JP2002181746A - 定量分析方法およびその補助試料と標準試料 - Google Patents

定量分析方法およびその補助試料と標準試料

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JP2002181746A JP2000383369A JP2000383369A JP2002181746A JP 2002181746 A JP2002181746 A JP 2002181746A JP 2000383369 A JP2000383369 A JP 2000383369A JP 2000383369 A JP2000383369 A JP 2000383369A JP 2002181746 A JP2002181746 A JP 2002181746A
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Osamu Ishiyama
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二次イオン質量分析法で高質量分解能測定を
行う際に、検出する二次イオンの質量設定を容易化し、
不純物濃度測定の測定精度を向上させる。 【解決手段】 妨害イオンを多量に含む第一の領域に対
して一次イオンビームを入射させ質量スペクトルの測定
を行う(S61)。次に、測定対象元素に対する質量設
定を実施する(S62)。次に、設定された質量をもつ
二次イオンの強度を第二の領域に対して高質量分解能で
測定する(S63)。次に、第二の領域に対する主成分
元素の二次イオン強度を測定する(S64)。以上よ
り、測定対象元素の主成分元素に対する相対感度係数を
求める(S65)。その後、最終的な濃度定量対象とす
る試料に対して先に設定した質量をもつ二次イオン及び
主成分元素の二次イオン強度を高質量分解能で測定する
(S66,S67)。以上より、先の相対感度係数を用
いて定量対象試料に対する濃度定量を行う(S68)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二次イオン質量分
析法(Secondary Ion Mass Spectrometry, SIMS、
以降ではSIMSと記す)により不純物濃度を定量的に
分析する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】SIMSは、固体表面あるいは固体中の
微量元素分析法として、半導体や金属中における不純物
濃度の深さ方向分析において広く利用されている。その
最大の特徴は、検出感度が高い点にある。
【0003】SIMSにおいて検出感度の高い分析をす
るためには、二次イオンの強度を大きくするか、もしく
はバックグラウンドを小さくすればよい。しかしなが
ら、測定対象元素以外の元素の分子イオンや多価イオン
の存在により、このバックグラウンドが高くなってしま
う場合がある。これは、測定時に発生する分子イオンや
多価イオンの質量が、測定対象元素の質量とほぼ同じに
なることによるものであり、一般にこれらは妨害イオン
と呼ばれている。
【0004】最もよく知られている例として、Si基板
中におけるP(リン)濃度の深さ方向分布の測定をあげ
ることができる。すなわち、質量m=31のPイオンに
対し、Si基板中に含まれる質量m=30のSiと、S
i基板表面に存在するHが結合した30Si1H分子イオ
ンが妨害イオンとなる。
【0005】これらの妨害イオンの影響を除去するため
には、通常、高質量分解能測定が行われる。すなわち、
二重収束型SIMSにおいては、m/Δm=10000
程度の質量分解能が得られ、測定対象元素と妨害イオン
の質量の差Δmが、測定対象元素の質量mの1/100
00よりも大きい場合には、妨害イオンの影響を低減し
た測定を行うことが可能である。
【0006】Si構造中におけるP濃度を分析する場合
(m/Δm=4000)には、以下の手順が実行され
る。
【0007】まず、高質量分解能測定を行うためのイオ
ン光学系の調整を行った後、測定対象試料に対して質量
m=31近傍の質量スペクトルを測定する。そして、観
測された質量スペクトルの形状から、31Pと30Si1
のピーク位置を判断し、検出する二次イオンの質量を31
Pに設定した後、測定が開始される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、SIMSに
おいて測定中に観測される30Si1Hイオンは、主に、
試料表面に吸着した水分や、測定装置の残留ガス成分か
ら発生する1Hと試料中の30Siが結合することにより
形成される。試料表面への吸着物から発生するHは、質
量スペクトルの測定中に時間と共に急激に減少する。ま
た、残留ガス成分から発生するHの場合には、測定装置
の真空度などの装置状態や、入射イオンビームの電流密
度によって、31Pイオンと30Si1Hイオンの信号強度
の大小関係は変化する。
【0009】すなわち、実際に観測される質量スペクト
ルの形状は、これらの諸条件の影響を強く受け、図8中
のスペクトル1〜3に示すように測定毎に異なったもの
となり、このため、正しい値に質量設定が行われている
かどうかの判断は、測定者の経験にたよるところが大き
く、結果的に再現性の良い不純物濃度測定は困難である
という問題点があった。
【0010】図9は従来から行われている手順により、
検出する二次イオンの質量を、31Pのピーク位置と思わ
れる質量に設定し、Si基板中におけるPのイオン注入
プロファイルを測定した結果を示している。本来の注入
プロファイルP1に対して、設定された質量が30Si1
H側にずれている場合には、プロファイルP2およびP
3のように検出下限濃度が大きく悪化してしまう。
【0011】本発明は、このような点を解決すべくなさ
れたもので、妨害イオンを構成する元素を多量に含む補
助試料を用いることにより、測定対象元素の質量設定を
正確に行い、結果的に高質量分解能測定における測定精
度を向上させることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の定量分析方法は、測定対象元素の質量と
ほぼ等しい質量を有する妨害イオンを測定対象元素に比
べて多量に含む補助試料の質量スペクトルを測定し、妨
害イオンの質量ピーク位置を求める工程と、物性定数と
して定められた測定対象元素と妨害イオンとの質量差と
妨害イオンの質量ピーク位置とから、測定対象元素の質
量ピーク位置を求める工程と、測定対象元素の質量ピー
ク位置が示す質量を、検出する2次イオンの質量に設定
して、二次イオン質量分析法により測定対象元素の高質
量分解能測定を行う。
【0013】本発明の定量分析方法によると、測定対象
元素に対する妨害イオンを構成する元素が多量に導入さ
れている補助試料に対して質量スペクトルの測定を行う
ことにより、妨害イオンのピーク位置を容易かつ正確に
決定することができる。妨害イオンと測定対象元素の質
量差は、あらかじめ物性定数として正確に知られている
ので、前記の妨害イオンのピーク位置に基づいて、測定
対象元素の質量設定を正確に実行することができる。
【0014】また、本発明の補助試料は、基板上に、測
定対象元素の質量とほぼ等しい質量を有する妨害イオン
を測定対象元素に比べて多量に含む薄膜がCVD法によ
って形成されている。
【0015】本発明の補助試料によると、上記の質量ス
ペクトルの測定を行うための薄膜が、CVD法により試
料基板上に形成されており、反応ガスやキャリアガスに
含まれるH,C,O,Clなどの元素をこの補助試料中
に多量に導入することができる。
【0016】また、本発明の標準試料は、測定対象元素
の質量とほぼ等しい質量を有する妨害イオンを測定対象
元素に比べて多量に含む第一の領域と、ドーズ量既知の
測定対象元素のみを含む第二の領域とが、同一基板上に
平面的に分離されて形成されている。
【0017】本発明の標準試料によると、測定対象元素
に対する妨害イオンを構成する元素を多量に含む第一の
領域に対する質量スペクトルの観測を行い、上記の定量
分析方法で測定対象元素の質量設定を行った後、同一基
板上に平面的に分離されて形成されたドーズ量既知の測
定対象元素のみを含む第二の領域に対して、測定対象元
素と主成分元素の二次イオン強度を測定することによ
り、測定対象元素の主成分元素に対する相対感度係数を
求めることができる。
【0018】また、本発明の他の標準試料は、測定対象
元素の質量とほぼ等しい質量を有する妨害イオンを測定
対象元素に比べて多量に含む第一の領域と、ドーズ量既
知の測定対象元素のみを含む第二の領域とが、同一基板
上に積層して形成されている。
【0019】本発明の他の標準試料によると、測定対象
元素に対する妨害イオンを構成する元素を多量に含む第
一の領域と、ドーズ量既知の測定対象元素のみを含む第
二の領域とが、同一基板上に深さ方向に積層されてお
り、測定対象元素の質量設定と、相対感度係数算出のた
めの測定を、各領域に対するイオンビーム照射位置の調
整を行うことなく、連続的に実施することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
面を参照しながら以下に説明する。
【0021】(第1の実施形態)本発明の定量分析方法
について、Si基板中のPを分析する方法を一例として
図1および図2を参照しながら説明する。
【0022】図1は、本発明に用いられる補助試料を示
したもので、P濃度が十分低いSi基板100中にHが
イオン注入等の方法により導入されたものであり、高濃
度のHイオン注入層101が基板表面に形成されてい
る。
【0023】まず、高質量分解能測定を行うためのイオ
ン光学系の調整を行った後、補助試料に対して質量m=
31近傍の質量スペクトルを測定すると、図2に示すよ
うなスペクトルが得られる。この試料中のP濃度は上述
のように十分低いため、31Pに対して妨害イオンとなる
30Si1H のみのピークが観測される(なお、29Si 1
2および28Si13のピークも観測される場合がある
が、これらの信号強度は通常30Si1Hよりも十分低い
ので無視できる)。31Pの質量と30Si1Hの質量との
差は0.0078(amu)であるから、30Si1Hの
ピークから0.0078(amu)だけ低い位置に31
のピーク位置が存在することになる。そこで、検出する
二次イオンの質量をこの値に設定することにより、測定
対象元素であるPの質量を容易、かつ正確に設定するこ
とができる。
【0024】このようにして測定対象元素であるPの質
量ピーク位置が示す質量を検出する2次イオンの質量に
設定し、二次イオン質量分析法により測定対象元素の高
質量分解能測定を行う。
【0025】なお、本実施形態ではPの測定例を示した
が、本発明によれば妨害イオンの発生が伴うすべての場
合について同等の効果が得られる。
【0026】(第2の実施形態)本発明の定量分析方法
において用いられる補助試料について、図3および図4
を参照しながら説明する。
【0027】図3は、本実施形態の補助試料を示したも
ので、Si基板300上に、ポリシリコン薄膜301が
所定の膜厚、たとえば100nm以上の膜厚で、CVD
法により形成される。この際、ポリシリコン薄膜301
の膜厚は質量スペクトルの測定を行うのに十分な厚さと
する。CVD法によりポリシリコン薄膜301を形成す
る際には、原料ガスとしてモノシランあるいはジクロル
シラン等のHを含むガスが使用されている。このため、
形成された膜中にはHが多量かつ深さ方向に一様に含ま
れる。
【0028】図4は、一般的に標準試料として使用され
るSi基板、および本発明の補助試料、すなわちSi基
板300上にCVD法によりポリシリコン薄膜301を
形成した試料に対して、質量スペクトルの測定を実施し
た際に観測される、30Si1Hの二次イオン強度の時間
変化を示したものである。Si基板の場合には、曲線4
01に示すように、30Si1Hの二次イオンは時間と共
に急激にその強度が減少するのに対し、ポリシリコン薄
膜301を形成した試料の場合には、膜中にわたって一
定の二次イオン強度が得られる(曲線402)。したが
って、この間で質量スペクトルの測定と、たとえばPな
どの測定対象元素に対する質量設定を安定して実行する
ことができる。
【0029】(第3の実施形態)本発明の標準試料につ
いて、図5および図6を用いて説明する。
【0030】図5は、本発明の第3の実施形態を示す標
準試料の工程断面図、図6はこの標準試料を用いて未知
試料中の不純物濃度の定量を行う場合の工程フローチャ
ートである。
【0031】一般にSIMSにより測定対象元素の濃度
定量を行う場合には、あらかじめその含有量が知られて
いる標準試料を用いて、目的とする不純物元素の主成分
元素に対する相対感度係数を決定し、これを用いて、未
知試料における二次イオン強度から、未知試料中の不純
物濃度の定量が行われる。
【0032】したがって、本発明の定量分析方法に基づ
き濃度定量を行うためには、補助試料を用いて測定対象
元素の質量設定を行った後、さらに含有量が既知の標準
試料に対する高質量分解能測定が必要である。すなわ
ち、参照用試料として、質量設定のための補助試料、お
よび相対感度係数算出のための標準試料、の二種類が必
要となる。
【0033】SIMS装置においては、測定装置内に導
入できる試料数が限られているため(通常は10個前
後)、未知試料以外の参照試料は可能な限りその個数が
少ないほうが望ましい。
【0034】そこで、図5に示すように、妨害イオンを
構成する元素を多量に含む第一の領域501と、相対感
度係数の算出に用いる第二の領域502とを、同一のS
i基板500上に形成する。同図中で、第一の領域に
は、妨害イオンを構成する元素が、そして第二の領域に
は、測定対象元素のみが所定の濃度でイオン注入されて
いる。なお、同一基板上にこの2種類の異なる領域を形
成するためには、公知のフォトリソグラフィー技術を用
いればよい。
【0035】この標準試料を用いることにより、図6に
示す手順にしたがって、未知試料に対する濃度定量を行
う。すなわち、ステップ61において、妨害イオンを多
量に含む第一の領域に対して一次イオンビームを入射さ
せ、質量スペクトルの測定を行う。次に、ステップ62
において、本発明の定量分析方法に記載した測定対象元
素に対する質量設定を実施する。次に、設定された質量
をもつ二次イオンの強度を、第二の領域に対して高質量
分解能で測定する(ステップ63)。さらに、ステップ
64において、この第二の領域に対する主成分元素の二
次イオン強度を測定する。以上により、測定対象元素の
主成分元素に対する相対感度係数を求める(ステップ6
5)。
【0036】その後、ステップ66および67におい
て、最終的な濃度定量対象とする試料に対して、先に設
定した質量をもつ二次イオンおよび主成分元素の二次イ
オン強度を高質量分解能で測定する。以上により、先に
ステップ65において求められた相対感度係数を用い
て、定量対象試料に対する濃度定量を行う(ステップ6
8)。
【0037】(第4の実施形態)本発明の標準試料につ
いて、図7を用いて説明する。
【0038】図7は、本発明の第4の実施形態を示す標
準試料の工程断面図である。まず、Si基板700中
に、ドーズ量既知の測定対象元素のみを含む第二の領域
701を、イオン注入法により形成する。次に、この基
板上に、CVD法等により、Si基板と同一材料である
ポリシリコン薄膜702を、所定の膜厚、たとえば10
0nm以上の膜厚で形成する。この膜厚は、質量スペク
トルの測定を行うのに十分な厚さとする。この領域に
は、第2の実施形態で述べたように、測定対象元素に対
する同位体を構成する元素が多量に導入されていること
になる。
【0039】この標準試料に対して、質量スペクトルの
測定と測定対象元素の質量設定を実施した後、高質量分
解能で測定対象元素、および二次イオン強度の測定を行
うことにより、測定対象元素の主成分元素に対する相対
感度係数を求めることができる。
【0040】なお、本実施形態の場合は第3の実施形態
の場合と異なり、第一の領域と第二の領域に対するイオ
ンビーム照射位置の調整を行うことなく、質量設定と相
対感度係数算出のための測定を実施することができる。
【0041】
【発明の効果】本発明の二次イオン質量分析法による
と、測定対象元素に対する妨害イオンを構成する元素が
多量に導入されている補助試料に対して質量スペクトル
の測定を行うことにより、妨害イオンのピーク位置を容
易かつ正確に決定することができる。また、妨害イオン
と測定対象元素の質量差は、あらかじめ物性定数として
正確に知られているので、妨害イオンのピーク位置に基
づいて、測定対象元素の質量設定を正確に実行すること
ができる。このため、これに基づいて測定対象元素の質
量設定を行うことによって、結果的に高質量分解能測定
における測定精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における補助試料を示
す工程断面図
【図2】本発明の第1の実施形態における補助試料の質
量スペクトルの一例を示す図
【図3】本発明の第2の実施形態における補助試料を示
す工程断面図
【図4】本発明の第2の実施形態におけるSi基板およ
びポリシリコン薄膜における30Si1Hの 二次イオン強
度の時間変化を示す図
【図5】本発明の第3の実施形態における標準試料を示
す工程断面図
【図6】本発明の第3の実施形態における標準試料を用
いて濃度定量を行う際の工程フローチャートを示す図
【図7】本発明の第4の実施形態における標準試料を示
す工程断面図
【図8】従来例におけるSi基板中にPが含まれている
試料の質量スペクトルの一例を示す図
【図9】従来の測定手順によりSi基板中におけるPの
イオン注入プロファイルを測定した図
【符号の説明】
100 含有P濃度が十分低いSi基板 101 Hイオン注入層 300 含有P濃度が十分低いSi基板 301 妨害イオン構成元素を多量に含むポリシリコン
薄膜 401 Si基板における30Si1Hの二次イオン強度
の時間変化 402 ポリシリコン薄膜における30Si1Hの二次イ
オン強度の時間変化 500 含有P濃度が十分低いSi基板 501 妨害イオン構成元素がイオン注入された領域 502 測定対象元素がイオン注入された領域 700 含有P濃度が十分低いSi基板 701 測定対象元素がイオン注入された層 702 妨害イオン構成元素を多量に含むポリシリコン
薄膜

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定対象元素の質量とほぼ等しい質量を
    有する妨害イオンを前記測定対象元素に比べて多量に含
    む補助試料の質量スペクトルを測定し、前記妨害イオン
    の質量ピーク位置を求める工程と、物性定数として定め
    られた前記測定対象元素と前記妨害イオンとの質量差と
    前記妨害イオンの質量ピーク位置とから、前記測定対象
    元素の質量ピーク位置を求める工程と、前記測定対象元
    素の質量ピーク位置が示す質量を、検出する2次イオン
    の質量に設定して、二次イオン質量分析法により前記測
    定対象元素の高質量分解能測定を行うことを特徴とする
    定量分析方法。
  2. 【請求項2】 補助試料は基板上にCVD法によって形
    成された薄膜であることを特徴とする請求項1記載の定
    量分析方法。
  3. 【請求項3】 測定対象元素の質量とほぼ等しい質量を
    有する妨害イオンを前記測定対象元素に比べて多量に含
    む第一の領域と、ドーズ量既知の測定対象元素のみを含
    む第二の領域とが、同一基板上に平面的に分離されて形
    成されていることを特徴とする標準試料。
  4. 【請求項4】 測定対象元素の質量とほぼ等しい質量を
    有する妨害イオンを前記測定対象元素に比べて多量に含
    む第一の領域と、ドーズ量既知の測定対象元素のみを含
    む第二の領域とが、同一基板上に積層して形成されてい
    ることを特徴とする標準試料。
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