JP3544407B2 - 転がり案内装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、例えば直線摺動装置、ボールスプライン、ボールブッシュあるいはボールねじ等のように、無限循環するボールを介して移動ブロックが案内軸に沿って運動する転がり案内装置に係り、詳細には、移動ブロックの両端に固定されてボールの無限循環を介助する蓋体の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の転がり案内装置の一つとして、ベッド等の固定部に配設されると共にボールの転走面が形成された軌道レールと、多数のボールを介してこの軌道レールに組み付けられ、テーブル等の可動体を支持しながら上記軌道レールに沿って移動するスライダとから構成される直線摺動装置が知られている。
【0003】
従来、この直線摺動装置のスライダは、ボールを介して転走面と対向する負荷転走面及びこの負荷転走面と平行なボール戻し孔を有し、上記ボールの転動に伴い軌道レールに沿って移動自在な移動ブロックと、この移動ブロックの前後両端面に夫々固定されると共に、上記負荷転走面とボール戻し孔とを連通連結するボールの方向転換路を有する一対の蓋体とから構成されており、上記蓋体を移動ブロックの前後両端面に固定することで上記負荷転走面とボール戻し孔の端部間とが方向転換路で連結され、ボールの無限循環路がスライダ内に完成するようになっている。また、上記蓋体には軌道レールの転走面を転走してきたボールを上記方向転換路内に導くボール掬い上げ部も形成されており、負荷状態から解放されたボールが円滑に無負荷状態に移行するように配慮されている。
【0004】
このような構成のうち、上記蓋体はボールの無限循環路の形成にのみ寄与しているので外部から大きな荷重が作用することがなく、上記方向転換路及びボール掬い上げ部の形状も複雑なことから、従来は樹脂の射出成形によってこれを形成している。また、ボールが蓋体の方向転換路に侵入する際にはボールと掬い上げ部との衝突音が発生すると共に、方向転換路内ではボールの循環運動の乱れからボール同士の衝突音が発生してしまうが、このように蓋体を樹脂で形成することにより、これら衝突音の発生及び外部への伝播の低減が期待されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、負荷状態から解放されたボールが蓋体のボール掬い上げ部に衝突すること、並びにボールが蓋体に設けられた方向転換路を高速で転走することを考慮した場合、蓋体を形成する材料はある程度の強度を備えると共に耐磨耗性を備えていることが要求される。
【0006】
しかし、このような特性を備えた材料は比較的硬質なことから、係る材料を選択して蓋体を形成した場合には前述した衝突音の発生及びその伝播を十分に低減できないといった問題点があった。
【0007】
一方、このような問題点を考慮した直線摺動装置の蓋体としては、実開平4−117211号公報に開示されたものが知られている。この蓋体は、ボールの方向転換路及び肉抜きの空間部を備えた側板を樹脂の射出成形で形成した後に、上記肉抜き空間部に側板とは別の樹脂を充填したものであり、後から充填される樹脂の材料を吸音性等の観点から選択することで、ボールの衝突音が蓋体の外部に漏れ出すのを可及的に防止している。
【0008】
しかし、同公報の蓋体はその強度部材が側板のみであり、係る側板は肉抜き空間部を大きく採るために薄く形成されているので、ねじ止めによってこの蓋体を移動ブロックに固定するとボールの方向転換路に歪みが生じ、移動ブロックのボール戻し孔と方向転換路とが正確に対応せず、円滑なボールの循環運動が阻害されるといった不都合があった。また、方向転換路の歪みからボールの掬い上げ部が軌道レールのボール転走面に正確に対応せず、係る掬い上げ部とボールとの衝突音が増長されるという不都合もあった。
【0009】
本発明はこのような問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、蓋体のボールに対する耐磨耗性や強度を損なうことなく、ボールの無限循環運動に伴うボール衝突音の発生及びその外部への伝播を可及的に防止し、静粛性に優れた転がり案内装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の転がり案内装置は、ボールの転走面を有する案内軸と、上記ボールを介して転走面と対向する負荷転走面及びこの負荷転走面に対応するボール戻し孔を有し、上記ボールの転動に伴い案内軸に沿って移動自在な移動ブロックと、この移動ブロックの前後両端面に固定され、上記案内軸の転走面から掬い上げたボールを上記ボール戻し孔に向けて円弧状に案内するボールの方向転換路を備えた一対の蓋体とから構成される転がり案内装置において、上記蓋体は、第一の樹脂からなる密閉された外殻層の内部に第二の樹脂からなるコア層を充填して所定の形状に成形され、上記第一の樹脂が耐磨耗性を備える一方、第二の樹脂が吸音性を備えていることを特徴とするものである。
【0011】
このような技術的手段において、上記蓋体の外殻層を構成する第一の樹脂としては、係る外殻層が形造る方向転換路をボールが転走し、また移動ブロックへのねじ止めにおける蓋体の強度等を考慮した場合、耐磨耗性を備えると共にある程度の強度を有する材料を選択する必要があり、好ましくはガラス繊維や炭素繊維等の補強材が添加された強化樹脂を用いるのが良い。
【0012】
一方、上記蓋体のコア層を構成する第二の樹脂としては、方向転換路におけるボールと外殻層との接触、あるいはボール同士の接触によって発生した衝突音が蓋体の外部に漏れ出すことを防止するという観点からすれば、吸音性を備える材料を選択する必要があり、好ましくは内部に無数の気泡を含む発泡樹脂を用いるのが良い。
【0013】
【作用】
上記技術的手段よれば、蓋体に備えられたボールの方向転換路は第一の樹脂からなる外殻層によって形づくられると共に、この外殻層は耐磨耗性を備えているので、ボールの転走による方向転換路の磨耗を心配する必要はない。また、上記方向転換路内で発生したボールと外殻層との衝突音及びボール同士の衝突音は、上記外殻層によって覆われた蓋体の内部、すなわち第二の樹脂からなるコア層を伝播して蓋体の外部に漏れ出すこととなるが、上記コア層は吸音性を備えているので、これら衝突音が蓋体の外部に漏れ出すのを効果的に抑制することができる。
【0014】
しかも、密閉された外殻層の内部にコア層を充填することで蓋体を所定形状に成形し、外殻層とコア層とを緊密に一体化しているので、蓋体の強度を十分に確保することができ、ねじ止め等の外力が作用した場合であっても、蓋体に歪みが発生するのを防止することができる。
【0015】
【実施例】
以下、添付図面に基づいて本発明の転がり案内装置を詳細に説明する。
図1乃至図3は本発明を適用した直線摺動装置の実施例を示すものである。
符号1は軌道レールであり、その左右両肩部には軸方向に沿って突条11が設けられている。各突条の上下にはボール2が転走するボール転走面12が形成されており、各転走面12は夫々がラシアル方向及びスラスト方向に対して45°の角度をなしている。この軌道レール1は固定ボルト(図示せず)によってベッド等の固定部(図示せず)に固定される。図1中の符号13は上記固定ボルトが挿入されるボルト孔である。
【0016】
次に、符号3は上記軌道レール1に沿って移動するスライダであり、上記軌道レール1と相俟って多数のボール2を挟み込む移動ブロック4と、この移動ブロック4の前後両端面に取り付けられる一対の蓋体5とから構成されている。
【0017】
図2に示すように上記移動ブロック4は軌道レール1を跨ぐサドル状に形成され、水平部4aの両側から垂下した一対の袖部4bの内面側には軌道レール1のボール転走面12と相俟ってボール2を挟み込む4条の負荷転走面41が形成されている。また、上記各袖部4bには各ボール転走面41に対応したボール戻し孔42が貫通している。移動ブロック4の両側面にはボルト取付孔43を備えた取付部44が突設されており、移動ブロックはこの取付部44の下方から上記ボルト取付孔43を貫通する固定ボルト(図示せず)によってテーブル等の可動体(図示せず)に固定される。
【0018】
上記移動ブロック4の各袖部4bの下端並びに水平部4aの下面には夫々ボール保持プレート45,46が取り付けられている。このボール保持プレート45,46は金属板のプレス成形や硬質合成樹脂の射出成形等により成形され、軌道レール1から摺動台3を取り外した際に各ボール転走面41を転走するボール2が摺動台3から脱落するのを防止している。
【0019】
図4は上記蓋体5をその裏面側から観察した斜視図である。蓋体5も上記移動ブロック4と同様に水平部5aの両側から一対の袖部5bが垂下したサドル状に形成され、各袖部5bの裏面側にはブロック4側のボール転走面41とボール戻し孔42とを夫々連通連結するボール方向転換路51が設けられている。
【0020】
図5はこのボール方向転換路51の詳細を示すものである。上記蓋体5には略半円形状の外周側案内面52が形成されており、ボール戻し孔42と軌道レール1のボール転走面12との間でボール2を円弧状に案内するようになっている。また、この外周側案内面52の端部には軌道レール1のボール転走面12からボール2を掬い上げるための掬い上げ部53が形成されている。一方、この外周側案内面52に対してはRピース6が嵌合しており、このRピース6にはボール戻し孔42と負荷転走面41との間でボール2を案内する内周側案内面61が形成されている。すなわち、図4に示すようにRピース6を蓋体5に対して嵌合させることで、上記外周側案内面52と内周側案内面61とが対向し、ボール方向転換路51が完成するようになっている。
【0021】
この蓋体5は取付孔54を貫通する六角孔付ボルト7により移動ブロック4の両端面に取付けられる。蓋体5裏面側の取付孔54の周囲には位置決め用のボス55が突設されており、このボス55を移動ブロック4の両端面に設けた凹溝(図示せず)に嵌め込むことで蓋体5が移動ブロック4に対して正確に位置決めされる。そして、このようにして蓋体5を移動ブロック4に取付けると、蓋体5のボールリターン通路51a,51bと移動ブロック4のボール戻し孔42とが連結され、ボール転走面41の一端から他端へボール2を循環させるボール循環路51が完成する。
【0022】
以上のように構成された本実施例の直線摺動装置のうち、上記蓋体5は樹脂の射出成形によって形成されており、図5に示すように、表皮をなす外殻層8の内部にコア層9が充填された三層構造をなしている。
【0023】
上記外殻層8をなす樹脂としては、ボール2の転走に対する耐磨耗性を備えていることが要求され、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PBT)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)等を用いることができる。また、蓋体5に要求される強度の殆どをこの外殻層8に負担させるという観点からすれば、ガラス繊維や炭素繊維等の補強材が添加されたナイロン、ポリアセタール(POM)、ポリカーボネート等の強化樹脂を用いるのも良い。
【0024】
一方、上記コア層9をなす樹脂としては、ボール2が方向転換路51を転走することによって生じたボール衝突音の吸音性を備えていることが要求され、例えば、ABS、ポリエチレン、ポリプロピレン等の発泡樹脂を用いることができる。より軟質でしかも連足気泡構造の発泡樹脂が吸音性に優れているが、係る樹脂をコア層9として使用する場合には、上記外殻層8が材料及びその層厚さの観点から十分な強度を有していることが必要である。
【0025】
このような観点から、本実施例では外殻層8として補強材入り6−6ナイロンを使用する一方、コア層9としてABS樹脂を使用し、外殻層8の厚さは約2mmとした。これにより、蓋体に十分な強度を与えることができ、また蓋体5の外部へ漏れ出すボール衝突音を低減することができた。
【0026】
このような三層構造を有する本実施例の蓋体5は、図6に示すようなサンドイッチ射出成形機を用いて製作される。このサンドイッチ射出成形機ではノズル71に対して二本の射出シリンダ72a、72bが接続されており、一次側射出シリンダ72aからは外殻層8となる第一の樹脂73aが、二次側射出シリンダ72bからはコア層9となる第二の樹脂73bが夫々射出され、ノズル71を通して金型74のキャビティに充填される。
【0027】
図7は、このサンドイッチ射出成形機による射出成形の工程を示した模式図である。先ず、金型74のキャビティ75に対しては一次側射出シリンダ72aから外殻層8となる第一の樹脂73aのみを一定量だけ射出し(分図(a)参照)、次いで二次側射出シリンダ72bからコア層9となる第二の樹脂73bを射出する(分図(b)参照)。これにより、第一の樹脂73aは第二の樹脂73bに押されて金型壁面との境界に外殻層8となる固化皮膜を形成しながらキャビティ内に拡がる一方、第二の樹脂73bはキャビティ内で発泡しながら第一の樹脂73aで形成された外殻層8の内部に充填され、コア層9が外殻層8で被覆された三層構造の成形品が完成する(分図(c)参照)
【0028】
そして、このような成形方法によれは、密閉された外殻層8の内部にコア層9が充填され、外殻層8とコア層9とが緊密に一体化したものとなるので、本実施例の蓋体5は強度的にも優れたものとなる。従って、移動ブロック4に対するねじ止め等によって蓋体5のボール方向転換路51が歪むのを可及的に防止することができ、ボール2の円滑な無限循環運動が促進されて、ボール2同士の衝突音やボール2と方向転換路51の衝突音の発生そのものが軽減される。
【0029】
次に、図8乃至図10に示された本発明の第二実施例について説明する。
この実施例は本発明をボールスプラインに適用したものである、かかるボールスプラインは、円周を3等分するように突条80が形成され、この突条の両側面にボール81の転走面82が形成されたスプライン軸83と、ボール81を介してこのスプライン軸83に嵌合し、スプライン軸83に沿って自在に運動可能なスプラインナット84とから構成されている。
【0030】
また、上記スプラインナット84は、上記スプライン軸83のボール転走面82と対向する負荷転走面85及びこの負荷転走面85に対応したボール戻し孔86が形成されたナット本体87と、このナット本体87の前後両端面に固定されると共に、上記ボール戻し孔86に連通する円弧状の方向転換路89が形成された一対の蓋体88,88と、上記ナット本体87の内周に固定され、上記スプライン軸83を転走するボール81を方向転換路89に掬い上げる板金製のボール保持器90とから構成されている。
【0031】
上記ボール保持器90にはナット本体87の負荷転走面85に対応した長窓91が形成されており、負荷転走面85を転走するボール81はかかる長窓91を介してスプライン軸83のボール転走面82に接触する。また、長窓91の両端にはボール転走面82からボール81を掬い上げるための舌片92が形成されており、ボール81の掬い上げが円滑に行われるようになっている。
【0032】
そして、以上の構成によれば、ナット本体87の両端に蓋体88を取り付けることにより、図10に示すようなボールの無限循環路が形成されるが、前述の第一実施例と同様、本実施例の蓋体88も合成樹脂の射出成形で形成されており、且つ、表皮をなす外殻層88aの内部にコア層88bが充填された三層構造をなしている。従って、かかる外殻層88a及びコア層88bの形成材料を第一実施例と同じ観点から選択することにより、本実施例のボールスプラインでも蓋体88の強度を確保しつつ、ボール81の無限循環運動に伴うボール衝突音の外部への伝播を可及的に防止することが可能となる。
【0033】
次に、図11に示された本発明の第三実施例について説明する。
この実施例は本発明をボールねじに適用したものである、かかるボールねじは、ボール転走溝100が所定のリードで螺旋状に形成されたねじ軸101と、ボール102を介してこのねじ軸101に螺合したボールねじナット103とから構成されている。
【0034】
また、上記ボールねじナット103は、上記ねじ軸101のボール転走溝100と対向する負荷転走溝104及びねじ軸101の軸方向に平行なボール戻し孔105が形成されたナット本体106と、このナット本体106の前後両端面に固定されると共に、ねじ軸101のボール転走溝100から掬い上げたボール102を上記ボール戻し孔105に送り込む方向転換路107一対の蓋体108,108とから構成されており、このボールねじナット103と上記ねじ軸101の相対的な回転によって、ボール102が蓋体108の方向転換路107を介して無限循環するようになっている。
【0035】
そして、以上のように構成された本実施例のボールねじにおいても、その蓋体108は合成樹脂の射出成形で形成されており、且つ、表皮をなす外殻層の内部にコア層が充填された三層構造をなしている。従って、かかる外殻層及びコア層の形成材料を第一実施例と同じ観点から選択することにより、本実施例のボールねじでも蓋体108の強度を確保しつつ、ボール102の無限循環運動に伴うボール衝突音の外部への伝播を可及的に防止することが可能となる。
【0036】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明の転がり案内装置によれば、その蓋体が耐磨耗性を備えた外殻層の内部に吸音性を備えたコア層を充填してして形成されているので、蓋体のボールに対する耐磨耗性や強度を損なうことなく、ボールの無限循環運動に伴うボール衝突音の発生及びその外部への伝播を可及的に防止することができ、使用時における騒音の発生が少なく静粛性に優れた転がり案内装置を提供することが可能となる。
【0037】
また、ねじ止め等の外力に対する蓋体の強度も十分に確保され、移動ブロックへの取付時における蓋体の歪みを防止することができるので、方向転換路でのボールの円滑な転走を確保することができ、この点においても騒音の発生が少なく静粛性に優れた転がり案内装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を直線摺動装置に適用した第一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】第一実施例に係る直線摺動装置の正面図である。
【図4】第一実施例実施例に係る蓋体を示す斜視図である。
【図5】第一実施例実施例に係る蓋体に形成されたボールの方向転換路を示す断面図である。
【図6】第一実施例実施例に係る蓋体の成形に利用するサンドイッチ射出成形機の構造を示す断面図である。
【図7】サンドイッチ射出成形機による射出成形の工程を示した模式図である。
【図8】本発明をボールスプラインに適用した第二実施例を示す側面図である。
【図9】図8のIX−IX線断面図である。
【図10】第二実施例に係るボールスプラインのボール無限循環路を示す断面図である。
【図11】本発明をボールねじに適用した第三実施例を示す側面図である。
【符号の説明】
1…軌道レール(案内軸)、2…ボール、4…移動ブロック、5…蓋体、8…外殻層、9…コア層、12…ボール転走面、41…負荷転走面、42…ボール戻し孔、51…ボール方向転換路

Claims (2)

  1. ボールの転走面を有する案内軸と、上記ボールを介して転走面と対向する負荷転走面及びこの負荷転走面に対応するボール戻し孔を有し、上記ボールの転動に伴い案内軸に沿って移動自在な移動ブロックと、この移動ブロックの前後両端面に固定され、上記案内軸の転走面から掬い上げたボールを上記ボール戻し孔に向けて円弧状に案内するボールの方向転換路を備えた一対の蓋体とから構成される転がり案内装置において、
    上記蓋体は、サンドイッチ射出成形機を用い、第一の樹脂からなる密閉された外殻層を形成しながら、この外殻層の内部に第二の樹脂からなるコア層を充填した三層構造をなし、これら外殻層とコア層とを緊密に一体化した所定の形状に成形され、上記第一の樹脂が耐磨耗性を備える一方、第二の樹脂が吸音性を備えていることを特徴とする転がり案内装置。
  2. 上記第一の樹脂が補強剤を添加した強化樹脂であり、上記第二の樹脂が発泡樹脂であることを特徴とする請求項1記載の転がり案内装置。
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