JP2000019979A - 変調装置、およびこれを用いた投写型表示装置 - Google Patents

変調装置、およびこれを用いた投写型表示装置

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JP2000019979A
JP2000019979A JP10190873A JP19087398A JP2000019979A JP 2000019979 A JP2000019979 A JP 2000019979A JP 10190873 A JP10190873 A JP 10190873A JP 19087398 A JP19087398 A JP 19087398A JP 2000019979 A JP2000019979 A JP 2000019979A
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transparent plate
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liquid crystal
plate
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JP10190873A
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Takanori Ogawa
恭範 小川
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変調素子パネルの外面に傷や異物が付くのを
防止でき、放熱を効率的に行え、かつ駆動回路の誤作動
を防止できる変調素子ユニットの提供。 【解決手段】 液晶パネル30の外面側に透明基板50
0,600を空隙を介して配置するとともに、各空隙を
密閉し、かつ透明基板500,600に第1遮光部51
0,610を設けた。このため、開口部900a,90
0bに近い位置に設けられた第1遮光部500,600
により、液晶パネル30の縁周りの遮光性を高めて駆動
回路への光の漏れを防止でき、駆動回路の温度上昇に伴
う誤動作を防止できる。また、空隙が密閉されているた
め、液晶パネル30の外面に傷や異物が付くのを確実に
防止でき、かつ放熱をその空隙を介して良好に行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変調装置およびこ
れを用いた投写型表示装置に関するものである。さらに
詳しくは、例えば一対の基板間に液晶を配置して電気光
学装置としての液晶パネルを設け、この液晶パネルを用
いて変調装置を構成した際の構造技術に関するものであ
る。
【0002】
【背景技術】特開平9−105901号公報には、従来
の変調装置に用いられる電気光学装置としての液晶パネ
ルが示されている。このような液晶パネルは、図13に
示すように、画素電極および画素スイッチング用素子が
形成されたアクティブマトリクス基板300(第1電極
基板)と、対向電極が形成された対向基板400(第2
電極基板)と、アクティブマトリクス基板300と対向
基板400との間に配置された液晶LCとから概ね構成
されている。液晶LCは、アクティブマトリクス基板3
00と対向基板400との間のうち、シール材80で区
画された領域内に充填され、アクティブマトリクス基板
300と対向基板400との間で配向状態が画素毎に制
御される。
【0003】従って、このような液晶パネルに偏光板を
設けてライトバルブとして機能させた投写型表示装置で
は、光源から出射された光を集光光学系によって集光し
ながら液晶パネルに導き、この光を液晶パネルで光変調
することにより、所定の画像を拡大投写光学系によって
スクリーンなどの投写面に拡大投写する。
【0004】また、このような液晶パネルでは、対向基
板400の外面に接合材101を用いて透明板102を
対向配置し、アクティブマトリクス基板300および透
明板102間の空気層airを介して放熱することによ
り液晶パネルの温度上昇を抑えるとともに、この透明板
102によって対向基板400の外面に傷や塵が付くの
を防止し、傷や塵にフォーカスするのを防いで投写画像
としての表示品位を維持している。そして、このような
透明板102をアクティブマトリクス基板300の外面
側にも設けることにより、液晶パネルの温度上昇を同様
に抑え、アクティブマトリクス基板300の外面に傷や
塵が付くのも防止できる。なお、透明板102の外面に
傷や塵が付いたとしても、傷や塵が液晶LCから大きく
離間しているので、それらに対してデフォーカス状態と
なり、表示品位が低下する心配がない。
【0005】一方、以上のように構成された液晶パネル
は通常、表示領域に対応する開口部201を有した遮光
性のケース200に保持されるが、表示領域の輪郭は、
対向基板400上に形成されたCr(クロム)等の遮光
部410により規定されるのが一般的である。つまり、
プラスチックや板金のプレス加工等によって形成される
開口部201の縁は、バリ等のために寸法精度を出し難
く、表示領域を正確に規定できないが、この技術によれ
ば、開口部201の縁を遮光部410の幅内に収めるだ
けの精度で形成すればよいから、開口部201の設計マ
ージンを大きくとれるようになる。このため、開口部2
01の縁と遮光部410とを入射側から見たときに容易
かつ確実に重ねることができ、表示領域を遮光部410
で正確に規定できるのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したよ
うに、傷や塵が付くのを防止するために液晶パネルの外
面側に透明板102を設け、この透明板102ごとケー
ス200によって保持する場合には、遮光部410とケ
ースに設けられる開口部201の縁までの距離が大きく
なるため、図13中の点線で示すように、この間から入
射光が漏れ易くなり、アクティブマトリクス基板300
周縁に形成された液晶駆動回路が誤作動するという問題
が生じる。
【0007】また、近時における液晶パネルの分野で
は、パネルの小型化や微細化の要請、或いは限られたパ
ネル面における大表示領域の確保という要請が強いた
め、前述のように対向基板に設けられる遮光部410の
幅を狭くする必要性が高まっている。さらに、両基板3
00,400を接着剤により貼り合わせる際に接合部材
101によるシール領域が遮光部410の付近に存在す
るため、特に紫外線硬化樹脂からなる接着剤を用いて両
基板を接着する場合には、基板外面からの紫外線照射を
妨げないためにも、遮光部410の幅を狭くする必要性
がある。
【0008】しかしながら、遮光部410の幅を狭くす
ると、ケースの開口部の設計マージンも減少するため、
開口部の内周縁と遮光部の外周縁との間に隙間が生じる
可能性がある。このため、この隙間からも入射光等の一
部が漏れて駆動回路が照射されてしまい、駆動回路が誤
作動するという可能性が一層高まり、このことが、特に
アクティブマトリクス基板300および対向基板400
を有する変調装置の小型化を阻害している。
【0009】本発明の目的は、電気光学装置の外面に傷
や異物が付くのを確実に防止できるとともに、電気光学
装置の放熱を効率的に行え、かつ入射光等が駆動回路に
照射するのを防いで誤作動を防止できる変調装置、およ
びこれを用いた投写型表示装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の変調装置は、画
素電極が形成された基板と、この基板の周縁部分に設け
られた駆動回路とを備えた電気光学装置、および当該電
気光学装置の少なくとも一方の面に対向配置された透明
板を有する変調装置であって、記電気光学装置と透明板
との間に空隙を設けるとともに、この空隙を電気光学装
置および透明板の周縁に沿って外部と遮断し、かつ透明
板の周縁部分に第1遮光部を設けることを特徴とするも
のである。
【0011】このような本発明によれば、透明板の周縁
部分に第1遮光部を設けるが、この第1遮光部は、前述
した従来の変調装置の液晶パネルに内蔵される遮光部と
は異なって、電気光学装置から離間し、ケースの開口部
により近い位置に設けられるから、電気光学装置と開口
部の縁との間に光が入り込み難くなり、電気光学装置の
縁周りの遮光性が高められる。従って、光の漏れが防止
され、駆動回路の誤作動が確実に防止される。
【0012】また、第1遮光部は、表示に用いられる領
域の輪郭線から透明板の縁に至るまで設けることができ
る。すなわち前述の液晶パネルを備えた変調装置ではい
えば、このように設けても、第1、第2電極基板間のシ
ール領域において紫外線硬化樹脂を硬化させる際の紫外
線照射の妨げにはならず、第1遮光部の幅を広く取るこ
とができるため、第1遮光部の幅の拡大に対応して、前
述したケースの開口部の設計マージンが拡大する。従っ
て、このことからも、ケースの開口部の内周縁と第1遮
光部の外周縁との間に隙間が生じる心配がなく、縁付近
の遮光性能が高められて駆動回路への光の漏れが防止さ
れるから、駆動回路の誤作動が防止され、結果的に、従
来の遮光部の幅をより小さくして小型化を促進できる。
【0013】以上に加えて、空隙を介して配置される透
明板によって電気光学装置に直接熱が伝わりにくくなる
ため、入射光等による電気光学装置内における温度上昇
が抑えられる。さらに、透明板および電気光学装置間の
空隙が外部と遮断密閉されているから、電極基板の外面
に傷や塵が付くこともない。
【0014】この際、電気光学装置を収容可能に設けら
れた枠体と、この枠体に着脱可能に固定される外枠とを
含んでゴミ防止部材を構成し、このゴミ防止部材の枠体
に、透明板の内面側と接する内面用接触面と、透明板の
側面と接する側面用接触面と、電気光学装置および透明
板の対向周縁間に配置されて空隙を遮断密閉するシール
部とを設け、ゴミ防止部材の外枠に、透明板の外面側を
枠体に向けて押圧可能な押圧面を設けることが望まし
い。
【0015】ここで、透明板の「内面」とは電気光学装
置側の面をいい、外面とは電気光学装置が位置する側と
は反対側の面をいう。
【0016】このようにすると、透明板は、枠体に設け
られた内面用接触面、側面用接触面、および枠体のシー
ル部によって、枠体および電気光学装置に対する相対的
な位置が規定される。従って、電気光学装置、枠体、透
明板をこの順序に重ね合わせた後に、外枠を枠体に固定
すれば、透明板の外面側が外枠の押圧面によって枠体側
に押しつけられるので、それらの部材全てが枠体および
外枠によって保持され、また、それらの相対的な配置関
係も同時に維持される。
【0017】また、電気光学装置および透明板等を接着
剤を用いて枠体に固定してしまうと、それらを交換した
い場合には手間がかかる。例えば、枠体から電気光学装
置や透明板を剥がした後は、それらに付着している接着
剤を洗浄する工程等が必要となるが、上記のようなゴミ
防止部材を用いれば、部品交換時には外枠を枠体から取
り外すだけで良いので、リワークの作業性が向上する。
【0018】ここで、透明板を電気光学装置の光源側お
よびその反対側にそれぞれ設け、ゴミ防止部材の外枠も
各透明板の外面側にそれぞれに設け、これらの外枠を同
一形状に設けかつ枠体の側面に沿って延びる係合爪を備
えたものとし、枠体に係合爪のそれぞれに対応する係合
突起を設け、各係合突起を枠体の厚さ方向に対して直行
する向きにずれた位置に形成してもよい。
【0019】通常、それぞれの係合突起の位置が枠体の
厚さ方向において一致した枠体を上下型によって成形す
ることは困難である。しかし、上記のような枠体を用い
れば、枠体自体の成形が容易に行われる。また、各外枠
とが同一形状であるので部品の共通化が図れる。
【0020】そして、透明板を電気光学装置の両側に配
置するため、電気光学装置として透過型を採用した場合
等、光出射側からの反射光に対して有効に抗することが
できる。
【0021】また、第1遮光部を変調装置の表示に用い
られる領域を囲むように連続させ、かつその領域の輪郭
線から透明板の端縁に至るように設けることが望まし
い。
【0022】このような場合には、第1遮光部を表示に
用いられる領域の輪郭線から透明板の縁に至るように設
けるので、表示に用いられる領域が狭まることなく、透
明板の面を最大限に利用して第1遮光部の幅が拡大さ
れ、この幅の拡大に応じてケースの開口部の設計マージ
ンも拡大する。従って、液晶パネルの縁付近における遮
光性能がより高められ、駆動回路への光の漏れが一層確
実に防止される。
【0023】さらに、電気光学装置はを、互いにシール
材を介して対向配置された透明な第1電極基板と第2電
極基板とで構成し、これら第1電極基板および第2電極
基板の少なくとも一方の電極基板の周縁部分に第2遮光
部を設け、第2遮光部の少なくとも外面側をOD(Opti
cal Density)値が2以上の光吸収膜で構成することが
好ましい。
【0024】ここで、光吸収膜とは、反射率20%以下
の膜のことを示す。
【0025】このような場合、第2遮光部の外面側(す
なわち、液晶に面する側と反対の側)は、例えば、レジ
スト膜や樹脂膜などのOD値2以上の光吸収膜から構成
される。このため、第2遮光部は遮光膜として機能する
とともに、透明板の外側からの表示領域への入射光を吸
収するようになり、変調装置内で反射光や多重反射光が
発生するのを防ぐ。従って、透明板や第1、第2遮光部
による多重反射光が当該変調装置から出射される事態が
未然に防止される。
【0026】また、第1遮光部の少なくとも外面側をO
D値が2以上の光反射膜で構成することが好ましい。
【0027】このような場合、第1遮光部の少なくとも
外面側は、例えば、Al等の金属反射膜などのOD値2
以上の光反射膜から構成される。このため、第1遮光部
は遮光膜として機能するとともに、透明板の外側からの
当該変調装置の周辺領域への入射光を反射する。従っ
て、透明板に第1遮光部が設けられていない場合と比較
して、入射光による変調装置の温度上昇が効果的に抑制
される。
【0028】さらに、第1遮光部の少なくとも内面側を
OD値が2以上の光吸収膜で構成することが好ましい。
【0029】このような場合にも、第1遮光部の内面側
(すなわち、液晶に面する側)は、例えば、レジスト膜
や樹脂膜などのOD値2以上の光吸収膜から構成さる。
このため、第1遮光部は、遮光膜として機能するととも
に、電気光学装置や第2遮光部等により反射されてなる
変調装置内の反射光や多重反射光を吸収する。従って、
透明板や第1遮光部等による多重反射光が当該変調装置
から出射される事態が未然に防止される。
【0030】そして、透明板の外面に反射防止膜を形成
してもよい。
【0031】このような場合、透明板の外面に入射する
入射光は、反射防止膜により、殆ど反射されずに透明板
を介して液晶に入射される。従って、表示に用いられる
領域における光量損失が低減され、表示画像がより明る
くなる。特に、変調装置を実装する際に、反射防止板等
を透明板の外面側に配置する必要もなくなる。
【0032】さらに、ゴミ防止部材には透明板の外面側
の周縁を覆いかつ中央部分に対して開口した開口部を設
け、この開口部の内周縁、その透明板に設けられた第1
遮光部の内周縁、および透明板に隣接する電気光学装置
の第2遮光部の内周縁を、これらの順番で順次面内方向
の内側に入り込んだ位置に設けることが望ましく、透明
板の外面に対して傾いた角度で入射する光に対しても良
好に遮光できる。
【0033】一方、本発明の投写型表示装置は、光源か
ら出射された光束を複数の色光束に分離し、各色光束を
変調装置を通して画像情報に対応させて変調し、変調装
置によって変調された各色光束を色合成手段によって合
成し、色合成手段によって合成された光を投写手段を介
して投写面上に拡大投写する投写型表示装置であって、
変調装置を前記請求項1〜11のいずれかに記載の変調
装置とすることを特徴とするものである。
【0034】本発明によれば、前述したように、変調装
置内の駆動回路への光入射が防止されるから、それに伴
う誤作動が確実に防止可能なのに加え、傷や異物による
表示品位の低下を防止でき、放熱を良好に行える投写型
表示装置を提供でき、前記目的が達成される。
【0035】また、本発明の投写型表示装置では、色合
成手段の光入射面に固定される固定枠板と、この固定枠
板に対して着脱可能に固定される中間枠板とを設けると
ともに、変調装置を電気光学装置と透明板との間の空隙
をゴミ防止部材で外部に対して遮断密閉し、このゴミ防
止部材を中間枠板に固定することが好ましい。
【0036】このような場合には、変調装置に直接触れ
て色合成手段の側への取付作業を行う必要がないので、
変調装置が他の部分に干渉して破損あるいは欠損してし
まう心配がない。
【0037】さらに、中間枠板に対するゴミ防止部材の
取付位置を規定することで変調装置の位置決めを行える
ように設けられた位置決め手段を設けることが望まし
く、このような場合には、位置決め手段によってゴミ防
止部材と電気光学装置の取付位置が同時に定められ、迅
速かつ正確に行える。
【0038】そして、色合成手段の前記光入射面に偏光
板を設けるとともに、この偏光板の周縁と光入射面とに
跨って固定枠板用の接着面を設けてもよい。
【0039】偏光板の周縁部分と固定枠板の接着面が完
全に重なり合ってしまうと、接着強度が低下したり、偏
光板が剥離してしまう恐れがある。このような問題を確
実に回避するためには、接着面の一部分のみが偏光板の
周縁部分と重なるように固定枠板を形成することが好ま
しい。すなわち、固定枠板の前記光入射面への接着面
が、前記偏光板によって完全に覆われていない状態にな
っていることが好ましい。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0041】〔第1実施形態〕本実施形態に係る投写型
表示装置は、光源ランプユニットから出射された光束を
赤R、緑G、青Bの3原色光束に分離し、これらの各色
光束を液晶ライトバルブを通して画像情報に対応させて
変調し、変調した後の各色の変調光束を合成して、投写
手段としての投写レンズユニットを介してスクリーン上
に拡大表示する形式のものである。
【0042】図1には、そのような投写型表示装置1の
外観が示されている。この図に示すように、投写型表示
装置1は直方体形状をした外装ケース2を有している。
外装ケース2は、基本的には、アッパーケース3と、ロ
アーケース4と、装置前面を規定しているフロントケー
ス5から構成されている。フロントケース5の中央から
は投写レンズユニット50の先端側の部分が突出してい
る。
【0043】(投写型表示装置の要部の構成)このよう
な投写型表示装置1の外装ケース2内には、図2に示す
光学ユニット10が搭載されている。
【0044】この光学ユニット10は、照明光を出射す
る照明用光学系15と、この照明用光学系15から出射
される光束を、赤、緑、青の各色光束R,G,Bに分離
する色分離光学系20と、各色光束を変調する三つの液
晶ライトバルブ30R,30G,30Bと、変調された
色光束を合成する色合成光学系としてのダイクロイック
プリズムからなるプリズムユニット42と、合成された
光束をスクリーン上に拡大投写する投写レンズユニット
50(投写光学系)とで大略構成されている。照明光学
系15は、光源ランプ11(光源)、二つのレンズ板1
2,14、偏光変換素子16、重畳レンズ18、反射ミ
ラー17とを備えている。
【0045】光源ランプ11としては、ハロゲンラン
プ、メタルハライドランプ、キセノンランプ等が用いら
れる。
【0046】第1のレンズ板12は、複数の小レンズを
有している。光源ランプ11から出射された光束は、こ
れらの小レンズによって複数の部分光束に分割される。
そして、それぞれの部分光束は、重畳レンズ18を介し
て液晶ライトバルブ30R,30G,30B上に重畳さ
れる。従って、液晶ライトバルブ30R,30G,30
B上は、ほぼ均一な照度で照明されることになる。
【0047】第2のレンズ板14は、第1のレンズ板1
2と同様に、複数の小レンズを有している。第1のレン
ズ板12から出射された各部分光束の中心光路は、これ
らの小レンズによって、光源光軸に対して平行に揃えら
れる。光源ランプ11から出射される光束が光源光軸に
平行な光である場合には、第1のレンズ板12から出射
される部分光束も、その中心光路が光源光軸に平行とな
る。従って、光源ランプ11から出射される光束の平行
度が高い場合には、第2のレンズ板14を省略してもよ
い。
【0048】偏光変換素子16は、複数の偏光分離膜と
反射膜とが交互にかつ略平行に配置された偏光分離素子
と、1/2波長板とを備えている(図示せず)。第1の
レンズ板12および第2のレンズ板14の各小レンズを
介して当該偏光分離膜上に集光された光は、P偏光光と
S偏光光とに分離される。偏光分離膜を通過したP偏光
光は、1/2波長板によってS偏光光に変換される。一
方、偏光分離膜によって反射されたS偏光光は、反射膜
によって反射され、S偏光光に変換された光とほぼ同じ
方向に向けて出射される。すなわち、光源ランプ11か
ら出射されたランダムな偏光方向を有する光は、偏光変
換素子16によって一種類の偏光光に揃えられることに
なる。
【0049】重畳レンズ18は、第1のレンズ板12に
よって分割され、さらに、偏光変換素子16によって一
種類の偏光光に揃えられた複数の部分光束を、液晶ライ
トバルブ30R,30G,30B上に重畳するものであ
る。
【0050】反射ミラー17は、照明光の光路を装置前
方へ向けて折り曲げるものである。色分離光学系20に
は、赤緑反射ダイクロイックミラー22と、緑反射ダイ
クロイックミラー24と、反射ミラー26とが配置され
ている。照明用光学系15から出射された光束のうち、
照明用光学系15を経て、まず、赤色光束Rおよび緑色
光束Gが赤緑反射ダイクロイックミラー22において直
角に反射されて、緑反射ダイクロイックミラー24の側
に向かう。青色光束Bはこの赤緑反射ダイクロイックミ
ラー22を通過して、後方の反射ミラー26で直角に反
射されて、青色光束の出射部からプリズムユニット42
の側に出射される。次に、赤緑反射ダイクロイックミラ
ー22において反射された赤および緑の光束R,Gのう
ち、緑色光束Gのみが緑反射ダイクロイックミラー24
において直角に反射されて、緑色光束の出射部からプリ
ズムユニット42の側に出射される。さらに、緑反射ダ
イクロイックミラー24を通過した赤色光束Rは、赤色
光束の出射部から導光系44の側に出射される。色分離
光学系20における各色光束の出射側には、それぞれ集
光レンズ45,28,29が配置されている。
【0051】集光レンズ28,29によって集光された
青色および緑色の光束B,Gは液晶ライトバルブ30
B,30Gに入射して変調され、各色光に対応した画像
情報(映像情報)が付加される。すなわち、これらの液
晶ライトバルブ30R,30Gは、不図示の駆動手段に
よって画像情報に応じてスイッチング制御されて、これ
により、ここを通過する各色光の変調が行われる。この
ような駆動手段は公知の手段をそのまま使用することが
できる。
【0052】一方、赤色光束Rは、導光系44を介して
液晶ライトバルブ30Rに導かれて、ここにおいて、同
様に画像情報に応じて変調が施される。導光系44は、
入射側集光レンズ45と、入射側反射ミラー46と、出
射側反射ミラー47と、これらの間に配置した中間レン
ズ48と、出射側集光レンズとで構成されており、赤色
光の光路における光損失を防ぐ機能を有している。な
お、本実施形態の液晶ライトバルブ30R,30B,3
0Gは、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素
子として用いたものを使用できる。
【0053】各液晶ライトバルブ30R,30G,30
Bを通って変調された各色光束は、プリズムユニット4
2に入射され、ここで合成される。ここで再合成された
カラー画像は、投写レンズユニット50を介して、所定
の位置にあるスクリーン上に拡大投写される。
【0054】(変調装置における液晶パネルの構成)こ
のような液晶ライトバルブ30R,30G,30Bは、
いずれも、図3および図4に示す電気光学装置としての
液晶パネル30と当該液晶パネル30を保持するゴミ防
止部材90とからなる変調装置40(図6、図7)と、
その両側に配置された偏光板とを組み合わせた構成であ
る。
【0055】変調装置40の液晶パネル30は、図3、
図4に示すように、アクティブマトリクス基板300
(第1電極基板)と、対向電極401を備える透明な対
向基板400(第2電極基板)とを有している。アクテ
ィブマトリクス基板300と対向基板400とはギャッ
プ材含有のシール材を用いたシール材80によって所定
の間隔(セルギャップ)を介して貼り合わされ、これら
の基板間には液晶LCが封入される。シール材80とし
て、エポキシ樹脂や各種の紫外線硬化樹脂などを用いる
ことができる。また、ギャップ材としては、約2〜10
μmの無機あるいは有機質のファイバ若しくは球を用い
ることができる。
【0056】対向基板400はアクティブマトリクス基
板300よりも小さく、アクティブマトリクス基板30
0の周辺部分は、対向基板400の外周縁よりはみ出た
状態に貼り合わされる。従って、アクティブマトリクス
基板300の入出力端子81やデータ線駆動回路60お
よび走査線駆動回路70は対向基板400の外側に位置
することになるので、入出力端子81にはフレキシブル
プリント配線基板FPCを配線接続することができ、デ
ータ線駆動回路60および走査線駆動回路70を細長状
のIC(ドライバIC)で構成することができる。
【0057】ここで、シール材80は部分的に途切れて
いるので、この途切れ部分によって、液晶注入口83が
構成されている。このため、対向基板400とアクティ
ブマトリクス基板300とを貼り合わせた後、シール材
80の内側領域を減圧状態にすれば、液晶注入口83か
ら液晶LCを減圧注入でき、液晶LCを封入した後、液
晶注入口83を封止剤82で塞げばよい。そして、対向
基板400には、シール材80の内側(面内方向の内
側)に第2遮光部410(第1遮光部は後述)が形成さ
れている。なお、第2遮光部410に加えて、同様な遮
光部をアクティブマトリクス基板300にも設ける等し
てもよい。
【0058】(アクティブマトリクス基板および画素部
の構成)このような液晶パネル30に用いられるドライ
バIC(データ線駆動回路60および走査線駆動回路7
0)が実装されたアクティブマトリクス基板300の構
成が図5(A)にブロック図で示してある。
【0059】図5(A)からわかるように、アクティブ
マトリクス基板300上では、走査線gateと複数の
データ線sigとによって複数の画素pxがマトリクス
状に構成されている。いずれの画素pxの領域にも、そ
の1つを図4(B)に拡大して示すように、走査線ga
teおよびデータ線sigに接続する画素スイッチング
用の薄膜トランジスタTFTが形成され、この薄膜トラ
ンジスタTFTのドレイン電極は、前記の対向基板40
0の対向電極401(図4)と画素pxの間に液晶LC
を挟んで液晶セルを構成する画素電極である。なお、液
晶セルに対しては、前段の走査線gateや容量線(図
示せず。)を利用して保持容量capが形成されてい
る。
【0060】アクティブマトリクス基板300におい
て、アクティブマトリクス基板300の周辺部分に設け
られたデータ線駆動回路60は、複数のデータ線sig
のそれぞれに画像信号を供給する集積回路であり、走査
線駆動回路70は、複数の走査線gateのそれぞれに
画素選択用の走査信号を供給するシフトレジスタ71や
バッファを備えた集積回路である。そして、データ線駆
動回路60には、クロック信号が供給されるX側シフト
レジスタ61、X側シフトレジスタ61から出力された
信号に基づいて動作するサンプルホールド回路62、お
よび6相に展開された各画像信号に対応する6本の画像
信号線63が形成されている。このため、サンプルホー
ルド回路62は、X側シフトレジスタ61から出力され
た信号に基づいて動作し、画像信号線63を介して供給
される画像信号を所定のタイミングでデータ線sigに
取り込み、各画素pxに供給することが可能である。
【0061】(液晶パネルの外面側の構成)このように
構成した液晶パネル30は、アクティブマトリクス基板
300および対向基板400のうちの一方が、図2にお
ける光源ランプ11の側(光入射側)に向けられ、他方
が図1における投写レンズユニット50の側(光出射
側)に向けられるが、以下の説明では、対向基板400
の方が、図1における光源ランプ11の側に向けられ、
アクティブマトリクス基板300の方が図1における投
写レンズユニット50の側に向けられるものとして説明
する。
【0062】図4において、液晶パネル30では、液晶
LCでフォーカス状態になるように光源ランプ11から
の光が集光される。従って、液晶LCの近くに位置する
アクティブマトリクス基板300や対向基板400の各
外面302,402に傷や塵が付くと、これらの傷や塵
も投写像に映し出される。そこで、本実施形態では、図
6に拡大して示すように、アクティブマトリクス基板3
00および対向基板400の外面302,402側に透
明板としての光出射側透明板600および光入射側透明
板500が所定間隔を空けて対向配置されており、外面
302,402に傷が付くのを防いでいるとともに、ア
クティブマトリクス基板300と光出射側透明板600
との間、および対向基板400と光入射側透明板500
との間の空隙がそれぞれゴミ防止部材900で密閉遮断
され、塵等に対する防塵機能が高められている。
【0063】同時に、光入射側透明板500および光出
射側透明板600の厚みに応じて、それらの透明板50
0,600の外面に付着した塵や傷等に対するデフォー
カス機能が高められている。光入射側透明板500およ
び光出射側透明板600を厚くする程、デフォーカス機
能は高くなり、例えば、各透明板500,600を液晶
パネル30の各外面302,304から1.0mm以上離
して配置すれば、各透明板500,600におけるデフ
ォーカス機能は十分に高められる。透明板500,60
0としては、石英基板、ガラス板、プラスチック板等を
用いることができる。
【0064】この図6において、光入射側透明板500
および光出射側透明板600の内面側には、液晶パネル
30の表示領域を規定する第1遮光部510,610が
設けられている。従って、第1遮光部510,610は
液晶パネル30から離間し、ゴミ防止部材900の各開
口部900a,900bにより近い位置に設けられるこ
とになる。このような第1遮光部510,610は、A
l(アルミニウム)、Cr(クロム)等の光反射膜から
構成されている。ただし、第1遮光部510,610を
レジストや樹脂等の反射率20%以下の光吸収膜から構
成してもよい。
【0065】このように第1遮光部510,610を設
けることにより、第1遮光部510,610の幅の拡大
に対応して、ゴミ防止部材900の光入射側開口部90
0aおよび光出射側開口部900bの設計マージンが拡
大される。例えば、第1遮光部510,610を設けな
い場合には、各開口部900a,900bの設計マージ
ンは、図6中にW0で示した対向基板400に設けられ
た第2遮光部410の幅に等しくなり、この幅内に各開
口部900a,900bの端を入れるようにゴミ防止部
材900を作成せねばならない。ゴミ防止部材900
は、通常プラスチック等からなり、バリ等が発生し易い
ため、このように幅の狭い第2遮光部410のみに各開
口部900a,900bの端を合わせるのは製造上極め
て困難であり、製造コストの上昇を招く。しかるに本実
施の形態によれば、図6において、第1遮光部510,
610の幅W1,W2がそのままゴミ防止部材900の
各開口部900a,900bの設計マージンとなるた
め、バリ等が発生し易いプラスチック等の材料で作成し
ても、各開口部900a,900bの端を幅W1,W2
合わせることは製造上遥かに容易となり、低コスト化が
図られる。
【0066】そして、大きな幅の第1遮光部510,6
10を設けることにより、液晶パネル30の縁付近にお
ける遮光性能が高められ、この結果、アクティブマトリ
クス基板300の周縁部分に実装されたドライバICに
光が漏れるのが抑えられる。また、ゴミ防止部材900
の各開口部900a,900bの内周縁、各透明板50
0,600に設けられた第1遮光部510,610の内
周縁、および対向基板400の第2遮光部410の内周
縁は、これらの順番で順次面内方向の内側に入り込んだ
位置に設けられている。
【0067】なお、各遮光部に関する変形例として、例
えば、第2遮光部410を省略してもよく、このような
場合でも、第1遮光部510,610によって表示に用
いられる領域は規定される。従って、この変形例によれ
ば、第2遮光部410を形成しない分だけ、製造工程を
減らすことができ、製造コストを低減できる。
【0068】また、第1遮光部510,610を各透明
板500,600の外面側に設けてもよい。
【0069】(変調装置のゴミ防止部材の構成)図7
は、変調装置40を液晶パネル30およびゴミ防止部材
900に分解した状態を示す分解斜視図である。図8
(A)は、図7に示す変調装置40をXZ平面で切断し
たときの断面図、図8(B)は、同様にYZ平面で切断
したときの断面図である。
【0070】これらの図および図6に示すように、ゴミ
防止部材900は、液晶パネル30および各透明板50
0,600を保持している。このゴミ防止部材900
は、枠体としての中枠930と、この中枠930の光出
射側に着脱可能に固定された光出射側外枠931と、中
枠930の光入射側に着脱可能に固定された光入射側外
枠932と、液晶パネル30と光出射側透明板600と
の間に配置されたスペーサ933とを有している。液晶
パネル30および光出射側透明板600が、中枠930
および光出射側外枠931によって挟まれた状態で保持
され、また、光入射側透明板500が、この中枠930
および光入射側外枠932によって挟まれた状態で保持
されている。
【0071】中枠930は、矩形枠であり、液晶パネル
30(対向基板400)と光入射側透明板500との間
に介装されるシール部901を備え、この四周連続した
シール部901によって液晶パネル30および光入射側
透明板500間の空隙を密閉して外部と遮断している。
そして、シール部901の光出射側には、液晶パネル3
0の対向基板400の外面と接する光入射面用接触面9
02と、対向基板400の側面と接触するパネル側面用
接触面903とが形成されている。
【0072】また、中枠930の枠部分の外端部には、
液晶パネル30の長辺側側面に沿って延びる一対の長辺
側壁部分904と、液晶パネル30の短辺側側面に沿っ
て延びる一対の短辺側壁部分905とが形成されてい
る。長辺側壁部分904は、その先端が液晶パネル30
の光出射面とほぼ等しくなる位置まで延びている。これ
らの長辺側壁部分904は液晶パネル30の長辺側側面
とは所定の間隔を開けて対向している。
【0073】短辺側壁部分905は、その先端が液晶パ
ネル30の短辺側側面を超えて、光出射側透明板600
の短辺側側面まで延びている。この短辺側壁部分905
には、光出射側透明板600の短辺側側面と接している
透明板側面用接触面906が形成されている。
【0074】スペーサ933は、一定の厚さの矩形枠と
されているとともに、四周にわたって液晶パネル30
(アクティブマトリクス基板300)および光出射側透
明板600間に介装されるシール部9333を有し、そ
の結果、それらの間の空隙を密閉して外部と遮断してい
る。このシール部9333は、その光出射側の面が光出
射側透明板600の内面側と接触する内面用接触面93
34になっているとともに、短辺側側面が短辺側壁部分
905の透明板側面用接触面906に接している。スペ
ーサ933の長辺側枠部分には光入射側に延びる突出片
9331が形成されている。この突出片9331は、液
晶パネル30の長辺側側面と中枠930に形成された長
辺側壁部分904との間に差し込まれている。また、ス
ペーサ933の長辺側枠部分には光出射側に延びる突出
片9332が形成されている。この突出片9332の内
面側が光出射側透明板600の長辺側側面と接する別の
透明板側面用接触面9335とされ、各透明板側面用接
触面906,9335によって光出射側透明板600が
面内方向に保持される。
【0075】光出射側外枠931は、一定の厚さを持
ち、スペーサ933より薄い矩形枠である。この光出射
側外枠931は、その枠部分の光入射側の表面全体が光
出射側透明板600の外面を中枠930に向けて押圧す
る押圧面9311となっている。また、光出射側外枠9
31の四隅には中枠930の短辺側枠部分の側面に沿っ
て延びる係合爪9312が形成されている。これに対し
て、中枠930の各係合爪9312に対応する位置に
は、これらの係合爪9312を引っ掛け可能な係合突起
9341が形成されている。
【0076】一方、中枠930のシール部901の光入
射側は光入射側透明板500の内面側と接触する内面用
接触面909となっている。この内面用接触面909の
外周側には、光入射側透明板500の四周の側面に沿っ
て延びる壁部分908が設けられ、壁部分908には光
入射側透明板500の側面と接している透明板側面用接
触面910が形成され、この透明板側面用接触面910
によって光入射側透明板500が面内方向に保持されて
いる。
【0077】光入射側外枠932は光出射側外枠931
と同一形状である。すなわち、光入射側外枠932は、
一定の厚さに設けられており、スペーサ933より薄い
矩形枠である。光入射側外枠932は、その枠部分の光
出射側の表面全体が光入射側透明板500の外面を中枠
930に対して押圧する押圧面9321となっている。
また、光入射側外枠932の四隅には中枠930の短辺
側枠部分の厚さ方向に向かって延びる係合爪9322が
形成されている。これに対して、中枠930の各係合爪
9322に対応する位置には、これらの係合爪9322
を引っ掛け可能な係合突起9342が形成されている。
【0078】図9には係合爪9312、9322と係合
突起9341、9342との係合状態が示されている。
この図に示すように、それぞれの外枠931、932に
形成された係合爪9312、9322はそれぞれ矩形開
口9313、9323を有している。これらの係合爪9
312、9322にそれぞれ対応した係合突起934
1、9342は、係合爪9312、9322の矩形開口
9313、9323に引っ掛かり、かつ中枠930の厚
さ方向に垂直な方向においてずれた位置となるように形
成されている。
【0079】(変調装置の組立手順)先ず、液晶パネル
30を中枠930に形成された一対の短辺側壁部分90
5の間に挿入する。この時、液晶パネル30の光入射面
の縁端部分が中枠930の光入射面用接触面902およ
びパネル側面用接触面903に当接するように挿入す
る。このようにすると、液晶パネル30は、光入射面用
接触面902およびパネル側面用接触面903によっ
て、中枠930の所定の位置に配置される。この状態に
おいては、短辺側壁部分905は液晶パネル30の短辺
側側面を超えて、光出射側に延びた状態にある。一方、
長辺側壁部分904の先端は液晶パネルの光出射面とほ
ぼ同じ平面上に位置する。なお、この状態においては、
液晶パネル30は中枠930に対して完全に固定されて
おらず、容易に取り外せるようになっている。
【0080】次に、スペーサ933を、中枠930の短
辺側壁部分305に沿って液晶パネル30の光入射面に
重ね合わせる。この時、スペーサ933に形成された突
出片9331が液晶パネル30の長辺側側面と中枠93
0の長辺側壁部分904の間に差し込まれるようにする
と、スペーサ933が液晶パネル30の光出射面の所定
の位置に配置される。
【0081】そして、光出射側透明板600を中枠93
0の短辺側壁部分905に沿ってスペーサ933に重ね
合わせる。この時、スペーサ933に形成された突出片
9332の間に光出射側透明板600を位置させること
で当該透明板600が所定の位置に配置され、液晶パネ
ル30、中枠930、スペーサ933、および光出射側
透明板600の相互の配列関係が規定された状態とな
る。なお、スペーサ933や光出射側透明板600を重
ねただけの状態では、それらは中枠930に対して完全
に固定されておらず、それらをいつでも取り外しことが
可能である。
【0082】この後、光出射側外枠931に形成された
係合爪9312と中枠930に形成された係合突起93
41とが引っ掛かるように、光出射側外枠931を中枠
930に対して装着する。このようにすると、光出射側
外枠931の押圧面9311によって光出射側透明板6
00の外面(光出射面)がスペーサ933の内面用接触
面9334に向けて押圧され、光出射側透明板600、
スペーサ933、および液晶パネル30の全ての部品が
光出射側から中枠930に対して押しつけられた状態と
なる。この結果、液晶パネル30、スペーサ933、光
出射側透明板600が、中枠930および光出射側外枠
931とによって挟まれた状態で保持される。また、そ
れらの配列関係が維持される。
【0083】光入射側に置いては、先ず、光入射側透明
板500を中枠930に形成されている壁部分908に
よって囲まれた部分に嵌め込み、光入射側透明板500
の内面の縁端部分を中枠930の内面用接触面909に
突き当てる。そして、光入射側透明板500の四周の側
面を壁部分908に形成された透明板側面用接触面91
0に当接する。これにより、光入射側透明板500は中
枠930の所定の位置に配置され、液晶パネル30の光
入射面との間隔が保持される。なお、この状態において
は、光入射側透明板500は中枠930に対して完全に
固定されておらず、容易に取り外し可能な状態である。
【0084】この状態のまま、光入射側外枠932に形
成された係合爪9322と、中枠930に形成された係
合突起9342とが引っ掛かるように、光入射側外枠9
32を中枠930に対して装着する。この結果、光入射
側外枠932の押圧面9321によって光入射側透明板
500が中枠930の内面用接触面909に押圧され、
光入射側透明板500が中枠930および光入射側外枠
932によって挟まれた状態で保持される。また、中枠
930に形成された壁部分908によって、液晶パネル
30の光入射面と光入射側透明板500との間の空隙が
外部から遮断され、密閉される。
【0085】(変調装置の色合成プリズムへの取付構
造)図10(A)には、変調装置40をプリズムユニッ
ト42の色合成プリズム940に取り付ける構造が示さ
れている。なお、ここでは、各液晶ライトバルブ30
R,30G,30Bを構成する変調装置40うち、代表
して液晶ライトバルブ30Rの変調装置40についての
み説明し、ほぼ同様な構成である他の液晶ライトバルブ
30G,30Bの変調装置40に係る説明を省略する。
【0086】変調装置40のゴミ防止部材900は、色
合成プリズム940の光入射面941に接着固定される
固定枠板54に対し、中間枠板55を介して固定される
ようになっている。なお、本例の色合成プリズム940
の光入射面941には赤フィルター23が貼り付けられ
ており、この赤フィルター23の表面に偏光板961が
固定されている。なお、このような赤フィルター23
は、赤色光束の光入射面941にのみ貼り付けられてお
り、緑色、青色光束の入射面には貼られていない。ただ
し、赤色光束の光入射面941にのみフィルタを取り付
けるのは、青色光束の逆光による影響が最も大きいため
であるが、他の光束の逆光による影響が大きい場合に
は、この限りでなく、他の面にフィルタを設けたり、あ
るいは複数の面にフィルタを設けてもよい。
【0087】中間枠板55は、ゴミ防止部材900の光
入射側外枠932(図7)とほぼ同一か、あるいはこれ
より一回り大きく形成された矩形枠であり、光通過用の
矩形開口55aを備えている。この中間枠板55には、
その矩形開口55aの四隅に、枠板表面から垂直に延び
る係合突片55dが形成されている。これに対して、ゴ
ミ防止部材900の側には、各係合突片55dに対応す
る位置に、これらを差し込み可能な係合孔951が形成
されている。本例では、ゴミ防止部材900の第1の光
入射側外枠932と中枠930にそれぞれ形成された貫
通孔から各係合孔951が構成されている。従って、ゴ
ミ防止部材900の各係合孔951に、中間枠板55の
各係合突片55dを合わせて相互に重ね合わせると、各
係合孔951に各係合突片55dが差し込まれた仮止め
状態が形成される。
【0088】一方、固定枠板54も光通過用の矩形開口
54aが形成された矩形の枠板である。また、固定枠板
54に形成されている矩形開口54aは、偏光板961
の光入射面より小さく形成されている。固定枠板54
は、色合成プリズム940の光入射面941に設けられ
た赤フィルター23に接着剤によって固定される。
【0089】この時、偏光板961の周縁にのみ固定枠
板54の接着面54eを設けると、互いの接触面積が限
られていることで接着強度が低下したり、偏光板961
でのみ変調装置40を支持することになるので、偏光板
961が赤フィルター23(光入射面941)から剥が
れてしまう虞れがある。しかし、本例では、図10
(B)に示すように、偏光板961の周縁と赤フィルタ
ー23(光入射面941)とに跨って接着面54eが設
けられているので、接着面積を大きくできるうえ、赤フ
ィルター23にも直に接着でき、接着強度の低下を招い
たり、偏光板961が剥がれる心配がない。
【0090】図10(A)に戻り、固定枠板54の上枠
部分の両隅、および固定枠板54の下枠部分の左右方向
の中央位置には、ねじ孔54cが形成されている。これ
ら3個のねじ孔54cに対応する中間枠板55にもねじ
孔55cが形成されている。対応するねじ孔54c、5
5cに、それぞれ締結用の皿ねじ56を挿入することに
より、固定枠板54に対して中間枠板55が着脱可能に
固定される。なお、本例では、3本の皿ねじ56によっ
て固定枠板54に対して中間枠板55が固定されてい
る。ただし、ねじの本数は限定されることなく、4本以
上であっても良く、また、2本以下であっても良い。一
般には、本数が少ない程、ねじ締結の作業工程が少な
く、製造が楽になる。
【0091】ここで、固定枠板54の下枠部分の左右両
隅には係合突起54bが形成され、これら2個の係合突
起54bに対応する中間枠板55の下枠部分の左右両隅
には係合孔55bが形成されている。従って、皿ねじ5
6により固定するに際しては、固定枠板54の係合突起
54bに対して中間枠板55の係合孔55bを合わせ
て、中間枠板55を固定枠板54の側に押し込めば、中
間枠板55を固定枠板54に仮止めできる。このように
すれば、相互の枠板の位置決め精度を一層向上させるこ
とができる。
【0092】本例の投写型表示装置は、ゴミ防止部材9
00を、固定枠板54に固定した中間枠板55に対して
位置決めするための位置決め手段を備えている。この位
置決め手段は2個の楔57を備えている。この楔57の
傾斜面57aが当接する楔案内面900eが、ゴミ防止
部材900の左右両側面の上下方向の中央位置に形成さ
れている。中間枠板55にゴミ防止部材900を仮止め
すると、楔案内面900eと、これに対峙している中間
枠板55の枠部分との間に楔差し込み溝が構成される。
従って、中間枠板55にゴミ防止部材900を仮止めし
た後に、2個の楔57を、ゴミ防止部材900の左右に
打ち込み、これらの楔57の押し込み量を調整すれば、
ゴミ防止部材900の位置が規定され、ゴミ防止部材9
00に保持されている液晶パネル30の位置決めを行う
ことができる。
【0093】次に、変調装置40を色合成プリズム94
0の光入射面941に取り付ける手順について説明す
る。まず、液晶パネル30、および各透明板500,6
00透明板が保持されたゴミ防止部材900を用意す
る。また、光入射面941に赤フィルター23を介して
偏光板961が固定された色合成プリズム940を用意
する。次に、色合成プリズム940の光入射面941に
固定された赤フィルター23に、固定枠板54を位置決
めして接着固定する。接着剤としては紫外線硬化型接着
剤等を用いることができる。次に、接着固定して固定枠
板54の表面に、中間枠板55を位置決めして、3本の
皿ねじ56によって、当該中間枠板55をねじ止めす
る。しかる後に、ゴミ防止部材900を中間枠板55に
位置決めして、そこに仮止めする。すなわち、中間枠板
55の係合突片55dをゴミ防止部材900の係合孔9
51に一致させ、この状態で、ゴミ防止部材900を中
間枠板55に向けて押し込む。なお、固定枠板54を色
合成プリズム940に接着固定する前に、固定枠板54
と中間枠板55を皿ねじ56で予め一体化しておくと位
置精度が出しやすくなる。
【0094】この後は、位置決め手段として楔57を用
いて、色合成プリズム940の光入射面941に対し
て、液晶パネル30の位置決めを行う。すなわち、2個
の楔57を、ゴミ防止部材900に形成した楔案内面9
00eに沿って、仮止めされているゴミ防止部材900
と中間枠板55の間に差し込む。そして、各楔57の差
し込み量を調整することにより、液晶パネル30のアラ
イメント調整およびフォーカス調整を行なう。
【0095】位置決めができたところで、これらの楔5
7を、接着剤を用いて位置決め対象の部材であるゴミ防
止部材900および中間枠板55に接着固定する。この
場合に使用する接着剤としても、紫外線硬化型の接着剤
を用いることができる。
【0096】ここで、上記の楔57の位置決め作業およ
び楔57の接着固定作業を、工程順序に従ってより詳し
く説明する。
【0097】まず、投写レンズユニット50のフォーカ
ス面内に液晶パネル30のフォーカス面を専用の調整装
置を用いて合わせ込む。この状態で、前述の通り、中間
枠板55の係合突片55dがゴミ防止部材900の係合
孔951に入って形成される隙間に紫外線硬化型の接着
剤を注入し、紫外線照射によって、硬化させて仮固定す
る。次に、中間枠板55とゴミ防止部材900に設けた
楔案内面900eとによって、紫外線硬化型接着剤に楔
57の露出端面から紫外線を照射して接着し、本固定を
行う。液晶ライトバルブ30R、30G、30Bの中央
に配置される液晶ライトバルブ30Gを基準として、同
様に液晶ライトバルブ30R、30Bのフォーカス調整
および相互間の画素合わせ調整をして仮固定および本固
定を行う。
【0098】なお、仮固定作業は、図示しないヘッド板
に色合成プリズム940と投写レンズユニット50を取
り付けた状態で調整装置にセットして行うので、部品個
々の特性に合わせた最適調整が可能となる。また、ゴミ
防止部材900の調整装置へのチャッキングは光入射側
外枠932の外形を基準として行っている。
【0099】液晶ライトバルブ30R以外すなわち液晶
ライトバルブ30G、30Bを構成するゴミ防止部材9
00の色合成プリズム940への取付構造も同一構造で
あるのでその説明は省略する。
【0100】(本実施形態の効果)以上のような本実施
形態によれば、以下のような効果がある。
【0101】すなわち、変調装置40においては、第1
遮光部510,610が液晶パネル30から離間し、ゴ
ミ防止部材900の開口部900a,900bにより近
い位置に設けられているため、液晶パネル30と開口部
900a,900bの縁との間に光が入り込むのを抑え
ることができ、液晶パネル30の縁周りの遮光性を高め
ることができる。従って、光の漏れを防止してドライバ
ICからなるデータ線駆動回路60および走査線駆動回
路70への照射を回避できるから、駆動回路60,70
の誤作動を確実に防止できる。
【0102】また、これに伴って、液晶パネル30内の
データ線駆動回路60および走査線駆動回路70や素子
の表示影を防止することもできる。
【0103】そして、各透明板500,600に設けら
れた第1遮光部510,610で、それらの幅をアクテ
ィブマトリクス基板300と対向基板400とのシール
(接着)位置に関係なく大きくできるため、ゴミ防止部
材900の各開口部900a,900bの設計マージン
を第2遮光部410の位置や幅によらずに大きくでき
る。従って、各開口部900a,900bの内周縁と第
1遮光部510,610の外周縁との間に隙間が生じる
心配がなく、この点からも、液晶パネル30の縁付近の
遮光性能が高められて各駆動回路60,70への光の漏
れをより確実に防止でき、それらの誤作動を防止でき
る。これによって、第2遮光部410の幅を小さくで
き、変調装置40ひいては液晶表示装置1の小型化を促
進できる。
【0104】また、変調装置40は、光入射側透明板5
00、光出射側透明板600、およびこれらの透明板5
00,600と液晶パネル30間の空隙を有する分、各
透明板500,600で生じる熱が液晶パネル30に伝
わりにくくなるため、従来の液晶パネルと比較して温度
上昇が小さく、かつ局部的な温度上昇も起きないので、
温度差に起因する透過率のばらつきや液晶LCの劣化を
防止することができる。
【0105】遮光部510,610の存在により、入射
光による液晶パネル30内における温度上昇をさらに抑
制できる。
【0106】さらに、本実施の形態では特に、第1遮光
部510,610は、表示領域の輪郭線から各透明板5
00,600の縁に至る表示領域を囲む全領域に設けら
れているため、ゴミ防止部材900の各開口部900
a,900bの設計マージンを最大限に拡大することが
できる。このことにより、液晶パネル30の縁付近にお
ける遮光性能が一段と高められ、液晶パネル内の周辺回
路や素子の表示影を防止する効果も非常に高めることが
できる。
【0107】ゴミ防止部材900の各開口部900a,
900bの設計マージンが拡大されていることにおよ
り、プラスチック等の安価な材料から寸法精度を比較的
低くしてゴミ防止部材900を製作でき、経済的であ
る。
【0108】ゴミ防止部材900の各開口部900a,
900bの内周縁、各透明板500,600に設けられ
た第1遮光部510,610の内周縁、および対向基板
400の第2遮光部410の内周縁は、これらの順番で
順次面内方向の内側に入り込んだ位置に設けられている
ため、光入射側透明板500の外面に対して傾いた角度
で入射する光や、光出射側透明板600の外面に対して
傾いた角度で入射する逆光に対しても、液晶パネル30
の縁付近の良好な遮光性を得ることができる。
【0109】また、第1遮光部510,610は、OD
値2以上の光反射膜から構成されているため、第1遮光
部510,610を遮光膜として機能させることができ
る他、各透明板500,600の外側からの液晶パネル
30の周辺領域への入射光を反射させることができる。
つまり、各透明板500,600に第1遮光部510,
610が設けられていない場合と比較して、入射光によ
る液晶パネル30の温度上昇をより効果的に防ぐことが
できる。また、反射光を光源側で再反射することにより
再利用することも可能である。
【0110】光入射側透明板500は、ゴミ防止部材9
00の中枠930に設けられた内面用接触面909、透
明板側面用接触面910によって、中枠930および液
晶パネル30に対する相対的な位置が規定されるから、
液晶パネル30、中枠930、光入射側透明板500を
この順序に重ね合わせた後に、光入射側外枠932を中
枠930に固定すれば、光入射側透明板500の内面側
を光入射側外枠932の押圧面9321によって中枠9
30側に押し付けることができる。このため、液晶パネ
ル30および光入射側透明板500を中枠930および
光入射側外枠932によって確実に保持でき、また、そ
れらの相対的な配置関係も同時に維持できる。
【0111】一方、光出射側透明板600側において
も、スペーサ933の内面用接触面9334、各透明板
側面用接触面906,9335によって同様な効果を得
ることができる。
【0112】さらに、このようなゴミ防止部材900を
用いて、液晶パネル30および各透明板500,600
が保持されているので、部品交換等のリワークの作業性
を向上させることができる。すなわち、液晶パネル30
や各透明板500,600等を接着剤を用いて中枠93
0に固定してしまうと、それらを交換する場合には、中
枠930から各構成部品(液晶パネル30や各透明板5
00,600)を剥がした後に、それらに付着している
接着剤を綺麗に洗浄する工程等が必要となる。しかし、
上記のゴミ防止部材900を用いれば、部品交換時には
各外枠931,932を中枠930から取り外すせば、
液晶パネル30等の各構成部品を容易に取り外すことが
できるので、部品の交換作業を容易に行える。
【0113】各外枠931,932の係合爪9312、
9322にそれぞれ対応した中枠930の係合突起93
41、9342は、中枠930の厚さ方向に垂直な方向
においてずれた位置に形成されているため、それぞれの
係合突起9341、9342の位置が厚さ方向において
一致している中枠を上下型によって成形する必要がな
く、これに伴って異なる形状の外枠を用いる必要もな
い。従って、中枠930自体の成形を容易に行うことが
でき、これと同時に各外枠931,932を同一形状に
して部品の共通化を図れる。
【0114】また、第1遮光部510,610が各透明
板500,600における液晶パネル30に面する側に
設けられているため、それらの第1遮光部510,61
0が殆ど露出しない。従って、第1遮光部510,61
0をCr等の金属遮光膜から構成しても、その腐食や劣
化の等の問題が生じない利点が得られる。
【0115】液晶パネル30は、その四周縁の部分がゴ
ミ防止部材900によって保護された状態にあるので、
液晶パネル30に直接触れて、色合成プリズム940の
側への取付作業を行う必要がない。従って、液晶パネル
30が他の部分に当たる等して破損あるいは欠損してし
まうことを防止できる。また、液晶パネル30の周囲は
ゴミ防止部材900によって覆われているので、外光を
遮断でき、外光に起因した液晶パネル30の誤動作を防
ぐことができる。
【0116】液晶パネル30を保持したゴミ防止部材9
00は、中間枠板55を介して、色合成プリズム940
の光入射面941に対して、ねじ止めされて着脱可能と
なっている。従って、例えば、液晶パネル30に欠陥が
発生した場合には、皿ねじ56を外すという簡単な作業
により、その交換を行なうことができる。また、色合成
プリズム940に対して液晶パネル30が直接に接着固
定されていないので、このような交換時に、色合成プリ
ズム940の側を傷付けてしまうこともなく、しかも高
額の部品を無駄なく使用できる。
【0117】ゴミ防止部材900を備えた変調装置40
は、中間枠板55に仮止め可能である。この仮止め状態
を形成した後に、楔57を用いて、変調装置40と色合
成プリズム940の光入射面941との位置決めを行な
うことができる。このように、仮止め状態を形成できる
ので、別工程で楔57を用いた位置決め作業を簡単に行
なうことができるので、設備のサイクルタイムの向上に
資する。
【0118】ここで、楔57としては、一般にはガラス
製のものを使用することができる。しかし、ゴミ防止部
材900を樹脂成形品とした場合にはガラスに比べて熱
膨張率が大きいため、熱膨張の違いにより楔57がこれ
らの枠板から剥離しやすくなったり、楔57が温度変化
によって破壊される場合がある。これを回避するために
は、楔57をアクリル系等の樹脂成形品とすることが望
ましい。また、楔57をアクリル系の材質にすることに
よって、成形加工ができるため、ガラス剤に比して大幅
にコスト低減を図れる。なお、楔57の素材として紫外
線を透過させる材料を用いることにより、楔57を接着
固定するための接着剤として温度上昇が少なく、硬化時
間の短い紫外線硬化型接着剤を使用することができる。
【0119】また、ゴミ防止部材900に楔案内面90
0eを形成したことにより、その上下端にも別の楔案内
面900f、900gが形成されており、これらの三面
により楔57が案内される。すなわち、この部分に接着
剤を充填して楔57を差し込めば、接着剤の表面張力に
よって楔57はこれらの三面によって案内されながら自
動的に内部に移動する。従って、工程内で遭遇する外乱
に対して強くなり、楔57の装着作業が簡単である。
【0120】色合成プリズム940において、光入射面
941に貼られた赤フィルター23上における固定枠板
54の接着面は、偏光板961の周縁と赤フィルター2
3とに跨って接着面54eが設けられているので、接着
面積を大きくできるうえ、赤フィルター23にも直に接
着でき、接着強度の低下や偏光板961が剥がれるのを
確実に防止できる。
【0121】なお、本実施形態では、中間枠板55に対
するゴミ防止部材900の仮固定に接着剤を用いている
が、この代わりに、半田付け等を用いてもよい。ゴミ防
止部材900等が樹脂製である場合には、接合部分に金
属部材を貼り付けたもの、あるいは、接合部分にメタラ
イズ層を形成したものを用いればよい。
【0122】次に、上記のゴミ防止部材900、中間枠
板55、固定枠板54は、ガラスファイバあるいは炭酸
カルシウムを混入した熱硬化性樹脂の成形品とすること
ができる。このような樹脂素材を用いれば、その熱膨張
係数が一般の樹脂素材に比べてガラスに近くなる。この
ため、色合成プリズム940に貼り合わせた状態におい
て熱変形に起因した画素ずれ等を回避できる。
【0123】ここで、色合成プリズム940に対して固
定枠板54を接着固定するための接着剤としては前述し
たように紫外線硬化型接着剤を用いることができるが、
接着性を向上させるために下地処理材料を塗布すること
が望ましい。すなわち、色合成プリズム940において
は、赤色光束の光入射面941と青色光束の入射面が対
峙している。青色光束は波長が短いので、その一部が色
合成プリズム940の反射膜を透過して反対側の赤色光
束の光入射面941に至る場合がある。このような逆光
が液晶パネル30に入射すると誤動作を起こしてしま
う。本例では、赤色光束の光入射面941に赤フィルタ
ー23が設けられているので、このような逆光を遮断し
て、逆光に起因した液晶パネル30の誤動作を防ぐこと
ができる。しかしながら、このようなフィルタが存在す
ると、それによって、接着固定時の紫外線が遮られて、
固定枠板54を色合成プリズム940の光入射面941
に接着固定するための紫外線硬化型接着剤が紫外線照射
不足の部分が発生するおそれがある。この弊害を回避し
て固定枠板54を確実に光入射面941に接着固定する
ためには、上記のように、これらの接着面に下地処理材
料を塗布しておくこと、および嫌気タイプの接着剤を併
用することが望ましい。勿論、このようなフィルタが存
在しない入射面において同様な処理を施してもよい。
【0124】なお、接着剤としては、紫外線硬化型接着
剤の使用について説明したが、これ以外の接着剤を使用
してもよい。例えば、ホットメルトタイプの接着剤を使
用して、固定枠板54の接着固定、楔57の接着固定を
行うようにすれば、上記のフィルタによる問題を考慮す
る必要がない。
【0125】また、本実施形態では、固定枠板54、中
間枠板55として、フラットな形状のものを用いてい
る。色合成プリズム940の下方には通常、冷却用のフ
ァンが配置されており、冷却風が下から上方に流れるか
ら、この流れに乱れができないようにするためには、フ
ァンの上方位置に整流板を配置することが望ましい。こ
のため、固定枠板54、中間枠板55としてフラットな
ものを使用していることで、整流板の取付位置を液晶ラ
イトバルブ30Rの直下まで延ばすことが可能になり、
従って、冷却風を効果的に下から上に流すことができ
る。そして、これらの枠板の形状が単純なので、部品加
工が容易であり、部品精度も向上するという利点もあ
る。
【0126】これに加えて、位置決め用の楔57を2個
用いるとともに、それらをゴミ防止部材900および中
間枠板55における左右両側の上下方向の中央位置に取
り付けて接着固定している。楔57の接着固定位置が適
切でないと、ゴミ防止部材900、中間枠板55、ある
いは楔57の熱変形に起因して、各部材に過剰な応力集
中が発生するおそれがある。また、そのために、楔57
がゴミ防止部材900あるいは中間枠板55から剥離し
てしまうおそれもある。しかし、上記のように、左右の
中央位置に楔57を接着固定してあり、この部分を中心
として、ゴミ防止部材900および中間枠板55は上下
方向への熱変形が自由である。従って、これらの枠板の
熱変形の拘束度合いが低いので、不所望な応力集中、楔
の剥離等の弊害を回避できる。
【0127】さらに、本例の楔57は、図10(A)か
ら分かるように、その背面57bに2つの盲孔57cを
形成してある。これらの盲孔57cは、楔57を治具を
用いてチャッキングして取り扱う場合において、チャッ
キング用の係合部として機能するものである。このよう
な盲孔57cを形成しておけば、そのチャッキングを簡
単にでき、従って、その取扱操作を簡単にできる。
【0128】なお、本例では楔57の背面にチャッキン
グ時の係合用の盲孔57cを形成してある。チャッキン
グ用の係合部は、これ以外の部材に形成してもよい。例
えば、ゴミ防止部材900の外面に、盲孔等のチャッキ
ング用係合部を形成しても良い。
【0129】〔第2実施形態〕次に、液晶パネル30の
外面側の構成に係る第2実施形態について、図11およ
び図12を参照して説明する。ここに、図11は、図6
に示した第1実施形態の構成において、入射光の入射角
度や強度により起こり得る問題点を説明するための液晶
パネルの端部の断面図であり、図12は、第2実施形態
における液晶パネル30の端部の断面図である。
【0130】図11に示すように、上述した第1実施形
態の構成では、入射光の入射角度や光強度によっては、
ゴミ防止部材900の光入射側開口部900aを介して
表示領域に入射した入射光が第2遮光部410により反
射された後、さらに第1遮光部510により再反射され
て液晶LCに多重反射光Lとして入射する可能性があ
る。この多重反射光Lは、最終的に出射光に混じって画
像劣化を引き起こす原因となる。
【0131】そこで、第2実施形態では、このように遮
光部410,510で多重反射光を発生させないように
以下の如くに構成されている。
【0132】すなわち、図12に示すように、第1遮光
部510を二層構造とし、少なくとも内面側の膜510
bを、OD値2以上の光吸収膜から構成する。他方、外
面側の膜510aについては、同様に光吸収膜から構成
してもよいし、温度上昇を抑制する観点から光反射膜か
ら構成してもよい。このように構成すれば、第1遮光部
510(510a、510b)は、遮光膜として機能す
るとともに、入射光が、対向基板400や第2遮光部4
10等により反射されてなる液晶パネル30内の反射光
や多重反射光Lを吸収する。従って、このような反射光
や多重反射光Lが液晶パネル30から出射されて表示画
像に悪影響を及ぼす事態を未然に防げる。
【0133】なお、第1遮光部510を一層構造の光吸
収膜から構成しても、このような多重反射光を吸収する
ことは可能である。また、他方の第1遮光部610につ
いても同様に、内面側を光吸収膜610bとし、外面側
を光反射膜610aする二層構造から構成したり、全体
を光吸収膜から構成してもよい。
【0134】さらに、図12に示すように、第2遮光部
410を二層構造とし、少なくとも外面側の膜410b
を、OD値2以上の光吸収膜から構成してもよい。他
方、内面側の膜410aについては、同様に光吸収膜か
ら構成してもよい。このように構成すれば、第2遮光部
410(410a、410b)は、遮光膜として機能す
るとともに、入射光を吸収することにより、パネル内で
反射光や多重反射光Lが発生するのを防ぐ。従って、特
に第1遮光部510(510b)と第2遮光部410
(410b)との間で、多重反射光Lが発生して、当該
液晶パネルから出射されて表示画像に悪影響を及ぼす事
態を未然に防げる。
【0135】なお、第2遮光部410を一層構造の光吸
収膜から構成しても、このような多重反射光を吸収する
ことは可能である。また、アクティブマトリクス基板3
00からの入射光(すなわち色合成プリズム940側か
らの反射光)に起因したさらなる多重反射光の発生を防
ぐ場合には、同様に第2遮光部410の内面側を光吸収
膜とする二層構造から構成したり、全体を光吸収膜から
構成してもよい。
【0136】そして、光入射側透明板500の外面に
は、反射防止膜520が形成されている。なお、光出射
側透明板600の外面にも、同様な反射防止膜620が
形成されている。このように構成すれば、各透明板50
0,600の外面に入射する入射光は、反射防止膜52
0,620により、殆ど反射されずに各透明板500,
600を介して液晶LCに入射される。従って、表示領
域における光量損失を低減することができ、表示画像を
明るくすることができる。
【0137】特に、本実施の形態の液晶パネル30を外
装ケース2内に実装する際に、反射防止板等を各透明板
500,600の外面側に配置する必要も無くなる。
【0138】以上説明したように第2実施形態によれ
ば、本発明に独自の第1遮光部510,610を設ける
ことに付随して起こる可能性がある液晶パネルの周辺部
から多重反射光が洩れる不都合を比較的簡単な構成を用
いて未然に防ぐことができ、高画質の画像表示が可能で
あり信頼性の高い液晶パネルを実現できる。
【0139】また、各透明板500,600の外面にお
ける反射を比較的簡単な構成を用いて未然に防ぐことが
でき、高画質の画像表示が可能で信頼性の高い液晶パネ
ルを実現できる。
【0140】なお、前記各実施形態では、アクティブマ
トリクス基板300および対向基板400のそれぞれに
透明板が設けられていたが、いずれか一方の基板の外側
に透明板が設けられた場合でも本発明に含まれる。
【0141】また、ゴミ防止部材900の各外枠93
1,932をプラスチック製でなく、例えば板金のプレ
ス加工によって製作してもよい。すなわち、このような
場合、開口部900a,900bの縁にはプレスの打ち
抜き時にバリが生じ、このバリによって寸法精度がばら
つくこともあるが、このようなばらつきをも本発明の第
1遮光部で吸収できる。
【0142】さらに、本発明の変調装置の電気光学装置
としては、液晶パネルの他、例えば、DMD(Defo
rmable Mirror Display)、SS
LM(Solid State Light Modu
lator)型を適用できる。
【0143】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
電気光学装置の外面に傷や異物が付くのを確実に防止で
きるとともに、電気光学装置の放熱を効率的に行え、か
つ入射光等が駆動回路に照射するのを防いで加熱による
誤作動を防止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の投写型表示装置の外観形状を示す斜視
図である。
【図2】本発明の変調装置を用いた投写型表示装置の光
学系を示す平面図である。
【図3】前記変調装置を構成する液晶パネルを示す平面
図である。
【図4】図2のH−H′線における断面図である。
【図5】(A)は、前記液晶パネルに用いたアクティブ
マトリクス基板のブロック図、(B)はそれにマトリク
ス状に構成された画素群のうちの1つを拡大して示すブ
ロック図である。
【図6】前記変調装置の端部を拡大して示す断面図であ
る。
【図7】前記変調装置の分解斜視図である。
【図8】(A)は、前記変調装置をXZ平面で切断した
ときの断面図、(B)は、YZ平面で切断したときの断
面成図である。
【図9】係合爪と係合突起の係合状態を示す側面図であ
る。
【図10】(A)は、前記変調装置を色合成手段に取り
付ける様子を示す分解斜視図、(B)は、固定枠板と偏
光板の大小関係を示す説明図である。
【図11】前記変調装置における入射光の入射角度や強
度によって起こり得る問題点を説明するための断面図で
ある。
【図12】本発明の第2実施形態に係る 前記変調装置
の端部を拡大して示す断面図である。
【図13】従来技術を示す断面図である。
【符号の説明】
1 投写型表示装置 30 電気光学装置である液晶パ
ネル 40 変調装置 50 投写手段としての投写レン
ズユニット 54 固定枠板 54e 接着面 55 中間枠板 57 位置決め手段としての楔 80 シール材 300 第1電極基板としてのアク
ティブマトリクス基板 400 第2電極基板としての対向
基板 500,600 透明板としての光入射側透
明板および光出射側透明板 510,610 第1遮光部 520,620 反射防止膜 900 ゴミ防止部材 900a,900b 開口部としての光入射側開
口部およ光出射側開口部 901 シール部 909,9334 内面用接触面 906,910,9335 側面用接触面 930 枠体としての中枠 931,932 外枠としての光出射側外枠
および光入射側外枠 940 色合成手段としての色合成
プリズム 941 光入射面 961 偏光板 9311,9321 押圧面 9312,9322 係合爪 9341,9342 係合突起 LC 液晶
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 9/31 H04N 9/31 C Fターム(参考) 2H088 EA14 FA02 HA06 HA08 HA13 HA14 HA18 HA21 HA24 HA28 MA20 2H091 FA05Z FA08X FA08Z FA14Z FA34Y FA41Z GA11 GA13 LA04 LA07 MA07 5C058 AA06 AB01 AB05 AB06 BA30 BA35 BB25 EA26 5C060 BA09 BC05 DA04 HC14 HC16 HC21 HC25 HD02 JA29 JB00 JB06 5G435 AA08 AA11 AA12 BB12 BB17 CC09 CC12 DD02 DD05 EE02 EE03 EE04 EE33 EE47 FF00 FF01 FF05 FF07 FF13 GG01 GG03 GG04 GG08 GG28 GG46 HH03

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画素電極が形成された基板と、この基板
    の周縁部分に設けられた駆動回路とを備えた電気光学装
    置、および当該電気光学装置の少なくとも一方の面に対
    向配置された透明板を有する変調装置であって、 前記電気光学装置と前記透明板との間には空隙が設けら
    れているとともに、この空隙は前記電気光学装置および
    透明板の周縁に沿って外部と遮断され、かつ前記透明板
    の周縁部分には第1遮光部が設けられていることを特徴
    とする変調装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の変調装置において、前
    記電気光学装置を収容可能に設けられた枠体と、この枠
    体に着脱可能に固定される外枠とを含んで構成されたゴ
    ミ防止部材を備え、 このゴミ防止部材の枠体には、前記透明板の内面側と接
    する内面用接触面と、透明板の側面と接する側面用接触
    面と、前記電気光学装置および透明板の対向周縁間に配
    置されて前記空隙を遮断密閉するシール部とが設けら
    れ、 前記ゴミ防止部材の外枠には、前記透明板の外面側を前
    記枠体に向けて押圧可能な押圧面が設けられていること
    を特徴とする変調装置。
  3. 【請求項3】 請求項4に記載の変調装置において、前
    記透明板は前記電気光学装置の光源側およびその反対側
    にそれぞれ設けられ、前記ゴミ防止部材の外枠も前記各
    透明板の外面側にそれぞれに設けられ、これらの外枠は
    同一形状に設けられかつ前記枠体の側面に沿って延びる
    係合爪を備え、前記枠体には前記係合爪のそれぞれに対
    応する係合突起が設けられ、各係合突起は前記枠体の厚
    さ方向に対して直行する向きにずれた位置に形成されて
    いることを特徴とする変調装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の変調装
    置において、前記第1遮光部は、前記変調装置の表示に
    用いられる領域を囲むように連続し、かつ前記表示に用
    いられる領域の輪郭線から前記透明板の端縁に至るよう
    に設けられていることを特徴とする変調装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の変調装
    置において、前記電気光学装置は、互いにシール材を介
    して対向配置された透明な第1電極基板と第2電極基板
    とで構成され、これら第1電極基板および第2電極基板
    の少なくとも一方の電極基板の辺縁部分には第2遮光部
    が設けられ、この第2遮光部の少なくとも外面側は、O
    D(Optical Density)値が2以上の光吸収膜から構成
    されていることを特徴とする変調装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の変調装
    置において、前記第1遮光部の少なくとも外面側は、O
    D値が2以上の光反射膜から構成されていることを特徴
    とする変調装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の変調装
    置において、前記第1遮光部の少なくとも内面側は、O
    D値が2以上の光吸収膜から構成されていることを特徴
    とする変調装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の変調装
    置において、前記透明板の外面には反射防止膜が形成さ
    れていることを特徴とする変調装置。
  9. 【請求項9】 請求項5〜8のいずれかに記載の変調装
    置において、前記ゴミ防止部材には前記透明板の外面側
    の周縁を覆いかつ中央部分に対して開口した開口部が設
    けられ、この開口部の内周縁、その透明板に設けられた
    第1遮光部の内周縁、および前記電気光学装置の第2遮
    光部の内周縁は、これらの順番で順次面内方向の内側に
    入り込んだ位置に設けられていることを特徴とする変調
    装置。
  10. 【請求項10】 光源から出射された光束を複数の色光
    束に分離し、各色光束を変調装置を通して画像情報に対
    応させて変調し、前記変調装置によって変調された各色
    光束を色合成手段によって合成し、前記色合成手段によ
    って合成された光を投写手段を介して投写面上に拡大投
    写する投写型表示装置であって、 前記変調装置は、請求項1〜9のいずれかに記載の変調
    装置であることを特徴とする投写型表示装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の投写型表示装置に
    おいて、前記色合成手段の光入射面に固定される固定枠
    板と、この固定枠板に対して着脱可能に固定される中間
    枠板とを備えているとともに、前記変調装置を構成する
    電気光学装置と透明板との間の空隙がゴミ防止部材で外
    部に対して遮断密閉され、このゴミ防止部材は前記中間
    枠板に固定されることを特徴とする投写型表示装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の投写型表示装置に
    おいて、前記中間枠板に対する前記ゴミ防止部材の取付
    位置を規定することで前記変調装置の位置決めを行える
    ように設けられた位置決め手段を備えていることを特徴
    とする投写型表示装置。
  13. 【請求項13】 請求項11または請求項12に記載の
    投写型表示装置において、前記色合成手段の前記光入射
    面には偏光板が設けられるとともに、この偏光板の周縁
    と前記光入射面とに跨って前記固定枠板用の接着面が設
    けられていることを特徴とする投写型表示装置。
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