JP2004036643A - 直動案内軸受装置 - Google Patents

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JP2004036643A JP2002190503A JP2002190503A JP2004036643A JP 2004036643 A JP2004036643 A JP 2004036643A JP 2002190503 A JP2002190503 A JP 2002190503A JP 2002190503 A JP2002190503 A JP 2002190503A JP 2004036643 A JP2004036643 A JP 2004036643A
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    • F16C29/08Arrangements for covering or protecting the ways
    • F16C29/084Arrangements for covering or protecting the ways fixed to the carriage or bearing body movable along the guide rail or track
    • F16C29/088Seals extending in the longitudinal direction of the carriage or bearing body
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Bearings For Parts Moving Linearly (AREA)
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Abstract

【課題】転動体循環経路内への異物の侵入を防止すると共に、直動案内軸受装置の組み立て後のインナーシール部材の取り付け及び取り外しを容易に行えるようにする。
【解決手段】案内レール1上面のボルト挿通孔1aの開口部の該案内レール1の幅方向両側の平面部1bにそれぞれ対向するスライダ2の内面側に軸方向に沿って配置されて平面部1bに密着するシールリップ部Lを有するインナーシール部材40を備えた直動案内軸受装置であって、少なくともシールリップ部Lを潤滑剤含有のゴム又は合成樹脂で形成し、且つエンドキャップ5にインナーシール部材40をスライダ2の軸方向に移動可能に保持するスリット51を設けると共に、エンドキャップ5の外面側にインナーシール部材40のスライダ2内での軸方向の移動を規制するサイドシール部材11を着脱自在に取り付ける。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばロボットや搬送装置等の産業機械分野に用いられる直動案内軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の直動案内軸受装置としては、例えば図10に示すように、軸方向に延びる案内レール1と、該案内レール1上に軸方向に相対移動可能に跨架されたスライダ2とを備えたものが知られている。
案内レール1の上面には該案内レール1を基台(図示せず)上にボルト止めするためのボルト挿通孔1aが軸方向に所定間隔で複数設けられている。また、案内レール1の幅方向の両側面にはそれぞれ軸方向に延びる転動体転動溝3が形成されており、スライダ2のスライダ本体2Aには、その両袖部4の内側面にそれぞれ転動体転動溝3に対向する転動体転動溝31が形成されている。
【0003】
そして、これらの向き合った両転動体転動溝3,31の間には転動体としての多数のボールBが転動自在に装填され、このボールBの転動を介してスライダ2が案内レール1上を軸方向に沿って相対移動できるようになっている。
この移動につれて、案内レール1とスライダ2との間に介在するボールBは転動してスライダ2の軸方向の端部に移動するが、スライダ2を軸方向に継続して移動させていくためには、これらのボールBを無限に循環させる必要がある。
【0004】
このため、スライダ本体2Aの袖部4内に更に軸方向に貫通する転動体通路8を形成すると共に、スライダ本体2Aの軸方向の両端にそれぞれ転動体循環部品としての一対のエンドキャップ5をねじ等を介して固定し、このエンドキャップ5に上記両転動体転動溝3,31間と上記転動体通路8とを連通する半円弧状に湾曲した転動体循環部6を形成することにより、ボールBの無限循環軌道を構成している。
【0005】
また、エンドキャップ5の外面側には、スライダ2の軸方向に移動時に転動体転動溝3を含む案内レール1の外面に摺接しつつ異物を掻き取ることにより、スライダ2の内部の防塵を行うサイドシール部材11がねじ12等を介して着脱自在に取り付けられている。なお、図において符号10はスライダ本体2Aの端面にエンドキャップ5をねじ止め固定するためのタップ穴、13は給脂用のグリースニップルである。
【0006】
ところで、塵埃等が多くて案内レール1の上面に異物が溜まりやすい環境においては、サイドシール部材11だけで案内レール1上面のボルト挿通孔1a部分に付着する異物を完全に取り除くことが困難なことから、スライダ2の内部にインナーシール部材を装着して該インナーシール部材によりサイドシール部材11を潜り抜けた異物のスライダ2内部の転動体転動溝への侵入、ひいては転動体循環経路への侵入を阻止するようにしている。
【0007】
このインナーシール部材は、図示は省略するが、案内レール1のボルト挿通孔1aの開口部の該案内レール1の幅方向の両側上面に軸方向に延長して形成された2つの平面部1bに各々対向するスライダ2の内面に、該スライダ2のボール列の略全長にわたり軸方向に延びて配置されたシールリップ部を備えている。
また、インナーシール部材のスライダ2内部への装着は、該インナーシール部材をスライダ本体2Aの内面にねじ止め或いは接着により固定するか、インナーシール部材の軸方向の両端をエンドキャップ5に嵌め込む等の方法がとられている。そして、かかる装着状態においては、インナーシール部材のシールリップ部が案内レール1の平面部1bに密着してスライダ2の軸方向の移動に伴って平面部1bを軸方向に摺接するようになっており、これにより、案内レール1の上面のボルト挿通孔1a部分に付着する異物が上述したサイドシール部材11を潜り抜けてスライダ2の内部で飛散しても、前記シールリップ部によって転動体循環経路へ異物が侵入するのを阻止するようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の直動案内軸受装置においては、インナーシール部材のスライダ2内部への装着を、該インナーシール部材をスライダ本体2Aの内面にねじ止め或いは接着により固定するか、インナーシール部材の軸方向の両端をエンドキャップ5に嵌め込むようにしているため、前者については、ねじ穴の加工や接着剤が必要になって装着作業や直動案内軸受装置の組立作業が面倒であり、また、前者及び後者共に、インナーシール部材を後付けする場合や該インナーシール部材のシールリップ部の摩耗等によって該インナーシール部材を交換する必要が生じた場合には、スライダ2内にボールBが組み込まれた状態でエンドキャップ5を外してインナーシール部材の取り付け及び取り外しを行わなければならないため、直動案内軸受装置の組み立て後のインナーシール部材の取り外し及び取り付けが不可能に近い状態であった。
【0009】
本発明はこのような不都合を解消するためになされたものであり、案内レールの上面に異物が溜まりやすい環境においても転動体の循環経路内への異物の侵入を良好に防止することができるのは勿論のこと、組み立て時のインナーシール部材の取り付け及び組み立て後のインナーシール部材の取り付け及び取り外しを容易に行うことができる直動案内軸受装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、上面に基台に固定するためのボルト挿通孔が開口すると共に、両側部に軸方向に延びる転動体転動溝を有して軸方向に延長された案内レールと、該案内レールの前記転動体転動溝に対向する転動体転動溝を有し、これらの両転動体転動溝間に挿入された多数の転動体の転動を介して軸方向に沿って相対移動可能に前記案内レールに支持されたスライダと、前記案内レールの上面の前記ボルト挿通孔の開口部の該案内レールの幅方向両側の平面部にそれぞれ対向する前記スライダの内面側に軸方向に沿って配置されて前記平面部に密着するシールリップ部を有するインナーシール部材とを備え、該スライダは、軸方向に貫通する転動体通路を有するスライダ本体と、前記両転動体転動溝間と前記転動体通路とを連通する転動体循環部を有して前記スライダ本体の軸方向の両端面に固定された一対のエンドキャップとを具備する直動案内軸受装置であって、
前記インナーシール部材の少なくともシールリップ部をゴム又は合成樹脂で形成し、且つ前記エンドキャップに前記インナーシール部材を前記スライダの軸方向に移動可能に保持する保持部を設けると共に、該エンドキャップの外面側に前記インナーシール部材の前記スライダ内での軸方向の移動を規制する固定部材を着脱自在に取り付けたことを特徴とする。
【0011】
上記構成によれば、インナーシール部材をスライダ内面側に容易に装着することができ、しかも、直動案内軸受装置の組み立て後においても、固定部材を外すだけで、インナーシール部材の取り付け及び取り外しを容易に行うことができる。
また、スライダ内に侵入した異物をスライダ内部に設けたインナーシール部材のシールリップ部によって転動体転動溝ひいては転動体循環経路に侵入しないようにすることができる。
【0012】
この場合、潤滑剤を含有したシールリップ部を用いると、シールリップ部に常に油膜を生成させて案内レールの上面との摩擦による異常摩耗やちぎれを防止することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1において、前記保持部は前記エンドキャップの前記案内レールの上面に対向する部位に設けられたスリット又は凸部であることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態の一例である直動案内軸受装置を説明するための一部を分解した斜視図、図2は図1の直動案内軸受装置を軸方向の端部側から見た一部を破断した図、図3はインナーシール部材を示す斜視図、図4及び図5はインナーシール部材のシールリップ部の変形例、図6〜図9は本発明の他の実施の形態である直動案内軸受装置を説明するための図である。なお、各実施の形態共に、図10で説明した従来の直動案内軸受装置と同一又は相当部分には図に同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0014】
まず、図1〜図3を参照して、この直動案内軸受装置は、エンドキャップ5の案内レール1の上面に対向する部位に一対のインナーシール部材40をそれぞれスライダ2の軸方向に移動可能に保持するスリット(保持部)51がスライダ2の幅方向に互いに離間して二カ所設けられており、該スリット51に保持されたインナーシール部材40は該エンドキャップ5の外面側にねじ12を介して着脱自在に取り付けられるサイドシール部材(固定部材)11によってスライダ2内での軸方向の移動が規制される。
【0015】
一対のインナーシール部材40は同一構造とされてスライダ2の幅方向に対称配置されるので、一方のインナーシール部材40についてのみ説明すると、インナーシール部材40は、スライダ2の前端部のエンドキャップ5の外面から後端部のエンドキャップ5の外面までの長さと略同一か若干短い寸法とされており、心材41と、該心材41に取り付けられたシールリップ部Lとを備えている。
【0016】
心材41は、金属、非鉄金属又は合成樹脂材等から形成されており、前記スリット51にすき間を持って、或いは軽い締まり嵌めで嵌め込まれるスライド部42と、該スライド部42の下端からスライダ2の内面に沿って該スライダ2の幅方向外方に延びる水平部43と、該水平部43の先端から下方に延びるリップ取付部44とを備えている。
【0017】
一方、シールリップ部Lは潤滑剤含有のゴム材(例えばニトリルゴム、フッ素ゴム(耐熱性、耐薬品性)等)又は合成樹脂材(例えばナイロン樹脂、エラストマー樹脂等)で形成されており、心材41のリップ取付部44に接着或いは一体成形等により取り付けられてスライダ2の幅方向内方に向けて斜めに延びてその先端部が案内レール1の上面におけるボルト挿通孔1aの開口部の該案内レール1の幅方向の外側の平面部1bに密着している。
【0018】
ここで、この実施の形態では、インナーシール部材40の心材41の水平部43の上面から装着前のシールリップ部Lの先端までの寸法aを案内レール1の上面とエンドキャップ5との間のすき間寸法bより長くしており、これにより、インナーシール部材40の装着時にシールリップ部Lの先端が案内レール1上面の平面部1bに密着するようにしている。
【0019】
また、インナーシール部材40の心材41のスライド部42は、上述したように、エンドキャップ5のスリット51にすき間を持って、或いは軽い締まり嵌めで嵌め込まれており、これにより、インナーシール部材40のスライド部42をエンドキャップ5のスリット51に挿入して該インナーシール部材40をスライダ2の軸方向に移動可能な状態で該スライダ2内面に容易に装着することができる。また、シールリップ部Lが多少摩耗により擦り減った場合には、インナーシール部材40全体が自重で降下可能になっており、平面部1bとの密着性を保つことができる。
【0020】
サイドシール部材11は、案内レール1の両側面に2条ずつ形成されている転動体転動溝3に摺接して異物を払拭するシール突起18aと、多数のボルト挿通孔1aが開口された案内レール1の上面に摺接して異物を払拭するシール突起18cとを備えており、この実施形態では、エンドキャップ5のスリット51に保持された状態でスライダ2内に装着されたインナーシール部材40のスライダ2内での軸方向の移動を規制する固定部材としての機能も併せ持っている。
【0021】
なお、サイドシール部材11のシール突起18a,18cの先端には摺接面に対して傾斜をなすリップ部が形成されており、このリップ部が案内レール1の上面及び転動体転動溝3を含む案内レール1の外面に摺接しつつ異物を掻き取り、スライダ2の内部の防塵を行うようになっている。なお、図2において符号15はアンダーシール部材である。
【0022】
そして、一対のインナーシール部材40をスライダ2内に装着すると共にエンドキャップ5の外面に取り付けられたサイドシール部材11でインナーシール部材40のスライダ2内での軸方向の移動を規制した状態においては、インナーシール部材40のシールリップ部Lが案内レール1の平面部1bに密着してスライダ2の軸方向の移動に伴って平面部1bを軸方向に摺接し、これにより、案内レール1の上面のボルト挿通孔1a部分に付着する異物がサイドシール部材11を潜り抜けてスライダ2の内部で飛散しても、前記シールリップ部Lによって転動体の循環経路へ異物が侵入するのを防止することができる。
【0023】
上記の説明から明らかなように、この実施の形態の直動案内軸受装置では、インナーシール部材40をスライダ2内面側に容易に装着することができ、しかも、直動案内軸受装置の組み立て後においても、サイドシール部材11を外すだけで、インナーシール部材40の取り付け及び取り外しを容易に行うことができるので、インナーシール部材40を後付けする場合や該インナーシール部材40のシールリップ部Lの摩耗等によって該インナーシール部材40を交換する場合の作業を大幅に軽減することができる。
【0024】
また、潤滑剤を含有したゴム材又は合成樹脂材からなるシールリップ部Lを用いているので、シールリップ部に常に油膜を生成させて案内レール1の上面との摩擦による異常摩耗やちぎれを防止することができ、この結果、シール機能を長期にわたって良好に維持することができ、直動案内軸受装置の寿命の大幅な向上を図ることができる。
【0025】
更に、分離型のインナーシール部材40としているため、案内レール1の幅の異なる直動案内軸受装置に対しても同一のインナーシール部材40での対応が可能である。
次に、図6〜図8を参照して、本発明の他の実施の形態である直動案内軸受装置を説明する。
【0026】
この直動案内軸受装置は、エンドキャップ5の案内レール1の上面に対向する部位にインナーシール部材70をスライダ2の軸方向に移動可能に保持する凸部(保持部)52がスライダ2の幅方向に互いに離間して二カ所設けられており、該凸部52に保持されたインナーシール部材70は該エンドキャップ5の外面側にねじ12を介して着脱自在に取り付けられるサイドシール部材(固定部材)11によってスライダ2内での軸方向の移動が規制される。
【0027】
インナーシール部材70は、スライダ2の前端部のエンドキャップ5の外面から後端部のエンドキャップ5の外面までの長さと略同一か若干短い寸法とされており、断面略コ字状の心材71と、該心材71に取り付けられたシールリップ部Lとを備えている。このように一体型のインナーシール部材とすることで、部品点数の削減ができる。
【0028】
心材71は、金属、非鉄金属又は合成樹脂材等から形成されており、前記二つの凸部52間にすき間を持って、或いは軽い締まり嵌めで嵌め込まれて上面がスライダ2の内面に沿うように凸部52間に保持されている。
一方、シールリップ部Lは潤滑剤含有のゴム材(例えばニトリルゴム、フッ素ゴム(耐熱性、耐薬品性)等)又は合成樹脂材(例えばナイロン樹脂、エラストマー樹脂等)で形成されており、心材71の両側部の先端に接着或いは一体成形等により取り付けられてスライダ2の幅方向内方に向けて斜めに延びてその先端部が案内レール1の上面におけるボルト挿通孔1aの開口部の該案内レール1の幅方向両側の平面部1bに密着している。
【0029】
ここで、この実施の形態では、インナーシール部材70の心材71の上面から装着前のシールリップ部Lの先端までの寸法aを案内レール1の上面とエンドキャップ5との間のすき間寸法bより長くしており、これにより、インナーシール部材70の装着時にシールリップ部Lの先端が案内レール1上面の平面部1bに密着するようにしている。
【0030】
また、インナーシール部材70の心材71は、上述したように、エンドキャップ5の二つの凸部52間にすき間を持って、或いは軽い締まり嵌めで嵌め込まれており、これにより、インナーシール部材70の心材71をエンドキャップ5の二つの凸部52間に挿入して該インナーシール部材70をスライダ2の軸方向に移動可能な状態で該スライダ2内面に容易に装着することができる。また、シールリップ部Lが多少摩耗により擦り減った場合には、インナーシール部材70全体が自重で降下可能になっており、平面部1bとの密着性を保つことができる。その他の構成及び作用効果は上記実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
【0031】
なお、本発明の直動案内軸受装置のインナーシール部材、保持部、固定部材やその他の構成部品の構成は上記各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記各実施の形態では、インナーシール部材のシールリップ部Lを案内レール1の幅方向内方に傾けて配置しているが、これに代えて、図9に示すように、シールリップ部Lを案内レール1の幅方向外方に傾けて平面部1bに密着させるようにしてもよく、また、図5に示すように、二つのシールリップ部Lを案内レール1の幅方向の内方及び外方の両方に延設してそれぞれ平面部1bに密着させるようにしてもよい。
【0032】
更に、上記各実施の形態では、心材にシールリップ部Lを接着或いは一体成形により取り付けてインナーシール部材を構成した場合を例に採ったが、必ずしもこのようにする必要はなく、例えばナイロン樹脂等のように構造部材として成り立つ合成樹脂材を用いる場合には、心材を用いずに合成樹脂材だけでインナーシール部材を構成してもよい。
【0033】
更に、上記各実施の形態では、シールリップ部Lの先端を鋭角状のシングル形状としているが、これに代えて、図4(a)のようにシールリップ部Lの先端に丸みを持たせたり、図4(d)のように密着面を平面状にしてもよく、また、図4(b)及び(c)のようにシールリップ部Lの先端を逆Vや逆W状の多段リップ形状として、リップ部先端にグリース等の潤滑剤が保持できる構造とし、シール性及び耐久性の向上を図るようにしてもよい。
【0034】
更に、上記各実施の形態では、固定部材としてサイドシール部材11を例に採ったが、サイドシール部材11以外の部材を固定部材としてもよい。この場合、案内レール1の上面に付着した異物をそのままスライダ2内に通過させて該異物の転動体循環経路への侵入をインナーシール部材によって阻止するようにしてもよい。
【0035】
更に、上記各実施の形態では、潤滑剤を含有したシールリップ部Lを用い場合を例に採ったが、シールリップ部Lに潤滑剤を含有していないゴム材又は合成樹脂材を用いても良いのは勿論である。
更に、上記各実施の形態では、転動体としてボールを例に採ったが、ボールに限らず、円筒ころ、円錐ころ等のころを使用しても良い。
【0036】
更に、エンドキャップ5とサイドシール部材11とを共通のねじでスライダ本体2Aに共締めしてもよい。この場合、エンドキャップ5をスライダ本体2Aから外さないようにサイドシール部材11を外し、インナーシール部材を交換する。
更に、上記各実施の形態では、スリット51や凸部52をエンドキャップ5のみに設けたが、同様にスライダ本体2Aにもスリット51や凸部52を設けることにより、シール性を向上させることができる。
【0037】
【発明の効果】
上記の説明から明らかなように、本発明によれば、インナーシール部材をスライダ内面側に容易に装着することができ、しかも、直動案内軸受装置の組み立て後においても、固定部材を外すだけで、インナーシール部材の取り付け及び取り外しを容易に行うことができるので、インナーシール部材を後付けする場合や該インナーシール部材のシールリップ部の摩耗等によって該インナーシール部材を交換する場合の作業を大幅に軽減することができるという効果が得られる。
【0038】
また、スライダ内部に侵入した異物をスライダ内部に設けたインナーシール部材のシールリップ部によって転動体転動溝ひいては転動体循環経路に侵入しないようにすることができるので、シール機能を大幅に向上させることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例である直動案内軸受装置を説明するための一部を分解した斜視図である。
【図2】図1の直動案内軸受装置を軸方向の端部側から見た一部を破断した図である。
【図3】インナーシール部材を示す斜視図である。
【図4】インナーシール部材のシールリップ部の変形例を示す図である。
【図5】インナーシール部材のシールリップ部の変形例を示す図である。
【図6】本発明の他の実施の形態である直動案内軸受装置を説明するための一部を分解した斜視図である。
【図7】図6の直動案内軸受装置を軸方向の端部側から見た一部を破断した図である。
【図8】インナーシール部材を示す斜視図である。
【図9】インナーシール部材のシールリップ部の変形例を示す斜視図である。
【図10】従来の直動案内軸受装置を説明するための一部を破断した斜視図である。
【符号の説明】
1…案内レール
1a…ボルト挿通孔
1b…平面部
2…スライダ
2A…スライダ本体
3…転動体転動溝(案内レール側)
4…袖部
5…エンドキャップ
6…転動体循環部
8…転動体通路
10…タップ穴
11…サイドシール部材(固定部材)
12…ねじ
13…グリースニップル
15…アンダーシール部材
18a…シール突起
18c…シール突起
31…転動体転動溝(スライダ側)
40,70…インナーシール部材
41…心材
42…スライド部
43…水平部
44…リップ取付部
51…スリット(保持部)
52…凸部(保持部)
71…心材
B…ボール(転動体)
L…シールリップ部

Claims (2)

  1. 上面に基台に固定するためのボルト挿通孔が開口すると共に、両側部に軸方向に延びる転動体転動溝を有して軸方向に延長された案内レールと、該案内レールの前記転動体転動溝に対向する転動体転動溝を有し、これらの両転動体転動溝間に挿入された多数の転動体の転動を介して軸方向に沿って相対移動可能に前記案内レールに支持されたスライダと、前記案内レールの上面の前記ボルト挿通孔の開口部の該案内レールの幅方向両側の平面部にそれぞれ対向する前記スライダの内面側に軸方向に沿って配置されて前記平面部に密着するシールリップ部を有するインナーシール部材とを備え、該スライダは、軸方向に貫通する転動体通路を有するスライダ本体と、前記両転動体転動溝間と前記転動体通路とを連通する転動体循環部を有して前記スライダ本体の軸方向の両端面に固定された一対のエンドキャップとを具備する直動案内軸受装置であって、
    前記インナーシール部材の少なくともシールリップ部をゴム又は合成樹脂で形成し、且つ前記エンドキャップに前記インナーシール部材を前記スライダの軸方向に移動可能に保持する保持部を設けると共に、該エンドキャップの外面側に前記インナーシール部材の前記スライダ内での軸方向の移動を規制する固定部材を着脱自在に取り付けたことを特徴とする直動案内軸受装置。
  2. 前記保持部は前記エンドキャップの前記案内レールの上面に対向する部位に設けられたスリット又は凸部であることを特徴とする請求項1記載の直動案内軸受装置。
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