彩色判定手段118,原稿種別判定手
段119によるものである。
【0083】まず、第2無彩色/有彩色判定手段118
について説明する。
【0084】先に説明したように、原稿のプリスキャン
時の画像に対して各手段から処理され、生成された信号
が本実施形態の各構成要素に伝搬される。本実施形態の
処理手段では、図1に記載されている無彩色/有彩色判
定手段115より出力される信号KCと文字/画像判定
手段111から出力された信号TIを元に処理を行うも
のである。
【0085】図9の901〜910は色原稿検知におい
て重要な画像部に相当する、黒文字のエッジ部分とそれ
に隣接する画素を示している。901〜905は黒文字
のエッジと判断されたところで、KC,TI信号それぞ
れ無彩色、文字と判断された信号が原稿種別判定手段1
19に送られてくる。
【0086】今、図示の画素908を着目する。この画
素908は画像入力時に発生する画素ずれの領域に相当
するのは理解できよう。この画素908は図1における
無彩色/有彩色色判定手段115で無彩色であると正し
く判定される場合もあるが、スキャナの画素ずれ量が大
きくなると、その誤判定を避けることが困難となってく
る。ただし。注目画素908が画素ずれの発生しやすい
領域内にあることがわかっていれば、その情報を用いて
先の画素ずれに起因する誤判定を軽減することができ
る。
【0087】続いて、第2無彩色/有彩色判定手段11
8の処理について図10を用いて説明する。
【0088】始めに注目画素のKC信号が有彩色を示す
かどうかを判断する(ステップS1001)。有彩色信
号であった場合は続いて、例えば周辺8画素がTI信号
とKC信号により文字であり且つ無彩色かどうかを判断
する(ステップS1002)。つまり黒文字のエッジ部
分であると判断した場合である。この時周辺画素におい
て黒文字と判断された画素数が所定の値、例えば1画素
以上であれば、その場合は注目画素がいわゆる画素ずれ
の発生しやすい位置にあると判断して(S1003)、
注目画素の色判定は無彩色と判断して後段の原稿種別判
定手段に伝えられる(ステップS1004)。以上の条
件を満たさないものは、前後の無彩色/有彩色手段の信
号をそのまま後段の原稿種別判定手段に伝える(ステッ
プS1005)。
【0089】続いて原稿種別判定手段119の説明へと
移る。原稿種別判定手段119における処理を簡単に説
明すると、上述した第2無彩色/有彩色判定手段118
より有彩色として出力される信号を加算して原稿の色検
知を最終的に判断する。本手段の説明を図11〜図15
を用いて説明する。
【0090】本手段は、図11に示すように前段の第2
無彩色/有彩色判定手段から送られてくる信号を加算す
る有彩画素加算部と加算された値が最終的に色原稿と判
断してよいかを決める有彩原稿判定部とに分けられる。
【0091】図12を用いて有彩画素加算部での処理の
流れを説明する。本処理では、主走査方向に順次処理を
進めていくものとする。まず前段の第2無彩色/有彩色
判定手段118から有彩色であると判断された信号が入
力されるとする(ステップS1201)。今注目してい
る画素に対して現判定信号をそのまま有彩原稿判定部へ
と渡すことも可能であるが、前段の第2無彩色/無彩色
判定手段118で完全に画素ずれによる誤判定を抑える
ことは非常に困難である。よって本実施形態では、有彩
色と判断された画素の周りの画素の判定信号を注目する
(ステップS1202)。
【0092】注目画素の周りの画素を参照することにな
るわけであるから、第2無彩色/無彩色判定手段118
から出力されてきた信号(有彩色か無彩色かを示す信
号)を数ライン分の格納するバッファメモリを備えるこ
とになる。
【0093】さて、有彩色であると判定された注目画素
の周り8画素に対して、同じく有彩色と判断された画素
がどの程度存在するかを調べる。この時、周囲の画素に
有彩色である画素が所定の画素数M(≧0)以下である
場合(ステップS1203)、ステップS1204に進
み、注目の有彩色画素は、有彩色画素とは判断せず、加
算しない(カウントアップしない)。
【0094】一方、ステップS1203において注目画
素周辺の有彩色の画素数がMり大き場合(有彩色画素数
>Mの場合)には、注目画素を有彩色として判定し、加
算する(カウントアップする)(ステップS120
5)。
【0095】上記処理、すなわち、注目画素周辺(2次
元空間)に基づいて判定する処理を行うためには、3ラ
インのメモリ(実際は2ライン分のメモリと2画素分の
ラッチ)が必要となるが、例えば主走査方向に見て隣の
画素を参照して、隣が有彩色の場合だけ注目画素を有彩
色画素と判断することも可能である。
【0096】ただし、この主走査方向のみについて判定
では、例えば注目画素が水平黒線のエッジ近傍にある場
合、注目画素近傍では色ずれの起こりやすい状況にある
かどうかを加味して判断することができなる可能性があ
る。従って、上記のように2次元的な空間に基づいて判
断することが望ましい。もっとも、原稿中に水平線があ
ったとしても、その水平線が原稿読取で本当の水平線と
して読み取られることはむしろまれであり(視覚できな
い程度の斜めに読み込まれる可能性があるという意
味)、なおかつ、仮にその部分での判断に誤りあったと
しても、上記の如く、トータルでの加算結果に対する影
響は少ないと思われる。何より、メモリが少なくて済む
というメリットがある。
【0097】続いて同じく原稿種別判定手段119内の
有彩原稿判定部について説明する。本実施形態の有彩原
稿判定部では、主走査ライン毎の加算部からの判定結果
を用いる。図13は本判定部の処理の流れを示してい
る。
【0098】以下の説明において、Xは注目ラインの加
算部からの出力値を示し、P,Qは変数を、TN及びT
P、TQはそれぞれ予め設定された閾値を示し、その意
味は以下の説明から明らかになるであろう。
【0099】まず、ステップS1301、1302にお
いて、変数P,Qをそれえぞれ“0(ゼロ)”で初期化
する。次いで、ステップS1303に進み、処理が終了
したかを判断する。図中で「最終ライン+1?」と表記
しているのは、最終ラインを越えたか否かを判断する判
定するためであり、最終ラインについての判断処理を含
めるためでもある。
【0100】処理が終了していないと判断した場合に
は、ステップS1304に進み、注目ライン(最初の処
理では原稿画像の第1主走査ラインとなる)の加算部か
らの判定結果Xを入力する。
【0101】次のステップS1305では、その判定結
果Xと閾値TN(実施形態ではこのTNの値を“1”と
しているが、読取解像度等の環境に依存する値にするこ
とが望ましい)とを比較し、X≧TNであるかどうかを
判断する。
【0102】この判断によって、X<TNであると判断
した場合には、ステップS1306に進み、注目ライン
を次ラインに進め、ステップS1302に戻る。この結
果、注目ライン中の有彩色として加算された値XがTN
以下の場合には、常に変数Qが“0”クリアされること
になる。
【0103】さて、注目ラインの有彩色画素数Xが閾値
TN以上であると判断した場合には、ステップS130
7でそれまでのラインの有彩色の画素数の合計を変数P
に格納する。そして、ステップS1308に進み、変数
Qを“1”だけインクリメントする。つまり、変数Q
は、有彩色画素数がTN以上であると判断されたライン
がいくつ続いているかを格納することになる。
【0104】ステップS1309に処理が進むと、変数
Pの値が閾値TP以上であるか否かを判断する。P≧T
Pであると判断した場合には、ステップS1311に進
んで、着目している原稿はカラー原稿であると判断す
る。
【0105】また、P<TPであると判断した場合に
は、ステップS1310に進み、Qと閾値TQと比較
し、Q≧TQであるかどうか、すなわち、有効な有彩色
画素数を有するラインがTQラインだけ連続しているか
どうかを判断する。Q≧TQであると判断した場合に
も、着目している原稿画像をカラー原稿と判断し(ステ
ップS1311)、本処理を終える。また、Q<TQで
あると判断した場合には、ステップS1312で注目ラ
インを次のラインに更新し、ステップS1303に戻
る。従って、ステップS1305で主走査方向のカウン
ト数が所定値に満たない場合はQは初期化される。
【0106】上記処理を繰り返している過程で、注目ラ
インが最終ライン+1になったと判断した場合には、着
目している原稿はモノクロ原稿であると判断し(ステッ
プS1313)、本処理を終える。
【0107】これ以降、原稿がカラーと判定された場合
は本実施形態で先に説明した複写動作に従う。一方、モ
ノクロと判定された場合は第1色空間変換手段により彩
度成分がゼロとしてカラーの処理と同様の処理、ただ
し、K成分のみを使用した複写処理が実行される。
【0108】以上説明したように本実施形態によれば、
第1無彩色/有彩色判定手段115からの信号KCと、
文字/画像判定手段111からの信号TIに基づいて第
2無彩色/有彩色判定手段118が着目画素のみによら
ず、その周辺画素のTIやKCをも参照し、無彩色/有
彩色の判定に更に信頼性を高め、更には、原稿種別判定
手段119で最終的にチェックするという処理を行う。
この結果、「色ずれ」原因によるカラー原稿であるとの
誤判定が起こる可能性が極めて低くすることが可能にな
る。
【0109】なお、上記説明における原稿種別判定手段
119の処理では、有効な有彩色を持っているラインに
おける有彩色画素の合計Pと閾値TPとを比較したが、
例えば同じような原稿でも、その原稿サイズが異なると
合計値Pが異なった値となるであろう。従って、複数サ
イズの原稿を読み取る装置であれば、閾値TPは原稿サ
イズに応じて変動することが望ましい。
【0110】<第2の実施形態の説明>以下、本発明に
係る第2の実施形態について説明する。基本的な構成を
示すブロック図は、図1〜図8、図12〜図14と同様
である。構成に関しては上記第1の実施形態と重複する
のでその説明は省略する。
【0111】さて、本第2の実施形態では、第2無彩色
/有彩色判定手段に言及して説明を行う。
【0112】始めに、本実施形態における第2無彩色/
有彩色判定手段118における処理の流れを図14を用
いて説明する。
【0113】まず前段の文字/画像判定手段111より
注目画素が文字のエッジ部かどうかを判断する(ステッ
プS1401)。文字のエッジ部であると判断すると、
第2無彩色/有彩色判定手段は、無条件に注目画素の色
を無彩色と判断して、後段の原稿種別判定手段へと伝搬
させる(ステップS1402)。また注目画素が中間調
画像部であると判断した場合は、前段の無彩色/有彩色
判定手段の信号をそのまま後段の原稿種別判定手段へと
伝搬させる(ステップS1403)。
【0114】以降の処理は実施形態1と同様であるとす
る。本第2の実施形態では、本装置の前処理で行われる
文字/画像判定手段111において、この判定手段がス
キャナの画素ずれを考慮して、文字判定部分を余分に一
画素或いは数画素太らせた信号1501〜1503を出
力する(図15参照)場合を想定している。図15
(A)では従来の文字/画像判定信号の結果を示してお
り1502,1503が従来の画素ずれ領域、1501
文字のエッジ領域が、同図(B)では、画素ずれ領域を
考慮して文字のエッジ領域を広げている。つまり文字の
エッジ部分の隣(本第2の実施形態では副走査方向のみ
太らせている)、画素ずれ部分も文字信号として判定し
た場合である。その場合、画素ずれ位置の色判定信号を
無視して、原稿色検知を行おうとするものである。勿
論、主走査方向にも太らせて、n×mの領域に基づいて
判定してもよい。
【0115】本第2の実施形態により図16で示すよう
に、例えば文字画像“3”を例にとると、図の斜線の部
分が従来の文字のエッジ領域、×の画素が画素ずれ領域
を考慮して文字のエッジ判定領域を広げた部分を表わし
ている。よって本第2の実施形態における第2無彩色/
有彩色判定手段では、図中の無印の画素の判定結果が後
段の原稿種別判定手段への判断材料となる。本実施形態
では、文字領域を太らせたが、太らせない系でも同様の
処理を行うことが可能である。
【0116】以上説明したように本第2の実施形態によ
っても「色ずれ」を考慮した原稿判定が行えるようにな
る。
【0117】従って、本第1、第2の実施形態に従え
ば、従来の色原稿判定装置として問題となっていた画素
ずれによるモノクロ原稿の誤判定を改善できる。特に実
施形態によれば第2無彩色/有彩色判定手段と原稿種別
判定手段の2段階で画素ずれの影響を抑える処理を施し
ている。よって本装置は、カラー画像処理装置、主にカ
ラー複写機のドラムの寿命(特に1ドラム系)を持た
せ、トナーの消費量を軽減することができ、ランニング
コストを抑えた複写装置を提供することができる。
【0118】<第3の実施形態の説明>上記例では、注
目ライン(主走査ライン)に所定数以上の有彩色画素数
があると判断した場合に、有彩色ラインとして副走査方
向にそのラインの連続性をカウントしている。
【0119】しかしながら、特に黒の縦線あるいは大き
な黒文字の一部(縦線)の脇に、主走査方向の画素ずれ
による色ずれが発生しやすい。そこで、本第3の実施形
態では、図18に示すように、主走査方向に対してM
(≧2)画素連続して有彩色画素が存在し、且つ、その
連続がN(≧2)箇所以上注目ラインに存在したとき
に、注目ラインを有彩ラインとする(ステップS180
1〜S1806)。そして、有彩色ラインがL(≧2)
ライン連続する場合に、カラー画像として識別する(ス
テップS1807〜S1810)。
【0120】このような有彩色画素の連続性を2次元的
に考慮することにより、色ずれにかかわらず、カラー画
像との誤識別を現象させることができる。
【0121】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータとイメージスキャナ、プリンタ等)から
構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる
装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置など)に適用
してもよい。
【0122】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0123】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0124】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0125】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0126】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0127】なお、上記例では、画像読取手段によりカ
ラー画像データを入力したが、ホストコンピュータや通
信装置から入力されたカラー画像データに対しても本発
明は適用可能である。
【0128】また、カラー/モノクロは識別の後の処理
も上記の例のように、記録を制御するだけでなく、例え
ばカラー画像データの符号化方法や通信方法等を制御し
てもよい。
【0129】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、色
ずれの発生があったとしても良好に入力画像がカラー画
像かモノクロ画像かを識別することが可能になる。
【0130】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る画像処理装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】実施形態に係る空間フィルタ係数を示す図であ
る。
【図3】実施形態に係るエッジ強調量分配の明度信号に
対するエッジ強調補正量生成手順を示すフローチャート
である。
【図4】図3における彩度に基づくエッジ強調補正量を
示す図である。
【図5】実施形態に係るエッジ強調量分配の色度信号に
対するエッジ強調補正量生成処理を示すフローチャート
である。
【図6】図5における彩度に基づく時強調補正量を示す
図である。
【図7】実施形態に係る色度信号のエッジ強調に対する
色味(色相)が保存されることを示す図である。
【図8】実施形態に係る信号遅延手段のブロック構成と
他手段の接続関係を示す図である。
【図9】実施形態に係る画素ずれ領域を示す図である。
【図10】実施形態に係る第2無彩色/有彩色判定手段
の判定処理を示すフローチャートである。
【図11】実施形態に係る原稿種別判定手段の構成を示
すブロック図である。
【図12】実施形態に係る原稿種別判定手段の有彩画素
加算部における処理を説明するためのフローチャートで
ある。
【図13】実施形態に係る原稿種別判定手段の有彩画素
加算部における処理内容を示すフローチャートである。
【図14】第2の実施形態に係る第2無彩色/有彩色判
定手段の判定を説明するためのフローチャートである。
【図15】第2の実施形態に係る第2無彩色/有彩色判
定手段内で使用する前段の文字/画像判定信号の太らせ
処理の概念図である。
【図16】図15で説明した概念図の具体例を示す図で
ある。
【図17】実施形態における画像処理装置が適用される
カラー複写機の構造断面図である。
【図18】第3の実施形態における無彩色/有彩色判定
処理の内容を示すフローチャートである。

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画像がカラー画像かモノクロ画像か
    を判定する画像処理装置であって、 画素毎のカラー画像データを入力する入力手段と、 入力したカラー画像データに従って、注目画素が文字線
    画のエッジ部分にあるのか否かを判断するエッジ判断手
    段と、 前記カラー画像データに従って注目画素が有彩色画素で
    あるか無彩色画素であるかを判定する第1の判定手段
    と、 前記エッジ判定手段の判定結果と前記第1の判定手段の
    判定結果に基づいて、注目画素が有彩色或いは無彩色か
    を判定する第2の判定手段と、 前記第2の判定手段による判定結果に応じて、入力画像
    がカラー画像かモノクロ画像かを識別する識別手段とを
    備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 エッジ判断手段は、カラー画像データの
    輝度信号に基づく注目画素を含む領域内での変化量に基
    づいてエッジ部分にあるか否かを判断することを特徴と
    する請求項第1項に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の判定手段は、前記カラー画像
    データに基づいて得られる彩度データに基づいて注目画
    素が有彩色画素か無彩色画素かを判定することを特徴と
    する請求項第1項に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の判定手段は、注目画素とその
    周辺の画素の彩度データに基づいて判定することを特徴
    とする請求項第3項に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の判定手段は、 前記第1の判定手段の注目画素に対する判定結果が有彩
    色か無彩色かを判別する第1の判別手段と、 該第1の判別手段で有彩色であると判別した場合、注目
    画素の周辺画素群のエッジ判断手段の結果に基づき、注
    目画素近傍が文字線画のエッジ近傍に位置しているか否
    かを判別する第2の判別手段と、 該第2の判別手段によって注目画素近傍が文字線画のエ
    ッジ近傍であると判別した場合、注目画素の近傍の無彩
    色の画素数が所定数以上あるか否かを判別する第3の判
    別手段とを備え、 該第3の判別手段によって注目画素近傍に所定数の無彩
    色画素が存在すると判断した場合には注目画素は無彩
    色、それ以外を有彩色として判定することを特徴とする
    請求項第1項に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記識別手段は、 1主走査ライン単位に、前記第2の判定手段によって有
    彩色画素と判定された画素数を計数する第1の計数手段
    と、 該計数手段によって計数された有効な有彩色画素数が所
    定数以上存在すると判定した場合、当該計数値を累積す
    る累積手段と、 前記所定数以上の有効な有彩色画素数を有するラインが
    何ライン連続したかを計数する第2の計数手段と、 前記累積手段で累積した有効な有彩色画素数と、前記第
    2の計数手段で計数したライン数に基づいて入力画像が
    カラー画像か否かを判別する判別手段とを備えることを
    特徴とする請求項第1項に記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記判別手段は、有効な有彩色画素数が
    所定数以上ある場合、或いは、前記第2の計数手段で計
    数されたライン数が所定のライン数ある場合、入力画像
    がカラー画像であると判別することを特徴とする請求項
    第6項に記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記判別手段は、有効な有彩色画素数が
    占める割合が所定以上ある場合、或いは、前記第2の計
    数手段で計数されたライン数が所定のライン数ある場
    合、注目原稿がカラー原稿であると識別することを特徴
    とする請求項第6項に記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記エッジ判断手段によって注目画素が
    文字線画のエッジ部近傍にあると判断した場合、前記第
    2の判定手段は注目画素を無彩色画素と判断することを
    特徴とする請求項第1項に記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 更に、前記識別手段の識別結果に基づ
    いて、所定の記録媒体上に画像を形成する画像形成手段
    を備えることを特徴とする請求項第1項に記載の画像処
    理装置。
  11. 【請求項11】 入力画像がカラー画像かモノクロ画像
    かを判定する画像処理方法であって、 画素毎のカラー画像データを入力する入力工程と、 入力したカラー画像データに従って、注目画素が文字線
    画のエッジ部分にあるのか否かを判断するエッジ判断工
    程と、 前記カラー画像データに従って注目画素が有彩色画素で
    あるか無彩色画素であるかを判定する第1の判定工程
    と、 前記エッジ判定工程の判定結果と前記第1の判定工程の
    判定結果に基づいて、注目画素が有彩色或いは無彩色か
    を判定する第2の判定工程と、 前記第2の判定工程による判定結果に応じて、入力画像
    がカラー画像かモノクロ画像かを識別する識別工程とを
    備えることを特徴とする画像処理方法。
  12. 【請求項12】 エッジ判断工程は、カラー画像データ
    の輝度信号に基づく注目画素を含む領域内での変化量に
    基づいてエッジ部分にあるか否かを判断することを特徴
    とする請求項第11項に記載の画像処理方法。
  13. 【請求項13】 前記第1の判定工程は、前記カラー画
    像データに基づいて得られる彩度データに基づいて注目
    画素が有彩色画素か無彩色画素かを判定することを特徴
    とする請求項第11項に記載の画像処理方法。
  14. 【請求項14】 前記第1の判定工程は、注目画素とそ
    の周辺の画素の彩度データに基づいて判定することを特
    徴とする請求項第13項に記載の画像処理方法。
  15. 【請求項15】 前記第2の判定工程は、 前記第1の判定工程の注目画素に対する判定結果が有彩
    色か無彩色かを判別する第1の判別工程と、 該第1の判別工程で有彩色であると判別した場合、注目
    画素の周辺画素群のエッジ判断工程の結果に基づき、注
    目画素近傍が文字線画のエッジ近傍に位置しているか否
    かを判別する第2の判別工程と、 該第2の判別工程によって注目画素近傍が文字線画のエ
    ッジ近傍であると判別した場合、注目画素の近傍の無彩
    色の画素数が所定数以上あるか否かを判別する第3の判
    別工程とを備え、 該第3の判別工程によって注目画素近傍に所定数の無彩
    色画素が存在すると判断した場合には注目画素は無彩
    色、それ以外を有彩色として判定することを特徴とする
    請求項第11項に記載の画像処理方法。
  16. 【請求項16】 前記識別工程は、 1主走査ライン単位に、前記第2の判定工程によって有
    彩色画素と判定された画素数を計数する第1の計数工程
    と、 該計数工程によって計数された有効な有彩色画素数が所
    定数以上存在すると判定した場合、当該計数値を累積す
    る累積工程と、 前記所定数以上の有効な有彩色画素数を有するラインが
    何ライン連続したかを計数する第2の計数工程と、 前記累積工程で累積した有効な有彩色画素数と、前記第
    2の計数工程で計数したライン数に基づいて入力画像が
    カラー画像か否かを判別する判別工程とを備えることを
    特徴とする請求項第11項に記載の画像処理方法。
  17. 【請求項17】 前記判別工程は、有効な有彩色画素数
    が所定数以上ある場合、或いは、前記第2の計数工程で
    計数されたライン数が所定のライン数ある場合、入力画
    像がカラー画像であると判別することを特徴とする請求
    項第16項に記載の画像処理方法。
  18. 【請求項18】 前記判別工程は、有効な有彩色画素数
    が占める割合が所定以上ある場合、或いは、前記第2の
    計数工程で計数されたライン数が所定のライン数ある場
    合、注目原稿がカラー原稿であると識別することを特徴
    とする請求項第16項に記載の画像処理方法。
  19. 【請求項19】 前記エッジ判断工程によって注目画素
    が文字線画のエッジ部近傍にあると判断した場合、前記
    第2の判定工程は注目画素を無彩色画素と判断すること
    を特徴とする請求項第11項に記載の画像処理方法。
  20. 【請求項20】 更に、前記識別工程の識別結果に基づ
    いて、所定の記録媒体上に画像を形成する画像形成工程
    を備えることを特徴とする請求項第11項に記載の画像
    処理方法。
  21. 【請求項21】 入力画像がカラー画像であるか否かを
    識別する機能を有する画像処理装置において、 注目画素が有彩色であるか否かを判定する判定手段と、 前記判定手段による判定結果の2次元方向についての連
    続制におうじて、前記入力画像がカラー画像であるか否
    かを識別する識別手段とを備えることを特徴とする画像
    処理装置。
  22. 【請求項22】 前記識別手段は、有彩色画素が主走査
    方向に連続するかを判断する第1の判断手段を含むこと
    を特徴とする請求項第21項に記載の画像処理装置。
  23. 【請求項23】 前記識別手段は、さらに、主走査方向
    での有彩色画素の連続箇所が所定数以上存在するか否か
    を判断する第2の判断手段を含むことを特徴とする請求
    項第22項に記載の画像処理装置。
  24. 【請求項24】 前記識別手段は、更に、有彩色ライン
    が副走査方向に所定数以上連続するか否かを判断する第
    3の判断手段を含むことを特徴とする請求項第23項に
    記載の画像処理装置。
  25. 【請求項25】 入力画像がカラー画像であるか否かを
    識別する機能を有する画像処理方法において、 注目画素が有彩色であるか否かを判定する判定工程と、 前記判定工程による判定結果の2次元方向についての連
    続制におうじて、前記入力画像がカラー画像であるか否
    かを識別する識別工程とを備えることを特徴とする画像
    処理方法。
  26. 【請求項26】 前記識別工程は、有彩色画素が主走査
    方向に連続するかを判断する第1の判断工程を含むこと
    を特徴とする請求項第25項に記載の画像処理方法。
  27. 【請求項27】 前記識別工程は、さらに、主走査方向
    での有彩色画素の連続箇所が所定数以上存在するか否か
    を判断する第2の判断工程を含むことを特徴とする請求
    項第26項に記載の画像処理方法。
  28. 【請求項28】 前記識別工程は、更に、有彩色ライン
    が副走査方向に所定数以上連続するか否かを判断する第
    3の判断工程を含むことを特徴とする請求項第27項に
    記載の画像処理方法。
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