JP2003069829A - 画像処理装置及びその方法 - Google Patents

画像処理装置及びその方法

Info

Publication number
JP2003069829A
JP2003069829A JP2001255017A JP2001255017A JP2003069829A JP 2003069829 A JP2003069829 A JP 2003069829A JP 2001255017 A JP2001255017 A JP 2001255017A JP 2001255017 A JP2001255017 A JP 2001255017A JP 2003069829 A JP2003069829 A JP 2003069829A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
correction
color
image data
saturation
component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001255017A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiro Matsutani
章弘 松谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2001255017A priority Critical patent/JP2003069829A/ja
Publication of JP2003069829A publication Critical patent/JP2003069829A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力原稿の特徴によって適応的なMTF補正
を実現し、MTF補正に起因する画質劣化を改善する。 【解決手段】 カラー画像データの各色成分に対して同
じ周波数特性の補正を行う第1MTF補正(S2)と、
カラー画像データの明度成分だけをMTF補正し、前記
明度成分への補正量に応じて前記カラー画像データの色
成分に所定のゲインを乗算してMTF補正する第2MT
F補正(S3)と、画像処理モードに応じて、第1或い
は第2MTF補正のいずれかを選択してカラー画像デー
タを処理するように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理装置及びそ
の方法に関し、詳しくは処理されるカラー画像の特徴に
応じて適正なMTF補正を行う画像処理装置及び方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図16は、これまで実現されているカラ
ー複写機のMTF補正までの画像処理ブロックの一例を
示すブロック図である。
【0003】まずCCD1600で検知された赤
(R)、緑(G)、青(B)の3成分のアナログ信号
は、A/D変換1601により、それぞれ8ビットのデ
ィジタル信号に変換され、公知のシェーディング補正1
602によりCCD各画素毎のムラや光源に起因する色
ムラ等が補正される。これらシェーディング補正された
R,G,B信号は、色空間変換部1603にて、所定の
色空間に変換される。このような色空間の変換は、例え
ば以下の式(1)で示す3×3のマトリクス演算にて実
現される。
【0004】 X= a00 × R + a01 × G + a02 × B Y= a10 × R + a11 × G + a12 × B Z= a20 × R + a21 × G + a22 × B ...式(1) ここで、a00〜a22は、所定の色空間に変換するための
変換係数であり、X,Y,Zは、変換後の色空間の信号
値を示している。
【0005】従来から、複写機などの光学系を使用して
画像を取り込む装置では、光学系に起因するMTF(Mo
dulation Transfer Function)の劣化を補正するため、
フィルタリング手段によって、劣化したMTFの補正を
行っている。
【0006】これまでの実現されているMTF補正の1
つに、得られたRGB信号、もしくは変換された色空間
上の各色成分毎に、同じ空間周波数特性のMTF補正を
実施(第1MTF補正)するものや、変換された色空間
が明度、彩度、色相であった場合に、明度のみ所定のM
TF補正を行い、彩度や色相空間では、明度で補正した
MTFの補正量に応じて彩度、色相空間で所定のゲイン
を演算して、色味を保存する補正手段(第2MTF補
正)などがあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述の第1MTF補正
では、RGB各色成分で同じ空間周波数特性のMTF補
正を実現しているため、入力原稿が特定の周期性を持っ
ていた場合に、その周期成分をこの第1MTF補正によ
って少なくすることができ、補正後の画像にスクリーン
処理など特定の周期成分を有する画像形成処理を行った
場合に、モアレを低減できる効果がある。しかし、各色
成分で補正しているため、補正量に応じて色味の変化が
大きくなる問題があった。
【0008】この問題を改善する目的でなされたのが第
2MTF補正である。このMTF補正では、MTFを補
正するのはあくまで明度成分であり、色味にかかわる彩
度、色相成分は、明度成分で補正される補正量(エッジ
量)に応じて、色相角を保存した形で補正ゲインの調整
を行うものである。
【0009】しかし、このような第2のMTF補正で
は、入力原稿が周期成分を持ったものに対して特定の周
期成分を落とすことが原理的に不可能であるため、この
処理を行った後に、スクリーン処理などの周期成分を有
する画像形成処理を行った場合にはモアレが発生する可
能性があり、画質劣化につながってしまう。
【0010】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、入力原稿の特徴によって適応的なMTF補正を実現
し、MTF補正に起因する画質劣化を改善する画像処理
装置及びその方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の画像処理装置は以下のような構成を備える。
即ち、カラー画像データの各色成分に対して同じ周波数
特性の補正を行う第1MTF補正手段と、前記カラー画
像データの明度成分だけをMTF補正し、前記明度成分
への補正量に応じて前記カラー画像データの色成分に所
定のゲインを乗算してMTF補正する第2MTF補正手
段と、画像処理モードに応じて、前記第1或いは第2M
TF補正手段のいずれかを選択して前記カラー画像デー
タを処理するように制御する制御手段と、を有すること
を特徴とする。
【0012】上記目的を達成するために本発明の画像処
理装置は以下のような構成を備える。即ち、カラー画像
データの明度、彩度、色相空間に対して同じ周波数特性
の補正を行う第1MTF補正手段と、前記カラー画像デ
ータの明度成分だけを所定MTF補正し、前記明度成分
に補正する補正量に応じて色相、彩度成分に所定のゲイ
ンを乗算する第2MTF補正手段と、注目画素が無彩色
か有彩色かを判定する無彩色/有彩色判定手段と、画像
処理モードに応じて、前記第1及び第2MTF補正手段
を変えて処理する選択手段と、上記彩度信号に応じて第
2のMTF補正手段で補正する補正量を変更させる補正
量変更手段と、を有することを特徴とする。
【0013】上記目的を達成するために本発明の画像処
理装置は以下のような構成を備える。即ち、カラー画像
データの画素が文字/線画部分か、それ以外の部分であ
るかを判定する特徴判定手段と、前記カラー画像データ
の明度、彩度、色相空間に変換された画像データに対し
て同じ周波数特性での補正を行う第1MTF補正手段
と、前記明度、彩度、色相空間に変換された画像データ
の明度成分を所定MTF補正し、前記明度成分に補正す
る補正量に応じて前記色相、彩度の成分を補正する第2
MTF補正手段と、前記カラー画像データの注目画素が
無彩色か有彩色かを判定する無彩色/有彩色判定手段
と、前記特徴判定手段と前記無彩色/有彩色判定手段に
よる判定結果によって、前記第1MTF補正手段で補正
する補正量を変更する補正量変更手段と、画像処理モー
ドに応じて、前記第1及び第2MTF補正手段における
補正処理を変更する手段と、を有することを特徴とす
る。
【0014】上記目的を達成するために本発明の画像処
理方法は以下のような工程を備える。即ち、カラー画像
データの各色成分に対して同じ周波数特性の補正を行う
第1MTF補正工程と、前記カラー画像データの明度成
分だけをMTF補正し、前記明度成分への補正量に応じ
て前記カラー画像データの色成分に所定のゲインを乗算
してMTF補正する第2MTF補正工程と、画像処理モ
ードに応じて、前記第1或いは第2MTF補正工程のい
ずれかを選択して前記カラー画像データを処理するよう
に制御する制御工程と、を有することを特徴とする。
【0015】上記目的を達成するために本発明の画像処
理方法は以下のような工程を備える。即ち、カラー画像
データの明度、彩度、色相空間に対して同じ周波数特性
の補正を行う第1MTF補正工程と、前記カラー画像デ
ータの明度成分だけを所定MTF補正し、前記明度成分
に補正する補正量に応じて色相、彩度成分に所定のゲイ
ンを乗算する第2MTF補正工程と、注目画素が無彩色
か有彩色かを判定する無彩色/有彩色判定工程と、画像
処理モードに応じて、前記第1及び第2MTF補正工程
を変えて処理する選択工程と、上記彩度信号に応じて第
2のMTF補正工程で補正する補正量を変更させる補正
量変更工程と、を有することを特徴とする。
【0016】上記目的を達成するために本発明の画像処
理方法は以下のような工程を備える。即ち、カラー画像
データの画素が文字/線画部分か、それ以外の部分であ
るかを判定する特徴判定工程と前記カラー画像データの
明度、彩度、色相空間に変換された画像データに対して
同じ周波数特性での補正を行う第1MTF補正工程と、
前記明度、彩度、色相空間に変換された画像データの明
度成分を所定MTF補正し、前記明度成分に補正する補
正量に応じて前記色相、彩度の成分を補正する第2MT
F補正工程と、前記カラー画像データの注目画素が無彩
色か有彩色かを判定する無彩色/有彩色判定工程と、前
記特徴判定工程と前記無彩色/有彩色判定工程による判
定結果によって、前記第1MTF補正工程で補正する補
正量を変更する補正量変更工程と、画像処理モードに応
じて、前記第1及び第2MTF補正工程における補正処
理を変更する工程と、を有することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0018】[実施の形態1]図1は、本実施の形態に
係るカラー複写機の構造を示す断面図である。
【0019】図において、101はイメージスキャナ部
で、原稿台硝子上に載置された原稿を読み取り、その原
稿画像に対してディジタル信号処理を行う。また、10
0はプリンタ部で、イメージスキャナ部101で読み取
った原稿画像に対応した画像を記録用紙上にプリント出
力する。以下、これらイメージスキャナ部101及びプ
リンタ部100の詳細な構成を説明する。
【0020】まずイメージスキャナ部101について説
明する。102は原稿圧板、103は原稿台硝子(プラ
テン硝子)である。原稿104は、その記録面を図示下
方に向けて載置され、原稿圧板102によってその位置
が固定される。105は蛍光燈もしくはハロゲンランプ
であり、原稿104を照射する。こうして照射された原
稿104からの反射光は、ミラー106、107に導か
れ、レンズ108により収束されてリニアCCDイメー
ジセンサ(以下、CCD)110の受光面上に結像す
る。尚、このレンズ108には、赤外カットフィルタ1
31が設けられている。
【0021】CCD110は、原稿104からの光を各
色に対応したフィルタ110−1,110−2,110
−3により赤(R)、緑(G)、青(B)の各色に分解
して読み取って画像処理部109へ送出する。また、C
CD110は、例えばRGBそれぞれ約7500画素の
受光画素が3ライン並んだものであり、A3サイズの原
稿の短手方向297mmを解像度600dpi(ドット
/インチ)で読み取ることが可能である。また同様に、
A3サイズの原稿の短手方向297mmを400dpi
で読み取るためには、RGBそれぞれ約5000画素の
1次元イメージセンサであれば良い。
【0022】尚、ハロゲンランプ105、ミラー106
が速度vで矢印方向に移動し、ミラー107が速度(v
/2)で副走査方向(CCD110の並びに直交する方
向)に機械的に移動することにより、原稿104からの
反射光は、一定の距離を経てCCD110に結像され、
読み取られるようになる。111は均一な色度を有する
基準白色板であり、光源105やレンズ108に起因す
るシェーディングムラや、CCD110の各画素の感度
ムラを補正するための基準色度値を提供している。
【0023】109は画像処理部で、その詳細は後述す
るが、CCD110で読み取られた信号をディジタル信
号に変換し、印刷の際のインク色に対応したシアン
(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック
(Bk)の各色成分画像を形成してプリンタ部100へ
送出する。また、イメージスキャナ部101における1
回の原稿スキャン(1回の副走査に相当)につき、C,
M,Y,Bk内の1つの色成分画像がプリンタ部100
に送出されることにより、1回のプリント処理が完了す
る。尚、この画像処理部109に必要十分なメモリ容量
があれば、1回の走査による読み取り結果である画像デ
ータをそのメモリに記憶することにより、4回の読み取
りを不要にしても良い。
【0024】このようにして画像処理部109より送出
されたC,M,Y,Bkの画像信号は、プリンタ部10
0のレーザドライバ112に送られる。レーザドライバ
112は、各画素の画像信号に応じてレーザダイオード
113を発光駆動することによりレーザ光を出力する。
そして、こうして発光されたレーザ光は、ポリゴンミラ
ー114、f−θレンズ115、ミラー116を介して
感光ドラム117上を走査する。
【0025】119〜122のそれぞれは現像器であ
り、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックによりそれ
ぞれ現像を行う。これら4個の現像器119〜122が
順次感光ドラム117に当接し、上述したレーザ光照射
により形成された感光ドラム117上の静電潜像に対し
て、対応する色トナーにより現像を行う。123は転写
ドラムで、用紙カセット124又は125より給紙され
た記録用紙を静電気の作用で巻き付け、感光ドラム11
7上で現像されたトナー像をこの記録用紙上に転写して
いる。本実施の形態のように、4色成分を使用した記録
処理では、この転写ドラム123が4回転することで各
色成分のトナーが重畳して記録される。そして、最後に
剥離爪により、記録用紙を転写ドラム123から剥離さ
せ、定着ユニット126にむけて搬送して定着させ、装
置外部へ排紙する。
【0026】以上が本実施の形態に係るカラー複写機の
動作概要である。
【0027】尚、記録紙の裏面への記録、或いは多重記
録を行うべく、図示の如く排紙口に分岐搬送路が設けら
れており、この搬送路を介して、再度、記録済みの記録
用紙を装置内に取込むことにより、その記録用紙の裏面
への記録及び多重記録等を行うことを可能にしている。
【0028】図2は、図1の画像処理部109の構成を
示すブロック図である。
【0029】スキャナ部101(図1におけるイメージ
スキャナ部101に対応する)によって読み取られたカ
ラー画像の3色分解信号R0,G0,B0の1つであるG0
信号は特徴抽出部302に入力され、その画像の注目画
素が文字や線画などの線画像か、または写真や印刷画像
などの階調画像の画素であるかを判定し、その結果を文
字/画像判定信号Tkとして出力する。尚、この特徴抽
出部302は、例えば図3に示すような3×3程度の領
域(読み取り解像度で適宜変更してもよい)のG成分信
号を取り出し、その中の最大値と最小値との差分を算出
し、その差分が所定値以上であるか否かを判定する処理
を行う。文字や線画のエッジ付近では、この差分(濃度
の変化)が大きな値となり、逆に中間調画像の場合には
差分が小さいという現象を利用している。また、印刷画
像と区別するためには、3×3の領域701を拡張し
て、画像の特徴と空間周波数との対応関係から判別して
もよい。
【0030】本実施の形態では、特徴抽出部302が、
注目画素が文字/線画であると判断した場合はTk="
1"とし、それ以外はTk="0"として判定信号を出力す
る。この文字/画像判定信号Tkは、後述するMTF補
正部303、色補正部307にも供給されている。
【0031】一方、カラー画像の3色分解信号R0,G
0,B0の3信号は、第1色空間変換部301に入力さ
れ、明るさを表す明度信号L0、及び色味を表す色度信
号(Ca0,Cb0)に変換される。これら明度信号L0及
び色度信号(Ca0,Cb0)は、CIE1976(L*a*
b*)色空間の3変数L*,a*,b*や、CIE1976
(L*u*v*)色空間の3変数L*,u*,v*でもよい
し、さらに簡易的に決められた任意の色空間でもよい。
【0032】次式(2)は、3色分解信号R0,G0,B
0を、明度及び色度信号L0,Ca0,Cb0に簡易的に変換
する変換式の一例を示しており、その演算が非常に簡易
であることから本実施の形態ではこれを用いている。
【0033】 L0 =(R0 + 2×G0 + B0)/4 Ca0 =(R0 − G0)/2 Cb0 =(R0 + G0 − 2×B0)/4 ...式(2) この第1色空間変換部301によって変換された明度信
号L0及び色度信号(Ca0,Cb0)は、MTF補正部3
03の遅延部401(図6)に入力され、所定ライン分
の遅延処理が行われる。本実施の形態では、操作部31
3の表示部314に表示された内容に基づいて、操作者
により指示された画像処理モード501(図4)、即
ち、文字/写真/地図に応じて、この遅延部401にお
ける遅延量が変わる。尚、このMTF補正部303につ
いては詳しく後述する。
【0034】図4は、操作部313の表示部314への
表示例を示す図で、操作者は、文字/写真/地図を示す
画像処理モード501にタッチすることにより、表示部
314には図5に示すように、複数の画像処理モードが
表示され、操作者の意図に応じて画像処理モードを設定
・変更することができる。この画像モードに応じてMT
F補正部303における処理を変更する詳細については
後述する。
【0035】このMTF補正部303でMTF補正され
た画像信号L1、Ca1、Cb1は、続く第2色空間変換部
304にてRGB空間の信号に逆変換される。下式
(3)は、本実施の形態における逆変換を示す。
【0036】 R1 =(4×L1 + 5×Ca1 + 2×Cb1)/4 G1 =(4×L1 − 3×Ca1 + 2×Cb1)/4 B1 =(4×L1 + Ca1 − 6×Cb1)/4 ...式(3) 以下、この第2色空間変換部304にてR1,G1,B1
信号に逆変換された3色分解信号は、輝度/濃度変換部
305に入力され、濃度信号C0,M0,Y0に変換され
る。尚、RGBからCMY表色系への変換自体は公知で
あるので、ここでは説明しない。
【0037】次に、これら濃度信号C0,M0,Y0は色
補正部307に入力され、下地除去(UCR処理)等が
実施され、黒成分信号Kの生成や色補正などの処理がな
され、その結果として濃度信号C1,M1,Y1,K1が出
力される。
【0038】本実施の形態1においては、色補正部30
7は、特徴抽出部302からの信号Tkに応じて、この
処理を行う。例えば、なだらかな階調部(Tk="0")
に対しては、ハイライトの色再現性を重視した色補正を
行い、文字や線画のエッジ部(Tk="1")に対して
は、下地色を飛ばしたハイライト再現を除去した色補正
を行う。
【0039】こうして色補正された画像信号はγ補正部
308に供給され、電子写真特性によって変化する特性
を補正する。この補正方法の一例としては、LUT(ル
ックアップテーブル)を使用したり、オフセットとゲイ
ンを設定してその都度計算によって求める方法もある。
このγ補正部308から出力される信号C2,M2,Y
2,K2は、続いて画像形成部309に供給され、各画像
モードに応じて、誤差拡散処理やスクリーン処理処理を
なされ、最終的に信号C3,M3,Y3,K3としてプリン
タ部100へと供給される。以上が画像処理部109に
おける処理の概要説明である。
【0040】尚、図2において、306は制御部を示
し、この制御部306は、CPU310、CPU310
により実行されるプログラム(後述のフローチャートに
相当)を記憶するROM311、CPU310のワーク
エリアとして使用されるRAM312などを備えてい
る。
【0041】続いて、本実施の形態の主題であるMTF
補正部303について説明する。
【0042】図6は、本実施の形態に係るMTF補正部
303の構成を示すブロック図、図7は、MTF補正部
303における処理の大まかな流れを説明するためのフ
ローチャートである。
【0043】まずステップS1で、操作者が表示部31
4を使用して設定した画像モードを確認する。本実施の
形態では、図5に示すように、画像モードとして、「文
字/写真/地図」モード、「印刷写真」モード、「印画
紙写真」モード、「白黒文字」モードと4種類のモード
が用意されており、本実施の形態では、「印刷写真」モ
ードは「モードA」、それ以外は「モードB」として判
断される。
【0044】よって、画像モードの設定が「印刷写真」
(モードA)の場合にはステップS2に進み、「各成分
に同一のMTF補正」を行うように実行され、それ以外
の画像モード(モードB)が設定されている場合はステ
ップS3に進み、「色相を保存したMTF補正」が実行
される。これが本実施の形態に係る特徴である大きな処
理の流れとなる。
【0045】続いて、上記画像モードに応じて実施され
るMTF補正について説明する。
【0046】初めにステップS2における、「各色成分
に同一のMTF補正」がなされる場合について説明す
る。
【0047】図6に示すように、MTF補正部303に
おいて、入力された信号L0、Ca0、Cb0は遅延部40
1に入力される。遅延部401では、明度信号L0、色
度信号(Ca0、Cb)のそれぞれに対して、Nライン
(図6ではN=4)分の画像信号が記憶される。より具
体的には、5×5画素の空間フィルタ処理を行う時、L
0信号を例にとれば、図6のように遅延された4ライン
分の明度信号と、現ラインの計5ライン分のデータとな
って、後段の処理部へ供給される。尚、409〜420
のそれぞれは、1ラインの遅延を実現するためのライン
メモリを表している。
【0048】こうして遅延された各ラインの信号の明度
信号(L0j-2〜L0j+2)、色度信号(Ca0j-2〜Ca0j+
2、Cb0j-2〜Cb0j+2)はそれぞれ、エッジ強調量抽出
部402と色相/彩度エッジ強調部403に供給され
る。エッジ強調量抽出部402では、遅延部401から
入力される5×5画素の明度信号L0ijと、ROM31
1(図2)内の所定のアドレスに格納されている5×5
画素の空間フィルタ係数(Kij)を用いて、上記式
(3)の演算に基づき、エッジ強調後のデータ(エッジ
強調量:εj)を演算する。なお、ここでiは主走査方
向のアドレス、jは副走査方向のアドレスを表す。従っ
て、エッジ強調量抽出部402は、単純に25個の乗算
器と24個の加算器で構成できる。
【0049】 εj=Σ(L1ij × Kij)/C ...式(4) ここで、Cは正規化係数である。
【0050】一方、色相/彩度エッジ強調部403にお
いても、その構成は基本的にエッジ強調量抽出部402
と同様であるが、エッジ強調量抽出部402と色相/彩
度エッジ量強調部403では、算出されるデータの性質
が異なる。
【0051】上述のように、明度成分L0に対して、エ
ッジ強調量抽出部402はエッジ量を算出するのに対し
て、色度成分(Ca0、Cb0)に対して処理を行う色相/
彩度エッジ強調部403は、エッジ強調成分が加わった
アンシャープネス・マスキング処理を実施する。
【0052】より分かり易く説明するために、図8は、
2つのエッジ強調部407,403に設定されるフィル
タ整数の一例を示す。
【0053】図8(A),(C)は、明度成分、即ちエ
ッジ強調量抽出部402で適用される係数を示し、図8
(A)は、前段の特徴判定部より文字/線画と判定され
た場合に適用される係数を示し、図8(C)は、それ以
外の領域に適用される係数を示している。
【0054】このように、エッジ強調量抽出部402で
適用される係数は、その特徴から、DC成分を演算した
結果が"0"となるような係数に設定されているのに対
し、色相/彩度エッジ強調部403で適用される図8
(B),(D)に示す係数では、エッジ強調後の画像が
算出される係数が設定されている点が異なっている。
【0055】以上の処理の結果、エッジ強調量抽出部4
02から出力されるエッジ量(εj)と、注目画素の信
号L0jは、続く明度エッジ強調部407へ供給される。
【0056】明度エッジ強調部407では、供給された
エッジ量(εj)に基づいて、次式(5)に従ってεl
が計算される。この時、乗算係数γ="1"として計算さ
れるため、結果として、εj=εlとなる。
【0057】 εl=γ × εj ...式(5) ここで計算されたεlと、注目画素の信号L0jとを加算
(L0smj)することにより、色相/彩度エッジ強調部4
03と同等なフィルタリング効果が実現できる。
【0058】一方、色相/彩度エッジ強調部403で
は、フィルタリング処理されたCa0smj信号とCb0smj信
号、それに注目画素の信号Ca0jとCb0jが、後段の彩度
量抽出部404に供給される。
【0059】次に、彩度量抽出部404における色度信
号(Ca0,Cb0)から彩度信号Sの生成方法について簡
単に説明する。
【0060】色度信号(Ca0,Cb0)は、前述のCIE
1974(L*a*b*)空間における信号(a*b*)や
CIE1976(L*u*v*)色空間における信号(u*
v*)である時、彩度信号Sは次式(6)によって求め
られる。
【0061】 S =(Ca12 + Cb12)0.5 ...式(6) さらに簡易的には、彩度信号Sは、下式(7)によって
決めてもよい。
【0062】 S=MAX(Ca1,Cb1) ...式(7) ここで、関数MAX(A,B)は、変数A,Bのうち、
絶対値の大きい方の値を出力するものである。
【0063】彩度量抽出部404は、彩度量のみを計算
し、入力されたCa0smj,Cb0smj,Ca0j,Cb0jは、彩
度量Sと主走査方向の遅延タイミングを合わせてそのま
ま後段の無彩色/有彩色判定部405へ供給する。無彩
色/有彩色判定部405は、彩度量Sによって注目画素
が有彩色であるか無彩色であるかを判定する。ここで彩
度量Sが小さい場合は注目画素は無彩色であり、彩度信
号Sが大きいときは注目画素が有彩色であることから、
判定信号KCは簡易的に予め決められた閾値ρを用いる
下式(8)により決定できる。
【0064】 S<ρのとき KC="0"(無彩色) S≧ρのとき KC="1"(有彩色) ...式(8) 続いてエッジ強調分配部406は、注目画素におけるT
k信号と、彩度信号Sとの判定結果とを比較し、(Tk,
S)=(1,0)「これは、注目画素が文字/線画部分
(Tk="1")で、かつ無彩色(S="0")であること
を示す」であれば、色相/彩度エッジ強調部403でエ
ッジ強調されたCa0smj,Cb0smjは"0"としてCaasm
j,Cbbsmj信号を出力し、また、注目画素の色相/彩度
信号であるCa0j,Cb0jも"0"としてCaaj,Cbbj信号
を出力し、後段の補正信号選択部408に供給する。
【0065】一方、それ以外の組み合わせである、(T
k,S)=(1,1),(0,1),(0、0)のとき
は、Caasmj=Ca0smj,Cbbsmj=Cb0smj,Caaj=Ca
0j,Cbbj=Cb0jとして、そのまま出力する。
【0066】補正信号選択部408は、図7のS2の
「各色成分に同一のMTF補正」処理であることがわか
っているため、明度信号は明度エッジ共著初407でエ
ッジ強調されたLsmj信号を、また色相/彩度信号成分
は、明度と同じくMTF補正されたCaasmj,Cbbsmj信
号を選択し、それぞれの主走査方向の遅延量をあわせて
(不図示)して最終的に、明度信号L1、色相彩度信号
であるCa1、Cb1信号を出力する。以上が、モードAの
「各色成分に同一のMTF補正」が選択された場合の処
理である。
【0067】続いて、ユーザが画像モードで"印刷写真
モード"を選択した場合に相当する、図7のステップS
3の「色相を保存したMTF補正」(モードB)につい
て説明する。この場合の関連する機能ブロックとして
は、S2の「各色成分に同一のMTF補正」の場合と同
様であり、各処理部における処理の内容だけが異なるだ
けである。
【0068】この処理内容としては、明度信号の処理は
遅延部401、エッジ強調量抽出部402が関連し、色
相/彩度信号に関しては、遅延部401、色相/彩度エ
ッジ強調部403、彩度量抽出部404、無彩色/有彩
色判定部405までは、前述のモードAの場合と同様の
処理となる。
【0069】従って、前述の説明と異なるエッジ強調量
分配部406、明度エッジ強調部407における処理内
容について説明する。
【0070】まず明度信号に対する制御として、図9の
フローチャート及び図10の模式図を用いて説明する。
【0071】図9は、「色相を保存したMTF補正」の
処理の概要を示すフローチャートである。
【0072】まずステップS11で、無彩色/有彩色判
定信号KCに従って、注目画素が無彩色か有彩色かを判
定する。判定信号KCが無彩色の時はステップS12に
進み、全エッジ強調量εjをεlに割り当てるため、乗
算係数γに"1"を割り当てる。次にステップS16に進
み、εl=γε、つまり、エッジ強調量εlにεjを割
り当てる。
【0073】またステップS11で、注目画素が有彩色
であると判断した場合はステップS13に進み、彩度信
号Sが所定値ηより大きいかどうかを判断する。もし所
定値ηより大きいと判断した場合にはステップS14に
進み、乗算係数γに"0"をセットしてステップS16に
進み、エッジ強調量εlにγεj、つまり"0"を割り当
てる。
【0074】一方、ステップS13で、彩度Sが所定値
η以下の場合にはステップS15に進み、注目画素が有
彩色か無彩色かの判断がしずらいことになるので、乗算
係数γ、更には、エッジ強調量εlを次式(9)に従っ
て決定する。
【0075】 γ=(1−(S−α)/(η−α)) εl=γ×εj ...式(9) このような処理を行うと、α、η及びγの関係は図10
に示すようになる。即ち、実質的に無彩色であると判断
してもよい場合には、乗算係数γは"1"になり、有彩色
であると判断できる場合には、乗算係数γは"0"にな
る。そして、その中間状態では、図示の如く彩度信号S
の値に応じて0〜1の値(つまり小数点)の値をとる。
【0076】次にエッジ強調量分配部406内で処理さ
れる、色度信号(Ca0j,Cb0j1)に対するエッジ強調
補正量εcについて説明する。
【0077】図7のS3の処理「色相を保存したMTF
補正」では、MTF補正されたCa0smj,Cb0smj信号へ
の特別な処理は行わず、明度のエッジ量に応じて、色味
成分へゲインをかける処理を行う。
【0078】色度信号に対しては、基本的に明度信号の
それとは逆に、彩度が高い(鮮やかな色)程、色度信号
に対するエッジ強調量εjの分配を多くし、無彩色の画
素に対してはエッジ補正は行わず、更にその画素の色度
信号も除去する。
【0079】これを図11〜図13を参照して説明す
る。
【0080】図11は、エッジ強調量分配部406内で
処理される、色度信号(Ca0j,Cb0j1)に対するエッ
ジ強調補正量の算出処理を示すフローチャートである。
【0081】まずステップS21で、まず対象画素に対
する処理を、無彩色/有彩色判定信号KCに従って切り
替える。即ち、判定信号KCが無彩色を示している場合
は、前述のようにエッジ強調量εcを"0"にするために
ステップS22に進み、乗算係数βに"0"をセットし、
次にステップS28に進み、図示のような演算を行うこ
とでエッジ強調量εcを"0"にする。
【0082】またステップS21で、注目画素が有彩色
の場合はステップS23に進み、彩度信号Sと閾値λ2
とを比較する。そしてS>λ2である場合はステップS
24に進み、乗算係数βを"1"にしてステップS28に
進み、エッジ強調量εcを(1−εj/k)の値とす
る。なお、ここでkは、正規化係数である。
【0083】またステップS23で、S≦λ2である場
合にはステップS25に進み、彩度Sと閾値λ1とを比
較し、S<λ1であるか否かを判断する。S<λ1であ
る場合はステップS26に進み、注目画素が無彩色であ
ると判断して乗算係数βを"0"にする。そしてステップ
S28に進み、エッジ強調量εcを"0"にする。
【0084】またステップS25で、S≧λ1であると
判断した場合はステップS27に進み、乗算係数βを彩
度信号Sに応じた値("0"と1の間の値)にするため、
次式(10)により乗算係数βを決定する。
【0085】 β=(S−λ1)/(λ2−λ1) ...式(10) そしてステップS18に進み、色度信号Sに対するエッ
ジ強調補正量εcを次式(11)に従って求める。
【0086】 εc=β×(1−εj/κ) ...式(11) ここで、κは正規化定数である。またλ2>λ1である。
【0087】上記の結果、乗算係数βは、図12に示す
如く色度信号Sに応じた値をとるようになる。つまり、
乗算係数βは、彩度値(閾値λ1)までは"0"の値であ
るためεc=0となる。また、彩度信号Sが閾値λ1か
らλ2までは、乗算係数β=(S−λ1)/(λ2−λ1)
となり、彩度信号Sの値が高くなるに従って連続的に増
加する。そして、彩度信号Sの値が閾値λ2より高いと
き、乗算係数β=1となるので、εc=1−εj/kと
なる。
【0088】以上の処理の結果、明度エッジ強調部40
7では、次式(12)に従って、 Lsmj=εl + L0j ...式(12) が演算され、エッジ強調量分配部406では、 Caaj=εc × Ca0j Cbbj=εc × Cb0j ...式(13) となる。
【0089】式(12)から分かるように、信号L0jに
対しては、エッジ補正量εlを加算する。これにより、
彩度が高く、かつ明度にエッジ強調したくない画素では
(εl=0)となり明度は保存される。一方、信号C
a、Cbに対しては、エッジ補正量εcを乗算することに
より、彩度が低く無彩色に近いほどエッジ補正量εcが
徐々に小さな値になる。そして実質的に無彩色となった
場合にはエッジ補正量εc=0となる。つまり、彩度の
値が低いほど、対象画素そのものの色度成分が除去され
やすいように制御することになる。
【0090】ここで、色度信号のエッジ強調に対する色
味(色相)の保存性について説明する。
【0091】図13は、色度信号(Ca,Cb)の色度方
向を座標軸とする色度座標を表す図である。ここでは説
明を簡単にするために、Ca及びCb軸は、CIE197
6(L*a*b*)色空間におけるa*,b*軸とする。こ
れらa*軸及びb*軸の交点0は無彩色を表し、この交点
0より離れる程彩度が高いことを表している。またa*
軸とのなす角が色味(色相)を表わしており、紙面に垂
直な方向が明度L*になる。
【0092】さて今、対象画素が色度信号Ca(140
2)、Cb(1403)の時、この色は、色度座標上の
ベクトル1401で表される。ここで式(13)に従っ
て、色度信号(Ca0、Cb0)にエッジ補正量εcを乗算
することにより生成されるエッジ強調後の信号(Ca1,
Cb1)は、(εcCa0,εcCb0)となる。これは、こ
の色度座標上のベクトル1404で表される。しかし、
これらベクトル1401と1404において、a*軸と
なす角は変化していないため、エッジ強調後において
も、色味(色相)が保存されている。即ち、エッジ強調
により、彩度が高くなって鮮やかさが強調されるが、色
味は実質的に変化していないことがわかるであろう。
【0093】以上の処理の結果、補正信号選択部408
では、明度信号L1としてLsmj、色相/彩度信号とし
て、Ca1にはCaaj、CbにはCbbj信号がそれぞれ選択
される。
【0094】[実施の形態2]上記実施の形態1では、
複写機を一例に用いて説明したが、この実施の形態2で
は、ネットワーク上に分散する機器間で実施する場合に
ついて説明する。なお、本実施の形態2では、上記実施
の形態1と同様の部分の説明は省略し、相違点について
説明する。
【0095】図14は、本発明の実施の形態2に係る機
器の構成図である。
【0096】図において、1501はカラー画像を読み
取るカラースキャナ、1502はネットワークに接続さ
れる機器を制御し、画像処理等の各種データ処理を行う
ホストコンピュータ、1503はネットワーク、150
4は電子データを可視化するプリンタを示している。ス
キャナ1501の動作シーケンスは、すべてホストコン
ピュータ1502がネットワーク1503を介して、前
述の実施の形態1と同様な画像読み取りシーケンスを実
現するものとする。
【0097】以下、図15に示すメモリマップを参照し
て、本発明の実施の形態に係る画像処理装置で読み出し
可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0098】図15は、本実施の形態に係る画像処理装
置で読み出し可能な各種データ処理プログラムを格納す
る記憶媒体のメモリマップを説明する図である。なお、
特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群
を管理する情報、例えばバージョン情報、作成者も記憶
され、かつ、プログラム読み出し側のOSに依存する情
報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶
される場合もある。更に、各種プログラムに従属するデ
ータも上記ディレクトリに管理されている。また、各種
プログラムをコンピュータにインストールするためのプ
ログラムや、インストールするプログラムが圧縮されて
いる場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合も
ある。
【0099】本実施の形態における図2の画像処理部1
09の処理部、操作部313などの機能を外部からイン
ストールプログラムによって、ホストコンピュータ15
02(図14)にインストールされる。そして、その場
合、CD−ROM、フラッシュメモリ、それにFDなど
の記憶媒体によりあるいはネットワークを介して外部の
記憶媒体からプログラムを含む情報群が出力装置に供給
される。
【0100】なお本発明は、複数の機器(例えばホスト
コンピュータ、インターフェース機器、リーダ、プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
【0101】また本発明の目的は、前述した実施形態の
機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録
した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは
装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュー
タ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプ
ログラムコードを読み出し実行することによっても達成
される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラ
ムコード自体が前述した実施形態の機能を実現すること
になり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本
発明を構成することになる。また、コンピュータが読み
出したプログラムコードを実行することにより、前述し
た実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログ
ラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働して
いるオペレーティングシステム(OS)などが実際の処
理の一部または全部を行い、その処理によって前述した
実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0102】更に、記憶媒体から読み出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施の形態の機能が実現される
場合も含まれる。
【0103】以上説明したように本実施の形態によれ
ば、色ずれの発生によりモノクロ原稿内の黒の細線の縁
が色づいても、その色ドットの係数方法を工夫すること
で、原稿の種別検知を高い精度で行うことができる。
【0104】より具体的には、主走査、副走査方向の判
定方法において、色ドットの連続性を観測することで、
従来のような単純加算による方法に比べて色ずれに対し
ラチチュードの高いアルゴリズムを実現できた。またこ
れは、ハードウェアで実現したとしても、比較的簡単な
回路構成で実現でき、ソフトウェアでの実現において
も、その処理の簡便さから処理スピードも問題ないレベ
ルといえる。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、入
力原稿の特徴によって適応的なMTF補正を実現し、M
TF補正に起因する画質劣化を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るカラー複写機の構造
を示す断面図である。
【図2】図1の画像処理部の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】注目画素の状態を判定するための画素マトリク
スを説明する図である。
【図4】本実施の形態に係るカラー複写機の操作部の構
成を示す図である。
【図5】原稿画像の種類を選択する画面表示例を示す図
である。
【図6】本実施の形態に係るカラー複写機のMTF補正
部の構成を示すブロック図である。
【図7】画像モードに応じてMTF補正処理を選択する
例を示すフローチャートである。
【図8】本実施の形態における空間フィルタ係数を説明
する図である。
【図9】「色相を保存したMTF補正」の処理の概要を
示すフローチャートである。
【図10】色度信号Sと乗算係数γとの関係を示す図で
ある。
【図11】本実施の形態に係るエッジ強調量分配部で処
理される、色度信号(Ca0j,Cb0j1)に対するエッジ
強調補正量の算出処理を示すフローチャートである。
【図12】色度信号Sと乗算係数βとの関係を示す図で
ある。
【図13】色度信号(Ca,Cb)の色度方向を座標軸と
する色度座標を表す図である。
【図14】本発明の実施の形態2に係る機器の構成図で
ある。
【図15】本実施の形態に係る記憶媒体におけるデータ
構成を示す図である。
【図16】従来のMTF補正までの画像処理を説明する
ブロック図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/60 H04N 1/46 Z Fターム(参考) 5B057 CA01 CA08 CA12 CB01 CB08 CB12 CE03 CE17 CH18 DA08 DC16 DC25 5C077 MP07 MP08 PP03 PP27 PP28 PP35 PP47 PQ08 5C079 HB06 LA03 LA06 LA15 LA31

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー画像データの各色成分に対して同
    じ周波数特性の補正を行う第1MTF補正手段と、 前記カラー画像データの明度成分だけをMTF補正し、
    前記明度成分への補正量に応じて前記カラー画像データ
    の色成分に所定のゲインを乗算してMTF補正する第2
    MTF補正手段と、 画像処理モードに応じて、前記第1或いは第2MTF補
    正手段のいずれかを選択して前記カラー画像データを処
    理するように制御する制御手段と、を有することを特徴
    とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 カラー画像データの明度、彩度、色相空
    間に対して同じ周波数特性の補正を行う第1MTF補正
    手段と、 前記カラー画像データの明度成分だけを所定MTF補正
    し、前記明度成分に補正する補正量に応じて色相、彩度
    成分に所定のゲインを乗算する第2MTF補正手段と、 注目画素が無彩色か有彩色かを判定する無彩色/有彩色
    判定手段と、 画像処理モードに応じて、前記第1及び第2MTF補正
    手段を変えて処理する選択手段と、 上記彩度信号に応じて第2のMTF補正手段で補正する
    補正量を変更させる補正量変更手段と、を有することを
    特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記補正量変更手段は、前記彩度成分に
    応じて前記明度成分のエッジ量を変更することを特徴と
    する請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記補正量変更手段は、前記彩度成分に
    応じて前記色度、彩度成分のゲインを変更することを特
    徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 カラー画像データの画素が文字/線画部
    分か、それ以外の部分であるかを判定する特徴判定手段
    と前記カラー画像データの明度、彩度、色相空間に変換
    された画像データに対して同じ周波数特性での補正を行
    う第1MTF補正手段と、 前記明度、彩度、色相空間に変換された画像データの明
    度成分を所定MTF補正し、前記明度成分に補正する補
    正量に応じて前記色相、彩度の成分を補正する第2MT
    F補正手段と、 前記カラー画像データの注目画素が無彩色か有彩色かを
    判定する無彩色/有彩色判定手段と、 前記特徴判定手段と前記無彩色/有彩色判定手段による
    判定結果によって、前記第1MTF補正手段で補正する
    補正量を変更する補正量変更手段と、 画像処理モードに応じて、前記第1及び第2MTF補正
    手段における補正処理を変更する手段と、を有すること
    を特徴とする画像処理装置。
  6. 【請求項6】 カラー画像データの各色成分に対して同
    じ周波数特性の補正を行う第1MTF補正工程と、 前記カラー画像データの明度成分だけをMTF補正し、
    前記明度成分への補正量に応じて前記カラー画像データ
    の色成分に所定のゲインを乗算してMTF補正する第2
    MTF補正工程と、 画像処理モードに応じて、前記第1或いは第2MTF補
    正工程のいずれかを選択して前記カラー画像データを処
    理するように制御する制御工程と、を有することを特徴
    とする画像処理方法。
  7. 【請求項7】 カラー画像データの明度、彩度、色相空
    間に対して同じ周波数特性の補正を行う第1MTF補正
    工程と、 前記カラー画像データの明度成分だけを所定MTF補正
    し、前記明度成分に補正する補正量に応じて色相、彩度
    成分に所定のゲインを乗算する第2MTF補正工程と、 注目画素が無彩色か有彩色かを判定する無彩色/有彩色
    判定工程と、 画像処理モードに応じて、前記第1及び第2MTF補正
    工程を変えて処理する選択工程と、 上記彩度信号に応じて第2のMTF補正工程で補正する
    補正量を変更させる補正量変更工程と、を有することを
    特徴とする画像処理方法。
  8. 【請求項8】 前記補正量変更工程では、前記彩度成分
    に応じて前記明度成分のエッジ量を変更することを特徴
    とする請求項7に記載の画像処理方法。
  9. 【請求項9】 前記補正量変更工程では、前記彩度成分
    に応じて前記色度、彩度成分のゲインを変更することを
    特徴とする請求項7に記載の画像処理方法。
  10. 【請求項10】 カラー画像データの画素が文字/線画
    部分か、それ以外の部分であるかを判定する特徴判定工
    程と前記カラー画像データの明度、彩度、色相空間に変
    換された画像データに対して同じ周波数特性での補正を
    行う第1MTF補正工程と、 前記明度、彩度、色相空間に変換された画像データの明
    度成分を所定MTF補正し、前記明度成分に補正する補
    正量に応じて前記色相、彩度の成分を補正する第2MT
    F補正工程と、 前記カラー画像データの注目画素が無彩色か有彩色かを
    判定する無彩色/有彩色判定工程と、 前記特徴判定工程と前記無彩色/有彩色判定工程による
    判定結果によって、前記第1MTF補正工程で補正する
    補正量を変更する補正量変更工程と、 画像処理モードに応じて、前記第1及び第2MTF補正
    工程における補正処理を変更する工程と、を有すること
    を特徴とする画像処理方法。
JP2001255017A 2001-08-24 2001-08-24 画像処理装置及びその方法 Withdrawn JP2003069829A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001255017A JP2003069829A (ja) 2001-08-24 2001-08-24 画像処理装置及びその方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001255017A JP2003069829A (ja) 2001-08-24 2001-08-24 画像処理装置及びその方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003069829A true JP2003069829A (ja) 2003-03-07

Family

ID=19083077

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001255017A Withdrawn JP2003069829A (ja) 2001-08-24 2001-08-24 画像処理装置及びその方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003069829A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007081747A (ja) * 2005-09-13 2007-03-29 Ricoh Co Ltd 画像処理装置
EP2091237A3 (en) * 2008-02-14 2010-06-02 Ricoh Company, Ltd. Image pickup device

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007081747A (ja) * 2005-09-13 2007-03-29 Ricoh Co Ltd 画像処理装置
EP2091237A3 (en) * 2008-02-14 2010-06-02 Ricoh Company, Ltd. Image pickup device
US8089529B2 (en) 2008-02-14 2012-01-03 Ricoh Company, Ltd. Image pick up device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7148997B2 (en) Image processing apparatus and method
US8259357B2 (en) Image processing apparatus, image forming apparatus, image processing method, and computer readable recording medium
US7903872B2 (en) Image-processing apparatus and method, computer program, and storage medium
EP0929190A2 (en) Method and apparatus for correcting luminance and chrominance data in digital color images
JP3715719B2 (ja) 画像処理装置及びその方法及びコンピュータ可読メモリ
US20040125411A1 (en) Method of, apparatus for image processing, and computer product
US20200007717A1 (en) Image processing apparatus, image processing method, and non-transitory computer-readable storage medium
US7460268B2 (en) Image processing device, image forming device, image processing method, image processing program, and recording medium containing the image processing program recorded thereon
US6108098A (en) Image processing apparatus and method
JP2001036752A (ja) 画像処理装置及び方法
JP2003219191A (ja) 画像処理装置およびそれを用いた画像形成装置
JP2003069829A (ja) 画像処理装置及びその方法
JP4099366B2 (ja) 画像処理装置、画像読取装置、画像形成装置及び画像処理方法
JPH1042152A (ja) 画像処理装置及び方法
JP3944032B2 (ja) 画像処理装置およびその方法
JPH1040373A (ja) 画像処理装置及び方法
JP4176656B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、画像形成装置、画像処理プログラムおよび該プログラムを記録した記録媒体
JPH1042151A (ja) 画像処理装置及び方法
JP3281391B2 (ja) フルカラー画像再生装置及びフルカラー画像再生方法
JP4261720B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法および記録媒体
JP2000172850A (ja) 画像処理装置およびその方法
JP2001352456A (ja) 画像処理方法及び画像処理装置並びにそれを備えた画像形成装置
JP2941853B2 (ja) 画像処理方法
JP2941852B2 (ja) 画像処理方法
JPH10191063A (ja) カラー画像の輪郭強調方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20081104