JP2002198364A - 半導体装置の作製方法 - Google Patents

半導体装置の作製方法

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直澄 藤原
Takeomi Asami
勇臣 浅見
Mitsuhiro Ichijo
充弘 一條
Satoshi Chokai
聡志 鳥海
Yoko Kanakubo
陽子 金久保
麻由 ▲ひろ▼瀬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁膜の薄膜化及び膜質特性向上のための方
法を提供する。 【解決手段】 本発明ではデューティー比20〜70%
でパルスプラズマCVD法による成膜を行うことで、通
常の連続発振の場合に比べて成膜速度、エッチング速度
のみを遅くすることができる。以上により、薄膜形成時
の膜厚制御が容易となり、かつ良質の膜を形成すること
が可能になった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は薄膜トランジスタや
LSIを形成するのに必要な絶縁膜材料をプラズマCV
D(化学気相成長)法により作製する方法に関する。本
発明の好適な利用分野として、画素部と駆動回路を同一
の基板に設けたアクティブマトリクス型の半導体装置が
あり、具体的には、エレクトロルミネッセンス(Electr
o Luminescence)が得られる発光素子を基板上に作り込
んで形成された装置(以下、発光装置という)や液晶表
示装置等があり、また、これらを表示部に搭載した電気
器具がある。
【0002】尚、本明細書において半導体装置とは半導
体特性を利用することで機能しうる装置全般を指す。
【0003】
【従来の技術】近年、ガラスや石英等の絶縁表面上に半
導体膜を用いた薄膜トランジスタ(以下、TFTと記
す)を形成し、このTFTを有する半導体装置、例えば
TFTを画素の駆動に用いる液晶表示装置や発光装置等
が開発されている。
【0004】なお、TFT及び半導体装置の作製におい
て、ゲート絶縁膜や多層配線における配線同士を絶縁す
る層間絶縁膜といった膜を形成するために酸化シリコン
膜、窒化シリコン膜又は酸化窒化シリコン膜といった珪
素を有する絶縁膜が用いられる。なお、これらの材料が
用いられる理由は、活性層を形成する非晶質シリコン膜
または結晶質シリコン膜との良好な界面を形成する場合
において、シリコンを主成分の一つとする絶縁膜で形成
することが適していると理解されているためである。
【0005】また、これらの膜の形成においては、通常
プラズマCVD法や減圧CVD法が用いられている。な
お、プラズマCVD法は原料ガスをグロー放電分解し、
プラズマ化することによりラジカル(ここでは化学的活
性種を意味する)を形成し、基板上に堆積させて膜を形
成するという技術であり、通常400℃以下の低温にお
ける成膜を可能としている。
【0006】また、プラズマCVD法においては、直流
グロー放電プラズマや低周波放電プラズマが知られてい
るが、現在では、MHz程度の高い周波数の電圧を印加
する高周波(典型的には13.56MHz)放電プラズ
マが主流となっている。
【0007】具体的にゲート絶縁膜は、TFTのゲート
電極と活性層の間を電気的に絶縁するために形成される
ものであり、MOS構造において重要な役割を果たし、
電気的特性や信頼性、安定性に大きく影響する。
【0008】また、LSIの分野に於いては、熱酸化法
により形成された熱酸化膜が多く用いられており、デバ
イス寸法の縮小化に伴い4nm程度まで薄膜化が進んで
いる。
【0009】その他にも保護膜としての機能を有するパ
ッシベーション膜や層間絶縁膜といった膜の形成に酸化
珪素や窒化珪素といった珪素を含む絶縁膜が用いられて
いる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したような絶縁膜
を形成する上で、特に膜厚の薄い膜の形成においては、
膜厚を制御する上で成膜速度の低速化が重要となる。な
お、成膜速度に関しては、成膜された膜の膜質特性と密
接な関係を有していることが知られている。
【0011】一般的な特徴としては、成膜速度の速いも
のは、形成される膜が不完全性を有する傾向がある。こ
れは、成膜に関与するラジカルや分子などが熱力学的に
より安定な配列を見いだす時間が関係していると考えら
れている。なお、不完全性を有する膜は、多くの場合に
おいて膜中の密度が低く、素子の特性に悪影響を与える
ことが知られている。
【0012】以上のことから、絶縁膜の薄膜化及び膜質
特性向上のためには、成膜速度の低速化が要求される。
しかしながら、プラズマCVD法により絶縁膜を形成す
る際には、その成膜速度が速いために膜厚の制御が難し
いという問題がある。
【0013】ここで、図10、13にプラズマCVD法
により絶縁膜を形成した際の結果を示す。図10は、絶
縁膜の成膜速度を示すものであり、成膜時における高周
波電力(RF電力)と成膜速度との関係を示しており、
また評価に用いた膜の成膜条件は、表1に示すとおりで
ある。なお、ここでは、高周波電力(RF電力)をプラ
ズマCVD装置のカソードに連続的に印加することによ
りプラズマを発生させた。
【0014】
【表1】
【0015】図10に示すようにRF電力の低下に伴
い、成膜速度は低下する。つまり、成膜速度の低速化の
方法としては、RF電力を抑えることで対処することが
できるものと思われる。しかし、成膜速度と共に膜質特
性の評価に利用されるエッチング速度については、図1
1に示すように成膜速度とは反対に、RF電力の低下に
対して速度が増加する傾向が見られた。
【0016】なお、エッチング速度は、その膜の緻密性
を示し、小さければ小さいほど良質な膜であるというこ
とができることから、膜質特性が低下していることを意
味する。つまり、RF電力を低下させることにより見か
け上の成膜速度の低速化を図っても、実際に材料ガスが
充分に反応していないため膜質特性低下の問題が生じる
ことを示している。
【0017】そこで、本発明はこのように単に成膜速度
を低下させてもその他の膜質特性が低下してしまうとい
う問題点を解決する手段を提供することを目的とし、膜
厚が薄い場合においても膜厚の制御を可能にすると共に
膜質特性の低下を招くことなく絶縁膜を形成し、さらに
これを用いた半導体装置の作製方法を提供することを目
的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、プラズマCVD法による絶縁膜の形成
において、プラズマを発生させるための高周波電力を周
期的なパルス発振で供給することにより断続的にプラズ
マを発生させ、成膜速度を制御すると共に膜質特性の向
上を図る。
【0019】本発明におけるプラズマCVD装置は、平
行平板型のCVD装置であり、カソードに印加する高周
波電圧を連続的ではなくパルス状に(間欠的に)制御す
るパルス発振を用いて絶縁膜を形成する。
【0020】通常、プラズマCVD法を用いて成膜を行
う場合において、材料となるガス(材料ガス)をプラズ
マが発生する空間中で分解すると様々なラジカルやイオ
ンが生成される。プラズマの発生が定常的に持続する場
合には、その存在比率は一定の割合を保っている。
【0021】しかし、パルス発振のように高周波電力の
供給がオフになり、プラズマが発生しない時間が存在す
る場合には、ラジカルが供給されない。このように堆積
表面にラジカルが供給されない期間を設けることで、そ
れまでに供給されたラジカルが堆積表面で分子間の結合
をより強固にするための時間を得ることができる。その
結果、より安定した分子間結合を有する(堆積)膜を形
成することができるので、膜特性を向上させることがで
き、良質な絶縁膜を形成することができる。
【0022】つまり、膜質特性向上のためには、パルス
発振において、高周波電力が印加される時間(オン時
間)を調節することが必要となる。なお、本明細書中に
おいて、パルス発振周波数の1周期に高周波電力が印加
される時間(オン時間)の割合をデューティー比とし、
このデューティー比を調整することにより、絶縁膜の堆
積過程におけるラジカルが堆積する際に形成する分子間
の結合をより強固なものにすることができる。なお、本
明細書中では、パルス発振によりカソードに印加される
高周波電力を制御して、CVD法により成膜を行うこと
をパルスプラズマCVD法と呼ぶことにする。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、以
下に説明する。図1は、本発明を実施する上で、高周波
電力の印加の様子とそれに伴い発生するラジカルの関係
を示すものである。
【0024】図1(A)には、高周波電力がカソードに
連続的に印加される連続発振の様子を示している。高周
波電力がカソードに印加されているところをONで示し
ており、印加されていないところをOFFで示してい
る。なお、これらを本明細書中では、それぞれON時
間、OFF時間と呼ぶ。また、ON時間では、常に高周
波電力が印加されており、常にプラズマが発生してい
る。
【0025】次に図1(B)には、高周波電力がカソー
ドに断続的に印加される、すなわちパルス発振の様子を
示している。図1(A)と同様に高周波電力がカソード
に印加されているところをONで示しており、印加され
ていないところをOFFで示している。なお、パルス発
振では、ON時間とOFF時間が交互になっており、こ
れに伴いプラズマの発生も断続的に行われている。
【0026】すなわち、高周波電力がカソードに印加さ
れると様々なラジカルが発生し、成膜表面に堆積され
る。しかし、高周波電力の印加が遮断される(オフ時間
になる)とラジカルが発生しなくなる。そして、この
時、それまで堆積されたラジカルが分子間の結合をより
強固なものにする。
【0027】つまり、連続発振を用いたプラズマCVD
法による成膜の場合には、このように堆積されたラジカ
ルが安定な分子間結合を形成するために必要な時間をと
ることができないために良質な膜を形成することは困難
である。しかし、高周波電力を印加する時間(本発明に
於いてはデューティー比)を適切に選ぶことにより成膜
に用いるラジカルの分子間結合をより安定なものにする
ことができる。
【0028】なお、本発明の絶縁膜の形成においては、
シラン(SiH4)、ジシラン(Si26)、TEOS
(tetraethylorthosilicate)といった珪素を含むシラン
系の材料の他、NO、NO2、N2Oといった酸化窒素等
の材料ガスやO2、N2、NH 3が用いられる。
【0029】そこで、パルス発振によるプラズマCVD
法を用いて、絶縁膜を形成した場合、成膜時のデューテ
ィー比に伴う成膜速度、エッチング速度及び膜厚の均一
性について測定した結果を図2〜4に示す。なお、ここ
での絶縁膜の成膜条件は、表2に示すとおりである。
【0030】
【表2】
【0031】なお、RF発振周波数とは、高周波電源か
ら送られる高周波電力の周波数のことをいい、パルス周
波数とは、RF発振周波数をパルスに変調したときの周
波数のことをいう。
【0032】図2〜4によれば、デューティー比が20
〜70%の範囲にあるとき成膜速度が、40〜200n
m/min、エッチング速度が、300〜350nm/
min、また膜厚の均一性が±1%となる膜を得ること
ができる。つまり、デューティー比が、この20〜70
%の範囲外になるとパルス放電により得られる効果は低
下してしまう。特に70%以上になるとラジカルの選択
性が悪くなり、エッチング速度は変調しない連続発振
(デューティー比:100%)と同程度になる。
【0033】なお、膜厚の均一性については、図12に
連続発振の際の結果を示し、図4にパルス発振の場合に
おける結果を示している。両者を比較すると、パルス発
振で成膜した場合に均一性が悪くなることはなく、連続
発振の場合との差が無いことが示される。
【0034】また、連続発振の場合とパルス発振の場合
について、成膜した膜の応力についても測定を行った
が、連続発振で成膜した膜の応力が、−1.21e9
あるのに対して、デューティー比が20〜70%の時の
応力は−1.3e9〜−1.1e9dyne/cm2の範囲にあ
り、いずれの場合も応力に影響はなかった。
【0035】なお、本発明は、上記方法により形成され
た絶縁膜について図2〜4に示すようにデューティー比
と成膜速度、エッチング速度及び膜厚の均一性について
一定の関係が見いだされたことによるものである。
【0036】なお、本発明におけるプラズマCVD装置
は、平行平板型のCVD装置であり、カソードに印加す
る高周波電圧を連続的ではなくパルス状に(間欠的に)
印加するパルス発振を用いて絶縁膜を形成する。なお、
パルス発振は、RF発振周波数が1〜120MHz、好
ましくは10〜60MHzの高周波電力を、1〜10k
Hzのパルス周波数に変調し、デューティー比が20〜
70%の範囲になるように制御してカソードに供給する
ことにより形成する。
【0037】なお、上記で説明したパルス発振プラズマ
CVD法により絶縁膜を形成する際、その成膜圧力は6
0〜330Paが好ましく、基板電極間の距離(d)
は、10〜50mmとするのが良い。
【0038】なお、本発明により形成される絶縁膜に
は、酸化珪素(SiO2)、窒化珪素(SiN)、酸化
窒化珪素(SiON)、酸化窒化水素化珪素(SiON
H)といった絶縁膜が含まれるが、これらの絶縁膜を形
成する材料としては、SiH4、Si26、TEOS(テ
トラエトキシオルトシリケート)といった珪素を含むシ
ラン系の材料や、NO2、N2O、NH3といった窒素、
酸素及び水素を含む化合物等が用いられる。
【0039】また、絶縁膜をパルス発振プラズマCVD
法により成膜した後、水素雰囲気中または窒素やアルゴ
ンなどの不活性ガス雰囲気中で加熱(アニール)するこ
とにより、優れた絶縁膜を得ることができる。
【0040】
【実施例】〔実施例1〕本実施例では、本発明を利用し
て絶縁膜を作製する方法について説明する。
【0041】図5は枚葉式のプラズマCVD装置の一例
であり、搬送室301には、基板303を搬送するため
の搬送機構302が設けられている。また、搬送室30
1は減圧雰囲気になっており、ロードロック室(30
5、307)、前処理室309、成膜室310、後処理
室311とは、ゲート(304a〜304e)を介して
連結されている。
【0042】各処理室への基板の受け渡しは、ゲートを
開けた際に搬送機構302によって行われる。また、搬
送室301を減圧するには、ドライポンプ、メカニカル
ブースターポンプ、ターボ分子ポンプ(磁気浮上型)も
しくはクライオポンプなどの排気ポンプを用いることが
可能であるが、より高純度に高真空状態を得るためには
磁気浮上型のターボ分子ポンプが好ましい。
【0043】また、ロードロック室(305、307)
において、基板のロード、アンロードが行われる。ま
た、基板は、ロードロック室(305、307)に備え
られているカセット(306、308)から未処理の基
板が取り出され、処理後の基板が再び収納される。
【0044】まず、搬送機構302によりカセット(3
06、308)から基板303が取り出され、成膜室3
10または前処理室309に搬送される。前処理室30
9では主に基板の予備加熱等を行う。次に成膜室310
では、プラズマCVD法により窒化珪素膜や酸化珪素膜
などの絶縁膜の形成を行い、後処理室311では、成膜
した絶縁膜を水素または窒素等の不活性ガス雰囲気下で
加熱処理を行う。
【0045】次に図6において、図5に示したプラズマ
CVD法により成膜を行う成膜室310の構成を詳細に
説明する。成膜室401は、高周波電源405が接続す
る陰極(カソード)402、陽極(アノード)403が
設けられた平行平板型である。陰極402はシャワー板
となっていて、ガス供給手段406からの反応ガスは、
このシャワー板を通して成膜室401中に供給される。
陽極403にはシーズヒーターなどによる加熱手段が設
けられ、基板415が設置されている。ガス供給系の詳
細は割愛するが、N2、SiH4、N2Oなどが充填され
たシリンダー414、ガスの流量を制御するマスフロー
コントローラー412、ストップバルブ413などから
構成されている。
【0046】排気手段407は、ゲートバルブ408、
自動圧力制御弁409、ターボ分子ポンプ(または複合
分子ポンプ)410、ドライポンプ411から成ってい
る。なお、ターボ分子ポンプ(または複合分子ポンプ)
410、ドライポンプ411は潤滑油を使用しないもの
で、油の拡散による成膜室内の汚染を完全に無くしてい
る。
【0047】排気速度は、成膜室の容積13Lの成膜室
に対し、一段目に排気速度300L/秒のターボ分子ポ
ンプ、二段目に排気速度40m3/hrのドライポンプ
を設け、排気系側から有機物の蒸気が逆拡散してくるの
を防ぐと共に、成膜室の到達真空度を高め、非晶質半導
体膜の形成時に不純物元素が膜中に取り込まれることを
極力防いでいる。
【0048】成膜室401を減圧した後で、基板415
を成膜室401に搬入し、加熱して基板温度を約400
℃にする。なお、成膜室401に搬入する前に、前処理
室で基板を予め加熱しておいてもよい。
【0049】さらに、絶縁膜を成膜する前にプラズマク
リーニング処理を行うと効果的である。また、プラズマ
クリーニング処理は、水素を200sccm導入し、圧
力20Pa、高周波電力密度0.2W/cm2でプラズ
マを生成して2分間処理する。或いは、H2を100s
ccmと酸素を100sccm導入して、圧力40Pa
で同様にプラズマ処理しても良い。また、N2Oと水素
を導入して圧力10〜70Pa、高周波電力密度0.1
〜0.5W/cm2で数分間処理してもよい。基板温度
は300〜450℃、好ましくは400℃とする。この
段階で、基板415の表面をプラズマクリーニング処理
することで、成膜表面に存在する汚染物質を取り除くこ
とができる。
【0050】つぎに、成膜室401にSiH4とN2Oを
導入した。なお、本実施例においては、SiH4を27
sccm、N2Oを900sccm導入した。そして、
高周波電源405により平行平板型の電極のうちカソー
ド402に高周波電力を印加して、電極間にプラズマを
発生させた。なお、この時の高周波電力(RF電力)
は、50Wであり、RF発振周波数は、13.56MH
zである。
【0051】また、高周波電源405は、高周波パルス
変調が可能な高周波信号発生器及び高周波信号増幅器を
有するパルス変調器416と接続されている。そして、
パルス変調器416により変調された周波数(パルス周
波数)で陽極に高周波電力が印加される。
【0052】なお、本実施例では、13.56MHzの
RF発振周波数を1Hzのパルス周波数に変調し、さら
にデューティー比を30%として高周波電力をパルス発
振として陰極に供給して、パルスプラズマCVD法によ
る成膜を行う。このとき、成膜室401内の圧力を16
0Pa、電極基板間距離を20mmとした。なお、基板
の温度は、325℃に保たれている。
【0053】また、本実施例における成膜時間は、1分
47秒間成膜であった。デューティー比が30%である
ことから、この時のオン時間は32secである。
【0054】以上により、成膜室405において絶縁膜
の形成が行われる。なお、デューティー比30%で成膜
を行うと、成膜速度80nm/min、エッチング速度
300nm/min、膜厚の均一性±1%という良質の
膜が得られた。
【0055】また、図8は、プラズマCVD装置のカソ
ードに印加される13.56MHzの高周波電力の波形
をオシロスコープで観測した写真である。図8(A)
は、デューティー比20%でパルス発振を行った場合で
あり、図8(B)は、デューティー比50%でパルス発
振を行った場合の写真である。このように、本発明では
高周波電力が印加されるオン時間と、印加されないオフ
時間が交互に繰り返される状況の下で絶縁膜の形成を行
っている。このような電力の供給によりパルスプラズマ
CVD法が行われている。
【0056】なお、TFTの形成に用いる絶縁膜とし
て、本発明を用いて形成される絶縁膜を用いればよく、
それ以外は、公知の技術を用いてTFTを形成すればよ
い。
【0057】〔実施例2〕本実施例では、本発明を用い
たTFT構造の例を図7により説明する。図7(A)は
トップゲート型のTFTである。701は基板であり、
702は下地となる絶縁膜(以下、下地膜という)であ
る。基板701としては透光性基板、代表的にはガラス
基板、石英基板、ガラスセラミックス基板、又は結晶化
ガラス基板を用いることができる。但し、作製プロセス
中の最高処理温度に耐えるものでなくてはならない。
【0058】また、下地膜702は特に可動イオンを含
む基板や導電性を有する基板を用いる場合に有効である
が、石英基板には設けなくても構わない。なお、ここで
形成する下地膜702は、基板701からの不純物の拡
散を防ぐ目的で形成されるものなので、より薄い膜が好
ましい。そのため薄膜化の際の膜厚制御が可能である本
発明の珪素(シリコン)を含む絶縁膜を用いることは非
常に有効である。なお、この絶縁膜の作製方法について
は、実施例1を参照すればよい。
【0059】703はトップゲート型のTFTであり、
pチャネル型TFTである。なお、図7(A)には、p
チャネル型のTFTを示すが、pチャネル型TFTとn
チャネル型TFTとによってCMOS回路を構成するこ
ともできる。
【0060】TFT703は、ソース領域704、ドレ
イン領域705、低濃度不純物領域706及びチャネル
形成領域707を含む活性層と、ゲート絶縁膜708
と、ゲート電極709を有している。
【0061】ゲート絶縁膜708は、珪素を含む絶縁膜
で形成される。なお、本実施例に於いて形成されるゲー
ト絶縁膜708の膜厚は、50〜200nmであるた
め、本発明のパルスプラズマCVD法により絶縁膜を形
成した。なお、この時の成膜条件は、SiH4の流量を
4sccm、N2Oの流量を500sccmにし、基板
温度を400℃、成膜圧力を40Pa、基板電極間距離
を20mmとし、13.56MHzのRF発振周波数を
1kHzのパルス周波数に変調して陰極に印加した。
【0062】また、ゲート電極709の後に形成される
層間絶縁膜がアクリルやポリイミドといった有機樹脂で
形成される場合には、酸化珪素や窒化珪素といった無機
材料により形成された第1層間絶縁膜710と有機樹脂
により形成された第2層間絶縁膜711との積層構造を
形成させるのが望ましい。
【0063】例えば、はじめに第1層間絶縁膜710と
して酸化珪素や窒化珪素といった無機材料の絶縁膜を3
0〜200nmの膜厚で形成した後、有機材料からなる
絶縁膜を1〜2μmの膜厚に形成するというような積層
構造の層間絶縁膜を形成する場合に、無機材料の絶縁膜
を本発明の絶縁膜で形成することは有効である。
【0064】この場合には、SiH4の流量を27sc
cm、N2Oの流量を900sccmにし、基板温度を
360℃、成膜圧力を160Pa、基板電極間距離を2
0mmとし、13.56MHzのRF発振周波数を1H
zのパルス周波数に変調して陰極に印加する。また、こ
の時のデューティー比は20〜70%であるが、好まし
くは30〜50%とするのが良い。
【0065】第2層間絶縁膜711形成後は、ソース7
04及びドレイン705と電気的に接続されるソース配
線712並びにドレイン配線713がそれぞれ形成され
る。
【0066】なお、本実施例に於いてゲート電極709
はシングルゲート構造となっているが、ダブルゲート構
造であっても良い。
【0067】次に、図7(B)はボトムゲート型のTF
Tである。721は基板である。基板721としては透
光性基板、代表的にはガラス基板、石英基板、ガラスセ
ラミックス基板、又は結晶化ガラス基板を用いることが
できる。但し、作製プロセス中の最高処理温度に耐える
ものでなくてはならない。
【0068】なお、基板721上に形成された723は
ボトムゲート型のTFTであり、pチャネル型TFTで
ある。なお、図7(B)には、pチャネル型のTFTを
示すが、pチャネル型TFTとnチャネル型TFTとに
よってCMOS回路を構成することもできる。
【0069】TFT723は、ゲート電極724とゲー
ト絶縁膜725と、ソース領域726、ドレイン領域7
27、低濃度不純物領域728及びチャネル形成領域7
29を含む活性層と、チャネル保護膜730を有してい
る。
【0070】ゲート絶縁膜725は、珪素を含む絶縁膜
で形成される。なお、本実施例に於いて形成されるゲー
ト絶縁膜725の膜厚は、50〜200nmであるた
め、トップゲートの場合と同様に本発明の絶縁膜を用い
ることが有効である。また、チャネル形成領域729の
上に形成されるチャネル保護膜730、層間絶縁膜の一
部の形成にも本発明の絶縁膜を用いることは可能であ
る。
【0071】層間絶縁膜732形成後は、ソース726
及びドレイン727と電気的に接続されるソース配線7
33並びにドレイン配線734がそれぞれ形成される。
【0072】なお、本実施例の構成は、実施例1の構成
と自由に組み合わせて用いることができる。
【0073】〔実施例3〕本発明の半導体装置の1つで
ある液晶表示装置の作製方法の一例について、図13〜
図16を用いて説明する。ここでは、画素部の画素TF
Tおよび保持容量と、画素部の周辺に設けられるソース
信号線駆動回路及びゲート信号線駆動回路のTFTを同
時に作製する方法について、工程に従って詳細に説明す
る。
【0074】図13(A)において、基板501にはコ
ーニング社の#7059ガラスや#1737ガラスなど
に代表されるバリウムホウケイ酸ガラスやアルミノホウ
ケイ酸ガラスなどのガラス基板や石英基板などを用い
る。ガラス基板を用いる場合には、ガラス歪み点よりも
10〜20℃程度低い温度であらかじめ熱処理しておい
ても良い。そして、基板501のTFTを形成する表面
に、基板501からの不純物拡散を防ぐために、酸化シ
リコン膜、窒化シリコン膜または酸化窒化シリコン膜な
どの絶縁膜から成る下地膜502を形成する。例えば、
デューティー比20〜70%(好ましくは、30〜50
%)のパルスプラズマCVD法でSiH4、NH3、N2
Oから作製される酸化窒化シリコン膜502aを20〜
200nm(好ましくは50〜100nm)、同様にSiH
4、N2Oから作製される酸化窒化水素化シリコン膜50
2bを50〜200nm(好ましくは100〜150nm)
の厚さに積層して形成する。ここでは下地膜502を2
層構造として示したが、前記絶縁膜の単層膜または2層
以上積層させて形成しても良い。
【0075】酸化窒化シリコン膜502aは平行平板型
のパルスプラズマCVD法を用いて形成する。酸化窒化
シリコン膜502aは、SiH4を10sccm、NH3
を100sccm、N2Oを20sccmとして成膜室
に導入し、基板温度325℃、成膜圧力160Pa、R
F電力50W、RF発振周波数60MHzとした。な
お、ここでは、60MHzのRF発振周波数を1Hzの
パルス周波数に変調し、デューティー比を20〜70%
(好ましくは30〜50%)として成膜した。
【0076】一方、酸化窒化水素化シリコン膜502b
は、SiH4を5sccm、N2Oを120sccm、H
2を125sccmとして成膜室に導入し、基板温度4
00℃、成膜圧力20Pa、RF電力50W、RF発振
周波数60MHzの条件下で形成した。なお、ここでも
同様に1Hzのパルス周波数に変調し、デューティー比
を20〜70%(好ましくは30〜50%)として成膜
した。これらの膜は、基板温度を変化させ、反応ガスの
切り替えのみで連続して形成することができる。
【0077】このようにして作製した酸化窒化シリコン
膜502aは、密度が9.28×1022/cm3であり、フ
ッ化水素アンモニウム(NH4HF2)を7.13%とフ
ッ化アンモニウム(NH4F)を15.4%含む混合溶
液(ステラケミファ社製、商品名LAL500)の20
℃におけるエッチング速度が約63nm/minと遅く、緻密
で硬い膜である。このような膜を下地膜に用いると、こ
の上に形成する半導体層にガラス基板からのアルカリ金
属元素が拡散するのを防ぐのに有効である。
【0078】次に、25〜80nm(好ましくは30〜6
0nm)の厚さで非晶質構造を有する非晶質半導体層50
3aを、プラズマCVD法やスパッタ法などの方法で形
成する。非晶質構造を有する半導体膜には、非晶質半導
体層や微結晶半導体膜があり、非晶質シリコンゲルマニ
ウム膜などの非晶質構造を有する化合物半導体膜を適用
しても良い。プラズマCVD法で非晶質半導体層503
aとして非晶質シリコン膜を形成する場合には、下地膜
502と非晶質半導体層503aとは両者を連続形成す
ることも可能である。例えば、前述のように酸化窒化シ
リコン膜502aと酸化窒化水素化シリコン膜502b
をパルスプラズマCVD法で連続して成膜後、反応ガス
をSiH4、N2O、H2からSiH4とH2或いはSiH4
のみに切り替えれば、一旦大気雰囲気に晒すことなく連
続形成できる。その結果、酸化窒化水素化シリコン膜5
02bの表面の汚染を防ぐことが可能となり、作製する
TFTの特性バラツキやしきい値電圧の変動を低減させ
ることができる。
【0079】そして、結晶化の工程を行い非晶質半導体
層503aから結晶質半導体層503bを作製する。そ
の方法としてレーザーアニール法や熱アニール法(固相
成長法)、またはラピットサーマルアニール法(RTA
法)を適用することができる。前述のようなガラス基板
や耐熱性の劣るプラスチック基板を用いる場合には、特
にレーザーアニール法を適用することが好ましい。RT
A法では、赤外線ランプ、ハロゲンランプ、メタルハラ
イドランプ、キセノンランプなどを光源に用いる。或い
は特開平7−130652号公報で開示された技術に従
って、触媒元素を用いる結晶化法で結晶質半導体層50
3bを形成することもできる。結晶化の工程ではまず、
非晶質半導体層が含有する水素を放出させておくことが
好ましく、400〜500℃で1時間程度の熱処理を行
い含有する水素量を5atom%以下にしてから結晶化させ
ると膜表面の荒れを防ぐことができるので良い。
【0080】また、プラズマCVD法で非晶質シリコン
膜の形成工程において、反応ガスにSiH4とアルゴン
(Ar)を用い、成膜時の基板温度を400〜450℃
として形成すると、非晶質シリコン膜の含有水素濃度を
5atomic%以下にすることもできる。このような場合に
おいて水素を放出させるための熱処理は不要となる。
【0081】結晶化をレーザーアニール法にて行う場合
には、パルス発振型または連続発振型のエキシマレーザ
ーやアルゴンレーザーをその光源とする。パルス発振型
のエキシマレーザーを用いる場合には、レーザー光を線
状に加工してレーザーアニールを行う。レーザーアニー
ル条件は実施者が適宣選択するものであるが、例えば、
レーザーパルス発振周波数30Hzとし、レーザーエネ
ルギー密度を100〜500mJ/cm2(代表的には300
〜400mJ/cm2)とする。そして線状ビームを基板全面
に渡って照射し、この時の線状ビームの重ね合わせ率
(オーバーラップ率)を80〜98%として行う。この
ようにして図13(B)に示すように結晶質半導体層5
03bを得ることができる。
【0082】そして、結晶質半導体層503b上に第1
のフォトマスク(PM1)を用い、フォトリソグラフィ
ーの技術を用いてレジストパターンを形成し、ドライエ
ッチングによって結晶質半導体層を島状に分割し、図1
3(C)に示すように島状半導体層504〜508を形
成する。結晶質シリコン膜のドライエッチングにはCF
4とO2の混合ガスを用いる。
【0083】このような島状半導体層に対し、TFTの
しきい値電圧(Vth)を制御する目的でp型を付与する
不純物元素を1×1016〜5×1017atoms/cm3程度の
濃度で島状半導体層の全面に添加しても良い。半導体に
対してp型を付与する不純物元素には、ホウ素(B)、
アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)など周期律表
第13族の元素が知られている。その方法として、イオ
ン注入法やイオンドープ法(或いはイオンシャワードー
ピング法)を用いることができるが、大面積基板を処理
するにはイオンドープ法が適している。イオンドープ法
ではジボラン(B26)をソースガスとして用いホウ素
(B)を添加する。このような不純物元素の注入は必ず
しも必要でなく省略しても差し支えないが、特にnチャ
ネル型TFTのしきい値電圧を所定の範囲内に収めるた
めに好適に用いる手法である。
【0084】ゲート絶縁膜509は、プラズマCVD法
またはスパッタ法を用いて成膜することが可能である
が、本実施例では、パルスプラズマCVD法を用いて、
膜厚を40〜150nmとしてシリコンを含む絶縁膜で形
成する。本実施例では、120nmの厚さで酸化窒化シリ
コン膜から形成する。この時、高周波電力をパルス発振
で供給するためには、13.56MHzのRF発振周波
数を1Hzのパルス周波数に変調し、デューティー比を
20〜70%(好ましくは30〜50%)にしてパルス
プラズマCVD法を行う。なお、この時SiH4とN2
を材料ガスとして用い、反応圧力40Pa、基板温度40
0℃、基板電極間距離を20mmとし、高周波(13.
56MHz)電力密度0.09〜1.0W/cm2で放電させて
形成することができる。
【0085】なお、上記の条件で成膜した膜は、デュー
ティー比が20〜70%のとき、成膜速度が25〜38
nm/minであり、エッチング速度は90〜115n
m/minであった。勿論、ゲート絶縁膜はこのような
酸化窒化シリコン膜に限定されるものでなく、他のシリ
コンを含む絶縁膜を単層または積層構造として用いても
良い。
【0086】例えば、酸化シリコン膜を用いる場合に
は、プラズマCVD法で、TEOS(Tetraethyl Orth
osilicate)とO2とを混合し、反応圧力40Pa、基板温
度300〜400℃とし、高周波(13.56MHz)電
力密度0.09〜1.0W/cm2で放電させて形成するこ
とができる。このようにして作製された酸化シリコン膜
は、その後400〜500℃の熱アニールによりゲート
絶縁膜として良好な特性を得ることができる。(図13
(C))
【0087】そして、図13(D)に示すように、第1
の形状のゲート絶縁膜509上にゲート電極を形成する
ための耐熱性導電層511を200〜400nm(好まし
くは250〜350nm)の厚さで形成する。耐熱性導電
層511は単層で形成しても良いし、必要に応じて二層
あるいは三層といった複数の層から成る積層構造として
も良い。耐熱性導電層にはTa、Ti、Wから選ばれた
元素、または前記元素を成分とする合金か、前記元素を
組み合わせた合金膜が含まれる。これらの耐熱性導電層
はスパッタ法やCVD法で形成されるものであり、低抵
抗化を図るために含有する不純物濃度を低減させること
が好ましく、特に酸素濃度に関しては30ppm以下と
すると良い。本実施例ではW膜を300nmの厚さで形成
する。W膜はWをターゲットとしてスパッタ法で形成し
ても良いし、6フッ化タングステン(WF6)を用いて
熱CVD法で形成することもできる。いずれにしてもゲ
ート電極として使用するためには低抵抗化を図る必要が
あり、W膜の抵抗率は20μΩcm以下にすることが望
ましい。W膜は結晶粒を大きくすることで低抵抗率化を
図ることができるが、W中に酸素などの不純物元素が多
い場合には結晶化が阻害され高抵抗化する。このことよ
り、スパッタ法による場合、純度99.9999%のW
ターゲットを用い、さらに成膜時に気相中からの不純物
の混入がないように十分配慮してW膜を形成することに
より、抵抗率9〜20μΩcmを実現することができ
る。
【0088】一方、耐熱性導電層511にTa膜を用い
る場合には、同様にスパッタ法で形成することが可能で
ある。Ta膜はスパッタガスにArを用いる。また、ス
パッタ時のガス中に適量のXeやKrを加えておくと、
形成する膜の内部応力を緩和して膜の剥離を防止するこ
とができる。α相のTa膜の抵抗率は20μΩcm程度で
ありゲート電極に使用することができるが、β相のTa
膜の抵抗率は180μΩcm程度でありゲート電極とする
には不向きであった。TaN膜はα相に近い結晶構造を
持つので、Ta膜の下地にTaN膜を形成すればα相の
Ta膜が容易に得られる。また、図示しないが、耐熱性
導電層511の下に2〜20nm程度の厚さでリン(P)
をドープしたシリコン膜を形成しておくことは有効であ
る。これにより、その上に形成される導電膜の密着性向
上と酸化防止を図ると同時に、耐熱性導電層511が微
量に含有するアルカリ金属元素が第1の形状のゲート絶
縁膜509に拡散するのを防ぐことができる。いずれに
しても、耐熱性導電層511は抵抗率を10〜50μΩ
cmの範囲ですることが好ましい。
【0089】次に、第2のフォトマスク(PM2)を用
い、フォトリソグラフィーの技術を使用してレジストに
よるマスク512〜517を形成する。そして、第1の
エッチング処理を行う。本実施例ではICPエッチング
装置を用い、エッチング用ガスにCl2とCF4を用い、
1Paの圧力で3.2W/cm2のRF(13.56MHz)電力を投
入してプラズマを形成して行う。基板側(試料ステー
ジ)にも224mW/cm2のRF(13.56MHz)電力を投入
し、これにより実質的に負の自己バイアス電圧が印加さ
れる。この条件でW膜のエッチング速度は約100nm/m
inである。第1のエッチング処理はこのエッチング速度
を基にW膜がちょうどエッチングされる時間を推定し、
それよりもエッチング時間を20%増加させた時間をエ
ッチング時間とした。
【0090】第1のエッチング処理により第1のテーパ
ー形状を有する導電層518〜523が形成される。導
電層518〜523のテーパー部の角度は15〜30°
となるように形成される。残渣を残すことなくエッチン
グするためには、10〜20%程度の割合でエッチング
時間を増加させるオーバーエッチングを施すものとす
る。W膜に対する酸化窒化シリコン膜(第1の形状のゲ
ート絶縁膜509)の選択比は2〜4(代表的には3)
であるので、オーバーエッチング処理により、酸化窒化
シリコン膜が露出した面は20〜50nm程度エッチング
され第1のテーパー形状を有する導電層518〜523
の端部近傍にテーパー形状が形成された第2の形状のゲ
ート絶縁膜580が形成される。
【0091】そして、第1のドーピング処理を行い一導
電型の不純物元素を島状半導体層に添加する。ここで
は、n型を付与する不純物元素添加の工程を行う。第1
の形状の導電層を形成したマスク512〜517をその
まま残し、第1のテーパー形状を有する導電層518〜
523をマスクとして自己整合的にn型を付与する不純
物元素をイオンドープ法で添加する。n型を付与する不
純物元素をゲート電極の端部におけるテーパー部と第2
の形状のゲート絶縁膜580とを通して、その下に位置
する半導体層に達するように添加するためにドーズ量を
1×1013〜5×1014atoms/cm2とし、加速電圧を8
0〜160keVとして行う。n型を付与する不純物元
素として15族に属する元素、典型的にはリン(P)ま
たは砒素(As)を用いるが、ここではリン(P)を用
いた。このようなイオンドープ法により第1の不純物領
域524〜528には1×1020〜1×1021atomic/c
m3の濃度範囲でn型を付与する不純物元素が添加され、
テーパー部の下方に形成される第2の不純物領域(A)
529〜533には同領域内で必ずしも均一ではないが
1×1017〜1×1020atomic/cm3の濃度範囲でn型を
付与する不純物元素が添加される。(図14(A))
【0092】この工程において、第2の不純物領域
(A)529〜533において、少なくとも第1の形状
の導電層518〜523と重なった部分に含まれるn型
を付与する不純物元素の濃度変化は、テーパー部の膜厚
変化を反映する。即ち、第2の不純物領域(A)529
〜533へ添加されるリン(P)の濃度は、第1の形状
の導電層518〜523に重なる領域において、該導電
層の端部から内側に向かって徐々に濃度が低くなる。こ
れはテーパー部の膜厚の差によって、半導体層に達する
リン(P)の濃度が変化するためである。
【0093】次に、図14(B)に示すように第2のエ
ッチング処理を行う。エッチング処理も同様にICPエ
ッチング装置により行い、エッチングガスにCF4とC
2の混合ガスを用い、RF電力3.2W/cm2(13.56MH
z)、バイアス電力45mW/cm2(13.56MHz)、圧力1.0P
aでエッチングを行う。この条件で形成される第2の形
状を有する導電層540〜545が形成される。その端
部にはテーパー部が形成され、該端部から内側にむかっ
て徐々に厚さが増加するテーパー形状となる。第1のエ
ッチング処理と比較して基板側に印加するバイアス電力
を低くした分等方性エッチングの割合が多くなり、テー
パー部の角度は30〜60°となる。マスク512〜5
17はエッチングされて端部が削れ、マスク534〜5
39となる。また、第2の形状のゲート絶縁膜580の
表面が40nm程度エッチングされ、新たに第3の形状の
ゲート絶縁膜570が形成される。
【0094】そして、第1のドーピング処理よりもドー
ズ量を下げ高加速電圧の条件でn型を付与する不純物元
素をドーピングする。例えば、加速電圧を70〜120
keVとし、1×1013/cm2のドーズ量で行い、第2の
形状を有する導電層540〜545と重なる領域の不純
物濃度を1×1016〜1×1018atoms/cm3となるよう
にする。このようにして、第2の不純物領域(B)54
6〜550を形成する。
【0095】そして、pチャネル型TFTを形成する島
状半導体層504、506に一導電型とは逆の導電型の
不純物領域556、557を形成する。この場合も第2
の形状の導電層540、542をマスクとしてp型を付
与する不純物元素を添加し、自己整合的に不純物領域を
形成する。このとき、nチャネル型TFTを形成する島
状半導体層505、507、508は、第3のフォトマ
スク(PM3)を用いてレジストのマスク551〜55
3を形成し全面を被覆しておく。ここで形成される不純
物領域556、557はジボラン(B26)を用いたイ
オンドープ法で形成する。不純物領域556、557の
p型を付与する不純物元素の濃度は、2×1020〜2×
1021atoms/cm3となるようにする。
【0096】しかしながら、この不純物領域556、5
57は詳細にはn型を付与する不純物元素を含有する3
つの領域に分けて見ることができる。第3の不純物領域
556a、557aは1×1020〜1×1021atoms/cm
3の濃度でn型を付与する不純物元素を含み、第4の不
純物領域(A)556b、557bは1×1017〜1×
1020atoms/cm3の濃度でn型を付与する不純物元素を
含み、第4の不純物領域(B)556c、557cは1
×1016〜5×1018atoms/cm3の濃度でn型を付与す
る不純物元素を含んでいる。しかし、これらの不純物領
域556b、556c、557b、557cのp型を付
与する不純物元素の濃度を1×1019atoms/cm3以上と
なるようにし、第3の不純物領域556a、557aに
おいては、p型を付与する不純物元素の濃度をn型を付
与する不純物元素の濃度の1.5から3倍となるように
することにより、第3の不純物領域でpチャネル型TF
Tのソース領域およびドレイン領域として機能するため
に何ら問題は生じない。また、第4の不純物領域(B)
556c、557cは一部が第2のテーパー形状を有す
る導電層540または542と一部が重なって形成され
る。
【0097】その後、図15(A)に示すように、第2
の形状を有する導電層540〜545およびゲート絶縁
膜570上に第1の層間絶縁膜558を形成する。第1
の層間絶縁膜558は酸化シリコン膜、酸化窒化シリコ
ン膜、窒化シリコン膜、またはこれらを組み合わせた積
層膜で形成すれば良い。いずれにしても第1の層間絶縁
膜558は無機絶縁物材料から形成する。なお、第1の
層間絶縁膜558の膜厚は30〜200nmとする。
【0098】本実施例では、第1の層間絶縁膜をパルス
プラズマCVD法を用いて形成することができる。な
お、この時のデューティー比は、20〜70%であり、
好ましくは、30〜50%とするのがよい。第1の層間
絶縁膜558として酸化シリコン膜を用いる場合には、
TEOSとO2とを混合し、反応圧力40Pa、基板温度
300〜400℃とし、高周波(13.56MHz)電力
密度0.09〜1.0W/cm2で放電させて形成すること
ができる。
【0099】また、第1の層間絶縁膜558として酸化
窒化シリコン膜を用いる場合には、SiH4、N2O、N
3から作製される酸化窒化シリコン膜、またはSi
4、N 2Oから作製される酸化窒化シリコン膜で形成す
れば良い。
【0100】この場合の成膜条件は反応圧力20〜20
0Pa、基板温度300〜400℃とし、RF周波数10
〜60MHzで、高周波電力密度0.09〜1.0W/cm
2で形成することができる。また、第1の層間絶縁膜5
58としてSiH4、N2O、H2から作製される酸化窒
化水素化シリコン膜を適用しても良い。窒化シリコン膜
も同様にSiH4、NH3から作製することが可能であ
る。
【0101】そして、それぞれの濃度で添加されたn型
またはp型を付与する不純物元素を活性化する工程を行
う。この工程はファーネスアニール炉を用いる熱アニー
ル法で行う。その他に、レーザーアニール法、またはラ
ピッドサーマルアニール法(RTA法)を適用すること
ができる。熱アニール法では酸素濃度が1ppm以下、
好ましくは0.1ppm以下の窒素雰囲気中で400〜
700℃、代表的には500〜600℃で行うものであ
り、本実施例では550℃で4時間の熱処理を行った。
また、基板501に耐熱温度が低いプラスチック基板を
用いる場合にはレーザーアニール法を適用することが好
ましい。
【0102】活性化の工程に続いて、雰囲気ガスを変化
させ、3〜100%の水素を含む雰囲気中で、300〜
450℃で1〜12時間の熱処理を行い、島状半導体層
を水素化する工程を行う。この工程は熱的に励起された
水素により島状半導体層にある1016〜1018/cm3のダ
ングリングボンドを終端する工程である。水素化の他の
手段として、プラズマ水素化(プラズマにより励起され
た水素を用いる)を行っても良い。いずれにしても、島
状半導体層504〜508中の欠陥密度を10 16/cm3
下とすることが望ましく、そのために水素を0.01〜
0.1atomic%程度付与すれば良い。
【0103】そして、有機樹脂材料からなる第2の層間
絶縁膜559を1.0〜2.0μmの平均膜厚で形成す
る。有機樹脂材料としては、ポリイミド、アクリル、ポ
リアミド、ポリイミドアミド、BCB(ベンゾシクロブ
テン)等を使用することができる。例えば、基板に塗布
後、熱重合するタイプのポリイミドを用いる場合には、
クリーンオーブンで300℃で焼成して形成する。ま
た、アクリルを用いる場合には、2液性のものを用い、
主材と硬化剤を混合した後、スピナーを用いて基板全面
に塗布した後、ホットプレートで80℃で60秒の予備
加熱を行い、さらにクリーンオーブンで250℃で60
分焼成して形成することができる。
【0104】このように、第2の層間絶縁膜559を有
機樹脂材料で形成することにより、表面を良好に平坦化
させることができる。また、有機樹脂材料は一般に誘電
率が低いので、寄生容量を低減できる。しかし、吸湿性
があり保護膜としては適さないので、本実施例のよう
に、第1の層間絶縁膜558として形成した酸化シリコ
ン膜、酸化窒化シリコン膜、窒化シリコン膜などと組み
合わせて用いると良い。
【0105】なお、次のような場合に本発明のパルスプ
ラズマCVD法を用いることは有効である。
【0106】具体的には、第1の層間膜を13.56M
HzのRF発振周波数を1Hzのパルス周波数に変調し
て、RF電力50W、基板温度325℃、成膜圧力16
0Pa、基板電極間距離20mm、SiH4流量27s
ccm、N2O流量900sccmで200nmの膜厚
で成膜を行うと、成膜速度が40〜200nm/min
であり、エッチング速度が300〜350nm/min
である膜を形成することができる。なお、この膜を形成
した後で3〜100%の水素を含む雰囲気中で、300
〜450℃で1〜12時間の熱処理を行うと、この膜の
エッチング速度は20〜250nm/minとなる。
【0107】次に、第1の層間膜上に第2の層間膜を形
成する。なお、第2の層間膜として、エッチング速度が
200〜250nm/minであり400〜500nm
の膜厚を有する窒化珪素膜や窒化酸化珪素膜が形成され
る。なお、第2の層間膜は第1の層間膜を形成したとき
の条件で、基板温度を400に変えて連続発振のプラズ
マCVDで形成することにより得ることができる。すな
わち、このように異なる成膜条件で作製された積層膜の
場合に於いても、両者のエッチング速度をそれぞれ同じ
にすることができるので、積層膜をエッチングしてコン
タクトホールを形成する場合にテーパー角を大きくする
ことなしに形成することができる。
【0108】つまり、積層した膜をエッチングする上
で、エッチング速度をある一定の範囲にそろえたい場合
にも、本発明のパルスプラズマCVDにより形成した膜
を用いることは有効である。
【0109】その後、第4のフォトマスク(PM4)を
用い、所定のパターンのレジストマスクを形成し、それ
ぞれの島状半導体層に形成されソース領域またはドレイ
ン領域とする不純物領域に達するコンタクトホールを形
成する。コンタクトホールはドライエッチング法で形成
する。この場合、エッチングガスにCF4、O2、Heの
混合ガスを用い有機樹脂材料から成る第2の層間絶縁膜
559をまずエッチングし、その後、続いてエッチング
ガスをCF4、O2として第1の層間絶縁膜558をエッ
チングする。さらに、島状半導体層との選択比を高める
ために、エッチングガスをCHF3に切り替えて第3の
形状のゲート絶縁膜570をエッチングすることにより
コンタクトホールを形成することができる。
【0110】そして、導電性の金属膜をスパッタ法や真
空蒸着法で形成し、第5のフォトマスク(PM5)によ
りレジストマスクパターンを形成し、エッチングによっ
てソース線560〜564とドレイン線565〜568
を形成する。画素電極569はドレイン線と一緒に形成
される。画素電極571は隣の画素に帰属する画素電極
を表している。図示していないが、本実施例ではこの配
線を、Ti膜を50〜150nmの厚さで形成し、島状半
導体層のソースまたはドレイン領域を形成する不純物領
域とコンタクトを形成し、そのTi膜上に重ねてアルミ
ニウム(Al)を300〜400nmの厚さで形成し、さ
らにその上に透明導電膜を80〜120nmの厚さで形成
した。透明導電膜には酸化インジウム酸化亜鉛合金(I
23―ZnO)、酸化亜鉛(ZnO)も適した材料で
あり、さらに可視光の透過率や導電率を高めるためにガ
リウム(Ga)を添加した酸化亜鉛(ZnO:Ga)な
どを好適に用いることができる。
【0111】なお、パルスプラズマCVD法により形成
された第1の層間絶縁膜は、エッチング速度が300〜
350nm/minであるが、これを水素化することに
よりそのエッチング速度は200〜250nm/min
となる。これにより、第2の層間絶縁膜のコンタクトホ
ールを形成した後に第1の層間絶縁膜をエッチングする
際、第2の層間絶縁膜のコンタクトホールの形状に影響
を与えることなくことが可能である。
【0112】こうして5枚のフォトマスクにより、同一
の基板上に、駆動回路(ソース信号線駆動回路及びゲー
ト信号線駆動回路)のTFTと、画素部の画素TFTと
を有した基板を完成させることができる。駆動回路には
第1のpチャネル型TFT600、第1のnチャネル型
TFT601、第2のpチャネル型TFT602、第2
のnチャネル型TFT603、画素部には画素TFT6
04、保持容量605が形成されている。本明細書では
便宜上このような基板をアクティブマトリクス基板と呼
ぶ。
【0113】第1のpチャネル型TFT600には、第
2のテーパー形状を有する導電層がゲート電極620と
しての機能を有し、島状半導体層504にチャネル形成
領域606、ソース領域またはドレイン領域として機能
する第3の不純物領域607a、ゲート電極620と重
ならないLDD領域を形成する第4の不純物領域(A)
607b、一部がゲート電極620と重なるLDD領域
を形成する第4の不純物領域(B)607cを有する構
造となっている。
【0114】第1のnチャネル型TFT601には、第
2のテーパー形状を有する導電層がゲート電極621と
しての機能を有し、島状半導体層505にチャネル形成
領域608、ソース領域またはドレイン領域として機能
する第1の不純物領域609a、ゲート電極621と重
ならないLDD領域を形成する第2の不純物領域(A)
609b、一部がゲート電極621と重なるLDD領域
を形成する第2の不純物領域(B)609cを有する構
造となっている。チャネル長2〜7μmに対して、第2
の不純物領域(B)609cがゲート電極621と重な
る部分の長さは0.1〜0.3μmとする。このLovの
長さはゲート電極621の厚さとテーパー部の角度から
制御する。nチャネル型TFTにおいてこのようなLD
D領域を形成することにより、ドレイン領域近傍に発生
する高電界を緩和して、ホットキャリアの発生を防ぎ、
TFTの劣化を防止することができる。
【0115】駆動回路の第2のpチャネル型TFT60
2は同様に、第2のテーパー形状を有する導電層がゲー
ト電極622としての機能を有し、島状半導体層506
にチャネル形成領域610、ソース領域またはドレイン
領域として機能する第3の不純物領域611a、ゲート
電極622と重ならないLDD領域を形成する第4の不
純物領域(A)611b、一部がゲート電極622と重
なるLDD領域を形成する第4の不純物領域(B)61
1cを有する構造となっている。
【0116】駆動回路の第2のnチャネル型TFT60
3には、第2のテーパー形状を有する導電層がゲート電
極623としての機能を有し、島状半導体層507にチ
ャネル形成領域612、ソース領域またはドレイン領域
として機能する第1の不純物領域613a、ゲート電極
623と重ならないLDD領域を形成する第2の不純物
領域(A)613b、一部がゲート電極623と重なる
LDD領域を形成する第2の不純物領域(B)613c
を有する構造となっている。第2のnチャネル型TFT
601と同様に第2の不純物領域(B)613cがゲー
ト電極623と重なる部分の長さは0.1〜0.3μm
とする。
【0117】駆動回路はシフトレジスタ、バッファ等の
ロジック回路やアナログスイッチで形成されるサンプリ
ング回路などを有している。図15(B)ではこれらを
形成するTFTを一対のソース・ドレイン間に一つのゲ
ート電極を設けたシングルゲートの構造で示したが、複
数のゲート電極を一対のソース・ドレイン間に設けたマ
ルチゲート構造としても差し支えない。
【0118】画素TFT604には、第2のテーパー形
状を有する導電層がゲート電極624としての機能を有
し、島状半導体層508にチャネル形成領域614a、
614b、ソース領域またはドレイン領域として機能す
る第1の不純物領域615a、617、ゲート電極62
4と重ならないLDD領域を形成する第2の不純物領域
(A)615b、一部がゲート電極624と重なるLD
D領域を形成する第2の不純物領域(B)615cを有
する構造となっている。第2の不純物領域(B)613
cがゲート電極624と重なる部分の長さは0.1〜
0.3μmとする。また、第1の不純物領域617から
延在し、第2の不純物領域(A)619b、第2の不純
物領域(B)619c、導電型を決定する不純物元素が
添加されていない領域618を有する半導体層と、第3
の形状を有するゲート絶縁膜と同層で形成される絶縁層
と、第2のテーパー形状を有する導電層から形成される
容量配線625から保持容量605が形成されている。
【0119】画素TFT604のゲート電極624はゲ
ート絶縁膜570を介してその下の島状半導体層508
と交差し、さらに複数の島状半導体層に跨って延在して
ゲート信号線を兼ねている。保持容量605は、画素T
FT604のドレイン領域627から延在する半導体層
とゲート絶縁膜570を介して容量配線625が重なる
領域で形成されている。この構成において半導体層61
8には、価電子制御を目的とした不純物元素は添加され
ていない。
【0120】以上の様な構成は、画素TFTおよび駆動
回路が要求する仕様に応じて各回路を構成するTFTの
構造を最適化し、半導体装置の動作性能と信頼性を向上
させることを可能としている。さらにゲート電極を、耐
熱性を有する導電性材料で形成することによりLDD領
域やソース領域およびドレイン領域の活性化を容易とし
ている。さらに、ゲート電極にゲート絶縁膜を介して重
なるLDD領域を形成する際に、導電型を制御する目的
で添加した不純物元素に濃度勾配を持たせてLDD領域
を形成することで、特にドレイン領域近傍における電界
緩和効果が高まることが期待できる。
【0121】アクティブマトリクス型の液晶表示装置の
場合、第1のpチャネル型TFT600と第1のnチャ
ネル型TFT601は高速動作を重視するシフトレジス
タ、バッファ、レベルシフトなどを形成するのに用い
る。図15(B)ではこれらの回路をロジック回路部と
して表している。第1のnチャネル型TFT601の第
2の不純物領域(B)609cはホットキャリア対策を
重視した構造となっている。さらに、耐圧を高め動作を
安定化させるために、ロジック回路部のTFTを一対の
ソース・ドレイン間に2つのゲート電極を設けたダブル
ゲート構造にしても良い。ダブルゲート構造のTFTは
本実施例の工程を用いて同様に作製できる。
【0122】また、アナログスイッチで構成するサンプ
リング回路には、ロジック回路部と同様な構成の第2の
pチャネル型TFT602と第2のnチャネル型TFT
603を適用することができる。サンプリング回路はホ
ットキャリア対策と低オフ電流動作が重視されるので、
サンプリング回路部の第2のpチャネル型TFT602
を、一対のソース領域・ドレイン領域間に3つのゲート
電極を設けたトリプルゲート構造にしても良く、このよ
うなTFTは本実施例の工程を用いて同様に作製でき
る。チャネル長は3〜7μmとして、ゲート電極と重な
るLDD領域をLovとしてそのチャネル長方向の長さは
0.1〜0.3μmとする。
【0123】このように、TFTのゲート電極の構成を
シングルゲート構造とするか、複数のゲート電極を一対
のソース・ドレイン間に設けたマルチゲート構造とする
かは、回路の特性に応じて実施者が適宣選択すれば良
い。
【0124】次に、図16(A)に示すように、図15
(B)の状態のアクティブマトリクス基板に柱状スペー
サから成るスペーサを形成する。スペーサは数μmの粒
子を散布して設ける方法でも良いが、ここでは基板全面
に樹脂膜を形成した後これをパターニングして形成する
方法を採用した。このようなスペーサの材料に限定はな
いが、例えば、JSR社製のNN700を用い、スピナ
ーで塗布した後、露光と現像処理によって所定のパター
ンに形成する。さらにクリーンオーブンなどを用いて、
150〜200℃で加熱して硬化させる。このようにし
て作製されるスペーサは露光と現像処理の条件によって
形状を異ならせることができるが、好ましくは、スペー
サの形状は柱状で頂部が平坦な形状となるようにする
と、対向側の基板を合わせたときに液晶パネルとしての
機械的な強度を確保することができる。形状は円錐状、
角錐状など特別の限定はないが、例えば円錐状としたと
きに具体的には、高さを1.2〜5μmとし、平均半径
を5〜7μm、平均半径と底部の半径との比を1対1.
5とする。このとき側面のテーパー角は±15°以下と
する。
【0125】スペーサの配置は任意に決定すれば良い
が、好ましくは、図16(A)で示すように、画素部に
おいては画素電極569のコンタクト部631と重ねて
その部分を覆うように柱状スペーサ656を形成すると
良い。コンタクト部631は平坦性が損なわれこの部分
では液晶がうまく配向しなくなるので、このようにして
コンタクト部631にスペーサ用の樹脂を充填する形で
柱状スペーサ656を形成することでディスクリネーシ
ョンなどを防止することができる。また、駆動回路のT
FT上にもスペーサ655a〜655eを形成してお
く。このスペーサは駆動回路部の全面に渡って形成して
も良いし、図16(A)で示すようにソース線およびド
レイン線を覆うようにして設けても良い。
【0126】その後、配向膜657を形成する。通常液
晶表示素子の配向膜にはポリイミド樹脂を用いる。配向
膜を形成した後、ラビング処理を施して液晶分子がある
一定のプレチルト角を持って配向するようにした。画素
部に設けた柱状スペーサ656の端部からラビング方向
に対してラビングされない領域が2μm以下となるよう
にした。また、ラビング処理では静電気の発生がしばし
ば問題となるが、駆動回路のTFT上に形成したスペー
サ655a〜655eにより静電気からTFTを保護す
る効果を得ることができる。また図には示さないが、配
向膜657を先に形成してから、スペーサ656、65
5a〜655eを形成した構成としても良い。
【0127】対向側の対向基板651には、遮光膜65
2、透明導電膜653および配向膜654を形成する。
遮光膜652はTi膜、Cr膜、Al膜などを150〜
300nmの厚さで形成する。そして、画素部と駆動回路
が形成されたアクティブマトリクス基板と対向基板とを
シール剤658で貼り合わせる。シール剤658にはフ
ィラー(図示せず)が混入されていて、このフィラーと
スペーサ656、655a〜655eによって均一な間
隔を持って2枚の基板が貼り合わせられる。その後、両
基板の間に液晶材料659を注入する。液晶材料には公
知の液晶材料を用いれば良い。例えば、TN液晶の他
に、電場に対して透過率が連続的に変化する電気光学応
答性を示す、無しきい値反強誘電性混合液晶を用いるこ
ともできる。この無しきい値反強誘電性混合液晶には、
V字型の電気光学応答特性を示すものもある。このよう
にして図16(B)に示すアクティブマトリクス型液晶
表示装置が完成する。
【0128】本発明の半導体装置の作製方法は、本実施
例において説明した作製方法に限定されない。本発明の
半導体装置は公知の方法を用いて作製することが可能で
ある。
【0129】なお、本実施例の構成は、実施例1の成膜
方法や実施例2で示したボトムゲート型のTFTと自由
に組み合わせて用いることができる。
【0130】〔実施例4〕本実施例では、本発明の絶縁
膜を用いて形成された半導体装置の一例として発光素子
を有する発光装置を示し、これらの構造について詳細に
説明する。なお、本明細書中では、陰極と陽極の間に発
光素子を含む有機化合物層が形成された素子を発光素子
とよぶ。また、有機化合物層は、発光層だけでなく、正
孔注入層、正孔輸送層、電子輸送層および電子注入層と
いった層を自由に組み合わせて積層することにより形成
したものをいう。
【0131】図9(A)は、基板上にTFTおよび発光
素子を形成し、これを封止して作製した発光装置の上面
図であり、図9(B)は図9(A)をA−A’で切断し
た断面図である。点線で示された902aはソース側駆
動回路、901は画素部、902bはゲート側駆動回路
である。また、914は封止基板、913はシール材で
あり、封止基板914とシール材913により封止され
た領域は、空間915になっている。
【0132】なお、ソース側駆動回路902a及びゲー
ト側駆動回路902bに入力される信号を伝送するため
の配線(図示せず)により、外部入力端子となるFPC
(フレキシブルプリントサーキット)911からビデオ
信号やクロック信号を受け取る。なお、ここでは基板上
のTFTにFPCが接続された状態を示しているが、F
PCを介してIC(集積回路)が直接実装されたモジュ
ールを本明細書中では、発光装置とよぶ。
【0133】次に、断面構造について図9(B)を用い
て説明する。ガラス基板900の上方には画素部90
1、駆動回路902が形成されており、画素部901は
電流制御用TFT903とそのドレインに電気的に接続
された画素電極904を含む複数の画素により形成され
る。また、駆動回路902はnチャネル型トランジスタ
905とpチャネル型トランジスタ906とを組み合わ
せたCMOS回路を用いて形成される。なお、ガラス基
板900上には、保護膜として窒化珪素、酸化珪素また
は酸化窒化珪素といった珪素を含む化合物や炭素膜(具
体的にはダイヤモンドライクカーボン膜)916を2〜
30nmの厚さに設けると良い。これにより、基板側か
らの不純物の侵入を防ぐことができる。
【0134】画素電極904は発光素子の陽極として機
能する。また、画素電極904の両端にはバンク907
が形成され、画素電極904上には有機化合物層908
および陰極909が形成される。陰極909は全画素に
共通の配線としても機能し、接続配線910を経由して
FPC(フレキシブルプリントサーキット)911に電
気的に接続されている。なお、ここではFPCしか図示
されていないが、このFPCにはプリント配線基盤(P
WB)が取り付けられていても良い。さらに、陰極90
9上にはパッシベーション膜912が形成されている。
【0135】次に、シール材913によりガラスからな
る封止基板914が貼り合わされる。なお、シール材9
13としては、できるだけ水分や酸素を透過しない材料
であることが望ましく、紫外線硬化樹脂や熱硬化性樹脂
を用いるのが好ましい。また、必要に応じて封止基板9
14と発光素子917との間隔を確保するために樹脂膜
からなるスペーサを設けても良い。また、空間915に
は窒素や希ガス等の不活性ガスが充填されている。
【0136】さらに、封止基板914の両面には、窒化
珪素や酸化珪素といった珪素を含む膜や炭素膜(具体的
にはダイヤモンドライクカーボン膜)で形成されるバリ
ア膜(916a、916b)を2〜30nmの厚さに設
けておくと良い。バリア膜(916a、916b)を成
膜しておくことで、封止された空間に水分や酸素等の不
純物の侵入を防ぐことができ、空間915内の発光素子
の劣化を防ぐことができる。
【0137】以上のような構造で発光素子を空間915
に封入することにより、発光素子を外部から完全に遮断
することができ、外部から侵入する水分や酸素による発
光素子の劣化を防ぐことができる。従って、信頼性の高
い発光装置を得ることができる。
【0138】なお、本実施例の構成は、実施例1の成膜
方法、実施例2で示したボトムゲート型のTFT及び実
施例3で示した作製方法の一部を自由に組み合わせて用
いることができる。
【0139】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のパルスプ
ラズマCVD法を用いて絶縁膜を形成することにより、
絶縁膜形成時の成膜速度、およびエッチング速度の低速
化が可能となり、絶縁膜の薄膜化および膜質特性の向上
を実現することができる。なお、本発明により形成され
た絶縁膜は、今後さらに画素構造等の微細化が進み、薄
膜化が要求された際に非常に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 高周波電力とラジカルの発生について説明
する図。
【図2】 絶縁膜のデューティー比に対する成膜速
度。
【図3】 絶縁膜のデューティー比に対するエッチン
グ速度。
【図4】 絶縁膜のデューティー比に対する膜厚均一
性。
【図5】 本発明に用いるプラズマCVD装置の構成
を示す図。
【図6】 本発明に用いるプラズマCVD装置の成膜
室の構成を示す図。
【図7】 本発明の絶縁膜を用いたTFTの構造を説
明する図。
【図8】 パルス放電プラズマCVD法において、カ
ソードに印加される高周波電力の波形をオシロスコープ
で観察した写真。
【図9】 本発明の絶縁膜を用いた発光装置の構造を
説明する図。
【図10】 絶縁膜のRF電力に対する成膜速度。
【図11】 絶縁膜のRF電力に対するエッチング速
度。
【図12】 絶縁膜のRF電力に対する膜厚均一性。
【図13】 半導体装置の作製工程を示す図。
【図14】 半導体装置の作製工程を示す図。
【図15】 半導体装置の作製工程を示す図。
【図16】 半導体装置の作製工程を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鳥海 聡志 神奈川県厚木市長谷398番地 株式会社半 導体エネルギー研究所内 (72)発明者 金久保 陽子 神奈川県厚木市長谷398番地 株式会社半 導体エネルギー研究所内 (72)発明者 ▲ひろ▼瀬 麻由 神奈川県厚木市長谷398番地 株式会社半 導体エネルギー研究所内 Fターム(参考) 4K030 AA06 AA24 BA29 BA40 BA44 CA05 CA06 FA03 JA06 JA18 LA15 5F045 AA08 AB31 AB32 AB33 AB34 AC01 AC12 AD07 AD08 AE19 AE21 BB17 CA15 DP03 DQ10 EH13 EH19 5F110 BB02 BB04 CC02 CC08 DD01 DD02 DD03 DD13 DD14 DD15 DD17 EE01 EE04 EE06 EE09 EE14 EE23 EE28 EE44 EE45 FF02 FF04 FF09 FF28 FF30 GG01 GG02 GG13 GG25 GG28 GG32 GG34 GG43 GG45 GG51 GG52 HJ01 HJ04 HJ06 HJ12 HJ23 HL03 HL04 HL07 HL11 HL22 HL23 HM15 NN03 NN04 NN12 NN22 NN23 NN24 NN27 NN35 NN72 NN73 PP02 PP03 PP34 PP35 QQ04 QQ09 QQ11 QQ25

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】珪素を含む絶縁膜を形成するプラズマCV
    D法において、10〜60MHzの高周波電力を20〜
    70%のデューティー比でカソードに断続的に印加し、
    プラズマを断続的に発生させ、気体を導入し、絶縁膜を
    形成することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  2. 【請求項2】珪素を含む絶縁膜を形成するプラズマCV
    D法において、10〜60MHzの高周波電力を20〜
    70%のデューティー比でカソードに断続的に印加し、
    プラズマを断続的に発生させ、珪素を含む気体を導入
    し、絶縁膜を形成することを特徴とする半導体装置の作
    製方法。
  3. 【請求項3】請求項2において、前記珪素を含む気体と
    は、SiH4またはSi26を含む気体であることを特
    徴とする半導体装置の作製方法。
  4. 【請求項4】珪素を含む絶縁膜を形成するプラズマCV
    D法において、10〜60MHzの高周波電力を20〜
    70%のデューティー比でカソードに断続的に印加し、
    プラズマを断続的に発生させ、珪素、酸素および窒素を
    含む気体を導入し、絶縁膜を形成することを特徴とする
    半導体装置の作製方法。
  5. 【請求項5】請求項4において、前記珪素を含む気体と
    は、SiH4またはSi26を含む気体であることを特
    徴とする半導体装置の作製方法。
  6. 【請求項6】珪素を含む絶縁膜を形成するプラズマCV
    D法において、10〜60MHzの高周波電力を20〜
    70%のデューティー比でカソードに断続的に印加し、
    プラズマを断続的に発生させ、珪素の水素化物、酸素お
    よび窒素を含む気体を導入し、絶縁膜を形成することを
    特徴とする半導体装置の作製方法。
  7. 【請求項7】請求項5において、前記珪素の水素化物を
    含む気体とは、SiH4またはSi26を含む気体であ
    ることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  8. 【請求項8】請求項4乃至請求項7のいずれか一におい
    て、前記窒素を含む気体とは、N2Oであることを特徴
    とする半導体装置の作製方法。
  9. 【請求項9】10〜60MHzの高周波電力を用いたプ
    ラズマCVD法において、パルス周波数が1〜10kH
    zであり、デューティー比が20〜70%であるパルス
    発振によりプラズマを発生させ、珪素を含む気体を導入
    し、絶縁膜を形成することを特徴とする半導体装置の作
    製方法。
  10. 【請求項10】請求項9において、前記珪素を含む気体
    とは、SiH4またはSi26を含む気体であることを
    特徴とする半導体装置の作製方法。
  11. 【請求項11】10〜60MHzの高周波電力を用いた
    プラズマCVD法において、パルス周波数が1〜10k
    Hzであり、デューティー比が20〜70%であるパル
    ス発振によりプラズマを発生させ、珪素、酸素および窒
    素を含む気体を導入し、絶縁膜を形成することを特徴と
    する半導体装置の作製方法。
  12. 【請求項12】請求項11において、前記珪素を含む気
    体とは、SiH4またはSi26を含む気体であること
    を特徴とする半導体装置の作製方法。
  13. 【請求項13】10〜60MHzの高周波電力を用いた
    プラズマCVD法において、パルス周波数が1〜10k
    Hzであり、デューティー比が20〜70%であるパル
    ス発振によりプラズマを発生させ、珪素の水素化物、酸
    素および窒素を含む気体を導入し、絶縁膜を形成するこ
    とを特徴とする半導体装置の作製方法。
  14. 【請求項14】請求項13において、前記珪素の水素化
    物を含む気体とは、SiH4またはSi26を含む気体
    であることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  15. 【請求項15】請求項11乃至請求項14のいずれか一
    において、前記窒素を含む気体とは、N 2Oであること
    を特徴とする半導体装置の作製方法。
  16. 【請求項16】薄膜トランジスタを有する半導体装置の
    作製において、基板に接して絶縁膜を有し、前記絶縁膜
    は、10〜60MHzの高周波電力を用い、パルス発振
    周波数が1〜10kHzであり、デューティー比が20
    〜70%であるパルスプラズマCVD法により形成し、
    前記絶縁膜は、SiH4とN2Oを用いて形成したことを
    特徴とする半導体装置の作製方法。
  17. 【請求項17】薄膜トランジスタを有する半導体装置に
    おいて、10〜60MHzの高周波電力を用い、パルス
    周波数が1〜10kHzであり、デューティー比が20
    〜70%であるパルスプラズマCVD法により珪素を含
    む気体からなる絶縁膜を形成し、前記絶縁膜に接して有
    機樹脂からなる絶縁膜を積層することを特徴とする半導
    体装置の作製方法。
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