JP2002182213A - 投射型液晶表示装置およびその調整方法 - Google Patents

投射型液晶表示装置およびその調整方法

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JP2002182213A
JP2002182213A JP2000377558A JP2000377558A JP2002182213A JP 2002182213 A JP2002182213 A JP 2002182213A JP 2000377558 A JP2000377558 A JP 2000377558A JP 2000377558 A JP2000377558 A JP 2000377558A JP 2002182213 A JP2002182213 A JP 2002182213A
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light
optical
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Tetsuyuki Miyawaki
徹行 宮脇
Yuuki Shiba
祐紀 芝
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Sony Corp
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
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    • H04N9/31Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM]
    • H04N9/3102Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM] using two-dimensional electronic spatial light modulators
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 黒レベルの表示を改善し、コントラストを向
上することができる投射型液晶表示装置およびその照明
方法を提供する。 【解決手段】 投射型液晶表示装置1は、光を変調させ
る液晶表示素子33と、この液晶表示素子33の両側に
配置された偏光板31,35と、液晶表示素子33の液
晶分子によって生じる光学的な位相差を補償する光学補
償素子32,34とを備えている。光学補償素子32,
34は、いずれも、液晶表示素子33に入射する光の光
軸10に直交する面内における位置調節が可能となって
いる。この位置調節により、光学補償素子32,34の
各光学軸P1,P2と、液晶表示素子33のラビング方
向などとを一致させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示素子を用
いて画像を表示する投射型液晶表示装置およびその調節
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、液晶表示素子によって変調さ
れた光をスクリーンに投射して、画像を表示するように
した投射型液晶表示装置(液晶プロジェクタ)がある。
図16は、投射型液晶表示装置における液晶表示素子の
周辺部の構成例を表している。この構成例では、液晶表
示素子201は、TN(Twisted Nematic;ねじれネマ
チック)型と呼ばれるものであり、複数の液晶分子がね
じれた状態で配列された液晶層を有している。液晶表示
素子201に対して、光の入射側に入射側偏光板202
が配置され、光の出射側に出射側偏光板203が配置さ
れている。入射側偏光板202は、入射光Lのうち、第
1の方向に振動する光成分211のみを透過する透過軸
を有しており、出射側偏光板203は、第1の方向に直
交する第2の方向に振動する光成分212のみを透過す
る透過軸を有している。
【0003】ここで、液晶表示素子201は、その液晶
層に電圧が印加されていない状態(非通電状態とす
る。)においては、入射光の振動方向を90°回転させ
て出射するようになっており、液晶層に電圧が印加され
た状態(通電状態とする。)においては、入射光を振動
方向を変えずにそのまま出射するようになっている。液
晶表示素子201が非通電状態にあるときには、液晶表
示素子201から出射された光は、その振動方向が出射
側偏光板203の透過軸に平行になり、出射側偏光板2
03を透過する。出射側偏光板203を透過した光は、
図示しない投射手段を介してスクリーンに投射される。
このとき、画像の表示状態は、いわゆる白レベルの表示
となる。一方、液晶表示素子201が通電状態のときに
は、液晶表示素子201から出射された光は、その振動
方向が出射側偏光板203の透過軸に直交する方向であ
るため、出射側偏光板203を透過しない。このとき、
画像の表示状態は、いわゆる黒レベルの表示となる。こ
のように、非通電状態で白レベルの表示を行う表示方式
は、一般に「ノーマリホワイト」と呼ばれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ノーマリホワイトの表示方式において、理想的な黒レベ
ルの表示を行うためには、液晶表示素子201の出射光
が、出射側偏光板203によって完全に吸収されること
が望ましい。しかしながら、実際には、液晶表示素子2
01において、出射側偏光板203の透過軸に平行な方
向に振動する光成分213が発生することが知られてい
る。
【0005】このような光成分213が発生する理由は
以下のとおりである。すなわち、黒レベルの表示状態で
は、液晶表示素子201の液晶分子の分子長軸は、原則
として、入射光の光軸(光軸200とする。)と同一の
方向を向くはずである。しかしながら、実際には、液晶
表示素子201内の液晶分子の全てが光軸200と同一
の方向を向くことは少ない。特に、液晶層の入射側領域
および出射側領域の液晶分子は、通電状態においても、
分子長軸が光軸200に対して傾斜した状態となってい
る。従って、液層表示素子201に入射した光は、液晶
層の入射側領域および出射側領域に存在する液晶分子に
よって振動方向が変化させられる。このように、液晶表
示素子201において不要な光成分213が発生する
と、黒レベルの表示を劣化させる原因となり、画像表示
におけるコントラストの低下を招くという問題がある。
【0006】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、黒レベルの表示を改善し、コントラ
ストを向上することができる投射型液晶表示装置および
その照明方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による投射型液晶
表示装置は、光を発する光源と、複数の液晶分子が配列
された液晶層を有すると共に、光源から発せられた光を
変調させる液晶表示素子と、液晶表示素子の入射側およ
び出射側の少なくとも一方に設けられた光学素子と、液
晶表示素子により変調された光を投射する投射手段と、
光学素子の、少なくとも液晶表示素子に対する相対位置
を調節する調節手段とを備えたことを特徴とするもので
ある。
【0008】本発明による投射型液晶表示装置における
調節方法は、光を発する光源と、複数の液晶分子が配列
された液晶層を有すると共に、光源から発せられた光を
変調させる液晶表示素子と、液晶表示素子の入射側およ
び出射側の少なくとも一方に設けられた光学素子と、液
晶表示素子により変調された光を投射する投射手段とを
備えた投射型液晶表示装置において、光学素子の、少な
くとも液晶表示素子に対する相対位置を調節することを
特徴とするものである。
【0009】本発明による投射型液晶表示装置、また
は、投射型液晶表示装置における調節方法では、光学素
子の少なくとも液晶表示素子に対する相対位置の調節が
なされる。この調節により、液晶表示素子の例えばラビ
ング方向に対して、光学素子の光学軸を一致させること
が可能になる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0011】[第1の実施の形態]図1は、本発明の第
1の実施の形態に係る投射型液晶表示装置の全体構成を
示している。本実施の形態の投射型液晶表示装置1は、
透過型の3枚の液晶パネルを用いてカラー画像を表示す
るものである。投射型液晶表示装置1は、光を発する光
源11を有している。この光源11は、例えば白色光を
発する発光体11Aと、発光体11Aから発せられた光
を反射し、ほぼ平行光として出射する凹面鏡11Bとを
含んで構成されている。発光体11Aとしては、例え
ば、ハロゲンランプ、メタルハライドランプまたはキセ
ノンランプ等が使用される。凹面鏡11Bは、集光効率
が良い形状であることが望ましく、例えば回転楕円面鏡
や回転放物面鏡等の回転対称な面形状となっている。こ
こで、光源11は、本発明における「光源」の一具体例
に対応する。
【0012】光源11からの出射光の進行方向に沿っ
て、UV(紫外線)/IR(赤外線)カットフィルタ1
2と、第1フライアイレンズ13と、第2フライアイレ
ンズ14と、第1集光レンズ15とが順に配置されてい
る。UV/IRカットフィルタ12は、光源11から発
せられた白色光に含まれる紫外領域および赤外領域の光
を除去するものである。第1フライアイレンズ13およ
び第2フライアイレンズ14は、いずれも入射光を分割
してそれぞれ出射する複数のレンズ要素を備えており、
これにより、後述する液晶パネル部24R,24G,2
4Bにおける光の強度分布を均一化するようになってい
る。第1集光レンズ15は、後述する第2集光レンズ2
3R,23G,23Bと共に、光を液晶パネル部24
R,24G,24Bにそれぞれ集光させるものである。
なお、第1集光レンズ15は、光軸10を有している。
【0013】この投射型液晶表示装置1では、第1集光
レンズ15からの出射光の進行方向に、ダイクロイック
ミラー16が設けられている。このダイクロイックミラ
ー16は、第1集光レンズ15を介して入射した光を、
赤色光LRと、その他の色光とに分離するものである。
ダイクロイックミラー16によって分離された赤色光L
Rの光路に沿って、全反射ミラー17と、第2集光レン
ズ23Rと、液晶パネル部24Rとが順に配置されてい
る。全反射ミラー17は、ダイクロイックミラー16に
よって分離された赤色光LRを、液晶パネル部24Rに
向けて反射するようになっている。第2集光レンズ23
Rは、全反射ミラー17によって反射された赤色光LR
を、液晶パネル部24Rに集光するようになっている。
液晶パネル部24Rは、全反射ミラー17および第2集
光レンズ23Rを介して入射した赤色光LRを、画像情
報に応じて空間的に変調する機能を有している。
【0014】ダイクロイックミラー16によって分離さ
れた他の色光の光路に沿って、ダイクロイックミラー1
8を備えている。ダイクロイックミラー18は、入射し
た光を、緑色光LGと青色光LBとに分離する機能を有
している。ダイクロイックミラー18によって分離され
た緑色光LGの光路に沿って、第2集光レンズ23G
と、液晶パネル部24Gとが順に配置されている。第2
集光レンズ23Gは、ダイクロイックミラー18によっ
て分離された緑色光LGを、液晶パネル部24Gに集光
するようになっている。液晶パネル部24Gは、第2集
光レンズ23Gを介して入射した緑色光LGを、画像情
報に応じて空間的に変調する機能を有している。
【0015】ダイクロイックミラー18によって分離さ
れた青色光LBの光路に沿って、リレーレンズ19と、
全反射ミラー20と、リレーレンズ21と、全反射ミラ
ー22と、第2集光レンズ23Bと、液晶パネル部24
Bとが順に配置されている。全反射ミラー20は、ダイ
クロイックミラー18によって分離され、リレーレンズ
19を介して入射した青色光LBを、全反射ミラー22
に向けて反射するようになっている。全反射ミラー22
は、全反射ミラー20によって反射され、リレーレンズ
21を介して入射した青色光LBを、液晶パネル部24
Bに向けて反射するようになっている。液晶パネル部2
4Bは、全反射ミラー22によって反射され、第2集光
レンズ23Bを介して入射した青色光LBを、画像情報
に応じて空間的に変調する機能を有している。なお、液
晶パネル部24R,24G,24Bは、変調対象となる
光の成分が異なるのみで、その機能および構成は、図2
に示した液晶パネル部24(後述)と実質的に同じであ
る。
【0016】赤色光LR、緑色光LGおよび青色光LB
の光路が交わる位置には、3つの色光LR、LG,LB
を合成する機能を有したダイクロイックプリズム25が
設けられている。ダイクロイックプリズム25は、3つ
の入射面25R,25G,25Bと、1つの出射面25
Tとを有している。入射面25Rには、液晶パネル部2
4Rから出射された赤色光LRが入射するようになって
いる。入射面25Gには、液晶パネル部24Gから出射
された緑色光LGが入射するようになっている。入射面
25Bには、液晶パネル部24Bから出射された青色光
LBが入射するようになっている。ダイクロイックプリ
ズム25は、入射面25R,25G,25Bに入射した
3つの色光を合成して出射面25Tから出射する。ダイ
クロイックプリズム25の出射面25T側には、このダ
イクロイックプリズム25から出射された合成光を、ス
クリーン27に向けて投射する投射レンズ26が設けら
れている。ここで、投射レンズ26は、本発明における
「投射手段」の一具体例に対応する。
【0017】図2は、液晶パネル部の要部構成を表すも
のである。液晶パネル部24R,24G,24Bは、変
調対象となる光の成分が異なるのみで、その機能および
構成は実質的に同じである。以下では、液晶パネル部2
4R,24G,24Bの構成をまとめて説明する。図2
に示したように、液晶パネル部24(24R,24G,
24B)は、光の入射側から順に、入射側偏光板31
と、光学補償素子32と、液晶表示素子33と、光学補
償素子34と、出射側偏光板35とを有している。液晶
パネル部24の各光学要素における光の入射面および出
射面は、光軸10に直交している。なお、図2では、簡
単のため、入射側偏光板31、光学補償素子32,液晶
表示素子33、光学補償素子34および出射側偏光板3
5は、それぞれ互いに離間した状態で示されている。こ
こで、液晶表示素子33は、本発明における「液晶表示
素子」の一具体例に対応する。また、光学補償素子3
2,34は、いずれも、本発明における「光学素子」の
一具体例に対応する。
【0018】図3は、液晶パネル部24における各光学
要素間の各種の軸方向について示している。図3におい
て、光軸10に平行な方向をZ方向とする。入射側偏光
板31は、入射光Lのうち、第1の方向(X方向とす
る。)に振動する光成分を透過する透過軸31Aを有し
ている。一方、出射側偏光板35は、入射光Lのうち、
第1の方向に直交する第2の方向(Y方向とする。)に
振動する光成分を透過する透過軸35Aを有している。
入射側偏光板31および出射側偏光板35は、透過軸3
1Aと透過軸35Aとが互いに直交した、いわゆる直交
ニコルの関係となるように配置されている。
【0019】液晶表示素子33は、TN型と呼ばれるも
のであって、図示しない一対の基板の間に、複数の棒状
の液晶分子40がねじれた状態で配列された液晶層44
を有する。液晶表示素子33において、図示しない一対
の基板の液晶層44側の面には配向膜48および配向膜
49が形成されている。これら配向膜48,49は、そ
れぞれ液晶層44に対する光の入射側および出射側に位
置している。配向膜48の液晶層44側の面には、ラビ
ング処理により、図示しない複数の微細な溝が同一方向
に形成されている。同様に、配向膜49の液晶層44側
の面には、ラビング処理により、図示しない複数の微細
な溝が同一方向に形成されている。以下では、このラビ
ング処理を施すことにより刻まれる溝の方向を、「ラビ
ング方向」という。なお、ここでは、入射側偏光板31
の透過軸31Aは配向膜48のラビング方向R1と平行
であり、出射側偏光板35の透過軸35Aは配向膜49
のラビング方向R2と平行であるものとする。
【0020】図4は、液晶表示素子33の構成を表す斜
視図である。この図4は、液晶層44に電圧が印加され
ていない状態(非通電状態とする。)を表すものであ
る。各液晶分子40は、その分子長軸が、光軸10に直
交するように配列されている。すなわち、各液晶分子4
0の分子長軸は、液晶層44に対する光の入射面および
出射面に対して平行に配列されている。
【0021】液晶層44における光の入射側の領域(以
下、単に入射側領域とする。)に存在する液晶分子40
は、上述したラビング処理により配向膜48の表面に刻
まれた溝に沿って一定方向(R1)に配向される。液晶
層44における光の出射側の領域(以下、単に出射側領
域とする。)に存在する液晶分子40は、ラビング処理
により配向膜49の表面に刻まれた溝に沿って一定方向
(R2)に配向される。液晶層44の入射側領域に位置
する液晶分子40の分子長軸の向きと、出射側領域に位
置する液晶分子40の分子長軸の向きとは、互いに直交
している。液晶層44中の各液晶分子40は、入射側領
域から出射側領域に向かうに従い、分子長軸が90°ね
じれた状態となるように配列される。この液晶層44に
非通電状態で光が入射すると、液晶分子40のねじれに
よって旋光性が生じ、光の振動方向が液晶分子40のね
じれ方向に沿って90°回転する。
【0022】図5は、図4に示した液晶層44に電圧を
印加した状態(通電状態とする。)における液晶分子4
0の配列状態を表している。液晶層44に電圧を印加す
ると、その入射側領域および出射側領域を除き、液晶分
子40が立ち上がった状態となる。すなわち、分子長軸
が光軸10に対して平行となるように、液晶分子40の
配列状態が変化する。
【0023】ここで、光学補償素子32,34について
説明する前に、屈折率楕円体について説明する。図6
は、正の1軸性結晶の屈折率分布を示し、図7は、負の
1軸性結晶の屈折率分布を示している。図6および図7
では、互いに直交するX,Y,Z軸方向の屈折率をそれ
ぞれNX,NY,NZとしている。また、図6および図7
では、Z軸方向を結晶の光学軸方向としている。1軸性
結晶の屈折率分布は、光学軸を回転中心とした回転楕円
体の形状で表される。この屈折率分布を表す回転楕円体
は、一般に、屈折率楕円体と呼ばれる。屈折率楕円体の
形状から分かるように、1軸性結晶では、X,Y軸方向
の屈折率NX,NYの値(以下、NOと記す。)は等しく
なる。また、1軸性結晶において、光学軸方向に入射す
る光は、複屈折性を示さず、光学軸以外の方向に入射す
る光は、複屈折性を示す。ここで、Z軸方向の屈折率N
Zの値をNEとすると、正の1軸性結晶41(図6)で
は、「NE>NO」の関係を満たし、負の1軸性結晶42
(図7)では、「NE<NO」の関係を満たす。従って、
負の1軸性結晶42の屈折率楕円体は、円盤状となる。
以上のような光学特性から、適当な屈折率分布を有する
正の1軸性結晶と負の1軸性結晶とを組み合わせること
により、入射した光に生ずる複屈折をなくすことができ
る。このとき、例えば、正の1軸性結晶と負の1軸性結
晶とを、その光学軸の方向が同一方向となるように適正
に配置することで、任意の方向から入射した光に対して
複屈折を相殺し、解消することができる。
【0024】図8は、液晶層44を構成する液晶分子4
0の配列状態と光学補償素子32,34を構成する内部
物質の配列状態との関係を、屈折率楕円体によって模式
的に表したものである。図8に示した液晶分子40の配
列状態は、電圧を印加した状態のものを示している。な
お、液晶分子40が正の一軸性の光学特性を有するもの
とすれば、その分子長軸と光学軸の方向は一致してい
る。既に図5を参照して説明したように、通電状態にお
ける液晶分子は、液晶層44の中心領域に向かうに従
い、その分子長軸(光学軸)が、徐々に立ち上がってい
く(光軸10に対して平行もしくはそれに近い状態とな
っていく)ような配列状態となっている。図8では、光
の入射側領域に、配向膜48側から順に、光学軸が徐々
に立ち上がる3つの液晶分子40A,40B,40Cが
存在している。また、光の出射側領域には、配向膜49
側から順に、光学軸が徐々に立ち上がる3つの液晶分子
40F,40E,44Dが存在している。
【0025】光学補償素子32,34は、それぞれ、液
晶層44における出射側領域および入射側領域における
液晶分子40によって生ずる光学的な位相差を補償する
機能を有している。光学補償素子32を構成する物質
は、屈折率楕円体が、補償対象となる液晶分子(液晶層
44における光の入射側領域に存在する液晶分子)と同
様の方向に立ち上がっていくような構成となっている。
このとき、光学補償素子34を構成する物質が負の1軸
性結晶だとすれば、光の入射側から出射側に向かうに従
い、その光学軸が、徐々に光軸10と垂直もしくはそれ
に近い状態となるような配列状態となる。図8の例で
は、光学補償素子32が、液晶層44の3つの液晶分子
40C,40B,40Aに対応して、光の入射側から順
に、3つの分子32A,32B,32Cで構成されてい
る。光学補償素子32において、分子32Aの光学軸
は、液晶分子40Cの光学軸と平行となっており、分子
32Bの光学軸は、液晶分子40Bの光学軸と平行とな
っている。また、光学補償素子32において、分子32
Cの光学軸は、液晶分子40Aの光学軸と平行となって
いる。このような分子配列がなされていることにより、
液晶分子40Cに対する光学補償が、光学補償素子32
内の分子32Aによって行われ、液晶分子40Bに対す
る光学補償が、光学補償素子32内の分子32Bによっ
て行われる。また、液晶分子40Aに対する光学補償
が、光学補償素子32内の分子32Cによって行われ
る。
【0026】一方、光学補償素子34を構成する物質に
ついても、光学補償素子32と同様に、屈折率楕円体
が、補償対象となる液晶分子(液晶層44における光の
出射側領域に存在する液晶分子)と同様の方向に立ち上
がっていくような構成となっている。図8の例では、光
学補償素子34が、液晶層44の3つの液晶分子40
F,40E,40Dに対応して、光の入射側から順に、
3つの分子34A,34B,34Cで構成されている。
光学補償素子34において、分子34Aの光学軸は、液
晶分子40Fの光学軸と平行となっており、分子34B
の光学軸は、液晶分子40Eの光学軸と平行となってい
る。また、光学補償素子34において、分子34Cの光
学軸は、液晶分子40Dの光学軸と平行となっている。
このような分子配列がなされていることにより、液晶分
子40Fに対する光学補償が、光学補償素子34内の分
子34Aによって行われ、液晶分子40Eに対する光学
補償が、光学補償素子34内の分子34Bによって行わ
れる。また、液晶分子44Dに対する光学補償が、光学
補償素子34内の分子34Cによって行われる。
【0027】図8において、光学補償素子32の光学軸
P1は、分子32A〜32Cが立ち上がる面を含む方向
とする。同様に、光学補償軸素子34の光学軸P2は、
分子34A〜34Cが立ち上がる面を含む方向とする。
ここでは、光学補償素子32の光学軸P1の方向が、配
向膜48のラビング方向R1とほぼ同一方向となるよう
になっている。また、光学補償素子34の光学軸P2の
方向が、配向膜49のラビング方向R2とほぼ同一方向
となるようになっている。なお、図8では、光学軸P
1,P2を互いに平行なものとして表している。
【0028】光学補償素子32,34としては、例え
ば、富士写真フィルム株式会社製の「Fuji WV Film ワ
イドビューA」(以下、「WVフィルム」という。)を
用いることができる。WVフィルムは、TAC(Tri-Ac
etyl Cellulose)フィルムの上に、ポリマー配向膜を塗
設して、ラビング処理を施した後、さらに、ディスコチ
ック(円盤状)液晶を塗布、配向、構造固定化して製造
されたものである。WVフィルムでは、ディスコチック
液晶分子がハイブリッド配向(液晶分子の傾斜角が厚み
方向で連続的に変化していく配向)されている。ディス
コチック液晶は、分子構造が円盤状となっており、一般
に、負結晶の光学的な性質を有している。WVフィルム
で用いられているディスコチック液晶分子は、負の1軸
性結晶が持つ複屈折性に相当する複屈折性を有してい
る。光学補償素子の構造や製造方法については、例え
ば、特開平7−333434号公報および特開平8−5
837号公報などに記載されている。
【0029】次に、本実施の形態における投射型液晶表
示装置において、光学補償素子32,34の各光学軸P
1,P2と液晶表示素子33におけるラビング方向R
1,R2とを一致させるための調節機構について説明す
る。図3に矢印Aで示したように、光学補償素子32
は、光軸10に直交する面内における位置調節ができる
ようになっており、これにより光学補償素子32の光学
軸P1と液晶表示素子33のラビング方向R1とを一致
させることができるようになっている。また、図3に矢
印Bで示したように、光学補償素子34は、光軸10に
直交する面内における位置調節ができるようになってお
り、これにより光学補償素子34の光学軸P2と液晶表
示素子33のラビング方向R2とを一致させることがで
きるようになっている。
【0030】図9および図10は、光学補償素子32を
位置調節可能に保持する調節機構5の構成例を表すもの
である。この調節機構5は、光学補償素子32を保持す
るホルダ50と、このホルダ50を支持する支持体60
とを有している。ホルダ50は、例えば長方形の開口部
51を有する長方形の板状部材であり、その開口部51
に、光学補償素子32がはめ込まれている。ここで、ホ
ルダ50は、本発明における「保持部材」の一具体例に
対応する。
【0031】支持体60は、一方向に長く延びる長尺状
の部材である下部ガイド61を有している。この下部ガ
イド61の長手方向両端からは、下部ガイド61の長手
方向に直交する方向に長い長尺部材である一対の側方ガ
イド62,63が、互いに平行に延びている。これら下
部ガイド61および側方ガイド62,63は、ホルダ5
0を、光軸10に直交する面内における3方向から囲む
ようになっている。
【0032】ホルダ50は、例えば一対の板ばね55に
よって、支持体60の下部ガイド61に対して付勢され
ている。この一対の板ばね55は、例えば、長尺状の薄
い金属板を屈曲したものであり、側方ガイド62,63
の各先端縁(下部ガイド61と反対の側の端縁)にそれ
ぞれ取り付けられている。支持体60の側方ガイド6
2,63は、ホルダ50の一対の側端縁を、所定のクリ
アランスCを介して、挟み込むように形成されている。
すなわち、ホルダ50は、板ばね55によって支持体6
0の下部ガイド61に押し当てられ、一対の側方ガイド
62,63によって両側を挟まれた状態で、保持され
る。ここで、一対の板ばね55は、本発明における「付
勢部材」の一具体例に対応する。
【0033】下部ガイド61の長手方向一端部には、下
部ガイド61を短手方向に貫通し、ホルダ50に向けて
突出するように設けられた調節ねじ64が設けられてい
る。調節ねじ64は、下部ガイド61に形成された雌ね
じ65に螺号しており、調節ねじ64を回転操作するこ
とにより、調節ねじ64のホルダ50側への突出量が変
化するようになっている。調節ねじ64のホルダ50側
に対して反対の側には、係合孔(図示せず)が形成され
ており、この係合孔に治工具を係合させることにより、
調節ねじ64の回転操作が行われるようになっている。
ここで、調節ねじ64は、本発明における「当接部材」
の一具体例に対応する。
【0034】ホルダ50は、その下部ガイド61側の端
縁における一方の端部(図中右端部)で下部ガイド61
に当接し、他方の端部(図中左端部)で調節ねじ64に
当接している。この状態で、調節ねじ64を回転させる
と、図10に示したように、調節ねじ64のホルダ50
側の突出量が変化することから、ホルダ50の傾きが変
化する。側方ガイド62,63とホルダ50との間には
クリアランスC(図9)が形成されているため、ホルダ
50の傾きはある程度まで許容される。これにより、光
軸10に直交する面内において、ホルダ50に支持され
た光学補償素子32の位置調節が行われる。
【0035】もう一方の光学補償素子34は、この調節
機構5と同様の調節機構によって保持されている。すな
わち、光学補償素子34についても、光軸10に直交す
る面内における位置調節が行われるようになっている。
【0036】次に、上記のような構成の投射型液晶表示
装置の作用について説明する。
【0037】まず、図1を参照して、投射型液晶表示装
置の全体的な作用について説明する。この投射型液晶表
示装置1では、光源11から発せられた白色光は、UV
/IRカットフィルタ12を透過することにより、紫外
および赤外領域の光が除去される。第1フライアイレン
ズ13および第2フライアイレンズ14を透過した光
は、第1集光レンズ15を透過したのち、ダイクロイッ
クミラー16に入射する。ダイクロイックミラー16に
入射した光は、ダイクロイックミラー16の作用によ
り、赤色光LRと、その他の色光とに分離される。
【0038】ダイクロイックミラー16によって分離さ
れた赤色光LRは、全反射ミラー17によって、液晶パ
ネル部24Rに向けて反射される。全反射ミラー17に
よって反射された赤色光LRは、第2集光レンズ23R
を介して液晶パネル部24Rに入射する。液晶パネル部
24Rに入射した赤色光LRは、液晶パネル部24Rに
おいて、画像情報に応じて空間的に変調された後、ダイ
クロイックプリズム25の入射面25Rに入射する。一
方、ダイクロイックミラー16によって分離されたその
他の色光は、次に、ダイクロイックミラー18に入射
し、緑色光LGと青色光LBとに分離される。ダイクロ
イックミラー18によって分離された緑色光LGは、第
2集光レンズ23Gを介して液晶パネル部24Gに入射
し、画像情報に応じて空間的に変調された後、ダイクロ
イックプリズム25の入射面25Gに入射する。ダイク
ロイックミラー18によって分離された青色光LBは、
リレーレンズ19を介して全反射ミラー20に入射し、
全反射ミラー22に向けて反射される。全反射ミラー2
0によって反射された青色光LBは、リレーレンズ21
を介して全反射ミラー22に入射し、液晶パネル部24
Bに向けて反射される。全反射ミラー22によって反射
された青色光LBは、第2集光レンズ23Bを介して液
晶パネル部24Bに入射し、画像情報に応じて空間的に
変調された後、ダイクロイックプリズム25の入射面2
5Bに入射する。
【0039】ダイクロイックプリズム25に入射した3
つの色光LR,LG,LBは、ダイクロイックプリズム
25の作用により合成され、出射面25Tから投射レン
ズ26に向けて出射される。ダイクロイックプリズム2
5から出射された合成光は、投射レンズ26によって、
スクリーン27の前面側または背面側に投射され、スク
リーン27上に画像を形成する。
【0040】次に、液晶パネル部24(24R,24
G,24B)の作用について、図3を参照して説明す
る。入射側偏光板31に各色光LR,LG,LBが入射
すると、その透過軸31Aと同一の振動方向の直線偏光
成分のみが、入射側偏光板31を透過する。入射側偏光
板31を透過した光成分は、光学補償素子32を透過し
て、液晶パネル部33に入射する。液晶表示素子33の
液晶層44が通電状態のときには、液晶分子40が、図
5に示したように配向膜48,49から液晶層44の中
心領域に向かうに従い、その分子長軸が徐々に立ち上が
った配列状態となる。
【0041】この状態において、液晶層44に入射した
光は、主として、入射側領域に存在する液晶分子40と
出射側領域に存在する液晶分子40とによって複屈折を
受ける。このうち、入射側領域に存在する液晶分子40
によって光が受ける複屈折は、光学補償素子32によっ
て相殺され、解消される。出射側領域に存在する液晶分
子40によって光が受ける複屈折は、光学補償素子34
によって相殺され、解消される。このように、光学補償
素子32,34による光学補償が行われることにより、
出射側偏光板35に入射する光のほとんどが、出射側偏
光板35の透過軸35Aに対して垂直な振動方向を有す
る光のみとなる。この振動方向の光は、出射側偏光板3
5によって吸収され、透過しないので、画像の表示状態
は、いわゆる黒レベルの表示となる。
【0042】一方、液晶表示素子33の液晶層44が非
通電状態のときには、図4に示したように液晶分子40
のねじれによって旋光性が生じ、光の振動方向が液晶分
子40のねじれに沿って90°回転させられる。これに
より、液晶表示素子33を出射した光は、その振動方向
が出射側偏光板35の透過軸35Aと同一方向になり、
光学補償素子32,34を介して出射側偏光板35を透
過する。このとき、画像の表示状態は、いわゆる白レベ
ルの表示となる。なお、この非通電状態のときにも、液
晶表示素子33を出射した光は、光学補償素子32,3
4による光学的な作用を受ける。しかしながら、この状
態における光学的な作用が、白レベルの表示に与える影
響は少なく、画像表示の点では実質的に問題とならな
い。
【0043】次に、光学補償素子32,34の位置調節
について説明する。上述したように、光学補償素子32
の光学軸P1は、液晶表示素子33におけるラビング方
向R1(すなわち、液晶層44の入射側領域にある液晶
分子40の長軸方向)と正確に一致している必要があ
る。また、光学補償素子34の光学軸P2は、液晶表示
素子33におけるラビング方向R2(すなわち、液晶層
44の出射側領域にある液晶分子40の長軸方向)と正
確に一致している必要がある。
【0044】そこで、本実施の形態では、投射型液晶表
示装置1の組立時に、調節機構5を用い、光学補償素子
32,34を、光軸10に直交する面内においてそれぞ
れ位置調節する。この調整は、投射型液晶表示装置1を
用いてスクリーン27に実際に画像を表示し、その画像
のコントラストを観察しながら行うことが好ましい。こ
れにより、液晶表示素子33におけるラビング方向の誤
差などがあっても、光学補償素子32,34の光学軸P
1,P2と、液晶表示素子33のラビング方向R1,R
2とを正確に一致させることができ、黒レベルの表示を
向上させることができる。
【0045】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、調整機構5を用いて、光学補償素子32,34を、
光軸10に直交する面内においてそれぞれ位置調節する
ようにしたので、光学補償素子32の光学軸P1,P2
を、液晶表示素子33におけるラビング方向R1,R2
と正確に一致させることができる。これにより、黒レベ
ルの表示を確実に向上させ、高いコントラストを得るこ
とができる。
【0046】[第2の実施の形態]次に、本発明の第2
の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態
における投射型液晶表示装置は、光学補償素子32,3
4を位置調節可能に保持する調節機構7の構成を除き、
第1の実施の形態と同様である。
【0047】図11は、本実施の形態に係る調節機構7
を表す分解斜視図である。調節機構7は、一方向に長く
延出した形状を有する板状部材であるホルダ70を有し
ている。ホルダ70の長手方向における一端部側には、
例えば長方形の開口部71が形成され、この開口部71
には、光学補償素子32がはめ込まれている。ホルダ7
0の他端部(開口部71と反対の側の端部)には、円弧
形状の断面を有する突出部72が、ホルダ70の厚さ方
向において所定量突出形成されている。この突出部72
は、開口部71の内部に仮想の中心軸を有する仮想の円
筒面の一部をなす摺動面72Aを有している。なお、ホ
ルダ70は、本発明における「保持部材」の一具体例に
対応する。
【0048】調節機構7は、さらに、ホルダ70を支持
する摺動支持部材75を有している。摺動支持部材75
は、上述した仮想の円筒面の一部をなす外周面76を有
しており、この外周面76において、ホルダ70の突出
部72の摺動面72Aと接するようになっている。この
摺動支持部材75は、投射型液晶表示装置の図示しない
フレームに固定されている。ここでは、ホルダ70を摺
動支持部材75に取り付けた状態で、突出部72の摺動
面72Aおよび外周面76を規定する仮想の円筒面の中
心軸が、光軸10と一致するようになっている。なお、
摺動支持部材75は、本発明における「摺動支持部材」
の一具体例に対応する。
【0049】突出部72には、所定の長さのスリット7
3が形成されている。ねじ部材77を、スリット73を
貫通させ、さらに、摺動支持部材75に形成されたねじ
孔78に螺号させることによって、ホルダ70は、摺動
支持部材75に対して係止される。なお、このねじ部材
77は、本発明における「係止部材」の一具体例に対応
する。ねじ部材77を緩めることにより、図12に実線
および破線でそれぞれ示したように、突出部72の摺動
面72Aを外周面76に沿って摺動させることにより、
ホルダ70の光軸10を中心とした回転方向の位置を変
化することができるようになる。これにより、ホルダ7
0に取り付けられた光学補償素子32の、光軸10を中
心とした回転方向の位置調節(すなわち、光軸10に直
交する面内における位置調節)が可能になる。
【0050】なお、光学補償素子34についても、調節
機構7と同様の調節機構によって保持されている。すな
わち、光学補償素子34についても、光軸10に直交す
る面内における位置調節が行われるようになっている。
【0051】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、第1の実施の形態と同様、光学補償素子32,34
の各光学軸P1,P2を、液晶表示素子33におけるラ
ビング方向R1,R2と正確に一致させることができ
る。従って、黒レベルの表示を確実に向上させることが
でき、高いコントラストを得ることができる。また、第
1の実施の形態に比べ、調節機構の構成が簡単になる。
【0052】[第3の実施の形態]次に、本発明の第3
の実施の形態について説明する。この第3の実施の形態
に係る投射型液晶表示装置は、光学補償素子32,34
を位置調節可能に保持する調節機構8の構成を除き、第
1の実施の形態と同様である。
【0053】図13は、本実施の形態に係る調節機構8
を表す正面図である。調節機構8は、円板状部材である
ホルダ80と、このホルダ80を支持する支持体85と
を有している。このホルダ80は、その半径方向中央部
に、例えば長方形の開口部81を有しており、この開口
部81に光学補償素子32がはめ込まれている。ここ
で、ホルダ80は、本発明における「保持部材」の一具
体例に対応する。
【0054】支持体85は、一方向に長く延びる長尺状
の部材である下部ガイド86を有している。この下部ガ
イド86の長手方向両端からは、下部ガイド86の長手
方向に直交する方向に長い長尺部材である一対の側方ガ
イド87,88が、互いに平行に延びている。これら下
部ガイド86および側方ガイド87,88は、ホルダ8
0の外周を3方向から囲むようになっている。ここで
は、ホルダ80が支持体85によって支持された状態
で、ホルダ80の径方向中心が光軸10と一致するよう
になっている。ここで、下部ガイド86および側方ガイ
ド87,88のそれぞれにおけるホルダ80側の面は、
本発明における「少なくとも2つの当接面」の一具体例
に対応する。
【0055】ホルダ80は、例えば長尺状の薄い金属板
よりなる板ばね89によって、支持体85の下部ガイド
86に対して付勢されている。板ばね89は、その長手
方向両端において、側方ガイド87,88の各先端縁
(下部ガイド86側と反対の側の端縁)に、それぞれ固
定ねじ84により固定されている。板ばね89は、その
長手方向両端が側方ガイド87,88にそれぞれ固定さ
れた状態で、その長手方向中央部で、ホルダ80を下部
ガイド86に向けて付勢するようになっている。ここ
で、板ばね89は、本発明における「係止部材」の一具
体例に対応する。
【0056】支持体85の側板87,88は、ホルダ8
0の一対の側端縁を挟み込むように形成されている。す
なわち、ホルダ80は、板ばね89によって支持体85
の下部ガイド86に押し当てられ、一対の側板87,8
8によって両側を挟まれた状態で係止される。固定ねじ
84を緩めると、板ばね89によるホルダ80の付勢力
が弱まり、ホルダ80を例えば手で把持して回転させる
ことが可能になる。これにより、ホルダ80の、光軸1
0を中心とした回転調節が可能になる。すなわち、ホル
ダ80に取り付けられた光学補償素子32の、光軸10
を中心とした回転方向の位置調節(すなわち、光軸10
に直交する面内における位置の調節)が可能になる。
【0057】もう一方の光学補償素子34は、この調節
機構8と同様の調節機構によって保持されている。すな
わち、光学補償素子34についても、光軸10に直交す
る面内における位置調節が行われるようになっている。
【0058】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、第1の実施の形態および第2の実施の形態と同様、
光学補償素子32,34の各光学軸P1,P2を、液晶
表示素子33におけるラビング方向R1,R2と正確に
一致させることができる。これにより、黒レベルの表示
を確実に向上させることができ、高いコントラストを得
ることができる。
【0059】なお、本実施の形態では、支持体85の代
わりに、図14に示したように2つの傾斜面85B,8
5Cを有する支持体85Aを用い、板ばね89によって
ホルダ80を傾斜面85B,85Cに対して付勢するよ
うにしてもよい。
【0060】[第4の実施の形態]次に、本発明の第4
の実施の形態について説明する。第1の実施の形態ない
し第3の実施の形態における調節機構5,7,8は、光
学補償素子32,34を光軸10に直交する面内におい
て位置調節するようになっていたが、この第4の実施の
形態に係る調節機構9は、さらに、光軸10に直交する
面に対する傾きも調節できるようになっている。
【0061】図15は、本実施の形態に係る調節機構9
を表す分解斜視図である。この調節機構9は、例えば長
方形の開口94を有する長方形形状の板状部材である取
付板90と、この取付板90に対して、ほぼ平行に設け
られ、例えば長方形の開口101を有する長方形形状の
板状部材である固定板100を有している。固定板10
0は、投射型液晶表示装置の図示しないフレームに固定
されているものとする。固定板100および取付板90
は、それぞれの開口101,94のほぼ中央部を光軸1
0が通過するよう配置されている。固定板100の開口
101を囲む4つの周縁部のうち、3つの周縁部には、
例えばブロック状のゴムよりなる3つの弾性部材10
1,102,103が取り付けられている。
【0062】調節機構9は、さらに、取付板90を、固
定板100の弾性部材101,102,103に対して
押し当てる3つのカム91,92,93を有している。
カム91,92,93は、いずれも、回転可能な支軸9
1A,92A,93Aと、この支軸91A,92A,9
3Aの先端に取り付けられた円板91B,92B,93
Bとからなっている。円板91B,92B,93Bの中
心は支軸91A,92A,93Aの中心に対して所定量
偏心している。また、円板91B,92B,93Bに
は、例えばプラスドライバーなどで操作できるよう、十
字形状の溝がそれぞれ形成されている。なお、支軸91
A,92A,93Aは、投射型液晶表示装置の図示しな
いフレームにそれぞれ回転可能に支持されているものと
する。
【0063】カム91,92,93は、いずれも、開口
94を遮らないように配置されている。なお、2つのカ
ム91,93の円板91B,93Bのほぼ中間を光軸1
0が通過するようになっていることが好ましい。また、
もう一つのカム92の円板92Bは、円板91B,93
Bの配列方向とほぼ直交する方向において、光軸10か
ら所定量離れた位置にあることが好ましい。
【0064】これにより、取付板90は、円板91B,
92B,93Bの外周部と、弾性部材101,102,
103との間で挟まれた状態で保持される。プラスドラ
イバーなどを用いてカム91,92,93の円板91
B,92B,93Bを回転操作すると、偏心している円
板91B,92B,93Bの外周部が取付板90をそれ
ぞれ押圧する量が変化し、弾性部材101,102,1
03との間で保持された取付板90の、光軸10に直交
する面に対する傾きが変化する。ここで、これら取付板
90、カム91,92,93および固定板100を含む
機構は、本発明における「あおり機構」の一具体例に対
応する。
【0065】取付板90には、第2の実施の形態と同様
の摺動支持部材75が固定されており、この摺動支持部
材75には、第2の実施の形態と同様のホルダ70が搭
載されている。摺動支持部材75およびホルダ70は、
ホルダ70の開口部71の中を光軸10が通過するよ
う、取付板90に固定されている。ホルダ70の開口部
71には、光学補償素子32がはめ込まれている。な
お、摺動支持部75およびホルダ70の構成は、第2の
実施の形態と同様であるため、詳細説明を省略する。
【0066】このように、カム91,92,93を操作
することにより、光軸10に直交する面に対する取付板
90の傾きが変化するため、光学補償素子32の、光軸
10に直交する面に対する傾きの調節が可能になる。加
えて、摺動支持部材75に支持されたホルダ70の位置
を、第2の実施の形態と同様に変化させることによっ
て、光学補償素子32の、光軸10に直交する面内にお
ける位置調節も可能になる。
【0067】もう一方の光学補償素子34は、この調節
機構9と同様の調節機構によって保持されている。すな
わち、光学補償素子34についても、光軸10に直交す
る面内における位置調節が行われ、さらに、光軸10に
直交する面に対する傾きの調節も行われる。
【0068】このように、本実施の形態によれば、光学
補償素子32,34を、光軸10に直交する面内におい
て位置調節できるだけでなく、さらに、光軸10に直交
する面に対する傾きも調節できるようにしたので、黒レ
ベルの表示をさらに向上させることができ、より高いコ
ントラストを得ることができる。特に、液晶分子40の
プレチルトなどに誤差がある場合でも、光学補償素子3
2,34の、光軸10に直交する面に対する傾きを調節
することによって、黒レベルの表示をさらに向上させる
ことができる。
【0069】以上、上記各実施の形態を挙げて本発明を
説明したが、本発明は、上記各実施の形態に限定され
ず、種々の変形実施が可能である。例えば、光学補償素
子32,34は、図8に示したように液晶層44の入射
側領域および出射側領域の液晶分子40によって生じる
光学的な位相差を補償するものには限定されず、位相差
を発生させる素子、すなわち、液晶層(どの領域かを問
わず)のいずれかの液晶分子40によって生じる光学的
な位相差を補償する素子であればよい。
【0070】また、上述した実施の形態では、液晶表示
素子33の入射側に光学補償素子32を設け、出射側に
光学補償素子34を設けるようにしたが、液晶表示素子
33の入射側または出射側に、光学補償素子32,34
を両方設けるようにしてもよい。この場合、液晶表示素
子33の入射側または出射側において、光学補償素子3
2,34の位置を互いに独立に調節できるようにしても
よい。また、光学補償素子32,34のいずれか一方の
みを用いるようにしてもよい。
【0071】さらに、上述した実施の形態では、光学補
償素子32,34は、いずれも単一の層により構成され
ていたが、光学補償素子32,34の少なくとも一方
を、複数の層を積層した構造としてもよい。
【0072】また、光学補償素子32,34を、入射側
偏光板31および出射側偏光板35にそれぞれ貼り合わ
せるようにしてもよい。この場合、入射側偏光板31お
よび出射側偏光板35を、各実施の形態で述べた調節機
構により調節可能とすることが好ましい。
【0073】また、光学補償素子32,34は、フィル
ム状に限定されず、どのような形態であってもよい。
【0074】また、上述した実施の形態では、入射側偏
光板31の透過軸31Aと、液晶層44の入射側の配向
膜48のラビング方向R1とを平行にしたが、これら透
過軸31Aとラビング方向R1とが互いに直交するよう
にしてもよい。同様に、出射側偏光板35の透過軸35
Aと、液晶層44の出射側の配向膜49のラビング方向
R2とが互いに直交するようにしてもよい。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし請
求項9のいずれか1項に記載の投射型液晶表示装置、ま
たは、請求項10記載の投射型液晶表示装置における調
節方法によれば、光学素子の液晶表示素子に対する相対
位置を調節できるようにしたので、光学素子の光学軸と
液晶表示素子の例えばラビング方向とを正確に一致させ
ることができる。すなわち、製造誤差によるラビング方
向のばらつきや、液晶分子の配列方向のばらつきがあっ
ても、黒レベルの表示を改善し、コントラストを向上す
ることができるという効果を奏する。
【0076】また、請求項4記載の投射型液晶表示装置
によれば、液晶表示素子の入射光の方向に対してほぼ直
交する面内における光学素子の位置を調節できるように
したので、特に、製造誤差によるラビング方向のばらつ
きなどがあっても、黒レベルの表示を改善できる。
【0077】さらに、請求項8記載の投射型液晶表示装
置によれば、液晶表示素子に対する入射光の方向にほぼ
直交する面に対する光学素子の傾きが変化するようにし
たので、特に、液晶分子のプレチルトのばらつきなどが
あっても、黒レベルの表示を改善できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る投射型液晶表
示装置の全体構成を示す構成図である。
【図2】図1に示した投射型液晶表示装置における液晶
パネル部の概略構成を示す断面図である。
【図3】図2に示した液晶パネル部における液晶層に電
圧を印加しないときの液晶分子の配列状態を表す説明図
である。
【図4】図3に示した液晶層に対して電圧を印加したと
きの液晶分子の配列状態を表す説明図である。
【図5】図2に示した液晶パネル部の概略構成を表す分
解斜視図である。
【図6】正の1軸性結晶の光学特性を表す説明図であ
る。
【図7】負の1軸性結晶の光学特性を表す説明図であ
る。
【図8】図1に示した液晶パネル部における液晶分子の
配列状態の一例を表す概略断面図である。
【図9】光学補償素子を位置調節可能に保持する調節機
構を表す正面図である。
【図10】図1に示した調節機構の調節動作を説明する
ための正面図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係る調節機構を
表す分解斜視図である。
【図12】図11に示した調節機構の調節動作を説明す
るため正面図である。
【図13】本発明の第3の実施の形態に係る調節機構を
表す斜視図である。
【図14】本発明の第3の実施の形態に係る調節機構の
他の構成例を表す斜視図である。
【図15】本発明の第4の実施の形態に係る調節機構を
表す分解斜視図である。
【図16】一般的な投射型液晶表示装置における液晶パ
ネル周辺部の構成例を表す断面図である。
【符号の説明】
10…光軸、11…光源、24…液晶パネル部、25…
ダイクロイックプリズム、26…投射レンズ、27…ス
クリーン、31…入射側偏光板、31A…透過軸、33
…液晶表示部、32,34…光学補償素子、35…出射
側偏光板、35A…透過軸、40…液晶分子、44…液
晶層、5,7,8,9…調節機構、50,70,80,
90…ホルダ、60,75,85…支持体、90…取付
板、100…固定板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/74 H04N 5/74 K Fターム(参考) 2H088 EA14 EA15 HA05 HA13 HA16 HA18 KA17 LA09 MA02 2H089 HA40 JA10 QA09 QA16 TA14 TA15 UA05 2H091 FA05Z FA08X FA08Z FA11X FA11Z FD08 FD09 FD10 FD12 FD13 LA17 MA07 5C058 AA06 BA08 EA02 EA11 EA26

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を発する光源と、 複数の液晶分子が配列された液晶層を有すると共に、前
    記光源から発せられた光を変調させる液晶表示素子と、 前記液晶表示素子の入射側および出射側の少なくとも一
    方に設けられ、前記液晶層の液晶分子によって生じる光
    学的な位相差を補償する光学素子と、 前記液晶表示素子により変調された光を投射する投射手
    段と、 前記光学素子の、少なくとも前記液晶表示素子に対する
    相対位置を調節する調節手段とを備えたことを特徴とす
    る投射型液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 前記光学素子は、前記液晶層の入射側領
    域または出射側領域における液晶分子によって生じる光
    学的な位相差を補償するものであることを特徴とする請
    求項1記載の投射型液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記調節手段は、前記液晶表示素子に対
    する光の入射方向に対してほぼ直交する面内における前
    記光学素子の位置を調節するようになっていることを特
    徴とする請求項1記載の投射型液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 前記調節手段は、 前記光学素子を保持する保持部材と、 前記保持部材を前記面内における所定の方向に付勢する
    付勢部材と、 前記付勢部材により付勢された前記保持部材に当接し、
    かつ、前記所定の方向における位置が調節可能な当接部
    材とを備えたことを特徴とする請求項3記載の投射型液
    晶表示装置。
  5. 【請求項5】 前記調節手段は、 前記光学素子を保持する保持部材と、 前記保持部材を摺動可能に支持する摺動支持部材と、 前記摺動支持部材に対して前記保持部材を係止する係止
    部材とを備えることを特徴とする請求項3記載の投射型
    液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 前記保持部材は、前記液晶表示素子に対
    する光の入射方向に平行な仮想の中心軸を有する仮想の
    円筒面の一部をなす摺動面を有し、この摺動面において
    前記摺動支持部材に当接することを特徴とする請求項5
    記載の投射型液晶表示装置。
  7. 【請求項7】 前記保持部材は、前記液晶表示素子に対
    する光の入射方向に平行な仮想の中心軸を有する円筒面
    の一部または全部をなす外周部を有し、 前記摺動支持部材は、前記保持部材の前記外周部に当接
    する少なくとも2つの当接面を有することを特徴とする
    請求項5記載の投射型液晶表示装置。
  8. 【請求項8】 前記調節手段は、前記液晶表示素子に対
    する光の入射方向にほぼ直交する面に対する、前記光学
    素子の傾きを調節できるようになっていることを特徴と
    する請求項1記載の投射型液晶表示装置。
  9. 【請求項9】 前記調節手段は、 前記光学素子を保持する保持部材と、 この保持部材を支持すると共に、前記液晶表示素子に対
    する光の入射方向にほぼ直交する面に対する、前記保持
    部材の傾きを変化させるあおり機構とを備えたことを特
    徴とする請求項8記載の投射型液晶表示装置。
  10. 【請求項10】 光を発する光源と、 複数の液晶分子が配列された液晶層を有すると共に、前
    記光源から発せられた光を変調させる液晶表示素子と、 前記液晶表示素子の入射側および出射側の少なくとも一
    方に設けられた光学素子と、 前記液晶表示素子により変調された光を投射する投射手
    段とを備えた投射型液晶表示装置において、 前記光学素子の、少なくとも前記液晶表示素子に対する
    相対位置を調節することを特徴とする投射型液晶表示装
    置における調節方法。
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