JP2002191985A - コージェライトハニカム構造体 - Google Patents

コージェライトハニカム構造体

Info

Publication number
JP2002191985A
JP2002191985A JP2000395032A JP2000395032A JP2002191985A JP 2002191985 A JP2002191985 A JP 2002191985A JP 2000395032 A JP2000395032 A JP 2000395032A JP 2000395032 A JP2000395032 A JP 2000395032A JP 2002191985 A JP2002191985 A JP 2002191985A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pore volume
honeycomb structure
diameter
pores
less
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000395032A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3755738B2 (ja
Inventor
Osamu Tokutome
修 徳留
Hirohisa Suwabe
博久 諏訪部
Yasuhiko Otsubo
靖彦 大坪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Metals Ltd filed Critical Hitachi Metals Ltd
Priority to JP2000395032A priority Critical patent/JP3755738B2/ja
Publication of JP2002191985A publication Critical patent/JP2002191985A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3755738B2 publication Critical patent/JP3755738B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 セル壁厚の薄いコージェライトハニカム構造
体であっても、使用に耐えうる十分な強度を維持しつつ
高い気孔率を有した、ハニカム構造触媒担体として使用
するために好適なコージェライトハニカム構造体を提供
する。 【解決手段】 結晶相の主成分がコージェライトで、直
径0.1μm以下の細孔の細孔容積が全細孔容積の50
%以下とする。この時、直径0.5〜5μmの細孔の細
孔容積が全細孔容積の30%以上で、直径10μm以上
の細孔の細孔容積が全細孔容積の30%以下、気孔率P
(%)とA軸圧縮強度σ(MPa)の関係がP(%)×σ
(MPa)≧500であることを特徴とするコージェラ
イトハニカム構造体を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコージェライトハニ
カム構造に関し、触媒を担持する担体として使用される
コージェライトハニカム構造体、特にセル壁厚の薄いコ
ージェライトハニカム構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の排ガス規制強化による排出ガス総
量低減の要請に伴い、コージェライトハニカム構造体に
は従来以上に卓越した排ガス浄化性能の実現が期待され
ている。特に、エンジンをスタートしたばかりの状態で
あるコールドスタート時では触媒がまだ暖まっていない
ために活性化しておらず、浄化効率が著しく低い。この
ため、コールドスタート時における触媒の早期活性化が
排ガス規制をクリアーするための最重要課題とされてい
る。このような観点から、最近では、コージェライトハ
ニカム構造体の熱容量を極力低下させるためにセル壁厚
を薄く形成した薄壁コージェライトハニカム構造体が採
用されている。このとき、セル壁を薄くしたことによる
ハニカム構造体の熱容量低下の効果が損なわれないよう
にするためにはハニカム構造体の気孔率は高いことが望
ましいが、十分な気孔率を有したままでセル壁厚を薄く
してしまうとハニカム構造体の強度が著しく低下してし
まうことから、気孔率を低下させて緻密化を行うことで
材料強度を向上させなければならなかった。
【0003】SAE Paper960557によれ
ば、気孔率が35%でコージェライトハニカム構造体の
セル構造が62セル/cm(400セル/inc
)の場合において、セル壁厚を0.15mmから
0.10mmへ減少するとA軸圧縮強度が22%低下す
ることから、セル壁厚が0.10mmの場合において
0.15mmの場合と同程度のA軸圧縮強度2MPaへ
改良するために、材料の気孔率を35%から28%へ低
下させて緻密化を行っていた。ここでA軸圧縮強度と
は、ハニカム構造体の流路方向断面に対して圧縮荷重を
負荷したときの単位面積当りの破壊強度であり、社団法
人自動車技術会発行の自動車規格であるJASO規格M
505−87に規定されている。A軸圧縮強度は、測定
方向がハニカム構造による形状の影響を受けにくいた
め、材料強度の指標となっている。
【0004】また、特公平4−70053号公報によれ
ば、セル構造が93セル/cm(900セル/inc
)の場合において、セル壁厚が0.102mmの薄
壁でしかも強度特性を満足できる低気孔率レベルを有し
た極めて低熱膨張のコージェライト質ハニカム構造触媒
担体が開示されている。本特許公報では、壁厚の薄いセ
ルでも高い強度を確保するために、材料の気孔率を30
%以下としていた。
【0005】一方、特公平7−29059号公報によれ
ば、セル壁厚が0.15mmでセル構造が62セル/c
(400セル/inch)の場合において、触媒
担持性と耐熱衝撃性に優れたコージェライトハニカム構
造体が開示されている。本特許公報では、気孔率が30
%を超え42%以下の範囲において、良好な触媒担持性
を得るために直径0.5〜5μmの細孔の細孔容積を全
細孔容積の70%以上とし、担持後の耐熱衝撃強度を確
保するために直径10μm以上の細孔の総細孔容積を全
細孔容積の10%以下としていた。
【0006】更に、特公平5−58773号公報によれ
ば、セル壁厚が0.152mmでセル構造が62セル/
cm(400セル/inch)の場合において、耐
熱衝撃性に優れたコージェライトハニカム構造触媒担体
が開示されている。本特許公報では、気孔率が30%を
超え42%以下の範囲において、触媒担持性を劣化させ
ないために直径0.5〜5μmの細孔の細孔容積を全細
孔容積の40%以上とし、触媒担持性と担持後の耐熱衝
撃強度を確保するために直径10μm以上の細孔の総細
孔容積を全細孔容積の30%以下としていた。
【0007】以上述べたように、従来技術によれば、コ
ージェライトハニカム構造体の機械的強度を確保するた
めに気孔率を低下し、触媒担持性と耐熱衝撃強度を確保
するために気孔率と細孔分布を調整していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術にお
いて、SAE Paper960557に記載の気孔率
と圧縮強度との関係を示した図8、及び特公平7−29
059号公報に記載の気孔率と圧縮強度との関係を示し
た図3によれば、気孔率が高いほど圧縮強度は低いとい
う一義的な関係でのみ強度が決まっていた。このため、
SAE Paper960557では高い強度レベルを
確保するためには気孔率を低下させなければならず、特
公平7−29059号公報については高気孔率化により
強度レベルが低下するといった問題があった。
【0009】また、特公平4−70053号公報につい
ては、セル壁厚が0.102mmの薄壁でも十分に高い
強度レベルを確保するために担体材料の気孔率を30%
以下と規定していたことから、セル壁厚を薄くしたこと
によるハニカム構造体の熱容量低下の効果が損なわれて
しまうためにハニカム構造体の速熱性が低下するといっ
た問題があった。
【0010】更に、特公平5−58773号公報の実施
例に示されている耐熱衝撃強度についても気孔率に対し
て一義的な関係で決まっており、高気孔率であるほど強
度レベルが低いといった問題があった。
【0011】すなわち上記の従来技術によれば、高い気
孔率を有したセル壁厚が0.15mm以上のセラミック
ハニカム構造触媒担体に対し、セル壁厚を0.15mm
未満へ薄くしたいわゆる薄壁セラミックハニカム構造触
媒担体においては、高気孔率で使用に耐えうる十分な強
度を持つハニカム構造体を得ることができないという問
題があった。
【0012】本発明の目的は、上述した不具合を解消し
て、セル壁厚の薄いコージェライトハニカム構造体であ
っても、使用に耐えうる十分な強度を維持しつつ高い気
孔率を有した、ハニカム構造触媒担体として使用するた
めに好適なコージェライトハニカム構造体を提供するも
のである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明者らが鋭意検討した結果、ある大きさよりも
小さい径の細孔の細孔容積を増やすことにより、強度の
低下を伴わずに、コージェライトハニカム構造体の気孔
率を向上できることを見出し本発明に想到した。
【0014】すなわち、本発明のコージェライトハニカ
ム構造体は、結晶相の主成分がコージェライトであっ
て、直径0.1μm以下の細孔の細孔容積が全細孔容積
の50%以下であることを特徴とする。ここで、全細孔
容積とは測定可能な最小細孔径以上の大きさの細孔に対
応した累積細孔容積を指す。なお、前記コージェライト
ハニカム構造体の直径0.1μm以下の細孔の細孔容積
は全細孔容積の30%以下であることが望ましい。この
時、直径0.5〜5μmの細孔の細孔容積が全細孔容積
の30%以上で、直径10μm以上の細孔の細孔容積が
全細孔容積の30%以下であることが望ましい。そし
て、本発明のコージェライトハニカム構造体は、このよ
うな小さな径の細孔を積極的に導入することにより、気
孔率P(%)とA軸圧縮強度σ(MPa)の関係がP(%)
×σ(MPa)≧500となる高気孔率と高強度を両立
することができる。さらに細孔分布を調整することによ
り、P(%)×σ(MPa)≧1000となる、さらに
高気孔率と高強度を両立させたコージェライトハニカム
構造体を得ることができる。更には、直径0.5〜2μ
mの細孔が全細孔容積の30%以上で直径5μm以上の
細孔が全細孔容積の15%以下であることが望ましく、
セル壁厚tが0.03mm≦t<0.15mmであるこ
とが望ましい。
【0015】コージェライトハニカム構造体材料の細孔
分布に関して、従来より耐熱衝撃強度との関係は指摘さ
れていたが、今回本発明者らが実験検討を行った結果、
特にある一定の細孔径領域すなわち直径0.1μm以下
の細孔が、強度に影響を与えることなく細孔容積を大き
くできることが明らかになった。つまり、高気孔率化す
ると強度が低下する従来の気孔率と強度の関係とは異な
り、強度を低下させることなく高気孔率化が可能となる
ことから、使用に耐えうる十分な強度を維持しつつ高い
気孔率を有したコージェライトハニカム構造体を実現で
きるようになった。
【0016】直径0.1μm以下の細孔が材料強度に影
響を与えることなく細孔容積を大きくできるのは次の理
由による。触媒を担持する担体として使用される多孔質
材料を用いたコージェライトハニカム構造体の破壊は、
触媒の担持に必要な直径0.1μmよりも十分に大きい
孔を起点に発生し、直径0.1μm以下の細孔は破壊の
起点となりにくい。従って、直径0.1μm以下の細孔
の細孔容積をある程度増加しても材料の破壊強度が低下
する要因とはならず、材料強度を下げずに細孔容積を増
加すなわち高気孔率化できるため、十分な強度と高い気
孔率の両立が可能となるのである。
【0017】以下、本発明の構成における数値限定の理
由を詳記する。直径0.1μm以下の細孔の細孔容積が
全細孔容積の50%以下とした理由は、50%より大き
いと触媒の担持に必要な直径0.1μmよりも十分に大
きい孔が相対的に少なくなり、ハニカム壁表面に担持さ
れる触媒が侵入できないほど微細である直径0.1μm
以下の細孔がハニカム壁表面において大部分を占めるた
めに触媒を少量しか担持できなくなるため、触媒担体と
しての機能が発揮されなくなるからである。直径0.1
μm以下の細孔の細孔容積を全細孔容積の30%以下と
した理由は、上記の直径0.1μm以下の細孔の細孔容
積を全細孔容積の50%の場合と比較して触媒の担持に
必要な大きい孔が相対的に更に増加するため、ハニカム
壁表面に触媒を十分に担持でき、触媒担体としての機能
を十分に発揮できるからである。
【0018】直径0.5〜5μmの細孔の細孔容積を全
細孔容積の30%以上としたのは、活性アルミナ等の高
比表面積材料の触媒担持性に関して直径0.5〜5μm
の細孔が、担持性に著しく貢献することから担体への触
媒の付着性が良好となり、少ない工数でハニカム壁表面
に触媒を担持できるからである。更に、直径10μm以
上の細孔の細孔容積が全細孔容積の30%よりも大きく
なると、コージェライトハニカム構造体の破壊の起点と
なる直径0.1μmよりも十分に大きい孔が多いために
強度レベルが極めて低くなることから、直径10μm以
上の細孔の細孔容積は全細孔容積の30%以下であるこ
とが好ましい。
【0019】また、気孔率P(%)とA軸圧縮強度σ(M
Pa)の関係をP(%)×σ(MPa)≧500としたの
は、気孔率P(%)とA軸圧縮強度σ(MPa)の関係式
P(%)×σ(MPa)が500以上であると気孔率と
A軸圧縮強度が十分に大きいため、速熱性に好適な高強
度コージェライトハニカム構造体を得られるからであ
る。上記の気孔率P(%)とA軸圧縮強度σ(MPa)の
関係式 P(%)×σ(MPa)が1000以上であれば
更に気孔率とA軸圧縮強度が大きくなるため、より速熱
性と強度が好適なコージェライトハニカム構造体を得る
ことができる。更に、直径0.5〜2μmの細孔の細孔
容積を全細孔容積の30%以上としたのは、コージェラ
イトハニカム構造体が触媒担体としての機能を発揮する
のに必要な触媒担持量を少なくとも確保できるからであ
る。そして、直径5μm以上の細孔の細孔容積を全細孔
容積の15%以下とした理由は、15%以下であると、
直径10μm以上の細孔の細孔容積が全細孔容積の30
%以下の場合と比較して更に破壊の起点となる孔の径が
小さくなるため、材料の機械的強度が高くなるからであ
る。細孔分布の調整により材料の機械的強度が向上する
効果を明確に得るためには、セル壁厚tが、0.03m
m≦t<0.15mmであることが望ましい。
【0020】なお、本発明で直径0.1μm以下の細孔
が得られる理由は、カオリン、タルク、シリカ源、アル
ミナ源を出発原料とするコージェライト化反応過程にお
いて造孔作用のあるシリカ源原料及びまたはアルミナ源
原料として、平均粒子径が0.01〜0.1μmの微細
なシリカゾル及びまたはアルミナゾルを一定量加えて用
いることにより、約1200〜約1300℃の焼成途中
段階においてシリカ源及びまたはアルミナ源の平均粒径
に対応した大きさの孔が生成されるからである。また、
直径0.1μm以下の細孔が材料強度に影響を与えない
ように、コージェライトハニカム構造体中で十分に分散
した微構造をとるためには、これらゾルを加えたセラミ
ック原料をボールミル等により均一混合し、ゾルを構成
する固体分散粒子をセラミック原料中に十分に分散させ
ることが望ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実際の実施例を説
明する。 (実施例)本実施例で使用したセラミック原料であるカ
オリン、仮焼カオリン、タルク、アルミナ源原料、シリ
カ源原料の化学組成及び平均粒径を表1に示す。特に平
均粒径については、カオリンが1〜5μm、仮焼カオリ
ンが1〜5μm、タルクが1〜10μm、アルミナ源と
してはアルミナゾル0.01〜0.1μm、α-アルミ
ナ0.1〜10μm、シリカ源としてはシリカゾル0.
01〜0.1μm、アモルファスシリカ0.1〜10μ
mを用意した。これらのセラミック原料をコージェライ
ト組成となるよう調合し、成形助剤としてメチルセルロ
ース等を添加し、水を加えて混練することにより、押出
し成形可能な杯土とした。次いでそれぞれのバッチの杯
土を押出成形することによりハニカム構造成形体を得
た。ハニカム構造成形体を乾燥した後、1425℃で焼
成を行い、セル壁厚0.10mm、1平方センチ当りの
セル数62個の四角セル形状を有する直径105mm、
長さ100mmの試験No.1、2、4、10、12〜
16、18のコージェライトハニカム構造体、及びセル
壁厚0.03mm、1平方センチ当りのセル数140個
の四角セル形状を有する直径105mm、長さ100m
mの試験No.3、5〜9、11、17のコージェライ
トハニカム構造体を得た。
【0022】
【表1】
【0023】次に、得られたコージェライトハニカム構
造体について細孔分布測定、触媒担持性評価、及びA軸
圧縮強度測定を行なった。これらの結果を表2に示す。
細孔分布については、直径0.003〜330μmの細
孔と細孔容積を水銀圧入法により測定し、全細孔容積、
気孔率、直径0.1μm以下の細孔の細孔容積及びその
全細孔容積に占める割合、直径0.5〜5μmの細孔の
細孔容積及びその全細孔容積に占める割合、直径10μ
m以上の細孔の細孔容積及びその全細孔容積に占める割
合、直径0.5〜2μmの細孔の細孔容積及びその全細
孔容積に占める割合、直径5μm以上の細孔の細孔容積
及びその全細孔容積に占める割合を評価した。触媒担持
性評価では、高比表面積材料のスラリーを担持した前後
の質量比から触媒担持量を求めた。コーティング用スラ
リーは、高比表面積材料である平均粒径9μmのγ―ア
ルミナ95%、アルミナゾル5%、及びpH調整剤を調
合した固形分30%のスラリーを用いた。スラリーのコ
ーティングは次の手順で行った。まずコーティング用ス
ラリーをコージェライト質セラミックハニカム構造体に
3分間含浸し、剰余分のコーティングスラリーをエアー
除去した。スラリー含浸とエアー除去の工程を3回繰返
した後、乾燥後700℃で焼き付けし、触媒担持を行っ
た。そして、触媒の担持性評価は、触媒担持量が質量%
で20%未満を×不可、20%以上を○良、として表2
中に記した。また、気孔率PとA軸圧縮強度σとの積が
500未満を×不可、500以上1000未満を○良、
1000以上を◎最良として表2中に記した。
【0024】直径0.1μm以下の細孔の細孔容積の全
細孔容積に占める割合が本発明の規定内である本発明例
では、本発明規定外の細孔容積分布を有する比較例と比
べて、直径0.1μm以下の細孔の細孔容積を材料強度
に影響を与えることなく大きくできるし、触媒の担持性
についても問題なく、触媒担持用として使用できる。し
かし、直径0.1μm以下の細孔の容積が本発明規定よ
りも多い場合には、特に強度と気孔率は確保できるが、
触媒の担持性に問題がある。更に、直径0.5〜5μm
の細孔の細孔容積が全細孔容積の30%以上であれば少
なくとも触媒担持量は十分であり、直径10μm以上の
細孔の細孔容積が全細孔容積の30%以下であれば、直
径0.1μm以下の細孔の細孔容積を増加しても強度は
低下しない。そして、直径0.5〜2μmの細孔の細孔
容積が全細孔容積の30%以上で直径5μm以上の細孔
の細孔容積が全細孔容積の15%以下であれば、触媒担
持量が十分であり気孔率PとA軸圧縮強度σとの積も十
分に大きくなり、強度と気孔率が確保できる。
【0025】
【表2】
【0026】
【発明の効果】本発明のコージェライトハニカム構造体
によれば、所定の細孔分布を有するコージェライトハニ
カム構造体をセル壁厚の薄いハニカム構造体として使用
することにより、使用に耐えうる十分な強度を維持しつ
つ高い気孔率を有したコージェライトハニカム構造体を
得ることができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01J 35/10 301 F01N 3/28 301P F01N 3/28 301 B01D 53/36 C Fターム(参考) 3G091 BA01 GA06 GA17 4D048 BA10X BA10Y BB02 BB17 4G069 AA01 AA12 BA13A BA13B CA03 EA18 EB15X EB15Y EC06X EC06Y EC10X EC10Y

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶相の主成分がコージェライトで、直
    径0.1μm以下の細孔の細孔容積が全細孔容積の50
    %以下であることを特徴とするコージェライトハニカム
    構造体。
  2. 【請求項2】 直径0.1μm以下の細孔の細孔容積が
    全細孔容積の30%以下であることを特徴とする請求項
    1に記載のコージェライトハニカム構造体。
  3. 【請求項3】 直径0.5〜5μmの細孔の細孔容積が
    全細孔容積の30%以上であることを特徴とする請求項
    1又は請求項2のいずれかに記載のコージェライトハニ
    カム構造体。
  4. 【請求項4】 直径10μm以上の細孔の細孔容積が全
    細孔容積の30%以下であることを特徴とする請求項1
    乃至請求項3のいずれかに記載のコージェライトハニカ
    ム構造体。
  5. 【請求項5】 直径0.5〜2μmの細孔の細孔容積が
    全細孔容積の30%以上であることを特徴とする請求項
    1乃至請求項4のいずれかに記載のコージェライトハニ
    カム構造体。
  6. 【請求項6】 直径5μm以上の細孔の細孔容積が全細
    孔容積の15%以下であることを特徴とする請求項1乃
    至請求項5のいずれかに記載のコージェライトハニカム
    構造体。
  7. 【請求項7】 気孔率P(%)とA軸圧縮強度σ(MP
    a)の関係がP(%)×σ(MPa)≧500であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載
    のコージェライトハニカム構造体。
  8. 【請求項8】 気孔率P(%)とA軸圧縮強度σ(MP
    a)の関係がP(%)×σ(MPa)≧1000である
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記
    載のコージェライトハニカム構造体。
  9. 【請求項9】 セル壁厚tが0.03mm≦t<0.1
    5mmであることを特徴とする請求項1乃至請求項8の
    いずれかに記載のコージェライトハニカム構造体。
JP2000395032A 2000-12-26 2000-12-26 コージェライトハニカム構造体 Expired - Fee Related JP3755738B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000395032A JP3755738B2 (ja) 2000-12-26 2000-12-26 コージェライトハニカム構造体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000395032A JP3755738B2 (ja) 2000-12-26 2000-12-26 コージェライトハニカム構造体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002191985A true JP2002191985A (ja) 2002-07-10
JP3755738B2 JP3755738B2 (ja) 2006-03-15

Family

ID=18860560

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000395032A Expired - Fee Related JP3755738B2 (ja) 2000-12-26 2000-12-26 コージェライトハニカム構造体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3755738B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004142978A (ja) * 2002-10-23 2004-05-20 Ngk Insulators Ltd 多孔質ハニカム構造体の製造方法、及びハニカム成形体
WO2004087295A1 (ja) * 2003-03-28 2004-10-14 Ngk Insulators Ltd. ハニカム構造体
WO2008007546A1 (fr) * 2006-07-13 2008-01-17 Cataler Corporation Structure en nid d'abeille destinée à un revêtement de suspension épaisse
JP2009242133A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Ngk Insulators Ltd ハニカム構造体の製造方法
JP2011139975A (ja) * 2010-01-05 2011-07-21 Ngk Insulators Ltd ハニカム構造体
JP2011167632A (ja) * 2010-02-18 2011-09-01 Denso Corp ハニカム構造体及びその製造方法
US8247339B2 (en) 2006-09-11 2012-08-21 Denso Corporation Ceramic catalyst body
JP2015155094A (ja) * 2008-11-26 2015-08-27 コーニング インコーポレイテッド コージエライト形成バッチ組成物およびそれから製造されたコージエライト体

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004142978A (ja) * 2002-10-23 2004-05-20 Ngk Insulators Ltd 多孔質ハニカム構造体の製造方法、及びハニカム成形体
WO2004087295A1 (ja) * 2003-03-28 2004-10-14 Ngk Insulators Ltd. ハニカム構造体
US7470302B2 (en) 2003-03-28 2008-12-30 Ngk Insulators, Ltd. Honeycomb structure
WO2008007546A1 (fr) * 2006-07-13 2008-01-17 Cataler Corporation Structure en nid d'abeille destinée à un revêtement de suspension épaisse
JP2008018342A (ja) * 2006-07-13 2008-01-31 Cataler Corp スラリーコート用ハニカム構造体
US7854982B2 (en) 2006-07-13 2010-12-21 Cataler Corporation Honeycomb structure for slurry coating
US8247339B2 (en) 2006-09-11 2012-08-21 Denso Corporation Ceramic catalyst body
JP2009242133A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Ngk Insulators Ltd ハニカム構造体の製造方法
JP2015155094A (ja) * 2008-11-26 2015-08-27 コーニング インコーポレイテッド コージエライト形成バッチ組成物およびそれから製造されたコージエライト体
US9314727B2 (en) 2008-11-26 2016-04-19 Corning Incorporated Cordierite forming batch compositions and cordierite bodies manufactured therefrom
JP2011139975A (ja) * 2010-01-05 2011-07-21 Ngk Insulators Ltd ハニカム構造体
JP2011167632A (ja) * 2010-02-18 2011-09-01 Denso Corp ハニカム構造体及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3755738B2 (ja) 2006-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7208108B2 (en) Method for producing porous ceramic article
JP6324472B2 (ja) 多孔質セラミックハニカム物品およびその作製方法
JP5405538B2 (ja) ハニカム構造体
JP4495152B2 (ja) ハニカム構造体及びその製造方法
WO2006057344A1 (ja) ハニカム構造体
WO2006035822A1 (ja) ハニカム構造体
KR20060135488A (ko) 벌집형 구조체
WO2007102561A1 (ja) セラミック構造体及びその製造方法
CN102918005A (zh) 堇青石多孔陶瓷蜂窝体制品
EP1493724A1 (en) Porous material and method for production thereof
CN103249692A (zh) 形成陶瓷蜂窝体制品的方法
KR20040030633A (ko) 벌집형 구조체와 그 제조 방법 및 벌집형 구조체의 외주왜곡도의 측정 방법
JP2008037722A (ja) ハニカム構造体の製造方法
JP2004000907A (ja) セラミックスハニカム構造体及びその製造方法
JP2002191985A (ja) コージェライトハニカム構造体
JPH11333293A (ja) ハニカム構造体及びその製造方法
JP6965289B2 (ja) ハニカム構造体及びハニカム構造体の製造方法
JPWO2005068396A1 (ja) ハニカム構造体及びその製造方法
CN111450816A (zh) 蜂窝结构体
JP2020040034A (ja) ハニカム構造体の製造方法
JP4411566B2 (ja) コージェライト質セラミックハニカム構造触媒担体及びその製造方法
JP2013189358A (ja) ハニカム構造体、及びハニカム触媒体
JP3587365B2 (ja) コージェライト質セラミックハニカム構造触媒用担体及びその製造方法
JP2011230005A (ja) ハニカム体及びその製造方法
JP6013243B2 (ja) ハニカム触媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050304

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050506

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051202

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051215

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3755738

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100106

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110106

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120106

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130106

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130106

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees