JP2000161459A - クロスローラねじ装置 - Google Patents

クロスローラねじ装置

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JP2000161459A
JP2000161459A JP10346640A JP34664098A JP2000161459A JP 2000161459 A JP2000161459 A JP 2000161459A JP 10346640 A JP10346640 A JP 10346640A JP 34664098 A JP34664098 A JP 34664098A JP 2000161459 A JP2000161459 A JP 2000161459A
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JP
Japan
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roller
screw device
nut member
cross
cylindrical rollers
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JP10346640A
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Hiroshi Teramachi
博 寺町
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Original Assignee
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/37Loose spacing bodies
    • F16C33/3706Loose spacing bodies with concave surfaces conforming to the shape of the rolling elements, e.g. the spacing bodies are in sliding contact with the rolling elements
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H25/00Gearings comprising primarily only cams, cam-followers and screw-and-nut mechanisms
    • F16H25/18Gearings comprising primarily only cams, cam-followers and screw-and-nut mechanisms for conveying or interconverting oscillating or reciprocating motions
    • F16H25/20Screw mechanisms
    • F16H25/22Screw mechanisms with balls, rollers, or similar members between the co-operating parts; Elements essential to the use of such members
    • F16H25/2247Screw mechanisms with balls, rollers, or similar members between the co-operating parts; Elements essential to the use of such members with rollers

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クロスローラ連結体10の円滑な滑動を保持
し、ねじ装置Mの確実な作動を図る。 【解決手段】 クロスローラ連結体10は、多数の円筒
ローラ7と保持部材15とを備える。この保持部材15
は、PTFEにより造られ、上記円筒ローラ7を交互に
交差する状態で保持する。特に、この保持部材15は、
円筒ローラ7の両端面に対向する部分に設けられ、上記
両端面を覆う側板部20を有する。この側板部20によ
りスキューを防止し、円筒ローラ7の円滑な転動を図
る。又、円筒ローラ7端面と側板部20内面とにそれぞ
れ形成した係合凹部16と係合凸部21との係合によ
り、円筒ローラ7の脱落防止を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ねじ軸とナット
部材とを、回転中心軸が交互に交差した状態で配列され
た多数のローラを介して螺合することにより構成され、
工作機械や工業用ロボット等のスライド部においてモー
タ等の回転運動を直線運動に変換し伝達する、クロスロ
ーラねじ装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば各種工作機械における移動テーブ
ルや主軸台等の精密な駆動制御には、ボールねじ装置
が、ボール(鋼球)のころがり接触による低摩擦特性に
基づく円滑な作動が可能となることから、広く利用され
ている。
【0003】上記ボールねじ装置は、細部においては種
々の構成のものが存在するが、基本的には以下のような
構成を有している。すなわち、外周面に螺旋状の軌道溝
を有するねじ軸と、内周面に上記軌道溝と相対向する螺
旋状の軌道溝を有するナット部材と、このナット部材に
取り付けられ、各端部を上記ねじ軸とナット部材との各
軌道溝によって構成される負荷軌道の始端および終端に
それぞれ連結し、この負荷軌道とともにボールの無限循
環路を構成する戻し通路と、上記無限循環路内を転走す
る多数のボールと、を備えている。
【0004】尚、上記戻し通路としては、各端部を上記
ねじ軸とナット部材との各軌道溝によって構成される負
荷軌道路の始端および終端にそれぞれ連結した状態で、
上記ナット部材に取り付けられた管状体を用いたもの
(所謂チューブ式)、内面に上記戻し通路として機能す
る通路を設けて成るデフレクタを用いたもの(所謂デフ
レクタ式)、上記ナット部材に、その内部を貫通した状
態で設けらた通路と、上記ナット部材の軸方向両端部に
固定された一対の側蓋の内面に形成された方向転換路
と、によって構成されたもの(所謂側蓋式)等のものが
従来から知られている。
【0005】例えば図12は、上記デフレクタ式のボー
ルねじ装置の一例を示している。この図12に示した構
造は、外周面に螺旋状に設けられ、断面V字状に形成さ
れた軌道溝101を有するねじ軸100と、内周面に上
記軌道溝101に対向する螺旋状に設けられ、断面V字
状に形成された軌道溝103を有するナット部材102
と、このナット部材102の内周面に嵌合し、上記各軌
道溝101、103によって形成される負荷軌道路10
4とともに略円環状の無限循環路106を形成する戻し
通路105を有するデフレクタ107と、上記無限循環
路105内を転走する多数のボール108、108と、
を備えている。上記デフレクタ107は、上記負荷軌道
路104を転動してきたボールをこの負荷軌道路の一巻
分だけ元に戻すもので、ねじ軸100の軌道溝101か
らボール108、108を掬い上げるために設けてい
る。このような機能を有するデフレクタ107は、ナッ
ト部材102の内周面に嵌合させ、ねじ軸100の軌道
溝101を転走してきたボール108、108を上記デ
フレクタ107を通して軌道溝101の1巻分だけ元に
戻すように構成している。
【0006】上述のように構成されるデフレクタ式のボ
ールねじ装置においては、上記ねじ軸100と上記ナッ
ト部材102との相対的な回転運動により、上記ボール
108、108が上記各軌道溝101、103から成る
負荷軌道路104に沿って転動しつつ上記ねじ軸100
とナット部材102とが相対的に軸方向へ移動する。こ
の際、上記ボール108、108は負荷軌道路104を
転動するため、上記負荷軌道路104とボールとは転が
り接触する。このため、上記負荷軌道路104とボール
108、108との間の摩擦が低減され、上記ねじ軸1
00とナット部材102との相対移動が円滑に行われる
ようになる。
【0007】又、図13及び図14は、上記側蓋式のボ
ールねじ装置の一例を示している。この図13及び図1
4に示した構造は、外周面に螺旋状に設けられた軌道溝
101を有するねじ軸100と、内周面に上記軌道溝1
01に対向する螺旋状に設けられた軌道溝103、及
び、内部を貫通した状態で設けられた戻し通路104を
有するナット部材102aと、このナット部材102a
の軸方向(図13の左右方向)両端部に固定され、上記
ねじ軸100とナット部材102aとの各軌道溝10
1、103によって構成される負荷軌道路104及び上
記戻し通路105とともに無限循環路106を形成する
方向転換路109、109を有する一対の側蓋110、
110と、上記無限循環路106内を移行する多数のボ
ール108、108と、を備えている。尚、図13で符
号111は、上記ナット部材102aと側蓋110との
間に設けられた間座である。
【0008】上記戻し通路105及び方向転換路10
9、109は、上記負荷軌道路104の一端側(例え
ば、図13の右端側)まで転動してきたボール108、
108を該負荷軌道路104の他端側(例えば、図13
の左端側)に戻すものである。これら戻し通路105及
び方向転換路109、109並びに上記負荷軌道路10
4によって構成される無限循環路106を上記多数のボ
ール108、108が循環自在となるよう構成してい
る。
【0009】上述のように構成される側蓋式のボールね
じ装置においては、上記ねじ軸100と上記ナット部材
102aとの相対回転により、上記ボール108、10
8が上記各軌道溝101、103から成る負荷軌道路1
04に沿って転動しつつ上記ねじ軸100とナット部材
102aとが相対的に軸方向へ移動する。ナット部材1
02aの一端側まで達したボール108、108は、ナ
ット部材102aの一端側に設けられた側蓋110及び
上記間座111によって形成される方向転換路109に
よって進行方向を変えられ、上記戻し通路105に入
る。そして、この戻し通路105を送られて他瑞側に設
けられた側蓋110及び間座111によって形成される
方向転換路109によって再び進行方向を変えられ、上
記負荷軌道路104に戻される。
【0010】上記ボール108、108が負荷軌道路1
04を移行する際、これらボール108、108は負荷
軌道路104を転動するため、上記負荷軌道路104と
ボール108、108とは転がり接触する。このため、
上記負荷軌道路104とボール108、108との間の
摩擦が低減され、上記ねじ軸100とナット部材102
aとの相対移動が円滑に行われるようになる。
【0011】上述のように構成される各種ボールねじ装
置においては、いずれも負荷軌道路とボールとが、転が
り接触するため、上記負荷軌道路とボールとの間の摩擦
が低減され、上記ねじ軸とナット部材との相対移動が円
滑に行われるようになる。しかしながら、上述したそれ
ぞれのボールねじ装置においては、以下に述べるような
不都合が存在する。先ず、上記デフレクタ式の場合、上
記戻し通路105は、軌道溝103の1巻分に相当する
略円環状に形成されてはいるものの、上記ボール108
が軌道溝103の1リード分だけねじ軸100の軸方向
へ急激に変位するため、戻し通路105へ入る際或いは
戻し通路105から出る際に、ボール108同士の位置
間隔がずれて互いに接触してしまい、ボール108の移
行が停止してしまう等、ボール108の円滑な循環が妨
げられてしまう。
【0012】次に、上記側蓋式の場合、上記ボール10
8、108が上記負荷軌道路104から方向転換路10
9に移行する際、及び、上記方向転換路109から負荷
軌道路104に移行する際に、これらボール108、1
08はその進行方向を変えるため、隣り合うボール10
8、108の位置関係がずれて互いに接触してしまう等
の不都合が生じる。この結果、ボール108、108の
円滑な移行が阻害され、著しい場合には、ボールねじ装
置の作動が停止してしまう。更に、上記ボール108、
108の円滑な移行が妨げられた場合、方向転換路10
9やボール108自体に傷が付き、騒音発生の原因とな
ったり寿命の低下を招来する。
【0013】上述のような不都合を解消すべく、いずれ
の方式のボールねじ装置においても、ボール108、1
08を一定間隔で保持する保持部材を設けることも考え
られるが、単に帯状の保持部材を設けただけでは、この
帯状の保持部材を上記方向転換路109内等で無理に湾
曲させることになるため、この保持部材が円滑に循環で
きなくなり、上述した不都合を解消できない。
【0014】尚、上述した各不都合は、チューブ式のボ
ールねじ装置においても同様に存在する。更に、これら
いずれのボールねじ装置においても、一般のすべり接触
のねじ装置に比較して摩擦係数が小さく、作動効率に優
れる反面、上記ボールと負荷軌道路との接触が点接触で
あるために装置自体の剛性が低いものであった。このた
め、上記ナット部材に固設する装置(例えば切削装置)
の重量を大きくすることができないものであった。近年
における各種加工装置等の進歩は著しく、このために上
記ナット部材に固設する装置が大型化して重量が嵩むも
のが多数出現しているため、このような重量の嵩む装置
を上記ナット部材に固設して使用したいという要望が高
まっている。
【0015】上述のような要望に応えるべく、特開平7
−77261号公報には、上記ボールに代えて円筒ロー
ラを用いたローラねじ装置が記載されている。このに係
るローラねじ装置は、図15及び図16に示すように、
外周面に螺旋状の軌道溝201を有するねじ軸200
と、内周面に上記軌道溝201と相対向する螺旋状の軌
道溝203を有するナット部材204と、を備えてい
る。更に、このナット部材204に取り付けられ、各端
部を上記各軌道溝201、203によって構成される負
荷軌道205の始端および終端にそれぞれ連結し、この
負荷軌道路5とともに無限循環路208を構成する戻し
通路(図示せず)をなす管状体(図示せず)を備えてい
る。そして、上記無限循環路208には、この上記無限
循環路208内を転走自在で、図16に示すようにその
回転中心軸γを交互に交差させた(互いに90度ずつ異
ならせた)状態(クロス配列)で回転自在に整列させて
成る、多数の円筒ローラ207a、207bと、を備え
ることで構成されている。尚、円筒ローラ207aと円
筒ローラ207bとは、配置状態が異なるのみで全く同
一の円筒ローラである。以下、円筒ローラ一般を表す場
合には、円筒ローラ207a、207bを併せて単に円
筒ローラ207と記す。
【0016】上記各軌道溝201、203、図示のよう
にそれぞれV字状に形成されている。具体的には、軌道
溝201をなす各面201a、201bおよび軌道溝2
03をなす各側面203a、203bのなす角度θをそ
れぞれ90度に設定している。これら各側面201a、
201b、203a、203bのうち、互いに対向する
側面201a、203b同士の間隔W1および側面20
1b、203a同士の間隔W2は、円筒ローラ207の
形状寸法に対応して互いに同一寸法に設定されている。
【0017】上記円筒ローラ207は、その外形寸法を
全長に亙って同一に形成するとともに、その面端面を球
面状としている。この円筒ローラ207の外径寸法D
は、上記各間隔W1、W2とほぼ同一寸法としている。
また、円筒ローラ207の長さTは、上記各間隔W1、
W2よりも若干小さく形成している。これにより、円筒
ローラ207は上記各軌道溝201、203によって構
成される負荷軌道路205を転動自在としている。
【0018】更に、上記円筒ローラ207を、上述のよ
うにクロス配列するのは、以下の理由による。すなわ
ち、各軌道面201a、203b上を転動する円筒ロー
ラ207aと、軌道面201b、203b上を転動する
円筒ローラ207bと、を交互に配列することにより、
互いに隣接する円筒ローラ207a、207b同士の接
触状態を点接触とするとともに、一の方向(例えば図1
5の矢印β方向)のスラスト荷重を一方の円筒ローラ2
07aにより、また上記一の方向とは逆の方向(例えば
図15の矢印β方向)のスラスト荷重を他方の円筒ロー
ラ207bにより、それぞれ負担されるようにするため
である。このようなクロス配列とすることにより、円筒
ローラ207、207の円滑な回転調子が確保される。
尚、この図示の構造(所謂シングルナット方式)におい
ては、軌道溝201、203と円筒ローラ207、20
7との間に、或る程度の隙間を設けるため、上記円筒ロ
ーラ207、207を全て同一方向に向けて配列する
(パラレル配列)と、これら円筒ローラ207、207
間のスリップが増大して、発熱や磨耗等の発生原因にな
ってしまう。これに対し、上記クロス配列を採用した場
合は、このような不都合を抑制できる。
【0019】上記先行技術に係るローラねじ装置は、上
述のように構成されるため、上記ねじ軸202とナット
部材204との相対的な回転運動により、円筒ローラ2
07、207が、断面矩形の負荷軌道路205を転動し
つつ、ねじ軸202とナット部材204とが相対的に軸
方向(図15の左右方向)へ移動する。この際、ねじ軸
202とナット部材204との間に介在された、上記円
筒ローラ207、207は転がり接触するため、これら
両者間の摩擦係数は低く、もって高い作動効率が確保さ
れる。
【0020】また、上記円筒ローラ207、207と上
記軌道面201a、201b、203a、203bとの
接触は線接触となるため、装置自体の剛性が向上する。
この結果、上記ナット部材204に固設する各種装置の
重量を大きくすることが可能となる。すなわち、上記ナ
ット部材204に重量が嵩む各種装置を固設して使用す
ることができるようになる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た上記先行技術に係るクロスローラねじ装置において
は、以下のような解決すべき課題が存在する。すなわ
ち、上記先行技術に係る構造の場合、多数の円筒ローラ
207、207の姿勢を保持する保持部材を設けていな
いため、円筒ローラ207、207がスキューし易いも
のである。特に、円筒ローラ207、207が負荷軌道
路205から戻し通路に入る場合、或いは、戻し通路か
ら上記負荷軌道路5に戻る場合、円筒ローラ207、2
07は、先行する円筒ローラ207、207によって引
き込み或いは引き出されたり、後続の円筒ローラ20
7、207によって押し込め或いは押し出されたりする
ことによって移行することに起因して、その等間隔配列
を維持できず、戻し通路における滑動が円滑に行われな
い。このため、円筒ローラ207、207がスキューし
てしまい、著しい場合には円筒ローラ207、207の
循環が停止してしまう。
【0022】更には、上記スキューが発生した場合、円
筒ローラ207、207の一半部側に極集中荷重が発生
するために、いわゆるエッジロードが生じてしまい、円
筒ローラ207、207及び戻し通路209等が損傷
し、耐久性が劣化してしまう。しかも、このような損傷
の発生は、円筒ローラ207、207が無限循環路20
8を循環する際に、振動や転がり抵抗の変化をもたら
し、この点からも円筒ローラ207、207の円滑な移
動を妨げてしまう。尚、上記「スキュー」とは、ロ−ラ
の回転軸(中心軸)が、循環路(無限循環路)内におい
て、計画した自転軸に対して角度を持つことをいう。
【0023】更に、上述した先行技術に係るローラねじ
装置においては、各円筒ローラ207、207は負荷軌
道路205の側面201a、203b、201b、20
3a及び戻し通路の側面(図示せず)によって案内され
る。すなわち、各円筒ローラ207a、7bの端面と上
記側面201a、203a及び戻し通路の各側面とが、
又、各円筒ローラ207b、207bの端面と上記側面
201b203a及び戻し通路の各側面とが、それぞれ
摺接する状態となる。上記円筒ローラ207、207及
び各側面201a、203b、201b、203a並び
に戻し通路は、いずれも鋼等の金属製であるため、互い
が摺接することに伴って摩擦抵抗が増大し、円筒ローラ
207、207、の円滑な転動や滑動を妨げてしまうば
かりか、異音の発生や摺接面の損傷をもたらすため、好
ましくない。上記先行技術に係るローラねじ軸において
は、円筒ローラ207、207の端面を球面状とするこ
とにより、この端面と上記側面201a、203b、2
01b、203aとの接触摩擦抵抗の低減を図ってはい
るが、その効果はさほど期待できるものではない。
【0024】この発明は上述した不都合をいずれも解消
すべく創案されたもので、その目的とするところは、前
述した先行技術に係るローラねじ装置が有する効果をそ
のままに、ローラの円滑な循環を妨げる原因となるスキ
ュー等をほぼ完全に防止し、円滑な循環案内を行い得る
クロスローラねじ装置を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】この発明に係るクロスロ
ーラねじ装置は、請求項1に記載したように、外周面に
螺旋状に設けられ、断面V字状に形成された軌道溝を有
するねじ軸と、内周面に上記軌道溝に対向する螺旋状に
設けられ、断面V字状に形成された軌道溝を有するナッ
ト部材と、上記ねじ軸とナット部材との各軌道溝により
構成される負荷軌道路及びこの付加軌道路の始端および
終端にそれぞれ連結する戻し通路によって構成される無
限循環路と、この無限循環路内を転走する多数のローラ
をその回転中心軸を交互に交差させた状態で、保持部材
により回転自在に整列させて成る、少なくとも一本のク
ロスローラ連結体と、を備えている。
【0026】更に、この請求項1に記載したクロスロー
ラねじ装置においては、上記保持部材は、可撓性を有す
る滑り易い材料により造られており、互いに間隔をあけ
て直列状に配設された多数の間座部と、隣り合う間座部
のそれぞれ長さ方向両端部同士を連結する側板部と、隣
り合う間座部の、上記ローラを保持しない側面同士を連
結する連結部と、を備えている。又、前記間座部の前記
ローラと対向する面は、前記ローラの周面の曲率とほぼ
等しい曲率を有する凹曲面に形成している。又、上記側
板部は、その内外両側面を平坦面に形成されており、そ
の内側面を上記ローラの端面の少なくとも外周側部分
に、その外側面を上記無限循環路の側壁面に、それぞれ
摺接自在としている。
【0027】上述したように構成される請求項1に記載
したクロスローラねじ装置においては、前述した先行技
術に係るねじ装置と同様、上記ねじ軸とナット部材との
相対的な回転運動により、ローラは、上記負荷軌道路を
転動しながら、ねじ軸とナット部材とが相対的に軸方向
へ移動する。この場合、ねじ軸とナット部材との相対的
な回転運動は、上記ローラの転がり接触により達成され
ているため、これら両者間の摩擦係数はきわめて低く、
高い作動効率が確保される。
【0028】また、上記ローラと無限循環路をなす負荷
軌道路および戻し通路との接触は線接触となるため、装
置自体の剛性が向上する。この結果、上記ナット部材に
重量が嵩む各種装置を固設して使用することができるよ
うになる。
【0029】更に、上記保持部材を設けているため、多
数のローラの姿勢を最適な状態に保持することができ、
これらローラのスキューを可及的に防止できる。すなわ
ち、スキューの生じ易い、ローラが各軌道から戻し通路
に入る場合或いは戻し通路から上記軌道に戻る場合であ
っても、ローラは上記保持部材を介して押し上げられた
り或いは押し出されたりすることによって移行するた
め、その等間隔配列が維持され、戻し通路における滑動
が円滑に行われる。このため、ローラのスキューが可及
的に防止される。勿論、このようなローラの等間隔配列
は、無限循環路内のいずれの位置でも維持される。
【0030】更に、この請求項1に記載したクロスロー
ラねじ装置の場合、上記スキューを可及的に防止できる
ため、前記先行技術に係るねじ装置のように、ローラの
一半部側に極集中荷重が発生してエッジロードが生じて
しまい、ローラ及び戻し通路等が損傷し、耐久性が劣化
してしまうことが有効に防止される。しかも、このよう
な損傷の発生に起因する振動や転がり抵抗の変化が極力
抑えられるため、この点からも円滑な作動を達成でき
る。
【0031】しかも、請求項1に記載したクロスローラ
ねじ装置の場合、保持部材に設けた側板部の存在によ
り、ローラの端面は、案内壁として機能する無限循環路
の各側面と直接接触することはない。上記保持部材は滑
り易い材料によって造られているため、クロスローラ連
結体は、上記案内壁として機能する側壁によって円滑に
案内される。この結果、クロスローラ連結体と上記側壁
との摺接部分の摩擦抵抗が増大することはなく、ローラ
の円滑な転動や滑動を保持できるとともに異音の発生や
摺接面の損傷を防止できる。
【0032】尚、上記戻し通路としては、請求項2に記
載したような、所謂チューブ式のものを採用したり、請
求項3に記載したような、所謂デフレクタ式のものを採
用したり、或いは請求項4に記載したような、側蓋式の
ものを採用することができる。すなわち、請求項2に記
載したものは、前記無限循環路を構成する戻し通路とし
て、各端部を上記ねじ軸とナット部材との各軌道溝によ
って構成される負荷軌道路の始端および終端にそれぞれ
連結した状態で、上記ナット部材に取り付けられた管状
体を採用している(チューブ式)。又、請求項3に記載
したものは、前記無限循環路を構成する戻し通路が、デ
フレクタにより形成されたものを採用したものである
(デフレクタ式)。更に、請求項4に記載したものは、
前記無限循環路を構成する戻し通路が、前記ナット部材
に、の内部を貫通した状態で設けらた通路と、上記ナッ
ト部材の軸方向両端部に固定された一対の側蓋の内面に
形成された方向転換路と、による構成を採用したもので
ある(側蓋式)。
【0033】更に、この発明においては、請求項5に記
載したように、前記ローラの両端面中央部に、係合凹部
若しくは係合凸部を設けるとともに、前記側板部の内側
面中央部で、上記係合凹部若しくは係合凸部に整合する
位置に、この係合凹部若しくは係合凸部に係合自在な係
合凸部若しくは係合凹部を設けた構成とすることもでき
る。或いは、請求項6に記載したように、前記側板部の
内側面に、前記ローラの端部を遊嵌自在な凹部を形成し
た構成を採用しても良い。
【0034】このような請求項5或いは請求項6に記載
した構成を採用すれば、係合凹部と係合凸部との係合
(請求項5の場合)或いはローラ端部の上記凹部内への
遊嵌(請求項6の場合)により、ローラのスキュー防止
効果が増大する。特に、移動方向が変化する戻し通路を
通過する際においても、ローラは、予め計画した自転軸
に対してその回転中心軸が角度を持つことなく、その姿
勢および保持部材に対する位置、が維持されるため、ス
キューの防止、ローラの保持部材の一部に対する接触面
圧の増大を抑制でき、クロスローラ連結体の循環をより
一層円滑に行わせることが可能になる。しかも、上記係
合或いは遊嵌は、ローラが保持部材から脱落するのを防
止する機能も有する。このため、クロスローラ連結体の
保守・点検作業等が容易となる。
【0035】又、この発明においては、請求項7に記載
したように、前記可撓性を有する滑り易い材料として、
弗化エチレン系等の合成樹脂を採用することができる。
このような合成樹脂を採用すれば、クロスローラ連結体
を、予めローラを保持部材の型枠内にインサートした状
態で、キャビティ内に樹脂材料を射出(インサート成
形)することにより製造できる。尚、上記インサート成
形後は、全体を油等内へ浸漬する。これによりローラと
保持部材との間に微少な隙間が生じるため、保持部材と
の間の摺動抵抗は小さい。このような射出成形の一種で
あるインサート成形を本発明で採用した場合には、保持
部材にローラを組み込む工程が不要となり、生産性を向
上させることができ、クロスローラ連結体の製造の容易
化、簡略化コスト低減を図れる。
【0036】又、この発明にあっては、上記ローラとし
て、請求項8に記載したように円筒ローラを採用して
も、或いは、請求項9に記載したように面取りローラを
採用しても、いずれであっても良い。
【0037】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照しつつ、この発
明の実施の各形態例について説明する。図1乃至図5
は、この発明の実施の第一形態例に係るチューブ式クロ
スローラねじ装置M1を示している。このチューブ式ク
ロスローラねじ装置M1は、ねじ軸2と、ナット部材4
と、これらナット部材4及びねじ軸2に設けられた無限
循環路8と、この無限循環路8内を循環するクロスロー
ラ連結体10と、を備える。これら構成各部材2、4、
8、10のうち、上記ねじ軸2は、その外周面に螺旋状
に設けられた1条の軌道溝1を備えている。
【0038】また、上記ナット部材4は、その中央に上
記ねじ軸2を貫通する円筒状に形成され、その内周面
に、上記軌道溝1と対向する状態で螺旋状に形成された
軌道溝4設けている。これとともに、その外周には、平
らな取付面12を設けている。上記各軌道溝1、3は、
いずれもV字状に形成されており、上記ねじ軸2にナッ
ト部材4貫通させた状態図1 、頭2にそれぞれ示す状態
において、互いに対向する各軌道溝1、3により、略矩
形の負荷軌道路5が形成される。すなわち、上記各軌道
溝1、3は、それぞれほぼ90度の角度を有するように
形成されている。以上の構成は、前述した先行技術とほ
ぼ同様の構成である。尚、図1及び図2において、符号
6は、切削装置等の各種装置を上記ナット部材4に個設
するための外向フランジである。
【0039】更に、上記取付面12の対角線上の位置に
は、図1に示すように、取付面12からそれぞれ軌道溝
3の始端と終端とに向けて一対の嵌合孔11、11を穿
設している。更に、この取付面12には、取付金具13
によってチューブ状の管状体14を取り付けている。こ
の管状体14は、上記軌道溝3の始端と終端との間を連
通する状態で連結しており、後述する戻し通路9をな
す。すなわち、この戻し通路9は、上記各軌道1、3に
よって形成される負荷軌道路5とともに、次述するクロ
スローラ連結体10が装着されて循環する無限循環路8
を構成する。尚、図示は省略したが、この管状体14
は、従来から知られた構造である、合成樹脂製のチュー
ブの両端に金属材製の取り付け片を設けた構造のものを
採用している。
【0040】一方、上記クロスローラ連結体10は、図
4に示すように、多数の円筒ローラ7、7と、これら多
数の円筒ローラ7、7を互いに鎖状に連結する保持部材
15と、から構成されている。この保持部材15は、可
撓性を有する滑り易い材料である合成樹脂で形成されて
いる。本形態例の構造の場合、上記円筒ローラ7、7
は、その両端面を平坦に形成するとともに、その中央部
に、図5(A)に示すように、係合凹部16、16を形
成して成る。
【0041】又、上記保持部材15は、互いに間隔をあ
けて直列状に配設された多数の間座部18、18と、隣
り合う間座部18、18のそれぞれ長さ方向(図4の矢
印イ下方向)両端部同士を連結する円形の側板部20、
20と、隣り合う間座部18、18の、上記円筒ローラ
7を保持しない側面同士を連結する連結部19、19
と、を備えた有端帯状に構成されている。更に、上記側
板部20、20の内側面中央部で、上記係合凹部16、
16に整合する位置には、図5(A)に示すように、こ
の係合凹部16、16に係合自在な係合凸部21、21
を設けている。尚、本形態例の場合、上記クロスローラ
連結体10は、各円筒ローラ7、7を中子として金型内
に配列し、この金型内に溶融合成樹脂を射出してインサ
ート成形を行う。次いで、上記金型から離型した後、成
形されたクロスローラ連結体10を鉱油系潤滑油中に浸
漬し、成形された保持部材15を膨潤させることによ
り、各円筒ローラ7、7とこの保持部材15との間に隙
間を形成する。これによって各ローラ7、7が保持部材
15に回転自在に保持された状態となる。
【0042】上述するようなインサート成形を採用する
ことにより、保持部材15に円筒ローラ7、7を組み込
む工程を施す必要がなくなり生産性が向上するため、ク
ロスローラ連結体10の製造の容易化、簡略化、製造コ
ストの低減を図れる。
【0043】又、上述のように保持部材15を有端帯状
に形成することにより、このローラ連結体10を無限循
環路8へ容易に装着可能となる。上記保持部材15を無
端状に構成することも可能ではあるが、無限循環路8へ
の組み付け作業の容易性の点で有端帯状の方が優る。
【0044】更に、無限循環路8を構成する負荷軌道5
の各側面1a、1b、3a、3bのうち、各円筒ローラ
7a、7bの周面と接触しない面は、クロスローラ連結
体10を案内する案内壁として機能するが、当該側面1
a、1b、3a、3bには上記保持部材15の側板部2
0、20の外側面が摺接する。これら側板部20、20
は、上述したようにPTFE製としているので滑り易
く、このため、上記側面1a、1b、3a、3bと側板
部20、20との摺接時に抵抗となることがなく、滑ら
かな摺動が可能である。又、上記側板部20及び側面1
a、1b、3a、3bは、ともに平坦面であるため、加
工が容易である。
【0045】上述したように構成される本形態例に係る
チューブ式クロスローラねじ装置M1における基本的な
作用は、前述した先行技術に係る構造とほぼ同様であ
る。特に、この形態例に係る直線運動案内装置M1にお
いては、上述したようなクロスローラ連結体10を採用
しているため、無負荷域である戻し通路9から負荷域で
ある負荷軌道路5への、或いは、負荷域である負荷軌道
路5から無負荷域である戻し通路9への、円筒ローラ
7、7の円滑な転送と、円筒ローラ7、7のスキュー防
止と、を図れる。
【0046】すなわち、上記クロスローラ連結体10に
おいては、多数の円筒ローラ7、7を所定の間隔で保持
する保持部材15を設けているので、これら円筒ローラ
7、7同士が接触することがないため、円筒ローラ7、
7同士が擦れ合うことに起因する騒音が抑制されるとと
もに、円筒ローラ7、7の摩耗の進行が早くなることが
防止される。
【0047】又、円筒ローラ7、7は、1個ずつ一対の
間座部18、18の間に保持されているため、各円筒ロ
ーラ7、7の中心軸が互いに平行状態に保持された状態
で、所定の間隔を保ちながら上記無負荷域から負荷域、
或いはその逆に負荷域から無負荷域に円滑に移行する。
すなわち、円筒ローラ7、7は無限循環路8の無負荷域
から負荷域に入り込む際に、抵抗が高くなって滞る傾向
となるが、既に負荷域に位置する円筒ローラ7、7の転
走に伴って移動する上記保持部材15を介して残りの円
筒ローラ7、7が負荷域に引き込まれる。また、円筒ロ
ーラ7、7は無限循環路8の負荷域から無負荷域に入り
込む際にも抵抗が高くなって滞る傾向となるが、後続の
円筒ローラ7、7の転走に伴って移動する上記保持部材
15を介して負荷域から無負荷域に入り込む円筒ローラ
7、7を押し上げ、この円筒ローラ7、7の移行を円滑
に行わせる。このため、クロスローラ連結体10は上記
無限循環路8を円滑に循環する。上記保持部材15は、
負荷域から無負荷域に入り込む際には、円筒ローラ7 、
7を負荷域から無負荷域に引き上げる。又、無負荷域か
ら負荷域に入り込む際には、円筒ローラ7 、7を無負荷
域から負荷域に引き降ろす。このような作用を行うた
め、円筒ローラ7、7の移行がきわめて円滑になる。
【0048】又、上記円筒ローラ7、7は、その中心軸
と直角な方向に移行(転走)することが、スキュー防止
上、重要である。本形態例の構造の場合、上記一対の側
板部20、20が、円筒ローラ7、7の軸振れを防止す
る。すなわち、平坦に形成された円筒ローラ7、7の端
面は、同じく平坦に形成された側板部20、20の内面
に摺接しつつ転走或いは滑動するため、これら円筒ロー
ラ7、7の回転軸γが、該両側板20、20によって円
筒ローラ7、7の進行方向に対して振れないように規正
される。
【0049】又、本形態例の場合、円筒ローラ7に設け
た係合凹部16、16と側板部20に設けた係合凸部2
1とを係合させているため、この点からも円筒ローラ7
の姿勢が保持され、スキューの防止が図られる。従っ
て、上記円筒ローラ7、7は、上記1対の側板部20、
20の存在及び係合凹部16と係合凸部21との係合に
基づき、その姿勢を規正され維持されて移行する。この
結果、上記円筒ローラ7、7は、上記無限循環路8を上
記円筒ローラ7の中心軸と直角な向きに移行し、スキュ
ーが確実に防止される。
【0050】特に、本形態例の場合、上記側板部20、
20を円筒ローラ7、7の端面よりも少し小さい面積の
円板としている。すなわち、上記側板部20、20と側
面1a、1 b、3a、3bとの接触面積が大きい。この
ため、側板部20、20は円筒ローラ7、7の端面のほ
ぼ全面に亙って摺接することになる。従って、保持部材
15自体の進行方向に対する振れが抑制され、この点か
らも円筒ローラ7、7のスキューが防止される。
【0051】尚、側板部20の形状及び大きさは、円筒
ローラ7の端面の大きさ以下で、且つ、円筒ローラ7の
端面の外周側部分に摺接できれば、特には問わない。但
し、製造の容易性等を考慮すれば、図示のような円板
で、上記円筒ローラ7の端面の面積の80%乃至95%
程度の面積を有するものを好ましく採用できる。単に、
上記端面の中心部に摺接する程度の形状や大きさであれ
ば、円筒ローラ7の姿勢が多少ずれることが許容され
る。すなわち、円筒ローラ7のスキューが発生してしま
うことになる。このため、側板部20の形状や大きさを
上述のように構成する。
【0052】又、上記クロスローラ連結体10は、イン
サート成形によって製造されることに伴い、上記間座部
18、18の円筒ローラ7と対向する面は、この円筒ロ
ーラ7の側面(円筒面)の曲率とほぼ等しい曲率を有す
る凹曲面に形成される。言い換えれば、円筒ローラ7の
周面を微少隙間を介して間座部18の凹曲面が覆う状態
とする。従って、この間座部18、18によっても、円
筒ローラ7の軸振れが防止される。
【0053】本形態例に係るクロスローラ連結体10
は、上記側板部20、20及び間座部18、18並びに
係合凹部16と係合凸部21との係合による相乗的なス
キュー防止機能が相俟って、スキューを確実に防止でき
る。
【0054】尚、上記曲率とは、曲線の与えられた点で
のその曲線に最も良く近似する円の半径の逆数をいう。
上記円筒ローラ7の側面は凸曲面であり、上記間座部1
8の側面は凹曲面であるが、本明細書において「曲率が
ほぼ等しい」とは、上記凸曲面における曲率と凹曲面に
おける曲率とがほぼ等しく、上記凸曲面を上記凹曲面が
包み込む状態を指す。
【0055】更に、上記側板部20、20の内面に形成
した係合凸部21、21と上記円筒ローラ7、7の両端
面に形成した係合凹部16、16との係合、並びに、上
記間座部18の湾曲面により、保持部材15からの円筒
ローラ7、7の脱落を防止している。このため、ねじ軸
2をナット部材4から抜き出した際等に、円筒ローラ
7、7が脱落するのが確実に防止される。
【0056】更に、上記側板部20、20は、クロスロ
ーラ連結体10が循環移動する際に、無限循環路8の両
側に存在する側面1a、1b、3a、3bに摺接しつつ
案内される。側板部20、20は滑り易い合成樹脂によ
り造られているため、その移動は円滑なものとなり、ク
ロスローラ連結体10全体としての良好な転走及びスキ
ューの防止に寄与する。
【0057】しかも、上記側板部20、20の外側面
は、無限循環路8を構成する負荷軌道路5及び戻し通路
9のそれぞれ側面部分に摺接しつつ移動する。そして、
上記側板部20、20の外側面及び各側面1a、1b、
3a、3bは、いずれも平坦面とされているため、製造
が容易である。
【0058】更に、円筒ローラ7、7が、上記負荷軌道
路5から戻し通路9へ移行する際、或いは、その逆に戻
し通路9から負荷軌道路5へ移行する際であっても、円
筒ローラ7、7は、保持部材15を介して後続の円筒ロ
ーラ7、7に押し上げられ、或いは、先行する円筒ロー
ラによって引き出されるため、これら円筒ローラ7、7
の円滑な移行が保持される。そして、これらの場合にお
いても、円筒ローラ7、7の端面と側板部20、20の
内側面とが接触し、且つ、係合凹部16と係合凸部21
とが係合しているため、円筒ローラ7、7の姿勢は、そ
の回転中心軸γが進行方向と直交する方向に規正され、
やはりスキューの防止が図られる。又、上記戻し通路9
内を移行する際も、円筒ローラ7、7はクロスローラ連
結体10として一体で移行するため、隣接する円筒ロー
ラ7、間の間隔を一定に保持したまま円滑に移行する。
すなわち、戻し通路の9においても各円筒ローラ7、7
は円滑に移行し、装置全体として円滑な作動を図れる。
【0059】更に、上記円筒ローラ7、7は、上述のよ
うに保持部材15によってその姿勢を規正されつつ、転
走或いは滑動する。又、上記保持部材15は、その側板
部20、20内側面と上記円筒ローラ7、7の端面とが
摺接することにより、この円筒ローラ7、7に導かれつ
つ移動する。従って、上記円筒ローラ7、7と保持部材
15とは、互いに姿勢を規正されつつ互いの移動を促
す。このため、円筒ローラ7、7のスキューにつながる
円筒ローラ7、7の振れや保持部材15の振れが防止さ
れ、クロスローラ連結体10が円滑に無限循環路12を
循環する。
【0060】尚、互いに接触する円筒ローラ7、7の各
部と保持部材15の各部との間には、潤滑剤(グリー
ス)を介在させる。上記潤滑剤は、保持部材15の間座
部18、18と、この間座部18、18を介して隣接す
る円筒ローラ7、7との間部分(所謂、グリースポケッ
ト)に保持されて循環する。このため、円筒ローラ7、
7の相互摩擦が防止されることは勿論、潤滑油の保持性
能が向上し、クロスローラ連結体10全体としての耐久
性向上に寄与する。このような潤滑剤の存在と、保持部
材15を可撓性を有する滑り易い材料によって製造する
ことと、により、互いの摩擦抵抗が増大することを防止
し、クロスローラ連結体10全体としての円滑な移動を
図ることができる。
【0061】尚、上記円筒ローラ7に代えて、図5
(B)に示すように、その両端部を端縁に向かうに従っ
て小径となる面取りローラ17を採用しても良い。又、
面取りローラ17を採用した場合、図5(C)に示すよ
うに、上記側板部20の内側面に、面取りローラ17の
端部が遊嵌自在な凹部22を形成し、この凹部22内に
上記端部を遊嵌する構成を採用することもできる。この
構成は、ローラとして上記面取りローラ17を採用した
場合に可能である。但し、円筒ローラ7の両端面に該端
面よりも小径の凸部を設ければ、上記凹部22を設ける
構造に、ローラとして上記円筒ローラを採用することが
可能である。これらの構成における作用・効果は、上述
した形態例の場合と同様である。
【0062】又、上述した各形態例においては、上記保
持部材15を弗化エチレン系等の滑りやすい合成樹脂材
により製造しているが、この発明においては上述した各
形態例に限定されるものではなく、他の材料により構成
することもできる。但し、上記保持部材15を合成樹脂
製とすれば、インサート成形による一体成形が可能とな
るとともに、他の材料によって製造した場合に比較して
円滑な摺動が可能となるため、上記形態例の構造が好ま
しい。又、上述の形態例の場合、ローラ7、17に係合
凹部16、16を、側板部20、20に係合凸部21、
21を、それぞれ設けた例について説明したが、これと
は逆に、ローラ7、17に係合凸部を、覆い部材20、
20に係合凹部をそれぞれ設けた構成としても良い。
【0063】又、上述した各形態例において、保持部材
15を構成する側板部20、20に、係合凸部21、2
1を設けない構造を採用することもできる。すなわち、
上記側板部20、20は、それ自体にローラ7、17の
姿勢を規正する機能を有する。又、上記ローラ7、17
の脱落防止は、これらローラ7、17に対向する面をロ
ーラ7、17の湾曲した側面とほぼ等しい湾曲面とした
間座部18、18により図れる。従って、上記側板部2
0、20に係合凸部21、21を設けない構成でも、実
用上問題のない円滑な循環が可能になる。又、この場
合、ローラ7、17としては、係合凹部16、16を設
けたものであっても、設けないものであっても、いずれ
のものでも採用できる。係合凹部16、16を設けたロ
ーラ7、17の場合、この係合凹部16、16を潤滑油
溜りとして機能させることができる。
【0064】又、上述の形態例では、クロスローラ連結
体10をインサート成形によって製造した例を示した
が、保持部材15にローラ7、17を組み込む工程を行
うことでクロスローラ連結体10を製造しても良い。
【0065】次に、図6乃至図8は、この発明の実施の
第二形態例に係るデフレクタ式クロスローラねじ装置M
2を示している。このデフレクタ式クロスローラねじ装
置M2は、ねじ軸2と、ナット部材4と、これらナット
部材4及びねじ軸2に設けられた無限循環路8と、この
無限循環路8内を循環するクロスローラ連結体10と、
を備える。これら構成各部材2、4、8、10のうち、
上記ねじ軸2は、その外周面に螺旋状に設けられた1条
の軌道溝1を備えている。
【0066】また、上記ナット部材4は、その中央に上
記ねじ軸2を貫通する円筒状に形成され、その内周面
に、上記軌道溝1と対向する状態で螺旋状に形成された
軌道溝4設けている。これとともに、その外周には、平
らな取付面12を設けている。上記各軌道溝1、3は、
いずれもV字状に形成されており、上記ねじ軸2にナッ
ト部材4貫通させた状態(図6、図7にそれぞれ示す状
態)において、互いに対向する各軌道溝1、3により、
略矩形の負荷軌道路5が形成される。すなわち、上記各
軌道溝1、3は、それぞれほぼ90度の角度を有するよ
うに形成されている。以上の構成は、上述した第一形態
例とほぼ同様の構成である。尚、図6及び図7におい
て、符号6は、切削装置等の各種装置を上記ナット部材
4に個設するための外向フランジである。
【0067】更に、上記軌道溝3の始端と終端とには、
デフレクタ34を取り付けている。このデフレクタ34
は、上記軌道溝3の始端と終端との間を連通する状態で
連結しており、後述する戻し通路9をなす。すなわち、
この戻し通路9は、上記各軌道1、3によって形成され
る負荷軌道路5とともに、次述するクロスローラ連結体
10が装着されて循環する無限循環路8を構成する。こ
のような無限循環路には、上述した第一形態例と同様の
クロスローラ連結体10を組み込む。
【0068】上述したように構成される本形態例に係る
デフレクタ式クロスローラねじ装置M2における作用及
び効果は、上述した第一形態例と同様である。
【0069】次に、図9及び図10は、この発明の実施
の第三形態例に係る側蓋式クロスローラねじ装置M3を
示している。この側蓋式クロスローラねじ装置M3は、
ねじ軸2と、ナツト部材4と、これらナット部材4及び
ねじ軸2に設けられた無限循環路8と、この無限循環路
8内を循環するクロスローラ連結体10と、を備えてい
る。これら構成各部材2、4、8、10のうち、上記ね
じ軸2は、その外周面に螺旋状に設けられた1条の軌道
溝1を備えている。
【0070】又、上記ナット部材4は、その中央に上記
ねじ軸2を貫通自在な円筒状に形成され、その内周面
に、上記軌道溝1と対向する状態で螺旋状に形成された
軌道溝3設けている。上記各軌道溝1、3は、いずれも
V字状に形成されており、上記ねじ軸2をナット部材4
に貫通させた状態(図9、図10にそれぞれ示す状態)
において、互いに対向する各軌道溝1、3により、略矩
形の負荷軌道路5が形成される。すなわち、上記各軌道
溝1、3においては、前記図15に示す構造と同様、側
面1a、1bのなす角及び側面3a、3bのなす角が、
それぞれほぼ90度の角度を有するように形成されてい
る。これは、上記各軌道溝1、3によって構成される負
荷軌道路5に、クロス配列した状態で円筒ローラ7、7
を組み込むためである。尚、図9乃至図10において、
符号6は、切削装置等の各種装置を上記ナット部材4に
固設するための外向フランジである。
【0071】更に、上記ナット部材4の両端に取り付け
られる側蓋34、34は、図9に示すように、その中央
部にナット部材4に設けたねじ軸2貫通用の孔に対応す
る貫通孔を有する円環状に形成されている。この側蓋4
4は、本体43と、この本体43に形成された略扇型の
凹部44と、この凹部44内に嵌装された間座45と、
この間座45に形成された方向転換路30と、を備えて
いる。尚、図示は省略したが、上記間座45は従来知ら
れた側蓋式のボールねじ装置と同様、第一の間座片と第
二の間座片とにより構成されている。
【0072】尚、上記方向転換路30の入口部分は、ク
ロスローラ連結体10を構成する円筒ローラ7、7が上
記負荷軌道路5から上記入口部分に円滑に導入されるよ
う、負荷軌道路5のリード角に沿って滑らかに連続する
連続部(図示省略)を形成する。又、方向転換路30の
出口部分も同様である。更に、上記本体43は真鍮等の
金属材を切削加工することによって製造している。又、
上記第一、第二の問座片から成る間座45は、真鍮等の
金属材或いは合成樹脂材により製造している。そして、
上記第一、第二の各問座片のそれぞれ接合面には、上記
方向転換路30を構成する溝面がそれぞれ形成されてお
り、これら第一、第二の各間座片を接合することによ
り、上記溝面同士が組み合わされて成るV宇状の構によ
って上記方向転換路30が形成されるようにしている。
上記方向転換路10は、上述した負荷執道路5と同様、
クロス配列された円筒ローラ7、7が移行可能となるよ
う、上記各V字状の清を形成する一対の側面のなす角度
をほぼ90度としている。上記戻し通路9においても同
様である。
【0073】一方、上記負荷軌道路5、方向転換路3
0、戻し通路9から成る無限循環路に組み込まれるクロ
スローラ連結体10は、上述した第一形態例のものと同
様である。又、上述したように構成される本形態例に係
る側蓋式クロスローラねじ装置M3における作用・効果
についても、上記第一形態例に係る構造と同様である。
【0074】尚、上記した各形態例に係るクロスローラ
ねじ装置M1、M2,M3は、上述したように移動摩擦
抵抗が小さく、且つ、ほぼ一定であるため、移動速度が
ほぼ一定となる。又、クロスローラねじ装置M1、M
2,M3が停止状態から作動を開始して移動速度が上昇
する際、並びに、作動時から停止する際において、単位
時間あたりの移動速度の変化率(移動加速度)は、滑ら
かとなるため、このクロスローラねじ装置に固設する装
置の送り精度や位置精度の向上を図れる。例えば、上記
外向フランジ6に加工装置を固設した場合、この加工装
置の加工精度等を向上させることができる。
【0075】
【発明の効果】この発明に係るクロスローラねじ装置
は、上述したように構成され作用するため、以下のよう
な効果を有する。すなわち、保持部材並びに側板部によ
り、ローラの回転中心軸をその移動方向と直交する方向
に保持できるため、ローラのスキューが防止される。
又、ローラが無限循環路の無負荷域である戻し通路から
負荷域である負荷軌道路に入り込む際、若しくはその逆
の際でも、ローラが円滑に転動移行する。更に、間座部
のローラと対向する面をローラの側面に対応する湾曲面
としているため、ローラの脱落を防止することができ
る。更には、ローラと側板部とにそれぞれ係合凹部と係
合凸部とを設けた構造或いは側板部にローラの端部を遊
嵌自在な凹部を設けた構造とした場合には、ローラの脱
落をより一層確実に防止することができる。更に、保持
部材の存在により、ローラ同士の干渉が防止されて、ロ
ーラ同士の擦れ合いによる騒音の発生や早期の摩耗が防
止される効果を有することは勿論である。
【0076】従って、ねじ装置全体として、ねじ軸とナ
ット部材との相対移動を円滑に行え、当該ねじ装置の円
滑な作動が確保されるとともに、クロスローラ連結体の
スキュー防止効果が向上することに伴って圧痕等が生じ
にくくなるため、装置全体としての耐久性の向上も図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の第一形態例に係るチューブ式
クロスローラねじ装置を示す、要部平面図である。
【図2】同じく一部を切断して示す要部斜視図である。
【図3】同じく縦断側面図である。
【図4】クロスローラ連結体を示す斜視図である。
【図5】保持部材とローラの端部との係合状態を示して
おり、(A)は本形態例を、(B)はローラとして面取
りローラを採用した例を、(C)はその別例を、それぞ
れ示す半部側面図である。同じく図3のB―B断面図で
ある。
【図6】この発明の実施の第2形態例に係るフレクタ式
クロスローラねじ装置を示す、要部平面図である。
【図7】同じく要部斜視図である。
【図8】デフレクタ部分を示す、縦断面図である。
【図9】この発明の実施の第三形態例に係る側蓋式クロ
スローラねじ装置を示す、要部平面図である。
【図10】同じく、一部を切断して示す斜視図である。
【図11】同じく、縦断側面図である。
【図12】従来から知られたデフレクタ式クロスローラ
ねじ装置を、一部切断して示す斜視図である。
【図13】従来から知られた側蓋式クロスローラねじ装
置を、一部切断して示す図である。
【図14】図12のI−I断面図である。
【図15】従来から知られたローラねじ装置を示す縦断
側面図である。
【図16】ローラの配列を説明するための斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 軌道軸 1a、1b 側面 2 ねじ軸 3 軌道溝 3a、3b 側面 4 ナット部材 5 負荷軌道路 6 管状体 6a、6b 端部 7 円筒ローラ 8 無限循環路 9 戻し通路 10 クロスローラ連結体 11 嵌合孔 12 取付面 13 取付金具 14 管状体 15 保持部材 16 係合凹部 17 面取りローラ 18 間座部 19 連結部 20 側板部 21 係合凸部 22 凹部 34 デフレクタ 43 側蓋

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に螺旋状に設けられ、断面V字状
    に形成された軌道溝を有するねじ軸と、内周面に上記軌
    道溝に対向する螺旋状に設けられ、断面V字状に形成さ
    れた軌道溝を有するナット部材と、上記ねじ軸とナット
    部材との各軌道溝により構成される負荷軌道路及びこの
    負荷軌道路の始端および終端にそれぞれ連結する戻し通
    路によって構成される無限循環路と、この無限循環路内
    を転走する多数のローラをその回転中心軸を交互に交差
    させた状態で、保持部材により回転自在に整列させて成
    る、少なくとも一本のクロスローラ連結体と、を備えた
    クロスローラねじ装置であって、 上記保持部材は、可撓性を有する滑り易い材料により造
    られており、互いに間隔をあけて直列状に配設された多
    数の間座部と、隣り合う間座部のそれぞれ長さ方向両端
    部同士を連結する側板部と、隣り合う間座部の、上記ロ
    ーラを保持しない側面同士を連結する連結部と、を備
    え、 前記間座部の前記ローラと対向する面は、前記ローラの
    周面の曲率とほぼ等しい曲率を有する凹曲面に形成し、 上記側板部は、その内外両側面を平坦面に形成されてお
    り、その内側面を上記ローラの端面の少なくとも外周側
    部分に、その外側面を上記無限循環路の側壁面に、それ
    ぞれ摺接自在としたことを特徴とする、クロスローラね
    じ装置。
  2. 【請求項2】 前記無限循環路を構成する戻し通路が、
    前記ねじ軸とナット部材との各軌道溝によって構成され
    る負荷軌道路の始端および終端にそれぞれ連結した状態
    で、上記ナット部材に取り付けられた管状体であること
    を特徴とする、請求項1に記載のクロスローラねじ装
    置。
  3. 【請求項3】 前記無限循環路を構成する戻し通路が、
    デフレクタにより形成されていることを特徴とする、請
    求項1に記載のクロスローラねじ装置。
  4. 【請求項4】 前記無限循環路を構成する戻し通路が、
    前記ナット部材に、その内部を貫通した状態で設けらた
    通路と、上記ナット部材の軸方向両端部に固定された一
    対の側蓋の内面に形成された方向転換路と、によって構
    成されていることを特徴とする、請求項1に記載のクロ
    スローラねじ装置。
  5. 【請求項5】前記ローラの両端面中央部に、係合凹部若
    しくは係合凸部を設けるとともに、前記側板部の内側面
    中央部で、上記係合凹部若しくは係合凸部に整合する位
    置に、この係合凹部若しくは係合凸部に係合自在な係合
    凸部若しくは係合凹部を設けたことを特徴とする、請求
    項1乃至請求項4のいずれかに記載のクロスローラねじ
    装置。
  6. 【請求項6】 前記側板部の内側面に、前記ローラの端
    部を遊嵌自在な凹部を形成したことを特徴とする、請求
    項1乃至請求項4のいずれかに記載のクロスローラねじ
    装置。
  7. 【請求項7】 前記可撓性を有する滑り易い材料が、合
    成樹脂であることを特徴とする、請求項1乃至請求項6
    のいずれかに記載のクロスローラねじ装置。
  8. 【請求項8】 前記ローラが、円筒ローラであることを
    特徴とする、請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の
    クロスローラねじ装置。
  9. 【請求項9】 前記ローラが、面取りローラであること
    を特徴とする、請求項1乃至請求項7のいずれかに記載
    のクロスローラねじ装置。
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