JPH0644934A - 低速陽電子発生装置 - Google Patents

低速陽電子発生装置

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JPH0644934A
JPH0644934A JP19520592A JP19520592A JPH0644934A JP H0644934 A JPH0644934 A JP H0644934A JP 19520592 A JP19520592 A JP 19520592A JP 19520592 A JP19520592 A JP 19520592A JP H0644934 A JPH0644934 A JP H0644934A
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JP
Japan
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target
positron
motor
cooling
slow
Prior art date
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Pending
Application number
JP19520592A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirobumi Tanaka
博文 田中
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビームパワーを上げることを可能にし、高強
度の陽電子ビームを得ることができる低速陽電子発生装
置を得ることを目的とする。 【構成】 この発明においては、内部に冷却通路10a
が形成されたターゲット10と、このターゲット10の
中心部に一端が接続され他端がモータ12に接続された
軸11とを備え、軸11の内部には冷却通路10aと液
体連通した流路11a,11bが形成されたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は例えば陽電子顕微鏡な
どの線源として用いる低速陽電子発生装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図3は、例えばジャパニーズ・ジャーナ
ル・オブ・アプライド(Japanese Journal of Applied
Physics)Vol.30,No.5B,1991年5月 L936-L939頁に記
載された論文「モジュール光子位置コンバータによる多
数の低速陽電子を発生させる方法(Method to Generate
a Large Number of SlowPositrons with a Modular Pho
ton-Positron Converter)」に示された従来の低速陽電
子発生装置の概念図である。図において、1は熱に強い
金属で、例えばタンタル製のターゲット、2はターゲッ
ト1に対向して配設されたタングステン製のモデレータ
ー、3はモデレーター2に直交して配設された網目状の
引出し電極である。
【0003】次に、動作について説明する。低速陽電子
発生装置は、線形加速器などにより加速したパルス状の
電子ビームを金属(ターゲット)にあて制動放射による
x線の対生成を利用して陽電子を発生させる装置であ
る。まず、線形加速器で加速された1.02MeV以上
の電子ビームをターゲット1にあてる。電子は減速され
る時、制動放射によりx線を発生する。そのx線は、エ
ネルギーが1.02MeV以上であると対生成により陽
電子と電子を生成する断面積をもつ。発生した高速の陽
電子は、モデレーター2に飛び込む。その後、電子と非
弾性散乱を繰り返し、急速にそのエネルギーを失う。さ
らに、エキシトンの生成、フォノンの励起などを生じさ
せながら熱エネルギー程度まで減速される。このように
低速化された陽電子は再びモデレーター2の金属の表面
から再放出される。この陽電子を引出し電極3により引
き出し、その後取り出された低速陽電子を陽電子顕微鏡
等に用いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の低速陽電子発生
装置においては、ターゲット1は、タンタル等の熱に強
い一枚の金属板を空間的に固定したものを用いていた。
そのため高エネルギーの電子ビームが速い周期でターゲ
ット1に当たると、強制水冷しているにもかかわらず、
高熱が発生して使用不能になるおそれがあり、そのた
め、ビームパワーや繰り返し周期を上げられないという
課題があった。
【0005】この発明は、上記のような課題を解消する
ためになされたもので、ビームパワーを上げることを可
能にし、高強度の陽電子ビームを得ることができる低速
陽電子発生装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る低速陽電子発生装置においては、ターゲットの中心部
に、モータと直結したターゲットを回転させるための軸
を接続したものである。
【0007】この発明の請求項2に係る低速陽電子発生
装置においては、内部に冷却部が形成されたターゲット
と、このターゲットの中心部に一端が接続され他端がモ
ータに接続された軸とを備え、前記軸の内部には前記冷
却部と連通した流路が形成されたものである。
【0008】
【作用】この発明の請求項1の低速陽電子発生装置にお
いては、回転しているターゲットに電子が衝突するの
で、電子はターゲットに均等に衝突する。
【0009】この発明の請求項2の低速陽電子発生装置
においては、回転しているターゲットに電子が衝突する
と共に、ターゲットは軸の流路から冷却部に入った冷却
水により冷却される。
【0010】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例を図について説明す
る。図1(a),1(b)、図2はこの発明の一実施例
を示す図であり、図3と同一または相当部分は同一符号
を付し、その説明は省略する。図において、10はラセ
ン状の冷却通路10a(冷却部)を有するターゲット、
11は先端部がターゲット10の中心部に固着され内部
に流入路11aおよび流出路11bを有する軸、12は
軸11の他端に取り付けられたモータ、13は先端部が
モータ12に接続された冷却配管である。
【0011】上記の低速陽電子発生装置では、モータ1
2を駆動することでターゲット10を回転させることが
できる。この状態でハイパワーの電子ビームをターゲッ
ト10に衝突させてもターゲット10は回転しているの
で、単位時間、単位面積当りに衝突する実効的な電子の
数は少なくなり、よって発熱、放射化、格子欠陥等を抑
えることが可能となり、線形加速器の繰り返し同期、パ
ワーを上げることができる。
【0012】また、ターゲット10の回転と同時に、冷
却水は、冷却配管13、流入路11a、ターゲット10
内の冷却通路10aを通って流出路11bを流れるよう
になっており、ターゲット10は冷却水により積極的に
冷却される。
【0013】なお、上記実施例ではターゲット10のみ
を回転させたが、モデレータ2も回転させてもよい。ま
た、冷却部としてラセン形状の冷却通路10aについて
説明したが、勿論この形状に限定されるものではなく、
例えばターゲット内部が中空であってもよい。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の請求項
1の低速陽電子発生装置によれば、回転しているターゲ
ットに電子が衝突するようになっているので、電子はタ
ーゲットに均等に衝突し、ターゲットの発熱を低く抑え
えることができ、ターゲットの放射化や、その表面の格
子欠陥を抑えることができる。その結果、線形加速器の
繰り返し同期や出力を上げることが可能となり、大出力
の低速陽電子ビームを得ることができる。
【0015】また、この発明の請求項2の低速陽電子発
生装置によれば、回転しているターゲットに電子が衝突
するとともに、冷却水によりターゲットは冷却するよう
になっているので、ターゲットの発熱をより低く抑える
ことができ、請求項1の低速陽電子発生装置よりもさら
に大出力の低速陽電子ビームを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はこの発明の一実施例を示す斜視図、
(b)は(a)のターゲットの側断面図である。
【図2】この発明の説明図である。
【図3】従来の低速陽電子発生装置の一例を示す説明図
である。
【符号の説明】
10 ターゲット 10a 冷却通路(冷却部) 11 軸 11a 流入路 11b 流出路 12 モータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ターゲットに電子ビームを衝突させ、陽
    電子を発生させる低速陽電子発生装置において、前記タ
    ーゲットの中心部にモータと直結されてターゲットを回
    転させるための軸を接続したことを特徴とする低速陽電
    子発生装置。
  2. 【請求項2】 内部に冷却部が形成されたターゲット
    と、このターゲットの中心部に一端が接続され他端がモ
    ータに接続されているとともに、内部に前記冷却部と連
    通する流路が形成されている軸とを備え、前記ターゲッ
    トは、前記モータにより回転されるとともに冷却部を通
    る冷却水により冷却されるようになっていることを特徴
    とする低速陽電子発生装置。
JP19520592A 1992-07-22 1992-07-22 低速陽電子発生装置 Pending JPH0644934A (ja)

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Cited By (3)

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WO1996003663A1 (en) * 1994-07-28 1996-02-08 The Trustees Of The University Of Pennsylvania AN ELECTRONIC PHANTOM SOURCE FOR η-RAY CAMERAS
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