JPH08188172A - 車輪のアライメント調整に使用する車輪支持装置 - Google Patents
車輪のアライメント調整に使用する車輪支持装置Info
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- JPH08188172A JPH08188172A JP7243594A JP24359495A JPH08188172A JP H08188172 A JPH08188172 A JP H08188172A JP 7243594 A JP7243594 A JP 7243594A JP 24359495 A JP24359495 A JP 24359495A JP H08188172 A JPH08188172 A JP H08188172A
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D17/00—Means on vehicles for adjusting camber, castor, or toe-in
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01B—MEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
- G01B5/00—Measuring arrangements characterised by the use of mechanical techniques
- G01B5/24—Measuring arrangements characterised by the use of mechanical techniques for measuring angles or tapers; for testing the alignment of axes
- G01B5/255—Measuring arrangements characterised by the use of mechanical techniques for measuring angles or tapers; for testing the alignment of axes for testing wheel alignment
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 車両の車輪アライメント装置中で車輪を支持
する装置を、単純な構造で容易かつ精密な車輪のアライ
メント調整を反復して達成させると共に安定した車両流
れを自動的に得させるものとする。 【解決手段】 車輪26の垂直荷重を支持する1対のロ
ーラ22,26をベース12上で、互いに平行でない旋
回軸線まわりでベースに対し相対旋回可能である1対の
旋回アーム14,18に回転可能に支持させて設けた。
1対の旋回アームとそれに支持させた1対のローラは、
互いに独立的に旋回する。一方のローラはモータ駆動す
る。旋回アームの旋回角度を検出する角度検出器の検出
値から車輪のアライメントを判定する方法も、記載して
いる。
する装置を、単純な構造で容易かつ精密な車輪のアライ
メント調整を反復して達成させると共に安定した車両流
れを自動的に得させるものとする。 【解決手段】 車輪26の垂直荷重を支持する1対のロ
ーラ22,26をベース12上で、互いに平行でない旋
回軸線まわりでベースに対し相対旋回可能である1対の
旋回アーム14,18に回転可能に支持させて設けた。
1対の旋回アームとそれに支持させた1対のローラは、
互いに独立的に旋回する。一方のローラはモータ駆動す
る。旋回アームの旋回角度を検出する角度検出器の検出
値から車輪のアライメントを判定する方法も、記載して
いる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は車輪アライメント装置
(wheel alignment system)、
特に車輪アライメント装置中で車両の車輪を支持するた
めの車輪支持装置、及び同装置を用いて適正な車輪アラ
イメントを得る方法に、関するものである。
(wheel alignment system)、
特に車輪アライメント装置中で車両の車輪を支持するた
めの車輪支持装置、及び同装置を用いて適正な車輪アラ
イメントを得る方法に、関するものである。
【0002】
【従来の技術】現代の自動車組立て工場で使用されてい
る車輪アライメント機械は普通、調整すべき各車輪ごと
に1対宛の支持ローラを有する。該1対の支持ローラの
うちの1個のローラは普通、強制駆動される。これらの
ローラはアライメント調整過程中に車両の重量を、車輪
の回転を許容しながら支持する。支持ローラは普通、可
動のキャリッジ上で支持されているが、両ローラの軸線
はアライメント調整過程の間、互いに平行に維持される
ように拘束されている。平行配置のローラ上で車輪は、
車輪或はタイヤ中の通常「振れ(run out)」と
呼ばれている狂い(irregularities)の
存在と関係なく、真の車輪回転軸線を求めるために回転
せしめられる。
る車輪アライメント機械は普通、調整すべき各車輪ごと
に1対宛の支持ローラを有する。該1対の支持ローラの
うちの1個のローラは普通、強制駆動される。これらの
ローラはアライメント調整過程中に車両の重量を、車輪
の回転を許容しながら支持する。支持ローラは普通、可
動のキャリッジ上で支持されているが、両ローラの軸線
はアライメント調整過程の間、互いに平行に維持される
ように拘束されている。平行配置のローラ上で車輪は、
車輪或はタイヤ中の通常「振れ(run out)」と
呼ばれている狂い(irregularities)の
存在と関係なく、真の車輪回転軸線を求めるために回転
せしめられる。
【0003】平行整列状態に固定された軸線上に配置さ
れた1対のローラを有する車輪アライメント機械は、重
大な欠点を有する。第1に平行整列配置状態に拘束され
ているローラは該ローラによってタイヤに加えられるこ
ととなる、望ましくない横向きの力をうみ出し、車輪を
正規の動作位置から押出してアライメント調整を不精密
とする。
れた1対のローラを有する車輪アライメント機械は、重
大な欠点を有する。第1に平行整列配置状態に拘束され
ているローラは該ローラによってタイヤに加えられるこ
ととなる、望ましくない横向きの力をうみ出し、車輪を
正規の動作位置から押出してアライメント調整を不精密
とする。
【0004】この望ましくない横向きの力を無くす1つ
の試みが、米国特許No.3,187,440及びN
o.4,380,375に記載されており、これにおい
ては横向きの力の量を測定して測定値を利用し、各ロー
ラでの横向きの力がほぼ零となるまでキャリッジ位置を
変更することとしている。米国特許No.3,187,
440に記載の装置は有効ではあるが、同米国特許が教
示しているフィードバック系は比較的複雑で高価であ
り、このため機械の有用性に限界がある。
の試みが、米国特許No.3,187,440及びN
o.4,380,375に記載されており、これにおい
ては横向きの力の量を測定して測定値を利用し、各ロー
ラでの横向きの力がほぼ零となるまでキャリッジ位置を
変更することとしている。米国特許No.3,187,
440に記載の装置は有効ではあるが、同米国特許が教
示しているフィードバック系は比較的複雑で高価であ
り、このため機械の有用性に限界がある。
【0005】従来技術に関連した他の不具合は、アライ
メント機械で精密な結果を反復して得ることができない
点にある。本不具合は特に、組立て工場においては重大
である。組立て工場の車輪アライメント機械はまたサイ
クルタイムが短いこと、車両とか車輪或はタイヤ側壁に
対する取付け品又は物理的接触が無いこと、及び工場の
床面上方に損傷を受け易い突起物とかセンサ類を有しな
いこと、といった特徴を有するものであるのが望まし
い。従来装置は何れも、これらの有益な特徴を経済的な
態様で備えたものとはなっていない。
メント機械で精密な結果を反復して得ることができない
点にある。本不具合は特に、組立て工場においては重大
である。組立て工場の車輪アライメント機械はまたサイ
クルタイムが短いこと、車両とか車輪或はタイヤ側壁に
対する取付け品又は物理的接触が無いこと、及び工場の
床面上方に損傷を受け易い突起物とかセンサ類を有しな
いこと、といった特徴を有するものであるのが望まし
い。従来装置は何れも、これらの有益な特徴を経済的な
態様で備えたものとはなっていない。
【0006】従来技術に関連した別の不具合は、ほとん
どのアライメント機械において車両が横方向に動くこと
を、緩衝ストッパとか追加のローラとかを設けることに
よって物理的に規制することとしている点にある。この
物理的な拘束ないし規制は普通、アライメント調整過程
中における車両の安定した流れを維持するために行われ
る。この安定した流れは適切した測定及び調整を実施す
るために必要である。従来技術が用いている緩衝ストッ
パ及び/又はローラは、組立て工場の車輪アライメント
機械に係る上述した望ましい特徴に合わないことからし
て、望ましくないと考えられる。さらに物理的な規制を
行うことは、タイヤに加わる不釣合いの横向きの力が存
在することを意味している。
どのアライメント機械において車両が横方向に動くこと
を、緩衝ストッパとか追加のローラとかを設けることに
よって物理的に規制することとしている点にある。この
物理的な拘束ないし規制は普通、アライメント調整過程
中における車両の安定した流れを維持するために行われ
る。この安定した流れは適切した測定及び調整を実施す
るために必要である。従来技術が用いている緩衝ストッ
パ及び/又はローラは、組立て工場の車輪アライメント
機械に係る上述した望ましい特徴に合わないことからし
て、望ましくないと考えられる。さらに物理的な規制を
行うことは、タイヤに加わる不釣合いの横向きの力が存
在することを意味している。
【0007】サービス分野(すなわち販売店とか修理
店)で使用されるアライメント機械は、組立て工場の機
械のような高い処理能力を必要としない。したがってサ
ービス分野で使用される機械は組立て工場の機械よりも
普通安価であるが、逆にアライメント調整作業を完了す
るためにより労働集約的なものとなっている。
店)で使用されるアライメント機械は、組立て工場の機
械のような高い処理能力を必要としない。したがってサ
ービス分野で使用される機械は組立て工場の機械よりも
普通安価であるが、逆にアライメント調整作業を完了す
るためにより労働集約的なものとなっている。
【0008】従来技術に従った車輪アライメント機械は
さらに普通、構造及び機能要素が非常に複雑である。こ
のため通例の車輪アライメント装置は製作が困難であ
り、製造コストが高く、機能不良を比較的起こし易い。
さらに普通、構造及び機能要素が非常に複雑である。こ
のため通例の車輪アライメント装置は製作が困難であ
り、製造コストが高く、機能不良を比較的起こし易い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この発明は従来技術の
諸不具合に対し、比較的安価であり、簡単に使用でき、
精密な車輪アライメントを反復的に得るのに有効である
機械構造を提供することによって、対処しようとするも
のである。この発明は車輪の角配列を迅速かつ精密に測
定する能力を有する、単純で丈夫な機械系を提供するも
のである。
諸不具合に対し、比較的安価であり、簡単に使用でき、
精密な車輪アライメントを反復的に得るのに有効である
機械構造を提供することによって、対処しようとするも
のである。この発明は車輪の角配列を迅速かつ精密に測
定する能力を有する、単純で丈夫な機械系を提供するも
のである。
【0010】この発明の1つの目的は、回転する車輪の
角配列を測定するための改良された方法を提供すること
にある。
角配列を測定するための改良された方法を提供すること
にある。
【0011】この発明の他の目的はアライメント調整す
べき車輪を、車輪又は車両の懸架装置(サスペンジョ
ン)に加わる望ましくない横向きの力の発生を無くしつ
つ、回転させ得ることとする装置を提供するにある。
べき車輪を、車輪又は車両の懸架装置(サスペンジョ
ン)に加わる望ましくない横向きの力の発生を無くしつ
つ、回転させ得ることとする装置を提供するにある。
【0012】この発明の別の目的はアライメント機械上
での車両の安定した流れを、外部の規制手段に頼ること
なしに得ることとしてある装置を提供するにある。
での車両の安定した流れを、外部の規制手段に頼ること
なしに得ることとしてある装置を提供するにある。
【0013】
【発明の要約】上述の発明課題に関連した本発明の重要
な構成は、1対の荷重支持ローラをそれぞれの旋回アー
ム上に互いに独立的に可動であるように設けた点にあ
る。この特徴的な構成によって、タイヤとローラとの接
触点における望ましくない横向きの力を全て無くすこと
ができる。この発明の他の特徴は各車輪を2個のみのロ
ーラに接触させ支持させることとした点にあり、これに
よって車輪の配列を測定することが容易となる。
な構成は、1対の荷重支持ローラをそれぞれの旋回アー
ム上に互いに独立的に可動であるように設けた点にあ
る。この特徴的な構成によって、タイヤとローラとの接
触点における望ましくない横向きの力を全て無くすこと
ができる。この発明の他の特徴は各車輪を2個のみのロ
ーラに接触させ支持させることとした点にあり、これに
よって車輪の配列を測定することが容易となる。
【0014】一般的に言ってこの発明は車両の車輪のア
ライメント調整に使用する車輪支持装置に係り、同装置
はベースを含む。第1のローラが該ベース上で、ベース
に対し相対的に該第1のローラの軸線まわりで回転可能
であり、ベースに対し相対的に揺動ないし旋回可能であ
るように、支持されている。第2のローラがベース上
で、ベースに対し相対的に該第2のローラの軸線まわり
で回転可能であり、ベースに対し相対的に揺動ないし旋
回可能であるように、支持されている。第1のローラと
第2のローラは互いに独立的に、ベースに対し旋回可能
である。該第1及び第2のローラは、これらのローラ上
に置かれる車輪の垂直荷重を支持するものとされてい
る。
ライメント調整に使用する車輪支持装置に係り、同装置
はベースを含む。第1のローラが該ベース上で、ベース
に対し相対的に該第1のローラの軸線まわりで回転可能
であり、ベースに対し相対的に揺動ないし旋回可能であ
るように、支持されている。第2のローラがベース上
で、ベースに対し相対的に該第2のローラの軸線まわり
で回転可能であり、ベースに対し相対的に揺動ないし旋
回可能であるように、支持されている。第1のローラと
第2のローラは互いに独立的に、ベースに対し旋回可能
である。該第1及び第2のローラは、これらのローラ上
に置かれる車輪の垂直荷重を支持するものとされてい
る。
【0015】この発明に従った車輪支持装置の好ましい
実施例では第1のローラがベース上で、該ベースに対し
第1の旋回軸線まわりで相対旋回可能である第1の旋回
アームによって支持されている。第2のローラはベース
上で、該ベースに対し第2の旋回軸線まわりで相対旋回
可能である第2の旋回アームによって支持されている。
上記した第1の旋回アームと第2の旋回アームはベース
上で、これらのアームの旋回軸線が互いに平行でないよ
うにして支持されている。
実施例では第1のローラがベース上で、該ベースに対し
第1の旋回軸線まわりで相対旋回可能である第1の旋回
アームによって支持されている。第2のローラはベース
上で、該ベースに対し第2の旋回軸線まわりで相対旋回
可能である第2の旋回アームによって支持されている。
上記した第1の旋回アームと第2の旋回アームはベース
上で、これらのアームの旋回軸線が互いに平行でないよ
うにして支持されている。
【0016】
【実施例】図1は、この発明に従った車輪支持装置の好
ましい一実施例を示している。図示の車輪支持装置10
はベース12を有し、このベース12は自動車の車輪を
支持するための安定した位置を維持するように、プラッ
トホームに固定して取付けてある。第1の旋回アーム1
4をベース12に対し、該アーム14の一部である軸受
管16内の減摩軸受を介して取付けてある。この旋回ア
ーム14は後で詳しく述べるように、軸受管16の中心
線と一致する軸線まわりで揺動ないし旋回する。第2の
旋回アーム18をベース12に対し、軸受管20内の減
摩軸受を介して揺動ないし旋回可能に取付けてある。第
1の旋回アーム14には中心部からほぼV字状に延出す
る1対の延出部間で第1のローラ22を、該ローラ22
がベース12及び旋回アーム14に対し相対的に回転自
在であるように支持させてある。第2の旋回アーム18
には中心部からほぼV字状に延出する1対の延出部間で
第2のローラ24を、該ローラ24がベース12及び旋
回アーム18に対し相対的に回転自在であるように支持
させてある。
ましい一実施例を示している。図示の車輪支持装置10
はベース12を有し、このベース12は自動車の車輪を
支持するための安定した位置を維持するように、プラッ
トホームに固定して取付けてある。第1の旋回アーム1
4をベース12に対し、該アーム14の一部である軸受
管16内の減摩軸受を介して取付けてある。この旋回ア
ーム14は後で詳しく述べるように、軸受管16の中心
線と一致する軸線まわりで揺動ないし旋回する。第2の
旋回アーム18をベース12に対し、軸受管20内の減
摩軸受を介して揺動ないし旋回可能に取付けてある。第
1の旋回アーム14には中心部からほぼV字状に延出す
る1対の延出部間で第1のローラ22を、該ローラ22
がベース12及び旋回アーム14に対し相対的に回転自
在であるように支持させてある。第2の旋回アーム18
には中心部からほぼV字状に延出する1対の延出部間で
第2のローラ24を、該ローラ24がベース12及び旋
回アーム18に対し相対的に回転自在であるように支持
させてある。
【0017】旋回アーム14,18はそれぞれ、ベース
12又は各旋回アームに設けたストッパによってベース
12に対する旋回量を規制してあるものとされている。
一実施態様では旋回アーム14,18はベース12に対
し、基準点から約±15度だけ旋回する。
12又は各旋回アームに設けたストッパによってベース
12に対する旋回量を規制してあるものとされている。
一実施態様では旋回アーム14,18はベース12に対
し、基準点から約±15度だけ旋回する。
【0018】車輪26を、第1のローラ22及び第2の
ローラ24上で支持してある。車輪26のトレッド面2
8は、ローラ22,24の外周円筒面に対し接触するの
が望ましい。
ローラ24上で支持してある。車輪26のトレッド面2
8は、ローラ22,24の外周円筒面に対し接触するの
が望ましい。
【0019】図2に示すようにベース12は、プラット
ホームないし下地床(サブフロア)30上に据付けられ
ている。下地床30は、例えば組立て工場の床32より
も下方に位置させてある。床32を、組立てラインを通
して車両が推進されて行く軌道ともできる点が、理解さ
れるべきである。図2は車輪26がローラ22,24上
で支持されるように車両を簡単に位置付け得ることとす
る、組立て工場の床32下方位置への車輪支持装置10
の据付け態様を示している。
ホームないし下地床(サブフロア)30上に据付けられ
ている。下地床30は、例えば組立て工場の床32より
も下方に位置させてある。床32を、組立てラインを通
して車両が推進されて行く軌道ともできる点が、理解さ
れるべきである。図2は車輪26がローラ22,24上
で支持されるように車両を簡単に位置付け得ることとす
る、組立て工場の床32下方位置への車輪支持装置10
の据付け態様を示している。
【0020】第2のローラ24は通常の方式で回転モー
タ(図示せず)により、該ローラ24がそのローラ軸線
36まわりで矢印34で示す向きに回転するように、強
制駆動される。このローラ24の回転運動によって車輪
26がその軸線まわりで、矢印38で示す向きに回転せ
しめられる。この車輪26の回転により第1のローラ2
2がその軸線40まわりで、第2のローラ24について
矢印34で示したのと同様の方向に回転せしめられる。
ローラ24に対し、したがって車輪26に対し、回転を
与える目的は、2つの方法のうちの1つでアライメント
作用を得るためである。後で詳しく述べるように第1の
方法は通常のアライメント測定装置に従うか本発明の車
輪支持装置10を用いるかして、本発明に従った車輪ア
ライメント装置及び方法論に従って車輪のアライメント
を判定する方法である。
タ(図示せず)により、該ローラ24がそのローラ軸線
36まわりで矢印34で示す向きに回転するように、強
制駆動される。このローラ24の回転運動によって車輪
26がその軸線まわりで、矢印38で示す向きに回転せ
しめられる。この車輪26の回転により第1のローラ2
2がその軸線40まわりで、第2のローラ24について
矢印34で示したのと同様の方向に回転せしめられる。
ローラ24に対し、したがって車輪26に対し、回転を
与える目的は、2つの方法のうちの1つでアライメント
作用を得るためである。後で詳しく述べるように第1の
方法は通常のアライメント測定装置に従うか本発明の車
輪支持装置10を用いるかして、本発明に従った車輪ア
ライメント装置及び方法論に従って車輪のアライメント
を判定する方法である。
【0021】この発明の1つの重要な特徴は、独立的に
旋回動可能である旋回アーム14,18上にそれぞれロ
ーラ22,24を設けた点にある。旋回アーム14はベ
ース12に対し、軸受管16の中心線まわりで旋回ない
し揺動する。同様に旋回アーム18はベース12に対
し、軸受管20の中心線と一致する軸線まわりで旋回す
る。これらの2つの旋回アーム14,18は互いに独立
的に、ベース12に対し相対的に揺動する。旋回アーム
と対応するローラとの運動は、ローラ22,24上にお
ける車輪26の姿勢と位置によって指示される。車輪2
6の姿勢は、該車輪26のかじ取り角(steer a
ngle)とキャンバ角(camberangle)と
によって示される。この点を説明するためにかじ取り角
は、車輪の軸線を含む鉛直面と鉛直な横断基準面(tr
ansverse reference plane)
との間の角度と定義できる。キャンバ角は、車輪の軸線
と水平な基準面との間の角度と定義できる。トウ角(t
oe angle)は、左右の車輪間のかじ取り角の差
である。
旋回動可能である旋回アーム14,18上にそれぞれロ
ーラ22,24を設けた点にある。旋回アーム14はベ
ース12に対し、軸受管16の中心線まわりで旋回ない
し揺動する。同様に旋回アーム18はベース12に対
し、軸受管20の中心線と一致する軸線まわりで旋回す
る。これらの2つの旋回アーム14,18は互いに独立
的に、ベース12に対し相対的に揺動する。旋回アーム
と対応するローラとの運動は、ローラ22,24上にお
ける車輪26の姿勢と位置によって指示される。車輪2
6の姿勢は、該車輪26のかじ取り角(steer a
ngle)とキャンバ角(camberangle)と
によって示される。この点を説明するためにかじ取り角
は、車輪の軸線を含む鉛直面と鉛直な横断基準面(tr
ansverse reference plane)
との間の角度と定義できる。キャンバ角は、車輪の軸線
と水平な基準面との間の角度と定義できる。トウ角(t
oe angle)は、左右の車輪間のかじ取り角の差
である。
【0022】図3は図1,2の実施例の平面図で、旋回
アーム14及びローラ22は符号44で示す位置にあ
る。旋回アーム18及びローラ24は符号46で示す位
置にある。軸線36と軸線40間の図示の平行配列は、
かじ取り角及びキャンバ角が共に零(0)である車輪2
6の位置48によるものである。
アーム14及びローラ22は符号44で示す位置にあ
る。旋回アーム18及びローラ24は符号46で示す位
置にある。軸線36と軸線40間の図示の平行配列は、
かじ取り角及びキャンバ角が共に零(0)である車輪2
6の位置48によるものである。
【0023】図4は図1,2の実施例を、別の配列で示
す平面図である。旋回アーム14及びローラ22は符号
50で示す位置にある。旋回アーム18及びローラ24
は符号52で示す位置にある。これらの位置50,52
は一部、水平基準面及び横断基準面に対する車輪軸線の
方位ないし姿勢により決定されたものである。ローラ位
置50及びローラ位置52で示される姿勢とローラ2
2,24上での車輪26の位置は、車輪26のかじ取り
角及びキャンバ角によって指示されたものである。図4
から見てとれるように軸線36と軸線40はもはや、平
行する配列関係にない。これは車輪26に係る上記2つ
の角に基づいてベース12に対し旋回アーム14が、旋
回アーム18とは独立して旋回したためである。
す平面図である。旋回アーム14及びローラ22は符号
50で示す位置にある。旋回アーム18及びローラ24
は符号52で示す位置にある。これらの位置50,52
は一部、水平基準面及び横断基準面に対する車輪軸線の
方位ないし姿勢により決定されたものである。ローラ位
置50及びローラ位置52で示される姿勢とローラ2
2,24上での車輪26の位置は、車輪26のかじ取り
角及びキャンバ角によって指示されたものである。図4
から見てとれるように軸線36と軸線40はもはや、平
行する配列関係にない。これは車輪26に係る上記2つ
の角に基づいてベース12に対し旋回アーム14が、旋
回アーム18とは独立して旋回したためである。
【0024】旋回アーム14,18の各旋回角度を測定
するために軸受管16,20上にそれぞれ、角度検出器
(トランスデューサ)56,58を設けてある。後でよ
り詳しく述べるように旋回アームの旋回角度は、車輪2
6の正しいアライメントを判定するのに役立つ。図示の
実施例はベース12に対する各旋回アームの旋回角度を
測定する手段として角度検出器56,58を設けている
が、他の通例の角度測定手段を用いることもできる。1
つの例としては、レーザ位置検出システムを利用でき
る。
するために軸受管16,20上にそれぞれ、角度検出器
(トランスデューサ)56,58を設けてある。後でよ
り詳しく述べるように旋回アームの旋回角度は、車輪2
6の正しいアライメントを判定するのに役立つ。図示の
実施例はベース12に対する各旋回アームの旋回角度を
測定する手段として角度検出器56,58を設けている
が、他の通例の角度測定手段を用いることもできる。1
つの例としては、レーザ位置検出システムを利用でき
る。
【0025】この発明の別の重要な特徴は、ベース及び
車輪に対するローラ及び旋回アームの幾何学的配置関係
にある。図5に示すように、好ましい幾何学的配置は以
下の特徴を有する。車輪26は中心点60まわりで回転
する。この点は車輪回転軸線と定義される。鎖線62
は、車輪回転軸線60とローラ22のローラ軸線40と
を通る直線である。この線62はまた、ローラ22と車
輪26の接触点63を通過する。軸受管16の中心線と
一致するベース12に対する旋回アーム14の旋回軸線
は、鎖線64で示してある。図から判明するように線6
2は線64と平行である。旋回アーム14の旋回軸線、
したがってローラ22の旋回軸線(つまり線64)が車
輪回転軸線60の前側にあることが、重要である。ここ
で前側とは車輪26の回転方向に沿ってみたものであ
り、図上では左側である。
車輪に対するローラ及び旋回アームの幾何学的配置関係
にある。図5に示すように、好ましい幾何学的配置は以
下の特徴を有する。車輪26は中心点60まわりで回転
する。この点は車輪回転軸線と定義される。鎖線62
は、車輪回転軸線60とローラ22のローラ軸線40と
を通る直線である。この線62はまた、ローラ22と車
輪26の接触点63を通過する。軸受管16の中心線と
一致するベース12に対する旋回アーム14の旋回軸線
は、鎖線64で示してある。図から判明するように線6
2は線64と平行である。旋回アーム14の旋回軸線、
したがってローラ22の旋回軸線(つまり線64)が車
輪回転軸線60の前側にあることが、重要である。ここ
で前側とは車輪26の回転方向に沿ってみたものであ
り、図上では左側である。
【0026】図5において鎖線66は車輪回転軸線6
0、ローラ24と車輪26の接触点67、及びローラ2
4の回転軸線36を通過している直線である。旋回アー
ム18の旋回軸線、したがってローラ24の旋回軸線、
と一致する鎖線68は線66と平行であり、車輪回転軸
線60の前側にある。
0、ローラ24と車輪26の接触点67、及びローラ2
4の回転軸線36を通過している直線である。旋回アー
ム18の旋回軸線、したがってローラ24の旋回軸線、
と一致する鎖線68は線66と平行であり、車輪回転軸
線60の前側にある。
【0027】旋回アーム軸線ないし旋回軸線の傾きは、
この発明の1つの重要な特徴である。図5に示す幾何学
的配置に関し、支持力のベクトルの方向は旋回アームの
旋回軸線と整列し、このため旋回アームの位置に対する
影響は無視できる。これは車輪26がローラ22,24
上で中央位置から横方向に偏寄した場合でも、然りであ
る。この点は、両旋回アームの旋回軸線が平行な垂直整
列関係にある具体例と対照的である。そのような具体例
では車両の重量によって車輪が下方向きに付勢されて両
ローラ間に押し込まれ、車輪がローラの中点から横向き
に偏寄した場合には何時でも両ローラを押し離すように
食い込むこととなろう。かかる方策はアライメント調整
に不正確さを導入して、流れの安定さを減少させる結果
となる。
この発明の1つの重要な特徴である。図5に示す幾何学
的配置に関し、支持力のベクトルの方向は旋回アームの
旋回軸線と整列し、このため旋回アームの位置に対する
影響は無視できる。これは車輪26がローラ22,24
上で中央位置から横方向に偏寄した場合でも、然りであ
る。この点は、両旋回アームの旋回軸線が平行な垂直整
列関係にある具体例と対照的である。そのような具体例
では車両の重量によって車輪が下方向きに付勢されて両
ローラ間に押し込まれ、車輪がローラの中点から横向き
に偏寄した場合には何時でも両ローラを押し離すように
食い込むこととなろう。かかる方策はアライメント調整
に不正確さを導入して、流れの安定さを減少させる結果
となる。
【0028】図示の好ましい実施例において線66と線
68間の間隔70及び線62と線64間の間隔72は、
ローラ22,24をそれぞれ旋回アームに支持させてい
ることからして一定に維持される。前側ローラ軸線40
と後側ローラ軸線36間の間隔は、旋回アーム14,1
8をそれぞれベース12に取付け支持させていることか
らして一定に維持される。車輪26上のタイヤの直径が
様々であることからして、単一の理想的な幾何学的配置
からの偏りが指示され得る。しかし実際上では単一の幾
何学的配置により合理的な範囲のタイヤ直径を、アライ
メント調整の正確さを損うことなしに受容可能である。
タイヤ直径が大きく異なる場合には両ローラ間の間隔を
変更する調整を行える。両ローラ間の間隔を変更できる
が、図示の幾何学的配置の特徴を維持するのが好まし
い。特にそれぞれの旋回アームの旋回軸線はローラの回
転軸線、車輪とローラ間の接触点、及び車輪の回転軸線
を通過する各直線とそれぞれ平行であるべきである。ま
た旋回アームの旋回軸線は車輪の回転軸線の若干前方位
置に維持すべきである。
68間の間隔70及び線62と線64間の間隔72は、
ローラ22,24をそれぞれ旋回アームに支持させてい
ることからして一定に維持される。前側ローラ軸線40
と後側ローラ軸線36間の間隔は、旋回アーム14,1
8をそれぞれベース12に取付け支持させていることか
らして一定に維持される。車輪26上のタイヤの直径が
様々であることからして、単一の理想的な幾何学的配置
からの偏りが指示され得る。しかし実際上では単一の幾
何学的配置により合理的な範囲のタイヤ直径を、アライ
メント調整の正確さを損うことなしに受容可能である。
タイヤ直径が大きく異なる場合には両ローラ間の間隔を
変更する調整を行える。両ローラ間の間隔を変更できる
が、図示の幾何学的配置の特徴を維持するのが好まし
い。特にそれぞれの旋回アームの旋回軸線はローラの回
転軸線、車輪とローラ間の接触点、及び車輪の回転軸線
を通過する各直線とそれぞれ平行であるべきである。ま
た旋回アームの旋回軸線は車輪の回転軸線の若干前方位
置に維持すべきである。
【0029】ローラ22,24の運動と機能、並びに旋
回アーム14,18の運動と機能は、車輪支持装置10
の作用に係る以下の説明から当業者が明瞭に理解でき
る。
回アーム14,18の運動と機能は、車輪支持装置10
の作用に係る以下の説明から当業者が明瞭に理解でき
る。
【0030】たいていの組立て工場では車両が軌道ない
し床32に沿い、車輪アライメント調整作業を完了する
ために少なくとも車両の2個の前輪が車輪支持体上に置
かれる位置へと、推進駆動される。1対の互いに独立し
たローラと関連する旋回アーム及びベースは、車両の前
輪のそれぞれに対して設けられる。したがってベース1
2をプラットホーム30上に、車両の横幅に合せて個別
のベース間の間隔を変更できるように設置するのが好ま
しい。
し床32に沿い、車輪アライメント調整作業を完了する
ために少なくとも車両の2個の前輪が車輪支持体上に置
かれる位置へと、推進駆動される。1対の互いに独立し
たローラと関連する旋回アーム及びベースは、車両の前
輪のそれぞれに対して設けられる。したがってベース1
2をプラットホーム30上に、車両の横幅に合せて個別
のベース間の間隔を変更できるように設置するのが好ま
しい。
【0031】作業中、ローラ装置10により支持された
各車輪について2つの部分でのころがり接触が存在す
る。説明を判り易くするため、以下では車輪26とロー
ラ22,24間の接触点について述べる。この接触点の
指示は平らな車輪に対しより正確に当てはまるが、当業
者であれば以下の説明を理解できよう。また物理的にみ
て実際の接触はローラと車輪に装着されたタイヤとの間
の接触となろうが、簡単化して接触点を、ローラと車輪
26間のものとして述べる。
各車輪について2つの部分でのころがり接触が存在す
る。説明を判り易くするため、以下では車輪26とロー
ラ22,24間の接触点について述べる。この接触点の
指示は平らな車輪に対しより正確に当てはまるが、当業
者であれば以下の説明を理解できよう。また物理的にみ
て実際の接触はローラと車輪に装着されたタイヤとの間
の接触となろうが、簡単化して接触点を、ローラと車輪
26間のものとして述べる。
【0032】1つの接触点63は車輪26と第1ないし
前側ローラ22間のものである。第2の接触点67は車
輪26と第2ないし後側ローラ24間のものである。各
接触点において、車輪(すなわちタイヤトレッド)の進
行方向とローラ表面の進行方向間に角度が定義される。
同角度は車輪26の進行方向が一つの円弧で表わされロ
ーラの進行方向が他の円弧で表わされるとすると、接触
点で引いたそれぞれの円弧の接線間の交差角であってス
リップ角(slip angle)である。
前側ローラ22間のものである。第2の接触点67は車
輪26と第2ないし後側ローラ24間のものである。各
接触点において、車輪(すなわちタイヤトレッド)の進
行方向とローラ表面の進行方向間に角度が定義される。
同角度は車輪26の進行方向が一つの円弧で表わされロ
ーラの進行方向が他の円弧で表わされるとすると、接触
点で引いたそれぞれの円弧の接線間の交差角であってス
リップ角(slip angle)である。
【0033】ローラ24と旋回アーム18について述べ
ると、スリップ角が零(0)に等しくないとすればタイ
ヤにより横向きの力が発生せしめられて、旋回アーム1
8がその旋回軸線68まわりで旋回動せしめられる。こ
の旋回アーム18の旋回方向は、接触点67に対する旋
回軸線68の配置からして、つまり旋回軸線68が接触
点67の前側にあることからして、スリップ角を減少さ
せる方向である。旋回アーム18に作用する他の全ての
力は無視できる。旋回アーム18は低摩擦のベアリング
上で支持されている。したがって接触点での横向きの力
が零でありスリップ角が零である時に、平衡状態が得ら
れる。横向きの力はスリップ角の関数である。スリップ
角が零であると、旋回アーム18に作用する横向きの力
も零である。スリップ角が零であることを特徴とする平
衡状態の達成は、以下に詳細に述べる車輪アライメント
測定法の不可欠の要素である。
ると、スリップ角が零(0)に等しくないとすればタイ
ヤにより横向きの力が発生せしめられて、旋回アーム1
8がその旋回軸線68まわりで旋回動せしめられる。こ
の旋回アーム18の旋回方向は、接触点67に対する旋
回軸線68の配置からして、つまり旋回軸線68が接触
点67の前側にあることからして、スリップ角を減少さ
せる方向である。旋回アーム18に作用する他の全ての
力は無視できる。旋回アーム18は低摩擦のベアリング
上で支持されている。したがって接触点での横向きの力
が零でありスリップ角が零である時に、平衡状態が得ら
れる。横向きの力はスリップ角の関数である。スリップ
角が零であると、旋回アーム18に作用する横向きの力
も零である。スリップ角が零であることを特徴とする平
衡状態の達成は、以下に詳細に述べる車輪アライメント
測定法の不可欠の要素である。
【0034】旋回アーム14の運動と作用は、旋回アー
ム18について上述したのと同様である。
ム18について上述したのと同様である。
【0035】旋回アーム14,18の上述の作用は、旋
回アームの位置を修正するために何らの外部の力(ロー
ラ24のモータ駆動を除いて。)も要求されないといっ
た意味で自動的であり受動的である。旋回アームの修正
位置を、旋回アームの平衡状態(スリップ角が零)位置
と呼ぶ。
回アームの位置を修正するために何らの外部の力(ロー
ラ24のモータ駆動を除いて。)も要求されないといっ
た意味で自動的であり受動的である。旋回アームの修正
位置を、旋回アームの平衡状態(スリップ角が零)位置
と呼ぶ。
【0036】旋回アーム14,18はほぼ瞬時に平衡状
態に到達し、車輪を整列させる過程の間ずっと平衡状態
に留まる。これは、車輪支持装置10の各要素の独特の
配置と独立的に可動の旋回アーム14,18とのためで
ある。車輪と車輪支持装置10が平衡状態にあると、車
輪支持ローラによりタイヤに加えられる不所望の横向き
の力は実質的に存在しない。何らかの横向きの力が存在
するとしても、それらの力はローラ22,24上で支え
られている車輪の荷重に関連した力と対比して比較的小
さい。したがってそのような横向きの力は車輪アライメ
ントの測定に対して影響を与えず、アライメント調整作
業を精密に反復して実行できる。
態に到達し、車輪を整列させる過程の間ずっと平衡状態
に留まる。これは、車輪支持装置10の各要素の独特の
配置と独立的に可動の旋回アーム14,18とのためで
ある。車輪と車輪支持装置10が平衡状態にあると、車
輪支持ローラによりタイヤに加えられる不所望の横向き
の力は実質的に存在しない。何らかの横向きの力が存在
するとしても、それらの力はローラ22,24上で支え
られている車輪の荷重に関連した力と対比して比較的小
さい。したがってそのような横向きの力は車輪アライメ
ントの測定に対して影響を与えず、アライメント調整作
業を精密に反復して実行できる。
【0037】図3,4から見てとれるように、図3の場
合と図4の場合とでは車輪26が異なったキャンバ角及
びかじ取り角を有する。図4に示すかじ取り角は約10
度である。このかじ取り角の測定値は鉛直横断基準面に
対するものである。図4の車輪26のキャンバ角は、水
平基準面に対して9度である。
合と図4の場合とでは車輪26が異なったキャンバ角及
びかじ取り角を有する。図4に示すかじ取り角は約10
度である。このかじ取り角の測定値は鉛直横断基準面に
対するものである。図4の車輪26のキャンバ角は、水
平基準面に対して9度である。
【0038】たいていの車輪アライメント調整作業中、
車両の操舵輪(ステアリングホイール)は直進位置にク
ランプされ、車両の前輪が独立してかじ取り角を調整さ
れる。しかし例えば大型トラックを含む、或る種の車両
では操舵輪を自在に回動できるままにしておくのが通例
である。この条件の下では車両/機械系における自由度
が大き過ぎる。したがって本条件の下では車輪のアライ
メント調整を精度良く反復して行えない。この発明の車
輪支持装置10を用いる場合は同事態を、トラックの2
個の前輪を支持する4個の旋回アームのうちの1個の旋
回アームを該アームが常に車両直進位置に留められるよ
うにロックすることによって、解消できる。1個の旋回
アームをロック位置においた状態でもタイヤに対し不所
望の横向きの力が何ら加わらないことが、留意されるべ
き重要な点である。
車両の操舵輪(ステアリングホイール)は直進位置にク
ランプされ、車両の前輪が独立してかじ取り角を調整さ
れる。しかし例えば大型トラックを含む、或る種の車両
では操舵輪を自在に回動できるままにしておくのが通例
である。この条件の下では車両/機械系における自由度
が大き過ぎる。したがって本条件の下では車輪のアライ
メント調整を精度良く反復して行えない。この発明の車
輪支持装置10を用いる場合は同事態を、トラックの2
個の前輪を支持する4個の旋回アームのうちの1個の旋
回アームを該アームが常に車両直進位置に留められるよ
うにロックすることによって、解消できる。1個の旋回
アームをロック位置においた状態でもタイヤに対し不所
望の横向きの力が何ら加わらないことが、留意されるべ
き重要な点である。
【0039】従来技術の説明において前述したようにア
ライメント機械上での車両の安定した流れを、緩衝スト
ッパとかローラ等の物理的な規制手段に頼ることなしに
達成することが、望ましい。車両の2車輪のアライメン
ト調整を行うための一実施例では本発明装置を、以下に
述べる作動原理に従って使用できる。前述したように独
立的に揺動する2つの旋回アームの作用によって車両の
前輪に何らの横向きの力が加わらないこととされる。し
たがって車両の前端は横向きに自在に動ける。車両の後
輪は組立て工場の床のような平坦な面の上にのってお
り、したがって前後に転動し得るが横に動くことはでき
ない。車両の前端を支える力が前輪とローラ間の接触点
で等しくない時は車両が、車両の後輪車軸の中心付近の
鉛直軸線まわりで回動する。この鉛直軸線まわりでの車
両回動は、車両の前端での支持力が釣合った時に停止す
る。換言すると2個の前輪のそれぞれは、各対の支持ロ
ーラ間の最も低い点に位置しようとする。車両は、2個
の前輪が最低点に位置することになるように自在に振れ
る。車両の前端での支持力が一旦釣合うと、車両は安定
した流れ位置を維持し続ける。
ライメント機械上での車両の安定した流れを、緩衝スト
ッパとかローラ等の物理的な規制手段に頼ることなしに
達成することが、望ましい。車両の2車輪のアライメン
ト調整を行うための一実施例では本発明装置を、以下に
述べる作動原理に従って使用できる。前述したように独
立的に揺動する2つの旋回アームの作用によって車両の
前輪に何らの横向きの力が加わらないこととされる。し
たがって車両の前端は横向きに自在に動ける。車両の後
輪は組立て工場の床のような平坦な面の上にのってお
り、したがって前後に転動し得るが横に動くことはでき
ない。車両の前端を支える力が前輪とローラ間の接触点
で等しくない時は車両が、車両の後輪車軸の中心付近の
鉛直軸線まわりで回動する。この鉛直軸線まわりでの車
両回動は、車両の前端での支持力が釣合った時に停止す
る。換言すると2個の前輪のそれぞれは、各対の支持ロ
ーラ間の最も低い点に位置しようとする。車両は、2個
の前輪が最低点に位置することになるように自在に振れ
る。車両の前端での支持力が一旦釣合うと、車両は安定
した流れ位置を維持し続ける。
【0040】車両の全4個の車輪のアライメント調整を
得るために4組の車輪支持装置10を使用したい場合が
あろう。そのような4輪に係る実施例では前輪タイヤ又
は後輪タイヤの何れかの接触点で横向きの力が何ら加え
られないこととすると、車両の全体が自在に横に動くこ
とになろう。この方策は明らかに望ましくない。本事態
は旋回アームの旋回軸線の幾何学的配置を、図5に示し
た配置から図6に示す配置に修正することによって、解
消できる。図6に示す幾何学的配置において線62は、
前側ローラ軸線40と車輪回転軸線60の若干後側の点
74とを通過する直線である。この線62は厳密には、
ローラ22と車輪26間の接触点63を通過しない。前
側旋回アーム14の旋回軸線64は、線62と平行であ
り前側に若干偏寄している。類似して線66は、後側ロ
ーラ軸線36と上記した点74とを通過する直線であ
る。この線66は厳密には、ローラ24と車輪26間の
接触点67を通らない。後側旋回アーム18の旋回軸線
68は、線66と平行であり前側に若干偏寄している。
軸線64,68の図示の傾斜により車両が何れかの側に
向けて横に動く時、旋回アームの矯正ステア作用が生じ
る。旋回アームにステア作用を生じさせる力は、ローラ
の横方向中点からの小距離に作用する車両の重量の結果
である。ローラ支持装置は不所望の横向きの力が生じる
のを避けるため、車両の輪間距離(track wid
th)に適合させるように横方向で調整可能であるもの
とするのが好ましい。また少なくとも3組のローラ装置
10を、プラットホーム30上でリニア転がり軸受によ
り支持して前後に自在に動き得るようにするのが、望ま
しい。
得るために4組の車輪支持装置10を使用したい場合が
あろう。そのような4輪に係る実施例では前輪タイヤ又
は後輪タイヤの何れかの接触点で横向きの力が何ら加え
られないこととすると、車両の全体が自在に横に動くこ
とになろう。この方策は明らかに望ましくない。本事態
は旋回アームの旋回軸線の幾何学的配置を、図5に示し
た配置から図6に示す配置に修正することによって、解
消できる。図6に示す幾何学的配置において線62は、
前側ローラ軸線40と車輪回転軸線60の若干後側の点
74とを通過する直線である。この線62は厳密には、
ローラ22と車輪26間の接触点63を通過しない。前
側旋回アーム14の旋回軸線64は、線62と平行であ
り前側に若干偏寄している。類似して線66は、後側ロ
ーラ軸線36と上記した点74とを通過する直線であ
る。この線66は厳密には、ローラ24と車輪26間の
接触点67を通らない。後側旋回アーム18の旋回軸線
68は、線66と平行であり前側に若干偏寄している。
軸線64,68の図示の傾斜により車両が何れかの側に
向けて横に動く時、旋回アームの矯正ステア作用が生じ
る。旋回アームにステア作用を生じさせる力は、ローラ
の横方向中点からの小距離に作用する車両の重量の結果
である。ローラ支持装置は不所望の横向きの力が生じる
のを避けるため、車両の輪間距離(track wid
th)に適合させるように横方向で調整可能であるもの
とするのが好ましい。また少なくとも3組のローラ装置
10を、プラットホーム30上でリニア転がり軸受によ
り支持して前後に自在に動き得るようにするのが、望ま
しい。
【0041】本発明に従った車輪支持装置10は種々の
通常の車輪アライメント測定系、例えば基準座標系に対
する車輪の側壁の移動を監視するレーザ検出系、と組合
せて使用することができる。しかし本発明に従った車輪
支持装置10はそれ自体で、車輪のアライメントを測定
ないし判定するための以下の好ましい方法と組合せて高
い有用性を提供する。
通常の車輪アライメント測定系、例えば基準座標系に対
する車輪の側壁の移動を監視するレーザ検出系、と組合
せて使用することができる。しかし本発明に従った車輪
支持装置10はそれ自体で、車輪のアライメントを測定
ないし判定するための以下の好ましい方法と組合せて高
い有用性を提供する。
【0042】各旋回アーム14,18の各旋回軸線まわ
りでの旋回角度はそれぞれ、角度検出器56,58を用
いて測定される。角度検出器56,58は、旋回アーム
の位置を指示する電気信号を発生する。これらの信号は
通常のマイクロプロセッサにより通常の方法で、車輪ア
ライメントの測定を得させるように処理される。マイク
ロプロセッサは車輪のアライメントを判定するアライメ
ント判定手段として機能する。旋回アームの旋回角度を
測定するための他の手段、例えば角度エンコーダその他
の角度感知装置も、使用できる。
りでの旋回角度はそれぞれ、角度検出器56,58を用
いて測定される。角度検出器56,58は、旋回アーム
の位置を指示する電気信号を発生する。これらの信号は
通常のマイクロプロセッサにより通常の方法で、車輪ア
ライメントの測定を得させるように処理される。マイク
ロプロセッサは車輪のアライメントを判定するアライメ
ント判定手段として機能する。旋回アームの旋回角度を
測定するための他の手段、例えば角度エンコーダその他
の角度感知装置も、使用できる。
【0043】かじ取り角を表すのにΦを用いる。かじ取
り角は各旋回アーム14,18の旋回角度と、次式に従
って関係する。 Φ=arcsin{(sin α+sin δ)/2cos λ} (1) ここに、 α=旋回軸線64まわりでの旋回アーム14の旋回角
度、 δ=旋回軸線68まわりでの旋回アーム18の旋回角
度、 λ=鉛直方向からの旋回軸線64,68の角度、 である。
り角は各旋回アーム14,18の旋回角度と、次式に従
って関係する。 Φ=arcsin{(sin α+sin δ)/2cos λ} (1) ここに、 α=旋回軸線64まわりでの旋回アーム14の旋回角
度、 δ=旋回軸線68まわりでの旋回アーム18の旋回角
度、 λ=鉛直方向からの旋回軸線64,68の角度、 である。
【0044】キャンバ角を以下、Θとする。キャンバ角
は旋回アーム14,18の旋回角度と、次式に従って関
係する。 Θ=arcsin{(sin δ−sin α)/2sin λ} (2) ここに、 α=旋回軸線64まわりでの旋回アーム14の旋回角
度、 δ=旋回軸線68まわりでの旋回アーム18の旋回角
度、 λ=鉛直方向からの旋回軸線64,68の角度、 である。
は旋回アーム14,18の旋回角度と、次式に従って関
係する。 Θ=arcsin{(sin δ−sin α)/2sin λ} (2) ここに、 α=旋回軸線64まわりでの旋回アーム14の旋回角
度、 δ=旋回軸線68まわりでの旋回アーム18の旋回角
度、 λ=鉛直方向からの旋回軸線64,68の角度、 である。
【0045】これらの2つの方程式(1),(2)を用
いて車輪アライメントについての判定及び調整を、トウ
角及びキャンバ角についての予め選択ないし設定した値
又は旋回アームの2つの旋回角度により得ることができ
る。つまり作業者が予め選択したトウ角及びキャンバ角
を有しているとすると本発明のローラ支持装置10は、
以下の一般的方法で適切した車輪のアライメント調整を
達成させる。
いて車輪アライメントについての判定及び調整を、トウ
角及びキャンバ角についての予め選択ないし設定した値
又は旋回アームの2つの旋回角度により得ることができ
る。つまり作業者が予め選択したトウ角及びキャンバ角
を有しているとすると本発明のローラ支持装置10は、
以下の一般的方法で適切した車輪のアライメント調整を
達成させる。
【0046】車両が適当数の車輪支持装置10上に置か
れる。モータ駆動のローラ24が回転駆動される。車両
は自在に流れ方向を安定化され、旋回アームは平衡状態
に到達する。角度検出器からの電気信号の形の測定値α
及びδが、通常のマイクロプロセッサに供給される。マ
イクロプロセッサは、方程式(1),(2)を用いてΦ
及びΘの解を与えるようにプログラムされている。マイ
クロプロセッサはさらに、右側の車輪についてのΦの計
算値から左側の車輪についてのΦの計算値を差引いてト
ウ角を求める。
れる。モータ駆動のローラ24が回転駆動される。車両
は自在に流れ方向を安定化され、旋回アームは平衡状態
に到達する。角度検出器からの電気信号の形の測定値α
及びδが、通常のマイクロプロセッサに供給される。マ
イクロプロセッサは、方程式(1),(2)を用いてΦ
及びΘの解を与えるようにプログラムされている。マイ
クロプロセッサはさらに、右側の車輪についてのΦの計
算値から左側の車輪についてのΦの計算値を差引いてト
ウ角を求める。
【0047】算出されたトウ角及びキャンバ角の値は、
ディスプレイ上で作業者に提示される。作業者は計算値
を、予定した値と比較する。その間の差が許容公差より
も大であると、作業者は車両の懸架装置(サスペンジョ
ン)について調整を行う。たいていの車両はキャンバ角
を容易に調整できるようには設計されていないので、普
通はトウ角だけを本方法で調整する。
ディスプレイ上で作業者に提示される。作業者は計算値
を、予定した値と比較する。その間の差が許容公差より
も大であると、作業者は車両の懸架装置(サスペンジョ
ン)について調整を行う。たいていの車両はキャンバ角
を容易に調整できるようには設計されていないので、普
通はトウ角だけを本方法で調整する。
【0048】トウ角及びキャンバ角の計算値は、作業者
が自己の調整に応じたディスプレイ上での表示をリアル
タイムで読み取れるように、迅速に更新される。この即
時のフィードバックによって、調整工程が著しく容易と
される。
が自己の調整に応じたディスプレイ上での表示をリアル
タイムで読み取れるように、迅速に更新される。この即
時のフィードバックによって、調整工程が著しく容易と
される。
【0049】方程式(1),(2)と予め選択したトウ
角及びキャンバ角の値を用いる第2の方法は、各旋回ア
ーム及びローラの旋回角度の計算を含む。作業者は車輪
のかじ取り角及びキャンバ角を、測定された実際の旋回
角度α及びδが計算された所望の値に到達するまで調整
する。この点で作業者は旋回アーム及びローラの所望の
位置から車輪が所望のアライメント状態にあること、つ
まり車輪が予め選択したトウ角及びキャンバ角を有する
こと、を判定することになる。これはかじ取り角及びキ
ャンバ角とローラの角度位置間の依存関係からするもの
である。
角及びキャンバ角の値を用いる第2の方法は、各旋回ア
ーム及びローラの旋回角度の計算を含む。作業者は車輪
のかじ取り角及びキャンバ角を、測定された実際の旋回
角度α及びδが計算された所望の値に到達するまで調整
する。この点で作業者は旋回アーム及びローラの所望の
位置から車輪が所望のアライメント状態にあること、つ
まり車輪が予め選択したトウ角及びキャンバ角を有する
こと、を判定することになる。これはかじ取り角及びキ
ャンバ角とローラの角度位置間の依存関係からするもの
である。
【0050】車両が適当数のローラ支持装置10上に置
かれ、作業者は旋回アームの旋回角度の瞬時の読出し
を、車両の懸架装置についてのどのような調整が必要で
あるかを決定するために用いる。この過程は旋回アーム
が前述したように車輪26によって自動的に、4つの角
度が全て所望の値となるような位置に置かれることとな
るまで、繰返えされる。
かれ、作業者は旋回アームの旋回角度の瞬時の読出し
を、車両の懸架装置についてのどのような調整が必要で
あるかを決定するために用いる。この過程は旋回アーム
が前述したように車輪26によって自動的に、4つの角
度が全て所望の値となるような位置に置かれることとな
るまで、繰返えされる。
【0051】上述した工程は、車輪のアライメントにつ
いての調整が行われるにつれてのΦ及びΘのフィードバ
ック計算に、通常のロボット工学を組合せることによっ
て、自動化できる。
いての調整が行われるにつれてのΦ及びΘのフィードバ
ック計算に、通常のロボット工学を組合せることによっ
て、自動化できる。
【0052】以上の説明は限定的なものではなく例示的
なものである。上述の好ましい実施例についての変形及
び修正を、本発明の範囲及び主旨から逸脱することなく
行えることは、当業者であれば直ちに理解できよう。し
たがってこの発明の範囲は法律上の均等物の全てを含め
て、特許請求の範囲の記載によってのみ決定されるべき
である。
なものである。上述の好ましい実施例についての変形及
び修正を、本発明の範囲及び主旨から逸脱することなく
行えることは、当業者であれば直ちに理解できよう。し
たがってこの発明の範囲は法律上の均等物の全てを含め
て、特許請求の範囲の記載によってのみ決定されるべき
である。
【図1】この発明に従った車輪支持装置の好ましい実施
例を示す斜視図である。
例を示す斜視図である。
【図2】図1に示した車輪支持装置の側面図である。
【図3】図1に示した車輪支持装置の平面図で、車輪が
ローラに対し第1の姿勢及び位置にある場合のローラ配
置を示している。
ローラに対し第1の姿勢及び位置にある場合のローラ配
置を示している。
【図4】図1に示した車輪支持装置の平面図で、車輪が
ローラに対し第2の姿勢及び位置にある場合のローラ配
置を示している。
ローラに対し第2の姿勢及び位置にある場合のローラ配
置を示している。
【図5】この発明に従った車輪支持装置の一部を示す模
式的な側面図で、この発明に従って車輪アライメントの
調整を行うための好ましい幾何学的配置と方法を示して
いる。
式的な側面図で、この発明に従って車輪アライメントの
調整を行うための好ましい幾何学的配置と方法を示して
いる。
【図6】この発明に従った車輪支持装置の一部を示す模
式的な側面図で、車輪アライメントについての測定を行
うための他の好ましい幾何学的配置と方法を示してい
る。
式的な側面図で、車輪アライメントについての測定を行
うための他の好ましい幾何学的配置と方法を示してい
る。
10 車輪支持装置 12 ベース 14 第1の旋回アーム 18 第2の旋回アーム 22 第1のローラ 24 第2のローラ 26 車輪 28 トレッド面 36 ローラ軸線 40 ローラ軸線 56,58 角度検出器 60 車輪回転軸線
Claims (20)
- 【請求項1】 車両の車輪のアライメント調整に使用す
る車輪支持装置であって、 ベース、 該ベース上で支持されている第1のローラであって、ベ
ースに対し相対的に該第1のローラの軸線まわりで回転
可能であり、ベースに対し相対的に旋回可能であるよう
に支持されている第1のローラ、 上記ベース上で支持されている第2のローラであって、
ベースに対し相対的に該第2のローラの軸線まわりで回
転可能であり、ベースに対し相対的に旋回可能であるよ
うに支持されている第2のローラ、を備えており、第1
のローラと第2のローラが互いに独立的に旋回可能であ
り、該第1及び第2のローラが、これらのローラ上に置
かれる車輪の垂直荷重を支持するものに構成されている
車輪支持装置。 - 【請求項2】 第1及び第2のローラがそれぞれ円柱状
のものであって、車輪のタイヤトレッドに対し直接に接
触させる外面を有するものである請求項1の車輪支持装
置。 - 【請求項3】 前記ベースに対する第1のローラの旋回
量及び第2のローラの旋回量を規制するストッパを設け
てある請求項1の車輪支持装置。 - 【請求項4】 第1及び第2のローラのうちの1個のロ
ーラを前記ベースに対し、該ローラの回転を許容した状
態で旋回不能に拘束するためのロック手段を設けてある
請求項1の車輪支持装置。 - 【請求項5】 第1及び第2のローラのうちの1個のロ
ーラを回転駆動するためのモータを、該ローラに接続し
て設けてある請求項1の車輪支持装置。 - 【請求項6】 第1のローラを前記ベース上で、該ベー
スに対し旋回可能である第1の旋回アームに相対回転可
能に支持させてある請求項1の車輪支持装置。 - 【請求項7】 第2のローラを前記ベース上で、該ベー
スに対し旋回可能である第2の旋回アームに相対回転可
能に支持させてある請求項1の車輪支持装置。 - 【請求項8】 第1のローラを前記ベース上で、該ベー
スに対し第1の軸線まわりで旋回可能である第1の旋回
アームに支持させると共に、第2のローラを前記ベース
上で、該ベースに対し第2の軸線まわりで旋回可能であ
る第2の旋回アームに支持させてあって、上記した第1
の軸線と第2の軸線が互いに平行でないように配置され
たものである請求項1の車輪支持装置。 - 【請求項9】 車両の車輪アライメント装置であって、 ベース、 該ベースに連結して設けた第1のローラであって、該第
1のローラの軸線まわりで回転可能であると共にベース
に対し相対的に移動可能である第1のローラ、 上記ベースに連結して設けた第2のローラであって、該
第2のローラの軸線まわりで回転可能である第2のロー
ラ、 上記ベースに対する第1のローラの移動位置を測定する
ための位置測定手段、 車輪のアライメントを判定するために、上記位置測定手
段に接続して設けてあるアライメント判定手段、を備え
ており、第1及び第2のローラが、これらのローラ上に
置かれる車輪の垂直荷重を支持するものに構成されてい
る車輪アライメント装置。 - 【請求項10】 第2のローラが前記ベースに対し相対
的に移動可能であり、ベースに対する該第2のローラの
移動位置を測定するための位置測定手段を、前記アライ
メント判定手段に対し接続して設けてある請求項9の車
輪整列装置。 - 【請求項11】 前記ベースに対し第1のローラと第2
のローラが互いに独立的に相対旋回可能である請求項9
の車輪アライメント装置。 - 【請求項12】 前記ベースに対し第1のローラを、該
第1のローラの軸線と離間した第1の旋回軸線まわりで
ベースに対し相対旋回可能である第1の旋回アームによ
って連結してある請求項9の車輪アライメント装置。 - 【請求項13】 前記第1の旋回軸線が、第1のローラ
の軸線と車輪回転軸線とを通る直線に対し平行である請
求項12の車輪アライメント装置。 - 【請求項14】 前記ベースに対し第2のローラを、該
第2のローラの軸線と離間した第2の旋回軸線まわりで
ベースに対し相対旋回可能である第2の旋回アームによ
って連結してある請求項9の車輪アライメント装置。 - 【請求項15】 前記第2の旋回軸線が、第2のローラ
の軸線と車輪回転軸線とを通る直線に対し平行である請
求項14の車輪アライメント装置。 - 【請求項16】 第1のローラ及び第2のローラをそれ
ぞれ前記ベースに対し、互いに平行でない第1の旋回軸
線及び第2の旋回軸線のまわりでベースに対し相対旋回
可能である第1の旋回アーム及び第2の旋回アームによ
って、互いに独立的に旋回可能に連結してある請求項9
の車輪アライメント装置。 - 【請求項17】 前記ベースに対し第1のローラを、該
第1のローラの軸線と交差しない第1の旋回軸線まわり
でベースに対し相対旋回可能である第1の旋回アームに
よって連結してあり、該第1の旋回アームが、中心部と
該中心部からほぼV字状に延出する1対の延出部とを有
し、第1のローラを該1対の延出部間で、第1の旋回ア
ームに相対回転可能に支持させてある請求項9の車輪ア
ライメント装置。 - 【請求項18】 前記ベースに対し第2のローラを、該
第2のローラの軸線と交差しない第2の旋回軸線まわり
でベースに対し相対旋回可能である第2の旋回アームに
よって連結してあり、該第2の旋回アームが、中心部と
該中心部からほぼV字状に延出する1対の延出部とを有
し、第2のローラを該1対の延出部間で、第2の旋回ア
ームに相対回転可能に支持させてあり、車輪のアライメ
ントを前記アライメント判定手段により、前記移動位置
測定手段によって測定されるところの、ベースに対する
第1の旋回アームの旋回角度及び第2の旋回アームの旋
回角度を用いて判定するように構成してある請求項17
の車輪アライメント装置。 - 【請求項19】 ベースに対し相対的に互いに独立的に
回転及び揺動可能である1対のローラを備え、該1対の
ローラに車輪の垂直荷重を支持させるように構成してあ
る車輪支持装置を用いて、車両の車輪アライメントを判
定する方法であって次の工程、すなわち (A) 車輪支持装置上に車両の車輪を、車輪の荷重と
配置に基づいて上記1対のローラがベースに対し相対的
に動くように載置し、 (B) 上記1対のローラのうちの1個のローラのベー
スに対する第1の揺動位置を測定し、 (C) 上記1対のローラのうちの他の1個のローラの
ベースに対する第2の揺動位置を測定し、 (D) 工程(B)及び(C)で測定された揺動位置及
びローラ揺動位置と車輪アライメントとの間の予定した
関係を用いて、車輪のアライメントを判定する、工程を
備えた方法。 - 【請求項20】 工程(D)を、 第1のアライメント角度と工程(B)及び(C)で測定
された揺動位置との間の関係を求め、 第2のアライメント角度と工程(B)及び(C)で測定
された揺動位置との間の関係を求め、 該第1及び第2のアライメント角度から車輪のアライメ
ントを判定するように実行する請求項19の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US08/298,025 | 1994-08-29 | ||
US08/298,025 US5513438A (en) | 1994-08-29 | 1994-08-29 | Vehicle wheel alignment system |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08188172A true JPH08188172A (ja) | 1996-07-23 |
Family
ID=23148684
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7243594A Pending JPH08188172A (ja) | 1994-08-29 | 1995-08-29 | 車輪のアライメント調整に使用する車輪支持装置 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5513438A (ja) |
EP (1) | EP0704669A3 (ja) |
JP (1) | JPH08188172A (ja) |
KR (1) | KR960007356A (ja) |
CA (1) | CA2157100A1 (ja) |
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- 1994-08-29 US US08/298,025 patent/US5513438A/en not_active Expired - Fee Related
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- 1995-08-24 EP EP95305927A patent/EP0704669A3/en not_active Ceased
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- 1995-08-28 CA CA002157100A patent/CA2157100A1/en not_active Abandoned
- 1995-08-29 JP JP7243594A patent/JPH08188172A/ja active Pending
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---|---|
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