JP2002195558A - セラミックスヒータ型グロープラグ - Google Patents

セラミックスヒータ型グロープラグ

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JP2002195558A JP2001104734A JP2001104734A JP2002195558A JP 2002195558 A JP2002195558 A JP 2002195558A JP 2001104734 A JP2001104734 A JP 2001104734A JP 2001104734 A JP2001104734 A JP 2001104734A JP 2002195558 A JP2002195558 A JP 2002195558A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】セラミックスヒータ6の正極側リード線68と
電極取り出し金具12、およびセラミックスヒータ6の
外周面と金属製外筒8の内周面をロウ付けにより接合す
る場合に、セラミックスヒータ6の端面6bにロウ材が
残らないようにして、電極取り出し金具12と金属製外
筒8との短絡を防止する。 【解決手段】セラミックスヒータ6の一方の端部側を金
属製外筒8内に挿入する。そして、金属製外筒8内に位
置するセラミックスヒータ6の端面6bに電極取り出し
金具取付け孔12cを形成し、この取付け孔内6cに発
熱体64の正極側リード線68を露出させておく。その
後、この取行け孔6c内に電極取り出し金具12の先端
12aを挿入し、セラミックスヒータ6と金属製外筒8
との間、およびセラミックスヒータ6の取付け孔6cと
電極取り出し金具12の間を同時に銀ロウ付けする。セ
ラミックスヒータ6の端面6bが球面状なので、溶けた
ロウ材が外周側に流れて端面6b上に残らない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、ディーゼルエンジ
ンの始動補助用として使用されるグロープラグに係り、
特に、発熱体としてセラミックスヒータを用いたセラミ
ックスヒータ型グロープラグに関するものである。
【0002】
【従来の技術】絶縁性セラミックス中に、高融点金属
(例えばタングステン等)のコイルや導電性セラミック
ス等の発熱体を埋設し、または導電性セラミックスの発
熱体の一部を露出させる等、絶縁性セラミックスと発熱
体としての無機導電体とを複合して形成したセラミック
スヒータを、金属製外筒内にロウ付けにより固定し、前
記発熱体の負極側のリード線を絶縁性セラミックスの側
面から取り出して金属製外筒に接続するとともに、正極
側のリード線を、絶縁性セラミックスの前記発熱体が埋
設された位置と逆の端面側で電極取り出し金具の一端に
接続し、さらに、この電極取り出し金具の他端に外部接
続端子を接続するように構成したセラミックスヒータ型
グロープラグが従来から知られている。
【0003】ところで、近年、排気ガスの規制に対応す
るため、ディーゼルエンジンの燃焼方式が、副燃焼室を
有するタイプから、直接噴射型、いわゆる直噴型に移行
し、さらに、マルチバルブ化が行われてきている。この
ような直接噴射型のディーゼルエンジンに用いるグロー
プラグは、シリンダヘッドの壁面を通って主燃焼室に臨
むため、副燃焼室を予熱するタイプに比べて全長を長く
し、しかも、細径にすることが必要である。
【0004】さらに、シリンダヘッドの強度を確保する
ためにシリンダヘッドの厚さを大きくするとともに、バ
ルブ孔、噴射ノズル取付け孔およびグロープラグ取付け
孔の間隔をそれらの干渉防止のために確保する必要があ
る。そのため、グロープラグを装着する挿入孔が非常に
細く、しかも、長くなってきており、それに合わせてグ
ロープラグも非常に細長く形成する必要がある。
【0005】前述のようなグロープラグの長尺化の要求
に応えるとともに、セラミックスヒータの全長を短縮し
てコストダウンを図るために、セラミックスヒータを、
その発熱体が埋設されている発熱部を外部に突出させる
ようにして金属製外筒の一端側に固定するとともに、電
極取り出し金具が接続されている他端側は金属製外筒の
内部に位置するようにした構造のグロープラグが提案さ
れている。
【0006】前記のような構造のグロープラグは、図5
に示す工程により、セラミックスヒータ6の内部に埋設
された発熱線64(その一端に接続された正極側リード
線68)と電極取り出し金具12との接続、およびセラ
ミックスヒータ6と金属製外筒8との接合を、ロウ付け
によって行うことが一般に行われている。これら各部材
6,8,12をロウ付けする場合の工程について図5
(a)、(b)、(c)により説明する。先ず、セラミ
ックスヒータ6および金属製外筒8をロウ付け治具14
に取付けて位置あわせをし、電極取り出し金具12の一
端12aをセラミックスヒータ6の上部の端面6bに開
口している取付け孔6c内に挿入した後、所定量の銀ロ
ウ26を、線材をコイル状に巻いた状態にして、セラミ
ックスヒータ6の平坦な上部側端面6b上に挿入し(図
5(a)参照)、水素雰囲気中で900℃に加熱する。
【0007】900℃に加熱すると、セラミックスヒー
タ6の上部側端面6b上に載っている銀ロウ材26が溶
けて(図5(b)参照)、セラミックスヒータ6と金属
製外筒8との間の隙間、およびセラミックスヒータ6の
取付け孔6cと電極取り出し金具12の先端部12aと
の間の隙間に流れ込み、これらが接合される(図5
(c)参照)。このように正常に銀ロウ付けが行われて
接合された場合には、セラミックスヒータ6の上部側端
面6b上には銀ロウ26が残らず、すべてが前記隙間に
流れ込む。
【0008】一方、ロウ付けが正常に行われなかった場
合には、セラミックスヒータ6の上部側端面6b上に挿
入されたコイル状の銀ロウ材26が溶けても、セラミッ
クスヒータ6と金属製外筒8との間の隙間や、セラミッ
クスヒータ6の取付け孔6cと電極取り出し金具12と
の間の隙間に全部流れ込まず、一部がそのままセラミッ
クスヒータ6の上部側端面6b上に残ってしまう。この
ようにロウ付けが正常に行われずに、銀ロウ26がその
ままセラミックスヒータ6の端面6b上に残ってしまう
と、電極取り出し金具12と金属製外筒8との短絡が生
ずるという問題があった。
【0009】そこで、本発明の発明者等は、前記課題を
解決するために、ロウ付けを行う際に、溶けたロウ材
が、セラミックスヒータの外周面と金属製外筒の内周面
との間の隙間、およびセラミックスヒータの取付け孔と
電極取り出し金具との間の隙間に確実に流れ込むような
最適な条件を選択し、セラミックスヒータの端面上にロ
ウ材が残ることがなく、電極取り出し金具と金属製外筒
とが短絡を起こすことを防止できるセラミックスヒータ
型グロープラグを発明し、すでに出願をした(特願20
00−223984号)。
【0010】前記出願に係る発明では、セラミックスヒ
ータの電極取り出し金具取付け側の端面が平坦である
が、金属製外筒の内径と電極取り出し金具の外径との間
に一定の関係が存在する場合には、ロウ付けをした際
に、セラミックスヒータの端面上にロウ材が残ることが
なく、金属製外筒と電極取り出し金具との絶縁性を基本
的には確保することができ、これら両者の短絡が生じる
ことはない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記発明
では、セラミックスヒータの上端面が平坦であるため、
例えば、金属製外筒の内径を小さくした場合には、各部
材の寸法やロウ付け条件のばらつき等によってはセラミ
ックスヒータの前記端面上にロウ材が残ってしまう場合
があった。
【0012】本発明は前記課題を解決するためになされ
たもので、電極取り出し金具とセラミックスヒータ、お
よびセラミックスヒータと金属製外筒との間をロウ付け
により接合した場合に、セラミックスヒータの電極取り
出し金具取付け側の端面にロウ材が残ってしまうことが
なく、電極取り出し金具と金属製外筒との間に短絡が生
じるおそれのないセラミックスヒータ型グロープラグを
提供することを目的とするものである。
【0013】さらに、前述のようにセラミックスヒータ
と金属製外筒とはロウ付けにより接合されており、この
ロウ材は50〜100ミクロン程度の厚さの薄膜状にな
っている。金属製外筒の線膨張係数がセラミックスヒー
タの線膨張係数より非常に大きいことにより、グロープ
ラグの発熱時に金属製外筒とセラミックスヒータとの間
に位置ずれを起こさせようとする力が発生する。そし
て、この薄膜状のロウ層がその力の緩衝層として機能し
ている。
【0014】従来のセラミックスヒータでは、発熱体の
負極をタングステン等のリード線を介してセラミックス
ヒータの側面に露出させて銀ロウ層に接合しているが、
この部分の接合強度が小さい場合には、グロープラグの
発熱時に金属製外筒とセラミックスヒータとの間に生じ
る力によりリード線とロウ層との間に滑りや摩擦が生じ
て、負極と金属製外筒との導通性の信頼性が損なわれる
おそれがある。他方、この部分の接合強度が非常に強い
場合には、発熱時の力がこの部分に集中してリード線が
断線するおそれがあるという問題があった。
【0015】従って、他の発明の目的は、セラミックス
ヒータの発熱体の一方の極(負極)と金属製外筒とを、
充分な厚さのある銀ロウにより確実な接合を行うととも
に、完全な導通性を確保することが出来るセラミックス
ヒータ型グロープラグを提供するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係るセラミック
スヒータ型グロープラグは、絶縁性セラミックスと無機
導電体で形成したセラミックスヒータと、このセラミッ
クスヒータの端部内でその発熱体の一方の極に電気的に
接続された電極取り出し金具と、前記セラミックスヒー
タの発熱体側先端部を外部に突出させるとともに、電極
取り出し金具接続側の端部を内部に収容した状態で固定
された金属製外筒とを備えており、前記発熱体の一方の
極と電極取り出し金具、およびセラミックスヒータと金
属製外筒とをそれぞれロウ付けによって接合したもので
あって、特に、前記セラミックスヒータの、電極取り出
し金具接続側の端面を凸形状としたことを特徴とするも
のである。
【0017】また、請求項2に記載の発明は、前記セラ
ミックスヒータの、電極取り出し金具接続側の端面を球
面状に形成したことを特徴とするものである。
【0018】さらに、請求項3に記載の発明は、前記セ
ラミックスヒータの、電極取り出し金具接続側の端面を
テーパ状に突出形成したことを特徴とするものである。
【0019】また、請求項4に記載の発明は、前記セラ
ミックスヒータの、電極取り出し金具接続側の端面を段
部を有する凸形状に形成したことを特徴とするものであ
る。
【0020】請求項1ないし請求項4に記載の発明で
は、セラミックスヒータの金属製外筒内に位置している
電極取り出し金具取付け側の端面が凸形状をしているの
で、ロウ付けを行うと、溶けたロウ材はその凸面上を低
い方に流れていき、電極取り出し金具の接続されている
前記端面の中央部に残ることはない。従って、正極(電
極取り出し金具)と負極(金属製外筒)との絶縁性を確
保することができる。
【0021】また、請求項5に記載の発明は、前記セラ
ミックスヒータの発熱体の他方の極を、前記凸形状部の
表面に露出させるとともに、ロウ付けによりこの露出部
と前記金属製外筒との電気的接続を行ったことを特徴と
するものである。
【0022】また、請求項6に記載の発明は、前記セラ
ミックスヒータの発熱体の他方の極を、接続用の導電体
を介して、電極取り出し金具接続側の端面に露出させた
ことを特徴とするものである。
【0023】また、請求項7に記載の発明は、前記一方
の極を前記端面の頂部で電極取り出し金具に接続し、他
方の極をその外周の金属製外筒寄りに露出させたことを
特徴とするものである。
【0024】請求項5ないし請求項7に記載の発明によ
れば、発熱体の前記他方の極を凸形状部に露出させてい
るので、他方の極と金属製外筒との間に充分な厚さのロ
ウ層を形成することができ、他方の極(負極)と金属製
外筒との電気的接続の信頼性を向上させることができ
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態によ
り本発明を説明する。図1は本発明の一実施の形態に係
るセラミックスヒータ型グロープラグ(全体を符号1で
示す)の縦断面図である。このグロープラグ1のハウジ
ング2はほぼ円筒状をしており、その内部の孔4は、図
の左側のセラミックスヒータ固定側が中径部4a、図の
右側の外部接続端子固定側が大径部4c、これら中径部
4aと大径部4cの間が小径部4bである段付きの軸方
向孔になっている。
【0026】前記ハウジング2の内部孔4(段付きの軸
方向孔)の中径部4a内には、セラミックスヒータ6が
ロウ付けにより接合された金属製外筒8が挿入され、こ
の金属製外筒8の外周面の一部が圧入またはロウ付け等
によりこのハウジング2に固定されている。金属製外筒
8は、内部側の端面8aがハウジング2の内部孔4の中
径部4aと小径部4bとの間の段部4dに当接して位置
決めが行われる。
【0027】セラミックスヒータ6は、例えばその本体
部を構成するセラミックス絶縁体62の内部に、高融点
金属(例えばタングステン(W)等)をコイル状にした
発熱線(発熱体)64が埋め込まれた発熱部6aを有し
ており、この発熱部6aが、前記金属製外筒8の先端8
bから外部へ突出するとともに、この発熱部6aから遠
い側の端面6bが金属製外筒8の内部に位置している。
セラミックスヒータ6の金属製外筒8内に位置する端面
6bは、この実施の形態では球面状をしている。この球
面状の端面6bは、セラミックス絶縁体62をホットプ
レスにより成形した後、研削加工等によって形成され
る。なお、前記セラミックスヒータ6の発熱部6aは、
導電性セラミックスの発熱体あるいはシート状の発熱体
等を用いることもできる。
【0028】前記セラミックスヒータ6の内部に埋め込
まれたコイル状発熱線64の一端64aに負極側のリー
ド線66が接続されるとともに、他端64bに正極側の
リード線68が接続されている。負極側のリード線66
は、金属製外筒8の内部側でセラミックス絶縁体62の
外面に露出して金属製外筒8の内面にロウ付けにより電
気的に接続されている。一方、正極側のリード線68
は、先端部68aがセラミックスヒータ6の前記端面6
b側に伸びており、セラミックスヒータ6の内部で電極
取り出し金具12の一端12aに接続されている。
【0029】前記電極取り出し金具12の一端12aを
セラミックスヒータ6の正極側リード線68の先端68
aに接続する場合には、セラミックスヒータ6の前記端
面6bに電極取り出し金具取付け孔6cを形成し(後に
説明する図4(a)参照)、この電極取り出し金具取付
け孔6c内に前記正極側リード線68の先端部68aの
側面を露出させておく。そして、この電極取り出し金具
取付け孔6c内に電極取り出し金具12の先端部12a
を挿入し、ロウ付け(銀ロウ付け)することにより、セ
ラミックスヒータ6の正極側リード線68と電極取り出
し金具12とを電気的に接続する。
【0030】前記セラミックスヒータ6と金属製外筒
8、およびセラミックスヒータ6の正極側リード線68
と電極取り出し金具12とを銀ロウ付けにより接合する
工程について、図4(a)、(b)、(c)により説明
する。先ず、金属製外筒8内にセラミックスヒータ6を
挿入し、これら金属製外筒8とセラミックスヒータ6と
をロウ付け治具14内に取り付けて位置合わせをする。
セラミックスヒータ6と金属製外筒8とを位置決めをし
た状態では、セラミックスヒータ6の先端の発熱部6a
は金属製外筒8の外部に突出し、前記電極取り出し金具
12が接続される逆の端面6b(上端部)は金属製外筒
8の内部に位置している。
【0031】なお、前記セラミックスヒータ6のロウ付
けを行う部分(その外周面と、電極取り出し金具取付け
孔6cの内周面)には、前記出願(特願2000−22
3984号)に係る発明と同様に、表面処理を行ってい
る。例えば、前記部分に金属Ni層を形成する。つま
り、セラミックスヒータ6の前記部分に、Niペースト
を塗布した後、メタライジング処理、すなわち、950
度程度の温度で焼いて、ペースト中の金属成分(Ni)
を金属被膜化する処理を行う。
【0032】次に、セラミックスヒータ6の端面6bに
形成されて、正極側リード線68の先端部68aの側面
が露出している電極取り出し金具取付け孔6c内に、電
極取り出し金具12の一端12a挿入する。その後、線
状の銀ロウ26を、外径が前記金属製外筒8の内径とほ
ぼ同じぐらいの外径を有するコイル状に巻き、金属製外
筒8の内部に挿入してセラミックスヒータ6の前記端面
6b上に載せる(図4(a)参照)。この状態にして水
素雰囲気中で900℃に加熱することにより、銀ロウ2
6が溶けて(図4(b)参照)、セラミックスヒータ6
の外周面と金属製外筒8の内周面との間の隙間や、セラ
ミックスヒータ6の端面6bに形成された取付け孔6c
の内面と電極取り出し金具12の外面との間に流れ込み
ロウ付けが行われる(図4(c)参照)。なお、真空雰
囲気中で銀ロウ付けを行うようにしても良い。
【0033】この実施の形態に係るセラミックスヒータ
型グロープラグ1のセラミックスヒータ6と、金属製外
筒8および電極取り出し金具12とを銀ロウ付けする
と、溶けた銀ロウ26が、前述のように電極取り出し金
具取付け孔6cの内部および、セラミックスヒータ6と
金属製外筒8の内面との間の隙間に流れ込み、たとえ、
セラミックスヒータ6の端面6b上にロウ材が残りそう
な場合でも、球面状の端面6bの傾斜のため重力により
外周側に流れて前記隙間内に流れ込んでしまうので、セ
ラミックスヒータ6の端面6b上に銀ロウ26が残るこ
とがない。従って、金属製外筒8と電極取り出し金具1
2との絶縁性が確保され、これら両者8,12が短絡す
るおそれがない。
【0034】前記のようにロウ付けを行って、絶縁性セ
ラミックス62の内部に埋設されたコイル状発熱線64
の正極側リード線68に電極取り出し金具12が接続さ
れるとともに、その外周面に金属製外筒8が接合された
セラミックスヒータ6が、シリンダヘッドへの取付金具
となる筒状のハウジング2内に、挿入されて固定され
る。
【0035】ハウジング2の内部孔4の大径部4c内に
は、外部接続端子18の外周面に一体的に固定された絶
縁部材(絶縁ブッシュ)20が挿入され、ハウジング2
の端部2aをかしめることにより固定されている。この
外部接続端子18の外周には、綾目ローレット等の凹凸
が形成されて、絶縁性樹脂製の絶縁ブッシュ20が固着
されている。この外部接続端子18は、軸芯部を貫通す
る軸方向貫通穴18aが形成されており、この貫通穴1
8a内を、先端12aが前記セラミックスヒータ6の正
極側リード線68に接続された電極取り出し金具(電極
取り出し線)12が挿通され、その末端部12bが外部
側の端面18b(図1の右端)にロウ付けまたはかしめ
等により電気的に接続されている。さらに、ハウジング
2のかしめられた端部2aの外側には、ワッシャ状の絶
縁部材22を嵌合させ、アルミ製のナット24を外部接
続端子18の締め付けねじ部18cに締結している。
【0036】図2は、第2の実施の形態に係るセラミッ
クスヒータ型グロープラグの要部を拡大して示す縦断面
図であり、前記第1の実施の形態とはセラミックスヒー
タ6の形状だけが異なっており、その他の部分は同一の
構成なので、同一の部分には同一の符号を付してその説
明を省略する。
【0037】この実施の形態のセラミックスヒータ6の
端面6bは、その内部に埋め込まれた正極側リード線6
8と電極取り出し金具12とを接続する電極取り出し金
具取付け孔6cが形成されている中央部6baが平坦で
あり、その周囲6bbがテーパ状になっている。この構
成のセラミックスヒータ6も、前記第1の実施の形態と
同様の手順(図4参照)により正極側リード線68と電
極取り出し金具12、およびセラミックスヒータ6の外
周面と金属製外筒8の内周面とがロウ付けによって接合
される。そして、ロウ付けを行った後に、セラミックス
ヒータ6の端面6b上には、前記実施の形態と同様に銀
ロウ26が残ってしまうことがなく、電極取り出し金具
12と金属製外筒8との短絡が起こることを防止するこ
とができる。
【0038】図3は、第3の実施の形態に係るセラミッ
クスヒータ型グロープラグ1の要部を拡大して示す縦断
面図であり、セラミックスヒータ6の端面6bの形状だ
けが前記各実施の形態の構成と異なっている。この実施
の形態のセラミックスヒータ6の端面6bは、段付き形
状になっている。つまり、前記電極取り出し金具12が
接続される中央部6bcが、小径の平坦な突出部になっ
ており、その周囲の金属製外筒8側6bdは一段低い平
坦面になっている。この実施の形態のセラミックスヒー
タ型グロープラグ1も、前記各実施の形態と同様の工程
で、セラミックスヒータ6と電極取り出し金具12、お
よびセラミックスヒータ6と金属製外筒8とのロウ付け
が行われ、同様の効果を奏することができる。
【0039】なお、セラミックスヒータ6の電極取り出
し金具取付け側の端面6bの形状は、図示のものに限定
されるものではなく、中央部寄りの電極取り出し金具1
2との接続部が突出し、その外周側の金属製外筒8寄り
の部分が前記突出した部分よりも低くなっていればよ
い。
【0040】図6は第4の実施の形態に係るセラミック
スヒータ型グロープラグ1の要部を拡大して示す縦断面
図であり、セラミックスヒータ6の発熱体64の負極側
を取り出す構成が前記各実施の形態と異なっている。前
記各実施の形態では、発熱体64の負極側リード線66
の端部をセラミックスヒータ6の側面(外周面)に露出
させ、銀ロウを介して金属製外筒8の内面に接合してい
たが、この実施の形態では、負極側リード線66の端部
66aを、前記第1の実施の形態(図1参照)と同様の
形状をしているセラミックスヒータ6の球面状の端面6
bに露出させている。
【0041】そして、球面状の端面6bと金属製外筒8
の内面との間の空間内に銀ロウ30が充填されており、
この銀ロウ30を介して負極側リード線66と金属製外
筒8とが電気的に接続されている。なお、図4に示す工
程で銀ロウ付けを行う際に、球面状の端面6b上に充填
された銀ロウ30は、この端面6bに露出している負極
側リード線66の先端66aを覆うが、電極取り出し金
具12と正極側リード線68とが接続されている球面の
頂部6beには銀ロウ30が残らないことはいうまでも
ない。
【0042】この実施の形態の構成によれば、負極側リ
ード線66と金属製外筒8との接合部分のロウ材の厚さ
を充分に確保することが出来るので、グロープラグ発熱
時にそのロウ層により金属製外筒8とセラミックスヒー
タ6との熱膨張の差を吸収することができ、従って、負
極側リード線66と金属製外筒8との電気的接続の信頼
性を確保することができる。また、従来の構成のように
負極の取り出し部付近に応力集中が発生しないので、セ
ラミックスヒータ6の亀裂発生の原因となることもな
い。さらに、セラミックスヒータ6の外周面を研削加工
等行うときに、外周面に負極部分が位置していないので
加工時に破損するおそれがなくなった。
【0043】また、グロープラグの発熱時には、セラミ
ックヒータ6と金属製外筒8とのロウ付け部分は大きな
温度勾配が生じ、セラミックヒータ6の発熱部6aに近
い先端部側は、温度が高くなるため、セラミックヒータ
6と金属製外筒8とに軸方向の大きな相対変位が生じる
とともに、その部位の銀ロウが流動化傾向を示すことか
ら、セラミックスヒータ6が金属製外筒8の内部側に移
動するいわゆる入り込み現象が発生するが、前記のよう
に球面状の端面6bと金属製外筒8の内面との間に厚い
ロウ層(符号30で示す部分)が形成されることによ
り、前記セラミックスヒータ6の入り込み現象を抑制す
ることができる。しかも、セラミックスヒータ6と金属
製外筒8との寸法公差により、銀ロウ付けに必要な銀ロ
ウの量の変動が生じても、前記部分に厚いロウ層が形成
されることから、銀ロウの不足等が抑制でき、安定した
ロウ付けを行うことが出来る。さらに、前記第1の実施
の形態と同様に、セラミックスヒータ6の球面状の端面
6bの頂部6be付近、つまり電極取り出し金具12の
接続部の周辺には銀ロウが残ることがないので、電極取
り出し金具12と金属製外筒8との絶縁性を確保するこ
とが出来る。
【0044】図7は第5の実施の形態に係るセラミック
スヒータ型グロープラグ1の要部を示すもので、図6に
示す実施の形態とは、セラミックスヒータ6の金属製外
筒8内に位置する端面6bの形状だけが異なっている。
すなわち、この実施の形態では、セラミックスヒータ6
の端面6bの形状が、正極側リード線68と電極取り出
し金具12とを接続する電極取り出し金具取付け孔6c
が形成されている中央部6baが平坦であり、その周囲
6bbがテーパ状になっている。
【0045】そして、この実施の形態では、前記テーパ
状の面6bbに、負極側リード線66の先端部66aが
露出し、この露出した先端部66aを覆う高さまで銀ロ
ウ30が充填されている。なお、この銀ロウ30が、中
央の平坦部6baには達していないことは勿論である。
この実施の形態の構成でも、前記第4の実施の形態と同
様の効果を奏することができる。また、図示はしない
が、セラミックスヒータの端面を前記第3の実施の形態
(図3参照)と同様の段付き形状にして、周囲の金属製
外筒側の一段低い平坦面に負極側のリード線の先端を露
出させ、中央の突出部に達しない高さまでロウ材を充填
するようにしても良い。
【0046】図8は第6の実施の形態の要部を示す図で
あり、この実施の形態のセラミックスヒータ6は図7に
示す第5の実施の形態と同様に、その端面6bの形状
が、正極側リード線68と電極取り出し金具12とを接
続する電極取り出し金具取付け孔6cが形成されている
中央部6baが平坦であり、その周囲6bbがテーパ状
になっている。そして、この実施の形態では、負極側リ
ード線66の先端を直接テーパ面6bbに露出させず、
無機導電体32を介して取り出している。また、前記実
施の形態と同様に、テーパ面6bbに露出している無機
導電体32を覆う高さまで銀ロウ30を充填している。
この実施の形態でも、前記第4および第5の実施の形態
と同様の効果を奏することができる。
【0047】また、前記段落0031で説明したよう
に、セラミックスヒータ6のロウ付けを行う部分には、
メタライジング処理を行っている。一般的には、セラミ
ックスヒータ6の外周面のロウ付けを行う部分(図9
(b)の範囲Aで示す部分)と電極取り出し金具取付け
孔6cとにNiペーストを塗布した後加熱して、ペース
ト中の金属成分(Ni)を金属被膜化する。なお、メタ
ライジング処理はNiメタライジングに限るものではな
く、例えば、活性金属としてTiを含むAg−Cu系の
活性銀ロウ等によるメタライジングは、強固な結合を行
いうるメタライジング層が得られるので望ましい。
【0048】ところで、前記第1ないし第3の実施の形
態では、いずれもセラミックスヒータ6の外周面に負極
側リード線66を取り出しているが、第4ないし第6の
実施の形態では、金属製外筒8に直接接合するセラミッ
クスヒータ6の外周面に負極を取り出さず、凸形状部の
表面である端面6b(球面部またはテーパ面)に負極を
露出させているので、セラミックスヒータ6の外周面の
メタライジング処理と、負極取り出し部(負極側リード
線66の先端66aまたは前記無機導電体32が露出す
る部分)のメタライジング処理との種類を容易に変える
ことができる。例えば、セラミックスヒータ6の、負極
取り出し部(図9(c)の範囲Bで示す部分)には導通
性のNiあるいは活性銀ロウメタライジング処理を行
い、範囲Aにはガラス皮膜処理などの表面処理を行うこ
とにより、銀ロウ付けに適した界面処理と、導通に適合
した処理とを、それぞれの目的に応じて設定するとこと
ができ、全体としての品質を向上させることができる。
【0049】前記メタライジング処理をしたセラミック
スヒータ6と金属製外筒8および電極取り出し金具12
とを接合する銀ロウ付けの工程について図10により説
明する。この例では、図9(c)に示すように、金属製
外筒8に直接接合される外周面(A)と負極側リード線
66が露出しているテーパ面6bbの一部(B)とに異
なる種類のメタライジング処理をしたセラミックスヒー
タ6を、金属製外筒8内に挿入し、ロウ付け治具14内
に取り付けて位置決めする。さらに、正極側リード線6
8の先端部の側面が露出している電極取り出し金具取付
け孔6c内に、電極取り出し金具12の一端を挿入す
る。
【0050】その後、線状の銀ロウ26をコイル状に巻
き、セラミックスヒータ6の前記端面6b上に載せる。
この状態にして、真空雰囲気中で900℃に加熱して3
0分間保持することにより、銀ロウ26が溶けて前記セ
ラミックスヒータ6の外周面と金属製外筒8の内周面と
の間、および、電極取り出し金具取付け孔6c内に流れ
込みロウ付けが行われる。なお、真空雰囲気中ではなく
水素雰囲気中でロウ付けを行うようにしても良い。
【0051】前記ロウ付けを行う際の銀ロウ26は、溶
けて前記各部分に流れ込んだ後にテーパ面6bbと金属
製外筒8の内面との間の空間に残る量が、セラミックス
ヒータ6の前記端面6bの中央に形成されている平坦部
6baまで達することはなく、しかも、負極側リード線
66の先端が露出している位置よりも上まで充填される
量に設定される。
【0052】前記各実施の形態では、セラミックスヒー
タ6の発熱体64の正極側リード線68を、セラミック
スヒータ6の端部内で電極取り出し金具12に接続して
外部に取り出している。このようにセラミックスヒータ
6の端面6bに取付け孔6cを設けその取付け孔6c内
で正極側リード線68と電極取り出し金具12との接続
を行う場合には、セラミックスヒータ6に形成できる取
付け孔6cの大きさに限界があり、電極取り出し金具1
2の線径を大きくすることができず、剛性をもたせるこ
とができない。
【0053】そこで、図11に示す第7の実施の形態の
ように、セラミックスヒータ6の正極側を、電極取り出
し用リード線34によって外部に取り出し、この電極取
り出し用リード線34に剛体の電極取り出し金具12を
接続し、これらリード線34と電極取り出し金具12と
の接続部Cを金属製外筒8の内部に収容して、耐熱性絶
縁粉体を充填してスエージング加工を行うことにより、
高密度化した絶縁体を介して電極取り出し金具12を金
属製外筒8に固定する構成にすれば、剛性のある電極取
り出し金具12を介して外部接続端子に連結することが
できる。
【0054】この第7の実施の形態では、セラミックス
ヒータ6の金属製外筒8内に位置している端面6bが、
第5の実施の形態(図7参照)と同様にテーパ状の面6
bbを有しており、発熱体64の負極側リード線66
は、このテーパ面6bbに露出している。そして、この
テーパ面6bbと金属製外筒8の内面との間の空間に銀
ロウ30が充填されて、負極側リード線66と金属製外
筒8とが電気的に接続されている。一方、正極側リード
線68は、セラミックスヒータ6の内部で電極取り出し
用リード線34の一端34aに接続され、さらに、この
電極取り出し用リード線34の他端34bは、剛体の電
極取り出し金具12に接続されている。なお、この電極
取り出し用リード線34は、前記各実施の形態の電極取
り出し金具12も同様であるが、細径のNi線またはN
iメッキ軟鋼線等が用いられており、この端部34bを
コイル状に形成し、このコイル部34b内に電極取り出
し金具12の先端部12aが挿入されて固定されてい
る。
【0055】次に、スエージング加工により前記電極取
り出し金具12を金属製外筒8に固定する工程について
簡単に説明する。セラミックスヒータ6の正極用リード
線68と電極取り出し用リード線34を接合するととも
に、セラミックヒータ6を金属製外筒8のセラミックヒ
ータ固定側の端部8a寄りにロウ付けによって固定す
る。このとき、セラミックヒータ6の発熱部6a側は金
属製外筒8の外部に露出させておくことは勿論である。
そして、金属製外筒8の開口部8cから電極取り出し金
具12の先端部12aを挿入して、電極取り出し用リー
ド線34のコイル部34b内に嵌合させてこれら両者3
4、12を連結する。セラミックヒータ6が固定される
金属製外筒8は、セラミックヒータ6が固定されている
側と逆の電極取り出し金具12の固定側に大径部8bが
形成された段付き形状となっており、電極取り出し用リ
ード線34と電極取り出し金具12との接続部Cは、こ
の大径部8b内に位置している。
【0056】段付き形状の金属製外筒8内にセラミック
ヒータ6を固定した後、金属製外筒8の大径部8a側の
開口部8cから、電極取り出し用リード線10と電極取
り出し金具12との接続部Cが収容されている空間内に
耐熱性絶縁粉体(例えば、マグネシア(MgO)等)3
6を充填する。次に、金属製外筒8の開口部8cに、ゴ
ム製のシール部材(シリコンゴム、フッ素ゴム等)38
を挿入する。このシール部材38を金属製外筒8の開口
部8c内に挿入することにより、後の工程でスエージン
グを行う際に前記耐熱性絶縁粉体36がこぼれてしまう
ことを防止できる。また、電極取り出し金具12が金属
製外筒8に接触することも防止できる。その後、金属製
外筒8の端部をかしめて、前記シール部材38が脱落し
ないようにする。
【0057】その後、電極取り出し用リード線34と電
極取り出し金具12との接続部Cが収容されている金属
製外筒8の大径部8bを、スエージング加工することに
より、前記セラミックヒータ6が固定されている部分8
aとほぼ同径になるように縮径する。このようにスエー
ジング加工により金属製外筒8の外径を縮径することに
より、耐熱性絶縁粉体36を高密度化して電極取り出し
金具12を金属製外筒8内に固定する
【0058】この実施の形態のようにスエージング加工
によって金属製外筒8を変形させる際に、前記のように
セラミックスヒータ6の端面6bがテーパ状または球面
状になっていると、セラミックスヒータ6の端面6bの
外周縁部に金属製外筒8の内面が干渉して、セラミック
スヒータ6を破損してしまう等のおそれがない。
【0059】前記構造のセラミックヒータ型グロープラ
グ1では、金属製外筒8のハウジング2への圧入部をス
エージング加工により形成するので、寸法精度を確保す
ることが出来、圧入性が安定する。また、セラミックヒ
ータ6の電極取り出し用リード線34が耐熱性絶縁粉体
36中に埋設されるので、振動による切断のおそれがな
く、水の侵入に対しても対応可能である。さらに、セラ
ミックヒータ6が、振動、熱サイクル、シリンダ内圧力
等によって金属製外筒8内へ入り込むことを、耐熱性絶
縁粉体36により抑制することが出来る。また、外部接
続端子18(図1参照)に過大な外力が作用した場合で
も、セラミックヒータ6には伝達されにくいので、セラ
ミックヒータ6の破損を防止することが出来る。さら
に、電極取り出し用リード線34を短くすることが出来
るので、リード線34の発熱を抑制でき、消費電流を低
減することができる。また、シース型グロープラグとほ
ぼ同一の構造に出来るので、部品や組立設備を共用化し
てコストダウンを図ることができる。
【0060】図12ないし図14は、第8ないし第10
の実施の形態に係るセラミックスヒータ型グロープラグ
の要部を拡大して示す図である。これら各実施の形態
は、それぞれ前記第4ないし第6の実施の形態に係るセ
ラミックスヒータ型グロープラグと基本的構成が共通
し、ロウ付け部の構造だけが異なっている。従って、同
一の部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
前記第4の実施の形態(図6参照)では、セラミックス
ヒータ6の後端部に形成された球面部6bと金属製外筒
8の内面との間に厚いロウ層30を形成したが、第8の
実施の形態(図12)では、セラミックスヒータ6の球
面部6b上に、薄膜状のロウ層31を形成したものであ
る。この構成では、前記各実施の形態と同様の効果を奏
することに加えて、前記第4の実施の形態の構成に対し
て金属製外筒8とセラミックスヒータ6との間のロウ材
を少なくすることにより、金属製外筒8とセラミックス
ヒータ6との線膨張係数の違いによる熱応力をさらに小
さくすることができ、それにより電極取り出し部の信頼
性を向上させることができる。
【0061】また、前記第5および第6の実施の形態
(図7および図8)では、セラミックスヒータ6の端面
に形成されたテーパ面6bbと金属製外筒8の内面との
間に厚いロウ層30が形成されているが、第9および第
10の実施の形態(図13および図14)では、テーパ
面6bb上に薄膜状のロウ層31を形成している。これ
らの実施の形態でも、前記第8の実施の形態と同様の効
果を奏することができる。
【0062】なお、前記各実施の形態では、ロウ材とし
て銀ロウを用いてロウ付けを行ったが、銀ロウに限るも
のではなく、その他のロウ材、例えば、銅ロウ、リン銅
ロウ、ニッケルロウ、金ロウ、パラジウムロウ等いわゆ
る硬ロウを用いても良く、この場合でも同様の効果を奏
することができる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、絶
縁性セラミックスと無機導電体で形成したセラミックス
ヒータと、このセラミックスヒータの端部内でその発熱
体の一方の極に電気的に接続された電極取り出し金具
と、前記セラミックスヒータの発熱体側先端部を外部に
突出させるとともに、電極取り出し金具接続側の端部を
内部に収容した状態で固定された金属製外筒とを備え、
前記発熱体の一方の極と電極取り出し金具、およびセラ
ミックスヒータと金属製外筒とがそれぞれロウ付けによ
って接合されたセラミックスヒータ型グロープラグにお
いて、前記セラミックスヒータの、電極取り出し金具接
続側の端面を凸形状としたことにより、電極取り出し金
具とセラミックスヒータとをロウ付けにより接続する際
に、セラミックスヒータの端面上の溶けたロウ材がすべ
てセラミックスヒータの外周面と金属製外筒の内周面と
の間に流れ込んで、セラミックスヒータの端面、特に、
その中央部の電極取り出し金具が接続される位置付近に
はロウ材が全く残らないので、電極取り出し金具と金属
製外筒との短絡を完全に防止することができる。
【0064】また、金属製外筒とセラミックスヒータの
端面との角度が直角よりも小さくなるような形状、例え
ば球面状やテーパ状の場合には、この部分に必然的に厚
いロウ層が生ずることになる。その結果、セラミックス
ヒータが金属製外筒の内部側に押し込まれるような力が
作用した場合に、この厚いロウ層によってセラミックス
ヒータの金属製外筒内への入り込みを防止するという効
果が生ずる。
【0065】また、金属製外筒にスエージングやかしめ
加工、圧入等を施した場合に、セラミックスヒータへの
応力集中がなくなり、従来のセラミックスヒータの端面
がフラットな構成の場合のように周縁部の破損が発生す
るおそれがない。
【0066】さらに、セラミックスヒータの端面の形状
が球面状の場合には、発熱部側の先端部と同一の形状と
することができる。この場合には、電極取り出し金具接
続側の端面を研削する研削加工機を、発熱部側の先端部
を加工する研削加工機と共通化することができる。ま
た、両側を同形状に研削するので、自動化が容易であ
り、画像処理装置による位置判別機構等の特別な機構が
不要となり、コストを削減することができる。
【0067】また、請求項5に記載の発明によれば、前
記セラミックスヒータの発熱体の他方の極を、前記凸形
状部の表面に露出させるとともに、ロウ付けによりこの
露出部と前記金属製外筒との電気的接続を行うようにし
たので、電気的接続の信頼性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るセラミックスヒー
タ型グロープラグの縦断面図である。
【図2】第2の実施の形態に係るセラミックスヒータ型
グロープラグの要部を拡大して示す縦断面図である。
【図3】第3の実施の形態に係るセラミックスヒータ型
グロープラグの要部を拡大して示す縦断面図である。
【図4】前記セラミックスヒータ型グロープラグのセラ
ミックスヒータをロウ付けにより組み付ける工程を説明
する図である。
【図5】従来のセラミックスヒータ型グロープラグのセ
ラミックスヒータをロウ付けにより組み付ける工程を説
明する図である。
【図6】第4の実施の形態に係るセラミックスヒータ型
グロープラグの要部を拡大して示す縦断面図である。
【図7】第5の実施の形態に係るセラミックスヒータ型
グロープラグの要部を拡大して示す縦断面図である。
【図8】第6の実施の形態に係るセラミックスヒータ型
グロープラグの要部を拡大して示す縦断面図である。
【図9】メタライジング処理の異なる例を示す図であ
り、図(a)はメタライジング処理前、図(b)は一種
類のメタライジング処理をした場合、図(c)は二種類
のメタライジング処理をした場合をそれぞれ示す。
【図10】第5の実施の形態に係るセラミックスヒータ
型グロープラグのロウ付け工程を説明する図である。
【図11】第7の実施の形態に係るグロープラグを示す
もので、第5の実施の形態と同様のセラミックスヒータ
に取り付けた電極取り出し金具をスエージング加工によ
り金属製外筒に固定した場合を示す図である。
【図12】第8の実施の形態に係るセラミックスヒータ
型グロープラグの要部を拡大して示す縦断面図である。
【図13】第9の実施の形態に係るセラミックスヒータ
型グロープラグの要部を拡大して示す縦断面図である。
【図14】第10の実施の形態に係るセラミックスヒー
タ型グロープラグの要部を拡大して示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
6 セラミックスヒータ 6a セラミックスヒータの先端部 6b セラミックスヒータの端面 8 金属製外筒 12 電極取り出し金具 62 絶縁性セラミックス 64 発熱体 66 負極側リード線 68 正極側リード線
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年3月6日(2002.3.6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係るセラミック
スヒータ型グロープラグは、絶縁性セラミックスと無機
導電体で形成したセラミックスヒータと、このセラミッ
クスヒータの端部内でその発熱体の一方の極に電気的に
接続された電極取り出し金具と、前記セラミックスヒー
タの発熱体側先端部を外部に突出させるとともに、電極
取り出し金具接続側の端部を内部に収容した金属製外筒
とを備えており、前記発熱体の一方の極と電極取り出し
金具、およびセラミックスヒータと金属製外筒とをそれ
ぞれロウ付けによって接合したものであって、特に、前
記セラミックスヒータの、電極取り出し金具接続側の端
面を凸形状としたことを特徴とするものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正内容】
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、絶
縁性セラミックスと無機導電体で形成したセラミックス
ヒータと、このセラミックスヒータの端部内でその発熱
体の一方の極に電気的に接続された電極取り出し金具
と、前記セラミックスヒータの発熱体側先端部を外部に
突出させるとともに、電極取り出し金具接続側の端部を
内部に収容した金属製外筒とを備え、前記発熱体の一方
の極と電極取り出し金具、およびセラミックスヒータと
金属製外筒とがそれぞれロウ付けによって接合されたセ
ラミックスヒータ型グロープラグにおいて、前記セラミ
ックスヒータの、電極取り出し金具接続側の端面を凸形
状としたことにより、電極取り出し金具とセラミックス
ヒータとをロウ付けにより接続する際に、セラミックス
ヒータの端面上の溶けたロウ材がすべてセラミックスヒ
ータの外周面と金属製外筒の内周面との間に流れ込ん
で、セラミックスヒータの端面、特に、その中央部の電
極取り出し金具が接続される位置付近にはロウ材が全く
残らないので、電極取り出し金具と金属製外筒との短絡
を完全に防止することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青田 隆 埼玉県東松山市箭弓町3丁目13番26号 株 式会社ボッシュオートモーティブシステム 東松山工場内 (72)発明者 三浦 俊嗣 埼玉県東松山市箭弓町3丁目13番26号 株 式会社ボッシュオートモーティブシステム 東松山工場内 (72)発明者 趙 艱 埼玉県東松山市箭弓町3丁目13番26号 株 式会社ボッシュオートモーティブシステム 東松山工場内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性セラミックスと無機導電体で形成
    したセラミックスヒータと、このセラミックスヒータの
    端部内でその発熱体の一方の極に電気的に接続された電
    極取り出し金具と、前記セラミックスヒータの発熱体側
    先端部を外部に突出させるとともに、電極取り出し金具
    接続側の端部を内部に収容した状態で固定された金属製
    外筒とを備え、前記発熱体の一方の極と電極取り出し金
    具、およびセラミックスヒータと金属製外筒とをそれぞ
    れロウ付けによって接合したセラミックスヒータ型グロ
    ープラグにおいて、 前記セラミックスヒータの、電極取り出し金具接続側の
    端面を凸形状としたことを特徴とするセラミックスヒー
    タ型グロープラグ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のセラミックスヒータ型
    グロープラグにおいて、 前記セラミックスヒータの、電極取り出し金具接続側の
    端面を球面状に形成したことを特徴とするセラミックス
    ヒータ型グロープラグ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のセラミックスヒータ型
    グロープラグにおいて、 前記セラミックスヒータの、電極取り出し金具接続側の
    端面をテーパ状に突出形成したことを特徴とするセラミ
    ックスヒータ型グロープラグ。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のセラミックスヒータ型
    グロープラグにおいて、 前記セラミックスヒータの、電極取り出し金具接続側の
    端面を段部を有する凸形状に形成したことを特徴とする
    セラミックスヒータ型グロープラグ。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のセラミックスヒータ型
    グロープラグにおいて、 前記セラミックスヒータの発熱体の他方の極を、前記凸
    形状部の表面に露出させるとともに、ロウ付けによりこ
    の露出部と前記金属製外筒との電気的接続を行ったこと
    を特徴とするセラミックスヒータ型グロープラグ。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のセラミックスヒータ型
    グロープラグにおいて、 前記セラミックスヒータの発熱体の他方の極を、接続用
    の導電体を介して、電極取り出し金具接続側の端面に露
    出させたことを特徴とするセラミックスヒータ型グロー
    プラグ。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6に記載のセラミ
    ックスヒータ型グロープラグにおいて、 前記一方の極を前記端面の頂部で電極取り出し金具に接
    続し、他方の極をその外周の金属製外筒寄りに露出させ
    たことを特徴とするセラミックスヒータ型グロープラ
    グ。
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