JP2015110974A - 複列ころ軸受 - Google Patents

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良 大西
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Abstract

【課題】軸のテーパ面部に外嵌する複列ころ軸受において、各ころ列でラジアル隙間を等しくする。【解決手段】複列ころ軸受1は、外輪3と、外周面に複列の内軌道面11,21を有すると共に内周面が主軸9のテーパ面部9aに外嵌するテーパ面40からなる内輪2と、これら外輪3と内輪2との間に介在する複列のころ4,5とを備えている。内輪2は列毎に分割されている分割内輪10,20を有しており、一方の分割内輪20の軸方向側面は、この分割内輪20側と他方の分割内輪10側とでラジアル隙間を均一化するために、研磨又は研削により一方の分割内輪20を軸方向に短くさせる加工面Mである。【選択図】 図2

Description

本発明は、複列ころ軸受に関する。
例えば工作機械において、主軸を回転可能に支持する軸受部には、高い加工精度を維持するために高い剛性が必要とされており、このために複列ころ軸受が用いられている(例えば、特許文献1の図3参照)。
図7に示すように、複列ころ軸受99は、内輪91、外輪92、及びこれら内輪91と外輪92との間に複列状態で配置された複数のころ93,94を備えている。内輪91の外周面には、第1の内軌道面95及び第2の内軌道面96が形成されている。第1の内軌道面95は、一方のころ列に含まれるころ93が転動し、第2の内軌道面96は、他方のころ列に含まれるころ94が転動する。そして、この内輪91の内周面は、主軸90のテーパ面部90aに嵌合するテーパ面97とされている。
この複列ころ軸受99は、軸方向に移動不能な状態で主軸90に外嵌している第1間座89と、軸方向に移動可能な状態で主軸90に外嵌している第2間座88との間に配置されている。そして、主軸90に設けられているねじ部90bにナット87を締め付けることで、第2間座88を介して複列ころ軸受99を第1間座89側へ軸方向に押し込み、テーパ面部90aによって内輪91を拡径させ、複列ころ軸受99の各ころ列に所定のラジアル隙間を設けている。
特開2012−102796号公報
前記のような主軸90に対する複列ころ軸受99の取り付け構造によれば、内輪91は、主軸90のテーパ面部90aに締め代を有して(締まり嵌め状態で)外嵌するが、この内輪91のテーパ面97(内周面)のテーパ角と、主軸90のテーパ面部90aのテーパ角とが一致しない場合、一方のころ列側と他方のころ列側とで内輪91の拡径量に差が生じ、ラジアル隙間が一方と他方とで相違する。例えば、主軸90のテーパ面部90aのテーパ角が、内輪91のテーパ面97のテーパ角よりも大きい場合、図7の右側のころ列のころ94が転動する内軌道面96の拡径量が、左側のころ列のころ93が転動する内軌道面95の拡径量よりも小さくなり、ラジアル隙間は、右側で大きくなり、左側で小さくなる。
ここで、複列ころ軸受99は、主軸90を回転自在に支持する際のラジアル荷重を一方のころ列側と他方のころ列側とで分担して受けるが、一方のころ列側と他方のころ列側とでラジアル隙間が大きく異なると、前記分担に偏りが生じ好ましくない。
また、例えば、複列ころ軸受99の潤滑がオイルエアによって行われる場合、複列ころ軸受99に対してノズルからオイルエアを噴射させる。この場合、回転するころがノズルの噴射口を横切るため風切り音が発生するが、一方のころ列側と他方のころ列側とでラジアル隙間が異なっていると両ころ列に回転数(回転速度)の差が生じ、それぞれの風切り音により不快なうなり音が発生するという問題がある。
そこで、本発明は、各ころ列でラジアル隙間を等しくすることが可能となる複列ころ軸受を提供することを目的とする。
(1)本発明の複列ころ軸受は、内周面に複列の外軌道面を有する外輪と、外周面に複列の内軌道面を有すると共に内周面が軸のテーパ面部に外嵌するテーパ面からなる内輪と、前記外輪と前記内輪との間に介在し前記外軌道面及び前記内軌道面を転動する複列のころと、を備え、前記内輪は列毎に分割されている分割内輪を有し、前記分割内輪のうちの少なくとも一方の分割内輪の軸方向側面は、当該一方の分割内輪側と他方の前記分割内輪側とでラジアル隙間を均一化するために、研磨又は研削により当該少なくとも一方の分割内輪を軸方向に短くさせる加工面であることを特徴とする。
本発明によれば、分割内輪のうちの少なくとも一方の分割内輪の軸方向側面は、加工面であり、この加工面に対して研磨又は研削することでその少なくとも一方の分割内輪を軸方向に短くさせる。これにより、軸のテーパ面部に対する分割内輪の軸方向位置を変更することができ、このテーパ面部による一方の分割内輪(内軌道面)における拡径量と他方の分割内輪(内軌道面)における拡径量との関係が調整され、一方の分割内輪側と他方の分割内輪側とでラジアル隙間を均一化することができる。
(2)また、前記内輪は、第1分割内輪と、この第1分割内輪よりも内径が小さい第2分割内輪とを有し、前記加工面には、前記第1分割内輪と前記第2分割内輪との合わせ面のいずれか一方の面が含まれるのが好ましい。
軸のテーパ面部のテーパ角が、内輪の内周面のテーパ角よりも大きい場合、第2分割内輪側の方が第1分割内輪側よりもラジアル隙間が大きくなるが、この場合であっても、第1分割内輪と第2分割内輪との合わせ面のいずれか一方の面が、加工面に含まれることにより、軸のテーパ面部に対する第2分割内輪の軸方向位置が第1分割内輪側へ変更され、第2分割内輪側のラジアル隙間を小さくすることが可能となり、第1分割内輪側と第2分割内輪側とでラジアル隙間を均一化することができる。
(3)また、前記内輪は、第1分割内輪と、この第1分割内輪よりも内径が小さい第2分割内輪とを有し、前記加工面には、前記第1分割内輪の軸方向についての両側面のうち、前記第2分割内輪との合わせ面と反対の外側側面が含まれるのが好ましい。
軸のテーパ面部のテーパ角が、内輪の内周面のテーパ角よりも小さい場合、第1分割内輪側の方が第2分割内輪側よりもラジアル隙間が大きくなるが、この場合であっても、第1分割内輪の前記外側側面が、加工面に含まれることにより、軸のテーパ面部に対する第1分割内輪の軸方向位置が変更され、第1分割内輪側のラジアル隙間を小さくすることが可能となり、第1分割内輪側と第2分割内輪側とでラジアル隙間を均一化することができる。
または、前記(2)のように、軸のテーパ面部のテーパ角が、内輪の内周面のテーパ角よりも大きく、第1分割内輪と第2分割内輪との合わせ面のいずれか一方の面が、加工面とされ、その面が加工された場合において、再調整が必要であると、前記(3)のように、第1分割内輪の外側側面を加工面とすればよい。
(4)また、前記内輪は、第1分割内輪と、この第1分割内輪よりも内径が小さい第2分割内輪とを有し、前記第1分割内輪と前記第2分割内輪とのうちのいずれか一方は、一方のころ列に含まれるころの端面と他方のころ列に含まれるころの端面とがそれぞれ摺接可能である摺接面部を軸方向両側に有する円環状の鍔輪を備え、前記加工面には、前記鍔輪の環状側面及びこの環状側面との合わせ面の一方又は双方が含まれるのが好ましい。
軸のテーパ面部のテーパ角が、内輪の内周面のテーパ角よりも大きい場合、第2分割内輪側の方が第1分割内輪側よりもラジアル隙間が大きくなるが、この場合であっても、鍔輪の環状側面又はこの環状側面との合わせ面の一方又は双方が、加工面に含まれることにより、軸のテーパ面部に対する第2分割内輪の軸方向位置が第1分割内輪側へ変更され、第2分割内輪側のラジアル隙間を小さくすることが可能となり、第1分割内輪側と第2分割内輪側とでラジアル隙間を均一化することができる。
本発明によれば、分割内輪のうちの少なくとも一方の分割内輪の軸方向側面が、加工面であり、この加工面に対して研磨又は研削することで、軸のテーパ面部による一方の分割内輪(内軌道面)における拡径量と他方の分割内輪(内軌道面)における拡径量との関係が調整され、一方の分割内輪側と他方の分割内輪側とでラジアル隙間を均一化することができる。この結果、軸を支持する際のラジアル荷重を一方のころ列側と他方のころ列側とで均等に分担して受けることが可能となり、また、ころ列の回転数を各列で等しくすることが可能となる。
本発明の複列ころ軸受、及びその周囲の縦断面図である。 複列ころ軸受の縦断面図である。 加工面(その1)による機能を説明する模式図であり、(A)は加工前の状態、(B)は加工後の状態を示している。 加工面(その2)による機能を説明する模式図であり、(A)は加工前の状態、(B)は加工後の状態を示している。 他の形態を示す複列ころ軸受の縦断面図である。 加工面による機能を説明する模式図であり、(A)は加工前の状態、(B)は加工後の状態を示している。 従来の複列ころ軸受、及びその周囲の縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の複列ころ軸受1、及びその周囲の縦断面図である。この複列ころ軸受1は、例えば、汎用旋盤、CNC旋盤、マシニングセンタ、フライス盤等の工作機械の主軸9を支持する軸受として使用され、高速回転する主軸9を高い剛性で支持することが可能である。
本実施形態の複列ころ軸受1は、内輪2と、外輪3と、これら内輪2と外輪3との間に介在している複数のころ4,5とを備えている。外輪3は、工作機械の軸受ハウジング8の内周面に取り付けられており、内輪2に主軸9が挿入されており、複列ころ軸受1は、軸受ハウジング8に対して主軸9を回転自在に支持している。そして、この複列ころ軸受1はオイルエア潤滑される。すなわち、複列ころ軸受1の軸方向隣りにノズル50が設けられており、このノズル50から内輪2と外輪3との間に形成されている環状空間に向かってオイルエアが噴射される。
図2は、複列ころ軸受1の縦断面図である。図2において左側に配置されている複数のころ4によって一つのころ列が構成され、右側に配置されている複数のころ5によって別の一つのころ列が構成されている。複列ころ軸受1は、一方のころ列に含まれるころ4を周方向等間隔で保持する保持器6と、他方のころ列に含まれるころ5を周方向等間隔で保持する保持器7とを備えている。保持器6,7は、櫛型であり、複列ころ軸受1への取り付け方向が異なるが、同じものである。これら保持器6,7は、軸方向に並べて複列ころ軸受1に組み込まれており、相互が対向する環状の背面同士が接触可能となっている。保持器6,7それぞれは独立して各ころ列と共に回転することができる。
このように、ころ4,5は、複列状態(二列状態)で配置されており、保持器6,7それぞれは、列毎に独立してこれらころ4,5を保持している。ころ4,5それぞれの外周面は円筒形であり、この複列ころ軸受1は複列円筒ころ軸受である。
本実施形態の内輪2は各ころ列に対応するように分割されている分割内輪10,20を有している。第1分割内輪10は、ころ4が転動する内軌道面11を外周面に有している円筒状の本体部14と、この本体部14の軸方向両側から径方向外側に突出している円環状の鍔部12,13とを有している。第2分割内輪20は、ころ5が転動する内軌道面21を外周面に有している円筒状の本体部24と、この本体部24の軸方向両側から径方向外側に突出している円環状の鍔部22,23とを有している。本体部14と鍔部12,13とは一体であり、本体部24と鍔部22,23とは一体である。
内輪2の内周面はテーパ面40からなる。本実施形態の内輪2は第1分割内輪10と第2分割内輪20とからなる。そこで、第1分割内輪10の内周面がテーパ面19からなり、また、第2分割内輪20の内周面もテーパ面29からなり、両テーパ面19,29は、同じテーパ角度を有しており(かつ後述する調整処理を行う前の状態では)、これらテーパ面19,29により、段差の無い単一のテーパ面が構成される。このようなテーパ面40を内輪2が有していることから、この内輪2は、内径が大きい第1分割内輪10と、この第1分割内輪10よりも内径が小さい第2分割内輪20とを有する構成となる。
そして、内輪2は、主軸9のテーパ面部9a(図1参照)に締め代を有して(締まり嵌めの状態で)外嵌する。特に本実施形態では、複列ころ軸受1は、軸方向に移動不能の状態で主軸9に外嵌している第1間座41と、軸方向に移動可能の状態で主軸9に外嵌している第2間座42との間に配置されている。そして、主軸9に設けられているねじ部9bにナット43を締め付けることで、第2間座42を介して複列ころ軸受1を第1間座41側へ軸方向に押し込み、内輪2をテーパ面部9aによって拡径させている。つまり、内輪2は拡径方向に弾性変形する。このように内輪2を拡径させることで、内軌道面11,21(図2参照)の直径が拡大し、複列ころ軸受1の各ころ列に所定のラジアル隙間を設けることができる。
図2に示すように、外輪3は、単一の円筒状部材からなり、その内周面に外軌道面31,32が形成されている。外輪3の内周面は、軸方向全長にわたって直線状である円筒面からなり、第1分割内輪10の内軌道面11に対向する領域が外輪3の第1外軌道面31となり、第2分割内輪20の内軌道面21に対向する領域が外輪3の第2外軌道面32となる。
以上より、本実施形態の複列ころ軸受1は、内周面に複列の外軌道面31,32を有する外輪3と、外周面に複列の内軌道面11,21を有すると共に内周面が主軸9のテーパ面部9aに外嵌するテーパ面40からなる内輪2と、これら外輪3と内輪2との間に介在している複列のころ4,5とを備えている。そして、内輪2はころ列毎に分割されている第1分割内輪10と第2分割内輪20とを有している。
前記のとおり、内周面がテーパ面40である内輪2を、主軸9のテーパ面部9aに外嵌させることで、第1分割内輪10側のころ列に所定のラジアル隙間を設けることができ、また、第2分割内輪20側のころ列に所定のラジアル隙間を設けることができる。
両者のラジアル隙間を同時に小さくするためには、第1間座41(図1参照)の軸方向側面を研磨や研削すればよい。すなわち、第1間座41の軸方向側面を研磨や研削することで第1間座41の軸方向長さを短くすることができ、これにより、図1において、第1分割内輪10及び第2分割内輪20を、テーパ面部9aの直径が大きくなる側(図1では左側)へ僅かに移動させることができ、この結果、テーパ面部9aにより第1分割内輪10と第2分割内輪20とを弾性的に拡径させ、これにより内軌道面11,21の直径が拡大し、両者のラジアル隙間を同時に小さくすることが可能となる。なお、この第1間座41の側面に対する研磨(研削)は、複列ころ軸受1を主軸9に組み付ける工場において行われる。研磨としては、例えばハンドラップ加工が採用される。
ここで、内輪2のテーパ面40のテーパ角と、主軸9のテーパ面部9aのテーパ角とは、同じ値(例えば1/12)に設計されているが、実際では、テーパ面部9aのテーパ角がテーパ面40のテーパ角よりも大きくなったり、反対に小さくなったりする場合がある。なお、内輪2と主軸9とは同心状に配置され、テーパ面40のテーパ角は、内輪2の中心線に対する傾斜角度αであり(図3(A)参照)、テーパ面部9aのテーパ角は、主軸9の中心線に対する傾斜角度βである。
〔第1の形態(その1)〕
図3(A)に示すように、主軸9テーパ面部9aのテーパ角βが、内輪2のテーパ面40のテーパ角αよりも大きい場合(β>α)、テーパ面部9aに対する第2分割内輪20の締め代K2−1が第1分割内輪10の締め代K1−1よりも小さくなる(K2−1<K1−1)。このため、第2分割内輪20の内軌道面21の拡径量が第1分割内輪10の内軌道面11の拡径量よりも小さくなり、第2分割内輪20側の方が第1分割内輪10側よりもラジアル隙間が大きくなってしまう。
この場合、複列ころ軸受1(図2参照)は、主軸9を支持する際のラジアル荷重を第1分割内輪10側のころ列と第2分割内輪20側のころ列とで分担して受けるが、第2分割内輪20側の方が第1分割内輪10側よりもラジアル隙間が極端に大きくなってしまうと、前記分担に偏りが生じ好ましくない。
また、前記のとおり、複列ころ軸受1の潤滑がオイルエアによって行われることから、複列ころ軸受1に対してノズル50(図1参照)からオイルエアを噴射させる。この場合、回転するころ4,5がそれぞれノズル50の噴射口を横切るため風切り音が発生するが、第2分割内輪20側の方が第1分割内輪10側よりもラジアル隙間が極端に大きくなっていると、ころ4の列ところ5の列とに回転数(公転周期)の差が生じ、それぞれで発生する風切り音により不快なうなり音が発生するおそれがある。
そこで、第1分割内輪10と第2分割内輪20との合わせ面のいずれか一方の面を、研磨又は研削を行う加工面とする。第1分割内輪10の側面15と、第2分割内輪20の側面25とを、両者が接触する合わせ面としているが、図3(B)に示すように、本実施形態では、第2分割内輪20の側面25を研磨又は研削を行う加工面Mとしている。なお、この側面25は、予め研削された1次加工面であるが、この1次加工面に対して前記研磨又は研削による再加工が行われ、加工面Mは二次加工面となる。
このように側面25を研磨又は研削することにより、第2分割内輪20の軸方向寸法L2−2(図3(B)参照)は、研磨又は研削前の軸方向寸法L2−1(図3(A)参照)と比較すると、僅かであるが小さくなる(L2−2<L2−1)。第2分割内輪20が軸方向に短くなると、主軸9のテーパ面部9aに対する第2分割内輪20の軸方向位置が第1分割内輪10側(テーパ面部9aの直径が大きくなる側)へ変更され(図3のΔY参照)、テーパ面部9aによる第2分割内輪20の締め代K2−2を研磨又は研削前よりも大きくして第1分割内輪10の締め代K1−1とほぼ同じとすることができ、第1分割内輪10(内軌道面11)と第2分割内輪20(内軌道面21)との拡径量がほぼ同じとなる。これにより、第2分割内輪20側のラジアル隙間を小さくすることが可能となり、第1分割内輪10側と第2分割内輪20側とでラジアル隙間を均一化することができる。この研磨(研削)により、第1分割内輪10側と第2分割内輪20側とのラジアル隙間を調整することができ、この研磨(研削)により内輪20の一部の軸方向の寸法調整(巾調整)を行う作業を、調整処理という。
なお、加工面Mにおける研磨量(研削量)は、テーパ面部9aによる第2分割内輪20の締め代K2−2が第1分割内輪10の締め代K1−1とほぼ同じとなるように設定される。研磨量(研削量)としては、例えば10〜5μmである。
また、この第2分割内輪20の側面25に対する研磨(研削)は、複列ころ軸受1を主軸9に組み付ける工場において行われる。
このように、主軸9のテーパ面部9aに対する第2分割内輪20の軸方向位置を、第1分割内輪10側(テーパ面部9aの直径が大きくなる側)へ変更させるためには、第1分割内輪10の側面15を前記加工面Mとしてもよい。
なお、図3では、加工面Mによる機能の説明を容易とするために、締め代及び研磨量(研削量)を、実際よりも大きく表現している。
また、前記加工面Mを研磨(研削)する調整処理を行った後の状態では、内輪2の内周面には、テーパ面19,29により、径方向について段差δの有るテーパ面が構成される。
以上のように、主軸9のテーパ面部9aのテーパ角βが、内輪2の内周面のテーパ角αよりも大きい場合(β>α)、第2分割内輪20側の方が第1分割内輪10側よりもラジアル隙間が大きくなるが、第1分割内輪10と第2分割内輪20との合わせ面のいずれか一方の面を、加工面Mとし、この加工面Mに対して研磨(又は研削)を行うことにより、テーパ面部9aに対する第2分割内輪20の軸方向位置を第1分割内輪10側へ変更させることができる。このため、第2分割内輪20の拡径量が増え、内軌道面21も拡径し、第2分割内輪20側のラジアル隙間が小さくなる。そして、第1分割内輪10(内軌道面11)と第2分割内輪20(内軌道面21)との拡径量をほぼ同じとし、第1分割内輪10側と第2分割内輪20側とでラジアル隙間を均一化することができる。
この結果、複列ころ軸受1は、主軸9を支持する際のラジアル荷重を第1分割内輪10側と第2分割内輪20側とでほぼ均等に分担して受けることができ、また、一方のころ4の列と他方のころ5の列との回転数がほぼ同じとなり、風切り音により不快なうなり音の発生を防止することができる。
〔第1の形態(その2)〕
図3の場合とは反対に、主軸9のテーパ面部9aのテーパ角βが、内輪2のテーパ面40のテーパ角αよりも小さい場合(β<α)について説明する。この場合、図4(A)に示すように、テーパ面部9aに対する第1分割内輪10の締め代K1−1が第2分割内輪20の締め代K2−1よりも小さくなる(K1−1<K2−1)。このため、第1分割内輪10の内軌道面11の拡径量が第2分割内輪20の内軌道面21の拡径量よりも小さくなり、第1分割内輪10側の方が第2分割内輪20側よりもラジアル隙間が大きくなってしまう。そして、第2分割内輪20側と比べて第1分割内輪10側のラジアル隙間が極端に大きくなっていると、ころ4の列ところ5の列とに回転数の差が生じ、それぞれの風切り音により不快なうなり音が発生するおそれがある。
そこで、第1分割内輪10の軸方向についての両側面15,16のうち、第2分割内輪20との合わせ面15と反対の側面(外側側面)16を、研磨又は研削を行う加工面Mとする。なお、この側面16は、予め研削された1次加工面であるが、この1次加工面に対して前記研磨又は研削による再加工が行われ、加工面Mは二次加工面となる。
このように側面16を研磨又は研削することにより、第1分割内輪10の軸方向寸法L1−2(図4(B)参照)は、研磨又は研削前の軸方向寸法L1−1(図4(A)参照)と比較すると、僅かであるが小さくなる(L1−2<L1−1)。第1分割内輪10が軸方向に短くなると、主軸9のテーパ面部9aに対する第1分割内輪10の軸方向中心点G
の軸方向位置が、テーパ面部9aの直径が大きくなる側へ変更され、このテーパ面部9aによる第1分割内輪10の締め代(K1−2)を研磨又は研削前よりも大きくし、第1分割内輪10側と第2分割内輪20側との締め代の差を小さくし、両者をほぼ同じとすることができる。そして、第1分割内輪10(内軌道面11)と第2分割内輪20(内軌道面11)との拡径量をほぼ同じとする。このため、第1分割内輪10側のラジアル隙間を小さくすることが可能となり、第1分割内輪10側と第2分割内輪20側とでラジアル隙間を均一化することができる。
なお、図4では、加工面Mによる機能の説明を容易とするために、締め代及び研磨量(研削量)を、実際よりも大きく表現している。
この結果、複列ころ軸受1は、主軸9を支持する際のラジアル荷重を第1分割内輪10側と第2分割内輪20側とでほぼ均等に分担して受けることができ、また、一方のころ4の列と他方のころ5の列との回転数がほぼ同じとなり、風切り音により不快なうなり音の発生を防止することができる。
なお、加工面Mにおける研磨量(研削量)は、テーパ面部9aによる第1分割内輪10の締め代K1−2が第2分割内輪20の締め代K2−1とほぼ同じとなるように設定される。研磨量(研削量)としては、例えば10〜5μmである。
また、この第2分割内輪20の側面25に対する研磨(研削)は、複列ころ軸受1を主軸9に組み付ける工場において行われる。
なお、前記〔第1の形態(その1)〕で説明したように(図3参照)、主軸9のテーパ面部9aのテーパ角βが、内輪2の内周面(テーパ面40)のテーパ角αよりも大きく、第1分割内輪10と第2分割内輪20との合わせ面のいずれか一方の面が、加工面Mとされ、その面が加工された場合において、再調整が必要であると、第1分割内輪10の外側の側面16についても加工面とすればよい。
すなわち、第1の形態に係る複列ころ軸受1において、外側の側面16を、研磨(研削)が行われる加工面とすると共に、合わせ面である内側の側面15,25の一方又は双方についても、研磨(研削)が行われる加工面としてもよい。
〔第2の形態〕
図5は、他の形態を示す複列ころ軸受1の縦断面図である。図5に示す複列ころ軸受1も、図2に示す複列ころ軸受1と同様に、内周面に複列の外軌道面31,32を有する外輪3と、外周面に複列の内軌道面11,21を有すると共に内周面が主軸9のテーパ面部9aに外嵌するテーパ面40からなる内輪2と、これら外輪3と内輪2との間に介在している複列のころ4,5とを備えている。そして、内輪2はころ列毎に分割されている第1分割内輪10と第2分割内輪20とを有している。第2分割内輪20は、第1分割内輪10よりも内径が小さい。
そして、第1分割内輪10と第2分割内輪20とのうちのいずれか一方が、内軌道面が形成されている本体部とは別体である円環状の鍔輪60を備えている。図5に示す複列ころ軸受1の場合、第1分割内輪10が鍔輪60を備えている。この鍔輪60は、軸方向両側に摺接面部61,62を有しており、これら摺接面部61,62は、一方のころ列に含まれるころ4の端面4aと、他方のころ列に含まれるころ5の端面5aと、それぞれ摺接可能となる面である。
鍔輪60は、軸方向の両側に環状側面63,64を有しており、軸方向一方側の環状側面63の径方向外側の環状領域が前記摺接面部61となり、軸方向他方側の環状側面64の径方向外側の環状領域が前記摺接面部62となる。
このため、第2分割内輪20は、ころ5の端面5aと接触する環状の鍔部(図2の場合、鍔部23に相当する部分)を有しておらず、鍔輪60の一部がこの環状の鍔部の機能を有している。
また、内輪2の内周面はテーパ面40からなる。本実施形態の内輪2は第1分割内輪10と第2分割内輪20とからなり、更に、第1分割内輪10は、円筒状の本体部14と円環状の鍔輪60とからなる。そこで、本体部14の内周面がテーパ面19aからなり、鍔輪60の内周面がテーパ面19bからなり、また、第2分割内輪20の内周面がテーパ面29からなり、これらテーパ面19a,19b,29は、同じテーパ角度を有しており(かつ調整処理を行う前の状態では)、これらテーパ面19a,19b,29により、段差の無い単一のテーパ面が構成される。
そして、鍔輪60の環状側面63,64又はこの環状側面63,64との合わせ面を、前記実施形態と同様の研磨又は研削を行う加工面としている。図5に示す複列ころ軸受1の場合、鍔輪60の環状側面64を、前記加工面Mとしている。この環状側面64は、予め研削された1次加工面であるが、この1次加工面に対して前記研磨又は研削による再加工が行われ、加工面Mは二次加工面となる。
以上より、図2に示す複列ころ軸受1と、図5に示す複列ころ軸受1とを比較すると、図5の場合、第1分割内輪10が、外周面に内軌道面11を形成している円筒の本体部14と、この本体部14とは別体である鍔輪60とを備えている点、第2分割内輪20が、本体部24と一体である鍔部23を備えていない点、及び加工面M以外は、全体基本構成は同じである。
そして、図5に示す複列ころ軸受1においても、図1を参考にして説明すると、軸方向に移動不能の状態で主軸9に外嵌している第1間座41と、軸方向に移動可能の状態で主軸9に外嵌している第2間座42との間に配置されている。そして、主軸9に設けられているねじ部9bにナット43を締め付けることで、第2間座42を介して複列ころ軸受1を第1間座41側へ軸方向に押し込み、内輪2をテーパ面部9aによって拡径させている。このように内輪2を拡径させることで、複列ころ軸受1の各ころ列に所定のラジアル隙間を設けることができる。
そして、図6(A)に示すように、主軸9テーパ面部9aのテーパ角βが、内輪2のテーパ面40のテーパ角αよりも大きい場合(β>α)、テーパ面部9aに対する第2分割内輪20の本体部24の締め代K2−1が、第1分割内輪10の本体部14の締め代K1−1よりも小さくなり(K2−1<K1−1)、第2分割内輪20の本体部24の内軌道面21の拡径量が第1分割内輪10の本体部14の内軌道面11の拡径量よりも小さくなり、第2分割内輪20側の方が第1分割内輪10側よりもラジアル隙間が大きくなってしまう。
この場合、複列ころ軸受1(図5参照)は、主軸9を支持する際のラジアル荷重を第1分割内輪10が有する本体部14側のころ列と第2分割内輪20が有する本体部24側のころ列とで分担して受けるが、第2分割内輪20側の方が第1分割内輪10側よりもラジアル隙間が極端に大きくなってしまうと、前記分担に偏りが生じ好ましくない。
また、前記のとおり、複列ころ軸受1の潤滑がオイルエアによって行われることから、複列ころ軸受1に対してノズル50(図1参照)からオイルエアを噴射させる。この場合、回転するころ4,5がそれぞれノズル50の噴射口を横切るため風切り音が発生するが、第2分割内輪20側の方が第1分割内輪10側よりもラジアル隙間が極端に大きくなっていると、ころ4の列ところ5の列とに回転数(公転周期)の差が生じ、それぞれで発生する風切り音により不快なうなり音が発生するおそれがある。
そこで、前記のとおり、鍔輪60の環状側面64を、研磨又は研削を行う加工面Mとする。環状側面64を研磨又は研削することにより、鍔輪60の軸方向寸法L3−2(図6(B)参照)は、研磨又は研削前の軸方向寸法L3−1(図6(A)参照)と比較すると、僅かであるが小さくなる(L3−2<L3−1)。鍔輪60が軸方向に短くなると、主軸9のテーパ面部9aに対する第2分割内輪20の本体部24の軸方向位置が第1分割内輪10側(テーパ面部9aの直径が大きくなる側)へ変更され(図6のΔY参照)、テーパ面部9aによる第2分割内輪20(本体部24)の締め代K2−2を研磨又は研削前よりも大きくして第1分割内輪10(本体部14)の締め代K1−1とほぼ同じとすることができ、第1分割内輪10(内軌道面11)と第2分割内輪20(内軌道面21)との拡径量がほぼ同じとなる。これにより、第2分割内輪20側のラジアル隙間を小さくすることが可能となり、第1分割内輪10側と第2分割内輪20側とでラジアル隙間を均一化することができる。
なお、加工面Mにおける研磨量(研削量)は、テーパ面部9aによる第2分割内輪20の本体部24の締め代K2−2が第1分割内輪10の本体部14の締め代K1−1とほぼ同じとなるように設定される。研磨量(研削量)としては、例えば10〜5μmである。
また、この鍔輪60の環状側面64に対する研磨(研削)は、複列ころ軸受1を主軸9に組み付ける工場において行われる。
また、図6では、加工面Mによる機能の説明を容易とするために、締め代及び研磨量(研削量)を、実際よりも大きく表現している。
前記加工面Mを研磨(研削)する調整処理を行った後の状態では、内輪2の内周面には、テーパ面19a,19b,29により、径方向について段差の有るテーパ面が構成される。
前記のように、主軸9のテーパ面部9aに対する第2分割内輪20の本体部24の軸方向位置を、第1分割内輪10側(テーパ面部9aの直径が大きくなる側)へ変更させるためには、加工面Mは、鍔輪60の環状側面64以外であってもよい。例えば、図5において、鍔輪60の他方側の環状側面63であってもよい。または、鍔輪60の環状側面64との合わせ面となる第2分割内輪20の本体部24の側面24aや、鍔輪60の環状側面63との合わせ面となる第1分割内輪10の本体部14の側面14aであってもよい。
さらには、第2の形態に係る複列ころ軸受1において、鍔輪60の環状側面63,64及びこの環状側面63,64との合わせ面(14a,24a)の内のいずれか一つの面を、研磨(研削)が行われる加工面とすると共に、再調整が必要である場合には、(図4の場合と同様に)第1分割内輪10の外側の側面16を加工面とすればよい。
〔複列ころ軸受1の各形態について〕
以上のように、前記各形態の複列ころ軸受1によれば、第1分割内輪10側と第2分割内輪20側とでラジアル隙間を均一化するために、これら第1及び第2分割内輪10,20のうちの少なくとも一方の分割内輪(鍔輪60を含む場合がある)の軸方向側面が、研磨又は研削により当該少なくとも一方の分割内輪を軸方向に短くさせるための加工面Mとなっている。すなわち、図3,4に示す形態の場合、第1分割内輪10の両側面15,16、及び、第2分割内輪20の側面25の内の少なくとも一つの側面が、加工面Mとなっており、図5に示す形態の場合、鍔輪60の両側面63,64、その合わせ面14a,24a、及び、第1分割内輪10の外側の側面16の内の少なくとも一つの側面が、加工面Mとなっている。
この加工面Mに対して研磨又は研削することで少なくとも一方の分割内輪を軸方向に短くさせ、これにより、主軸9のテーパ面部9aに対する分割内輪の軸方向位置を変更することができる。このため、テーパ面部9aによる第1分割内輪10の内軌道面11における拡径量と第2分割内輪20の内軌道面21における拡径量との関係が調整され、内軌道面11と内軌道面21との直径が同じとなり、第1分割内輪10側と第2分割内輪20側とで、ころ列のラジアル隙間を均一化することができる。
この結果、主軸9を支持する際のラジアル荷重を一方のころ列側(第1分割内輪10側)と他方のころ列側(第2分割内輪20側)とで均等に分担して受けることが可能となり、また、ころ列の回転数を各列で等しくすることが可能となり、不快なうなり音の発生を防止し低騒音とすることができる。
また、図2に示す複列ころ軸受1は、第1分割内輪10と第2分割内輪20とを連結するためのボルト65を有している。第1分割内輪10には、その中心線に平行な方向を孔長手方向とするねじ孔66が形成されており、第2分割内輪20には、前記ねじ孔66の延長方向に貫通しておりボルト65の軸部65aを挿通させる貫通孔67が形成されている。なお、この貫通孔67には、ボルト65の雄ねじ部が螺合するねじ孔部は形成されておらず、ボルト65は第1分割内輪10にのみ螺合する。このボルト65によれば、内輪2は第1分割内輪10と第2分割内輪20とに分割されているが、これら分割内輪10,20を一体として扱うことができ、複列ころ軸受1を主軸9へ組み付ける作業が容易となる。
また、図5に示す複列ころ軸受1の場合も、第1分割内輪10と第2分割内輪20とを連結するためのボルト65を有している。この複列ころ軸受1の場合、鍔輪60にも貫通孔が形成されている。そして、第1分割内輪10の本体部14においてボルト65は螺合する。このボルト65によれば、内輪2は、本体部14と鍔輪60と本体部24とに分割されているが、これらを一体として扱うことができ、複列ころ軸受1を主軸9へ組み付ける作業が容易となる。
また、本発明の複列ころ軸受は、図示する形態に限らず本発明の範囲内において他の形態のものであってもよく、本実施形態では、ころ4,5を円筒ころとしているが、テーパころであってもよい。また、前記実施形態では、複列ころ軸受1を工作機械の主軸を支持する軸受とする場合について説明したが、本発明の複列ころ軸受は、他の機器の軸を支持する軸受であってもよい。
1:複列ころ軸受 2:内輪 3:外輪
4:ころ 5:ころ 9:主軸(軸)
9a:テーパ面部 10:第1分割内輪 11:内軌道面
20:第2分割内輪 21:内軌道面 31:外軌道面
32:外軌道面 40:テーパ面 60:鍔輪
61,62:摺接面部 63:環状側面 64:環状側面 M:加工面

Claims (4)

  1. 内周面に複列の外軌道面を有する外輪と、外周面に複列の内軌道面を有すると共に内周面が軸のテーパ面部に外嵌するテーパ面からなる内輪と、前記外輪と前記内輪との間に介在し前記外軌道面及び前記内軌道面を転動する複列のころと、を備え、
    前記内輪は列毎に分割されている分割内輪を有し、
    前記分割内輪のうちの少なくとも一方の分割内輪の軸方向側面は、当該一方の分割内輪側と他方の前記分割内輪側とでラジアル隙間を均一化するために、研磨又は研削により当該少なくとも一方の分割内輪を軸方向に短くさせる加工面であることを特徴とする複列ころ軸受。
  2. 前記内輪は、第1分割内輪と、この第1分割内輪よりも内径が小さい第2分割内輪とを有し、
    前記加工面には、前記第1分割内輪と前記第2分割内輪との合わせ面のいずれか一方の面が含まれる請求項1に記載の複列ころ軸受。
  3. 前記内輪は、第1分割内輪と、この第1分割内輪よりも内径が小さい第2分割内輪とを有し、
    前記加工面には、前記第1分割内輪の軸方向についての両側面のうち、前記第2分割内輪との合わせ面と反対の外側側面が含まれる請求項1又は2に記載の複列ころ軸受。
  4. 前記内輪は、第1分割内輪と、この第1分割内輪よりも内径が小さい第2分割内輪とを有し、
    前記第1分割内輪と前記第2分割内輪とのうちのいずれか一方は、一方のころ列に含まれるころの端面と他方のころ列に含まれるころの端面とがそれぞれ摺接可能である摺接面部を軸方向両側に有する円環状の鍔輪を備え、
    前記加工面には、前記鍔輪の環状側面及びこの環状側面との合わせ面の一方又は双方が含まれる請求項1に記載の複列ころ軸受。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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