JP2002188781A - 接続完了インディケータ付きコネクタ - Google Patents

接続完了インディケータ付きコネクタ

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JP2002188781A JP2000391097A JP2000391097A JP2002188781A JP 2002188781 A JP2002188781 A JP 2002188781A JP 2000391097 A JP2000391097 A JP 2000391097A JP 2000391097 A JP2000391097 A JP 2000391097A JP 2002188781 A JP2002188781 A JP 2002188781A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接続完了を示すインディケータが種々の方向
から確認できるコネクタを実現する。 【解決手段】 コネクタ本体4には管壁を貫通して内孔
に達する貫通孔10が形成されている。コネクタ本体4
の外周に組み付けられるリテーナ28は、内側に突出し
てコネクタ本体の貫通孔10を貫通してコネクタ本体の
内孔内に伸びる爪30を有する。貫通孔10の軸方向長
さを爪30の軸方向長さよりも長くし、リテーナ28が
コネクタ本体4に対して軸方向にスライド可能とする。
リテーナ28のスライドによって露出したり被覆された
りする部分のコネクタ本体4の外面C1の色を、コネク
タ本体の残部の色とリテーナの色のいずれとも相違させ
る。異色部C1の色が見えるか見えないかによって接続
完了がインディケートされる。しかもこのインディケー
タが種々の方向から確認できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、パイプやチュー
ブやホース類を接続するコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】 図5と図6に示すように、コネクタ本
体64とパイプ80を利用して、パイプやチューブやホ
ース類を接続するコネクタ62が知られている。コネク
タ本体64は略管状であり、パイプ挿入側端部72と他
側端部66の間を軸方向に貫通する内孔74を持ってい
る。パイプ80は中間部に膨出部76を備えている。こ
のコネクタ62では、コネクタ本体64にパイプ80を
挿入することによってコネクタ本体64にパイプ80が
抜け止めされた状態に接続する。そのために、コネクタ
本体64の内側には傾斜して突出する一対の爪70を設
けるとともに、その一対の爪70の傾斜方向を、パイプ
膨出部76の挿入方向H側への通過を許して、逆方向D
側への通過を許さない方向に設定しておく。このため
に、パイプ80がコネクタ本体64に対して挿入自在で
ありながら、一旦挿入されるとパイプ80がコネクタ本
体64から抜け出ることを禁止する接続関係を得ること
ができる。コネクタ本体64のパイプ80が挿入されな
いほうの端部66に第1の管類を接続し、パイプ80の
後端78に第2の管類を接続しておけば、コネクタ本体
64にパイプ80を挿入することによって、第1の管類
と第2の管類が接続され、しかも、抜け止めされる。
【0003】特開2000-55268号公報に記載の
技術では、パイプ80の膨出部76が一対の爪70間を
通過して抜け止め位置に挿入されたことを外部から確認
できるようにするために、一対の爪70の先端部82を
コネクタ本体64の外部から覗くための一対の窓68を
設けておくとともに、パイプ80の膨出部76の色をパ
イプ残部から相違する色に着色しておく。爪70の先端
部82を覗く窓68からパイプ80の膨出部76の色が
観測される場合に、パイプ膨出部76が一対の爪70間
を通過して抜け止め位置に挿入されたことが確認され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 従来のコネクタで
は、接続完了を示すインディケータが、覗き窓68とパ
イプ膨出部76の色で構成されており、確認のためには
覗き窓68内を覗き見なければならない。このために、
配管スペースが限られた中でコネクタ62が用いられる
ような場合、作業者が見やすい位置に覗き窓68が位置
しておらず、コネクタ本体64の管壁が位置しているよ
うなことがある。この場合には確認作業をすることがで
きない。
【0005】本発明では、接続完了を示すインディケー
タが種々の方向から確認できるコネクタを実現する。
【0006】
【課題を解決するための手段と作用と効果】 本発明の
接続完了インディケータ付きコネクタは、コネクタ本体
とリテーナとを備えている。コネクタ本体は、略管状で
あり、パイプ挿入側端部と他側端部の間を軸方向に貫通
する内孔を持ち、管壁を貫通して内孔に達する貫通孔が
形成されている。リテーナは、略リング状であり、コネ
クタ本体の外周に組み付けられ、内側に突出してコネク
タ本体の貫通孔を貫通してコネクタ本体の内孔内に伸び
る爪を有する。コネクタ本体の貫通孔の軸方向長さがリ
テーナの爪の軸方向長さよりも長く、リテーナがコネク
タ本体に対して軸方向にスライド可能である。リテーナ
のスライドによってコネクタ本体の外面の一部は、リテ
ーナから露出したり、リテーナで被覆されたりする。そ
の露出したり被覆されたりする部分のコネクタ本体の外
面の色が、コネクタ本体の残部の色とリテーナの色のい
ずれとも相違する色とされている。
【0007】本発明の接続完了インディケータ付きコネ
クタは、リテーナがコネクタ本体に対して軸方向にスラ
イド可能である。また、パイプの挿入の前後でリテーナ
がコネクタ本体に対してスライドして位置を変えること
によって接続が完了したことがわかる。例えば、パイプ
の挿入前にリテーナがコネクタ本体の他側端部側に位置
しており、パイプ挿入後にリテーナがコネクタ本体のパ
イプ挿入側端部側にスライドしていれば、パイプを挿入
し、挿入されたパイプを抜いてみて抜け止めされている
ことを確認した操作がなされたことがわかる。あるい
は、パイプの挿入前にリテーナがコネクタ本体のパイプ
挿入側端部側に位置しており、パイプ挿入後にリテーナ
がコネクタ本体の他側端部側にスライドしていれば、パ
イプを挿入する操作がなされたことがわかる。前者の確
認方法の方が確実であるが、後者の方法でも接続が完了
したことが確認できる。このコネクタでは、見えていた
異色部の色が見えなくなったこと、あるいは、見えてい
なかった異色部の色が見えるようになったことから、コ
ネクタ本体に対するリテーナのスライド位置が確認で
き、色が見えるか見えないかで接続が完了したか否かを
確認することができる。しかも、異色部はコネクタ本体
の外面に形成されており、覗き窓から覗き込む必要がな
い。
【0008】上記の接続完了インディケータ付きコネク
タの場合、リテーナとコネクタ本体の間に、リテーナが
コネクタ本体に対して他側端部側にスライドした第1位
置に位置決めする第1位置決め手段と、リテーナがコネ
クタ本体に対してパイプ挿入側端部側にスライドした第
2位置に位置決めする第2位置決め手段が設けられてい
ることが好ましい。
【0009】本発明の接続完了インディケータ付きコネ
クタは、第1位置と第2位置のそれぞれに位置決め手段
が形成されており、パイプの挿入操作と無関係にリテー
ナとコネクタ本体の相対的位置関係が変化してしまうこ
とがない。このために、色が見えるか見えないかで確実
に接続の完了が確認される。この場合、パイプ挿入前に
はリテーナを第1位置に位置決めしておき、パイプ挿入
後に第2位置に移動していることで接続の完了を確認す
る使い方をすることが好ましい。この使い方をすると、
接続の完了が確認されるのみならず、挿入したパイプを
抜いてみて抜け止めされていることを確認する操作がな
されたことまで確認できる。この場合、異色部をリテー
ナの他側端部側に用意しておき、最初は見えなかった異
色部が見えるようになったことでリテーナのスライドを
確認しても良い。あるいは、異色部をリテーナのパイプ
挿入側端部側に用意しておき、最初は見えていた異色部
が見えなくなったことでリテーナのスライドを確認して
も良い。後者の場合には、リテーナが完全に第2位置に
移動して異色部が完全に隠れたときに接続の完了が確認
されるために、確認の信頼性が高い。
【0010】コネクタ本体の異色部は、塗膜、着色テー
プ、着色リング、または、2色成形等で形成される。
【0011】上記によって異色部が形成されていると、
その部分が他の部分とは異色であることが視認され易
い。
【0012】更にリテーナの爪のパイプ挿入側端面に、
コネクタ本体の管壁に内側から接する突出部が形成され
ていることが好ましい。
【0013】この構造では、リテーナがパイプ挿入側端
部側にスライドすることで、爪の突出部がコネクタ本体
の管壁に内側から接する。この結果、リテーナが広がる
ことを禁止される。即ち、リテーナがパイプ挿入側端部
側にスライドしている状態では、リテーナによる抜け止
め作用がロックされてしまう。このために、パイプ引き
抜き方向に強大な力が作用しても、パイプがコネクタ本
体から不本意に抜けてしまうことがない。
【0014】
【発明の実施の形態】 この発明は、また、下記の形態
で実施することを特徴とする。 (形態1) コネクタ本体のパイプ挿入側端部よりに第
1異色部が形成され、他側端部よりに第2異色部が形成
されている。この場合、見えていた第1異色部が隠れる
こと、あるいは、見えていなかった第2異色部が見える
ことで、接続されたパイプが抜け止めされているかいな
いかの確認操作が行なわれたことが確認される。 (形態2)第1異色部のみで、第2異色部が省略されて
いる。 (形態3)第2異色部のみで、第1異色部が省略されて
いる。 異色部は一個あれば足り、リテーナの両サイドにある必
要はない。
【0015】
【実施例】 以下、本発明を具現化した実施例を説明す
る。最初に図1と図2を用いて、本実施例のコネクタの
構造を説明する。本実施例のコネクタ2は、コネクタ本
体4とリテーナ28(図2〜4参照)とOリング42、
46とスペーサ44、48(図3、図4参照)を組合せ
ることによって構成されている。コネクタ本体4は略管
状であり、パイプ挿入側端部16と他側端部6との間
に、リテーナスライド部14とパイプ受入部8と第1管
接続部5を同軸に備えている。また、パイプ挿入側端部
16と他側端部6との間を軸方向に貫通する内孔18を
持つ。内孔18は、リテーナスライド部14、パイプ受
入部8、第1管接続部5の順にその内径が縮径している
(図3参照)。
【0016】リテーナスライド部14の軸方向の両サイ
ドには、鍔12と鍔15が設けられている。リテーナス
ライド部14には、その管壁を貫通して内孔18に達す
る一対の貫通孔10が形成されている。一対の貫通孔1
0は、ほぼ180度間隔で2箇所に形成されている。
【0017】図1によく示されるように、リテーナスラ
イド部14のパイプ挿入側端部16よりに第1異色部C
1が形成されている。同様に、リテーナスライド部14
の他側端部6よりに第2異色部C2が形成されている。
本実施例では、第1異色部C1及び第2異色部C2は、
リテーナスライド部14の全周に亘って所定幅をもって
塗装することにより形成されている。第1異色部C1及
び第2異色部C2の色は、コネクタ本体4の残部の色と
リテーナ28の色のいずれとも相違する。第1異色部C
1及び第2異色部C2の色は、顕著に視認され易い色か
ら選択される。第1異色部C1の色と第2異色部C2の
色は相違していても良いし、同一であっても良い。
【0018】リテーナスライド部14周上で、第1異色
部C1の近傍に第1位置決め用凹部52(図3、4参
照)が設けられている。また、パイプ挿入側端部16
に、第2位置決め用凹部20が設けられている(図1、
図4参照)。
【0019】図3と図4によく示されるように、パイプ
受入部8内には、Oリング42とOリング46が装入さ
れている。そのOリング42とOリング46は、パイプ
受入部8内にスペーサ44とスペーサ48を圧入するこ
とによって固定されている。
【0020】図2は、リテーナ28の正面図である。図
2に良く示されるように、リテーナ28は略リング状で
ある。図中32は分断部であり、その近傍につまみ34
が設けられている。リテーナ28はばね性を持つ。リテ
ーナ28の内壁には、内側に伸びる一対の爪30が設け
られている。一対の爪30は、ほぼ180度間隔で2箇
所形成されている。リテーナ28はコネクタ本体4のリ
テーナスライド部14の外周に組み付けられる。組付け
られた状態で一対の爪30は一対の貫通孔10に嵌り込
み、爪30の先端は内孔18内に突出する。図3に示す
ように、爪30のパイプ挿入側の端面はテーパ面38と
なっていてパイプ挿入側端部16に向かって開いてい
る。そこで、パイプ22を図3の右から左へH方向に挿
入する場合、パイプ22の膨出部24がリテーナ28を
押し広げて一対の爪30の間を通り抜けることができ
る。図3は膨出部24が一対の爪30の間を通過するま
で挿入された状態を示す。この状態とするために、リテ
ーナ28を押し広げる操作は必要とされない。リテーナ
28のつまみ34に指をかけてリテーナ28をコネクタ
本体4に対して回転させると、爪30の周方向に形成さ
れているテーパ面31によってリテーナ28は広げら
れ、パイプ22を抜くことができる。リテーナ28を意
図的に広げない限り、パイプ22の膨出部24は一対の
爪30の間を左から右へD方向には通り抜けることがで
きない。従って、このコネクタ2の場合、パイプ22を
コネクタ本体4に挿入するだけでパイプ22はコネクタ
本体4に抜け止めされた状態で接続される。
【0021】図3、4に良く示されるように、爪30の
軸方向長さは貫通孔10の軸方向長さよりも短い。ま
た、鍔12と鍔15間の距離は、リテーナ28の軸方向
長さよりも長い。このために、リテーナ28はコネクタ
本体4に対して軸方向にスライドすることができる。図
2と図3に良く示されるように、リテーナ28には、コ
ネクタ本体4に対するスライドを規制して軸方向位置を
決めるための凸部40が設けられている。凸部40がコ
ネクタ本体4の第1位置決め用凹部52に係合したとき
に、リテーナ28が他側端部6側に位置しており(第1
位置、図3)、凸部40がコネクタ本体4の第2位置決
め用凹部20に係合したときに、リテーナ28がパイプ
挿入側端部16側に位置している(第2位置、図4)。
【0022】爪30のパイプ挿入側の端面には突出部3
6(図2、3、4参照)が形成されている。突出部36
は、リテーナ28がパイプ挿入側端部16側にスライド
したとき(図4)に、コネクタ本体4の管壁に内側から
当接してリテーナ28が開くことを禁止する。即ち、突
出部36は、リテーナ28を抜け止め状態にロックす
る。
【0023】パイプ22の中間部に膨出部24が形成さ
れている。膨出部24の外径は、リテーナスライド部1
4内部を通過できる大きさであるが、Oリング42、O
リング46、スペーサ44、スペーサ48が装入されて
いるパイプ受入部8の内部に挿入できる大きさではな
い。膨出部24より前端側(コネクタ本体4の内孔18
に挿入される側)のパイプ22の外径は、パイプ受入部
8内部に挿入できる太さである。
【0024】コネクタ2の断面を模式的に示した図3、
4を用いて、本実施例のコネクタ2の接続方法及び作用
を説明する。コネクタ本体4の一対の貫通孔10にリテ
ーナ28の一対の爪30を貫通させてリテーナ28をコ
ネクタ本体4のリテーナスライド部14の外周に組付け
る。この際、一方の爪30を一方の貫通孔10に貫通さ
せてから、リテーナ28の内壁とリテーナスライド部1
4の外面の当接部をてこにして、リテーナ28のつまみ
34を持ってリテーナ28を外側に広げながら(即ち、
分断部32を広げながら)装着するのが好ましい。一対
の爪30が一対の貫通孔10に嵌りこむと、リテーナ2
8はばね性を持つので、リテーナ28の内壁はリテーナ
スライド部14の外面に当接する。爪30の先端はリテ
ーナスライド部14の管壁から内側に突出する。
【0025】最初は、リテーナ28の凸部40がコネク
タ本体4の第1位置決め用凹部52に係合し、リテーナ
28が他側端部6側に位置している第1位置(図3の位
置)におかれる。
【0026】パイプを接続するために、パイプ挿入側端
部16側からコネクタ本体4の内孔18にパイプ22を
矢印H方向に挿入すると、膨出部24が一対の爪30の
テーパ面38に当接する。パイプ22をコネクタ本体4
に対して矢印H方向にさらに深く挿入すると、膨出部2
4が一対のテーパ面38を外側に押し広げながら、即
ち、リテーナ28外側に押し広げながら、パイプ22が
コネクタ本体4内に深く挿入されていく。膨出部24が
一対の爪30の間を完全に通過すると、リテーナ28は
ばね性を持つので縮径し、一対の爪30の先端はリテー
ナスライド部14の管壁から再度突出する。
【0027】リテーナ28の位置決め用凸部40がコネ
クタ本体4の第1位置決め用凹部52に係合しているた
めに、リテーナ28は第1位置に維持される。図3に良
く示されるように、膨出部24が一対の爪30間を通過
した後も、リテーナ28は第1位置にある。リテーナ2
8がコネクタ本体4に対して第1位置にあるときは、第
1異色部C1は露出されているので、その第1異色部C
1は種々の方向から観察することができる。一方、第2
異色部C2はリテーナ28によって被覆されているので
その第2異色部C2はいずれの方向からも観察すること
はできない。
【0028】パイプ22の挿入工程終了後に、コネクタ
本体4とパイプ22が正しく接続されているか否かを確
認するために、コネクタ本体4に対してパイプ22を矢
印D方向に引くという確認工程を実施する。確認工程を
実施することにより、膨出部24が一対の爪30を矢印
D方向に押し、その結果リテーナ28が矢印D方向にス
ライドし、リテーナ28が第2位置に位置決めされる。
リテーナ28とコネクタ本体4の第2位置での位置関係
を図4に示す。
【0029】パイプの挿入前には、リテーナ28の位置
決め用凸部40がコネクタ本体4の第1位置決め用凹部
52に係合している。そのために、リテーナ28がみだ
りに第2位置にスライドすることがない。第1位置から
第2位置に移動するのは、図3に示すように膨出部24
が一対の爪30間を通過し、その後に抜け止めされてい
るか否かを検査するために、作業者がパイプ22を矢印
D方向に引いた場合に限られる。即ち、リテーナ28が
第2位置にあるのは、それに先立って膨出部24が一対
の爪30間を通過するまで挿入され、それから抜け止め
されているか否かが検査されたときに限られる。
【0030】リテーナ28が第2位置から第1位置にス
ライドした場合、見えていた第1異色部C1が見えなく
なり、隠れていた第2異色部が見えるようになる。この
現象は、種々の方位から観測することができる。この場
合、接続の完了を示すこと、即ち、リテーナ28が第2
位置にあることが、第1異色部C1が見えないこと、あ
るいは、第2異色部C2が見えることによって確認され
る。この場合、第1異色部C1が見えないこと、あるい
は、第2異色部C2が見えることが接続の完了を示すイ
ンディケータであり、このインディケータは種々の方向
から観測できる。
【0031】図4に良く示されるように、リテーナ28
が第2位置にあるとき、リテーナ28の位置決め用凸部
40はコネクタ本体4の第2位置決め用凹部20に係合
している。そのため、リテーナ28とコネクタ本体4の
間の位置関係(第2位置)が不本意に変化してしまうこ
とがない。このために、膨出部24が爪30間を通過す
るまで挿入され、その後に抜け止めされているか否かを
検査したにもかかわらず、リテーナ28が勝手に第1位
置に戻って、第1異色部C1が見える状態となること、
あるいは、第2異色部C2が見えない状態となることが
ない。第1異色部C1が見えないこと、あるいは、第2
異色部C2が見えることは、それに先立ってパイプの2
2の膨出部24が一対の爪30間を通過するまで挿入さ
れ、その後に抜け止めされているか否かが検査されたか
否かに正確に対応するように工夫されている。
【0032】リテーナ28が第2位置にあるときは、爪
30が貫通孔10の壁面に対して軸方向に当接してい
る。従って、リテーナ28の矢印D方向へのそれ以上の
移動は禁止されている。また、このとき、爪30の突出
部36がコネクタ本体4(詳しくはリテーナスライド部
14)の管壁に内側から接するので、リテーナ28がコ
ネクタ本体4の管壁に垂直な方向に広げられてしまうこ
とがない。そのため、リテーナ28がコネクタ本体4か
ら不本意に外れてしまうことがない。
【0033】図4に示されるように、リテーナ28とコ
ネクタ本体4とが第2位置にあるときは、突出部36に
よってリテーナ28は外側に押し広げられないようにし
てコネクタ本体4に定着する。従って、リテーナ28が
第2位置にあるときは、コネクタ本体4に対してパイプ
22を矢印D方向に引く強大な力が作用しても、膨出部
24が一対の爪30を押し広げることができない。リテ
ーナ28の一対の爪30によるパイプ22の抜け止め状
態が、突出部36によってロックされる。第1異色部C
1が見えないこと、あるいは、第2異色部C2が見える
ことは、接続の完了を示すと同時に、突出部36によっ
て抜け止め状態がロックされていることをも示す。
【0034】コネクタ本体4のパイプ22が挿入されな
いほうの端部6に第1の管類を接続し、パイプ22の後
端26に第2の管類を接続しておけば、コネクタ本体4
にパイプ22を挿入することによって第1の管類と第2
の管類が接続され、しかも、抜け止めされる。
【0035】コネクタの接続作業において、挿入作業後
に確認作業をすることは、自然な作業手順である。コネ
クタの接続作業が行われる現場においては通常、確認手
順が実施される。挿入作業後に確認作業を実施しないと
いう作業手順は不自然であるので、接続作業は完了して
いてもリテーナ28が第2位置にスライドせずにインデ
ィケータが変化しないという事態は殆ど発生しない。ま
た通常は、確認作業を実施することを標準化されてお
り、この場合には標準どおりに作業が行なわれたとき
に、第1異色部C1がリテーナ28によって被覆され、
第2異色部C2が露出している。この場合には、第1異
色部C1が見えないか、あるいは、第2異色部C2が見
えることによって、接続が完了し、しかも確認作業が手
順通りに実施されたか否かということが後工程で確認で
きる。
【0036】第2位置において、第1異色部C1はリテ
ーナ28によって被覆され、第2異色部C2は露出され
る。第2位置では、第1異色部C1はいずれの方向から
観察しても見えず、第2異色部C2は種々の方向から見
ることができる。第1異色部C1が見えないこと、ある
いは、第2異色部C2が見えるというインディケータは
種々の方向から確認できる。そのため、配管スペースが
限られた中でコネクタ2が用いられるような場合でも、
確認作業をすることができる。
【0037】本実施例のリテーナスライド部14周上に
は、第1異色部C1及び第2異色部C2が形成されてい
るが、第1異色部C1又は第2異色部C2のいずれか一
方のみが形成されていればよい。第1異色部C1のみが
形成されている場合、第1異色部C1が被覆されること
によって、コネクタ本体4の残部の色とリテーナ28の
色のいずれとも相違する色が観察されないということに
よって、接続完了が示される。また、第2異色部C2の
みが形成されている場合、第2異色部C2が露出して、
コネクタ本体4の残部の色とリテーナ28の色のいずれ
とも相違する色が観察されるということによって接続完
了が示される。
【0038】本実施例の第1異色部C1や第2異色部C
2は、リテーナスライド部14周上に塗装することによ
り形成されているが、着色粘着テープ、着色リング、ま
たは、2色成形部のいずれで形成されていても良い。第
1異色部C1及び第2異色部C2を形成する場合、例え
ば、第1異色部C1は塗装、第2異色部C2は着色粘着
テープによって形成するというように、それぞれどの形
態で異色部を形成しても良い。また、いずれの形態にお
いても、コネクタ本体4に容易に異色部を形成すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例に係るコネクタ本体とパイプを模式的
に示した斜視図である。
【図2】 実施例に係るリテーナの正面図である。
【図3】 実施例に係るコネクタにおいて、リテーナが
第1位置にあるときの断面図である。
【図4】 実施例に係るコネクタにおいて、リテーナが
第2位置にあるときの断面図である。
【図5】 従来のコネクタ本体とパイプを模式的に示し
た斜視図である。
【図6】 従来のコネクタの側面断面図である。
【符号の説明】
2:コネクタ 4:コネクタ本体 10:貫通孔 20:第2位置決め用凹部 22:パイプ 24:膨出部 28:リテーナ 30:爪 40:位置決め用凸部 52:第1位置決め用凹部 C1:第1異色部 C2:第2異色部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略管状であり、パイプ挿入側端部と他側
    端部の間を軸方向に貫通する内孔を持ち、管壁を貫通し
    て内孔に達する貫通孔が形成されているコネクタ本体
    と、 略リング状であり、コネクタ本体の外周に組み付けら
    れ、内側に突出してコネクタ本体の貫通孔を貫通してコ
    ネクタ本体の内孔内に伸びる爪を有するリテーナを備
    え、 前記貫通孔の軸方向長さが前記爪の軸方向長さよりも長
    く、リテーナがコネクタ本体に対して軸方向にスライド
    可能であり、リテーナのスライドによって露出したり被
    覆されたりする部分のコネクタ本体の外面の色がコネク
    タ本体の残部の色とリテーナの色のいずれとも相違する
    ことを特徴とする接続完了インディケータ付きコネク
    タ。
  2. 【請求項2】 リテーナとコネクタ本体の間に、リテー
    ナがコネクタ本体に対して他側端部側にスライドした第
    1位置に位置決めする第1位置決め手段と、リテーナが
    コネクタ本体に対してパイプ挿入側端部側にスライドし
    た第2位置に位置決めする第2位置決め手段が形成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の接続完了イン
    ディケータ付きコネクタ。
  3. 【請求項3】 コネクタ本体の異色部が、塗膜、着色テ
    ープ、着色リング、または、2色成形部のいずれかで形
    成されていることを特徴とする請求項1または2に記載
    の接続完了インディケータ付きコネクタ。
  4. 【請求項4】 リテーナの爪のパイプ挿入側端面に、コ
    ネクタ本体の管壁に内側から接する突出部が形成されて
    いることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載
    の接続完了インディケータ付きコネクタ。
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