JPH10318257A - 転動体連結体 - Google Patents

転動体連結体

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JPH10318257A
JPH10318257A JP12754597A JP12754597A JPH10318257A JP H10318257 A JPH10318257 A JP H10318257A JP 12754597 A JP12754597 A JP 12754597A JP 12754597 A JP12754597 A JP 12754597A JP H10318257 A JPH10318257 A JP H10318257A
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locking
circulation path
rolling element
belt
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竜治 武田
Yoshihiko Ueno
善彦 上野
Tetsuya Tagawa
哲也 田川
Kazuo Ishihara
和男 石原
Yoshio Taki
義夫 滝
Yoshikazu Suga
嘉一 菅
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
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    • F16C29/06Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load
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    • F16C29/0635Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with a bearing body defining a U-shaped carriage, i.e. surrounding a guide rail or track on three sides whereby the return paths are provided as bores in a main body of the U-shaped carriage, e.g. the main body of the U-shaped carriage is a single part with end caps provided at each end
    • F16C29/0638Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with a bearing body defining a U-shaped carriage, i.e. surrounding a guide rail or track on three sides whereby the return paths are provided as bores in a main body of the U-shaped carriage, e.g. the main body of the U-shaped carriage is a single part with end caps provided at each end with balls

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Abstract

(57)【要約】 【課題】軸受装置の無限循環路に組み込まれたボールチ
ェーンの両端が該無限循環路の内壁と擦れ合うのを防止
し、もって無限循環路内における循環を可及的に円滑化
することが可能なボールチェーンを提供する。 【解決手段】所定の間隔をおいて一列に配列された多数
のボール3と、これらボール3を回転自在に保持すると
共に互いに隣接するボール3を相互に繋いだ連結体ベル
ト2とから構成され、軸受装置に具備されたボール3の
無限循環路に組み込んで使用されるボールチェーン1で
あって、上記連結体ベルト2はその長手方向の一端に貫
通穴6を備える一方、他端には上記貫通穴6と嵌合する
スタッド7を備え、これら貫通穴6とスタッド7を相互
に嵌合させることにより、該ボールチェーン1が上記無
限循環路内で無端状に形成されるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多数の転動体が一
列に配列されると共に転動可能に保持され、例えば無限
摺動用の直線案内装置やボールねじ装置の転動体の無限
循環路に組み込まれて使用される転動体連結体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、テーブル等の可動体をベッド等の
固定部に沿って案内する直線案内装置しては、ボール転
走溝を有する軌道レールと、上記ボール転走溝と対向す
る負荷転走溝を有すると共に上記負荷転走溝の一端から
他端へとボールを循環させる無負荷転走路を有し、上記
軌道レールに沿って移動するスライダと、これらスライ
ダと軌道レールとの間で荷重を負荷しながら転走すると
共に、上記スライダの負荷転走溝及び無負荷転走路より
構成される無限循環路を循環する多数のボールとから構
成されるものが知られている。
【0003】このように構成された従来の直線案内装置
では、スライダの無限循環路がボールで満たされている
ことから、該スライダが軌道レールに沿って移動する
と、互いに隣接するボールが相互に衝突あるいは擦れ合
いながら上記無限循環路内を循環することとなり、ボー
ルが早期に磨耗して装置寿命が短命化するといった問題
点があった。
【0004】一方、無限循環路内における個々のボール
の転動状態について着目すると、かかるボールはスライ
ダの負荷転走溝と軌道レールのボール転走溝との間で荷
重を負荷しながら転走する一方、これら両溝の間を抜け
出ると荷重から解放され、これを繰り返しながら上記無
限循環路内を循環している。このため、かかるボールは
上記負荷転走溝とボール転走溝との間(以下、負荷域)
に突入する際に荷重によって僅かに押し潰されることか
ら、無負荷転走通路を転動してきたボールが負荷域に突
入する際には該ボールに対して大きな抵抗が作用する結
果となり、ボールは負荷域の直前で一時的に停止した後
に該負荷域に転がり込むこととなる。このため、前述の
直線案内装置ではボールが負荷域に突入する度毎にスラ
イダの摺動抵抗が変化してしまい、かかるスライダの円
滑な運動が阻害されてしまうといった問題点があった。
また、このような現象は軸受隙間の発生を防止する目的
でボールに予圧を付与している場合に特に顕著である。
【0005】そこで、このような問題点を解決するもの
として、多数のボールを整列保持したボール連結体を上
記無限循環路に組み込んだ直線案内装置が提案されてい
る(特開平5−52217号公報)。図15及び図16
に示すように、かかるボール連結体100は所定の間隔
をおいて一列に配列された多数のボール101と、これ
らボール101を回転自在に且つ数珠状に保持した連結
体ベルト102とからなり、上記連結体ベルト102は
各ボール101の間に介装される複数の間座103をボ
ールの配列方向に沿った一対の帯部104で連結して構
成されている。この連結体ベルト102は上記ボール1
01を金型内に中子として配置した可撓性樹脂の射出成
形によって製作され、ボール101を数珠状に配列した
状態で上記金型から取り出される。
【0006】このように構成された従来のボール連結体
100は、図17に示す如くスライダ105の無限循環
路106に組み込まれて該無限循環路内を循環するので
あるが、この際、互いに隣接するボール101の間には
間座103が介装されていることから、ボール同志の相
互摩擦や衝突が防止され、ボール101の磨耗を可及的
に防止することができた。
【0007】また、無限循環路内にボール連結体を組み
込んだ場合では、互いに隣接するボールが連結体ベルト
によって繋がれており、負荷域に突入する直前のボール
は既に負荷域に転がり込んだボールの動きに連動して該
負荷域に引き込まれることから、負荷域の直前において
もボールは円滑に転動し、スライダの円滑な運動を確保
することができた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来のボ
ール連結体は図15の如く略一直線状に成形され、これ
が無限循環路内に組み込まれて環状に湾曲させられて使
用されることから、かかる無限循環路内では元の直線状
に展開しようとするボール連結体の両端が無限循環路の
内壁と擦れてしまい、その循環運動に対して不必要な抵
抗が作用してしまうといった問題点があった。
【0009】また、従来のボール連結体は無限循環路内
においてその両端が互いに連結されていないことから、
かかるボール連結体を無限循環路内で循環させると、ボ
ール連結体の先端に位置するボールが負荷域に突入する
際に該ボール連結体の循環に対して大きな抵抗が作用す
る結果となり、やはりスライダの円滑な運動が阻害され
てしまうといった問題点があった。
【0010】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであって、その目的とすることころは、無限循環路
に組み込まれたボール連結体の両端が該無限循環路の内
壁と擦れ合うのを防止し、もって無限循環路内における
循環を可及的に円滑化することが可能なボール連結体を
提供することにある。
【0011】また、本発明の他の目的は、ボール連結体
の先端が負荷域に突入する際に該ボール連結体に対して
大きな抵抗が作用するのを防止し、もって無限循環路内
における循環を可及的に円滑化することが可能なボール
連結体を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】すなわち、上記目的を達
成す本発明のボール連結体は、所定の間隔をおいて一列
に配列された多数の転動体と、これら転動体を回転自在
に保持すると共に互いに隣接する転動体を相互に繋いだ
連結体ベルトとから構成され、軸受装置に具備された転
動体の無限循環路に組み込んで使用される転動体連結体
であって、上記連結体ベルトは、その長手方向の両端に
一対の係止部を備え、これら係止部を相互に嵌合させる
ことによって上記無限循環路内で無端状に形成されるこ
とを特徴とするものである。
【0013】そして、このような技術的手段によれば、
多数の転動体が一列に配列された連結体ベルトはその両
端に一対の係止部を備え、該転動体連結体を軸受装置の
無限循環路内に組み込んだ際には、これら係止部を互い
に嵌合させることによって該転動体連結体が無端状に形
成されることから、無限循環路に組み込まれた後の転動
体連結体は常に一様な円環状をなして該無限循環路内を
循環することとなり、転動体連結体の端部が無限循環路
の内壁と擦れ合うといった問題点を回避することができ
る。
【0014】ここで、上記連結体ベルトの両端に形成さ
れる一対の係止部としては、転動体連結体を無端状に連
結することがてきるものであれば、いかなる形状に形成
されていても差し支えないが、具体的には、連結体ベル
トの一端に係止凹部を、他端にはこの係止凹部に嵌合す
る係止突部を形成するのが好ましい。
【0015】ここで、上記係止凹部及び係止凸部は互い
に嵌合することで連結体ベルトの両端を接続することの
できるものであれば、いかなる形状であっても差し支え
ないが、例えば上記連結体ベルトを合成樹脂で成形した
場合、かかる転動体連結体を組み込んだ軸受装置の使用
環境等によって該転動体連結体が伸縮し、あるいは無限
循環路内に封入された潤滑油によって該転動体連結体が
膨潤することを考慮すると、上記係止凹部に対する係止
凸部の嵌合量に応じて無端状に形成された連結体ベルト
の長さを調整できるのが好ましい。
【0016】一方、無限循環路内を循環する転動体連結
体の先端を淀みなく負荷域に突入させ、かかる無限循環
路内における転動体連結体の循環の円滑化を図るために
は、循環方向における転動体連結体の先端が該連結体の
後端に引っ張られるようにして負荷域に突入するよう構
成すれば良い。従って、かかる観点からすれば、前述の
如く係止凹部と係止凸部によって連結体ベルトの両端を
連結すると共に、係止凹部にはこれに嵌合した係止凸部
の抜け止めを形成し、相互に接続された連結体ベルトの
両端の間である程度の引っ張り力が作用するように構成
するのが好ましい。
【0017】また、かかる転動体連結体は軸受装置の無
限循環路を自由に屈曲して循環するものであるから、該
転動体連結体の循環の更なる円滑化を図るためには、上
記係止凹部に対して係止凸部が揺動自在に嵌合している
ことが好ましい。
【0018】尚、本発明において、連結体ベルトに配列
される転動体はボールであってもローラであっても差し
支えなく、また、この転動体連結体が組み込まれる軸受
装置も前述の直線案内装置に限られることなく、転動体
の無限循環路を備えているものであればボールねじ、ボ
ールスブライン、ローラスプライン等であっても良い。
【0019】
【発明の実施形態】以下、添付図面に基づいて本発明の
転動体連結体を詳細に説明する。図1及び図2は転動体
にボールを用いた本発明の転動体連結体の第1実施例を
示すものである。このボール連結体1は合成樹脂製の連
結体ベルト2に所定間隔で複数のボール3を一列に配列
したものであり、該ボール3は上記連結体ベルト2に保
持された状態で自在に回転可能となっている。
【0020】上記連結体ベルト2は、互いに隣接するボ
ール3の間に配された複数の間座4と、これら間座4を
連結する一対の帯部5とから構成され、図3及び図4に
示すように、各間座4はその断面が円板状に形成される
と共に、ボール3との接触面6はボール3の球面に倣っ
た凹状に形成されている。
【0021】また、図4に示すように、上記連結体ベル
ト2の一端に位置する間座4aには貫通孔6が形成され
る一方、他端に位置する間座4bには上記貫通孔6に挿
入されるスタッド7が突設されており、直線案内装置等
のボール無限循環路内に該ボール連結体1を組み込んだ
際に、上記スタッド7を貫通孔6に嵌合させて該ボール
連結体1を無端状に連結できるようになっている。
【0022】このボール連結体1は上記ボール3を中子
として金型内に配列した合成樹脂の射出成形により成形
され、成形完了後に上記連結体ベルト2をボール3と共
に金型から離型して製造される。また、単に連結体ベル
ト2を射出成形したのみでは該ベルト2の間座4及び帯
部5がボール3と密着してしまい、該連結体ベルト2に
対してボール3が自在に回転しないことから、この実施
例では成形完了後のボール連結体1を鉱油系潤滑油に浸
漬し、経時的な連結体ベルト2の膨潤を待ってボール3
と間座4又は帯部5との間に隙間を形成し、該ボール3
の自由な回転を可能としている。
【0023】そして、このように構成された本実施例の
ボール連結体1は、例えば図17に示す直線案内装置の
無限循環路に組み込まれた際に、上記貫通孔6にスタッ
ド7を嵌合させることで無端状に形成されて使用され
る。このため、かかるボール連結体1が無限循環路9内
を循環する際に、上記連結体ベルト2の両端に位置する
間座4a,4bは常にボール3の循環方向へ向くように
なり、ボール連結体1の両端部が無限循環路の内壁と擦
れ合うのを防止することができるものである。
【0024】また、この実施例のボール連結体1では、
図4に示すように、上記貫通孔6に対するスタッド7の
嵌合量を貫通孔の長さLの範囲内で変化させることがで
きるので、合成樹脂で成形している連結体ベルト2が例
えば無限循環路内の温度環境等に応じて伸縮を生じた場
合であっても、その伸縮量が上記長さLの範囲内てあれ
ば、スタッド7が貫通孔6から脱け出るのを防止し、あ
るいはボール連結体の両端が互いに干渉し合うのを効果
的に防止することができる。
【0025】次に、図5及び図6に示す本発明の転動体
連結体の第2実施例について説明する。このボール連結
体11は合成樹脂製の連結体ベルト12に所定間隔で複
数のボール3を一列に配列したものであり、該ボール3
は上記連結体ベルト12に保持された状態で自在に回転
可能となっている。
【0026】上記連結体ベルト12はボール3の球面に
沿って、しかも該ボール3の配列方向に沿って帯状に形
成された4本のベルト部材15を有し、かかるベルト部
材14は互いに隣接するボール3,3の間において他の
ベルト部材15と相互に連結されている。また、互いに
隣接するボール3の間には円盤状の連結部14が形成さ
れており、各ベルト部材15はこの連結部14を介して
他のベルト部材15と相互に連結される一方、この連結
部14は互いに隣接するボール3の接触を防止する間座
としての役割も果たしている。
【0027】上記ベルト部材15はボール3の球面を4
等分するようにボール列の上下左右に配されており、ボ
ール3がこれに隣接する一対の連結部14の間から抜け
でることがないよう、4方向からボール3の動きを拘束
している。また、かかるベルト部材15はボール3の球
面に沿って形成されており、ボール連結体11を全体的
に観察した場合に、上記連結体ベルト12は連結部14
の形成位置において最も括れた形状をなしている。
【0028】従って、このボール連結体11は前述の第
1実施例のボール連結体1と比較して何れの方向へも自
由に屈曲させることが可能であり、例えばボールねじ装
置等の如く螺旋状に形成された無限循環路に対して組み
込んだ際にも、かかる循環路内を円滑に循環し得るよう
になっている。
【0029】また、このボール連結体11の一端に位置
する連結部14aには先端が傘状に拡開した係止突起1
6が突設される一方、他端に位置する連結部14bには
上記係止突起16が挿入される蟻溝状の凹穴17が形成
されており、直線案内装置等のボール無限循環路内に該
ボール連結体1を組み込んだ際に、図6に示すように、
上記係止突起16を凹穴17に嵌合させて該ボール連結
体1を無端状に連結できるようになっている。
【0030】このボール連結体1は前述の第1実施例の
ボール連結体と全く同様の方法により成形され、やはり
成形完了後に鉱油系潤滑油に浸漬することでボール3の
自由な回転を可能としている。
【0031】そして、このように構成された本実施例の
ボール連結体11も、例えば図17に示す直線案内装置
の無限循環路に組み込まれた際に、上記凹穴17に係止
突起16を嵌合させることで無端状に形成されて使用さ
れるので、前記第1実施例と同様、ボール連結体11の
両端部を無限循環路の内壁と擦れ合わせることなく、か
かるボール連結体11を円滑に循環させることができる
ものである。
【0032】また、この実施例のボール連結体11で
は、上記係止突起16の先端が傘状に拡開している一
方、上記凹穴17は蟻溝状に形成されていることから、
一旦凹穴17に係止突起16を押し込んだ後は、無端状
に連結されたボール連結体11に多少の引っ張り力を与
えても該係止突起16が凹穴17から脱け出ることはな
い。このため、無限循環路を循環しているボール連結体
11の先端が負荷域に突入する際に、かかる先端は既に
負荷域に入り込んでいるボール連結体11の後端に引っ
張られるようにして負荷域に突入するので、このときボ
ール連結体11の動きに淀みが生じることはなく、ボー
ル連結体11の循環運動を一層円滑化することができる
ものである。
【0033】次に、図7及び図8に示す本発明の転動体
連結体の第3実施例について説明する。この実施例のボ
ール連結体21は前述の第2実施例のボール連結体11
と略同一の構成を有するものであるが、無限循環路内に
おけるボール連結体の伸縮に対応するため、連結部14
aに突設した係止突起26の長さを第2実施例の係止突
起16のそれよりも長くする一方、連結部14bに形成
した凹穴27の深さを第2実施例の凹穴17のそれより
も深くし、図8に示す距離Lの範囲内で無端状に連結し
たボール連結体21の長さを調整できるようにした。そ
れ以外の構成は第2実施例と全く同一であるので、図中
に第2実施例と同一符号を付して詳細な説明は省略す
る。
【0034】従って、この第3実施例のボール連結体2
1によれば、前述の第2実施例と同様の効果を奏するの
は勿論のこと、上記凹穴27に対する係止突起26の嵌
合量を距離Lの範囲内で変化させることができるので、
合成樹脂で成形している連結体ベルト12が無限循環路
内での使用中に伸縮を生じた場合であっても、かる伸縮
に対してボール連結体21の長さを自在に調整すること
ができるものである。
【0035】次に、図9乃至図12に示す本発明の転動
体連結体の第4実施例について説明する。図9及び図1
0に示すように、このボール連結体31は前述の第1実
施例のボール連結体1と略同一の構成を有するものであ
るが、連結体ベルト2の両端部の形状を第1実施例のそ
れとは異なったものとし、無限循環路内でこれら両端部
を相互に連結した際に、かかる連結部が自在に屈曲でき
るようにしたものである。それ以外の構成は第1実施例
と全く同一であるので、図中に第1実施例と同一符号を
付して詳細な説明は省略する。
【0036】図10中の一点鎖線円Aで囲まれた連結体
ベルト2の一端には、図11(A)に示す如く、断面略
円状の頭部36aを有する係止突起36が上記帯部5の
幅方向(図11の紙面垂直方向)に沿って形成される一
方、図10中の一点鎖線円Bで囲まれた連結体ベルト2
の他端には、図11(B)に示す如く、上記係止突起3
6の頭部36aを収容する断面略円状の係止凹所37が
やはり上記帯部5の幅方向に沿って形成されている。ま
た、この係止凹所37の開口部38には略45°の角度
で面取りが施されている。
【0037】そして、このように構成された本実施例の
ボール連結体31は、これを直線案内装置等の軸受装置
の無限循環路内に挿入した後、図12に示すように上記
係止突起36を係止凹所37に嵌合させることで無端状
に形成することができ、前記第1実施例と同様、ボール
連結体31の両端部を無限循環路の内壁と擦れ合わせる
ことなく、かかるボール連結体31を円滑に循環させる
ことができるものである。
【0038】また、この第4実施例のボール連結体31
では、断面略円状に形成された係止突起36の頭部36
aが上記係止凹所37に嵌合することから、一旦係止凹
所37に係止突起36の頭部36aを嵌合させた後は、
無端状に連結されたボール連結体31に多少の引っ張り
力を与えても該係止突起36が係止凹所37から脱け出
ることはなく、前記第2実施例のボール連結体11(図
5参照)と同様、無限循環路を循環するボール連結体3
1の先端が負荷域に突入する際にもその動きに淀みが生
じることはなく、ボール連結体31の循環運動を一層円
滑化することができるものである。
【0039】更に、この第4実施例のボール連結体31
では上記係止凹所37の開口部38に面取りが施されて
いることから、図12に示すように、上記係止突起36
はその頭部36aを係止凹所に嵌合させた状態で自由に
揺動可能であり、連結体ベルト2の両端部を相互に連結
した連結部においても該ボール連結体31は自由に屈曲
することができる。従って、ボール連結体31の両端を
相互に連結して該ボール連結体31を無端状に形成した
場合であっても、かかるボール連結体31の無限循環路
内における円滑な循環を確保することができるものであ
る。
【0040】次に、図13及び図14に示す本発明の転
動体連結体の第5実施例について説明する。図13に示
すように、このボール連結体41は前述の第2実施例の
ボール連結体11と略同一の構成を有するものである
が、かかるボール連結体を無端状に連結した際にもその
自由な屈曲性を確保するため、連結体ベルト12の両端
部の形状を第2実施例のそれとは異なったものとした。
それ以外の構成は第2実施例と全く同一であるので、図
中に第2実施例と同一符号を付して詳細な説明は省略す
る。
【0041】このボール連結体41の一端に位置する連
結部14aには球状の頭部46aを有する係止突起46
が突設される一方、他端に位置する連結部14bには上
記係止突起46の頭部46aが嵌合する球体受部47が
形成されており、直線案内装置等のボール無限循環路内
に該ボール連結体41を組み込んだ際に、図14に示す
ように、上記頭部46aを球体受部47に嵌合させて該
ボール連結体41を無端状に連結できるようになってい
る。
【0042】従って、この第5実施例のボール連結体4
1では、上記係止突起46の頭部46aを球体受部47
に嵌合させて該ボール連結体を無端状に連結すると、こ
れら頭部46aと球体受け部47とがボールジョイント
として機能し、無限循環路内におけるボール連結体41
の屈曲に応じて係止突起46が球体受部47に対してい
ずれの方向へも自由に揺動することが可能である。
【0043】そもそも本実施例のボール連結体41は隣
接するボール3,3の間において括れた形状をなしてい
ることから何れの方向へも自由に屈曲可能であり、ボー
ルねじ装置等の無限循環路に適したものであるが、該ボ
ール連結体41の両端部をこのようにボールショイント
を模した構成で連結することにより、その自由な屈曲性
を失うことなく、かかるボール連結体41を無限循環路
内において無端状に形成することができるものである。
【0044】尚、この実施例のボール連結体41におい
ても、一旦係止突起46の頭部46aを球体受部47に
嵌合させると、かかる頭部46aは容易には球体受部4
7から抜け出ないため、前述の第2実施例と同様の作用
効果も奏するものである。
【0045】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の転動
体連結体によれば、連結体ベルトの両端に夫々備えられ
た係止凹部と係止凸部を互いに嵌合させることによっ
て、軸受装置の無限循環路内に組み込まれた後に無端状
に形成し得ることから、かかる無限循環路を循環する転
動体連結体の端部が無限循環路の内壁と擦れ合うのを防
止することができ、無限循環路内における循環を可及的
に円滑化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用したボール連結体の第1実施例
を示す平面図である。
【図2】 第1実施例に係るボール連結体の正面図であ
る。
【図3】 図1のIII−III線断面図である。
【図4】 第1実施例に係るボール連結体の両端部を連
結した状態を示す拡大図である。
【図5】 本発明を適用したボール連結体の第2実施例
を示す正面図である。
【図6】 第2実施例に係るボール連結体の両端部を連
結した状態を示す拡大図である。
【図7】 本発明を適用したボール連結体の第3実施例
を示す正面図である。
【図8】 第3実施例に係るボール連結体の両端部を連
結した状態を示す拡大図である。
【図9】 本発明を適用したボール連結体の第4実施例
を示す平面図である。
【図10】 第4実施例に係るボール連結体の正面図で
ある。
【図11】 第4実施例に係るボール連結体の両端部を
夫々示す拡大図である。
【図12】 第4実施例に係るボール連結体の両端部を
連結した状態を示す拡大図である。
【図13】 本発明を適用したボール連結体の第5実施
例を示す正面図である。
【図14】 第5実施例に係るボール連結体の両端部を
連結した状態を示す拡大図である。
【図15】 従来のボール連結体を示す平面図である。
【図16】 従来のボール連結体を示す側面図である。
【図17】 従来のボール連結体を直線案内装置のボー
ル無限循環路に組み込んだ状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1…ボール連結体、2…連結体ベルト、3…ボール(転
動体)、4…間座、5…帯部、6…貫通穴(係止凹
部)、7…スタッド(係止凸部)
フロントページの続き (72)発明者 石原 和男 東京都品川区西五反田3丁目11番6号、テ イエチケー株式会社内 (72)発明者 滝 義夫 東京都品川区西五反田3丁目11番6号、テ イエチケー株式会社内 (72)発明者 菅 嘉一 東京都品川区西五反田3丁目11番6号、テ イエチケー株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の間隔をおいて一列に配列された多
    数の転動体と、これら転動体を回転自在に保持すると共
    に互いに隣接する転動体を相互に繋いだ連結体ベルトと
    から構成され、軸受装置に具備された転動体の無限循環
    路に組み込んで使用される転動体連結体であって、 上記連結体ベルトは、その長手方向の両端に一対の係止
    部を備え、これら係止部を相互に嵌合させることによっ
    て上記無限循環路内で無端状に形成されることを特徴と
    する転動体連結体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の転動体連結体において、
    上記連結体ベルトは、その長手方向の一端に係止凹部を
    備える一方、他端には上記係止凹部と嵌合する係止凸部
    を備え、これら係止凹部と係止凸部を相互に嵌合させる
    ことによって上記無限循環路内で無端状に形成されるこ
    とを特徴とする転動体連結体。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の転動体連結体において、
    上記係止凹部に対する係止凸部の嵌合量に応じ、上記無
    限循環路内で無端状に形成された連結体ベルトの長さが
    調整されることを特徴とする転動体連結体。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の転動体連結体にお
    いて、上記係止凹部にはこれに嵌合した係止凸部の抜け
    止めが形成されていることを特徴とする転動体連結体。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の転動体連結体において、
    上記係止凹部に対して係止突部が揺動自在に嵌合してい
    ることを特徴とする転動体連結体。
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