JP2002185085A - 窒化物系半導体レーザ素子及びチップ分割方法 - Google Patents

窒化物系半導体レーザ素子及びチップ分割方法

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JP2002185085A JP2000376846A JP2000376846A JP2002185085A JP 2002185085 A JP2002185085 A JP 2002185085A JP 2000376846 A JP2000376846 A JP 2000376846A JP 2000376846 A JP2000376846 A JP 2000376846A JP 2002185085 A JP2002185085 A JP 2002185085A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 GaN基板を用いたLD素子の分割方法とし
て用いられていた、基板裏面をスクライブして、基板に
形成されたエピ膜側からブレーキング刃をあてて、押し
割る方法では、クラックやチッピングが多数発生して、
共振器長を一定にして歩留まり良くチップに分割するこ
とができなかった。 【解決手段】 本発明において、六方晶GaN基板上に
半導体層が積層形成された半導体ウエハーであって、基
板であり、また側面に、へき開面を有するGaN系半導
体基板の裏面、つまり半導体層が形成されていない面の
表面ラフネスRaが300オングストローム以下とする
ことで歩留まり良くチップ分割を行うものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は青色LD(レーザ)
に使用される窒化ガリウム系化合物半導体チップの製造
法にかかわり、特にGaN系基板上に積層された窒化ガ
リウム系化合物半導体ウエハーからチップに切り出すた
めの切断方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、窒化物半導体は発光素子やパワー
デバイスとして、利用または研究されている。たとえ
ば、発光素子の場合、その構成する組成を調整すること
により、理論的には青色から橙色までの幅の広い波長で
発光素子として利用することができる。近年、その特性
利用して青色発光ダイオードや緑色発光ダイオードの実
用化がなされ、また、窒化物半導体レーザとして青紫色
半導体レーザが開発されてきている。ジャパニーズジャ
ーナルオブアプライドフィジクス(Jpn.J.App
l.Phys.Vol.38(1999)Pt.2.N
o.2B pp.184−186)に記載されているG
aN基板を用いた青色LD(半導体レーザ)素子を図1
6に示す。以下に本素子の構造を説明する。基板とし
て、GaN基板200、nクラッド層201のn−Al
0.07Ga0.93N、nガイド層202のn−GaN、MQ
W(多重量子井戸構造)活性層203、拡散防止層20
4のp−Al0.19Ga0.81N、pガイド層205のp−
GaN、pクラッド層206のp−Al0.07Ga
0.93N、pコンタクト層208のp−GaNである。さ
らに、pクラッド層206のp−Al0.07Ga0.93N、
pコンタクト層208のp−GaNが、メサ状にエッチ
ングされてpクラッド層206のp−Al0.07Ga0.93
N、pコンタクト層208のp−GaN上に、SiO2
の誘電体膜207が形成されている。209はp電極で
ある。GaN基板200の裏面(窒化物半導体膜が形成
されていない面)には、n電極210が形成されてい
る。また、図16の紙面に向いた面211は、レーザの
共振器のミラー端面であり、劈開により形成されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本従来
例のGaN基板を用いたLD素子の例では、チップ分割
方法に関しての詳細な記述はなかった。本発明者らが、
六方晶GaN基板を用いたウエハーの劈開を試みたとこ
ろ、共振器長をばらつきなく一定の長さで歩留まり良く
分割するは困難であった。これは、劈開方向である<1
1−20>方向に罫書き線を入れた場合であっても、六
方晶であるGaNでは、この劈開方向と60度をなす角
度も劈開方向となる。このため、図14に示すように<
11−20>方向に入れた罫書き線に対して斜めに割れ
てしまうことが原因であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の窒化物系半導体
レーザ素子は、窒化ガリウム系半導体基板と、基板上に
積層された半導体層を備えた窒化物系半導体レーザ素子
において、窒化ガリウム系半導体基板の裏面の表面ラフ
ネスRaが300Å以下であることを特徴とする。
【0005】さらに、本発明の窒化物系半導体レーザ素
子は、Clが添加されていることを特徴とする。
【0006】本発明のチップ分割方法は、基板上に半導
体積層構造を形成する工程と、基板の所定の位置に傷を
つける工程と、傷に沿って、基板を劈開で分割するチッ
プ分割方法において、半導体積層構造を形成する工程と
基板の所定の位置に傷をつける工程の間に、基板裏面の
ラフネスRaを300Å以下になるように研磨する工程
を含むことを特徴とする。
【0007】なお、本明細書において、半導体膜表面の
ラフネスを示す指標としてRa(平均粗度)を用いた。
この定義に関しては以下に述べる通りである。Raは中
心線を基準とした粗度曲線の平均値で、次式によって計
算されるものである。
【0008】
【数1】
【0009】ここで、Lは粗度曲線の長さで通常250
μm程度とする、f(x)は中心線を基準にした粗度曲
線とする。本実施例においてラフネスの測定は、A S
UBSIDIARY OF VEECO INSTRU
MENTS INC社製DEKTAK3STを用いて測
定した。測定条件として、測定長250μm、測定時間
3s、触針圧30mg、水平分解能1μm/sampl
eで行っている。
【0010】
【発明の実施の形態】一般に、窒化物半導体の結晶成長
を行う方法としては、有機金属気相成長法(以下MOC
VD法という)、分子線エピタキシー法、ハイドライド
気相成長法(以下HVPE法という)、で行うのが通例
であり、どの結晶成長法を用いてもよい。以下に、基板
としてGaN基板を用い、成長法としてMOCVD法を
用いて製造した窒化物半導体レーザの例について記述す
る。基板としては、窒化物半導体で構成されている基板
であれば良く、AlxGayInz1-x-yz基板であっ
ても良い。また、AlxGayInz1-x-yz基板(六
方晶系)の窒素元素の内、約10%程度以下が、P、A
s、Sbの他のV族元素に置換されていてもよい。特
に、窒化物半導体レーザの場合、垂直横モードの単峰化
のために、クラッド層よりも屈折率の低い層が該クラッ
ド層の外側に接している必要があり、AlGaN基板を
用いるのが最良である。また、本発明の場合、用いる基
板は、窒化物半導体のC面基板が好ましい。基板面のオ
フ角度は±3度は適用の範囲とする。
【0011】次に本発明のチップ分割を行った、半導体
レーザ素子の一般的な構造およびその製造方法について
説明する。
【0012】図1は、窒化物半導体レーザ構造を示して
おり、C面(0001)n型GaN基板100、n型G
aNバッファ層101、n型Alx1Gay1In1-x1-y1
Nクラッド層102、活性層103、p型Alx2Gay2
In1-x2-y2Nクラッド層104、p型GaNコンタク
ト層105、n型電極106、p型電極107、SiO
2108から構成されている。以下に図1の窒化物半導
体レーザの製造方法について説明する。
【0013】まず、HVPE法で種基板(例えば、サフ
ァイア基板)上に厚膜のGaNを積層し、その後、研磨
でサファイア基板を剥き取り、厚さ400μm、大きさ
2インチφのC面(0001)n型GaN基板100を
作製した。該n型GaN基板のn型極性は、Siをドー
ピングすることによって得られ、該Siの濃度は、2×
1018cm-3であった。さらに、前記n型GaN基板中
に約8×1016cm-3の塩素(Cl)をドーピングして
いる。次に、MOCVD装置に、前記n型GaN基板1
00をセットし、1050℃の成長温度でn型GaNバ
ッファ層101を100nm形成した。この時、リアク
ター内には、III族原料、N2とH2とNH3を流して
いる。このn型GaNバッファ層は、種基板からn型G
aN基板を剥き取るときに生じたn型GaN基板の表面
歪みの緩和、表面モフォロジや表面凹凸の改善(平坦
化)を目的に設けた層であり、無くても構わない。n型
GaNバッファ層101を形成後、続けて0.8μm厚
のn型Alx1Gay1In1-x1 -y1Nクラッド層102を
形成した。次に、基板の温度を700℃〜800℃程度
に下げ、3周期の、厚さ2nmのIn1-y3Gay3N井戸
層と厚さ4nmのIn 1-y4Gay4N障壁層より構成され
る活性層(多重量子井戸層)103を成長する。この
時、y3<y4である。その際、SiH4は供給しても
よいし、供給しなくてもよい。次に、基板温度を再び1
050℃まで昇温して、0.1μm厚みのp型Alx2
y2In1-x2-y2N層104を成長する。その後、0.
1μmの厚みのp型GaNコンタクト層105を成長し
た。
【0014】本実施の形態の活性層103は、3周期か
らなる多重量子井戸構造を作製したが、その他の周期構
造でも良く、井戸層のみの単一量子井戸構造でも良い。
活性層を構成する井戸層および障壁層はInGaNから
構成されていれば良く、所望の発光波長に応じて井戸層
あるいは障壁層のIn組成、もしくは井戸層厚を変化さ
せればよい。
【0015】活性層が単一量子井戸で、発光波長が37
0nm以下の場合は、井戸層はGaNから構成されてい
るのが好ましく、少なくとも極性を示す不純物がドープ
されていなければならない。また、n型クラッド層10
2とp型クラッド層104は少なくともAlを含む窒化
物半導体から構成されていなければならない。
【0016】活性層が多重量子井戸から構成されてい
て、発光波長が370nm以上の場合は、井戸層はIn
GaNから構成されていて、障壁層は少なくともGaN
もしくはAlを含む窒化物半導体でなければならなく、
少なくとも井戸層もしくは障壁層の何れかに極性を有す
る不純物がドープされていなければならない。上記活性
層中の井戸層または障壁層にドープする極性を有する不
純物は、Si、Ge、O、C、Zn、Be、Mgの何れ
かが好ましい。
【0017】p型GaNコンタクト層105のp型不純
物濃度は、p型電極107の形成位置に向かって、p型
不純物濃度を高くする方が好ましい。このことによりp
型電極形成によるコンタクト抵抗を低減する。また、p
型化不純物にMgを用いる場合は、Mgの活性化を妨げ
p層中の残留水素を除去するために、p型層成長中に微
量の酸素を混入させてもよい。
【0018】この様にして、p型GaNコンタクト層1
05を成長後、MOCVD装置のリアクター内を全窒素
キャリアガスとNH3の混合ガスに変えて、60℃/分
で温度を降下させた。基板温度が850℃に達した時点
で、NH3の供給を停止して、5分間、前記基板温度で
待機してから、室温まで降下させた。上記基板の保持温
度は650℃から900℃の間が好ましく、待機時間
は、3分以上15分以下が好ましかった。また、降下温
度の速度は、30℃/分以上が好ましい。このようにし
て作製された成長膜をラマン測定によって評価した結
果、前記手法により、従来、利用されているp型化アニ
ールを行わなくとも、成長後すでにp型化の特性を示し
ていた。また、p型電極形成によるコンタクト抵抗も低
減していた。
【0019】次に、p型GaNコンタクト層105上に
SiO2108を蒸着する。その後、フォトリソとエッ
チングによりSiO2を3μm幅のストライプで除去す
る。次に図1のように、p型GaNコンタクト層105
とSiO2108上に、Pd(10nm)/Mo(10
nm)/Au(150nm)の順に、p型電極107を
リソグラフィー技術でパターン形成した後、微量の酸素
を導入しながら、N2雰囲気中てアニールを行った。こ
のことにより、p型電極形成によるコンタクト低抗の低
抵抗化が得られた。
【0020】図2にn型電極の形成までのプロセス手順
を示す。図2(a)において、301はGaN基板、3
02は図1におけるn型GaNバッファ層からp型Ga
Nコンタクト層105までのエピ膜で、303はp型電
極、304はn型電極である。まず、上記エピウエハー
のGaN基板側を研削機により研削して、塩素ドーピン
グされたGaN基板301の厚さを150μmにする
(図2(b))。その後、研磨機により、初めは15μ
mダイヤモンドスラリーを用いて研磨し、研削した結果
できた基板裏面のダメージ層を除去する。この時、研削
によってできた基板裏面のダメージ層はできるだけ除去
しておく必要がある。ダメージ層は、およそ15μm程
度になると考えられる。このダメージ層を除去しない
と、基板をスクライブやブレーキングした時に、意図し
ない方向に割れてしまう事がある。ダメージ層除去と基
板裏面のラフネス調整のために、粒径15μm以下(6
μm、3μm、1μm等)のダイヤモンスラリーを用い
研磨し、基板裏面のラフネスを300Å以下にする(図
2c)。好ましくは100Å以下にする。
【0021】次に、GaN基板301の研磨した側に、
Ti(30nm)/Al(200nm)によるn型電極
304を、リソグラフィー技術でパターン形成する。こ
の時、表面のp型電極303の形成位置と真反対側に、
n型電極を形成し、且つ、スクライブすべく互いの電極
が被覆されていない領域を一致させる。(図2d)図2
においてはn型電極はp型電極と同様のパターンで形成
しているが、後述の実施例のように基板裏面全面に形成
する場合もある。
【0022】以下に本発明のチップ分割の方法につい
て、いくつかの例を説明する。 (実施の形態1)図3を用いて本発明のチップ分割方法
の例を説明する。図3において、401はp型電極、4
02はn型電極、403はエピ膜、404はGaN基
板、405は罫書き線である。本実施例の基板裏面のラ
フネスは30Åであった。前記方法によりn型電極まで
形成したエピウエハーのGaN基板404側に、ダイヤ
モンド針でスクライブすることにより、図3に示すよう
に、罫書き線405をいれる。罫書く方向は窒化物半導
体に対して<11−20>である。罫書く部分は基板の
周囲から1〜2mm程度である。スクライブ装置で罫書
き線を入れる際、ダイヤモンド針の針圧(針を基板に押
さえつける圧力)を適当な値にすることにより、スクラ
イブしただけで前記エピウエハーを分割することも可能
であり、本発明においては、スクライブしただけで素子
を分割しても、次に行うブレーキングによって素子を分
割しても結果に何ら違いはなく、どちらで行ってもよ
い。このブレーキングでは、先に入れた罫書き線に一致
するようにブレーキング刃をエピ面側(スクライブを入
れた面と逆面)から当ててウエハーを押し割る。このよ
うにすることで素子を図4に示すようにバー501の状
態に分割することが可能である。図4において、501
はバー、502は罫書き線、503はチップである。次
に、このバーの基板側(n型電極側)に、図4に示すよ
うに、<1−100>方向に、周囲から1〜2mm程度
で罫書き線502を入れる。更に先に入れた罫書き線5
02に一致するようにブレーキング刃をエピ面側(スク
ライブを入れた面と逆面)から当ててブレーキングする
事により、一つのチップ単位503に分割する。上記で
示した方法を用いて、2インチφのウエハーから共振器
長350μmのチップを多数得た。チップの切断面にク
ラック、チッピングが発生しておらず、外形不良の無い
物であり、共振器長が設定の350μm±3μmに収ま
っていおり、チップの歩留まりは95%であった。
【0023】図15にGaN基板裏面のラフネスと歩留
まりとの相関を示す。95%以上の歩留まりで、所望の
形状でチップ分割できたのは、GaN基板面のラフネス
を300Å以下(本実施例に関しては30Å)の状態に
したためである。これよりラフネスが大くきくなると
(Ra=390Å)、スクライブした際、表面の凹凸に
より、図14に示すように、意図しない方向に亀裂が生
じウエハーが割れてしまうことが分かった。この時、図
15に示すように、歩留まりは55%以下になってしま
った。逆に、ラフネスの値は小さいほど良いがラフネス
10Å以下に小さくしてもあまり歩留まりの向上は見ら
れない。10Åにしても何ら問題はない(図15)。 (実施の形態2)図5、図6に本実施の形態のチップ分
割方法の概略図を示す。601はp型電極、602はn
型電極、603はエピ膜、604はGaN基板、605
は罫書き線である。本実施の形態のGaN基板裏面のラ
フネスは10Åであった。前述の方法でn型電極まで形
成したエピウエハーのGaN基板603側に、ダイヤモ
ンド針でスクライブすることにより、く11−20>方
向に罫書き線605をいれる。図5に示すように、罫書
く部分はウエハーの端から端までとする。次に、ブレー
キングによってウエハーを図6に示すようなバー701
の状態に分割する。このブレーキングでは、先に入れた
罫書き線601に一致するようにブレーキング刃をエピ
面側(スクライブを入れた面と逆面)から当ててウエハ
ーを押し割る。このようにすることでウエハーをバーに
分割することが可能である。次に、図6に示すようにバ
ー701の基板側に<1−100>方向ヘウエハーの端
から端までスクライブすることにより、に罫書き線70
2をいれる。更にく1−100>方向へいれた罫書き線
702に一致するようにブレーキング刃をエピ面側(ス
クライブを入れた面と逆面)から当ててブレーキングす
る事により、一つのチップ単位703に分割する。上記
で示した方法を用いて、2インチφのウエハーから18
0μm角のチップ703を多数得た。本実施例に関し
て、用いたウエハーのRaは10Åであった。
【0024】チップの切断面にクラック、チッピングが
発生しておらず、外形不良の無い物であり、共振器長が
設定の180μm±3μmに収まっているチップの歩留
まりは95%であった(図15)。
【0025】(実施の形態3)図7、図8に本実施の形
態のチップ分割方法の概略図を示す。n電極形成までは
前述の方法と全く同様の工程で行う。本実施の形態の基
板裏面のラフネスRaは204Åであった。次に図7に
示すように、<11−20>方向へウエハーの周囲から
1〜2mm程度をスクライブすることにより、エピ面側
に罫書き線805をいれる。図7において、801はp
型電極、802はn型電極、803はエピ膜、804は
GaN基板、805は罫書き線である。次に、ブレーキ
ングによってウエハーを図8に示すバー901の状態に
分割する。このブレーキングでは、先に入れた罫書き線
805に一致するようにブレーキング刃をGaN基板8
04側(スクライブを入れた面と逆面)から当ててウエ
ハーを押し割る。このようにすることでウエハーをバー
に分割することが可能である。次に、図8に示すように
バー901のエピ面側<1−100>方向ヘウエハーの
周囲1〜2mm程度をスクライブすることにより罫書き
線902をいれる。図8のように、<1−100>方向
へいれた罫書き線902に一致するようにブレーキング
刃をGaN基板側(スクライブを入れた面と逆面)から
当ててブレーキングする事により、一つのチップ単位9
03に分割する。
【0026】上記で示した方法を用いて、2インチφの
ウエハーから共振器長500μmのチップを多数得た。
【0027】本実施例に関して、用いたウエハーのRa
は204Åであった。チップの切断面にクラック、チッ
ピングが発生しておらず、外形不良の無い物であり、共
振器長が設定の500μm±3μmに収まっているチッ
プの歩留まりは93%であった(図15)。
【0028】さらに、本実施の形態で示した劈開方法
で、形成された端面(従来例の図16における211に
あたる)は平坦性が高い良好なミラー面が得られる事が
分かった。AFM(atomic force mic
roscope)で劈開端面のラフネスを測定したとこ
ろ、RMS(中心線から荒さ曲線までの偏差の二乗の平
方根を表し、本請求項で表現したRaとは異なる。:R
oot Mean Square)0.1nm程度であ
った。測定方向は基板面に平行方向に長さ4μm測定し
た。本実施例で作成されたレーザ素子はミラー損失が他
の方法で劈開した場合に比べ低く、20%程度、低閾値
の駆動電流で発振することが分かった。これは、活性層
が近い、エピ面側をスクライブして罫書き線を入れた方
が、活性層から遠い基板裏面に罫書き線を入れるより、
劈開される際、端面が荒れるなどの影響が少ないためで
あり、更に裏面からブレーキングの刃を入れるため膜に
ダメージを与えないため良好な特性、および端面が得ら
れると考えられる。 (実施の形態4)n型電極形成までは前述と全く同様の
工程で行う。本実施の形態の基板裏面のラフネスRaは
280Åであった。エピ面側を<11−20>方向へウ
エハーの端から端までスクライブすることにより、に罫
書き線をいれる。次に、ブレーキングによってウエハー
をバーの状態に分割する。このブレーキングでは、先に
入れた罫書き線に一致するようにブレーキング刃をGa
N基板側(スクライブを入れた面と逆面)から当ててウ
エハーを押し割る。このようにすることでウエハーをバ
ーに分割することが可能である。次に、バーのエピ面側
を<1−100>方向ヘウエハーの端から端までスクラ
イブすることにより罫書き線をいれる。更に<1−10
0>方向へいれた罫書き線に一致するようにブレーキン
グ刃をGaN基板側(スクライブを入れた面と逆面)か
ら当ててブレーキングする事により、一つのチップ単位
に分割する。
【0029】上記で示した方法を用いて、2インチφの
ウエハーから1000μm角のチップを多数得た。
【0030】本実施例に関して、用いたウエハーのRa
は280Åであった。チップの切断面にクラック、チッ
ピングが発生しておらず、外形不良の無い物であり、共
振器長が設定の1000μm±3μmに収まっているチ
ップの歩留まりは90%であった(図15)。これは、
活性層が近い、エピ面側をスクライブして罫書き線を入
れた方が、活性層から遠い基板裏面に罫書き線を入れる
より、劈開される際、端面が荒れるなどの影響が少ない
ためであり、更に裏面からブレーキングの刃を入れるた
め膜にダメージを与えないため良好な特性、および端面
が得られると考えられる。 (実施の形態5)n型電極形成までは前述と全く同様の
工程で行う。本実施の形態の基板裏面のラフネスRaは
204Åであった。<11−20>方向へウエハーの周
囲から1〜2mm程度をスクライブすることにより、エ
ピ面側に罫書き線をいれる。次に、ブレーキングによっ
てウエハーをバーの状態に分割する。このブレーキング
では、先に入れた罫書き線に一致するようにブレーキン
グ刃をエピ面側(スクライブを入れた面と同じ面)から
当ててウエハーを押し割る。このようにすることでウエ
ハーをバーに分割することが可能である。次に、バーの
エピ面側<1−100>方向ヘウエハーの周囲1〜2m
m程度をスクライブすることにより罫書き線をいれる。
<1−100>方向へいれた罫書き線にー致するように
ブレーキング刃をエピ面側(スクライブを入れた面と同
じ面)から当ててブレーキングする事により、一つのチ
ップ単位に分割する。
【0031】上記で示した方法を用いて、2インチφの
ウエハーから共振器長350μmのチップを多数得た。
【0032】本実施例に関して、用いたウエハーのRa
は204Åであった。チップの切断面にクラック、チッ
ピングが発生しておらず、外形不良の無い物であり、共
振器長が設定の350μm±3mに収まっているチップ
の歩留まりは93%であった(図15)。 (実施の形態6)n型電極形成までは前述と全く同様の
工程で行う。本実施の形態の基板裏面のラフネスRaは
127Åであった。<11−20>方向へウエハーの周
囲から1〜2mm程度をスクライブすることにより、G
aN基板側に罫書き線をいれる。次に、ブレーキングに
よってウエハーをバーの状態に分割する。このブレーキ
ングでは、先に入れた罫書き線に一致するようにブレー
キング刃をGaN基板側(スクライブを入れた面と同じ
面)から当ててウエハーを押し割る。このようにするこ
とでウエハーをバーに分割することが可能である。次
に、バーのGaN基板側<1−100>方向ヘウエハー
の周囲1〜2mm程度をスクライブすることにより罫書
き線をいれる。<1−100>方向へいれた罫書き線に
一致するようにブレーキング刃をGaN基板側(スクラ
イブを入れた面と同じ面)から当ててブレーキングする
事により、一つのチップ単位に分割する。
【0033】上記で示した方法を用いて、2インチφの
ウエハーから共振器長350μmのチップを多数得た。
【0034】本実施例に関して、用いたウエハーのRa
は127Åであった。チップの切断面にクラック、チッ
ピングが発生しておらず、外形不良の無い物であり、共
振器長が設定の350μm±3μmに収まっているチッ
プの歩留まりは94%であった(図15)。 (実施の形態7)図9に本実施の形態のチップ分割方法
の概略図を示す。1はp型電極、2はn型電極、3はエ
ピ膜、4はGaN基板、5は罫書き線、6は割り溝であ
る。
【0035】n型電極形成までは前述と全く同様の工程
で行う。本実施の形態の基板裏面のラフネスRaは86
Åであった。エピウエハーのエピ面側に、ダイヤモンド
針でスクライブすることにより、罫書き線5をいれる。
罫書く方向は窒化物半導体に対して<11−20>方向
である。罫書く部分はウエハーの周囲から1〜2mm程
度である。次に素子分割の際の意図しない方向への横割
れを防ぐために、GaN基板側に割り溝6を<11−2
0>方向に形成する。前記エピウエハーをダイサーにセ
ットし、該エピウエハーのGaN基板側に、深さ30μ
m、線幅20μm、ピツチ350μmの割り溝6を、<
11−20>方向に形成した。この時の、割り溝はエピ
面側に形成した罫書き線5と一致するようにアライメン
トする。次に、先に入れた割り溝6に一致するようにブ
レーキング刃をGaN基板側(スクライブを入れた面と
逆面)から当ててウエハーを押し割る。このようにする
ことで横割れの確立を大きく減少させ、ウエハーをバー
の状態に分割することが可能である。
【0036】更に、バーのエピ面側に<1−100>方
向にダイヤモンド針でスクライブすることにより、罫書
き線をいれる。罫書く部分はウエハーの周囲から1〜2
mm程度である。次に、ブレーキング刃をGaN基板側
(スクライブを入れた面と逆面)から当ててバーを押し
割りチップに分割する。
【0037】上記で示した方法を用いて、2インチφの
ウエハーから共振器長750μmのチップを多数得た。
本実施例に関して、用いたウエハーのRaは86Åであ
った。チップの切断面にクラック、チッピングが発生し
ておらず、外形不良の無い物であり、共振器長が設定の
1000μm±3μmに収まっているチップの歩留まり
は93%であった(図15)。 (実施の形態8)図10、図11に本実施の形態のチッ
プ分割方法の概略図を示す。111はp型電極、112
はn型電極、113はエピ膜、114はGaN基板、1
15は罫書き線である。研削、研磨工程までは前述と同
様の手順で行う。n型電極の形成は、これまでの実施の
形態とは異なる。本実施の形態の基板裏面のラフネスR
aは86Åであった。次に、エピウエハーを裏返しにし
て、GaN基板側に、Ti(30nm)/Al(200
nm)によるn型電極112を裏面全体に形成する。こ
こで、前記エピウエハーのGaN基板114側に、つま
りn型電極112に、ダイヤモンド針でスクライブする
ことにより、罫書き線115をいれる。罫書く部分はウ
エハーの周囲から1〜2mm程度である。方向は、窒化
物半導体に対してく11−20>方向である。この際、
n型電極112の膜厚は1500nm以上であった場
合、スクライブを入れる際、電極が邪魔し針が基板面ま
で到達しないために非常に割れにくくなり、スクライブ
だけて分割するのは難しい。この様な、スクライブによ
り十分罫書く事ができない状態でブレーキングによって
素子を分割しても歩留まりは40%以下に大幅に低下し
てしまう。このため、n型電極を形成した部分をスクラ
イブする際、n型電極の膜厚は、積層する場合であって
も1500nm以下にする必要がある。次に、GaN基
板側に入れた罫書き線に一致するようにブレーキング刃
をエピ面側(スクライブを入れた面と逆面)から当てて
ウエハーを押し割り図11に示すバー121の状態に分
割する。次に、GaN基板側に<1−100>方向にダ
イヤモンド針でスクライブすることにより、罫書き線1
22をいれる。罫書く部分はウエハーの周囲から1〜2
mm程度てある。次に、ブレーキング刃をエピ面側(ス
クライブを入れた面と逆面)から当ててバーを押し割り
チップ123に分割する。この様な分割方法で、2イン
チφのウエハーから250μm角のチップを多数得た。
【0038】本実施例に関して、用いたウエハーのRa
は86Åであった。チップの切断面にクラック、チッピ
ングが発生しておらず、外形不良の無い物であり、共振
器長が設定の250μm±3μmに収まっているチップ
の歩留まりは93%であった(図15)。
【0039】以上のように、裏面全面にn型電極が形成
されている場合であっても、n電極の膜厚を1500n
m以下にする事で、通常のスクライブにより歩留まり良
く分割する事ができた。更に、罫書く部分を実施の形態
2のようにウエハーの端から端まで罫書いた場合であっ
ても90%以上の歩留まりであった。 (実施の形態9)n型電極形成までは、実施の形態8と
同様の手順で行う。本実施の形態の基板裏面のラフネス
Raは5Åであった。ここで、前記エピウエハーのエピ
面側に、ダイヤモンド針でスクライブすることにより、
罫書き線をいれる。罫書く部分はウエハーの周囲から1
〜2mm程度である。方向は、窒化物半導体に対してく
11−20>方向である。次に、エピ面側に入れた罫書
き線に一致するようにブレーキング刃をGaN基板側
(スクライブを入れた面と逆面)から当ててウエハーを
押し割りバーの状態に分割する。次に、バーのエピ面側
に<1−100>方向にダイヤモンド針でスクライブす
ることにより、罫書き線をいれる。罫書く部分はウエハ
ーの周囲から1〜2mm程度である。次に、ブレーキン
グ刃をGaN基板側(スクライブを入れた面と逆面)か
ら当ててバーを押し割りチップに分割する。この様な分
割方法で、2インチφのウエハーから550μm角のチ
ップを多数得た。
【0040】本実施例に関して、用いたウエハーのRa
は5Åであった。チップの切断面にクラック、チッピン
グが発生しておらず、外形不良の無い物であり、共振器
長が設定の550μm±3μmに収まっているチップの
歩留まりは97%であった(図15)。
【0041】以上のように、裏面全面にn型電極が形成
されている場合であっても、通常のスクライブにより歩
留まり良く分割する事ができた。
【0042】さらに、本実施の形態で示した劈開方法
で、形成された端面は平坦性が高い良好なミラー面がえ
られる事が分かった。AFMで劈開端面のラフネスを測
定したところ、RMS=0.1nm程度であった。測定
方向は基板面に平行方向に長さ4μm測定した。本実施
の形態で作成されたレーザ素子はミラー損失が他の方法
で劈開した場合に比べ低く、20%程度、低閾値の駆動
電流で発振することが分かった。これは、活性層が近
い、エピ面側をスクライブして罫書き線を入れた方が、
活性層から遠い基板裏面に罫書き線を入れるより、劈開
される際、端面が荒れるなどの影響が少ないためであ
り、更に裏面からブレーキングの刃を入れるため膜にダ
メージを与えないため良好な特性、および端面が得られ
ると考えられる。 (実施の形態10)図12、図13に本実施の形態のチ
ップ分割方法の概略図を示す。131はp型電極、13
2はn型電極、133はエピ膜、134はGaN基板、
135は罫書き線、136は割り溝である。n型電極形
成工程までは、実施の形態8と同様の手順で行う。本実
施の形態の基板理面のラフネスRaは185Åであっ
た。ここで、前記エピウエハーのエピ面側に、ダイヤモ
ンド針でスクライブすることにより、罫書き線135を
いれる。罫書く部分はウエハーの周囲から1〜2mm程
度である。方向は、窒化物半導体に対して<11−20
>方向である。次に素子分割の際の意図しない方向への
横割れを防ぐために、GaN基板側に割り溝136を形
成する。前記エピウエハーをダイサーにセットし、該エ
ピウエハ一のGaN基板側に、深さ30μm、線幅20
μm、ピツチ350μmの割り溝136を、<11−2
0>方向に形成した。この時の、割り溝はGaN基板側
に形成した罫書き線と一致するようにアライメントす
る。次に先に入れた割り溝に一致するようにブレーキン
グ刃をエピ面側(スクライブを入れた面と逆面)から当
ててウエハーを押し割る。このようにすることで、ウエ
ハーを図13に示すバー141の状態に分割することか
可能である。
【0043】次に、バーのエピ面側にく11−20>方
向にダイヤモンド針てスクライブすることにより、罫書
き線142をいれる。罫書く部分はウエハーの周囲から
1〜2mm程度である。前記バーをダイサーにセット
し、該バーのGaN基板側に、深さ30μm、線幅20
μm、ピッチ350μmの割り溝144を、<11−2
0>方向に形成した。この時の、割り溝144はGaN
基板側に形成した罫書き線と一致するようにアライメン
トする。次に、ブレーキング刃をGaN基板側(スクラ
イブを入れた面と逆面)から当ててバーを押し割りチッ
プに分割する。この様な分割方法で、2インチφのウエ
ハーから350μm角のチップを多数得た。
【0044】本実施例に関して、用いたウエハーのRa
は185Åであった。チップの切断面にクラック、チッ
ピングが発生しておらず、外形不良の無い物であり、共
振器長が設定の550μm±3μmに収まっているチッ
プの歩留まりは95%であった(図15)。
【0045】以上のように、裏面全面にn型電極が形成
されている場合であっても、通常のスクライブにより歩
留まり良く分割する事がてきた。更に、罫書く部分を実
施の形態2のようにウエハーの端から端まで罫書いた場
合てあっても90%以上の歩留まりであった。
【0046】なお、実施の形態1〜10において、Ga
N基板は塩素がドープされている基板を用いた。しかし
ノンドープのGaN基板、または1×1017cm-3から
1×1020cm-3程度、酸素ドープされたGaN基板で
あっても、分割する際の歩留まりは上記で述べた結果と
同じであった。
【0047】上記実施の形態1〜10では、ダイシング
により割り溝を形成して、スクライブにより分割、スク
ライブにより罫書き線を入れて分割、スクライブにより
試料の端だけに罫書き線を入れて試料の劈開性を利用し
て劈開で分割する方法を用いた。素子を分割する際は、
格子状に2方向から、上記で示した方法を用い分割しな
くてはならない。この場合、実施の形態7に示すように
1方向は罫書き線を入れて、もう1方向ばダイシングに
より割り溝を形成して分割しているが、このように異な
る分割方法を用いても何ら上記、実施の形態に問題はな
い。
【0048】また今回、研磨工程を終了したGaN基板
の最終的な膜厚は100nmとしたが基板膜厚の範囲と
して40umから440umの範囲が好ましい。440
um以上では基板裏面のラフネスRaを300Å以下に
制御した場合であっても上記に示した効果が見られず、
分割の歩留まりは50%以下に低下した。更に、40u
m以下にすると、膜に過度にかかる歪の効果のために基
板裏面のラフネスRaを300Å以下に制御した場合で
あっても、意図しない方向にクラックが入る等の問題が
確認され、分割の歩留まりは、やはり50%以下に低下
してしまった。
【0049】
【発明の効果】本発明の構造を用いることによって、窒
化物半導体基板の裏面ラフネスを制御することによっ
て、精度良く、歩留まりも90%以上で半導体レーザ素
子をチップに分割することができ、更に良好な端面を得
ることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のチップ分割方法により分割された発光
素子の構造を示す断面図である。
【図2】本発明によるチップ分割方法のプロセス手順の
概略図である。
【図3】実施の形態1に示したウエハーの概略図であ
る。
【図4】実施の形態1に示したバーの概略図である。
【図5】実施の形態2に示したウエハーの概略図であ
る。
【図6】実施の形態2に示したバーの概略図である。
【図7】実施の形態3に示したウエハーの概略図であ
る。
【図8】実施の形態3に示したバーの概略図である。
【図9】実施の形態5に示したウエハーの概略図であ
る。
【図10】実施の形態7に示したウエハーの概略図であ
る。
【図11】実施の形態7に示したバーの概略図である。
【図12】実施の形態9に示したウエハーの概略図であ
る。
【図13】実施の形態9に示したバーの概略図である。
【図14】従来例のチップ分割方法により分割したウエ
ハーの劈開方向の概略図である。
【図15】GaN基板のラフネスと歩留まりの相関図で
ある。
【図16】従来例のチップ分割方法により分割された発
光素子の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1、107、111、131、209、303、40
1、601、801…p型電極 2、106,112、132、210、304、40
2、602、802…n型電極 3、113、133、302、403、603、803
…エピ膜 4、114、200、134、404、604、804
…GaN基板 5、115,122、135、142、405、50
2、605、702、805、902…罫書き線 6、136、144…割り溝 100…n型GaN基板 101…n型GaNバッファ層 102…n型Alx1Gay1In1-x1-y1Nクラッド層 103…活性層 104…p型Alx2Gay2In1-x2-y2Nクラッド層 105…p型GaNコンタクト層 108…SiO2 121、141、501、701、901…バー 123、143、503、703、903…チップ 201 nクラッド層n−Al0.07Ga0.93N 202 nガイド層n−GaN 203 MQW活性層 204 拡散防止層p−Al0.19Ga0.81N 205 pガイド層p−GaN、 206 pクラッド層p−Al0.07Ga0.93N 207 SiO2誘電体膜 208 pコンタクト層p−GaN 301…塩素ドーピングされたGaN基板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窒化ガリウム系半導体基板と、基板上に
    積層された半導体層を備えた窒化物系半導体レーザ素子
    において、窒化ガリウム系半導体基板の裏面の表面ラフ
    ネスRaが300Å以下であることを特徴とする窒化物
    系半導体レーザ素子。
  2. 【請求項2】 前記基板には、Clが添加されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の窒化物系半導体レーザ
    素子。
  3. 【請求項3】 基板上に半導体積層構造を形成する工程
    と、基板の所定の位置に傷をつける工程と、傷に沿っ
    て、基板を劈開で分割するチップ分割方法において、半
    導体積層構造を形成する工程と基板の所定の位置に傷を
    つける工程の間に、基板裏面のラフネスRaを300Å
    以下になるように研磨する工程を含むことを特徴とする
    チップ分割方法。
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