JP2002196694A - 表示モジュール、表示装置およびその製造方法 - Google Patents

表示モジュール、表示装置およびその製造方法

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JP2002196694A JP2000397367A JP2000397367A JP2002196694A JP 2002196694 A JP2002196694 A JP 2002196694A JP 2000397367 A JP2000397367 A JP 2000397367A JP 2000397367 A JP2000397367 A JP 2000397367A JP 2002196694 A JP2002196694 A JP 2002196694A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プロジェクタなどにおいて、取り付け作業が
容易な表示モジュールを提供する。 【解決手段】 表示モジュール40は、表示パネル50
と、表示パネルの周縁を保持するフレーム60とを備
え、フレーム60は、表示パネル50の側面を覆う側面
部60Sを有し、フレームの側面部60Sには、フレー
ム60を把持する把持装置の凸部74と勘合される凹部
64が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投射型画像表示装
置への使用に適した表示モジュールおよびこれを用いた
表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、透過型の液晶パネルを用いて
構成される投射型画像表示装置(液晶プロジェクタ)が
知られている。液晶プロジェクタでは、光源から出射さ
れた光が反射鏡などの光学系を用いて液晶パネルに照射
され、液晶パネルを透過することによって光学変調され
た光が投影レンズによってスクリーン上に投射される。
光源には、例えばキセノンランプやメタルハライドラン
プなどの高出力光源が用いられている。このような強力
な光を放射する光源を用いることによって、スクリーン
上に明るい画像を形成している。
【0003】光源からの光は、通常、熱線(赤外線)を
カットするフィルタを通され、これによって、不要な赤
外線が除去されているが、液晶パネルに連続的に強い光
線が照射されると、液晶パネルではかなり大きな発熱が
生じる。このような発熱は、様々な弊害(コントラスト
の低下、表示ムラの発生など)を引き起こす原因とな
る。このため、液晶プロジェクタでは、通常、液晶パネ
ルを冷却するための冷却装置が設けられている。また、
液晶パネルには、表示領域以外の部分に照射される光を
遮光するための遮光板が取りつけられている。これによ
り、液晶パネルに蓄積する熱を低減するという効果が得
られる。
【0004】液晶プロジェクタとしては、R(赤)用、
G(緑)用、B(青)用の各々の液晶パネルに、赤色
光、緑色光、および青色光をそれぞれ照射し、これらの
パネルを透過した光をダイクロイックプリズムで結合す
ることによって、所望のカラー画像を表示する、いわゆ
る3板式のプロジェクタが知られている。図1は、3板
式のプロジェクタの構成を示す。なお、図1には、R用
液晶パネル10のみを示しているが、ダイクロイックプ
リズム20の他の側面において、G用液晶パネルおよび
B用液晶パネルも設けられている。
【0005】光源からの光は各色に分解され、このうち
赤色光は偏光板16を介してR用液晶パネル10に照射
される。液晶パネル10には、信号を伝達するための配
線が設けられたフレキシブル基板26が接続されてお
り、フレキシブル基板26を介して駆動回路から液晶パ
ネル10に所定の電気信号が付与されることによって、
液晶パネル10の光学状態が制御される。
【0006】液晶パネル10を透過した光は、偏光板1
8を介してダイクロイックプリズム20に入射される。
また、G用液晶パネル(不図示)およびB用液晶パネル
(不図示)を透過した緑色光および青色光もまたダイク
ロイックプリズム20に入射される。ダイクロイックプ
リズム20では、R用液晶パネル10、B用液晶パネル
(不図示)およびG用液晶パネル(不図示)を透過した
光が結合される。
【0007】各液晶パネルは、ダイクロイックプリズム
20に対して、所望の位置や角度に正確に固定されてい
る必要がある。通常、液晶パネルは、その周縁部を保持
する樹脂製のフレームに取りつけられており、このフレ
ームがダイクロイックプリズム20に固定されるが、ダ
イクロイックプリズム20に対して液晶パネルの位置や
角度がずれていると、液晶パネルからの光がダイクロイ
ックプリズム20で適切に結合されず、所望の画像を表
示することができなくなる。フレームとダイクロイック
ミラーとは、例えば紫外線硬化樹脂から形成される固定
部材14を用いて固定される。
【0008】このようにダイクロイックプリズム20に
よって結合された光は、投影レンズ22へと照射され
る。投影レンズ22を通過した光は拡大されてスクリー
ン上に投射される。これにより、所望のカラー画像を表
示することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】最近では、電子技術の
発展を背景に、モバイル志向への対応から、液晶プロジ
ェクタの小型化が推し進められている。液晶パネルとし
ては、対角1インチ未満のサイズを有するマイクロディ
スプレイも開発されており、今後、液晶プロジェクタの
小型化は、よりいっそう進展するものと考えられる。
【0010】しかし、液晶プロジェクタの小型化を進め
るにつれ、液晶プロジェクタ内への液晶パネルの組み込
み作業は、より困難なものとなる。近年、液晶パネルは
かなり薄く(4〜6mm程度)作製されてはいるが、液
晶パネルの寸法が小さい場合、これを液晶プロジェクタ
内の狭い空間に配置することは困難である。また、図1
に示したような3板式の液晶プロジェクタでは、液晶パ
ネルおよびその周囲を保持するフレーム(以下、液晶表
示モジュールと呼ぶ)をダイクロイックプリズムに対し
て正確に取り付ける必要がある。このような取りつけ工
程も、小型化されたプロジェクタにおいては、容易では
なかった。従って、小型化される液晶プロジェクタにお
いて、液晶表示モジュールの組み込みを精度良く容易に
行なうことができれば有利であった。
【0011】また、液晶パネル10の光入射側表面と光
出射側表面とには遮光板12F,12Bが取り付けてい
る。光入射側の遮光板12Fは、液晶パネルの有効表示
領域(画素領域)の周囲部分を選択的に遮光し、液晶パ
ネルに熱が蓄積されないように機能する。
【0012】これらの遮光板12F,12Bは、液晶パ
ネル10に対して正確な位置に取り付けられる必要があ
る。図2は、液晶表示モジュール30の断面を示す。液
晶表示モジュール30は、液晶パネル10と、この周縁
を保持するフレーム32とを有している。
【0013】液晶パネル10は、液晶層10aを挟持す
る一対の透明基板10bおよび10cと、これらの基板
の外側に設けられた一対の防護用透明基板10dとから
構成されている。
【0014】図示するように、液晶パネル10には、有
効画素領域R1の周囲において、膜形成や鏡面(クロム
など)による遮光性の額縁BM(以下、BM(ブラック
マトリクス)と呼ぶ)が設けられている。これにより、
有効画面以外の不要な光をカットすることができる。こ
のBMは液晶パネルに高精度で形成されている。このB
Mに対して、フレーム32に取り付けられる遮光板12
F,12Bの位置が所定の位置からずれており、遮光板
12F,12Bが有効画素領域R1内に存在している
と、画像表示に支障をきたす。このため、遮光板12
F,12Bを液晶パネル10に対して位置精度高く配置
することが重要であった。
【0015】例えば、特開平8−234678号公報に
は、液晶パネルを、開口部を有するケースに対して位置
決めする技術が記載されている。しかし、このような方
法では、パネルを保持するフレームやケースにおいて位
置決め用の部材を精度良く形成する必要があるため、組
立て作業が容易ではなく、フレームやケースの設計を複
雑にしていた。
【0016】また、上述の問題とは別に、以下に示すよ
うな問題もあった。光入射側の遮光板12Fは、液晶パ
ネルにおける発熱を防止するために光反射率の高い地金
のステンレス鋼(SUS403など)などを使用して入
射光を反射する機能を有することが望ましい。一方、光
出射側遮光板12Bは、周囲の物体からの反射光を吸収
し、これらが投射レンズに入らないようにすることが望
ましいため、黒色のつや消し処理が施されている。これ
は、コントラストの向上に効果がある。
【0017】この2種の遮光板12F,12Bを取り違
えて装着すると、光入射側では発熱が生じ、光出射側で
は周辺からの光を反射しコントラストの低下が発生す
る。従って、光入力側の遮光板と光出射側の遮光板とを
取り違えて装着することを防止することが重要であっ
た。
【0018】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであり、小型化されるプロジェクタに組み込む
際、所望の位置に正確に配置できるようにした表示モジ
ュールを提供することをその目的とする。
【0019】また、本発明の他の目的は、表示パネルに
対して遮光板が適切に設けられた表示モジュールを提供
することにある。
【0020】また、本発明のさらに他の目的は、上記表
示モジュールを備える表示装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の表示モジュール
は、表示パネルと、前記表示パネルの周縁を保持するフ
レームとを備え、前記フレームは、前記表示パネルの側
面を覆う側面部を有し、前記フレームの側面部には、前
記フレームを把持する把持装置の凸部と勘合される凹部
が設けられている。
【0022】好ましい実施形態において、前記フレーム
は、前記表示パネルを挟む一対の側面部を有し、前記一
対の側面部のそれぞれにおいて前記凹部が設けられてい
る。
【0023】好ましい実施形態において、前記一対の側
面部のそれぞれにおいて、複数の前記凹部が設けられて
いる。
【0024】好ましい実施形態において、前記凹部は、
円柱状の空間を形成している。
【0025】好ましい実施形態において、前記凹部は、
前記フレームの側面部の端縁まで延びるように形成され
ている。
【0026】本発明の表示装置は、上記いずれかに記載
の表示モジュールと、前記表示モジュールのパネル面と
対向する面を有し前記表示モジュールと固定される光学
部材とを備える。
【0027】本発明の表示装置の製造方法は、前記把持
装置の凸部によって前記表示モジュールの前記フレーム
に設けられた凹部を把持する工程と、前記把持装置を用
いて、前記把持された表示モジュールを移動させ、前記
表示モジュールを前記光学部材に対して位置決めする工
程と、前記位置決めされた表示モジュールを前記光学部
材に固定する工程とを包含する。
【0028】本発明の表示モジュールは、表示パネル
と、前記表示パネルの両面においてそれぞれ設けられる
遮光板とを有する表示モジュールであって、前記遮光板
のそれぞれには、左右方向または上下方向において非対
称な勘合部が設けられている。
【0029】好ましい実施形態において、前記遮光板の
それぞれに設けられた勘合部は、非対称性を有する切り
欠き部である。
【0030】好ましい実施形態において、一方の遮光板
の光反射性と他方の遮光板の光反射性とは異なる。
【0031】本発明の表示モジュールは、表示パネル
と、前記表示パネルの両面においてそれぞれ設けられる
遮光板とを有する表示モジュールであって、前記遮光板
のそれぞれには、互いに異なる形状を有する勘合部がそ
れぞれ設けられている。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施形態を説明する。
【0033】(実施形態1)図3は、本実施形態にかか
る液晶表示モジュール40を示す。図示するように、液
晶表示モジュール40は、液晶パネル50と、液晶パネ
ル50の周縁部を保持するフレーム60と、液晶パネル
の表示領域に対応した開口部を有する光入射側遮光板7
0Fおよび光出射側遮光板70Bとを有している。
【0034】液晶パネル50としては、図2に示したよ
うな公知の液晶パネルを用いることができる。液晶パネ
ル50には、これを駆動するためのフレキシブル基板2
6が接続されている。また、フレーム60は、例えば樹
脂から形成されており、フレーム60の中央には液晶パ
ネル50の表示領域よりも大きい開口部62が形成され
ている。このフレーム60に対して、反射性の高い金属
板(例えば、地金のSUS304)から形成される光入
射側遮光板70Fと、反射性の低い金属板(例えば、黒
色つや消しコーティングされたSUS304)から形成
される光出射側遮光板70Bとが固定される。この固定
は、フレームの側面に設けられた係止凸部66に対し
て、各遮光板に設けられた係止穴72を嵌めこむことに
よって行なわれる。
【0035】本実施形態のフレーム60の側面部には、
ロボットハンドリング用の円形状凹部64が設けられて
いる。図4(a)〜(d)は、フレーム60の構成を示
す。
【0036】上記円形状凹部64は、液晶パネルを挟む
左右のフレーム側面部60Sにおいて、2つずつ設けら
れている。合計4個の凹部64は、ハンドリング時の安
定性を考慮して設けられている。ロボットアームの凸状
把持部74(図5参照)は、凹部64を把持することに
より、液晶表示モジュール40をしっかりと把持するこ
とができる。なお、この凹部64は、フレーム内部の液
晶パネル保持用リブ67からずらせた位置に設けてい
る。
【0037】図5は、ロボットアームを用いて、液晶表
示モジュール40を光学部材(本実施形態では、ダイク
ロイックプリズム20)に対して固定する様子を示す。
ロボットアームは、液晶表示モジュール40を左右から
挟みこみ、これを保持する。このとき、ロボットアーム
の凸状把持部74は、フレームの左右側面において所定
の位置に正確に形成された凹部64に勘合する。これに
より、ロボットアームは、確実に、かつ、位置精度良
く、液晶表示モジュール40を保持することができる。
【0038】この状態からロボットアームを移動させる
ことにより、ダイクロイックプリズム20に対する液晶
表示モジュール40の位置決めを行なう。このとき、ロ
ボットアームが液晶表示モジュール40を高い位置精度
で保持しているため、液晶表示モジュール40をダイク
ロイックプリズム20に対して所望の位置に正確に位置
させることが容易である。このように正確に位置決めさ
れた状態で、液晶表示モジュール40は、フレームに設
けられた固定用孔(図4参照)68を通る固定部材(例
えば、紫外線硬化性樹脂材)52によってダイクロイッ
クプリズム20に固定される。
【0039】なお、凹部64を円形状にした理由は、加
工が容易であり、位置精度および寸法精度が高い凹部を
形成することができるからである。このように凹部を所
望の位置および寸法に形成することができれば、他の光
学部材への固定の際に、正確に位置決めすることができ
る。
【0040】ただし、凹部64は、ロボットアームの凸
状把持部と適切に勘合することができる限り、円形状に
限られず他の形状を有していてもよい。図6は、溝状凹
部65を有する液晶表示モジュールを示す。図6(b)
に示すように、フレームの側面部に設けられた溝状凹部
65は、フレームの光入射側の表面部40Fにまで延び
ている。
【0041】このようにすれば、図5に示したように、
ロボットアームの凸状把持部74で挟んだ状態で液晶表
示モジュール40をダイクロイックミラー20に固定し
た後、誤動作により凸状把持部74が、両側に開かれる
(すなわち、把持部と凹部との勘合が外れる)こと無く
後退した場合にも、凸状把持部が凹部に対して引っかか
ることがないため、液晶表示モジュール40の破損を防
止することができる。
【0042】上述のように、本実施形態の表示モジュー
ルは、プロジェクタの内部に表示モジュールを組み込む
作業の自動化に適した形態を実現するために、フレーム
においてロボットアームとの勘合部としての凹部が形成
されている。ロボットを用いれば、狭い空間内であって
も、迅速かつ容易に表示モジュールの組み込み作業を行
なうことができる。また、他の光学部材などに対して、
液晶表示モジュールを正確に配置させ固定することがで
きる。
【0043】なお、図4(b)に示したように、本実施
形態では、フレーム60に傾斜部61が設けられてい
る。これは、図1に示したように、ファン24によっ
て、表示モジュール40の端面から表面へと冷却風を送
る場合において、冷却風がパネルへとスムーズに流れる
ようし、冷却効率を向上させるためである。また、冷却
風が渦を発生させることを防止し、騒音を低下させるた
めである。
【0044】(実施形態2)図7は、実施形態2の表示
モジュール80を示す。表示モジュール80では、実施
形態1と同様に、フレーム90に対して、反射性の高い
金属板(例えば、地金のSUS304)から形成される
光入射側遮光板82Fと、反射性の低い金属板(例え
ば、黒色つや消しコーティングされたSUS304)か
ら形成される光出射側遮光板82Bとが固定されてい
る。
【0045】光入射側の遮光板82Fと光出射側の遮光
板82Bとには、それぞれ、左右非対称な形状を有する
切り欠き部84および86が形成されている。各切り欠
き部84および86は、短い切り欠き84a,86a
と、長い切り欠き84b,86bとによって構成されて
いる。切り欠き部84を光入射側から見た場合と、切り
欠き部86を光出射側から見た場合とで、これらの切り
欠き部84および86は、線対称な形状を有している。
【0046】また、フレームの両面には、上記切り欠き
部84および86に対応した形状を有する凸部94およ
び96が形成されており、切り欠き部84および86と
凸部94および96とが勘合することによって、フレー
ムに対する遮光板の位置決めが行なわれている。
【0047】なお、本実施形態では、金属板を連続プレ
スすることによって遮光板82Fおよび82Bを作製し
ている。このとき、金属板から遮光板を切り離すことを
容易にするためには、図示するような切り欠き88が形
成されることが好ましい。本実施形態では、この遮光板
形成工程において必要とされる切り離し用の切り欠きの
形状を上述のように非対称にすることによって、上記フ
レームと勘合する切り欠き84および86を作製してい
る。
【0048】このように遮光板82Fおよび82Bにお
いて非対称に設けられた切り欠き部84および86と、
フレームに設けられた凸部94および96とを勘合させ
るようにすれば、これらの遮光板82Fおよび82Bを
取り違えて装着するという誤装着を防止できる。取り違
えて装着しようとした場合、遮光板82Fおよび82B
の切り欠き部84および86と、フレームの凸部94お
よび96とは勘合しない。
【0049】また、切り欠き部84および86を遮光板
の下辺部のみに設けているので、遮光板を上下逆に装着
することが防止される。
【0050】このように、光入射側の遮光板82Fと光
出射側の遮光板82Bとを区別可能にし、フレーム側に
も同様の区別をつけることによって、遮光板の取り付け
間違いを目視確認によって容易に防止することができ
る。従って、光反射性が高い入射側遮光板をフレームの
出射側に取り付けることがなく、光吸収性が高い出射側
遮光板をフレームの入射側に取り付けることもない。こ
れにより、光入射側において液晶パネルに蓄積する熱を
適切に低下させることを確実にし、且つ、光出射側にお
いて周囲からの反射光を吸収することによって投射画像
の画質の劣化を防ぐことを確実にすることができる。
【0051】また、遮光板の上下を区別できるようにす
ることによって、遮光板の開口部を液晶パネルに対して
正確に位置させることができる。例えば、遮光板の開口
部が遮光板の上下に偏って設けられている場合、遮光板
の上下を逆に取り付けると、BM内の表示領域内に遮光
板が位置することになる。本実施形態のように遮光板の
上下を区別できるようにしておけば、このような誤装着
を防止し、表示に支障をきたすことがない。
【0052】さらに、遮光板82Fおよび82Bの切り
欠き部84および86とフレーム90の凸部94および
96は、高精度で寸法が決定されている。これにより、
遮光板82Fおよび82Bとフレーム90との左右方向
の位置ずれを防止することができる。このようにすれ
ば、図2に示したように、遮光板の内縁がBMの内縁に
対して精度良く位置していなければいけない場合にも、
これを容易に実現できる。
【0053】なお、左右の位置決めを正確にするため
に、フレームに設けられる凸部94および96の寸法許
容度は、0.025mmから0.05mmにすることが
望ましい。このような寸法精度は、フレームの加工精度
から決定される。フレームを樹脂から形成している場
合、このような加工精度を得ることができる。
【0054】また、フレームと遮光板との上下方向の位
置決めは、フレームの上部と下部とを、フレームの中央
部(すなわち、遮光板が配置される部分)よりも僅かに
高くしておくことによって形成される段差を利用して行
なうことができる。この段差を所定の位置に精度良く形
成すれば、遮光板の上下の辺と段差とが勘合し、フレー
ムに対して所定の上下位置において遮光板を配置するこ
とができる。この寸法許容度は、0.025mmから
0.05mmであることが望ましい。
【0055】このようにすれば、フレームおよび遮光板
に対して複雑な加工を行なうことなく、高い位置精度で
所望の位置に遮光板をフレームに固定することができ
る。また、光入射側の遮光板と光出射側の遮光板との形
状は、切り欠き形状は異なるものの、同様の形状とする
ことができるので、設計や加工が比較的容易である。
【0056】なお、上記には、短い切り欠き84a,8
6aと長い切り欠き84b,86bとから構成される左
右方向において非対称的な切り欠き部84および86を
設けた形態を示したが、切り欠き部の形状はこれに限ら
れず、遮光板の中心線に対して非対称な形状であれば種
々の形態とすることができる。また、光入射側遮光板と
光出射側遮光板とを区別できればよいため、これらの切
り欠き形状を異なる形状(例えば、矩形の切り欠きと三
角形のきり欠きとの組み合わせなど)としてもよい。ま
た、各遮光板に、非対称的なまたは形状の異なる突出部
を設け、フレーム側にこの突出部と勘合する凹部を設け
ておいてもよい。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、表示パネルを保持する
フレームに、把持装置(ロボット)と勘合する凹部を形
成しておくことによって、小型化したプロジェクション
の内部であっても、表示モジュールを精度良く配置で
き、作業性も改善される。
【0058】また、表示パネルの両側に設けられる遮光
板に、これらの遮光板を区別することができるような勘
合部が設けられている。これにより、遮光板を取り違え
て装着することを防止することができる。また、この勘
合部の寸法精度を高くすれば、フレームに対して遮光板
を所望の位置に高い精度で配置させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の3板式プロジェクタの断面図である。
【図2】従来の表示モジュールの断面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る表示モジュールの分解
斜視図である。
【図4】図3に示した表示モジュールのフレームを示す
図であり、(a)は光入射側の平面図、(b)は(a)
のA−A線断面図、(c)は光出射側の平面図、(d)
は側面図をそれぞれ示す。
【図5】本発明の実施形態に係る表示モジュールを光学
部材に取り付ける方法を説明するための斜視図である。
【図6】本発明の他の実施形態に係る表示モジュールを
示す図であり、(a)は光入射側の平面図、(b)は側
面図、(c)は光出射側の平面図をそれぞれ示す。
【図7】本発明の他の実施形態に係る表示モジュールを
示す図であり、(a)は光出射側の平面図、(b)は側
面図、(c)は光入射側の平面図をそれぞれ示す。
【符号の説明】
26 フレキシブル基板 40 液晶表示モジュール 50 液晶パネル 60 フレーム 62 開口部 64 凹部 66 係止凸部 70F 光入射側遮光板 70B 光出射側遮光板 72 係止穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H089 JA10 QA02 TA13 5G435 AA17 AA18 BB12 BB17 CC12 DD06 EE47 KK02 KK03 KK05 KK10 LL15

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示パネルと、前記表示パネルの周縁を
    保持するフレームとを備える表示モジュールであって、 前記フレームは、前記表示パネルの側面を覆う側面部を
    有し、 前記フレームの側面部には、前記フレームを把持する把
    持装置の凸部と勘合される凹部が設けられている表示モ
    ジュール。
  2. 【請求項2】 前記フレームは、前記表示パネルを挟む
    一対の側面部を有し、前記一対の側面部のそれぞれにお
    いて前記凹部が設けられている請求項1に記載の表示モ
    ジュール。
  3. 【請求項3】 前記一対の側面部のそれぞれにおいて、
    複数の前記凹部が設けられている請求項2に記載の表示
    モジュール。
  4. 【請求項4】 前記凹部は、円柱状の空間を形成してい
    る請求項1から3のいずれかに記載の表示モジュール。
  5. 【請求項5】 前記凹部は、前記フレームの側面部の端
    縁まで延びるように形成されている請求項1から4のい
    ずれかに記載の表示モジュール。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかに記載の表示
    モジュールと、 前記表示モジュールのパネル面と対向する面を有し、前
    記表示モジュールと固定される光学部材と、 を備える表示装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の表示装置の製造方法で
    あって、 前記把持装置の凸部によって前記表示モジュールの前記
    フレームに設けられた凹部を把持する工程と、 前記把持装置を用いて、前記把持された表示モジュール
    を移動させ、前記表示モジュールを前記光学部材に対し
    て位置決めする工程と、 前記位置決めされた表示モジュールを前記光学部材に固
    定する工程とを包含する表示装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 表示パネルと、前記表示パネルの両面に
    おいてそれぞれ設けられる遮光板とを有する表示モジュ
    ールであって、 前記遮光板のそれぞれには、左右方向において非対称な
    形状を有する勘合部が設けられている表示モジュール。
  9. 【請求項9】 前記遮光板のそれぞれに設けられた勘合
    部は、非対称性を有する切り欠き部である請求項8に記
    載の表示モジュール。
  10. 【請求項10】 一方の遮光板の光反射性と他方の遮光
    板の光反射性とは異なる請求項8に記載の表示モジュー
    ル。
  11. 【請求項11】 表示パネルと、前記表示パネルの両面
    においてそれぞれ設けられる遮光板とを有する表示モジ
    ュールであって、 前記遮光板のそれぞれには、互いに異なる形状を有する
    勘合部がそれぞれ設けられている表示モジュール。
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