JP3951102B2 - 管継手 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば自動車に使用される比較的細径の金属管あるいは樹脂チューブ(配管)を接続する管継手として特開2000−213679公報に開示されたものが知られている。このものは、管継手本体110に対して取付けられるパイプ100の嵌合検知をスライダー120及びチェッカー140によって行うものである。
まず、嵌合構造について説明すると、管継手本体110にはパイプ100を挿通させるための挿通孔111が軸芯に沿って形成されており、そこにはスライダー120を介在させパイプ100が挿通される。そして、管継手本体110の外周には前記挿通孔111に連通する係止凹部112を設けており、この係止凹部112を介しパイプリテーナ130の弾性爪131が挿通孔111の内部に突出する。一方、パイプ100の外周にはフランジ部101が形成されており、正規の嵌合位置では、前記弾性爪131がフランジ部101と係止するようになっている。
【0003】
そして、管継手本体110にチェッカー140が係止しており、これをスライダー120によって係止解除することで嵌合検知を行っている。
具体的に説明すると、まずチェッカー140は拡開可能に形成されたC字型をなす本体部141を設けており、そこには係止爪142が設けられている。そして、管継手本体110の軸端には鍔縁113が設けられており、そこには、前記係止爪142と係合可能な係止溝113Aが設けられており、チェッカー140が管継手本体110の軸端に装着されるようになっている。この装着状態では、チェッカー140の本体部141が管継手本体110から後方へ若干突出しており、その内周縁にはテーパ部を持った解除部143が設けられている。
【0004】
一方、スライダー120は、連動リング121と解除リング122との間を一対の板状をなす連結部123によって橋渡されて構成され、管継手本体110に取付けられた時には、連動リング121は挿通孔111の内部に配され、解除リング122が、チェッカー140の後方に位置するようになっている。
そして、このスライダー120はパイプ100の挿入と連動してスライドするようになっている。すなわち、パイプ100が正規の嵌合位置に差し込まれる時には、この解除リング122がチェッカー140の解除部143を径方向外側に押し拡げることで、チェッカー140の本体部141が拡開し、チェッカー140の係止爪142と管継手本体110の係止溝113Aとの係止を解除する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記構造によれば、チェッカー140を管継手本体110に取り付けるための構造が、管継手本体110の後端に追加して設けられている。つまり、管継手本体110は軸方向後方へ延長して形成されているため、図12に示すA寸法を広く確保しないと、チェッカー140がケーシング150の側面に干渉してしまう。従って、一般にはケーシング150の側面からの突出量は短いことが要請されるにもかかわらず、上記のような構成ではかかる要請に応えることができない。
【0006】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ケーシング150の側面からパイプ100の突出量を短くすることが出来る管継手を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、外周面に張り出した抜止フランジを有するパイプを挿入して接続するための管継手であって、軸芯に沿って前記パイプを挿入させるための挿入孔が設けられた管継手本体と、内周面には前記管継手本体の側面に設けられた窓部を貫通して前記挿入孔内に突出するとともに、前記パイプが正規嵌合位置にある時には前記パイプの抜止フランジに弾性的に係止可能な抜止片部を有するパイプリテーナと、前記管継手本体に取付けられ、前記パイプの挿入過程において前記パイプの抜止フランジと当接する当接片部を有し、この当接片部が押し込まれることで前記パイプの挿入動作と連動して前記パイプの挿入方向前方へ移動するスライダーと、係止部を備えた弾性拡開可能な本体部を有し、この本体部は前記パイプの挿入前には前記係止部が前記管継手本体に設けられた被係止部と係合することで前記管継手本体に抜け不能に装着されるが、前記パイプが正規嵌合位置まで挿入された時には前記スライダーが本体部の内側へ移動することによって拡開されて前記係止部と前記被係止部との係止が解除する嵌合検知チェッカーとを備えてなるとともに、前記管継手本体の被係止部が正規嵌合位置における前記パイプの抜止フランジより前記パイプの挿入方向で前側に配されているところに特徴を有する。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記パイプリテーナと前記スライダーは前記管継手本体の外周面側に重ねて嵌着されているところに特徴を有する。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記スライダーは、前記管継手を前記パイプに組み付ける前の状態では前記パイプリテーナによって外部からほぼ隠ぺいされた状態にあるが、前記パイプが正規嵌合位置に至り前記嵌合検知チェッカーが取り外された時には、前記パイプの進入動作と連動して前記前方への移動動作を行うことで前記パイプリテーナの端部より突出して外部に露出するところに特徴を有する。
【0010】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
請求項1の発明によれば、管継手本体における被係止部は、正規嵌合位置におけるパイプの抜止フランジよりパイプの挿入方向で前側に設けられているため、嵌合検知チェッカー自体も前側に配置することが出来る。
つまり、嵌合検知チェッカーを管継手本体の長さ寸法内に設定することが出来るため、従来のように嵌合検知チェッカーが管継手本体の後端から出っ張ることがない。
従って、ケーシングからパイプの抜止フランジまでの長さ(図12におけるA寸法)が短くなり、ひいては、パイプ全体の突出量を短くすることが出来る。
【0011】
<請求項2の発明>
請求項2の発明によれば、パイプリテーナとスライダーは管継手本体の外周面側に重ねて嵌着されている。そのため、各パイプリテーナとスライダーを並べて配置した場合と比較して管継手本体の長さ方向を短くすることが出来、小型化が図られる。
【0012】
<請求項3の発明>
請求項3の発明によれば、パイプが正規嵌合位置に至り嵌合検知チェッカーが管継手本体から取り外されたときには、スライダーはパイプの進入動作と連動して前方への移動動作を行うことでパイプリテーナの端部より突出して外部に露出する。従って、管継手の取付け作業後、接続状態の検査工程時にスライダーが露出しているか、否かを目視することでパイプの接続状態を確認することが出来る。また、仮に嵌合検知チェッカーが正規に取り外されず脱落したような場合でも、同様にスライダーが露出しているか、否かを目視することでパイプの接続状態を確認することが出来る。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図1ないし図8に基づいて説明する。
図1において、10は管継手本体であり、合成樹脂材にて略円筒状に形成され、その前端側(図1中の左側)に図示しない合成樹脂製のチューブが嵌合可能となっている。また、管継手本体10の内部には、先端寄りの位置に抜止フランジ51を全周に沿って形成するとともにケーシング60から突出されたパイプ50を挿入するための挿入孔11が軸芯に沿って形成されている。
以下、管継手本体10とチューブとの取付け側を前側(図1における左側)とし、パイプ50と管継手本体10の嵌合面側を後側(図1における右側)とする。
【0014】
前記挿入孔11は図2に示すように、途中でストッパ面12が段差状に形成されている。さらに、挿入孔11においてストッパ面12が形成されている部分より前側にはこれより大径に形成された中間部13があり、ここには2つのシールリング14が嵌着されている。この両シールリング14はパイプ50の外周面に密着してパイプ50と挿入孔11の孔壁との間のシールを行っている。さらに、挿入孔11において前記中間部13とパイプ入り口、すなわち管継手本体10の後縁との間は導入部15となっている。導入部15の内径は中間部13の内径よりさらに大径に形成されており、抜止フランジ51の外周とほぼ同径となっている。
【0015】
一方、管継手本体10の外周面には、リング状をなす取付け縁16が周方向に沿って張り出し形成されている。この取付け縁16は、正規嵌合位置(後述)にあるパイプ50の抜止フランジ51より軸方向(パイプ50の挿入方向)で前側に配されているとともに、後述する嵌合検知チェッカー40が取付けられるようになっている。そして、管継手本体10の後端にも鍔縁17が周方向に沿って張り出し形成されている。
そして、前記取付け縁16と前記鍔縁17との間であって前記導入部15と対応した位置には、前記挿入孔11内部に連通する一対の窓部18が管継手本体10の軸芯を中心としたほぼ対称となる位置に開設されている。この窓部18は、後述するスライダー30の当接片部32を挿通させる前方領域18Aと、後述するパイプリテーナ20の抜止片部23を挿通させる後方領域18Bとから構成されている。
【0016】
次にパイプリテーナ20について説明する。
パイプリテーナ20は合成樹脂製であってリングの一部を切り欠いたC字状をなすリテーナ本体部21を有し、径方向外側への変形が可能となっている。
パイプリテーナ20は一時的に拡開され、管継手本体10における導入部15の外周を抱え込みつつ締め付け方向に弾性復帰することで管継手本体10に嵌着するとともに、前記した切り欠いた部分の端縁には操作用突部22が起立形成されておりパイプリテーナ20の拡開操作を容易に行うことが出来る。
【0017】
更に、リテーナ本体部21の内周面にはパイプ50の抜け止めを行うための一対の抜止片部23が内向きに突出成形されている。
パイプリテーナ20が管継手本体10に取付けられた時には、この抜止片部23は、窓部18の後方領域18Bを通じて挿入孔11内に突出するようになっている。そして、この抜止片部23は前記パイプ50が挿入される過程で抜止フランジ51によって径方向外側に押し出されて抜止フランジ51の通過を許容して、パイプ50が正規嵌合位置に至ると今度は前記挿入孔11内に復帰して抜止フランジ51と係止する。これにより前記パイプ50は管継手本体10に抜け止めされる。
そして、抜止片部23の下面側は後方に向けて幅広となるテーパ面23Aとなっており、このテーパ面23Aに沿って抜止フランジ51が相対的に前進してゆく。
【0018】
また、両抜止片部23における後端面の下端側には窓部18の孔縁15Aと係合可能な係止突起23B(図2参照)が外向きに設けられている。この係止突起23Bと孔縁15Aは、常には、離間しているが(図5参照)、パイプ50と管継手本体10を軸方向に引き離そうとした時には係止するようになっている(図6参照)。
従って、パイプ50と管継手本体10を引き離そうとした時に偶発的にパイプリテーナ20が拡開してパイプ50が管継手本体10から抜けることがないようになっている。
【0019】
ところで、管継手本体10にパイプリテーナ20が取付けられた状態では、パイプリテーナ20における抜止片部23の前側には隙間が設定されており、そこにはスライダー30が取付けられるようになっている。
スライダー30は合成樹脂製であって、パイプリテーナ20と同様にリングの一部を切り欠いた略C字状に形成されたスライダー本体部31を有しているとともに、その内周は管継手本体10の導入部15の外周に対し摺動可能に嵌着している。
そして、スライダー30は、パイプ50の挿入動作と連動して摺動し、初期位置(図4に示す位置)から解除位置(図5に示す位置)へと変位するようになっている。
【0020】
具体的には、スライダー本体部31の内周面には一対の当接片部32が内向きに突出成形されている。この両当接片部32は窓部18の前方領域18Aを通して挿入孔11の導入部15内へ突出するようになっているとともに、その厚みは前記した窓部18の前方領域18Aの前後方向の開口幅より狭く形成されており、前記した摺動動作を許容している。
そして、スライダー30の当接片部32は、パイプ50が挿入される過程で、パイプ50の抜止フランジ51と突き当て可能となっており、突き当てられた後、スライダー30はパイプ50の挿入動作と連動して摺動する。
【0021】
嵌合検知チェッカーは40、略C字型をなし開脚方向への撓みが許容されたチェッカー本体部(本発明の本体部に相当する)41を有し、その外周面にはループ状に形成された操作部42が一体に形成されている。そして、チェッカー本体部41における端部には一対の係止片(本発明の係止部に相当する)43が内向きに突成されている。
一方、前記取付け縁16にはL字状に切りかかれた一対の係止段部(本発明の被係止部に相当する)16Aを設けており、この係止段部16Aは嵌合検知チェッカー40の係止片43と面当たりで係止するようになっている。これにより、嵌合検知チェッカー40は管継手本体10に抜止される。
そして、チェッカー本体部41における前記係止片43を挟んだ前方側の下部には規制壁44が内向きに突出形成されている一方、前記係止片43を挟んだ後方側にも解除突部45が内向きに突出成形されている。嵌合検知チェッカー40が管継手本体10に組み付けられた状態では、この規制壁44と解除突部45は取付け縁16を挟み込むようになっており、これにて、嵌合検知チェッカー40の前後方向の移動が規制される。
【0022】
また、前記解除突部45の後側の側面は、後方に向かって幅広となるテーパ部45Aが設けられおり、取付け状態、すなわち、スライダー30が初期位置にあるときには、図4に示すように、このテーパ部45Aの傾斜面とスライダー本体部31の前側縁31Aとが当接する関係となっている。
そして、スライダー30がこの初期位置から図5に示す解除位置に移動する過程で、スライダー本体部31の前側縁31Aがテーパ部45Aに案内されて解除突部45の内側に移動するため、チェッカー本体部41は径方向外側に押し拡げられてゆく。
そして、解除位置(図5参照)に到達すると、取付け縁16の係止段部16Aとチェッカー本体部41の係止片43とが係止解除する。
また、スライダー30は、初期位置においてはパイプリテーナ20によってほぼ隠ぺいされた状態にあるが、初期位置から解除位置に至り嵌合検知チェッカー40が取り外された時にはスライダー本体部31の前側縁31Aがパイプリテーナ20の前端から突出して外部に露出するようになっている。
【0023】
次に、上記のように構成された本実施形態の作用効果を具体的に説明する。
ケーシング60から突出されたパイプ50に対して、管継手を取り付けるに先だって、図8に示すように、管継手本体10に対しパイプリテーナ20、スライダー30及び嵌合検知チェッカー40をそれぞれ装着しておく。
そして、この状態からパイプ50の先端に管継手本体10の挿入孔11を位置合わせして押し込んでゆく。
【0024】
すると、パイプ50の抜止フランジ51は挿入孔11の孔壁に摺接しつつ内部へと相対的に前進してゆき、抜止フランジ51は窓部18の後方領域18Bから突出するパイプリテーナ20の抜止片部23に当接する。
その後、抜止フランジ51は、抜止片部23のテーパ面23Aに沿って移動する過程でパイプリテーナ20を拡開させることで抜止片部23径方向外側に退避(図3参照)させつつ相対的に前進してゆく。
抜止フランジ51が抜止片部23を通過して正規嵌合位置に至ると、パイプリテーナ20は弾性復帰して抜止片部23を再度挿入孔11内へ突出させる。これによって、抜止片部23と抜止フランジ51とが係合し、パイプ50は抜止状態に保持される(図4参照)。
【0025】
この正規嵌合位置では、窓部18の前方領域18Aから突出したスライダー30の当接片部32がパイプ50の抜止フランジ51と突き当てられた状態(初期位置)にある。
そして、嵌合検知を行うために、この状態から更に管継手本体10を押し込んでゆく。すると、パイプ50が相対的に前進するためスライダー30が軸方向前方へ押し込まれてゆく。
この前進動作中、スライダー本体部31の前側縁31Aは、嵌合検知チェッカー40における解除突部45のテーパ部45Aによる案内作用も手伝って、解除突部45の内側に移動しチェッカー本体部41を拡開変形させる。
【0026】
そして、スライダー30が解除位置(図5参照)まで移動した時には、嵌合検知チェッカー40の係止片43と管継手本体10における取付け縁16の係止段部16Aとの係止が解除する。そのため、嵌合検知チェッカー40の操作部42を径方向外側に引っ張ってやれば管継手本体10から取り外すことが出来る。
尚、本実施形態において正規嵌合位置というのは、抜止フランジ51がパイプリテーナ20の抜止片部23を通過した位置から、チェッカー本体部41を拡開して押し上げ係止片43と係止段部16Aとの係止が解除可能となる位置までを含むものとするが、抜止フランジ51が抜止片部23を通過すると同時にスライダー30がチェッカー本体部41を拡開させる構成のものを排除するものではない。
【0027】
ところで、仮に、パイプ50に対し管継手の組み付け作業を行った後でも、次の2つの場合には嵌合検知チェッカー40が抜けないようになっている。
まず、抜止フランジ51がパイプリテーナ20の抜止片部23を通過していない半挿入の場合である。
次に、抜止フランジ51がパイプリテーナ20の抜止片部23を通過した後に、検知のための押し込み動作が行われていない検知忘れの場合である。このような検知のための押し込み動作を設けているのは、嵌合検知チェッカー40が解除するタイミングと、抜止フランジ51及び抜止片部23が係止するタイミングを同時の設定にすると、組み付けや製造の誤差によって、嵌合検知チェッカー40が解除しているにもかかわらず抜止フランジ51と抜止片部23とが係止していない状況が懸念される。そのため、予め嵌合検知チェッカー40の解除のタイミングを遅くすることで嵌合検知チェッカー40が解除した時には、確実に抜止フランジ51と抜止片部23とが係止するようにしてある。
このように嵌合検知チェッカー40の抜き取りが可能であることをもって、作業者はパイプ50が正規深さまで挿入されたことを確認することが出来る。
【0028】
上記したように、本実施形態によれば、管継手本体10の係止段部16Aは、正規嵌合位置におけるパイプ50の抜止フランジ51より軸方向で前側に設けられているため、嵌合検知チェッカー40自体も前側に配置することが出来る。
このように、嵌合検知チェッカー40を管継手本体10の長さ寸法内に設定することによって、従来のように管継手本体10の後端から嵌合検知チェッカー40が出っ張ることがない。
従って、ケーシング60から抜止フランジ51までの長さ(図4におけるB寸法)が短くなり、ひいては、パイプ50全体の突出量を短くすることが出来る。
【0029】
また、パイプリテーナ20とスライダー30は管継手本体10の外周面側に重ねて嵌着されている。そのため、軸方向にパイプリテーナ20とスライダー30を並べて配置した場合と比較して管継手本体10の長さ方向を短くすることが出来、小型化が図られる。
更にまた、パイプ50が正規嵌合位置に至り嵌合検知チェッカー40が管継手本体10から取り外されたときには、パイプリテーナ20の前端よりスライダー本体部31の前側縁31Aが突出し外部に露出する。従って、管継手の取付け作業後、接続状態の検査工程時にスライダー30が露出しているか、否かを目視することでパイプ50の接続状態を確認することが出来る。また、仮に嵌合検知チェッカー40が正規に取り外されず脱落したような場合でも、同様にスライダー30が露出しているか、否かを目視することでパイプ50の接続状態を確認することが出来る。この場合において、管継手本体10、パイプリテーナ20、及びスライダー30の表面色を異なった色に設定しておけば目視の際に接続状況の識別が容易となる。
【0030】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0031】
(1)本実施形態では、パイプリテーナ20はC字状をなし、径方向外側に拡開してパイプ50の抜止フランジ51と弾性係止したが、弾性係止するものであればよく、その形態は特に限定されるものではない。
【0032】
(2)本実施形態では、スライダー30が解除突部45の内側に入り込み易くなるために嵌合検知チェッカー40の解除突部45側に案内用のテーパ部45Aを設けたが、解除突部45側のテーパ部45Aを廃止してスライダー30側にテーパ部を設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る管継手の分解斜視図
【図2】パイプ挿入前における管継手の断面図
【図3】パイプ挿入時における管継手の断面図
【図4】パイプが正規嵌合位置にある状態を示す管継手の断面図
【図5】嵌合検知チェッカーが係止解除する状態を示す管継手の断面図
【図6】正規嵌合状態から抜け方向に引かれた状態を示す管継手の断面図
【図7】嵌合検知チェッカーの拡開状態を示す管継手の断面図
【図8】管継手の側面図
【図9】従来例における管継手の分解斜視図
【図10】パイプ差込過程における管継手の断面図
【図11】チェッカーが解除する状態を示す管継手の断面図
【図12】管継手の側面図
【符号の説明】
10…管継手本体
11…挿入孔
16…取付け縁
16A…係止段部(被係止部)
18…窓部
20…パイプリテーナ
23…係止片部
30…スライダー
32…当接片部
40…嵌合検知チェッカー
41…チェッカー本体部(本体部)
43…係止片(係止部)
50…パイプ
51…抜止フランジ

Claims (3)

  1. 外周面に張り出した抜止フランジを有するパイプを挿入して接続するための管継手であって、
    軸芯に沿って前記パイプを挿入させるための挿入孔が設けられた管継手本体と、
    内周面には前記管継手本体の側面に設けられた窓部を貫通して前記挿入孔内に突出するとともに、前記パイプが正規嵌合位置にある時には前記パイプの抜止フランジに弾性的に係止可能な抜止片部を有するパイプリテーナと、
    前記管継手本体に取付けられ、前記パイプの挿入過程において前記パイプの抜止フランジと当接する当接片部を有し、この当接片部が押し込まれることで前記パイプの挿入動作と連動して前記パイプの挿入方向前方へ移動するスライダーと、
    係止部を備えた弾性拡開可能な本体部を有し、この本体部は前記パイプの挿入前には前記係止部が前記管継手本体に設けられた被係止部と係合することで前記管継手本体に抜け不能に装着されるが、前記パイプが正規嵌合位置まで挿入された時には前記スライダーが本体部の内側へ移動することによって拡開されて前記係止部と前記被係止部との係止が解除する嵌合検知チェッカーとを備えてなるとともに、
    前記管継手本体の被係止部が正規嵌合位置における前記パイプの抜止フランジより前記パイプの挿入方向で前側に配されていることを特徴とする管継手。
  2. 前記パイプリテーナと前記スライダーは前記管継手本体の外周面側に重ねて嵌着されていることを特徴とする請求項1記載の管継手。
  3. 前記スライダーは、前記管継手を前記パイプに組み付ける前の状態では前記パイプリテーナによって外部からほぼ隠ぺいされた状態にあるが、前記パイプが正規嵌合位置に至り前記嵌合検知チェッカーが取り外された時には、前記パイプの進入動作と連動して前記前方への移動動作を行うことで前記パイプリテーナの端部より突出して外部に露出することを特徴とする請求項1または請求項2記載の管継手。
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