JP2002191122A - 直流負荷駆動装置 - Google Patents

直流負荷駆動装置

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JP2002191122A JP2000388540A JP2000388540A JP2002191122A JP 2002191122 A JP2002191122 A JP 2002191122A JP 2000388540 A JP2000388540 A JP 2000388540A JP 2000388540 A JP2000388540 A JP 2000388540A JP 2002191122 A JP2002191122 A JP 2002191122A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】負荷接続端子と接地回路との間で直接短絡事故
が発生した場合にも確実に保護動作を行うことができる
直流負荷駆動装置を提供する。 【解決手段】 直流電源5の非接地側の出力端子とスイ
ッチ回路1Aの非接地側スイッチ素子F11,F12の一端
との間を接続する回路を流れる電流を検出する非接地側
電流検出器108と、スイッチ回路の接地側スイッチ素
子F21,F22の一端と接地回路との間を接続する回路を
流れる電流を検出する接地側電流検出器109と、非接
地側電流検出器108により検出される電流及び接地側
電流検出器108により検出される電流の少なくとも一
方が制限値を超えたときに遮断指令を発生する遮断指令
発生回路1Cを設けて、遮断指令が発生したときにスイ
ッチ回路1Aのすべてのスイッチ素子をオフ状態にする
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直流電源と直流負
荷との間にスイッチ回路を設けて、該スイッチ回路のス
イッチ素子をオンオフ制御することにより負荷への駆動
電流の供給を制御する直流負荷駆動装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】直流電動機のように正逆両方向に駆動さ
れる負荷を駆動する直流負荷駆動装置として、直流電源
から負荷に供給する駆動電流をオンオフ制御するHブリ
ッジ形のスイッチ回路と、負荷を所定の態様で駆動する
ために必要な各種の指令を発生するコントローラと、コ
ントローラが発生する指令に応じてスイッチ回路のスイ
ッチ素子に駆動信号を与えるスイッチ素子駆動部とを備
えたものが多く用いられている。コントローラが発生す
る指令信号の中には、負荷の駆動方向を指令する駆動指
令や、負荷に流す駆動電流をPWM変調する際のデュー
ティ比を定めるためのPWM信号等が含まれる。
【0003】周知のように、Hブリッジ形のスイッチ回
路は、一端が共通接続された対の非接地側スイッチ素子
と、一端が共通接続されて接地端子に接続され、他端が
対の非接地側スイッチ素子の他端にそれぞれ接続された
対の接地側スイッチ素子とを備えていて、対の非接地側
スイッチ素子の一端の共通接続点と接地端子との間にス
イッチを介して直流電源の出力が印加され、対の非接地
側スイッチ素子の他端と対の接地側スイッチ素子の他端
とのそれぞれ接続点から対の負荷接続端子が導出され
る。
【0004】コントローラは、例えばマイクロコンピュ
ータを備えていて、負荷を正方向に駆動することを指令
する正方向駆動指令及び負荷を逆方向に駆動することを
指令する逆方向駆動指令や、所定のデューティ比で断続
するPWM信号等を発生する。
【0005】スイッチ素子駆動部は、例えば、PWM信
号に応答して対の非接地側スイッチ素子を互いに逆位相
でオンオフ駆動するように両非接地側スイッチ素子にP
WM変調された駆動信号を与えるPWM駆動回路と、正
方向駆動指令及び逆方向駆動指令にそれぞれ応答して対
の接地側スイッチ素子の一方及び他方に駆動信号を与え
る正方向駆動回路及び逆方向駆動回路とにより構成され
る。
【0006】この種の直流負荷駆動装置においては、ス
イッチ回路を短絡電流等の過電流から保護するために、
過電流保護装置を設けている。従来の直流負荷駆動装置
に用いられていた過電流保護装置は、スイッチ回路と負
荷とを通して流れる電流を接地側スイッチ素子と接地回
路との間に挿入した電流検出用抵抗器(シャント抵抗
器)により検出して、検出された電流が制限値を超えた
ときにスイッチ回路のスイッチ素子への駆動信号の供給
を停止して、該スイッチ素子をオフ状態にするように構
成されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような過電流保
護装置を設けておくと、負荷の両端が短絡されたり、負
荷の内部で短絡事故が生じたりして過電流が流れたとき
に、スイッチ回路のスイッチ素子をオフ状態にしてスイ
ッチ回路を保護することができる。
【0008】しかしながら、従来の過電流保護装置で
は、一方の負荷接続端子と接地回路との間で短絡事故が
生じた状態で、短絡事故が生じた側の負荷接続端子につ
ながる非接地側スイッチ素子がオン状態にされたときに
短絡回路を通して流れる短絡電流が電流検出用抵抗器を
流れないため、この短絡電流を検出することができず、
保護動作を行わせることができないという問題があっ
た。
【0009】なおHブリッジ形のスイッチ回路を用いる
場合に限らず、負荷の非接地側の端子を非接地側スイッ
チ素子を通して直流電源の非接地側の出力端子に接続す
るとともに、負荷の接地側の端子を接地側スイッチ素子
と電流検出用抵抗器とを通して接地回路に接続する構成
をとって、負荷を一方向にのみ駆動する場合にも、例え
ば、非接地側スイッチ素子につながる負荷接続端子と接
地回路との間で短絡事故が生じると、直流電源から非接
地側スイッチ素子と接地回路とを通して流れる短絡電流
を電流検出用抵抗器により検出することができないた
め、同様の問題が生じる。
【0010】本発明の目的は、一方の負荷接続端子と接
地回路等との間で短絡事故が発生した場合にも確実に保
護動作を行うことができるようにした直流負荷駆動装置
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、一方の出力端
子が接地された直流電源の非接地側の出力端子に一端が
接続される非接地側スイッチ素子と、一端が接地された
接地側スイッチ素子とを有して、非接地側スイッチ素子
の他端及び接地側スイッチ素子の他端からそれぞれ負荷
接続端子が導出されたスイッチ回路と、負荷接続端子間
に接続される負荷を所定の態様で駆動するために必要な
指令信号を発生するコントローラと、コントローラが発
生する指令信号に応じてスイッチ回路のスイッチ素子に
駆動信号を与えるスイッチ素子駆動部とを備えた直流負
荷駆動装置を対象とする。
【0012】本発明においては、直流電源の非接地側の
出力端子と非接地側スイッチ素子の一端との間を接続す
る回路を流れる電流を検出する非接地側電流検出器と、
接地側スイッチ素子の一端と接地回路との間を接続する
回路を流れる電流を検出する接地側電流検出器と、非接
地側電流検出器により検出される電流、及び接地側電流
検出器により検出される電流の少なくとも一方が制限値
を超えたときに直流電源からスイッチ回路を通して流れ
る電流を遮断する過電流保護装置とを設けた。上記のよ
うに、非接地側電流検出器と接地側電流検出器とを設け
て、これらの電流検出器が検出した電流の少くとも一方
が制限値を超えたとき(過電流が検出されたとき)に直
流電源からスイッチ回路を通して流れる電流を遮断する
ようにすると、負荷の両端が短絡される事故が生じた時
に保護動作を行わせることができるだけでなく、負荷の
一端と接地回路との間で短絡事故が生じた場合にも保護
動作を行わせることができるため、従来よりも多様な短
絡事故に対して過電流保護機能を有する直流負荷駆動装
置を得ることができる。
【0013】本発明はまた、一端が共通接続された対の
非接地側スイッチ素子と、一端が共通接続されて接地端
子に接続され、他端が対の非接地側スイッチ素子の他端
にそれぞれ接続された対の接地側スイッチ素子とを有し
て、対の非接地側スイッチ素子の一端の共通接続点と接
地端子との間にスイッチを介して直流電源の出力が印加
され、対の非接地側スイッチ素子の他端と対の接地側ス
イッチ素子の他端とのそれぞれ接続点から対の負荷接続
端子が導出されるHブリッジ形のスイッチ回路を用いる
場合にも適用することができる。
【0014】上記過電流保護装置は、非接地側電流検出
器により検出される電流、及び接地側電流検出器により
検出される電流の少なくとも一方が制限値を超えたとき
に、直流電源からスイッチ回路に電圧が印加されている
間遮断指令を発生する遮断指令発生回路と、遮断指令が
発生している間スイッチ回路のすべてのスイッチ素子を
オフ状態に保つように、スイッチ回路のすべてのスイッ
チ回路への駆動信号の供給を阻止する駆動信号阻止手段
とを備えた構成とすることができる。
【0015】上記の構成では、過電流が検出されたとき
に直流電源からスイッチ回路に電圧が印加されている間
遮断指令を発生し続けるように遮断指令回路が構成され
ているが、過電流が検出されている間だけ遮断指令を発
生するように遮断指令発生回路を構成して、遮断指令が
一度発生したときには該遮断指令が消滅した後も、直流
電源からスイッチ回路に電圧が印加されている間はスイ
ッチ回路のすべてのスイッチ素子への駆動信号の供給を
阻止するように駆動信号阻止手段を構成する(駆動信号
阻止手段に自己保持機能を持たせる)ようにしてもよ
い。
【0016】本発明の好ましい態様では、上記遮断指令
発生回路が、非接地側電流検出器から得られる電流検出
信号と前記接地側電流検出器から得られる電流検出信号
との和に相当する加算電流検出信号を発生する加算回路
と、加算電流検出信号と制限値を与える設定信号とを比
較して加算電流検出信号の大きさが設定信号の大きさを
超えたときに過電流検出信号を出力する比較判定回路
と、過電流検出信号が出力されたときに遮断指令を出力
する遮断指令出力回路とにより構成される。
【0017】本発明の他の好ましい態様ではまた、遮断
指令回路が、非接地側電流検出器により検出された電流
が制限値を超えたときに第1の過電流検出信号を出力す
る第1の過電流検出回路と、接地側電流検出器により検
出された電流が制限値を超えたときに第2の過電流検出
信号を出力する第2の過電流検出回路と、第1の過電流
検出信号及び第2の過電流検出信号の少なくとも一方が
発生したときに遮断指令を発生する遮断指令出力回路と
により構成される。
【0018】上記のように、過電流が検出されたとき
に、スイッチ回路のすべてのスイッチ素子をオフ状態に
するようにすると、保護用のスイッチ手段を特別に設け
ることなく過電流保護動作を行わせることができる。
【0019】しかしながら、本発明は、このようにスイ
ッチ回路のスイッチ素子自体をオフ状態にすることによ
り保護動作を行わせる場合に限定されるものではなく、
例えば、直流電源とスイッチ回路との間にブレーカのよ
うに遮断指令が与えられたときに開く保護用スイッチを
挿入しておいて、非接地側電流検出器により検出される
電流、及び接地側電流検出器により検出される電流の少
なくとも一方が制限値を超えたときに保護用スイッチに
遮断指令を与えるように過電流保護装置を構成してもよ
い。
【0020】上記のように保護用スイッチを設けると、
スイッチ回路を構成するスイッチ素子が破損してオフ状
態にならなくなった場合でも過電流を遮断することがで
きる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、直流電動機を駆動する場合
を例にとって、本発明の好ましい実施形態を説明する。
【0022】図1は、直流電動機を負荷とする直流負荷
駆動装置に本発明を適用した場合の駆動装置の構成例を
示したもので、同図において1は直流電動機(負荷)2
を駆動する駆動ユニット、3は負荷を所定の態様で駆動
するために必要な指令信号を発生するコントローラであ
る。
【0023】駆動ユニット1は、スイッチ回路1Aと、
電動機2を正回転または逆回転させるようにスイッチ回
路1Aの各スイッチ素子に駆動信号を与えるスイッチ素
子駆動部1Bと、遮断指令発生回路1Cとにより構成さ
れている。
【0024】図示の駆動ユニット1は、正極側電源端子
aと、接地端子eと、PWM信号入力端子pと、正方向
駆動指令入力端子fと、逆方向駆動指令入力端子rと、
負荷接続端子m1 及びm2 とを備えている。この例で
は、接地端子eが負極側電源端子を兼ねている。本明細
書では接地回路に近い側の負荷接続端子m2 を接地側負
荷接続端子と呼び、接地回路から離れている側の負荷接
続端子m1 を非接地側負荷接続端子と呼ぶ。
【0025】スイッチ回路1Aは、一端が共通接続され
た第1及び第2の非接地側スイッチ素子F11及びF12
と、一端が共通接続され、他端が第1及び第2の非接地
側スイッチ素子F11及びF12の他端にそれぞれ接続され
た第1及び第2の接地側スイッチ素子F21及びF22とを
有する周知のHブリッジ形のスイッチ回路で、第1及び
第2の非接地側スイッチ素子F11及びF12の一端の共通
接続点は、抵抗値が十分に小さい第1の電流検出用抵抗
器(シャント抵抗器)Ri1を通して正極側電源端子aに
接続され、第1及び第2の接地側スイッチ素子F21及び
F22の一端の共通接続点は、抵抗値が小さい第2の電流
検出用抵抗器Ri2を通して接地端子に接続されている。
【0026】第1及び第2の非接地側スイッチ素子F11
及びF12の他端と第1及び第2の接地側スイッチ素子F
21及びF22の他端とのそれぞれの接続点から対の負荷接
続端子m1 及びm2 が導出され、これらの負荷接続端子
間に負荷2として直流電動機が接続されている。
【0027】正極側電源端子aはキースイッチSWを通
して負極端子が接地された直流電源(図示の例ではバッ
テリ)5の正極端子に接続されている。接地端子eは接
地回路を通して直流電源5の負極端子に接続されてい
る。
【0028】図示の例では、第1及び第2の非接地側ス
イッチ素子F11及びF12がPチャンネル形のMOSFE
Tからなっていて、両FETのソースSの共通接続点が
第1の電流検出用抵抗器Ri1を通して正極側電源端子a
に接続されている。また第1及び第2の接地側スイッチ
素子F21及びF22はNチャンネル形のMOSFETから
なっていて、両FETのドレインDが非接地側スイッチ
素子F11及びF12をそれぞれ構成するFETのドレイン
Dに接続され、両接地側スイッチ素子F21及びF22を構
成するFETのソースSの共通接続点が、第2の電流検
出用抵抗器Ri2を通して接地されている。
【0029】スイッチ素子駆動部1Bは、所定のデュー
ティ比で断続するPWM信号に応答して第1及び第2の
非接地側スイッチ素子F11及びF12をそれぞれオンオフ
駆動する第1及び第2のPWM駆動回路101及び10
2と、正方向駆動指令信号が与えられたときに第2の接
地側スイッチ素子F22に駆動信号を与えるとともに第2
のPWM駆動回路102が第2の非接地側スイッチ素子
F12をオンオフ駆動するのを禁止する正方向駆動回路1
03と、逆方向駆動指令信号が与えられたときに第1の
接地側スイッチ素子F21に駆動信号を与えるとともに第
1のPWM駆動回路101が第1の非接地側スイッチ素
子F11をオンオフ駆動するのを禁止する逆方向駆動回路
104とを備えている。
【0030】第1のPWM駆動回路101及び第2のP
WM駆動回路102の入力端子は、ダイオードD1 と抵
抗R1 とからなる入力回路105を通してPWM信号入
力端子pに接続され、第1のPWM駆動回路101及び
第2のPWM駆動回路102の出力端子は第1及び第2
の非接地側スイッチ素子F11及びF12を構成するFET
のゲートに接続されている。
【0031】第1及び第2のPWM駆動回路101及び
102は、スイッチ素子F11及びF12への駆動信号の供
給を制御するために、トランジスタなどからなる駆動信
号供給用スイッチを備えている。PWM駆動回路101
及び102に設けられている駆動信号供給用スイッチ
は、コントローラ3に設けられたトランジスタTr1 が
オン状態になって、該トランジスタTr1 とダイオード
D1 とを通して高レベル(Hレベル)の信号が与えられ
たときにオン状態になってスイッチ素子F11及びF12に
駆動信号を供給し、トランジスタTr1 がオフ状態にな
って、ダイオードD1 を通して与えられていた信号が除
去されたときにオフ状態になって、スイッチ素子F11及
びF12への駆動信号の供給を停止する。
【0032】また正方向駆動回路103の入力端子はダ
イオードD2 と抵抗R2 とからなる入力回路106を通
して正方向駆動指令入力端子fに接続され、逆方向駆動
回路104の入力端子はダイオードD3 と抵抗R3 とか
らなる入力回路107を通して逆方向駆動指令入力端子
rに接続されている。正方向駆動回路103の出力端子
は第2の接地側スイッチ素子F22を構成するFETのゲ
ートに接続され、逆方向駆動回路104の出力端子は第
1の接地側スイッチ素子F21を構成するFETのゲート
に接続されている。
【0033】正方向駆動回路103は、トランジスタT
r2 がオン状態になってダイオードD2 を通して高レベ
ルの信号が与えられたときにオン状態になり、トランジ
スタTr2 がオフ状態になってダイオードD2 を通して
与えられていた信号が除去されたときにオフ状態になる
駆動信号供給用スイッチを備えていて、該スイッチがオ
ン状態になった時に第2の接地側スイッチ素子F22を構
成するFETのゲートに駆動信号を与えるように構成さ
れている。
【0034】同様に、逆方向駆動回路104は、トラン
ジスタTr3 がオン状態になって、ダイオードD3 を通
して高レベルの信号か与えられたときにオン状態にな
り、トランジスタTr3 がオフ状態になってダイオード
D3 を通して与えられていた信号が除去されたときにオ
フ状態になる駆動信号供給用スイッチを備えていて、該
スイッチがオン状態になった時に第1の接地側スイッチ
素子F21を構成するFETのゲートに駆動信号を与える
ように構成されている。
【0035】また本実施形態においては、第1のPWM
駆動回路101、第2のPWM駆動回路102、正方向
駆動回路103及び逆方向駆動回路104にそれぞれ遮
断指令入力端子101aないし104aと、それぞれの
遮断指令入力端子に遮断指令が与えられたときにスイッ
チ回路の対応するスイッチ素子に駆動信号が与えられる
のを阻止する駆動信号阻止手段とが設けられていて、遮
断指令入力端子101aないし104aにそれぞれ遮断
指令が与えられたときにスイッチ回路の対応するスイッ
チ素子F11,F12,F22及びF21を強制的にオフ状態に
するように構成されている。
【0036】各駆動回路に設けられる駆動信号阻止手段
は、例えば、遮断指令が与えられたときにオン状態にな
って、スイッチ素子に供給される駆動信号をスイッチ素
子から側路する信号側路用スイッチにより構成される。
この信号側路用スイッチはトランジスタのようなオンオ
フ制御が可能なスイッチ素子により構成することができ
る。上記駆動信号阻止手段はまた、遮断指令が与えられ
たときに各駆動回路に設けられる駆動信号供給用スイッ
チをオフ状態にする回路により構成することもできる。
【0037】図示の例では、第1のPWM駆動回路10
1及び第2のPWM駆動回路102にそれぞれ禁止信号
入力端子101b及び102bが設けられていて、第1
及び第2のPWM駆動回路101及び102は、それぞ
れの禁止信号入力端子に禁止信号が入力されたときに、
スイッチ素子F11及びF12への駆動信号の供給を停止す
るように構成されている。
【0038】また正方向駆動回路103及び逆方向駆動
回路104はそれぞれが駆動信号を出力する際に同時に
禁止信号を出力する禁止信号出力端子103b及び10
4bを有していて、正方向駆動回路103及び逆方向駆
動回路104がそれぞれスイッチ素子F22及びF21に駆
動信号を与える際に、それぞれの禁止信号出力端子10
3b及び104bから第2のPWM駆動回路102及び
第1のPWM駆動回路101の禁止信号入力端子102
b及び101bに禁止信号を与えるようになっている。
【0039】コントローラ3は、CPU,ROM及びR
AM等を有するマイクロコンピュータ3Aを備えてい
て、該マイクロコンピュータ3AのポートP1 にPNP
トランジスタTr1 のベースが接続されている。トラン
ジスタTr1 のエミッタは駆動ユニットの正極側電源端
子aに接続されるとともに、図1には図示してない定電
圧電源回路の正極側出力端子に接続され、コレクタはP
WM信号入力端子pに接続されている。
【0040】またマイクロコンピュータ3AのポートP
2 は、エミッタが図示しない直流定電圧電源回路の正極
端子に接続されたPNPトランジスタTr2 のベースに
接続され、該トランジスタTr2 のコレクタは正方向駆
動指令入力端子fに接続されている。
【0041】更にマイクロコンピュータ3AのポートP
3 は、エミッタが図示しない定電圧電源回路の正極側出
力端子に接続されたPNPトランジスタTr3 のベース
に接続され、該トランジスタのコレクタは逆方向駆動指
令入力端子rに接続されている。
【0042】この例では、マイクロコンピュータ3Aと
トランジスタTr1 とによりPWM信号供給手段が構成
される。またマイクロコンピュータ3Aとトランジスタ
Tr2 とにより、負荷2を正方向に駆動する際(図示の
例では直流電動機を正転させる際)に正方向駆動回路1
03に正方向駆動指令を与える正方向駆動指令供給手段
が構成され、マイクロコンピュータ3Aとトランジスタ
Tr3 により、負荷2を逆方向に駆動する際(直流電動
機を逆転させる際)に逆方向駆動回路104に逆方向駆
動指令を与える逆方向駆動指令供給手段が構成される。
【0043】またこの例では、直流電源の非接地側端子
とスイッチ回路の非接地側スイッチ素子の一端との間に
挿入された第1の電流検出用抵抗器Ri1により、直流電
源の非接地側の出力端子と非接地側スイッチ素子F11,
F12の一端との間を接続する回路を流れる電流I1 を検
出する非接地側電流検出器108が構成され、スイッチ
回路の接地側スイッチ素子の一端と接地端子との間に挿
入された第2の電流検出用抵抗器Ri2により、接地側ス
イッチ素子F21,F22の一端と接地端子との間を接続す
る回路を流れる電流I2 を検出する接地側電流検出器1
09が構成されている。
【0044】遮断指令発生回路1Cは、例えば図2に示
すように、直流電源5(図1参照)の出力電圧B(図示
の例では12V)を入力として一定の直流電圧E(図示
の例では8V)を出力する定電圧電源回路110と、こ
の定電圧電源回路から得られる電源電圧Eを分圧してス
イッチ回路1Aを流れる負荷電流の制限値を与える設定
信号Vsを発生する設定信号発生回路111と、非接地
側電流検出器108から得られる第1の電流検出信号V
1 と接地側電流検出器から得られる第2の電流検出信号
V2 との和に相当する加算電流検出信号Vo を発生する
加算回路112と、加算電流検出信号Vs と制限値を与
える設定信号Vs とを比較して加算電流検出信号の大き
さが設定信号の大きさを超えたときにHレベルの過電流
検出信号Vc を出力する比較判定回路113と、過電流
検出信号が発生したときに遮断指令を出力する遮断指令
出力回路114とにより構成される。
【0045】図示の定電圧電源回路110は、直流電源
5の出力電圧がダイオードD4 を通して入力された3端
子レギュレータREGと、レギュレータREGの入力端
子間及び出力端子間にそれぞれ接続されたコンデンサC
1 及びC2 とにより構成されている。コンデンサC1 ,
C2 は、直流電源5の出力電圧(12V)が一時的に落
ち込んだときに出力電圧Eが落ち込むのを防いで、電源
回路110の動作を安定化するために設けられたもので
ある。
【0046】設定信号発生回路111は、定電圧Eが印
加された抵抗R4 及びR5 からなる分圧回路と、抵抗R
4 に並列接続されたコンデンサC3 とからなっていて、
抵抗R5 の両端に設定信号(電圧信号)Vs を発生す
る。
【0047】加算回路112は、演算増幅器OP1 と、
演算入力抵抗Rso1 ,Rso2 ,Rs11 ,Rs12 ,Rs21
及びRs22 と、演算帰還抵抗R11及びR12と、コンデン
サC4 とからなっている。
【0048】この加算回路においては、電流検出用抵抗
器Ri1の両端と接地間の電圧V11及びV12がそれぞれ演
算入力抵抗Rs11 及びRs12 を通して演算増幅器OP1
の正相入力端子及び逆相入力端子に入力(V11が加算、
V12が減算)され、電流検出用抵抗器Ri2の両端と接地
間の電圧V21及びV22がそれぞれ演算入力抵抗Rs21及
びRs22 を通して演算増幅器OP1 の正相入力端子及び
逆相入力端子に入力(V21が加算,V22が減算)されて
いる。
【0049】演算増幅器OP1 の正相入力端子及び逆相
入力端子にそれぞれ入力される電圧を電源電圧(8
[V])よりも確実に低くするために、演算増幅器OP
1 の正相端子と接地間及び逆相端子と接地間にそれぞれ
抵抗値が等しい演算入力抵抗Rso1 及びRso2 を接続し
て、演算増幅器の両入力端子の電位をプルダウンしてい
る。このように演算入力抵抗Rso1 及びRso2 を接続し
ても、0[V]が加算され、0[V]が減算されるだけ
であるので、演算結果には影響がない。
【0050】図示の加算回路においては、各演算入力抵
抗と、演算帰還抵抗R11及びR12の比により入力される
電圧信号の増幅率が決まる。ここで、すべての演算入力
抵抗及び演算帰還抵抗の抵抗値が等しい(Rs11 =Rs1
2 =Rs21 =Rs22 =R11=R12)とすると、演算帰還
抵抗R11及びR12により帰還がかかっている点であるコ
ンデンサC4 の端子電圧(加算電流検出信号)Vo は、
次式により与えられる。
【0051】 Vo =(V11−V12)+(V21−V22) =V1 +V2 =I1 ×Ri1+I2 ×Ri2 …(1) また演算入力抵抗Rs11 及びRs12 の抵抗値をRs1(R
s11 =Rs12 =Rs1)とし、演算入力抵抗Rs21 及びR
s22 の抵抗値をRs2(Rs12 =Rs22 =Rs2)とすると
ともに、帰還抵抗Rso1 及びRso2 の抵抗値を等しく
(Rso1 =Rso2=Rf )した場合には、演算増幅器O
P1 から得られる加算電流検出信号Vo が下記の式で与
えられる。
【0052】 Vo =(Rf /Rs1)(V11−V12)+(Rf /Rs2)(V21−V22) =(Rf /Rs1)(I11×Ri1)+(Rf /Rs2)(I12×Ri2) …(2) 上記のようにして、電流検出用抵抗Ri1及びRi2からそ
れぞれ得られる電流検出信号V1 及びV2 の和の信号を
得ることができ、(2)式による場合には、電流検出信
号V1 及びV2 に対する増幅率を適宜に設定することが
できる。
【0053】負荷が直流電動機である場合にスイッチ回
路を流れる負荷電流をIm とすると、加算電流検出信号
Vo は、 Vo =(Rf /Rs1)(Im ×Ri1)+(Rf /Rs2)(Im ×Ri2) …(3) となる。
【0054】図2に示した例では、図3に示すように、
短絡事故が生じていない正常状態で流れる負荷電流Im
が最大値ImMaxに達したときの加算電流検出信号Vo の
値をVoMaxとし、図4に示すように、負荷接続端子m1
,m2 間が短絡されて短絡電流Is1が流れたときの加
算電流検出信号Vo の値をVos1 、図5のように負荷接
続端子m2 と接地間で短絡事故が生じて第2の電流検出
用抵抗Ri2を通らない短絡電流Is2が流れたときの加算
電流検出信号Vo の値をVos2 とし、更に図6に示すよ
うに負荷接続端子m1 と直流電源の非接地側の端子との
間で短絡事故が生じて第1の電流検出用抵抗Ri1を通ら
ない短絡電流Is3が流れたときの加算電流検出信号Vo
の値をVos3 としたときに、下記の関係が成立するよう
に、設定信号Vs の大きさを設定する。
【0055】 VoMax<<Vs …(4) Vos1 =(Rf /Rs1)(Is1×Ri1)+(Rf /Rs2)(Is1×Ri2)>Vs …(5) Vos2 =(Rf /Rs1)(1S2×Ri1)>Vs …(6) Vos3 =(Rf /Rs2)(Is3×Ri2)>Vs …(7) 図2に示した比較判定回路113は、設定信号Vs 及び
加算電流検出信号Voがそれぞれ反転入力端子及び非反
転入力端子に入力された電圧比較器CP1 と、該比較器
CP1 の出力端子と非反転入力端子との間にアノードを
出力端子側に向けて接続された帰還ダイオードD5 と、
比較器CP1 の出力端子と電源回路110の正極側出力
端子との間に接続された抵抗Ra とにより構成されてい
る。
【0056】また遮断指令出力回路114は、比較器C
P1 の出力端子に抵抗Rb1を通してベースが接続され、
エミッタが接地されたNPNトランジスタTr4 と、ト
ランジスタTr4 のベースエミッタ間に接続された抵抗
Rb2とにより構成されている。
【0057】図2に示した遮断指令発生回路において
は、加算電流検出信号Vo のレベルが設定信号Vs のレ
ベル以下のときに比較器CP1 の出力電圧Vc がLレベ
ルの状態にあり、トランジスタTr4 がオフ状態にあ
る。加算電流検出信号Vo のレベルが設定信号Vs のレ
ベルを超えると比較器CP1 の出力電圧Vc がHレベル
の状態に変化する(過電流検出信号が出力する)。比較
器CP1 がHレベルの過電流検出信号を出力すると、遮
断指令出力回路114を構成するトランジスタTr4 が
オン状態になり、そのコレクタの電位が低下する。この
トランジスタTr4のコレクタの電位の低下が遮断指令
として用いられる。
【0058】比較器CP1 の出力電圧Vc が一度Hレベ
ルになると、該HレベルがダイオードD5 を通して比較
器CP1 の非反転入力端子にフィードバックされるた
め、比較器CP1 の出力電圧Vc はスイッチSWが開か
れて直流電源5がスイッチ回路1Aから切り離されるま
で高レベルの状態を保持する。
【0059】図2に示した遮断指令発生回路1Cにおい
て、コンデンサC3 及びC4 は、電源投入時に、比較器
CP1 の反転入力端子の電位をLレベルとし、非反転入
力端子をHレベルとして、電源投入時に比較器CP1 の
出力電圧Vc がHレベルになることがないようにするた
めに設けられている。
【0060】遮断指令発生回路1Cが発生した遮断指令
は、スイッチ素子駆動部1Bの第1のPWM駆動回路1
01、第2のPWM駆動回路102、正方向駆動回路1
03及び逆方向駆動回路104の遮断指令入力端子10
1aないし104aに与えられる。
【0061】第1のPWM駆動回路101、第2のPW
M駆動回路102、正方向駆動回路103及び逆方向駆
動回路104は、それぞれの遮断指令入力端子に遮断指
令が与えられている間、スイッチ回路1Aの対応するス
イッチ素子への駆動信号の供給を停止させて、スイッチ
回路のスイッチ素子をオフ状態に保持する。
【0062】次に図1に示した直流負荷駆動装置の動作
を説明する。図1に示した直流負荷駆動装置において、
負荷2を駆動する際には、マイクロコンピュータ3Aの
ポートP1 からHレベルを保持する期間とLレベルを保
持する期間とが交互に現れる断続波形のPWM信号が出
力される。ポートP1 の電位がLレベルになったときに
トランジスタTr1 が導通し、ポートP1 の電位がHレ
ベルになったときにトランジスタTr1 がオフ状態にな
る。
【0063】マイクロコンピュータがポートP1 からP
WM信号を発生すると、該PWM信号に同期してトラン
ジスタTr1 がオンオフを繰り返すため、駆動ユニット
1のPWM信号入力端子pにPWM信号が入力される。
【0064】PWM信号入力端子pに入力されるPWM
信号がHレベルになると、ダイオードD1 を通して第1
及び第2のPWM駆動回路101及び102にHレベル
の駆動指令信号が与えられるため、第1及び第2のPW
M駆動回路101及び102内の駆動信号供給用スイッ
チがオン状態になって第1及び第2の非接地側スイッチ
素子F11及びF12に駆動信号を与える。これにより第1
及び第2の非接地側スイッチ素子F11及びF12がオン状
態になる。またPWM信号がLレベルになると第1及び
第2のPWM駆動回路101及び102内の駆動信号供
給用スイッチがオフ状態になるため、第1及び第2の非
接地側スイッチ素子F11及びF12への駆動信号の供給が
停止し、これらのスイッチ素子がオフ状態になる。した
がって、第1及び第2の非接地側スイッチ素子は、PW
M信号に同期してオンオフ駆動される。
【0065】また負荷を正方向に駆動する際には、マイ
クロコンピュータ3AがそのポートP2 の電位をLレベ
ルに低下させる。これによりトランジスタTr2 がオン
状態になるため、正方向駆動指令入力端子fと信号入力
回路106のダイオードD2とを通して正方向駆動回路
103にHレベルの駆動指令信号が与えられる。このと
き正方向駆動回路103は、スイッチ回路の第2の接地
側スイッチ素子F22に駆動信号を与えるとともに、第2
のPWM駆動回路102に禁止信号を与えて、該PWM
駆動回路102からの駆動信号の出力を禁止する。この
ときスイッチ回路1Aでは、PWM信号がHレベルの期
間第1の非接地側スイッチ素子F11がオン状態になり、
第2の接地側スイッチ素子F22がオン状態を保持する。
従って、PWM信号がHレベルになる毎に、図示しない
直流電源から第1の非接地側スイッチ素子F11と負荷2
と第2の接地側スイッチ素子F22とを通して電流が流
れ、負荷2が正方向に駆動される(電動機が正回転させ
られる)。
【0066】また負荷2を逆方向に駆動する際には、マ
イクロコンピュータ3AがそのポートP3 の電位をLレ
ベルにする。ポートP3 の電位がLレベルになると、ト
ランジスタTr3 がオン状態になり、逆方向駆動回路1
04にHレベルの駆動指令信号が与えられる。このとき
逆方向駆動回路104は、第1のPWM駆動回路101
に禁止信号を与えて第1の非接地側スイッチ素子F11が
オン状態になるのを禁止するとともに、第1の接地側ス
イッチ素子F21に駆動信号を与えて、該スイッチ素子F
21をオン状態にする。従って、PWM信号がHレベルに
なる毎に、図示しない直流電源から第2の非接地側スイ
ッチ素子F12と負荷2と第1の接地側スイッチ素子F21
とを通して電流が流れ、負荷2が逆方向に駆動される
(電動機が逆回転させられる)。
【0067】負荷2が電動機である場合、その駆動電流
の平均値は、PWM信号のデューティにより決まるた
め、PWM信号のデューティを変えることにより、その
回転速度や出力トルクを制御することができる。
【0068】図1に示した直流負荷駆動装置において、
図3に示すように短絡事故が生じていない正常な状態に
あるときには、加算電流検出信号Vo が設定信号Vs を
超えることができず、比較器CP1 の出力電圧Vc がH
レベルにならないため、遮断指令発生回路1Cは遮断指
令を発生しない。このとき負荷2は正常に駆動される。
【0069】これに対し、図4に示すように、負荷接続
端子間が短絡されたときには、短絡電流Is1が第1及び
第2の電流検出用抵抗器Ri1及びRi2の双方により検出
されて、加算電流検出信号Vo のレベルVos1 が設定信
号Vs のレベルを超えるため、比較器CP1 の出力電圧
Vc がHレベルなり(過電流検出信号が発生し)、トラ
ンジスタT4 がオン状態になって遮断指令が発生する。
この遮断指令は駆動回路101ないし104に与えられ
るため、スイッチ回路1Aのすべてのスイッチ素子への
駆動信号の供給が停止し、すべてのスイッチ素子がオフ
状態になる。遮断指令は、スイッチSWが開かれるまで
発生し続けるため、スイッチ回路の各スイッチ素子は直
流電源5の出力電圧が印加されている間オフ状態に保た
れる。これによりスイッチ回路1Aを構成するスイッチ
素子が過電流により破損するのが防止される。
【0070】図9は、上記の例でスイッチ回路1Aのス
イッチ素子として用いているMOSFETの安全動作領
域の一例を示したものである。図9の折れ線aはドレイ
ン電流が連続的に流れる場合の安全動作領域の限界を示
すもので、ドレイン電流が折れ線aで与えられる限界値
IDMAXを超えるとFETが破損する。短絡事故の場合に
は、FETのドレインソース間に電圧が印加された状態
で過電流が流れるため、瞬時に内部の温度が上昇して素
子が焼損する。図1に示した装置によれば、各MOSF
ETを流れるドレイン電流が限界値IDMAXに達する前に
遮断指令が発生するように設定信号Vs のレベルを設定
しておくことにより、各MOSFETが過電流により焼
損するのを防ぐことができる。
【0071】なお図9の折れ線bないしdはそれぞれパ
ルス幅が10msec,1msec及び100μsec の単発のパ
ルス電流がMOSFETのドレインソース間を流れたと
きの安全動作領域の限界を示している。
【0072】また図1に示した直流負荷駆動装置におい
て、図5に示すように、負荷が逆方向に駆動されている
状態(スイッチ素子F21が駆動され、スイッチ素子F12
の駆動が禁止されていない状態)で、負荷接続端子m2
と接地間で短絡事故が生じたとすると、駆動が禁止され
ていないスイッチ素子F12と短絡回路とを通して短絡電
流Is2が流れるが、この短絡電流Is2は第1の電流検出
用Ri1により検出されるため、加算電流検出信号Vo の
値Vos2 が設定信号Vs の値を超えて比較器CP1 の出
力電圧Vc がHレベルなる。これにより、トランジスタ
T4 がオン状態になって遮断指令を発生するため、スイ
ッチ回路1Aのすべてのスイッチ素子への駆動信号の供
給が停止し、すべてのスイッチ素子がオフ状態に保たれ
て、スイッチ回路の各スイッチ素子が過電流により破損
するのが防止される。
【0073】負荷が正方向に駆動されている状態(スイ
ッチ素子F22が駆動され、スイッチ素子F11の駆動が禁
止されていない状態)で、負荷接続端子m1 と接地間で
短絡事故が発生した場合に流れる短絡電流に対しても同
様に保護動作が行われる。
【0074】また図6に示すように、負荷が逆方向に駆
動されている状態(スイッチ素子F21が駆動され、スイ
ッチ素子F12の駆動が禁止されていない状態)で、負荷
接続端子m12と直流電源の非接地側の端子との間で短絡
事故が生じた場合には、直流電源から短絡回路とスイッ
チ素子F21とを通して短絡電流Is3が流れるが、この短
絡電流Is3は第2の電流検出用抵抗器Ri2により検出さ
れるため、加算電流検出信号Vo の値Vos3 が設定信号
Vs の値を超え、比較器CP1 の出力電圧VcがHレベ
ルになる。これにより、トランジスタT4 がオン状態に
なって遮断指令を発生し、スイッチ回路1Aのすべての
スイッチ素子への駆動信号の供給を停止させるため、す
べてのスイッチ素子がオフ状態に保たれて、過電流によ
り破損するのが防止される。
【0075】負荷が正方向に駆動される状態(スイッチ
素子F22が駆動され、スイッチ素子F11の駆動が禁止さ
れていない状態)で負荷接続端子m2 と直流電源の非接
地側の端子との間で短絡事故が発生したときに流れる短
絡電流に対しても同様に保護動作が行われる。
【0076】上記の例では、遮断指令発生回路1Cと、
駆動回路101ないし104にそれぞれ設けられている
駆動信号阻止手段とにより過電流保護装置が構成されて
いる。
【0077】従来の直流負荷駆動装置においては、第1
の電流検出用抵抗器Ri1が設けられておらず、スイッチ
回路と接地回路との間に設けた電流検出用抵抗器Ri2に
より過電流が検出されたときにのみ遮断指令を発生させ
てスイッチ回路の各スイッチ素子への駆動信号の供給を
停止させるようにしていた。そのため、従来の直流負荷
駆動装置においては、図5に示したような短絡事故が生
じたときに短絡電流Is2を検出することができず、短絡
電流Is2に対する保護動作を行わせることができなかっ
た。実際の製品では、負荷接続端子と接地回路(シャー
シ)との間で短絡事故が生じることが多いため、図5に
示すような短絡事故が生じたときに保護動作を行うこと
ができないと、短絡事故に対する保護の万全を期するこ
とができない。
【0078】これに対し、本発明においては、スイッチ
回路の非接地側と接地側との双方に電流検出用抵抗器R
i1及びRi2を設けて、出力側でいかなる形態の短絡事故
が生じた場合でも短絡電流を検出することができるよう
にしたため、すべての出力短絡モードに対して保護動作
を行うことができる。
【0079】また従来の直流負荷駆動装置では、電流検
出用抵抗Ri2により検出される電流が制限値を超えたと
きにスイッチ回路のスイッチ素子をオフ状態にするが、
電流検出用抵抗器Ri2により検出される電流が制限値以
下になると、スイッチ素子への駆動信号の供給が再開さ
れるようになっていた。そのため、短絡事故が生じたと
きには、スイッチ回路のスイッチ素子のオンオフが繰り
返され、この状態が長い時間継続するとスイッチ素子が
破損することがあった。
【0080】これに対し、図1に示した装置では、一度
短絡事故が生じると、直流電源5がスイッチ回路から切
り離されるまで比較器CP1 の出力電圧Vc がHレベル
に保持されるため、キースイッチSWが開かれるまでス
イッチ回路の各スイッチ素子はオフ状態に保持される。
したがって、保護動作が中断されて短絡電流が繰り返し
流れるようなことがなく、スイッチ回路の保護を適確に
図ることができる。
【0081】従来の直流負荷駆動装置においては、図5
に示すような短絡事故に対して保護動作を行うことがで
きなかったため、キースイッチSWと正極側電源端子a
との間にヒューズを挿入していたが、本発明によれば、
このようなヒューズは必要としないため、コストの低減
を図ることができる。またヒューズは経年劣化により切
れることがあるため、ヒューズを用いる場合には、その
定期的なメンテナンスを行うことが必要になるが、本発
明によれば、このようなメンテナンスは不要になる。
【0082】上記の例では、過電流が検出されたときに
直流電源5からスイッチ回路1Aに電圧が印加されてい
る間遮断指令を発生し続けるように遮断指令回路1Cが
構成されているが、過電流が検出されている間だけ遮断
指令を発生するように遮断指令発生回路1Cを構成し
て、遮断指令が一度発生したときには該遮断指令が消滅
した後も、直流電源5からスイッチ回路1Aに電圧が印
加されている間(スイッチSWが開かれるまでの間)は
スイッチ回路のすべてのスイッチ素子への駆動信号の供
給を阻止して、すべてのスイッチ素子をオフ状態に保つ
ように駆動回路101ないし104に設ける駆動信号阻
止手段に自己保持機能を持たせるようにしてもよい。
【0083】上記の例では、非接地側電流検出器108
(第1の電流検出用抵抗器Ri1)及び接地側電流検出器
109(第2の電流検出用抵抗器Ri2)からそれぞれ得
られる電流検出信号V1 及びV2 を加算回路112によ
り加算して得た加算電流検出信号Vo を設定信号Vs と
比較して、過電流を検出するようにしたが、非接地側電
流検出器108により検出された電流が制限値を超えた
ときに第1の過電流検出信号を出力する第1の過電流検
出回路と、接地側電流検出器109により検出された電
流が制限値を超えたときに第2の過電流検出信号を出力
する第2の過電流検出回路と、第1の過電流検出信号及
び第2の過電流検出信号の少なくとも一方が発生したと
きに遮断指令を発生する遮断指令出力回路とにより遮断
指令発生回路を構成してもよい。
【0084】上記のように遮断指令発生回路1Cを構成
した例を図7に示した。図7に示した例では、定電圧電
源回路110の出力電圧を分圧して設定信号Vs1及びV
s2を発生する第1及び第2の設定信号発生回路111A
及び111Bが設けられ、これらの回路から得られる設
定信号Vs1及びVs2が第1及び第2の比較器CP1 及び
CP1 ´の反転入力端子に入力されている。また演算増
幅器OP1 と、抵抗Rs11 ,Rs12 ,Rso1 ,Rso2 ,
R11,R12,及びRo と、コンデンサC4 とにより、図
2に示した加算回路112と同様に構成された第1の加
算回路112Aと、演算増幅器OP1 ´と、抵抗Rs11
´,Rs12 ´,Rso1 ´,Rso2 ´,R11´,R12´,
及びRo ´と、コンデンサC4 ´とにより構成された第
2の加算回路112Bとが設けられている。第1の加算
回路112Aの演算増幅器OP1の正相入力端子及び逆
相入力端子にそれぞれ第1の電流検出用抵抗器Ri1の両
端の対地電圧V11及びV12が入力され、第2の加算回路
112Bの演算増幅器OP1 ´の正相入力端子及び逆相
入力端子にはそれぞれ第2の電流検出用抵抗Ri2の両端
の対地電圧V21及びV22が入力されている。
【0085】第1の加算回路112Aは、電流検出用抵
抗Ri1の両端の対地電圧の差V11−V12を演算して電流
検出用抵抗Ri1の両端の電圧(第1の電流検出信号)V
1 を演算する。また第2の加算回路112Bは、電流検
出用抵抗Ri2の両端の対地電圧の差V21−V22を演算し
て電流検出用抵抗Ri2の両端の電圧(第2の電流検出信
号)V2 を演算する。
【0086】第1の加算回路112A及び第2の加算回
路112Bからそれぞれ得られる第1及び第2の電流検
出信号V1 及びV2 はそれぞれ比較器CP1 及びCP1
´の非反転入力端子に入力されている。
【0087】比較器CP1 の出力端子と非反転入力端子
との間、及び比較器CP1 ´の出力端子と非反転入力端
子との間にはそれぞれ帰還用ダイオードD5 及びD5 ´
が接続され、比較器CP1 及びCP1 ´の出力端子と定
電圧電源回路110の正極側出力端子との間に抵抗Ra
及びRa ´が接続されている。
【0088】比較器CP1 及びCP1 ´の出力端子はそ
れぞれオア回路115を構成するダイオードD6 及びD
6 ´を通して信号出力回路114を構成するトランジス
タTr4 のベースに接続されている。
【0089】この例では、比較器CP1 とダイオードD
5 と抵抗Ra とにより第1の比較判定回路113Aが構
成され、第1の加算回路112Aと第1の設定信号発生
回路11Aと第1の比較判定回路113Aとにより、非
接地側電流検出器108により検出された電流が制限値
を超えたときに第1の過電流検出信号Vc1を出力する第
1の過電流検出回路が構成されている。
【0090】また比較器CP1 ´とダイオードD5 ´と
抵抗Ra ´とにより第2の比較判定回路113Bが構成
され、第2の加算回路112Bと第2の設定信号発生回
路11Bと第2の比較判定回路113Bとにより、接地
側電流検出器109により検出された電流が制限値を超
えたときに第2の過電流検出信号Vc2を出力する第2の
過電流検出回路が構成されている。
【0091】上記の例では、スイッチ回路としてHブリ
ッジ形の回路を用いているが、図1において、スイッチ
回路1Aから非接地側スイッチ素子の一方F12と接地側
スイッチ素子の一方F21とを省略して、図8に示したよ
うに、一方の出力端子が接地された直流電源の非接地側
の出力端子に一端が接続される非接地側スイッチ素子F
11と、一端が接地された接地側スイッチ素子F22とを有
して非接地側スイッチ素子F11の他端及び接地側スイッ
チ素子F22の他端からそれぞれ負荷接続端子m1 及びm
2 を導出したスイッチ回路1A´を用いる場合にも本発
明を適用することができる。
【0092】この場合も、直流電源の非接地側の出力端
子と非接地側スイッチ素子F11の一端との間を接続する
回路を流れる電流を検出する非接地側電流検出器108
と、接地側スイッチ素子F22の一端と接地回路との間を
接続する回路を流れる電流を検出する接地側電流検出器
109と、非接地側電流検出器108により検出される
電流、及び接地側電流検出器109により検出される電
流の少なくとも一方が制限値を超えたときに遮断指令を
発生する遮断指令発生回路1Cと、遮断指令発生回路が
遮断指令を発生したときにスイッチ素子F11及びF22へ
の駆動信号の供給を阻止する手段とを設けることによ
り、過電流保護装置を構成することができる。
【0093】図8に示した例では、負荷2を駆動する際
に例えばPWM駆動回路120からスイッチ素子F11に
PWM駆動信号を与えて該スイッチ素子F11をPWM駆
動し、駆動回路121からスイッチ素子F22に駆動信号
を与えて該スイッチ素子F22をオン状態にすることによ
り、負荷2にPWM制御された駆動電流を流すようにし
ている。
【0094】図8に示したようなスイッチ回路1A´が
用いられる場合に本発明を適用すると、図8に破線で示
したように、接地側のスイッチ素子F22と接地回路との
間に設けた電流検出器109では短絡電流を検出できな
い短絡事故が生じた場合にも、過電流保護動作を行わせ
ることができる。
【0095】上記の例では、過電流が検出されたときに
スイッチ回路のスイッチ素子をオフ状態にすることによ
り保護動作を行わせるようにしたが、例えば、図1にお
いてキースイッチSWと正極側電源端子aとの間にブレ
ーカのような、遮断指令が与えられたときに開く保護用
スイッチを挿入して、この保護用スイッチに遮断指令を
与えることにより、過電流を遮断する構成をとることも
できる。
【0096】なお図1に示した例では、スイッチ回路の
非接地側スイッチ素子F11,F12をPWM信号によりオ
ンオフさせるようにしているが、スイッチ回路の接地側
スイッチ素子F21,F22をPWM信号によりオンオフさ
せ、正方向駆動指令及び逆方向駆動指令によりそれぞれ
非接地側スイッチ素子F22及びF21をオン状態にするよ
うにしてもよい。
【0097】上記の例では、スイッチ回路1A,1A´
を構成するスイッチ素子としてFETを用いたが、トラ
ンジスタやIGBT等の他のスイッチ素子を用いてスイ
ッチ回路を構成してもよいのはもちろんである。
【0098】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、非接地
側電流検出器と接地側電流検出器とを設けて、これらの
電流検出器が検出した電流の少くとも一方が制限値を超
えたときに直流電源からスイッチ回路を通して流れる電
流を遮断するようにしたので、負荷の両端が短絡される
事故が生じた時に保護動作を行わせることができるだけ
でなく、負荷の一端と接地回路との間で短絡事故が生じ
た場合等にも保護動作を行わせることができ、あらゆる
態様の短絡事故に対して過電流保護動作を行わせて、ス
イッチ回路の保護の万全を期することができる利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる直流負荷駆動装置の構成例を示
した回路図である。
【図2】図1に示した駆動装置で用いる遮断指令発生回
路の具体的構成例をスイッチ回路部分の構成とともに示
した回路図である。
【図3】図1に示した直流負荷駆動装置が正常状態にあ
るときの要部の構成を負荷電流とともに示した回路図で
ある。
【図4】図1に示した直流負荷駆動装置において負荷の
両端が短絡されているときの要部の構成を短絡電流とと
もに示した回路図である。
【図5】図1に示した直流負荷駆動装置において接地側
の負荷接続端子と接地回路との間で短絡事故が生じたと
きの要部の構成を短絡電流とともに示した回路図であ
る。
【図6】図1に示した直流負荷駆動装置において非接地
側の負荷接続端子と電源の非接地側端子との間で短絡事
故が生じたときの要部の構成を短絡電流とともに示した
回路図である。
【図7】図1に示した駆動装置で用いる遮断指令発生回
路の他の具体的構成例をスイッチ回路部分の構成ととも
に示した回路図である。
【図8】本発明の他の実施形態の要部の構成を示した構
成図である。
【図9】MOSFETの安全動作領域を示すドレイン電
流対ドレインソース間電圧特性を示した線図である。
【符号の説明】
1…駆動ユニット、1A…スイッチ回路、101…第1
のPWM駆動回路、102…第2のPWM駆動回路、1
03…正方向駆動回路、104…逆方向駆動回路、1B
…スイッチ素子駆動部、1C…遮断指令発生回路、11
1…設定信号発生回路、112…加算回路、113…比
較判定回路、114…遮断指令出力回路、2…直流電動
機(負荷)、3…コントローラ、3A…マイクロコンピ
ュータ、F11,F12…非接地側スイッチ素子、F21,F
22…接地側スイッチ素子、m1 ,m2 …負荷接続端子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5G044 AA01 AA03 AC01 AD01 AE01 CA01 CA03 CA04 5H007 AA05 AA06 BB06 CA02 CB05 CC03 DB01 DC02 FA13 FA19 5H571 BB07 CC01 HA10 HC01 HD02 LL22 LL43 MM02 MM20

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の出力端子が接地された直流電源の
    非接地側の出力端子に一端が接続される非接地側スイッ
    チ素子と一端が接地された接地側スイッチ素子とを有し
    て前記非接地側スイッチ素子の他端及び接地側スイッチ
    素子の他端からそれぞれ負荷接続端子が導出されたスイ
    ッチ回路と、前記負荷接続端子間に接続される負荷を所
    定の態様で駆動するために必要な指令信号を発生するコ
    ントローラと、前記コントローラが発生する指令信号に
    応じて前記スイッチ回路のスイッチ素子に駆動信号を与
    えるスイッチ素子駆動部とを備えた直流負荷駆動装置に
    おいて、 前記直流電源の非接地側の出力端子と前記非接地側スイ
    ッチ素子の一端との間を接続する回路を流れる電流を検
    出する非接地側電流検出器と、前記接地側スイッチ素子
    の一端と接地回路との間を接続する回路を流れる電流を
    検出する接地側電流検出器と、前記非接地側電流検出器
    により検出される電流、及び前記接地側電流検出器によ
    り検出される電流の少なくとも一方が制限値を超えたと
    きに前記直流電源から前記スイッチ回路を通して流れる
    電流を遮断する過電流保護装置とを具備したことを特徴
    とする直流負荷駆動装置。
  2. 【請求項2】 一端が共通接続された対の非接地側スイ
    ッチ素子と、一端が共通接続されて接地端子に接続さ
    れ、他端が前記対の非接地側スイッチ素子の他端にそれ
    ぞれ接続された対の接地側スイッチ素子とを有して、前
    記対の非接地側スイッチ素子の一端の共通接続点と前記
    接地端子との間に直流電源の出力が印加され、前記対の
    非接地側スイッチ素子の他端と対の接地側スイッチ素子
    の他端とのそれぞれ接続点から対の負荷接続端子が導出
    されたHブリッジ形のスイッチ回路と、前記負荷接続端
    子間に接続される負荷を所定の態様で駆動するために必
    要な指令信号を発生するコントローラと、前記コントロ
    ーラが発生する指令信号に応じて前記スイッチ回路のス
    イッチ素子に駆動信号を与えるスイッチ素子駆動部とを
    備えた直流負荷駆動装置において、 前記直流電源の非接地側の出力端子と前記非接地側スイ
    ッチ素子の一端との間を接続する回路を流れる電流を検
    出する非接地側電流検出器と、前記接地側スイッチ素子
    の一端と前記接地端子との間を接続する回路を流れる電
    流を検出する接地側電流検出器と、前記非接地側電流検
    出器により検出された電流、及び前記接地側電流検出器
    により検出された電流の少なくとも一方が制限値を超え
    たときに、前記直流電源からスイッチ回路を通して流れ
    る電流を遮断する過電流保護装置とを具備したことを特
    徴とする直流負荷駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記過電流保護装置は、前記非接地側電
    流検出器により検出される電流、及び前記接地側電流検
    出器により検出される電流の少なくとも一方が制限値を
    超えたときに、前記直流電源から前記スイッチ回路に電
    圧が印加されている間遮断指令を発生する遮断指令発生
    回路と、前記遮断指令が発生している間前記スイッチ回
    路のすべてのスイッチ素子をオフ状態に保つように、ス
    イッチ回路のすべてのスイッチ素子への駆動信号の供給
    を阻止する駆動信号阻止手段とを備えている請求項1ま
    たは2に記載の直流負荷駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記過電流保護装置は、前記非接地側電
    流検出器により検出される電流、及び前記接地側電流検
    出器により検出される電流の少なくとも一方が制限値を
    超えたときに遮断指令を発生する遮断指令発生回路と、
    前記遮断指令が発生したときに前記直流電源から前記ス
    イッチ回路に電圧が印加されている間前記スイッチ回路
    のすべてのスイッチ素子をオフ状態に保つように前記ス
    イッチ回路のすべてのスイッチ素子への駆動信号の供給
    を阻止する駆動信号阻止手段とを備えている請求項1ま
    たは2に記載の直流負荷駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記遮断指令発生回路は、前記非接地側
    電流検出器から得られる電流検出信号と前記接地側電流
    検出器から得られる電流検出信号との和に相当する加算
    電流検出信号を発生する加算回路と、前記加算電流検出
    信号と制限値を与える設定信号とを比較して前記加算電
    流検出信号の大きさが設定信号の大きさを超えたときに
    前記過電流検出信号を発生する比較判定回路と、前記過
    電流検出信号が発生したときに遮断指令を出力する遮断
    指令出力回路とを備えている請求項3または4に記載の
    直流負荷駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記遮断指令発生回路は、前記非接地側
    電流検出器により検出された電流が制限値を超えたとき
    に第1の過電流検出信号を出力する第1の過電流検出回
    路と、前記接地側電流検出器により検出された電流が制
    限値を超えたときに第2の過電流検出信号を出力する第
    2の過電流検出回路と、前記第1の過電流検出信号及び
    第2の過電流検出信号の少なくとも一方が発生したとき
    に前記遮断指令を発生する遮断指令出力回路とを備えて
    いる請求項3または4に記載の直流負荷駆動装置。
  7. 【請求項7】 遮断指令が与えられたときに開く保護用
    スイッチが前記直流電源とスイッチ回路との間に挿入さ
    れ、 前記過電流保護装置は、前記非接地側電流検出器により
    検出される電流、及び前記接地側電流検出器により検出
    される電流の少なくとも一方が制限値を超えたときに前
    記保護用スイッチに遮断指令を与えるように構成されて
    いる請求項1または2に記載の直流負荷駆動装置。
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KR20200044591A (ko) * 2018-10-19 2020-04-29 대우조선해양 주식회사 반도체 스위치를 이용한 단락전류제한장치

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