JP2002179786A - 芳香族ポリカーボネートの製造方法 - Google Patents

芳香族ポリカーボネートの製造方法

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JP2002179786A
JP2002179786A JP2000383572A JP2000383572A JP2002179786A JP 2002179786 A JP2002179786 A JP 2002179786A JP 2000383572 A JP2000383572 A JP 2000383572A JP 2000383572 A JP2000383572 A JP 2000383572A JP 2002179786 A JP2002179786 A JP 2002179786A
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aromatic polycarbonate
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Kyosuke Matsumoto
恭介 松本
Masashi Shimonari
正志 下成
Toru Sawaki
透 佐脇
Katsuji Sasaki
勝司 佐々木
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Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 溶融した反応混合物が通過する配管中におい
て、反応混合物の滞留部分をなくし、製造プラントをス
ケールアップした場合でも、配管中で品質劣化がなく、
色相に優れ、異物の少ない芳香族ポリカーボネートを製
造する。 【解決手段】 芳香族ポリカーボネートの連続的溶融重
縮合製造装置における、隣接する芳香族ポリカーボネー
ト処理設備を結ぶ、芳香族ポリカーボネート製造用反応
混合物移送配管Xの内径をD(cm)、反応混合物の流
量をQ(cm3/秒)とした場合、D<2.9×Q1/3
表わされる関係が、当該芳香族ポリカーボネート製造装
置内のすべての反応混合物移送配管Xについて成立する
ようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、芳香族ポリカー
ボネートの製造方法に関する。さらに詳しくは、溶融重
縮合法による芳香族ポリカーボネートの製造方法に関
し、製造時の芳香族ポリカーボネートの色相安定性、熱
安定性等に優れるとともに、色相、透明性に優れた芳香
族ポリカーボネートを効率よく製造することができる製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】芳香族ポリカーボネート樹脂は、耐衝撃
性、透明性等に優れた特性を有するため、非常に有用な
樹脂として広く一般に知られている。この芳香族ポリカ
ーボネート樹脂を製造する方法としては、芳香族ジヒド
ロキシ化合物とホスゲンとを、有機溶媒およびアルカリ
水溶液の混合液中で反応させる界面法と、芳香族ジヒド
ロキシ化合物と炭酸ジエステルとを、触媒の存在下、高
温・減圧下において反応させ、発生するフェノールを系
外に除去する溶融重縮合法とがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この溶融重縮合法にお
いては、反応混合物は高温の溶融状態で反応装置間を移
動し、もしくは反応装置から排出させられる。この反応
装置間の移動、もしくは反応装置から排出される間に、
溶融状態にある反応混合物は、高温に晒され着色した
り、異物を発生することがあり、芳香族ポリカーボネー
トの透明性等の優れた特性を損なうことになる。特に、
コンパクトディスクのような光学用途に用いられる芳香
族ポリカーボネートにおいては、着色、異物は製品品質
上好ましくない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願発明は、以下のとお
りである。
【0005】1. 芳香族ジヒドロキシ化合物と炭酸ジ
エステルとを主として含む混合物を、触媒の存在下に連
続的に溶融重縮合して芳香族ポリカーボネートを製造す
るための芳香族ポリカーボネート製造装置における、隣
接する芳香族ポリカーボネート処理設備を結ぶ、芳香族
ポリカーボネート製造用反応混合物移送配管Xの内径を
D(cm)、反応混合物の流量をQ(cm3/秒)とし
た場合、D<2.9×Q1/3で表わされる関係が、当該
芳香族ポリカーボネート製造装置内のすべての反応混合
物移送配管Xについて成立することを特徴とする、芳香
族ポリカーボネートの製造方法。
【0006】2. 芳香族ジヒドロキシ化合物と炭酸ジ
エステルとを主として含む混合物を、触媒の存在下に連
続的に溶融重縮合して芳香族ポリカーボネートを製造す
るための芳香族ポリカーボネート製造装置における、隣
接する芳香族ポリカーボネート処理設備を結ぶ、芳香族
ポリカーボネート製造用反応混合物移送配管Xの内径を
D(cm)、反応混合物の流量をQ(cm3/秒)とし
た場合、D<2.9×Q1/3で表わされる関係が、当該
芳香族ポリカーボネート製造装置内の反応混合物移送配
管Xの内、反応混合物の粘度平均分子量が1000以上
である反応混合物移送配管Yについて成立することを特
徴とする、芳香族ポリカーボネートの製造方法。
【0007】3. 反応混合物移送配管Xまたは反応混
合物移送配管Yの合計の長さが100m以下であること
を特徴とする、上記1または2に記載の芳香族ポリカー
ボネートの製造方法。
【0008】4. 反応混合物移送配管Xまたは反応混
合物移送配管Yのそれぞれの配管内における反応混合物
の圧力が0.01MPa以上であることを特徴とする、
上記1〜3のいずれかに記載の芳香族ポリカーボネート
の製造方法。
【0009】5. 反応混合物移送配管Xまたは反応混
合物移送配管Yに設置されたポリマーバルブの総数が3
0個以下であることを特徴とする上記1〜4のいずれか
に記載の芳香族ポリカーボネートの製造方法。
【0010】6. 反応混合物移送配管Xまたは反応混
合物移送配管Yに設置されたフランジの総数が100個
以下であることを特徴とする上記1〜5のいずれかに記
載の芳香族ポリカーボネートの製造方法。
【0011】なお、ここで、本願明細書において、「反
応混合物」とは、芳香族ジヒドロキシ化合物と芳香族炭
酸ジエステルとを主として含む混合物を、含窒素塩基性
化合物とアルカリ金属化合物および/またはアルカリ土
類金属化合物とよりなるエステル交換触媒等の存在下、
溶融重縮合反応させ、芳香族ポリカーボネートを得る工
程における、その重縮合反応を開始しまたは進行しつつ
ある混合物のことを意味し、その重合度がある程度進ん
だものは、一般的化学用語で言えば「プレポリマー」の
状態にあるものであり、さらに進んだものは、一般的化
学用語で言えば「ポリマー」の状態にあるものである。
【0012】また、「芳香族ポリカーボネート処理設
備」とは、芳香族ジヒドロキシ化合物と芳香族炭酸ジエ
ステルとを主として含む混合物を、含窒素塩基性化合物
とアルカリ金属化合物および/またはアルカリ土類金属
化合物とよりなるエステル交換触媒等の存在下、溶融重
縮合反応させ、芳香族ポリカーボネートを得る工程にお
ける、反応器(芳香族ポリカーボネートの重合を実施す
る設備)、触媒失活を行う設備、ポリカーボネート中の
低沸点物を除去する設備、およびポリカーボネートに各
種の添加剤やポリマーや無機物質を添加混練する設備を
意味している。なお、溶融ポリカーボネートをペレット
化する工程を含む場合にはそのペレット化設備も、また
溶融ポリカーボネートを直接成形設備で成形する場合に
はその成形設備も含まれる。
【0013】触媒失活を行う設備、ポリカーボネート中
の低沸点物を除去する設備、およびポリカーボネートに
各種の添加剤やポリマーや無機物質を添加混練する設備
としては押出し機を使用するのが通例である。
【0014】また、「芳香族ポリカーボネート製造用反
応混合物移送配管」とは上記芳香族ポリカーボネート処
理設備の間を連結し、その間で反応混合物を移相するた
めの配管を意味し、バルブ、フランジも含まれる。な
お、この配管の中には、フィルターやポンプは含まれな
い。芳香族ポリカーボネート処理設備の間を連結する芳
香族ポリカーボネート製造用反応混合物移送配管の間に
フィルターやポンプがある場合は、これらを無視し、当
該芳香族ポリカーボネート処理設備の間にある芳香族ポ
リカーボネート製造用反応混合物移送配管のすべての部
分について、配管内圧、配管長、ポリマーバルブ数、フ
ランジ数を累積する。ただし、上記Dについては、バル
ブはその計算から除外する。
【0015】なお、この「芳香族ポリカーボネート製造
用反応混合物移送配管」には、固体を移送するための配
管は含まれない。
【0016】「ポリマーバルブ」とは、反応混合物が通
過する配管中、もしくは、反応混合物を配管から系外に
一部排出するための、ノズルと配管の間に設置され、配
管中の反応混合物の通過量もしくは圧力を調節する、あ
るいは、反応混合物を通過させなくする、もしくは、配
管から系外に一部排出する反応混合物量を調節する、あ
るいは、排出させなくするために使用されるバルブをさ
している。
【0017】また、「フランジ」とは、反応混合物が通
過する配管と配管とを接続するため、あるいは、反応混
合物が通過する配管と、上述のポリマーバルブや芳香族
ポリカーボネート処理設備、反応混合物を送液するギア
ポンプ等の機器とを接続するための構造物をさしてい
る。
【0018】また、上記4において、反応混合物移送配
管Xまたは反応混合物移送配管Yのそれぞれの配管内に
おける反応混合物の圧力が0.01MPa以上であると
は、ポリカーボネート処理設備を出た反応混合物を、ギ
アポンプ等で次のポリカーボネート処理設備に送液する
際の、ギアポンプ等の出側における反応混合物の圧力が
0.01MPa以上であることをさしている。
【0019】当該反応混合物移送配管Xまたは反応混合
物移送配管Yが複数ある場合にはそのいずれについて
も、反応混合物の圧力が0.01MPa以上であること
を意味する。なお、この場合もこの圧力はポリカーボネ
ート処理設備を出た反応混合物を、ギアポンプ等で次の
ポリカーボネート処理設備に送液する際の、ギアポンプ
等の出側における反応混合物の圧力をさしている。
【0020】また、上記5におけるポリマーバルブの総
数および上記6におけるフランジの総数とは、反応混合
物移送配管Xまたは反応混合物移送配管Yが複数ある場
合にはそのすべてについての総計であることを意味す
る。
【0021】本願発明は、芳香族ジヒドロキシ化合物と
炭酸ジエステルとを、触媒の存在下に連続的に溶融重縮
合して芳香族ポリカーボネートを製造するに際し、反応
混合物が溶融状態で反応装置間を移動し、もしくは反応
装置から排出させられる間に通過する配管中での反応混
合物の流れをスムースにして、反応混合物の配管中にお
ける滞留をなくすることを特徴としている。
【0022】本願発明に関わる芳香族ポリカーボネート
の製造方法によれば、溶融した反応混合物が通過する配
管中での反応混合物の滞留がなく、反応混合物がスムー
スに流れるため、製造時に配管中での品質劣化がなく、
色相に優れ、異物の少ない芳香族ポリカーボネートを製
造することができる。
【0023】以下、本願発明にかかる芳香族ポリカーボ
ネートの製造方法について、具体的に説明する。
【0024】本願発明で言う、芳香族ポリカーボネート
とは主たる成分である芳香族ジオール化合物と、炭酸ジ
エステルとを塩基性窒素化合物とアルカリ金属化合物お
よび/またはアルカリ土類金属化合物よりなるエステル
交換触媒等の存在下、溶融重縮合させた芳香族ポリカー
ボネートである。
【0025】このような芳香族ジオール化合物として
は、具体的にはビス(4−ヒドロキシフェニル)メタ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニ
ル)プロパン、4,4−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ヘプタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5
−ジクロロフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロパン、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)オキサイド、ビス(3,5
−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)オキサイド、
p,p’−ジヒドロキシジフェニル、3,3’−ジクロ
ロ−4,4’−ジヒドロキシジフェニル、ビス(ヒドロ
キシフェニル)スルホン、レゾルシノール、ハイドロキ
ノン、1,4−ジヒドロキシ−2,5−ジクロロベンゼ
ン、1,4−ジヒドロキシ−3−メチルベンゼン、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)スルホキシド等が挙げられるが、特
に2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンが
好ましい。
【0026】炭酸ジエステルとしては、具体的にはジフ
ェニルカーボネート、ジトリールカーボネート、ビス
(クロロフェニル)カーボネート、m−クレジルカーボ
ネート、ジナフチルカーボネート、ビス(ジフェニル)
カーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボ
ネート、ジブチルカーボネート、ジシクロヘキシルカー
ボネートなどが用いられる。これらのうち特にジフェニ
ルカーボネートが好ましい。
【0027】さらに、本願発明のポリカーボネートには
必要に応じて、脂肪族ジオールとして、例えば、エチレ
ングリコール、1,4−ブタンジオール、1,4−シク
ロヘキサンジメタノール、1,10−デカンジオール等
を、ジカルボン酸類として、例えば、コハク酸、イソフ
タル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、アジピン
酸、シクロヘキサンカルボン酸、テレフタル酸等;オキ
シ酸類例えば、乳酸、P−ヒドロキシ安息香酸、6−ヒ
ドロキシ−2−ナフトエ酸等を含有していても良い。
【0028】触媒としてはアルカリ金属化合物、アルカ
リ土類金属化合物、含窒素塩基性化合物を使用すること
ができる。
【0029】触媒として用いられるアルカリ金属化合物
としては、例えばアルカリ金属の水酸化物、炭酸水素化
物、炭酸塩、酢酸塩、硝酸塩、亜硝酸塩、亜硫酸塩、シ
アン酸塩、チオシアン酸塩、ステアリン酸塩、水素化ホ
ウ素塩、安息香酸塩、リン酸水素化物、ビスフェノー
ル、フェノールの塩等が挙げられる。
【0030】具体例としては、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、水酸化リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭
酸水素カリウム、炭酸水素リチウム、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、炭酸リチウム、酢酸ナトリウム、酢酸カ
リウム、酢酸リチウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウ
ム、硝酸リチウム、亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウ
ム、亜硝酸リチウム、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウ
ム、亜硫酸リチウム、シアン酸ナトリウム、シアン酸カ
リウム、シアン酸リチウム、チオシアン酸ナトリウム、
チオシアン酸カリウム、チオシアン酸リチウム、ステア
リン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、ステアリン
酸リチウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素カ
リウム、水素化ホウ素リチウム、フェニル化ホウ酸ナト
リウム、安息香酸ナトリウム、安息香酸カリウム、安息
香酸リチウム、リン酸水素ジナトリウム、リン酸水素ジ
カリウム、リン酸水素ジリチウム、ビスフェノールAの
ジナトリウム塩、ジカリウム塩、ジリチウム塩、フェノ
ールのナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩などが挙
げられる。
【0031】触媒として用いられるアルカリ土類金属化
合物としては、例えばアルカリ土類金属の水酸化物、炭
酸水素化物、炭酸塩、酢酸塩、硝酸塩、亜硝酸塩、亜硫
酸塩、シアン酸塩、チオシアン酸塩、ステアリン酸塩、
安息香酸塩、ビスフェノール、フェノールの塩等が挙げ
られる。
【0032】具体例としては、水酸化カルシウム、水酸
化バリウム、水酸化ストロンチウム、炭酸水素カルシウ
ム、炭酸水素バリウム、炭酸水素ストロンチウム、炭酸
カルシウム、炭酸バリウム、炭酸ストロンチウム、酢酸
カルシウム、酢酸バリウム、酢酸ストロンチウム、硝酸
カルシウム、硝酸バリウム、硝酸ストロンチウム、亜硝
酸カルシウム、亜硝酸バリウム、亜硝酸ストロンチウ
ム、亜硫酸カルシウム、亜硫酸バリウム、亜硫酸ストロ
ンチウム、シアン酸カルシウム、シアン酸バリウム、シ
アン酸ストロンチウム、チオシアン酸カルシウム、チオ
シアン酸バリウム、チオシアン酸ストロンチウム、ステ
アリン酸カルシウム、ステアリン酸バリウム、ステアリ
ン酸ストロンチウム、水素化ホウ素カルシウム、水素化
ホウ素バリウム、水素化ホウ素ストロンチウム、安息香
酸カルシウム、安息香酸バリウム、安息香酸ストロンチ
ウム、ビスフェノールAのカルシウム塩、バリウム塩、
ストロンチウム塩、フェノールのカルシウム塩、バリウ
ム塩、ストロンチウム塩などが挙げられる。
【0033】本願発明においては所望により、触媒のア
ルカリ金属化合物として、(a)周期律表第14族の元
素のアート錯体のアルカリ金属塩または(b)周期律表
第14族の元素のオキソ酸のアルカリ金属塩を用いるこ
とができる。ここで周期律表第14族の元素とは、ケイ
素、ゲルマニウム、スズのことをいう。
【0034】(a)周期率表第14族元素のアート錯体
のアルカリ金属塩としては、特開平7−268091号
公報に記載のものをいうが、具体的には、ゲルマニウム
(Ge)の化合物;NaGe(OMe)5、NaGe
(OEt)3、NaGe(OPr)5、NaGe(OB
u)5、NaGe(OPh)5、LiGe(OMe)5
LiGe(OBu)5、LiGe(OPh)5を挙げるこ
とができる。
【0035】スズ(Sn)の化合物としては、NaSn
(OMe)3、NaSn(OMe)2(OEt)、NaS
n(OPr)3、NaSn(O−n−C6133、Na
Sn(OMe)5、NaSn(OEt)5、NaSn(O
Bu)5、NaSn(O−n−C12255、NaSn
(OEt)、NaSn(OPh)5、NaSnBu2(O
Me)3を挙げることができる。
【0036】また(b)周期律表第14族元素のオキソ
酸のアルカリ金属塩としては、例えばケイ酸(sili
cic acid)のアルカリ金属塩、スズ酸(sta
nic acid)のアルカリ金属塩、ゲルマニウム
(II)酸(germanous acid)のアルカ
リ金属塩、ゲルマニウム(IV)酸(germanic
acid)のアルカリ金属塩を好ましいものとして挙げ
ることができる。
【0037】ケイ酸のアルカリ金属塩は、例えばモノケ
イ酸(monosilicic acid)またはその
縮合体の酸性あるいは中性アルカリ金属塩であり、その
例としては、オルトケイ酸モノナトリウム、オルトケイ
酸ジナトリウム、オルトケイ酸トリナトリウム、オルト
ケイ酸テトラナトリウムを挙げることができる。
【0038】スズ酸のアルカリ金属塩は、例えばモノス
ズ酸(monostanic acid)またはその縮
合体の酸性あるいは中性アルカリ金属塩であり、その例
としてはモノスズ酸ジナトリウム塩(Na2SnO3・C
2O、x=0〜5)、モノスズ酸テトラナトリウム塩
(Na4SnO4)を挙げることができる。
【0039】ゲルマニウム(II)酸(germano
us acid)のアルカリ金属塩は、例えばモノゲル
マニウム酸またはその縮合体の酸性あるいは中性アルカ
リ金属塩であり、その例としてはゲルマニウム酸モノナ
トリウム塩(NaHGeO2)を挙げることができる。
【0040】ゲルマニウム(IV)酸(germani
c acid)のアルカリ金属塩は、例えばモノゲルマ
ニウム(IV)酸またはその縮合体の酸性あるいは中性
アルカリ金属塩であり、その例としてはオルトゲルマニ
ウム酸モノリチウム酸(LiH3GeO4)オルトゲルマ
ニウム酸ジナトリウム塩、オルトゲルマニウム酸テトラ
ナトリウム塩、ジゲルマニウム酸ジナトリウム塩(Na
2Ge25)、テトラゲルマニウム酸ジナトリウム塩
(Na2Ge49)、ペンタゲルマニウム酸ジナトリウ
ム塩(Na2Ge511)を挙げることができる。
【0041】触媒としてのアルカリ金属化合物またはア
ルカリ土類金属化合物は、当該触媒中のアルカリ金属元
素またはアルカリ土類金属元素が芳香族ジオール化合物
1モル当り1×10-8〜5×10-5当量となる割合で好
ましく使用される。より好ましい割合は同じ基準に対し
5×10-7〜1×10-5当量となる割合である。ここで
当量とは1分子中に含まれるアルカリ金属元素およびア
ルカリ土類金属元素の価数の総和を表わし、モルと当量
の関係は、1分子中にアルカリ金属元素(1価)が1つ
含まれる場合には1モルは1当量に等しくなり、アルカ
リ土類金属元素(2価)が1つ含まれる場合には1モル
は2当量に等しくなる。また、1分子中にアルカリ金属
元素(1価)が2つ含まれる場合には1モルは2当量に
等しくなる。当該触媒中のアルカリ金属元素量またはア
ルカリ土類金属元素量が芳香族ジオール化合物1モル当
り1×10-8〜5×10-5当量の範囲を逸脱すると、得
られるポリカーボネートの諸物性に悪影響を及ぼした
り、また、エステル交換反応が充分に進行せず高分子量
のポリカーボネートが得られない等の問題があり好まし
くない。
【0042】また、触媒としての含窒素塩基性化合物と
しては、例えばテトラメチルアンモニウムヒドロキシド
(Me4NOH)、テトラエチルアンモニウムヒドロキ
シド(Et4NOH)、テトラブチルアンモニウムヒド
ロキシド(Bu4NOH)、ベンジルトリメチルアンモ
ニウムヒドロキシド(φ−CH2(Me)3NOH)、ヘ
キサデシルトリメチルアンモニウムヒドロキシドなどの
アルキル、アリール、アルキルアリール基などを有する
アンモニウムヒドロオキシド類、トリエチルアミン、ト
リブチルアミン、ジメチルベンジルアミン、ヘキサデシ
ルジメチルアミンなどの3級アミン類、あるいはテトラ
メチルアンモニウムボロハイドライド(Me4NB
4)、テトラブチルアンモニウムボロハイドライド
(Bu4NBH4)、テトラブチルアンモニウムテトラフ
ェニルボレート(Me4NBPh4)、テトラブチルアン
モニウムテトラフェニルボレート(Bu4NBPh4)な
どの塩基性塩を挙げることができる。
【0043】上記含窒素塩基性化合物は、含窒素塩基性
化合物中のアンモニウム窒素原子が芳香族ジオール化合
物1モル当り1×10-5〜5×10-3当量となる割合で
用いるのが好ましい。より好ましい割合は同じ基準に対
し2×10-5〜5×10-4当量となる割合である。特に
好ましい割合は同じ基準に対し5×10-5〜5×10 -4
当量となる割合である。
【0044】本願発明の重縮合反応には、上記触媒と一
緒に、必要により、周期律表第14族元素のオキソ酸お
よび同元素の酸化物よりなる群から選ばれる少なくとも
1種の助触媒を共存させることができる。
【0045】これら助触媒を特定の割合で用いることに
より、末端の封鎖反応、重縮合反応速度を損なうことな
く、重縮合反応中に生成し易い分岐反応や、成形加工時
における装置内での異物の生成、やけといった好ましく
ない副反応をより効果的に抑制することができる。
【0046】溶融重合はホスゲンやハロゲン化溶剤を使
用しない環境問題の少ないポリカーボネートの製造方法
であり、かつ、コスト面の利点も期待されるため、注目
を集めているが、得られるポリマーの品質、特に色相や
ゲルの面で界面重合法で得られるポリカーボネートに劣
ると言う問題を有しており、これを解決するために様々
な提案がなされてきた。しかしながら未だに満足できる
方法は見出されていないのが現状であり、特に溶融重合
法では、設備のスケールアップにより、得られるポリカ
ーボネートの品質が変化し、小スケールで得られた良好
な品質が再現できないという問題があった。
【0047】この現状に鑑み、本願発明者らは使用する
設備面の検討を行った結果、反応混合物の装置内におけ
る滞留に注目し、体積当たりの接触面積で大きな割合を
占めるポリマー配管での滞留が、得られるポリカーボネ
ートの品質に大きな影響を及ぼすこと、更に、スケール
アップを行う場合に、生産量とポリマー配管径の関係を
特定の領域に維持することにより、設備スケールアップ
に伴う品質の低下を防止し、小スケールで得られた良好
な品質を維持できることを見出し、本願発明に到達し
た。
【0048】本願発明者らの検討によると、これまでポ
リマー配管に着目した提案は皆無ではなく、其の表面粗
度を5μm以下に規定した提案などが知られていたが、
これだけでは不十分であり、幾つかの要因を総合的に配
慮することで、大きな効果が得られることが解った。こ
の原因は定かではないが、一方では反応混合物が、通常
高い溶融粘度を有するため、配管内に滞留しやすい構造
部分があれば、その部分がデッドスペースを構成すると
考えられること、他方ではポリカーボネートが、PET
などの他の縮合重合のポリマーとは異なり、酸素などの
他の要因を完全に排除しても、長時間加熱することによ
り、それ自身が分岐し、架橋構造を形成してゲル化して
行く特徴を有していること、の二つの特徴により、ポリ
マー品質に大きな影響を及ぼしていると考えられる。本
願発明は、上記のデッドスペースを極力排除することで
構成される。
【0049】本願発明にかかる芳香族ポリカーボネート
の製造方法では、溶融した反応混合物が通過する配管中
において、反応混合物の流量Q(cm3/秒)と、配管
の内径D(cm)の関係を下記式 D<2.9×Q1/3 を満足する範囲に維持することにより、反応混合物の配
管中での品質の劣化が少なく、色相に優れ、異物の少な
い芳香族ポリカーボネートを製造することができる。
【0050】なお、ここで言う配管とは上記1,2等で
言う配管Xや配管Yを意味する。
【0051】配管中での反応混合物の滞留部分をなくす
るためには、配管径を小さくし、配管中での反応混合物
の流速を高くすることが望ましい。また、配管内壁の境
膜を更新するためには、配管内壁の剪断力を高くするこ
とが望ましい。しかしながら、生産量を増大させた場
合、配管内を流れる反応混合物の量は増大し、過度に小
さな配管を使用した場合は、必然的に流動による大きな
圧力損失が発生し、生産設備の運転を不可能とする。従
って、生産量に応じ適切な配管径を選択することは、ス
ケールアップの影響を受けず、良好なポリカーボネート
の品質を維持するためには極めて重要となることが解っ
た。
【0052】本願発明にかかる芳香族ポリカーボネート
の製造方法では、配管径と反応混合物の流量は前記式で
与えられるが、商業生産規模の設備に使用するポリマー
配管径は通常、650mm以下であることが好ましく、
300mm以下であればさらに好ましい。
【0053】本願発明にかかる芳香族ポリカーボネート
の製造方法では、反応混合物とは、好ましくは粘度平均
分子量が1000以上のものである。粘度平均分子量が
この値より小さい場合は、擬似的デッドスペースの発生
が少なくなるためか、効果はより小さくなる。
【0054】本願発明にかかる芳香族ポリカーボネート
の製造方法では、反応混合物が通過する配管の長さが短
いほど、反応混合物の配管中での品質の劣化が少なく、
色相に優れ、異物の少ない芳香族ポリカーボネートを製
造することができる。反応混合物が通過する配管の長さ
の合計は、100m以下であることが好ましく、30m
以下であればさらに好ましい。
【0055】本願発明にかかる芳香族ポリカーボネート
の製造方法では、配管中における反応混合物の流れをス
ムースにするため、配管中での反応混合物の圧力を高く
することが有効である。配管中の反応混合物の圧力は、
0.01MPa以上であることが好ましく、0.1MP
a以上であれば、さらに好ましい。なお、配管中の反応
混合物の圧力の上限は特に無いが、配管耐圧を高くする
と設備コストが上昇するため、一般には10Mpa以下
が使用される。
【0056】本願発明においては、上記のごとき生産量
に応じた適切な配管径の選定と共に、反応装置間の配
管、もしくは反応装置から反応混合物が排出される配管
に付設される、ポリマーバルブやフランジの総数を、適
切な数とすることにより、更に大きな品質向上効果がえ
られる。
【0057】本願発明にかかる芳香族ポリカーボネート
の製造方法では、溶融した反応混合物が通過する配管に
付設するポリマーバルブの数は、30個以下であること
が好ましく、20個以下であればさらに好ましく、10
個以下であれば最も好ましい。なお、ポリマーバルブの
数は、溶融重合プロセスを構成する反応器やルーダーの
基数によっても影響を受ける。この観点からは、隣接す
る反応器やルーダーを結ぶポリマー配管を1ラインとす
ると、1ラインに付設するポリマーバルブの数は10個
以下であることが好ましく、7個以下であれば更に好ま
しく、3個以下であれば最も好ましい。
【0058】この理由は定かではないが、ポリマーバル
ブは構造的に反応混合物の滞留を引き起こすデッドスペ
ースを提供する可能性があり、反応混合物の配管中での
品質の劣化につながる可能性があるため、付設するポリ
マーバルブの数が重要となるものと推定される。
【0059】また、本願発明にかかる芳香族ポリカーボ
ネートの製造方法では、溶融した反応混合物が通過する
配管を接続するためのフランジの数は、接続に必要な1
対を1個と数えた場合に100個以下であることが好ま
しく、60個以下であればさらに好ましく、30個以下
であれば最も好ましい。
【0060】またフランジの数は、ポリマーバルブと同
様に、隣接する反応器やルーダーを結ぶライン数に影響
を受ける。このことから、1ラインに付設するフランジ
の数は25個以下であることが好ましく、15個以下で
あれば更に好ましく、7個以下であれば最も好ましい。
【0061】この理由も定かではないが、溶融した反応
混合物が通過する配管を接続するためのフランジ部分
も、金属中空O−リング等のガスケットを用い、メタル
タッチとなるように注意して締結したとしても、反応混
合物の滞留を引き起こすデッドスペースを提供し勝ちで
あり、更には、外気の拡散浸透により、反応混合物の配
管中での品質の劣化を引き起こす可能性があるためと推
定される。外気の拡散浸透を防止する方策として、フラ
ンジの外周を不活性ガスでシールする方法も有効である
が、ポリマー配管中のフランジの個数を特定値以下に管
理することが、大きな効果をもたらす。
【0062】なお、本願発明で得られたポリカーボネー
トに触媒失活剤を添加することもできる。
【0063】本願発明に使用する触媒失活剤としては、
公知の触媒失活剤が有効に使用されるが、この中でもス
ルホン酸のアンモニウム塩、ホスホニウム塩が好まし
く、更にドデシルベンゼンスルホン酸テトラブチルホス
ホニウム塩等のドデシルベンゼンスルホン酸の上記塩類
やパラトルエンスルホン酸テトラブチルアンモニウム塩
等のパラトルエンスルホン酸の上記塩類が好ましい。ま
たスルホン酸のエステルとしてベンゼンスルホン酸メチ
ル、ベンゼンスルホン酸エチル、ベンゼンスルホン酸ブ
チル、ベンゼンスルホン酸オクチル、ベンゼンスルホン
酸フェニル、パラトルエンスルホン酸メチル、パラトル
エンスルホン酸エチル、パラトルエンスルホン酸ブチ
ル、パラトルエンスルホン酸オクチル、パラトルエンス
ルホン酸フェニル等が好ましく用いられ、就中、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸テトラブチルホスホニウム塩が最
も好ましく使用される。
【0064】これらの触媒失活剤の使用量はアルカリ金
属化合物および/またはアルカリ土類金属化合物より選
ばれた前記重合触媒1モル当たり0.5〜50モルの割
合で、好ましくは0.5〜10モルの割合で、更に好ま
しくは0.8〜5モルの割合で使用することができる。
【0065】これらの触媒失活剤は直接、または適当な
溶剤に溶解または分散させて溶融状態のポリカーボネー
トに添加、混練する。このような操作を実施するのに用
いられる設備に特に制限は無いが、例えば2軸ルーダー
等が好ましく、触媒失活剤を溶剤に溶解または分散させ
た場合はベント付きの2軸ルーダーが特に好ましく使用
される。
【0066】また本願発明においては、本願発明の目的
を損なわない範囲でポリカーボネートに添加剤を添加す
ることができる。この添加剤は触媒失活剤と同様に溶融
状態のポリカーボネートに添加することが好ましく、こ
のような添加剤としては、例えば、耐熱安定剤、エポキ
シ化合物、紫外線吸収剤、離型剤、着色剤、スリップ
剤、アンチブロッキング剤、滑剤、有機充填剤、無機充
填剤等をあげることができる。
【0067】これらの内でも耐熱安定剤、紫外線吸収
剤、離型剤、着色剤等が特に一般的に使用され、これら
は2種以上組み合わせて使用することができる。
【0068】本願発明に用いられる耐熱安定剤として
は、例えば、燐化合物、フェノール系安定剤、有機チオ
エーテル系安定剤、ヒンダードアミン系安定剤等を挙げ
ることができる。
【0069】また、紫外線吸収剤としては、一般的な紫
外線吸収剤が用いられ、例えば、サリチル酸系紫外線吸
収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾ
ール系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収
剤等を挙げることができる。
【0070】また離型剤としては一般的に知られた離型
剤を用いることができ、例えば、パラフィン類などの炭
化水素系離型剤、ステアリン酸等の脂肪酸系離型剤、ス
テアリン酸アミド等の脂肪酸アミド系離型剤、ステアリ
ルアルコール、ペンタエリスリトール等のアルコール系
離型剤、グリセリンモノステアレート、ペンタエリスリ
トールのステアレート等の脂肪酸エステル系離型剤、シ
リコーンオイル等のシリコーン系離型剤等を挙げること
ができる。
【0071】着色剤としては有機系や無機系の顔料や染
料を使用することができる。
【0072】これらの添加剤の添加方法に特に制限はな
いが、例えば、直接ポリカーボネートに添加してもよ
く、マスターペレットを作成して添加してもよい。
【0073】
【発明の効果】本願発明によれば、溶融した反応混合物
が通過する配管中において、反応混合物の滞留部分がな
くなるため、製造プラントをスケールアップした場合で
も、配管中で品質劣化がなく、色相に優れ、異物の少な
い芳香族ポリカーボネートを製造することができる。
【0074】
【実施例】以下実施例によって説明する。なお、本願発
明はこれらによって限定されるものではない。また、実
施例中の%および部は特に断らない限り重量%または重
量部である。なお、以下の実施例において得られた反応
混合物およびポリカーボネートの物性は、以下のように
して測定した。
【0075】[固有粘度および粘度平均分子量]0.7
g/dlの塩化メチレン溶液をウベローデ粘度計を用い
固有粘度を測定し、次式により粘度平均分子量を求め
た。 [η]=1.23×10-40.83
【0076】[色調(b値)]ポリカーボネートペレッ
トのLab値を日本電色工業製ND−1001DPを用
い、反射法で測定し黄色度の尺度としてb値を用いた。
【0077】[異物量]ポリカーボネートペレット1K
gを5Lの塩化メチレンに溶解した後、目開き30μm
のフィルターを用いてろ過し、フィルター上に捕集され
た異物の個数をカウントした。
【0078】[実施例1]次のような反応設備を使用し
て、芳香族ポリカーボネートの溶融重縮合を実施した。
【0079】芳香族ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステ
ルとを、それぞれ計量投入し加熱溶融できる原料調製
槽、原料調製槽から調製された原料を受け入れ、初期重
合第1槽に原料を連続的に定量供給することのできる原
料ポンプを備えた原料供給槽、重合触媒と、触媒を溶解
するフェノールとをそれぞれ計量投入できる触媒調製
槽、触媒調製槽から調製された触媒溶液を受け入れ、初
期重合第1槽に触媒溶液を定量供給できる触媒ポンプを
備えた触媒供給槽を付帯設備として有する重合装置を用
いて、連続的に溶融重縮合反応を実施した。
【0080】初期重合槽は、2基が直列に接続された竪
型撹拌槽であり、各々加熱機構を付設した。
【0081】これらの初期重合槽2基(第1槽、第2
槽)には、反応で発生するモノヒドロキシ化合物と原料
である炭酸ジエステルとを分離するための還流機構を備
えた精留塔を各々付設してあった。
【0082】第1槽の反応混合物は、第1槽と第2槽を
つなぐ、内径20mmの配管中に設置したギヤポンプに
よって、第2槽に連続的に供給された。
【0083】第1槽と第2槽をつなぐ配管の長さは、ギ
ヤポンプ部分をのぞいて8mであった。
【0084】第1槽と第2槽をつなぐ配管には、7ヶ所
にフランジがあり、またポリマーバルブとサンプリング
用ノズルを付設してある。フランジは、第1槽出口とポ
リマー配管接続部、ポリマー配管中に設置したポリマー
バルブ入り側、同ポリマーバルブ出側、ポリマーバルブ
とギヤポンプ間に設けたサンプリングノズル部、ギヤポ
ンプ入り側、同ポンプ出側、第2槽入口と配管接続部の
7ヶ所であった。
【0085】第1槽と第2槽をつなぐポリマー配管に
は、外部から加熱・冷却できるようジャケットが付設し
てあるものを用いた。
【0086】第2槽の反応混合物は、第2槽と後期重合
槽とをつなぐ、内径20mmの配管中に設置したギヤポ
ンプによって、後期重合槽に連続的に供給した。
【0087】第2槽と後期重合槽とをつなぐ配管の長さ
は、ギヤポンプ部分をのぞいて8mであった。
【0088】第2槽と後期重合槽をつなぐ配管には、7
ヶ所にフランジがあり、またポリマーバルブとサンプリ
ング用ノズルを付設してある。フランジは、第2槽出口
とポリマー配管接続部、配管中に設置したポリマーバル
ブ入り側、同ポリマーバルブ出側、ポリマーバルブとギ
ヤポンプ間に設けたサンプリングノズル部、ギヤポンプ
入り側、同ポンプ出側、後期重合槽入口と配管接続部の
7ヶ所であった。
【0089】第2槽と後期重合槽をつなぐ配管には、外
部から加熱・冷却できるようジャケットが付設してある
ものを用いた。
【0090】後期重合槽は1軸の横型撹拌槽であって、
精留塔は有しておらず、ジャケットが全体に付設されて
いる。
【0091】後期重合槽と2軸押出し機とをつなぐ配管
は長さが8m、内径が20mmであった。
【0092】後期重合槽と2軸押出し機をつなぐ配管に
は、5ヶ所にフランジがあり、またポリマーバルブとサ
ンプリング用ノズルを付設してある。フランジは、後期
重合槽出口とポリマー配管接続部、配管中に設置したポ
リマーバルブ入り側、同ポリマーバルブ出側、ポリマー
バルブと2軸押出し機間に設けたサンプリングノズル
部、2軸押出し機入口とポリマー配管接続部の5ヶ所で
あった。
【0093】後期重合槽と2軸押出し機とをつなぐ配管
には、外部から加熱・冷却できるようジャケットが付設
してあるものを用いた。
【0094】後期重合槽を出た反応混合物(ポリマー)
は、2軸押出し機を通った後、ダイスより押出され、冷
却バスでストランドとされた後、カッターによってペレ
ットにされた。
【0095】溶融重縮合の運転条件は次のとおりであっ
た。
【0096】芳香族ジヒドロキシ化合物としてビスフェ
ノールA、炭酸ジエステルとしてジフェニルカーボネー
トを用いた。ジフェニルカーボネート500Kg(2.
33Kmol)を溶融状態で原料溶融槽に投入、溶融
し、ついでビスフェノールA527.6Kg(2.31
Kmol)を投入し、撹拌溶融した。このようにして調
製した原料混合物を、原料供給槽に移送した。
【0097】重合触媒としては、ビスフェノールAのジ
ナトリウム塩を用いた。触媒は、触媒調製槽において、
触媒濃度が30ppmとなるように、フェノール/水=
90/10重量比の混合液に溶解した。このようにして
調製した触媒溶液を触媒供給槽に移送した。
【0098】第1槽への原料供給量を12.5Kg/h
r、触媒溶液供給量をビスフェノールAに対し1×10
-6当量となるよう原料供給ポンプ、および触媒溶液供給
ポンプの流量を調整し、連続溶融重縮合を実施した。
【0099】各重合槽の運転条件は、第1槽が、内温2
30℃、真空度100Torr、第2槽が、内温260
℃、真空度15Torr、後期重合槽が、外部ジャケッ
ト内の加熱媒体温度を270℃、真空度0.5Torr
であった。
【0100】以上の装置、運転条件下で600時間連続
運転を行い、200時間、400時間、600時間経過
時に第1槽、第2槽、後期重合槽、2軸押出し機の各出
口で反応混合物の流量を測定し、サンプリングを実施し
た。
【0101】200時間経過時に採取したサンプルの評
価結果を表1に、400時間経過時に採取したサンプル
の評価結果を表2に、600時間経過時に採取したサン
プルの評価結果を表3に示した。また、本実施例におけ
る各配管内の反応混合物の粘度平均分子量、平均流量Q
(cm3/秒)、2.9×Q1/3の値、配管内径、配管内
の圧力、配管長、ポリマーバルブ数、フランジ数を表1
〜4に記載した。
【0102】[実施例2]実施例1と同様の構成による
装置を用いたうえで、第1槽への原料供給量と触媒溶液
供給量とを、実施例1の5倍となるよう原料供給ポン
プ、および触媒溶液供給ポンプの流量を調整し、連続溶
融重縮合を実施した。なおこの時の配管は、すべて内径
が40mmとした。各重合槽の運転条件は実施例1と同
じとし、600時間の連続運転を行い、200時間、4
00時間、600時間経過時に第1槽、第2槽、後期重
合槽、2軸押出し機の各出口で反応混合物の流量を測定
し、サンプリングを実施した。
【0103】200時間経過時に採取したサンプルの評
価結果を表1に、400時間経過時に採取したサンプル
の評価結果を表2に、600時間経過時に採取したサン
プルの評価結果を表3に示した。また、本実施例におけ
る各配管内の反応混合物の粘度平均分子量、平均流量Q
(cm3/秒)、2.9×Q1/3の値、配管内径、配管内
の圧力、配管長、ポリマーバルブ数、フランジ数を表1
〜4に記載した。
【0104】表1,2,3より、実施例1に対して約5
倍のスケールアップを実施しても、得られるポリカーボ
ネートの品質は、実施例1と同様に良好であった。
【0105】[実施例3]実施例1の装置において、第
1槽と第2槽の間の配管長さを8mから24mに変更
し、第2槽と後期重合槽の間の配管径を8mから24m
に変更し、後期重合槽と2軸押出し機の間の配管径を8
mから24mに変更した以外は実施例1と同じ運転条件
で、600時間の連続運転を実施した。連続運転が20
0時間、400時間、600時間経過時に第1槽、第2
槽、後期重合槽、2軸押出し機の各出口で流量を測定
し、サンプリングを実施した。
【0106】200時間経過時に採取したサンプルの評
価結果を表1に、400時間経過時に採取したサンプル
の評価結果を表2に、600時間経過時に採取したサン
プルの評価結果を表3に示した。また、本実施例におけ
る各配管内の反応混合物の粘度平均分子量、平均流量Q
(cm3/秒)、2.9×Q1/3の値、配管内径、配管内
の圧力、配管長、ポリマーバルブ数、フランジ数を表1
〜4に記載した。
【0107】[比較例1]実施例2の装置において、第
1槽と第2槽の間の配管径を、40mmから200mm
に変更し、第2槽と後期重合槽の間の配管径を、40m
mから200mmに変更し、後期重合槽と2軸押出し機
の間の配管径を、40mmから200mmに変更した以
外は、実施例2と同じ運転条件で、600時間の連続運
転を実施した。連続運転が200時間、400時間、6
00時間経過時に第1槽、第2槽、後期重合槽、2軸押
出し機の各出口で流量を測定し、サンプリングを実施し
た。
【0108】200時間経過時に採取したサンプルの評
価結果を表1に、400時間経過時に採取したサンプル
の評価結果を表2に、600時間経過時に採取したサン
プルの評価結果を表3に示した。また、本実施例におけ
る各配管内の反応混合物の粘度平均分子量、平均流量Q
(cm3/秒)、配管内径、配管内の圧力、配管長、ポ
リマーバルブ数、フランジ数を表1〜4に記載した。
【0109】[比較例2]比較例1の装置において、第
1槽と第2槽の間の配管長さを、8mから50mに変更
し、第2槽と後期重合槽の間の配管長さを、8mから5
0mに変更し、後期重合槽と2軸押出し機の間の配管長
さを、8mから50mに変更した以外は実施例2と同じ
運転条件で、600時間の連続運転を実施した。連続運
転が200時間、400時間、600時間経過時に第1
槽、第2槽、後期重合槽、2軸押出し機の各出口で流量
を測定し、サンプリングを実施した。
【0110】200時間経過時に採取したサンプルの評
価結果を表1に、400時間経過時に採取したサンプル
の評価結果を表2に、600時間経過時に採取したサン
プルの評価結果を表3に示した。また、本実施例におけ
る各配管内の反応混合物の粘度平均分子量、平均流量Q
(cm3/秒)、2.9×Q1/3の値、配管内径、配管内
の圧力、配管長、ポリマーバルブ数、フランジ数を表1
〜4に記載した。
【0111】[比較例3]比較例1の装置において、後
期重合槽を2基直列に設置すると共に、第1槽と第2槽
をつなぐ配管には、10個のポリマーバルブがあり、フ
ランジの数が20個、第2槽と第1後期重合槽をつなぐ
配管には、10個のポリマーバルブがあり、フランジの
数が20個、第1後期重合槽と第2後期重合槽を繋ぐ配
管の長さが8mであり、当該配管には10個のポリマー
バルブがあり、フランジの数が20個、第2後期重合槽
と2軸押出し機のをつなぐ配管の長さは8mであり、当
該配管には、10個のポリマーバルブがあり、フランジ
の数が20個である以外は実施例2と同じ運転条件で、
600時間の連続運転を実施した。連続運転が200時
間、400時間、600時間経過時に第1槽、第2槽、
第2後期重合槽、2軸押出し機の各出口で流量を測定
し、サンプリングを実施した。
【0112】200時間経過時に採取したサンプルの評
価結果を表1に、400時間経過時に採取したサンプル
の評価結果を表2に、600時間経過時に採取したサン
プルの評価結果を表3に示した。また、本実施例におけ
る各配管内の反応混合物の粘度平均分子量、平均流量Q
(cm3/秒)、2.9×Q1/3の値、配管内径、配管内
の圧力、配管長、ポリマーバルブ数、フランジ数を表1
〜4に記載した。
【0113】[比較例4]実施例3の装置において、後
期重合槽を2基直列に配置すると共に、 第1槽と第2
槽をつなぐ配管中には1個のポリマーバルブがあり、フ
ランジの数が30個、第2槽と第1後期重合槽をつなぐ
配管中には1個のポリマーバルブがあり、フランジの数
が30個、第1後期重合槽と第2後期重合槽をつなぐ配
管の長さが8mであり、当該配管中には1個のポリマー
バルブがあり、フランジの数が30個、第2後期重合槽
と2軸押出し機をつなぐ配管の長さが8mであり、当該
配管中には1個のポリマーバルブがあり、フランジの数
が30個である以外は実施例2と同じ運転条件で、60
0時間の連続運転を実施した。連続運転が200時間、
400時間、600時間経過時に第1槽、第2槽、第2
後期重合槽、2軸押出し機の各出口で流量を測定し、サ
ンプリングを実施した。
【0114】200時間経過時に採取したサンプルの評
価結果を表1に、400時間経過時に採取したサンプル
の評価結果を表2に、600時間経過時に採取したサン
プルの評価結果を表3に示した。また、本実施例におけ
る各配管内の反応混合物の粘度平均分子量、平均流量Q
(cm3/秒)、2.9×Q1/3の値、配管内径、配管内
の圧力、配管長、ポリマーバルブ数、フランジ数を表1
〜4に記載した。
【0115】
【表1】
【0116】
【表2】
【0117】
【表3】
【0118】
【表4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐脇 透 山口県岩国市日の出町2番1号 帝人株式 会社岩国研究センター内 (72)発明者 佐々木 勝司 山口県岩国市日の出町2番1号 帝人株式 会社岩国研究センター内 Fターム(参考) 4J029 AA09 AB04 BB04A BB05A BB05B BB10A BB12A BB13A BB13B BF14A BG05X BG07X BG08X BH02 DB07 DB13 DB15 HC03 HC04A HC05A HC05B JA091 JA121 JA161 JA201 JA301 JB171 JF021 JF031 JF041 JF141 JF151 JF161 JF351 JF361 JF371 KE05 LA05 LA20 LB04 LB10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芳香族ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエス
    テルとを主として含む混合物を、触媒の存在下に連続的
    に溶融重縮合して芳香族ポリカーボネートを製造するた
    めの芳香族ポリカーボネート製造装置における、隣接す
    る芳香族ポリカーボネート処理設備を結ぶ、芳香族ポリ
    カーボネート製造用反応混合物移送配管Xの内径をD
    (cm)、反応混合物の流量をQ(cm3/秒)とした
    場合、D<2.9×Q1/3で表わされる関係が、当該芳
    香族ポリカーボネート製造装置内のすべての反応混合物
    移送配管Xについて成立することを特徴とする、芳香族
    ポリカーボネートの製造方法。
  2. 【請求項2】 芳香族ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエス
    テルとを主として含む混合物を、触媒の存在下に連続的
    に溶融重縮合して芳香族ポリカーボネートを製造するた
    めの芳香族ポリカーボネート製造装置における、隣接す
    る芳香族ポリカーボネート処理設備を結ぶ、芳香族ポリ
    カーボネート製造用反応混合物移送配管Xの内径をD
    (cm)、反応混合物の流量をQ(cm3/秒)とした
    場合、D<2.9×Q1/3で表わされる関係が、当該芳
    香族ポリカーボネート製造装置内の反応混合物移送配管
    Xの内、反応混合物の粘度平均分子量が1000以上で
    ある反応混合物移送配管Yについて成立することを特徴
    とする、芳香族ポリカーボネートの製造方法。
  3. 【請求項3】 反応混合物移送配管Xまたは反応混合物
    移送配管Yの合計の長さが100m以下であることを特
    徴とする、請求項1または2に記載の芳香族ポリカーボ
    ネートの製造方法。
  4. 【請求項4】 反応混合物移送配管Xまたは反応混合物
    移送配管Yのそれぞれの配管内における反応混合物の圧
    力が0.01MPa以上であることを特徴とする、請求
    項1〜3のいずれかに記載の芳香族ポリカーボネートの
    製造方法。
  5. 【請求項5】 反応混合物移送配管Xまたは反応混合物
    移送配管Yに設置されたポリマーバルブの総数が30個
    以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
    記載の芳香族ポリカーボネートの製造方法。
  6. 【請求項6】 反応混合物移送配管Xまたは反応混合物
    移送配管Yに設置されたフランジの総数が100個以下
    であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載
    の芳香族ポリカーボネートの製造方法。
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