JP2018205126A - 二次イオン質量分析方法及び二次イオン質量分析装置 - Google Patents

二次イオン質量分析方法及び二次イオン質量分析装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018205126A
JP2018205126A JP2017110987A JP2017110987A JP2018205126A JP 2018205126 A JP2018205126 A JP 2018205126A JP 2017110987 A JP2017110987 A JP 2017110987A JP 2017110987 A JP2017110987 A JP 2017110987A JP 2018205126 A JP2018205126 A JP 2018205126A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
ions
secondary ion
ion mass
primary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017110987A
Other languages
English (en)
Inventor
滋野 真弓
Mayumi Shigeno
真弓 滋野
片岡 祐治
Yuji Kataoka
祐治 片岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2017110987A priority Critical patent/JP2018205126A/ja
Publication of JP2018205126A publication Critical patent/JP2018205126A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electron Tubes For Measurement (AREA)
  • Other Investigation Or Analysis Of Materials By Electrical Means (AREA)

Abstract

【課題】試料に含まれている元素の割合が少ない場合であっても、高い精度で元素を測定することのできる二次イオン質量分析方法を提供する。【解決手段】試料に一次イオンを照射し、前記試料より放出された二次イオンを検出することにより、前記試料に含まれる元素を測定する二次イオン質量分析方法において前記試料に前記一次イオンを照射する工程と、前記試料に含まれる元素の正の二次イオン、または、前記元素を含む正の二次イオンに電子を照射して、前記元素の二次イオン、または、前記元素を含む二次イオンを検出する工程と、を有することを特徴とする二次イオン質量分析方法により上記課題を解決する。【選択図】図6

Description

本発明は、二次イオン質量分析方法及び二次イオン質量分析装置に関するものである。
二次イオン質量分析法(SIMS:Secondary Ion Mass Spectrometry)は、加速したイオン(一次イオン)を試料の表面に照射し、スパッタリング現象によって試料の表面から放出される粒子のうち、イオン化したもの(二次イオン)を質量分析する物理分析法である。SIMSの特徴は、質量分析であるため微量元素も高感度に測定でき(ppb〜ppm)、スパッタリング現象により試料の表面をエッチングしながらの測定により、試料の深さ方向における元素存在情報(Depth Profile)を得ることができる。
特開昭63−193452号公報
このようなSIMSにおける微量元素の分析では定量評価が可能であるが、定量計算にはイオン強度比を用いることが一般的であるが、試料に含まれている元素のうち、一方の元素(主成分元素)よりも他方の元素(注目する含有元素)の含まれる割合が極めて少ない場合には、他方の元素(注目する含有元素)が検出できなかったり、所望の検出精度で検出できなくなる場合がある。
このため、二次イオン質量分析方法において、低含有量の元素が定量評価の対象である場合、低含有量の元素が高感度で測定できる方法が求められている。
本実施の形態の一観点によれば、試料に一次イオンを照射し、前記試料より放出された二次イオンを検出することにより、前記試料に含まれる元素を測定する二次イオン質量分析方法において前記試料に前記一次イオンを照射する工程と、前記試料に含まれる元素の正の二次イオン、または、前記元素を含む正の二次イオンに電子を照射して、前記元素の二次イオン、または、前記元素を含む二次イオンを検出する工程と、を有することを特徴とする。
開示の二次イオン質量分析方法によれば、試料に含まれている元素の割合が少ない場合であっても、高い精度で元素を測定することができる。
一次イオンのイオンビーム電流量と二次イオンの強度との相関図 本実施の形態における二次イオン質量分析装置の構造図 電子銃のフィラメント電圧及びフィラメント電流を変化させた場合のCsSiの強度の説明図 電子銃のフィラメント電流と電子ビームの電流量との相関図 電子ビームの電流量とCsSiの強度との相関図 本実施の形態における二次イオン質量分析方法のフローチャート(1) 本実施の形態における二次イオン質量分析方法のフローチャート(2)
実施するための形態について、以下に説明する。尚、同じ部材等については、同一の符号を付して説明を省略する。
最初に、SIMSにおいて、試料に僅かに含まれている元素が検出できなかったり、高い精度で元素を測定できない場合について説明する。
前述したように、SIMSは、加速したイオン(一次イオン)を試料の表面に照射し、スパッタリング現象によって試料の表面から放出される粒子のうち、イオン化したもの(二次イオン)を質量分析する分析方法である。SIMSにおいては、図1に示すように、一次イオンのイオンビームの電流量を増やすと、検出される二次イオンの強度が増加する。図1は、試料となるSi基板に、一次イオンとなるCsイオンを照射した場合において、単位時間あたりに検出された二次イオンであるSiの強度(Siのyield)である。尚、図1において、△、×は29Siの測定値であり、▽、+は30Siの測定値であり、直線は29Siについてフィッティングを行った線であり、破線は30Siについてフィッティングを行った線である。
図1に示されるように、二次イオンの強度が3×10cps以下では、測定値とフィッティングを行った線とは略一致しているが、二次イオンの強度が3×10cpsを超えると、フィッティングを行った線と測定値とのずれが大きくなる。このように、フィッティングを行った線と測定値とのずれが大きくなると、試料に含まれる分析対象となる他の元素をSiにより規格化した場合に正確な値を得ることができず、正確な定量分析を行うことができない。尚、二次イオンの強度が3×10cpsを超えると、直線性が失われる理由は、二次イオンの強度を検出するための電子倍増管に、大量の二次イオンが入ると、数え落としが生じやすくなるためと考えられる。
これを回避するための方法としては、二次イオンの強度が3×10cps以下となるように、一次イオンのイオンビーム電流量を抑制して、測定を行う方法が考えられる。しかしながら、この方法では、試料に含まれる分析対象となる他の元素の二次イオンの強度も低下してしまう。このため、他の元素の二次イオンの検出感度が低い場合や、試料に含まれている他の元素の濃度が極めて低い場合には、その元素が検出されない場合や、検出されても検出精度が低いため、定量分析において正確な値を得ることができない場合がある。
また、別の方法としては、試料にバイアス電圧を印加することにより、二次イオンの強度を低くする方法が考えられる。この方法では、例えば、試料に多く含まれる一方の元素を測定をする場合には、試料に高バイアスを印加して測定を行い、試料に僅かに含まれる他方の元素を測定する場合には、試料には低バイアスを印加して測定を行う。しかしながら、この方法では、試料にバイアスを印加すると、帯電している一次イオンの入射角度が曲げられてしまうため、試料への印加バイアスの違いによって、試料に入射する一次イオンの入射位置が異なってしまう。このため、同一の領域における組成に関する情報を得ることができない。
このため、試料に含まれている一方の元素よりも他方の元素に含まれる割合が少ない場合であっても、高い精度で定量分析をすることのできる二次イオン質量分析方法が求められていた。
本実施の形態は、発明者が鋭意検討を行った結果、試料より放出された正の電荷の二次イオンに電子を照射して一部を中性化することにより、検出される二次イオンの強度を減らすことができることに想到し、なされたものである。
(二次イオン質量分析装置)
次に、本実施の形態における二次イオン質量分析装置について、図2に基づき説明する。本実施の形態における二次イオン質量分析装置は、真空チャンバー10、一次イオン源20、アナライザ30、試料ステージ40、電子銃50、制御部60等を有している。
試料ステージ40は真空チャンバー10内に設置されており、試料100は試料ステージ40に設置される。また、真空チャンバー10内は真空排気されている。真空チャンバー10には、一次イオン源20、アナライザ30、電子銃50等が取り付けられており、アナライザ30及び電子銃50は制御部60に接続されている。
一次イオン源20はCs等の一次イオンを出射するものであり、一次イオン源20より、Cs等の一次イオンが、試料ステージ40の上に設置されている試料100に向けて照射される。試料100にCs等の一次イオンが照射されると、試料100の表面から二次イオンが放出され、この二次イオンがアナライザ30に入射し検出される。アナライザ30は、質量分析計等により形成されており、アナライザ30において測定された二次イオンの強度等の情報は、制御部60に送られる。
電子銃50は、試料100より放出された二次イオンの一部を中性化するための電子を照射するためのものである。
(二次イオン質量分析方法)
次に、本実施の形態における二次イオン質量分析方法について説明する。試料にはSi基板を用いているが、本実施の形態における二次イオン質量分析方法においては、電子により二次イオンの一部を中性化する方法であるため、検出される二次イオンは、正の電荷の二次イオンとなるCsSiを測定の対象とした。このCsSiは、一次イオンに含まれる元素と試料100に含まれる元素とにより形成されたイオンである。尚、正の電荷の二次イオンであれば、他の二次イオンであってもよく、例えば、Siであってもよい。
図3は、電子銃50におけるフィラメント電圧及びフィラメント電流を変化させた場合において、二次イオンであるCsSiの強度及び照射される電子ビームの電流量の関係を示すものである。尚、試料に照射される一次イオンはCsであり、一次イオンの入射エネルギは1keVであり、一次イオンのイオンビームの電流量は30nAである。図3の横軸は時間であり、時間の経過に伴い電子銃50におけるフィラメント電圧及びフィラメント電流を変化させて、二次イオンであるCsSiの強度及び照射される電子ビームの電流量を測定したものである。
図3に示される測定結果より、図4及び図5に示される結果を得た。図4は、電子銃50のフィラメント電流と照射される電子ビームの電流量との関係を示すものであり、図5は、照射される電子ビームの電流量と二次イオンであるCsSiの強度との関係を示す。
図4及び図5にも示されるように、電子銃50のフィラメント電流が増加すると照射される電子ビームの電流量が増加し、照射される電子ビームの電流量が増加すると、二次イオンであるCsSiの強度が減少する。
従って、検出される二次イオンの強度が強い場合には、電子銃50より電子を照射することにより正の二次イオンの数を減らし、アナライザ30において検出される二次イオンの数を減らすことができる。これにより、試料100に含まれる微量な元素を高い測定精度で測定することができ、精度の高い定量分析を行うことができる。また、アナライザ30に大量の二次イオンが入ると、アナライザ30の寿命が短くなるが、本実施の形態においては、二次イオンの量を減らすことができるため、アナライザ30の寿命を長くすることができる。
(二次イオン質量分析方法の説明1)
次に、本実施の形態における二次イオン質量分析方法について、図6に示すフローチャートに基づき説明する。この方法は、本実施の形態における二次イオン質量分析装置の制御部60において制御されるものであり、検出される二次イオンの上限の強度Mは、制御部60の内部に設定されている。具体的には、検出される二次イオンの上限の強度Mは、図1に示されるような測定値とフィッティングを行った線とが略一致している範囲における上限の強度であり、例えば、3×10cpsである。尚、本実施の形態においては、測定の対象となる二次イオンは2種類以上である。例えば、試料100は、Si基板に不純物元素として微量のOが含まれているものであり、分析の対象となる元素はSiとOであり、測定対象となる二次イオンは、CsSiとCsOであるものとする。
最初に、ステップ102(S102)では、測定対象となる試料100に一次イオンを照射する。具体的には、二次イオン質量分析装置の真空チャンバー10内の試料ステージ40に、測定対象となる試料100を設置し、真空チャンバー10内を真空排気した後、一次イオン源20より試料100に向けて一次イオンを照射する。この一次イオンは、Csである。
次に、ステップ104(S104)では、試料100に含まれる元素の二次イオン、または、その元素を含む二次イオンの強度の測定を行う。具体的には、試料100に一次イオンであるCsを照射することにより発生した二次イオンの強度をアナライザ30により測定する。具体的には、測定対象となる二次イオンは、CsSiとCsOであるため、このうちのいずれかの測定を行う。測定された二次イオンの強度は、制御部60に送られる。
次に、ステップ106(S106)では、アナライザ30により測定された二次イオンの強度が、上限の強度Mを超えるか否かを判断する。アナライザ30により測定された二次イオンの強度が上限の強度Mを超える場合、例えば、測定対象となる二次イオンがCsSiであって、上限の強度Mを超える場合には、ステップ108に移行する。一方、アナライザ30により測定された二次イオンの強度が上限の強度Mを超えない場合、例えば、測定対象となる二次イオンがCsOであって、上限の強度Mを超えない場合には、ステップ110に移行する。
ステップ108(S108)では、電子銃50より電子を照射する。電子銃50より照射される電子は、所定の電子ビーム電流量となるように調整して照射する。
次に、ステップ110(S110)では、二次イオンの強度の測定を行う。この二次イオンの強度の測定は、ステップ106において、アナライザ30により測定された二次イオンの強度が上限の強度Mを超えていると判断された場合には、電子銃50より電子を照射した状態で行われる。また、ステップ106において、アナライザ30により測定された二次イオンの強度が上限の強度Mを超えていないと判断された場合には、電子銃50から電子が照射されていない状態で行われる。
次に、ステップ112(S112)では、測定対象となる二次イオンの測定がすべて終わったか否かを判断する。測定対象となる二次イオンの測定がすべて終わった場合には、本実施の形態のける二次イオン質量分析方法を終了し、二次イオンの測定がすべて終わってはいない場合には、ステップ104に移行する。例えば、測定対象となる二次イオンがCsSiとOである場合には、CsSi及びCsOの測定がすべて終わった場合には、一次イオンの照射を停止して終了し、いずれか一方の測定しか終わっていない場合には、ステップ104に移行する。
以上により、図6に示される二次イオン質量分析方法を行うことができる。尚、ステップ108における電子の照射では、二次イオンの強度と電子ビーム電流量との関係を予め調べておき、例えば、二次イオンの強度が1/10になるような電子ビーム電流量で電子を照射してもよい。
(二次イオン質量分析方法の説明2)
次に、本実施の形態における他の二次イオン質量分析方法について、図7に示すフローチャートに基づき説明する。この方法は、本実施の形態における二次イオン質量分析装置の制御部60において制御されるものである。また、本実施の形態においては、測定の対象となる二次イオンは2種類以上である。例えば、試料100は、Si基板に不純物元素として微量のOが含まれているものであり、分析の対象となる元素はSiとOであり、測定対象となる二次イオンは、CsSiとCsOであるものとする。従って、CsOに対し、CsSiの強度は高いため、検出される二次イオンがCsSiである場合には電子を照射する。この説明では、CsSiを一方の二次イオン、CsOを他方の二次イオンとして説明する。
最初に、ステップ202(S202)では、測定対象となる試料100に一次イオンを照射する。具体的には、二次イオン質量分析装置の真空チャンバー10内の試料ステージ40に、測定対象となる試料100を設置し、真空チャンバー10内を真空排気した後、一次イオン源20より試料100に向けて一次イオンを照射する。この一次イオンは、Csである。
次に、ステップ204(S204)では、電子銃50より電子を照射する。電子銃50より照射される電子は、所定の電子ビーム電流量となるように調整して照射する。
次に、ステップ206(S206)では、一方の二次イオンであるCsSiの強度の測定を行う。具体的には、電子銃50より電子が照射されている状態で、一方の二次イオンであるCsSiを強度の測定を行う。
次に、ステップ208(S208)では、電子銃50の電子の照射を停止する。
次に、ステップ210(S210)では、他方の二次イオンであるCsOの強度の測定を行う。具体的には、電子銃50からの電子の照射はなされていない状態で、他方の二次イオンであるCsOを強度の測定を行う。
次に、ステップ212(S212)では、測定が終了したか否かを判断する。例えば、一方の二次イオンと他方の二次イオンの測定を所定の回繰り返して行う設定がなされている場合には、その所定の回数の測定が終わったか否かにより判断する。測定が終了したものと判断された場合には、一次イオンの照射を停止して終了する。測定が終了していないものと判断された場合にはステップ204に移行する。
以上により、図7に示される二次イオン質量分析方法を行うことができる。尚、ステップ204における電子を照射では、二次イオンの強度と電子ビーム電流量との関係を予め調べておき、例えば、二次イオンの強度が1/10になるような電子ビーム電流量で電子を照射してもよい。
以上、実施の形態について詳述したが、特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。
上記の説明に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
試料に一次イオンを照射し、前記試料より放出された二次イオンを検出することにより、前記試料に含まれる元素を測定する二次イオン質量分析方法において
前記試料に前記一次イオンを照射する工程と、
前記試料に含まれる元素の正の二次イオン、または、前記元素を含む正の二次イオンに電子を照射して、前記元素の二次イオン、または、前記元素を含む二次イオンを検出する工程と、
を有することを特徴とする二次イオン質量分析方法。
(付記2)
前記電子の照射は、前記元素の二次イオン、または、前記元素を含む二次イオンの検出された強度が、所定の値を超えた場合に行われるものであることを特徴とする付記1に記載の二次イオン質量分析方法。
(付記3)
前記試料には複数の元素が含まれており、
前記元素は一方の元素であって、
電子を照射することを停止し、前記試料に含まれる他方の元素の二次イオン、または、前記他方の元素を含む二次イオンを検出する工程と、
を有することを特徴とする付記1または2に記載の二次イオン質量分析方法。
(付記4)
前記試料には、前記一方の元素が前記他方の元素よりも多く含まれていることを特徴とする付記3に記載の二次イオン質量分析方法。
(付記5)
前記一方の元素を含む二次イオンは、前記一次イオンの元素と前記試料に含まれる元素とにより形成されるイオンであることを特徴とする付記3または4に記載の二次イオン質量分析方法。
(付記6)
試料に入射する一次イオンを出射する一次イオン源と、
前記試料に前記一次イオンを入射させることにより、前記試料より放出された二次イオンを検出するアナライザと、
前記二次イオンに電子を照射する電子銃と、
前記アナライザ及び前記電子銃に接続された制御部と、
を有し、前記試料に含まれる複数の元素の測定する二次イオン質量分析装置において
前記制御部は、前記元素の正の二次イオン、または、前記元素を含む正の二次イオンの検出された強度が所定の値を超えた場合に、前記電子銃より電子の照射を行うことを特徴とする二次イオン質量分析装置。
(付記7)
試料に入射する一次イオンを出射する一次イオン源と、
前記試料に前記一次イオンを入射させることにより、前記試料より放出された二次イオンを検出するアナライザと、
前記二次イオンに電子を照射する電子銃と、
前記アナライザ及び前記電子銃に接続された制御部と、
を有し、前記試料に含まれる複数の元素の測定する二次イオン質量分析装置において
前記制御部は、前記アナライザにより、一方の元素の正の二次イオン、または、前記一方の元素を含む正の二次イオンを検出する際には、前記電子銃より電子を照射し、前記試料に含まれる他方の元素の二次イオン、または、前記他方の元素を含む二次イオンを検出する際には、前記電子銃からの電子の照射を行わない制御を行うことを特徴とする二次イオン質量分析装置。
(付記8)
前記制御部は、前記一方の元素の二次イオン、または、前記一方の元素を含む二次イオンの検出された強度が所定の値を超えた場合に、前記電子銃より電子の照射を行うことを特徴とする付記7に記載の二次イオン質量分析装置。
(付記9)
前記電子銃は、電子を発生させるためのフィラメントを有しており、
前記制御部により、前記フィラメントに流す電流量の調整を行うことができるものであることを特徴とする付記6から8のいずれかに記載の二次イオン質量分析装置。
10 真空チャンバー
20 一次イオン源
30 アナライザ
40 試料ステージ
50 電子銃
60 制御部
100 試料

Claims (6)

  1. 試料に一次イオンを照射し、前記試料より放出された二次イオンを検出することにより、前記試料に含まれる元素を測定する二次イオン質量分析方法において
    前記試料に前記一次イオンを照射する工程と、
    前記試料に含まれる元素の正の二次イオン、または、前記元素を含む正の二次イオンに電子を照射して、前記元素の二次イオン、または、前記元素を含む二次イオンを検出する工程と、
    を有することを特徴とする二次イオン質量分析方法。
  2. 前記電子の照射は、前記元素の二次イオン、または、前記元素を含む二次イオンの検出された強度が、所定の値を超えた場合に行われるものであることを特徴とする請求項1に記載の二次イオン質量分析方法。
  3. 前記試料には複数の元素が含まれており、
    前記元素は一方の元素であって、
    電子を照射することを停止し、前記試料に含まれる他方の元素の二次イオン、または、前記他方の元素を含む二次イオンを検出する工程と、
    を有することを特徴とする請求項1または2に記載の二次イオン質量分析方法。
  4. 前記一方の元素を含む二次イオンは、前記一次イオンの元素と前記試料に含まれる元素とにより形成されるイオンであることを特徴とする請求項3に記載の二次イオン質量分析方法。
  5. 試料に入射する一次イオンを出射する一次イオン源と、
    前記試料に前記一次イオンを入射させることにより、前記試料より放出された二次イオンを検出するアナライザと、
    前記二次イオンに電子を照射する電子銃と、
    前記アナライザ及び前記電子銃に接続された制御部と、
    を有し、前記試料に含まれる複数の元素の測定する二次イオン質量分析装置において
    前記制御部は、前記元素の正の二次イオン、または、前記元素を含む正の二次イオンの検出された強度が所定の値を超えた場合に、前記電子銃より電子の照射を行うことを特徴とする二次イオン質量分析装置。
  6. 試料に入射する一次イオンを出射する一次イオン源と、
    前記試料に前記一次イオンを入射させることにより、前記試料より放出された二次イオンを検出するアナライザと、
    前記二次イオンに電子を照射する電子銃と、
    前記アナライザ及び前記電子銃に接続された制御部と、
    を有し、前記試料に含まれる複数の元素の測定する二次イオン質量分析装置において
    前記制御部は、前記アナライザにより、一方の元素の正の二次イオン、または、前記一方の元素を含む正の二次イオンを検出する際には、前記電子銃より電子を照射し、前記試料に含まれる他方の元素の二次イオン、または、前記他方の元素を含む二次イオンを検出する際には、前記電子銃からの電子の照射を行わない制御を行うことを特徴とする二次イオン質量分析装置。
JP2017110987A 2017-06-05 2017-06-05 二次イオン質量分析方法及び二次イオン質量分析装置 Pending JP2018205126A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017110987A JP2018205126A (ja) 2017-06-05 2017-06-05 二次イオン質量分析方法及び二次イオン質量分析装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017110987A JP2018205126A (ja) 2017-06-05 2017-06-05 二次イオン質量分析方法及び二次イオン質量分析装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018205126A true JP2018205126A (ja) 2018-12-27

Family

ID=64955653

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017110987A Pending JP2018205126A (ja) 2017-06-05 2017-06-05 二次イオン質量分析方法及び二次イオン質量分析装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018205126A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10930488B2 (en) 2019-04-11 2021-02-23 Shimadzu Corporation Mass spectrometer, sampling probe, and analysis method

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10930488B2 (en) 2019-04-11 2021-02-23 Shimadzu Corporation Mass spectrometer, sampling probe, and analysis method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7335389B2 (ja) 二次イオン質量分析を用いた半導体測定および表面分析のためのシステムならびに手法
CN107271429B (zh) 一种光谱结合质谱的未知样品中元素的定量分析方法
KR101850304B1 (ko) 분석방법 및 그것을 구비하는 분석장치
Thieleke et al. A calibration strategy for LA-ICP-MS using isotope dilution for solid reference materials
JP2018205126A (ja) 二次イオン質量分析方法及び二次イオン質量分析装置
JP7290778B2 (ja) 二次イオン質量分析方法及び、質量分析装置
JP5502648B2 (ja) 臭素系難燃剤の判定方法およびプログラム
Matsuyama et al. High-accuracy determination of trace elements by total reflection X-ray fluorescence spectrometry using freeze-dried specimens
KR101689254B1 (ko) 전체 이온 개수를 측정하여 일정한 온도에서 생성된 이온들의 질량 스펙트럼을 구하는 방법 및 말디 질량분석법을 이용한 정량 분석을 위한 매트릭스의 용도
CN113340922B (zh) 一种能谱仪的校准方法及元素测试方法
JP6367762B2 (ja) 分析方法
US11784034B2 (en) Method and device for analysing SIMS mass spectrum data
JP5904030B2 (ja) 二次イオン質量分析方法及び標準試料
KR20160049124A (ko) 금속 포일의 두께/성분 측정 장치 및 방법
JP5391942B2 (ja) 二次イオン質量分析における一次イオンエネルギー補正方法
JP4836632B2 (ja) 元素分析方法
JP5874409B2 (ja) 二次イオン質量分析方法及び二次イオン質量分析装置
JP2012154750A (ja) 深さ方向元素濃度分析方法
Silva et al. In-air RBS measurements at the LAMFI external beam setup
KR100664868B1 (ko) 이차이온 질량분석기 분석을 위한 표준시료 및 이를이용한 이차이온 질량분석기 분석 방법
JPH1151885A (ja) 二次イオン質量分析法
Wang et al. SIMS Methodology Study of Indium Implant Quantification
Tomita Dynamic Secondary Ion Mass Spectrometry
CN116106400A (zh) 膜层掺杂元素含量的测试方法、装置、设备及存储介质
Goschnick et al. Nitrogen quantification with SNMS