JPH0544725A - 直動転がり案内ユニツト - Google Patents

直動転がり案内ユニツト

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JPH0544725A
JPH0544725A JP3225297A JP22529791A JPH0544725A JP H0544725 A JPH0544725 A JP H0544725A JP 3225297 A JP3225297 A JP 3225297A JP 22529791 A JP22529791 A JP 22529791A JP H0544725 A JPH0544725 A JP H0544725A
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casing
guide unit
holding
rolling guide
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、保持板に座屈等の変形が発生しな
いように、保持板をスライドユニットに取り付け、該保
持板で転動体を常に確実に保持し、摺動面間を常に良好
にシールする直動転がり案内ユニットを提供する。 【構成】 この直動転がり案内ユニットは、ケーシング
の軌道溝の底部側で転動体を保持可能な保持部6、レー
ルの軌道溝の下方壁面に沿って当接可能なシール部7及
びケーシングの下面に密接状態のシール部10を備えた
保持板3を有する。保持板3の上面21に係合部30を
形成し、エンドキャップ5の下面に係合穴24を形成す
る。係合部30を係合穴24に挿入嵌合して保持板3を
エンドキャップ5に対して摺動可能に取り付け、保持板
3の座屈、曲がり等の変形の発生を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、長手方向両側壁面に
形成した軌道溝を形成したレールと該軌道溝に対応する
軌道溝を形成したケーシングとを、各軌道溝間に多数の
転動体を嵌合して摺動可能に構成した直動転がり案内ユ
ニットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、直動転がり案内ユニットにおい
て、負荷域即ち軌道溝で転動体を保持するものとして
は、各種のものが開発され、それなりの効果を発揮して
きたが、多くの直動転がり案内ユニットは平板状の部材
に転動体がボールの場合では該ボール直径よりもわずか
に狭いスリットを形成し、該スリットによってボールを
保持する構造の保持器であった。
【0003】また、図6に示すような直動転がり案内ユ
ニットが開示されている。図6は従来の直動転がり案内
ユニットの一例を示す斜視図である。図6に示すよう
に、直動転がり案内ユニットは、主として、長手方向両
側壁面11に軌道溝9を形成したレール1と該レール1
上を跨がって摺動可能に取付けられたスライドユニット
20から構成されている。スライドユニット20は、レ
ール1に対して相対摺動可能であり且つ各軌道溝9に対
向する位置に軌道溝8を形成したケーシング2、対向す
る軌道溝8,9間に嵌合して相対移動可能な多数の転動
体であるボール4、及びケーシング2の摺動方向即ち長
手方向両端にそれぞれ取付けたエンドキャップ5を有し
ている。エンドキャップ5には、レール1とスライドユ
ニット20との間のシールを達成する側面シール部材1
9が取り付けられると共に、レール1とスライドユニッ
ト20間の摺動面に潤滑材を供給するためグリースニッ
プル18が取り付けられている。更に、ケーシング2か
らボール4が脱落するのを防止するため、保持バンド1
7が多数のボール4を囲むようにケーシング2に取り付
けられている。また、ケーシング2からボール4の脱落
防止を確実にすると共に、ケーシング2とレール1の長
手方向両側壁面11及びケーシング2の下面をシールす
るため、ケーシング2に保持板3が取り付けられてい
る。
【0004】このスライドユニット20は、レール1に
跨がった状態に載置され、レール1の軌道溝9に沿って
循環する複数のボールから成る転動体4の介在で自在に
摺動するものである。即ち、レール1の軌道溝9を走行
する負荷域の転動体4は、エンドキャップ5内に形成さ
れた後述の方向転換路25に導かれ、更にケーシング2
の上方で軌道溝8と平行に形成されたリターン通路孔3
6に移動し、多数の転動体4は無限循環路内を無限循環
するものである。このように、スライドユニット20に
形成された軌道溝8とレール1の軌道溝9との間に位置
する負荷されたボール4の転動により、レール1とスラ
イドユニット20とが摺動自在に相対運動することがで
きる。
【0005】上記直動転がり案内ユニットにおける保持
板3は、単純な形状であり、容易に製作できるという効
果を有していたが、軌道溝8,9を形成しているケーシ
ング2及びレール1との位置決め誤差や、該保持板3が
薄板であるため外力等により保持板3が変形し易い等の
問題があり、レール1上をスライドユニット20が摺動
する時に、転動体であるボール4と保持板3が接触して
摺動抵抗を増加させたり、レール1からスライドユニッ
ト20を取り外すと、ボール4が脱落するという問題が
あった。
【0006】また、ボール保持の方法として、軌道溝を
形成した部材にボールの保持部を設ける構造のものが開
発されたが、ケーシングの側壁面に直接軌道溝を形成す
る形式のものでは、軌道溝の下側の保持部が邪魔になっ
て、ケーシングに軌道溝を形成するための砥石を軌道溝
内に入れ、ケーシングに軌道面を形成することが困難で
あるという問題があった。
【0007】上記の問題を解決するため、例えば、特開
昭64−112021号公報に開示されたような直動案
内ユニットの保持器がある。該直動案内ユニットのボー
ルの保持について、図7及び図8を参照して概説する。
図7は従来の直動転がり案内ユニットの一例を示す断面
図、及び図8は図7に組み込んだ保持板の一例を示す斜
視図である。図7及び図8に示す直動転がり案内ユニッ
トは、図6に示す直動転がり案内ユニットと基本的には
同一の構成及び機能を有するものであるので、同一の部
品には同一の符号を付している。
【0008】図7及び図8に示すように、直動転がり案
内ユニットにおける保持板3は、リップ状に突出したシ
ール部7、上面21をシール面とするシール部10及び
転動体を保持する保持部6とが同一材料による一体構造
に構成されている。該直動転がり案内ユニットにおい
て、保持板3をケーシング2の下面12に接触状態に配
置し、保持板3に形成された貫通孔15にねじ16を貫
通してケーシング2のねじ穴に螺入することで固定され
る。この直動転がり案内ユニットでは、ボール4をケー
シング2に保持するには、軌道溝8にボール4を嵌合
し、該軌道溝8と軌道溝8の底部側のケーシング2の壁
面22に沿って配置した保持部6とケーシング2の両端
部で固定した保持バンド13によってボール4をケーシ
ング2に保持している。この場合、ケーシング2の軌道
溝8の上端縁23と保持板3の保持部6の先端縁14と
の間隔は、ボール4を軌道溝8に嵌合できるようにボー
ル4の直径よりも大きく形成されているが、保持バンド
13と保持部6の先端縁14との間隔は、ボール4がケ
ーシング2から脱落しないようにボール4の直径よりも
小さく形成されている。
【0009】レール1の軌道溝9及びケーシング2の軌
道溝8は、略V字状溝に形成されており、軌道面は円弧
面で形成して、平面よりも負荷容量を大きくしている。
ケーシング2の軌道溝8の上部端面には、ボール4の中
心を通る垂線よりもレール1側に突出した保持部6が形
成され、その反対側の軌道溝8の下部端面は上記垂線よ
りもケーシング2側に形成されている。
【0010】また、保持板3は、シールリップに形成さ
れたシール部7、ケーシング2の下面12に密着できる
シール部10、及びボール4を保持する保持部6を有し
ている。従って、保持板3の材質は、シール機能を発揮
できるように弾性に富み且つボール4を係止できるある
程度の剛性を有するプラスチック等の材料で製作されて
いる。また、保持板3は、射出成形等によってシール部
7、シール部10及び保持部6を一体構造に成形して製
作することができるものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記直
動転がり案内ユニットでは、保持板3を合成樹脂等のプ
ラスチックで製作した場合に、該保持板3を長期に使用
していると、保持板3の両端が金属材料から製作したケ
ーシング2にねじ16で固定されているため、該プラス
チックの保持板3が潤滑油によって膨潤した時に、ケー
シング2に対して相対移動ができず、保持板3が変形す
る。保持板3が変形すると、ケーシング2の下面12と
保持板3の上面21との間の接触状態即ち密着状態が不
良になり、或いはシール部7が変形し、該シール部7と
レール1の側面11との当接状態が悪化し、直動転がり
案内ユニットに対するシール性能、特に防塵効果が低下
すると共に、ボール4を保持する保持部6が変形し、保
持部6の先端縁14と保持バンド13との間隔が大きく
なり、レールとスライドユニットとを分離した時、複数
個のボール4の自重も加わってケーシング2にボール4
を保持できなくなり、ボール4がケーシング2から脱落
してしまうという問題があった。
【0012】そこで、この発明の目的は、上記の課題を
解決することであり、転動体をケーシングに保持するた
めに設けられる保持板に干渉されずに、ケーシングに軌
道溝を容易に高精度に研削加工できるように保持板をケ
ーシングとは別体に製作し、しかも保持板をプラスチッ
ク等で容易に且つ安価に製作し、特に、レールとスライ
ドユニット間の摺動面に供給される潤滑剤によって保持
板が膨潤することがあっても、該保持板が座屈を起こす
ことが無いように保持板をエンドキャップに摺動可能に
取り付け、保持板で転動体をケーシングに常に確実に保
持でき、レール及びケーシングに対して常に良好なシー
ル性能を発揮できる直動転がり案内ユニットを提供する
ことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、次のように構成されている。即ち、
この発明は、長手方向両側壁面に軌道溝を形成したレー
ル、該レールに対して相対摺動可能であり且つ前記各軌
道溝に対向する位置に軌道溝を形成したケーシング、対
向する前記軌道溝間に嵌合して相対移動可能な多数の転
動体、及び前記ケーシングの長手方向両端に取り付けた
エンドキャップを有する直動転がり案内ユニットにおい
て、前記ケーシングの前記軌道溝の底部側で前記転動体
を保持可能な保持部、前記レールの前記軌道溝の下方壁
面に沿って当接可能な第1シール部及び前記ケーシング
の下面に密接状態の第2シール部を備えた保持板を有
し、前記保持板の少なくとも一端を前記エンドキャップ
に摺動可能に取付けたことを特徴とする直動転がり案内
ユニットに関する。
【0014】また、この直動転がり案内ユニットは、前
記保持板の少なくとも一端部に係合部を一体的に形成す
ると共に、前記係合部に摺動可能に嵌合する係合穴を前
記エンドキャップに形成したものである。
【0015】更に、この直動転がり案内ユニットにおい
て、前記保持板はプラスチックで製作されているもので
ある。
【0016】また、この直動転がり案内ユニットにおい
て、前記エンドキャップに形成した移動方向に伸びる前
記係合穴は、一端面を前記保持板の前記係合部を挿入で
きる挿入部に形成し且つ他端面を前記係合部の所定以上
の移動を規制するストッパーに形成したものである。
【0017】
【作用】この発明による直動転がり案内ユニットは、上
記のように構成されており、次のような作用をする。即
ち、この直動転がり案内ユニットは、転動体を保持する
保持部、レールに対する第1シール部とケーシングに対
する第2シール部を備えた保持板を、エンドキャップに
摺動可能に取り付けたので、保持板が潤滑材等で膨潤す
る或いは熱膨張差による伸びることがあっても、該保持
板が座屈を起こして曲がるような変形をすることがな
い。従って、前記保持板は転動体をケーシングに常に確
実に保持し、且つレールとスライドユニット間の摺動面
に常に良好なシール部を提供でき、該摺動面へのごみ、
ちり等の異物の侵入を防止できる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明による直動
転がり案内ユニットの実施例を説明する。図1はこの発
明による直動転がり案内ユニットの一実施例を示し、エ
ンドキャップと保持板との組立状態を示す斜視図、図2
はこの発明による直動転がり案内ユニットにおけるエン
ドキャップの一実施例を示す正面図、図3は図2のエン
ドキャップの底面図、図4はこの発明による直動転がり
案内ユニットにおける保持板の一実施例を示す平面図、
及び図5は図4の保持板の端面図である。各図面におい
て、図6、図7及び図8に示す部品に付した符号と同一
の作用を有する部品には同一の符号を付している。
【0019】この発明による直動転がり案内ユニット
は、図6に示す直動転がり案内ユニットと基本的には同
一の構成を有するものであり、該構成において保持板3
の取付けに特徴を有するものである。即ち、この直動転
がり案内ユニットは、図示していないが、図6に示すも
のと同様な長手方向両側壁面に軌道溝を形成したレー
ル、及び該レールに対して相対摺動可能なスライドユニ
ットから構成されている。このスライドユニットは、レ
ールに対して相対摺動可能であり且つ前記各軌道溝に対
向する位置に軌道溝を形成したケーシング(図示せ
ず)、対向する前記軌道溝間に嵌合して相対移動可能な
多数の転動体(図示せず)、前記ケーシングの長手方向
両端に取付けたエンドキャップ5、エンドキャップ5に
取り付けられた保持板3、エンドキャップ3の端面に取
付けられたシール部材、スクレーパ等を有するものであ
る。
【0020】図1には、この発明による直動転がり案内
ユニットに組み込むエンドキャップ5と該エンドキャッ
プ5に着脱可能に取り付けられた保持板3が示されてい
る。図1では、この発明の要部を明確に示すため、エン
ドキャップ5と保持板3を示すのみで、レール、ケーシ
ング及び転動体であるボールは排除されている。
【0021】また、図2及び図3に示すように、エンド
キャップ5はケーシングの両端面に複数の取付孔31に
ねじ等を貫通させて取り付けられ、また、エンドキャッ
プ5の内側にはボールがケーシングとレール間の摺動面
を循環する方向を転換する方向変換路25が両側に形成
されている。エンドキャップ5には、レールを跨ぐため
レール挿通凹部28が形成され、該凹部28の両側には
保持バンドがガイドされる凸部32が形成されている。
【0022】この直動転がり案内ユニットは、特に、エ
ンドキャップ5に保持板3を取り付けるため、エンドキ
ャップ5の下面33に係合穴24を形成し且つ保持板3
のシール部10の上面21に係合部30を設けたことで
ある。エンドキャップ5に形成した係合穴24は、特
に、図2及び図3に示すように、移動方向に伸び、係合
穴24の断面形状は係合穴下部26が小さいスリット幅
に形成され且つ係合穴上部27が径が大きい盲穴に形成
されている。一端面を保持板3の係合部30を挿入でき
る挿入部34に形成し且つ他端面を係合部30の所定以
上の移動を規制するストッパ35に形成されている。ま
た、保持板3の上面21に形成した係合部30は、図5
に示すように、先端部29の断面形状は大きく且つ根元
のステム部37の断面形状が小さく形成されている。係
合部30が係合穴24に挿入される場合には、係合部3
0の先端部29が係合穴上部27に挿入嵌合され、係合
部30のステム部37が係合穴下部26に挿入嵌合され
る。従って、保持板3は、エンドキャップ5に対してス
ライドユニットの摺動方向には相対移動可能であるが、
上下方向に離間することはできない構造に構成される。
【0023】この直動転がり案内ユニットにおける保持
板3は、図4及び図5に示すように、ケーシングの軌道
溝の底部側で転動体を保持可能な保持部6、レールの軌
道溝の下方壁面に沿って当接状態に配置されるリップ状
に突出したシール部7、ケーシングの下面に密接状態に
配置されるシール部10、及びエンドキャップ5の係合
穴24に嵌合する係合部30を備えたものである。図1
及び図4では、係合部30は保持板3の両端部に設けら
れている。保持板3は、保持部6で転動体を保持すると
共に、シール部7でレールとの摺動面をシールし且つシ
ール部10でケーシングとの間をシールするので、転動
体を保持するだけの剛性を有し且つシール性能を発揮で
きる弾性を有する材料、例えば、プラスチック等で製作
することが好ましい。
【0024】この直動転がり案内ユニットにおいて、特
に、エンドキャップ5の係合穴24に保持板3の係合部
30を挿入してエンドキャップ5に保持板3を摺動自在
に取り付けることによって、保持板3はエンドキャップ
5に対して挿入方向即ちスライドユニットの摺動方向に
相対移動することができる。エンドキャップ5に対する
保持板3の係合力は、例えば、摺動面を潤滑するための
潤滑材で保持板3が膨潤して長手方向に伸びる場合に、
該膨潤力により保持板3が座屈を発生する座屈荷重より
も弱い力に設定しておくものであり、或いは、エンドキ
ャップ5及びエンドキャップ5を固定しているケーシン
グと保持板3との熱膨張差で、ケーシングの両端のエン
ドキャップ5間の距離と、保持板3のエンドキャップ5
との係合位置との長さとに差が発生する場合に、該熱膨
張力により保持板3が座屈を発生する座屈荷重よりも弱
い力に設定しておくものである。このように、エンドキ
ャップ5に対して保持板3を摺動方向に移動可能に係合
させておくことによって、保持板3は、両エンドキャッ
プ5間で常に座屈或いは変形を起こすことがなく、ケー
シングの下面及びレールの側面に密着状態を維持でき、
転動体を確実に保持すると共に、レール及びケーシング
に対する良好なシール状態を確保することができる。
【0025】以上、この発明による直動転がり案内ユニ
ットの一実施例について説明したけれども、この発明は
上記実施例に限定されるものではなく、例えば、上記実
施例では、保持板3には両端部に係合部30を形成し、
該保持板3をケーシングに取り付けた両端のエンドキャ
ップ5に摺動可能に取り付けているが、必ずしも両端を
摺動可能に取り付けることはなく、例えば、保持板3の
一端部を一方のエンドキャップ5に摺動可能に取り付
け、保持板3の他端部を他方のエンドキャップ5、場合
によっては、ケーシングの下面にねじ等で固定してもよ
いものである。このように、保持板3をケーシング5に
一端部のみで摺動可能に取り付けた場合には、上記の実
施例に比較して保持板3とエンドキャップ5との相対移
動は若干低下するが、保持板3に座屈が発生しないよう
には構成できるものである。
【0026】また、レール、ケーシング及びエンドキャ
ップ5で構成される無限軌道を循環する転動体として
は、ボールを使用する場合のみでなく、場合によって
は、コロを使用することも可能であり、また、レールの
条列が2条列とするものばかりではなく、4条列のレー
ルに構成できることも勿論である。更に、エンドキャッ
プ5に形成した係合穴24と保持板3の係合部30との
形状については、ありとあり溝の形状に摺動可能に構成
することも可能である。
【0027】
【発明の効果】この発明による直動転がり案内ユニット
は、上記のように構成されており、次のような効果を有
する。即ち、この直動転がり案内ユニットは、転動体を
保持する保持部、レールに対する第1シール部及びケー
シングに対する第2シール部を備えた保持板をエンドキ
ャップに摺動可能に取付けたので、前記保持板が潤滑材
等で膨潤する或いは熱膨張差による伸びることがあって
も、前記保持板が前記エンドキャップに対して相対移動
し、前記保持板が座屈を起こして曲がるような変形をす
ることがない。従って、前記保持板は前記転動体を前記
ケーシングに常に確実に保持し、前記保持板は前記ケー
シング及び前記エンドキャップの下面に常に密着した状
態で接触しており、レールとスライドユニット間の摺動
面に常に良好なシール部を提供でき、該摺動面へのご
み、ちり、水等の異物の侵入を防止でき、防塵性を向上
できる。また、前記保持板は前記ケーシングとは別体に
構成しているので、前記ケーシングに軌道溝を容易に研
削加工することができ、該軌道溝を高精度の加工でき、
直動転がり案内ユニットの軸受性能を大幅に向上させる
ことができる。
【0028】また、この直動転がり案内ユニットは、前
記保持板の少なくとも一端部に係合部を一体的に形成す
ると共に、前記係合部に摺動可能に嵌合する係合穴を前
記エンドキャップに形成したので、前記エンドキャップ
に対する前記保持板の取付けが極めて容易に嵌め外し可
能であり、組り付け性を向上させることができる。従っ
て、従来のように、前記保持板をスライドユニットに取
り付ける場合に、スライドユニットのケーシングに対す
るねじ穴加工をしていたが、そのような加工は不要にな
り、しかも前記保持板の射出成形時に係合部を一体的に
構成できるので製造コストを大幅に低減できる。
【0029】更に、この直動転がり案内ユニットにおい
て、前記保持板はプラスチックで製作されているので、
前記保持板の製作が射出成形等で一体構造に容易に成形
でき、製造コストを低減できる。更に、転動体の保持
部、第1シール部及び第2シール部を一体構造に構成す
るので、部品点数を減少させることができる。
【0030】また、この直動転がり案内ユニットにおい
て、前記エンドキャップに形成した移動方向に伸びる前
記係合穴は、一端面を前記保持板の前記係合部を挿入で
きる挿入部に形成し且つ他端面を前記係合部の所定以上
の移動を規制するストッパーに形成したので、前記保持
板が前記エンドキャップに対して過剰な移動をすること
がなく、前記エンドキャップから前記保持板が脱落する
ようなことがなく、しかも、前記エンドキャップに対し
て前記保持板を容易に組み付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による直動転がり案内ユニットの一実
施例を示し、エンドキャップと保持板との組立状態を示
す斜視図である。
【図2】この発明による直動転がり案内ユニットにおけ
るエンドキャップの一実施例を示す正面図である。
【図3】図2のエンドキャップの底面図である。
【図4】この発明による直動転がり案内ユニットにおけ
る保持板の一実施例を示す平面図である。
【図5】図4の保持板の端面図である。
【図6】従来の直動転がり案内ユニットの一例を示す斜
視図である。
【図7】従来の直動転がり案内ユニットの別の例を示す
断面図である。
【図8】図7に組み込んだ保持板の一例を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
3 保持板 5 エンドキャップ 6 保持部 7 シール部(第1シール部) 10 シール部(第2シール部) 21 保持板の上面 24 係合穴 30 係合部 34 挿入部 35 ストッパ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向両側壁面に軌道溝を形成したレ
    ール、該レールに対して相対摺動可能であり且つ前記各
    軌道溝に対向する位置に軌道溝を形成したケーシング、
    対向する前記軌道溝間に嵌合して相対移動可能な多数の
    転動体、及び前記ケーシングの長手方向両端に取り付け
    たエンドキャップを有する直動転がり案内ユニットにお
    いて、前記ケーシングの前記軌道溝の底部側で前記転動
    体を保持可能な保持部、前記レールの前記軌道溝の下方
    壁面に沿って当接可能な第1シール部及び前記ケーシン
    グの下面に密接状態の第2シール部を備えた保持板を有
    し、前記保持板の少なくとも一端を前記エンドキャップ
    に摺動可能に取り付けたことを特徴とする直動転がり案
    内ユニット。
  2. 【請求項2】 前記保持板の少なくとも一端部に係合部
    を一体的に形成すると共に、前記係合部に摺動可能に嵌
    合する係合穴を前記エンドキャップに形成したことを特
    徴とする請求項1に記載の直動転がり案内ユニット。
  3. 【請求項3】 前記保持板はプラスチックで製作されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の直動転がり案内
    ユニット。
  4. 【請求項4】 前記エンドキャップに形成した移動方向
    に伸びる前記係合穴は、一端面を前記保持板の前記係合
    部を挿入できる挿入部に形成し且つ他端面を前記係合部
    の所定以上の移動を規制するストッパーに形成したこと
    を特徴とする請求項1に記載の直動転がり案内ユニッ
    ト。
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