JP2002181999A - 電子線照射装置 - Google Patents
電子線照射装置Info
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Abstract
電子線照射装置を提供する。 【解決手段】 回転機構13によりディスク状の窓12
が回転するので、電子線が窓12を透過する際に窓12
の金属原子等と相互作用を起こして熱が発生しても窓1
2の他の領域に伝導して自然冷却される。すなわち、デ
ィスク状の窓12自体が放熱板として機能する。この結
果、窓12が熱で溶けたりするのが防止され窓の寿命が
伸びる。また、窓12の露出部を冷却手段18で冷却す
ることにより、高出力の電子線が照射された場合でも窓
12が十分に冷却されるので耐えることができる。さら
に、窓12のうち電子線発生装置の照射口4と対向する
リング状の領域だけを電子線が透過する金属薄膜とする
ことにより、窓12の強度を増すと共に低コスト化する
ことができる。
Description
関する。
ある。
2と、電子線発生装置2からの電子線を取り出すための
電子線取り出し部3とで構成されており、対象物に電子
線を照射する装置である。電子線発生装置2は、電子銃
と、電子銃からの電子を加速する加速管とで構成されて
いる(いずれも図示せず。)。これら電子銃、加速管及
び電子線取り出し部は電子線を効率よく加速し進行させ
るため真空に保持されている。
が透過するTi(若しくはAl)等の金属薄膜からなる
窓5が設けられている。この電子線照射装置の窓5から
対象物(図示せず。)に電子線6が照射されるようにな
っている。
装置が作動すると、電子線6が窓5を通過する際に、電
子線6の一部が窓5の金属原子等と相互作用を起こして
熱を発生する。このため、エアーブローや冷却水の循環
等によりこの熱を除去するようにしているが、その放熱
量には限界があり、窓5の寿命の低下の原因となる。特
に高出力の電子線照射装置では電子線のエネルギーが大
きいため、発熱量が大きく窓5の一部を電子線が透過し
続けると、放熱が間に合わず昇温し、最終的には溶解し
てしまうという問題があった。
し、高出力の電子線照射にも耐えることができる電子線
照射装置を提供することにある。
に本発明の電子線照射装置は、電子線発生装置で発生し
た電子線を対象物に照射する電子線照射装置において、
電子線発生装置の照射口の近傍に設けられ電子線の照射
方向に略平行な回転軸を有する回転機構と、中心が回転
軸に接続されると共に、照射口を覆うディスク状の窓
と、窓と照射口との間に設けられ電子線照射装置内を真
空保持するため窓を回転自在にシールするシール機構と
を備えたものである。
は、窓の露出部を冷却する冷却手段を有するのが好まし
い。
窓は照射口と対向するリング状の領域が電子線を透過す
る金属薄膜からなっており、残りの部分が電子線を遮断
する部材からなっているのが好ましい。
状の窓が回転するので、電子線が窓を透過する際に窓の
金属原子等と相互作用を起こして熱が発生しても窓の他
の領域に伝導して自然冷却される。すなわち、ディスク
状の窓自体が放熱板として機能する。この結果、窓が熱
で溶けたりするのが防止され窓の寿命が伸びる。また、
窓の露出部を冷却手段で冷却することにより、高出力の
電子線が照射された場合でも窓が十分に冷却されるので
高出力の電子線に耐えることができる。さらに、窓のう
ち電子線発生装置の照射口と対向するリング状の領域だ
けを電子線が透過する金属薄膜とすることにより、窓の
強度を増すと共に低コスト化することができる。
図面に基づいて詳述する。
形態を示す側面断面図である。図2は図1に示した電子
線照射装置の底面図である。図3は図1に示した電子線
照射装置のA−A線断面図である。
と、電子銃からの電子を加速する加速管とで構成されて
いる(いずれも図示せず。)。電子線発生装置2の出射
口は電子線取り出し部3に接続されている。これら電子
銃、加速管及び電子線取り出し部3は電子線を効率よく
加速し進行させるため真空に保持されている。電子線取
り出し部3の照射口4には、シール機構としての磁気シ
ール(若しくはOリング)10、11を介してディスク
状の窓12が配置されている。15aは窓保持板であ
り、15bは窓保持リングであり、窓保持板15aと窓
保持リング15bとで窓12が保持されるようになって
いる(窓全体が円板であってもよい)。16は一方の側
面(図では下側の側面)に環状の開口部17を有する環
状のダクトである。このダクト16は電子線取り出し部
3と連通しており、磁気シール10、11を挟むように
窓保持板15a及び窓保持リング15bに配置されてい
る。すなわち、窓12の一方の面(電子線発生装置2
側)は真空に保持され、他方の面(底面)は大気開放さ
れていることになる。ディスク状の窓12は、照射口4
の内径の約5倍の半径を有している(窓12の大きさは
この大きさに限定されるものではなく、照射口4を常に
覆うことができればよい)。窓12は、照射口4の近傍
に設けられた回転機構(例えばギヤードモータ)13の
回転軸14に接続されており、回転機構13により窓1
2の中心を軸として回転するようになっている。
手段(例えばファン)18が設けられている。
体を用いた回転導入シールである。
転機構13によりディスク状の窓12が回転するので、
電子線が窓12を透過する際に窓12の金属原子等と相
互作用を起こして熱が発生しても窓12の他の領域に伝
導して自然冷却される。すなわち、ディスク状の窓12
自体が放熱板として機能する。この結果、窓12が熱で
溶けたりするのが防止され窓12の寿命が伸びる。ま
た、窓12の露出部をファン18で冷却することによ
り、高出力の電子線が照射された場合でも窓12が十分
に冷却されるので耐えることができる。さらに、窓12
のうち電子線発生装置の照射口4と対向するリング状の
領域だけを電子線が透過する金属薄膜とすることによ
り、窓12の強度を増すと共に低コスト化することがで
きる。
な優れた効果を発揮する。
る電子線照射装置の提供を実現することができる。
側面断面図である。
である。
Claims (3)
- 【請求項1】 電子線発生装置で発生した電子線を対象
物に照射する電子線照射装置において、上記電子線発生
装置の照射口の近傍に設けられ電子線の照射方向に略平
行な回転軸を有する回転機構と、中心が該回転軸に接続
されると共に、上記照射口を覆うディスク状の窓と、該
窓と上記照射口との間に設けられ上記電子線照射装置内
を真空保持するため上記窓を回転自在にシールするシー
ル機構とを備えたことを特徴とする電子線照射装置。 - 【請求項2】 上記窓の露出部を冷却する冷却手段を有
する請求項1に記載の電子線照射装置。 - 【請求項3】 上記窓は上記照射口と対向するリング状
の領域が電子線を透過する金属薄膜からなっており、残
りの部分が電子線を遮断する部材からなっている請求項
1または2に記載の電子線照射装置。
Priority Applications (1)
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JP2000381847A JP4479093B2 (ja) | 2000-12-15 | 2000-12-15 | 電子線照射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2000381847A JP4479093B2 (ja) | 2000-12-15 | 2000-12-15 | 電子線照射装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP4479093B2 JP4479093B2 (ja) | 2010-06-09 |
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Family Applications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2000-12-15 JP JP2000381847A patent/JP4479093B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP4479093B2 (ja) | 2010-06-09 |
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