JP2008120485A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】プリント部と画像読取部の間に排出されたシート材の視認性を向上させることができる画像形成装置を得る。
【解決手段】シート材Pが排出トレイ42に排出されると、その重量によってコイルスプリング54が縮み、排出トレイ42は、軸部56を中心に回動し、排出トレイ42の傾斜は緩やかになる。つまり、シート材Pの枚数によって排出トレイ42の角度が変わるようになっている。コイルスプリング54のバネ力は、排出トレイ42に排出された最上部のシート材Pの端部が排紙部52の上面より高くなるように排出トレイ42を傾けるように決められている。これにより、ユーザーは、矢印A方向から排出トレイ42上のシート材Pの有無を確認することができる。
【選択図】図1
【解決手段】シート材Pが排出トレイ42に排出されると、その重量によってコイルスプリング54が縮み、排出トレイ42は、軸部56を中心に回動し、排出トレイ42の傾斜は緩やかになる。つまり、シート材Pの枚数によって排出トレイ42の角度が変わるようになっている。コイルスプリング54のバネ力は、排出トレイ42に排出された最上部のシート材Pの端部が排紙部52の上面より高くなるように排出トレイ42を傾けるように決められている。これにより、ユーザーは、矢印A方向から排出トレイ42上のシート材Pの有無を確認することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、シート材に画像を形成する画像形成装置に関する。
シート材に画像形成するプリント部とこのプリント部の上方に隙間を設けて配置された画像読取部との間に画像が形成されたシート材を排出する画像形成装置において、排出されたシート材が、上方に設けられた画像読取部と画像読取部を支える支持部材の影になってユーザーがたシート材を視認できないと言う問題があった。
そこで、画像読取部を支える支持部材の配置を変えることで排出されたシート材の視認性を向上させる画像形成装置が提案されている。(特許文献1)
特開2004−279691公報
しかしながら、この画像形成装置によると、シート材を排出トレイに排出する排紙部が排出トレイより上方に突出して設けられているため、ユーザーの位置によっては、排出されたシート材がこの排紙部の影になって見えないと言う問題がある。
本発明は、上記事実を考慮し、プリント部と画像読取部の間に排出されたシート材の視認性を向上させることが課題である。
本発明の請求項1に係る画像形成装置は、シート材に画像形成を行うプリンタ部と、前記プリンタ部の上方に設けられ、画像情報を読み取る画像読取部と、前記プリンタ部の上部に設けられ、画像が形成されたシート材を排出する排紙部と、前記画像読取部の下方に設けられ、前記排紙部から排出されたシート材が載せられる傾倒可能な載置板と、前記載置板に載せられた最上部のシート材の少なくとも一部が、前記排紙部の上面より高くなるように、前記載置板を傾ける可動手段と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、可動手段は、載置板を傾けることで載置板の上に排出されたシート材の少なくとも一部を排紙部の上面より高くする。これにより、プリント部と画像読取部の間に排出されたシート材の視認性を向上させることができる。
本発明の請求項2に係る画像形成装置は、請求項1記載において、前記可動手段は、前記載置板の端部に設けられ、前記載置板を回動可能に軸支する軸部材と、前記載置板の下面に設けられ、前記載置板に載せられたシート材の重さに応じて上下に伸縮する弾性部材と、で構成されることを特徴とする。
上記構成によれば、載置板にシート材が排出されると、シート材の重さで載置板の下面に設けられた弾性部材が縮み載置板は軸部材を中心に回動する。
つまり、シート材の枚数が少ない場合は、弾性部材の縮み量が少なく載置板は、ほとんど回動しない。一方、シート材の枚数が多い場合は、シート材の重さで弾性部材の縮み量が多くなり、載置板は回動し、載置板の傾きが緩やかになる。
このように、シート材の枚数が多い場合、シート材の束の角部がカールするが、載置板の傾きを緩やかにすることで排出されたシート材の束の角部が自重で排紙部等と強く当りカールするのを防止することができる。
本発明の請求項3に係る画像形成装置は、請求項1記載において、前記可動手段は、前記載置板の端部に設けられ、前記載置板を回動可能に軸支する軸部材と、前記載置板の下面に設けられ、前記載置板に載せられたシート材の重さに応じて上下に伸縮する弾性部材と、前記排紙部に回転可能に支持され、前記載置板に載せられた最上部のシート材と接する揺動部材と、前記載置板に設けられ、前記載置板と一緒に移動する係合部材と、前記係合部材を拘束する拘束機構と、前記揺動部材の揺動により前記係合部材を前記拘束機構で拘束又は解除する解除機構と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、最上部のシート材と接する揺動部材は、シート材の枚数が増えると上方に揺動する。解除機構は、揺動部材が上方に揺動すると拘束機構による係合部材の拘束を解除する。これにより、載置板が回動自在となり、シート材の重さで弾性部材が縮み、載置板が下方に傾く。
載置板が下方に傾くことで、最上部のシート材の位置が下がり、揺動部材が下方に揺動して移動する。解除機構は、揺動部材が下方に揺動すると拘束機構で係合部材を拘束する。これにより、載置板が固定される。
このように、拘束機構及び係合部材を用いて載置板の傾きを調整することができる。
本発明の請求4に係る画像形成装置は、請求項1記載において、前記可動手段は、前記載置板の端部に設けられ、前記載置板を回動可能に軸支する軸部材と、前記載置板を下面から持上げる昇降手段と、前記載置板に載せられた最上部のシート材の高さを検知する検知手段と、前記検知手段の情報に応じて前記昇降手段を制御して前記載置板の持上げ量を変える制御部と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、検知手段が、載置板に載せられた最上部のシート材の高さを検知し、制御部が、検知手段の情報に応じて昇降手段を制御して載置板を傾ける。このように検知手段を設けることで、シート材の少なくとも一部を排紙部より高く保つことができる。
本発明の請求項5に係る画像形成装置は、請求項4記載において、前記検知手段は、前記画像読取部に取り付けられた光反射型センサであって、前記昇降手段は、前記載置板の裏面に接するカムと、前記カムを回転させるモータと、を備え、前記制御部は、前記光反射型センサの検知信号に基づいて前記モータを制御して前記カムの回転角を調整することを特徴とする。
上記構成によれば、画像読取部に取り付けられた光反射型センサがシート材の高さを検知し、制御部が、光反射型センサの信号に基づいてモータを回転させカムの回転角を調整して、載置板の傾きを変える。
このように、載置板の上方の画像読取部に光反射型センサを取り付けることで、ユーザーがシート材を載置板から取り出すのに邪魔にならない。さらに昇降手段としてカムを採用することで、汎用部品を使用することができる。
本発明の請求項6に係る画像形成装置は、請求項4記載において、前記検知手段は、前記排紙部に回転可能に支持され、前記載置板に載せられた最上部のシート材に接するアーム部材であって、前記昇降手段は、前記載置板の裏面に接するカムと、前記カムを回転させるモータと、を備え、前記制御部は、前記アーム部材の回転角度に基づいて前記モータを制御して前記カムの回転角を調整することを特徴とする。
上記構成によれば、排紙部に回転可能に軸支されたアーム部材が最上部のシート材に接し、制御部は、アーム部材の回転位置に基づいてモータを回転させ、カムの回転角を調整して、載置板の傾きを変える。
このように、シート材の高さを、最上部のシート材に接したアーム部材を使用して検出するため、精度良くシート材の高さを検出することができる。
本発明によれば、プリント部と画像読取部の間に排出されたシート材の視認性を向上させることができる。
本発明の画像形成装置10の第1実施形態を図1から図3に従って説明する。
図3に示されるように、画像形成装置10は、シート材Pに画像形成を行うプリンタ部12を備え、プリンタ部12内にイエロのトナー画像を形成する現像器24Y、マゼンタのトナー画像を形成する現像器24M、シアンのトナー画像を形成する現像器24C、及びブラックのトナー画像を形成する現像器24Kが上から順に縦方向に配置されている。なお、YMCKを区別する必要がある場合は、符号の後に、Y、M、C、Kのいずれかを付して説明し、YMCKを区別する必要がない場合は、YMCKを省略する。
一方、現像器24の上方に配置された感光体カートリッジ18は、ドラム状の感光体22とこの感光体22の表面を帯電させる帯電ローラ26とを備えている。さらに、感光体22の表面を露光して静電潜像を形成する各色に対応した光走査装置14が感光体カートリッジ18に隣接して配置されている。
また、現像器24Y、24M、24C、24Kに備えられた現像ローラ20は、感光体22の静電潜像をそれぞれイエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、クロ(K)のトナーで現像して可視化する。
さらに、感光体22のトナー画像をシート材Pに転写する転写ローラ30が感光体22に対向して配置され、画像形成部46を構成している。
一方、プリンタ部12内の下方部には、シート材Pを収容する給紙カセット16が設けられている。この給紙カセット16には、シート材Pを所定のタイミングで送り出すフィードローラ32が設けられており、フィードローラ32と現像器24Kとの間に位置するシート材Pの搬送経路28には、ニップ搬送ローラ34が設けられると共に、ニップ搬送ローラ34の下流側には、光学式のシート材通過センサ36が配置されている。
このシート材通過センサ36は、シート材Pの先端を検出するものであり、この検出タイミングに基づいて、各光走査装置14の静電潜像の書込タイミングが制御される。さらに、現像器24Yの下流側に位置する搬送経路28には、トナー画像を加熱圧着することでシート材Pに定着させる定着装置38が設けられており、この定着装置38の筐体39の内部には、ヒータを内蔵した定着ローラ38Aと加圧ローラ38Bとが設けられている。
この定着装置38の下流側には、排紙部52が設けられており、排紙部52内には、トナー画像が定着されたシート材Pを案内する案内部材48と、案内部材48によって案内されたシート材Pを載置板としての排出トレイ42に排出する排出ロール40が設けられている。なお、排出トレイ42については、詳細を後述する。
さらに、排出トレイ42の上方には、図2に示されるように、原稿シート材Pの画像情報を読み取る画像読取部50が設けられており、画像読取部50は、原稿シート材Pが載せられるプラテンガラス(図示省略)を備えている。
上記構成による画像形成装置10では、次のようにして画像が形成される。
まず、図3に示す電圧が印加された帯電ローラ26は、感光体22の表面を予定の帯電部電位で一様にマイナス帯電する。
続いて、画像読取部50が、プラテンガラスに載せられた原稿シート材Pの画像情報を読み取り、この画像情報に基づいて光走査装置14が帯電された感光体22を露光をし、感光体22上に静電潜像を形成させる。
すなわち、画像読取部50からの画像情報に基づき、光走査装置14から出射されるレーザをオン・オフすることによって画像情報に対応した静電潜像が感光体22上に形成される。
また、感光体22上の静電潜像は現像ローラ20を通過する時に現像器24に担持されたトナーで現像され、トナー画像として可視化される。
そこで、シート材Pが、感光体22と転写ローラ30との間の画像形成部46を通り、トナー画像がシート材Pに転写される。この転写されたトナー画像は、定着装置38に備えられた定着ローラ38Aと加圧ローラ38Bの間を挟持搬送されることで加熱圧着されてシート材Pに定着される。
また、トナー画像が定着されたシート材Pは、案内部材48に案内され、排出ロール40によってプリンタ部12の上面に形成された排出トレイ42に排出される。
次に、排出トレイ42について詳細に説明する。
図1に示されるように、排出トレイ42のシート材Pが排出される側の端部には、排出トレイ42を回転可能に軸支する軸部56が設けられている。
さらに、排出トレイ42の下面には、排出トレイ42に排出されたシート材の重さで伸縮する弾性部材としてのコイルスプリング54の上端が固定されており、また、このコイルスプリング54の下端は、図示せぬブレケットに固定されている。
この構成により、シート材Pが排出トレイ42に排出されると、その重量によってコイルスプリング54が縮み、排出トレイ42は、軸部56を中心に回動し、排出トレイ42の傾斜は緩やかになる。つまり、シート材Pの枚数によって排出トレイ42の角度が変わるようになっている。
ここで、コイルスプリング54のバネ力は、排出トレイ42に排出された最上部のシート材Pの端部が排紙部52の上面より高くなるように排出トレイ42を傾けるように決められている。
つまり、図1(A)に示されるように、排出トレイ42に排出されたシート材Pの枚数が少ない場合は、シート材Pの厚さが薄くなり、最上部のシート材Pの端部を排紙部52より高くするため、コイルスプリング54が伸びて排出トレイ42の角度を急にする。一方、図1(B)に示されるように、シート材Pの枚数が多い場合は、シート材Pの厚さが厚くなり、シート材Pの重さでコイルスプリング54が縮んで排出トレイ42の角度が緩やかになるが、シート材Pの厚さが厚いため、最上部のシート材Pの端部を排紙部52の上面より高くすることができる。
これにより、ユーザーは、図1に示す矢印A方向から排出トレイ42上のシート材Pの有無を確認することができる。
また、シート材Pが多く排出されると、シート材Pの束の角部がカールするが、排出トレイ42の角度が緩やかになるため、排出されたシート材Pの束の角部が自重で排紙部52の縦壁部52Aと強く当りカールするのを防止することができる。
また、シート材Pが多く排出され、シート材Pの厚さが厚くなると、排出トレイ42の角度が緩やかになるため、排出ロール40と排紙部52の隙間52Bに、シート材Pが自重で滑り込んで、シート材Pの端部が排出ロール40に巻き込まれるのを防止することができる。これにより、従来この巻き込み対策として設けられている排出ロール40と排紙部52の隙間52Bを塞ぐ巻き込み防止フィルムを廃止してコスト低減を図ることができる。
また、シート材Pの枚数が多くなると徐々に排出トレイ42が緩やかになるため、排出ロール40のニップ部と排出トレイ42上の最上部のシート材Pとの水平距離(図1に示すD寸法)を一定に保つことができる。つまり、排出ロール40から排出されたシート材Pが排出トレイ42上のシート材Pと当る距離が一定になる為、安定した状態でシート材Pを排出トレイ42に排出することができる。
次に、本発明の画像形成装置の第2実施形態を図4〜図9に従って説明する。なお、第1実施形態と同一部材については、同一符号を付してその説明を省略する。
図7に示されるように、この実施形態の画像形成装置10は、排出トレイ42と一緒に移動する係合部材としての係合ギア68と、排出トレイ42に排出されたシート材Pの枚数に応じて係合ギア68を拘束して排出トレイ42の角度を調整する拘束機構60と、この係合ギア68を拘束機構60によって拘束又は解除する解除機構62と、排出トレイ42の移動軌跡が案内される案内ラック64とを備えている。
詳細には、図6に示されるように、排出トレイ42の軸部56(図7参照)の反対側において、排出トレイ42の裏面に形成されたシャフト取付部42Aに回転シャフト70が回転自在に設けられており、この回転シャフト66の一端には、係合部材としての係合ギア68が設けられている。さらに、この係合ギア68の側方には係合ギア68に噛合うギア歯72Aを備えた拘束機構60を構成する拘束ラック72が係合ギア68に対して進退自在に設けられており、拘束ラック72の側面には、拘束ラック72を係合ギア68に向けて付勢するコイルスプリング74の先端部が取り付けられている。なお、このコイルスプリング74の他端は、図示せぬブラケットに固定されている。
本実施の形態では、拘束ラック72のギア歯72Aは上下方向に直線状に配置されており、また、係合ギア68のギア歯68A、及び拘束ラック72のギア歯72Aはいずれもインボリュート歯であって、かつ、圧力角度が8〜12度となるように構成されており、拘束ラック72は略水平方向の直線状軌跡に沿って係合ギア68と係脱自在に移動するようになっている。
また、図5(A)に示されるように、拘束ラック72と係合ギア68の噛合いを解除する解除機構62は、拘束ラック72の上端に回転軸76Aで回転可能に軸支された略L字状の解除ノブ76を備えている。この解除ノブ76は、解除ノブ76の垂直部76Bの回転する動きを拘束ラック72の水平方向(図5に示す矢印E方向)の動きに変換するものである。
さらに、解除機構62は、一対のリンクアーム部78A,78Bがピン78Cで連結されたリンクアーム78を備え、一方のリンクアーム部78Aの自由端部には、解除ノブ76の水平部76Cが接しており、他方のリンクアーム部78Bの自由端部は回転支軸部80にて回転可能に支持されている。また、このリンクアーム78の回転支軸部80と同軸にリンクアーム部78Bに連結された連結ギア82が配置されている。また、連結ギア82の上方には伝達ギア84が、さらに、下方には二つの伝達ギア86、88が回転自在に配設されている。
また、拘束ラック72の上下部には略矩形状の切抜き開口90,92が形成され、この切抜き開口90,92の上下縁に伝達ギア84,88に噛合う内部ラック94,96が形成されている。
拘束ラック72は、伝達ギア84,88と内部ラック94,96との上下二カ所の係合部を駆動部とし、拘束ラック72は略水平方向に安定した状態で移動する構成となっている。
なお、連結ギア82と伝達ギア84又は88とのギア比については、例えば伝達ギア84,88のギア数を連結ギア82の歯数よりも大きく設定すれば、連結ギア82の回転力を駆動部に対して増幅伝達することが可能になり、リンクアーム部78Aを押し下げる解除操作力を低減することができる。
また、拘束ラック72に対して、係合ギア68を挟んで反対側には、係合ギア68の移動軌跡が案内される案内ラック64が設けられている。案内ラック64は、図6に示されるように排出トレイ42の両側に設けられており、回転シャフト70の一端に設けられた係合ギア68と他端に設けられた案内ギア100のギア歯100Aと噛合うギア歯64Aを備えている。なお、回転シャフト70は、排出トレイ42の下面に回転可能に取り付けられているが、シート材P送り方向については、排出トレイ42に対して移動可能となっており、図示せぬバネ部材で、回転シャフト70は案内ラック64へ向けて付勢されている。
なお、ギア歯64Aは上下方向に直線状に配置されており、また、案内ギア100のギア歯100A、係合ギア68のギア歯68A、及び案内ラック64のギア歯64Aはいずれもインボリュート歯であって、かつ、圧力角度が8〜12度となるように構成されている。
本実施の形態においては、図5(A)に示されるように、解除ノブ76の垂直部76Bの上端部が後述する揺動プレート98の先端部に押圧され、水平部76Cが水平を保った非解除位置にある場合には、拘束ラック72はコイルスプリング74の付勢力により係合ギア68に押し付けられ、拘束ラック72と係合ギア68は噛合って、係合ギア68が拘束されるようになっている。
一方、図5(B)に示されるように、解除ノブ76の垂直部76Bの上端部が揺動プレート98から解除されると、解除ノブ76の回転軸76Aに設けられた捩じりスプリング(図示省略)の付勢力で、垂直部76Bが回動し、水平部76Cがリンクアーム78を押下げるようになっている。リンクアーム78が押し下げられると、連結ギア82が矢印方向Fに回転し、この連結ギア82の回転に伴って、伝達ギア84、あるいは、伝達ギア86,88が矢印方向に回転し、これらの伝達ギア84,88と内部ラック94,96との噛合移動により、拘束ラック72が係合ギア68から離間する方向へと移動するようになっている。
図7に示されるように、揺動プレート98の後端部は、排紙部52に回転可能に軸支されており、図8に示されるように、揺動プレート98の先端部は、垂直部76Bを押下げると共に、排出トレイ42に排出されたシート材Pの最上部のシート材Pに接するようになっている。
以上の構成により、図4(A)に示されるように、揺動プレート98の先端部と解除ノブ76の垂直部76B及び排出トレイ42のシート材Pが接している場合は、係合ギア68と拘束ラック72が噛合う非解除状態となり排出トレイ42の角度は保たれる。
図4(A)に示す非解除状態にある排出トレイ42にシート材Pを複数枚排出すると図4(B)に示されるように、揺動プレート98の先端部が増えたシート材Pに押し上げられ上方に移動する。これにより、解除ノブ76の垂直部76Bが揺動プレート98から解除され、水平部76Cがリンクアーム78を押し拘束ラック72が図中矢印G方向に移動して、拘束ラック72の解除状態となる。解除状態となることで、排出トレイ42及び係合ギア68は、シート材Pの重さで下方に移動し、同時に、排出トレイ42の最上部のシート材Pも下方に移動する。
排出トレイ42の最上部のシート材Pが下方に移動することで、図4(C)に示されるように、シート材Pと接する揺動プレート98の先端部も下方へ移動し、揺動部レート98の先端部が解除ノブ76の垂直部76Bを押して、拘束ラック72が図中矢印H方向へ移動して、係合ギア68と拘束ラック72が噛合う非解除状態となり排出トレイ42は停止する。
なお、ユーザーが排出トレイ42に排出されたシート材Pを取り出すときは、揺動プレート98の先端部を持上げ、シート材Pを取り出す。揺動プレート98の先端部が持上げられることで、係合ギア68が拘束ラック72から解除され、シート材Pの重量が負荷されていない排出トレイ42及び係合ギア68は、コイルスプリング54のバネ力で上方に移動し、揺動プレート98の先端部が、排出トレイ42及び垂直部76Bと接触して初期位置に復帰する。
このように、排出トレイ42の最上部のシート材Pに、直接、揺動プレート98の先端を接触させることで、排出トレイ42の最上部のシート材Pの高さを一定に保つことができ、最上部のシート材Pの端部を排紙部52の上面より高くすることができる。
また、電気的に排出トレイ42の角度を制御することがないため、安価な構成となっている。
次に、本発明の画像形成装置10の第3実施形態を図9に従って説明する。なお、第1実施形態と同一部材については、同一符号を付してその説明を省略する。
図9に示されるように、本実施形態では、画像読取部50の下面に、検知手段としての光反射型センサ110が設けられており、光反射型センサ110に設けられた発光部(図示省略)から発光された光が、排出トレイ42の最上部のシート材Pによって光反射され光反射型センサ110に設けられた受光部(図示省略)によって受光されるようになっている。
一方、排出トレイ42の下面に、回転可能に軸支されたカム112の縁部112Aが接しており、さらに、このカム112の回転軸にはステッピングモータ114が連結されている。また、このステッピングモータ114に所定のパルス信号を入力してカム112の回転角を制御する制御部116が設けられている。
以上の構成によって、光反射型センサ110の受光部は、発光部が発光した光を受光し、この受光したタイミングに基づき光反射型センサ110が排出トレイ42の最上部のシート材高さの情報信号を制御部116に送信する。制御部116は、この情報信号に基づき、ステッピングモータ114に所定数のパルスを入力し、カム112を回転させる。
例えば、シート材Pの枚数が多い場合は、図9(B)に示すようにカム112を回転させ、排出トレイ42の角度を緩やかにすることで、排出トレイ42の最上部のシート材Pの高さを一定に保つことができ、最上部のシート材Pの端部を排紙部52の上面より高くすることができる。
また、シート材Pに触れることなく、シート材Pの高さを光反射型センサ110が検知するため、ユーザーが排出トレイ42のシート材Pを取り出すときに、光反射型センサ110が邪魔になることはない。
次に、本発明の画像形成装置10の第4実施形態を図10に従って説明する。なお、第3実施形態と同一部材については、同一符号を付してその説明を省略する。
図10(A)に示されるように、本実施形態では、光反射型センサ110(図9参照)は設けられておらず、それに替えて、先端部が排出トレイ42のシート材Pと接触する揺動レバー120が設けられている。
詳細には、揺動レバー120は、回転位置を検知するエンコーダ(図示省略)を備えており、排紙部52に回転可能に軸支されている。また、制御部116は、揺動レバー120に備えられたエンコーダの回転角情報に基づき、ステッピングモータ114に所定数のパルスを入力し、カム112を回転させる。
例えば、シート材Pの枚数が多い場合は、図10(B)に示すようにカム112を回転させ、排出トレイ42の角度を緩やかにすることで、排出トレイ42の最上部のシート材Pの高さを一定に保つことができ、最上部のシート材Pの端部を排紙部52の上面より高くすることができる。
10 画像形成装置
12 プリンタ部
42 排出トレイ(載置板)
50 画像読取部
52 排紙部
54 コイルスプリング(弾性部材)
56 軸部(軸部材)
60 拘束機構
62 解除機構
68 係合ギア(係合部)
98 揺動プレート(揺動部材)
110 光反射型センサ(検知手段)
112 カム
114 ステッピングモータ(駆動源)
116 制御部
120 揺動レバー(アーム部材)
12 プリンタ部
42 排出トレイ(載置板)
50 画像読取部
52 排紙部
54 コイルスプリング(弾性部材)
56 軸部(軸部材)
60 拘束機構
62 解除機構
68 係合ギア(係合部)
98 揺動プレート(揺動部材)
110 光反射型センサ(検知手段)
112 カム
114 ステッピングモータ(駆動源)
116 制御部
120 揺動レバー(アーム部材)
Claims (6)
- シート材に画像形成を行うプリンタ部と、
前記プリンタ部の上方に設けられ、画像情報を読み取る画像読取部と、
前記プリンタ部の上部に設けられ、画像が形成されたシート材を排出する排紙部と、
前記画像読取部の下方に設けられ、前記排紙部から排出されたシート材が載せられる傾倒可能な載置板と、
前記載置板に載せられた最上部のシート材の少なくとも一部が、前記排紙部の上面より高くなるように、前記載置板を傾ける可動手段と、
を備える画像形成装置。 - 前記可動手段は、前記載置板の端部に設けられ、前記載置板を回動可能に軸支する軸部材と、前記載置板の下面に設けられ、前記載置板に載せられたシート材の重さに応じて上下に伸縮する弾性部材と、で構成されることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記可動手段は、前記載置板の端部に設けられ、前記載置板を回動可能に軸支する軸部材と、前記載置板の下面に設けられ、前記載置板に載せられたシート材の重さに応じて上下に伸縮する弾性部材と、前記排紙部に回転可能に支持され、前記載置板に載せられた最上部のシート材と接する揺動部材と、前記載置板に設けられ、前記載置板と一緒に移動する係合部材と、前記係合部材を拘束する拘束機構と、前記揺動部材の揺動により前記係合部材を前記拘束機構で拘束又は解除する解除機構と、
を備えることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記可動手段は、前記載置板の端部に設けられ、前記載置板を回動可能に軸支する軸部材と、前記載置板を下面から持上げる昇降手段と、前記載置板に載せられた最上部のシート材の高さを検知する検知手段と、前記検知手段の情報に応じて前記昇降手段を制御して前記載置板の持上げ量を変える制御部と、を備えることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記検知手段は、前記画像読取部に取り付けられた光反射型センサであって、
前記昇降手段は、前記載置板の裏面に接するカムと、前記カムを回転させるモータと、を備え、
前記制御部は、前記光反射型センサの検知信号に基づいて前記モータを制御して前記カムの回転角を調整することを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。 - 前記検知手段は、前記排紙部に回転可能に支持され、前記載置板に載せられた最上部のシート材に接するアーム部材であって、
前記昇降手段は、前記載置板の裏面に接するカムと、前記カムを回転させるモータと、を備え、
前記制御部は、前記アーム部材の回転角度に基づいて前記モータを制御して前記カムの回転角を調整することを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006303909A JP2008120485A (ja) | 2006-11-09 | 2006-11-09 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006303909A JP2008120485A (ja) | 2006-11-09 | 2006-11-09 | 画像形成装置 |
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Family Applications (1)
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JP2006303909A Pending JP2008120485A (ja) | 2006-11-09 | 2006-11-09 | 画像形成装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200467899Y1 (ko) | 2011-08-22 | 2013-07-10 | 주식회사 이뱅킹텍 | 계수기의 스태커 가이드 |
JP2014089392A (ja) * | 2012-10-31 | 2014-05-15 | Kyocera Document Solutions Inc | 画像形成装置 |
CN113219801A (zh) * | 2020-02-05 | 2021-08-06 | 佳能株式会社 | 原稿输送装置、图像读取装置和图像形成装置 |
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2006
- 2006-11-09 JP JP2006303909A patent/JP2008120485A/ja active Pending
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