JP2015132360A - ワイヤーレース軸受 - Google Patents
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Abstract
【課題】工数をかけずに簡易に内部隙間の調整ができるワイヤーレース軸受を提供すること。【解決手段】外輪1が、本体部と、第1軌道面を有する第1ワイヤー部22とを有するようにし、第1ワイヤー部22を本体部に位置決めする。外輪1が、本体部を貫通するねじ穴80を有するようにし、ねじ穴80が、第1ワイヤー部22の上記軌道面側とは反対側の裏面側に対向する開口を有するようにする。イモねじ8を、ねじ穴80に螺合させる。イモねじ8を締め込むことにより、イモねじ8の上記裏面側の先端部が第1ワイヤー部22の上記裏面側に接触できるようにする。【選択図】図1
Description
本発明は、少なくとも一つの軌道輪において軌道面を含む軌道面の周辺部分がワイヤーからなるワイヤーレース軸受に関する。本発明は、例えば、砲座用の旋回座軸受や、トンネル掘進機のカッターヘッド用軸受や、大型建設機械のターンテーブル用軸受等に好適に使用できるワイヤーレース軸受に関する。
従来、ワイヤーレース軸受としては、特開昭60−69321号公報(特許文献1)に記載されているものがある。このワイヤーレース軸受(以下、単に軸受という)は、外輪と、内輪と、複数の転動体とを備える。上記外輪は、第1外輪と、第2外輪とからなり、第1および第2外輪は、合わせ面で締結されている。また、複数の転動体は、外輪の軌道面と、内輪の軌道面との間に配置されている。
上記外輪は、本体部と、ワイヤーからなるワイヤー部とを有し、そのワイヤー部は、軌道面を含む軌道面の周辺部分を構成している。また、上記内輪も、本体部と、ワイヤーからなるワイヤー部とを有し、そのワイヤー部は、内輪における軌道面を含む軌道面の周辺部分を構成している。この軸受は、外輪の軌道面と、内輪の軌道面とを、本体部とは別体のワイヤーで構成することにより、転動体を挟持することにより、外輪および内輪の大部分を構成する各軌道輪の本体部とは無関係に、所望の硬度、材質からなる軌道面を実現している。
上記従来の軸受に限らず軸受においては、内部隙間の寸法に高精度が求められる。というのは、与圧が大きすぎて、負隙間の程度が大きすぎると、転動体の転動性能が悪くなり、軸受の寿命も短くなるからである。また、逆に、与圧が小さすぎると、外部荷重に対する撓みが多くなって、軸受が、機能を果たさなくなるからである。
ここで、上記従来の軸受では、軌道輪(外輪、内輪)が、軌道面をワイヤーで構成するという特殊な構成を有するから、負隙間の管理が特に難しく、負隙間は、例えば、ワイヤーの高さや、転動体径や、第1および第2外輪の合わせ面の調整研磨で、管理されている。
しかしながら、上記従来の軸受では、負隙間が所望の値になっていなかった場合、再度、ワイヤーの高さ等を調整しなければならないから、負隙間を精度高く設定するのに、大きな工数が必要となり、生産性が悪いという問題がある。
そこで、本発明の課題は、工数をかけずに簡易に内部隙間の調整ができるワイヤーレース軸受を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明のワイヤーレース軸受は、
第1軌道面を有する第1軌道輪と、
上記第1軌道輪の上記第1軌道面上を転動する転動体と
を備え、
上記第1軌道輪は、本体部と、その本体部に対して位置決め可能であると共に、上記第1軌道面を有するワイヤーからなるワイヤー部とを有し、
上記本体部は、その本体部を貫通すると共に、上記ワイヤー部の上記第1軌道面側とは反対側の裏面側に対向する開口を有するねじ穴を有し、
さらに、上記ねじ穴に螺合すると共に、上記裏面側の先端部が上記ワイヤー部の上記裏面側に接触可能である締結部材を備えることを特徴としている。
第1軌道面を有する第1軌道輪と、
上記第1軌道輪の上記第1軌道面上を転動する転動体と
を備え、
上記第1軌道輪は、本体部と、その本体部に対して位置決め可能であると共に、上記第1軌道面を有するワイヤーからなるワイヤー部とを有し、
上記本体部は、その本体部を貫通すると共に、上記ワイヤー部の上記第1軌道面側とは反対側の裏面側に対向する開口を有するねじ穴を有し、
さらに、上記ねじ穴に螺合すると共に、上記裏面側の先端部が上記ワイヤー部の上記裏面側に接触可能である締結部材を備えることを特徴としている。
本発明によれば、本体部を貫通するねじ穴があり、締結部材が、そのねじ穴に螺合すると共に、ワイヤー部の上記裏面側に接触可能であるから、締結部材の締め込み量を調整するだけで、締結部材からワイヤー部に加える力を調整できて、ワイヤー部が転動体を押圧する力を調整できる。したがって、大きな工数が必要となるワイヤーの高さの調整等を一切する必要がなくて、工数をかけずに簡易に内部隙間の調整ができる。
また、一実施形態では、
上記転動体は、第1円筒ころであり、
上記第1軌道面は、上記第1軌道輪の径方向に延在し、
上記ねじ穴は、上記第1軌道輪の軸方向に延在している。
上記転動体は、第1円筒ころであり、
上記第1軌道面は、上記第1軌道輪の径方向に延在し、
上記ねじ穴は、上記第1軌道輪の軸方向に延在している。
上記実施形態によれば、第1軌道面が、上記第1軌道輪の径方向に延在する一方、ねじ穴が、第1軌道輪の軸方向に延在している。したがって、簡易にアキシアル隙間の調整を行うことができる。
また、一実施形態では、
上記第1軌道輪は、上記第1軌道面に上記軸方向に対向すると共に、上記径方向に延在する第2軌道面と、上記軸方向において上記第1軌道面と上記第2軌道面との間に位置すると共に、上記軸方向に延在する第3軌道面とを有し、
さらに、上記第1軌道面に上記第1円筒ころを介して上記軸方向に対向する第1軌道面と、上記第2軌道面に上記軸方向に対向する第2軌道面と、上記第3軌道面に上記径方向に対向する第3軌道面とを有する第2軌道輪と、
上記第1軌道輪の上記第2軌道面と上記第2軌道輪の上記第2軌道面との間に配置された第2円筒ころと、
上記第1軌道輪の上記第3軌道面と上記第2軌道輪の上記第3軌道面との間に配置された第3円筒ころと
を備える。
上記第1軌道輪は、上記第1軌道面に上記軸方向に対向すると共に、上記径方向に延在する第2軌道面と、上記軸方向において上記第1軌道面と上記第2軌道面との間に位置すると共に、上記軸方向に延在する第3軌道面とを有し、
さらに、上記第1軌道面に上記第1円筒ころを介して上記軸方向に対向する第1軌道面と、上記第2軌道面に上記軸方向に対向する第2軌道面と、上記第3軌道面に上記径方向に対向する第3軌道面とを有する第2軌道輪と、
上記第1軌道輪の上記第2軌道面と上記第2軌道輪の上記第2軌道面との間に配置された第2円筒ころと、
上記第1軌道輪の上記第3軌道面と上記第2軌道輪の上記第3軌道面との間に配置された第3円筒ころと
を備える。
この実施形態の構成は、砲座用等の旋回座軸受で好適に採用できる構成である。ここで、従来、砲座用等の旋回座軸受では、スラスト方向の与圧(負隙間)を与えるためのアキシアル隙間の調整に、ワイヤーの高さの調整、転動体の径の調整、外輪合わせ面の削りによる調整等、大きな工数を要する調整が必要不可欠であった。上記実施形態によれば、従来、多数の工数が必要であった構成で、従来の方法と比較して、格段に容易に負隙間の調整ができる。したがって、顕著な作用効果を獲得できる。
本発明によれば、工数をかけずに簡易に内部隙間の調整ができる生産性が高いワイヤーレース軸受を実現できる。
以下、本発明を図示の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態のワイヤーレース軸受(以下、単に軸受という)の軸方向の模式断面図である。
この軸受は、旋回座軸受である。この軸受は、第1軌道輪としての外輪1と、第2軌道輪としての内輪2と、複数の第1円筒ころ5と、複数の第2円筒ころ6と、複数の第3円筒ころ7と、締結部材の一例としてのイモねじ8とを備える。上記外輪1は、複合外輪であり、第1外輪10と、第2外輪11とを有する。図1に示すように、上記第1外輪10の軸方向の一方側の端面55と、第2外輪11の軸方向の他方側の端面56とが当接した状態で、一方側の端面55と、他方側の端面56とをボルト57で締結している。
上記第1外輪10は、アルミニウム等の軽金属からなる第1本体部21と、鋼製のワイヤーからなる第1ワイヤー部22と、鋼製のワイヤーからなる第3ワイヤー部24とを有し、第2外輪11は、アルミニウム等の軽金属からなる第2本体部31と、鋼製のワイヤーからなる第2ワイヤー部23とを有する。上記第1本体部21と、第2本体部31とは、第1軌道輪の本体部を構成している。
上記第1本体部21は、第1環状溝41と、第3環状溝43とを有する一方、第2本体部は、第2環状溝42を有する。図1に示すように、上記第1〜3環状溝41〜43は、断面略半円形の形状を有している。上記第1および第2環状溝41,42は、軸方向に開口する一方、第3環状溝43は、径方向の内方側に開口する。
図1に示すように、第1〜3ワイヤー部22〜24は、断面略半円の形状を有する。上記第1ワイヤー部22は、第1環状溝41に対応する断面形状を有し、第2ワイヤー部23は、第2環状溝42に対応する断面形状を有し、第3ワイヤー部24は、第3環状溝43に対応する断面形状を有する。上記第1ワイヤー部22を、第1環状溝41に略隙間なしの状態で嵌入し、第2ワイヤー部23を、第2環状溝42に略隙間なしの状態で嵌入し、第3ワイヤー部24を、第3環状溝43に略隙間なしの状態で嵌入している。このようにして、各ワイヤー部22〜24を、外輪1の本体部に対して位置決めしている。
一方、上記内輪2は、アルミニウム等の軽金属からなる本体部51と、鋼製のワイヤーからなる第1ワイヤー部52と、鋼製のワイヤーからなる第2ワイヤー部53と、鋼製のワイヤーからなる第3ワイヤー部54とを有する。上記内輪2の本体部51は、第1環状溝61と、第2環状溝62と、第3環状溝63を有する。図1に示すように、上記第1〜3環状溝61〜63は、断面略半円形の形状を有する。上記第1,2環状溝61,62は、軸方向に開口する一方、第3環状溝63は、径方向の外方側に開口している。
図1に示すように、第1〜3ワイヤー部52〜54は、断面略半円の形状を有する。上記第1ワイヤー部52は、第1環状溝61に対応する断面形状を有し、第2ワイヤー部53は、第2環状溝62に対応する断面形状を有し、第3ワイヤー部54は、第3環状溝63に対応する断面形状を有する。
上記第1ワイヤー部52を、第1環状溝61に略隙間がない状態で嵌入し、第2ワイヤー部53を、第2環状溝62に略隙間がない状態で嵌入し、第3ワイヤー部54を、第3環状溝63に略隙間がない状態で嵌入している。
図1に示すように、上記外輪1は、断面略矩形の凹部68を有する一方、内輪2は、断面略矩形の第1凹部64と、断面略矩形の第2凹部65とを有する。上記外輪1の凹部68は、径方向の内方側に開口し、第1凹部64は、軸方向の他方側に開口し、第2凹部65は、軸方向の一方側に開口している。
図1に示すように、上記外輪1の凹部68の底面の中央部は、外輪1の第3ワイヤー部24の円筒面部で構成され、第1凹部64の底面の中央部は、内輪2の第1ワイヤー部52の平面部で構成され、第2凹部65の底面の中央部は、内輪2の第2ワイヤー部53で構成されている。
図1に示すように、上記外輪1の第1ワイヤー部22の平面部は、内輪2の第1ワイヤー部52の平面部に軸方向に対向し、外輪1の第2ワイヤー部23の平面部は、内輪2の第2ワイヤー部53の平面部に軸方向に対向し、外輪1の第3ワイヤー部24の円筒面部は、内輪2の第3ワイヤー部54の円筒面部に径方向に対向している。
図1に示すように、上記第1円筒ころ5は、第1凹部64に収容され、第2円筒ころ6は、第2凹部65に収容され、第3円筒ころ7は、外輪1の凹部68に収容されている。上記第1および第2円筒ころ5,6は、径方向に延在している一方、第3円筒ころ7は、軸方向に延在している。
上記複数の第1円筒ころ5は、保持器71によって保持された状態で、外輪1の第1ワイヤー部22の平面部と内輪2の第1ワイヤー部52の平面部との間に互いに周方向に間隔をおいて位置している。上記外輪1の第1ワイヤー部22の平面部は、外輪1の径方向に延在し、内輪2の第1ワイヤー部52の平面部も、外輪1の径方向に延在している。上記外輪1の第1ワイヤー部22の平面部は、第1軌道輪の第1軌道面を構成し、内輪2の第1ワイヤー部52の平面部は、第2軌道輪の第1軌道面を構成している。
また、上記複数の第2円筒ころ6は、保持器72によって保持された状態で、外輪1の第2ワイヤー部23の平面部と内輪2の第2ワイヤー部53の平面部との間に互いに周方向に間隔をおいて位置している。上記外輪1の第2ワイヤー部23の平面部は、外輪1の径方向に延在し、内輪2の第2ワイヤー部53の平面部も、外輪1の径方向に延在している。上記外輪1の第2ワイヤー部23の平面部は、第1軌道輪の第2軌道面を構成し、内輪2の第2ワイヤー部53の平面部は、第2軌道輪の第2軌道面を構成している。
また、上記複数の第3円筒ころ7は、保持器73によって保持された状態で、外輪1の第3ワイヤー部24の円筒面部と内輪2の第3ワイヤー部54の円筒面部との間に互いに周方向に間隔をおいて位置している。上記第3円筒ころ7は、外輪1の軸方向において、第1円筒ころ5と第2円筒ころ6との間に位置している。上記外輪1の第3ワイヤー部24の円筒面部は、外輪1の軸方向に延在し、内輪2の第3ワイヤー部54の円筒面部も、外輪1の軸方向に延在している。上記外輪1の第3ワイヤー部24の円筒面部は、第1軌道輪の第3軌道面を構成し、内輪2の第3ワイヤー部54の円筒面部は、第2軌道輪の第3軌道面を構成している。全てのワイヤー22,23,24,52,53,54は、略同一の半円の断面形状を有し、全ての円筒ころ5,6,7は、略同一の形状を有している。
上記外輪1は、第1本体部21を軸方向に貫通する複数のねじ穴80を有している。図示しないが、上記複数のねじ穴80は、外輪1の周方向に互いに間隔をおいて位置している。上記各ねじ穴80は、外輪1の第1ワイヤー部22の平面部側とは反対側の裏面側に対向する開口を有している。上記各ねじ穴80の開口は、外輪1の第1ワイヤー部22の断面略半円状の面83の径方向の中央部に対向している。上記外輪1の第1ワイヤー部22の断面略半円状の面83は、第1軌道面を有する第1ワイヤー部22の第1軌道面側とは反対側の裏面を構成している。
また、図1に示すように、上記イモねじ8は、ねじ穴80に螺合している。上記イモねじ8を、ねじ穴80に締め込むことにより、イモねじ8の断面略半円状の面83側の先端部は、その断面略半円状の面83に接触可能になっている。上記イモねじ8の断面略半円状の面83側の先端部は、その断面略半円状の面83の径方向の中央部に接触している。上記イモねじ8の上記先端部は、断面略半円状の面83の径方向の中央部を軸方向の一方側に押圧している。
上記第1実施形態によれば、外輪1の第1本体部21を貫通するねじ穴80が存在し、イモねじ8が、ねじ穴80に螺合すると共に、外輪1の第1ワイヤー部22の軌道面側とは反対側の裏面側に接触可能である。したがって、イモねじ8の締め込み量を調整するだけで、イモねじ8から第1ワイヤー部22に加える力を調整できて、第1ワイヤー部22が第1円筒ころ5を押圧する力を調整できる。したがって、大きな工数が必要となるワイヤー22,23,52,53の高さの調整等を一切する必要がなくて、工数をかけずに簡易に内部隙間の調整ができる。
また、上記第1実施形態によれば、外輪1の第1軌道面を構成する第1ワイヤー部22の平面部が、外輪1の径方向に延在する一方、ねじ穴80が、外輪1の軸方向に延在している。したがって、簡易にアキシアル隙間の調整を行うことができる。
また、従来、旋回座軸受では、スラスト方向の与圧(負隙間)を与えるためのアキシアル隙間の調整に、ワイヤーの高さの調整、転動体の径の調整、外輪合わせ面の削りによる調整等、大きな工数を要する調整が必要不可欠であって、アキシアル隙間の調整に多数の工数が必要であった。上記第1実施形態によれば、旋回座軸受であるにも拘わらず、調整に多数の工数を要することがない。したがって、従来の方法と比較して、格段に容易に負隙間の調整ができて、顕著な作用効果を獲得できる。
尚、上記第1実施形態では、締結部材が、イモねじ8であったが、この発明では、締結部材は、イモねじ以外の締結部材であっても良く、例えば、ボルト等であっても良い。尚、締結部材をイモねじで構成すると、締結部材の全てをねじ穴内に収容でき、スペースを低減できて好ましい。
また、上記第1実施形態では、内外輪1,2の本体部を軽金属で構成する一方、内外輪1,2のワイヤー部22,23,24,52,53,54を鋼材で構成したが、この発明では、軌道輪の本体部は、軽金属に限らず如何なる金属で構成されても良く、ワイヤー部も、如何なる金属で構成されても良い。
また、上記第1実施形態では、外輪1が、複数のねじ穴80を有し、複数のねじ穴80が、外輪1の周方向に互いに間隔をおいて位置していたが、この発明では、第1軌道輪は、一つのみのねじ穴を有しても良い。尚、この発明では、第1軌道輪は、周方向に互いに間隔をおいて位置する複数のねじ穴を有することが好ましく、周方向に互いに間隔をおいて位置する数十箇個のねじ穴を有することが更に好ましい。尚、第1軌道輪が、複数のねじ穴を有する場合、それら複数のねじ穴は、第1軌道輪の周方向に等間隔で配置されても良く、第1軌道輪の周方向に非等間隔で配置されても良い。
また、上記第1実施形態では、外輪1が、複合輪であり、内輪2が、一体型の軌道輪であったが、この発明では、外輪、内輪の両方が、複合輪であっても良く、内輪が、複合輪である一方、外輪が、一体型の軌道輪であっても良い。また、この発明では、外輪および内輪の両方が、一体型の軌道輪であっても良い。
また、上記第1実施形態では、転動体が、円筒ころ5〜7であった。また、上記第1実施形態では、ねじ穴80が外輪1の軸方向に延在しており、イモねじ8を締め込むことにより、アキシアル隙間を調整するようになっていた。しかしながら、この発明では、転動体は、円筒ころに限らず、凸面ころ(球面ころ)や、円錐ころや、玉であっても良い。また、この発明では、ねじ穴は、第1軌道輪の軸方向以外の方向に延在しても良く、第1軌道輪の径方向に延在しても良い。言い換えると、一つの締結部材が調整できる内部隙間は、アキシアル隙間でなくて、ラジアル隙間であっても良い。また、この発明では、二以上の締結部材でアキシアル隙間とラジアル隙間の両方を調整しても良い。または、この発明では、以下の図2で説明するように、ねじ穴は、第1軌道輪の軸方向でもなく、第1軌道輪の径方向でもない方向に延在しても良い。言い換えると、一つの締結部材が調整できる内部隙間は、アキシアル隙間とラジアル隙間との両方であっても良い。
図2は、本発明の第2実施形態のワイヤーレース軸受(以下、単に軸受という)の軸方向の模式断面図である。第2実施形態では、ねじ穴180が延在する方向が、第1実施形態のねじ穴80の延在方向と異なる。第2実施形態では、第1実施形態と同一の作用効果および変形例は、記載を省略する。
この軸受は、第1軌道輪としての外輪101と、第2軌道輪としての内輪102と、複数の第1円筒ころ105と、複数の第2円筒ころ106と、締結部材の一例としての第1イモねじ108と、締結部材の一例としての第2イモねじ109とを備える。
上記外輪1は、複合外輪であり、第1外輪110と、第2外輪111とを有する。図2に示すように、上記第1外輪110の軸方向の一方側の端面155と、第2外輪111の軸方向の他方側の端面156とが当接した状態で、一方側の端面155と、他方側の端面156とを図示しないボルトで締結している。
上記第1外輪110は、アルミニウム等の軽金属からなる第1本体部121と、鋼製のワイヤーからなる第1ワイヤー部122とを有し、第2外輪111は、アルミニウム等の軽金属からなる第2本体部131と、鋼製のワイヤーからなる第2ワイヤー部123とを有する。上記第1本体部121と、第2本体部131とは、第1軌道輪の本体部を構成している。一方、上記内輪2は、アルミニウム等の軽金属からなる本体部151と、鋼製のワイヤーからなるワイヤー部152とを有する。
上記外輪101は、環状凹部160を有し、その環状凹部160は、径方向の内方側に開口している。また、上記内輪102も、環状凹部161を有し、その環状凹部161は、径方向の外方側に開口している。上記環状凹部160と、環状凹部161とで、断面略矩形の環状のスペース199を画定している。
図2に示すように、第1ワイヤー部122および第2ワイヤー部123の夫々は、略同一の断面略半円形の形状を有する。上記第1ワイヤー部122は、外輪101の環状凹部160の軸方向の他方側の角部に配置されている。図2に示すように、上記第1ワイヤー部122の断面略円弧状の部分は、その他方側の角部に係止されている。上記第1ワイヤー部122の断面略円弧状の部分である第1ワイヤー部122の円錐面部191の法線は、外輪101の径方向に対して略45°の角度をなしている。
また、上記第2ワイヤー部123は、外輪101の環状凹部160の軸方向の一方側の角部に配置されている。図2に示すように、上記第2ワイヤー部123の断面略円弧状の部分は、その一方側の角部に係止されている。上記第2ワイヤー部123の断面略円弧状の部分である第2ワイヤー部123の円錐面部192の法線は、外輪101の径方向に対して略45°の角度をなしている。上記第1ワイヤー部122の円錐面部191の法線と、第2ワイヤー部123の円錐面部192の法線とは、略90°の角度をなしている。
上記内輪102の環状凹部161は、断面略半円形の環状溝175を有している。上記環状溝175は、環状凹部161の底面の中央部に位置している。上記環状溝175は、径方向の外方側に開口している。図2に示すように、上記内輪102のワイヤー部152は、断面略円形の形状を有している。上記内輪102のワイヤー部152の断面形状に現れる円の直径は、環状溝175の断面形状に現れる半円の直径と略一致している。
上記内輪102のワイヤー部152の上記直径は、第1ワイヤー部122の断面に現れる半円の直径よりも大きくなっている。図2に示すように、内輪102のワイヤー部152の断面形状に現れる円の表面には、二箇所の直線部が存在している。言い換えると、上記内輪102のワイヤー部152は、第1円錐面部193と、第2円錐面部194とを有する。
図2に示すように、上記第1ワイヤー部122の円錐面部の法線と、第1円錐面部193の法線とは、略一致し、第2ワイヤー部123の円錐面部の法線と、第2円錐面部194の法線とは、略一致している。
上記複数の第1円筒ころ105と、複数の第2円筒ころ106とは、断面略矩形の環状のスペース199内に存在している。上記複数の第1円筒ころ105は、保持器184によって保持された状態で、外輪101の第1ワイヤー部122の円錐面部191と内輪102のワイヤー部152の第1円錐面部193との間に互いに周方向に間隔をおいて位置している。また、上記複数の第2円筒ころ106は、保持器185によって保持された状態で、外輪101の第2ワイヤー部123の円錐面部192と内輪102のワイヤー部152の第2円錐面部194との間に互いに周方向に間隔をおいて位置している。
上記外輪101の第1ワイヤー部122の円錐面部191は、第1軌道輪の第1軌道面を構成し、外輪101の第2ワイヤー部123の円錐面部192は、第1軌道輪の第2軌道面を構成している。また、内輪102のワイヤー部152の第1円錐面部193は、第2軌道輪の第1軌道面を構成し、内輪102のワイヤー部152の第2円錐面部194は、第2軌道輪の第2軌道面を構成している。
上記外輪101は、複数のねじ穴180を有し、各ねじ穴180は、第1本体部121を外輪101の径方向に略45°傾斜する方向に貫通している。上記複数のねじ穴180は、外輪101の周方向に互いに間隔をおいて位置している。上記各ねじ穴180は、外輪101の第1ワイヤー部122の円錐面部191側とは反対側の裏面側に対向する開口を有している。上記各ねじ穴180の開口は、外輪101の第1ワイヤー部122の断面半円状の部分144の中央部に、径方向に略45°傾斜する方向に対向している。上記第1ワイヤー部122の断面半円状の部分144は、第1軌道面を有する第1ワイヤー部122の第1軌道面側とは反対側の裏面を構成している。
図2に示すように、上記第1イモねじ108は、ねじ穴180に螺合している。上記第1イモねじ108を、ねじ穴180に締め込むことにより、第1イモねじ108の断面半円状の部分144側の先端部は、断面半円状の部分144に接触可能になっている。上記第1イモねじ108の断面半円状の部分144側の先端部は、断面半円状の部分144の中央部に接触している。上記第1イモねじ108の上記先端部は、断面半円状の部分144の中央部を、径方向に略45°傾斜する方向に押圧している。
また、同様に、上記外輪101は、複数のねじ穴181を有し、各ねじ穴181は、第2本体部131を外輪101の径方向に略45°傾斜する方向に貫通している。上記複数のねじ穴181は、外輪101の周方向に互いに間隔をおいて位置している。上記各ねじ穴181は、外輪101の第2ワイヤー部123の円錐面部192側とは反対側の裏面側に対向する開口を有している。上記各ねじ穴181の開口は、外輪101の第2ワイヤー部123の断面半円状の部分145の中央部に、径方向に略45°傾斜する方向に対向している。上記第2ワイヤー部123の断面半円状の部分145は、第2軌道面を有する第2ワイヤー部123の第2軌道面側とは反対側の裏面を構成している。
図2に示すように、上記第2イモねじ109は、ねじ穴181に螺合している。上記第2イモねじ109を、ねじ穴181に締め込むことにより、第2イモねじ109の断面半円状の部分145側の先端部は、断面半円状の部分145に接触可能になっている。上記第2イモねじ109の断面半円状の部分145側の先端部は、断面半円状の部分145の中央部に接触している。上記第2イモねじ109の上記先端部は、断面半円状の部分145の中央部を、径方向に略45°傾斜する方向に押圧している。尚、第2実施形態では、内部隙間の調整においては、第1イモねじ108の締め込み量と、第2イモねじ109の締め込み量とが、略同一であれば好ましいが、そうでなくても良い。
上記第2実施形態によれば、ねじ穴180,181が、径方向に略45°傾斜する方向に延在しているから、アキシアル隙間を調整できるのみならずラジアル隙間も調整できる。
尚、上記第2実施形態では、ねじ穴180,181が、外輪101の径方向に略45°傾いた方向に延在していた。しかしながら、この発明では、ねじ穴は、第1軌道輪の径方向に略45°以外の如何なる角度傾いた方向に延在しても良い。
また、上記第1,2実施形態では、軌道面が、軸方向の断面において直線形状を有し、転動体が、円筒ころであったが、この発明では、軌道面は、軸方向の断面において直線形状を有さなくても良く、転動体は、円筒ころでなくても良い。
図3は、本発明の第3実施形態のワイヤーレース軸受(以下、単に軸受という)の軸方向の模式断面図である。第3実施形態は、転動体が、玉205であり、軌道面が、軸方向の断面において円弧状である点が、第1および第2実施形態と異なる。第3実施形態では、第1、2実施形態と同一の作用効果および変形例は、記載を省略する。
この軸受は、外輪201と、第1軌道輪としての内輪202と、複数の玉205と、締結部材の一例としての第1イモねじ208と、締結部材の一例としての第2イモねじ209とを備える。
上記内輪202は、複合内輪であり、第1内輪210と、第2内輪211とを有する。図3に示すように、上記第1内輪210の軸方向の一方側の端面255と、第2内輪211の軸方向の他方側の端面256とが軸方向に対向している状態で、一方側の端面255と、他方側の端面256とを図示しないボルトで締結している。
上記第1内輪210は、アルミニウム等の軽金属からなる第1本体部261と、鋼製のワイヤーからなる第1ワイヤー部262とを有し、第2内輪211は、アルミニウム等の軽金属からなる第2本体部263と、鋼製のワイヤーからなる第2ワイヤー部264とを有する。上記第1本体部261と、第2本体部263とは、第1軌道輪の本体部を構成している。一方、上記外輪201は、アルミニウム等の軽金属からなる本体部220と、鋼製のワイヤーからなる第1ワイヤー部221と、鋼製のワイヤーからなる第2ワイヤー部221を有する。
上記内輪202は、環状凹部299を有し、その環状凹部299は、径方向の外方側に開口している。また、上記外輪201も、環状凹部298を有し、その環状凹部298は、径方向の内方側に開口している。上記環状凹部299と、環状凹部298とで、断面略正方形の環状のスペース294を画定している。
全てのワイヤー部221,222,262,264は、略同一の断面形状を有する。図3に示すように、各ワイヤー部221,222,262,264は、軸方向の断面において、円の一部を、その円の中心の方に突出する円弧とする形状を有する。上記内輪202の第1ワイヤー部262は、内輪202の環状凹部299の軸方向の他方側の角部242に配置され、内輪202の第2ワイヤー部264は、内輪202の環状凹部299の軸方向の一方側の角部243に配置されている。また、上記外輪201の第1ワイヤー部221は、外輪201の環状凹部298の軸方向の他方側の角部240に配置され、外輪201の第2ワイヤー部222は、外輪201の環状凹部298の軸方向の一方側の角部241に配置されている。
図3に示すように、軸方向の断面において、各ワイヤー部221,222,262,264の角部240〜243側とは反対側の円弧部284〜287の垂直二等分線は、断面略正方形の環状のスペース294の中心を通過するようになっている。軸方向の断面において、各ワイヤー部221,222,262,264において、上記円弧部284〜287を構成する面の法線は、外輪201の径方向に略45°の角度をなしている。また、軸方向の断面において、四つのワイヤー部221,222,262,264が有する四つの上記円弧部284〜287は、同一の円上に位置している。図3に示すように、軸方向の断面において、上記四つの円弧部284〜287は、玉205の表面に隙間なく当接している。
図3に示すように、この軸受は、断面略矩形の環状の第1内部スペース258と、断面略矩形の環状の第2内部スペース259とを有する。上記第1内部スペース258は、断面略正方形の環状のスペース294から軸方向の他方側に延在し、第2内部スペース259は、断面略正方形の環状のスペース294から軸方向の一方側に延在している。
この軸受は、保持器270を備え、その保持器270は、第1環状部271と、第2環状部272とを有する。上記第1環状部271は、第1内部スペース258に収容され、第2環状部272は、第2内部スペース259に収容されている。上記複数の玉205は、保持器270によって保持された状態で、各ワイヤー部221,222,262,264の上記円弧部284〜287で転動を制限される環状のスペースに、互いに周方向に間隔をおいて位置している。
上記内輪202の第1ワイヤー部262の玉205に当接する上記円弧部286と、内輪202の第2ワイヤー部264の玉205に当接する上記円弧部287とは、内輪202の軌道面を構成している。また、上記外輪201の第1ワイヤー部221の玉205に当接する上記円弧部284と、外輪201の第2ワイヤー部222の玉205に当接する上記円弧部285とは、外輪201の軌道面を構成している。
上記内輪202は、複数のねじ穴281を有し、各ねじ穴281は、第2本体部263を内輪202の径方向に略45°傾斜する方向に貫通している。上記複数のねじ穴281は、内輪202の周方向に互いに間隔をおいて位置している。上記各ねじ穴281は、内輪202の第2ワイヤー部264の上記円弧部287側とは反対側の裏面側に対向する開口を有している。上記各ねじ穴281の開口は、内輪202の第2ワイヤー部264の上記円弧部287側とは反対側の裏面296に、径方向に略45°傾斜する方向に対向している。
図3に示すように、上記第2イモねじ209は、ねじ穴281に螺合している。上記第2イモねじ209を、ねじ穴281に締め込むことにより、第2イモねじ209の先端部は、第2ワイヤー部264の裏面296に接触可能になっている。第2イモねじ209の先端部は、第2ワイヤー部264の裏面296に接触している。上記第2イモねじ209の先端部は、第2ワイヤー部264の裏面296を、径方向に略45°傾斜する方向に押圧している。
また、同様に、上記外輪201は、複数のねじ穴280を有し、各ねじ穴280は、本体部220を外輪201の径方向に略45°傾斜する方向に貫通している。上記複数のねじ穴280は、外輪201の周方向に互いに間隔をおいて位置している。上記各ねじ穴280は、外輪201の第2ワイヤー部222の上記円弧部285側とは反対側の裏面側に対向する開口を有している。上記各ねじ穴280の開口は、外輪201の第2ワイヤー部222の上記円弧部285側とは反対側の裏面297に径方向に略45°傾斜する方向に対向している。
図3に示すように、上記第1イモねじ208は、ねじ穴280に螺合している。上記第1イモねじ208を、ねじ穴280に締め込むことにより、第1イモねじ208の先端部は、外輪201の第2ワイヤー部222の裏面297に接触可能になっている。上記第1イモねじ208の先端部は、外輪201の第2ワイヤー部222の裏面297に接触している。上記第1イモねじ208の先端部は、外輪201の第2ワイヤー部222の裏面297を、径方向に略45°傾斜する方向に押圧している。尚、第3実施形態では、内部隙間の調整においては、第1イモねじ208の締め込み量と、第2イモねじ209の締め込み量とが、略同一であれば好ましいが、そうでなくても良い。
上記第3実施形態によれば、ワイやレース玉軸受において、アキシアル隙間とラジアル隙間とを工数をかけずに簡易に調整できる。
尚、この発明では、第1軌道輪は、外輪であっても良く、内輪であっても良く、中間輪であっても良いことは言うまでもない。また、この発明では、負隙間は、数μmから数十μmで管理可能であるが、この発明で、管理できる負隙間は、その範囲の負隙間に限らない。また、この発明のワイヤーレース軸受は、旋回座軸受であっても良く、旋回座軸受以外の軸受であっても良い。また、この発明のワイヤーレース軸受が、如何なる産業機械や建設機械に搭載されても良いことは言うまでもない。また、上記実施形態および変形例で説明した構成のうちの二以上の構成を組み合わせて新たな実施形態を構築できることは、勿論である。
1,101,201 外輪
2,102,202 内輪
5,105 第1円筒ころ
6,106 第2円筒ころ
7 第3円筒ころ
8 イモねじ
10,110 第1外輪
11,111 第2外輪
21,121 外輪の第1本体部
22,122,221 外輪の第1ワイヤー部
23,123,222 外輪の第2ワイヤー部
24 外輪の第3ワイヤー部
31,131 外輪の第2本体部
51,151 内輪の本体部
52 内輪の第1ワイヤー部
53 内輪の第2ワイヤー部
54 内輪の第3ワイヤー部
80,180,181,280,281 ねじ穴
83 第1ワイヤー部の断面略半円状の面
108,208 第1イモねじ
109,209 第2イモねじ
144 外輪の第1ワイヤー部の断面半円状の部分
145 外輪の第2ワイヤー部の断面半円状の部分
152 内輪のワイヤー部
191 外輪の第1ワイヤー部の円錐面部
192 外輪の第1ワイヤー部の円錐面部
193 内輪のワイヤー部の第1円錐面部
194 内輪のワイヤー部の第2円錐面部
205 玉
210 第1内輪
211 第2内輪
220 外輪の本体部
261 内輪の第1本体部
262 内輪の第1ワイヤー部
263 内輪の第2本体部
264 内輪の第2ワイヤー部
284 外輪の第1ワイヤー部の円弧部
285 外輪の第2ワイヤー部の円弧部
286 内輪の第1ワイヤー部の円弧部
287 内輪の第2ワイヤー部の円弧部
296 内輪の第2ワイヤー部の円弧部側とは反対側の裏面
297 外輪の第2ワイヤー部の円弧部側とは反対側の裏面
2,102,202 内輪
5,105 第1円筒ころ
6,106 第2円筒ころ
7 第3円筒ころ
8 イモねじ
10,110 第1外輪
11,111 第2外輪
21,121 外輪の第1本体部
22,122,221 外輪の第1ワイヤー部
23,123,222 外輪の第2ワイヤー部
24 外輪の第3ワイヤー部
31,131 外輪の第2本体部
51,151 内輪の本体部
52 内輪の第1ワイヤー部
53 内輪の第2ワイヤー部
54 内輪の第3ワイヤー部
80,180,181,280,281 ねじ穴
83 第1ワイヤー部の断面略半円状の面
108,208 第1イモねじ
109,209 第2イモねじ
144 外輪の第1ワイヤー部の断面半円状の部分
145 外輪の第2ワイヤー部の断面半円状の部分
152 内輪のワイヤー部
191 外輪の第1ワイヤー部の円錐面部
192 外輪の第1ワイヤー部の円錐面部
193 内輪のワイヤー部の第1円錐面部
194 内輪のワイヤー部の第2円錐面部
205 玉
210 第1内輪
211 第2内輪
220 外輪の本体部
261 内輪の第1本体部
262 内輪の第1ワイヤー部
263 内輪の第2本体部
264 内輪の第2ワイヤー部
284 外輪の第1ワイヤー部の円弧部
285 外輪の第2ワイヤー部の円弧部
286 内輪の第1ワイヤー部の円弧部
287 内輪の第2ワイヤー部の円弧部
296 内輪の第2ワイヤー部の円弧部側とは反対側の裏面
297 外輪の第2ワイヤー部の円弧部側とは反対側の裏面
Claims (3)
- 第1軌道面を有する第1軌道輪と、
上記第1軌道輪の上記第1軌道面上を転動する転動体と
を備え、
上記第1軌道輪は、本体部と、その本体部に対して位置決め可能であると共に、上記第1軌道面を有するワイヤーからなるワイヤー部とを有し、
上記本体部は、その本体部を貫通すると共に、上記ワイヤー部の上記第1軌道面側とは反対側の裏面側に対向する開口を有するねじ穴を有し、
さらに、上記ねじ穴に螺合すると共に、上記裏面側の先端部が上記ワイヤー部の上記裏面側に接触可能である締結部材を備えることを特徴とするワイヤーレース軸受。 - 請求項1に記載のワイヤーレース軸受において、
上記転動体は、第1円筒ころであり、
上記第1軌道面は、上記第1軌道輪の径方向に延在し、
上記ねじ穴は、上記第1軌道輪の軸方向に延在していることを特徴とするワイヤーレース軸受。 - 請求項2に記載のワイヤーレース軸受において、
上記第1軌道輪は、上記第1軌道面に上記軸方向に対向すると共に、上記径方向に延在する第2軌道面と、上記軸方向において上記第1軌道面と上記第2軌道面との間に位置すると共に、上記軸方向に延在する第3軌道面とを有し、
さらに、上記第1軌道面に上記第1円筒ころを介して上記軸方向に対向する第1軌道面と、上記第2軌道面に上記軸方向に対向する第2軌道面と、上記第3軌道面に上記径方向に対向する第3軌道面とを有する第2軌道輪と、
上記第1軌道輪の上記第2軌道面と上記第2軌道輪の上記第2軌道面との間に配置された第2円筒ころと、
上記第1軌道輪の上記第3軌道面と上記第2軌道輪の上記第3軌道面との間に配置された第3円筒ころと
を備えることを特徴とするワイヤーレース軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014005187A JP2015132360A (ja) | 2014-01-15 | 2014-01-15 | ワイヤーレース軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014005187A JP2015132360A (ja) | 2014-01-15 | 2014-01-15 | ワイヤーレース軸受 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015132360A true JP2015132360A (ja) | 2015-07-23 |
Family
ID=53899706
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2014005187A Pending JP2015132360A (ja) | 2014-01-15 | 2014-01-15 | ワイヤーレース軸受 |
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Country | Link |
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-
2014
- 2014-01-15 JP JP2014005187A patent/JP2015132360A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |