JP2002181528A - ホイールアライメント測定方法及び同測定装置 - Google Patents

ホイールアライメント測定方法及び同測定装置

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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 車輪を取付けるための複数のハブボルト
56を突出させたホールハブ55を回転させ、ハブボル
ト56から離れた位置に配置した少なくとも2個の変位
センサ73,74でハブボルト56の先端の変位を直接
又は間接的にそれぞれ測定し、各変位センサ73,74
で測定したそれぞれの変位に基づいてホイールハブ55
の傾斜角θを算出することで、ホイールハブ55に車輪
を取付ける前にホイールアライメントを測定する。 【効果】 車両の製造の流れを止めずに複数の車輪のア
ライメントの測定を行うことができ、また、測定を簡単
に行うことができ、更に、ホイールハブを回転させたと
きのホイールハブの傾斜角を測定するため、ハブボルト
の長さのばらつきによるホイールハブの傾斜誤差を打ち
消すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製造ラインの流れ
をスムーズにし、測定を簡単にし、更に測定精度を高め
たホイールアライメント測定方法及び部品数を少なくす
るとともに装置を簡単にしたホイールアライメント測定
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両におけるトーイン、キャンバ角等の
ホイールアライメントは、車両の直進安定性、コーナリ
ング特性、ステアリング特性等に影響を与える重要な要
素である。まず始めに、上記したホイールアライメント
の一例として、トーインについて以下に説明する。図2
0(a)〜(c)はトーインについて説明する説明図で
あり、トーインとは、(a)に示すような車輪200が
車両前方を向いている状態から、(b)に示すように、
車輪200の前部を車両内側へ傾けること、又は傾けた
量を言い、一般に、車輪200の傾斜角(この傾斜角が
トー角である。)θを静的に測定することでトーインを
求めている。
【0003】このような測定方法を用いる装置として
は、例えば、特公平3−26767号公報「車輪の傾斜
度測定装置」が知られている。
【0004】上記公報の第4図には、車輪2の両側を検
出板15,15で挟み、これらの検出板15,15の基
準位置からの移動量を複数のセンサ21で検出すること
で、トーイン、キャンバ角を測定する車輪の傾斜度測定
装置が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記公報の技術では、
製造ラインで完成した車両で車輪2の傾斜度を測定する
ことになり、製造ラインの末端で他の検査ととも行われ
るため、検査項目が多くなり、ラインの流れが滞ること
が考えられる。
【0006】また、車輪2を検出板15,15の間の測
定位置に精度よく位置決めする必要があり、測定のため
に多くの工数が必要となる。更に、例えば、車輪2のタ
イヤの側面に文字を凸状に形成したものでは、その凸状
の部分を検出板15,15で挟んだ場合には、車輪の傾
斜度測定結果に誤差が生じ、測定精度が悪くなることが
考えられる。
【0007】また更に、上記傾斜度測定装置では、車輪
2を検出板15,15で挟み込むために、検出板15,
15をそれぞれ支持するステー、検出板15,15を同
期させて移動させるためのリンク機構等が必要になり、
部品数が多くなるとともに装置自体が複雑になる。
【0008】一方、上記した図20(b)において、車
輪200を取付けるホイールハブやこのホイールハブを
回転自在に支持する車軸等の加工精度の影響で、車輪2
00を回転させると、車輪200が角度θだけ傾いた位
置を中心に左右に振れることがある。この左右の振れ角
を+α,−αとする。
【0009】(c)は車輪200を回転させたときのト
ー角の変化を示すグラフであり、縦軸はトー角T、横軸
は時間tを表す。トー角Tは時間tの経過とともに正弦
波状に変化し、トー角Tの最大値はθ+α、最小値はθ
−αとなる。例えば、(b)において、車輪200が車
両前方に対して角度(θ+α)だけ傾いた状態で静的に
車輪200の傾きを測定すると、角度αだけの誤差を生
じることになる。
【0010】そこで、本発明の目的は、ホイールアラ
イメント測定方法において、製造ラインの流れをスムー
ズにし、測定を簡単にし、測定精度を高めること、ホ
イールアライメント測定装置において、部品数を少なく
するとともに装置を簡素にすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、車輪を取付けるための複数のハブボルト
を突出させたホールハブを回転させ、ハブボルトから離
れた位置に配置した少なくとも2個の変位測定手段でハ
ブボルトの先端の変位を直接又は間接的にそれぞれ測定
し、各変位測定手段で測定したそれぞれの変位に基づい
てホイールハブの傾斜角を算出することで、ホイールハ
ブに車輪を取付ける前にホイールアライメントを測定す
ることを特徴とした。
【0012】ホイールハブに車輪を取付ける前にホイー
ルアライメントを測定することができるため、例えば、
車両が製造ラインを流れている間に、車両の側方から車
両の製造の流れを止めずに複数の車輪のアライメントの
測定を行うことができ、車両の生産性を向上させること
ができる。
【0013】また、例えば、ハブボルトの変位を測定す
るだけなので、測定を簡単に行うことができ、測定工数
の低減を図ることができる。更に、ホイールハブを回転
させながらハブボルトの変位を測定するため、複数のハ
ブボルトの長さのばらつきによるホイールハブの傾斜誤
差を打ち消すことができ、ホイールアライメントの測定
精度を高めることができる。
【0014】請求項2は、複数のハブボルトの先端にデ
ィスクを当て、このディスクをホイールハブと一体的に
回転させ、ディスクの側面の変位を測定することで、ハ
ブボルトの先端の変位を間接的に測定することを特徴と
した。ハブボルトにディスクを押し当てるだけなので、
測定を簡単に行うことができ、測定工数の低減を図るこ
とができる。
【0015】請求項3は、ハブボルトの先端に変位測定
手段をそれぞれ対向させることで、ハブボルトの先端の
変位を直接測定することを特徴とした。ハブボルトの先
端の変位を直接測定するだけなので、測定を簡単に行う
ことができ、測定工数の低減を図ることができる。
【0016】請求項4は、車体側のホイールハブに車輪
を取付ける前にホイールアライメントを測定するホイー
ルアライメント測定装置であって、このホイールアライ
メント測定装置を、ホイールハブに設けた複数の車輪取
付用ハブボルトの先端に押し当てるディスクと、このデ
ィスクをホイールハブと一体的に回転させるためのディ
スク回転手段と、ディスクを回転させたときのディスク
側面の変位を測定する複数の変位測定手段と、これらの
変位測定手段からのそれぞれの変位信号に基づいてホイ
ールハブの傾斜角を算出する傾斜角算出手段とから構成
した。
【0017】ホイールハブに車輪を取付けない状態で変
位測定手段によりディスク側面の変位を測定する構造で
あるため、構造を簡素にすることができるとともに変位
測定手段の配置をディスク側方の範囲内で自由に設定す
ることができる。
【0018】請求項5は、車体側のホイールハブに車輪
を取付ける前にホイールアライメントを測定するホイー
ルアライメント測定装置であって、このホイールアライ
メント測定装置を、ホイールハブを回転させるためのホ
イールハブ回転手段と、ホイールハブに設けた複数の車
輪取付用ハブボルトの先端に対向させて配置するととも
にホイールハブを回転させたときのハブボルトの先端の
変位を測定する複数の変位測定手段と、これらの変位測
定手段からのそれぞれの変位信号に基づいてホイールハ
ブの傾斜角を算出する傾斜角算出手段とから構成した。
【0019】ホイールハブに車輪を取付けない状態で、
しかもハブボルトの変位を直接測定する構造であるた
め、ホイールアライメント測定装置の部品数をより少な
くすることができ、構造を簡素にすることができて、ホ
イールアライメント測定装置の製造コストやメンテナン
スに要するコストを抑えることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係るホイールアライメント
測定装置(第1の実施の形態)を説明する説明図であ
り、ホイールアライメント測定装置を車両の製造ライン
に設置した状態を示す。車両10は、車体11と、この
車体11の下部に車幅方向に延ばして取付けたサブフレ
ーム12と、これらの車体11及びサブフレーム12に
取付けた一対のサスペンション13,14とを備え、製
造ラインの搬送レール16に移動自在に取付けたハンガ
17で吊った状態にある。なお、17a,17aはハン
ガ下端部、17b,17bは車体11の下端を支持する
ためにハンガ下端部17a,17aに取付けた当て板で
ある。
【0021】サスペンション13は、サブフレーム12
から車体外方に上下動可能に延ばしたサスペンションア
ーム21,22,23,24と、これらのサスペンショ
ンアーム21,22,23,24の先端に取付けたナッ
クル25と、このナックル25に回転自在に取付けたホ
イールハブ(不図示。後述する。)と、ナックル25及
び車体11のそれぞれに渡したサスペンションストラッ
ト26とからなり、車輪を取付ける前のものである。な
お、27はナックル25に取付けたドラムブレーキであ
る。サスペンション14は、車体11及びサブフレーム
12に対してサスペンション13と左右対称な構造にし
たものであり、説明は省略する。
【0022】ホイールアライメント測定装置30は、搬
送レール16の下方の床面に配置したベース部31と、
このベース部31に取付けた台座32と、この台座32
に、レール33を介して車両10の車幅方向に平行に移
動可能に取付けたアライメント測定部34と、ホイール
アライメント測定時に、サスペンション13を所定の状
態で位置決めするためにベース部31に取付けたサスペ
ンション位置決め機構35とからなる。
【0023】サスペンション位置決め機構35は、サス
ペンション13を押し上げる第1シリンダ装置37と、
サブフレーム12を引き下げる第2シリンダ装置38と
からなる。
【0024】第1シリンダ装置37は、シリンダ41
と、このシリンダ41内に移動可能に挿入したピストン
(不図示)に取付けたピストンロッド42と、サスペン
ション13の、例えばナックル25を支持するためにピ
ストンロッド42の先端に取付けたサスペンション支持
部43とからなる。
【0025】第2シリンダ装置38は、シリンダ45
と、このシリンダ45内に移動可能に挿入したピストン
(不図示)に取付けたピストンロッド46と、このピス
トンロッド46の先端からサブフレーム12側に延ばし
たチェーン47と、このチェーン47の先端に取付ける
とともにサブフレーム12に掛けたフック48とからな
る。なお、51はチェーン47をガイドするガイドプー
リである。
【0026】図2は本発明に係るホイールアライメント
測定装置のアライメント測定部の側面図(一部断面図)
であり、アライメント測定部34をサスペンション13
にセットし、ホイールアライメントを測定する状態を示
す。
【0027】サスペンション13は、ナックル25に設
けた車軸53にベアリング54,54を介してホイール
ハブ55を回転自在に支持し、このホイールハブ55に
車輪を取付けるためのハブボルト56・・・(・・・は
複数個を示す。以下同様。)を取付けたものである。な
お、57,58はドラムブレーキ27を構成するバック
プレート及びブレーキドラム、59は車軸53からのホ
イールハブ55の抜け止めを図るナットである。
【0028】アライメント測定部34は、断面L字状の
基部61と、この基部61に取付けた電動モータ62
と、この電動モータ62の回転軸63に継手64を介し
て連結するとともに基部61でベアリング65,65を
介して回転自在に支持したシャフト66と、サスペンシ
ョン13のホイールハブ55を回転させるためにシャフ
ト66の先端に取付けたホイールハブ駆動部材67と、
シャフト66に中心部を、ブッシュ68及びラバー69
を介して嵌めるとともにハブボルト56・・・の先端に
側面を当てたディスク71と、このディスク71をハブ
ボルト56・・・に押付けるためにホイールハブ駆動部
材67に取付けた押圧機構72・・・と、ディスク71
が回転したときのディスク側面の変位を検知するために
シャフト66の前方(前方とは図ではシャフト66の奥
側であり、車両前方でもある。)に配置した変位測定手
段としてのフロント側変位センサ73及びシャフト66
の後方(後方とは図ではシャフト66の手前側であり、
車両後方でもある。)側に配置した変位測定手段として
のリヤ側変位センサ74(リヤ側変位センサ74は不図
示)と、各変位センサ73,74からの変位信号に基づ
いてホイールアライメントを演算し、演算結果を記憶す
る傾斜角算出手段としての演算・記憶手段75と、この
演算・記憶手段75にデータを入力するための入力手段
76と、演算・記憶手段75に時間信号を供給するタイ
マ77と、電動モータ62の回転軸63の回転数を検出
して演算・記憶手段75に回転数信号を供給する回転数
センサ78と、演算・記憶手段75での演算結果や記憶
内容を表示する表示手段81とからなる。なお、83は
アライメント測定部移動手段であり、アライメント測定
部34を図の左右方向に移動させるための第3シリンダ
装置84を備える。
【0029】押圧機構72は、ケース85と、このケー
ス85内に移動可能に挿入するとともにケース85の底
に開けた穴部から先端を突出させたディスク押圧部材8
6と、このディスク押圧部材86をディスク71側に押
付けるスプリング87と、このスプリング87の端部を
支持するとともにケース85に設けたおねじ部にねじ結
合することでホイールハブ駆動部材67に押圧機構72
を固定するためのキャップ部材88とからなる。フロン
ト側変位センサ73及びリヤ側変位センサ74は、光、
音波、電磁波を利用した非接触式のセンサである。上記
した基部61、電動モータ62、回転軸63、継手6
4、ベアリング65、シャフト66、ホイールハブ駆動
部材67は、ディスク71を回転させるためのディスク
回転手段89を構成するものである。
【0030】図3は図2の3−3線断面図であり、ホイ
ールハブ駆動部材67は、ボス部91と、このボス部9
1から径外方に延ばしたスポーク部92・・・と、これ
らのスポーク部92・・・の先端に取付けた外周部93
とからなり、スポーク部92をハブボルト56の側部に
当てることでホイールハブ駆動部材67の回転をホイー
ルハブ55(図2参照)に伝える。各変位センサ73,
74は、水平線95上に並べて配置したものである。
【0031】図4は図2の4矢視図(一部断面図)であ
り、ディスク71が図のように車両前後方向に傾いてい
るとき、フロント側変位センサ73からディスク71の
側面までの距離をLf、リヤ側変位センサ74からディ
スク71の側面までの距離をLrとし、フロント側変位
センサ73とリヤ側変位センサ74との距離をDSとす
ると、ホイールハブ55の車両前後方向の傾斜角θ(こ
れは、車輪を取付けたときのトー角になる。)は、ディ
スク71を回転させながら上記した距離Lf,Lrを測
定することにより求めることができる。(詳細は後述す
る。)
【0032】図5は本発明に係るホイールアライメント
測定装置のアライメント測定部をサスペンションから離
した状態を示す断面図であり、アライメント測定部34
をアライメント測定部移動手段83(図2参照)で車両
10(図1参照)から離れる側へ移動させると、ハブボ
ルト56・・・に当たっていたディスク71は押圧機構
72で押されてブッシュ68及びラバー69がホイール
ハブ駆動部材67のボス部91に当たるまで図の左方に
移動する。このように、ディスク71は、シャフト66
にブッシュ68及びラバー69を介して嵌めたことで、
シャフト66に対して、図4に示したように自在に傾斜
することができるとともに図5に示したように、シャフ
ト66に対して滑りながらシャフト66の軸の延びる方
向に自在に移動することができる。
【0033】また、ディスク71の中心側にブッシュ6
8を設けたことで、例えば、図2において、電動モータ
62を停止させたときに、停止したシャフト66に対し
てホイールハブ55が慣性で回転した場合には、ディス
ク71がホイールハブ55と共に滑らかに回転すること
ができ、ホイールハブ55に対するディスク71の回転
方向の回転角度ずれを生じることがない。
【0034】更に、図5において、ディスク71の押圧
機構72側の側面71aを、表面粗さを小さくするとと
もにめっき処理を施して鏡面仕上げにし、ハブボルト5
6に当てる側面71bを、表面粗さを大きくしたり滑り
止めの処理を施したりすれば、上記したような電動モー
タ62を停止させたときのホイールハブ55とディスク
71との回転角度ずれ防止効果を更に高めることができ
る。
【0035】以上に述べたホイールアライメント測定装
置30によるホイールアライメント測定方法を次に説明
する。まず、図1に示したように、製造ライン上を流れ
てきた車両10に対して、図2に示したように、車両1
0のサスペンション13にアライメント測定部34をア
ライメント測定部移動手段83で移動することでセット
する。
【0036】次に、図1に示したサスペンション位置決
め機構35の第1シリンダ装置37を作動させてサスペ
ンション支持部43でナックル25の下部を支持すると
ともに、第2シリンダ装置38を作動させてサブフレー
ム12及び車体11を引き下げ、サスペンション13
を、車輪を装着した後の車両が地面上に停車した状態と
同じ状態(各サスペンションアーム21,22,23,
24のナックル25側の端部が上方にスイングし、サス
ペンションストラット26が圧縮された状態)に設定す
る。
【0037】そして、図4に示したように、ハブボルト
56・・・にディスク71を当てた状態で、図2に示し
た電動モータ62を作動させる。これにより、電動モー
タ62の回転軸63の回転がシャフト66及びホイール
ハブ駆動部材67を介してハブボルト56・・・、ホイ
ールハブ55及びディスク71に伝わり、ハブボルト5
6・・・及びディスク71が一体的に回転する。従っ
て、図4において、フロント側変位センサ73で検出す
る距離Lf及びリヤ側変位センサ74で検出する距離L
rは刻々変化する。
【0038】図6は本発明に係るホイールアライメント
測定装置(第1の実施の形態)によるホイールアライメ
ント測定方法を説明するグラフ(第1作用図)であり、
フロント側距離Lf及びリヤ側距離Lrの変化を表した
ものである。グラフの縦軸はフロント側距離Lf及びリ
ヤ側距離Lr、横軸は時間tである。図中の曲線はフロ
ント側距離Lf及びリヤ側距離Lrの連続データであ
り、これらの曲線上の点はそれぞれ実際の時間間隔dt
毎の測定点である。この時間間隔dtは適宜短く又は長
く設定してよい。
【0039】時間がt0からtmまでの区間(ディスク
が1回転する区間)の始点である時間t0と区間の終点
である時間tmとでフロント側距離Lfが一致(始点と
終点との差が所定値以内の場合を一致とする。詳細は後
述する。)した場合、また、時間t0と時間tmとでリ
ヤ側距離Lrが一致(一致とはフロント側距離Lfの場
合と同様である。)した場合には、区間内のフロント側
距離Lfの振幅Vwfの中央値として、例えば、最大値
fmaxと最小値fminとの平均値m、又は区間内の
連続する8個の測定点(本実施の形態(他の実施の形態
も含む)では、便宜上8個とするが、適宜測定点の個数
を変更しても差し支えない。以下同様。)のデータの平
均値mを求め、同様にして区間内のリヤ側距離Lrの振
幅Vwrの中央値として、例えば、最大値rmaxと最
小値rminとの平均値n、又は区間内の連続する8個
の測定点のデータの平均値nを求める。
【0040】図7(a),(b)は本発明に係るホイー
ルアライメント測定装置(第1の実施の形態)によるホ
イールアライメント測定方法を説明する作用図(第2作
用図)である。(a)において、フロント側変位センサ
とリヤ側変位センサとの距離DS及び図6で求めた平均
値mと平均値nとの差(m−n)を直角三角形の直角を
挟む2辺の長さにとると、斜辺の傾斜角θは、tanθ
=(m−n)/DSを満たすθとして算出することがで
きる。
【0041】即ち、この傾斜角θはディスク71(図4
参照)の傾斜角(ホイールハブ55(図4参照)の傾斜
角でもある。)であり、(b)に示すように、左右の車
輪101,102のトー角であり、このトー角θだけ車
輪101,102が内側に傾いたときに、各車輪10
1,102の前部の中心間距離をa、各車輪101,1
02の後部の中心間距離をbとすると、(b−a)がト
ーインになる。
【0042】図8は本発明に係るホイールアライメント
測定装置(第1の実施の形態)によるホイールアライメ
ント測定方法を説明するグラフ(第3作用図)である。
なお、グラフの縦軸はフロント側距離Lf及びリヤ側距
離Lr、横軸は時間tを表す。図中の曲線はフロント側
距離Lf及びリヤ側距離Lrの連続データであり、これ
らの曲線上の点は実際の測定点で、これらの測定点は、
フロント側距離Lf及びリヤ側距離Lrとで同一時刻に
測定したものある。
【0043】フロント側距離Lfにおいて、時間t0で
の測定点を測定点m1とし、この測定点m1から時間間
隔dt毎に測定する。この時間間隔dtは入力手段76
(図2参照)で入力するものである。
【0044】例えば、測定点m(n−1)での測定の後
の時刻taに、ディスクが何らかの外力によって変位
し、以降、フロント側距離Lfが負側にδ1だけ変化し
たとする。これにより、測定点m(n−1)後の測定点
は、想像線で示す曲線上の測定点kではなく、δ1だけ
負側に移動した実線で示す曲線上の測定点mnになる。
【0045】そして、測定点m1からディスクが1回転
した時点の測定点p1でフロント側距離Lfを測定した
ときに、測定点m1でのフロント側距離b0と測定点p
1でのフロント側距離b1とを比較する。即ち、区間1
における始点のフロント側距離b0と終点のフロント側
距離b1の差を算出する。
【0046】始点と終点とのフロント側距離の差である
(b1−b0)が設定した距離一致判定範囲内であれ
ば、始点のフロント側距離b0と終点のフロント側距離
b1とが一致したと判断して測定を終了し、差(b1−
b0)が距離一致判定範囲外であれば、測定を続ける。
【0047】ここで、距離一致判定値をVstとし、距
離一致判定範囲を(−Vst〜+Vst)とする。ここ
では、差(b1−b0)が距離一致判定範囲(−Vst
〜+Vst)外、即ち|b1−b0|>Vstであると
して測定を続ける。
【0048】次に、測定点p2で測定した時点で、車輪
が1回転した区間2における測定点m2でのフロント側
距離b2と測定点p2でのフロント側距離b3との差
(b3−b2)が距離一致判定範囲(−Vst〜+Vs
t)内かどうか判断する。この区間2では、測定点m2
がディスク変位前の曲線上、測定点p2がディスク変位
後の曲線上にあるため、|b3−b2|>Vstとな
り、更に測定を続ける。区間3においても、|b5−b
4|>Vstとなり、測定を続ける。
【0049】更に、測定を続け、ディスクがδ1だけ変
位した直後の、始点が測定点mnで終点が測定点pnで
ある区間nになると、両測定点mn,pnともディスク
が変位後の曲線上の点であり、測定点mnのフロント側
距離b6と測定点pnのフロント側距離b6とから−V
st≦(b6−b6)≦Vst、即ち|b6−b6|≦
Vst(0≦Vstとなる。)となるため、測定は終了
する。
【0050】従って、区間n内のフロント側距離最大値
b5とフロント側距離最小値b7との差Vwfがフロン
ト側距離Lfの振幅になる。そして、振幅Vwfの中央
値として、フロント側距離最大値b5とフロント側距離
最小値b7との平均値av1をav1=(b5−b7)
/2、又は区間n内の測定点mnから測定点pnまでの
連続した8点(即ち、区間n内の9点のうち、始点の測
定点mn又は終点の測定点pnを除いた8点)の平均値
av2をav2=(b6+b7+b6+b1+b3+b
5+b3+b1)/8として求めることができる。ここ
では、av1=av2=b1となる。(なお、上記した
平均値を求めるための連続した測定点は、8点に限ら
ず、適宜変更してもよい。以下同様。)
【0051】同様にして、リヤ側距離Lrにおいて、例
えば、測定点m(n−1)での測定の後の時刻taに、
ディスクが何らかの外力によって変位し、以降、リヤ側
距離Lrが正側にδ2だけ変化したときのリヤ側距離L
rの平均値を求める。途中の説明は省略するが、結果と
して、区間n内のリヤ側距離最大値c7とフロント側距
離最小値c5との差Vwrがリヤ側距離Lrの振幅にな
る。従って、振幅Vwrの中央値として、リヤ側距離最
大値c7とリヤ側距離最小値c5との平均値av3をa
v3=(c7−c5)/2、又は区間n内の測定点mn
から測定点pnまでの連続した8点の平均値av4をa
v4=(c6+c7+c6+c1+c3+c5+c3+
c1)/8として求めることができる。ここでは、av
3=av4=c1となる。
【0052】以上で求めたフロント側距離Lfの平均値
b1とリヤ側距離Lrの平均値c1とから、図7
(a),(b)で示した要領でディスクの傾斜角θ及び
トーイン(b−a)を求めることができる。
【0053】もし、始点のフロント側距離Lfと終点の
フロント側距離Lfとの差、又は始点のリヤ側距離Lr
と終点のリヤ側距離Lrとの差のどちらかが距離一致判
定範囲(−Vst〜+Vst)内に入らない場合、入力
手段76(図2参照)で入力した設定測定時間Mt(後
述する。)を越えたときに測定を終了する。
【0054】図9は本発明に係るホイールアライメント
測定装置(第1の実施の形態)によるホイールアライメ
ント測定方法を説明するグラフ(第4作用図)であり、
縦軸、横軸については、図8と同様である。フロント側
距離Lfを測定中に、例えば、測定点m2での測定の後
の時間t1に、ディスクが何らかの外力によって変位
し、以降、フロント側距離Lfが負側にδ1だけ変化し
たとする。これにより、測定点m2後の測定点は、δ1
だけ負側に変化した実線で示す曲線上の測定点r3にな
る。
【0055】これ以後、そのδ1だけ負側に変化した実
線で示す曲線上で測定を続けるが、例えば、測定点r
(n−1)で測定した後の時間t2に、変位していたデ
ィスクが元の位置に戻ったとすると、測定点r(n−
1)後の測定点は、δ1だけ正側に変化した実線で示す
元の曲線上の測定点mnになる。
【0056】測定点m1から測定点m(n+α)までの
ディスクが1回転した区間1では、測定点m1のフロン
ト側距離Lf=b0と測定点m(n+α)のフロント側
距離Lf=b0とから、それらのフロント側距離Lfの
差はゼロになり、図8で説明したように距離一致判定範
囲(−Vst〜+Vst)内に入る。
【0057】従って、図8で説明した処理だけでは、区
間1におけるフロント側距離最大値b8とフロント側距
離最小値b9との差V1が振幅ということになり、正し
いフロント側距離Lfの中央値を測定することができな
い。
【0058】そこで、測定点m1,m2で測定したとき
に、演算・記憶手段75(図2参照)は、これらの測定
点m1,m2のそれぞれの時間tとフロント側距離Lf
とを記憶し、これらのデータから次の測定点になると予
想される測定点m3を算出する。
【0059】そして、この測定点m3のフロント側距離
b10と実際に測定する測定点r3のフロント側距離b
11との差(b11−b10)がディスク変位判定範囲
(−Cst〜+Cst)内かどうか、即ち、ディスクが
異常に変位しなかったかどうか判断する。ここで、Cs
tはディスク変位判定値である。
【0060】差(b11−b10)がディスク変位判定
範囲(−Cst〜+Cst)外であれば、ディスクが異
常に変位したと判断し、測定点r3を始点とする区間で
の測定を行う。以後、同様にして、測定済みの測定点の
時間tとフロント側距離Lfとのデータから次の測定点
のフロント側距離Lfを予想し、このフロント側距離L
fと実際に測定した測定点のフロント側距離Lfとの差
がディスク変位判定範囲(−Cst〜+Cst)内かど
うかを各測定点の測定毎に判断する。
【0061】また、演算・記憶手段75は、測定点r
(n−1)で測定した後に、記憶しておいた測定点r3
から測定点r(n−1)までの各測定点のそれぞれの時
刻t及びフロント側距離Lfのデータから次の測定点に
なると予想される測定点rnを算出する。
【0062】そして、この測定点rnのフロント側距離
b12と実際に測定した測定点mnのフロント側距離b
13との差(b13−b12)がディスク変位判定範囲
(−Cst〜+Cst)内かどうか、即ちディスクが変
位したかどうか判断する。
【0063】差(b13−b12)がディスク変位判定
範囲(−Cst〜+Cst)外であれば、ディスクが異
常に変位したと判断し、測定点mnを始点とする測定区
間での測定を行う。
【0064】この測定点mnから、測定点m(n+β)
までの区間nにおいて、再びディスクの変位が検知され
なければ、フロント側距離Lfの測定を終了する。この
区間nのフロント側距離最大値b10とフロント側距離
最小値b9との差がフロント側距離Lfの振幅Vwfで
あり、この振幅Vwfの中央値として、av5=(b1
0−b9)/2、又は区間n内の測定点mn〜測定点m
(n+β)間の連続した8点の平均値av6を求めるこ
とができる。ここでは、av5=av6=b0となる。
【0065】リヤ側距離Lrについても、測定中に、例
えば、測定点m2での測定の後の時間t1に、ディスク
が何らかの外力によって変位し、以降、リヤ側距離Lr
が正側にδ2だけ変化し、時間t2に、変位していたデ
ィスクが元の位置に戻った場合に対処するために、フロ
ント側距離Lfの測定と同様に、測定点m1,m2で測
定したときに、演算・記憶手段75(図2参照)は、測
定点m1,m2のそれぞれの時間tとリヤ側距離Lrと
を記憶し、これらのデータから次の測定点になると予想
される測定点m3を算出する。
【0066】そして、この測定点m3のリヤ側距離c1
0と実際に測定する測定点r3のリヤ側距離c11との
差(c11−c10)がディスク変位判定範囲(−Cs
t〜+Cst)内かどうか、即ち、ディスクが変位しな
かったかどうか判断する。
【0067】差(c11−c10)がディスク変位判定
範囲(−Cst〜+Cst)外であれば、ディスクが異
常に変位したと判断し、測定点r3を始点とする測定区
間での測定を行う。
【0068】以後、同様にして、測定済みの測定点の時
間tとリヤ側距離Lrとのデータから次の測定点のリヤ
側距離Lrを予想し、このリヤ側距離Lrと実際に測定
した測定点のリヤ側距離Lrとの差がディスク変位判定
範囲(−Cst〜+Cst)内かどうかを各測定点の測
定毎に判断する。
【0069】また、演算・記憶手段75は、測定点r
(n−1)で測定した後に、記憶しておいた測定点r3
から測定点r(n−1)までの各測定点のそれぞれの時
間t及びリヤ側距離Lrのデータから次の測定点になる
と予想される測定点rnを算出する。
【0070】そして、この測定点rnのリヤ側距離c1
2と実際に測定した測定点mnのリヤ側距離c13との
差(c13−c12)がディスク変位判定範囲(−Cs
t〜+Cst)内かどうか、即ちディスクが変位したか
どうか判断する。差(c13−c12)がディスク変位
判定範囲(−Cst〜+Cst)外であれば、ディスク
が異常に変位したと判断し、測定点mnを始点とする測
定区間での測定を行う。
【0071】この測定点mnから、測定点m(n+β)
までの区間nにおいて、再びディスクの変位が検知され
なければ、リヤ側距離Lrの測定を終了する。この区間
nのリヤ側距離最大値c9とリヤ側距離最小値c10と
の差がリヤ側距離Lrの振幅Vwrであり、この振幅V
wrの中央値として、av7=(c9−c10)/2、
又は区間n内の測定点mn〜測定点m(n+β)の間の
連続した8点の平均値av8を求めることができる。こ
こでは、av7=av8=c0となる。
【0072】以上で求めたフロント側距離Lrの平均値
b0とリヤ側距離Lrの平均値c0とから、図7
(a),(b)で示した要領でディスクの傾斜角θ及び
トーイン(b−a)を求めることができる。
【0073】以上の図6〜図9で説明した内容を含め、
次の図10及び図11でホイールアライメント測定方法
を説明する。図10は本発明に係るホイールアライメン
ト測定装置(第1の実施の形態)によるホイールアライ
メント測定方法を説明するフロー(第5作用図)であ
る。説明の都合上、フローを図10と図11とに分け
た。なお、ST××はステップ番号を示す。 ST01……サスペンション位置決め機構を使用して車
両のサスペンションの位置決めを行う。
【0074】ST02……サスペンションのハブボルト
にディスクを当ててホイールアライメント測定装置をセ
ットする。 ST03……電動モータを作動させ、ディスクを回転さ
せる。 ST04……ディスクのフロント側とリヤ側とでディス
クの変位(フロント側距離及びリヤ側距離)の測定を開
始する。この時、タイマはオンになる(時間t=0)。
【0075】ST05……タイマオンからの経過時間t
が設定測定時間Mt以下かどうか、即ち、t≦Mtかど
うか判断する。t≦Mtでない(NO)場合は、ST0
6に進む。t≦Mtである(YES)場合は、ST07
に進む。 ST06……ディスク変位測定を終了する。
【0076】ST07……ディスクが1回転したときの
測定区間において、始点と終点とのフロント側距離に再
現性があるかどうか判断するために、測定区間の始点の
フロント側距離bsと終点のフロント側距離beとの差
(be−bs)が距離一致判定範囲(−Vst〜+Vs
t)内かどうか、即ち、|be−bs|≦Vstかどう
か判断する。|be−bs|≦Vstでない(NO)場
合は、ST05に戻る。|be−bs|≦Vstである
(YES)場合は、ST08に進む。
【0077】ST08……ディスクが1回転したときの
測定区間において、始点と終点とのリヤ側距離に再現性
があるかどうか判断するために、測定区間の始点のリヤ
側距離csと終点のリヤ側距離ceとの差(ce−c
s)が距離一致判定範囲(−Vst〜+Vst)内かど
うか、即ち、|ce−cs|≦Vstかどうか判断す
る。|ce−cs|≦Vstでない(NO)場合は、S
T05に戻る。|ce−cs|≦Vstである(YE
S)場合は、ST09に進む。
【0078】ST09……測定中にディスクが変位しな
かったかどうか判断するために、実際の測定点のフロン
ト側距離brと予想される測定点のフロント側距離bp
との差(br−bp)がディスク変位判定範囲(−Cs
t〜+Cst)内かどうか、即ち、|br−bp|≦C
stかどうか判断する。|br−bp|≦Cstでない
(NO)場合は、ST05に戻る。|br−bp|≦C
stである(YES)場合、ST10に進む。
【0079】ST10……測定中にディスクが変位しな
かったかどうか判断するために、実際の測定点のリヤ側
距離crと予想される測定点のリヤ側距離cpとの差
(cr−cp)がディスク変位判定範囲(−Cst〜+
Cst)内かどうか、即ち、|cr−cp|≦Cstか
どうか判断する。|cr−cp|≦Cstでない(N
O)場合は、ST05に戻る。|cr−cp|≦Cst
である(YES)場合、結合子Cを介して図11に示す
ST11に進む。
【0080】図11は本発明に係るホイールアライメン
ト測定装置(第1の実施の形態)によるホイールアライ
メント測定方法を説明するフロー(第6作用図)であ
り、ST××はステップ番号を示す。 ST11……フロント側距離の中央値とリヤ側距離の中
央値とを基に演算・記憶手段でトーインを演算する。 ST12……トーインの演算結果を表示手段に表示す
る。
【0081】ST13……トーイン(b−a)はトーイ
ン判定値Tost以下かどうか、即ち(b−a)≦To
stかどうか判断する。(b−a)≦Tostでない
(NO)場合は、ST14に進む。(b−a)≦Tos
tである(YES)場合は、トーイン、即ちホイールア
ライメントの検査を終了する。 ST14……車両のタイロッドの長さを調整し、トー角
を調整する。この後、ST11に戻る。
【0082】図12(a)〜(c)は本発明に係るホイ
ールアライメント測定装置(第1の実施の形態)による
ホイールアライメント測定方法を説明する作用図(第7
作用図)である。(a),(b)は平面図であり、模式
的に表したものである。(a)において、ハブボルト5
6は、通常は転造で製造されるために、全長のばらつき
が比較的大きく、複数のハブボルト56にディスク71
を当てると、ディスク71は、ホイールハブ55を車両
の直進方向に向けた場合には、この直進方向に対して傾
いてセットされることになる。この傾きを+β、このと
きのフロント側距離をe、リヤ側距離をfとする。
【0083】(b)は、(a)の状態から、ホイールハ
ブ55及びディスク71を一体的に半回転(180°)
させた状態を示す。このとき、ディスク71の傾きは、
車両前方に対して−βとなり、また、フロント側距離は
f、リヤ側距離はeとなる。
【0084】(c)は(a)の状態からホイールハブ5
5及びディスク71を一体的に連続して回転させたとき
のフロント側距離Lf及びリヤ側距離Lrの変化を示す
グラフである。縦軸はフロント側距離Lf及びリヤ側距
離Lr、横軸はディスク回転角φ(単位は度(°))を
表す。フロント側距離Lfの最大値fと最小値eとの平
均値avfはavf=(e+f)/2であり、リヤ側距
離Lrの最大値fと最小値eとの平均値avrもavr
=(e+f)/2になるため、平均値avfと平均値a
vrとからディスク71の傾斜角を求めると、図7
(a)において、傾斜角は、tanθ=(avf−av
r)/DSを満たすθであるから、θ=0となり、ディ
スク71は、車両前方方向に平行になる。
【0085】換言すれば、図12(a),(b)におい
て、複数のハブボルト56の全長にばらつきがあって
も、ディスク71を回転させることで、そのばらつきに
よるディスク71の傾きを打ち消して、ディスク71を
傾きのない状態として、本来のディスク71の傾斜角を
測定することができる。
【0086】以上の図2で説明したように、本発明は、
複数のハブボルト56の先端にディスク71を当て、こ
のディスク71をホイールハブ55と一体的に回転さ
せ、ディスク71の側面の変位を測定することで、ハブ
ボルト56の先端の変位を間接的に測定することを特徴
とした。ハブボルト56にディスク71を押し当てるだ
けなので、測定を簡単に行うことができ、測定工数の低
減を図ることができる。
【0087】本発明は更に、図1、図2及び図7で説明
したように、車体11側のホイールハブ55に車輪10
1,102を取付ける前にホイールアライメントを測定
するホイールアライメント測定装置30であって、この
ホイールアライメント測定装置30を、ホイールハブ5
5に設けた複数の車輪取付用ハブボルト56の先端に押
し当てるディスク71と、このディスク71をホイール
ハブ55と一体的に回転させるためのディスク回転手段
89と、ディスク71を回転させたときのディスク71
の側面の変位を測定する複数の変位センサ73,74
と、これらの変位センサ73,74からのそれぞれの変
位信号に基づいてホイールハブ55の傾斜角θを算出す
る演算・記憶手段75とから構成した。
【0088】ホイールハブ55に車輪を取付けない状態
で各変位センサ73,74によりディスク71の側面の
変位を測定する構造であるため、構造を簡素にすること
ができるとともに各変位センサ73,74の配置をディ
スク71の側方の範囲内で自由に設定することができ
る。
【0089】図13は本発明に係るホイールアライメン
ト測定装置(第2の実施の形態)を示す側面図であり、
ホイールアライメント測定装置105にアライメント測
定部110を設け、このアライメント測定部110をサ
スペンション13にセットし、ホイールアライメントを
測定する状態を示す。なお、図2に示した実施の形態と
同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略す
る。
【0090】アライメント測定部110は、基部61に
取付けた電動モータ111と、この電動モータ111の
回転軸112に形成した歯部113に噛み合うギヤ11
4と、このギヤ114に取付けるとともに基部61で回
転可能に支持したシャフト115と、このシャフト11
5の先端に取付けたアーム116と、フロント側変位セ
ンサ73及びリヤ側変位センサ74(奥側のフロント側
変位センサ73は不図示)とを備える。なお、117は
電動モータ111の回転軸112の回転数を検出して演
算・記憶手段75に回転数信号を供給する回転数センサ
であり、演算・記憶手段75は、この回転数センサ11
7の回転数信号と、歯部113及びギヤ114のそれぞ
れの歯数から求めたギヤ比とに基づいてシャフト115
の回転数を求める。このように、本発明は、ホイールハ
ブ55の正確な回転角度を保証できる点が最大の利点で
もある。
【0091】上記した電動モータ111、回転軸11
2、歯部113、ギヤ114、シャフト115、アーム
116、基部61、シャフト115を支持するために基
部61に取付けた図示せぬベアリングは、ホイールハブ
55を回転させるためのホイールハブ回転手段119を
構成するものである。
【0092】図14は図13の14−14線断面図であ
り、1本のハブボルト56にアライメント測定部110
(図13参照)のアーム116を掛け、ホイールハブ5
5を矢印の方向に回転させるようにした状態を示す。
【0093】図15(a),(b)は本発明に係るホイ
ールアライメント測定装置(第2の実施の形態)におけ
るハブボルトと各変位センサとの位置関係を説明する説
明図であり、(a)は図13の15矢視図、(b)は
(a)の部分拡大図(但し、ハブボルトは便宜上、断面
で表した。)である。(a)は、フロント側変位センサ
73及びリヤ側変位センサ74で、ホイールハブ55が
回転しているときの各ハブボルト56の先端部の変位を
測定することができるようにした状態を示す。
【0094】ホイールハブ55が車両前方に対して傾い
ているとき、フロント側変位センサ73から1本のハブ
ボルト56の先端までの距離をLf、リヤ側変位センサ
74から他の1本のハブボルト56の先端までの距離を
Lrとし、フロント側変位センサ73とリヤ側変位セン
サ74との距離をDSとすると、ホイールハブ55の車
両前後方向の傾斜角θ(これは、車輪を取付けたときの
トー角になる。)は、ホイールハブ55を回転させなが
ら上記した距離Lf,Lrを測定することにより求める
ことができる。(詳細は後述する。)
【0095】(b)は、フロント側変位センサ73とハ
ブボルト56の先端の窪み部56aまでの距離をLf、
リヤ側変位センサ74と窪み部56aまでの距離をLr
とすることを示す。または、ハブボルト56の先端の周
縁部56bと各変位センサ73,74との距離をそれぞ
れLf,Lrとしても差し支えない。
【0096】以上に述べたホイールアライメント測定装
置105によるホイールアライメント測定方法を次に説
明する。まず、図13において、アライメント測定部移
動手段83により、アライメント測定部110を移動
し、サスペンション13のハブボルト56にアーム11
6を掛ける。
【0097】そして、電動モータ111を運転し、回転
軸112の回転を、歯部113とギヤ114との噛み合
いを介してシャフト115に伝え、シャフト115から
アーム116を介してハブボルト56・・・及びホイー
ルハブ55を回転させて、フロント側変位センサ73及
びリヤ側変位センサ74で回転中のハブボルト56・・
・の変位、即ち各変位センサ73,74からハブボルト
56・・・までの距離を測定する。
【0098】図16は本発明に係るホイールアライメン
ト測定装置(第2の実施の形態)によるホイールアライ
メント測定方法を説明するグラフ(第8作用図)であ
り、縦軸はフロント側距離Lf及びリヤ側距離Lr、横
軸は時間tを表す。なお、t1〜t8はそれぞれ各ハブ
ボルトの距離を測定した時間である。図14において、
4本のハブボルト56に便宜上、それぞれ符号#1,#
2,#3,#4を付け、図の状態からホイールハブ55
を回転させる。
【0099】図16では、フロント側距離Lfを、フロ
ント側変位センサにハブボルト#1,#2,#3,#4
が近接する毎にハブボルト#1,#2,#3,#4の先
端形状に対応した曲線として表わし、ハブボルト#1,
#2,#3,#4の1回転目(区間1)の各曲線にそれ
ぞれ符号(#1−1),(#2−1),(#3−1),
(#4−1)を付け、2回転目(区間2)の各曲線にそ
れぞれ符号(#1−2),(#2−2),(#3−
2),(#4−2)を付ける。
【0100】また、リヤ側距離Lrを、リヤ側変位セン
サにハブボルト#3,#4,#1,#2が近接する毎に
ハブボルト#3,#4,#1,#2の先端形状に対応し
た曲線として表わし、ハブボルト#3,#4,#1,#
2の1回転目(区間1)の各曲線にそれぞれ符号(#3
−1),(#4−1),(#1−1),(#2−1)を
付け、2回転目(区間2)の各曲線にそれぞれ符号(#
3−2),(#4−2),(#1−2),(#2−2)
を付ける。
【0101】1回転目の各曲線(#1−1),(#2−
1),(#3−1),(#4−1)によるぞれぞれのフ
ロント側距離Lfがf1,f2,f3,f4になったと
する。2回転目の各曲線(#1−2),(#2−2),
(#3−2),(#4−2)によるそれぞれのフロント
側距離Lfが1回転目の各曲線(#1−1),(#2−
1),(#3−1),(#4−1)によるぞれぞれのの
フロント側距離f1,f2,f3,f4に一致した場合
には、2回転目を終了した時点で、測定を終了する。
【0102】図17は本発明に係るホイールアライメン
ト測定装置(第2の実施の形態)による測定方法を示す
作用図(第9作用図)である。フロント側変位センサと
リヤ側変位センサとの距離DSを直角三角形の直角な2
辺のうちの1辺の長さにとり、他の1辺の長さに、図1
6で測定したフロント側距離Lf及びリヤ側距離Lrの
結果から得られる、4本のハブボルト#1,#2,#
3,#4の対向する2本のフロント側距離Lfとリヤ側
距離Lrとの差の平均、即ち、((f1−r3)+(f
2−r4)+(f3−r1)+(f4−r2))/4を
算出する。
【0103】これにより、直角三角形の斜辺の傾斜角
θ、即ちホイールハブの傾斜角θは、tanθ=((f
1−r3)+(f2−r4)+(f3−r1)+(f4
−r2))/4/DSを満たすθとして算出することが
できる。従って、ここで得られるθより、図7(b)か
らトーイン(b−a)を求めることができる。
【0104】図18は本発明に係るホイールアライメン
ト測定装置(第2の実施の形態)による測定方法を示す
作用図(第10作用図)である。図16と同様に、フロ
ント側距離Lfにおいて、ハブボルト#1,#2,#
3,#4の先端形状に対応した1回転目の各曲線を、曲
線(#1−1),(#2−1),(#3−1),(#4
−1)とし、2回転目の各曲線を、曲線(#1−2),
(#2−2),(#3−2),(#4−2)とし、更
に、3回転目の各曲線を、曲線(#1−3),(#2−
3),(#3−3),(#4−3)とする。
【0105】また、リヤ側距離Lrにおいて、ハブボル
ト#3,#4,#1,#2の先端形状に対応した1回転
目の各曲線を、曲線(#3−1),(#4−1),(#
1−1),(#2−1)とし、2回転目の各曲線を、曲
線(#3−2),(#4−2),(#1−2),(#2
−2)とし、3回転目の各曲線を、曲線(#3−3),
(#4−3),(#1−3),(#2−3)とする。な
お、t1〜t12はそれぞれ各ハブボルトの距離を測定
した時間である。
【0106】1回転めの曲線(#1−1),(#2−
1),(#3−1),(#4−1)によるフロント側距
離Lfをぞれぞれf1,f2,f3,f4とし、2回転
めの曲線(#1−2)によるフロント側距離Lfがf1
0になったとすると、ハブボルト#1の1回転目と2回
転目とのフロント側距離Lfの差u=f1−f10が所
定値Lstに対して|u|>Lst(≠0)の場合は、
フロント側距離f1とフロント側距離f10とが一致し
ていないとして、ハブボルト#1の曲線(#1−2)に
よるフロント側距離f10を最初の測定結果とし、フロ
ント側距離Lfの測定を継続する。
【0107】そして、フロント側距離Lfにおいて、時
間tがt=t9の時点以降に、曲線(#1−2)による
距離f10と曲線(#1−3)による距離f10との差
の絶対値|f10−f10|、曲線(#2−2)による
距離f20と曲線(#2−3)による距離f20との差
の絶対値|f20−f20|、曲線(#3−2)による
距離f30と曲線(#3−3)による距離f30との差
の絶対値|f30−f30|、曲線(#4−2)による
距離f40と曲線(#4−3)による距離f40との差
の絶対値|f40−f40|は、それぞれゼロとなって
どれも所定値Lstより小さくなり、2回転目のフロン
ト側距離Lfと3回転目のフロント側距離Lfとがどの
ハブボルト#1,#2,#3,#4でも一致したと判断
する。
【0108】リヤ側距離Lrについても同様に、1回転
めの曲線(#3−1),(#4−1),(#1−1),
(#2−1)によるリヤ側距離Lrをぞれぞれr3,r
4,r1,r2とし、2回転めの曲線(#3−2)によ
るリヤ側距離Lrがr30になったとすると、ハブボル
ト#3の1回転目と2回転目とのリヤ側距離の差v=r
3−r30が所定値Lstに対して|v|>Lst(≠
0)の場合は、リヤ側距離r3とリヤ側距離r30とが
一致していないとして、ハブボルト#3の曲線(#3−
2)によるリヤ側距離r30を最初の測定結果として、
リヤ側距離Lrの測定を継続する。
【0109】そして、曲線(#3−2)による距離r3
0と曲線(#3−3)による距離r30との差の絶対値
|r30−r30|、曲線(#4−2)よる距離r40
と曲線(#4−3)による距離r40との差の絶対値|
r40−r40|、曲線(#1−2)による距離r10
と曲線(#1−3)による距離r10との差の絶対値|
r10−r10|、曲線(#2−2)よる距離r20と
曲線(#2−3)による距離r20との差の絶対値|r
20−r20|は、それぞれゼロとなってどれも所定値
Lstより小さくなり、2回転目のリヤ側距離Lrと3
回転目のリヤ側距離Lrとがどのハブボルト#3,#
4,#1,#2でも一致したと判断する。
【0110】以上の結果から、図17と同様にして、直
角三角形の斜辺の傾斜角θ、即ちホイールハブの傾斜角
θは、tanθ=((f10−r30)+(f20−r
40)+(f30−r10)+(f40−r20))/
4/DSを満たすθとして求めることができ、また、こ
のθから図7(b)で示したようにトーイン(b−a)
を求めることができる。
【0111】図19は本発明に係るホイールアライメン
ト測定装置(第2の実施の形態)によるホイールアライ
メント測定方法を説明するグラフ(第11作用図)であ
る。縦軸はフロント側距離Lf、リヤ側距離Lr及びこ
れらのフロント側距離Lfとリヤ側距離Lrとの差Dを
表し、横軸はホイールハブ回転角φ(単位は度(°))
を表す。図2〜図5で説明した第1の実施の形態では、
ディスク回転時のディスク71の側面の変位を各変位セ
ンサ73,74で測定したので、ディスク71の変位を
1回転中で連続に測定することが可能であるが、この第
2の実施の形態では、図13〜図15で説明したよう
に、4本のハブボルト#1,#2,#3,#4の先端の
変位を測定するため、1回転中のホイールハブ55の側
方への変位を連続して測定することができず、ホイール
ハブ55の変位が最大又は最小になる周方向位置と各ハ
ブボルト#1,#2,#3,#4との位置関係によって
は、ホイールハブ55の変位の最大値及び最小値を測定
することができないことがある。
【0112】例えば、図19のグラフの右上に示したホ
イールハブ55及びハブボルト#1,#2,#3,#4
の模式図において、ホイールハブ55の側方への変位が
最大又は最小となる位置が、図のハブボルト#1から3
0°だけハブボルト#2側に傾いた直線96上の位置に
ある場合の測定について以下に説明する。
【0113】グラフ中で各ハブボルト#1,#2,#
3,#4のフロント側距離Lfの測定点にハブボルトと
同一の符号を付け、ハブボルト#1,#2間におけるフ
ロント側距離Lfが最大となる点をw1、ハブボルト#
3,#4間のフロント側距離Lfが最小となる点をw2
とし、これらの測定点#1,#2,#3,#4及び点w
1,w2を通る曲線121を正弦波とする。
【0114】フロント側変位センサ73では、各ハブボ
ルト#1,#2,#3,#4までのフロント側距離Lf
をそれぞれホイールハブ回転角φがφ=h1,h3,h
4,h6でこの順に測定し、それぞれフロント側距離L
fとしてf51,f52,f53,f54を得る。ま
た、曲線121の最大値をf61(このときのホイール
ハブ回転角φはφ=h2)、最小値をf62(このとき
のホイールハブ回転角φはφ=h5)とする。
【0115】また、グラフ中で各ハブボルト#3,#
4,#1,#2のリヤ側距離Lrの測定点にハブボルト
と同一の符号を付け、ハブボルト#3,#4間における
リヤ側距離Lrが最小となる点をx1、ハブボルト#
1,#2間のリヤ側距離Lrが最大となる点をx2と
し、これらの測定点#3,#4,#1,#2及び点x
1,x2を通る曲線122を正弦波とする。
【0116】リヤ側変位センサ74では、各ハブボルト
#3,#4,#1,#2までのリヤ側距離Lfをそれぞ
れホイールハブ回転角φがφ=h1,h3,h4,h6
でこの順に測定し、それぞれリヤ側距離Lrとしてr5
3,r54,r51,r52を得る。また、曲線122
の最小値をr62(このときのホイールハブ回転角φは
φ=h2)、最大値をr61(このときのホイールハブ
回転角φはφ=h5)とする。
【0117】以上のフロント側距離Lfの測定点#1,
#2,#3,#4及び点w1,w2と、リヤ側距離Lr
の測定点#3,#4,#1,#2及び点x1,x2とか
ら、ホイールハブ回転角φがφ=h1におけるフロント
側距離Lfの測定点#1とリヤ側距離Lrの測定点#3
との距離の差D(f51−r53)を算出した点を算出
点(#1−#3)、φ=h2におけるフロント側距離L
fの点w1とリヤ側距離Lrの点x1との距離の差D
(f61−r62)を算出した点を算出点(w1−x
1)、φ=h3におけるフロント側距離Lfの測定点#
2とリヤ側距離Lrの測定点#4との距離の差D(f5
2−r54)を算出した点を算出点(#2−#4)、φ
=h4におけるフロント側距離Lfの測定点#3とリヤ
側距離Lrの測定点#1との距離の差D(f53−r5
1)を算出した点を算出点(#3−#1)、φ=h5に
おけるフロント側距離Lfの点w2とリヤ側距離Lrの
点x2との距離の差D(f62−r61)を算出した点
を算出点(w2−x2)、φ=h6におけるフロント側
距離Lfの測定点#4とリヤ側距離Lrの測定点#2と
の距離の差D(f54−r52)を算出した点を算出点
(#4−#2)とし、各算出点(#1−#3),(w1
−x1),(#2−#4),(#3−#1),(w2−
x2),(#4−#2)を通る曲線を曲線123とする
と、この曲線123は、正弦波と正弦波との差を表す曲
線であるため、曲線123の振幅の中心を通る直線12
4を引き、この直線124の差Dの値をAとした場合
に、算出点(#1−#3)と算出点(#3−#1)、算
出点(w1−x1)と算出点(w2−x2)、算出点
(#2−#4)と算出点(#4−#2)とは直線124
から等距離にある。
【0118】従って、4つの算出点(#1−#3),
(#2−#4),(#3−#1),(#4−#2)のそ
れぞれの差Dの値を平均すると、この平均値はAにな
り、また、2つの算出点(w1−x1),(w2−x
2)のそれぞれの差Dの値を平均すると、この平均値は
Aになって、4つの算出点(#1−#3),(#2−#
4),(#3−#1),(#4−#2)のそれぞれの差
Dの値の平均値と、2つの算出点(w1−x1),(w
2−x2)のそれぞれの差Dの値の平均値とが等しくな
る。
【0119】即ち、実際に測定したフロント側距離Lf
の測定点#1,#2,#3,#4と、実際に測定したリ
ヤ側距離Lrの測定点#3,#4,#1,#2から差D
(ホイールハブの傾きに相当する。)を求めることで、
ホイールハブの振れの最大値となる点w1,x2及び最
小値となる点w2,x1を測定しなくても、ホイールハ
ブの傾きを求めることができる。
【0120】以上の図1、図2、図7及び図13で説明
したように、本発明は、車輪101,102を取付ける
ための複数のハブボルト56を突出させたホールハブ5
5を回転させ、ハブボルト56から離れた位置に配置し
た少なくとも2個のフロント側変位センサ73、リヤ側
変位センサ74でハブボルト56の先端の変位を直接又
は間接的にそれぞれ測定し、各変位センサ73,74で
測定したそれぞれの変位に基づいてホイールハブ55の
傾斜角θを算出することで、ホイールハブ55に車輪1
01,102を取付ける前にホイールアライメントを測
定することを特徴とした。
【0121】ホイールハブ55に車輪101,102を
取付ける前にホイールアライメントを測定することがで
きるため、例えば、車両10が製造ラインを流れている
間に、車両10の側方から車両10の製造の流れを止め
ずに複数の車輪101,102のアライメントの測定を
行うことができ、車両10の生産性を向上させることが
できる。
【0122】また、例えば、ハブボルト56の変位を測
定するだけなので、測定を簡単に行うことができ、測定
工数の低減を図ることができる。更に、ホイールハブ5
5を回転させながらハブボルト56の変位を測定するた
め、複数のハブボルト56の長さのばらつきによるホイ
ールハブ55の傾斜誤差を打ち消すことができ、ホイー
ルアライメントの測定精度を高めることができる。
【0123】本発明はまた、ハブボルト56の先端に各
変位センサ73,74をそれぞれ対向させることで、ハ
ブボルト56の先端の変位を直接測定することを特徴と
した。ハブボルト56の先端の変位を直接測定するだけ
なので、測定を簡単に行うことができ、測定工数の低減
を図ることができる。
【0124】本発明は更に、図1、図7及び図13で説
明したように、車体11側のホイールハブ55に車輪1
01,102を取付ける前にホイールアライメントを測
定するホイールアライメント測定装置105であって、
このホイールアライメント測定装置105を、ホイール
ハブ55を回転させるためのホイールハブ回転手段11
9と、ホイールハブ55に設けた複数の車輪取付用ハブ
ボルト56の先端に対向させて配置するとともにホイー
ルハブ55を回転させたときのハブボルト56の先端の
変位を測定する複数の変位センサ73,74と、これら
の変位センサ73,74(変位センサ73は図15参
照)からのそれぞれの変位信号に基づいてホイールハブ
55の傾斜角θを算出する演算・記憶手段75とから構
成した。
【0125】ホイールハブ55に車輪を取付けない状態
で、しかもハブボルト56の変位を直接測定する構造で
あるため、ホイールアライメント測定装置105の部品
数をより少なくすることができ、構造を簡素にすること
ができて、ホイールアライメント測定装置105の製造
コストやメンテナンスに要するコストを抑えることがで
きる。
【0126】尚、本発明の第1・第2の実施の形態で
は、変位測定手段(変位センサ)を車両前後方向に並べ
て配置したが、これに限らず、上下に並べて配置するこ
とで、ディスクの上下方向の傾斜角を測定し、キャンバ
角を求めるようにしてもよい。
【0127】また、ハブボルトを4本としたが、これに
限らず5本、6本あるいは8本以上の車両にも本発明の
ホイールアライメント測定方法及び同測定装置を適用し
てもよい。更に、車輪1輪のホイールアライメント測定
について説明したが、2輪以上を同時に測定してもよ
い。
【0128】また更に、図6、図8及び図9で説明した
ように、本発明の第1の実施の形態では、ディスクが1
回転したときに1回転の区間の始点でセンサが検出した
距離と終点でセンサが検出した距離とが一致したかどう
かを判断することで測定データの信頼性をチェックした
が、これに限らず、ディスクが半回転したときの始点と
終点とのそれぞれの距離を比較し、これら始点の距離と
終点の距離とが一致していれば、測定データの信頼性が
あるとして、測定した半回転分のデータから残りの半回
転分のデータを推定し、ディスクの傾斜角を求めてもよ
い。このようにすれば、実際の測定工数、測定時間を短
縮することができる。
【0129】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1のホイールアライメント測定方法は、車
輪を取付けるための複数のハブボルトを突出させたホー
ルハブを回転させ、ハブボルトから離れた位置に配置し
た少なくとも2個の変位測定手段でハブボルトの先端の
変位を直接又は間接的にそれぞれ測定し、各変位測定手
段で測定したそれぞれの変位に基づいてホイールハブの
傾斜角を算出することで、ホイールハブに車輪を取付け
る前にホイールアライメントを測定するので、例えば、
車両が製造ラインを流れている間に、車両の側方から車
両の製造の流れを止めずに複数の車輪のアライメントの
測定を行うことができ、車両の生産性を向上させること
ができる。
【0130】また、例えば、ハブボルトの変位を測定す
るだけなので、測定を簡単に行うことができ、測定工数
の低減を図ることができる。更に、ホイールハブを回転
させながらハブボルトの変位を測定するため、複数のハ
ブボルトの長さのばらつきによるホイールハブの傾斜誤
差を打ち消すことができ、ホイールアライメントの測定
精度を高めることができる。
【0131】請求項2のホイールアライメント測定方法
は、複数のハブボルトの先端にディスクを当て、このデ
ィスクをホイールハブと一体的に回転させ、ディスクの
側面の変位を測定することで、ハブボルトの先端の変位
を間接的に測定するので、ハブボルトにディスクを押し
当てるだけであるから、測定を簡単に行うことができ、
測定工数の低減を図ることができる。
【0132】請求項3のホイールアライメント測定方法
は、ハブボルトの先端に変位測定手段をそれぞれ対向さ
せることで、ハブボルトの先端の変位を直接測定するの
で、測定を簡単に行うことができ、測定工数の低減を図
ることができる。
【0133】請求項4のホイールアライメント測定装置
は、車体側のホイールハブに車輪を取付ける前にホイー
ルアライメントを測定するホイールアライメント測定装
置であって、このホイールアライメント測定装置を、ホ
イールハブに設けた複数の車輪取付用ハブボルトの先端
に押し当てるディスクと、このディスクをホイールハブ
と一体的に回転させるためのディスク回転手段と、ディ
スクを回転させたときのディスク側面の変位を測定する
複数の変位測定手段と、これらの変位測定手段からのそ
れぞれの変位信号に基づいてホイールハブの傾斜角を算
出する傾斜角算出手段とから構成したので、ホイールハ
ブに車輪を取付けない状態で変位測定手段によりディス
ク側面の変位を測定する構造であるため、構造を簡素に
することができるとともに変位測定手段の配置をディス
ク側方の範囲内で自由に設定することができる。従っ
て、ホイールアライメント測定装置の設計自由度を増す
ことができる。
【0134】請求項5のホイールアライメント測定装置
は、車体側のホイールハブに車輪を取付ける前にホイー
ルアライメントを測定するホイールアライメント測定装
置であって、このホイールアライメント測定装置を、ホ
イールハブを回転させるためのホイールハブ回転手段
と、ホイールハブに設けた複数の車輪取付用ハブボルト
の先端に対向させて配置するとともにホイールハブを回
転させたときのハブボルトの先端の変位を測定する複数
の変位測定手段と、これらの変位測定手段からのそれぞ
れの変位信号に基づいてホイールハブの傾斜角を算出す
る傾斜角算出手段とから構成したので、ホイールハブに
車輪を取付けない状態で、しかもハブボルトの変位を直
接測定する構造であるため、ホイールアライメント測定
装置の部品数をより少なくすることができ、構造を簡素
にすることができて、ホイールアライメント測定装置の
製造コストやメンテナンスに要するコストを抑えること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るホイールアライメント測定装置
(第1の実施の形態)を説明する説明図
【図2】本発明に係るホイールアライメント測定装置
(第1の実施の形態)のアライメント測定部の側面図
(一部断面図)
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】図2の4矢視図(一部断面図)
【図5】本発明に係るホイールアライメント測定装置
(第1の実施の形態)のアライメント測定部をサスペン
ションから離した状態を示す断面図
【図6】本発明に係るホイールアライメント測定装置
(第1の実施の形態)によるホイールアライメント測定
方法を説明するグラフ(第1作用図)
【図7】本発明に係るホイールアライメント測定装置
(第1の実施の形態)によるホイールアライメント測定
方法を説明する作用図(第2作用図)
【図8】本発明に係るホイールアライメント測定装置
(第1の実施の形態)によるホイールアライメント測定
方法を説明するグラフ(第3作用図)
【図9】本発明に係るホイールアライメント測定装置
(第1の実施の形態)によるホイールアライメント測定
方法を説明するグラフ(第4作用図)
【図10】本発明に係るホイールアライメント測定装置
(第1の実施の形態)によるホイールアライメント測定
方法を説明するフロー(第5作用図)
【図11】本発明に係るホイールアライメント測定装置
(第1の実施の形態)によるホイールアライメント測定
方法を説明するフロー(第6作用図)
【図12】本発明に係るホイールアライメント測定装置
(第1の実施の形態)によるホイールアライメント測定
方法を説明する作用図(第7作用図)
【図13】本発明に係るホイールアライメント測定装置
(第2の実施の形態)を示す側面図
【図14】図13の14−14線断面図
【図15】本発明に係るホイールアライメント測定装置
(第2の実施の形態)におけるハブボルトと各変位セン
サとの位置関係を説明する説明図
【図16】本発明に係るホイールアライメント測定装置
(第2の実施の形態)によるホイールアライメント測定
方法を説明するグラフ(第8作用図)
【図17】本発明に係るホイールアライメント測定装置
(第2の実施の形態)によるホイールアライメント測定
方法を説明する作用図(第9作用図)
【図18】本発明に係るホイールアライメント測定装置
(第2の実施の形態)によるホイールアライメント測定
方法を説明する作用図(第10作用図)
【図19】本発明に係るホイールアライメント測定装置
(第2の実施の形態)によるホイールアライメント測定
方法を説明するグラフ(第11作用図)
【図20】トーインについて説明する説明図
【符号の説明】
10…車両、30,105…ホイールアライメント測定
装置、55…ホイールハブ、56…ハブボルト、56
a,56b…ハブボルトの先端(窪み部、周縁部)、7
1…ディスク、73,74…変位測定手段(フロント側
変位センサ、リヤ側変位センサ)、75…ディスク傾斜
角算出手段(演算・記憶手段)、89…ディスク回転手
段、119…ホイールハブ回転手段、101,102…
車輪、θ…ディスクの傾斜角。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪を取付けるための複数のハブボルト
    を突出させたホイールハブを回転させ、前記ハブボルト
    から離れた位置に配置した少なくとも2個の変位測定手
    段で前記ハブボルトの先端の変位を直接又は間接的にそ
    れぞれ測定し、各変位測定手段で測定したそれぞれの変
    位に基づいて前記ホイールハブの傾斜角を算出すること
    で、ホイールハブに車輪を取付ける前にホイールアライ
    メントを測定することを特徴としたホイールアライメン
    ト測定方法。
  2. 【請求項2】 複数の前記ハブボルトの先端にディスク
    を当て、このディスクを前記ホイールハブと一体的に回
    転させ、ディスクの側面の変位を測定することで、ハブ
    ボルトの先端の変位を間接的に測定することを特徴とし
    た請求項1記載のホイールアライメント測定方法。
  3. 【請求項3】 前記ハブボルトの先端に前記変位測定手
    段をそれぞれ対向させることで、ハブボルトの先端の変
    位を直接測定することを特徴とした請求項1記載のホイ
    ールアライメント測定方法。
  4. 【請求項4】 車体側のホイールハブに車輪を取付ける
    前にホイールアライメントを測定するホイールアライメ
    ント測定装置であって、 このホイールアライメント測定装置は、前記ホイールハ
    ブに設けた複数の車輪取付用ハブボルトの先端に押し当
    てるディスクと、このディスクをホイールハブと一体的
    に回転させるためのディスク回転手段と、ディスクを回
    転させたときのディスク側面の変位を測定する複数の変
    位測定手段と、これらの変位測定手段からのそれぞれの
    変位信号に基づいてホイールハブの傾斜角を算出する傾
    斜角算出手段とからなるホイールアライメント測定装
    置。
  5. 【請求項5】 車体側のホイールハブに車輪を取付ける
    前にホイールアライメントを測定するホイールアライメ
    ント測定装置であって、 このホイールアライメント測定装置は、前記ホイールハ
    ブを回転させるためのホイールハブ回転手段と、ホイー
    ルハブに設けた複数の車輪取付用ハブボルトの先端に対
    向させて配置するとともにホイールハブを回転させたと
    きの前記ハブボルトの先端の変位を測定する複数の変位
    測定手段と、これらの変位測定手段からのそれぞれの変
    位信号に基づいてホイールハブの傾斜角を算出する傾斜
    角算出手段とからなるホイールアライメント測定装置。
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