JP2016109239A - 差動ボールねじ装置 - Google Patents

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和史 山本
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【課題】作動性をより向上させ得る差動ボールねじ装置を提供する。【解決手段】互いに巻き方向およびリードの少なくとも一方が異なる二組のボールねじ60,70を備える差動ボールねじ装置10であって、二組のボールねじ60,70は、隣り合うボール4同士の間に介装される弾性体としての保持ピース6をそれぞれ有し、保持ピース6は、鉄系材料よりも硬度が低い合成樹脂材料または軟質金属材料から形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、差動ボールねじ装置に関する。
差動ボールねじ装置は、互いに巻き方向およびリードの少なくとも一方が異なる二組のボールねじを備えている(例えば特許文献1ないし2参照)。
特許文献1、2に記載の差動ボールねじ装置では、ボールねじとして、一体形成された薄肉円筒形の保持器を備える非循環式ボールねじを採用し、保持器に複数のボール装填部用の穴を形成して個々のボールが保持器の各ボール装填部に保持されている。これにより、個々のボールは、保持器の各ボール装填部に保持された状態で転動するため、各ボールは所定の間隔を保たれて相互の接触が防止される。また、このような非循環式ボールねじであれば、ボールの負荷圏と無負荷圏との不連続部分による玉詰まりを防止できる。
特開昭58−99551号公報 特開2009−014127号公報
しかしながら、ボールねじは、軸受とは異なり、軸方向にリードをもつため、「差動すべり」以外に、特有のすべりが生じる。そのため、ナット内に装填されているボールの公転状態が個々のボールで異なり、ボールの分布にムラが生じる。
特に、差動ボールねじ装置は、例えば、二組のボールねじのリード差をストロークとして得られるように構成され、2本のリードの異なるボールねじを同時に作動させるとき、リードの小さい側のボールねじとリードの大きい側のボールねじとのトルク差によって作動する。このとき、リードの大きい側のボールねじが正作動していれば、リードの小さい側のボールねじは逆作動することになる。そのため、2本のボールねじが異なる作動をするので、その分、差動ボールねじ装置は、通常のボールねじ1本の摩擦エネルギを単純に2本分とするときよりも摩擦が増加することになる。
これに対し、特許文献1、2に記載の差動ボールねじ装置では、保持器を使用することでボール同士の直接接触を防止できるものの、各ボール装填部とボールとの間に摩擦が生じるところ、保持器の材料によっては、ボールと保持器との間の摩擦が大きくなり、ボールの個数が増えれば、その分、摩擦も大きくなるという問題がある。しかし、特許文献1、2に記載の技術では、ボールと保持器との間の摩擦についての考察がなされておらず、差動ボールねじ装置の作動性をより向上させる上で解決すべき課題が残されている。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、作動性をより向上させ得る差動ボールねじ装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る差動ボールねじ装置は、互いに巻き方向およびリードの少なくとも一方が異なる二組のボールねじを備える差動ボールねじ装置であって、前記二組のボールねじは、外周面に螺旋状のねじ溝が形成されたねじ軸と、該ねじ軸に外嵌されて内周面に螺旋状のねじ溝が形成されたナットと、前記ねじ軸と前記ナットとの両ねじ溝間に転動自在に介装される複数のボールと、隣り合うボール同士の間に介装される弾性体とをそれぞれ有し、前記弾性体は、鉄系材料よりも硬度が低い合成樹脂材料または軟質金属材料から形成されていることを特徴とする。
ここで、本発明の一態様に係る差動ボールねじ装置において、前記弾性体は、前記軟質金属材料から形成されるとともに、その表面の摩擦係数を小さくする表面処理が施されていることは好ましい。また、前記弾性体は、前記複数のボールを一定間隔に保持する複数のボール装填部を有する保持器であることは好ましい。また、保持器に替えて、前記弾性体は、保持ピースであることは好ましい。
また、前記二組のボールねじそれぞれは、前記複数のボールが循環しない構造を有する非循環式ボールねじであることは好ましい。
本発明のいずれか一の態様によれば、二組のボールねじは、隣り合うボール同士の間に介装される弾性体をそれぞれ有し、その弾性体の材料に、鉄系材料よりも硬度が低い合成樹脂材料または軟質金属材料を用いているので、弾性体とボールとの接触部の摩擦係数(摩擦力)が小さくなることに加え、弾性体自身が弾性変形してばねとしての役割を発揮し、ボールのすべり摩擦エネルギを吸収することができる。よって、隣り合うボール同士、およびボールと弾性体との間の摩擦力を減少させることができる上、二組のボールねじの差動における差動ボールねじ装置特有の摩擦エネルギを弾性エネルギに変換させて、作動性をより向上させることができる。
上述したように、本発明によれば、作動性をより向上させ得る差動ボールねじ装置を提供することができる。
本発明の一態様に係る差動ボールねじ装置の一実施形態の説明図であり、同図(a)は、軸線に沿った断面を示し、(b)は(a)でのA−A断面を示し、(c)は(a)でのB部を拡大図示している。 隣り合うボール同士の間に介装される弾性体としての保持ピースを説明する図であり、同図(a)はその正面図、(b)は側面図である。 隣り合うボール同士の間に介装される弾性体としての保持ピースの第一変形例を説明する図であり、同図(a)はその正面図、(b)は側面図である。 隣り合うボール同士の間に介装される弾性体としての保持ピースの第二変形例を説明する正面図である。 二組のボールねじとして、隣り合うボール同士の間に介装される弾性体としての保持器を備える非循環式ボールねじを採用した一実施形態を説明する模式図であり、同図では、軸線に沿った断面を示している。 図5に示す保持器の一実施形態を説明する図であり、同図(a)はその正面図、(b)は右側面図である。 図6(a)のZ−Z断面図である。 図6(b)のA部拡大図である。 螺旋凸条部に穿設されるボール装填部を説明する要部拡大図であり、同図(a)はその平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。 図6(a)のB部に装着される結合用部品を説明する図であり、同図(a)はその正面図、(b)は右側面図である。 螺旋凸条部およびこれに穿設されるボール装填部の変形例を説明するための平面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。
図1に示すように、この差動ボールねじ装置10は、1本のねじ軸1上に、二組のボールねじ60,70が設けられている。ねじ軸1は、互いに巻き方向およびリードの少なくとも一方が異なる2種類のねじ溝11a,12aを各々の外径面に形成したねじ軸部11,12を同軸上に有する。各ねじ軸部11,12の端部には、スプライン部11b,12bがそれぞれに形成されている。本実施形態では、上記2種類のねじ溝11a,12aの相違は、互いにリードの違いとされ、ねじ溝の巻き方向は同じである。なお、ねじ軸1の両側のねじ軸部11,12は、同図の例では同径であるが異径としてもよい。
二組のボールねじ60,70のうち、一方のボールねじ60はナット2を備え、他方のボールねじ70はナット3を備える。各ナット2,3は、機械構造用炭素鋼(JISG4051)で作成されている。各ナット2,3は、各々のねじ軸部11,12の外周に遊嵌して配置されている。各ナット2,3は、ねじ軸1の各ねじ溝11a,12aに対応するねじ溝が各々の内周面に形成されている。そして、同図(c)に拡大図示するように、ねじ軸1のねじ溝11a,12aとナット2,3のねじ溝2a,3aの間に多数のボール4が介装されている(ナット2の側については不図示)。図1に示す例では、各ナット2,3は、ねじ軸1との間でボール4を無限循環させる循環チューブ5を外周面に有する。
各ナット2,3は、取付用のフランジ2f,3fを一端面に有し、各フランジ2f,3fが円筒状のハウジング40の両端面にそれぞれ装着されている。ハウジング40の内部には、各ねじ軸部11,12の端部をキー42を介して繋ぐ円筒状の連結部41が設けられている(同図(b)参照)。連結部41は、ねじ軸部11,12相互を、自身の外周面をハウジング40の内面に摺動させつつ回転および軸方向に移動自在に係合している。また、ハウジング40の内部には、連結部41の近傍に、円環状のダンパ部材50がねじ軸部11側に固定されている。
ここで、二組のボールねじ60,70は、同図(c)に拡大図示するように、隣り合うボール4同士の間に、弾性体としての保持ピース6が介装されている。保持ピース6は、鉄系材料よりも硬度が低い合成樹脂材料または軟質金属材料から略円柱状に形成され、図2に示すように、円柱の中心軸に沿って貫通穴6kが同軸に設けられている。円柱状をなす2つの底面には、ボール4と摺接する凹面6dがそれぞれ形成されている。本実施形態では、凹面6dは、ボール4の球面と相似形状且つ僅かに大きな半径の凹球面とされている。なお、保持ピース6を軟質金属材料から形成する場合、軟質金属材料表面の摩擦係数をより小さくする表面処理を施すことが望ましい。軟質金属材料表面の摩擦係数をより小さくする表面処理としては、例えばリン酸マンガン、もしくは二硫化モリブデンの単層、または、下地をリン酸マンガンとし表層に二硫化モリブデン被膜を形成する二層構造とすることができる。
ここで、鉄系材料よりも硬度が低い材料としては、上記ナット2,3の素材である機械構造用炭素鋼(JISG4051)の生の状態以下の硬度が望ましい。軟質金属材料であれば、ロックウェル硬さで、HRC20以下の軟質金属材料が好ましく、例えば、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、亜鉛(Zn)、すず(Sn)、インジウム(In)、またはこれらを用いた合金などの金属材料が挙げられる。また、合成樹脂材料としては、例えば、四フッ化エチレン樹脂(PTFE)などのフッ素樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、ポリウレタン樹脂などが挙げられる。
次に、上記差動ボールねじ装置10の作用・効果について説明する。
この差動ボールねじ装置10は、例えば、スプライン部11b,12bのいずれかに回転駆動力が入力されると、ねじ軸1に回転駆動力が伝達され、ねじ軸1と二組のボールねじ60,70のナット2,3との相対的な回転運動により、ハウジング40が、所定の移動範囲内において、一対のナット2,3のリードの差分だけ軸方向に移動する。この差動ボールねじ装置10であれば、リードの組み合わせは任意に設定できるため、ボール径(負荷容量)が制約を受けることなく負荷容量を大きく設定できる。
そして、この差動ボールねじ装置10は、ねじ軸1とナット2,3との相対的な回転運動により、複数のボール4はその軌道であるねじ溝11a,12aに沿って移動するが、二組のボールねじ60,70は、隣り合うボール4同士の間に介装される弾性体として保持ピース6をそれぞれ有するので、二組のボールねじ60,70の個々のボール4は、保持ピース6の凹面6dと摺接された状態で転動する。そのため、隣り合うボール4相互の接触が防止される。
さらに、この差動ボールねじ装置10によれば、二組のボールねじ60,70は、その保持ピース6の材料に、鉄系材料よりも硬度が低い合成樹脂材料または軟質金属材料を用いているので、保持ピース6とボール4との接触部の摩擦係数(摩擦力)が小さくなることに加え、保持ピース6自身が弾性変形してばねとしての役割を発揮し、ボール4のすべり摩擦エネルギを吸収することができる。よって、隣り合うボール4同士、およびボール4と保持ピース6との間の摩擦力を減少させることができる上、二組のボールねじ60,70の差動における差動ボールねじ装置特有の摩擦エネルギを弾性エネルギに変換させて、作動性をより向上させることができる。
なお、本発明に係る差動ボールねじ装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能であることは勿論である。
例えば、上記実施形態では、保持ピース6の凹面6dが、ボール4の球面と相似形状且つ僅かに大きな半径の凹球面とされている例で説明したが、これに限らず、凹球面に替えて、例えば図3に示すように、凹面6dを凹の円錐面としてもよいし、また、図4に示すように、凹面を設けずに、保持ピース6の円柱の中心軸に沿って大径の貫通穴6kを設けて円筒状とし、貫通穴6kの縁部に対してボール4を摺接させるようにしてもよい。
また、例えば上記実施形態では、二組のボールねじ60,70は、隣り合うボール4同士の間に介装される弾性体として保持ピース6を有する例で説明したが、これに限らず、隣り合うボール4同士の間に介装される弾性体として保持器を設けることもできる。また、本発明に係る差動ボールねじ装置を構成する二組のボールねじ60,70は、ボール4が無限循環する構造に限らず、非循環式ボールねじとすることができる。
以下、二組のボールねじ60,70を非循環式ボールねじとし、隣り合うボール4同士の間に介装される弾性体として保持器を設ける例について詳しく説明する。なお、以下の説明では、二組のボールねじ60,70は、互いに巻き方向およびリードの少なくとも一方が異なる点以外は、同様な構成なので、一方のボールねじ70について説明し、他方のボールねじ60についての説明は省略する。
図5に示すように、この非循環式ボールねじ70は、外周面に螺旋状のねじ溝12aが形成されたねじ軸部12と、ねじ軸部12のねじ溝12aに対向する螺旋状のねじ溝3aが内周面に形成されたナット3とを、保持器20で保持された鋼またはセラミック製の複数のボール4を介して螺合させている。保持器20は、ねじ軸部12とナット3との隙間内に遊挿し得る厚みを有する円筒形の薄肉部材であり、螺旋状のねじ溝12a、2aに沿ってボール保持用の複数のボール装填部24が形成され、複数のボール装填部24によって、複数のボール4を対向するねじ溝12a、3a間に一定間隔に保持している。
保持器20は、図6に示すように、その円筒形状の軸方向に沿って二分割された二つの分割部品21,22の組によって構成されている。ここで、二つの分割部品21,22は、鉄系材料(例えば鋼製のボール4)よりも硬度が低い合成樹脂材料または軟質金属材料から形成されている。本実施形態では、二つの分割部品21,22は、軟質金属材料から形成されている。
なお、鉄系材料よりも硬度が低い材料としては、上記ナット2,3の素材である機械構造用炭素鋼(JISG4051)の生の状態以下の硬度が望ましい。軟質金属材料であれば、ロックウェル硬さで、HRC20以下の軟質金属材料が好ましく、例えば、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、亜鉛(Zn)、すず(Sn)、インジウム(In)、またはこれらを用いた合金などの金属材料が挙げられる。また、合成樹脂材料としては、例えば、四フッ化エチレン樹脂(PTFE)などのフッ素樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、ポリウレタン樹脂などが挙げられる。
そして、この保持器20の分割構造は、軸直角断面において、中心Oを通る軸線D(図6(b)参照)に沿って略蒲鉾型となる半円弧状となるように180度の位置で二分割し、その二分割された二つの分割部品21,22を組み合わせて円筒状の保持器20としている。
二つの分割部品21,22は、同図(a)に示すように、ねじ軸部12またはナット3のねじ溝12a、3aに沿って、互いを組み合わせたときに連続する螺旋状に形成された螺旋凸条部23を有する。螺旋凸条部23は、図7に示すように、円筒形状をなす保持器20の外周面20gよりも外側に向けて突出して形成され、その突出する断面形状は、ねじ溝3aに干渉しないように、ボール4よりも僅かに小さい凸の半円弧23rとされるとともに、凸の半円弧23rの頂部が平面23tとされている。
ここで、本実施形態では、二つの分割部品21,22は、深絞りが可能な軟質金属材料を用い、その軟質金属材料をプレス成型して制作されている。各分割部品21,22のプレス成型工程は、非循環式ボールねじ70の螺旋状のねじ溝12a、2aに対応する位置に沿って螺旋凸条部23を押し出して成形する螺旋凸条部成形工程と、円筒形状の軸方向に沿って二分割された二つの分割部品21,22それぞれに対応する半円筒形状に成形する半円筒形状成形工程とを含む。
そして、二つの分割部品21,22に対し、図8および図9に示すように、螺旋凸条部23に沿ってボール保持用の複数のボール装填部24を、各分割部品21,22の内周面側からドリル加工により形成している。特に、ボール装填部24の先端部24sは、ドリルKによる穿設により、ボール装填部中のボール4が外部に向けて脱落しないように、先端(装填部の底)が円錐形状に穿設され、収容するボール4の外周面にボール装填部24が線接触するようになっている。その後、二つの分割部品21,22に対し、軟質金属材料表面の摩擦係数をより小さくする表面処理が施されている。軟質金属材料表面の摩擦係数をより小さくする表面処理としては、例えばリン酸マンガン、もしくは二硫化モリブデンの単層、または、下地をリン酸マンガンとし表層に二硫化モリブデン被膜を形成する二層構造とすることができる。
本実施形態では、上述のようにして形成された二つの半円筒形状の分割部品21,22を、図6(a)に示すように、互いの端部Rを対向させて組み合わせて円筒状の保持器20としている。なお、同図では、同図の正面中央に位置するボール装填部24について詳細図示(図9(a)参照)し、他の箇所のボール装填部24については簡略に図示しているが、全て同様のドリル加工が施されている。
そして、二つの分割部品21,22相互は、円筒形状の軸方向両端部Bで結合されており、その結合部は、図10に示す、分割部品とは別個の結合用部品30によって結合されている。結合用部品30は、同図に示すように、円環状の部材の一部に、径方向に沿って貫通するすり割り溝31を形成してなる略C型に形成された抱き締め部材である。すり割り溝31が形成された箇所には、すり割り溝31とは直交する方向から、一方の端部に座繰り穴32が形成されるとともに、他方の端部に座繰り穴32と同軸に雌ねじ33が形成されている。結合用部品30の内周30nの直径は、保持器20の両端部20t(図6(a)参照)の直径とインロー嵌合する寸法に形成されている。
これにより、分割部品21,22を組み合わせてなる保持器20の両端部20tそれぞれに結合用部品30をはめ込み、不図示の締めねじを座繰り穴32の側から挿入して雌ねじ33に締め込むことで円筒形状の軸方向両端部Bで二つの分割部品21,22相互を抱き締めして、二つの分割部品21,22相互を結合している。なお、結合用部品30の外周30mの直径は、装着時のボール4の頂部よりも外周側に位置するような大径とされている。
二組のボールねじ60,70に対してこのような非循環式ボールねじを採用した差動ボールねじ装置10によれば、二組のボールねじ60,70は、保持器20を構成する二つの分割部品21,22の材料に、鉄系材料よりも硬度が低い合成樹脂材料または軟質金属材料を用いているので、保持器20とボール4との接触部の摩擦係数(摩擦力)が小さくなることに加え、保持器20自身が弾性体(ばね)としての役割を発揮し、ボール4の詰まりに対して弾性変形して、ボール4のすべり摩擦エネルギを吸収することができる。よって、隣り合うボール4同士、およびボール4と保持器20との間の摩擦力を減少させることができる上、差動ボールねじ装置10作動中の玉詰まりを防止または抑制することができるという優れた効果を奏する。
特に、保持器20の材料を軟質金属材料とし、その表面の摩擦係数を小さくする表面処理を施しているので、すべり摩擦を更に減らし、差動ボールねじ装置10をより円滑に作動させることができる。なお、この例では、結合用部品30の外周30mの直径が、装着時のボール4の頂部よりも外周側に位置するような大径とされているので、保持器20がボールねじ60,70の軸方向にずれてしまった場合のストッパを兼ねるようになっている。
さらに、この非循環式ボールねじの例においては、円筒形状の保持器20を軸方向に沿って二分割された二つの分割部品21,22によって構成し、二つの分割部品21,22を組み合わせて円筒状の保持器20とするので、分割部品21,22を組み合わせる前の状態において、二分割された各分割部品21,22の内周面側を外に向けた状態とすることができる。そのため、通常のドリル加工によって複数のボール装填部24を穿設することができる。
そして、ドリルKによる加工後のボール装填部24は、ドリル加工によって先端(装填部の底)24sが、ボール装填部24中のボール4が外部に向けて脱落しないような円錐形状に形成されているので、ボール4の外周面にボール装填部24が線接触する。これにより、可及的に少ない摩擦により非循環式ボールねじ70を作動させることができる。
また、多数のボール装填部24に対するドリル加工は、非常に繊細な加工となるが、この保持器20であれば、二つの分割部品21,22の内周面20nの側を外に向けた状態とし、内周面20nの側から容易にドリル加工を施すことができるため、巻き数が増える場合であっても、生産性を向上させつつ、ボール装填部24に対する所期のドリル加工を、加工精度や位置精度を良く行える。したがって、可及的に少ない摩擦により差動ボールねじ装置10をより円滑に作動させることができる。
1 ねじ軸軸
2 ナット
3 ナット
2a,3a ねじ溝
4 ボール
5 循環チューブ
6 保持ピース(弾性体)
6d 凹面
6k 貫通穴
10 差動ボールねじ装置
11,12 ねじ軸部
11a,12a ねじ溝
11b,12b スプライン部
20 保持器(弾性体)
21,22 分割部品
23 螺旋凸条部
24 ボール装填部
30 結合用部品
40 ハウジング
41 連結部
42 キー
50 ダンパ部材
K ドリル

Claims (5)

  1. 互いに巻き方向およびリードの少なくとも一方が異なる二組のボールねじを備える差動ボールねじ装置であって、
    前記二組のボールねじは、外周面に螺旋状のねじ溝が形成されたねじ軸と、該ねじ軸に外嵌されて内周面に螺旋状のねじ溝が形成されたナットと、前記ねじ軸と前記ナットとの両ねじ溝間に転動自在に介装される複数のボールと、隣り合うボール同士の間に介装される弾性体とをそれぞれ有し、
    前記弾性体は、鉄系材料よりも硬度が低い合成樹脂材料または軟質金属材料から形成されていることを特徴とする差動ボールねじ装置。
  2. 前記弾性体は、前記軟質金属材料から形成されるとともに、その表面の摩擦係数を小さくする表面処理が施されている請求項1に記載の差動ボールねじ装置。
  3. 前記弾性体は、前記複数のボールを一定間隔に保持する複数のボール装填部を有する保持器である請求項1または2に記載の差動ボールねじ装置。
  4. 前記弾性体は、保持ピースである請求項1または2に記載の差動ボールねじ装置。
  5. 前記二組のボールねじそれぞれは、前記複数のボールが循環しない構造を有する非循環式ボールねじである請求項1〜4のいずれか一項に記載の差動ボールねじ装置。
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