JP2002189994A - 非接触式半導体メモリに対する通信装置、テープドライブ装置、ライブラリ装置、オートローダー装置、リーダー装置 - Google Patents

非接触式半導体メモリに対する通信装置、テープドライブ装置、ライブラリ装置、オートローダー装置、リーダー装置

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JP2002189994A
JP2002189994A JP2000391843A JP2000391843A JP2002189994A JP 2002189994 A JP2002189994 A JP 2002189994A JP 2000391843 A JP2000391843 A JP 2000391843A JP 2000391843 A JP2000391843 A JP 2000391843A JP 2002189994 A JP2002189994 A JP 2002189994A
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communication processing
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semiconductor memory
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JP2000391843A
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Yasuaki Kano
安章 加納
Kazuyuki Hirooka
和幸 広岡
Atsushi Ito
厚 伊藤
Toru Hasegawa
徹 長谷川
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多様な通信方式の非接触式半導体メモリに対
応してデータ通信可能とし、利便性を向上させる。 【解決手段】 通信装置、テープドライブ装置、ライブ
ラリ装置、オートローダー装置、リーダー装置におい
て、テープカセットその他の記録媒体カセットに装備さ
れた非接触式半導体メモリに採用されている各種の通信
方式に対応して、通信処理部及びアンテナ手段を切り換
えて通信処理を行うことができるようにし、通信方式の
不一致による通信不能ということを解消する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばデータスト
レージ用途などに用いるテープカセットなどの記録媒体
カセットであって、特に内部に非接触型の半導体メモリ
を備えた記録媒体カセットに対応する装置に搭載される
ことが好適な通信装置に関するものである。また、当該
通信装置を搭載したテープドライブ装置、ライブラリ装
置、オートローダー装置、リーダー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルデータを磁気テープに記録/再
生することのできるドライブ装置として、いわゆるテー
プストリーマドライブが知られている。このようなテー
プストリーマドライブは、メディアであるテープカセッ
トのテープ長にもよるが、例えば数十〜数百ギガバイト
程度の膨大な記録容量を有することが可能であり、この
ため、コンピュータ本体のハードディスク等のメディア
に記録されたデータをバックアップするなどの用途に広
く利用されている。また、データサイズの大きい画像デ
ータ等の保存に利用する場合にも好適とされている。そ
して、上述のようなテープストリーマドライブとして、
例えば、8ミリVTRのテープカセットを記録媒体とし
て、回転ヘッドによるヘリカルスキャン方式を採用して
データの記録/再生を行うようにされたものが提案され
ている。
【0003】ところで、例えばこのような磁気テープカ
セットでは、テープ媒体のみがデータを記録する媒体で
あるため、管理上のデータやシステム設定上のデータな
どのデータ(ストレージ対象の主データ以外の各種デー
タ)などについてもテープ上に記録するようにしてい
た。
【0004】ところが、実際の運用上では、テープカセ
ットをローディングしていない状態などにおいてテープ
カセットのデータを読み込みたい場合が多々ある。例え
ば多数のテープカセットをマガジン形式で収納して選択
的にテープストリーマドライブに供給するようなライブ
ラリ装置(チェンジャー装置)などにおいては、搬送す
べきカセットの識別などのためにカセット外筐から何ら
かのデータが読み取れることが好ましい。また、テープ
ストリーマドライブにおいてもテープカセットが装填さ
れた際に、磁気テープの再生を行わなくとも、テープカ
セットから管理的なデータが読み取れると好適である。
【0005】このために例えばカセット筐体上にバーコ
ードラベルを貼付し、ライブラリ装置等がバーコードラ
ベルを光学的リーダーなどにより読み取ることによって
識別のための情報(例えばカセットのナンバ)などを判
別できるようにすることなどが考えられていた。しかし
ながらバーコードは書換不能であり、かつ情報量が少な
いものであるため、比較的高度な処理を行うシステムに
は不向きであった。
【0006】一方、上述のテープストリーマシステムで
は、カセット内に不揮発性メモリを収納したテープカセ
ットが開発されている。これは、磁気テープに対するデ
ータ記録/再生の管理情報や、そのカセットの製造情
報、使用履歴情報などを不揮発性メモリに記録しておく
ようにするものである。このようにすることで、これら
管理情報等を磁気テープ上に記録することに比べて非常
に動作効率が向上する。即ちこれらの管理情報等は、磁
気テープ上での記録再生を行う毎に読み込んで確認した
り、記録再生動作後に更新していくことが要求される
が、磁気テープ上の特定位置(例えばテープトップ)に
管理情報等が記録されている場合、記録再生動作の前後
に毎回特定位置までテープを走行させなければならな
い。またこれによってテープローディング/アンローデ
ィングなどの動作を行うテープ上の位置も規定されてし
まう。ところが不揮発性メモリに管理情報等を記録する
ようにすれば、これらの必要はなくなることになる。
【0007】この不揮発性メモリに対しては、テープス
トリーマドライブが対応するコネクタ端子を備えるよう
にしてアクセスを行うようにしている。また近年、不揮
発性メモリとともにアンテナ及び通信装置をテープカセ
ット内に配し、不揮発性メモリに対するアクセスを非接
触状態で実行するものも開発されている。即ちテープス
トリーマドライブ等にも無線通信系回路を配すること
で、テープカセットに接触していない状態で、不揮発性
メモリに対するデータの記録再生を実行できるようにす
るものである。
【0008】このような非接触型のインターフェース方
式とされた不揮発性メモリを有するテープカセットを考
えた場合、上記バーコードで実行したようなデータ読取
を、不揮発性メモリを利用して実行することが考えられ
る。例えばライブラリ装置が多数のテープカセットが収
納されたマガジンから特定のテープカセットを選択した
いときに、無線通信により各テープカセットの固有のデ
ータを読み取るようにすればよい。またテープストリー
マドライブにおいても、磁気テープ再生を行わずに装填
されたテープカセットの管理情報が読み出せるため、シ
ステム動作上、非常に便利である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
にテープカセットに非接触式半導体メモリが搭載するシ
ステムが開発、実用化されたが、実際上は、非接触式半
導体メモリとの間の通信方式が1つの方式に統一されて
いないという現状が生じている。即ち各種メーカーによ
り、通信データのデータフォーマットや通信プロトコル
として多様な方式が提案/採用されている。従って、或
る通信方式の非接触式半導体メモリが搭載されたテープ
カセットに対しては、その通信方式の通信手段を備えた
対応装置でしか、非接触式半導体メモリにアクセスでき
ないことになる。なお本明細書において「対応装置」と
は、テープストリーマドライブ、ライブラリ装置、オー
トローダー装置、リーダ/ライタ装置など、テープカセ
ットの非接触式半導体メモリと通信可能な装置の総称と
する。
【0010】そして通信方式Aの非接触式半導体メモリ
を備えたテープカセットに対しては、通信方式Bの通信
手段を備えた対応装置によっては、非接触式半導体メモ
リに対してアクセスできず、良好なシステム動作が実現
できない。このため、テープカセットと対応装置の通信
方式の一致を保つことがユーザーサイドに要求されるな
ど、不都合な事態が生じていた。
【0011】具体的に言えば、例えばテープストリーマ
ドライブとテープカセットの間では、装填されたテープ
カセットの非接触式半導体メモリの通信方式と、テープ
ストリーマドライブの通信手段の通信方式が一致してい
なければ、非接触式半導体メモリに記憶された管理情報
の読出/書込ができず、テープストリーマドライブの動
作に支障がでる。またライブラリ装置やオートローダー
装置とテープカセットの間では、収納されているテープ
カセットの中で、通信方式が一致していない非接触式半
導体メモリを備えたテープカセットがあれば、そのテー
プカセットの管理が適正にできない。また、例えばテー
プカセットに近接させることで非接触式半導体メモリと
通信可能なリーダ/ライタ装置も開発されているが、も
ちろん通信方式が一致していなければ、非接触式半導体
メモリに対するデータの読出/書込ができない。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような事情
に応じてなされたもので、各種の記録媒体カセットの非
接触式半導体メモリにおける多様な通信方式に対応し
て、非接触式半導体メモリと通信可能とし、利便性を向
上させることを目的とする。
【0013】このため本発明の、非接触式半導体メモリ
に対してデータ送受信を行う通信装置は、複数の通信処
理部を有し、上記各通信処理部がそれぞれ異なる所定の
通信方式において上記非接触式半導体メモリに対するデ
ータ送信処理及びデータ受信処理を行うようにされた通
信処理手段と、上記通信処理手段の各通信処理部のうち
で動作させる通信処理部を切り換える切換手段と、上記
通信処理手段の各通信処理部に対応して設けられる複数
のアンテナ手段と、を備えるようにする。
【0014】また本発明のテープドライブ装置は、複数
の通信処理部を有し、上記各通信処理部がそれぞれ異な
る所定の通信方式において上記非接触式半導体メモリに
対するデータ送信処理及びデータ受信処理を行うように
された通信処理手段と、上記通信処理手段の各通信処理
部のうちで動作させる通信処理部を切り換える切換手段
と、上記通信処理手段の各通信処理部に対応して設けら
れる複数のアンテナ手段と、を備えた通信装置を有す
る。そしてさらに上記切換手段の切換動作を制御して上
記通信装置を動作させることで、通信対象となっている
テープカセットの非接触式半導体メモリの通信方式に対
応して、その非接触式半導体メモリとの間でデータ送受
信が実行できるようにする制御手段を備えるようにす
る。
【0015】また本発明の、非接触式半導体メモリが設
けられた記録媒体カセットを複数個収納できるとともに
収納された記録媒体カセットを選択的に記録再生装置に
搬送できるライブラリ装置は、複数の通信処理部を有
し、上記各通信処理部がそれぞれ異なる所定の通信方式
において上記非接触式半導体メモリに対するデータ送信
処理及びデータ受信処理を行うようにされた通信処理手
段と、上記通信処理手段の各通信処理部のうちで動作さ
せる通信処理部を切り換える切換手段と、上記通信処理
手段の各通信処理部に対応して設けられる複数のアンテ
ナ手段とを備えた通信装置を有する。そしてさらに、上
記切換手段の切換動作を制御して上記通信装置を動作さ
せることで、通信対象となっている記録媒体カセットの
非接触式半導体メモリの通信方式に対応して、その非接
触式半導体メモリとの間でデータ送受信が実行できるよ
うにする制御手段を備えるようにする。
【0016】また本発明の、非接触式半導体メモリが設
けられた記録媒体カセットを複数個収納できるとともに
収納された記録媒体カセットを所定順序で順次記録再生
装置に搬送できるオートローダ装置は、複数の通信処理
部を有し、上記各通信処理部がそれぞれ異なる所定の通
信方式において上記非接触式半導体メモリに対するデー
タ送信処理及びデータ受信処理を行うようにされた通信
処理手段と、上記通信処理手段の各通信処理部のうちで
動作させる通信処理部を切り換える切換手段と、上記通
信処理手段の各通信処理部に対応して設けられる複数の
アンテナ手段と、を備えた通信装置を有する。そしてさ
らに、上記切換手段の切換動作を制御して上記通信装置
を動作させることで、通信対象となっている記録媒体カ
セットの非接触式半導体メモリの通信方式に対応して、
その非接触式半導体メモリとの間でデータ送受信が実行
できるようにする制御手段を備えるようにする。
【0017】また本発明の、非接触式半導体メモリが設
けられた記録媒体カセットに対応して少なくとも上記非
接触式半導体メモリからのデータ受信を行うことのでき
るリーダー装置は、複数の通信処理部を有し、上記各通
信処理部がそれぞれ異なる所定の通信方式において上記
非接触式半導体メモリに対するデータ受信処理を行うよ
うにされた通信処理手段と、上記通信処理手段の各通信
処理部のうちで動作させる通信処理部を切り換える切換
手段と、上記通信処理手段の各通信処理部に対応して設
けられる複数のアンテナ手段と、を備えた通信装置を有
する。そしてさらに、上記切換手段の切換動作を制御し
て上記通信装置を動作させることで、通信対象となって
いる記録媒体カセットの非接触式半導体メモリの通信方
式に対応して、その非接触式半導体メモリからのデータ
受信が実行できるようにする制御手段を備えるようにす
る。
【0018】即ち本発明では、通信装置、テープドライ
ブ装置、ライブラリ装置、オートローダー装置、リーダ
ー装置として、非接触式半導体メモリに採用されている
各種の通信方式に対応して、通信処理部及びアンテナ手
段を切り換えて通信処理を行うようにすることで、通信
方式の不一致による通信不能という事態を解消する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。実施の形態では、非接触式半導体メモリ
(リモートメモリチップ4と呼ぶ)が設けられたテープ
カセット1、このリモートメモリチップ付きテープカセ
ット1に対応してデジタルデータの記録/再生が可能と
されるテープドライブ装置(テープストリーマドライブ
10)、多数のテープカセットを収納し選択的にテープ
ストリーマドライブに装填できるライブラリ装置50、
多数のテープカセットを収納し順次テープストリーマド
ライブに装填できるオートローダー装置(オートローダ
ー100)、テープカセットに近接させることで非接触
式半導体メモリと通信可能なリーダ/ライタ装置(メモ
リリーダ/ライタ200)について例を挙げる。そし
て、以下の順序に示すように、これら各装置について説
明した後、各装置に搭載され、リモートメモリチップ4
と通信する通信装置部としてのリモートメモリインター
フェース及びアンテナ部について説明する。 1.テープカセットの構成 2.リモートメモリチップの構成、通信方式、及び記録
されるデータ 3.テープストリーマドライブの構成 4.ライブラリ装置の構成 5.オートローダー装置の構成 6.リーダ/ライタ装置の構成 7.各装置に採用されるリモートメモリインターフェー
スの構成及び動作
【0020】1.テープカセットの構成 先ず、テープストリーマドライブ10やライブラリ装置
50などの上記各装置に対応するテープカセットについ
て図1及び図2を参照して説明する。図1は、テープカ
セット1の内部構造を概念的に示すものとされ、この図
に示すテープカセット1の内部にはリール2A及び2B
が設けられ、このリール2A及び2B間にテープ幅8m
mの磁気テープ3が巻装される。そして、このテープカ
セット1には不揮発性メモリ及びその制御回路系等を内
蔵したリモートメモリチップ4が設けられている。また
このリモートメモリチップ4は後述するテープストリー
マドライブ10やライブラリ装置50等におけるリモー
トメモリインターフェース30(30a〜30d)と電
磁誘導を利用した通信によりデータ伝送を行うことがで
きるものとされ、このためのアンテナ5が設けられてい
る。詳しくは後述するが、リモートメモリチップ4に
は、テープカセットごとの製造情報やシリアル番号情
報、テープの厚さや長さ、材質、各パーティションごと
の記録データの使用履歴等に関連する情報、ユーザ情報
等が記憶される。本明細書では上記リモートメモリチッ
プ4に格納される各種情報は、主として磁気テープ3に
対する記録/再生の各種管理のために用いられることか
ら、これらを一括して『管理情報』とも言うことにす
る。
【0021】このようにリモートメモリチップ4として
テープカセット筐体内に不揮発性メモリを設け、その不
揮発性メモリに管理情報を記憶させ、またこのテープカ
セット1に対応するテープストリーマドライブ10等の
装置では、不揮発性メモリに対する書込/読出のための
インターフェース(通信装置部)を備えるようにし、不
揮発性メモリに対して磁気テープに対するデータ記録再
生に関する管理情報の読出や書込を行うことで、磁気テ
ープ3に対する記録再生動作を効率的に行うことができ
る。例えばテープストリーマドライブ10についていえ
ば、ローディング/アンローディングの際に磁気テープ
を例えばテープトップまで巻き戻す必要はなく、即ち途
中の位置でも、ローディング、及びアンローディング可
能とすることができる。またデータの編集なども不揮発
性メモリ上での管理情報の書換で実行できる。さらにテ
ープ上でより多数のパーティションを設定し、かつ適切
に管理することも容易となる。
【0022】なお、後述する各装置においてはリモート
メモリチップ4と通信するための通信装置部として、リ
モートメモリインターフェース30及びアンテナ部31
を備える。即ちテープストリーマドライブ10ではリモ
ートメモリインターフェース30a及びアンテナ部31
a、ライブラリ装置50ではリモートメモリインターフ
ェース30b及びアンテナ部31b、オートローダー1
00ではリモートメモリインターフェース30c及びア
ンテナ部31c、メモリリーダ/ライタ200ではリモ
ートメモリインターフェース30d及びアンテナ部31
dを有するものとするが、リモートメモリインターフェ
ース(30a、30b、30c、30d)及びアンテナ
部(31a、31b、31c、31d)を共通に説明す
る場合は、リモートメモリインターフェース30、アン
テナ部31と記載する。
【0023】図2は、テープカセット1の外観例を示す
ものとされ、筺体全体は上側ケース6a、下側ケース6
b、及びガードパネル8からなり、通常の8ミリVTR
に用いられるテープカセットの構成と基本的には同様と
なっている。なお、このテープカセット1の側面のラベ
ル面9には、端子部6cが設けられているが、これは本
例では説明しない接触型のメモリを内蔵したタイプのテ
ープカセットにおいて電極端子が配される部位とされて
いたもので、本例のように非接触のリモートメモリチッ
プ4を内蔵するタイプでは用いられない。単に装置に対
するテープカセット形状の互換性を保つために設けられ
ているのみである。
【0024】筐体両側面部には、凹部7が形成されてい
る。これは例えば後述するライブラリ装置50が搬送時
にテープカセットを保持する部位とされる。
【0025】2.リモートメモリチップの構成、通信方
式、及び記録されるデータ リモートメモリチップ4、及びリモートメモリチップ4
との間で通信を行うためにテープストリーマドライブ1
0やライブラリ装置50等に設けられるリモートメモリ
インターフェース30の基本的な構成を図3に示す。な
お、この図におけるリモートメモリインターフェース3
0の構成は、通信方式を説明するための概念的なブロッ
ク図としており、本例の各装置に搭載される、リモート
メモリインターフェース30の具体的な構成について
は、後に図27で説明することとする。
【0026】また、通信方式は各種は多様なものが存在
し、例えばキャリア周波数、通信データフォーマット、
通信プロトコル、変復調方式、リモートメモリチップ4
に記憶されるデータ内容などは、以下の説明とは多様に
異なる例もある。以下の構成及び通信動作は、あくまで
1つの通信方式を一例としてあげて説明するものであ
る。
【0027】リモートメモリチップ4は半導体ICとし
て図3に示すようにレギュレータ4a、RF部4b、ロ
ジック部4c、EEP−ROM4dを有するものとされ
る。そして例えばこのようなリモートメモリチップ4が
テープカセット1の内部に固定されたプリント基板上に
マウントとされ、プリント基板上の銅箔部分でアンテナ
5を形成する。
【0028】このリモートメモリチップ4は非接触にて
外部から電力供給を受ける構成とされる。後述するテー
プストリーマドライブ10やライブラリ装置50との間
の通信は、例えば13.56MHzの搬送波(キャリ
ア)を用いるが、テープストリーマドライブ10やライ
ブラリ装置50からの電波をアンテナ5で受信すること
で、レギュレータ4aが13.56MHzの搬送波を直
流電力に変換する。そしてその直流電力を動作電源とし
てRF部4b、ロジック部4cに供給する。
【0029】RF部4bは例えばダイオードD1、抵抗
R1,R2、コンデンサC1,C2、スイッチング素子
Q1が図示するように接続され、受信された情報(誘導
電圧V2)をロジック部4cに供給すると共に、ロジッ
ク部4cからのスイッチング制御電圧V4により送信す
る情報の変調を行う。ロジック部4cはRF部4bから
の受信信号のデコード、及びデコードされた情報(コマ
ンド)に応じた処理、例えばEEP−ROM4dに対す
る書込・読出処理などを実行制御する。
【0030】一方、リモートメモリインターフェース3
0は、変調器35Mにおいて送信データによって13.
56MHzの搬送波(キャリア)を変調し、アンテナ部
31からリモートメモリチップ4に対して送信を行う。
またリモートメモリチップ4から送信されてきた情報
は、復調器35Dで復調を行ってデータを得る。
【0031】このようなリモートメモリチップ4とリモ
ートメモリインターフェース30の間の通信動作につい
て述べる。リモートメモリチップ4とリモートメモリイ
ンターフェース30の通信は、基本的に電磁誘導の原理
に基づいている。図4に示すようにリモートメモリイン
ターフェース30に接続されるアンテナ部31は、ルー
プコイルLrwによって形成され、このアンテナ部31
に電流Irwを流すことでループコイルLrwの周辺に
磁界を発生させる。一方リモートメモリチップ4に接続
されるアンテナ5もループコイルLtagとされ、ルー
プコイルLtagの端にはループコイルLrwから放射
された磁界による誘導電圧が生じ、これがリモートメモ
リチップ4としてのICに入力される。アンテナ部31
とアンテナ5は、その結合度はお互いの位置関係にて変
化するが、磁気結合(M結合)したトランスを形成して
いると考えられる。従って上記図3のようにモデル化で
きるものとなる。
【0032】アンテナ部31が放射する磁界及びリモー
トメモリチップ4での誘導電圧は、アンテナ部31を流
れる電流に応じて変化する。従って、リモートメモリイ
ンターフェース30では変調器35Mがアンテナ部31
の電流に変調をかける事で、リモートメモリチップ4へ
のデータ送信を行うことができる。すなわち、リモート
メモリインターフェース30は磁界を送信データにて変
調し、リモートメモリチップ4は入力された誘導電圧に
ついて、ダイオードD1、コンデンサC2を介した成
分、つまり整流後に現れる交流成分V2からデータを復
調することになる。
【0033】リモートメモリチップ4は、リモートメモ
リインターフェース30へデータを返送する場合は、そ
の送信データに応じて入力インピーダンスを変動させる
動作を行う。即ちロジック部4cは送信データV4をス
イッチング素子Q1のゲートに供給してスイッチング素
子Q1をスイッチング駆動する。これにより入力インピ
ーダンスへの抵抗R2の影響がオン/オフされる。なお
従って、リモートメモリチップ4側にはデータ送信のた
めの発振器は設けられない。リモートメモリチップ4の
アンテナ5の端子から見たインピーダンスが変化する
と、M結合したアンテナ部31のインピーダンスも変化
し、それによりアンテナ部31の端子間の電流Irw及
び電圧Vrwの変動となって現れる。リモートメモリイ
ンターフェース30の復調器35Dでは、その変動分を
復調する事で、リモートメモリチップ4からのデータを
受信できる。
【0034】リモートメモリチップ4自身は電池を持た
ず、上記のようにレギュレータ4aが、アンテナ5に起
電された誘導電圧V0を検波した後の電圧V1の直流成
分から電源電圧を得るようにしている。誘導電圧V0は
リモートメモリチップ4の動き及び送受信データに応じ
て変動を受けるので、リモートメモリチップ4が安定に
動作するためにはレギュレータ4aで電圧を安定化する
必要があるものである。通信に必要なデータクロック
は、リモートメモリインターフェース30の搬送波周波
数13.56MHzを分周する事で、ロジック部4cに
て生成される。
【0035】リモートメモリインターフェース30から
リモートメモリチップ4に送信される信号は、13.5
6MHzのキャリアが送信データによってASK変調さ
れたものとされている。図5にASK変調信号を示す。
図5(a)のような送信データVsによってキャリアA
0が変調されることで、図5(b)のようなASK変調
信号V3が得られる。この変調波V3は、V3=A0
(1+k*Vs(t))で表される。なお、ASK変調
度は例えば15%とされる。
【0036】図6に、リモートメモリチップ4の送受信
信号を示す。リモートメモリインターフェース30で生
成された上記のASK変調波V3は、リモートメモリチ
ップ4のアンテナ5にて誘導電圧V0として現れる。検
波回路(ダイオードD1)にて包絡線検波された搬送波
は、図6(a)のような検波出力V1として得られる。
この検波出力V1は、リモートメモリインターフェース
30からの送信データの他、リモートメモリチップ4自
身が伝送するデータも含まれる。そしてコンデンサC2
によりDC成分がカットされ、図6(b)のような復調
データV2がロジック部4cに入力される。ロジック部
4cでは、入力された復調データV2と受信ウィンドウ
t1にて論理和を取り、図6(c)に示すように実際の
受信データV2’を復元する。このようにして、リモー
トメモリチップ4側でリモートメモリインターフェース
30からの送信データが得られる。
【0037】データを受信したリモートメモリチップ4
は、t1〜t2期間のデータ処理の後、リモートメモリ
インターフェース30に対し必要なデータを送信する。
例えば図6(d)に送信データV4を示すが、この送信
データV4によってスイッチング素子Q1がオン/オフ
されることで、上記のようにインピーダンス変化が行わ
れ、それによってデータがリモートメモリインターフェ
ース30側に伝送されることになる。この場合、インピ
ーダンス変動率は50%以上とされる。
【0038】リモートメモリインターフェース30側で
は、リモートメモリチップ4側のインピーダンス変動が
M結合により結合したアンテナ部31の電流Irw及び
電圧Vrwを変動させるため、その変動を復調器35D
により検出する事で送信されてきたデータを復調する。
この時の変調波V3は、V3=A0*(1+m*V4
(t))で表される。M結合の結合度はリモートメモリ
チップ4とリモートメモリインターフェース30の間の
距離にかなり依存するので、リモートメモリチップ4側
のインピーダンス変動率を大きく取ることが適切であ
る。このリモートメモリインターフェース30側でも、
上記図6(a)と同様に検波出力を得、図6(b)の信
号に対して2値化を行うことで、図6(c)のような受
信データを得るものとなる。
【0039】以上がリモートメモリインターフェース3
0とリモートメモリチップ4の間のデータ送受信動作と
なる。送受信されるデータは、例えば図7のようなデー
タ構造となっている。即ち2バイトのプリアンブル、3
バイトのシンク、1バイトのレングス、4又は20バイ
トのデータ、2バイトのCRCで構成される。
【0040】プリアンブルは、伝送されるデータにクロ
ック同期させる目的で付加される。そしてプリアンブル
に続いてデータの論理確定のためのシンクが付加され
る。レングスは続くデータのデータ長を表す。またデー
タに続いて、エラー検出及びエラー訂正能力を持つCR
Cが付加される。
【0041】ところで、リモートメモリインターフェー
ス30とリモートメモリチップ4の間の送受信データ
は、いわゆるマンチェスター符号化されたデータとされ
ている。マンチェスター符号とは、一種のBPSK(2
相位相変調)で、データ「0」を「01」、データ
「1」を「10」として伝送する。従って、DC成分が
信号に乗らない扱い易いものとなる。符号化のクロック
は、搬送波13.56MHzを64分周し、約212K
Hzを使用する。その結果、送受信データのビットレー
トは106Kbpsに相当することとなる。
【0042】図8にマンチェスター符号化の一例を示
す。伝送するデータ列を「101100」とすると、2
クロックにて「01」又は「10」と符号化され、「1
00110100101」というデータになる。伝送す
るデータが「0」又は「1」が連続しても「01」ある
いは「10」で搬送波をASK変調するので、DC成分
が乗らない事になる。搬送波の変調時には、「01」は
振幅で「大小」、「10」は振幅で「小大」とする。
【0043】続いて、リモートメモリチップ4のEEP
−ROM4dに記憶される管理情報内容(コンテンツ)
の例を図9に示す。なお図中(1)〜(32)は説明の
便宜上付した数値であり、これがEEP−ROM4d内
のデータ配置フォーマット等に対応するものではない。
また、ここに一覧で示したコンテンツは一例であり、こ
こに例示していないコンテンツが記憶される場合もあ
る。各コンテンツについて簡単に説明していく。
【0044】(1)メモリー形式 テープカセット1内に配されるメモリが接触式か非接触
式かなどの種別を示すものとなる。本例のリモートメモ
リチップ4では非接触式を示す値が記憶される。 (2)制御フラグ 工場出荷時の各種ステータスが記述される。
【0045】(3)製造業者識別子 そのテープカセット1の製造業者のコードナンバが記述
される。例えば製造メーカーに応じた1バイトのコード
値が設定され、それが記憶されることになる。 (4)二次識別子 テープの属性情報が記述される。即ちテープカセット1
のタイプ情報である。テープカセット1のタイプに応じ
てそれぞれ1バイトのコード値が設定され、該当するコ
ード値が記憶される。 (5)シリアル番号 32文字(32バイト)で構成されるリモートメモリチ
ップの固有番号である。個々のテープカセット1につき
それぞれ独自のコードが割り当てられる。 (6)シリアル番号のCRCコード 上記32バイトのシリアル番号に対して2バイトのCR
Cが記録される。
【0046】なお、この(3)〜(6)の製造業者識別
子、二次識別子、シリアル番号、シリアル番号のCRC
コードとしての合計36バイトの情報は、出荷時に記述
されるデータとしてテープカセット個体毎に固有の情報
となるものである。これらは例えばカセット認証に用い
られる。
【0047】(7)メモリー製造年月日 (8)メモリー製造ライン名称 (9)メモリー製造工場名称 (10)メモリー製造業者名称 (11)メモリーの型名 (12)カセット製造ライン名称 (13)カセット製造年月日 (14)カセット製造工場名称 (15)カセット製造業者名称 (16)カセット名称 以上、それぞれのコンテンツに相当するデータが記述さ
れる。
【0048】(17)OEM顧客名 OEM顧客名が記述されるが、一般向けの時は「GEN
ERIC」と記述される。 (18)テープの特性仕様情報 磁気テープ3のテープ厚、長さ、電気的特性、磁性特性
などが記述される。 (19)最大通信速度 メモリの情報転送レートが記述される。 (20)ブロックサイズ たとえば「16バイト」等、メモリのブロックサイズが
記録される。 (21)メモリー容量 たとえば「8KByte」等、メモリ容量が記述され
る。
【0049】(22)読み出し専用領域の開始アドレス たとえば0000h。 (23)読み出し専用領域の終了アドレス たとえば00FFh。これらによってメモリ内の読出専
用領域が規定される。
【0050】(24)各種ポインター メモリ上の各種データタイプへのポインター。リスト構
造のデータタイプについてはそのルートになる。 (25)メモリ管理情報 メモリに関する管理情報が記録される。
【0051】(26)ボリューム属性 磁気テープ3の書き込み禁止、読み出し禁止、処理継続
中、などの情報が記述される。 (27)ボリューム情報 磁気テープ3のパーティション数や初期化回数などボリ
ューム履歴にかかわる情報が記述される。 (28)ボリューム使用履歴情報 磁気テープ3上の各パーティションの使用履歴を精算し
カセット全体の使用履歴とした情報。これにはテープの
ローディング回数のみならずカセットのローディング回
数などボリュームにかかわる固有情報が含まれる。
【0052】(29)高速サーチ支援マップ情報 磁気テープ3からリアルタイムにID情報を得ることな
しにリールモーターの性能を最大限に利用した高速サー
チ機能を実現するために必要なデータマップ情報。その
高速サーチ機能は次のような動作となる。例えば磁気テ
ープ3上にデータを記録している過程で、テープ走行1
0m毎に論理的な位置情報を高速サーチ支援マップへ書
き込む。そして磁気テープ3上のしかるべきファイル位
置をサーチして探しに行く際には、まずこのマップを確
認して最も近傍でかつ手前の10m単位位置を十分なマ
ージンを含んで選択する。テープ厚とリール径は分かっ
ているため、割り出した位置までリールFGのパルスを
勘定する事でテープのIDを全く読まずにテープを送る
ことができる。つまり磁気テープからのID読出が不能
となる高速でテープ走行できる。このような高速走行で
割り出した位置まで到達したら、そこで磁気テープ3か
らIDデータを読める速度まで減速して、通常の高速サ
ーチをやって最終的にホストコンピュータから指示され
たファイル位置をサーチする。
【0053】(30)アンロード位置情報 メモリ(リモートメモリチップ)を利用することによ
り、磁気テープの先頭から昇べき順に番号付けしたマル
チパーティションを効率的に管理できる。マルチパーテ
ィション仕様では、各パーティションに単位でロード/
アンロードを行うことができるが、任意のパーティショ
ンにてアンロードする場合、次回ローディングした際に
前回アンロードした場所に再びロードされたのかどうか
を確認する必要がある。その為にアンロードした位置の
情報をメモリーに記憶しておく。こうすることにより誤
って別の場所へロードされたとしてもそれを検出し、予
期せぬ位置への書き込みや、予期せぬ位置からの読み出
しを未然に防ぐことができる。
【0054】(31)ユーザーフリー領域 ユーザーがホストインターフェース(SCSI)経由お
よびシリアルインターフェースにて自由に読み書きでき
るメモリー領域。シリアルインタフェースはドライブ装
置に備わるインターフェースでありメンテナンスおよび
ライブラリのコントローラーが利用するインターフェー
スである。 (32)予約領域 将来拡張のためのメモリー空き領域。
【0055】以上、リモートメモリチップ4に対する通
信動作やデータ内容を示したが、上述したようにこれら
はあくまで或る1つの通信方式における例であり、実際
には他の通信方式として上記説明の内容と異なるものが
存在する。
【0056】3.テープストリーマドライブの構成 テープストリーマシステムの一例としては、上述したテ
ープカセット1の磁気テープ3に対して記録再生を行う
テープストリーマドライブ10と、テープカセット1を
多数収納し、選択的にテープストリーマドライブ10に
装填できるライブラリ装置50と、これらの動作を制御
するホストコンピュータ40から構成されるようにする
ことができる。そしてそのようなシステム構成とした場
合、テープカセット1のリモートメモリチップ4に対し
ては、ライブラリ装置50とテープストリーマドライブ
10が通信可能とされる。まずここでは、図10により
テープストリーマドライブ10の構成について説明す
る。このテープストリーマドライブ10は、上記テープ
カセット1の磁気テープ3に対して、ヘリカルスキャン
方式により記録/再生を行うようにされている。
【0057】図10に示すようにテープストリーマドラ
イブ10の回転ドラム11には、例えば2つの記録ヘッ
ド12A、12B及び3つの再生ヘッド13A、13
B、13Cが設けられる。記録ヘッド12A、12Bは
互いにアジマス角の異なる2つのギャップが究めて近接
して配置される構造となっている。再生ヘッド13A、
13Bも互いにアジマス角の異なるヘッドとされるが、
例えば90度離れた状態で配置される。再生ヘッド13
Cは、記録直後の読出(いわゆるリードアフターライ
ト)に用いられるヘッドとなる。
【0058】回転ドラム11はドラムモータ14Aによ
り回転されると共に、テープカセット1から引き出され
た磁気テープ3が巻き付けられる。また、磁気テープ3
は、キャプスタンモータ14B及び図示しないピンチロ
ーラにより送られる。また磁気テープ3は上述したよう
にリール2A,2Bに巻装されているが、リール2A,
2Bはそれぞれリールモータ14C、14Dによりそれ
ぞれ順方向及び逆方向に回転される。
【0059】ドラムモータ14A、キャプスタンモータ
14B、リールモータ14C、14Dはそれぞれメカド
ライバ17からの電力印加により回転駆動される。メカ
ドライバ17はサーボコントローラ16からの制御に基
づいて各モータを駆動する。サーボコントローラ16は
各モータの回転速度制御を行って通常の記録再生時の走
行や高速再生時のテープ走行、早送り、巻き戻し時のテ
ープ走行などを実行させる。なおEEP−ROM18に
はサーボコントローラ16が各モータのサーボ制御に用
いる定数等が格納されている。サーボコントローラ16
はインターフェースコントローラ/ECCフォーマター
22(以下、IF/ECCコントローラという)を介し
てシステム全体の制御処理を実行するシステムコントロ
ーラ15と双方向に接続されている。
【0060】このテープストリーマドライブ10におい
ては、データの入出力にSCSIインターフェイス20
が用いられている。例えばデータ記録時にはホストコン
ピュータ40から、固定長のレコード(record)
という伝送データ単位によりSCSIインターフェイス
20を介して逐次データが入力され、圧縮/伸長回路2
1に供給される。なお、このようなテープストリーマド
ライブシステムにおいては、可変長のデータの集合単位
によってホストコンピュータ40よりデータが伝送され
るモードも存在する。
【0061】圧縮/伸長回路21では、入力されたデー
タについて必要があれば、所定方式によって圧縮処理を
施すようにされる。圧縮方式の一例として、例えばLZ
符号による圧縮方式を採用するのであれば、この方式で
は過去に処理した文字列に対して専用のコードが割り与
えられて辞書の形で格納される。そして、以降に入力さ
れる文字列と辞書の内容とが比較されて、入力データの
文字列が辞書のコードと一致すればこの文字列データを
辞書のコードに置き換えるようにしていく。辞書と一致
しなかった入力文字列のデータは逐次新たなコードが与
えられて辞書に登録されていく。このようにして入力文
字列のデータを辞書に登録し、文字列データを辞書のコ
ードに置き換えていくことによりデータ圧縮が行われる
ようにされる。
【0062】圧縮/伸長回路21の出力は、IF/EC
Cコントローラ22に供給されるが、IF/ECCコン
トローラ22においてはその制御動作によって圧縮/伸
長回路21の出力をバッファメモリ23に一旦蓄積す
る。このバッファメモリ23に蓄積されたデータはIF
/ECCコントローラ22の制御によって、最終的にグ
ループ(Group)という磁気テープの40トラック
分に相当する固定長の単位としてデータを扱うようにさ
れ、このデータに対してECCフォーマット処理が行わ
れる。
【0063】ECCフォーマット処理としては、記録デ
ータについて誤り訂正コードを付加すると共に、磁気記
録に適合するようにデータについて変調処理を行ってR
F処理部19に供給する。RF処理部19では供給され
た記録データに対して増幅、記録イコライジング等の処
理を施して記録信号を生成し、記録ヘッド12A、12
Bに供給する。これにより記録ヘッド12A、12Bか
ら磁気テープ3に対するデータの記録が行われることに
なる。
【0064】また、データ再生動作について簡単に説明
すると、磁気テープ3の記録データが再生ヘッド13
A、13BによりRF再生信号として読み出され、その
再生出力はRF処理部19で再生イコライジング、再生
クロック生成、2値化、デコード(例えばビタビ復号)
などが行われる。このようにして読み出された信号はI
F/ECCコントローラ22に供給されて、まず誤り訂
正処理等が施される。そしてバッファメモリ23に一時
蓄積され、所定の時点で読み出されて圧縮/伸長回路2
1に供給される。圧縮/伸長回路21では、システムコ
ントローラ15の判断に基づいて、記録時に圧縮/伸長
回路21により圧縮が施されたデータであればここでデ
ータ伸長処理を行い、非圧縮データであればデータ伸長
処理を行わずにそのままパスして出力される。圧縮/伸
長回路21の出力データはSCSIインターフェイス2
0を介して再生データとしてホストコンピュータ25に
出力される。
【0065】また、この図にはテープカセット1内のリ
モートメモリチップ4が示されている。このリモートメ
モリチップ4に対しては、テープカセット1本体がテー
プストリーマドライブに装填されることで、リモートメ
モリインターフェース30aを介して非接触状態でシス
テムコントローラ15とデータの入出力が可能な状態と
なる。そしてリモートメモリインターフェース30a、
アンテナ部31aにより、リモートメモリチップ4との
間で例えば上述したような通信動作を行なう。これによ
りシステムコントローラ15はリモートメモリチップ4
に対して書込又は読出のためのアクセスを実行できる。
【0066】リモートメモリチップ4に対するデータ転
送は、機器側からのコマンドとそれに対応するリモート
メモリチップ4からのアクナレッジという形態で行われ
るが、システムコントローラ15がリモートメモリチッ
プ4にコマンドを発行すると、そのコマンドデータがリ
モートメモリインターフェース30aにおいて例えば図
7のデータ構造にエンコードされ、上述したようにAS
K変調されて送信される。テープカセット1側では、上
述したように、送信データをアンテナ5で受信すること
でパワーオン状態となり、受信されたデータ(コマン
ド)で指示された内容に応じてロジック部4cが動作を
行う。例えば書込コマンドとともに送信されてきたデー
タをEEP−ROM4dに書き込む。
【0067】また、このようにリモートメモリインター
フェース30aからコマンドが発せられた際には、リモ
ートメモリチップ4はそれに対応したアクナレッジを発
することになる。即ちリモートメモリチップ4のロジッ
ク部4cはアクナレッジとしてのデータをRF部4bで
変調させ、アンテナ5から送信出力する。このようなア
クナレッジがアンテナ部31aで受信された場合は、そ
の受信信号はリモートメモリインターフェース30aで
復調され、システムコントローラ15に供給される。例
えばシステムコントローラ15からリモートメモリチッ
プ4に対して読出コマンドを発した場合は、リモートメ
モリチップ4はそれに応じたアクナレッジとしてのコー
ドとともにEEP−ROM4dから読み出したデータを
送信してくる。するとそのアクナレッジコード及び読み
出したデータが、リモートメモリインターフェース30
aで受信復調され、システムコントローラ15に供給さ
れる。
【0068】以上のようにテープストリーマドライブ1
0は、リモートメモリインターフェース30aを有する
ことで、テープカセット1内のリモートメモリチップ4
に対してアクセスできることになる。なお、このような
非接触でのデータ交換は、データを例えば13MHz帯
の搬送波にASK変調で重畳するが、元のデータはパケ
ット化されたデータとなる。即ちコマンドやアクナレッ
ジとしてのデータに対してヘッダやパリティ、その他必
要な情報を付加してパケット化を行い、そのパケットを
コード変換してから変調することで、安定したRF信号
として送受信できるようにしている。
【0069】また本例の場合は、リモートメモリインタ
ーフェース30a及びアンテナ部31aは、後述する図
27の構成を備え、またシステムコントローラ15が図
28の制御を行うことで、多様な通信方式のリモートメ
モリチップ4と通信可能とされる。
【0070】S−RAM24,フラッシュROM25
は、システムコントローラ15が各種処理に用いるデー
タが記憶される。例えばフラッシュROM25には制御
に用いる定数等が記憶される。またS−RAM24はワ
ークメモリとして用いられたり、リモートメモリチップ
4から読み出されたデータ、リモートメモリチップ4に
書き込むデータ、テープカセット単位で設定されるモー
ドデータ、各種フラグデータなどの記憶や演算処理など
に用いるメモリとされる。なお、S−RAM24,フラ
ッシュROM25は、システムコントローラ15を構成
するマイクロコンピュータの内部メモリとして構成して
もよく、またバッファメモリ23の領域の一部をワーク
メモリ24として用いる構成としてもよい。
【0071】テープストリーマドライブ10とホストコ
ンピュータ25間は上記のようにSCSIインターフェ
ース20を用いて情報の相互伝送が行われるが、システ
ムコントローラ15に対してはホストコンピュータ40
がSCSIコマンドを用いて各種の通信を行うことにな
る。
【0072】4.ライブラリ装置の構成 続いてライブラリ装置50について説明していく。図1
2はライブラリ装置50の外筐ボックスの外観、図11
は外筐ボックス内に配されるライブラリ装置50として
の機構を示している。まず図11でライブラリ装置50
としての機構の一例を説明する。
【0073】図示するようにライブラリ装置50として
は、コントローラボックス53上に、例えば15巻程度
のテープカセット1を収納できるマガジン52が、例え
ば4単位取り付けられたカルーセル51が回転可能に配
置されている。カルーセル51の回転によりマガジン5
2が選択される。またマガジン52に対してテープカセ
ット1の収納/取出を行うハンドユニット60がZ軸5
4にそって上下方向(Z方向)に移動可能に設けられ
る。即ちZ軸54にがギア溝が形成されており、またハ
ンドユニット60は軸受部62がギア溝に係合した状態
となっていることにより、Zモータ73によりZ軸54
が回転されることで、ハンドユニット60が上下に移動
される。
【0074】ハンドユニット60は、基台61に対して
ハンドテーブル63がY方向に移動可能に取り付けられ
ており、またハンドテーブル63の先端には一対のハン
ド64が形成されている。この一対のハンド64はX方
向に開閉することでテープカセット1を保持したり離し
たりすることができる。さらにカルーセル51の下部に
は、複数台のテープストリーマドライブ10が配置され
る。各テープストリーマドライブ10は上述した図10
の構成を持つものである。
【0075】このような機構により、ハンドユニット6
0はカルーセル51上の所望のマガジン51からテープ
カセット1を取り出し、所望のテープストリーマドライ
ブ10に搬送して装填させることができる。また逆に或
るテープストリーマドライブ10から取り出したテープ
カセット1を所望のマガジンの所望の位置に収納するこ
とができる。
【0076】この機構を収納する外筐ボックスは、図1
2に示すように、前面のほぼ全体が前とびら55とさ
れ、とっ手58により開閉することができる。またカギ
59により前とびら55を施錠することができる。さら
に前とびら55には透明パネル55aとしての部位が設
けられ、内部を視認できるようにされている。前とびら
55の上部側には操作パネル57やポスト56が形成さ
れる。ポスト56は前とびら55を閉めたままテープカ
セット1の追加や取り出しを行うために形成されてお
り、図11には示していないが、ポスト56から挿入さ
れたテープカセット1は、ハンドユニット60によって
マガジン52内の所要の位置へ搬送することができるよ
うにされている。またハンドユニット60は搬送してい
るテープカセット1をポスト56から排出することも可
能とされる。
【0077】操作パネル57には、ユーザーが操作する
ための各種キーが配されている。この操作パネル57の
キー操作情報は後述するライブラリコントローラ80に
入力され、ライブラリコントローラ80の制御によって
操作に応じた動作が実行される。この操作パネル57に
よるユーザーの操作としては、ポスト56からのテープ
カセット1の挿入/排出や、ライブラリ装置50の調整
動作の指示等となる。
【0078】マガジン52の構造を図13に示す。各マ
ガジン52は、それぞれ15単位程度の収納部52aが
形成されており、各収納部52aにテープカセット1を
収納できる。収納部52aは、テープカセット1を入れ
やすく、しかもカルーセル51の回転の際などにテープ
カセット1が脱落しないように或る程度抑える力がある
ようにサイズが設定されている。しかもハンド64によ
って取り出しやすいものとされる。例えば各収納部52
aの高さサイズaは、テープカセット1の厚みが約15
mmであることからa=16mm程度とされる。また収
納部52aの仕切りサイズbは、なるべく薄くして多数
の収納部52aを形成できるようにすることと、或る程
度厚みを持って強度を稼ぐことを勘案して、例えばb=
3mm程度とされる。
【0079】またテープカセット1が収納部52aに収
納された状態においては、テープカセット1の背面側が
多少突出した状態となるように奥行サイズを設定してい
る。即ち図14には平面方向にみたマガジン52内のテ
ープカセット1を示しているが、図中dの部分としてテ
ープカセット1の背面側が突出した状態で収納されるよ
うにする。このとき例えばd=20mm程度とする。こ
のようにすることで、テープカセット1の両側面の凹部
7,7に対してハンド64の先端が容易にはまり込むこ
とができる。
【0080】図14、図15、図16でハンドユニット
60の構造及び動作を説明する。図14はハンドユニッ
ト60が或るテープカセット1に相対した位置で離れて
いる状態、図15はハンドユニット60がテープカセッ
ト1を握持している状態を示し、また図16は図15の
状態を側面方向から見た状態を示している。
【0081】ハンドユニット60は上述したように基台
61に対してハンドテーブル63が移動可能に取り付け
られ、さらにハンドテーブル63にハンド64、64が
取り付けられるものとなる。まず基台61に設けられた
軸受部62がZ軸54と係合した状態で、ハンドユニッ
ト60の全体がZ軸54によって保持されることで、Z
軸54の回転によりハンドユニット60は上下方向に移
動し、その時点でマガジン52の或る収納部52a、も
しくは或るテープストリーマドライブ10に対向する位
置に位置決めされる。なお軸受部62は、前とびら55
の方向から見てマガジン52よりずれた位置に形成され
ることで、前とびら55を開けてマガジン52にテープ
カセット1を収納したり取り出したりする際に、Z軸5
4がじゃまにならないようにされている。
【0082】ハンドテーブル63は基台61上のガイド
レール68に沿って移動可能とされる。即ちギア溝を有
するY軸71がハンドテーブル63に係合しており、Y
モータ69によってY軸71が正逆回転されることで、
ハンドテーブル63がマガジン52に接近する方向及び
離れていく方向に移動される。
【0083】ハンドテーブル63には、それぞれ支持軸
67を回動支点とする一対のハンド64、64が取り付
けられている。各ハンドは後端部側がプランジャ65に
よって牽引される状態とされているとともに、先端部に
近い位置がハンドテーブル63からスプリング66によ
って引っ張られる状態となる。従って、プランジャ65
がオフとされている期間は、図15のようにスプリング
66の付勢によって両ハンド64が閉じる状態とされて
おり、プランジャ65がオンとハンド後端部が牽引され
ることで、図14の状態、即ち両ハンド64がスプリン
グ66の付勢に逆らって開いた状態となる。
【0084】マガジン52から或るテープカセット1を
取り出す動作を実行する際には、まずZ軸54が駆動さ
れることで、ハンドユニット60が、その目的とするテ
ープカセット1が収納されている収納部52aの高さ位
置まで移動される。続いてプランジャ65によって図1
4のように両ハンド64、64が開いた状態とされ、そ
の状態でYモータ69によりハンドテーブル63がマガ
ジン52に接近する方向に移動されていく。図15の状
態までハンドテーブル63が移動されたら、その時点で
プランジャ65がオフとされ、従って両ハンド64はス
プリング66の付勢によって閉じる方向に移動する。こ
れによって図15に示すようにハンド64、64がテー
プカセット1の両側部(凹部7)を掴む状態となる。そ
してその状態のままYモータ69によりハンドユニット
64がマガジン52から離れていく方向に移動されるこ
とで、テープカセット1が取り出される。取り出された
テープカセット1は、ハンドユニット60によって所定
のテープストリーマドライブ10や、或いはポスト5
6、或いはマガジンの他の収納部52a等に搬送され
る。マガジン52にテープカセット1を収納する際に
は、以上の逆の手順の動作が行われることになる。
【0085】ところで、上述したようにテープカセット
1内部には、リモートメモリチップ4が搭載されている
が、このライブラリ装置50も、テープストリーマドラ
イブ10と同様にそのリモートメモリチップ4に対する
アクセスを行うことができる。このために図14、図1
5、図16に示すようにハンドテーブル63にはリモー
トメモリドライブボックス70が配置され、ここにはリ
モートメモリインターフェース30bとしての回路部が
内蔵される。リモートメモリインターフェース30bの
構成については図27で後述する。そしてテープカセッ
ト1の背面であってリモートメモリチップ4の配された
位置に対向する位置にアンテナ部31bが設けられてい
る。
【0086】例えば図15の状態では、アンテナ部31
bとテープカセット1内のリモートメモリチップ4はか
なり近接ずる状態となり、この状態においてリモートメ
モリチップ4に対して無線通信によるアクセスを実行す
ることができる。また図14の状態ではアンテナ部31
bとリモートメモリチップ4が距離e程度離れた状態と
なるが、距離eが数センチ程度ならアクセス可能であ
る。
【0087】なお図14、図15、図16には基台61
の下部にバーコードリーダー72を設けた状態を示して
いる。例えばこのようにバーコードリーダー72を設け
ることで、バーコードラベルが貼付されたテープカセッ
ト1が収納されていた場合に、そのバーコード情報を読
み取れることになる。なお、バーコードリーダー72を
設ける場合に、そのバーコードリーダー72の配置位置
とアンテナ部31bの配置位置関係は特に限定されるも
のではなく、例えばハンドテーブル上にバーコードリー
ダー72を配置してもよい。
【0088】以上のような機構を持つライブラリ装置5
0の内部構成を図17に示す。ライブラリコントローラ
80はライブラリ装置50の全体を制御する部位とされ
る。そしてライブラリコントローラ80はSCSIイン
ターフェース87を介して、テープストリーマドライブ
10やホストコンピュータ40と通信可能とされる。従
ってホストコンピュータ40からのSCSIコマンドに
従って、マガジン52、テープストリーマドライブ1
0、ポスト56の間でのテープカセット1の搬送や、収
納されているテープカセット1に対する管理動作(例え
ばテープカセット1内のリモートメモリチップ4に対す
るアクセス)を実行する。メモリ81はライブラリコン
トローラ80が処理に用いるワークメモリとなる。また
上述したように操作パネル57からの操作情報はライブ
ラリコントローラ80に供給され、ライブラリコントロ
ーラ80は操作に応じた必要な動作制御を実行する。
【0089】カルーセルコントローラ83は、ライブラ
リコントローラ83の指示に応じて回転制御モータ84
を駆動し、カルーセル51を回転させる動作を行う。つ
まりハンドユニット64に対向させるマガジン52の選
択動作を実行させる。カルーセル位置センサ85は、カ
ルーセル51の回転位置、つまりどのマガジン52が選
択(ハンドユニット64に対向)されている状態である
かを検出する。カルーセルコントローラ83はカルーセ
ル位置センサ85からの情報を取り込みながらカルーセ
ル51を回転駆動することで、目的のマガジン52が選
択されるようにする。
【0090】ハンドユニットコントローラ82は、ライ
ブラリコントローラ80の指示に基づいてハンドユニッ
ト60を駆動する。即ち、Zモータ73を駆動してハン
ドユニット60をZ方向に移動させる。このときハンド
ユニット60のZ方向の位置はハンド位置検出部86に
よって検出されるため、ハンドユニットコントローラ8
2は、ハンド位置検出部86からの位置検出情報を確認
しながらZモータ73を駆動することで、ハンドユニッ
ト60を、ライブラリコントローラ80に指示された所
定の高さ位置に位置決めすることができる。またハンド
ユニットコントローラ82は、Yモータ69及びプラン
ジャ65をそれぞれ所定タイミングで駆動することで、
上述したようなハンド64によるテープカセット1の取
り出し、収納動作を実行させる。
【0091】上記したようにハンドユニット60に設け
られるリモートメモリドライブボックス70には、リモ
ートメモリインターフェース30bとしての回路部が収
納されている。このリモートメモリインターフェース3
0bは図27で後述する構成を備えることで、多様な通
信方式のリモートメモリチップ4と通信可能とされる
が、原理的には上記図10で説明したテープストリーマ
ドライブ10内のリモートメモリインターフェース30
aと同様に、図3に示したような構成を持つ。このリモ
ートメモリインターフェース30bはライブラリコント
ローラ80に接続される。従って、このリモートメモリ
インターフェース30bを介することでライブラリコン
トローラ80は、マガジン52内でアンテナ部31bに
接近しているテープカセット1、もしくはハンドユニッ
ト60が保持しているテープカセット1内のリモートメ
モリチップ4に対してコマンドを発して書込/読出アク
セスを行うことができる。もちろんこの場合も、アクセ
スはライブラリコントローラ80側からのコマンドと、
リモートメモリチップ4からのアクナレッジにより成立
するものとされる。
【0092】なお図示していないが、上述のようにバー
コードリーダー72を設ける場合には、バーコードリー
ダー72の駆動回路系が設けられるとともに、読み取ら
れた情報がライブラリコントローラ80に供給される構
成をとる。
【0093】5.オートローダー装置の構成 次にオートローダー100について説明する。オートロ
ーダー100は、例えばコンピューターデータをテープ
カセット1に記憶する用途などにおいて、特に、記憶容
量を高めるために、複数巻のテープカセット1を収納し
たマガジンを用い、このマガジンとテープストリーマド
ライブ10との間で複数巻のテープカセット1を連続的
にローテーション(自動交換すること)できるようにし
たものである。そして、テープストリーマシステムとし
ては、オートローダー100、テープストリーマドライ
ブ10、及びホストコンピュータ40によっても構築す
ることができる。このようなオートローダー100の構
造を図18〜図22を参照して説明する。
【0094】オートローダー100では、図18〜図2
2の各図に示すように、合計8巻のテープカセット1を
上下3段状で、かつ、長さ方向に沿って収納することが
できるマガジン102が使用される。このマガジン10
2はほぼ直方体で横長の箱形に構成されたマガジン本体
103を有していて、その内部のほぼ中央部に中空部1
04が形成されている。そして、8巻のテープカセット
1の内の3巻を中空部104より下の下段位置に水平で
一列状に配置し、2巻を中空部104の前後両側の中段
位置に水平で間隔を隔てて配置し、残りの3巻を中空部
104より上の上段位置にほぼ水平で一列状に配置する
ようにして、これら8巻のテープカセット1を中空部1
04の周囲に収納している。
【0095】この際、マガジン102の長さ方向である
矢印a、b方向における一側面(矢印b方向側の側面)
102aの上段にカートリッジ挿入口105が開口さ
れ、下段にカートリッジ取出口106が開口され、中段
にカートリッジ収納口107が開口されている。
【0096】そして、カートリッジ挿入口105から中
空部104の周囲を迂回してカートリッジ取出口106
に接続されたほぼU字状の経路がカートリッジローテー
ション経路108に形成されていて、カートリッジ挿入
口105から矢印a方向に順次挿入される7巻のテープ
カセット1を玉突き方式によるローテーション方式(一
方通行方式)でそのローテーション経路108内に順次
収納すると共に、カートリッジ取出口106へ矢印b方
向に順次押し出すことができるように構成されている。
【0097】そして、カートリッジ収納口107には1
巻だけのテープカセット1を矢印a、b方向に出入り自
在に収納することができるように構成されている。
【0098】オートローダー100の外筐は図18〜図
22に示すように、ほぼ直方体で横長の箱形に構成され
たオートローダー本体112により形成される。そし
て、このオートローダー本体112の内部には、上部の
中央に沿って横長で水平なマガジン挿入空間113が形
成され、そのマガジン挿入空間113の下部に、上記図
10で説明した構成のテープストリーマドライブ10が
配置されている。そして、テープストリーマドライブ1
0のカートリッジ出入口10bが形成されたフロント面
10aと、オートローダー本体112のフロントパネル
112aとの間にカートリッジトレー116を上下方向
である矢印c、d方向に昇降するエレベーター117を
収納したトレー昇降空間118が形成されている。
【0099】カートリッジトレー116の内部背面側の
所要位置、即ちテープカセット1がカートリッジトレー
116に積載された際に、そのテープカセット1のリモ
ートメモリチップ4(アンテナ5)に相対する位置に
は、後述するリモートメモリインターフェース30cを
内蔵し、さらにアンテナ部31cを内蔵又は表出させる
リモートメモリドライブボックス130が設けられてい
る。これにより本例のオートローダー100は、カート
リッジトレー116に積載されたテープカセット1のリ
モートメモリチップ4に対するアクセスが可能とされ
る。
【0100】マガジン挿入空間113の前方(矢印b方
向)には、マガジン挿入口119がオートローダー本体
112のフロントパネル112aの上部側の中央に開口
されていて、このマガジン挿入口119を開閉する内開
き方式の開閉蓋120がフロントパネル112aの内側
に矢印e、f方向に回転自在に取り付けられている。
【0101】マガジン102のローディング動作は次の
ようになる。図18(a)に示すように、オートローダ
ー100内へのマガジン102のローディング時には、
エレベーター117のカートリッジトレー116がドラ
イブ位置まで矢印d方向に下降されている。そして、マ
ガジン102をその長さ方向の一側面102aとは反対
側の側面である他側面102b側からマガジン挿入口1
19に矢印a方向から挿入する。この際、そのマガジン
102の他側面102bによって開閉蓋120を矢印e
方向に押し開くようにして、マガジン102をマガジン
挿入空間113内に矢印a方向から水平に挿入する。
【0102】そして、マガジン102がオートローダー
100内に一定長さまで挿入された時に、図示しないマ
ガジンローディング機構によって、マガジン102がマ
ガジン挿入空間113内に矢印a方向に自動的に引き込
まれるオートローディング動作が行われて、図18
(b)に示すように、マガジン102のカートリッジ挿
入口105、カートリッジ取出口106及びカートリッ
ジ収納口107がドライブ114のカートリッジ出入口
115とほぼ同一位相位置にセットされる。そして、こ
のマガジン102のオートローディング動作の完了と共
に、開閉蓋120が図示しない開閉蓋開閉機構によって
矢印f方向に自動的に閉蓋される。
【0103】マガジン102のイジェクト動作には、図
示していないイジェクト釦が押されることにより、ま
ず、エレベーター117のカートリッジトレー116が
矢印d方向にテープストリーマドライブ10に対向する
位置まで下降されているか否かの確認後に、開閉蓋12
0が矢印e方向に自動的に開蓋される。そして、マガジ
ン102がマガジン挿入口119から矢印b方向に一定
長さまで自動的に押し出されるオートイジェクト動作が
行われる。そして、マガジン102をマガジン挿入口1
19から矢印b方向に手動で引き抜くと、開閉蓋20が
矢印f方向に自動的に閉蓋される。
【0104】オートローダー100内でのテープカセッ
ト1の第1のローテーション動作は次のようになる。ま
ず、図18(b)に示すように、カートリッジトレー1
16がテープストリーマドライブ10のカートリッジ出
入口10bに対向された位置(以下、ドライブ位置とい
う)から、図19(a)に示すマガジン102のカート
リッジ取出口106に対向されたマガジン下段位置まで
矢印c方向に上昇される。
【0105】そして、図19(b)に示すように、マガ
ジン102のカートリッジローテーション経路108内
で下段の3巻のテープカセット1が図示しない第1のカ
ートリッジ押出機構によって1巻分のストロークだけ矢
印b方向に玉突き方式で自動的に押し出されて、カート
リッジ取出口106からカートリッジトレー116内に
テープカセット1の1巻が水平に押し込まれる。この
後、マガジン102のカートリッジローテーション経路
108内で中空部104より後方(矢印a方向側のこ
と)の2巻のテープカセット1が1巻分の段差だけ矢印
d方向に同時に落ち込んで、これらの上部にテープカセ
ット1の1巻分の空きスペースSが発生する。
【0106】そして、この後、図20(a)に示すよう
に、カートリッジトレー116によってテープカセット
1がドライブ位置まで矢印d方向に下降され、図20
(b)に示すように、カートリッジトレー116内のテ
ープカセット1が図示しない第2のカートリッジ押出機
構によってテープストリーマドライブ10のカートリッ
ジ出入口10b内に矢印a方向に水平に押し込まれる。
テープストリーマドライブ10内に押し込まれたテープ
カセット1は、テープストリーマドライブ10内のカー
トリッジローディング機構によってオートローディング
されて、所望の記録、再生が行われ、カートリッジトレ
ー116はドライブ位置にそのまま待機する。
【0107】そして、図21(a)に示すように、ドラ
イブ14内で記録、再生が終了したテープカセット1
は、後述するテープストリーマドライブ10内のカート
リッジ突き出し機構によってカートリッジ出入口10b
からカートリッジトレー116内に矢印b方向に水平に
突き出される。
【0108】そして図21(b)に示すように、その記
録、再生が終了したテープカセット1がカートリッジト
レー116によってマガジン102のカートリッジ挿入
口105に対向されたマガジン上段位置まで矢印c方向
に上昇された後、第2のカートリッジ押出機構によって
カートリッジトレー116内からカートリッジ挿入口1
05内に矢印a方向に押し込まれる。
【0109】すると、図22(a)に示すように、マガ
ジン102のカートリッジローテーション経路108内
で上段の2巻のテープカセット1がカートリッジ挿入口
105から矢印a方向に押し込まれるテープカセット1
によって1巻分のストロークだけ矢印a方向に玉突き方
式で自動的に押し出されて、図19(b)に示した空き
スペースS内に1巻のテープカセット1が収納される。
なお、この後、図22(b)に示すように、カートリッ
ジトレー116がドライブ位置まで矢印d方向に下降さ
れる。
【0110】従って、この第1のローテーション動作の
繰り返しによって、マガジン102のカートリッジロー
テーション経路108内で、7巻のテープカセット1を
1巻分のストロークづつ矢印a、b方向に順次ローテー
ションしながら、その7巻のテープカセット1を1巻づ
つテープストリーマドライブ10に対して順次連続的に
ローテーション(自動交換すること)して、その7巻の
テープカセット1に連続的な記録、再生を行うことがで
きる。
【0111】故に、マガジン102のカートリッジロー
テーション経路108内にコンピューターのデータ等の
記録用テープカセット1を7巻収納しておくことによ
り、そのオートローダー100の記憶容量を大幅に増大
することができる。
【0112】本例のオートローダー100でのテープカ
セットの第2のローテーション動作は次のようになる。
この場合、カートリッジトレー116が図22(a)に
示すドライブ位置から、マガジン102のカートリッジ
収納口107に対向されたマガジン中段位置まで矢印c
方向に上昇した後、図示しない第3のカートリッジ押出
機構によってカートリッジ収納口107内の1巻だけの
テープカセット1がカートリッジトレー116内に矢印
b方向に水平に押し出される。
【0113】そして、図20(a)の場合と同様にカー
トリッジトレー116がドライブ位置まで矢印d方向に
下降されることで、カートリッジ収納口107からのテ
ープカセット1がテープストリーマドライブ10に対向
する位置に搬送され、前述同様に、テープカセット1が
カートリッジトレー116内からテープストリーマドラ
イブ10のカートリッジ出入口10b内に矢印a方向に
水平に押し込まれて、テープストリーマドライブ10内
にオートローディングされ、所望の記録、再生が行われ
る。
【0114】そして、テープストリーマドライブ10内
で記録、再生が終了したテープカセット1は、前述同様
に、カートリッジ出入口10bからカートリッジトレー
116内に矢印b方向に水平に突き出された後、カート
リッジトレー116によってマガジン中段位置まで矢印
c方向に上昇され、カートリッジトレー116内からマ
ガジン102のカートリッジ収納口107内に矢印a方
向に水平に押し込まれて返却される。カートリッジトレ
ー116は再びドライブ位置まで矢印d方向に下降され
る。
【0115】従って、この第2のローテーション動作に
よって、マガジン102とテープストリーマドライブ1
0との間で1巻のテープカセット1だけを素早くローテ
ーションすることができる。故に、マガジン102のカ
ートリッジ収納口107内にインデックス用やクリーニ
ング用等の特定のテープカセット(スペシャル・テープ
カセット)を収納しておけば、その特定のテープカセッ
ト1をテープストリーマドライブ10に対して素早くロ
ーテーションすることができて、オートローダー100
の高速処理が可能になる。
【0116】なお、マガジン102のカートリッジロー
テーション経路108内のカートリッジ取出口106以
外の位置にあるテープカセット1を選択的に取り出して
テープストリーマドライブ10に供給する際には、カー
トリッジトレー116をカートリッジ取出口106とカ
ートリッジ挿入口105との間で矢印c、d方向に昇降
しながら、カートリッジ取出口106からカートリッジ
挿入口105へのテープカセット1の移送を順次行うよ
うにして、カートリッジローテーション経路108内で
のテープカセット1の矢印a、b方向のローテーション
を行う。
【0117】以上のような機構を持つオートローダー1
00の内部構成を図23に示す。ローダーコントローラ
120はオートローダー100の全体を制御する部位と
される。そしてローダーコントローラ120はSCSI
インターフェース127を介して、テープストリーマド
ライブ10やホストコンピュータ40と通信可能とされ
る。従ってホストコンピュータ40からのSCSIコマ
ンドに従って、上記した第1,第2,第3のローテーシ
ョン動作を行い、またカートリッジトレー116に積載
されているテープカセット1に対する管理動作(即ちテ
ープカセット1内のリモートメモリチップ4に対するア
クセス)を実行する。メモリ121はローダーコントロ
ーラ120が処理に用いるワークメモリとなる。また操
作パネル129は、例えばイジェクトボタンなどの操作
ボタンを供え、その操作情報はローダーコントローラ1
20に供給される。ローダーコントローラ120は操作
に応じた必要な動作、例えば上記したマガジン102の
イジェクト動作等の制御を実行する。
【0118】モータコントローラ122は、ローダーコ
ントローラ120の指示に応じて、各種モータを必要な
タイミングで駆動し、上記第1,第2,第3のローテー
ション動作を実行させる。即ち第1のカートリッジ押出
機構123の押出用モータ123m、第2のカートリッ
ジ押出機構124の押出用モータ124m、第3のカー
トリッジ押出機構125の押出用モータ125m、エレ
ベータ昇降機構127のエレベータモータ127mにつ
いて、それぞれ必要に応じて駆動して、上記第1,第
2,第3のローテーション動作を実行させる。またモー
タコントローラ122は、マガジン102が挿入される
際には、マガジンローディング機構126のローディン
グモータ126mを駆動して、上記ローディング動作を
実行させる。
【0119】なお図示しないが、マガジンローディング
機構126によって移動されるマガジン102の位置
や、エレベータ昇降機構127によって上下動されるカ
ートリッジトレー116の位置などを検出するために、
それぞれ所要位置にセンサが設けられており、モータコ
ントローラ122及びローダーコントローラ120は、
各センサによる位置状態を検出しながら、上記各種動作
を実行させることになる。
【0120】上記したようにカートリッジトレー116
に設けられるリモートメモリドライブボックス130に
は、リモートメモリインターフェース30cとしての回
路部が収納され、またアンテナ部31cが収納又は表出
されている。このリモートメモリインターフェース30
cは図27で後述する構成を備えることで、多様な通信
方式のリモートメモリチップ4と通信可能とされるが、
原理的には上記図10で説明したテープストリーマドラ
イブ10内のリモートメモリインターフェース30aと
同様に、図3に示したような構成を持つ。
【0121】リモートメモリインターフェース30cは
ローダーコントローラ120に接続される。従って、こ
のリモートメモリインターフェース30cを介すること
でローダーコントローラ120は、カートリッジトレー
116に積載されているテープカセット1内のリモート
メモリチップ4に対してコマンドを発して書込/読出ア
クセスを行うことができる。もちろんこの場合も、アク
セスはローダーコントローラ120側からのコマンド
と、リモートメモリチップ4からのアクナレッジにより
成立する。
【0122】6.リーダ/ライタ装置の構成 続いて本例のリーダ/ライタ装置としての、メモリリー
ダー/ライター200について説明する。このメモリリ
ーダー/ライター200は、テープカセット1に近接し
た状態で、テープカセット1のリモートメモリチップ4
と相互に無線による通信を行うことが可能とされる装置
である。即ち上記テープストリーマドライブ10、ライ
ブラリ装置50、オートローダー100などに装填され
ていない状態で、直接的にテープカセット1からリモー
トメモリチップ4と通信可能とされ、管理情報の読出/
書込を行うことのできる装置である。また例えばメモリ
リーダー/ライター200をホストコンピュータ(パー
ソナルコンピュータ等)40と接続することで、ホスト
コンピュータ40側からテープカセット1に対する管理
情報の読出/書込を行うことができる。
【0123】図24にメモリリーダー/ライター200
の外観例を示す。図24(a)(b)(c)には、それ
ぞれメモリリーダー/ライター200の平面図、側面
図、正面図が示される。このメモリリーダー/ライター
200は、例えばユーザが片手で持つことができる程度
のサイズを有している。
【0124】例えば本体上面部における上側には、操作
キーとして、リードキー205a,ライトキー205
b,ドライブ選択キー205c,カセット選択キー20
5dが設けられている。リードキー205aは、例えば
リモートメモリチップ4に格納されている管理情報につ
いての読出を行うときなどにリードモードに設定するた
めのキーである。ライトキー205bは、例えばリモー
トメモリチップ4に対して所要のデータを書き込む必要
のあるときにもライトモードに設定するキーである。
【0125】詳しい説明は避けるが、このメモリリーダ
ー/ライター200は、テープストリーマドライブ10
との間もデータ通信可能とされ、このため通信相手とし
てのテープストリーマドライブ10を選択する際に使用
されるドライブ選択キー205cが設けられる。
【0126】カセット選択キー205dは、例えば通信
相手となるテープカセット1が複数あるときに、これら
のテープカセット1から1つのテープカセット1を通信
相手として選択する際に使用するキーである。例えばテ
ープカセット1が複数あって、かつ、これらが積まれて
いるなどして互いのリモートメモリチップ4同士の位置
が近接しているような状態では、メモリリーダー/ライ
ター200が或る特定のリモートメモリチップ4と通信
を行おうとしたときに、他のリモートメモリチップ4と
混信する可能性が高くなる。カセット選択キー205d
に対する操作によっては、このような状態であっても通
信相手として選択したテープカセット1のリモートメモ
リチップ4との通信を行うことが可能となる。
【0127】上記各キーが配置された部位の下側には、
表示部204が設けられる。この表示部204は、例え
ばLCD(Liquid Crystal Display)などにより構成さ
れ、当該メモリリーダー/ライター200の動作に応じ
て適宜必要な内容についての表示を行う。また、表示部
204の下側には、パワーキー205e,及び選択/決
定キー205fが設けられている。パワーキー205e
は、電源のオン/オフ操作を行うためのものであり、選
択/決定キー205fは、表示部204に表示されてい
る項目についての選択を行うと共に、決定操作を行うた
めのキーとされる。選択/決定キー205fは、上下左
右方向に対応したキー操作部が備えられており、このキ
ー操作部を操作することで、例えば表示部204に表示
されているカーソル(若しくは項目の強調表示等)を移
動させ、項目選択を行っていくことができる。そして、
中央の決定のためのキー操作部を押圧操作することで現
在の選択項目についての決定を行うことができる。
【0128】また、正面側にはアンテナ部31dが設け
られている。このアンテナ部31d内部には、磁束結合
によるデータ送受信のためのアンテナが配置されてい
る。
【0129】また、図24(b)に示されるように、側
面部に対しては、例えば2つのデータインターフェイス
端子203a,203bが設けられる。ここでは、デー
タインターフェイス端子203bはUSB(Universal S
erial Bus)に対応しており、データインターフェイス端
子203aは、RS232Cに対応している。これらの
データインターフェイス端子203a,203bは、例
えばメモリリーダー/ライター200の情報をホストコ
ンピュータ40としてのパーソナルコンピュータなどに
取り込みたいような場合に、パーソナルコンピュータと
接続するために設けられる。
【0130】図25は当該メモリリーダー/ライター2
00の使用状態を示している。リモートメモリチップ4
内蔵のテープカセット1とメモリリーダー/ライター2
00との間で通信を行わせる場合は、図示するように両
者の位置関係を配置する。即ちアンテナ部31dがテー
プカセット1のリモートメモリチップ4のアンテナ5に
対向するようにする。この場合、リモートメモリチップ
4に設けられるアンテナ5は、テープカセット1の筐体
において図中PMで示す位置付近の内部に設けられてい
るものとする。この状態として、リモートメモリチップ
4のアンテナ5と、メモリリーダー/ライター200の
アンテナ部31dとの磁束結合が得られる程度の距離が
保たれさえすれば、相互通信を行うことが可能になる。
【0131】そしてこの場合、上記したデータインター
フェイス端子203a又は203bにケーブル210を
接続し、ホストコンピュータ40の対応端子と接続する
ことで、ホストコンピュータ40がリモートメモリチッ
プ4の管理情報の読出や書込を行うこともできる。例え
ばホストコンピュータ40が各テープカセット1の管理
情報の管理やバックアップ、或いは管理情報の更新など
を行う際に便利なものとなる。
【0132】このようなメモリリーダー/ライター20
0の内部構成を図26に示す。ユニットコントローラ2
01はメモリリーダー/ライター200の全体を制御す
る部位とされる。そしてユニットコントローラ120
は、上記したデータインターフェイス端子203a又は
203bを含むインターフェース203によりホストコ
ンピュータ40と通信可能とされる。これによりホスト
コンピュータ40からのコマンドに基づいてテープカセ
ット1に対する管理動作(即ちテープカセット1内のリ
モートメモリチップ4に対するアクセス)を実行でき
る。
【0133】メモリ202はユニットコントローラ20
1が処理に用いるワークメモリとなる。またメモリリー
ダー/ライター200がリモートメモリチップ4から読
み込んだ管理情報の記憶にも用いられる。例えばメモリ
リーダー/ライター200を単独で用いる場合に、読み
込んだ管理情報をメモリ202に記憶して、表示部20
4に管理情報内容を表示させたり、或いはホストコンピ
ュータ40と接続された場合に、転送するデータのバッ
ファリングなどにメモリ202が用いられる。
【0134】操作部205は、上述した各種の操作キー
(205a〜205f)を供え、その操作情報はユニッ
トコントローラ201に供給される。ユニットコントロ
ーラ201は操作に応じた必要な動作、例えば各種表示
動作や通信動作、モード設定等の制御を実行する。表示
部205は、ユニットコントローラ201の制御に基づ
いて、操作のためのメニュー表示や読み書きする管理情
報内容の表示等を行う。
【0135】また、リモートメモリチップ4との通信の
ためにリモートメモリインターフェース30d及びアン
テナ部31dが設けられる。このリモートメモリインタ
ーフェース30dは図27で後述する構成を備えること
で、多様な通信方式のリモートメモリチップ4と通信可
能とされるが、原理的には上記図10で説明したテープ
ストリーマドライブ10内のリモートメモリインターフ
ェース30aと同様に、図3に示したような構成を持
つ。
【0136】リモートメモリインターフェース30dは
ユニットコントローラ201に接続される。従って、こ
のリモートメモリインターフェース30dを介すること
でユニットコントローラ201は、通信可能状態に近接
されたテープカセット1内のリモートメモリチップ4に
対してコマンドを発して書込/読出アクセスを行うこと
ができる。もちろんこの場合も、アクセスはユニットコ
ントローラ201側からのコマンドと、リモートメモリ
チップ4からのアクナレッジにより成立する。
【0137】7.各装置に採用されるリモートメモリイ
ンターフェースの構成及び動作 以上、テープストリーマドライブ10、ライブラリ装置
50、オートローダー100、メモリリーダー/ライタ
ー200についてそれぞれ説明してきたが、これら各装
置に搭載されているリモートメモリインターフェース3
0(30a、30b、30c、30d)及びアンテナ部
31(31a、31b、31c、31d)の構成、及び
通信のための動作について説明していく。
【0138】なお、以降の説明は、上記各装置のリモー
トメモリインターフェース30及びアンテナ部31につ
いて共通に行うが、これによる通信動作を制御する部位
として述べる「コントローラ」は、上記各装置で説明し
たシステムコントローラ15、ライブラリコントローラ
80、ローダーコントローラ120、ユニットコントロ
ーラ201に相当するものとする。
【0139】図27にリモートメモリインターフェース
30及びアンテナ部31の構成を示す。図示するように
リモートメモリインターフェース30には、複数の変復
調器35−1、35−2・・・35−nが設けられる。
また各変復調器35−1・・・35−nと図示していな
いコントローラ(システムコントローラ15、ライブラ
リコントローラ80等)との接続をオン/オフするスイ
ッチ36−1、36−2・・・36−nを備えた切換部
36が設けられる。
【0140】各変復調器35−1・・・35−nは、そ
れぞれ基本的には図3で説明した構成を備えるが、それ
ぞれは異なる通信方式に対応した変調処理、復調処理を
行う回路部とされる。またアンテナ部31としては、各
変復調器35−1・・・35−nに対応してそれぞれ所
定の通信方式に合致した特性/形状を備えるアンテナ3
7−1、37−2・・・37−nを備えるものとなる。
【0141】なお、変復調器35、切換部36のスイッ
チ、及びアンテナ37の数はn個としているが、これは
各種リモートメモリチップ4において存在が想定される
通信方式の種別の数nに合わせられるものであることは
いうまでもない。本発明としては少なくともn=2以上
となる。また、異なる通信方式であっても、アンテナが
共用できる場合があれば、アンテナ部31に設けられる
アンテナ36の数はn個より少なくできる。
【0142】このような構成により、コントローラが切
換部36の各スイッチ36−1・・・36−nを制御し
て、対応するリモートメモリチップ4の通信方式に合致
した1つの変復調器35−xを選択して動作状態とする
ことで、リモートメモリチップ4と通信可能となる。
【0143】図28に、リモートメモリチップ4に対し
て通信を行う際のコントローラの制御を示す。上述した
各装置において、テープカセット1のリモートメモリチ
ップ4に対してアンテナ部31が近づいた状態となっ
て、最初に通信を実行しようとするときは、コントロー
ラにとっては、その通信対象のリモートメモリチップ4
の通信方式が判別できていない。即ちテープストリーマ
ドライブ10ではテープカセット1が装填された際、ラ
イブラリ装置ではハンドテーブル63が或るテープカセ
ット1に近接した際、オートローダー100では或るテ
ープカセット1がマガジン102からカートリッジトレ
ー116に積載された際、メモリリーダー/ライター2
00ではアンテナ部31dが或るテープカセット1に接
近された際のことである。
【0144】そこでコントローラは、図28のステップ
F101として、まずスイッチ36−1をオンとし、変
復調器35−1を作動させてリモートメモリチップ4と
の通信を試みる。ここで通信可能であれば、通信対象と
なっているリモートメモリチップ4は変復調器35−1
の通信方式と合致していることになるため、ステップF
102からF109に進んで、実際の管理情報の読出又
は書込のための通信アクセスを開始する。
【0145】一方、変復調器35−1によっては通信で
きなかった場合、例えば所定時間通信を試みたが通信不
能であった場合は、ステップF102からF103に進
み、スイッチ36−1をオフとしスイッチ36−2をオ
ンとする。即ち変復調器35−1の動作を停止させ、変
復調器35−2を作動させて、再び所定時間、リモート
メモリチップ4に対する通信を試みる。そして通信可能
であれば、通信対象となっているリモートメモリチップ
4は変復調器35−2の通信方式と合致していることに
なるため、ステップF104からF109に進んで、実
際の管理情報の読出又は書込のための通信アクセスを開
始する。
【0146】また、変復調器35−2によっても通信で
きなかった場合は、ステップF104からF105に進
み、スイッチ36−2をオフとしスイッチ36−3をオ
ンとする。即ち変復調器35−2の動作を停止させ、変
復調器35−3を作動させて、再び所定時間、リモート
メモリチップ4に対する通信を試みる。即ち、図28の
ステップF105〜F108に示すように、各変復調器
35−1・・・35−nまで順に作動させて、通信可能
な変復調器を探し、通信可能な変復調器35−xが見つ
かった時点で、ステップF109に進んで実際の通信ア
クセスを実行するものである。
【0147】このような処理により、リモートメモリチ
ップ4の通信方式として多様な方式のものが採用された
テープカセット1がユーザーサイドに混在していても、
各通信方式に対応して管理情報の通信を実行できるもの
となる。なお、各変復調器35−1・・・35−nにお
いて通信を試みる所定時間は、ユーザーから見れば非常
に短い時間でよく、コントローラが通信可能な変復調器
35−xを探している時間がユーザーにとって長く感じ
られるものではない。
【0148】なお、最後の変復調器35−nまで通信を
試みても通信不能であった場合は、ステップF110で
変復調器35−nの通信動作を停止させた後、実線で示
すようにステップF101に戻って、変復調器35−1
からの通信を再度試みるようにしてもよい。或いは破線
で示すようにステップF111に進んで、当該リモート
メモリチップ4は通信不能のものとしてエラー処理を行
うようにしてよい。例えばテープストリーマドライブ1
0、ライブラリ装置50、オートローダー100などに
おいては、通信を行う期間はテープカセット1とアンテ
ナ部31の位置関係が固定されているため、各変復調器
35−1・・・35−nで1度づつ通信を試みて通信不
能であった場合は、ステップF111でエラー処理を行
ってよい。ところがメモリリーダー/ライター200の
場合は、必ずしも位置関係が固定されていないため、通
信試行中にテープカセット1とアンテナ部31の位置が
離れて通信不能となってしまうこともあり得る。このた
めステップF101に戻って再度各変復調器35−1・
・・35−nで順番に通信を試みるようにするとよい。
【0149】また、図28において或る変復調器35−
xで通信可能となった場合は、コントローラはその変復
調器35−xのナンバを記憶する。例えば通信対象のテ
ープカセット1の変化がないことがわかっている場合
は、次の通信動作の際には、図28に示した対応する変
復調器35−xを探す処理を行わなくても、記憶してい
るナンバの変復調器35−xを作動させることで即座に
通信アクセスを開始できる。例えばテープストリーマド
ライブ10においてテープカセット1のイジェクトがな
い期間内に再度リモートメモリチップ4に通信を行う場
合や、ライブラリ装置50やオートローダー100にお
いてテープストリーマドライブ10に搬送している際に
リモートメモリチップ4に通信したテープカセット1に
ついて、テープストリーマドライブ10から脱却して所
定位置に返送する際に再度リモートメモリチップ4に通
信を行う場合などが、通信対象のテープカセット1の変
化がない場合といえる。
【0150】またコントローラは、上記通信可能となっ
た変復調器35−xのナンバをメモリに蓄積していくよ
うにし、上記図28のように通信可能な変復調器35−
xを探す際には、過去に蓄積されたナンバの多い順に、
各変復調器35−1・・・35−nを切り換えていくよ
うにしてもよい。或いは図28の処理時には、変復調器
35−1・・・35−nまでのうちで、前回通信可能と
してナンバが記録されていた変復調器35−xを最初と
して、順に変復調器を切り換えていくようにしてもよ
い。これらのように過去に通信可能になった変復調器を
基準にして通信可能な変復調器の探索を行うことで、図
28で説明した処理の迅速化を図ることができる。
【0151】また、テープストリーマドライブ10とラ
イブラリ装置50を備えたシステムや、テープストリー
マドライブ10とオートローダー100を備えたシステ
ムなどでは、或る装置で通信を行う際に、図28の処理
によって対象となっているリモートメモリチップ4の通
信方式を判別した場合は、その情報を他の装置に伝える
ようにすれば、他の装置側では図28の通信方式探索の
ための各変復調器35−1・・・35−nによる通信試
行動作は不要となる。例えばライブラリコントローラ8
0が、図28の処理を行って変復調器35−2によるリ
モートメモリチップ4との通信を行い、その後、そのテ
ープカセット1をテープストリーマドライブ10に装填
させた場合は、テープストリーマドライブ10に変復調
器35−2の通信方式を伝えることで、テープストリー
マドライブ10のシステムコントローラ15は、リモー
トメモリインターフェース30a内の変復調器35−2
を直接選択して通信アクセスを行えることになる。
【0152】以上本発明の実施の形態について説明して
きたが、本発明は、これまで説明してきた各図に示す構
成や動作に限定されるものではなく、ライブラリ装置、
テープストリーマドライブ、オートローダー装置、リー
ダー/ライター装置の構成は上記例以外に多様に考えら
れる。また各装置に搭載されるリモートメモリインター
フェースやアンテナ部の構成、リモートメモリチップと
の間の通信方式、送信処理/受信処理手順などは、実際
の使用条件等に応じて適宜変更が可能とされる。もちろ
んリモートメモリチップ内の不揮発性メモリはEEP−
ROMに限られるものではない。また、これまで説明し
てきた実施の形態としては、デジタル信号の記録/再生
が行われる不揮発性メモリ付きのテープカセットに対応
するテープストリーマドライブ、ライブラリ装置に設け
られる通信装置(リモートメモリインターフェース)と
したが、これに限定されるものではなく、例えば映像信
号や音声信号の情報をデジタル信号として記録/再生可
能な記録/再生システムにおいても適用が可能である。
またリモートメモリチップが搭載される記録媒体は磁気
テープを収納したテープカセットに限られず、光ディス
ク、光磁気ディスク、磁気ディスクなどのディスク記録
媒体を収納したディスクカセット、或いはフラッシュメ
モリ等の固体メモリを収納したメモリカードなどであっ
てもよい。
【0153】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように本発明
の通信装置、テープドライブ装置、ライブラリ装置、オ
ートローダー装置、リーダー装置は、テープカセットそ
の他の記録媒体カセットに装備された非接触式半導体メ
モリに採用されている各種の通信方式に対応して、通信
処理部及びアンテナ手段を切り換えて通信処理を行うこ
とができるようにされているため、通信方式の不一致に
よる通信不能ということを解消できる。従って例えばユ
ーザーサイドなどにおいて非接触式半導体メモリの通信
方式を考慮しなくてもよく利便性が向上される。換言す
れば上記各装置の動作は各種の通信方式を採用した記録
媒体カセットに広く対応して、非接触式半導体メモリの
情報を用いて良好に実行できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に用いられるテープカセッ
トの内部構造を概略的に示す説明図である。
【図2】実施の形態のテープカセットの外観を示す斜視
図である。
【図3】実施の形態のリモートメモリチップの構成及び
通信方式の説明図である。
【図4】実施の形態の通信方式の電磁誘導の説明図であ
る。
【図5】実施の形態の送信データの変調波の説明図であ
る。
【図6】実施の形態の送受信データの説明図である。
【図7】実施の形態の送受信データ構造の説明図であ
る。
【図8】実施の形態のマンチェスタ符号化の説明図であ
る。
【図9】実施の形態のリモートメモリチップのコンテン
ツの説明図である。
【図10】実施の形態のテープストリーマドライブのブ
ロック図である。
【図11】実施の形態のライブラリ装置の構造の説明図
である。
【図12】実施の形態のライブラリ装置の外筐構造の説
明図である。
【図13】実施の形態のライブラリ装置のマガジンの説
明図である。
【図14】実施の形態のライブラリ装置のハンドユニッ
トの説明図である。
【図15】実施の形態のライブラリ装置のハンドユニッ
トの説明図である。
【図16】実施の形態のライブラリ装置のハンドユニッ
トの説明図である。
【図17】実施の形態のライブラリ装置のブロック図で
ある。
【図18】実施の形態のオートローダー装置の構造及び
動作の説明図である。
【図19】実施の形態のオートローダー装置の構造及び
動作の説明図である。
【図20】実施の形態のオートローダー装置の構造及び
動作の説明図である。
【図21】実施の形態のオートローダー装置の構造及び
動作の説明図である。
【図22】実施の形態のオートローダー装置の構造及び
動作の説明図である。
【図23】実施の形態のオートローダー装置のブロック
図である。
【図24】実施の形態のリーダ/ライタ装置の外観の説
明図である。
【図25】実施の形態のリーダ/ライタ装置の使用状態
の説明図である。
【図26】実施の形態のリーダ/ライタ装置のブロック
図である。
【図27】実施の形態のリモートメモリインターフェー
ス及びアンテナ部の構成のブロック図である。
【図28】実施の形態のリモートメモリチップに対する
通信時の処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 テープカセット、3 磁気テープ、4 リモートメ
モリチップ、5,31,33 アンテナ、10 テープ
ストリーマドライブ、11 回転ドラム、12A,12
B 記録ヘッド、13A,13B,13C 再生ヘッ
ド、15 システムコントローラ、16 サーボコント
ローラ、17 メカドライバ、19 RF処理部、20
SCSIインターフェイス、21 圧縮/伸長回路、
22 IFコントローラ/ECCフォーマター、23
バッファメモリ、30(30a,30b,30c,30
d) リモートメモリインターフェース、31(31
a,31b,31c,31d) アンテナ部、35−1
〜35−n 変復調器、36切換部、36−1〜36−
n スイッチ、37−1〜37−n アンテナ、40ホ
ストコンピュータ、50 ライブラリ装置、51 カル
ーセル、52 マガジン、60 ハンドユニット、64
ハンド、80 ライブラリコントローラ、82 ハン
ドユニットコントローラ、83 カルーセルコントロー
ラ、100オートローダー、120 ローダーコントロ
ーラ、200 メモリリーダ/ライタ、201 ユニッ
トコントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 23/30 G11B 23/30 E 27/00 27/00 C (72)発明者 伊藤 厚 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 長谷川 徹 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5B058 CA17 CA23 KA02 KA04 KA13 KA21 YA20 5B065 BA07 ZA03 ZA04 5D057 AA06 AA16 AA22 BB03 BB28 BC06 BE05 BF05 5D110 AA03 AA23 BB14 BB27 DA04 DA09 DA11 DA18 DB08 DC06 DE04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体とともに記録媒体筐体に取り付
    けられ、上記記録媒体に関する情報を記憶する記憶部
    と、該記憶部についてのデータ転送を非接触で実行する
    ための通信部を有する非接触式半導体メモリに対してデ
    ータ送受信を行う通信装置において、 複数の通信処理部を有し、上記各通信処理部がそれぞれ
    異なる所定の通信方式において上記非接触式半導体メモ
    リに対するデータ送信処理及びデータ受信処理を行うよ
    うにされた通信処理手段と、 上記通信処理手段の各通信処理部のうちで動作させる通
    信処理部を切り換える切換手段と、 上記通信処理手段の各通信処理部に対応して設けられる
    複数のアンテナ手段と、 を備えたことを特徴とする非接触式半導体メモリに対す
    る通信装置。
  2. 【請求項2】 テープ状記録媒体が内蔵されるととも
    に、上記テープ状記録媒体に関する情報を記憶する記憶
    部と、該記憶部についてのデータ転送を非接触で実行す
    るための通信部を有する非接触式半導体メモリが設けら
    れたテープカセットに対応して、上記テープ状記録媒体
    に対する情報の記録再生動作を行うことのできるテープ
    ドライブ装置において、 複数の通信処理部を有し、上記各通信処理部がそれぞれ
    異なる所定の通信方式において上記非接触式半導体メモ
    リに対するデータ送信処理及びデータ受信処理を行うよ
    うにされた通信処理手段と、 上記通信処理手段の各通信処理部のうちで動作させる通
    信処理部を切り換える切換手段と、 上記通信処理手段の各通信処理部に対応して設けられる
    複数のアンテナ手段と、 を備えた通信装置を有すると共に、 上記切換手段の切換動作を制御して上記通信装置を動作
    させることで、通信対象となっているテープカセットの
    非接触式半導体メモリの通信方式に対応して、その非接
    触式半導体メモリとの間でデータ送受信が実行できるよ
    うにする制御手段と、 を備えたことを特徴とするテープドライブ装置。
  3. 【請求項3】 記録媒体が内蔵されるとともに、上記記
    録媒体に関する情報を記憶する記憶部と、該記憶部につ
    いてのデータ転送を非接触で実行するための通信部を有
    する非接触式半導体メモリが設けられた記録媒体カセッ
    トを、複数個収納できるとともに、収納された記録媒体
    カセットを選択的に記録再生装置に搬送できるライブラ
    リ装置において、 複数の通信処理部を有し、上記各通信処理部がそれぞれ
    異なる所定の通信方式において上記非接触式半導体メモ
    リに対するデータ送信処理及びデータ受信処理を行うよ
    うにされた通信処理手段と、 上記通信処理手段の各通信処理部のうちで動作させる通
    信処理部を切り換える切換手段と、 上記通信処理手段の各通信処理部に対応して設けられる
    複数のアンテナ手段と、 を備えた通信装置を有すると共に、 上記切換手段の切換動作を制御して上記通信装置を動作
    させることで、通信対象となっている記録媒体カセット
    の非接触式半導体メモリの通信方式に対応して、その非
    接触式半導体メモリとの間でデータ送受信が実行できる
    ようにする制御手段と、 を備えたことを特徴とするライブラリ装置。
  4. 【請求項4】 記録媒体が内蔵されるとともに、上記記
    録媒体に関する情報を記憶する記憶部と、該記憶部につ
    いてのデータ転送を非接触で実行するための通信部を有
    する非接触式半導体メモリが設けられた記録媒体カセッ
    トを、複数個収納できるとともに、収納された記録媒体
    カセットを所定順序で順次、記録再生装置に搬送できる
    オートローダ装置において、 複数の通信処理部を有し、上記各通信処理部がそれぞれ
    異なる所定の通信方式において上記非接触式半導体メモ
    リに対するデータ送信処理及びデータ受信処理を行うよ
    うにされた通信処理手段と、 上記通信処理手段の各通信処理部のうちで動作させる通
    信処理部を切り換える切換手段と、 上記通信処理手段の各通信処理部に対応して設けられる
    複数のアンテナ手段と、 を備えた通信装置を有すると共に、 上記切換手段の切換動作を制御して上記通信装置を動作
    させることで、通信対象となっている記録媒体カセット
    の非接触式半導体メモリの通信方式に対応して、その非
    接触式半導体メモリとの間でデータ送受信が実行できる
    ようにする制御手段と、 を備えたことを特徴とするオートローダー装置。
  5. 【請求項5】 記録媒体が内蔵されるとともに、上記記
    録媒体に関する情報を記憶する記憶部と、該記憶部につ
    いてのデータ転送を非接触で実行するための通信部を有
    する非接触式半導体メモリが設けられた記録媒体カセッ
    トに対応して、少なくとも上記非接触式半導体メモリか
    らのデータ受信を行うことのできるリーダー装置におい
    て、 複数の通信処理部を有し、上記各通信処理部がそれぞれ
    異なる所定の通信方式において上記非接触式半導体メモ
    リに対するデータ受信処理を行うようにされた通信処理
    手段と、 上記通信処理手段の各通信処理部のうちで動作させる通
    信処理部を切り換える切換手段と、 上記通信処理手段の各通信処理部に対応して設けられる
    複数のアンテナ手段と、 を備えた通信装置を有すると共に、 上記切換手段の切換動作を制御して上記通信装置を動作
    させることで、通信対象となっている記録媒体カセット
    の非接触式半導体メモリの通信方式に対応して、その非
    接触式半導体メモリからのデータ受信が実行できるよう
    にする制御手段と、 を備えたことを特徴とするリーダー装置。
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