JP2002074893A - テープカセット、テープカセット製造装置、テープドライブ装置 - Google Patents

テープカセット、テープカセット製造装置、テープドライブ装置

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JP2002074893A JP2000265994A JP2000265994A JP2002074893A JP 2002074893 A JP2002074893 A JP 2002074893A JP 2000265994 A JP2000265994 A JP 2000265994A JP 2000265994 A JP2000265994 A JP 2000265994A JP 2002074893 A JP2002074893 A JP 2002074893A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモリを備えるテープカセットのうちから不
良品として扱われるものを容易に特定可能として、製品
管理の良質化を図る。 【解決手段】 テープカセットのメモリに対して初期化
回数情報を記憶させる。そして、この初期化回数情報に
基づいて、不良品の特定を行い、製造ラインの改善を行
う。また、テープドライブ装置としては、メモリに記憶
される初期化回数情報に基づいて使用の可否を判定する
ようにもされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば情報が記憶
可能なメモリを有するテープカセットと、このテープカ
セットを製造する製造装置、及びこのテープカセットに
対応して記録又は再生が可能とされるテープドライブ装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】デジタルデータを磁気テープに記録/再
生することのできるドライブ装置として、いわゆるテー
プストリーマドライブが知られている。このようなテー
プストリーマドライブは、メディアであるテープカセッ
トのテープ長にもよるが、例えば数十〜数百ギガバイト
程度の膨大な記録容量を有することが可能であり、この
ため、コンピュータ本体のハードディスク等のメディア
に記録されたデータをバックアップするなどの用途に広
く利用されている。また、データサイズの大きい画像デ
ータ等の保存に利用する場合にも好適とされている。
【0003】ところで、上述のようなテープストリーマ
ドライブとテープカセットよりなるデータストレージシ
ステムにおいて、テープカセットの磁気テープに対する
記録/再生動作を適切に行うためには、例えばテープス
トリーマドライブが記録/再生動作等の管理に利用する
管理情報等として、磁気テープ上における各種位置情報
や磁気テープについての使用履歴等に関連する情報が必
要となる。
【0004】そこで、例えばこのような管理情報の領域
を、磁気テープ上の先頭位置や、磁気テープに対して形
成した各パーティションごとの先頭位置に設けるように
することが行われている。そして、テープストリーマド
ライブ側においては、磁気テープに対するデータの記録
又は再生動作を実行する前に、上記管理情報の領域にア
クセスして必要な管理情報を読み込み、この管理情報に
基づいて以降の記録/再生動作が適正に行われるように
各種処理動作を実行するようにされる。また、データの
記録又は再生動作が終了された後は、この記録/再生動
作に伴って変更が必要となった管理情報の内容を書き換
えるために、再度、管理情報の領域にアクセスして情報
内容の書き換えを行って、次の記録/再生動作に備える
ようにされる。この後に、テープストリーマドライブに
より、テープカセットのアンローディング及びイジェク
ト等が行われることになる。
【0005】ところが、上述のようにして管理情報に基
づいた記録/再生動作が行われる場合、テープストリー
マドライブは記録/再生時の何れの場合においても、動
作の開始時に磁気テープの先頭又はパーティションの先
頭の管理情報の領域にアクセスすると共に、終了時にお
いてもこの管理情報の領域にアクセスして情報の書き込
み/読み出しを行う必要が生じる。つまり、データの記
録/再生が終了したとされる磁気テープ上の途中の位置
では、ローディング、及びアンローディングすることが
できない。テープストリーマドライブの場合、アクセス
のためには物理的に磁気テープを送る必要があるため、
記録/再生の終了時に磁気テープの先頭又はパーティシ
ョンの先頭の管理情報の領域にアクセスするのには相当
の時間を要することになる。特に磁気テープ上において
物理的に管理情報の領域からかなり離れた位置において
データの記録/再生が終了したような場合には、それだ
け磁気テープを送るべき量が多くなり余計に時間もかか
ることになる。このように、テープカセットをメディア
とするデータストレージシステムでは、1回の記録/再
生動作が完結するまでに要する時間、即ち、磁気テープ
がローディングされてから、最後にアンローディングさ
れるまでに行われるアクセス動作に比較的多くの時間を
要することになる。このような一連のアクセス動作に要
する時間はできるだけ短縮されることが好ましい。
【0006】そこで、テープカセット筐体内に例えば不
揮発性メモリ(以下、単に「メモリ」と略す)を設け、
そのメモリに管理情報を記憶させるようにする技術が開
発され、また知られてきている。このようなテープカセ
ットに対応するテープストリーマドライブでは、メモリ
に対する書込/読出のためのインターフェースを備える
ことで、メモリに対して磁気テープに対するデータ記録
再生に関する管理情報の読出や書込を行うことを可能と
している。これによって、ローディング/アンローディ
ングの際に磁気テープを例えばテープトップまで巻き戻
す必要はない。即ちテープ上の途中位置でも、ローディ
ング、及びアンローディングを可能とすることができ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したメモリ付きの
テープカセットの製造時にあっては、例えばこのメモリ
付きのテープカセットを組み立てた後において、メモリ
の内容を初期状態とする初期化を行う工程がある。
【0008】このような初期化の工程にあっては、初期
化データを書き込むための書き込み装置と、初期化デー
タを書き込む対象であるメモリとの間における、各種の
要因の累積等によって、初期化データ書き込みの環境が
悪化する場合がある。その要因の1例としては、メモリ
が物理的な端子接触によってデータの通信を行ういわゆ
る接触式のものであれば、経年の使用によって書き込み
装置側の端子の接点の汚れ等によって接触不良を起こす
ことなどが考えられる。また、メモリには、無線通信に
よってテープストリーマドライブ側と情報の送受信を行
う非接触型のものも知られているが、このような非接触
型のメモリを備えるテープカセットであれば、書き込み
装置側の無線通信用の回路部などの不調などを挙げるこ
とができる。
【0009】上記したような環境のもとでは、実際に
は、1回目の初期化データの書き込みの際にその書き込
み結果がNGになったとしても、2回目、3回目程度の
リトライを行うことで、OKの書き込み結果が得られる
ことがほとんどである。このようにしてメモリへの書き
込みが一旦成功してしまえばメモリとしては良品として
扱われるのであるが、これは、即ち、その原因が特定さ
れているにせよしないにせよ、現実には何らかの原因で
もって何度かのリトライを行った末に書き込みが成功し
た品が出荷品に混在していることになる。
【0010】これは、即ち、例えば或る製造ロットにお
いて、初期化データ書き込み不良の原因の多くがメモリ
側にあったような場合でも、初期化データのリトライを
行うことで良品として扱われるメモリが少なからず出荷
されることを意味する。そして、このような場合には、
例えば出荷後においてユーザの手に渡った後にテープカ
セット内のメモリに関して何らかの不具合が生じる可能
性も無くはない。
【0011】上記したような事態を想定してこれに備え
るとすれば、メーカ側としては、これまでに出荷したテ
ープカセットのメモリのうちで、例えば或る不具合の傾
向を有するものを容易に特定できるようにすることが、
品質管理及び品質保証の観点からいえば当然、好ましい
ことになる。また、上記のような不具合の生じる可能性
があって、かつ、その可能性が高いとされるようなテー
プカセットがユーザの手に渡ったときには、サポートと
して、このようなテープカセットについては使用しても
らわないようにする何らかの措置を講ずることも必要と
なってくる。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記し
た課題を考慮して、先ず、記録媒体としてのテープカセ
ットについて次のように構成する。つまり、磁気テープ
と当該テープカセットについての所要の管理を可能とす
るための管理情報を記憶するメモリとが収納されたテー
プカセットにおいて、メモリにおいて、製造時に当該メ
モリの内容を初期化した回数を示す初期化回数情報を記
憶するための記憶領域が設定されるように構成すること
とした。
【0013】上記構成によれば、テープカセットに対し
て管理情報記憶のために備えられるメモリに、その管理
情報の1つとして、製造時における初期化データの書き
込みを行った初期化回数を示す初期化回数情報が記憶さ
れることになる。この初期化回数情報は、初期化データ
の書き込み時において、何らかの不具合が生じていたこ
とと、また、その不具合の程度を示し得る情報である。
従って、メモリから初期化回数情報を読み出して参照す
ることで、そのテープカセットについての不具合の傾向
を知ることができる。換言すれば、出荷されたテープカ
セットのうちから、或る傾向の不具合を有するものを特
定することが可能になる。
【0014】また、テープカセット製造装置として次の
ように構成する。つまり、磁気テープと当該テープカセ
ットについての所要の管理を可能とするための管理情報
を記憶するメモリとが収納されたテープカセットを製造
するテープカセット製造装置において、メモリの記憶内
容を初期状態とする初期化を行うときに、当該メモリに
おける所定の記憶領域に対して、当該メモリに対して行
った初期化の回数を示す初期化回数情報を記憶させるよ
うに構成される初期化手段を備えることとした。
【0015】上記構成によっては、テープカセットに対
して管理情報記憶のために備えられるメモリに、その管
理情報の1つとして、製造時における初期化データの書
き込みを行った初期化回数を示す初期化回数情報を記憶
させることが可能となる。上記もしたように、初期化回
数情報はそのテープカセットについての不具合に関する
情報を得ることができるものであり、例えば出荷後にお
いても、不具合が生じる可能性のあるテープであること
が特定可能とされる。そして、本発明のテープカセット
製造装置によっては、このようなテープカセットを製造
することができるものである。
【0016】また、テープドライブ装置としては、次の
ように構成する。つまり、磁気テープと当該テープカセ
ットについての所要の管理を可能とするための管理情報
を記憶するメモリとが収納されたテープカセットに対応
するテープドライブ装置において、テープカセットに、
当該テープカセットについての所要の管理を可能とする
ための管理情報を記憶するメモリが備えられている場合
に、そのメモリに対して管理情報の読み出しを行なうこ
とができるメモリドライブ手段と、メモリから読み出し
た管理情報に含まれる、製造時において当該メモリの記
憶内容を初期状態とする初期化が行われた回数を示す初
期化回数情報に基づいて、テープカセットについての記
録又は再生についての禁止/許可を判定する判定手段と
を備えて構成することとした。
【0017】上記構成によっては、テープカセットのメ
モリから読み出した初期化回数情報に基づいて、装填さ
れたテープカセットについての記録又は再生についての
禁止/許可を判定することが可能とされている。つま
り、初期化回数情報により何らかの不具合が生じる可能
性が高いと推定されるテープカセットについては、ユー
ザに使用させないという措置を施すことが可能となるも
のである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。本出願人によっては、不揮発性メモリが設けられ
たメモリ付きテープカセット及び、このメモリ付きテー
プカセットに対応してデジタルデータの記録/再生が可
能とされるテープドライブ装置(テープストリーマドラ
イブ)についての発明がこれまでに各種提案されてい
る。本発明の実施の形態としては、このようなテープカ
セットとテープストリーマドライブを例に挙げ、更にテ
ープカセット製造装置としては、本実施の形態として挙
げるテープカセットのメモリに対して初期化データを書
き込むための初期化システムとする。なお、本実施の形
態としてのテープカセットに備えられる不揮発性メモリ
については、MIC(Memory In Cassette)ともいうこと
にする。説明は以下の順序で行う。 1.テープカセットの構成 2.リモートメモリチップの構成 3.テープストリーマドライブの構成 4.磁気テープ上のデータ構成 5.MICのデータ構造 6.製造時の初期化処理 7.テープストリーマドライブによるテープカセット管
理例
【0019】1.テープカセットの構成 先ず、本例のテープストリーマドライブに対応するテー
プカセットについて図3及び図4を参照して説明する。
図3(a)は、リモートメモリチップが配されたテープ
カセットの内部構造を概念的に示すものである。この図
に示すテープカセット1の内部にはリール2A及び2B
が設けられ、このリール2A及び2B間にテープ幅8m
mの磁気テープ3が巻装される。そして、このテープカ
セット1には不揮発性メモリ及びその制御回路系等を内
蔵したリモートメモリチップ4が設けられている。また
このリモートメモリチップ4は後述するテープストリー
マドライブにおけるリモートメモリインターフェース3
0と無線通信によりデータ伝送を行うことができるもの
とされ、このためのアンテナ5が設けられている。詳し
くは後述するが、リモートメモリチップ4には、テープ
カセットごとの製造情報やシリアル番号情報、テープの
厚さや長さ、材質、各パーティションごとの記録データ
の使用履歴等に関連する情報、ユーザ情報等が記憶され
る。なお、本明細書では上記リモートメモリチップ4に
格納される各種情報は、主として磁気テープ3に対する
記録/再生の各種管理のために用いられることから、こ
れらを一括して『管理情報』とも言うことにする。
【0020】このようにテープカセット筐体内に不揮発
性メモリを設け、その不揮発性メモリに管理情報を記憶
させ、またこのテープカセットに対応するテープストリ
ーマドライブでは、不揮発性メモリに対する書込/読出
のためのインターフェースを備えるようにし、不揮発性
メモリに対して磁気テープに対するデータ記録再生に関
する管理情報の読出や書込を行うことで、磁気テープ3
に対する記録再生動作を効率的に行うことができる。例
えばローディング/アンローディングの際に磁気テープ
を例えばテープトップまで巻き戻す必要はなく、即ち途
中の位置でも、ローディング、及びアンローディング可
能とすることができる。またデータの編集なども不揮発
性メモリ上での管理情報の書換で実行できる。さらにテ
ープ上でより多数のパーティションを設定し、かつ適切
に管理することも容易となる。
【0021】また図3(b)は、接触型メモリ104
(不揮発性メモリ)が内蔵されたテープカセット1を示
している。この場合、接触型メモリ104のモジュール
からは5個の端子105A、105B、105C、10
5D、105Eが導出され、それぞれ電源端子、データ
入力端子、クロック入力端子、アース端子、予備端子等
として構成されている。この接触型メモリ104内のデ
ータとしては、上記リモートメモリチップ4と同様の管
理情報が記憶される。
【0022】前述もしたように、本明細書では、テープ
カセットに備えられる不揮発性メモリついては、MIC
ともいうこととしているが、上記説明から分かるよう
に、本実施の形態のMICとしては、リモートメモリチ
ップ4と接触型メモリ104とが存在することになる。
従い、以降においてリモートメモリチップ4と接触型メ
モリ104とについて特に区別する必要のない場合に
は、単に「MIC」と記述する。
【0023】図4は、図3(a)又は(b)のテープカ
セット1の外観例を示すものとされ、筺体全体は上側ケ
ース6a、下側ケース6b、及びガードパネル8からな
り、通常の8ミリVTRに用いられるテープカセットの
構成と基本的には同様となっている。
【0024】このテープカセット1の側面のラベル面9
の近傍には、端子部106が設けられている。これは図
3(b)の接触型メモリ104を内蔵したタイプのテー
プカセットにおいて電極端子が配される部位とされるも
ので、端子ピン106A、106B、106C、106
D、106Eが設けられている。そしてこれら端子ピン
が、上記図3(b)に示した各端子105A、105
B、105C、105D、105Eとそれぞれ接続され
ている。すなわち、接触型メモリ104を有するテープ
カセット1は、テープストリーマドライブとの間で、上
記端子ピン106A、106B、106C、106D、
106Eを介して物理的に接触してデータ信号等の相互
伝送が行われるものとされる。
【0025】一方、図3(a)のように非接触のリモー
トメモリチップ4を内蔵するタイプでは、当然ながら端
子ピンは不要となる。しかしながら外観形状としては図
4のようになり、つまり装置に対するテープカセット形
状の互換性を保つためにダミーの端子部106が設けら
れている。なお図示しないがラベル状に形成された非接
触型のリモートメモリチップも知られている。これは、
リモートメモリチップが形成されているラベルをテープ
カセット1び筐体の所要の位置に貼り付けられたものと
される。これにより、テープカセット1がテープストリ
ーマドライブ10に装填された場合に、リモートメモリ
チップと、テープストリーマドライブにおけるメモリ通
信部位とが通信を行うことができる。
【0026】2.リモートメモリチップの構成 リモートメモリチップ4の内部構成を図5に示す。例え
ばリモートメモリチップ4は半導体ICとして図5に示
すようにパワー回路4a、RF処理部4b、コントロー
ラ4c、EEP−ROM4dを有するものとされる。そ
して例えばこのようなリモートメモリチップ4がテープ
カセット1の内部に固定されたプリント基板上にマウン
トとされ、プリント基板上の銅箔部分でアンテナ5を形
成する。
【0027】このリモートメモリチップ4は非接触にて
外部から電力供給を受ける構成とされる。後述するテー
プストリーマドライブ10との間の通信は、例えば13
MHz帯の搬送波を用いるが、テープストリーマドライ
ブ10からの電波をアンテナ5で受信することで、パワ
ー回路4aが13MHz帯の搬送波を直流電力に変換す
る。そしてその直流電力を動作電源としてRF処理部4
b、コントローラ4c、EEP−ROM4dに供給す
る。
【0028】RF処理部4bは受信された情報の復調及
び送信する情報の変調を行う。コントローラ4cはRF
処理部4bからの受信信号のデコード、及びデコードさ
れた情報(コマンド)に応じた処理、例えばEEP−R
OM4dに対する書込・読出処理などを実行制御する。
即ちリモートメモリチップ4はテープストリーマドライ
ブ10やライブラリ装置50からの電波が受信されるこ
とでパワーオン状態となり、コントローラ4cが搬送波
に重畳されたコマンドによって指示された処理を実行し
て不揮発性メモリであるEEP−ROM4dのデータを
管理する。
【0029】3.テープストリーマドライブの構成 次に図1により、図3(a)に示したリモートメモリチ
ップ4を搭載したテープカセット1に対応するテープス
トリーマドライブ10の構成について説明する。このテ
ープストリーマドライブ10は、上記テープカセット1
の磁気テープ3に対して、ヘリカルスキャン方式により
記録/再生を行うようにされている。この図において回
転ドラム11には、例えば2つの記録ヘッド12A、1
2B及び3つの再生ヘッド13A、13B、13Cが設
けられる。記録ヘッド12A、12Bは互いにアジマス
角の異なる2つのギャップが究めて近接して配置される
構造となっている。再生ヘッド13A、13B、13B
もそれぞれ所定のアジマス角とされる。
【0030】回転ドラム11はドラムモータ14Aによ
り回転されると共に、テープカセット1から引き出され
た磁気テープ3が巻き付けられる。また、磁気テープ3
は、キャプスタンモータ14B及び図示しないピンチロ
ーラにより送られる。また磁気テープ3は上述したよう
にリール2A,2Bに巻装されているが、リール2A,
2Bはそれぞれリールモータ14C、14Dによりそれ
ぞれ順方向及び逆方向に回転される。ローディングモー
タ14Eは、図示しないローディング機構を駆動し、磁
気テープ3の回転ドラム11へのローディング/アンロ
ーディングを実行する。イジェクトモータ28はテープ
カセット1の装填機構を駆動するモータであり、挿入さ
れたテープカセット1の着座およびテープカセット1の
排出動作を実行させる。
【0031】ドラムモータ14A、キャプスタンモータ
14B、リールモータ14C、14D、ローディングモ
ータ14E、イジェクトモータ28はそれぞれメカドラ
イバ17からの電力印加により回転駆動される。メカド
ライバ17はサーボコントローラ16からの制御に基づ
いて各モータを駆動する。サーボコントローラ16は各
モータの回転速度制御を行って通常の記録再生時の走行
や高速再生時のテープ走行、早送り、巻き戻し時のテー
プ走行などを実行させる。なおEEP−ROM18には
サーボコントローラ16が各モータのサーボ制御に用い
る定数等が格納されている。
【0032】サーボコントローラ16が各モータのサー
ボ制御を実行するために、ドラムモータ14A、キャプ
スタンモータ14B、Tリールモータ14C、Sリール
モータ14DにはそれぞれFG(周波数発生器)が設け
られており、各モータの回転情報が検出できるようにし
ている。即ちドラムモータ14Aの回転に同期した周波
数パルスを発生させるドラムFG29A、キャプスタン
モータ14Bの回転に同期した周波数パルスを発生させ
るキャプスタンFG29B、Tリールモータ14Cの回
転に同期した周波数パルスを発生させるTリールFG2
9C、Sリールモータ14Dの回転に同期した周波数パ
ルスを発生させるSリールFG29Dが形成され、これ
らの出力(FGパルス)がサーボコントローラ16に供
給される。
【0033】サーボコントローラ16はこれらのFGパ
ルスに基づいて各モータの回転速度を判別することで、
各モータの回転動作について目的とする回転速度との誤
差を検出し、その誤差分に相当する印加電力制御をメカ
ドライバ17に対して行うことで、閉ループによる回転
速度制御を実現することができる。従って、記録/再生
時の通常走行や、高速サーチ、早送り、巻き戻しなどの
各種動作時に、サーボコントローラ16はそれぞれの動
作に応じた目標回転速度により各モータが回転されるよ
うに制御を行うことができる。また、サーボコントロー
ラ16はインターフェースコントローラ/ECCフォー
マター22(以下、IF/ECCコントローラという)
を介してシステム全体の制御処理を実行するシステムコ
ントローラ15と双方向に接続されている。
【0034】このテープストリーマドライブ10におい
ては、データの入出力にSCSIインターフェイス20
が用いられている。例えばデータ記録時にはホストコン
ピュータ40から、固定長のレコード(record)
という伝送データ単位によりSCSIインターフェイス
20を介して逐次データが入力され、SCSIバッファ
コントローラ26を介して圧縮/伸長回路21に供給さ
れる。SCSIバッファコントローラ26はSCSIイ
ンターフェース20のデータ転送を制御するようにされ
ている。SCSIバッファメモリ27はSCSIインタ
ーフェース20の転送速度を得るために、SCSIバッ
ファコントローラ26に対応して備えられるバッファ手
段とされる。またSCSIバッファコントローラ26
は、後述するリモートメモリインターフェース30に対
して所要のコマンドデータを供給するとともに、リモー
トメモリインターフェース30に対する動作クロックの
生成も行う。なお、このようなテープストリーマドライ
ブシステムにおいては、可変長のデータの集合単位によ
ってホストコンピュータ40よりデータが伝送されるモ
ードも存在する。
【0035】圧縮/伸長回路21では、入力されたデー
タについて必要があれば、所定方式によって圧縮処理を
施すようにされる。圧縮方式の一例として、例えばLZ
符号による圧縮方式を採用するのであれば、この方式で
は過去に処理した文字列に対して専用のコードが割り与
えられて辞書の形で格納される。そして、以降に入力さ
れる文字列と辞書の内容とが比較されて、入力データの
文字列が辞書のコードと一致すればこの文字列データを
辞書のコードに置き換えるようにしていく。辞書と一致
しなかった入力文字列のデータは逐次新たなコードが与
えられて辞書に登録されていく。このようにして入力文
字列のデータを辞書に登録し、文字列データを辞書のコ
ードに置き換えていくことによりデータ圧縮が行われる
ようにされる。
【0036】圧縮/伸長回路21の出力は、IF/EC
Cコントローラ22に供給されるが、IF/ECCコン
トローラ22においてはその制御動作によって圧縮/伸
長回路21の出力をバッファメモリ23に一旦蓄積す
る。このバッファメモリ23に蓄積されたデータはIF
/ECCコントローラ22の制御によって、最終的にグ
ループ(Group)という磁気テープの40トラック
分に相当する固定長の単位としてデータを扱うようにさ
れ、このデータに対してECCフォーマット処理が行わ
れる。
【0037】ECCフォーマット処理としては、記録デ
ータについて誤り訂正コードを付加すると共に、磁気記
録に適合するようにデータについて変調処理を行ってR
F処理部19に供給する。RF処理部19では供給され
た記録データに対して増幅、記録イコライジング等の処
理を施して記録信号を生成し、記録ヘッド12A、12
Bに供給する。これにより記録ヘッド12A、12Bか
ら磁気テープ3に対するデータの記録が行われることに
なる。
【0038】また、データ再生動作について簡単に説明
すると、磁気テープ3の記録データが再生ヘッド13
A、13BによりRF再生信号として読み出され、その
再生出力はRF処理部19で再生イコライジング、再生
クロック生成、2値化、デコード(例えばビタビ復号)
などが行われる。このようにして読み出された信号はI
F/ECCコントローラ22に供給されて、まず誤り訂
正処理等が施される。そしてバッファメモリ23に一時
蓄積され、所定の時点で読み出されて圧縮/伸長回路2
1に供給される。圧縮/伸長回路21では、システムコ
ントローラ15の判断に基づいて、記録時に圧縮/伸長
回路21により圧縮が施されたデータであればここでデ
ータ伸長処理を行い、非圧縮データであればデータ伸長
処理を行わずにそのままパスして出力される。圧縮/伸
長回路21の出力データはSCSIバッファコントロー
ラ26、SCSIインターフェイス20を介して再生デ
ータとしてホストコンピュータ40に出力される。
【0039】また、この図にはテープカセット1内のリ
モートメモリチップ4が示されている。このリモートメ
モリチップ4に対しては、テープカセット1本体がテー
プストリーマドライブに装填されることで、リモートメ
モリインターフェース30を介して非接触状態でシステ
ムコントローラ15とデータの入出力が可能な状態とな
る。
【0040】このリモートメモリインターフェース30
の構成を図2に示す。データインターフェース31は、
システムコントローラ15との間のデータのやりとりを
行う。後述するように、リモートメモリチップ4に対す
るデータ転送は、機器側からのコマンドとそれに対応す
るリモートメモリチップ4からのアクナレッジという形
態で行われるが、システムコントローラ15がリモート
メモリチップ4にコマンドを発行する際には、データイ
ンターフェース31がSCSIバッファコントローラ2
6からコマンドデータ及びクロックを受け取る。そして
データインターフェース31はクロックに基づいてコマ
ンドデータをRFインターフェース32に供給する。ま
たデータインターフェース31はRFインターフェース
32に対して搬送波周波数CR(13MHz)を供給す
る。
【0041】RFインターフェース32には図2に示す
ようにコマンド(送信データ)WSを振幅変調(100
KHz)して搬送波周波数CRに重畳するとともに、そ
の変調信号を増幅してアンテナ33に印加するRF変調
/増幅回路32aが形成されている。このRF変調/増
幅回路32aにより、コマンドデータがアンテナ33か
らテープカセット1内のアンテナ5に対して無線送信さ
れる。テープカセット1側では、図5で説明した構成に
より、コマンドデータをアンテナ5で受信することでパ
ワーオン状態となり、コマンドで指示された内容に応じ
てコントローラ4cが動作を行う。例えば書込コマンド
とともに送信されてきたデータをEEP−ROM4dに
書き込む。
【0042】また、このようにリモートメモリインター
フェース30からコマンドが発せられた際には、リモー
トメモリチップ4はそれに対応したアクナレッジを発す
ることになる。即ちリモートメモリチップ4のコントロ
ーラ4cはアクナレッジとしてのデータをRF処理部4
bで変調・増幅させ、アンテナ5から送信出力する。こ
のようなアクナレッジが送信されてアンテナ33で受信
された場合は、その受信信号はRFインターフェース3
2の整流回路32bで整流された後、コンパレータ32
cでデータとして復調される。そしてデータインターフ
ェース31からシステムコントローラ15に供給され
る。例えばシステムコントローラ15からリモートメモ
リチップ4に対して読出コマンドを発した場合は、リモ
ートメモリチップ4はそれに応じたアクナレッジとして
のコードとともにEEP−ROM4dから読み出したデ
ータを送信してくる。するとそのアクナレッジコード及
び読み出したデータが、リモートメモリインターフェー
ス30で受信復調され、システムコントローラ15に供
給される。
【0043】以上のようにテープストリーマドライブ1
0は、リモートメモリインターフェース30を有するこ
とで、テープカセット1内のリモートメモリチップ4に
対してアクセスできることになる。なお、このような非
接触でのデータ交換は、データを13MHz帯の搬送波
に100KHzの振幅変調で重畳するが、元のデータは
パケット化されたデータとなる。即ちコマンドやアクナ
レッジとしてのデータに対してヘッダやパリティ、その
他必要な情報を付加してパケット化を行い、そのパケッ
トをコード変換してから変調することで、安定したRF
信号として送受信できるようにしている。なお、このよ
うな非接触インターフェースを実現する技術は本出願人
が先に出願し特許登録された技術として紹介されている
(特許第2550931号)。
【0044】図1に示すS−RAM24,フラッシュR
OM25は、システムコントローラ15が各種処理に用
いるデータが記憶される。例えばフラッシュROM25
には制御に用いる定数等が記憶される。またS−RAM
24はワークメモリとして用いられたり、MIC(リモ
ートメモリチップ4、接触型メモリ104)から読み出
されたデータ、MICに書き込むデータ、テープカセッ
ト単位で設定されるモードデータ、各種フラグデータな
どの記憶や演算処理などに用いるメモリとされる。ま
た、例えばフラッシュROM25にはファームウエアと
して、例えばデータの書き込み/読み込みのリトライ回
数、RF処理部19における書き込み電流値、イコライ
ザ特性などといった各種情報が記憶されている。テープ
ストリーマドライブ10では、テープカセットが装填さ
れた場合に、このファームウエアに基づいた制御を実行
することも可能とされている。
【0045】なお、S−RAM24,フラッシュROM
25は、システムコントローラ15を構成するマイクロ
コンピュータの内部メモリとして構成してもよく、また
バッファメモリ23の領域の一部をワークメモリとして
用いる構成としてもよい。
【0046】図1に示すように、テープストリーマドラ
イブ10とホストコンピュータ40間は上記のようにS
CSIインターフェース20を用いて情報の相互伝送が
行われるが、システムコントローラ15に対してはホス
トコンピュータ40がSCSIコマンドを用いて各種の
通信を行うことになる。なお、例えばUSB(Universal
Serial Bus)やIEEE1394インターフェイスなど
をはじめ、SCSI以外のデータインターフェイスが採
用されても構わない。
【0047】なお、図3(b)に示した接触型メモリ1
04を搭載したテープカセットに対応した構成として
は、テープカセット1内の接触型メモリ104に対して
データの書込/読出を行うために、コネクタ部45が設
けられる。このコネクタ部45は図4に示した端子部1
06に適合した形状とされ、端子部106に接続される
ことで接触型メモリ104の5個の端子105A、10
5B、105C、105D、105Eとシステムコント
ローラ15(システムコントローラのメモリ接続用のポ
ート)とを電気的に接続するものである。これによって
システムコントローラ15は、装填されたテープカセッ
ト1の接触型メモリ104に対して、コネクタ部45、
端子部106を介してアクセスすることができるように
される。また、コネクタ部45と端子部106の接続状
態が良好ではない場合は、例えばローデングモータ14
Eによってローディング機構を駆動することによって、
テープカセット1の着座状態を若干変移させ、物理的に
接点を取りなおすことが行われる。
【0048】4.磁気テープ上のデータ構成 次に、上述してきたテープストリーマドライブ10によ
り記録再生が行われるテープカセット1の、磁気テープ
3上のデータフォーマットについて概略的に説明する。
【0049】図6は、磁気テープ3に記録されるデータ
の構造を示している。図6(a)には1本の磁気テープ
3が模式的に示されている。本例においては、図6
(a)のように1本の磁気テープ3を、パーティション
(Partition)単位で分割して利用することが
できるものとされ、本例のシステムの場合には最大25
6のパーティション数を設定して管理することが可能と
されている。また、この図に示す各パーティションは、
それぞれパーティション#0、#1、#2、#3・・・
として記されているように、パーティションナンバが与
えられて管理されるようになっている。
【0050】従って、本例においてはパーティションご
とにそれぞれ独立してデータの記録/再生等を行うこと
が可能とされるが、例えば図6(b)に示す1パーティ
ション内におけるデータの記録単位は、図6(c)に示
すグループ(Group)といわれる固定長の単位に分
割することができ、このグループごとの単位によって磁
気テープ3に対する記録が行われる。この場合、1グル
ープは20フレーム(Frame)のデータ量に対応
し、図6(d)に示すように、1フレームは、2トラッ
ク(Track)により形成される。この場合、1フレ
ームを形成する2トラックは、互いに隣り合うプラスア
ジマスとマイナスアジマスのトラックとされる。従っ
て、1グループは40トラックにより形成されることに
なる。
【0051】また、図6(d)に示した1トラック分の
データの構造は、図7(a)及び図7(b)に示され
る。図7(a)にはブロック(Block)単位のデー
タ構造が示されている。1ブロックは1バイトのSYN
CデータエリアA1に続いてサーチ等に用いる6バイト
のIDエリアA2、IDデータのための2バイトからな
るエラー訂正用のパリティエリアA3、64バイトのデ
ータエリアA4より形成される。
【0052】そして、図7(b)に示す1トラック分の
データは全471ブロックにより形成され、1トラック
は図のように、両端に4ブロック分のマージンエリアA
11、A19が設けられ、これらマージンエリアA11
の後ろとマージンA19の前にはトラッキング制御用の
ATFエリアA12、A18が設けられる。さらに、A
FTエリアA12の後ろとATFエリアA18の前には
パリティーエリアA13、A17が備えられる。これら
のパリティーエリアA13、A17としては32ブロッ
ク分の領域が設けられる。
【0053】また、1トラックの中間に対してATFエ
リアA15が設けられ、これらATFエリアA13、A
15、A18としては5ブロック分の領域が設けられ
る。そして、パリティーエリアA13とATFエリアA
15の間と、ATFエリアA15とパリティーエリアA
17との間にそれぞれ192ブロック分のデータエリア
A14、A16が設けられる。従って、1トラック内に
おける全データエリア(A14及びA16)は、全47
1ブロックのうち、192×2=384ブロックを占め
ることになる。そして上記トラックは、磁気テープ3上
に対して図7(c)に示すようにして物理的に記録さ
れ、前述のように40トラック(=20フレーム)で1
グループとされることになる。
【0054】図6、図7で説明した磁気テープ3には、
図8に示すエリア構造によりデータ記録が行われること
になる。なお、ここではパーティションが#0〜#N−
1までとしてN個形成されている例をあげている。
【0055】図8(a)に示すように、磁気テープの最
初の部分には物理的にリーダーテープが先頭に位置して
おり、次にテープカセットのローディング/アンローデ
ィングを行う領域となるデバイスエリアが設けられてい
る。このデバイスエリアの先頭が物理的テープの先頭位
置PBOT(Phisycal Bigining of Tape)とされる。上
記デバイスエリアに続いては、パーティション#0に関
してのリファレンスエリア及びテープの使用履歴情報等
が格納されるシステムエリア(以下、リファレンスエリ
アを含めてシステムエリアという)が設けられて、以降
にデータエリアが設けられる。システムエリアの先頭が
論理的テープの開始位置LBOT(Logical Bigining o
f Tape) とされる。
【0056】このシステムエリアには、図8(c)に拡
大して示すように、リファレンスエリア、ポジショント
レランスバンドNO.1、システムプリアンブル、シス
テムログ、システムポストアンブル、ポジショントレラ
ンスバンドNO.2、ベンダーグループプリアンブルが
形成される。
【0057】このようなシステムエリアに続くデータエ
リアにおいては、図8(b)に拡大して示すように、最
初にデータを作成して供給するベンダーに関する情報が
示されるベンダーグループが設けられ、続いて図6
(c)に示したグループが、ここではグループ1〜グル
ープ(n)として示すように複数連続して形成されてい
くことになる。そして最後のグループ(n)の後にアン
ブルフレームが配される。
【0058】このようなデータエリアに続いて図8
(a)のように、パーティションのデータ領域の終了を
示すEOD(End of Data)の領域が設けられる。パーテ
ィションが1つしか形成されない場合は、そのパーティ
ション#0のEODの最後が、論理的テープの終了位置
LEOT(Logical End of Tape)とされるが、この場合
はN個のパーティションが形成されている例であるた
め、パーティション#0のEODに続いてオプショナル
デバイスエリアが形成される。上記した先頭位置PBO
Tからのデバイスエリアは、パーティション#0に対応
するロード/アンロードを行うエリアとなるが、パーテ
ィション#0の最後のオプショナルデバイスエリアは、
パーティション#1に対応するロード/アンロードを行
うエリアとなる。
【0059】パーティション#1としては、パーティシ
ョン#0と同様にエリアが構成され、またその最後には
次のパーティション#2に対応するロード/アンロード
を行うエリアとなるオプショナルデバイスエリアが形成
される。以降、パーティション#(N−1)までが同様
に形成される。なお、最後のパーティション#(N−
1)では、オプショナルデバイスエリアは不要であるた
め形成されず、パーティション#(N−1)のEODの
最後が、論理的テープの終了位置LEOT(Logical En
d of Tape)とされる。PEOT(Phisycal End of Tap
e) は、物理的テープの終了位置、又はパーティション
の物理的終了位置を示すことになる。
【0060】5.MICのデータ構造 次に、テープカセット1に備えられるMIC(リモート
メモリチップ4,接触型メモリ104)のデータ構造に
ついて説明する。図9は、MICに記憶されるデータの
構造の一例を摸式的に示す図である。このMICの記憶
領域としては図示されているようにフィールドFL1〜
FL4が設定されている。これらフィールドFL1〜F
L4において、テープカセットの製造時の各種情報、初
期化時のテープ情報やパーティションごとの情報などが
書き込まれる。
【0061】フィールドFL1はマニファクチャーイン
フォーメーション(Manufacture Information)とさ
れ、主にテープカセットの製造時の各種情報が記憶され
るマニュファクチャパートとされている。フィールドF
L2はメモリマネージメントインフォーメーション(Me
mory Management Information)とされ、主に初期化時
の情報等が記憶されるドライブイニシャライズパートと
されている。フィールドFL3はボリュームタグ(Volu
me Tag)とされ、テープカセット全体の基本的な管理情
報が記憶される。
【0062】フィールドFL4は、メモリーフリープー
ルの領域とされ、管理情報の追加記憶が可能な領域とさ
れる。このメモリーフリープールには記録再生動作の経
過や必要に応じて各種情報が記憶される。なお、メモリ
ーフリープールに記憶される1単位のデータ群を「セ
ル」ということとする。まず、磁気テープ3に形成され
るパーティションに応じて、各パーティションに対応す
る管理情報となるパーティションインフォメーションセ
ル#0、#1・・・がメモリーフリープールの先頭側か
ら順次書き込まれる。つまり磁気テープ3上に形成され
たパーティションと同数のセルとしてパーティションイ
ンフォメーションセルが形成される。
【0063】またメモリーフリープールの後端側から
は、高速サーチ用のマップ情報としてのスーパーハイス
ピードサーチマップセル(Super High Speed Search Ma
p Cell)が書き込まれる。また続いて後端側からユーザ
ーボリュームノートセルや、ユーザーパーティションノ
ートセルが書き込まれる。ユーザーボリュームノートセ
ルはテープカセット全体に関してユーザーが入力したコ
メント等の情報であり、ユーザーパーティションノート
セルは各パーティションに関してユーザーが入力したコ
メント等の情報である。従って、これらはユーザーが書
込を指示した際に記憶されるものであり、これらの情報
が必ずしも全て記述されるものではない。またこれらの
情報が記憶されていない中間の領域は、メモリーフリー
プールとして後の書込のために残される。
【0064】なお、フォーマット上は、マニファクチャ
インフォーメーション(フィールドFL1)、メモリマ
ネージメントインフォーメーション(フィールドFL
2)、及びボリュームタグ(フィールドFL3)がMI
Cヘッダといわれる領域として扱われる。このMICヘ
ッダに格納される情報は、原則として、磁気テープ3の
初期化に伴ってはクリアされないものとされ、残るフィ
ールドFL4としてのメモリーフリープールの領域の情
報は、磁気テープ3の初期化に伴ってクリアされるべき
情報とされている。
【0065】フィールドFL1のマニファクチャインフ
ォーメーションは、例えば図10に示すような構造とさ
れる。なお各データのサイズ(バイト数)を右側に示し
ている。マニュファクチャインフォーメーションには、
まず先頭1バイトにマニュファクチャパート・チェック
サム(manufacture part checksum)として、このマニ
ュファクチャインフォーメーションのデータに対するチ
ェックサムの情報が格納される。このマニュファクチャ
パート・チェックサムの情報はカセット製造時に与えら
れる。
【0066】そしてマニュファクチャパートを構成する
実データとしてMICタイプ(mictype)からライトプ
ロテクテッドデータバイトカウント(Write Protected
databyte count)までが記述される。なおリザーブ(re
served)とは、将来的なデータ記憶のための予備とされ
ている領域を示している。これは以降の説明でも同様で
ある。
【0067】MICタイプ(mic type)は、当該テープ
カセットに実際に備えられるMICのタイプを示すデー
タである。MICマニュファクチャ・デート(mic manu
facture date)は、当該MICの製造年月日(及び時
間)が示される。MICマニュファクチャ・ラインネー
ム(mic manufacture line name)はMICを製造した
ライン名の情報が示される。MICマニュファクチャ・
プラントネーム(mic manufacture plant name)はMI
Cを製造した工場名の情報が示される。MICマニュフ
ァクチュアラ・ネーム(mic manufacturer name)は、
MICの製造社名の情報が示される。MICネーム(mi
c name)はMICのベンダー名の情報が示される。
【0068】またカセットマニュファクチャデート(ca
ssette manufacture date)、カセットマニュファクチ
ャ・ラインネーム(cassette manufacture line nam
e)、カセットマニュファクチャ・プラントネーム(cas
sette manufacture plant name)、カセットマニュファ
クチュアラ・ネーム(cassette manufacturer name)、
カセットネーム(cassette name)は、それぞれ上記し
たMICに関する情報と同様のカセット自体の情報が記
述される。
【0069】OEMカスタマーネーム(oem customer n
ame)としては、OEM(OriginalEquipment Manufactu
res)の相手先の会社名の情報が格納される。
【0070】マニュファクチャ・イニシャライズカウン
ト(Manufacture Initialize Count)としての1バイトの
領域には、当該MICを初期化した回数が示される。但
し、このマニュファクチャ・イニシャライズカウントで
いうところの「初期化」とは、製造工程時においてMI
Cの内容を初期状態とするための初期化データを書き込
むことをいうものとされる。後述もするように、初期化
の工程にあっては、MIC初期化システム200側若し
くはMIC側の不具合によって、初期化の結果がNGと
なる場合があり、このような場合には再度初期化を行う
というためのリトライが繰り返される。マニュファクチ
ャ・イニシャライズカウントには、上記リトライが行わ
れれば、このリトライ回数を含む初期化回数が示される
ものである。なお、ここでは以降の説明の便宜上、マニ
ュファクチャ・イニシャライズカウントについては、フ
ィールドFL11として示している。
【0071】フィジカルテープキャラクタリステックI
D(physical tape characteristicID)としては、例え
ば、テープの材質、テープ厚、テープ長等の、物理的な
磁気テープの特性の情報が示される。マキシマムクロッ
クフリケンシー(maximum clock frequency)として
は、当該MICが対応する最大クロック周波数を示す情
報が格納される。マキシマムライトサイクル(maximum
write cycle)では、例えばMICの特性としてテープ
ストリーマドライブ10との1回の通信によって何バイ
トのデータを転送することができるかという情報が示さ
れる。この情報はMICとして使用する不揮発性メモリ
の物理的な特性に依存するものとされる。MICキャパ
シティ(mic capacity)としては、当該MICの記憶容
量情報が示される。
【0072】ライトプロテクト・スタートアドレス(wr
ite protect start address)は、MICの所要の一部
の領域を書き込み禁止とするために用いられ、書き込み
禁止領域の開始アドレスを示す。ライトプロテクトバイ
トカウント(write protect byte count)は書き込み禁
止領域のバイト数が示される。つまり、上記ライトプロ
テクト・トップアドレスで指定されたアドレスから、こ
のライトプロテクトカウントの領域により示されるバイ
ト数により占められる領域が書き込み禁止領域として設
定されることになる。
【0073】なお、ここでは、フィールドFL2のメモ
リマネージメントインフォーメーション(Memory Manag
ement Information)、フィールドFL3のボリューム
タグ(Volume Tag)、及びフィールドFL4のメモリー
フリープールの領域内についての各データ構造について
は、その説明を省略する。
【0074】6.製造時の初期化処理 MICを備える本実施の形態のテープカセット1は図9
及び図10に示したデータ構造を有している。そして、
製造時においては、このMICに対して初期内容のデー
タを書き込む初期化が行われる。そこで先ず、MICの
初期化を含む製造工程全体の流れを図11に示す。 工程 先ずは、図3及び図4に示したテープカセット
1を構成するのに必要な部品により組み立てを行う。 工程 続いては、後述するMIC初期化システム20
0を利用して、組み立てが行われたテープカセット1の
MICに対して、初期化を行う。 工程 初期化が終了したら、MICに対して適正に初
期化が行われたかどうかについてのチェックを行う。こ
れは、上記工程と同様に、MIC初期化システムを利
用して行う。 ここで、後述もするように、工程によって初期化につ
いてNGであるというチェック結果が得られた場合に
は、例えば規定の最大リトライ回数の範囲内でOKの結
果が出るまで、工程に戻っての初期化が繰り返され
る。 工程 上記工程により、初期化についてのチェック
結果についてOKが得られると、良品であるとして扱
い、例えば工場より出荷される。
【0075】また、ここで、MICに対する初期化を行
うための装置である、MIC初期化システム200の構
成例について説明する。このMIC初期化システム20
0は、コンピュータ装置300とMICドライバ400
より成る。
【0076】先ず、コンピュータ装置300から説明す
る。このコンピュータ装置300において、CPU30
1は、例えばROM302に保持されているプログラム
に従って各種の処理を実行する。また、RAM303に
はCPU301が各種処理を実行するのに必要なデータ
やプログラム等が適宜保持される。
【0077】入出力インターフェイス304は、キーボ
ード305とマウス306が接続されており、これらか
ら供給された操作信号をCPU301に出力するように
されている。また、入出力インターフェイス304に
は、記憶媒体としてハードディスクを備えたハードディ
スクドライブ(HDD)308が接続されている。CP
U301は、入出力インターフェイス304を介して、
HDD308のハードディスクに対してデータやプログ
ラム等の記録又は読み出しを行うことができるようにさ
れている。また、特に本実施の形態においては、MIC
に書き込むべき初期化データ308aと、後述するよう
にして、書き込みのチェック処理を伴うMICの初期化
処理を実行するためのアプリケーションソフトウェアで
ある、初期化プログラム308bがHDD308に格納
される。この場合、入出力インタフェース304には、
さらに、画像表示のためのディスプレイモニタ307が
接続されている。
【0078】メディアドライバ309は、例えば現状で
あれば、CD−ROMやDVDなどをはじめとして、特
定種別のメディアに対応するドライバとされ、対応する
メディアに対してのデータの読み出し/書き込みを実行
する。
【0079】通信インターフェイス310は、通信網4
を介して通信を行うためのインターフェイスであり、例
えば、通信網4が電話回線を利用したものであれば、ハ
ードウェアとしてはモデムなどが備えられ、また、ネッ
トワークなどを介したもので有ればEthernet
(登録商標)などのインターフェイスとなる。例えば本
実施の形態であれば、この通信網4を介して、製造工場
内に備えられるコンピュータと接続して、製造管理など
に必要な各種の情報の授受を行えるようにすることが考
えられる。
【0080】データインターフェイス311は、例えば
SCSI、USB、IEEE1394などに代表され
る、外部周辺機器との通信のためのインターフェイスと
される。そして、この場合には、このデータインターフ
ェイス311を介して、MICドライバ400と接続さ
れる。
【0081】内部バス312は、例えば、PCI(Perip
heral Component Interconnect)又はローカルバス等に
より構成され、内部における各機能回路部間を相互に接
続している。
【0082】MICドライバ400は、MICに対する
データの書き込み及び読み出しを行うことのできるドラ
イバとされ、この場合にはコンピュータ装置300と接
続されていることで、コンピュータ装置300から転送
されてくるデータをMICに対して書き込み、また、M
ICから読み出したデータをコンピュータ装置300に
対して転送することができる。
【0083】この場合のMICドライバ400は、例え
ば実際には、テープカセット1を装填可能な所定の構造
を有しており、また、内部の回路としては、データイン
ターフェイス401、コントローラ402、コネクタ部
403、及びリモートインターフェイス403を備えて
いるものとされる。データインターフェイス401は、
コンピュータ装置300側のデータインターフェイス3
11とデータバスを介して接続され、データインターフ
ェイス311から転送されてきたデータを、MICドラ
イバ400により処理可能な形式に変換してコントロー
ラ402に転送する。また、コントローラ402の指示
に応じて、MICドライバ400にて処理可能な形式の
データをデータバスを介して転送可能な形式に変換し
て、コンピュータ装置300側のデータインターフェイ
ス311に転送する。
【0084】コントローラ402は、データインターフ
ェイス401を介してのデータ通信と、装填されている
テープカセット1のMICに対するデータの書き込み及
び読み出しを制御する。
【0085】コネクタ部403は図3(b)に示した接
触型メモリ104に対応して設けられるもので、接触型
メモリ104としてのMICを備えるテープカセット1
が装填された際に、接触型メモリ104の端子105A
〜105Eと物理的に接続される。これにより、コント
ローラ402と接触型メモリ104とが通信可能とな
る。
【0086】リモートインターフェイス404は、図3
(a)に示した非接触型のリモートメモリチップ4に対
応して設けられ、リモートメモリチップ4を備えたテー
プカセット1が備えられた場合に、そのリモートメモリ
チップ4と無線による通信を行うことが可能とされてい
る。従って、この場合のMICドライバ400として
は、接触型MICと非接触型MICの両者を対象として
データの書き込み及び読み出しを実行可能な回路構成を
採る。
【0087】そして、コントローラ402の動作とし
て、先ず、MICに対するデータの書き込みを行う場合
は、データインターフェイス401を介してコンピュー
タ装置300から転送されてきた書き込みデータを取得
する。そして、対象となるMICが接触型メモリ104
であれば、コネクタ部403を介して接触型メモリ10
4と通信を行ってデータの書き込みを実行する。また、
対象となるMICが非接触型のリモートメモリチップ4
であれば、リモートインターフェイス404をコントロ
ールしてリモートメモリチップ4と通信を行うことで、
データの書き込みを実行する。また、MICに対するデ
ータの読み出しは、データ読み出しの対象であるMIC
が接触型メモリ104であれば、コネクタ部403を介
して接触型メモリ104と通信を行ってデータを読み出
して取得する。また、MICがリモートメモリチップ4
である場合には、リモートインターフェイス404を介
して通信行うことでデータを読み出して取得する。そし
て、このようにして取得したデータを、データインター
フェイス401を介して転送出力させる。これにより、
コンピュータ装置300側ではデータインターフェイス
311を介して転送されてきたMICからの読み出しデ
ータを取得することができる。
【0088】なお、この図に示すMIC初期化システム
としての装置構成は一例であり、例えば、コンピュータ
装置とMICドライバとが一体化されたような、初期化
のために特化された構成の装置とするなど、ほかにも考
えられるものである。
【0089】6.製造時の初期化処理 続いて、先に図11に示した工程→として示され
る、MICの初期化工程について説明する。この初期化
工程は、上記図12に示したMIC初期化システム20
0により行うものとされる。そこで、ここでは、コンピ
ュータ装置300による初期化処理の動作により、MI
Cの初期化工程を説明していくこととする。そして、図
13がこの初期化処理を示すフローチャートとなる。な
お、この図に示す処理は、CPU301が初期化プログ
ラム308bに従って実行するものである。
【0090】例えば作業者は、組み立てが完了したテー
プカセット1をMICドライバ400に装填し、キーボ
ード305、マウス306等に対する操作によってMI
Cへの書き込みを実行させる。これにより、CPU30
1は、図13に示す処理に移行する。ここでは、先ずス
テップS101において、初期化回数を示す変数iにつ
いてi=1と設定して、ステップS102に進む。
【0091】ステップS102においては、現在MIC
ドライバ400に装填されているテープカセット1のM
ICに対する初期化を実行する。ここで、ハードディス
クドライブ308には、初期化データ308aが記憶さ
れているが、初期化プログラム308bの起動時には、
初期化データ308aをハードディスクドライブ308
から読み出してRAM303に対して保持させているも
のとされる。そして、ステップS102においては、こ
のRAM303に保持されている初期化データ308a
を読み出してデータインターフェイス311からデータ
バスを介して外部に転送する。これにより、MICドラ
イバ400では、前述したようなコントローラ403の
動作によって、装填されているテープカセット1のMI
Cに対して初期化データの書き込みを行うことになる。
つまりMICとしては初期化が行われたことになる。ま
た、本実施の形態の特徴として、このステップS102
としての初期化処理時には、図10のフィールドFL1
のマニファクチャーインフォーメーション内のマニュフ
ァクチャ・イニシャライズカウント(フィールドFL1
1)について、現在の変数iの数値を書き込むものとさ
れる。つまり、RAM303に格納される初期化データ
308bのマニュファクチャ・イニシャライズカウント
に対して、現在の変数iの値を格納するようにして書き
換えを行った上で、この初期化データを書き込みデータ
として転送出力するようにされるものである。この処理
によって、そのMICに対して行われた初期化回数が、
マニュファクチャ・イニシャライズカウント(フィール
ドFL11)により示されることになる。
【0092】上記ステップS102の処理によってMI
Cに対する初期化、つまり初期化データの書き込みが終
了したとされると、CPU301はステップS103に
進む。ステップS103においては、続くデータチェッ
ク処理のために、上記ステップS102により書き込み
を行った初期化データをMICから読み込むための処理
を実行する。このためには、CPU301が、MICド
ライバ400のコントローラ402に対して、MICか
らのデータ読み出しを要求する。これに応じて、コント
ローラ402では、MICと通信を行うことで、先ずM
IC内においてコントローラ4cの制御によってEEP
−ROM4dから初期化データの読み出しを実行させ、
この読み出した初期化データを、取得するようにされ
る。そして、この取得した初期化データを、データイン
ターフェイス401及びデータバスを介してコンピュー
タ装置300に転送する。CPU301では、転送され
てきた初期化データを例えばRAM303に対して記憶
させる。
【0093】そして、次のステップS104において、
MICから読み出してRAM303に対して記憶させた
初期化データについてのチェックを行う。例えばエラー
レートに基づくチェックであってもよいし、正規の初期
化データとの内容の一致度をチェックするものであって
もよい。そして、次のステップS104においては、こ
のチェック結果としてOKとされているか否かについて
判別を行う。例えばMICの品質も良好で、また、無線
通信回路や接点などが不良でなければ、チェックした初
期化データは、例えばエラーレートが所定以下であった
り、また、本来の正常な初期化データとの一致度が高い
として、OKの結果が得られることになる。これに対し
て、MICの品質不良若しくは無線通信回路や接点など
の不良等、何らかの要因によって書き込み(又は読み出
し)動作に障害が生じており、初期化データの品質が劣
化しているのであれば、NGの結果が得られることにな
る。
【0094】ここでNGの結果が得られた場合には、ス
テップS106に進んで変数iについてi=i+1とイ
ンクリメントしたうえで、ステップS102の処理に戻
るようにされる。つまり、初期化のリトライが行われ
る。そしてこの際には、ステップS106によって変数
iがインクリメントされていることで、この後実行され
るステップS102によっては、MICのマニュファク
チャ・イニシャライズカウント(フィールドFL11)
に対して、そのリトライの回数に応じてこれまで行われ
た初期化の回数が格納されることになる。これに対して
OKの結果が得られた場合には、正常に初期化データが
記憶されたことになるため、現在装填されているテープ
カセットのMICに対する初期化の処理を終了する。そ
して、このようにして初期化が終了したテープカセット
1のMICとしては良品として扱われることになる。
【0095】なお、この図には示していないが、リトラ
イの回数については上限が設けられてもよいものであ
る。そして、予め決められた上限を越えたとされる場合
には、これに対応する措置を執るようにされる。例とし
ては、生産ラインにて、例えばランプの点灯などによっ
て警告を行い、オペレータとしての作業者に処置を委ね
るようにすることが考えられる。また、自動的に不良品
のMICであるとして確定して、そのテープカセットを
生産ラインから除外するということも考えられる。
【0096】7.テープストリーマドライブによるテー
プカセット管理例 上述のようにして製造されたテープカセット1のMIC
には、その製造時において初期化を行った初期化回数
が、MICのデータ構造内におけるマニュファクチャ・
イニシャライズカウント(フィールドFL11)により
示されていることになる。ここで、マニュファクチャ・
イニシャライズカウント(フィールドFL11)の数値
が2以上であるとされる場合は、少なくとも一度は何ら
かの要因によってMICへのデータ書き込みに障害が生
じたことを示し、また、この数値が大きいほど、その障
害の程度も大きいことを示している。
【0097】この場合の障害を招いた要因としては、大
きくは2つに分けることができる。1つは、MIC側の
何らかの不良に因るものであり、もう1つは、MIC初
期化システム200側における何らかの不良に因るもの
である。
【0098】また、現実には、例えば或る生産ロットに
より製造されたテープカセット1にあっても、初期化が
1回で成功したものの中に、数回のリトライによって初
期化が成功して最終的には良品として扱われたものが少
なからず存在しているものである。
【0099】従って、例えばデータ書き込み障害の要因
が主としてMIC側にあるものの、最終的には初期化が
成功した良品として出荷されたような場合、ユーザの手
に渡った後において、何らかの不具合が生じる可能性は
全くないといえない。このような時に、メーカ側が対応
をとってサポートを行うためには、例えばどの製造ロッ
トで、どのような状況で製造されたテープカセットであ
るのかを特定することが必要になってくる。ここでMI
C内のマニファクチャーインフォーメーション(フィー
ルドFL1)の領域には、図10により説明したよう
に、MICについての製造年月日、製造ライン、製造工
場等を示す情報が格納されており、これらに対応する情
報を、例えばユーザにレポートしてもらうなどしてメー
カ側で収集すれば、例えば不具合の生じているテープカ
セットについての特定を或る程度は行うことができる。
しかし、上記もしているように、製造ロット内でも、初
期化が1回で成功したような良質品のなかに、数回の初
期化が行われたような不具合が生じやすいとされるもの
も混在している状態にある。従って、上記したような情
報のみによっては、これらの多くの中から、どのテープ
カセットが不良であったのかを特定することが難しいこ
とになる。また、これに対応する適切なサポートをする
ことも困難となる。
【0100】そこで、本実施の形態のようにして、MI
Cに対してマニュファクチャ・イニシャライズカウント
として初期化回数を格納しておけば、これを参照するこ
とで、不良として扱うべきテープカセットを特定するこ
とが容易に可能となるものである。つまり、サポート側
では、例えば障害の報告を収集した内容を検討すること
で、或る特定の製造ロットにおいて、検討結果により得
られた回数以上の初期化を行ったものが不良なテープカ
セットであるとして特定することなどができることにな
る。そして、その対策としては、例えば次のようなこと
が考えられる。サポート側では、例えば具体的には、或
る特定の製造ロットにおいて5回以上初期化を行ったも
のが不良品として扱うべきであると判定したとする。そ
こで、上記したテープカセットがテープストリーマドラ
イブ10によっては使用できないようにするためのファ
ームウェアのアップデータを作成し、これを配布するよ
うにする。
【0101】ユーザはこのアップデータを入手し、例え
ばホストコンピュータ40に保存する。そして、このア
ップデータにより、テープストリーマドライブ10のフ
ァームウェアをアップデートするようにされる。このよ
うにしてファームウェアがアップデートされたテープス
トリーマドライブ10では、このアップデートされたプ
ログラムに基づき、装填されたテープカセットが、使用
禁止であるものに該当すると判断した場合には、これを
記録再生に使用せずに、イジェクトさせるように動作す
る。
【0102】図14のフローチャートは、このための処
理動作を示している。この図に示す処理は、上記アップ
デートされたファームウェアのプログラムに基づいてテ
ープストリーマドライブ10のシステムコントローラ1
5が実行する。この図に示す処理においては、先ず、ス
テップS201によりテープカセット1が装填されるの
を待機している。そして、テープカセット1が装填され
たことが判別されると、ステップS202に進む。ステ
ップS202では、装填されたテープカセット1のMI
Cに記憶されているデータの読み込みを行う。読み込み
を行ったMICのデータは、例えばSRAM24に対し
て書き込んで保持させておくようにされる。
【0103】そして続くステップS203においては、
上記ステップS202にて読み込んでSRAM24に保
持させてあるMICのデータのうちから、フィールドF
L11のマニュファクチャ・イニシャライズカウントの
値を参照する。そして、この値が、例えばこの場合には
5以上を示しているか否かについて判別する。つまり、
このステップS203においては、今回のサポート対象
となるテープカセット(MIC)であるか否かを判別す
るものである。また、換言すれば、そのテープカセット
について使用が許可されるものであるか、若しくは禁止
されるものであるのかを判定しているものである。従っ
て、ここでは、初期化回数であるマニュファクチャ・イ
ニシャライズカウントのみをその判別要素としているの
であるが、実際には、これに加えて、マニファクチャー
インフォーメーション内にあるとされる、MICマニュ
ファクチャ・デート(当該MICの製造年月日(及び時
間))、MICマニュファクチャラインネーム(MIC
を製造したライン名)、MICマニュファクチャ・プラ
ントネーム(MICを製造した工場名)、MICマニュ
ファクチュアラ・ネーム(MICの製造社名)、MIC
ネーム(MICのベンダー名)などの情報により、テー
プカセット1の特定にあたって、限定を加えていくよう
にされて構わないものである。
【0104】そして、上記ステップS203にて否定結
果が得られた場合には、現在装填されているテープカセ
ット1のMICは不良品には該当しないとみなされ、メ
インのルーチンに戻るようにされる。以降は、例えばユ
ーザの操作に応じたホストコンピュータ40からのコマ
ンド等に応じて、記録再生等に関する動作を実行してい
くことが可能とされる。
【0105】これに対してステップS203にて肯定結
果が得られた場合には、現在装填されているテープカセ
ット1のMICは不良品に該当することになる。そこで
この場合には、ステップS204に進み、この現在装填
されているテープカセット1をイジェクトして、テープ
ストリーマドライブ10から排出させるための制御をメ
カドライバに対して行う。このようにすれば、テープス
トリーマドライブ10によっては、不良品であるとして
通信障害が発生する可能性が高いとされるMICを有し
ているテープカセットを選別し、これについては、使用
させないようにすることが可能となるものである。
【0106】なお、ここでは図示していないが、例えば
上記ステップS203の処理により不良品に該当すると
してその使用を禁止すべきテープカセット1であること
が判別された場合には、この旨をホストコンピュータ4
0に通知することが実際のシステム動作上は好ましい。
そして、この通知を受信したホストコンピュータ40で
は、例えばディスプレイモニタ307に対して所定の表
示形態によって、このテープカセット1はMICが不良
であり障害の発生する可能性が高いので使用を禁止した
ことをユーザに通知するようにされる。
【0107】また、上記処理動作では、使用禁止として
判定されたテープカセット1については、イジェクトさ
せるという動作が行われるようにしているが、本発明と
しては、ユーザによってこのテープカセット1が使用さ
れないようにされればよく、必ずしも、イジェクトをさ
せる必要もないものとされる。例えばイジェクトは行わ
ずに装填された状態とさせておいても、使用禁止のテー
プカセット1であることをホストコンピュータ40に通
知し、ホストコンピュータ40側でこのテープカセット
1については、MICの読み出し、また記録再生などの
使用がテープストリーマドライブ10によって行われな
いようにコントロールするという構成にすることも考え
られるものである。
【0108】また、上記処理動作であれば、テープカセ
ットの使用の可否についての判定を行ってイジェクトさ
せるまでの動作を、テープストリーマドライブ10のみ
で完結して実行することが可能であるため、例えばホス
トコンピュータ40との通信などの処理負担がなくなる
という点で有利である。但し、ホストコンピュータ40
側でマニュファクチャ・イニシャライズカウントの値を
取得して、テープカセットの使用の可否についての判定
を行い、使用禁止の判定結果が得られれば、テープカセ
ット1をイジェクトするようにテープストリーマドライ
ブ10をコントロールするという構成も考えられるもの
である。この場合には、ホストコンピュータ40にイン
ストールされている、テープストリーマドライブ10を
コントロールするためのアプリケーションソフトウェア
について、アップデートすればよい。
【0109】また、この初期化回数の情報は、製造側で
も利用することができる。例えば、テープカセット1の
製造ラインにおいては、いわゆる抜き取り検査が行われ
る。つまり、例えば或る製造個数ごとに、1つのテープ
カセット1を抜き取って、これについての品質チェック
を行うものである。そして、この抜き取り検査によって
収集した初期化回数(マニュファクチャ・イニシャライ
ズカウント)を参照することで、製造されるMICの品
質の良否の傾向を調査し、この調査結果に基づいて生産
ラインの改善を図ることができる。例えば具体的には、
製造されるMICの傾向として初期化回数が増加してき
ており、これが、例えばMIC初期化システム200の
MICドライバ400における接点や無線通信回路の経
年使用による不良に因るものと判定されたのであれば、
これを交換するようにされる。また、障害の要因が初期
化プログラム308bをはじめとするコンピュータ装置
300におけるプログラム等のバグに起因するものとさ
れる場合には、プログラムデータのアップデートを行う
ようにしてその改善を図るものである。
【0110】また、直接的にMIC内のマニュファクチ
ャ・イニシャライズカウントを利用するものではない
が、例えば製造ラインにおいて、初期化を行ったテープ
カセットのMICごとに、その初期化回数の情報を保持
しておくようにされる。そして、その初期回数の情報に
基づいて、上記したようにして生産ラインの改善を図る
ことができるものである。
【0111】また、本発明が対応するテープカセットと
しては、データストレージ用に限定されるものではな
く、例えばMICに相当するメモリを備えたテープカセ
ットであれば適用が可能であり、これに応じて、本発明
としてのテープカセット製造装置及びテープドライブ装
置の構成も変更されるべきものである。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、テープカ
セットに備えられて管理情報を記憶するメモリに対し
て、製造時の初期化回数を示す初期化回数情報を格納す
るようにしている。この初期化回数は、即ち、製造時の
初期化工程における何らかの障害、不具合の程度に対応
しているものである。従って、この初期化回数情報を参
照することで、初期化工程時に比較的重度の障害、不具
合のあったとされるテープカセットのメモリを特定する
ことが容易に可能となるものである。つまり、初期化回
数情報を例えば製造ラインの改善やユーザサポート等の
際に有効に利用することで、テープカセットの品質管理
をより良質なものとすることができる。
【0113】そして、本発明のテープカセット製造装置
においては、テープカセットのメモリに対して初期化を
行った回数を、そのメモリに対して格納するようにされ
る。これによって、上記した本発明としての、初期化回
数情報がメモリに記憶されたテープカセットを製造する
ことが可能になるものである。また、テープカセット製
造装置が初期回数を格納するということは、テープカセ
ット製造装置自体が、テープカセットの初期化回数を保
持しているといえるため、このテープカセット製造装置
が保持しているとされる初期化回数情報を利用して、例
えば製造ラインの改善等を行うことができるという利点
も有している。
【0114】また、本発明のテープドライブ装置として
は、テープカセットのメモリに格納される初期化回数情
報を当該メモリの不良の程度として扱い、この初期化回
数情報に基づいて、テープカセットについての使用の禁
止/許可についての判定が行えるようにされる。これに
より、例えばメモリに何らかの障害が起こる可能性が高
いとして扱われるテープカセットについては、使用を禁
止することができるために、ユーザが不要なトラブルに
見舞われるような不都合を避けることなどができ、それ
だけ使いやすさなどが向上されるものである。また、使
用禁止であると判定されたテープカセットについてはイ
ジェクトしてテープドライブ装置から排出させるように
構成するようにもされる。このようにしてイジェクトさ
れれば、例えばユーザが誤って使用することはなくな
り、不要なトラブルは回避されることになる。また、こ
の構成では、使用の許可/禁止について判定を行ってイ
ジェクトするまでの処理を、ホストコンピュータなどの
コントロールに依らず、テープドライブ装置のみで完結
して行うことが可能となる。これは、例えばホストコン
ピュータとの通信などのための処理が必要ないことか
ら、例えばホストコンピュータと接続されていない状態
でも動作可能であるし、また、ホストコンピュータとの
通信のための処理負担も軽減されるという利点を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態としてのテープストリーマ
ドライブ(テープドライブ装置)の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図2】実施の形態のテープストリーマドライブに配さ
れるリモートメモリインターフェースのブロック図であ
る。
【図3】実施の形態のテープカセットの内部構造を概略
的に示す説明図である。
【図4】実施の形態のテープカセットの外観を示す斜視
図である。
【図5】実施の形態のテープカセットに設けられるリモ
ートメモリチップのブロック図である。
【図6】磁気テープに記録されるデータ構造の説明図で
ある。
【図7】1トラックのデータ構造を示す模式図である。
【図8】磁気テープ上のエリア構成の説明図である。
【図9】実施の形態のMICのデータ構造の説明図であ
る。
【図10】実施の形態のMICのマニファクチャーパー
トの説明図である。
【図11】実施の形態のテープカセットの製造工程を示
す説明図である。
【図12】実施の形態としてのMIC初期化システムの
構成例を示す説明図である。
【図13】実施の形態としてのMIC初期化のためのコ
ンピュータ装置の処理動作を示すブロック図である。
【図14】実施の形態のテープストリーマドライブ10
による、不良のテープカセットを排除するための処理動
作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 テープカセット、3 磁気テープ、4 MIC、1
0 テープストリーマドライブ、11 回転ドラム、1
2A,12B 記録ヘッド、13A,13B,13C
14A ドラムモータ、14B キャプスタンモータ、
14C Tリールモータ、14D Sリールモータ、1
4E ローディングモータ、再生ヘッド、15 システ
ムコントローラ、16 サーボコントローラ、17 メ
カドライバ、19 RF処理部、20 SCSIインタ
ーフェイス、21 圧縮/伸長回路、22 IFコント
ローラ/ECCフォーマター、23 バッファメモリ、
30 リモートメモリインターフェース、33 アンテ
ナ、45 コネクタ部、40 ホストコンピュータ、3
01 CPU、308a 初期化データ、308b初期
化プログラム、400 MICドライバ、401 デー
タインターフェイス、402 コントローラ、403
コネクタ部、404 リモートI/F

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープと、当該テープカセットにつ
    いての所要の管理を可能とするための管理情報を記憶す
    るメモリとが収納されたテープカセットにおいて、 上記メモリにおいて、製造時に当該メモリの内容を初期
    化した回数を示す初期化回数情報を記憶するための記憶
    領域が設定されていることを特徴とするテープカセッ
    ト。
  2. 【請求項2】 磁気テープと、当該テープカセットにつ
    いての所要の管理を可能とするための管理情報を記憶す
    るメモリとが収納されたテープカセットを製造するテー
    プカセット製造装置において、 上記メモリの記憶内容を初期状態とする初期化を行うと
    きに、当該メモリにおける所定の記憶領域に対して、当
    該メモリに対して行った初期化の回数を示す初期化回数
    情報を記憶させるように構成される初期化手段、を備え
    ていることを特徴とするテープカセット製造装置。
  3. 【請求項3】 磁気テープと、当該テープカセットにつ
    いての所要の管理を可能とするための管理情報を記憶す
    るメモリとが収納されたテープカセットに対応するテー
    プドライブ装置において、 上記テープカセットに、当該テープカセットについての
    所要の管理を可能とするための管理情報を記憶するメモ
    リが備えられている場合に、そのメモリに対して管理情
    報の読み出しを行なうことができるメモリドライブ手段
    と、 上記メモリから読み出した管理情報に含まれる、製造時
    において当該メモリの記憶内容を初期状態とする初期化
    が行われた回数を示す初期化回数情報に基づいて、上記
    テープカセットについての記録又は再生についての禁止
    /許可を判定する判定手段と、 を備えていることを特徴とするテープドライブ装置。
  4. 【請求項4】上記判定手段により、装填されているテー
    プカセットについて記録又は再生について禁止であると
    の判定結果が得られた場合には、この装填されているテ
    ープカセットを当該テープドライブ装置から排出させる
    ように制御を行う排出制御手段、を備えていることを特
    徴とする請求項3に記載のテープドライブ装置。
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