JP3231532B2 - 直線案内装置 - Google Patents

直線案内装置

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JP3231532B2
JP3231532B2 JP00574494A JP574494A JP3231532B2 JP 3231532 B2 JP3231532 B2 JP 3231532B2 JP 00574494 A JP00574494 A JP 00574494A JP 574494 A JP574494 A JP 574494A JP 3231532 B2 JP3231532 B2 JP 3231532B2
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Bearings For Parts Moving Linearly (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種産業機械のスライ
ド部に使用される直線案内装置に係り、詳細には、摺動
台と軌道レールとの間に挟み込まれたボールを循環させ
ながら、摺動台が軌道レールに沿って無限ストロークの
直線運動を行う直線案内装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の直線案内装置としては特
公平3−51930号等に示されるものが知られてい
る。具体的には、図17に示すように、ベッド等の固定
部(図示せず)に配設される軌道レール100と、この
軌道レール100に沿って運動する摺動台101と、こ
の摺動台101の前後両端面に固定される一対の蓋体1
02と、上記軌道レール100のボール転走溝103と
摺動台101の負荷ボール溝104との間に挟み込まれ
て荷重を負荷しながら転動する多数のボール105とか
ら構成されている。上記摺動台101には負荷ボール溝
104と平行なボール戻し孔106が形成される一方、
上記蓋体102には負荷ボール溝104とボール戻し孔
106とを連絡する円弧状のボール反転路107が形成
され、ボール105はこれらボール反転路107及びボ
ール戻し孔106を介して負荷ボール溝104の端部間
を循環するようになっている。
【0003】図18及び図19は上記蓋体102に形成
されたボール反転路107の詳細を示すものである。上
記ボール反転路107はボール105の直径よりも僅か
に大きな内径を有して蓋本体102aに形成された断面
半円状の外側ボール案内面107aと、上記蓋本体10
2aに嵌合するリターンピース102bに形成された断
面半円状の内側ボール案内面107bとが相対向して形
成されている。すなわち、ボール反転路107の断面は
円形であり且つその内径はボール105の直径よりも大
きく形成され、これによってボール105はボール反転
路107内を無負荷状態で転動する。また、上記外側ボ
ール案内面107aの負荷ボール溝104側の端部には
舌片108が突出形成され、軌道レール100のボール
転走溝103を転動してきたボール105を上記ボール
反転路107に掬い上げるようになっている。
【0004】一方、特開昭62−46015号公報等に
は上記ボール反転路及びボール戻し孔をチューブ体によ
って形成した直線案内装置が開示されている。この装置
においても上記チューブ体の断面はボールの直径よりも
僅かに大きな内径を有する円形に形成されており、やは
りチューブ体の負荷ボール溝側の端部には軌道レールの
ボール転走溝を転動してきたボールをチューブ体に掬い
上げる舌片が突出形成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
直線案内装置におけるボールの循環の円滑さを検討した
場合、負荷ボール溝、ボール反転路及びボール戻し孔の
夫々におけるボールの軌跡が蛇行せず、またボール反転
路と負荷ボール溝との接続部分、ボール反転路とボール
戻し孔との接続部分においてボールの軌跡が滑らかに連
続していることが望ましい。すなわち、ボールの循環軌
跡が図20に一点鎖線で示すように滑らかな連続線であ
れば、ボールは抵抗なく円滑に循環すると考えられる。
【0006】しかし、前述したように、従来の直線案内
装置ではそのボール反転路の断面がボール直径よりも大
きな内径を有する円形に形成されているので、図21に
破線で示すように、ボール反転路においてボールは一定
の円弧状軌跡を描くことなく不安定な蛇行した軌跡を描
いてしまう。また、負荷ボール溝を転動してきたボール
はボール反転路の端部から突出する舌片に衝突してボー
ル反転路に掬い上げられるので、ボール反転路と負荷ボ
ール溝との接続部分のボールの循環軌跡には図21に示
すような段差が生じてしまう。
【0007】このために従来の直線案内装置ではボール
反転路にボールが詰まったり、ボール反転路と負荷ボー
ル溝との接続部分を通過するボールに抵抗が作用し、ボ
ールの円滑な循環が妨げられるという問題点があった。
また、ボールがボール反転路と負荷ボール溝との接続部
分を通過する際に、ボールが舌片あるいは軌道レールと
衝突して騒音が発生するという問題点もあった。
【0008】このような問題点を解決するには、ボール
反転路あるいはボール戻し孔の内径をボール直径に近づ
ければ良いことが容易に想像されるが、これらボール反
転路及びボール戻し孔の内部には外部からグリース等の
潤滑剤が供給されているため、ボール反転路等の内径を
ボール直径に近づけた場合には、上記潤滑剤がボールに
よってボール反転路及びボール戻し孔から押し出されて
しまい、ボール反転路及びボール戻し孔に十分な量の潤
滑剤を供給することができないといった新たな問題点が
発生する。
【0009】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、その目的とするところは、ボール反転路及
びボール戻し孔に十分な量の潤滑剤を供給しつつ、摺動
台の内部において循環するボールの軌跡を滑らかな連続
線とし、これによってボールの円滑な循環を達成すると
共に、ボール循環に伴う騒音の発生を抑えることが可能
な直線案内装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】先ず、本願発明者らは上
記目的を達成するため、請求項1記載の直線案内装置、
すなわち、長手方向に沿ってボール転走溝が形成された
軌道レールと、上記ボール転走溝と相対向する負荷ボー
ル溝が形成されると共に、この負荷ボール溝と平行なボ
ール戻し孔を有し、且つ、上記負荷ボール溝とボール戻
し孔とを連絡するボール反転路を有する摺動台と、上記
軌道台のボール転走溝と上記摺動台の負荷ボール溝との
間に挟み込まれ、上記ボール反転路を介して負荷ボール
溝とボール戻し孔とを循環する多数のボールとから構成
され、上記ボール反転路をパイプ体で構成し、このパイ
プ体の内周部に形成されたボール案内面のうち、円弧の
外側に位置するボール案内面に対してはボールを二点で
接触させる一方、円弧の内側に位置するボール案内面に
対してはボールを一点で接触させ、上記ボール反転路に
送り込まれたボールを一定の軌跡に沿って案内する直線
案内装置を提案するものである。
【0011】この請求項1に係る直線案内装置によれ
ば、円弧状のボール反転路がパイプ体で構成され、その
外側ボール案内面に対してはボールが二点接触する一
方、内側ボール案内面に対してはボールが一点で接触し
ているので、ボールはパイプ体の内周面に3点接触しな
がらこのパイプ体の中を転動することになる。このため
ボールは常に所定の円弧状の軌跡を描いてボール反転路
を転動し、ボール反転路内で蛇行するのを防止すること
ができる。
【0012】また、ボールはパイプ体の内周面に3点接
触しているので、ボールがパイプ体に接触していない部
分ではボールとパイプ体との間に十分な隙間を形成する
ことができ、この隙間に潤滑剤を保持することができ
る。
【0013】このような技術的手段において、ボール反
転路とボール戻し孔との接続部分におけるボールの軌跡
の滑らかな連続性を確保するという観点からすれば、請
求項2に示すように、摺動台の両端面に開口する上記ボ
ール戻し孔の周囲にボス孔を形成し、上記パイプ体の一
端をこのボス孔に嵌合して位置決めするのが好ましい。
このように構成すれば、ボール反転路の中心とボール戻
し孔の中心とが常に合致するので、ボールはボール反転
路とボール戻し孔との接続部分を円滑に転動することが
できる。
【0014】更に、ボールの循環する際の抵抗を低減す
るためには、ボール戻し孔内におけるボールの転動状態
とボール反転路内とにおけるそれとが、略同一に保たれ
ていることが望ましい。請求項3記載の直線案内装置は
この観点に基づいて請求項1記載の直線案内装置を改良
したものであり、上記ボール戻し孔を上記ボール反転路
から連続するパイプ体で構成すると共に、その内周面形
を上記ボール反転路の内周面形状と同一に形成したも
のである。このように構成すれば、ボール反転路におい
てパイプ体の内周面に3点接触していたボールは、ボー
ル戻し孔内においても同じようにパイプ体の内周面に
点接触しながら転動するので、ボール反転路からボール
戻し孔にかけてのボールの転動がより一層円滑なものと
なる。
【0015】請求項4は請求項3に示されるパイプ体の
具体的な構造を提案するものである。すなわち、ボール
反転路/ボール戻し孔/ボール反転路が連続するパイプ
体を略J字状に形成された四つの半割パイプに分割する
一方、上記摺動台には上記半割パイプの直線部が嵌合す
るパイプ体取付孔を貫通し、互いに対向する一対の半割
パイプを組み合わせて上記パイプ体取付孔の両端に夫々
嵌合させるものである。このようにしてパイプ体を四つ
の半割パイプから構成すれば、各半割パイプを合成樹脂
の射出成形等で製作することができ、パイプ体内周部の
ボール案内面を請求項1に記載した所定の形状に正確に
成形することができる。また、互いに対向する一対の半
割パイプを組み合わせて上記パイプ体取付孔の両端に夫
々嵌合させるので、パイプ体の組み立て及び位置決めを
正確に行うことができる。
【0016】また、請求項5に示すように、互いに対向
して上記パイプ体取付孔に嵌合する一対の半割パイプに
ついては、パイプ体取付孔に挿入される直線部の長さを
互いに異ならせるのが好ましい。このようにすれば、互
いに異なる方向からパイプ体取付孔に挿し込まれた半割
パイプの合わせ目は、ボール転動方向の左右において夫
々異なった位置に存在する。従って、ボールが上記半割
パイプの合わせ目に存在する隙間あるいは段差を通過す
る際には、ボールを挟んで上記合わせ目と反対側に位置
する半割パイプが必ずボールを案内しているので、ボー
ルの軌跡が大きく乱れることがない。このため、ボール
の循環抵抗を軽減することができる。
【0017】一方、ボール反転路と負荷ボール溝との接
続部分におけるボールの軌跡の滑らかな連続性を確保す
るという観点からすれば、請求項6に示すように、円弧
状のボール反転路を構成するパイプ体の負荷ボール溝側
の入口には上記外側ボール案内面を上記軌道レールのボ
ール転走溝と平行に切り欠いたボール掬い部を形成し、
且つ、上記外側ボール案内面に対するボールの接触軌跡
が上記パイプ体の負荷ボール溝側の入口まで連続してい
ることが好ましい。このように構成すれば、負荷ボール
溝とボール反転路との接続部分におけるボールの軌跡に
段差が発生せず、且つ、ボール反転路から負荷ボール溝
に進入するボールは180°の方向転換が完了する迄は
外側ボール案内面に保持されているので、ボール反転路
におけるボールの軌跡は負荷ボール溝におけるボールの
軌跡と滑らかに連続するようになり、ボール反転路と負
荷ボール溝との接続部分におけるボールの転動の円滑化
を図ることができる。
【0018】
【実施例】以下、添付図面に基づいて本発明の直線案内
装置を詳細に説明する。図1乃至図2は本発明の第一実
施例を示すものである。これら図において符号1は軌道
レールであり、その両側面及び上面には長手方向に沿っ
て計4条のボール転走溝11が形成されると共に、適宜
間隔をおいて固定ボルトの取付孔12が設けられてい
る。また、符号2はチャネル状に形成されて上記軌道レ
ール1に跨設された摺動台であり、その上面には可動体
(図示せず)の取付面21が形成されると共に、可動体
取付ボルト(図示せず)の螺合するボルト孔22が設け
られている。
【0019】図3乃至図5に断面図を示すように、上記
摺動台2は、負荷ボール溝23及びボール戻し孔24が
形成されたスライドブロック20と、このスライドブロ
ックの移動方向両端において円弧状のボール反転路を形
成するパイプ体30と、このパイプ体30を覆うように
して上記スライドブロック20に取り付けられるパイプ
カバー40とから構成されている。
【0020】上記スライドブロック20に形成された負
荷ボール溝23は軌道レール1に形成された各ボール転
走溝11に対向して形成されており、これら負荷ボール
溝23とボール転走溝11との間には多数のボール3が
介在している。この実施例において各ボール転走溝11
を転走するボール3の接触角は、軌道レール1の両側面
を転走するボール3の接触角がスラスト方向に対して3
0°をなしており、軌道レール1の上面を転走するボー
ル3の接触角はラジアル方向と合致している。
【0021】また、上記ボール戻し孔24は各負荷ボー
ル溝23に対応してこれらと平行に穿設され、スライド
ブロック20の移動方向両端面に開口している。そし
て、このボール戻し孔24の両端開口は一対のパイプ体
30を介して負荷ボール溝23の両端と連通連結されて
おり、図3に示すようなボール3の無限循環路が形成さ
れている。
【0022】上記パイプ体30は図6に示す半割パイプ
31及びこれと鏡像関係にある半割パイプ31を組み合
わせて形成されており、各半割パイプ31には断面略半
円形状のボール反転路32が円弧状に形成されている。
また、この半割パイプ31には位置決め用のボス33が
突設されており、上記ボール戻し孔24の開口部の周囲
に形成されたボス孔25にこの位置決め用ボス33が嵌
合するように構成されている(図3参照)。
【0023】更に、図7に示すように、上記パイプカバ
ー40は概ねスライドブロック20の移動方向の断面形
状と合致しており、スライドブロック20の端面と接す
る内面側には上記パイプ体30が嵌まり込む凹部41が
スライドブロック20側の各の負荷ボール溝23に対応
して形成されている。尚、同図において符号44はスラ
イドブロック20に螺合する結合ボルト43の貫通孔で
ある。
【0024】このパイプカバー40は硬質ゴムあるいは
エンジニアリングプラスチック等の材質で形成されてお
り、スライドブロック20の端面に取り付けられて四つ
のパイプ体30を同時に覆った際に、一のパイプ体30
のスライドブロック20に対する取付誤差が他のパイプ
体30に伝播してその位置決めに悪影響を及ぼすのを防
止している。また、図1乃至図3あるいは図10に示す
ように、このパイプカバー40の外面側には軌道レール
1と密着するシール部42が突出形成されており、摺動
台2の内部に塵芥が進入するのを防止している。
【0025】そして、以上のように構成された上記摺動
台2は、図8に示すように、互いに対向する一対の半割
パイプ31,31を組み合わせてパイプ体30を構成し
た後に、その位置決め用ボス33をスライドブロック2
0のボス孔25に嵌合させてパイプ体30をスライドブ
ロック20に取付け、最後にパイプカバー40を上記パ
イプ体30の上から結合ボルト43によってスライドブ
ロック20に固定して組み立てられる。これにより、ス
ライドブロック20の負荷ボール溝23とボール戻し孔
24との端部間がボール反転路32で連結され、摺動台
2にボール3の無限循環路が形成される。
【0026】図9は半割パイプ31,31を組み合わせ
て構成した上記パイプ体30の内部におけるボール3の
転動状態を示すものである。ボール3が転動するボール
反転路32は、ボール3が描く円弧の外側に位置する外
側ボール案内面32aと、内側に位置する内側ボール案
内面32bとからなり、図10に示すように、外側ボー
ル案内面32aに対してはボール3が二点接触する一
方、内側ボール案内面32bに対してはボール3が一点
接触している。従って、ボール3は上記ボール反転路3
2の内周面に3点接触し、図9に一点鎖線で示すような
一定の円弧状軌跡を描いてボール反転路32を転動す
る。尚、この実施例では外側ボール案内面32aに対す
るボール3の接触角を30°に設定した。
【0027】また、ボール3が外側ボール案内面32a
に対して二点で接触していることから、図10に示すよ
うに、外側ボール案内面32aの中央とボール3との間
には隙間が形成される。従って、グリース等の潤滑剤を
この隙間に保持することができ、ボール3とボール反転
路32との間の潤滑が損なわれることはない。
【0028】更に、パイプ体30の外側ボール案内面3
2aは負荷ボール溝23側の入口において上記軌道レー
ル1のボール転走溝11と平行に切り欠かれており、図
11に示すような半楕円形状のボール掬い部34が形成
されている。これにより、負荷ボール溝23を転動して
きたボール3は、その球面の両側を下方から徐々に掬い
上げられるようにしてからボール反転路32へ進入す
る。このとき、上記外側ボール案内面32aに対するボ
ールの接触軌跡が180°の円弧状に形成されたボール
反転路32の全域において連続するようにボール掬い部
34を形成すれば、ボール3は上記ボール掬い部34の
有無に拘わらず図9に一点鎖線で示す円弧状軌跡を描く
ので、負荷ボール溝23を転動するボール3の軌跡とボ
ール反転路32を転動するボール3の軌跡とが滑らかに
連続する。
【0029】従って、負荷ボール溝23を転動してきた
ボール3がパイプ体30に形成されたボール掬い部34
に衝突することがなく、またボール反転路32から負荷
ボール溝23に進入するボール3が軌道レール1のボー
ル転走溝11と衝突することがない。
【0030】尚、この第一実施例では互いに対称な形状
を有する一対の半割パイプ31,31を組み合わせてパ
イプ体30を形成したが、図12及び図13に示すよう
に、外側ボール案内面32aが形成された外側ピース3
5と、内側ボール案内面32bが形成された内側ピース
36とを組み合わせてパイプ体30を形成するようにし
ても良い。このようにパイプ体30を円周方向に沿って
分割すると、外側ボール案内面32aの端部に位置する
ボール掬い部34を精度良く形成することができる。
【0031】次に、本発明の第二実施例について説明す
る。図14は第二実施例に係る直線案内装置の特徴を示
す断面図であり、図3に示す第一実施例の断面図と対応
している。同図において、符号5は軌道レール、符号6
は摺動台であり、この摺動台6は、負荷ボール溝61が
形成されたスライドブロック60と、ボール反転路72
及びボール戻し孔73が一体に形成されたパイプ体70
と、このパイプ体70をスライドブロック60に固定す
るパイプカバー80とから構成されている。上記軌道レ
ール5及びパイプカバー80は第一実施例で説明した軌
道レール1及びパイプカバー40と同一なので、ここで
はその説明を省略する。尚、この第二実施例に係る直線
案内装置の外観は図1及び図2に示す第一実施例のもの
と同一である。
【0032】上記パイプ体70は直線状のボール戻し孔
73の両端に円弧状のボール反転路72を備えたもので
あり、略J字状に形成された四つの半割パイプから組み
立てられている。図15に示すように、上記半割パイプ
には直線部の長さが互いに異なる大小二種類の半割パイ
プ71a,71bがあり、パイプ体70はこれら半割パ
イプ71a,71bをスライドブロック60に貫通形成
されたパイプ体取付孔62の両端から挿入して組み立て
られる。
【0033】摺動台6の組立てに当たっては、図16に
示すように、直線部の長さの互いに異なる半割パイプ7
1a,71bが組み合わされてスライドブロック60の
パイプ体取付孔62の両端に嵌合され、パイプ体70を
覆うパイプカバー80が結合ボルト81によってスライ
ドブロック60の端面に取付られる。
【0034】このように直線部の長さが互いに異なる半
割パイプ71a,71bを組み合わせてパイプ体70を
構成することにより、ボール戻し孔の長手方向に関する
半割パイプ71a,71bの継ぎ目はボール転動方向の
左右に関して異なる位置に生じる。従って、ボール3が
上記半割パイプ71a,71bの合わせ目に存在する隙
間あるいは段差を通過する際には、ボール3を挟んで上
記合わせ目と反対側に位置する半割パイプ71aが必ず
ボール3を案内している。このため、半割パイプ71
a,71bの合わせ目を通過する際にもボール3の軌跡
が大きく乱れることがなく、ボール3の循環抵抗を軽減
することができる。
【0035】また、この実施例において、パイプ体70
に形成されたボール反転路72及びボール戻し孔73の
内周面形状は第一実施例に示したボール反転路32の
周面形状、すなわち図10に示したものと同一である。
更に、ボール反転路72の負荷ボール溝61側の入口に
形成されるボール掬い部74の形状も第一実施例に示し
たボール掬い部34の形状、すなわち図11に示したも
のと同一である。
【0036】このため、本実施例ではボール3の転動状
態がボール反転路62とボール戻し孔63とで同一とな
り、これら通路におけるボール3の軌跡が滑らかに連続
したものとなる他、既に第一実施例で説明したように負
荷ボール溝61を転動するボール3の軌跡とボール反転
路32を転動するボール3の軌跡とが滑らかに連続する
ようになる。つまり、本実施例においては摺動台6の内
部を循環するボール3の軌跡は、図20に示した理想と
するボール循環軌跡に近似したものとなる。
【0037】その結果、本実施例ではボールの円滑な循
環を達成できると共に、摺動台の走行中における騒音の
低減化を図ることができるものである。
【0038】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の直線
案内装置によれば、ボール反転路及びボール戻し孔に十
分な量の潤滑剤を供給しつつ、摺動台の内部において循
環するボールの軌跡を滑らかな連続線とすることがで
き、これによってボールの円滑な循環を達成すると共
に、ボール循環に伴う騒音の発生を抑えることが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の直線案内装置の第一実施例を示す斜
視図である。
【図2】 第一実施例に係る直線案内装置の正面図であ
る。
【図3】 第一実施例に係る直線案内装置の側面図であ
り、摺動台については図2のIII−III戦断面図で
ある。
【図4】 図3のIV−IV線断面図である。
【図5】 図3のV−V線断面図である。
【図6】 第一実施例に係る半割パイプを示す正面図、
側面図及び断面図である。
【図7】 第一実施例に係るパイプカバーを示す斜視図
である。
【図8】 第一実施例に係る摺動台の分解斜視図であ
る。
【図9】 第一実施例に係る摺動台におけるボールの循
環状態を示す要部断面図である。
【図10】 図9のX−X線断面図である。
【図11】 第一実施例に係るパイプ体のボール掬い部
を示す図である。
【図12】 第一実施例に係るパイプ体の変形例を示す
分解斜視図である。
【図13】 第一実施例に係るパイプ体の変形例を示す
斜視図である。
【図14】 本発明の直線案内装置の第二実施例を示す
側面図であり、摺動台は図2のIII−III線に対応
した断面図である。
【図15】 第二実施例に係る半割パイプを示す側面図
である。
【図16】 第二実施例に係る摺動台の分解斜視図であ
る。
【図17】 従来の直線案内装置を示す斜視図である
(一部切り欠き図)。
【図18】 従来の直線案内装置の蓋体を示す断面図で
ある。
【図19】 図18のXIX−XIX線断面図である。
【図20】 理想とするボールの循環軌跡を示す図であ
る。
【図21】 従来のボールの循環軌跡を示す図である。
【符号の説明】
1…軌道レール、2…摺動台、3…ボール、11…ボー
ル転走溝、23…負荷ボール溝、24…ボール戻し孔、
25…ボス孔、30…パイプ体、31…半割パイプ、3
2…ボール反転路、32a…外側ボール案内面、32b
内側ボール案内面、33…位置決め用ボス、34…ボー
ル掬い部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−4922(JP,A) 実開 昭50−330(JP,U) 実開 昭59−125616(JP,U) 実開 昭61−152815(JP,U) 実開 昭60−118021(JP,U) 実開 昭61−73831(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16C 29/00 - 29/06

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に沿ってボール転走溝が形成さ
    れた軌道レールと、上記ボール転走溝と相対向する負荷
    ボール溝が形成されると共に、この負荷ボール溝と平行
    なボール戻し孔を有し、且つ、上記負荷ボール溝とボー
    ル戻し孔とを連絡する円弧状のボール反転路を有する摺
    動台と、上記ボール転走溝と負荷ボール溝との間を転走
    しながら荷重を負荷すると共に、上記ボール反転路を介
    して負荷ボール溝とボール戻し孔とを循環する多数のボ
    ールとから構成される直線案内装置において、 上記ボール反転路をパイプ体で構成し、このパイプ体の
    内周部に形成されたボール案内面のうち、円弧の外側に
    位置するボール案内面に対してはボールを二点で接触さ
    せる一方、円弧の内側に位置するボール案内面に対して
    はボールを一点で接触させ、上記ボール反転路に送り込
    まれたボールを一定の軌跡に沿って案内することを特徴
    とする直線案内装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の直線案内装置において、
    上記摺動台にボール戻し孔を穿設すると共に、その両端
    開口部の周囲にはボス孔を形成し、上記パイプ体の一端
    に形成した位置決め用ボスをこのボス孔に嵌合させるこ
    とを特徴とする直線案内装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の直線案内装置において、
    上記ボール戻し孔をボール反転路から連続するパイプ体
    で構成し、その内周面形状を上記ボール反転路の内周面
    形状と同一にしたことを特徴とする直線案内装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の直線案内装置において、
    ボール反転路/ボール戻し孔/ボール反転路が連続する
    パイプ体を略J字状に形成された四つの半割パイプに分
    割する一方、上記摺動台には上記半割パイプの直線部が
    嵌合するパイプ体取付孔を貫通し、互いに対向する一対
    の半割パイプを組み合わせて上記パイプ体取付孔の両端
    に夫々嵌合させたことを特徴とする直線案内装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の直線案内装置において、
    互いに対向して上記パイプ体取付孔に嵌合する一対の半
    割パイプは、パイプ体取付孔に嵌合する直線部の長さが
    互いに異なっていることを特徴とする直線案内装置。
  6. 【請求項6】 請求項1又は3記載の直線案内装置にお
    いて、上記ボール反転路を構成するパイプ体の負荷ボー
    ル溝側の入口には上記外側ボール案内面を上記軌道レー
    ルのボール転走溝と平行に切り欠いたボール掬い部を形
    成し、且つ、上記外側ボール案内面に対するボールの接
    触軌跡が上記パイプ体の負荷ボール溝側の入口まで連続
    していることを特徴とする直線案内装置。
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