JP3349238B2 - 直線案内装置 - Google Patents

直線案内装置

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JP3349238B2
JP3349238B2 JP00564194A JP564194A JP3349238B2 JP 3349238 B2 JP3349238 B2 JP 3349238B2 JP 00564194 A JP00564194 A JP 00564194A JP 564194 A JP564194 A JP 564194A JP 3349238 B2 JP3349238 B2 JP 3349238B2
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pipe
pipe body
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chain
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学 佐藤
利典 長沢
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/38Ball cages
    • F16C33/3825Ball cages formed as a flexible belt, e.g. spacers connected by a thin film

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Bearings For Parts Moving Linearly (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種産業機械のスライ
ド部に使用される直線案内装置に係り、詳細には、摺動
台に形成された無限循環路に多数のボールを配列するに
当たり、これらボールが所定の間隔で保持配列されたボ
ールチェーンを上記無限循環路に組み込むようにした直
線案内装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平4−341608号公報等には、
ボールチェインを利用した直線案内装置が提案されてい
る。具体的には、ベッド等の固定部に配設される軌道レ
ールと、ボールを介して上記軌道レールに摺動自在に組
み付けられると共に、上記ボールが転動する無限循環路
が形成された摺動台とから構成され、上記ボールはボー
ルチェインによって所定の間隔で且つ回転自在に保持さ
れた状態で上記無限循環路に配列されている。
【0003】ここで上記無限循環路とは、ボールが摺動
台と軌道レールとの間に挟み込まれる負荷通路と、この
負荷通路に対応した無負荷通路と、上記負荷通路と無負
荷通路とを連結する方向転換路とから構成されており、
ボールは上記ボールチェインによる位置規制を受けなが
らこの無限循環路内を転動している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ボール
チェインはこれを無端状に連結したのでは無限循環路へ
の挿入が不可能となるため、その両端を連結することな
く無限循環路に収容されている。このため、ボールチェ
インの両端に位置するボールはその他のボールに比較し
て無限循環路内で蛇行し易く、上記負荷通路から方向転
換路に突入する際に方向転換路の入口に衝突し、あるい
は上記方向転換路から負荷通路に突入する際に軌道レー
ルに衝突したりするので、ボールの円滑な循環が妨げら
れると共に騒音が発生するという問題点があった。
【0005】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、その目的とするところは、ボールチェイン
に保持配列されたボールが摺動台の無限循環路内を蛇行
することなく円滑に循環し、以て騒音の発生が少なく動
作の滑らかな直線案内装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の直線案内装置は、軌道レールと、ボールを
介して上記軌道レールに摺動自在に組み付けられると共
に、上記ボールが転動する無限循環路が形成された摺動
台と、上記ボールが所定の間隔で且つ回転自在に保持さ
れ、多数のボールを保持した状態で上記無限循環路に収
容されるボールチェインとから構成され、上記ボールチ
ェインの両側にはボールの配列方向に沿って伸びる鍔部
を形成する一方、上記摺動台の無限循環路を無端状のパ
イプ体で形成し、このパイプ体の内周面には上記ボール
チェインの鍔部が挿入される凹状の案内溝を形成したこ
とを特徴とするものである。
【0007】このような技術的手段において、上記パイ
プ体は略半円形状のボール案内面を有するパイプ半体を
繋ぎ合わせて形成するのが好ましく、このようにすれば
合成樹脂の射出成形により上記案内溝を有するパイプ半
体を精度良く且つ容易に製作することができる。
【0008】また、上記パイプ半体を繋ぎ合わせて無限
循環路を構成する場合には、該パイプ半体の繋ぎ目がボ
ール転動方向の両側において互いに異なる位置に形成さ
れるのが好ましい。このようにして無限循環路を構成す
れば、ボールチェインの両側に形成された鍔部のうち、
一方の鍔部がパイプ半体の繋ぎ目に引っ掛かるようなこ
とがあっても、他方の鍔部は案内溝によって確実に案内
されているので、パイプ体の内部におけるボールチェイ
ンの循環運動を円滑に行うことができる。
【0009】
【作用】本発明によれば、ボールチェインの両側に形成
した鍔部はパイプ体の内周面に形成された案内溝に挿入
されているので、ボールチェインは上記案内溝にその動
きを規制されながら無限循環路内を移動する。このた
め、ボールチェインに保持されたボールは無限循環路内
を蛇行することなく所定の軌道を循環するので、負荷通
路から方向転換路へ突入するボールが方向転換路の入口
に衝突するのを防止できる他、方向転換路から負荷通路
へ突入するボールが軌道レールと衝突するのを防止する
こともできる。
【0010】
【実施例】以下、添付図面に基づいて本発明の直線案内
装置を詳細に説明する。図1乃至図2は本発明の第一実
施例を示すものである。これら図において符号1は軌道
レールであり、その両側面及び上面には長手方向に沿っ
て計4条のボール転走溝11が形成されると共に、適宜
間隔をおいて固定ボルトの取付孔12が設けられてい
る。また、符号2はチャネル状に形成されて上記軌道レ
ール1に跨設された摺動台であり、その上面には可動体
(図示せず)の取付面21が形成されると共に、可動体
取付ボルト(図示せず)の螺合するボルト孔22が設け
られている。
【0011】図3乃至図5に断面図を示すように、上記
摺動台2は、負荷ボール溝23が形成されたスライドブ
ロック20と、このスライドブロックに組み付けられて
ボール3の無限循環路を形成するパイプ体30と、この
パイプ体30を覆うようにして上記スライドブロック2
0に取り付けられるパイプカバー40とから構成されて
いる。
【0012】先ず、上記スライドブロック20に形成さ
れた負荷ボール溝23は軌道レール1に形成された各ボ
ール転走溝11に対向して形成されており、これら負荷
ボール溝23とボール転走溝11との間には多数のボー
ル3が挟み込まれ、上記スライドブロック20に作用す
る荷重を負荷しながら転動している。この実施例におい
て各ボール転走溝11を転走するボール3の接触角は、
軌道レール1の両側面を転走するボール3の接触角がス
ラスト方向に対して30°をなしており、軌道レール1
の上面を転走するボール3の接触角はラジアル方向と合
致している。また、上記スライドブロック20には負荷
ボール溝23と平行に上記パイプ体30の取付孔24が
貫通している。
【0013】上記負荷ボール溝23を転走するボール3
は合成樹脂製のボールチェイン5に配列されており、そ
のままの状態で上記パイプ体30の全周に収容されてい
る。このボールチェイン5は、図6に示すように、所定
の間隔で配列された多数の間座51を一対の鍔部52で
相互に連結したものであり、互いに隣接する間座51の
間にボール3が収容されるようになっている。上記間座
51にはボール3の球面の一部を包持する凹球面51a
が形成されており、ボール3は互いに向かい合った凹球
面51aに挟み込まれている。これにより、ボール3は
互いに隣接する間座51の間から抜け落ちることなく、
且つ、回転自在にボールチェイン5に配列されている。
【0014】一方、上記ボールチェイン5が収容される
パイプ体30はボール3の負荷域に対応した負荷通路部
31、スライドブロック20のパイプ体取付孔24に嵌
合する無負荷通路部32、及び上記負荷通路部31と無
負荷通路部32とを連結する方向転換路部33とを備え
て無端状に形成されており、上記負荷通路部31にはボ
ール3を上記負荷ボール溝23及びボール転走溝11に
接触させるための長孔が形成されている。
【0015】図5に示すように、このパイプ体30は略
半円状のボール案内面34を有する一対のパイプ半体3
0a,30bを繋ぎ合わせて形成されている。すなわ
ち、パイプ半体30a,30bを互いに対向させて組合
せた後、その無負荷通路部32をスライドブロック20
のパイプ体取付孔24の両端開口へ夫々挿入し、無負荷
通路部32の先端を上記パイプ体取付孔24の内部で互
いに当接させてパイプ体30が組立てられる。
【0016】図7乃至図9にその詳細を示すように、各
パイプ半体30a,30bのボール案内面34の中央に
はボールの転動方向に沿って凹状の案内溝35が形成さ
れており、パイプ体30の内部に収容した上記ボールチ
ェイン5の鍔部52が挿入されるようになっている。従
って、ボールチェイン5はその両側の鍔部52が常に上
記案内溝35に保持されており(図11参照)、該案内
溝35の描く軌道を外れることなくパイプ体30の内部
を循環する。
【0017】また、上記パイプ半体30aはその負荷通
路部31及び無負荷通路部32の長さがパイプ半体30
bよりも長く形成されている。従って、これらパイプ半
体30a,30bを繋ぎ合わせて形成されたパイプ体3
0については、パイプ半体30a,30bの繋ぎ目がボ
ール転動方向の両側において互いに異なる位置に形成さ
れることになる。これにより、ボールチェイン5の両側
に形成された鍔部52,52のうち、一方の鍔部52が
パイプ半体30a,30bの繋ぎ目に引っ掛かるような
ことがあっても、他方の鍔部52は案内溝35によって
保持案内されているので、パイプ体の内部におけるボー
ルチェインの循環運動を円滑に行うことができる。
【0018】更に、図10に示すように、上記パイプカ
バー40は概ねスライドブロック20の移動方向の断面
形状と合致しており、スライドブロック20の端面と接
する内面側には上記パイプ体30が嵌まり込む凹部41
がスライドブロック20側の各の負荷ボール溝23に対
応して形成されている。尚、同図において符号44はス
ライドブロック20に螺合する結合ボルト43の貫通孔
である。
【0019】このパイプカバー40はゴム及びエンジニ
アリングプラスチック等の材質で形成されており、スラ
イドブロック20の端面に取り付けられて四つのパイプ
体30を同時に覆った際に、一のパイプ体30のスライ
ドブロック20に対する取付誤差が他のパイプ体30に
伝播してその位置決めに悪影響を及ぼすのを防止してい
る。また、図1乃至図3あるいは図10に示すように、
このパイプカバー40の外面側には軌道レール1と密着
するシール部42が突出形成されており、摺動台2の内
部に塵芥が進入するのを防止している。
【0020】そして、以上のように構成された上記摺動
台2は、図5に示すように、対向する一対のパイプ半体
30a,30bをスライドブロック20のパイプ体取付
孔24の両端開口より挿入してパイプ体30を組み立
て、この組立てと同時にボールを配列したボールチェイ
ン5をパイプ体に挿入し、この後に上記パイプカバー4
0を上記パイプ体30の上から結合ボルト43によって
スライドブロック20に固定して組み立てられる。
【0021】図11はパイプ半体30a,30bを組み
合わせて構成した上記パイプ体30の内部におけるボー
ル3の転動状態を示すものである。このように、ボール
チェインはボール3の両側に突出している鍔部52が負
荷通路31及び無負荷通路32において、更には図示外
の方向転換路33においても、パイプ体30に形成され
た案内溝35に挿入されているので、パイプ体30の内
部を案内溝35に導かれて蛇行することなく循環する。
【0022】従って、ボールチェイン5に配列されたボ
ール3もパイプ体30の内部を蛇行することなく所定の
軌道に沿って循環するので、負荷通路31と方向転換路
33との間を出入りするボール3が方向転換路33の入
口に衝突したり、あるいは軌道レール1と衝突したりす
るのを防止することができる。これにより、ボールの循
環が円滑なものとなり、摺動台の軌道レールに対する運
動が滑らかなものとなる他、ボールの循環によって発生
する騒音を低減することができるものである。
【0023】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の直線
案内装置によれば、ボールチェインの両側に形成した鍔
部をパイプ体の内周面に形成した案内溝に挿入し、この
案内溝によってパイプ体の内部におけるボールチェイン
の循環を案内するようにしたので、ボールチェインに保
持配列されたボールが摺動台の無限循環路内を蛇行する
ことなく円滑に循環し、摺動台と軌道レールとの相互間
の滑らかな直線運動が得られる他、騒音の発生を可及的
に防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の直線案内装置の実施例を示す斜視図
である。
【図2】 実施例に係る直線案内装置の正面図である。
【図3】 実施例に係る直線案内装置の側面図であり、
摺動台については図2のIII−III戦断面図であ
る。
【図4】 図3のIV−IV線断面図である。
【図5】 実施例に係る摺動台の分解斜視図である。
【図6】 実施例に係るボールチェインの一部を示す平
面図、側面図及び正面図である。
【図7】 実施例に係るパイプ半体を示す側面図であ
る。
【図8】 図7のVIII−VIII線断面図である。
【図9】 図7のIX−IX線断面図である。
【図10】 実施例に係るパイプカバーを示す斜視図で
ある。
【図11】 図4のA部を示す詳細図である。
【符号の説明】
1…軌道レール、2…摺動台、3…ボール、5…ボール
チェイン、11…ボール転走溝、23…負荷ボール溝、
24…パイプ体取付孔、30…パイプ体、30a,30
b…パイプ半体、31…負荷通路部、32…無負荷通路
部、33…方向転換路部、35…案内溝、52…鍔部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−52217(JP,A) 実開 平2−72813(JP,U) 実開 昭63−123824(JP,U) 実開 昭61−73831(JP,U) 特公 昭47−33072(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16C 29/00 - 31/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に沿ってボール転走溝が形成さ
    れた軌道レールと、上記ボール転走溝に対向する負荷ボ
    ール溝が形成されたスライドブロックと、このスライド
    ブロックに組み付けられてボールの無限循環路を形成す
    るパイプ体と、このパイプ体の内部を循環する多数のボ
    ールとから構成される直線案内装置において、 多数の間座部を一対の鍔部で相互に連結してボールチェ
    ーンを構成し、互いに隣接する間座部の間にボールを回
    転自在に保持すると共に、ボールが配列されたボールチ
    ェーンを上記パイプ体内に組み込む一方、 上記パイプ体は、負荷通路部及び無負荷通路部を有して
    略U字状に形成されると共に略半円状のボール案内面を
    有する4片のパイプ半体を組み合わせて構成され、各パ
    イプ半体のボール案内面の中央にはボールの転動方向に
    沿って上記ボールチェーンの鍔部が挿入される案内溝が
    形成され、更に、 上記ボールチェーンの鍔部がパイプ半体の繋ぎ目に引っ
    掛かることのないよう、上記ボール案内面を互いに対向
    させて組み合わされる一対のパイプ半体は、一方のパイ
    プ半体の負荷通路部及び無負荷通路部の長さが他方のパ
    イプ半体のそれよりも長く形成され、ボール転勤方向の
    両側において上記パイプ半体の繋ぎ目が互いに異なる位
    置に生じるようにしたこと を特徴とする直線案内装置。
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