JP2002198496A - 強誘電体キャパシタおよびその製造方法ならびに強誘電体メモリ装置 - Google Patents
強誘電体キャパシタおよびその製造方法ならびに強誘電体メモリ装置Info
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Abstract
誘電体キャパシタの製造方法、強誘電体キャパシタおよ
び強誘電体メモリ装置を提供する。 【解決手段】 第1電極20、強誘電体膜30および第
2電極22が積層された強誘電体キャパシタの製造方法
であって、少なくとも強誘電体膜の材料が堆積される領
域に、あらかじめ機能性薄膜(自己組織化膜32a)が
形成される工程を含む。機能性薄膜の形成工程は、前記
領域に、化学吸着により分子を自己集積的に供給する成
膜工程を有する。機能性薄膜32aは、強誘電体膜30
aの成膜においてシード層として機能する。
Description
タおよびその製造方法、特に強誘電体膜の成膜に特徴を
有する製造方法、および強誘電体メモリ装置に関する。
体メモリ(FeRAM)は、キャパシタ部分に強誘電体
膜を用いてその自発分極によりデータを保持するもので
ある。
インサイズや膜の成長速度を制御する目的で、あらかじ
めシード層を形成する技術が知られている。例えば、P
ZT(Pb(ZrTi)O3)系の強誘電体材料を成膜
する場合、シード層の有無で膜のグレインサイズおよび
その均一性が異なる。すなわち、シード層がないと強誘
電体膜のグレインサイズが大きくかつ不均一になるが、
シード層を設けることでこのような傾向を抑制すること
ができる。そして、グレインサイズが小さくかつ均一な
強誘電体膜は、微細加工しても特性のバラツキが小さ
く、良好な強誘電体キャパシタを構成できる。また、シ
ード層は、強誘電体膜のグレインサイズの制御や、強誘
電体膜の特性への影響の点から、できるだけ膜厚が小さ
いことが要求される。
スパッタ法あるいはゾル・ゲル法が知られている。しか
し、スパッタ法によれば、シード層の膜厚を数nm程度
まで薄くできるが、均一の膜を形成することが難しい。
また、ゾル・ゲル法によれば、薄いシード層を得ること
が難しい。このように、従来のスパッタ法およびゾル・
ゲル法では、強誘電体膜のグレインサイズおよびその均
一性の制御を充分に達成できるシード層を得ることは困
難である。
ド層の形成を含む強誘電体キャパシタの製造方法、強誘
電体キャパシタおよび強誘電体メモリ装置を提供するこ
とにある。
は、第1電極、強誘電体膜および第2電極が積層された
強誘電体キャパシタの製造方法であって、少なくとも前
記強誘電体膜の材料が堆積される領域に、あらかじめ機
能性薄膜が形成される工程を含み、前記機能性薄膜の形
成工程は、前記領域に、化学吸着により物質を自己集積
的に堆積する成膜工程を有する。
は、化学吸着により物質を自己集積的に堆積する成膜方
法によって形成され、この機能性薄膜は、物質が規則的
に配列し、緻密で膜厚が小さくかつ均一である。
電体膜の成膜においてシード層として用いることができ
る。また、前記機能性薄膜はシード層の下地層として用
いることができ、この場合、機能性薄膜を形成した後、
該機能性薄膜を化学的に活性化してシード層の材料を反
応させる工程を有することができる。
ができる。これらの構成は本発明の他の態様の製造方法
および本発明の強誘電体キャパシタに適用できる。
成できる。このような機能性薄膜は、例えば、有機物質
からなる薄膜を自己集積によって形成した後、これを焼
成することにより形成することができる。
成できる。この場合、前記強誘電体膜として有機系の強
誘電体を用いることができる。
をとりうる。
誘電体膜および第2電極が積層された強誘電体キャパシ
タの製造方法であって、基体上に、第1電極のための電
極膜を形成する工程、前記電極膜上に、化学吸着により
物質を自己集積的に堆積して機能性薄膜を形成する工
程、および前記機能性薄膜上に強誘電体膜を形成する工
程、を含む。
誘電体膜および第2電極が積層された強誘電体キャパシ
タの製造方法であって、基体上に、第1電極のための電
極膜を形成する工程、前記電極膜上に、化学吸着により
物質を自己集積的に堆積して機能性薄膜を形成する工程
であって、該機能性薄膜は、その表面が前記強誘電体膜
の材料に対して親和性を有する材料から構成され、前記
機能性薄膜を、強誘電体膜が形成される領域に残すよう
にパターニングする工程、および前記パターニングされ
た機能性薄膜上に、強誘電体膜を選択的に形成する工
程、を含む。
誘電体膜および第2電極が積層された強誘電体キャパシ
タの製造方法であって、基体上に、第1電極のための電
極膜を形成する工程、前記電極膜上に、化学吸着により
物質を自己集積的に堆積して機能性薄膜を形成する工
程、前記機能性薄膜を、強誘電体膜が形成される領域に
残すようにパターニングする工程、前記機能性薄膜が形
成された基体上に、強誘電体膜を全面的に形成する工
程、および前記強誘電体膜のうち、前記機能性薄膜が形
成されない領域に存在する部分を選択的に除去して強誘
電体膜をパターニングする工程、を含む。
発明にかかる製造方法によって形成される。具体的に
は、本発明にかかる強誘電体キャパシタは、第1電極、
機能性薄膜、強誘電体膜および第2電極を含み、前記機
能性薄膜は、少なくとも前記強誘電体膜が形成される領
域に配置され、かつ、化学吸着により物質を自己集積的
に堆積して形成された自己組織化膜である。
発明の強誘電体キャパシタを含む。具体的には、本発明
の強誘電体メモリ装置は、例えば、以下のタイプに適用
できる。
体を含み、該基体上に所定パターンで配置された前記強
誘電体キャパシタを有する、蓄積容量型の強誘電体メモ
リ装置。
縁層に前記キャパシタ構造が接続された、MISトラン
ジスタ型の強誘電体メモリ装置。
モリセルがマトリクス状に配列され、前記強誘電体キャ
パシタは、第1信号電極と、該第1信号電極と交差する
方向に配列された第2信号電極と、少なくとも前記第1
信号電極と前記第2信号電極との交差領域に配置された
強誘電体膜と、を含む、強誘電体メモリ装置。
について図面を参照して説明する。
体キャパシタを模式的に示す断面図である。強誘電体キ
ャパシタC100は、基体100上に積層された、第1
電極(下部電極)20、シード層32、強誘電体膜30
および第2電極(上電極)22から構成されている。こ
の強誘電体キャパシタC100は、後述するように、各
種の強誘電体メモリ装置に適用することができる。
るいは必要に応じて第1電極20上に形成される下地層
の上面に、化学吸着により分子を自己集積的に供給して
形成された機能性薄膜(以下、これを「自己組織化膜」
という)によって形成されている。シード層32は、シ
ード層32上に形成される強誘電体膜30のグレインサ
イズ、膜の成長速度、結晶性、配向性などを制御する機
能を有する。したがって、シード層32は、強誘電体膜
30の組成、結晶構造、配向性などを考慮して選択され
る。さらに、このような観点に加えて、シード層32
は、第1電極20上に分子を自己集積的に吸着させ、化
学的に結合させることにより形成される必要があるため
に、第1電極20の表面あるいは下地層の表面に対して
化学結合が可能な官能基を有する。シード層32の材料
としては、これらの点を満足すればよく、その具体例は
後述する。
に集合して化学吸着することにより形成される自己組織
化膜から構成され、単分子層あるいはその累積層からな
る。したがって、シード層32の膜厚は、単分子層の累
積数で制御でき、例えば1〜10nmの範囲とすること
ができる。また、シード層32の膜質は、用いる分子の
大きさや構造によって設計できる。
32は、分子が規則的に配列し、緻密で膜厚が小さくか
つ均一であり、シード層としてきわめて良好な特性を有
する。
は、第1の実施の形態に係る強誘電体キャパシタの製造
方法を模式的に示す断面図である。
0上に、強誘電体キャパシタの第1電極(下部電極)の
ための電極膜20aを形成する。ここで、基体100
は、後述するように、例えばトランジスタの形成領域を
含む構造など、強誘電体メモリ装置の種類によって異な
る構造を有する。
定されず、例えば気相法、液相法などを用いることがで
きる。気相法としては、スパッタリング、真空蒸着、C
VDなどを用いることができ、特にMOCVD(Metal
Organic Chemical Vapor Deposition)を適用するこ
とが好ましい。また、液相法としては、電解メッキ、無
電解メッキなどを適用できる。
ば、Ir,IrOx,Pt,Ru,RuOx,SrRu
Ox,LaSrCoOxを挙げることができる。
電極膜20a上にシード層のための自己組織化膜32a
を全面的に形成する。この工程では、電極膜20aの表
面に自発的に吸着して該表面と化学結合ができる原料物
質を電極膜20aの表面に供給することで、原料物質の
自己組織能によって強固な自己組織化膜32aを容易に
形成することができる。例えば、原料物質を溶液状態に
し、これに電極膜20aが形成された基体100を浸漬
することで、あるいは気化しやすい原料物質の場合に
は、この原料物質と電極膜20aが形成された基体10
0をチャンバ内に放置することで、自己組織化膜32a
を容易に形成することができる。
し、この下地層上に自己組織化膜32aを形成してもよ
い。
を形成する材料としては、たとえば、自己組織化膜の材
料として硫黄化合物を用いる場合には、金(Au)、銀
(Ag)、銅(Cu)、インジウム(In)等が利用で
きる。金属層の膜厚は、この上に硫黄化合物を自己集積
させて固定するための下地層であるため、一般に、10
〜200nm程度の厚みがあればよい。金属層の形成方
法としては、スパッタリング、蒸着、CVD、無電解メ
ッキ法等を用いることが可能である。なお、電極膜20
aと金属層との密着性を高めるために、例えば、チタン
(Ti)、クロム(Cr)等で構成される中間層を設け
てもよい。
自己組織化膜32a上に、全面的に強誘電体からなる連
続膜30a(以下、これを「強誘電体膜30a」とい
う)を形成する。
とえば、ゾル・ゲル材料やMOD(Metal Organic De
composition)材料を用いたスピンコート法やディッピ
ング法、スパッタ法、MOCVD法、レーザアブレーシ
ョン法、ミストデポジション法などを挙げることができ
る。
誘電体性を示してキャパシタ絶縁膜として使用できれば
よく、その組成は任意のものを適用することができる。
このような強誘電体としては、たとえば、PZT(Pb
ZrZTi1-ZO3)、SBT(SrBi2Ta2O9)、さ
らには、これらの材料にニオブ、ニッケル、マグネシウ
ム等の金属を添加したもの等が適用できる。強誘電体と
しては、具体的には、チタン酸鉛(PbTiO3)、ジ
ルコン酸チタン酸鉛(Pb(Zr,Ti)O3)、ジル
コン酸(PbZrO3)、チタン酸鉛ランタン((P
b,La),TiO3)、ジルコン酸チタン酸鉛ランタ
ン((Pb,La)(Zr,Ti)O3)またはマグネ
シウムニオブ酸ジルコニウムチタン酸鉛(Pb(Zr,
Ti)(Mg,Nb)O3)等を使用することができ
る。
ては、PZTの場合、PbについてはPb(C
2H5)4、(C2H5)3PbOCH2C(CH3)3、Pb
(C11H19O2)2等を、Zrについては、Zr(n−O
C4H9)4、Zr(t−OC4H9)4、Zr(C11H
19O2)4、Zr(C11H19O2)4等を、Tiについては
Ti(i−C3H7)4等をそれぞれ用い、SBTの場
合、SrについてはSr(C11H10O2)2等を、Biに
ついてはBi(C6H5)3等を、TaについてはTa
(OC2H5)5等をそれぞれ用いることができる。
強誘電体膜30a上に、第2電極のための電極膜22a
を形成する。この電極膜22aは、前述した第1電極の
ための電極膜20aと同様の材質および成膜方法を用い
て形成することができる。
レジスト層40を形成する。このレジスト層40をマス
クとして、電極膜22a、強誘電体膜30a、自己組織
化膜32aおよび電極膜20aを異方性のドライエッチ
ングによって順次パターニングする。このエッチングに
おいては、エッチャント50は、基体100に対して垂
直な方向に印加された電界によって加速される。
反応性イオンエッチング(RIE)、誘導結合型(IC
P)やエレクトロンサイクロトロン(ECR)などの高
密度プラズマエッチング、イオンミリング(イオンビー
ムエッチング)などのいずれかの方法を用いることがで
き、特に物理的ならびに化学的な作用を融合してエッチ
ング作用を促進できる高密度プラズマエッチングが好ま
しい。
トとしては、フッ素系ガスまたは塩素系ガスなどの反応
性ガスを含む。また、エッチャントは、必要に応じて、
他のガス、例えば、アルゴン、酸素を含むことができ
る。
パターンの強誘電体キャパシタC100が形成される。
この強誘電体キャパシタC100は、図1に示すよう
に、基体100上の所定領域に順に積層された、第1電
極(下部電極)20、自己組織化膜からなるシード層3
2、強誘電体膜30および第2電極(上部電極)22を
有する。
有する。
織化膜32aを形成することで、分子が規則的に配列し
た緻密で膜厚の小さいシード層32を得ることができ
る。その結果、グレインサイズが小さくかつ均一で、強
誘電体キャパシタとして安定した特性を有する強誘電体
膜30を形成することができる。
必要としない比較的簡易な方法、例えばディッピングな
どの液相法や蒸着などの気相法によって形成することが
できる。
るいは上記工程に代えて、以下の方法を用いることがで
きる。
て形成する場合には、必要に応じて焼成を行うことで無
機物質から成る自己組織化膜32aを形成できる。
電体膜30a、自己組織化膜32aおよび電極膜20a
を、単一のレジスト層40を用いたエッチングによりパ
ターニングしたが、これに限定されない。例えば、各層
ごとにパターニングしてもよいし、あるいは電極膜20
a、自己組織化膜32aおよび強誘電体膜30aを単一
のレジスト層でパターニングした後、電極膜22aをパ
ターニングしてもよい。
の形態に係る強誘電体キャパシタの製造方法を模式的に
示す断面図である。
0上に、強誘電体キャパシタの第1電極(下部電極)の
ための電極膜20aを形成する。電極膜20aは、第1
の実施の形態で述べたものと同様な材料および成膜方法
を採用できる。
電極膜20a上にシード層のための自己組織化膜32a
を全面的に形成する。この工程では、第1の実施の形態
と同様の材料および成膜方法を採用することにより、電
極膜20aの表面に吸着して該表面と化学結合ができる
原料物質を電極膜20aの表面に供給することで、原料
物質の自己組織能によって強固な自己組織化膜32aを
容易に形成することができる。
この工程では、第1の実施の形態と異なり、自己組織化
膜32aをパターニングしてシード層32を形成してい
る。パターニングの方法としては、たとえば400nm
以下の波長の光を当てることで、自己組織化膜32aを
構成する分子が分解反応を起こして除去される場合があ
る。このような光によるパターニングには、リソグラフ
ィーで行われるマスク露光を適用することができる。あ
るいは、マスクを使用せずに、レーザ、電子線またはイ
オンビームなどによって直接的に自己組織化膜32aを
パターニングしてもよい。
は、後の工程で形成される強誘電体膜の材料に対して親
和性を有する材質から形成されていることが望ましい。
このような親和性を有することで、シード層32上に強
誘電体膜を選択的に形成することができる。
択性を付与する工程を行う。ここで、電極膜20aの表
面特性に選択性を付与するとは、電極膜20aの表面
の、該表面に堆積させるための材料に対してぬれ性等の
表面特性の異なる領域を形成することである。
ように、電極膜20aの表面に、強誘電体膜を形成する
ための材料に対して親和性を有する第1の領域34と、
第1の領域34よりも強誘電体膜を形成するための材料
に対して親和性の小さい第2の領域36と、を形成す
る。そして、後続の工程で、この表面特性の差を利用
し、各領域間での材料の堆積速度や基体との密着性にお
ける選択性により、第1の領域34にはシード層32が
形成され、このシード層32上に強誘電体キャパシタが
選択的に形成される。
例えば化学的気相成長法(CVD法)、物理的気相成長
法または液相法を適用して、第1の領域34に選択的な
堆積プロセスで形成することができる。この場合、シー
ド層32は、シード層としての機能の他に強誘電体膜3
0の堆積に対して選択性を有するために、電極膜20a
の表面より強誘電体膜の材料に対して高い親和性を有す
る。
面に自己組織化膜を形成してから、図3(A),(B)
に示すように、第2の領域36で自己組織化膜を除去し
て、第1の領域34にシード層32を残す。
シード層32上に、選択的に強誘電体膜30を形成す
る。
成、材料および成膜方法は、第1の実施の形態と同様の
ものを採用できる。
強誘電体膜30が形成された基体100上に、第2電極
のための電極膜を形成する。この電極膜は、前述した第
1電極のための電極膜20aと同様の材質および成膜方
法を用いて形成することができる。
ト層40を形成する。このレジスト層40をマスクとし
て、電極膜を異方性のドライエッチングによってパター
ニングして第2電極22を形成する。
パターンの強誘電体キャパシタC100が形成される。
この強誘電体キャパシタC100は、図1に示すよう
に、基体100上の所定領域に順に積層された、第1電
極(下部電極)20、自己組織化膜からなるシード層3
2、強誘電体膜30および第2電極(上部電極)22を
有する。
有する。
織化膜32aを形成することで、分子が規則的に配列し
た緻密で膜厚の小さいシード層32を得ることができ
る。その結果、グレインサイズが小さくかつ均一で、強
誘電体キャパシタとして安定した特性を有する強誘電体
膜を形成することができる。
としない比較的簡易な方法、例えばディッピングなどの
液相法や蒸着などの気相法によって形成することができ
る。
材料に対して親和性を有する材料から形成されているの
で、強誘電体膜30を選択的に堆積させることができ
る。したがって、強誘電体膜30のパターニングを行わ
なくともよく、その点で工程数を少なくできる。
いは上記工程に代えて、以下の方法を用いることができ
る。
て形成する場合には、必要に応じて焼成を行うことで有
機成分を除去し、無機物質から成るシード層32を形成
できる。
いられるかわりに、シード層の下地層として用いられて
もよい。その場合には、シード層に強誘電体膜の堆積選
択性を付与することが好ましい。
第3の実施の形態に係る強誘電体キャパシタの製造方法
を模式的に示す断面図である。
0上に、強誘電体キャパシタの第1電極(下部電極)の
ための電極膜20aを形成する。電極膜20aは、第1
の実施の形態で述べたものと同様な材料および成膜方法
を採用できる。
電極膜20a上にシード層のための自己組織化膜32a
を全面的に形成する。この工程では、第1の実施の形態
と同様に、電極膜20aの表面に吸着して該表面と化学
結合ができる原料物質を電極膜20aの表面に供給する
ことで、原料物質の自己組織能によって強固な自己組織
化膜32aを容易に形成することができる。
この工程では、第1の実施の形態と異なり、自己組織化
膜32aをパターニングしてシード層32を形成してい
る。パターニングの方法としては、第2の実施の形態に
記載したと同様の方法を採用できる。
は、第1の実施の形態で記載したのと同様ものを採用で
きる。
は、後の工程で形成される強誘電体膜の材料に対して親
和性を有する材質から形成されていてもよい。この場
合、第2の実施の形態のように、シード層32上に強誘
電体膜を選択的に堆積することができる程度まで、親和
性が高い必要はない。
シード層32が形成された基体100上に、全面的に強
誘電体膜30aを形成する。強誘電体膜30aを構成す
る強誘電体の組成、材料および成膜方法は、第1の実施
の形態と同様のものを採用できる。
ド層32上に形成された第1の強誘電体膜部分30a1
と、シード層32が存在しない領域に形成された第2の
強誘電体膜部分30a2とを有する。そして、第1の強
誘電体膜部分30a1は、シード層32の影響によって
グレインサイズおよびその均一性が制御された、強誘電
体キャパシタに適した膜質を有する。一方、第2の強誘
電体膜部分30a2は、シード層の影響を受けずに形成
されたのでグレインサイズおよびその均一性が制御され
ておらず、第1の強誘電体膜部分30a1と異なる膜
質、例えばグレインサイズ、グレインの均一性、結晶構
造などが異なる膜質を有する。
1と第2の強誘電体膜部分30a2とでは、例えばエッ
チングレートや薬液に対する溶解度が異なり、後のパタ
ーニング工程で強誘電体膜30の加工が容易となる。
強誘電体膜30a上に所定パターンのレジスト層40を
形成する。レジスト層40は、強誘電体膜30aの第1
の強誘電体膜部分30a1に対応したパターンを有す
る。
レジスト層40をマスクとして、エッチャント50を用
いて強誘電体膜30aを異方性ドライエッチングによっ
てパターニングし、強誘電体膜30を形成する。あるい
は、第1の強誘電体膜部分30a1と第2の強誘電体膜
部分30a2とで溶解度が異なるエッチング液を用い
て、第2の強誘電体膜部分30a2を除去してもよい。
レジスト層40をマスクとして、エッチャント52を用
いて電極膜20aを異方性ドライエッチングによってパ
ターニングし、第1電極20を形成する。
形成する。この電極膜は、第1の実施の形態で述べた第
1電極のための電極膜20aと同様の材質および成膜方
法を用いて形成することができる。さらに、第1電極と
同様にリソグラフィーおよびエッチングによって電極膜
をパターニングして第2電極を形成する。
パターンの強誘電体キャパシタC100が形成される。
この強誘電体キャパシタC100は、図1に示すよう
に、基体100上の所定領域に順に積層された、第1電
極(下部電極)20、自己組織化膜からなるシード層3
2、強誘電体膜30および第2電極(上部電極)22を
有する。
有する。
織化膜32aを形成することで、分子が規則的に配列し
た緻密で膜厚の小さいシード層32を得ることができ
る。その結果、グレインサイズが小さくかつ均一で、強
誘電体キャパシタとして安定した特性を有する強誘電体
膜を形成することができる。
としない比較的簡易な方法、例えばデッピングなどの液
相法や蒸着などの気相法によって形成することができ
る。
ード層が形成されていない領域とで、膜質の異なる第1
の強誘電体膜部分30a1と第2の強誘電体膜部分30
a2とが形成される。そのため、第1の強誘電体膜部分
30a1と第2の強誘電体膜部分30a2とでは、例え
ばエッチングレートや薬液に対する溶解度が異なり、後
のパターニング工程で強誘電体膜30の加工を容易に行
うことができる。
いは上記工程に代えて、以下の方法を用いることができ
る。
によって形成する場合には、必要に応じて焼成を行うこ
とで有機成分を除去し、無機物質から成るシード層32
を形成できる。
いられるかわりに、シード層の下地層として用いられて
もよい。その場合には、シード層に強誘電体膜の堆積選
択性を付与することが好ましい。
は、強誘電体膜の強誘電体として有機物質を用いる場合
には、強誘電体膜の成膜工程において高い温度を必要と
しないので、この場合には自己組織化膜32aとして有
機物質を用いることができる。
モリ装置は、上記強誘電体キャパシタC100を含んで
形成され、以下に示す各種の態様を取りうる。
1の強誘電体メモリ装置1000を模式的に示す断面図
である。この強誘電メモリ装置1000は、強誘電体メ
モリ装置の制御を行うトランジスタ形成領域を有する。
このトランジスタ形成領域が第1〜第3の実施の形態で
述べた基体100に相当する。
スタ12を有する。トランジスタ12は、公知の構成を
適用でき、薄膜トランジスタ(TFT)、あるいはMO
SFETを用いることができる。図示の例ではMOSF
ETを用いており、トランジスタ12は、ドレインおよ
びソース14、16と、ゲート電極18とを有する。ド
レインおよびソースの一方14には電極15が形成さ
れ、ドレインおよびソースの他方16にはプラグ電極2
6が形成されている。プラグ電極26は、必要に応じて
バリア層を介して強誘電体キャパシタC100の第1電
極20に接続されている。そして、各メモリセルは、L
OCOSあるいはトレンチアイソレーションなどの素子
分離領域17によって分離されている。トランジスタ1
2などが形成された半導体基板10上には、酸化シリコ
ンなどの絶縁物からなる層間絶縁膜19が形成されてい
る。
C100より下の構造体が基体100であるトランジス
タ形成領域を構成している。このトランジスタ形成領域
は、具体的には、半導体基板10に形成されたトランジ
スタ12、電極15,26、層間絶縁層19などを有す
る構造体からなる。このような基体100上に、第1電
極20、自己組織化膜からなるシード層32、強誘電体
膜30および第2電極22が積層された強誘電体キャパ
シタC100が形成されている。
AMセルと同様に、蓄積容量に情報としての電荷をため
込む構造を有する。すなわち、メモリセルは、図7およ
び図8に示すように、トランジスタと強誘電体キャパシ
タにより構成される。
12と1つの強誘電体キャパシタC100とを有する、
いわゆる1T1Cセル方式を示す。このメモリセルは、
ワード線WLとビット線BLとの交点に位置し、強誘電
体キャパシタC100の一端は、ビット線BLとの接続
をオン・オフするトランジスタ12を介してビット線に
接続される。また、強誘電体キャパシタC100の他端
は、プレート線PLと接続されている。そして、トラン
ジスタ12のゲートはワード線WLに接続されている。
ビット線BLは、信号電荷を増幅するセンスアンプ20
0に接続されている。
簡単に説明する。
0Vに固定した後、ワード線WLに電圧を印加し、トラ
ンジスタ12をオンする。その後、プレート線PLを0
Vから電源電圧VCC程度まで印加することにより、強誘
電体キャパシタC100に記憶した情報に対応した分極
電荷量がビット線BLに伝達される。この分極電荷量に
よって生じた微少電位変化を差動式センスアンプ200
で増幅することにより、記憶情報をVCCまたは0Vの2
つの情報として読み出すことができる。
電圧を印加し、トランジスタ12をオン状態にした後、
ビット線BL−プレート線PL間に電圧を印加し、強誘
電体キャパシタC100の分極状態を変更し決定する。
強誘電体キャパシタC100とを有する、いわゆる2T
2Cセルを示す図である。この2T2Cセルは、前述し
た1T1Cセルを2個組み合わせて、相補型の情報を保
持する構造を有する。すなわち、2T2Cセルでは、セ
ンスアンプ200への2つの差動入力として、相補型に
データを書き込んだ2つのメモリセルから相補信号を入
力し、データを検出する。このため、2T2Cセル内の
2つの強誘電体キャパシタC100,C100は同じ回
数の書き込みが行われるため、強誘電体キャパシタC1
00の強誘電体膜の劣化状態が等しくなり、安定な動作
が可能となる。
図10は、MISトランジスタ型メモリセルを有する強
誘電体メモリ装置2000を示す。この強誘電体メモリ
装置2000は、ゲート絶縁層13に強誘電体キャパシ
タC100を直接接続する構造を有する。具体的には、
半導体基板10にソースおよびドレイン14,16が形
成され、さらに、ゲート絶縁層13上には、フローティ
ングゲート電極(第1電極)20、自己組織化膜からな
るシード層32、強誘電体膜30およびゲート電極(第
2電極)22が積層された強誘電体キャパシタC100
が接続されている。この強誘電体メモリ装置2000に
おいては、半導体基板10、ソース,ドレイン14,1
6およびゲート絶縁層13が、第1の実施の形態で述べ
た基体100に相当する。
は、図10に示すように、ワード線WLは各セルのゲー
ト電極22に接続され、ドレインはビット線BLに接続
されている。この強誘電体メモリ装置においては、デー
タの書き込み動作は、選択するセルのワード線WLとウ
ェル(ソース)間に電界を印加することによって行われ
る。また、読み出し動作は、選択セルに対応するワード
線WLを選択し、選択セルのビット線BLに接続したセ
ンスアンプ200によって各トランジスタを流れる電流
量を検出することで行われる。
第3の強誘電体メモリ装置を模式的に示す図であり、図
12は、メモリセルアレイの一部を拡大して示す平面図
であり、図13は、図12のA−A線に沿った断面図で
ある。平面図において、( )内の数字は最上層より下
の層を示す。
図11に示すように、メモリセル120が単純マトリク
ス状に配列されたメモリセルアレイ100Aと、メモリ
セル(強誘電体キャパシタC100)120に対して選
択的に情報の書き込みもしくは読み出しを行うための各
種回路、例えば、第1信号電極(第1電極)20を選択
的に制御するための第1駆動回路150と、第2信号電
極(第2電極)22を選択的に制御するための第2駆動
回路152と、センスアンプなどの信号検出回路(図示
せず)とを含む。
めの第1信号電極(ワード線)20と、列選択のための
第2信号電極(ビット線)22とが直交するように配列
されている。すなわち、X方向に沿って第1信号電極2
0が所定ピッチで配列され、X方向と直交するY方向に
沿って第2信号電極22が所定ピッチで配列されてい
る。なお、信号電極は、上記の逆でもよく、第1信号電
極がビット線、第2信号電極がワード線でもよい。
0Aは、図12および図13に示すように、絶縁性の基
体100上に、第1信号電極20、自己組織化膜によっ
て構成されたシード層32、強誘電体膜30および第2
信号電極22が積層され、第1信号電極20,強誘電体
層30および第2信号電極22によって強誘電体キャパ
シタ120が構成される。すなわち、第1信号電極20
と第2信号電極22との交差領域において、それぞれ強
誘電体キャパシタ120からなるメモリセルが構成され
ている。
とからなる積層体の相互には、基体100および第1信
号電極20の露出面を覆うように、誘電体層38が形成
されている。この誘電体層38は、強誘電体膜30に比
べて小さい誘電率を有することが望ましい。このように
強誘電体膜30および第2信号電極22からなる積層体
の相互間に、強誘電体膜30より誘電率の小さい誘電体
層38を介在させることにより、第1,第2信号電極2
0,22の浮遊容量を小さくすることができる。その結
果、強誘電体メモリ装置3000における書き込みおよ
び読み出しの動作をより高速に行うことが可能となる。
る書き込み,読み出し動作の一例について述べる。
のキャパシタに読み出し電圧「V0」が印加される。こ
れは、同時に‘0’の書き込み動作を兼ねている。この
とき、選択されたビット線を流れる電流またはビット線
をハイインピーダンスにしたときの電位をセンスアンプ
にて読み出す。さらにこのとき、非選択セルのキャパシ
タには、読み出し時のクロストークを防ぐため、所定の
電圧が印加される。
みの場合は、選択セルのキャパシタに「−V0」の電圧
が印加される。‘0’の書き込みの場合は、選択セルの
キャパシタに、該選択セルの分極を反転させない電圧が
印加され、読み出し動作時に書き込まれた‘0’状態を
保持する。このとき、非選択セルのキャパシタには、書
き込み時のクロストークを防ぐため、所定の電圧が印加
される。
および単純マトリクス型の強誘電体メモリ装置の例につ
いて述べたが、本発明の強誘電体メモリ装置はこれらに
限定されず、他のタイプのメモリトランジスタにも適用
できる。要するに、本発明の強誘電体メモリ装置は、少
なくとも第1電極と強誘電体膜とが積層された構造を有
するものに適用できる。
ャパシタを模式的に示す断面図である。
タの製造方法を適用した第1の実施の形態の工程を模式
的に示す断面図である。
タの製造方法を適用した第2の実施の形態の工程を模式
的に示す断面図である。
タの製造方法を適用した第3の実施の形態の工程を模式
的に示す断面図である。
タの製造方法を適用した第3の実施の形態の工程を模式
的に示す断面図である。
た蓄積容量型の強誘電体メモリ装置を模式的に示す断面
図である。
1C方式のメモリセルを示す図である。
2C方式のメモリセルを示す図である。
たMISトランジスタ型の強誘電体メモリ装置を模式的
に示す断面図である。
モリセルを示す図である。
れた、メモリセルが単純マトリクス状に配列された強誘
電体メモリ装置を模式的に示す図である。
ルアレイを示す平面図である。
す断面図である。
極,第1信号電極) 20a 電極膜 22 第2電極(上部電極,ゲート電極,第2信号電
極) 30,30a, 強誘電体膜 30a1,30a2 強誘電体膜部分 32 シード層 40 レジスト層 100 基体 100A メモリセルアレイ 120 メモリセル(強誘電体キャパシタ) C100 強誘電体キャパシタ 1000,2000,3000 強誘電体メモリ装置
Claims (42)
- 【請求項1】 第1電極、強誘電体膜および第2電極が
積層された強誘電体キャパシタの製造方法であって、 少なくとも前記強誘電体膜の材料が堆積される領域に、
あらかじめ機能性薄膜が形成される工程を含み、 前記機能性薄膜の形成工程は、前記領域に、化学吸着に
より物質を自己集積的に堆積する成膜工程を有する、強
誘電体キャパシタの製造方法。 - 【請求項2】 請求項1において、 前記機能性薄膜は、前記強誘電体膜の成膜においてシー
ド層として機能する、強誘電体キャパシタの製造方法。 - 【請求項3】 請求項1または2において、 前記機能性薄膜は、その表面が前記強誘電体膜の材料に
対して親和性を有する、強誘電体キャパシタの製造方
法。 - 【請求項4】 請求項1において、 前記機能性薄膜はシード層の下地層として機能し、該機
能性薄膜を形成した後、該機能性薄膜を化学的に活性化
してシード層の材料を反応させる工程を有する、強誘電
体キャパシタの製造方法。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかにおいて、 前記機能性薄膜は、無機物質からなる、強誘電体キャパ
シタの製造方法。 - 【請求項6】 請求項5において、 前記機能性薄膜は、有機物質からなる薄膜を自己集積に
よって形成した後、これを焼成することにより形成され
た無機物質からなる、強誘電体キャパシタの製造方法。 - 【請求項7】 請求項1〜4のいずれかにおいて、 前記機能性薄膜は、有機物質からなる、強誘電体キャパ
シタの製造方法。 - 【請求項8】 請求項7において、 前記強誘電体膜は、有機物質からなる、強誘電体キャパ
シタの製造方法。 - 【請求項9】 第1電極、強誘電体膜および第2電極が
積層された強誘電体キャパシタの製造方法であって、 基体上に、第1電極のための電極膜を形成する工程、 前記電極膜上に、化学吸着により物質を自己集積的に堆
積して機能性薄膜を形成する工程、および前記機能性薄
膜上に強誘電体膜を形成する工程、を含む、強誘電体キ
ャパシタの製造方法。 - 【請求項10】 請求項9において、 前記機能性薄膜は、前記強誘電体膜の成膜においてシー
ド層として機能する、強誘電体キャパシタの製造方法。 - 【請求項11】 請求項9または10において、 前記機能性薄膜は、その表面が前記強誘電体膜の材料に
対して親和性を有する、強誘電体キャパシタの製造方
法。 - 【請求項12】 請求項9において、 前記機能性薄膜はシード層の下地層として機能し、前記
機能性薄膜を形成した後、該機能性薄膜を化学的に活性
化してシード層の材料を反応させる工程を有する、強誘
電体キャパシタの製造方法。 - 【請求項13】 請求項9〜12のいずれかにおいて、 前記機能性薄膜は、無機物質からなる、強誘電体キャパ
シタの製造方法。 - 【請求項14】 請求項13において、 前記機能性薄膜は、有機物質からなる薄膜を自己集積に
よって形成した後、これを焼成することにより形成され
た無機物質からなる、強誘電体キャパシタの製造方法。 - 【請求項15】 請求項9〜12のいずれかにおいて、 前記機能性薄膜は、有機物質からなる、強誘電体キャパ
シタの製造方法。 - 【請求項16】 請求項15において、 前記強誘電体膜は、有機物質からなる、強誘電体キャパ
シタの製造方法。 - 【請求項17】 第1電極、強誘電体膜および第2電極
が積層された強誘電体キャパシタの製造方法であって、 基体上に、第1電極のための電極膜を形成する工程、 前記電極膜上に、化学吸着により物質を自己集積的に堆
積して機能性薄膜を形成する工程であって、該機能性薄
膜は、その表面が前記強誘電体膜の材料に対して親和性
を有する材料から構成され、 前記機能性薄膜を、強誘電体膜が形成される領域に残す
ようにパターニングする工程、および前記パターニング
された機能性薄膜上に、強誘電体膜を選択的に形成する
工程、を含む、強誘電体キャパシタの製造方法。 - 【請求項18】 請求項17において、 前記機能性薄膜は、前記強誘電体膜の成膜においてシー
ド層として機能する、強誘電体キャパシタの製造方法。 - 【請求項19】 請求項17において、 前記機能性薄膜はシード層の下地層として機能し、該機
能性薄膜を形成した後、該機能性薄膜を化学的に活性化
してシード層の材料を反応させる工程を有する、強誘電
体キャパシタの製造方法。 - 【請求項20】 請求項17〜19のいずれかにおい
て、 前記機能性薄膜は、無機物質からなる、強誘電体キャパ
シタの製造方法。 - 【請求項21】 請求項20において、 前記機能性薄膜は、有機物質からなる薄膜を自己集積に
よって形成した後、これを焼成することにより形成され
た無機物質からなる、強誘電体キャパシタの製造方法。 - 【請求項22】 請求項17〜19のいずれかにおい
て、 前記機能性薄膜は、有機物質からなる、強誘電体キャパ
シタの製造方法。 - 【請求項23】 請求項22において、 前記強誘電体膜は、有機物質からなる、強誘電体キャパ
シタの製造方法。 - 【請求項24】 第1電極、強誘電体膜および第2電極
が積層された強誘電体キャパシタの製造方法であって、 基体上に、第1電極のための電極膜を形成する工程、 前記電極膜上に、化学吸着により物質を自己集積的に堆
積して機能性薄膜を形成する工程、 前記機能性薄膜を、強誘電体膜が形成される領域に残す
ようにパターニングする工程、 前記機能性薄膜が形成された基体上に、強誘電体膜を全
面的に形成する工程、および前記強誘電体膜のうち、前
記機能性薄膜が形成されない領域に存在する部分を選択
的に除去して強誘電体膜をパターニングする工程、を含
む、強誘電体キャパシタの製造方法。 - 【請求項25】 請求項24において、 前記機能性薄膜は、前記強誘電体膜の成膜においてシー
ド層として機能する、強誘電体キャパシタの製造方法。 - 【請求項26】 請求項24において、 前記機能性薄膜はシード層の下地層として機能し、該機
能性薄膜を形成した後、該機能性薄膜を化学的に活性化
してシード層の材料を反応させる工程を有する、強誘電
体キャパシタの製造方法。 - 【請求項27】 請求項24〜26のいずれかにおい
て、 前記機能性薄膜は、無機物質からなる、強誘電体キャパ
シタの製造方法。 - 【請求項28】 請求項27において、 前記機能性薄膜は、有機物質からなる薄膜を自己集積に
よって形成した後、これを焼成することにより形成され
た無機物質からなる、強誘電体キャパシタの製造方法。 - 【請求項29】 請求項24〜26のいずれかにおい
て、 前記機能性薄膜は、有機物質からなる、強誘電体キャパ
シタの製造方法。 - 【請求項30】 請求項29において、 前記強誘電体膜は、有機物質からなる、強誘電体キャパ
シタの製造方法。 - 【請求項31】 請求項1〜請求項30のいずれかに記
載の製造方法によって形成された強誘電体キャパシタ。 - 【請求項32】 第1電極、機能性薄膜、強誘電体膜お
よび第2電極を含み、 前記機能性薄膜は、少なくとも前記強誘電体膜が形成さ
れる領域に配置され、かつ、化学吸着により物質を自己
集積的に堆積して形成された自己組織化膜である、強誘
電体キャパシタ。 - 【請求項33】 請求項32において、 前記機能性薄膜は、前記強誘電体膜の成膜においてシー
ド層として機能する、強誘電体キャパシタ。 - 【請求項34】 請求項32において、 前記機能性薄膜はシード層の下地層として機能し、該機
能性薄膜上にシード層が配置された、強誘電体キャパシ
タ。 - 【請求項35】 請求項32〜34のいずれかにおい
て、 前記機能性薄膜は、無機物質からなる、強誘電体キャパ
シタ。 - 【請求項36】 請求項35において、 前記機能性薄膜は、有機物質からなる薄膜を自己集積に
よって形成した後、これを焼成することにより形成され
た無機物質からなる、強誘電体キャパシタ。 - 【請求項37】 請求項32〜34のいずれかにおい
て、 前記機能性薄膜は、有機物質からなる、強誘電体キャパ
シタ。 - 【請求項38】 請求項37において、 前記強誘電体膜は、有機物質からなる、強誘電体キャパ
シタ。 - 【請求項39】 請求項31〜請求項38のいずれかに
記載の強誘電体キャパシタを含む、強誘電体メモリ装
置。 - 【請求項40】 請求項39において、 トランジスタ形成領域を構成する基体を含み、該基体上
に所定パターンで配置された前記強誘電体キャパシタを
有する、蓄積容量型の強誘電体メモリ装置。 - 【請求項41】 請求項39において、 半導体基板上に形成されたゲート絶縁層に前記キャパシ
タ構造が接続された、MISトランジスタ型の強誘電体
メモリ装置。 - 【請求項42】 請求項39において、 前記強誘電体キャパシタからなるメモリセルがマトリク
ス状に配列され、 前記強誘電体キャパシタは、第1信号電極と、該第1信
号電極と交差する方向に配列された第2信号電極と、少
なくとも前記第1信号電極と前記第2信号電極との交差
領域に配置された強誘電体膜と、を含む、強誘電体メモ
リ装置。
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