JP2002186161A - 弾性チューブの拡径方法及び装置 - Google Patents
弾性チューブの拡径方法及び装置Info
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Abstract
あるいは拡径用芯材を弾性チューブから移動させる際
に、弾性チューブが損傷することなく、それらの拡径作
業や移動作業を容易に行うことができる弾性チューブの
拡径方法及び装置を提供する。 【解決手段】弾性チューブ1を拡径用芯材11の小径部
11aからテーパ部11bを経て大径部11c上に移動
させて拡径する際に、拡径用芯材11の外周面と弾性チ
ューブ1の内周面との間に、圧縮された気体を連続的に
介在させた状態で、弾性チューブ1を拡径用芯材11の
外周面上を滑らせながら移動させる。
Description
径方法及び装置に関する。
絶縁するには、その導体接続部の外周にEPゴム、クロ
ロプレン、シリコンゴム等の弾性材料により構成される
弾性チューブを被せることが行われている。この弾性チ
ューブを導体接続部に被せるには、弾性チューブを拡径
支持体で予め拡径しておき、この拡径支持体を導体相互
を接続する前に一方の電力ケーブル等の外周に挿通し、
導体相互を接続した後に拡径支持体を導体接続部上に引
き戻し、しかる後に拡径支持体を取り除くことによって
弾性チューブの拡径状態を解除することにより行う。弾
性チューブを導体接続部に被せることにより、導体接続
部は絶縁される。
び装置として、例えば、図6及び図7に示すものが知ら
れている(特開2000−152480号公報参照)。
弾性チューブ102(図7参照)を拡径支持体110
(図6及び図7参照)で予め拡径するには、図6に示す
拡径用芯材101が使用される。この拡径用芯材101
は、小径部101a、この小径部101aの端部から漸
次径が拡大するように形成されるテーパ部101b、テ
ーパ部101bの端部から延びる中空の大径部101
c、及びテーパ部101bの端部から大径部101cの
内部を延びるアクチュエータ連結部101dからなって
いる。そして、拡径用芯材101の大径部101cの内
部には、弾性チューブ102が装着される拡径支持体1
10が配置されている。拡径支持体110としては、例
えばプラスチック製リボンをスパイラル状に巻回したも
のが使用される。また、弾性チューブ102としては、
EPゴム、クロロプレン、シリコンゴム等の弾性材料が
用いられる。
10で拡径する方法について図7を参照して説明する。
先ず、図7(A)に示すように、支持台104上に設置
された油圧シリンダ105のピストンの先端に拡径用芯
材101のアクチュエータ連結部101dを取り付ける
と共に、拡径用芯材101の細径部101aに弾性チュ
ーブ102と絶縁体からなるダミー弾性チューブ103
とを貫通させて配置する。この際に、拡径用芯材101
を拡径用芯材受け106により支持させ、弾性チューブ
102を弾性チューブ受け107により支持させ、ダミ
ー弾性チューブ103をダミー弾性チューブ受け108
により支持させる。このとき、拡径用芯材101の外表
面及び弾性チューブ102の内面には、潤滑剤として、
例えばフッ素オイル又はグリースが塗布されている。
シリンダ105のピストンを図7(B)に示す矢印A方
向に前進させる。すると、拡径用芯材101のテーパ部
101bが弾性チューブ102内を通過してダミー弾性
チューブ103内に至り、弾性チューブ102内に大径
部102cが位置し、弾性チューブ102を拡径する。
この際に、拡径用芯材101の外表面及び弾性チューブ
102の内面には潤滑剤が塗布されているので、拡径用
芯材101及び弾性チューブ102間の摩擦力が比較的
軽減されており、拡径用心材101による弾性チューブ
102の拡径を比較的容易に行うことができる。
7(C)に示す矢印B方向に後退させると、拡径用芯材
101は、その大径部101cに拡径した弾性チューブ
102を装着したまま後退し、図7(A)と同じ位置で
停止する。その後、図7(D)に示すように、拡径した
弾性チューブ102の前端部を拡径用芯材受け106に
より保持した状態で、再度油圧シリンダ105のピスト
ンを矢印C方向に前進させると、拡径用芯材101のみ
が前進し、これに伴って大径部101c内の拡径支持体
110上に弾性チューブ102の端部が縮径して係合
し、順次、拡径支持体110上に弾性チューブ102が
縮径し、弾性チューブ102が拡径した状態で拡径支持
体110上に装着されるのである。この拡径用芯材10
1のみの前進の際には、拡径用芯材101の外表面及び
弾性チューブ102の内面には潤滑剤が塗布されている
ので、拡径用芯材101及び弾性チューブ102間の摩
擦力が比較的軽減されており、拡径用芯材101の移動
を比較的容易に行うことができる。
来の弾性チューブの拡径方法にあっては、拡径用芯材1
01の外表面及び弾性チューブ102の内面には潤滑剤
が塗布されているので、拡径用芯材101及び弾性チュ
ーブ102間の摩擦力が比較的軽減されているため、拡
径用芯材101によって弾性チューブ102を拡径した
りあるいは拡径用芯材101を弾性チューブ102から
移動させる際に、それらの作業を比較的容易に行うこと
ができるものの、拡径用芯材101及び弾性チューブ1
02間の摩擦力が未だに存在し、弾性チューブ102の
内面が損傷してしまうことがあった。特に、弾性チュー
ブ102がゴム材料のように摩擦係数が非常に大きい場
合には、その摩擦係数に比例して拡径用芯材101及び
弾性チューブ102間の摩擦力が増大し、弾性チューブ
102の内面が損傷してしまうおそれが高かった。
されたものであり、その目的は、拡径用芯材によって弾
性チューブを拡径したりあるいは拡径用芯材を弾性チュ
ーブから移動させる際に、弾性チューブが損傷すること
なく、それらの拡径作業や移動作業を容易に行うことが
できる弾性チューブの拡径方法及び装置を提供すること
にある。
め、本発明のうち請求項1に係る性チューブの拡径方法
は、小径部、テーパ部、及び大径部を有する拡径用芯材
の前記小径部の外周に弾性チューブを配置する工程と、
前記弾性チューブを前記小径部から前記テーパ部を経て
前記大径部上に移動させて拡径する工程とを含む弾性チ
ューブの拡径方法において、前記拡径用芯材の外周面と
前記弾性チューブの内周面との間に、圧縮された気体を
連続的に介在させた状態で、前記弾性チューブを前記拡
径用芯材の外周面上を滑らせながら移動させることを特
徴としている。
性チューブを小径部からテーパ部を経て大径部上に移動
させて拡径する際に、拡径用芯材の外周面と弾性チュー
ブの内周面との間に、圧縮された気体を連続的に介在さ
せた状態で、弾性チューブは拡径用芯材の外周面上を滑
りながら移動する。これにより、拡径用芯材の外周面と
弾性チューブの内周面との間の摩擦力が飛躍的に低くな
り、弾性チューブを損傷させることなく、拡径用芯材に
よる弾性チューブの拡径作業を容易に行うことができ
る。
の拡径方法は、請求項1記載の発明において、拡径した
前記弾性チューブを装着した前記大径部を前記テーパ部
及び前記小径部から分離する工程と、前記大径部の外周
を軸方向両端側から受容すると共に、この受容の際に前
記弾性チユーブと前記大径部の外周面との間に入り込ん
で前記弾性チューブを軸方向両端側から支持する1対の
弾性チューブ支持部材と、一方の前記弾性チューブ支持
部材に前記軸方向に移動可能に取り付けられ、前記大径
部の軸方向一端面と対向する位置に拡径支持体が装着さ
れた一方側のアクチュエータ連結部材と、他方の前記弾
性チューブ支持部材に前記軸方向に移動可能に取り付け
られた他方側のアクチュエータ連結部材とを備えた拡径
支持体装着治具を準備する工程と、前記1対の弾性チュ
ーブ支持部材により、拡径した前記弾性チューブを装着
した前記大径部をその両端側から受容する工程と、前記
一方側のアクチュエータ連結部材を他方側に向けて前進
させると共に前記他方側のアクチュエータ連結部材を後
退させて前記弾性チューブが前記弾性チューブ支持部材
に支持された状態で前記大径部及び前記拡径支持体を前
進させ、前記拡径支持体を前記弾性チューブの内側に位
置させる際に、前記大径部の外周面と前記弾性チューブ
の内周面との間に、圧縮された気体を連続的に介在させ
た状態で、前記大径部を前記弾性チューブの内周面を滑
りながら移動させる工程と、前記1対の弾性チューブ支
持部材による前記弾性チューブの支持状態を解き、前記
弾性チューブを前記拡径支持体上に装着する工程とを含
むことを特徴としている。
方側のアクチュエータ連結部材を他方側に向けて前進さ
せると共に他方側のアクチュエータ連結部材を後退させ
て弾性チューブが弾性チューブ支持部材に支持された状
態で拡径用芯材の大径部及び拡径支持体を前進させ、拡
径支持体を弾性チューブの内側に位置させる際に、大径
部の外周面と弾性チューブの内周面との間に、圧縮され
た気体を連続的に介在させた状態で、拡径用芯材の大径
部は弾性チューブの内周面を滑りながら移動する。これ
により、拡径用芯材の大径部の外周面と弾性チューブの
内周面との間の摩擦力が飛躍的に低くなり、弾性チュー
ブを損傷させることなく、拡径用芯材の大径部の移動作
業を容易に行うことができる。そして、1対の弾性チュ
ーブ支持部材による弾性チューブの支持状態を解くこと
で、弾性チューブを拡径支持体上に装着することができ
る。
の拡径方法は、請求項1又は2記載の発明において、前
記気体が、空気又は不活性気体であることを特徴として
いる。この弾性チューブの拡径方法によれば、拡径用芯
材の外周面と弾性チューブの内周面との間に、圧縮され
た空気又は不活性気体を連続的に介在させた状態で、弾
性チューブの滑り移動あるいは拡径用芯材の滑り移動が
行われることになり、拡径用芯材が鋼等の金属製である
場合に酸化が防止される。
ューブの拡径装置は、小径部、テーパ部、及び大径部を
有する拡径用芯材と、前記弾性チューブを前記小径部か
ら前記テーパ部を経て前記大径部上に移動させて拡径さ
せる弾性チューブ移動機構と、前記拡径用芯材の前記テ
ーパ部及び前記大径部に設けられ、前記拡径用芯材の外
周面と前記弾性チューブの内周面との間に圧縮された気
体を供給する圧縮気体供給機構とを具備していることを
特徴としている。
性チューブ移動機構により弾性チューブを拡径用芯材の
小径部からテーパ部を経て大径部上に移動させて拡径す
る際に、拡径用芯材の外周面と弾性チューブの内周面と
の間に、圧縮気体供給機構から供給される圧縮された気
体を連続的に介在させた状態で、弾性チューブは拡径用
芯材の外周面上を滑りながら移動する。これにより、拡
径用芯材の外周面と弾性チューブの内周面との間の摩擦
力が飛躍的に低くなり、弾性チューブを損傷させること
なく、拡径用芯材による弾性チューブの拡径作業を行う
ことができる。
の拡径装置は、請求項4記載の発明において、前記圧縮
気体供給機構が、中空に形成された前記テーパ部及び前
記大径部の内部に圧縮気体を供給する気体供給機構と、
前記テーパ部及び前記大径部の内周面及び外周面を貫通
させる複数の貫通孔に配置されるばね部材及び球状体で
構成される弁部材とで構成され、前記気体供給機構から
の圧縮気体が前記貫通孔及び弁部材を経由して前記テー
パ部及び前記大径部の外周面と前記弾性チューブの内周
面との間に供給されることを特徴としている。
の拡径装置は、請求項5記載の発明において、前記複数
の貫通孔は、前記テーパ部及び前記大径部の軸心を中心
として90°づつ4等分されて配列された4列状に形成
されると共に、各列の貫通孔間のピッチは同一ピッチで
形成され、さらに、前記テーパ部及び前記大径部の外周
面を周方向に展開した状態で、1列目の貫通孔の軸方向
位置と3列目の貫通孔の軸方向位置及び2列目の貫通孔
の軸方向位置と4列目の貫通孔の軸方向位置とは前記ピ
ッチに対して4分の1ピッチずれているとともに、1列
目の貫通孔の軸方向位置と2列目の貫通孔の軸方向位置
及び3列目の貫通孔の軸方向位置と4列目の貫通孔の軸
方向位置とは前記ピッチに対して2分の1ピッチずれて
いることを特徴としている。
部材を配置する貫通孔が拡径用芯材のテーパ部及び大径
部の外周面に効率的に配置され、気体供給機構からの圧
縮気体が前記テーパ部及び前記大径部の外周面と前記弾
性チューブの内周面との間に効率的かつ無駄なく供給さ
れる。本発明のうち請求項7に係る弾性チューブの拡径
装置は、請求項5又は6記載の発明において、前記テー
パ部及び前記大径部の外周面であって前記貫通孔の気体
吐出側の位置に、気体溜まり用凹部を形成したことを特
徴としている。
体供給機構からの圧縮気体が貫通孔及び弁部材を経由し
てテーパ部及び大径部の外周面と弾性チューブの内周面
との間に供給されるときに、貫通孔及び弁部材を経由し
た圧縮気体が気体溜まり用凹部に溜まって蓄圧され、そ
の気体溜まり凹部を設けた分だけ受圧面積を大きくする
ことができる。
て説明する。図1は本発明に係る弾性チューブの拡径方
法によって拡径される弾性チューブを示し、(A)は正
面図、(B)は右側面図である。図2は本発明に係る弾
性チューブの拡径装置によって弾性チューブを拡径する
工程を示し、(A)は弾性チューブを拡径用芯材の小径
部の外周に配置した状態の側断面図、(B)は弾性チュ
ーブが拡径用芯材のテーパ部及び大径部の双方の外周上
にかけ渡って位置している状態の側断面図、(C)は弾
性チューブが拡径用芯材の大径部の外周上に装着され拡
径した状態の側断面図である。図3は拡径用芯材11の
テーパ部11bの詳細を示し、(A)は部分側断面図、
(B)はテーパ部11bの外周面を周方向に展開した状
態の概略平面図、(C)は(B)の3C−3C線に沿う
断面図である。図4は拡径用芯材のテーパ部の外周面と
弾性チューブの内周面との間に圧縮された気体を連続的
に介在させる様子を示し、(A)は弾性チューブが弁部
材の手前に位置するときの部分断面図、(B)は弾性チ
ューブが弁部材上に位置して拡径用芯材のテーパ部の外
周面と弾性チューブの内周面との間に隙間ができたとき
の部分断面図、(C)は拡径用芯材のテーパ部の外周面
と弾性チューブの内周面との間の隙間が更に大きくなっ
たときの部分断面図である。
の拡径方法によって拡径される弾性チューブ1は、絶縁
電線や電力ケーブルの導体接続部の外周に取り付けられ
る貫通孔を有する円筒状の弾性体であり、EPゴム、ク
ロロプレン、シリコンゴム等の弾性材料により構成され
ている。そして、この弾性チューブ1は、図2に示す拡
径装置10によって拡径されるようになっている。
パ部11b、及び大径部11cを有する拡径用芯材11
と、拡径用芯材11を軸方向に移動させることにより、
弾性チューブ1を小径部11aからテーパ部11bを経
て大径部11c上に移動させて拡径させる弾性チューブ
移動機構12と、拡径用芯材11の外周面と弾性チュー
ブ1の内周面との間に圧縮された気体を供給する圧縮気
体供給機構13とを具備している。弾性チューブ移動機
構12は、本実施形態においては、拡径用芯材11を軸
方向に移動させることにより、弾性チューブ1を小径部
11aからテーパ部11bを経て大径部11c上に移動
させるようにしているが、拡径用芯材11を移動させず
に直接弾性チューブ1を移動させるようにしてもよい。
このように、直接弾性チューブ1を移動させることで、
拡径用芯材11を軸方向に移動させるよりも拡径装置1
0全体の軸方向長さを短くすることができ、この拡径装
置10の小型化を図ることができる。
鋼製の棒状部材で軸方向において同一の外径を有してい
る。また、拡径用芯材11のテーパ部11bは、小径部
11aから大径部11cに向けて漸次外径が大きくなる
外周面を有する鋼部材で、その内部は中空状に形成され
ている。そして、テーパ部11bには、内周面及び外周
面を貫通させる複数の段付貫通孔14が形成されてい
る。更に、大径部11cは、軸方向において同一の外径
を有する鋼部材で、その内部は中空状に形成されてい
る。大径部11cにも、内周面及び外周面を貫通させる
複数の段付貫通孔14が形成されている。そして、拡径
用芯材11のテーパ部11bは小径部11aに対してね
じ止め等により固定され、大径部11cはテーパ部11
bに対して分離可能に嵌合され、大径部11cの開口端
部は取り外し可能な蓋材11dにより閉鎖されている。
なお、拡径用芯材11の小径部11a、テーパ部11
b、大径部11cは、鋼製に限らず、他の硬質金属材料
や強化プラスチックにより構成してもよい。
図3(A)に最もよく示すように、軸心Cと外周面との
なす角度が約1°〜2°の大きさで小径部11aから大
径部11cに向けて漸次外径が大きくなるように構成さ
れ、弾性チューブ1の長さに応じて前記角度を調整可能
となっている。前記角度が大きすぎると、弾性チューブ
1の先端部と後端部の収縮力の差が大きくなるため、弾
性チューブ1の拡径が困難となり、その一方、前記角度
が小さすぎると、テーパ部11bの軸方向長さが大きく
なりすぎて拡径用芯材11の軸方向長さが大きくなりす
ぎ、それを支えるのが困難であると共に、拡径装置10
が大型化してしまう。また、テーパ部11bに形成され
る複数の貫通孔14は、図3(C)に示すように、テー
パ部11bの軸心を中心として90°づつ4等分されて
配列された4列状に形成されると共に、図3(B)に示
すように、各列の貫通孔14間のピッチPは同一ピッチ
Pで形成されている。また、図3(B)に示すように、
テーパ部11bの外周面を周方向に展開した状態で、1
列目の貫通孔14の軸方向位置と3列目の貫通孔の軸方
向位置及び2列目の貫通孔14の軸方向位置と4列目の
貫通孔の軸方向位置とはピッチPに対して4分の1ピッ
チ(1/ 4P)ずれているとともに、1列目の貫通孔1
4の軸方向位置と2列目の貫通孔の軸方向位置及び3列
目の貫通孔14の軸方向位置と4列目の貫通孔の軸方向
位置とはピッチPに対して2分の1ピッチ(1/ 2)ず
れている。
通孔14も、図示はしないが、テーパ部11bに形成さ
れる複数の貫通孔14と同様に、大径部11cの軸心を
中心として90°づつ4等分されて配列された4列状に
形成されると共に、各列の貫通孔14間のピッチは同一
ピッチで形成されている。また、大径部11cの外周面
を周方向に展開した状態で、1列目の貫通孔14の軸方
向位置と3列目の貫通孔の軸方向位置及び2列目の貫通
孔14の軸方向位置と4列目の貫通孔の軸方向位置とは
前記ピッチに対して4分の1ピッチずれているととも
に、1列目の貫通孔14の軸方向位置と2列目の貫通孔
の軸方向位置及び3列目の貫通孔14の軸方向位置と4
列目の貫通孔の軸方向位置とは前記ピッチPに対して2
分の1ピッチずれている。
に形成された各段付貫通孔14は、図4に最もよく示す
ように(図4にはテーパ部11bの貫通孔14のみを示
している)、テーパ部11b及び大径部11cの内周面
に開口する径の小さな気体供給口14aと、気体供給口
14aから外周方向に延びてテーパ部11b及び大径部
11cの外周面に開口する径の大きな弁部材収容開口部
14bとを有している。そして、テーパ部11b及び大
径部11cの外周面であって貫通孔14の気体吐出側の
位置に、気体溜まり用凹部18が形成されている。そし
て、弁部材収容開口部14b内には、圧縮ばね15と圧
縮ばね15上に載置された球状体16とからなる弁部材
17が配置されている。そして、弁部材収容開口部14
bの外周縁部には、弁部材収容開口部14bの径方向内
側に突出する弁座14cが形成され、球状体16の飛び
出しを防止するようにしている。
ることにより、弾性チューブ1を小径部11aからテー
パ部11bを経て大径部11c上に移動させて拡径させ
る弾性チューブ移動機構12は、油圧シリンダ等のアク
チュエータ(図示せず)に連結され、拡径用芯材11の
軸方向に移動可能な連結ロッド12aと、連結ロッド1
2aの先端に設けられ、拡径用芯材11のテーパ11b
に螺合等により固定されたロッド取付部12bとで構成
されている。ロッド取付部12bは、テーパ部11bに
固定されると、テーパ部11bの中空部19と大径部1
1cの中空部20とを仕切る形状を有する。但し、ロッ
ド取付部12bには、テーパ部11bの中空部19と大
径部11cの中空部20とを連通させる複数の貫通孔1
2cが形成されている。
ーブ1の内周面との間に圧縮された気体を供給する圧縮
気体供給機構13は、気体供給源(図示せず)に連結さ
れた気体供給管13aによって、大径部11cの中空部
20及び貫通孔12cを介してテーパ部11bの中空部
19に圧縮気体を供給する気体供給機構と、テーパ部1
1b及び大径部11cの内周面及び外周面を貫通させる
前記複数の貫通孔14と、これら貫通孔14に配置され
る前記圧縮ばね15及び前記球状体16で構成される前
記弁部材17とで構成されている。そして、気体供給源
からの圧縮気体は、気体供給管13aを介して大径部1
1cの中空部19、貫通孔12cを介してテーパ部11
bの中空部19内に導かれ、その後、貫通孔14及び弁
部材17を経由してテーパ部11b及び大径部11cの
外周面と弾性チューブ1の内周面との間に供給されるよ
うになっている。なお、供給される気体としては、空気
又は窒素ガス等の不活性気体であることが好ましい。拡
径用芯材11が鋼等の金属製である場合に酸化を防止す
ることができるからである。
の拡径方法について図2及び図4を参照して説明する。
弾性チューブ1を拡径するために、先ず、図2(A)に
示すように、拡径用芯材11の小径部11aの外周に弾
性チューブ1を配置する。次いで、空圧シリンダ等のア
クチュエータを作動させて拡径用芯材11を図2(A)
における矢印D方向に移動させ、図2(B),(C)に
示すように、弾性チューブ1を小径部11aからテーパ
部11bを経て大径部11c上に移動させる。これによ
り、弾性チューブ1は、拡径用芯材11の大径部11c
の周囲で拡径される。
は、圧縮気体供給機構13を作動させて、拡径用芯材1
1の外周面と拡径される弾性チューブ1の内周面との間
に、圧縮された気体を連続的に介在させた状態で、弾性
チューブ1を拡径用芯材11の外周面上を滑らせながら
移動させる。この滑り移動について図4を参照して具体
的に説明する。
テーパ部11bに設けられた弁部材17の手前にまで移
動されるときには、気体供給源からの圧縮気体が気体供
給管13aを介して大径部11cの中空部20、貫通孔
12cを介してテーパ部11bの中空部19内に導か
れ、貫通孔14の気体供給口14aから弁部材収容開口
部14b内に供給されている。この際、弁部材17を構
成する球状体16は圧縮ばね15の作用により上方へ付
勢されて弁座14cに当接し、弁部材収容開口部14b
はその外周開口が閉鎖された状態となっている。このた
め、圧縮気体はテーパ部11bの外周面への供給が阻止
され、供給圧力を保持している。
上を移動してその先端部が弁部材17の球状体16上に
さしかかると、弾性チューブ1の自己収縮力で球状体1
6及び圧縮ばね15が押し下げられ、球状体16と弁座
14cとの間に隙間が形成され、圧縮気体がテーパ部1
1bの外周面へ放出される。さらに、弾性チューブ1が
テーパ部11b上を移動して弁部材17の気体溜まり用
凹部18を完全に覆うと、圧縮気体は気体溜まり用凹部
18に蓄圧し始める。圧縮気体の圧力が弾性チューブ1
の自己収縮力よりも大きくなると、図4(B)に示すよ
うに、弾性チューブ1がやや拡径して弾性チューブ1と
テーパ部11bとの間に隙間が形成される。この際に、
気体溜まり用凹部18を設けた分だけ受圧面積を大きく
することができ、これにより弾性チューブ1を確実に拡
径することができる。
部11bの外周面との間にさらに圧縮空気が入り込んで
くると、図4(C)に示すように、弾性チューブ1がさ
らに拡径して弾性チューブ1とテーパ部11bとの間に
隙間が大きくなるとともに弾性チューブ1が球状体16
から離れることになる。すると、球状体16が圧縮ばね
15の作用により押し上げられて弁座17に再度当接
し、弁部材収容開口部14bはその外周開口が閉鎖さ
れ、圧縮気体のテーパ部11b外周面への供給が停止す
る。
が停止すると、弾性チューブ1の内周面とテーパ部11
bの外周面との間に入り込んだ圧縮気体は、弾性チュー
ブの端面より外部に放出され、弾性チューブ1は縮径し
始める。すると、弾性チューブ1の自己収縮力で弁部材
17の球状体16及び圧縮ばね15は押し下げられ、球
状体16と弁座14cとの間に隙間が形成され、圧縮気
体がテーパ部11bの外周面へ再度放出される。これに
より弾性チューブ1は再度拡径され始める。
内周面とテーパ部11bの外周面との間に常時隙間を保
持することができる。そして、弾性チューブ1がテーパ
部11b上から大径部11c上に移動する際に、テーパ
部11bの弁部材17のみならず大径部11cの各弁部
材17についても以上の動作が行われ、拡径用芯材11
の外周面と拡径される弾性チューブ1の内周面との間
に、圧縮された気体を連続的に介在させた状態で、弾性
チューブ1を拡径用芯材11の外周面上を滑らせながら
移動させることができる。これにより、拡径用芯材11
の外周面と弾性チューブ1の内周面との間の摩擦力が飛
躍的に低くなり、弾性チューブ1を損傷させることな
く、拡径用芯材11による弾性チューブの拡径作業を容
易に行うことができる。また、拡径用芯材11による弾
性チューブの拡径作業において、拡径用芯材11の外周
面や弾性チューブ1の内周面にフッ素オイル等の潤滑剤
を塗布する必要がないので、潤滑剤の塗布作業に伴って
作業者の手が汚れたりすることはない。
1b及び大径部11cの軸心Cを中心として90°づつ
4等分されて配列された4列状に形成されると共に、各
列の貫通孔14間のピッチPは同一ピッチPで形成さ
れ、さらに、テーパ部11b及び大径部11cの外周面
を周方向に展開した状態で、1列目の貫通孔14の軸方
向位置と3列目の貫通孔14の軸方向位置及び2列目の
貫通孔14の軸方向位置と4列目の貫通孔14の軸方向
位置とはピッチPに対して4分の1ピッチずれていると
ともに、1列目の貫通孔14の軸方向位置と2列目の貫
通孔14の軸方向位置及び3列目の貫通孔14の軸方向
位置と4列目の貫通孔14の軸方向位置とはピッチPに
対して2分の1ピッチずれているので、弁部材17を配
置する貫通孔14が拡径用芯材11のテーパ部11b及
び大径部11cの外周面に効率的に配置され、気体供給
機構からの圧縮気体がテーパ部11b及び大径部11c
の外周面と弾性チューブの内周面との間に効率的かつ無
駄なく供給される。
着した弾性チューブ1を、拡径支持体上に装着する方法
について図5を参照して説明する。図5は拡径用芯材の
大径部に装着した弾性チューブを拡径支持体上に装着す
る方法を示し、(A)は大径部の両側に1対の弾性チュ
ーブ支持体を配置した状態の断面図、(B)は1対の弾
性チューブ支持部材により、大径部をその両端側から受
容した状態の断面図、(C)は一方側のアクチュエータ
連結部材を他方側に向けて前進させると共に他方側のア
クチュエータ連結部材を後退させて拡径支持体を弾性チ
ューブの内側に位置させた状態の断面図、(D)は1対
の弾性チューブ支持部材による弾性チューブの支持状態
を解き、弾性チューブを拡径支持体上に装着した状態の
断面図である。
に装着するには、図2(D)において、蓋材11dを大
径部11cから取り外すとともにアクチュエータ連結ロ
ッド12aのロッド取付部12bをテーパ部11bから
取り外し、そして、大径部11cをテーパ部11bから
取り外してテーパ部11b及び小径部11aから分離す
る。
持体装着治具30を準備する。この拡径支持体装着治具
30は、大径部11cの外周を軸方向両端側から受容す
る1対の弾性チューブ支持部材40,50と、弾性チュ
ーブ支持部材40,50のそれぞれにそれら内部を軸方
向に移動可能に取り付けられた1対のアクチュエータ連
結部材43,53とを具備している。各弾性チューブ支
持部材40,50は、有底の略円筒体であり、外周部に
フランジ41,51を突出形成すると共に、これらフラ
ンジ41,51から先端に向けて外径が漸次細くなる傾
斜部42,52が形成されている。これら傾斜部42,
52は、弾性チューブ支持部材40,50が大径部11
cの外周を軸方向両端側から受容する際に、弾性チユー
ブ1の内周面と大径部11cの外周面との間に入り込ん
で弾性チューブ1を軸方向両端側から支持するようにな
っている。また、1対の弾性チューブ支持部材40,5
0のうちの一方の弾性チューブ支持部材40の底部に
は、気体供給源(図示せず)に連結された気体供給管4
7が設けられている。そして、1対の弾性チューブ支持
部材40,50のうちの一方の弾性チューブ支持部材4
0に取り付けられた一方側のアクチュエータ連結部材4
3は、空圧シリンダ等のアクチュエータ(図示せず)に
連結された連結ロッド44と、連結ロッド44の先端に
取り付けられた拡径支持体装着板部45とを具備し、こ
の拡径支持体装着板部45には、大径部11cの軸方向
一端面と対向する位置に拡径支持体60が装着されてい
る。また、拡径支持体装着板部45には、弾性チューブ
支持部材40の内部と拡径支持体60の内部とを連通さ
せる複数の貫通孔46が形成されている。一方、他方の
弾性チューブ支持部材50に取り付けられた他方側のア
クチュエータ連結部材53は、空圧シリンダ等のアクチ
ュエータ(図示せず)に連結された連結ロッド54と、
連結ロッド54の先端に取り付けられた大径部受承部5
5とを具備している。大径部受承部55は、大径部11
cの中空部20を閉鎖する長さを有すると共に、弾性チ
ューブ支持部材50の内部と大径部11cの中空部20
とを連通させる複数の貫通孔56を有している。
弾性チューブ支持部材40,50により、大径部11c
の外周をその両端側から受容する。これにより、弾性チ
ューブ支持部材40,50のそれぞれの傾斜部42,5
2は、弾性チユーブ1の内周面と大径部11cの外周面
との間に入り込んで弾性チューブ1を軸方向両端側から
支持する。またこのとき同時に、一方側のアクチュエー
タ連結部材43に装着された拡径支持体60の端面が大
径部11cの軸方向一端面に当接すると共に、他方側の
アクチュエータ連結部材53の大径部受承部55が大径
部11cの軸方向他端面を受承する。
のアクチュエータ連結部材43を他方側に向けて前進さ
せると共に他方側のアクチュエータ連結部材53を後退
させて弾性チューブ1が弾性チューブ支持部材40,5
0に支持された状態で大径部11c及び拡径支持体60
を前進させ、拡径支持体60を弾性チューブ1の内側に
位置させる。この際に、気体供給管47から圧縮気体
を、弾性チューブ支持部材40の内部、貫通孔46を介
して拡径支持体60及び大径部11cの内部に供給し、
圧縮気体を貫通孔14及び弁部材17を経由して大径部
11cの外周面と弾性チューブ1の内周面との間に供給
するようにし、大径部11cの外周面と弾性チューブ1
の内周面との間に、圧縮された気体を連続的に介在させ
た状態で、大径部11cを弾性チューブ1の内周面を滑
りながら移動させる。この滑り移動の原理は、図4で説
明した原理と同様である。ここで使用される気体は、空
気又は窒素ガス等の不活性気体であることが好ましい。
ーブ1の内周面との間の摩擦力が飛躍的に低くなり、弾
性チューブ1を損傷させることなく、拡径用芯材11の
大径部11cの移動作業を容易に行うことができる。な
お、気体供給管47から圧縮気体は、大径部11cの内
部に供給されてから他方側のアクチュエータ連結部材5
3の大径部受承部55に形成された貫通孔56を通って
他方の弾性チューブ支持部材50の内部に導かれる。こ
のため、圧縮気体の圧力により、他方側のアクチュエー
タ連結部材53の大径部受承部55が大径部11cの他
端面から離れてしまうことはない。従って、大径部受承
部55が大径部11cの他端面から離れることによる大
径部11c内の圧縮空気の圧力低下を防止することがで
きる。
弾性チューブ支持部材40,50を互いに離隔させる方
向に引いて1対の弾性チューブ支持部材40,50によ
る弾性チューブ1の支持状態を解く。これにより、弾性
チューブ1は縮径して拡径支持体60上に装着される。
そして、弾性チューブ1を装着した拡径支持体60を、
導体相互を接続する前に一方の電力ケーブル等の外周に
挿通し、導体相互を接続した後に拡径支持体60を導体
接続部上に引き戻し、しかる後に拡径支持体60を取り
除くことによって弾性チューブ1の拡径状態を解除す
る。これにより、弾性チューブ1が導体接続部に被せら
れ、導体接続部は絶縁されるのである。この際に、従来
のように、、弾性チューブ1の内周面にフッ素オイル等
の潤滑剤が塗布されていると、潤滑剤によって摩擦力が
低減しているため、長時間おいておくと、弾性チューブ
1が導体接続部に対して徐々に位置ずれしてしまうおそ
れがある。しかし、大径部11cの外周面と弾性チュー
ブ1の内周面との間に、圧縮された気体を連続的に介在
させた状態で、大径部11cを弾性チューブ1の内周面
を滑りながら移動させるようにしているので、潤滑剤が
不要となるため、導体接続部の被覆後に、弾性チューブ
1が導体接続部に対して位置ずれしてしまうことはな
い。
ラスチック製リボンをスパイラル状に巻回したものが使
用される。
項1に係る弾性チューブの拡径方法によれば、弾性チュ
ーブを拡径する際に、拡径用芯材の外周面と弾性チュー
ブの内周面との間に、圧縮された気体を連続的に介在さ
せた状態で、弾性チューブを拡径用芯材の外周面上を滑
らせながら移動させるので、拡径用芯材の外周面と弾性
チューブの内周面との間の摩擦力が飛躍的に低くなり、
弾性チューブを損傷させることなく、拡径用芯材による
弾性チューブの拡径作業を容易に行うことができる。ま
た、拡径用芯材による弾性チューブの拡径作業におい
て、拡径用芯材の外周面や弾性チューブ1の内周面にフ
ッ素オイル等の潤滑剤を塗布する必要がないので、潤滑
剤の塗布作業に伴って作業者の手が汚れたりすることは
ない。
ューブの拡径方法によれば、請求項1記載の発明におい
て、一方側のアクチュエータ連結部材を他方側に向けて
前進させると共に他方側のアクチュエータ連結部材を後
退させて弾性チューブが弾性チューブ支持部材に支持さ
れた状態で拡径用芯材の大径部及び拡径支持体を前進さ
せ、拡径支持体を弾性チューブの内側に位置させる際
に、大径部の外周面と弾性チューブの内周面との間に、
圧縮された気体を連続的に介在させた状態で、拡径用芯
材の大径部を弾性チューブの内周面を滑りながら移動さ
せるので、拡径用芯材の大径部の外周面と弾性チューブ
の内周面との間の摩擦力が飛躍的に低くなり、弾性チュ
ーブを損傷させることなく、拡径用芯材の大径部の移動
作業を容易に行うことができる。そして、1対の弾性チ
ューブ支持部材による弾性チューブの支持状態を解くこ
とで、弾性チューブを拡径支持体上に装着することがで
きる。また、大径部の外周面と弾性チューブの内周面と
の間に、圧縮された気体を連続的に介在させた状態で、
大径部を弾性チューブの内周面を滑りながら移動させる
ようにしているので、潤滑剤が不要となるため、導体接
続部の被覆後に、弾性チューブが導体接続部に対して位
置ずれしてしまうことはない更に、本発明のうち請求項
3に係る弾性チューブの拡径方法によれば、請求項1又
は2記載の発明において、前記気体が、空気又は不活性
気体であるので、拡径用芯材の外周面と弾性チューブの
内周面との間に、圧縮された空気又は不活性気体を連続
的に介在させた状態で、弾性チューブの滑り移動あるい
は拡径用芯材の滑り移動が行われることになり、拡径用
芯材が鋼等の金属製である場合に酸化を防止することが
できる。
の拡径装置によれば、拡径用芯材を拡径用芯材移動機構
により軸方向に移動させて弾性チューブを小径部からテ
ーパ部を経て大径部上に移動させ、拡径する際に、拡径
用芯材の外周面と弾性チューブの内周面との間に、圧縮
気体供給機構から供給される圧縮された気体を連続的に
介在させた状態で、弾性チューブは拡径用芯材の外周面
上を滑りながら移動するので、拡径用芯材の外周面と弾
性チューブの内周面との間の摩擦力が飛躍的に低くな
り、弾性チューブを損傷させることなく、拡径用芯材に
よる弾性チューブの拡径作業を行うことができる。
の拡径装置によれば、請求項4記載の発明において、前
記圧縮気体供給機構が、中空に形成された前記テーパ部
及び前記大径部の内部に圧縮気体を供給する気体供給機
構と、前記テーパ部及び前記大径部の内周面及び外周面
を貫通させる複数の貫通孔に配置されるばね部材及び球
状体で構成される弁部材とで構成され、前記気体供給機
構からの圧縮気体が前記貫通孔及び弁部材を経由して前
記テーパ部及び前記大径部の外周面と前記弾性チューブ
の内周面との間に供給されるので、圧縮気体供給機構を
簡単な構成で構成することができる。
の拡径装置によれば、請求項5記載の発明において、前
記複数の貫通孔は、前記テーパ部及び前記大径部の軸心
を中心として90°づつ4等分されて配列された4列状
に形成されると共に、各列の貫通孔間のピッチは同一ピ
ッチで形成され、さらに、前記テーパ部及び前記大径部
の外周面を周方向に展開した状態で、1列目の貫通孔の
軸方向位置と3列目の貫通孔の軸方向位置及び2列目の
貫通孔の軸方向位置と4列目の貫通孔の軸方向位置とは
前記ピッチに対して4分の1ピッチずれているととも
に、1列目の貫通孔の軸方向位置と2列目の貫通孔の軸
方向位置及び3列目の貫通孔の軸方向位置と4列目の貫
通孔の軸方向位置とは前記ピッチに対して2分の1ピッ
チずれているので、弁部材を配置する貫通孔が拡径用芯
材のテーパ部及び大径部の外周面に効率的に配置され、
気体供給機構からの圧縮気体が前記テーパ部及び前記大
径部の外周面と前記弾性チューブの内周面との間に効率
的かつ無駄なく供給される。
ューブの拡径装置によれば、請求項5又は6記載の発明
において、前記テーパ部及び前記大径部の外周面であっ
て前記貫通孔の気体吐出側の位置に、気体溜まり用凹部
を形成したので、気体供給機構からの圧縮気体が貫通孔
及び弁部材を経由してテーパ部及び大径部の外周面と弾
性チューブの内周面との間に供給されるときに、貫通孔
及び弁部材を経由した圧縮気体が気体溜まり用凹部に溜
まって蓄圧され、その気体溜まり凹部を設けた分だけ受
圧面積を大きくすることができる。
拡径される弾性チューブを示し、(A)は正面図、
(B)は右側面図である。
弾性チューブを拡径する工程を示し、(A)は弾性チュ
ーブを拡径用芯材の小径部の外周に配置した状態の側断
面図、(B)は弾性チューブが拡径用芯材のテーパ部及
び大径部の双方の外周上にかけ渡って位置している状態
の側断面図、(C)は弾性チューブが拡径用芯材の大径
部の外周上に装着され拡径した状態の側断面図である。
部分側断面図、(B)はテーパ部の外周面を周方向に展
開した状態の概略平面図、(C)は(B)の3C−3C
線に沿う断面図である。
の内周面との間に圧縮された気体を連続的に介在させる
様子を示し、(A)は弾性チューブが弁部材の手前に位
置するときの部分断面図、(B)は弾性チューブが弁部
材上に位置して拡径用芯材のテーパ部の外周面と弾性チ
ューブの内周面との間に隙間ができたときの部分断面
図、(C)は拡径用芯材のテーパ部の外周面と弾性チュ
ーブの内周面との間の隙間が更に大きくなったときの部
分断面図である。
拡径支持体上に装着する方法を示し、(A)は大径部の
両側に1対の弾性チューブ支持体を配置した状態の断面
図、(B)は1対の弾性チューブ支持部材により、大径
部をその両端側から受容した状態の断面図、(C)は一
方側のアクチュエータ連結部材を他方側に向けて前進さ
せると共に他方側のアクチュエータ連結部材を後退させ
て拡径支持体を弾性チューブの内側に位置させた状態の
断面図、(D)は1対の弾性チューブ支持部材による弾
性チューブの支持状態を解き、弾性チューブを拡径支持
体上に装着した状態の断面図である。
材の断面図である。
方法を説明するもので、(A)は拡径用芯材の細径部に
弾性チューブと絶縁体からなるダミー弾性チューブとを
貫通させて配置した状態の概略側面図、(B)は油圧シ
リンダのピストンを前進させて弾性チューブ内に大径部
が位置した状態の概略側面図、(C)は油圧シリンダの
ピストンを後退させて状態の概略側面図、(D)は再度
油圧シリンダのピストンを前進させて弾性チューブが拡
径した状態で拡径支持体上に装着された状態の概略側面
図である。
Claims (7)
- 【請求項1】小径部、テーパ部、及び大径部を有する拡
径用芯材の前記小径部の外周に弾性チューブを配置する
工程と、前記弾性チューブを前記小径部から前記テーパ
部を経て前記大径部上に移動させて拡径する工程とを含
む弾性チューブの拡径方法において、 前記拡径用芯材の外周面と前記弾性チューブの内周面と
の間に、圧縮された気体を連続的に介在させた状態で、
前記弾性チューブを前記拡径用芯材の外周面上を滑らせ
ながら移動させることを特徴とする弾性チューブの拡径
方法。 - 【請求項2】拡径した前記弾性チューブを装着した前記
大径部を前記テーパ部及び前記小径部から分離する工程
と、 前記大径部の外周を軸方向両端側から受容すると共に、
この受容の際に前記弾性チユーブと前記大径部の外周面
との間に入り込んで前記弾性チューブを軸方向両端側か
ら支持する1対の弾性チューブ支持部材と、一方の前記
弾性チューブ支持部材に前記軸方向に移動可能に取り付
けられ、前記大径部の軸方向一端面と対向する位置に拡
径支持体が装着された一方側のアクチュエータ連結部材
と、他方の前記弾性チューブ支持部材に前記軸方向に移
動可能に取り付けられた他方側のアクチュエータ連結部
材とを備えた拡径支持体装着治具を準備する工程と、 前記1対の弾性チューブ支持部材により、拡径した前記
弾性チューブを装着した前記大径部をその両端側から受
容する工程と、 前記一方側のアクチュエータ連結部材を他方側に向けて
前進させると共に前記他方側のアクチュエータ連結部材
を後退させて前記弾性チューブが前記弾性チューブ支持
部材に支持された状態で前記大径部及び前記拡径支持体
を前進させ、前記拡径支持体を前記弾性チューブの内側
に位置させる際に、前記大径部の外周面と前記弾性チュ
ーブの内周面との間に、圧縮された気体を連続的に介在
させた状態で、前記大径部を前記弾性チューブの内周面
を滑りながら移動させる工程と、 前記1対の弾性チューブ支持部材による前記弾性チュー
ブの支持状態を解き、前記弾性チューブを前記拡径支持
体上に装着する工程とを含むことを特徴とする請求項1
記載の弾性チューブの拡径方法。 - 【請求項3】前記気体が、空気又は不活性気体であるこ
とを特徴とする請求項1又は2記載の弾性チューブの拡
径方法。 - 【請求項4】小径部、テーパ部、及び大径部を有する拡
径用芯材と、前記弾性チューブを前記小径部から前記テ
ーパ部を経て前記大径部上に移動させて拡径させる弾性
チューブ移動機構と、前記拡径用芯材の前記テーパ部及
び前記大径部に設けられ、前記拡径用芯材の外周面と前
記弾性チューブの内周面との間に圧縮された気体を供給
する圧縮気体供給機構とを具備していることを特徴とす
る弾性チューブの拡径装置。 - 【請求項5】前記圧縮気体供給機構が、中空に形成され
た前記テーパ部及び前記大径部の内部に圧縮気体を供給
する気体供給機構と、前記テーパ部及び前記大径部の内
周面及び外周面を貫通させる複数の貫通孔に配置される
ばね部材及び球状体で構成される弁部材とで構成され、
前記気体供給機構からの圧縮気体が前記貫通孔及び弁部
材を経由して前記テーパ部及び前記大径部の外周面と前
記弾性チューブの内周面との間に供給されることを特徴
とする請求項4記載の弾性チューブの拡径装置。 - 【請求項6】前記複数の貫通孔は、前記テーパ部及び前
記大径部の軸心を中心として90°づつ4等分されて配
列された4列状に形成されると共に、各列の貫通孔間の
ピッチは同一ピッチで形成され、さらに、前記テーパ部
及び前記大径部の外周面を周方向に展開した状態で、1
列目の貫通孔の軸方向位置と3列目の貫通孔の軸方向位
置及び2列目の貫通孔の軸方向位置と4列目の貫通孔の
軸方向位置とは前記ピッチに対して4分の1ピッチずれ
ているとともに、1列目の貫通孔の軸方向位置と2列目
の貫通孔の軸方向位置及び3列目の貫通孔の軸方向位置
と4列目の貫通孔の軸方向位置とは前記ピッチに対して
2分の1ピッチずれていることを特徴とする請求項5記
載の弾性チューブの拡径装置。 - 【請求項7】前記テーパ部及び前記大径部の外周面であ
って前記貫通孔の気体吐出側の位置に、気体溜まり用凹
部を形成したことを特徴とする請求項5又は6記載の弾
性チューブの拡径装置。
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