JP2002187626A - 用紙サイズ検出装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

用紙サイズ検出装置及びこれを備えた画像形成装置

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JP2002187626A
JP2002187626A JP2000344324A JP2000344324A JP2002187626A JP 2002187626 A JP2002187626 A JP 2002187626A JP 2000344324 A JP2000344324 A JP 2000344324A JP 2000344324 A JP2000344324 A JP 2000344324A JP 2002187626 A JP2002187626 A JP 2002187626A
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Masataka Shimooosako
正孝 下大迫
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 用紙サイズの誤検知を防止して正確な用紙サ
イズを検出する。 【解決手段】 給紙トレイの底部に軸支された回転部材
20に階段状の溝23を設け、トレイのエンドフェンス
を移動させることによって回転部材20を回動させ用紙
サイズを検知する。回転部材20の軸21に最も近い角
部K0 (ある用紙サイズを設定する角部)の位置が、
軸21からスリット12に下ろした垂線とスリット12
との交点Cに近い場合、軸21からの距離が遠ざかる位
置に角部K1 を設けて用紙サイズを設定する。これに
より、回転部材20が回転しやすくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンタ等の画像形成装置における用紙サイズ検
出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、複写機、ファクシミリ、プリン
タ等の画像形成装置では、ユーザの使用目的や原稿サイ
ズに応じて用紙サイズを選択できるようになっている。
このような場合、用紙サイズごとに専用のカセット又は
トレイを用意することもあるが、ユーザの負担を軽くす
るため、1つのトレイで各種サイズの用紙をセットでき
るものを使用する場合が多い。複数サイズの用紙をセッ
トすることのできるトレイでは、そのトレイに現在どの
サイズの用紙がセットされているかを検出する必要があ
る。そのため、このようなトレイには用紙サイズ検出装
置が設けられている。
【0003】本願出願人は、用紙トレイ内で用紙の後端
位置を規制するエンドフェンスと、そのエンドフェンス
のスライド移動に伴って回動する略「Y」字形のセレク
タギヤと、このセレクタギヤに噛合されるラックギヤを
備えた検知板と、この検知板に設けられた検知部を検知
する検知手段(例えばマイクロスイッチ)等からなる用
紙サイズ検出装置を別途提案している(特開平11−3
66830号公報)。この用紙サイズ検出装置において
は、略「Y」字形のセレクタギヤに階段状のカム溝が設
けてあり、カム溝の所定の位置を各種用紙サイズに対応
させている。
【0004】この階段状カム溝は、エンドフェンスの位
置決めをするときに、ある用紙サイズから次の用紙サイ
ズに移行するときにセレクタギヤを回動させやすく、且
つ、エンドフェンスの位置決めがなされた時にセレクタ
ギヤのフリー回転によるサイズ誤検知の発生を低減させ
ることを目的として、カム溝の角部に各用紙サイズを設
定するように(各用紙サイズを設定したときにエンドフ
ェンス位置がカム溝の角部にくるように)、カム溝を形
成するのが有利である(本願出願人による上記先願の図
4参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図13
に示すように、用紙サイズ設定時に、セレクタギヤ20
の回転軸21に一番近い角部KがC点に最も近づく
ような位置関係になったとき、すなわち、回転軸21か
ら角部Kまでの距離Lと回転軸21からスリット
12へ下ろした垂線の長さLの差が少なくなったと
き、角部Kの回動軌跡に対する接線(給紙方向の接
線)とスリット12とが近くなるため、セレクタギヤ2
0が回動しづらくなり、場合によってはセレクタギヤ2
0の必要な回転量が得られず、正確なサイズ検知ができ
ないことがあるという問題があった。なお、スリット1
2はセレクタギヤ20が装着される給紙トレイの底板に
設けられた溝であり、トレイのエンドフェンスから突出
して設けられた係合部がスライド移動する溝である。そ
してC点は、回転軸21からスリット12へ下ろした垂
線とスリット12との交点である。
【0006】また、用紙サイズ設定時に、エンドフェン
スの位置によってはセレクタギヤ20の回転ガタが大き
くなり、場合によっては用紙サイズの誤検知が発生する
恐れがあるという問題が有る。
【0007】本発明は、従来の用紙サイズ検出装置にお
ける上述の問題を解決し、用紙サイズの誤検知を防止し
て正確な用紙サイズを検出することのできる用紙サイズ
検出装置及びこれを備えた画像形成装置を提供すること
を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の課題は、本発明に
より、用紙収納部に収納された用紙のサイズを検出する
用紙サイズ検出装置であって、用紙給送方向の前後に移
動可能で用紙後端を規制する用紙ガイド部材と、該用紙
ガイド部材の移動により変位可能な変位部材とを有し、
該変位部材の位置に基づいて用紙サイズを検出する用紙
サイズ検出装置において、前記変位部材が用紙収納部に
軸支された回転部材として形成され、該変位部材が階段
状の溝を有し、該溝に前記用紙ガイド部材が係合され、
前記用紙ガイド部材の移動により前記変位部材が回動さ
れるとともに、前記階段状溝の角部のうち、前記変位部
材の回転中心に最も近い角部を、本来用紙サイズを設定
すべき角部の位置よりも変位部材の回転中心からの距離
が増大する位置に角部を設けて用紙サイズを設定するこ
とにより解決される。
【0009】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、用紙収納部に収納された用紙のサイズを検出する用
紙サイズ検出装置であって、用紙給送方向の前後に移動
可能で用紙後端を規制する用紙ガイド部材と、該用紙ガ
イド部材の移動により変位可能な変位部材とを有し、該
変位部材の位置に基づいて用紙サイズを検出する用紙サ
イズ検出装置において、前記変位部材が用紙収納部に軸
支された回転部材として形成され、該変位部材が階段状
の溝を有し、該溝に前記用紙ガイド部材が係合され、前
記用紙ガイド部材の移動により前記変位部材が回動され
るとともに、前記変位部材の回転中心に最も近い前記階
段状溝の隣り合う2つの角部から前記回転中心までの各
距離が、前記回転中心から前記用紙ガイド部材が移動す
るスリットに下ろした垂線の長さよりも大きいことを提
案する。
【0010】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記各角部から前記回転中心までの距離が互いに等
しいことを提案する。また、前記の課題を解決するた
め、本発明は、前記階段状溝の各角部に定形の用紙サイ
ズを設定する場合、前記変位部材の回転中心に最も近い
隣り合う2つの角部に対し、該2つの角部間の距離が最
も離れるような隣り合う定形の用紙サイズを設定するこ
とを提案する。
【0011】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、用紙収納部に収納された用紙のサイズを検出する用
紙サイズ検出装置であって、用紙給送方向の前後に移動
可能で用紙後端を規制する用紙ガイド部材と、該用紙ガ
イド部材の移動により変位可能な変位部材とを有し、該
変位部材の位置に基づいて用紙サイズを検出する用紙サ
イズ検出装置において、前記変位部材が用紙収納部に軸
支された回転部材として形成され、該変位部材が階段状
の溝を有し、該溝に前記用紙ガイド部材が係合され、前
記用紙ガイド部材の移動により前記変位部材が回動され
るとともに、前記回転部材に接合されて回転部材の変位
を検出する検出部材を有し、前記用紙ガイド部材の位置
が前記回転部材の回転中心に最も近くなる用紙サイズの
ときの前記回転部材と前記検出部材の接合点と前記回転
中心を結んだ直線の延長線上に、前記回転部材の回動動
作に抵抗を付与するための付勢部材を配置することを提
案する。
【0012】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記付勢部材の前記回転部材への作用点を、前記直
線の延長線上で前記回転部材の回転中心に最も近い位置
に設けたことを提案する。
【0013】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、用紙収納部に収納された用紙のサイズを検出する用
紙サイズ検出装置であって、用紙給送方向の前後に移動
可能で用紙後端を規制する用紙ガイド部材と、該用紙ガ
イド部材の移動により変位可能な変位部材とを有し、該
変位部材の位置に基づいて用紙サイズを検出する用紙サ
イズ検出装置において、前記変位部材が用紙収納部に軸
支された回転部材として形成され、該変位部材が階段状
の溝を有し、該溝に前記用紙ガイド部材が係合され、前
記用紙ガイド部材の移動により前記変位部材が回動され
るとともに、前記回転部材の回動動作に抵抗を付与する
ための付勢部材を有し、該付勢部材の前記回転部材に作
用する力が前記用紙ガイド部材の位置に関わらず一定で
あることを提案する。
【0014】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、用紙収納部に収納された用紙のサイズを検出する用
紙サイズ検出装置であって、用紙給送方向の前後に移動
可能で用紙後端を規制する用紙ガイド部材と、該用紙ガ
イド部材の移動により変位可能な変位部材とを有し、該
変位部材の位置に基づいて用紙サイズを検出する用紙サ
イズ検出装置において、前記変位部材が用紙収納部に軸
支された回転部材として形成され、該変位部材が階段状
の溝を有し、該溝に前記用紙ガイド部材が係合され、前
記用紙ガイド部材の移動により前記変位部材が回動され
るとともに、前記回転部材の回動動作に抵抗を付与する
ための付勢部材を有し、該付勢部材の前記回転部材に作
用する力が、前記用紙ガイド部材の位置が前記変位部材
の回転中心から離れるにしたがって弱くなることを提案
する。
【0015】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、用紙収納部に収納された用紙のサイズを検出する用
紙サイズ検出装置であって、用紙給送方向の前後に移動
可能で用紙後端を規制する用紙ガイド部材と、該用紙ガ
イド部材の移動により変位可能な変位部材とを有し、該
変位部材の位置に基づいて用紙サイズを検出する用紙サ
イズ検出装置において、前記変位部材が用紙収納部に軸
支された回転部材として形成され、該変位部材が階段状
の溝を有し、該溝に前記用紙ガイド部材が係合され、前
記用紙ガイド部材の移動により前記変位部材が回動され
るとともに、前記回転部材の回動動作に抵抗を付与する
ための付勢部材を有し、該付勢部材の前記回転部材に作
用する力が、前記用紙ガイド部材の位置が前記変位部材
の回転中心から所定の距離以上はなれた場合に解除され
ることを提案する。
【0016】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記付勢部材が、前記回転部材上で移動可能に設け
られたリンク部材を介して前記回転部材に取り付けられ
ていることを提案する。
【0017】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、用紙収納部に用紙サイズ検出装置を備え、該用紙サ
イズ検出装置は、用紙給送方向の前後に移動可能で用紙
後端を規制する用紙ガイド部材と、該用紙ガイド部材の
移動により変位可能な変位部材とを有し、該変位部材の
位置に基づいて用紙サイズを検出する画像形成装置にお
いて、前記変位部材が用紙収納部に軸支された回転部材
として形成され、該変位部材が階段状の溝を有し、該溝
に前記用紙ガイド部材が係合され、前記用紙ガイド部材
の移動により前記変位部材が回動されるとともに、前記
階段状溝の角部のうち、前記変位部材の回転中心に最も
近い角部を、本来用紙サイズを設定すべき角部の位置よ
りも変位部材の回転中心からの距離が増大する位置に角
部を設けて用紙サイズを設定することを提案する。
【0018】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、用紙収納部に用紙サイズ検出装置を備え、該用紙サ
イズ検出装置は、用紙給送方向の前後に移動可能で用紙
後端を規制する用紙ガイド部材と、該用紙ガイド部材の
移動により変位可能な変位部材とを有し、該変位部材の
位置に基づいて用紙サイズを検出する画像形成装置にお
いて、前記変位部材が用紙収納部に軸支された回転部材
として形成され、該変位部材が階段状の溝を有し、該溝
に前記用紙ガイド部材が係合され、前記用紙ガイド部材
の移動により前記変位部材が回動されるとともに、前記
変位部材の回転中心に最も近い前記階段状溝の隣り合う
2つの角部から前記回転中心までの各距離が、前記回転
中心から前記用紙ガイド部材が移動するスリットに下ろ
した垂線の長さよりも大きいことを提案する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明に係る用紙サイズ
検出装置を備えた画像形成装置の一例である複写機の概
略構成を示す断面図である。この図に示す複写機は、本
体1、給紙テーブル2及びADF3から構成されてい
る。
【0020】本体1内の上部位置にスキャナ4が配置さ
れ、その下に感光体ドラム5を中心に電子写真プロセス
に必要な帯電装置,現像装置,転写装置,クリーニング
装置等の各種機器が配設された作像部がある。作像部の
側方には定着装置8が配設されている。定着装置8は、
定着ロ−ラに加圧ローラが(図示しない加圧スプリング
により)所定の圧力で圧接されている。また、この複写
機は、本体内の給紙トレイ10aに加えて給紙テーブル
2内に3段の給紙トレイ10b,10c,10dを有し
ており、計4段の給紙トレイを有している。また、本体
1の側面には、手差しトレイ10eが設けられている。
【0021】この複写機の動作について簡単に説明す
る。図示しない駆動手段により回転駆動される感光体ド
ラム5は、帯電器によりその表面が一様に帯電される。
コンタクトガラス上の原稿画像がスキャナ4により読み
取られ、感光体ドラム5上に露光されて静電潜像が形成
される。感光体ドラム5上の潜像は現像装置により可視
像化され、トナー像が形成される。
【0022】一方、4段の給紙トレイ10a,10b,
10c,10d及び手差しトレイ10eの何れかから用
紙が呼び出され、レジストローラ6へ搬送される。そし
て、感光体ドラム5上のトナー像の転写タイミングを取
られて転写位置へ送出される。
【0023】転写搬送ユニット7により、転写位置へ送
られてきた用紙上に感光体ドラム5上のトナー像が転写
され、用紙は感光体ドラム5から分離されて定着装置8
へと送られる。そして、用紙上の未定着トナー像が定着
装置8により定着された後、用紙は排紙トレイ9へ排出
される。トナー像転写後の感光体ドラム5はクリーニン
グ装置により清掃され、次回の画像形成に備える。
【0024】図2は、給紙トレイの平面図である。4段
の給紙トレイ10a〜10dの構造は同じであるので、
給紙トレイ10として説明する。給紙トレイ10の用紙
収容部の底板11にはスリット12が設けられている。
このスリット12は、用紙搬送基準が中央基準である本
例の装置において、トレイ10の幅方向の中央部に用紙
搬送方向(矢印S方向)の前後方向に延設されている。
用紙の後端をガイドするエンドフェンス13は、その下
部に設けられた係合部16(図4)がスリット12に嵌
めこまれ、スリット12に沿って給紙方向の前後に移動
可能となっている。
【0025】また、トレイ10内の給紙方向前半部には
用紙昇降板13が備えられている。この、用紙昇降板1
3は、その後端を軸15により枢支されて先端部が昇降
自在な構成であり、これにより、トレイ内の用紙出口側
(図の上側)で用紙を昇降する構造のものである。用紙
昇降板13を昇降させる構成や、用紙を送り出す給送手
段等の構成は従来周知であるので、説明を省略する。
【0026】図3は、給紙トレイ10の用紙サイズ検出
部を示す平面図である。給紙トレイ10の用紙サイズ検
出機構は、底板11の裏面側に配置されている。図3に
示すように、セレクタギヤ20が軸21により底板11
の裏面に回動可能に支持されている。略「Y」字形のセ
レクタギヤ20の一端部には円弧状のギヤ22が形成さ
れている。また、「Y」字の2辺に渡って階段状のカム
溝23が設けられている。軸21の近くにある貫通孔2
4はカム溝23に接続されており、トレイ組み立て時に
エンドフェンス13の係合部16(図4)をセレクタギ
ヤ20(のカム溝23)に係合させるときに用いる孔で
ある。
【0027】図4は、給紙トレイのエンドフェンス係合
部を示す断面図である。この図に示すように、エンドフ
ェンス13の下部には係合部16が突設されている。係
合部16は、トレイ底板11のスリット12とセレクタ
ギヤ20のカム溝23とに貫通して嵌めこまれ、抜止部
16aにより抜け止めされている。セレクタギヤ20の
ギヤ22と反対側にフック25が設けられ、このフック
25と給紙トレイ10の裏面との間に付勢部材としての
コイルスプリング26が掛け渡されている。
【0028】エンドフェンス13の係合部16がスリッ
ト12とカム溝23とに貫通して嵌めこまれていること
から、給紙トレイ10に用紙をセットする際、用紙サイ
ズに合わせてエンドフェンス13を給紙方向の前後にス
ライドさせると、係合部16がカム溝23に摺接しなが
ら移動し、これに伴ってセレクタギヤ20は軸21を支
点として回動する。本実施形態におけるセレクタギヤ2
0は、用紙ガイド部材であるエンドフェンス13の移動
により変位する変位部材である。なお、前述のコイルス
プリング26は、セレクタギヤ20が回動動作をすると
きに、その回動動作に抵抗を付与するように設けられて
いる。
【0029】図3において、セレクタギヤ20は、前述
したようにギヤ22を備えている。このギヤ22は、セ
レクタギヤ20の回動軌跡に沿った位置に形成されてい
る。そして、給紙トレイ10の裏面側には、セレクタギ
ヤ20に設けられたギヤ22に噛合するラックギヤ19
を備えた検知板17が、エンドフェンス13のスライド
移動方向と平行にスライド移動自在に取り付けられてい
る。そして、その検知板17には、そのスライド移動方
向に沿って4個の検知凸部18が給紙トレイ10の一側
方に向けて突出形成されている。
【0030】本実施形態では、このような検知板17に
突出形成された4個の検知凸部18の配置パターンを、
信号生成出力部であり且つセンサでもある4個のマイク
ロスイッチSW1〜SW4のオン/オフ状態によって検
出し、これをもって用紙サイズを検出するものである。
つまり、エンドフェンス13を用紙サイズに適合するよ
うに位置調整することでセレクタギヤ20が回動し、こ
れに伴いセレクタギヤ20のギヤ22に噛合するラック
ギヤ19が駆動されて検知板17がスライド移動し、4
個の検知凸部18の配置パターンを変化させる。する
と、4個のマイクロスイッチSW1〜SW4のオン/オ
フ状態も変化することになる。つまり、本実施形態で
は、4個のマイクロスイッチSW〜SW4の出力は、検
知板17の検知凸部18の位置に応じて異なる複数パタ
ーンの信号を生成することになり、これが画像形成装置
本体に送信出力され、画像形成装置が備えるマイクロコ
ンピュータによって用紙サイズの判定がなされるもので
ある。4個のマイクロスイッチSW〜SW4のオン/オ
フ状態と用紙サイズとの対応関係は適宜設定することが
できる。
【0031】図5は、セレクタギヤ20を示す平面図で
ある。この図に示すように、セレクタギヤ20には階段
状のカム溝23が設けてある。カム溝23内には、エン
ドフェンス13の移動(位置設定)によってセレクタギ
ヤ20が回動されたときに、係合部16がとる位置を丸
印(○)及び三角印(△)で示してある。丸印(○)
は、国内で使用されるAB系列の各サイズに対応する位
置を表し、三角印(△)は主に北米で使用されるレター
系列の各サイズに対応する位置を表している。
【0032】図ではAB系列の7つのサイズ(給紙方向
のサイズが小さい順に、A5横、B5横、A4横、B5
縦、A4縦、B4縦、A3縦)と、レター系列の4つの
サイズ(給紙方向のサイズが小さい順に、レター横、レ
ター縦、リーガル、ダブルレター)とを一緒に示してあ
る。しかしながら、AB系列7サイズとレター系列4サ
イズの計11サイズを、4個の検知部18及び4個のマ
イクロスイッチSW〜SW4によって判定する場合に
は、エンドフェンス13の動き、同時に、検知板17の
動きが細かくなり、操作しにくいばかりでなく誤検知の
可能性も増大する。これを防止するためには、AB系列
の場合とレター系列の場合とで異なるセレクタギヤ20
(AB系列専用のカム溝23を設けたセレクタギヤと、
レター系列専用のカム溝23を設けたセレクタギヤ)を
用意してやればよいが、部品コストが増大するだけでな
く、両系列の選択的な使用もできない。
【0033】そこで、本実施形態では、AB系列とレタ
ー系列の各サイズのうち共用すべきサイズに対応する係
合部16がとる位置のカム溝23の部分直線部が、(エ
ンドフェンス13でのサイズ設定によるセレクタギヤ2
0の回動時に)スリット12に重なるように、カム溝2
3の形状を設けている。本実施形態では、B4縦とLG
(リーガル)、A4縦とLT(レター)縦、B5縦とL
T横の3つのサイズ(各系列ごとのサイズ)を共用サイ
ズに設定している。そして、どちらかのサイズ系列を選
択することにより、現在の用紙サイズの判定を可能とし
ている。以下、これについて、図6〜8を参照しながら
説明する。
【0034】図6において、エンドフェンス13によっ
てサイズ設定を行なった結果、セレクタギヤ20が軸2
1を中心に回動し、カム溝23の部分直線部SL1がト
レイのスリット12に重なっている。そのため、部分直
線部SL1の中では、エンドフェンス13に設けられた
係合部16が移動してもセレクタギヤ20は回動しな
い。このセレクタギヤ20が回動しないこと(言い換え
れば、セレクタギヤ20が回動しないように部分直線部
SL1を設けたこと)を利用して、部分直線部SL1に
2つのサイズ、本実施形態ではサイズ系列の異なるB4
縦とLG(リーガル)サイズとを設定している。
【0035】つまり、前述の4個の検知部18による4
個のマイクロスイッチSW〜SW4の出力によってサイ
ズ判定する場合、現在のサイズ系列がAB系列である
か、レター系列であるかを予め設定しておく(あるいは
ユーザが選択する)。仮に、現在のサイズ系列がAB系
列に設定されている場合、係合部16は図6のB4縦位
置にあり、マイクロスイッチSW〜SW4の出力によっ
て用紙サイズがB4縦と判定される。そして、現在のサ
イズ系列をレター系列に設定すると、リーガルサイズの
用紙をセットしたときに係合部16は図6のLGの位置
となる。このとき、セレクタギヤ20の回動角度は、B
4縦サイズの用紙をセットしたときと全く同じであるの
で、マイクロスイッチSW〜SW4の出力はB4縦用紙
の場合と同じであるが、現在のサイズ系列がレター系列
に設定されていることから、用紙サイズをリーガルサイ
ズと判定することが可能である。
【0036】このように、B4縦用紙とリーガルサイズ
では用紙長さが異なり、エンドフェンス13の位置も異
なるが、本実施形態で共用サイズとして設定されたこの
2つのサイズにおいては、この2つのサイズが設定され
たカム溝23の部分直線部SL1がスリット12に重な
ることからこの2つのサイズにおいてセレクタギヤ20
の回動角度が同じでり、マイクロスイッチSW〜SW4
の出力も同じであるが、サイズ系列の設定に基づいて用
紙サイズの判定が可能となる。
【0037】同じく図7に示すように、カム溝23の部
分直線部SL2にはA4縦とレター縦(LT縦)の2つ
の用紙サイズが共用サイズとして設定されている。この
場合もエンドフェンス13のセット時に部分直線部SL
2がスリット12に重なることからこの2つのサイズに
おいてセレクタギヤ20の回動角度が同じでり、マイク
ロスイッチSW〜SW4の出力も同じであるが、サイズ
系列の設定に基づいて用紙サイズの判定が可能となる。
すなわち、予めサイズ系列がAB系列に設定されている
ときに、係合部16が図7のA4縦位置にあれば、用紙
サイズはA4縦と判定される。また、予めサイズ系列が
レター系列に設定されているときに、係合部16が図7
のLT縦位置にあれば、用紙サイズはLT縦と判定され
る。
【0038】同じく図8に示すように、カム溝23の部
分直線部SL3にはB5縦とレター横(LT横)の2つ
の用紙サイズが共用サイズとして設定されている。この
場合も部分直線部SL3がスリット12に重なることか
らこの2つのサイズにおいてセレクタギヤ20の回動角
度が同じでり、マイクロスイッチSW〜SW4の出力も
同じであるが、サイズ系列の設定に基づいて用紙サイズ
の判定が可能となる。すなわち、予めサイズ系列がAB
系列に設定されているときに、係合部16が図8のB5
縦位置にあれば、用紙サイズはB5縦と判定される。ま
た、予めサイズ系列がレター系列に設定されているとき
に、係合部16が図8のLT横位置にあれば、用紙サイ
ズはLT横と判定される。
【0039】予めサイズ系列を設定する場合、機械の仕
向け地に合わせて工場出荷時に設定しても良いし、サー
ビスマンあるいはユーザが複写機の操作パネル(図示せ
ず)から設定できるようにしても良い。また、サイズ系
列は2種類以上設定することも可能であり、この場合に
は、同じ部分直線部に3つ以上のサイズを設定すること
も可能である。また、本実施形態では3本の部分直線部
に共用サイズを設定したが、共用サイズを設定する部分
直線部の数は任意に設定できる。
【0040】このように、少なくとも2つ以上の異なる
用紙サイズを変位部材の一つの位置(実施形態ではセレ
クタギヤ20の回動角度)で兼用させ、予め設定された
サイズ系列に基づいて用紙サイズを判定することによ
り、変位部材をサイズ系列ごとに用意する必要が無く、
また、検知部の部品(実施形態ではマイクロスイッチS
W〜SW4及び検知凸部18)を増加させる必要も無
く、部品コストを低減させることができる。また、変位
部材を変位させる用紙ガイド部材(実施形態ではエンド
フェンス13)の動きが細かくならずに多くのサイズを
検知することができ、操作性を向上させることができ
る。さらに、多くの用紙サイズを設定した場合でも検知
部の可動部材(実施形態では検知板17)の移動量が大
きくならず、スペースの増大を防ぐこともできる。
【0041】ところで、カム溝23は、エンドフェンス
13の位置決めをするときに、ある用紙サイズから次の
用紙サイズに移行するときにセレクタギヤ20を回動さ
せやすく、且つ、エンドフェンス13の位置決めがなさ
れた時にセレクタギヤ20のフリー回転によるサイズ誤
検知の発生を低減させることを目的とする場合、カム溝
23の角部に各用紙サイズを設定するように(各用紙サ
イズを設定したときに係合部16がカム溝23の角部に
くるように)、カム溝23を形成するのが有利である。
【0042】ここで、図9に示すように、セレクタギヤ
20の回転軸21からスリット12へ下ろした垂線とス
リット12の中心線との交点をCとする。そして、回転
軸21に最も近い角部(ある用紙サイズを本来設定すべ
き角部)Kの位置がC点に近い場合、すなわち、回
転軸21から角部Kまでの距離Lと回転軸21か
らスリット12へ下ろした垂線の長さLの差が少な
いと、部品精度等の組み合わせによるガタを考慮したと
き、場合によっては角部の押圧(エンドフェンスの係合
部16が角部Kを押すこと)によるセレクタギヤ2
0の必要な回転量が得られない可能性がある。
【0043】そこで、本発明により、セレクタギヤ20
の回転軸21に最も近いカム溝の角部を、本来設定すべ
き位置であるKの位置から、軸21から角部までの
距離が増大する方向の位置に角部Kを設定する(L
1<L2<L3)ことで、すなわち、仮想線で示すK
の位置ではなく、実線で示すKの位置に角部を設
けて用紙サイズを設定することで、セレクタギヤ20の
適正な回転量を得ることができ、用紙サイズの誤検知を
防止することができる。
【0044】本実施形態では、図5から分るように、回
転軸21に最も近い角部はB5縦の用紙サイズが設定さ
れる角部である。したがって、B5縦の用紙サイズを本
来設定すべき角部の位置は図9に示すKの位置であ
るが、その角部Kの位置がC点に近いので、軸21
から角部までの距離が増大するように角部Kを設け
て、その角部KにB5縦の用紙サイズを設定してい
る。これにより、エンドフェンスの係合部16が角部K
を押した場合のセレクタギヤ20の回動がし易くな
り、セレクタギヤ20の適正な回転量を得ることによっ
て用紙サイズの誤検知を防止することができる。
【0045】なお、本実施形態では、セレクタギヤ20
の回転に伴いカム溝23の各部分直線部がスリット12
に重なるようにカム溝23の形状を設けている。そのた
め、図9に示すように、回転軸21に最も近い部分直線
部SLがスリット12に重なったとき、軸21からスリ
ット12までの垂線の長さ(軸21からC点までの距
離)Lは、軸21から部分直線部SLへ下ろした垂
線の長さと同じになる。
【0046】ただし、本発明は、セレクタギヤ20の回
転に伴いカム溝23の各部分直線部がスリット12に重
なる構成に限らず適用できるものである。例えば、図1
0に示すように、カム溝33の部分直線部がスリット1
2に重ならない(スリット12に対して角度を有してい
る)ような構成においても、セレクタギヤ20の回転軸
21に最も近い角部K(ある用紙サイズが本来設定
される角部)の位置がC点に近い場合には、その角部を
軸21から角部までの距離が増大するように角部K
を設けてやることにより、セレクタギヤ20の回動がし
易くなり、セレクタギヤ20の適正な回転量を得ること
ができる。
【0047】また、角部と角部を結ぶ部分が直線ではな
く曲線状に設けられたカム溝の場合にも本発明を適用す
ることが可能であり、その場合も、セレクタギヤの回転
軸に最も近い角部において、回転軸から角部までの距離
が増大するように角部を設けてやることにより、同様の
効果を奏することができる。
【0048】次に、請求項2の発明に係る用紙サイズ検
出装置について説明する。この用紙サイズ検出装置は前
記実施形態における用紙サイズ検出装置とセレクタギヤ
20に設けたカム溝の形状が異なること以外は同様であ
り、また、その用紙サイズ検出装置を備えた画像形成装
置も前記実施形態の複写機と同様であるので、重複する
説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
【0049】この実施実施形態におけるセレクタギヤ2
0は、図11に示すように、セレクタギヤ20の回転軸
21に最も近い隣り合う2つの角部(図に示す例では、
軸21に最も近い部分直線部SLの両側角部)Ka,K
bに夫々定形の用紙サイズを設定するようにカム溝23
Bを形成している。
【0050】そして図12に示すように、軸21から角
部Ka及びKbまでの距離La及びLbが軸21からス
リット12へ下ろした垂線の長さLよりも大きくな
るように(L<La、L<Lb)設定してある。
これにより、軸21を中心とする半径La又はLbの円
(角部Ka又はKbの回動軌跡)に対する接線CLと、
エンドフェンス13が移動するスリット12との距離を
作り出すことができ、エンドフェンス13によるセレク
タギヤ20の回転規制作用が生じる。このため、給紙ト
レイの引き出し・挿入時等の振動によりセレクタギヤ2
0が不用意に回動することを防ぎ、用紙サイズの誤検知
を防止することができる。
【0051】また、La=Lbとなるように部分直線部
SLを形成することで、隣り合う2つの定型サイズが設
定された部分直線部SLの垂直2等分線上に回転中心2
1が位置することとなり、隣り合う2つの定型サイズが
設定された角部Ka及びKbをC点から最も離すことが
できる。このため、上述の軸21を中心とする半径La
又はLbの円(角部Ka又はKbの回動軌跡)に対する
接線CLと、エンドフェンス13が移動するスリット1
2との距離が最大となり、エンドフェンス13によるセ
レクタギヤ20の回転規制作用も最大とすることができ
る。よって、用紙サイズの誤検知防止がより確実にな
る。
【0052】本実施形態では、カム溝23Bの各角部に
定形の用紙サイズを設定する場合、軸21に最も近い隣
り合う2つの角部Ka,Kbに対し、この2つの角部間
の距離が最も離れるような隣り合う定形の用紙サイズを
設定するようにしている。具体的には、例えばAB系列
の用紙サイズの場合、用紙長さが最も大きく違うのはA
4縦とB4縦の場合で67mmである。この場合、角部
KbにA4縦を設定し、角部KaにB4縦を設定してや
れば、角部Ka,Kb間の距離が最も離れる用紙サイズ
設定となる。
【0053】図11を参照すると判るように、軸21に
最も近い隣り合う2つの角部Ka,Kbが設定される部
分直線部SLの長さが他の部分直線部の長さよりも大き
くなっている。これは言い換えると、この部分直線部S
L(回転中心に最も近い部分直線部)の両端角部に用紙
長さが最も大きく違う用紙サイズを設定することによっ
て部分直線部の長さを最大とすることができ、他の用紙
サイズを設定した場合と比較して角部同士の距離を最も
離せる構成である。したがって、その両端角部において
は、その角部の回動軌跡に対する接線と、エンドフェン
ス13が移動するスリット12との距離を最も大きく設
定できることを意味し、エンドフェンス13によるセレ
クタギヤ20の回転規制作用を最大にすることができ
る。よって、用紙サイズの誤検知防止がより確実にな
る。
【0054】次に、請求項5の発明について説明する。
図4に示すように、セレクタギヤ20のカム溝23には
エンドフェンス13から突設された係合部16が嵌めこ
まれている。したがって、用紙サイズ設定時にエンドフ
ェンス13をスライドさせることによって、係合部16
がカム溝23と摺接しながらセレクタギヤ20を回動さ
せる。また、用紙サイズを設定して、エンドフェンス1
3の位置が決定されると、係合部16がセレクタギヤ2
0の回動を規制する作用をなす。
【0055】しかしながら、係合部16によるセレクタ
ギヤ20の回動規制作用は、図3に示すようにエンドフ
ェンス13の位置がセレクタギヤ20の回転中心21か
ら遠く離れている場合には強いが、エンドフェンス13
の位置がセレクタギヤ20の回転中心21に近い場合に
は規制作用が弱くなる。係合部16によるセレクタギヤ
20の回動規制作用が弱いと、セレクタギヤ20が回動
しやすくなり、ガタツキが発生する恐れがある。すなわ
ち、エンドフェンス13の位置がセレクタギヤ20の回
転中心21に近くなる用紙サイズのときに、回転ガタに
よる用紙サイズ誤検知が発生する可能性がある(必ずし
も誤検知が発生するというわけではない)。
【0056】例えば、図5に示す実施例のセレクタギヤ
20では、A4縦サイズを設定する時のエンドフェンス
13の位置がセレクタギヤ20の回転中心21に最も近
くなる。したがって、A4縦サイズのときに回転ガタ発
生の危険が最も大きい。
【0057】そこで、請求項5の発明では、図14に示
すように、エンドフェンス13の位置がセレクタギヤ2
0の回転中心21に最も近くなる用紙サイズのときのセ
レクタギヤ20(のギヤ22)と検知板17(のラック
ギヤ19)の噛み合い点:Nと回転中心21を結んだ直
線の延長線上に、コイルスプリング26を配置する。
【0058】このコイルスプリング26はセレクタギヤ
20の回動動作に抵抗を付与するものであり、このコイ
ルスプリング26を上記N点と回転中心21を結んだ直
線の延長線上に配置することによって、回転ガタ発生の
可能性が最も大きい状態において最も効果的な回動抵抗
を付与することができる。
【0059】ところで、セレクタギヤ20に回動抵抗を
付与するためのコイルスプリング26を設けた場合、用
紙サイズを設定する際に、エンドフェンス13の位置が
セレクタギヤ20の回転中心21から離れるにしたがっ
てスプリング力が抵抗となり、逆にセレクタギヤ20が
回転しにくくなる。そこで、コイルスプリング26の配
置位置(コイルスプリング26の力がセレクタギヤ20
に作用する位置)としては、回転中心21に近いほど好
ましい(エンドフェンス13の位置がセレクタギヤ20
の回転中心21から遠くなった場合のスプリング26に
よる抵抗をなるべく小さく抑えることができる)。
【0060】このコイルスプリング26を上記N点と回
転中心21を結んだ直線の延長線上に配置すること及び
コイルスプリング26の配置位置としては回転中心21
に近いほど好ましいことは、図9〜図12で説明した実
施例のセレクタギヤ20にも適用できるものである。
【0061】例えば、図9、図10の場合には、エンド
フェンス13(の係合部16)の位置が角部Kにあ
るときが、エンドフェンス13の位置がセレクタギヤ2
0の回転中心21に最も近くなるとする。その場合に
は、そのときのセレクタギヤ20(のギヤ22)と検知
板17(のラックギヤ19)の噛み合い点と回転中心2
1を結んだ直線の延長線上にコイルスプリング26を配
置してやればよい。
【0062】図11、12の場合には、回転中心21か
ら両角部Ka,Kbまでの距離が等しく、エンドフェン
ス13(の係合部16)の位置が角部Ka又はKbにあ
るときが、エンドフェンス13の位置がセレクタギヤ2
0の回転中心21に最も近くなるとする。その場合に
は、そのときのセレクタギヤ20(のギヤ22)と検知
板17(のラックギヤ19)の噛み合い点と回転中心2
1を結んだ直線の延長線上にコイルスプリング26を配
置してやればよい。
【0063】ところで、上述したように、セレクタギヤ
20に回動抵抗を付与するためのコイルスプリング26
を設けた場合、用紙サイズを設定する際に、エンドフェ
ンス13の位置がセレクタギヤ20の回転中心21から
離れるにしたがってスプリング力が抵抗となり、逆にセ
レクタギヤ20が回転しにくくなる。
【0064】そこで、図15に示すセレクタギヤ20B
においては、円弧状の溝30を設け、この溝30内を移
動可能に抜け止されたリンク部材31を設け、このリン
ク部材31にコイルスプリング26を取り付けている。
これにより、セレクタギヤ20Bに回動抵抗を付与する
ためのコイルスプリング26は、リンク部材31を介し
てセレクタギヤ20Bに作用することになる。そして、
セレクタギヤ20Bが回動した場合、リンク部材31は
円弧状の溝30内を移動する。
【0065】ここで、エンドフェンス13の位置がセレ
クタギヤ20Bの回転中心21に最も近い場合のリンク
部材31の位置をa点(図の位置)として、a点と回転
軸21間の距離と溝30の半径が同じであれば(溝30
の中心は回転中心21とする)、セレクタギヤ20Bが
回転してもセレクタギヤ20Bに作用するコイルスプリ
ング26の力が一定となり、エンドフェンス13の位置
が回転中心21から遠くなった場合でもセレクタギヤ2
0Bが回転しにくくなることがない。したがって、用紙
サイズ設定時の操作性を損なうことがない。
【0066】また、a点と回転軸21間の距離よりも溝
30の半径が大きい場合(溝30の中心は回転中心21
とする)には、エンドフェンス13の位置が回転中心2
1から離れるにしたがってセレクタギヤ20Bに作用す
るコイルスプリング26の力が弱くなる。そのため、エ
ンドフェンス13の位置が回転中心21から遠くなる場
合のセレクタギヤ20Bの回転し難さを抑えることがで
きる。よって、用紙サイズ設定時の操作性を損なうこと
がない。
【0067】さらに、エンドフェンス13の位置が回転
中心21から遠くなった場合にコイルスプリング26の
力が解除される(セレクタギヤ20Bに作用しない)よ
うに、溝30の半径あるいは形状を設定することによ
り、エンドフェンス13の位置が回転中心21から所定
の距離以上離れたときに、コイルスプリング26の力が
セレクタギヤ20Bに作用しないようにすることができ
る。そのため、セレクタギヤ20Bの回転し難さを抑え
ることができ、用紙サイズ設定時の操作性を損なうこと
がない。エンドフェンス13の位置が回転中心21から
遠くなると、エンドフェンス13(の係合部16)によ
るセレクタギヤの回転規制作用が強くなるので、コイル
スプリング26の力がセレクタギヤ20Bに作用しなく
ともセレクタギヤ20Bが回転ガタを生じることがな
く、差し支えない。
【0068】なお、コイルスプリング26の力は、6N
(ニュートン)以下であれば操作上問題ないことが確認
されている。また、溝30の形状は円弧に限らず、他の
形状(例えば、曲率が変化するような形状)とすること
もできる。
【0069】このように、コイルスプリング26をセレ
クタギヤに直接取り付けるのではなく、セレクタギヤ面
上を移動可能なリンク部材を介してコイルスプリング2
6をセレクタギヤに作用させることにより、エンドフェ
ンス13の位置が回転中心21から遠くなるにしたがっ
てスプリング26の力が弱くなるか、スプリング26の
力が解除される、もしくは一定の力を作用させるように
構成することができ、セレクタギヤ20Bの回転し難さ
を抑えて、用紙サイズ設定時の操作性を損なうことがな
い。なお、この構成は、セレクタギヤのカム溝23の形
状に関わらず効果を奏することものであり、図5の実施
例や図9、図10あるいは図11、図12の実施例にも
適用することができる。
【0070】以上、本発明を図示の各実施形態により説
明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例
えば、第1の実施形態では、図5に示すように、セレク
タギヤ20の回転軸21に最も近い角部(用紙サイズ設
定部)をB5縦用紙のサイズに設定しているが、他の用
紙サイズを回転軸21に最も近い角部に設定することも
できる。
【0071】また、第1の実施形態では、図9,10に
示すように、部分直線部SLの上側の角部が回転軸21
に最も近い角部であったが、反対側の角部が回転軸21
に最も近い設定の場合には、その角部の距離が回転軸2
1から遠ざかるように角部を設けて用紙サイズを設定し
てやればよい。
【0072】さらに、第2の実施形態において、セレク
タギヤの回転軸に最も近い隣り合う2つの角部には、A
B系列に限らず任意のサイズ系列の隣り合う定型サイズ
を設定することができる。また、複数のサイズ系列、例
えばAB系列とレター系列から用紙長さの隣り合う定型
サイズを設定することもできる。
【0073】そして、上記各実施形態ではセレクタギヤ
20の回転を検知板17のスライド移動に変換していた
が、セレクタギヤ20の回転を別部材の回転に変換する
ように構成することもできる。あるいは、セレクタギヤ
20そのものの回転に基づいて用紙サイズを判定するこ
ともできる。
【0074】また、検知板17に設ける検知凸部18の
数と位置、及びこれを検出するマイクロスイッチの数と
位置も適宜設定できるものである。また、検出手段もマ
イクロスイッチに限らずフォトセンサ等の検出手段を用
いることが可能である。
【0075】また、変位部材としてのセレクタギヤ20
の形状も適宜設定することができるし、カム溝に設定す
る用紙サイズの種類等も限定されるものではない。もち
ろん、画像形成装置としては複写機に限らず、ファクシ
ミリやプリンタ、あるいは、印刷機等、用紙収納部に用
紙サイズ検出装置を備えるものに本発明を適用すること
ができる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
係る用紙サイズ検出装置または請求項11の発明に係る
画像形成装置によれば、変位部材が用紙収納部に軸支さ
れた回転部材として形成され、その変位部材が階段状の
溝を有し、その溝に用紙ガイド部材が係合され、用紙ガ
イド部材の移動により変位部材が回動されるとともに、
階段状溝の角部のうち、変位部材の回転中心に最も近い
角部を、本来用紙サイズを設定すべき角部の位置よりも
変位部材の回転中心からの距離が増大する位置に角部を
設けて用紙サイズを設定するので、回転部材として形成
された変位部材の適正な回転量を得ることができ、用紙
サイズの誤検知を防止することができる。
【0077】請求項2の発明に係る用紙サイズ検出装置
または請求項12の発明に係る画像形成装置によれば、
変位部材が用紙収納部に軸支された回転部材として形成
され、その変位部材が階段状の溝を有し、その溝に用紙
ガイド部材が係合され、用紙ガイド部材の移動により変
位部材が回動されるとともに、変位部材の回転中心に最
も近い階段状溝の隣り合う2つの角部から回転中心まで
の各距離が、回転中心から用紙ガイド部材が移動するス
リットに下ろした垂線の長さよりも大きいので、用紙ガ
イド部材による変位部材の回転規制作用が生じ、振動等
による変位部材の不用意な回動を防ぎ、用紙サイズの誤
検知を防止することができる。
【0078】請求項3の構成により、変位部材の回転中
心に最も近い隣り合う2つの角部から回転中心までの距
離が互いに等しいので、2つの角部を結ぶ垂直2等分線
上に変位部材の回転中心が位置することとなり、2つの
角部の回動軌跡に対する接線と、用紙ガイド部材が移動
するスリットとの距離が最大となり、用紙ガイド部材に
よる変位部材の回転規制作用も最大とすることができ
る。よって、用紙サイズの誤検知防止がより確実にな
る。
【0079】請求項4の構成により、階段状溝の各角部
に定形の用紙サイズを設定する場合、変位部材の回転中
心に最も近い隣り合う2つの角部に対し、この2つの角
部間の距離が最も離れるような隣り合う定形の用紙サイ
ズを設定するので、その2つの角部においては、各角部
の回動軌跡に対する接線と、用紙ガイド部材が移動する
スリットとの距離を最も大きく設定でき、用紙ガイド部
材による変位部材の回転規制作用を最大にすることがで
きる。よって、用紙サイズの誤検知防止がより確実にな
る。
【0080】請求項5の発明に係る用紙サイズ検出装置
によれば、前記回転部材に接合されて回転部材の変位を
検出する検出部材を有し、前記用紙ガイド部材の位置が
前記回転部材の回転中心に最も近くなる用紙サイズのと
きの前記回転部材と前記検出部材の接合点と前記回転中
心を結んだ直線の延長線上に、前記回転部材の回動動作
に抵抗を付与するための付勢部材を配置するので、回転
ガタ発生の可能性が最も大きい状態において付勢部材に
より最も効果的な回動抵抗を付与することができ、誤検
知の発生を防止することができる。
【0081】請求項6の構成により、付勢部材の前記回
転部材への作用点を、前記直線の延長線上で前記回転部
材の回転中心に最も近い位置に設けたので、用紙ガイド
部材の位置が回転部材の回転中心から遠くなった場合の
付勢部材による抵抗増加を小さく抑えることができる。
【0082】請求項7,8,9の発明に係る用紙サイズ
検出装置によれば、回転部材の回動動作に抵抗を付与す
るための付勢部材を有し、該付勢部材の前記回転部材に
作用する力が前記用紙ガイド部材の位置に関わらず一定
であるか、付勢部材の前記回転部材に作用する力が前記
用紙ガイド部材の位置が前記変位部材の回転中心から離
れるにしたがって弱くなるか、付勢部材の前記回転部材
に作用する力が前記用紙ガイド部材の位置が前記変位部
材の回転中心から所定の距離以上はなれた場合に解除さ
れるので、用紙ガイド部材の位置が回転部材の回転中心
から遠くなった場合でも回転部材が回転しにくくなるこ
とがなく、用紙サイズ設定時の操作性を損なうことがな
い。
【0083】請求項10の構成により、前記付勢部材
が、前記回転部材上で移動可能に設けられたリンク部材
を介して前記回転部材に取り付けられているので、請求
項7,8,9の構成を容易に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明に係る用紙サイズ検出装置を備
えた画像形成装置の一例である複写機の概略構成を示す
断面図である。
【図2】給紙トレイの平面図である。
【図3】給紙トレイの用紙サイズ検出部を示す平面図で
ある。
【図4】給紙トレイのエンドフェンス係合部を示す断面
図である。
【図5】給紙トレイに設けられたセレクタギヤを示す平
面図である。
【図6】用紙サイズの判定を説明するための模式図であ
る。
【図7】用紙サイズの判定を説明するための模式図であ
る。
【図8】用紙サイズの判定を説明するための模式図であ
る。
【図9】セレクタギヤの回転中心に最も近い角部の設定
を説明する模式図である。
【図10】セレクタギヤのカム溝が用紙収納部底板のス
リットに重ならない構成を説明する模式図である。
【図11】請求項2の発明に係る用紙サイズ検出装置の
セレクタギヤに設けられたカム溝を示す平面図である。
【図12】セレクタギヤの回転軸に最も近い隣り合う2
つの角部を説明する模式図である。
【図13】従来の用紙サイズ検出装置の一例を示す部分
平面図である。
【図14】セレクタギヤに回動抵抗を付与する付勢部材
の取り付け位置を説明するための平面図である。
【図15】用紙サイズ設定時の操作性を改善した実施例
を示す部分平面図である。
【符号の説明】
1 複写機本体 2 給紙テーブル 10 給紙トレイ 11 トレイ底板 12 スリット 13 エンドフェンス(用紙ガイド部材) 16 係合部 17 検知板 20 セレクタギヤ(変位部材) 21 軸(セレクタギヤ回動中心) 23,23B カム溝(階段状の溝) 26 コイルスプリング(付勢部材) 31 リンク部材 K0 ,K1 角部 Ka,Kb 角部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 正之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 3F343 FA02 FB02 FB03 FB04 FC30 GA03 GB01 GC01 GD02 HE08 HE16 HE20 JA01 KB03 LA15 LC04 MA03 MA09 MA26

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙収納部に収納された用紙のサイズを
    検出する用紙サイズ検出装置であって、用紙給送方向の
    前後に移動可能で用紙後端を規制する用紙ガイド部材
    と、該用紙ガイド部材の移動により変位可能な変位部材
    とを有し、該変位部材の位置に基づいて用紙サイズを検
    出する用紙サイズ検出装置において、 前記変位部材が用紙収納部に軸支された回転部材として
    形成され、該変位部材が階段状の溝を有し、該溝に前記
    用紙ガイド部材が係合され、前記用紙ガイド部材の移動
    により前記変位部材が回動されるとともに、 前記階段状溝の角部のうち、前記変位部材の回転中心に
    最も近い角部を、本来用紙サイズを設定すべき角部の位
    置よりも変位部材の回転中心からの距離が増大する位置
    に角部を設けて用紙サイズを設定することを特徴とする
    用紙サイズ検出装置。
  2. 【請求項2】 用紙収納部に収納された用紙のサイズを
    検出する用紙サイズ検出装置であって、用紙給送方向の
    前後に移動可能で用紙後端を規制する用紙ガイド部材
    と、該用紙ガイド部材の移動により変位可能な変位部材
    とを有し、該変位部材の位置に基づいて用紙サイズを検
    出する用紙サイズ検出装置において、 前記変位部材が用紙収納部に軸支された回転部材として
    形成され、該変位部材が階段状の溝を有し、該溝に前記
    用紙ガイド部材が係合され、前記用紙ガイド部材の移動
    により前記変位部材が回動されるとともに、 前記変位部材の回転中心に最も近い前記階段状溝の隣り
    合う2つの角部から前記回転中心までの各距離が、前記
    回転中心から前記用紙ガイド部材が移動するスリットに
    下ろした垂線の長さよりも大きいことを特徴とする用紙
    サイズ検出装置。
  3. 【請求項3】 前記各角部から前記回転中心までの距離
    が互いに等しいことを特徴とする、請求項2に記載の用
    紙サイズ検出装置。
  4. 【請求項4】 前記階段状溝の各角部に定形の用紙サイ
    ズを設定する場合、前記変位部材の回転中心に最も近い
    隣り合う2つの角部に対し、該2つの角部間の距離が最
    も離れるような隣り合う定形の用紙サイズを設定するこ
    とを特徴とする、請求項2又は3に記載の用紙サイズ検
    出装置。
  5. 【請求項5】 用紙収納部に収納された用紙のサイズを
    検出する用紙サイズ検出装置であって、用紙給送方向の
    前後に移動可能で用紙後端を規制する用紙ガイド部材
    と、該用紙ガイド部材の移動により変位可能な変位部材
    とを有し、該変位部材の位置に基づいて用紙サイズを検
    出する用紙サイズ検出装置において、 前記変位部材が用紙収納部に軸支された回転部材として
    形成され、該変位部材が階段状の溝を有し、該溝に前記
    用紙ガイド部材が係合され、前記用紙ガイド部材の移動
    により前記変位部材が回動されるとともに、 前記回転部材に接合されて回転部材の変位を検出する検
    出部材を有し、 前記用紙ガイド部材の位置が前記回転部材の回転中心に
    最も近くなる用紙サイズのときの前記回転部材と前記検
    出部材の接合点と前記回転中心を結んだ直線の延長線上
    に、前記回転部材の回動動作に抵抗を付与するための付
    勢部材を配置することを特徴とする用紙サイズ検出装
    置。
  6. 【請求項6】 前記付勢部材の前記回転部材への作用点
    を、前記直線の延長線上で前記回転部材の回転中心に最
    も近い位置に設けたことを特徴とする、請求項5に記載
    の用紙サイズ検出装置。
  7. 【請求項7】 用紙収納部に収納された用紙のサイズを
    検出する用紙サイズ検出装置であって、用紙給送方向の
    前後に移動可能で用紙後端を規制する用紙ガイド部材
    と、該用紙ガイド部材の移動により変位可能な変位部材
    とを有し、該変位部材の位置に基づいて用紙サイズを検
    出する用紙サイズ検出装置において、 前記変位部材が用紙収納部に軸支された回転部材として
    形成され、該変位部材が階段状の溝を有し、該溝に前記
    用紙ガイド部材が係合され、前記用紙ガイド部材の移動
    により前記変位部材が回動されるとともに、 前記回転部材の回動動作に抵抗を付与するための付勢部
    材を有し、 該付勢部材の前記回転部材に作用する力が前記用紙ガイ
    ド部材の位置に関わらず一定であることを特徴とする用
    紙サイズ検出装置。
  8. 【請求項8】 用紙収納部に収納された用紙のサイズを
    検出する用紙サイズ検出装置であって、用紙給送方向の
    前後に移動可能で用紙後端を規制する用紙ガイド部材
    と、該用紙ガイド部材の移動により変位可能な変位部材
    とを有し、該変位部材の位置に基づいて用紙サイズを検
    出する用紙サイズ検出装置において、 前記変位部材が用紙収納部に軸支された回転部材として
    形成され、該変位部材が階段状の溝を有し、該溝に前記
    用紙ガイド部材が係合され、前記用紙ガイド部材の移動
    により前記変位部材が回動されるとともに、 前記回転部材の回動動作に抵抗を付与するための付勢部
    材を有し、 該付勢部材の前記回転部材に作用する力が、前記用紙ガ
    イド部材の位置が前記変位部材の回転中心から離れるに
    したがって弱くなることを特徴とする用紙サイズ検出装
    置。
  9. 【請求項9】 用紙収納部に収納された用紙のサイズを
    検出する用紙サイズ検出装置であって、用紙給送方向の
    前後に移動可能で用紙後端を規制する用紙ガイド部材
    と、該用紙ガイド部材の移動により変位可能な変位部材
    とを有し、該変位部材の位置に基づいて用紙サイズを検
    出する用紙サイズ検出装置において、 前記変位部材が用紙収納部に軸支された回転部材として
    形成され、該変位部材が階段状の溝を有し、該溝に前記
    用紙ガイド部材が係合され、前記用紙ガイド部材の移動
    により前記変位部材が回動されるとともに、 前記回転部材の回動動作に抵抗を付与するための付勢部
    材を有し、 該付勢部材の前記回転部材に作用する力が、前記用紙ガ
    イド部材の位置が前記変位部材の回転中心から所定の距
    離以上はなれた場合に解除されることを特徴とする用紙
    サイズ検出装置。
  10. 【請求項10】 前記付勢部材が、前記回転部材上で移
    動可能に設けられたリンク部材を介して前記回転部材に
    取り付けられていることを特徴とする、請求項7〜9の
    いずれか1項に記載の用紙サイズ検出装置。
  11. 【請求項11】 用紙収納部に用紙サイズ検出装置を備
    え、該用紙サイズ検出装置は、用紙給送方向の前後に移
    動可能で用紙後端を規制する用紙ガイド部材と、該用紙
    ガイド部材の移動により変位可能な変位部材とを有し、
    該変位部材の位置に基づいて用紙サイズを検出する画像
    形成装置において、 前記変位部材が用紙収納部に軸支された回転部材として
    形成され、該変位部材が階段状の溝を有し、該溝に前記
    用紙ガイド部材が係合され、前記用紙ガイド部材の移動
    により前記変位部材が回動されるとともに、 前記階段状溝の角部のうち、前記変位部材の回転中心に
    最も近い角部を、本来用紙サイズを設定すべき角部の位
    置よりも変位部材の回転中心からの距離が増大する位置
    に角部を設けて用紙サイズを設定することを特徴とする
    画像形成装置。
  12. 【請求項12】 用紙収納部に用紙サイズ検出装置を備
    え、該用紙サイズ検出装置は、用紙給送方向の前後に移
    動可能で用紙後端を規制する用紙ガイド部材と、該用紙
    ガイド部材の移動により変位可能な変位部材とを有し、
    該変位部材の位置に基づいて用紙サイズを検出する画像
    形成装置において、 前記変位部材が用紙収納部に軸支された回転部材として
    形成され、該変位部材が階段状の溝を有し、該溝に前記
    用紙ガイド部材が係合され、前記用紙ガイド部材の移動
    により前記変位部材が回動されるとともに、 前記変位部材の回転中心に最も近い前記階段状溝の隣り
    合う2つの角部から前記回転中心までの各距離が、前記
    回転中心から前記用紙ガイド部材が移動するスリットに
    下ろした垂線の長さよりも大きいことを特徴とする画像
    形成装置。
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