JPH1151885A - 二次イオン質量分析法 - Google Patents

二次イオン質量分析法

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JPH1151885A
JPH1151885A JP9208807A JP20880797A JPH1151885A JP H1151885 A JPH1151885 A JP H1151885A JP 9208807 A JP9208807 A JP 9208807A JP 20880797 A JP20880797 A JP 20880797A JP H1151885 A JPH1151885 A JP H1151885A
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JP
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analyzed
concentration
secondary ion
sample
energy
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JP9208807A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Azuma
康弘 東
Yoshikazu Honma
芳和 本間
Miyoshi Okabe
美佳 岡部
Seita Ochiai
聖太 落合
Masaru Kurosawa
賢 黒澤
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】既知濃度の内標準元素を含有する被分析試料中
の被分析元素の濃度を定量する二次イオン質量分析法に
おいて、該被分析元素の濃度を、簡便かつ迅速に、精度
よく定量する方法を提供すること。 【解決手段】50eV 以上の二次イオンエネルギーE1にお
ける被分析元素Aと内標準元素Mとのイオン強度比IA
(E1)/IM(E1)、および、50eV 以上でE1とは異
なる二次イオンエネルギーE2における元素Aと元素M
とのイオン強度比IA(E2)/IM(E2)を測定によっ
て求め、元素Aの種類、元素Mの種類と濃度cM、エネ
ルギーE1、E2によって一意に定まる、元素Aの濃度c
Aと2つの強度比IA(E1)/IM(E1)およびIA(E
2)/IM(E2)との間の関数関係を用いて該被分析元
素Aの濃度cAを求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体試料の表面に
イオンビームを照射して該固体試料から二次イオンを放
出させる手段と、該二次イオンを質量分離する手段と、
質量分離された前記二次イオンを検出する手段とからな
る二次イオン質量分析法における被分析元素の濃度を定
量する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】固体試料の表面にイオンビームを照射
し、放出された二次イオンを質量分離し、検出する二次
イオン質量分析法は、固体試料の代表的な微量分析法で
ある。
【0003】二次イオン質量分析法において、被分析元
素の濃度の定量を行なう従来の方法として、感度係数を
用いる方法がある。図6にその従来方法の流れ図を示
す。この方法は、主成分の組成が被分析試料と同一であ
り、かつ該被分析試料中の被分析元素と同一の元素を既
知濃度含む標準試料を用意し、該標準試料中の被分析元
素の二次イオン強度を測定し、該被分析元素の感度係
数、すなわち、該二次イオン強度と濃度との比をあらか
じめ求めておき、該感度係数を求めた条件と同一の条件
において前記被分析試料中の被分析元素の二次イオン強
度を測定し、該二次イオン強度と前記感度係数とから該
前記被分析試料中の被分析元素の濃度を定量する。しか
し、被分析試料の主成分の組成が未知である場合には、
主成分の組成が被分析試料と同一な標準試料を用意する
ことが出来ず、感度係数をあらかじめ求めるころが出来
ないため、定量が出来なかった。
【0004】二次イオン質量分析法において、標準試料
を用いず、既知濃度cMの内標準元素Mを用いて被分析
元素Aの濃度cAの定量を行なう方法としては、van der
Heide らの方法( Surface Science Letters 302 号、
L312-L318頁、1994 年、Elsevier 社刊)がある。図7
は、van der Heide らの方法の手順を示した流れ図であ
る。まず、van der Heide らの方法では、エネルギーの
分解能を十分に高くした条件で、被分析試料中の内標準
元素と被分析試元素との二次イオンのエネルギー分布を
測定する。図8に、ホウ素を含むケイ素試料について、
内標準元素Mをケイ素とし、被分析試元素Aをホウ素と
した場合のエネルギー分布の例を示す。内標準元素の二
次イオンのエネルギー分布をIM(E)とし、被分析試
元素のイオンのエネルギー分布をIA(E)とする。た
だし、Eは二次イオンのエネルギーである。次に、IM
(E)とIA(E)のそれぞれを、測定に用いた二次イ
オン質量分析装置における二次イオン透過率のエネルギ
ー依存性T(E)で除する。これにより得られたI
M(E)/T(E)とIA(E)/T(E)を、それぞれ
の元素の中性粒子のエネルギー分布SM(E)とS
A(E)とでそれぞれ除する。ここで、SM(E)とSA
(E)は以下の関数で与えられる。
【0005】 SM(E)=E/(E+EM3 (式1) SA(E)=E/(E+EA3 (式2) ここで、EM、EAは定数であり、文献値または実験値と
して与えられる。以上により得られたIM(E)/{T
(E)×SM(E)}とIA(E)/{T(E)×S
A(E)}とを、測定に用いたそれぞれの二次イオンの
同位体比rMとrAとで、それぞれ、除する。これにより
得られたIM(E)/{T(E)×SM(E)×rM}、
A(E)/{T(E)×SA(E)×rA}と二次イオ
ンの速度vとの間には、Eが十分大きい場合、以下の関
係が成り立つ。
【0006】 IM(E)/{T(E)×SM(E)×rM}=acMexp(−bM/v) (式3) IA(E)/{T(E)×SA(E)×rA}=acAexp(−bA/v) (式4) 式3と式4とにおいて、a、bM、bAは未知の定数であ
り、expは指数関数を表す。式3と式4とにより、E
が十分に大きい範囲では、IM(E)/{T(E)×SM
(E)×rM}とIA(E)/{T(E)×SA(E)×
A}との対数と1/vとの間には次の一次関数で示さ
れる直線関係がある。
【0007】 log[IM(E)/{T(E)×SM(E)×rM}]= (−bM/v)loge+log(acM) (式5) log[IA(E)/{T(E)×SA(E)×rA}]= (−bA/v)loge+log(acA) (式6) 式5と式6とにおいて、eは自然対数の底であり、lo
gは対数関数を表す。次に、グラフにIM(E)/{T
(E)×SM(E)×rM}とIA(E)/{T(E)×
A(E)×rA}との対数を1/vに対して図9の例の
様に作図し、式5と式6とで表される直線を延長して、
それぞれの直線の縦軸における切片の値iMとiAとを求
める。これらの切片における1/vの値は0であるか
ら、式5と式6とから、以下の関係が成り立つ。
【0008】 logiM=log(acM) すなわちiM=acM (式7) logiA=log(acA) すなわちiA=acA (式8) 式7と式8より、以下の関係を得る。
【0009】 cA=cM×(iA/iM) (式9) 以上のように、高いエネルギー分解能において内標準元
素の二次イオンのエネルギー分布を測定し、図9のよう
な作図を行なうことによってiAとiMとの値を得、iA
とiMとの値と内標準元素の既知濃度とから、式9によ
り被分析元素の濃度cAを定量する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述の感度係数を用い
る従来方法においては、被分析試料と主成分の組成が同
一である標準試料を用意しなければならず、該被分析試
料の主成分の組成が未知である場合には標準試料を用意
することは出来ず、したがって定量は出来なかった。
【0011】また、上記内標準元素を用いる従来法にお
いては、内標準元素と被分析元素とのそれぞれについ
て、エネルギー分布全体を測定する必要があり、測定に
時間がかかった。例えば、図9において、内標準元素で
1秒ずつ、該被分析元素で 100秒ずつかけて、横軸の値
について -25eV から 125eV まで 2eV 間隔で計 75 点
測定したとすると、測定に 2時間以上かかる。また、測
定後も手順が多数あり、作図を用いなければならないた
め、作業が煩雑であり、定量に時間がかかった。さら
に、二次イオン透過率のエネルギー依存性が不明である
場合、または、式1と式2とで与えられる中性粒子のエ
ネルギー分布におけるEMとEAとの値が不明である場合
には定量が不可能であった。また、二次イオン透過率の
エネルギー依存性と中性粒子のエネルギー分布とが不正
確である場合には、作図において直線関係は得られず、
精度のよい定量は困難であった。
【0012】本発明は、標準試料を用いず、簡便かつ迅
速に、被分析物の濃度を精度よく定量することが可能な
二次イオン質量分析法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】被分析試料中に含まれる
既知濃度の内標準元素Mと被分析元素Aとについて、エ
ネルギー分解能を十分に高くした条件で、50eV 以上の
2つの異なるエネルギーE1とE2とを有する、前記内標
準元素の二次イオン強度IM(E1)とIM(E2)と、前
記被分析元素の二次イオン強度IA(E1)とIA(E2
とを測定し、前記被分析元素の濃度が、二次イオン強度
の比IA(E2)/IM(E2)のべき乗と、二次イオン強
度の比IA(E1)/IM(E1)のべき乗とに比例する関
係があることを見出し、本発明に到った。
【0014】上記の本発明の方法を用いれば、内標準元
素で 1秒ずつ、該被分析元素で 100秒ずつ測定した場合
においても、測定時間は 202秒であり、前記従来方法に
比べ、1/30 以下の時間で測定が可能である。また、作
図を用いる必要もないため、簡便であり、定量のための
計算にかかる時間を低減出来る。さらに、二次イオン透
過率のエネルギー依存性と中性粒子のエネルギー分布を
用いないため、これらが不明または不正確な場合におい
ても、精度のよい定量が可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の原理をさらに詳細に説明
する。
【0016】50eV 以上の2つの異なるエネルギーE1
2とを有する、内標準元素Mの二次イオンの強度I
M(E1)とIM(E2)と、被分析元素の二次イオンの強
度IA(E1)とIA(E2)と、エネルギーE1とE2との
間には以下の関係が成り立つ。
【0017】 IM(E1)/{T(E1)×SM(E1)×rM}= acMexp(−kM/√E1) (式10) IA(E1)/{T(E1)×SA(E1)×rA}= acAexp(−kA/√E1) (式11) IM(E2)/{T(E2)×SM(E2)×rM}= acMexp(−kM/√E2) (式12) IA(E2)/{T(E2)×SA(E2)×rA}= acAexp(−kA/√E2) (式13) ここで、a、kM、kAは未知の定数であり、T
(E1)、T(E2)は、それぞれ、測定に用いた二次イ
オン質量分析装置におけるエネルギーE1、E2を有する
二次イオンの透過率であり、SM(E1)とSA(E1)と
は、それぞれ、エネルギーE1における内標準元素Mと
被分析元素Aとの中性粒子の放出確率であり、S
M(E2)とSA(E2)とは、それぞれ、エネルギーE2
における内標準元素Mと被分析元素Aとの中性粒子の放
出確率であり、rMとrAとは、それぞれ、内標準元素M
と被分析元素Aとの二次イオンのうち測定に用いられる
二次イオンの既知なる同位体比であり、cMは内標準元
素Mの既知なる濃度であり、cAは被分析元素Aの未知
なる濃度であり、√は平方根関数を表す。
【0018】式11を式10で、式13を式12で、それぞれ除
することにより、以下の式を得る。
【0019】
【数1】
【0020】式14と式15とから、kA−kMを消去するこ
とにより、被分析元素の濃度cAについて、二次イオン
強度の比IA(E2)/IM(E2)のべき乗と、二次イオ
ン強度の比IA(E1)/IM(E1)のべき乗とに比例す
る次の式を得る。
【0021】
【数2】
【0022】この式におけるSM(E2)/SA(E2)、
M(E1)/SA(E1)の値は他の文献または実験によ
って得られるが、以下の式で表されることがわかってい
る。
【0023】 SM(E2)/SA(E2)=(E2+EA3/(E2+EM3 (式17) SM(E1)/SA(E1)=(E1+EA3/(E1+EM3 (式18) ここで、EM、EAは定数であるが、その値はほとんどの
固体元素で 1eV から 7eV の範囲の値であり、E1、E2
の値が 50eV 以上の場合には、EM、EAが 1eVから 7eV
までのいずれの値であっても、式17と式18との値は 1
に近い。したがって、例えば、E1= 50eV、E2= 100e
V、EM= 4eV の場合、EAが 1eV から7eV までのいず
れの値であっても、式16により求められるcAの値は、
式17と式18との値を1とした場合に式16により求められ
るcAの値に比べて大きな差はなく、その差は最大でも
±10% 程度である。すなわち、式16において、S
M(E2)/SA(E2)、SM(E1)/SA(E1)の項を
それぞれ 1 とした場合に、誤差±10% 程度の精度で以
下の式が成り立つ。
【0024】
【数3】
【0025】本発明においては、式19または式16を用い
て、被分析元素の濃度を定量する。図1には、以上で述
べた本発明による定量方法の流れ図を示す。図1におけ
る特定の関係式とは、たいていの場合、式19であり、よ
り高い精度を要する場合にのみ、式16である。図1に示
すように、本発明を用いることにより、標準試料を用い
ず、簡便かつ迅速に、被分析物の濃度を精度よく定量す
ることが可能な二次イオン質量分析法を得る。
【0026】実施例 図2は、本発明の第1の実施例に係る二次イオン質量分
析法を行なう装置を示す構成図である。図2において、
イオンビーム発生装置1から一次イオンビーム2を発生
させる。ついで、一次イオンビーム2を静電レンズ3を
用いて集束した後、走査電極4により振動させ、被分析
試料5の表面を走査しながら照射する。この走査により
被分析試料5の表面から二次イオン6が放出される。二
次イオン6は電圧が印加された引き出し電極7によりに
より引き出され、電場を利用したエネルギー分析器8と
エネルギースリット9とによってエネルギー的に分離さ
れる。エネルギー分離された二次イオン10は磁場を利
用した質量分析器11によって質量分離され、イオン検
出器12で検出される。本発明では、エネルギースリッ
ト9の幅13を狭くすることによって、エネルギー分解
能を高くした条件で二次イオンを測定する。
【0027】図3は、本発明の第1の実施例を示した図
で、ケイ素中のホウ素濃度を定量した手順と結果を示す
図である。実際のホウ素の濃度は1.07×1020cm-3であ
り、本発明による定量結果と誤差±10% 以内の精度でよ
く一致している。
【0028】図4は、被分析試料が絶縁体である場合に
ついて、該被分析試料の表面に金属膜を蒸着して二次イ
オンを測定する様子を示す図である。絶縁体の被分析試
料は一次イオンビームの照射により帯電し、帯電が起き
ると該被分析試料のまわりの電場が変化し、二次イオン
の測定が出来なくなるため、このように金属膜を蒸着し
て帯電を補償することが一般的に行なわれている。しか
しながら、一次イオンビームの照射によるスパッタリン
グにより、被分析領域の深さが徐々に深くなると、電荷
が補償されなくなり、二次イオンの測定が出来なくなる
ため、スパッタリング初期の短時間に迅速に測定を行な
わなければならない。このため、上記で説明した内標準
元素を用いる従来方法は、図8に示したようなエネルギ
ー分布を測定する時間がかかりすぎるため、絶縁体の被
分析試料中の被分析元素の定量に適していない。
【0029】図5は、本発明の第2の実施例を示した図
で、絶縁体であるソーダライムガラス試料について、内
標準元素をケイ素とし、被分析元素を該ソーダライムガ
ラス試料中のホウ素とマンガンとコバルトとした場合に
おいて、該ホウ素と該マンガンと該コバルトの濃度を定
量した手順と結果を示す図である。本発明による方法
は、上記に説明したように、迅速な定量が行なえるため
に、このような絶縁体の被分析試料中の被分析元素の定
量にも適している。図5に示すように、本発明による定
量結果と実際の濃度とは誤差±5% から誤差±16% の精
度でよく一致している。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の二次イオ
ン質量分析法を実施することによって、被分析試料とは
別の標準試料を用いずに、従来法と比較して格段に簡便
かつ迅速に、被分析試料中の被分析元素の濃度を精度よ
く定量することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による被分析物の定量の手順を示す流れ
図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係る二次イオン質量分
析法を行なう装置の例を示す構成図である。
【図3】本発明の第1の実施例を説明する図であり、ケ
イ素中のホウ素の定量の手順と結果を示す図である。
【図4】被分析試料が絶縁体である場合の二次イオンの
測定方法を示した図である。
【図5】本発明の第2の実施例を説明する図であり、ソ
ーダライムガラス中のホウ素、マンガン、コバルトの定
量の手順と結果を示す図である。
【図6】標準試料を用いる従来方法による被分析物の定
量の手順を示す流れ図である。
【図7】内標準元素を用いる従来方法による被分析物の
定量の手順を示す流れ図である。
【図8】二次イオンのエネルギー分布の例を示した図で
ある。
【図9】内標準元素を用いる従来方法による被分析物の
手順のうち、作図する工程の例を示した図である。
【符号の説明】
1…イオンビーム発生装置、2…一次イオンビーム、3
…静電レンズ、4…走査電極、5…被分析試料、6…二
次イオン、7…引き出し電極、8…エネルギー分析器、
9…エネルギースリット、10…二次イオン、11…質
量分析器、12…イオン検出器、13…エネルギースリ
ット9の幅。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡部 美佳 東京都武蔵野市御殿山一丁目1番3号 エ ヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ株 式会社内 (72)発明者 落合 聖太 東京都武蔵野市御殿山一丁目1番3号 エ ヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ株 式会社内 (72)発明者 黒澤 賢 東京都武蔵野市御殿山一丁目1番3号 エ ヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ株 式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空中において、被分析元素を含有する被
    分析試料の表面にイオンビームを照射して該被分析試料
    から二次イオンを放出させる手段と、該二次イオンを質
    量分離する手段と、質量分離された該二次イオンを検出
    する手段とからなる二次イオン質量分析法において、既
    知濃度の内標準元素を含有する被分析試料を用い、50eV
    以上の第1のエネルギーを有する該被分析元素の二次
    イオンと、該第1のエネルギーを有する該内標準元素の
    二次イオンとの強度比を第1の強度比とし、50eV 以上
    で第1のエネルギーとは異なる第2のエネルギーを有す
    る該被分析元素の二次イオンと、該第2のエネルギーを
    有する該内標準元素の二次イオンとの強度比を第2の強
    度比とし、該第1および第2の強度比を測定によって求
    め、該被分析元素の種類、該内標準元素の種類と濃度、
    該第1および第2のエネルギーによって一意に定まる、
    該被分析元素の濃度と該第1および第2の強度比との間
    の関数関係を用いて該被分析元素の濃度を求めることを
    特徴とする二次イオン質量分析法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011007625A (ja) * 2009-06-25 2011-01-13 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 標準試料、標準試料の製造方法、及び二次イオン質量分析方法
WO2015105174A1 (ja) * 2014-01-10 2015-07-16 富士フイルム株式会社 5-ヒドロキシ-1h-イミダゾール-4-カルボキサミドの有効投与量または感受性の予測方法および予測装置、キサントシン一リン酸の量の測定方法ならびに骨髄異形成症候群の処置剤および処置方法
CN106161943A (zh) * 2016-07-29 2016-11-23 维沃移动通信有限公司 一种录像方法和移动终端

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