JP2002188704A - 有限ストロークボールねじ装置 - Google Patents

有限ストロークボールねじ装置

Info

Publication number
JP2002188704A
JP2002188704A JP2000390411A JP2000390411A JP2002188704A JP 2002188704 A JP2002188704 A JP 2002188704A JP 2000390411 A JP2000390411 A JP 2000390411A JP 2000390411 A JP2000390411 A JP 2000390411A JP 2002188704 A JP2002188704 A JP 2002188704A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball
nut member
screw device
screw shaft
spacer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000390411A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4662396B2 (ja
Inventor
Katsuto Imai
勝人 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
THK Co Ltd
Original Assignee
THK Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by THK Co Ltd filed Critical THK Co Ltd
Priority to JP2000390411A priority Critical patent/JP4662396B2/ja
Publication of JP2002188704A publication Critical patent/JP2002188704A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4662396B2 publication Critical patent/JP4662396B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transmission Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 動作時に遠心力によるボールの飛び出しを確
実に防止できると共に、ボール保持器内に充填された潤
滑剤の飛散が少なく、且つナット部材に入り込む塵埃の
量を少なくできる有限ストロークボールねじ装置を提供
する。 【解決手段】 ねじ軸10と、ナット部材20と、ねじ
軸10のボール転走溝11とナット部材20のボール転
走溝22との間で転動する複数のボール30と、ねじ軸
10とナット部材20との間に介装されると共に一部が
ナット部材20の外側に突出し更にボール30の各々が
挿入されるボール保持穴42を有しボール30を所定の
間隔で整列させるボール保持器40とを具備する有限ス
トロークボールねじ装置において、ボール保持器40は
その外周面でボール30の整列方向におけるボール保持
穴42間にボールが摺接する凹球面状の受け面を有する
間座部を有し、該間座部のボール30の整列方向に対し
て直角な断面形状が円弧である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボールを介してね
じ軸とナット部材とが螺合し、例えば該ねじ軸の回転運
動をナット部材の直線運動に変換するボールねじ装置に
係り、ボールを無限循環させることなくねじ軸とナット
部材との相対運動を行う有限ストロークボールねじ装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の有限ストロークボールねじ
装置としては、図1に示す縦断面構成のものがある。有
限ストロークボールねじ装置は、ねじ軸101と該ねじ
軸101に外嵌されるナット部材103を具備し、ねじ
軸101の外周面101aには螺旋溝102が形成さ
れ、ナット部材103の内周面103aには螺旋溝10
4が形成されている。これら両螺旋溝102と104の
間に複数のボール105、105、・・が保持器106
を介して回転自在に介装されている。
【0003】保持器106は、上記ねじ軸101の外周
面101aとナット部材103の内周面103a間に介
装される薄肉円筒状のものである。該保持器106に
は、ボール105、105、・・を保持するためのボー
ル保持穴107、107、・・が設けられており、これ
らボール保持穴107、107、・・は両螺旋溝10
2、104の螺旋経路に沿って所定間隔をもって配設さ
れている。ねじ軸101とナット部材103の相対的回
転運動により、ボール105,105,・・がそれぞれ
軌道である両螺旋溝102,104に沿って移動しなが
ら、ナット部材103は図1の実線で示される位置と仮
想線で示される位置との間で作動ストロークL分だけ移
動することになる。
【0004】上記構成の有限ストロークボールねじ装置
はボール105、105、・・を保持するボール保持穴
107、107、・・を備えた保持器106が設けられ
ているから、ねじ軸とナット部材103との相対的回転
運動により、ボール105、105、・・がその軌道で
ある螺旋溝102、104に沿って移動する際、保持器
106のボール保持穴107、107、・・に保持され
た状態で転動する。
【0005】上記構成の有限ストロークボールねじ装置
は、各ボール105が一定の間隔を保たれて相互の接触
が防止されて、ボールねじ作動性が良好に保たれ、各ボ
ール105、105、・・は保持器106に形成された
ボール保持穴107、107、・・に保持されているだ
けであるから、装置の動作時の遠心力でボール105、
105、・・が飛び出すおそれがあった。また、ボール
保持器106内に保持されている潤滑剤が動作時に飛散
したり、各ボール105の露出面が大きいため塵埃の付
着が大きくナット部材103内に多くの塵埃が入り込む
等の問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の点に鑑
みてなされたもので、上記問題点を除去し、装置の動作
時に遠心力によるボールの飛び出しを確実に防止できる
と共に、ボール保持器内に充填された潤滑剤の飛散が少
なく、且つナット部材に入り込む塵埃の量を少なくでき
る有限ストロークボールねじ装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1に記載の発明は、外周面に螺旋状のボール転走
溝が形成されたねじ軸と、該ねじ軸が貫通する貫通孔を
有すると共に該貫通孔の内周面に螺旋状のボール転走溝
が形成されたナット部材と、ねじ軸のボール転走溝とナ
ット部材のボール転走溝との間で転動する複数のボール
と、薄肉円筒状に形成されてねじ軸とナット部材との間
に介装されると共に一部がナット部材の外側に突出し更
にボールの各々が挿入されるボール保持穴を有しボール
を所定の間隔で整列させるボール保持器とを具備する有
限ストロークボールねじ装置において、ボール保持器は
その外周面でボールの整列方向におけるボール保持穴間
にボールが摺接する凹球面状の受け面を有する間座部を
有し、該間座部のボールの整列方向に対して直角な断面
形状が円弧であることを特徴とする。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の有限ストロークボールねじ装置において、ボールのナ
ット部材のボール転走溝に対する接触角が略40度に設
定され、間座部の半径がボール半径の74.3%以上に
設定されたことを特徴とする。
【0009】請求項1及び2に記載の発明は上記のよう
に、ボール保持器はその外周面にボールの整列方向に対
して直角な断面形状が円弧であるボールが摺接する凹球
面状の受け面を有する間座部を有するので、装置作動時
の遠心力による飛び出しを該間座部の受け面で確実に阻
止できると共に、装置作動時に保持器内に充填されてい
る潤滑剤の飛散が少なくなる。
【0010】また、間座部のボール受け面が凹球面状と
なっていることから、ボールの保持器からの露出面積が
小さく、付着する塵埃量が少ない。また、ボール保持穴
の縁部が鋭利となるから、ボール表面に付着した塵埃も
この鋭利な縁部で効果的に除去できる。従って、ナット
部材内に入り込む塵埃の量が少なくなる。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の有限ストロークボールねじ装置において、ねじ
軸上でのボールのピッチ円直径に対し、ボール保持器の
間座部のボールが摺接する凹球面状の受け面のピッチ円
直径が小さく設定されていることを特徴とする。
【0012】請求項3に記載の発明は上記のように、ね
じ軸上でのボールのピッチ円直径に対し、ボール保持器
の間座部のボールが摺接する凹球面状の受け面のピッチ
円直径を小さく設定したので、ボールが締め付けられ、
振動によりボールが遊ぶことなく、騒音が発生しない。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
のいずれか1項に記載の有限ストロークボールねじ装置
において、ナット部材の端部にシール部材を設け、該シ
ール部材のリップ部が間座部及びボールの表面に滑らか
に接するようにしたことを特徴とする。
【0014】また、請求項4に記載の発明は上記のよう
に、ナット部材の端部にリップ部が間座部及びボールの
表面に滑らかに接するシール部材を設けたので、ボール
がナット部材内に入る際に塵埃を効果的に除去すること
ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態例を図面
に基づいて説明する。図2は本発明に係る有限ストロー
クボールねじ装置の構造例を示す縦断面図、図3はボー
ルを保持する保持器の構造を示す外観斜視図である。本
有限ストロークボールねじ装置は、ねじ軸10とナット
部材20を具備する。ねじ軸10及びナット部材20
は、通常は金属を素材として形成される。ねじ軸10の
外周面に螺旋状のボール転走溝11が形成され、ナット
部材20には該ねじ軸10が貫通する貫通孔21が形成
されると共に、該貫通孔21の内周面には前記ボール転
走溝11に対向する螺旋状のボール転走溝22が形成さ
れている。
【0016】ねじ軸10とナット部材20との間には、
一部がナット部材20の外側に突出するボール保持器4
0が介装されている。該ボール保持器40は、材質とし
て好ましくは合成樹脂が使用され、図3に示すように薄
肉の円筒状で、その外周に前記ナット部材20のボール
転走溝22に対応して半円柱状の突条部41が形成され
ている。また、ボール保持器40には、突条部41に沿
ってねじ軸10のボール転走溝11とナット部材20の
ボール転走溝22との間で転動するボール30の各々が
挿入される複数のボール保持穴42が所定の間隔で配設
されている。また、ボール保持穴42とボール保持穴4
2の間は間座部43となっている。
【0017】図4はボール保持器40の端部を示す図で
あり、図5は図4のA−A断面(ボール保持穴42の配
列方向直角断面)を示す図、図6は図4のB−B断面
(ボール保持穴42の配列方向断面)を示す図である。
図示するように突条部41の先端部は案内突条44とな
っており、間座部43と間座部43の間にはボール保持
穴42が形成されているから、該間座部43の両端には
ボール30が摺接する凹球面状のボール受面43aを有
し、該間座部43のボール30の整列方向に対して直角
な断面形状は図5に示すように半径R1の円弧となって
いる。
【0018】また、間座部43の円弧の半径R1はボー
ル30の半径R3以下(R1<R3)となっている。こ
のようにR1<R3とすることにより、ボール保持穴4
2の縁(図6のC、C部分参照)が鋭利となり、ボール
30の表面に付着した塵埃が効果的に掻き取られる。
【0019】ねじ軸10上でのボール30のピッチ円直
径(理論値)に対し、ボール保持器40の間座部43の
ボールが摺接する凹球面状のボール受面43aのピッチ
円直径(各凹球面の中心Oを通る円の直径)を小さく設
定している。これにより、ボール30が締め付けられ、
振動によりボール30が遊ぶことなく、騒音が発生しな
い。
【0020】また、上記のようにボール保持器40の突
条部41の先端部が案内突条44となっていることによ
り、ボール保持器40をナット部材20に嵌め込む作業
が容易となる。即ち組立性が良好となる。
【0021】また、ボール保持器40は、ボール30を
ボール保持器40の内側から挿入するので、図6に示す
ようにボール30と接触面(凹球面状のボール受面43
a)の半径R2はボール30の半径R3より若干大きい
(R3<R2)とすると共にボール保持穴42の開口縁
から該接触面まではストレート部45となっている。こ
のようにR3<R2とし、ボール保持穴42の開口縁か
ら該接触面までをストレート部45とすることにより、
ボール保持穴42の角部では図6のDに示すように僅か
な隙間を有し、適度に潤滑剤を供給すると共に、過剰に
潤滑剤が持ち出されることを防止できる。
【0022】ボール保持器40の移動方向に沿うボール
30の列が、ボール保持器40の軸心に対して図3に示
すように緩い螺旋を描いている。このようにボール保持
器40の移動方向に沿うボール30の列が、緩い螺旋を
描いていることにより、負荷容量が常に一定となる。因
みに、ボール30の列をボール保持器40の軸心と平行
にすると、ボール列→非ボール列の繰返しとなり、負荷
容量が変動する。
【0023】図7は本発明に係る有限ストロークボール
ねじ装置の構造例を示す縦断面図である。本有限ストロ
ークボールねじ装置が図1の有限ストロークボールねじ
装置と相違する点は、ナット部材20の両端部にシール
部材52を座金51を介在させてビス53により取り付
けた構成のシール部50が設けられている点であり、他
は同一構造である。シール部材52は図8にその正面構
成を示すように円環状のゴム材等の柔軟性を有する材料
からなり、そのリップ部(内周縁部)がボール30及び
ボール保持器40の表面に滑らかに接触するようになっ
ている。
【0024】上記のようにナット部材20の両端部にシ
ール部材52のリップ部がボール30及びボール保持器
40の表面に滑らかに接触するシール部50を設けるこ
とにより、ボール30がナット部材20内に入る際に塵
埃を効果的に除去することができ、防塵性の優れた有限
ストロークボールねじ装置となる。
【0025】ボール保持器40の間座部43の半径R1
は上記のように、ボール30の半径R3以下(R1<R
3)となるようにするが、その最小限界は、ボール30
の半径R3の74.3%とする。その理由を以下に述べ
る。
【0026】ボール保持器40のボール保持穴42のボ
ール受面43aの半径R2をボール30の半径R3と略
同一寸法とすると、またボール保持器40のボール保持
穴42の配列方向(ボール30の整列方向)の直角断面
での間座部43の形状がボール30と同心の円弧形とす
ると、ボール保持穴42の開口部は連続した曲線とな
る。該開口部でのボール保持穴42の配列方向の曲率を
無視すれば前述の開口部の縁部曲線は円弧であり、この
範囲ではボール保持穴42のボール受面43aは一様に
ボール30と接触する。
【0027】従来の一般に用いられている「爪を出す方
法のボール保持器」や「台形断面を有するボール保持
器」では、接触部が点であったり、角を有するため、部
分的な潤滑剤の掻き落しやごみの集積が起こり、ボール
を損傷するが、上記のようにボール保持穴42の開口部
の縁部曲線が円弧である場合のボールとの接触では上記
のような問題は発生しない。
【0028】ボール保持穴42のボール受面43aの円
弧範囲としては、ボール30がボール保持穴42の配列
方向、即ちボール30の整列方向に転走した際に、ねじ
軸10及びナット部材20と接する部分を保護する必要
があり、ボール30とボール転走溝11、22の接触角
を40°程度とすれば、図9に示すように、概ね90°
の範囲を保護する必要がある。図9の直線E、Fはボー
ル30の転走により形成される点e、fのボール30上
の軌跡で、この位置はボール30の直径とナット部材2
0の内径差及びボール30の整列方向に直角断面内の間
座部43の半径R1で決定され、ボール保持穴42のボ
ール受面43aのボール30への接触範囲を90°とす
ると下限は下記の通りとなる。
【0029】図10はボール保持穴42部分のボール3
0の整列方向の直角断面を示す図である。図10におい
て、20aはナット部材20の内面、31は中心Oを通
る線(ナット部材20の内面20aに平行な線)、10
aはねじ軸10の外面をそれぞれ示す。ここで、ねじ軸
10の外径φ1=32、ナット部材20の内径φ2=3
5.2、ボール保持器の内径φ3=33.75、ボール
30の直径φ4=2×R3=6.35とすると、間座部
43の半径R1は、 R1≧〔{R3/(2)1/22+{(φ2−φ3)/
2}21/2 R1≧〔(2.2450641)2+(0.725)2〕 R1≧2.3592239 となり、ボール30の半径R3の74.3%以上とな
る。即ち、間座部の半径R1はボール30の半径R3以
下で且つ該半径の74.3%以上に設定するとよい。
【0030】
【発明の効果】以上、説明したように各請求項に記載の
発明によれば下記のような優れた効果が得られる。
【0031】請求項1及び2に記載の発明によれば、ボ
ール保持器はその外周面にボールの整列方向に対して直
角な断面形状が円弧であるボールが摺接する凹球面状の
受け面を有する間座部を有するので、装置作動時の遠心
力による飛び出しを該間座部の受け面で確実に阻止でき
ると共に、装置作動時に保持器内に充填されている潤滑
剤の飛散が少なくなる。
【0032】また、間座部のボール受け面が凹球面状と
なっていることから、ボールの保持器からの露出面積が
小さく、付着する塵埃量が少ない。また、ボール保持穴
の縁部が鋭利となるから、ボール表面に付着した塵埃も
この鋭利な縁部で効果的に除去できる。従って、ナット
部材内に入り込む塵埃の量が少なくなる。
【0033】請求項3に記載の発明によれば、ねじ軸上
でのボールのピッチ円直径に対し、ボール保持器の間座
部のボールが摺接する凹球面状の受け面のピッチ円直径
を小さく設定したので、ボールが締め付けられ、振動に
よりボールが遊ぶことなく、騒音が発生しない。
【0034】請求項4に記載の発明によれば、ナット部
材の端部にリップ部が間座部及びボールの表面に滑らか
に接するシール部材を設けたので、ボールがナット部材
内に入る際に塵埃を効果的に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の有限ストロークボールねじ装置の構造例
を示す縦断面図である。
【図2】本発明に係る有限ストロークボールねじ装置の
構造例を示す縦断面図である。
【図3】本発明に係る有限ストロークボールねじ装置の
ボール保持器の構造例を示す外観図である。
【図4】図3のボール保持器の端部外観図である。
【図5】図4のA−A断面図である。
【図6】図4のB−B断面図である。
【図7】本発明に係る有限ストロークボールねじ装置の
構造例を示す縦断面図である。
【図8】図7のシール部の正面図である。
【図9】ボール保持穴部分のボールの整列方向の直角断
面を示す図である。
【図10】ボール保持穴部分のボールの整列方向の直角
断面を示す図である。
【符号の説明】
10 ねじ軸 11 ボール転走溝 20 ナット部材 21 貫通孔 22 ボール転走溝 30 ボール 40 ボール保持器 41 突条部 42 ボール保持穴 43 間座部 44 案内突条 45 ストレート部 50 シール部 51 座金 52 シール部材 53 ビス

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に螺旋状のボール転走溝が形成さ
    れたねじ軸と、該ねじ軸が貫通する貫通孔を有すると共
    に該貫通孔の内周面に螺旋状のボール転走溝が形成され
    たナット部材と、前記ねじ軸のボール転走溝と前記ナッ
    ト部材のボール転走溝との間で転動する複数のボール
    と、薄肉円筒状に形成されて前記ねじ軸とナット部材と
    の間に介装されると共に一部が前記ナット部材の外側に
    突出し更に前記ボールの各々が挿入されるボール保持穴
    を有し前記ボールを所定の間隔で整列させるボール保持
    器とを具備する有限ストロークボールねじ装置におい
    て、 前記ボール保持器はその外周面で前記ボールの整列方向
    における前記ボール保持穴間に前記ボールが摺接する凹
    球面状の受け面を有する間座部を有し、該間座部の前記
    ボールの整列方向に対して直角な断面形状が円弧である
    ことを特徴とする有限ストロークボールねじ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の有限ストロークボール
    ねじ装置において、 前記ボールの前記ナット部材のボール転走溝に対する接
    触角が略40度に設定され、前記間座部の半径が前記ボ
    ール半径の74.3%以上に設定されたことを特徴とす
    る有限ストロークボールねじ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の有限ストローク
    ボールねじ装置において、 前記ねじ軸上での前記ボールのピッチ円直径に対し、前
    記ボール保持器の間座部の前記ボールが摺接する凹球面
    状の受け面のピッチ円直径が小さく設定されていること
    を特徴とする有限ストロークボールねじ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    有限ストロークボールねじ装置において、 前記ナット部材の端部にシール部材を設け、該シール部
    材のリップ部が前記間座部及び前記ボールの表面に滑ら
    かに接するようにしたことを特徴とする有限ストローク
    ボールねじ装置。
JP2000390411A 2000-12-22 2000-12-22 有限ストロークボールねじ装置 Expired - Lifetime JP4662396B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000390411A JP4662396B2 (ja) 2000-12-22 2000-12-22 有限ストロークボールねじ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000390411A JP4662396B2 (ja) 2000-12-22 2000-12-22 有限ストロークボールねじ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002188704A true JP2002188704A (ja) 2002-07-05
JP4662396B2 JP4662396B2 (ja) 2011-03-30

Family

ID=18856785

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000390411A Expired - Lifetime JP4662396B2 (ja) 2000-12-22 2000-12-22 有限ストロークボールねじ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4662396B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100447451C (zh) * 2005-05-22 2008-12-31 缪冬生 滚动式精密螺母螺杆副
JP2011514492A (ja) * 2008-03-06 2011-05-06 ツェットエフ、フリードリッヒスハーフェン、アクチエンゲゼルシャフト 摩擦クラッチ装置用操作装置およびこれによって形成されたトルク伝達装置
JP2016109239A (ja) * 2014-12-09 2016-06-20 日本精工株式会社 差動ボールねじ装置
CN110107665A (zh) * 2019-06-10 2019-08-09 湖北工程职业学院 一种精密型预压滚珠丝杆

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53105668A (en) * 1977-02-25 1978-09-13 Nippon Seiko Kk Ball screw device
JPS60188224U (ja) * 1984-05-22 1985-12-13 光洋精工株式会社 スピンドルユニツト
JPH0281953U (ja) * 1988-12-14 1990-06-25
JPH0434512U (ja) * 1990-07-19 1992-03-23
JPH10153245A (ja) * 1996-09-30 1998-06-09 Nippon Seiko Kk ボールねじ
JPH10281254A (ja) * 1997-01-31 1998-10-23 Nippon Seiko Kk ボールねじ用密封形シール
JPH10318257A (ja) * 1997-05-16 1998-12-02 Thk Kk 転動体連結体
JPH1151145A (ja) * 1997-07-31 1999-02-23 Thk Kk 側蓋式ボールねじ装置
JP2000199556A (ja) * 1998-10-27 2000-07-18 Tsubaki Nakashima Co Ltd スペ―サを具えたボ―ルねじ、及び該ボ―ルねじのボ―ルとスペ―サの介挿方法

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53105668A (en) * 1977-02-25 1978-09-13 Nippon Seiko Kk Ball screw device
JPS60188224U (ja) * 1984-05-22 1985-12-13 光洋精工株式会社 スピンドルユニツト
JPH0281953U (ja) * 1988-12-14 1990-06-25
JPH0434512U (ja) * 1990-07-19 1992-03-23
JPH10153245A (ja) * 1996-09-30 1998-06-09 Nippon Seiko Kk ボールねじ
JPH10281254A (ja) * 1997-01-31 1998-10-23 Nippon Seiko Kk ボールねじ用密封形シール
JPH10318257A (ja) * 1997-05-16 1998-12-02 Thk Kk 転動体連結体
JPH1151145A (ja) * 1997-07-31 1999-02-23 Thk Kk 側蓋式ボールねじ装置
JP2000199556A (ja) * 1998-10-27 2000-07-18 Tsubaki Nakashima Co Ltd スペ―サを具えたボ―ルねじ、及び該ボ―ルねじのボ―ルとスペ―サの介挿方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100447451C (zh) * 2005-05-22 2008-12-31 缪冬生 滚动式精密螺母螺杆副
JP2011514492A (ja) * 2008-03-06 2011-05-06 ツェットエフ、フリードリッヒスハーフェン、アクチエンゲゼルシャフト 摩擦クラッチ装置用操作装置およびこれによって形成されたトルク伝達装置
JP2016109239A (ja) * 2014-12-09 2016-06-20 日本精工株式会社 差動ボールねじ装置
CN110107665A (zh) * 2019-06-10 2019-08-09 湖北工程职业学院 一种精密型预压滚珠丝杆

Also Published As

Publication number Publication date
JP4662396B2 (ja) 2011-03-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1355072B1 (en) Radial ball bearing retainer
EP1150037A1 (en) Ball screw
JPH11315835A (ja) 直動装置
JP2002188704A (ja) 有限ストロークボールねじ装置
JPH1062670A (ja) レンズ鏡筒
JP2001304372A (ja) ボールねじ装置
KR20060089900A (ko) 선운동용 스크류너트장치
JP2002098150A (ja) 玉軸受
JP2000161459A (ja) クロスローラねじ装置
EP3059471B1 (en) Ball screw and seal used therein
JP4244250B2 (ja) ボールねじ
JPH11166540A (ja) 転がり軸受用保持器
JP4281042B2 (ja) 玉軸受
JP3342750B2 (ja) 転がり軸受用密封装置
JP2000046142A (ja) ボールねじ
KR100380164B1 (ko) 볼 스플라인
KR20010095209A (ko) 로울링 안내 장치의 로울링 요소 스페이서
JPH09112553A (ja) 直線運動案内装置
WO2024085241A1 (ja) ボールねじ
JP2004036643A (ja) 直動案内軸受装置
JPH08285027A (ja) 直動装置
JP2004346963A (ja) ボール直動装置
JPH05149334A (ja) スライドレールユニツト
JP3696288B2 (ja) 摺動装置
JP2003239983A (ja) 直動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20071026

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071026

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100914

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101228

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101228

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4662396

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140114

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term