JP2000346998A - 電子線照射装置 - Google Patents

電子線照射装置

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JP2000346998A
JP2000346998A JP11159266A JP15926699A JP2000346998A JP 2000346998 A JP2000346998 A JP 2000346998A JP 11159266 A JP11159266 A JP 11159266A JP 15926699 A JP15926699 A JP 15926699A JP 2000346998 A JP2000346998 A JP 2000346998A
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JP
Japan
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electron beam
mounting flange
cooling medium
window foil
annular groove
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Pending
Application number
JP11159266A
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English (en)
Inventor
Masaaki Kajiyama
雅章 梶山
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Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
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Publication date
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  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 より高い冷却効率で電子取出し用の窓箔及び
窓箔取付けフランジを有効に冷却できるようにした電子
線照射装置を提供する。 【解決手段】 電子線の加速管2または走査管3の端部
に、取付けフランジ4を介して電子線を大気側に取出す
ための窓箔6を取付けた電子線照射装置において、取付
けフランジ4には、取付けフランジ4の内周面に形成さ
れた環状の溝と環状の溝10の開口端を閉塞する蓋体1
1とにより冷却媒体通路13が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば火力発電所
から排出される排ガス等の処理や樹脂などの架橋プロセ
スに使用される電子線照射装置に係り、特に電子取出し
用の窓箔をより有効に冷却できるようにした電気線照射
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子線照射装置は、多くの産業分野にお
いて幅広く使用されている。このうち、ボイラ排ガスの
ように被照射体の処理を大気中で行うタイプの電子線照
射装置は、真空中で高速に加速した電子線を大気中に取
出す必要がある。このための電子線の取出しには、プロ
セス上の電子の透過効率値を達成するため、厚さが数十
μm(例えば30μm)の純チタン膜やチタン合金膜製
の窓箔が一般に使用されている。この窓箔は、取付けフ
ランジを介して電子線の加速管や走査管の下端に取付け
られている。
【0003】電子線が窓箔を通過する際にはエネルギの
一部が失われ、その結果、窓箔が加熱され、ひいては取
付けフランジが加熱される。そのため、窓箔および取付
けフランジを有効に冷却することが求められている。こ
のため、ビーム取出し口の周辺に、断面コ字状の樋状の
補強用のフランジを真空チャンバの側壁と向かい合うよ
うに設け、このフランジの内部に冷却媒体を流通させる
ようにしたものが存在した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、電子線照射装置
の電子線の高エネルギー化、大電流化に伴って、電子が
電子取出し窓箔及び窓箔取付けフランジで損失するエネ
ルギーが増大し、窓箔及び窓箔取付けフランジの発熱量
が増える傾向にある。これは、電子線の電流値が増える
とビーム自身が有する電荷によってビーム径は広がる方
向の力を受けて、取付けフランジ面に衝突する電子量が
増え、また同一エネルギーの電子が窓箔で損失するエネ
ルギーは、ビーム電流値に比例するからである。
【0005】そして、前記窓箔は真空雰囲気と大気との
隔壁でもあるため、その大きさに応じて大気圧がかか
り、しかも窓箔は取付けフランジ及び真空シール材によ
り、ある強度以上の張力が与えられた状態で取付けられ
ている。そのため、窓箔には熱及び機械力(大気圧及び
張力)が常に作用し、窓箔は、他の電子線照射装置構成
部分に比べて、劣化が激しくストレスの集中による窓箔
の破裂などのトラブルが起こりやすい環境にある。この
ため、電子線の高エネルギー化、大電流化に伴い、より
高い冷却効率で窓箔及び窓箔取付けフランジを有効に冷
却できる構造を具備した電子線照射装置の開発が強く望
まれている。
【0006】本発明は、上述の実情に鑑みてなされたも
ので、より高い冷却効率で電子取出し用の窓箔及び窓箔
取付けフランジを有効に冷却できるようにした電子線照
射装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明は、電子線の加速管または走査管の端部
に、取付けフランジを介して電子線を大気側に取出すた
めの窓箔を取付けた電子線照射装置において、前記取付
けフランジには、該取付けフランジの内周面に形成され
た環状の溝と該環状の溝の開口端を閉塞する蓋体とによ
り冷却媒体通路が設けられていることを特徴とするもの
である。前記冷却媒体通路には、通路内部に突出する冷
却用フィンが設けられている。また、前記電子線のビー
ム径を制御するフォーカス用電磁石を有している。
【0008】本発明によれば、取付けフランジに設けら
れた冷却媒体通路内を冷却媒体が流れて、この冷却媒体
と取付けフランジとが熱交換を行うことで、取付けフラ
ンジ及びこの近傍にある窓箔が冷却される。この時、冷
却媒体通路内に冷却用フィンが設けられているため、冷
却媒体との伝熱面積が増え、また冷却媒体通路内にフィ
ンが存在する分、冷却媒体通路の断面積が減少して冷却
媒体通路内を流れる冷却媒体の流速が速くなって、冷却
効率が高められる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電子線照射装
置の一実施形態を図1及び図2を参照して説明する。図
1は本発明の電子線照射装置の全体構成を示す図であ
り、図2は図1の要部を拡大して示す要部拡大断面図で
ある。図1に示すように、電子線照射装置は、電子源1
と、この電子源1より放出された電子線を真空中で加速
する加速管2と、この電子線に磁界を印加することによ
って該電子線を偏向させて走査する電磁石を備えた走査
管3とを備えている。この走査管3の下端には、中空状
の取付けフランジ4が連結されている。この例では、例
えば排ガスダクト5内を流れる排ガスに電子線を照射す
ることで、該排ガスの処理を行うようになっている。
【0010】前記取付けフランジ4の下面には、図2に
示すように、例えば、厚さが数十μm(例えば30μ
m)の純チタン膜やチタン合金膜製の窓箔6が該取付け
フランジ4と枠状の押え板7で周縁部を挟持され、一定
の張力を付与されて張設されている。前記取付けフラン
ジ4と押え板7との間には、真空シール用のアルミニウ
ムまたは金属製のOリング8が介装されている。
【0011】前記取付けフランジ4の内周面には、矩形
状の横断面を有した環状の溝10が形成され、この環状
溝10の開口端は蓋体11で閉塞されている。そして、
この環状溝10と蓋体11とにより、冷却媒体が流通す
る冷却媒体通路13が構成されている。更に、前記蓋体
11には、その幅方向の中央に位置して前記環状溝10
の内部に向けて突出する冷却用フィン12aが設けられ
ている。
【0012】この電子線照射装置にあっては、前記冷却
媒体通路13内に冷却媒体を流し、この冷却媒体と取付
けフランジ4との間で熱交換を行わせることで、取付け
フランジ4及びこの近傍にある窓箔6を冷却する。この
時、冷却媒体通路13内には冷却用フィン12aが設け
られ、冷却媒体は該フィン12aと接触しながら流れる
ため、冷却に寄与する伝熱面積が拡げられ、しかもこの
フィン12aが存在する分、冷却媒体通路13の断面積
が狭くなって、冷却媒体通路13内を流れる冷却媒体の
流速が速められる。これによって、窓箔取付けフランジ
4の冷却の効率化が図れ、ひいては窓箔6の効果的冷却
が達成できる。
【0013】つまり、熱交換量をQ(kcal/hou
r)とすると、次式が成立する。 Q∝KAΔt ここに、K:熱透過率(kcal/mh℃) A:伝熱面積(m) Δt:伝熱対象の相互間の温度差 ここで、熱透過率Kは、レイノルズ数の0.8乗に比例
する数値であり、レイノルズ数は冷却媒体管内流速vに
比例する値である。よって伝熱面積、冷却媒体通路内を
流れる冷却媒体の流速を増大させることで熱交換量が増
える。
【0014】図3は、本発明の他の実施形態を示す図で
ある。図3(a)に示す例においては、取付けフランジ
4の環状溝10内に、その幅方向のほぼ中央にフィン1
2bを一体に設け、蓋体11には前記フィン12bを挟
む位置に2条の冷却用フィン12c,12dをそれぞれ
設けている。これにより、環状溝10と蓋体11で区画
される冷却媒体通路13内に3つのフィン12b,12
c,12dが位置するようにしたものである。また、図
3(b)に示す例においては、取付けフランジ4の環状
溝10内に横断面三角形状の冷却用フィン12eを一体
に設け、環状溝10と蓋体11で区画される冷却媒体通
路13内にフィン12eが位置するようにしたものであ
る。
【0015】このように、フィン形状は任意に選択で
き、しかも、フィン形状を変えることで、伝熱面積及び
冷却媒体通路内を流れる冷却媒体の流速を調整すること
ができる。なお、前記実施の形態にあっては、走査管と
取付けフランジとを別体に形成した例を示しているが、
一体に形成するようにしても良い。また、走査管の下端
に窓箔を取付けるようにした例を示しているが、加速管
から電子線を直接大気中に取出すようにしたものにあっ
ては、加速管の下端に窓箔を設けるようにしても良い。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
冷却媒体通路内を流れる冷却媒体で取付けフランジ及び
この近傍にある窓箔を高い冷却効率で有効に冷却するこ
とができ、取付けフランジ及び窓箔の温度上昇を抑える
ことができる。これにより、電子線の高エネルギー化、
大電流化に伴う窓箔の破裂などのトラブルの発生を抑
え、しかも、真空シール用のOリングの熱膨張を抑え
て、取付けフランジとの線膨張係数の違いから生じるシ
ール性の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の電子線照射装置の全体構
成を示す図である。
【図2】図1の要部を拡大して示す要部拡大断面図であ
る。
【図3】本発明の他の実施の形態を示す要部拡大断面図
である。
【符号の説明】
1 電子源 2 加速管 3 走査管 4 取付けフランジ 6 窓箔 7 押え板 8 Oング 10 環状溝 11 蓋体 12a,12b,12c,12d,12e 冷却用フ
ィン 13 冷却媒体通路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子線の加速管または走査管の端部に、
    取付けフランジを介して電子線を大気側に取出すための
    窓箔を取付けた電子線照射装置において、 前記取付けフランジには、該取付けフランジの内周面に
    形成された環状の溝と該環状の溝の開口端を閉塞する蓋
    体とにより冷却媒体通路が設けられていることを特徴と
    する電子線照射装置。
  2. 【請求項2】 前記冷却媒体通路には、通路内部に突出
    する冷却用フィンを設けたことを特徴とする請求項1記
    載の電子線照射装置。
  3. 【請求項3】 前記電子線のビーム径を制御するフォー
    カス用電磁石を有することを特徴とする請求項1又は2
    記載の電子線照射装置。
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