JP2002179785A - 芳香族ポリカーボネート製造用反応混合物移送配管、芳香族ポリカーボネート製造装置および芳香族ポリカーボネートの製造方法 - Google Patents
芳香族ポリカーボネート製造用反応混合物移送配管、芳香族ポリカーボネート製造装置および芳香族ポリカーボネートの製造方法Info
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- JP2002179785A JP2002179785A JP2000372965A JP2000372965A JP2002179785A JP 2002179785 A JP2002179785 A JP 2002179785A JP 2000372965 A JP2000372965 A JP 2000372965A JP 2000372965 A JP2000372965 A JP 2000372965A JP 2002179785 A JP2002179785 A JP 2002179785A
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Abstract
(57)【要約】
溶融した反応混合物が通過する配管中において、反応混
合物の滞留部分がなくなるため、配管中で品質劣化がな
く、色相に優れ、異物の少ない芳香族ポリカーボネート
を製造する手段と方法とを提供する。 【解決手段】 芳香族ポリカーボネートの連続的溶融重
縮合製造装置における、隣接する処理設備を結ぶ移送配
管中にあるバルブ、曲がりおよび検出端より選ばれた流
動阻害要因の流動阻害強度の総和が所定数値以下である
配管(ここで、流動阻害強度は、バルブおよび曲がりに
ついては1/個、検出端については0.5/個であ
る)、そのような配管を有する製造装置およびそのよう
な製造装置を使用する芳香族ポリカーボネートの製造方
法。
合物の滞留部分がなくなるため、配管中で品質劣化がな
く、色相に優れ、異物の少ない芳香族ポリカーボネート
を製造する手段と方法とを提供する。 【解決手段】 芳香族ポリカーボネートの連続的溶融重
縮合製造装置における、隣接する処理設備を結ぶ移送配
管中にあるバルブ、曲がりおよび検出端より選ばれた流
動阻害要因の流動阻害強度の総和が所定数値以下である
配管(ここで、流動阻害強度は、バルブおよび曲がりに
ついては1/個、検出端については0.5/個であ
る)、そのような配管を有する製造装置およびそのよう
な製造装置を使用する芳香族ポリカーボネートの製造方
法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、芳香族ポリカー
ボネート製造用反応混合物移送配管、芳香族ポリカーボ
ネート製造装置および芳香族ポリカーボネートの製造方
法に関する。さらに詳しくは、溶融重縮合法による芳香
族ポリカーボネートの製造方法に関し、製造時の芳香族
ポリカーボネートの色相安定性、熱安定性等に優れると
ともに、色相、透明性に優れた芳香族ポリカーボネート
を効率よく製造することができる製造方法等に関するも
のである。
ボネート製造用反応混合物移送配管、芳香族ポリカーボ
ネート製造装置および芳香族ポリカーボネートの製造方
法に関する。さらに詳しくは、溶融重縮合法による芳香
族ポリカーボネートの製造方法に関し、製造時の芳香族
ポリカーボネートの色相安定性、熱安定性等に優れると
ともに、色相、透明性に優れた芳香族ポリカーボネート
を効率よく製造することができる製造方法等に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】芳香族ポリカーボネート樹脂は、耐衝撃
性、透明性等に優れた特性を有するため、非常に有用な
樹脂として広く一般に知られている。この芳香族ポリカ
ーボネート樹脂を製造する方法としては、芳香族ジヒド
ロキシ化合物とホスゲンとを、有機溶媒およびアルカリ
水溶液の混合液中で反応させる界面法と、芳香族ジヒド
ロキシ化合物と炭酸ジエステルとを、触媒の存在下、高
温・減圧下において反応させ、発生するフェノールを系
外に除去する溶融重縮合法とがある。
性、透明性等に優れた特性を有するため、非常に有用な
樹脂として広く一般に知られている。この芳香族ポリカ
ーボネート樹脂を製造する方法としては、芳香族ジヒド
ロキシ化合物とホスゲンとを、有機溶媒およびアルカリ
水溶液の混合液中で反応させる界面法と、芳香族ジヒド
ロキシ化合物と炭酸ジエステルとを、触媒の存在下、高
温・減圧下において反応させ、発生するフェノールを系
外に除去する溶融重縮合法とがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この内の溶融重縮合法
においては、反応混合物は高温の溶融状態で芳香族ポリ
カーボネート処理設備間を移動し、もしくは芳香族ポリ
カーボネート処理設備から排出させられる。
においては、反応混合物は高温の溶融状態で芳香族ポリ
カーボネート処理設備間を移動し、もしくは芳香族ポリ
カーボネート処理設備から排出させられる。
【0004】この芳香族ポリカーボネート処理設備間の
移動、もしくは芳香族ポリカーボネート処理設備から排
出される間に、溶融状態にある反応混合物は、高温に晒
され着色したり、異物を発生することがあり、芳香族ポ
リカーボネートの透明性等の優れた特性を損なうことに
なる。
移動、もしくは芳香族ポリカーボネート処理設備から排
出される間に、溶融状態にある反応混合物は、高温に晒
され着色したり、異物を発生することがあり、芳香族ポ
リカーボネートの透明性等の優れた特性を損なうことに
なる。
【0005】特に、コンパクトディスクのような光学用
途に用いられる芳香族ポリカーボネートにおいては、着
色、異物は製品品質上好ましくない。
途に用いられる芳香族ポリカーボネートにおいては、着
色、異物は製品品質上好ましくない。
【0006】本願発明は、この着色、異物といった製品
品質上好ましくない問題を解決することを課題としてい
る。
品質上好ましくない問題を解決することを課題としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明は、以下のとお
りである。
りである。
【0008】1. 芳香族ジヒドロキシ化合物と炭酸ジ
エステルとを主として含む混合物を、触媒の存在下に連
続的に溶融重縮合して芳香族ポリカーボネートを製造す
るための芳香族ポリカーボネート製造装置における、隣
接する芳香族ポリカーボネート処理設備を結ぶ、芳香族
ポリカーボネート製造用反応混合物移送配管であって、
当該配管中にある、バルブ、曲がりおよび検出端より選
ばれた少なくとも1種よりなる流動阻害要因の流動阻害
強度の総和が7以下である配管(ここで、流動阻害強度
は、バルブおよび曲がりについては1/個、検出端につ
いては0.5/個である)。
エステルとを主として含む混合物を、触媒の存在下に連
続的に溶融重縮合して芳香族ポリカーボネートを製造す
るための芳香族ポリカーボネート製造装置における、隣
接する芳香族ポリカーボネート処理設備を結ぶ、芳香族
ポリカーボネート製造用反応混合物移送配管であって、
当該配管中にある、バルブ、曲がりおよび検出端より選
ばれた少なくとも1種よりなる流動阻害要因の流動阻害
強度の総和が7以下である配管(ここで、流動阻害強度
は、バルブおよび曲がりについては1/個、検出端につ
いては0.5/個である)。
【0009】2. 上記曲がり部の配管曲率が、当該配
管内径の5倍以上であることを特徴とする上記1記載の
芳香族ポリカーボネート製造用反応混合物移送配管。
管内径の5倍以上であることを特徴とする上記1記載の
芳香族ポリカーボネート製造用反応混合物移送配管。
【0010】3. 上記芳香族ポリカーボネート処理設
備が、芳香族ポリカーボネートの重合を実施する設備、
触媒失活を行う設備、ポリカーボネート中の低沸点物を
除去する設備、ポリカーボネートに各種の添加剤やポリ
マーや無機物質を添加混練する設備、ポリカーボネート
のペレット化設備およびポリカーボネートの成形設備か
ら選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする上記
1または2に記載の芳香族ポリカーボネート製造用反応
混合物移送配管。
備が、芳香族ポリカーボネートの重合を実施する設備、
触媒失活を行う設備、ポリカーボネート中の低沸点物を
除去する設備、ポリカーボネートに各種の添加剤やポリ
マーや無機物質を添加混練する設備、ポリカーボネート
のペレット化設備およびポリカーボネートの成形設備か
ら選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする上記
1または2に記載の芳香族ポリカーボネート製造用反応
混合物移送配管。
【0011】4. 芳香族ジヒドロキシ化合物と炭酸ジ
エステルとを主として含む混合物を、触媒の存在下に連
続的に溶融重縮合して芳香族ポリカーボネートを製造す
るための芳香族ポリカーボネート製造装置において、隣
接する芳香族ポリカーボネート処理設備を結ぶ、芳香族
ポリカーボネート製造用反応混合物移送配管中にある、
バルブ、曲がりおよび検出端より選ばれた少なくとも1
種よりなる流動阻害要因の流動阻害強度の総和が30以
下ある芳香族ポリカーボネート製造装置(ここで、流動
阻害強度は、バルブおよび曲がりについては1/個、検
出端については0.5/個である)。
エステルとを主として含む混合物を、触媒の存在下に連
続的に溶融重縮合して芳香族ポリカーボネートを製造す
るための芳香族ポリカーボネート製造装置において、隣
接する芳香族ポリカーボネート処理設備を結ぶ、芳香族
ポリカーボネート製造用反応混合物移送配管中にある、
バルブ、曲がりおよび検出端より選ばれた少なくとも1
種よりなる流動阻害要因の流動阻害強度の総和が30以
下ある芳香族ポリカーボネート製造装置(ここで、流動
阻害強度は、バルブおよび曲がりについては1/個、検
出端については0.5/個である)。
【0012】5. 上記曲がり部の配管曲率が、当該配
管内径の5倍以上であることを特徴とする上記4記載の
芳香族ポリカーボネート製造装置。
管内径の5倍以上であることを特徴とする上記4記載の
芳香族ポリカーボネート製造装置。
【0013】6. 上記芳香族ポリカーボネート処理設
備が、芳香族ポリカーボネートの重合を実施する設備、
触媒失活を行う設備、ポリカーボネート中の低沸点物を
除去する設備、ポリカーボネートに各種の添加剤やポリ
マーや無機物質を添加混練する設備、ポリカーボネート
のペレット化設備およびポリカーボネートの成形設備か
ら選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする上記
4または5に記載の芳香族ポリカーボネート製造装置。
備が、芳香族ポリカーボネートの重合を実施する設備、
触媒失活を行う設備、ポリカーボネート中の低沸点物を
除去する設備、ポリカーボネートに各種の添加剤やポリ
マーや無機物質を添加混練する設備、ポリカーボネート
のペレット化設備およびポリカーボネートの成形設備か
ら選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする上記
4または5に記載の芳香族ポリカーボネート製造装置。
【0014】7. 芳香族ジヒドロキシ化合物と炭酸ジ
エステルとを主として含む混合物を、触媒の存在下に連
続的に溶融重縮合して芳香族ポリカーボネートを製造す
るための芳香族ポリカーボネートの製造方法であって、
上記1〜3のいずれかに記載の芳香族ポリカーボネート
製造用反応混合物移送配管を含む芳香族ポリカーボネー
ト製造装置を使用することを特徴とする芳香族ポリカー
ボネートの製造方法。
エステルとを主として含む混合物を、触媒の存在下に連
続的に溶融重縮合して芳香族ポリカーボネートを製造す
るための芳香族ポリカーボネートの製造方法であって、
上記1〜3のいずれかに記載の芳香族ポリカーボネート
製造用反応混合物移送配管を含む芳香族ポリカーボネー
ト製造装置を使用することを特徴とする芳香族ポリカー
ボネートの製造方法。
【0015】8. 芳香族ジヒドロキシ化合物と炭酸ジ
エステルとを主として含む混合物を、触媒の存在下に連
続的に溶融重縮合して芳香族ポリカーボネートを製造す
るための芳香族ポリカーボネートの製造方法であって、
上記4〜6のいずれかに記載の芳香族ポリカーボネート
製造装置を使用することを特徴とする芳香族ポリカーボ
ネートの製造方法。
エステルとを主として含む混合物を、触媒の存在下に連
続的に溶融重縮合して芳香族ポリカーボネートを製造す
るための芳香族ポリカーボネートの製造方法であって、
上記4〜6のいずれかに記載の芳香族ポリカーボネート
製造装置を使用することを特徴とする芳香族ポリカーボ
ネートの製造方法。
【0016】9. 芳香族ポリカーボネート処理設備で
取り扱う芳香族ポリカーボネートの粘度平均分子量が、
5000以上であることを特徴とする上記7または8に
記載の芳香族ポリカーボネートの製造方法。
取り扱う芳香族ポリカーボネートの粘度平均分子量が、
5000以上であることを特徴とする上記7または8に
記載の芳香族ポリカーボネートの製造方法。
【0017】なお、ここで、本願明細書において、「反
応混合物」とは、芳香族ジヒドロキシ化合物と芳香族炭
酸ジエステルとを主として含む混合物を、含窒素塩基性
化合物とアルカリ金属化合物および/またはアルカリ土
類金属化合物とよりなるエステル交換触媒等の存在下、
溶融重縮合反応させ、芳香族ポリカーボネートを得る工
程における、その重縮合反応を開始しまたは進行しつつ
ある混合物のことを意味し、その重合度がある程度進ん
だものは、一般的化学用語で言えば「プレポリマー」の
状態にあるものであり、さらに進んだものは、一般的化
学用語で言えば「ポリマー」の状態にあるものである。
応混合物」とは、芳香族ジヒドロキシ化合物と芳香族炭
酸ジエステルとを主として含む混合物を、含窒素塩基性
化合物とアルカリ金属化合物および/またはアルカリ土
類金属化合物とよりなるエステル交換触媒等の存在下、
溶融重縮合反応させ、芳香族ポリカーボネートを得る工
程における、その重縮合反応を開始しまたは進行しつつ
ある混合物のことを意味し、その重合度がある程度進ん
だものは、一般的化学用語で言えば「プレポリマー」の
状態にあるものであり、さらに進んだものは、一般的化
学用語で言えば「ポリマー」の状態にあるものである。
【0018】また、「芳香族ポリカーボネート処理設
備」とは、芳香族ジヒドロキシ化合物と芳香族炭酸ジエ
ステルとを主として含む混合物を、含窒素塩基性化合物
とアルカリ金属化合物および/またはアルカリ土類金属
化合物とよりなるエステル交換触媒等の存在下、溶融重
縮合反応させ、芳香族ポリカーボネートを得る工程にお
ける、反応器(芳香族ポリカーボネートの重合を実施す
る設備)、触媒失活を行う設備、ポリカーボネート中の
低沸点物を除去する設備、およびポリカーボネートに各
種の添加剤やポリマーや無機物質を添加混練する設備を
意味している。なお、溶融ポリカーボネートをペレット
化する工程を含む場合にはそのペレット化設備も、また
溶融ポリカーボネートを直接成形設備で成形する場合に
はその成形設備も含まれる。
備」とは、芳香族ジヒドロキシ化合物と芳香族炭酸ジエ
ステルとを主として含む混合物を、含窒素塩基性化合物
とアルカリ金属化合物および/またはアルカリ土類金属
化合物とよりなるエステル交換触媒等の存在下、溶融重
縮合反応させ、芳香族ポリカーボネートを得る工程にお
ける、反応器(芳香族ポリカーボネートの重合を実施す
る設備)、触媒失活を行う設備、ポリカーボネート中の
低沸点物を除去する設備、およびポリカーボネートに各
種の添加剤やポリマーや無機物質を添加混練する設備を
意味している。なお、溶融ポリカーボネートをペレット
化する工程を含む場合にはそのペレット化設備も、また
溶融ポリカーボネートを直接成形設備で成形する場合に
はその成形設備も含まれる。
【0019】触媒失活を行う設備、ポリカーボネート中
の低沸点物を除去する設備、およびポリカーボネートに
各種の添加剤やポリマーや無機物質を添加混練する設備
としては押出し機を使用するのが通例である。
の低沸点物を除去する設備、およびポリカーボネートに
各種の添加剤やポリマーや無機物質を添加混練する設備
としては押出し機を使用するのが通例である。
【0020】また、「芳香族ポリカーボネート製造用反
応混合物移送配管」とは上記芳香族ポリカーボネート処
理設備の間を連結し、その間で反応混合物を移相するた
めの配管を意味し、バルブ、検出端も含まれる。なお、
この配管の中には、フィルターやポンプは含まれない。
芳香族ポリカーボネート処理設備の間を連結する芳香族
ポリカーボネート製造用反応混合物移送配管の間にフィ
ルターやポンプがある場合は、これらを無視し、当該芳
香族ポリカーボネート処理設備の間にある芳香族ポリカ
ーボネート製造用反応混合物移送配管のすべての部分に
ついて流動阻害強度を累積する。
応混合物移送配管」とは上記芳香族ポリカーボネート処
理設備の間を連結し、その間で反応混合物を移相するた
めの配管を意味し、バルブ、検出端も含まれる。なお、
この配管の中には、フィルターやポンプは含まれない。
芳香族ポリカーボネート処理設備の間を連結する芳香族
ポリカーボネート製造用反応混合物移送配管の間にフィ
ルターやポンプがある場合は、これらを無視し、当該芳
香族ポリカーボネート処理設備の間にある芳香族ポリカ
ーボネート製造用反応混合物移送配管のすべての部分に
ついて流動阻害強度を累積する。
【0021】枝分かれ配管がある場合は次のように計算
する。一本の配管Xが二つの配管YとZとに枝分かれ
し、配管Xの部分の流動阻害強度がx点であり、配管Y
の部分の流動阻害強度がy点であり、配管Zの部分の流
動阻害強度がz点である場合には、XとYとをつなぐ流
路に関する流動阻害強度はx+yであり、XとZとをつ
なぐ流路に関する流動阻害強度はx+zである。なお、
ある配管にサンプル抜き出し用の配管があったとして
も、その配管部分については、流動阻害強度は考慮され
ない。
する。一本の配管Xが二つの配管YとZとに枝分かれ
し、配管Xの部分の流動阻害強度がx点であり、配管Y
の部分の流動阻害強度がy点であり、配管Zの部分の流
動阻害強度がz点である場合には、XとYとをつなぐ流
路に関する流動阻害強度はx+yであり、XとZとをつ
なぐ流路に関する流動阻害強度はx+zである。なお、
ある配管にサンプル抜き出し用の配管があったとして
も、その配管部分については、流動阻害強度は考慮され
ない。
【0022】なお、この「芳香族ポリカーボネート製造
用反応混合物移送配管」には、固体を移送するための配
管は含まれない。
用反応混合物移送配管」には、固体を移送するための配
管は含まれない。
【0023】また、「バルブ」には、反応混合物を通過
させたり、その流れを阻止したりすることのできるバル
ブや、反応混合物の通過量もしくは圧力を調節するため
のものが含まれる。なお、系外から系内に何らかの物質
を導入するためのバルブや反応混合物を系外に排出する
ためのバルブは含まれない。
させたり、その流れを阻止したりすることのできるバル
ブや、反応混合物の通過量もしくは圧力を調節するため
のものが含まれる。なお、系外から系内に何らかの物質
を導入するためのバルブや反応混合物を系外に排出する
ためのバルブは含まれない。
【0024】また、「曲がり」とは、配管が実質的に曲
がっている部分をさしている。ここで、その曲がり部分
の配管曲率が、当該部分の配管内径の100倍以下であ
れば実質的に曲がっていると言える。
がっている部分をさしている。ここで、その曲がり部分
の配管曲率が、当該部分の配管内径の100倍以下であ
れば実質的に曲がっていると言える。
【0025】また、「検出端」とは、反応混合物が通過
する配管中に設置された、反応混合物の温度、圧力およ
び粘度等のポリマー特性等を検出するための装置もしく
は構造物をさしている。上記検出端には温度、圧力、流
量等各種の物性を検出する機能を有する検出端が含まれ
る。
する配管中に設置された、反応混合物の温度、圧力およ
び粘度等のポリマー特性等を検出するための装置もしく
は構造物をさしている。上記検出端には温度、圧力、流
量等各種の物性を検出する機能を有する検出端が含まれ
る。
【0026】本願発明は、芳香族ジヒドロキシ化合物と
炭酸ジエステルとを、触媒の存在下に連続的に溶融重縮
合して芳香族ポリカーボネートを製造するに際し、反応
混合物が溶融状態で芳香族ポリカーボネート処理設備間
を移動し、もしくは芳香族ポリカーボネート処理設備か
ら排出させられる間に通過する配管中での反応混合物の
流れをスムースにして、反応混合物の配管中における滞
留をなくすることを特徴としている。
炭酸ジエステルとを、触媒の存在下に連続的に溶融重縮
合して芳香族ポリカーボネートを製造するに際し、反応
混合物が溶融状態で芳香族ポリカーボネート処理設備間
を移動し、もしくは芳香族ポリカーボネート処理設備か
ら排出させられる間に通過する配管中での反応混合物の
流れをスムースにして、反応混合物の配管中における滞
留をなくすることを特徴としている。
【0027】本願発明に関わる芳香族ポリカーボネート
の製造方法によれば、溶融した反応混合物が通過する配
管中での反応混合物の滞留がなく、反応混合物がスムー
スに流れるため、製造時に配管中での品質劣化がなく、
色相に優れ、異物のない芳香族ポリカーボネートを製造
することができる。
の製造方法によれば、溶融した反応混合物が通過する配
管中での反応混合物の滞留がなく、反応混合物がスムー
スに流れるため、製造時に配管中での品質劣化がなく、
色相に優れ、異物のない芳香族ポリカーボネートを製造
することができる。
【0028】以下、本願発明にかかる芳香族ポリカーボ
ネートの製造方法について、具体的に説明する。
ネートの製造方法について、具体的に説明する。
【0029】本願発明で言う、芳香族ポリカーボネート
とは主たる成分である芳香族ジオール化合物と、炭酸ジ
エステルとを塩基性窒素化合物とアルカリ金属化合物お
よび/またはアルカリ土類金属化合物よりなるエステル
交換触媒等の存在下、溶融重縮合させた芳香族ポリカー
ボネートである。
とは主たる成分である芳香族ジオール化合物と、炭酸ジ
エステルとを塩基性窒素化合物とアルカリ金属化合物お
よび/またはアルカリ土類金属化合物よりなるエステル
交換触媒等の存在下、溶融重縮合させた芳香族ポリカー
ボネートである。
【0030】このような芳香族ジオール化合物として
は、具体的にはビス(4−ヒドロキシフェニル)メタ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニ
ル)プロパン、4,4−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ヘプタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5
−ジクロロフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロパン、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)オキサイド、ビス(3,5
−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)オキサイド、
p,p’−ジヒドロキシジフェニル、3,3’−ジクロ
ロ−4,4’−ジヒドロキシジフェニル、ビス(ヒドロ
キシフェニル)スルホン、レゾルシノール、ハイドロキ
ノン、1,4−ジヒドロキシ−2,5−ジクロロベンゼ
ン、1,4−ジヒドロキシ−3−メチルベンゼン、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)スルホキシド等が挙げられるが、特
に2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンが
好ましい。
は、具体的にはビス(4−ヒドロキシフェニル)メタ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニ
ル)プロパン、4,4−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ヘプタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5
−ジクロロフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロパン、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)オキサイド、ビス(3,5
−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)オキサイド、
p,p’−ジヒドロキシジフェニル、3,3’−ジクロ
ロ−4,4’−ジヒドロキシジフェニル、ビス(ヒドロ
キシフェニル)スルホン、レゾルシノール、ハイドロキ
ノン、1,4−ジヒドロキシ−2,5−ジクロロベンゼ
ン、1,4−ジヒドロキシ−3−メチルベンゼン、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)スルホキシド等が挙げられるが、特
に2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンが
好ましい。
【0031】炭酸ジエステルとしては、具体的にはジフ
ェニルカーボネート、ジトリールカーボネート、ビス
(クロロフェニル)カーボネート、m−クレジルカーボ
ネート、ジナフチルカーボネート、ビス(ジフェニル)
カーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボ
ネート、ジブチルカーボネート、ジシクロヘキシルカー
ボネートなどが用いられる。これらのうち特にジフェニ
ルカーボネートが好ましい。
ェニルカーボネート、ジトリールカーボネート、ビス
(クロロフェニル)カーボネート、m−クレジルカーボ
ネート、ジナフチルカーボネート、ビス(ジフェニル)
カーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボ
ネート、ジブチルカーボネート、ジシクロヘキシルカー
ボネートなどが用いられる。これらのうち特にジフェニ
ルカーボネートが好ましい。
【0032】さらに、本願発明のポリカーボネートには
必要に応じて、脂肪族ジオールとして、例えば、エチレ
ングリコール、1,4−ブタンジオール、1,4−シク
ロヘキサンジメタノール、1,10−デカンジオール等
を、ジカルボン酸類として、例えば、コハク酸、イソフ
タル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、アジピン
酸、シクロヘキサンカルボン酸、テレフタル酸等;オキ
シ酸類例えば、乳酸、P−ヒドロキシ安息香酸、6−ヒ
ドロキシ−2−ナフトエ酸等を含有していても良い。
必要に応じて、脂肪族ジオールとして、例えば、エチレ
ングリコール、1,4−ブタンジオール、1,4−シク
ロヘキサンジメタノール、1,10−デカンジオール等
を、ジカルボン酸類として、例えば、コハク酸、イソフ
タル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、アジピン
酸、シクロヘキサンカルボン酸、テレフタル酸等;オキ
シ酸類例えば、乳酸、P−ヒドロキシ安息香酸、6−ヒ
ドロキシ−2−ナフトエ酸等を含有していても良い。
【0033】本願発明に用いられる触媒は特に限定され
ないが、塩基性窒素化合物とアルカリ金属化合物および
/またはアルカリ土類金属化合物とよりなるエステル交
換触媒を使用することができる。
ないが、塩基性窒素化合物とアルカリ金属化合物および
/またはアルカリ土類金属化合物とよりなるエステル交
換触媒を使用することができる。
【0034】本願発明で使用されるアルカリ金属および
/またはアルカリ土類金属化合物についても、得られる
芳香族ポリカーボネートの色相を低下させるものでなけ
れば特に制限はなく種々の公知のものを使用することが
できる。
/またはアルカリ土類金属化合物についても、得られる
芳香族ポリカーボネートの色相を低下させるものでなけ
れば特に制限はなく種々の公知のものを使用することが
できる。
【0035】触媒として用いられるアルカリ金属化合物
としては、例えばアルカリ金属の水酸化物、炭酸水素化
物、炭酸塩、酢酸塩、硝酸塩、亜硝酸塩、亜硫酸塩、シ
アン酸塩、チオシアン酸塩、ステアリン酸塩、水素化ホ
ウ素塩、安息香酸塩、リン酸水素化物、ビスフェノー
ル、フェノールの塩等が挙げられる。
としては、例えばアルカリ金属の水酸化物、炭酸水素化
物、炭酸塩、酢酸塩、硝酸塩、亜硝酸塩、亜硫酸塩、シ
アン酸塩、チオシアン酸塩、ステアリン酸塩、水素化ホ
ウ素塩、安息香酸塩、リン酸水素化物、ビスフェノー
ル、フェノールの塩等が挙げられる。
【0036】具体例としては、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、水酸化リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭
酸水素カリウム、炭酸水素リチウム、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、炭酸リチウム、酢酸ナトリウム、酢酸カ
リウム、酢酸リチウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウ
ム、硝酸リチウム、亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウ
ム、亜硝酸リチウム、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウ
ム、亜硫酸リチウム、シアン酸ナトリウム、シアン酸カ
リウム、シアン酸リチウム、チオシアン酸ナトリウム、
チオシアン酸カリウム、チオシアン酸リチウム、ステア
リン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、ステアリン
酸リチウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素カ
リウム、水素化ホウ素リチウム、フェニル化ホウ酸ナト
リウム、安息香酸ナトリウム、安息香酸カリウム、安息
香酸リチウム、リン酸水素ジナトリウム、リン酸水素ジ
カリウム、リン酸水素ジリチウム、ビスフェノールAの
ジナトリウム塩、ジカリウム塩、ジリチウム塩、フェノ
ールのナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩などが挙
げられる。
化カリウム、水酸化リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭
酸水素カリウム、炭酸水素リチウム、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、炭酸リチウム、酢酸ナトリウム、酢酸カ
リウム、酢酸リチウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウ
ム、硝酸リチウム、亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウ
ム、亜硝酸リチウム、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウ
ム、亜硫酸リチウム、シアン酸ナトリウム、シアン酸カ
リウム、シアン酸リチウム、チオシアン酸ナトリウム、
チオシアン酸カリウム、チオシアン酸リチウム、ステア
リン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、ステアリン
酸リチウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素カ
リウム、水素化ホウ素リチウム、フェニル化ホウ酸ナト
リウム、安息香酸ナトリウム、安息香酸カリウム、安息
香酸リチウム、リン酸水素ジナトリウム、リン酸水素ジ
カリウム、リン酸水素ジリチウム、ビスフェノールAの
ジナトリウム塩、ジカリウム塩、ジリチウム塩、フェノ
ールのナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩などが挙
げられる。
【0037】触媒として用いられるアルカリ土類金属化
合物としては、例えばアルカリ土類金属の水酸化物、炭
酸水素化物、炭酸塩、酢酸塩、硝酸塩、亜硝酸塩、亜硫
酸塩、シアン酸塩、チオシアン酸塩、ステアリン酸塩、
安息香酸塩、ビスフェノール、フェノールの塩等が挙げ
られる。
合物としては、例えばアルカリ土類金属の水酸化物、炭
酸水素化物、炭酸塩、酢酸塩、硝酸塩、亜硝酸塩、亜硫
酸塩、シアン酸塩、チオシアン酸塩、ステアリン酸塩、
安息香酸塩、ビスフェノール、フェノールの塩等が挙げ
られる。
【0038】具体例としては、水酸化カルシウム、水酸
化バリウム、水酸化ストロンチウム、炭酸水素カルシウ
ム、炭酸水素バリウム、炭酸水素ストロンチウム、炭酸
カルシウム、炭酸バリウム、炭酸ストロンチウム、酢酸
カルシウム、酢酸バリウム、酢酸ストロンチウム、硝酸
カルシウム、硝酸バリウム、硝酸ストロンチウム、亜硝
酸カルシウム、亜硝酸バリウム、亜硝酸ストロンチウ
ム、亜硫酸カルシウム、亜硫酸バリウム、亜硫酸ストロ
ンチウム、シアン酸カルシウム、シアン酸バリウム、シ
アン酸ストロンチウム、チオシアン酸カルシウム、チオ
シアン酸バリウム、チオシアン酸ストロンチウム、ステ
アリン酸カルシウム、ステアリン酸バリウム、ステアリ
ン酸ストロンチウム、水素化ホウ素カルシウム、水素化
ホウ素バリウム、水素化ホウ素ストロンチウム、安息香
酸カルシウム、安息香酸バリウム、安息香酸ストロンチ
ウム、ビスフェノールAのカルシウム塩、バリウム塩、
ストロンチウム塩、フェノールのカルシウム塩、バリウ
ム塩、ストロンチウム塩などが挙げられる。
化バリウム、水酸化ストロンチウム、炭酸水素カルシウ
ム、炭酸水素バリウム、炭酸水素ストロンチウム、炭酸
カルシウム、炭酸バリウム、炭酸ストロンチウム、酢酸
カルシウム、酢酸バリウム、酢酸ストロンチウム、硝酸
カルシウム、硝酸バリウム、硝酸ストロンチウム、亜硝
酸カルシウム、亜硝酸バリウム、亜硝酸ストロンチウ
ム、亜硫酸カルシウム、亜硫酸バリウム、亜硫酸ストロ
ンチウム、シアン酸カルシウム、シアン酸バリウム、シ
アン酸ストロンチウム、チオシアン酸カルシウム、チオ
シアン酸バリウム、チオシアン酸ストロンチウム、ステ
アリン酸カルシウム、ステアリン酸バリウム、ステアリ
ン酸ストロンチウム、水素化ホウ素カルシウム、水素化
ホウ素バリウム、水素化ホウ素ストロンチウム、安息香
酸カルシウム、安息香酸バリウム、安息香酸ストロンチ
ウム、ビスフェノールAのカルシウム塩、バリウム塩、
ストロンチウム塩、フェノールのカルシウム塩、バリウ
ム塩、ストロンチウム塩などが挙げられる。
【0039】本願発明においては所望により、触媒のア
ルカリ金属化合物として、(a)周期律表第14族の元
素のアート錯体のアルカリ金属塩または(b)周期律表
第14族の元素のオキソ酸のアルカリ金属塩を用いるこ
とができる。ここで周期律表第14族の元素とは、ケイ
素、ゲルマニウム、スズのことをいう。
ルカリ金属化合物として、(a)周期律表第14族の元
素のアート錯体のアルカリ金属塩または(b)周期律表
第14族の元素のオキソ酸のアルカリ金属塩を用いるこ
とができる。ここで周期律表第14族の元素とは、ケイ
素、ゲルマニウム、スズのことをいう。
【0040】(a)周期率表第14族元素のアート錯体
のアルカリ金属塩としては、特開平7−268091号
公報に記載のものをいうが、具体的には、ゲルマニウム
(Ge)の化合物;NaGe(OMe)5、NaGe
(OEt)3、NaGe(OPr)5、NaGe(OB
u)5、NaGe(OPh)5、LiGe(OMe)5、
LiGe(OBu)5、LiGe(OPh)5を挙げるこ
とができる。
のアルカリ金属塩としては、特開平7−268091号
公報に記載のものをいうが、具体的には、ゲルマニウム
(Ge)の化合物;NaGe(OMe)5、NaGe
(OEt)3、NaGe(OPr)5、NaGe(OB
u)5、NaGe(OPh)5、LiGe(OMe)5、
LiGe(OBu)5、LiGe(OPh)5を挙げるこ
とができる。
【0041】スズ(Sn)の化合物としては、NaSn
(OMe)3、NaSn(OMe)2(OEt)、NaS
n(OPr)3、NaSn(O−n−C6H13)3、Na
Sn(OMe)5、NaSn(OEt)5、NaSn(O
Bu)5、NaSn(O−n−C12H25)5、NaSn
(OEt)、NaSn(OPh)5、NaSnBu2(O
Me)3を挙げることができる。
(OMe)3、NaSn(OMe)2(OEt)、NaS
n(OPr)3、NaSn(O−n−C6H13)3、Na
Sn(OMe)5、NaSn(OEt)5、NaSn(O
Bu)5、NaSn(O−n−C12H25)5、NaSn
(OEt)、NaSn(OPh)5、NaSnBu2(O
Me)3を挙げることができる。
【0042】また(b)周期律表第14族元素のオキソ
酸のアルカリ金属塩としては、例えばケイ酸(sili
cic acid)のアルカリ金属塩、スズ酸(sta
nic acid)のアルカリ金属塩、ゲルマニウム
(II)酸(germanous acid)のアルカ
リ金属塩、ゲルマニウム(IV)酸(germanic
acid)のアルカリ金属塩を好ましいものとして挙げ
ることができる。
酸のアルカリ金属塩としては、例えばケイ酸(sili
cic acid)のアルカリ金属塩、スズ酸(sta
nic acid)のアルカリ金属塩、ゲルマニウム
(II)酸(germanous acid)のアルカ
リ金属塩、ゲルマニウム(IV)酸(germanic
acid)のアルカリ金属塩を好ましいものとして挙げ
ることができる。
【0043】ケイ酸のアルカリ金属塩は、例えばモノケ
イ酸(monosilicic acid)またはその
縮合体の酸性あるいは中性アルカリ金属塩であり、その
例としては、オルトケイ酸モノナトリウム、オルトケイ
酸ジナトリウム、オルトケイ酸トリナトリウム、オルト
ケイ酸テトラナトリウムを挙げることができる。
イ酸(monosilicic acid)またはその
縮合体の酸性あるいは中性アルカリ金属塩であり、その
例としては、オルトケイ酸モノナトリウム、オルトケイ
酸ジナトリウム、オルトケイ酸トリナトリウム、オルト
ケイ酸テトラナトリウムを挙げることができる。
【0044】スズ酸のアルカリ金属塩は、例えばモノス
ズ酸(monostanic acid)またはその縮
合体の酸性あるいは中性アルカリ金属塩であり、その例
としてはモノスズ酸ジナトリウム塩(Na2SnO3・X
H2O、X=0〜5)、モノスズ酸テトラナトリウム塩
(Na4SnO4)を挙げることができる。
ズ酸(monostanic acid)またはその縮
合体の酸性あるいは中性アルカリ金属塩であり、その例
としてはモノスズ酸ジナトリウム塩(Na2SnO3・X
H2O、X=0〜5)、モノスズ酸テトラナトリウム塩
(Na4SnO4)を挙げることができる。
【0045】ゲルマニウム(II)酸(germano
us acid)のアルカリ金属塩は、例えばモノゲル
マニウム酸またはその縮合体の酸性あるいは中性アルカ
リ金属塩であり、その例としてはゲルマニウム酸モノナ
トリウム塩(NaHGeO2)を挙げることができる。
us acid)のアルカリ金属塩は、例えばモノゲル
マニウム酸またはその縮合体の酸性あるいは中性アルカ
リ金属塩であり、その例としてはゲルマニウム酸モノナ
トリウム塩(NaHGeO2)を挙げることができる。
【0046】ゲルマニウム(IV)酸(germani
c acid)のアルカリ金属塩は、例えばモノゲルマ
ニウム(IV)酸またはその縮合体の酸性あるいは中性
アルカリ金属塩であり、その例としてはオルトゲルマニ
ウム酸モノリチウム酸(LiH3GeO4)オルトゲルマ
ニウム酸ジナトリウム塩、オルトゲルマニウム酸テトラ
ナトリウム塩、ジゲルマニウム酸ジナトリウム塩(Na
2Ge2O5)、テトラゲルマニウム酸ジナトリウム塩
(Na2Ge4O9)、ペンタゲルマニウム酸ジナトリウ
ム塩(Na2Ge5O11)を挙げることができる。
c acid)のアルカリ金属塩は、例えばモノゲルマ
ニウム(IV)酸またはその縮合体の酸性あるいは中性
アルカリ金属塩であり、その例としてはオルトゲルマニ
ウム酸モノリチウム酸(LiH3GeO4)オルトゲルマ
ニウム酸ジナトリウム塩、オルトゲルマニウム酸テトラ
ナトリウム塩、ジゲルマニウム酸ジナトリウム塩(Na
2Ge2O5)、テトラゲルマニウム酸ジナトリウム塩
(Na2Ge4O9)、ペンタゲルマニウム酸ジナトリウ
ム塩(Na2Ge5O11)を挙げることができる。
【0047】触媒としてのアルカリ金属化合物またはア
ルカリ土類金属化合物は、当該触媒中のアルカリ金属元
素またはアルカリ土類金属元素が芳香族ジオール化合物
1モル当り1×10-8〜5×10-5当量となる割合で好
ましく使用される。より好ましい割合は同じ基準に対し
5×10-7〜1×10-5当量となる割合である。
ルカリ土類金属化合物は、当該触媒中のアルカリ金属元
素またはアルカリ土類金属元素が芳香族ジオール化合物
1モル当り1×10-8〜5×10-5当量となる割合で好
ましく使用される。より好ましい割合は同じ基準に対し
5×10-7〜1×10-5当量となる割合である。
【0048】当該触媒中のアルカリ金属元素量またはア
ルカリ土類金属元素量が芳香族ジオール化合物1モル当
り1×10-8〜5×10-5当量の範囲を逸脱すると、得
られる芳香族ポリカーボネートの諸物性に悪影響を及ぼ
したり、また、エステル交換反応が充分に進行せず高分
子量の芳香族ポリカーボネートが得られない等の問題が
あり好ましくない。
ルカリ土類金属元素量が芳香族ジオール化合物1モル当
り1×10-8〜5×10-5当量の範囲を逸脱すると、得
られる芳香族ポリカーボネートの諸物性に悪影響を及ぼ
したり、また、エステル交換反応が充分に進行せず高分
子量の芳香族ポリカーボネートが得られない等の問題が
あり好ましくない。
【0049】また、触媒としての含窒素塩基性化合物と
しては、例えばテトラメチルアンモニウムヒドロキシド
(Me4NOH)、テトラエチルアンモニウムヒドロキ
シド(Et4NOH)、テトラブチルアンモニウムヒド
ロキシド(Bu4NOH)、ベンジルトリメチルアンモ
ニウムヒドロキシド(φ−CH2(Me)3NOH)、ヘ
キサデシルトリメチルアンモニウムヒドロキシドなどの
アルキル、アリール、アルキルアリール基などを有する
アンモニウムヒドロオキシド類、トリエチルアミン、ト
リブチルアミン、ジメチルベンジルアミン、ヘキサデシ
ルジメチルアミンなどの3級アミン類、あるいはテトラ
メチルアンモニウムボロハイドライド(Me4NB
H4)、テトラブチルアンモニウムボロハイドライド
(Bu4NBH4)、テトラブチルアンモニウムテトラフ
ェニルボレート(Me4NBPh4)、テトラブチルアン
モニウムテトラフェニルボレート(Bu4NBPh4)な
どの塩基性塩を挙げることができる。
しては、例えばテトラメチルアンモニウムヒドロキシド
(Me4NOH)、テトラエチルアンモニウムヒドロキ
シド(Et4NOH)、テトラブチルアンモニウムヒド
ロキシド(Bu4NOH)、ベンジルトリメチルアンモ
ニウムヒドロキシド(φ−CH2(Me)3NOH)、ヘ
キサデシルトリメチルアンモニウムヒドロキシドなどの
アルキル、アリール、アルキルアリール基などを有する
アンモニウムヒドロオキシド類、トリエチルアミン、ト
リブチルアミン、ジメチルベンジルアミン、ヘキサデシ
ルジメチルアミンなどの3級アミン類、あるいはテトラ
メチルアンモニウムボロハイドライド(Me4NB
H4)、テトラブチルアンモニウムボロハイドライド
(Bu4NBH4)、テトラブチルアンモニウムテトラフ
ェニルボレート(Me4NBPh4)、テトラブチルアン
モニウムテトラフェニルボレート(Bu4NBPh4)な
どの塩基性塩を挙げることができる。
【0050】上記含窒素塩基性化合物は、含窒素塩基性
化合物中のアンモニウム窒素原子が芳香族ジオール化合
物1モル当り1×10-5〜5×10-3当量となる割合で
用いるのが好ましい。より好ましい割合は同じ基準に対
し2×10-5〜5×10-4当量となる割合である。特に
好ましい割合は同じ基準に対し5×10-5〜5×10 -4
当量となる割合である。
化合物中のアンモニウム窒素原子が芳香族ジオール化合
物1モル当り1×10-5〜5×10-3当量となる割合で
用いるのが好ましい。より好ましい割合は同じ基準に対
し2×10-5〜5×10-4当量となる割合である。特に
好ましい割合は同じ基準に対し5×10-5〜5×10 -4
当量となる割合である。
【0051】なお、本願明細書において、仕込み芳香族
ジオール化合物(芳香族ジヒドロキシ化合物ともいう)
に対するアルカリ金属化合物、アルカリ土類金属化合
物、含窒素塩基性化合物の割合いを、「芳香族ジヒドロ
キシ化合物1モルに対し金属または塩基性窒素としてW
(数値)当量のZ(化合物名)量」として表現したが、
これは、例えば、Zがナトリウムフェノキシドや2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンモノナトリ
ウム塩のようにナトリウム原子が一つであり、またはト
リエチルアミンのように塩基性窒素が一つであれば、Z
の量がWモルに相当する量であることを意味し、2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンジナトリウ
ム塩のように二つであれば、W/2モルに相当する量で
あることを意味する。
ジオール化合物(芳香族ジヒドロキシ化合物ともいう)
に対するアルカリ金属化合物、アルカリ土類金属化合
物、含窒素塩基性化合物の割合いを、「芳香族ジヒドロ
キシ化合物1モルに対し金属または塩基性窒素としてW
(数値)当量のZ(化合物名)量」として表現したが、
これは、例えば、Zがナトリウムフェノキシドや2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンモノナトリ
ウム塩のようにナトリウム原子が一つであり、またはト
リエチルアミンのように塩基性窒素が一つであれば、Z
の量がWモルに相当する量であることを意味し、2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンジナトリウ
ム塩のように二つであれば、W/2モルに相当する量で
あることを意味する。
【0052】本願発明の重縮合反応には、上記触媒と一
緒に、必要により、周期律表第14族元素のオキソ酸お
よび同元素の酸化物よりなる群から選ばれる少なくとも
1種の助触媒を共存させることができる。
緒に、必要により、周期律表第14族元素のオキソ酸お
よび同元素の酸化物よりなる群から選ばれる少なくとも
1種の助触媒を共存させることができる。
【0053】これら助触媒を特定の割合で用いることに
より、末端の封鎖反応、重縮合反応速度を損なうことな
く、重縮合反応中に生成し易い分岐反応や、成形加工時
における装置内での異物の生成、やけといった好ましく
ない副反応をより効果的に抑制することができる。
より、末端の封鎖反応、重縮合反応速度を損なうことな
く、重縮合反応中に生成し易い分岐反応や、成形加工時
における装置内での異物の生成、やけといった好ましく
ない副反応をより効果的に抑制することができる。
【0054】溶融重合はホスゲンやハロゲン化溶剤を使
用しない環境問題の少ない芳香族ポリカーボネートの製
造方法であり、かつ、コスト面の利点も期待されるた
め、注目を集めているが、得られるポリマーの品質、特
に色相やゲルの面で界面重合法で得られる芳香族ポリカ
ーボネートに劣ると言う問題を有しており、これを解決
するために様々な提案がなされてきた。しかしながら未
だに満足できる方法は見出されていないのが現状であっ
た。
用しない環境問題の少ない芳香族ポリカーボネートの製
造方法であり、かつ、コスト面の利点も期待されるた
め、注目を集めているが、得られるポリマーの品質、特
に色相やゲルの面で界面重合法で得られる芳香族ポリカ
ーボネートに劣ると言う問題を有しており、これを解決
するために様々な提案がなされてきた。しかしながら未
だに満足できる方法は見出されていないのが現状であっ
た。
【0055】この現状に鑑み、本願発明者らは使用する
設備面の検討を行った結果、反応混合物の芳香族ポリカ
ーボネート処理設備内における滞留に注目し、体積当た
りの接触面積で大きな割合を占めるポリマー配管での滞
留が、得られる芳香族ポリカーボネートの品質に大きな
影響を及ぼすことを見出し、本願発明に到達した。
設備面の検討を行った結果、反応混合物の芳香族ポリカ
ーボネート処理設備内における滞留に注目し、体積当た
りの接触面積で大きな割合を占めるポリマー配管での滞
留が、得られる芳香族ポリカーボネートの品質に大きな
影響を及ぼすことを見出し、本願発明に到達した。
【0056】本願発明者らの検討によると、これまでポ
リマー配管に着目した提案は皆無ではなく、其の表面粗
度を5μm以下に規定した提案などが知られていたが、
これだけでは不十分であり、幾つかの要因を総合的に配
慮することで、大きな効果が得られることが解った。こ
の原因は定かではないが、一方では反応混合物が、通常
高い溶融粘度を有するため、配管内に滞留しやすい構造
部分があれば、その部分がデッドスペースを構成すると
考えられること、他方ではポリカーボネートが、PET
などの他の縮合重合のポリマーとは異なり、酸素などの
他の要因を完全に排除しても、長時間加熱することによ
り、それ自身が分岐し、架橋構造を形成してゲル化して
行く特徴を有していること、の二つの特徴により、ポリ
マー品質に大きな影響を及ぼしていると考えられる。本
願発明は、上記のデッドスペースを極力排除することで
構成される。
リマー配管に着目した提案は皆無ではなく、其の表面粗
度を5μm以下に規定した提案などが知られていたが、
これだけでは不十分であり、幾つかの要因を総合的に配
慮することで、大きな効果が得られることが解った。こ
の原因は定かではないが、一方では反応混合物が、通常
高い溶融粘度を有するため、配管内に滞留しやすい構造
部分があれば、その部分がデッドスペースを構成すると
考えられること、他方ではポリカーボネートが、PET
などの他の縮合重合のポリマーとは異なり、酸素などの
他の要因を完全に排除しても、長時間加熱することによ
り、それ自身が分岐し、架橋構造を形成してゲル化して
行く特徴を有していること、の二つの特徴により、ポリ
マー品質に大きな影響を及ぼしていると考えられる。本
願発明は、上記のデッドスペースを極力排除することで
構成される。
【0057】本願発明にかかる芳香族ポリカーボネート
の製造方法では、溶融した反応混合物が通過する、隣接
した芳香族ポリカーボネート処理設備間の配管中におい
て、反応混合物の流動阻害要因が、バルブ、曲がりおよ
び検出端より選ばれた少なくとも1種であり、その流動
阻害要因の流動阻害強度を、バルブおよび曲がりは1/
個、検出端を0.5/個としてカウントした場合、隣接
する芳香族ポリカーボネート処理設備を結ぶ配管中にお
ける流動阻害強度の総和が7以下であることを満足する
範囲に維持することにより、反応混合物の配管中での品
質の劣化が少なく、色相に優れ、異物のない芳香族ポリ
カーボネートを製造することができる。
の製造方法では、溶融した反応混合物が通過する、隣接
した芳香族ポリカーボネート処理設備間の配管中におい
て、反応混合物の流動阻害要因が、バルブ、曲がりおよ
び検出端より選ばれた少なくとも1種であり、その流動
阻害要因の流動阻害強度を、バルブおよび曲がりは1/
個、検出端を0.5/個としてカウントした場合、隣接
する芳香族ポリカーボネート処理設備を結ぶ配管中にお
ける流動阻害強度の総和が7以下であることを満足する
範囲に維持することにより、反応混合物の配管中での品
質の劣化が少なく、色相に優れ、異物のない芳香族ポリ
カーボネートを製造することができる。
【0058】この理由は定かではないが、バルブは構造
的に反応混合物の滞留を引き起こすデッドスペースを提
供する可能性があり、反応混合物の配管中での品質の劣
化につながる可能性があるため、付設するバルブの数が
重要となるものと推定される。
的に反応混合物の滞留を引き起こすデッドスペースを提
供する可能性があり、反応混合物の配管中での品質の劣
化につながる可能性があるため、付設するバルブの数が
重要となるものと推定される。
【0059】また、配管の曲がり部分では、反応混合物
の流速が極度に低くなる部分を提供する可能性がある。
すなわち、配管の曲がり部分では配管内壁の境膜更新性
が低下した部分が、反応混合物の滞留につながり、反応
混合物の配管中での品質の劣化につながる可能性がある
ため、配管中の曲がりの数が重要になるものと推定され
る。
の流速が極度に低くなる部分を提供する可能性がある。
すなわち、配管の曲がり部分では配管内壁の境膜更新性
が低下した部分が、反応混合物の滞留につながり、反応
混合物の配管中での品質の劣化につながる可能性がある
ため、配管中の曲がりの数が重要になるものと推定され
る。
【0060】また、検出端もバルブ同様に構造的に反応
混合物の滞留を引き起こすデッドスペースを提供する可
能性があり、付設する検出端の数も重要となるが、バル
ブの構造と比較するとデッドスペースを提供する度合い
は小さいものと推定される。
混合物の滞留を引き起こすデッドスペースを提供する可
能性があり、付設する検出端の数も重要となるが、バル
ブの構造と比較するとデッドスペースを提供する度合い
は小さいものと推定される。
【0061】本願発明にかかる芳香族ポリカーボネート
の製造方法では、隣接する芳香族ポリカーボネート処理
設備を結ぶ配管中における流動阻害強度の総和が7以下
であることが好ましく、6以下であればさらに好まし
く、5以下であれば最も好ましい。
の製造方法では、隣接する芳香族ポリカーボネート処理
設備を結ぶ配管中における流動阻害強度の総和が7以下
であることが好ましく、6以下であればさらに好まし
く、5以下であれば最も好ましい。
【0062】また、本願発明にかかる芳香族ポリカーボ
ネートの製造方法では、芳香族ポリカーボネート処理設
備全体の配管中における流動阻害強度の総和が30以下
であることが好ましく、20以下であればさらに好まし
く、10以下であれば最も好ましい。
ネートの製造方法では、芳香族ポリカーボネート処理設
備全体の配管中における流動阻害強度の総和が30以下
であることが好ましく、20以下であればさらに好まし
く、10以下であれば最も好ましい。
【0063】本願発明にかかる芳香族ポリカーボネート
の製造方法では、反応混合物とは、粘度平均分子量が5
000以上、好ましくは粘度平均分子量が10000以
上のものである。粘度平均分子量がこの値より小さい場
合は、擬似的デッドスペースの発生が少なくなるため
か、効果はより小さくなる。
の製造方法では、反応混合物とは、粘度平均分子量が5
000以上、好ましくは粘度平均分子量が10000以
上のものである。粘度平均分子量がこの値より小さい場
合は、擬似的デッドスペースの発生が少なくなるため
か、効果はより小さくなる。
【0064】また、本願発明にかかる芳香族ポリカーボ
ネートの製造方法では、配管中における曲がりにおい
て、その曲がり部の配管曲率が、当該部分の配管内径の
5倍以上であることが好ましく、10倍以上であればさ
らに好ましく、20倍以上であれば最も好ましい。
ネートの製造方法では、配管中における曲がりにおい
て、その曲がり部の配管曲率が、当該部分の配管内径の
5倍以上であることが好ましく、10倍以上であればさ
らに好ましく、20倍以上であれば最も好ましい。
【0065】なお、本願発明で得られたポリカーボネー
トに触媒失活剤を添加することもできる。
トに触媒失活剤を添加することもできる。
【0066】本願発明に使用する触媒失活剤としては、
公知の触媒失活剤が有効に使用されるが、この中でもス
ルホン酸のアンモニウム塩、ホスホニウム塩が好まし
く、更にドデシルベンゼンスルホン酸テトラブチルホス
ホニウム塩等のドデシルベンゼンスルホン酸の上記塩類
やパラトルエンスルホン酸テトラブチルアンモニウム塩
等のパラトルエンスルホン酸の上記塩類が好ましい。ま
たスルホン酸のエステルとしてベンゼンスルホン酸メチ
ル、ベンゼンスルホン酸エチル、ベンゼンスルホン酸ブ
チル、ベンゼンスルホン酸オクチル、ベンゼンスルホン
酸フェニル、パラトルエンスルホン酸メチル、パラトル
エンスルホン酸エチル、パラトルエンスルホン酸ブチ
ル、パラトルエンスルホン酸オクチル、パラトルエンス
ルホン酸フェニル等が好ましく用いられ、就中、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸テトラブチルホスホニウム塩が最
も好ましく使用される。
公知の触媒失活剤が有効に使用されるが、この中でもス
ルホン酸のアンモニウム塩、ホスホニウム塩が好まし
く、更にドデシルベンゼンスルホン酸テトラブチルホス
ホニウム塩等のドデシルベンゼンスルホン酸の上記塩類
やパラトルエンスルホン酸テトラブチルアンモニウム塩
等のパラトルエンスルホン酸の上記塩類が好ましい。ま
たスルホン酸のエステルとしてベンゼンスルホン酸メチ
ル、ベンゼンスルホン酸エチル、ベンゼンスルホン酸ブ
チル、ベンゼンスルホン酸オクチル、ベンゼンスルホン
酸フェニル、パラトルエンスルホン酸メチル、パラトル
エンスルホン酸エチル、パラトルエンスルホン酸ブチ
ル、パラトルエンスルホン酸オクチル、パラトルエンス
ルホン酸フェニル等が好ましく用いられ、就中、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸テトラブチルホスホニウム塩が最
も好ましく使用される。
【0067】これらの触媒失活剤の使用量はアルカリ金
属化合物および/またはアルカリ土類金属化合物より選
ばれた前記重合触媒1モル当たり0.5〜50モルの割
合で、好ましくは0.5〜10モルの割合で、更に好ま
しくは0.8〜5モルの割合で使用することができる。
属化合物および/またはアルカリ土類金属化合物より選
ばれた前記重合触媒1モル当たり0.5〜50モルの割
合で、好ましくは0.5〜10モルの割合で、更に好ま
しくは0.8〜5モルの割合で使用することができる。
【0068】これらの触媒失活剤は直接、または適当な
溶剤に溶解または分散させて溶融状態のポリカーボネー
トに添加、混練する。このような操作を実施するのに用
いられる設備に特に制限は無いが、例えば2軸ルーダー
等が好ましく、触媒失活剤を溶剤に溶解または分散させ
た場合はベント付きの2軸ルーダーが特に好ましく使用
される。
溶剤に溶解または分散させて溶融状態のポリカーボネー
トに添加、混練する。このような操作を実施するのに用
いられる設備に特に制限は無いが、例えば2軸ルーダー
等が好ましく、触媒失活剤を溶剤に溶解または分散させ
た場合はベント付きの2軸ルーダーが特に好ましく使用
される。
【0069】また本願発明においては、本願発明の目的
を損なわない範囲でポリカーボネートに添加剤を添加す
ることができる。この添加剤は触媒失活剤と同様に溶融
状態のポリカーボネートに添加することが好ましく、こ
のような添加剤としては、例えば、耐熱安定剤、エポキ
シ化合物、紫外線吸収剤、離型剤、着色剤、スリップ
剤、アンチブロッキング剤、滑剤、有機充填剤、無機充
填剤等をあげることができる。
を損なわない範囲でポリカーボネートに添加剤を添加す
ることができる。この添加剤は触媒失活剤と同様に溶融
状態のポリカーボネートに添加することが好ましく、こ
のような添加剤としては、例えば、耐熱安定剤、エポキ
シ化合物、紫外線吸収剤、離型剤、着色剤、スリップ
剤、アンチブロッキング剤、滑剤、有機充填剤、無機充
填剤等をあげることができる。
【0070】これらの内でも耐熱安定剤、紫外線吸収
剤、離型剤、着色剤等が特に一般的に使用され、これら
は2種以上組み合わせて使用することができる。
剤、離型剤、着色剤等が特に一般的に使用され、これら
は2種以上組み合わせて使用することができる。
【0071】本願発明に用いられる耐熱安定剤として
は、例えば、燐化合物、フェノール系安定剤、有機チオ
エーテル系安定剤、ヒンダードアミン系安定剤等を挙げ
ることができる。
は、例えば、燐化合物、フェノール系安定剤、有機チオ
エーテル系安定剤、ヒンダードアミン系安定剤等を挙げ
ることができる。
【0072】また、紫外線吸収剤としては、一般的な紫
外線吸収剤が用いられ、例えば、サリチル酸系紫外線吸
収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾ
ール系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収
剤等を挙げることができる。
外線吸収剤が用いられ、例えば、サリチル酸系紫外線吸
収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾ
ール系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収
剤等を挙げることができる。
【0073】また離型剤としては一般的に知られた離型
剤を用いることができ、例えば、パラフィン類などの炭
化水素系離型剤、ステアリン酸等の脂肪酸系離型剤、ス
テアリン酸アミド等の脂肪酸アミド系離型剤、ステアリ
ルアルコール、ペンタエリスリトール等のアルコール系
離型剤、グリセリンモノステアレート、ペンタエリスリ
トールのステアレート等の脂肪酸エステル系離型剤、シ
リコーンオイル等のシリコーン系離型剤等を挙げること
ができる。
剤を用いることができ、例えば、パラフィン類などの炭
化水素系離型剤、ステアリン酸等の脂肪酸系離型剤、ス
テアリン酸アミド等の脂肪酸アミド系離型剤、ステアリ
ルアルコール、ペンタエリスリトール等のアルコール系
離型剤、グリセリンモノステアレート、ペンタエリスリ
トールのステアレート等の脂肪酸エステル系離型剤、シ
リコーンオイル等のシリコーン系離型剤等を挙げること
ができる。
【0074】着色剤としては有機系や無機系の顔料や染
料を使用することができる。
料を使用することができる。
【0075】これらの添加剤の添加方法に特に制限はな
いが、例えば、直接ポリカーボネートに添加してもよ
く、ポリカーボネート粉体をベースとしたマスターパウ
ダーで添加しても良く、マスターペレットを作成して添
加してもよい。
いが、例えば、直接ポリカーボネートに添加してもよ
く、ポリカーボネート粉体をベースとしたマスターパウ
ダーで添加しても良く、マスターペレットを作成して添
加してもよい。
【0076】
【発明の効果】本願発明によれば、溶融した反応混合物
が通過する配管中において、反応混合物の滞留部分がな
くなるため、配管中で品質劣化がなく、色相に優れ、異
物の少ない芳香族ポリカーボネートを製造することがで
きる。
が通過する配管中において、反応混合物の滞留部分がな
くなるため、配管中で品質劣化がなく、色相に優れ、異
物の少ない芳香族ポリカーボネートを製造することがで
きる。
【0077】
【実施例】以下実施例によって説明する。なお、本願発
明はこれらに限定されるものではない。また、実施例中
の%および部は特に断らない限り重量%または重量部で
ある。なお、以下の実施例において得られた反応混合物
およびポリカーボネートの物性は、以下のようにして測
定した。
明はこれらに限定されるものではない。また、実施例中
の%および部は特に断らない限り重量%または重量部で
ある。なお、以下の実施例において得られた反応混合物
およびポリカーボネートの物性は、以下のようにして測
定した。
【0078】[固有粘度および粘度平均分子量]0.7
g/dlの塩化メチレン溶液をウベローデ粘度計を用い
固有粘度を測定し、次式により粘度平均分子量を求め
た。 [η]=1.23×10-4M0.83
g/dlの塩化メチレン溶液をウベローデ粘度計を用い
固有粘度を測定し、次式により粘度平均分子量を求め
た。 [η]=1.23×10-4M0.83
【0079】[色調(b値)]ポリカーボネートペレッ
トのLab値を日本電色工業製ND−1001DPを用
い、反射法で測定し、黄色度の尺度としてb値を用い
た。
トのLab値を日本電色工業製ND−1001DPを用
い、反射法で測定し、黄色度の尺度としてb値を用い
た。
【0080】[異物量]ポリカーボネートペレット1K
gを5Lの塩化メチレンに溶解した後、目開き30μm
のフィルターを用いてろ過し、フィルター上に捕集され
た異物の個数をカウントした。
gを5Lの塩化メチレンに溶解した後、目開き30μm
のフィルターを用いてろ過し、フィルター上に捕集され
た異物の個数をカウントした。
【0081】[実施例1]次のような反応設備を使用し
て、芳香族ポリカーボネートの溶融重縮合を実施した。
て、芳香族ポリカーボネートの溶融重縮合を実施した。
【0082】芳香族ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステ
ルとを、それぞれ計量投入し加熱溶融できる原料調製
槽、原料調製槽から調製された原料を受け入れ、初期重
合第1槽に原料を連続的に定量供給することのできる原
料ポンプを備えた原料供給槽、重合触媒と、触媒を溶解
するフェノールとをそれぞれ計量投入できる触媒調製
槽、触媒調製槽から調製された触媒溶液を受け入れ、初
期重合第1槽に触媒溶液を定量供給できる触媒ポンプを
備えた触媒供給槽を付帯設備として有する重合装置を用
いて、連続的に溶融重縮合反応を実施した。
ルとを、それぞれ計量投入し加熱溶融できる原料調製
槽、原料調製槽から調製された原料を受け入れ、初期重
合第1槽に原料を連続的に定量供給することのできる原
料ポンプを備えた原料供給槽、重合触媒と、触媒を溶解
するフェノールとをそれぞれ計量投入できる触媒調製
槽、触媒調製槽から調製された触媒溶液を受け入れ、初
期重合第1槽に触媒溶液を定量供給できる触媒ポンプを
備えた触媒供給槽を付帯設備として有する重合装置を用
いて、連続的に溶融重縮合反応を実施した。
【0083】初期重合槽は、2基が直列に接続された竪
型撹拌槽であり、各々加熱機構を付設した。
型撹拌槽であり、各々加熱機構を付設した。
【0084】これらの初期重合槽2基(第1槽、第2
槽)には、反応で発生するモノヒドロキシ化合物と原料
である炭酸ジエステルとを分離するための還流機構を備
えた精留塔が各々付設してあった。
槽)には、反応で発生するモノヒドロキシ化合物と原料
である炭酸ジエステルとを分離するための還流機構を備
えた精留塔が各々付設してあった。
【0085】第1槽の反応混合物は、第1槽と第2槽と
をつなぐ配管中に設置したギヤポンプによって、第2槽
に連続的に供給された。
をつなぐ配管中に設置したギヤポンプによって、第2槽
に連続的に供給された。
【0086】第1槽と第2槽をつなぐ配管は、バルブと
してポリマーバルブ1個、検出端は温度検出端1個、圧
力検出端1個が付設してあり、配管の曲がりの数は3ヶ
所であった。
してポリマーバルブ1個、検出端は温度検出端1個、圧
力検出端1個が付設してあり、配管の曲がりの数は3ヶ
所であった。
【0087】第1槽と第2槽とをつなぐポリマー配管
は、内径が12.7mmで、曲がり部分の曲率半径は1
50mmであり、外部から加熱・冷却できるようジャケ
ットが付設してあるものを用いた。
は、内径が12.7mmで、曲がり部分の曲率半径は1
50mmであり、外部から加熱・冷却できるようジャケ
ットが付設してあるものを用いた。
【0088】第2槽の反応混合物は、第2槽と後期重合
槽とをつなぐ配管中に設置したギヤポンプによって、後
期重合槽に連続的に供給した。
槽とをつなぐ配管中に設置したギヤポンプによって、後
期重合槽に連続的に供給した。
【0089】第2槽と後期重合槽とをつなぐ配管は、バ
ルブとしてポリマーバルブ1個、検出端は温度検出端1
個、圧力検出端1個、粘度検出端1個が付設してあり、
配管の曲がりの数は3ヶ所であった。
ルブとしてポリマーバルブ1個、検出端は温度検出端1
個、圧力検出端1個、粘度検出端1個が付設してあり、
配管の曲がりの数は3ヶ所であった。
【0090】第2槽と後期重合槽とをつなぐ配管は、内
径が12.7mmで、曲がり部分の曲率半径は150m
mであり、外部から加熱・冷却できるようジャケットが
付設してあるものを用いた。
径が12.7mmで、曲がり部分の曲率半径は150m
mであり、外部から加熱・冷却できるようジャケットが
付設してあるものを用いた。
【0091】後期重合槽の反応混合物は、後期重合槽と
2軸押出し機とをつなぐ配管中に設置したギヤポンプに
よって、2軸押出し機に連続的に供給した。
2軸押出し機とをつなぐ配管中に設置したギヤポンプに
よって、2軸押出し機に連続的に供給した。
【0092】後期重合槽は1軸の横型撹拌槽であって、
精留塔は有しておらず、ジャケットが全体に付設されて
いた。
精留塔は有しておらず、ジャケットが全体に付設されて
いた。
【0093】後期重合槽と2軸押出し機とをつなぐ配管
は、バルブとしてポリマーバルブ1個、検出端は温度検
出端1個、圧力検出端1個、粘度検出端1個が付設して
あり、配管の曲がりの数は3ヶ所であった。
は、バルブとしてポリマーバルブ1個、検出端は温度検
出端1個、圧力検出端1個、粘度検出端1個が付設して
あり、配管の曲がりの数は3ヶ所であった。
【0094】後期重合槽と2軸押出し機とをつなぐ配管
は、内径が12.7mmで、曲がり部分の曲率半径は1
50mmであり、外部から加熱・冷却できるようジャケ
ットが付設してあるものを用いた。
は、内径が12.7mmで、曲がり部分の曲率半径は1
50mmであり、外部から加熱・冷却できるようジャケ
ットが付設してあるものを用いた。
【0095】2軸押出し機を通った反応混合物は、ダイ
スより押出され、冷却バスでストランドとされた後、カ
ッターによってペレットにされた。
スより押出され、冷却バスでストランドとされた後、カ
ッターによってペレットにされた。
【0096】溶融重縮合の運転条件は次のとおりであっ
た。
た。
【0097】芳香族ジヒドロキシ化合物としてビスフェ
ノールA、炭酸ジエステルとしてジフェニルカーボネー
トを用いた。ジフェニルカーボネート500Kg(2.
33Kmol)を溶融状態で原料溶融槽に投入、溶融
し、ついでビスフェノールA527.6Kg(2.31
Kmol)を投入し、撹拌溶融した。このようにして調
製した原料混合物を、原料供給槽に移送した。
ノールA、炭酸ジエステルとしてジフェニルカーボネー
トを用いた。ジフェニルカーボネート500Kg(2.
33Kmol)を溶融状態で原料溶融槽に投入、溶融
し、ついでビスフェノールA527.6Kg(2.31
Kmol)を投入し、撹拌溶融した。このようにして調
製した原料混合物を、原料供給槽に移送した。
【0098】重合触媒としては、ビスフェノールAのジ
ナトリウム塩を用いた。触媒は、触媒調製槽において、
触媒濃度が30ppmとなるように、フェノール/水=
90/10重量比の混合液に溶解した。このようにして
調製した触媒溶液を触媒供給槽に移送した。
ナトリウム塩を用いた。触媒は、触媒調製槽において、
触媒濃度が30ppmとなるように、フェノール/水=
90/10重量比の混合液に溶解した。このようにして
調製した触媒溶液を触媒供給槽に移送した。
【0099】第1槽への原料供給量が12.5Kg/h
r、触媒溶液供給量がビスフェノールAに対し1×10
-6当量となるよう、原料供給ポンプおよび触媒溶液供給
ポンプの流量を調整し、連続溶融重縮合を実施した。
r、触媒溶液供給量がビスフェノールAに対し1×10
-6当量となるよう、原料供給ポンプおよび触媒溶液供給
ポンプの流量を調整し、連続溶融重縮合を実施した。
【0100】各重合槽の運転条件は、第1槽について
は、内温230℃、真空度100Torr、第2槽につ
いては、内温260℃、真空度15Torr、後期重合
槽については、外部ジャケット内の加熱媒体温度が27
0℃、真空度が0.5Torrであった。
は、内温230℃、真空度100Torr、第2槽につ
いては、内温260℃、真空度15Torr、後期重合
槽については、外部ジャケット内の加熱媒体温度が27
0℃、真空度が0.5Torrであった。
【0101】以上の装置、運転条件下で600時間連続
運転を行い、200時間、400時間、600時間経過
時に第1槽、第2槽、後期重合槽および2軸押出し機の
各出口で反応混合物のサンプリングを実施した。
運転を行い、200時間、400時間、600時間経過
時に第1槽、第2槽、後期重合槽および2軸押出し機の
各出口で反応混合物のサンプリングを実施した。
【0102】200時間経過時に採取したサンプルの評
価結果を表1に、400時間経過時に採取したサンプル
の評価結果を表2に、600時間経過時に採取したサン
プルの評価結果を表3に示した。なお、表4には配管中
のバルブ、曲がり、検出端の数および流動阻害強度が纏
めてある。
価結果を表1に、400時間経過時に採取したサンプル
の評価結果を表2に、600時間経過時に採取したサン
プルの評価結果を表3に示した。なお、表4には配管中
のバルブ、曲がり、検出端の数および流動阻害強度が纏
めてある。
【0103】[実施例2]実施例1の装置において、後
期重合槽を2基直列に設置すると共に、第1後期重合槽
と第2後期重合槽を繋ぐ配管には、バルブとしてポリマ
ーバルブ1個、検出端は温度検出端1個、圧力検出端2
個が付設してあり、配管の曲がりの数は3ヶ所であり、
第2後期重合槽については、外部ジャケット内の加熱媒
体温度を290℃、真空度を0.5Torrとした以外
は実施例1と同じ運転条件で、600時間の連続運転を
実施した。なお、第1後期重合槽と第2後期重合槽とを
つなぐ配管は、内径が12.7mmで、曲がり部分の曲
率半径は150mmであり、外部から加熱・冷却できる
ようジャケットが付設してあるものを用いた。
期重合槽を2基直列に設置すると共に、第1後期重合槽
と第2後期重合槽を繋ぐ配管には、バルブとしてポリマ
ーバルブ1個、検出端は温度検出端1個、圧力検出端2
個が付設してあり、配管の曲がりの数は3ヶ所であり、
第2後期重合槽については、外部ジャケット内の加熱媒
体温度を290℃、真空度を0.5Torrとした以外
は実施例1と同じ運転条件で、600時間の連続運転を
実施した。なお、第1後期重合槽と第2後期重合槽とを
つなぐ配管は、内径が12.7mmで、曲がり部分の曲
率半径は150mmであり、外部から加熱・冷却できる
ようジャケットが付設してあるものを用いた。
【0104】連続運転が200時間、400時間、60
0時間経過時に第1槽、第2槽、第1後期重合槽、第2
後期重合槽および2軸押出し機の各出口でサンプリング
を実施した。
0時間経過時に第1槽、第2槽、第1後期重合槽、第2
後期重合槽および2軸押出し機の各出口でサンプリング
を実施した。
【0105】200時間経過時に採取したサンプルの評
価結果を表1に、400時間経過時に採取したサンプル
の評価結果を表2に、600時間経過時に採取したサン
プルの評価結果を表3に示した。
価結果を表1に、400時間経過時に採取したサンプル
の評価結果を表2に、600時間経過時に採取したサン
プルの評価結果を表3に示した。
【0106】[実施例3]実施例1の装置において、第
1槽と第2槽をつなぐ配管にはバルブおよび検出端がな
く、配管の曲がりの数が5ヶ所であり、第2槽と後期重
合槽をつなぐ配管にはバルブおよび検出端がなく、配管
の曲がりの数が5ヶ所であり、後期重合槽と2軸押出し
機をつなぐ配管にはバルブおよび検出端がなく、配管の
曲がりの数が5ヶ所である以外は実施例1と同じ運転条
件で、600時間の連続運転を実施した。連続運転が2
00時間、400時間、600時間経過時に第1槽、第
2槽、後期重合槽および2軸押出し機の各出口でサンプ
リングを実施した。
1槽と第2槽をつなぐ配管にはバルブおよび検出端がな
く、配管の曲がりの数が5ヶ所であり、第2槽と後期重
合槽をつなぐ配管にはバルブおよび検出端がなく、配管
の曲がりの数が5ヶ所であり、後期重合槽と2軸押出し
機をつなぐ配管にはバルブおよび検出端がなく、配管の
曲がりの数が5ヶ所である以外は実施例1と同じ運転条
件で、600時間の連続運転を実施した。連続運転が2
00時間、400時間、600時間経過時に第1槽、第
2槽、後期重合槽および2軸押出し機の各出口でサンプ
リングを実施した。
【0107】200時間経過時に採取したサンプルの評
価結果を表1に、400時間経過時に採取したサンプル
の評価結果を表2に、600時間経過時に採取したサン
プルの評価結果を表3に示した。
価結果を表1に、400時間経過時に採取したサンプル
の評価結果を表2に、600時間経過時に採取したサン
プルの評価結果を表3に示した。
【0108】[比較例1]実施例1の装置において、第
1槽と第2槽の間の配管において、バルブの数を1個か
ら2個に変更し、曲がりの数を3ヶ所から6ヶ所に変更
し、曲がり部分の曲率半径を50mmに変更し、第2槽
と後期重合槽の間の配管において、バルブの数を1個か
ら2個に変更し、温度検出端を1個から2個に変更し、
曲がりの数を3ヶ所から15ヶ所に変更し、曲がり部分
の曲率半径を50mmに変更し、後期重合槽と2軸押出
し機の間の配管において、バルブの数を1個から2個に
変更し、圧力検出端を1個から3個に変更し、曲がりの
数を3ヶ所から16ヶ所に変更し、曲がり部分の曲率半
径を50mmに変更した以外は、実施例1と同じ運転条
件で、600時間の連続運転を実施した。連続運転が2
00時間、400時間、600時間経過時に第1槽、第
2槽、後期重合槽および2軸押出し機の各出口でサンプ
リングを実施した。
1槽と第2槽の間の配管において、バルブの数を1個か
ら2個に変更し、曲がりの数を3ヶ所から6ヶ所に変更
し、曲がり部分の曲率半径を50mmに変更し、第2槽
と後期重合槽の間の配管において、バルブの数を1個か
ら2個に変更し、温度検出端を1個から2個に変更し、
曲がりの数を3ヶ所から15ヶ所に変更し、曲がり部分
の曲率半径を50mmに変更し、後期重合槽と2軸押出
し機の間の配管において、バルブの数を1個から2個に
変更し、圧力検出端を1個から3個に変更し、曲がりの
数を3ヶ所から16ヶ所に変更し、曲がり部分の曲率半
径を50mmに変更した以外は、実施例1と同じ運転条
件で、600時間の連続運転を実施した。連続運転が2
00時間、400時間、600時間経過時に第1槽、第
2槽、後期重合槽および2軸押出し機の各出口でサンプ
リングを実施した。
【0109】200時間経過時に採取したサンプルの評
価結果を表1に、400時間経過時に採取したサンプル
の評価結果を表2に、600時間経過時に採取したサン
プルの評価結果を表3に示した。
価結果を表1に、400時間経過時に採取したサンプル
の評価結果を表2に、600時間経過時に採取したサン
プルの評価結果を表3に示した。
【0110】[比較例2]実施例2の装置において、第
1槽と第2槽の間の配管におけるバルブの数を1個から
2個に変更し、曲がりの数を3ヶ所から10ヶ所に変更
し、曲がり部分の曲率半径を50mmに変更し、第2槽
と第1後期重合槽の間の配管において、バルブの数を1
個から2個に変更し、温度検出端を1個から2個に変更
し、曲がりの数を3ヶ所から10ヶ所に変更し、曲がり
部分の曲率半径を50mmに変更し、第1後期重合槽と
第2後期重合槽の間の配管において、バルブの数を1個
から2個に変更し、温度検出端を1個から2個に変更
し、曲がりの数を3ヶ所から16ヶ所に変更し、曲がり
部分の曲率半径を50mmに変更し、第2後期重合槽と
2軸押出し機の間の配管において、温度検出端を1個か
ら2個に変更し、曲がりの数を3ヶ所から16ヶ所に変
更し、曲がり部分の曲率半径を50mmに変更した以外
は実施例2と同じ運転条件で、600時間の連続運転を
実施した。連続運転が200時間、400時間、600
時間経過時に第1槽、第2槽、第1後期重合槽、第2後
期重合槽および2軸押出し機の各出口で流量を測定し、
サンプリングを実施した。
1槽と第2槽の間の配管におけるバルブの数を1個から
2個に変更し、曲がりの数を3ヶ所から10ヶ所に変更
し、曲がり部分の曲率半径を50mmに変更し、第2槽
と第1後期重合槽の間の配管において、バルブの数を1
個から2個に変更し、温度検出端を1個から2個に変更
し、曲がりの数を3ヶ所から10ヶ所に変更し、曲がり
部分の曲率半径を50mmに変更し、第1後期重合槽と
第2後期重合槽の間の配管において、バルブの数を1個
から2個に変更し、温度検出端を1個から2個に変更
し、曲がりの数を3ヶ所から16ヶ所に変更し、曲がり
部分の曲率半径を50mmに変更し、第2後期重合槽と
2軸押出し機の間の配管において、温度検出端を1個か
ら2個に変更し、曲がりの数を3ヶ所から16ヶ所に変
更し、曲がり部分の曲率半径を50mmに変更した以外
は実施例2と同じ運転条件で、600時間の連続運転を
実施した。連続運転が200時間、400時間、600
時間経過時に第1槽、第2槽、第1後期重合槽、第2後
期重合槽および2軸押出し機の各出口で流量を測定し、
サンプリングを実施した。
【0111】200時間経過時に採取したサンプルの評
価結果を表1に、400時間経過時に採取したサンプル
の評価結果を表2に、600時間経過時に採取したサン
プルの評価結果を表3に示した。
価結果を表1に、400時間経過時に採取したサンプル
の評価結果を表2に、600時間経過時に採取したサン
プルの評価結果を表3に示した。
【0112】[比較例3]実施例1の装置において、第
1槽と第2槽をつなぐ配管にはバルブおよび検出端がな
く、配管の曲がりの数が8ヶ所であり、第2槽と後期重
合槽をつなぐ配管にはバルブおよび検出端がなく、配管
の曲がりの数が13ヶ所であり、後期重合槽と2軸押出
し機をつなぐ配管にはバルブおよび検出端がなく、配管
の曲がりの数が15ヶ所であり、すべての曲がり部分の
曲率半径が50mmである以外は実施例1と同じ運転条
件で、600時間の連続運転を実施した。連続運転が2
00時間、400時間、600時間経過時に第1槽、第
2槽、後期重合槽および2軸押出し機の各出口でサンプ
リングを実施した。
1槽と第2槽をつなぐ配管にはバルブおよび検出端がな
く、配管の曲がりの数が8ヶ所であり、第2槽と後期重
合槽をつなぐ配管にはバルブおよび検出端がなく、配管
の曲がりの数が13ヶ所であり、後期重合槽と2軸押出
し機をつなぐ配管にはバルブおよび検出端がなく、配管
の曲がりの数が15ヶ所であり、すべての曲がり部分の
曲率半径が50mmである以外は実施例1と同じ運転条
件で、600時間の連続運転を実施した。連続運転が2
00時間、400時間、600時間経過時に第1槽、第
2槽、後期重合槽および2軸押出し機の各出口でサンプ
リングを実施した。
【0113】200時間経過時に採取したサンプルの評
価結果を表1に、400時間経過時に採取したサンプル
の評価結果を表2に、600時間経過時に採取したサン
プルの評価結果を表3に示した。
価結果を表1に、400時間経過時に採取したサンプル
の評価結果を表2に、600時間経過時に採取したサン
プルの評価結果を表3に示した。
【0114】
【表1】
【0115】
【表2】
【0116】
【表3】
【0117】
【表4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐脇 透 山口県岩国市日の出町2番1号 帝人株式 会社岩国研究センター内 (72)発明者 佐々木 勝司 山口県岩国市日の出町2番1号 帝人株式 会社岩国研究センター内 Fターム(参考) 4J029 AA09 AB04 AC01 AD01 AE01 BB10A BB10B BB12A BB12B BB13A BB13B BF14A BF14B BG08X BG24X BH02 DB07 DB12 DB15 HA01 HC03 HC04A HC05A HC05B JC342 JC362 JC411 JF011 JF261 JF451 JF522 KC01 KE02 KE05 KE07 KH05 KH08 LA01 LA05 LA20
Claims (9)
- 【請求項1】 芳香族ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエス
テルとを主として含む混合物を、触媒の存在下に連続的
に溶融重縮合して芳香族ポリカーボネートを製造するた
めの芳香族ポリカーボネート製造装置における、隣接す
る芳香族ポリカーボネート処理設備を結ぶ、芳香族ポリ
カーボネート製造用反応混合物移送配管であって、当該
配管中にある、バルブ、曲がりおよび検出端より選ばれ
た少なくとも1種よりなる流動阻害要因の流動阻害強度
の総和が7以下である配管(ここで、流動阻害強度は、
バルブおよび曲がりについては1/個、検出端について
は0.5/個である)。 - 【請求項2】 上記曲がり部の配管曲率が、当該配管内
径の5倍以上であることを特徴とする請求項1記載の芳
香族ポリカーボネート製造用反応混合物移送配管。 - 【請求項3】 上記芳香族ポリカーボネート処理設備
が、芳香族ポリカーボネートの重合を実施する設備、触
媒失活を行う設備、ポリカーボネート中の低沸点物を除
去する設備、ポリカーボネートに各種の添加剤やポリマ
ーや無機物質を添加混練する設備、ポリカーボネートの
ペレット化設備およびポリカーボネートの成形設備から
選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする請求項
1または2に記載の芳香族ポリカーボネート製造用反応
混合物移送配管。 - 【請求項4】 芳香族ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエス
テルとを主として含む混合物を、触媒の存在下に連続的
に溶融重縮合して芳香族ポリカーボネートを製造するた
めの芳香族ポリカーボネート製造装置において、隣接す
る芳香族ポリカーボネート処理設備を結ぶ、芳香族ポリ
カーボネート製造用反応混合物移送配管中にある、バル
ブ、曲がりおよび検出端より選ばれた少なくとも1種よ
りなる流動阻害要因の流動阻害強度の総和が30以下で
ある芳香族ポリカーボネート製造装置(ここで、流動阻
害強度は、バルブおよび曲がりについては1/個、検出
端については0.5/個である)。 - 【請求項5】 上記曲がり部の配管曲率が、当該配管内
径の5倍以上であることを特徴とする請求項4記載の芳
香族ポリカーボネート製造装置。 - 【請求項6】 上記芳香族ポリカーボネート処理設備
が、芳香族ポリカーボネートの重合を実施する設備、触
媒失活を行う設備、ポリカーボネート中の低沸点物を除
去する設備、ポリカーボネートに各種の添加剤やポリマ
ーや無機物質を添加混練する設備、ポリカーボネートの
ペレット化設備およびポリカーボネートの成形設備から
選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする請求項
4または5に記載の芳香族ポリカーボネート製造装置。 - 【請求項7】 芳香族ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエス
テルとを主として含む混合物を、触媒の存在下に連続的
に溶融重縮合して芳香族ポリカーボネートを製造するた
めの芳香族ポリカーボネートの製造方法であって、請求
項1〜3のいずれかに記載の芳香族ポリカーボネート製
造用反応混合物移送配管を含む芳香族ポリカーボネート
製造装置を使用することを特徴とする芳香族ポリカーボ
ネートの製造方法。 - 【請求項8】 芳香族ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエス
テルとを主として含む混合物を、触媒の存在下に連続的
に溶融重縮合して芳香族ポリカーボネートを製造するた
めの芳香族ポリカーボネートの製造方法であって、請求
項4〜6のいずれかに記載の芳香族ポリカーボネート製
造装置を使用することを特徴とする芳香族ポリカーボネ
ートの製造方法。 - 【請求項9】 芳香族ポリカーボネート処理設備で取り
扱う芳香族ポリカーボネートの粘度平均分子量が、50
00以上であることを特徴とする請求項7または8に記
載の芳香族ポリカーボネートの製造方法。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000372965A JP2002179785A (ja) | 2000-12-07 | 2000-12-07 | 芳香族ポリカーボネート製造用反応混合物移送配管、芳香族ポリカーボネート製造装置および芳香族ポリカーボネートの製造方法 |
KR1020027009816A KR100740062B1 (ko) | 2000-12-07 | 2001-12-05 | 방향족 폴리카보네이트의 제조방법 및 제조장치 |
CN01804642A CN1398275A (zh) | 2000-12-07 | 2001-12-05 | 芳香族聚碳酸酯的制造方法及制造装置 |
PCT/JP2001/010640 WO2002046271A1 (fr) | 2000-12-07 | 2001-12-05 | Procede et appareil pour produire du polycarbonate aromatique |
EP01999595A EP1361242A1 (en) | 2000-12-07 | 2001-12-05 | Method and apparatus for producing aromatic polycarbonate |
US10/203,201 US6670440B2 (en) | 2000-12-07 | 2001-12-05 | Production process and production system of aromatic polycarbonate |
TW090130227A TW557308B (en) | 2000-12-07 | 2001-12-06 | Production process and production system of aromatic polycarbonate |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000372965A JP2002179785A (ja) | 2000-12-07 | 2000-12-07 | 芳香族ポリカーボネート製造用反応混合物移送配管、芳香族ポリカーボネート製造装置および芳香族ポリカーボネートの製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002179785A true JP2002179785A (ja) | 2002-06-26 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2002179785A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011202188A (ja) * | 2009-12-11 | 2011-10-13 | Mitsubishi Chemicals Corp | ポリカーボネート樹脂 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10330473A (ja) * | 1997-04-02 | 1998-12-15 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 芳香族ポリカーボネートの製造方法 |
JPH11347397A (ja) * | 1998-06-04 | 1999-12-21 | Teijin Ltd | ポリカーボネート樹脂の製造方法および装置 |
JP2000001535A (ja) * | 1998-06-15 | 2000-01-07 | Teijin Ltd | ポリカーボネート樹脂の製造方法およびポリカーボネート樹脂 |
JP2000086754A (ja) * | 1998-09-17 | 2000-03-28 | Teijin Ltd | ポリカーボネート樹脂の製造方法 |
JP2001226478A (ja) * | 2000-02-15 | 2001-08-21 | Mitsubishi Chemicals Corp | 芳香族ポリカーボネートの製造方法 |
JP2002179786A (ja) * | 2000-12-18 | 2002-06-26 | Teijin Ltd | 芳香族ポリカーボネートの製造方法 |
JP2002226572A (ja) * | 2001-02-02 | 2002-08-14 | Teijin Ltd | 芳香族ポリカーボネートの製造方法 |
-
2000
- 2000-12-07 JP JP2000372965A patent/JP2002179785A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011202188A (ja) * | 2009-12-11 | 2011-10-13 | Mitsubishi Chemicals Corp | ポリカーボネート樹脂 |
JP2011214015A (ja) * | 2009-12-11 | 2011-10-27 | Mitsubishi Chemicals Corp | ポリカーボネート樹脂 |
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