JP2002194184A - 加工安定性に優れるポリエステル樹脂組成物とその成形品 - Google Patents

加工安定性に優れるポリエステル樹脂組成物とその成形品

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶融成形加工時の安定性、ガスや臭気の発
生、さらには成形加工品の高温での放置による安定剤、
エポキシ化合物のブリードに関する改良を行うこと。 【解決手段】 熱可塑性ポリエステル樹脂に、ラクトン
鎖を有する脂環式エポキシ化合物を配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性ポリエス
テル樹脂に、ラクトン鎖を有するエポキシ化合物を配合
してなる熱可塑性ポリエステル樹脂組成物に関するもの
であり、該組成物は改善された加水分解安定性および溶
融粘度安定性を有する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレート(PET)
およびポリブチレンテレフタレート(PBT)のような
線状ポリエステルは、射出成形などの成形方法によって
製品を製造するために広く使用されている。該ポリエス
テルは、化学的安定性、耐溶剤性および低いガス透過性
をはじめとする多くの望ましい性質を有するため、該ポ
リエステルはブロー成形、押出成形などの成形方法がと
れる魅力的な材料となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ポリエステル樹脂を成
形加工する上での問題点の1つは、ポリエステルの溶融
粘度が比較的低いことである。その結果、成形直後から
固化前までの期間において成形品の形状が十分に保持さ
れない。もう1つの問題点は、ポリエステルの加水分解
安定性が劣っていることである。近年、かかるポリエス
テルの溶融粘度および溶融強度を増大させると共に、加
水分解安定性を向上させる為の様々な方法が開発され
た。米国特許第4141882号明細書中には、少なく
とも80モル%のエチレンテレフタレート単位を含有す
るポリエステルを、(1)イソシアヌル酸構造のエポキシ
化合物(A)および該エポキシ化合物(A)と反応し得る少な
くとも1種の有機化合物(B)、または、(2)該エポキシ化
合物(A)と該有機化合物(B)との溶融反応から得られた生
成物と混合することにより、高い溶融粘度を有するポリ
エステル組成物を得るための方法が記載されている。
【0004】英国特許第2098231号明細書中に
は、トリグリシジルイソシアヌレート(TGIC)また
はビスオキサゾリンを用いて安定化されたポリテトラメ
チレンテレフタレートから製造された成形品が記載され
ている。米国特許第4795771号明細書中には、低
温で結晶化を示しかつ高い熱変形温度および良好な寸法
安定性を有するポリエステルが記載されている。そのポ
リエステル組成物は、80%のポリエチレンテレフタレ
ートを含有するポリエステル、ポリアルキレングリコー
ルのジカルボン酸エステル、ポリオキシアルキレンを含
有するエポキシ化合物、およびタルクのごとき無機充填
剤から成る。
【0005】米国特許第4533679号明細書中に
は、ポリエステル樹脂、2個以上のエポキシ官能基を有
するポリエポキシ化合物、および補強剤から成る強化ポ
リエステルが記載されている。米国特許第402012
2号明細書中には、高分子量の線状ポリエステルの溶融
弾性または溶融粘度を上昇させるための方法が記載され
ている。この方法は、1分子当り少なくとも2個のエポ
キシ基を有する有機ポリエポキシドをポリエステルに添
加することから成る。
【0006】米国特許第4933429号明細書中に
は、高い溶融粘度を有する枝分れポリエステルの製造方
法が記載されている。そこに開示された枝分れポリエス
テルは、(A)実質的な割合の遊離カルボキシル基を有す
るポリエステル、(B)好ましくは少なくとも3個のエポ
キシ官能基を有するポリエポキシ化合物、並びに、(C)
脂肪族ジカルボン酸と第一級アルキルアミンとの塩から
選ばれた触媒を反応させることによって製造される。米
国特許第4246378号明細書中にも、改善された溶
融安定性を有するポリエステルが記載されている。それ
によれば、100重量部のポリエステル、0.1〜40
重量部のエポキシ化合物、並びに0.001〜10重量
部の有機スルホン酸塩および有機硫酸塩から成る組成物
が製造される。
【0007】米国特許第3886104号明細書中に
は、少なくとも2個のエポキシ官能基を有する内部多官
能性エポキシドから成る安定剤を高分子量のポリエステ
ル樹脂に添加することによって該ポリエステル樹脂を安
定化する方法が記載されている。有用なものとして開示
されているエポキシ基含有安定剤は、エポキシ化された
多重不飽和トリグリセリドである。しかしながら、上記
の各種ポリエステル組成物は溶融成形加工時の安定性、
ガスや臭気の発生、さらには成形加工品の高温での放置
による安定剤、エポキシ化合物のブリードに関する改良
が十分ではない。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、熱可塑性ポ
リエステル樹脂に、ラクトン鎖を有する脂環式エポキシ
化合物を配合することにより、かかる問題点を解決しう
ることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0009】すなわち本発明の第1は、熱可塑性ポリエ
ステル樹脂(a)に、ラクトン鎖を有するエポキシ化合
物(b)を配合してなる熱可塑性ポリエステル樹脂組成
物を提供する。本発明の第2は、ポリエステル樹脂
(a)が、脂肪族ジオール、脂環式ジオール又はそれら
の混合物と、芳香族ジカルボン酸とから誘導された単位
から成る本発明の第1に記載の熱可塑性ポリエステル樹
脂組成物を提供する。本発明の第3は、ポリエステル樹
脂(a)がポリエチレンテレフタレート、ポリ(1,4
−ブチレンテレフタレート)、ポリ(1,4−シクロヘ
キサンジメタノールテレフタレート)、又はそれらの混
合物である本発明の第2に記載の熱可塑性ポリエステル
樹脂組成物を提供する。本発明の第4は、ポリエステル
樹脂(a)が、ポリエステル樹脂(a)単独、又はポリ
エステル樹脂(a)の分子鎖中に柔軟セグメント単位が
含まれるポリエステル樹脂(a’)単独、又はポリエス
テル樹脂(a)とポリエステル樹脂(a’)の混合物で
ある本発明の第1〜3のいずれかに記載の熱可塑性ポリ
エステル樹脂組成物を提供する。本発明の第5は、柔軟
セグメント単位がポリオキシアルキレングリコール、脂
肪族ヒドロキシカルボン酸、脂肪族ジカルボン酸、又は
これらの混合物から誘導された単位である本発明の第4
に記載の熱可塑性ポリエステル樹脂組成物を提供する。
本発明の第6は、エポキシ化合物(b)が脂環式エポキ
シ構造を有している本発明の第1〜5のいずれかに記載
の熱可塑性ポリエステル樹脂組成物を提供する。本発明
の第7は、ポリエステル樹脂(a)100重量%に対し
て、エポキシ化合物(b)が0.1〜3.5重量%の範
囲内で使用される本発明の第6に記載の熱可塑性ポリエ
ステル樹脂組成物を提供する。本発明の第8は、さら
に、触媒化合物(c)を含有することを特徴とする本発
明の第1〜7のいずれかに記載の熱可塑性ポリエステル
樹脂組成物を提供する。本発明の第9は、触媒化合物
(c)がアルカリ金属陽イオン、アルカリ土類金属陽イ
オンおよびハロゲンイオンの少なくとも1種を含有する
塩であり、且つ、炭素−リン結合を含まない本発明の第
8に記載の熱可塑性ポリエステル樹脂組成物を提供す
る。本発明の第10は、ポリエステル樹脂(a)とエポ
キシ化合物(b)の合計100重量%に対して、触媒化
合物(c)が0.01〜1重量%の範囲内で使用される
本発明の第9に記載の熱可塑性ポリエステル樹脂組成物
を提供する。本発明の第11は、本発明の第1〜10の
いずれかに記載の熱可塑性ポリエステル樹脂組成物を成
形してなる成形品を提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明において、ポリエステル樹
脂(a)(成分(a)とも言う。)は、一般に、炭素原
子数2〜約10個の脂肪族ジオール、脂環式ジオール、
芳香環を含む脂肪族ジオールまたはそれらの混合物と少
なくとも1種の芳香族ジカルボン酸とから誘導されるも
のである。本発明において、「誘導された単位」とは、
例えば原料のジオールと芳香族ジカルボン酸とが反応し
て得られたポリエステルでは、各原料に由来する構造単
位のことであり、原料の種類にはよらない。具体的には
エチレングリコールとテレフタル酸とが反応して得られ
たポリエステルの構造単位を例にとると、原料としては
エチレングリコールでもエチレングリコールジアセテー
トでもエチレンオキシド等でもよく、テレフタル酸でも
テレフタル酸ジメチルでもテレフタル酸ジクロリド等で
もよい。従って、以下に示す諸原料はそれらに基づく骨
格が得られるための誘導体も含む。芳香族ジカルボン酸
としては、イソフタル酸、テレフタル酸、1,2−ジ
(p−カルボキシフェニル)エタン、4,4−ジカルボ
キシジフェニルエーテルなど、およびそれらの混合物が
挙げられ、少なくとも1個の芳香核を有しているもので
ある。また、1,4−または1,5−ナフタレンジカル
ボン酸のような多環を有する酸を使用することもでき
る。好適なジカルボン酸は、テレフタル酸、または、テ
レフタル酸とイソフタル酸との混合物である。炭素原子
数2〜約10個の脂肪族ジオールとしては、エチレング
リコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパ
ンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタン
ジオール、1,6−ヘキサンジオール等が挙げられる。
炭素原子数2〜約10個の脂環式ジオールとしては、
1,4−シクロヘキサンジメタノールのシスまたはトラ
ンス異性体、あるいはそれらの混合物(以下、異性体を
区別する必要が無いので、単に1,4−シクロヘキサン
ジメタノールと記載する。)等が例示される。炭素原子
数2〜約10個の芳香環を含む脂肪族ジオールとして
は、1,4−キシリレンジメタノール等が挙げられる。
【0011】好適なポリエステルは、脂肪族ジオール又
は脂環式ジオールと芳香族ジカルボン酸から誘導される
ものである。最も好適なポリエステルは、ポリエチレン
テレフタレート(PETと略す。)、ポリ(1,4−ブ
チレンテレフタレート)(PBTと略す。)、又はそれ
らの混合物である。本発明においてはまた、上記ポリエ
ステル樹脂(a)は、ポリエステル樹脂(a)単独、ポ
リエステル樹脂(a)の分子鎖中に柔軟セグメント単位
が含まれるポリエステル樹脂(a’)単独、又はそれら
の混合物であってもよい。ポリエステル樹脂(a)とポ
リエステル樹脂(a’)の混合物として使用する場合、
樹脂(a)と樹脂(a’)の混合比率に制限はない。樹
脂(a’)の分子鎖中に含まれる柔軟セグメント単位と
しては、ポリオキシアルキレングリコール、脂肪族ヒド
ロキシカルボン酸、脂肪族ジカルボン酸、又はこれらの
混合物から誘導された単位が挙げられる。ポリオキシア
ルキレングリコールとしては、アルキレン基の炭素数が
1〜4のものが挙げられ、これらはコポリマーであって
もよい。好ましくはポリエチレングリコールである。ポ
リオキシアルキレングリコールの数平均分子量として
は、特に制限はない。脂肪族ヒドロキシカルボン酸とし
ては、炭素数1〜12の、脂肪族ヒドロキシカルボン
酸、その環状一量体エステル、環状二量体エステル等が
挙げられる。具体的には、グリコール酸、乳酸、β−ヒ
ドロキシプロピオン酸、γ−ヒドロキシ酪酸、ε−ヒド
ロキシカプロン酸等が挙げられ、これらは混合して使用
してもよい。環状一量体エステルとしては、ε−カプロ
ラクトン、α-メチル-ε-カプロラクトン、β-メチル-
ε-カプロラクトン、γ-メチル-ε-カプロラクトン、
β,δ-ジメチル-ε-カプロラクトン、3,3,5-トリメチ
ル-ε-カプロラクトン、β-プロピオラクトン、β−ブ
チロラクトン、γ−ブチロラクトン、α,α-ジメチル-
β-プロピオラクトン、δ-バレロラクトン、β-メチル-
δ-バレロラクトン、β-エチル-δ-バレロラクトン、エ
ナントラクトン、ドデカノラクトン等が挙げられる。こ
れらは混合して使用してもよい。環状二量体エステルと
しては、グリコリド、ラクチド等が挙げられ、これらは
混合して使用してもよい。脂肪族のジカルボン酸として
は、前記のものが使用可能であり、これらは混合して使
用してもよい。ポリエステル樹脂(a’)中の柔軟セグ
メント単位の含有率は、特に制限はない。このようなポ
リエステル樹脂(a’)は、たとえば、米国特許第24
65319号および3047539号の明細書中に記載
された方法に従って製造することができるし、それらを
利用することができる。
【0012】脂環式ジオールおよび芳香族ジカルボン酸
から誘導されるポリエステルを製造するためには、たと
えば、1,4−シクロヘキサンジメタノールと芳香族ジ
カルボン酸とを縮合重合することにより得ることができ
る。芳香族ジカルボン酸の例としては、イソフタル酸、
テレフタル酸、1,2−ジ(p−カルボキシフェニル)
エタン、4,4−ジカルボキシジフェニルエーテルな
ど、およびそれらの混合物が挙げられる。これらの酸は
全て、少なくとも1個の芳香核を有している。また、
1,4−または1,5−ナフタレンジカルボン酸のよう
な多環を有する酸を使用することもできる。好適なジカ
ルボン酸は、テレフタル酸、または、テレフタル酸とイ
ソフタル酸との混合物である。
【0013】また、別のタイプの好ましいポリエステル
としては、1,4−シクロヘキサンジメタノールをイソ
フタル酸およびテレフタル酸の混合物と反応させること
によって得られるものである。更に別のタイプの好まし
いポリエステルは、シクロヘキサンジメタノール、アル
キレングリコールおよび芳香族ジカルボン酸から誘導さ
れるコポリエステルである。これらのコポリエステルを
製造するためには、たとえば、1,4−シクロヘキサン
ジメタノールおよびアルキレングリコールと芳香族ジカ
ルボン酸とを縮合させればよい。この中で好ましいコポ
リエステルは、1,4−シクロヘキサンジメタノール、
エチレングリコールおよびテレフタル酸を1:2:3の
モル比で反応させることによって製造することができ
る。
【0014】本発明においては前述のように、少なくと
も一部の単量体がポリオキシエチレンまたはポリオキシ
ブチレンのごとき柔軟セグメント単位を含有しているよ
うな重合体も使用可能である。かかる重合体はポリエチ
レングリコール、カプロラクトン、またはポリオキシア
ルキレンセグメントを含有するジカルボン酸のごとき化
合物を重合反応中に混在させることによって製造するこ
とができるのであって、こうして得られた重合体はゴム
弾性を有するのが通例である。この種のポリエステル
は、商品名ハイトレル(東レデュポン製)および商品名
ペルプレン(東洋紡績製)として入手することができ
る。
【0015】PETとPBTとの混合物が使用される場
合、ポリエステル樹脂(a)は該混合物の100重量部当
り約1〜約99重量部のPETおよび約99〜約1重量
部のPBTから成る。なお、本発明の範囲内においては
前記の各種のポリエステル及びその混合物を使用するこ
ともできる。
【0016】成分(b)はラクトン鎖を有するエポキシ化
合物であり、ラクトン鎖を持つことにより、成分(a)と
の混合を容易にし、相容性が高まることにより、高温で
のエージングによるブリードや揮発性が低減できる。か
かるエポキシ化合物は単官能性、二官能性、三官能性ま
たは多官能性のエポキシ化合物であり得る。最も好適な
ものは単官能性および二官能性のエポキシ化合物であ
る。このようなエポキシ化合物としては、ラクトン鎖を
分子構造にもつビスフェノールジグリシジルエーテル、
エポキシノボラック樹脂、不飽和エポキシドの重合体、
並びにジエンまたはポリエンのエポキシ化によって得ら
れる化合物等が挙げられる。ラクトン鎖は、分子の側鎖
として存在しても、分子内に存在してもよい。このよう
なラクトン鎖を有するエポキシ化合物は、上市されてお
り、商品名プラクセルG シリーズ(ダイセル化学工業
製、エピビスタイプの各種エポキシ樹脂の第2級水酸基
をカプロラクトンで変性し、ラクトン鎖を側鎖として有
し、末端基が第1級水酸基である可撓性エポキシ樹脂で
ある。)、商品名セロキサイド2080シリーズ(ダイ
セル化学工業製、3,4−エポキシシクロヘキシルメタ
ノールと3,4−エポキシシクロヘキサンカルボン酸と
がカプロラクトンオリゴマーを介してエステル化したも
の、分子内カプロラクトンオリゴマーの分子量が異なる
ものが使用できる。)、エポリードGT300シリーズおよ
びGT400シリーズ(ダイセル化学工業製、多官能脂環
式エポキシ樹脂であり、多価カルボン酸のカプロラクト
ンオリゴマーエステルの末端カルボキシル基に3,4−
エポキシシクロヘキシルメタノール等がエステル結合し
たもの、分子内カプロラクトンオリゴマーの分子量が異
なるものが使用できる。)などとして容易に入手するこ
とができる。
【0017】ラクトン鎖を有するエポキシ化合物(b)は
任意の有効な量で使用することができるが、好適な使用
量範囲はポリエステル樹脂(a)100重量%に対し
て、エポキシ化合物(b)が約0.1〜約3.5重量
%、好ましくは0.2〜3.0重量%である。このよう
な特に好適な使用量範囲のうちでも、特定の組成物中に
おいては約1〜約1.5重量%の二官能性エポキシ化合
物を使用するのが有利であることが判明している。
【0018】本発明の成分(c)は触媒化合物である。好
適な触媒化合物は、アルカリ金属陽イオン、アルカリ土
類金属陽イオンおよびハロゲン陰イオンの少なくとも1
者を含有する塩で、且つ、炭素−リン直接結合を含まな
いものである。このような部類には多数の化合物が含ま
れることは自明であろう。かかる化合物としては、アル
カリ金属ハロゲン化物、アルカリ金属カルボン酸塩、ア
ルカリ金属エノラート、アミンハロゲン化水素酸塩、ア
ルカリ金属炭酸塩および第四級アンモニウムハロゲン化
物等が挙げられる。それらの実例としては、フッ化リチ
ウム、ヨウ化リチウム、臭化カリウム、ヨウ化カリウ
ム、リン酸二水素ナトリウム;酢酸ナトリウム、安息香
酸ナトリウム、カプロン酸ナトリウム、ステアリン酸ナ
トリウム、アスコルビン酸ナトリウムおよび臭化ドデシ
ルトリメチルアンモニウム等が挙げられる。そのなかで
もステアリン酸のアルカリ金属塩(好ましくはステアリ
ン酸ナトリウム)は、本発明に記載された他の触媒化合
物に比べて特定の利点を有しており好ましい。第一に、
このような塩の使用はそれらが存在しない場合よりも実
質的に早い供給速度でポリエステル−二官能性エポキシ
ド組成物の押出しを可能にする。第二に、このような塩
は触媒として有用な他の化合物(特にアミン)に比べて
組成物に臭気を付与することが実質的に少ない。触媒化
合物(c)は、ポリエステル樹脂(a)とエポキシ化合物
(b)の合計100重量%に対して約0.01〜約1重
量%、好ましくは0.05〜1重量%の範囲内の量で使
用される。上記範囲より多すぎても、少なすぎても溶融
粘度の安定化や耐加水分解性に効果がない。
【0019】本発明の熱可塑性ポリエステル樹脂組成物
には、所望に応じ、ポリエステル樹脂で一般に配合され
る無機充填剤(d)を配合してもよく、商業的に入手可能
な各種の充填剤から選ぶことができる。かかる充填剤の
実例としては、硫酸バリウム、酸化亜鉛、炭酸カルシウ
ム、雲母、タルク、石綿、酸化チタン、粘土、カーボ
ン、セラミック、チタン酸塩およびそれらの混合物が挙
げられる。無機充填剤は任意の量で添加することができ
る。
【0020】また、本発明の熱可塑性ポリエステル樹脂
組成物には、所望に応じ、ヒンダードフェノール系の酸
化防止剤を、含有させることができる。ヒンダードフェ
ノール系の酸化防止剤としては、当業者にとって公知で
ある任意のヒンダードフェノールを使用することがで
き、また各種のヒンダードフェノールが商業的に入手可
能である。
【0021】ヒンダードフェノールとは、立体障害を受
けるフェノール性OH基を有するような化合物、とりわ
けフェノール性OH基に対してオルトの位置にt−ブチ
ル基を有するような化合物である。かかる化合物の実例
は多数のものがある。好適な実例としては、テトラキス
(メチレン−3−(3’,5’−ジ−tert−ブチル−
4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート)メタン、
オクタデシル−3−(3’,5’−ジ−tert−ブチル−
4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、1,3,
5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−te
rt−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、エト
キシル化アリールフェノールのエステル、2,2’−チ
オジエチルビス(3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル))プロピオネート、オクタデシ
ル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロ
シンナメート、および、それらの任意の混合物が挙げら
れる。最も好適なのは、イルガノックス(IRGANOX)10
76として商業的に入手可能なオクタデシル−3,5−
ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメー
ト、およびイルガノックス1010として商業的に入手
可能なテトラキス(メチレン−3−(3’,5’−ジ−
tert−ブチル−4’−ヒドロキヒシフェニル)プロピオ
ネート)メタンである。
【0022】また、本発明の熱可塑性ポリエステル樹脂
組成物には、所望に応じ、染料、顔料、安定剤、可塑
剤、補強剤、難燃剤、燃焼時の滴下抑制剤、核生成剤
(結晶核剤とも言う。)、ゴム系耐衝撃性向上剤など、
及びこれらの混合物のごとき常用添加剤を含有すること
もできる。上記難燃剤としては一般的に述べれば、主要
な難燃剤は、難燃性を付与する能力を得るために使用さ
れる化学元素(たとえば、臭素、塩素、アンチモン、リ
ンおよび窒素)を含有している。なお、かかる難燃剤は
ハロゲン化(臭素化または塩素化)有機化合物、リン化
合物を添加したハロゲン化有機化合物、リン−窒素結合
を含有する化合物、またはそれらの混合物から成ること
が好ましい。難燃剤の使用量は、組成物中に少量で存在
する限りは本発明にとって重要でない。多量の難燃剤は
物理的性質を損なうが、少なくともポリエステル樹脂に
不燃性または自消性を付与するのに十分な量で存在する
ことは必要である。当業者には自明のごとく、難燃剤の
使用量は樹脂の性質および難燃剤の効率に応じて変化す
る。難燃剤の使用量はポリエステル樹脂(a)100重
量部当り0.5〜50重量部の範囲内にあるのが通例で
ある。たとえば、元素状の赤リンはポリエステル樹脂
(a)100重量部当り0.5〜2.0重量部の量で使
用される。リン酸トリフェニルの状態にあるリンはポリ
エステル樹脂(a)100重量部当り25重量部の量で
使用される。他方、ハロゲン化芳香族化合物はポリエス
テル樹脂(a)100重量部当り8〜12重量部の量で
使用され、また酸化アンチモンのごとき相乗剤はポリエ
ステル樹脂(a)100重量部当り約2〜約5重量部の
量で使用される。
【0023】上記滴下抑制剤は、ポリテトラフルオロエ
チレン樹脂から成っているものが挙げられ、それらは商
業的に入手することができる。
【0024】上記補強剤については、最も好適な補強剤
はガラス充填剤である。かかるガラス充填剤はフィラメ
ント状ガラス繊維またはガラスフレークの形態を有する
ことが好ましい。これらの材料は当業者にとって公知で
あって、様々な製造業者から広く入手することができ
る。最終的に電気的用途のために使用される組成物にお
いては、ナトリウム含量の少ない石灰−アルミニウムホ
ウケイ酸ガラスから成るガラスフィラメントを使用する
ことが好ましい。当業者にとって公知の通り、フィラメ
ントの直径が小さくなるほどプラスチックの強度は増大
する。
【0025】本発明の熱可塑性ポリエステル樹脂組成物
は様々な手順に従って製造することができる。製造方法
の一例としては、乾燥したポリエステル樹脂(a)、触
媒化合物(c)と共にラクトン鎖を含有するエポキシ化
合物(b)を押出配合機内に投入し、次いで混合物を高
温(たとえば160〜300℃)に加熱して押出すこと
によって成形用ペレットが製造される。その際、エポキ
シ化合物(b)はポリエステル樹脂(a)および触媒化
合物(c)中に分散し、それによって溶融粘度の上昇が
起こる。別の製造方法としては、エポキシ化合物(b)
をポリエステル樹脂(a)、および触媒化合物(c)と
常温で混合した後、かかる混合物がロール機上で可塑化
され、たとえば160〜300℃に加熱され、冷却さ
れ、次いで細断される。また、エポキシ化合物を粉末状
もしくは粒状のポリエステル樹脂、および触媒化合物と
混合した後、かかる混合物を加熱し、そして配合兼成形
用の装置を用いて直接に成形品を製造することもでき
る。更に別の製造方法としては、ポリエステル樹脂製造
プロセスの最終工程においてエポキシ化合物を混入する
こともできる。
【0026】配合は、温度を綿密に制御しながら行う必
要がある。なお、温度は約300℃よりも低く維持され
ることが好ましい。また、配合はポリエステル樹脂、無
機充填剤、触媒化合物およびエポキシ化合物の均質な混
合物が得られるまで継続されることが好ましい。上記の
ごときその他の添加剤は、当業者にとって公知のごと
く、配合中に添加することによって組成物に所望の特性
を付与することができる。
【0027】次いで、本発明の組成物を成形することに
よって各種の成形品を製造することができる。好ましく
は、かかる組成物を射出成形することによって製品が製
造されるか、あるいはかかる組成物をシート状に押出し
てから熱成形することによって各種の製品が得られる。
かかる組成物はまた、通常の方法よりも高い溶融強度を
要求するブロー押出し、成形およびその他の公知の方法
において使用するためにも適している。
【0028】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。な
お、各種物性の評価方法、試験方法などは以下のとおり
である。 測定:溶融混練時のトルク挙動の安定性 表1に示す各配合成分比になるようにして、50gの試
料を調製し、ラボプラストミル(東洋精機製)で100
rpm、各樹脂の融点以上の温度(PBTでは250℃、
PETでは280℃、PETでは220℃、TPE
Eでは230℃)でトルク挙動を観測した。溶融混練開
始から3分経過時のトルク値に対する、15分経過時の
トルク値の比により溶融混練挙動の安定性とした。この
値は1に近いほど安定であることを表わしている。 測定:重量減少率 Tg-DTA(セイコー電子製)を用い、30ml/min.
の窒素気流下での昇温速度10℃/min.で30℃か
ら350℃までの昇温をおこない、200℃と250℃
での重量減少率で表示した。この値は0%であれば、そ
の組成物から揮発する成分はなく、安定していることを
表わしている。 測定:加水分解保持率 ASTM D638に準じて引張試験片を作製し、80
℃の熱水中に1月間保存した。その試験片をとりだし、
23℃、湿度60%に1週間放置した後、引張試験をお
こなった。80℃の熱水に保存していない試験片の引張
伸びを基準に保持率を求めた。保持率は100%に近い
ほど加水分解を防止できていることを表している。 測定:エージングによる表面べたつき ASTM D638に準じて作製した試験片を150℃
のオーブンに3時間放置した後、表面のべたつきの手触
り感を測定した。 ○:べたつきなし、×:べたつきがある
【0029】実施例および比較例で使用したポリエステ
ル系樹脂およびエポキシ化合物を下記に示す。 (a)ポリエステル系樹脂 ポリブチレンテレフタレート(PBT):ジュラネック
ス600FP(ポリプラスチックス製) ポリエステル系熱可塑性エラストマー(TPEE):ペ
ルプレンS1002 (東洋紡績製) ポリエチレンテレフタレート(PET):TR855
0(帝人製) ポリエチレンテレフタレート(PET):GN071
(イーストマン製) (b)ラクトン鎖を有するエポキシ化合物 セロキサイド2081(ダイセル化学工業製、エポキシ
当量210、粘度340cP/25℃) プラクセル GL62(ダイセル化学工業製、エポキシ
当量230、粘度7000cP/25℃) エポリード GT302(ダイセル化学工業製、エポキ
シ当量240、粘度300cP/25℃) 比較例用のラクトン鎖を持たないエポキシ化合物 セロキサイド2021P(ダイセル化学工業製、3,4
−エポキシシクロヘキシルメタノールと3,4−エポキ
シシクロヘキサンカルボン酸のエステル、エポキシ当量
135、粘度280cP/測定温度25℃) エピコート828(油化シェルエポキシ(株)社製、エ
ポキシ当量190、粘度130P/25℃)
【0030】[実施例1〜9および比較例1〜5]表1〜
2に示すそれぞれの成分をタンブラーで回転混合し、次
いで30mmの一軸押出機で溶融混練をおこないペレッ
ト状の組成物を得た(スクリュー回転数100rpm)。
この組成物を80℃から140℃の温度で8時間乾燥を
おこない射出成形することによって試験片を作製した。
比較のため、表3に示すように、ラクトン鎖を持たない
エポキシ化合物を添加した組成物も調製した。配合組成
及び試験片の評価結果を下記表1〜表3に示す。
【0031】実施例1〜9の結果から明らかなように本
発明のポリエステル樹脂組成物では、高温での加工安定
性、すなわち流動性の変動が少なく、耐加水分解性に優
れ、さらには揮発分の少ないポリエステル樹脂組成物が
得られることがわかる。これに対して、従来のポリエス
テル系樹脂の安定剤として応用されているエポキシ化合
物は流動性挙動や揮発分などが大きく、耐加水分解性な
どの改良を図る上でバランスのとれたポリエステル系樹
脂組成物を得ることができなかった。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】
【表3】
【0035】
【発明の効果】本発明のラクトン鎖を有するエポキシ化
合物を応用することにより、加工安定性と耐加水分解
性、耐ブリード性、さらには低揮発分のポリエステル系
樹脂組成物を得ることができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 63:00) C08L 63:00) Fターム(参考) 4F071 AA42 AA45 AA46 AA47 AB15 AC09 AC12 AC19 AE02 BA01 BB03 BB05 BB06 BC01 BC07 4J002 CD022 CD052 CD062 CD202 CF051 CF061 CF071 CF081 CF101 DD036 DD086 DH036 EG026 EG076 EN136 FD010 FD070 FD130 FD156

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性ポリエステル樹脂(a)に、ラ
    クトン鎖を有するエポキシ化合物(b)を配合してなる
    熱可塑性ポリエステル樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 ポリエステル樹脂(a)が、脂肪族ジオ
    ール、脂環式ジオール又はそれらの混合物と、芳香族ジ
    カルボン酸とから誘導された単位から成る請求項1記載
    の熱可塑性ポリエステル樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 ポリエステル樹脂(a)がポリエチレン
    テレフタレート、ポリ(1,4−ブチレンテレフタレー
    ト)、ポリ(1,4−シクロヘキサンジメタノールテレ
    フタレート)、又はそれらの混合物である請求項2記載
    の熱可塑性ポリエステル樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 ポリエステル樹脂(a)が、ポリエステ
    ル樹脂(a)単独、又はポリエステル樹脂(a)の分子
    鎖中に柔軟セグメント単位が含まれるポリエステル樹脂
    (a’)単独、又はポリエステル樹脂(a)とポリエス
    テル樹脂(a’)の混合物である請求項1〜3のいずれ
    かに記載の熱可塑性ポリエステル樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 柔軟セグメント単位がポリオキシアルキ
    レングリコール、脂肪族ヒドロキシカルボン酸、脂肪族
    ジカルボン酸、又はこれらの混合物から誘導された単位
    である請求項4に記載の熱可塑性ポリエステル樹脂組成
    物。
  6. 【請求項6】 エポキシ化合物(b)が脂環式エポキシ
    構造を有している請求項1〜5のいずれかに記載の熱可
    塑性ポリエステル樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 ポリエステル樹脂(a)100重量%に
    対して、エポキシ化合物(b)が0.1〜3.5重量%
    の範囲内で使用される請求項6に記載の熱可塑性ポリエ
    ステル樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 さらに、触媒化合物(c)を含有するこ
    とを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の熱可塑
    性ポリエステル樹脂組成物。
  9. 【請求項9】 触媒化合物(c)がアルカリ金属陽イオ
    ン、アルカリ土類金属陽イオンおよびハロゲンイオンの
    少なくとも1種を含有する塩であり、且つ、炭素−リン
    結合を含まない請求項8に記載の熱可塑性ポリエステル
    樹脂組成物。
  10. 【請求項10】 ポリエステル樹脂(a)とエポキシ化
    合物(b)の合計100重量%に対して、触媒化合物
    (c)が0.01〜1重量%の範囲内で使用される請求
    項9に記載の熱可塑性ポリエステル樹脂組成物。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかに記載の熱
    可塑性ポリエステル樹脂組成物を成形してなる成形品。
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