JP2002179736A - エラストマー性エチレン−ヘキサフルオロプロピレン系共重合体の製造法 - Google Patents
エラストマー性エチレン−ヘキサフルオロプロピレン系共重合体の製造法Info
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F10/00—Homopolymers and copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F210/00—Copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
- C08F210/02—Ethene
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 エチレンとヘキサフルオロプロピレン、要す
ればこれらと共重合し得るモノマーを低温で乳化重合し
て加硫物性に優れたエラストマー性のエチレン−ヘキサ
フルオロプロピレン系共重合体の製造法を提供する。 【解決手段】 エチレン、ヘキサフルオロプロピレン、
さらに要すればこれらと共重合可能なモノマーを水性媒
体中で−20℃〜40℃にてラジカル重合開始剤を用い
て乳化重合するエラストマー性エチレン−ヘキサフルオ
ロプロピレン系共重合体の製造法。
ればこれらと共重合し得るモノマーを低温で乳化重合し
て加硫物性に優れたエラストマー性のエチレン−ヘキサ
フルオロプロピレン系共重合体の製造法を提供する。 【解決手段】 エチレン、ヘキサフルオロプロピレン、
さらに要すればこれらと共重合可能なモノマーを水性媒
体中で−20℃〜40℃にてラジカル重合開始剤を用い
て乳化重合するエラストマー性エチレン−ヘキサフルオ
ロプロピレン系共重合体の製造法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エチレン(E)と
ヘキサフルオロプロピレン(HFP)とを必須のモノマ
ーとするエラストマー性のE−HFP系共重合体を低温
で効率よく安定した組成で製造する方法に関する。
ヘキサフルオロプロピレン(HFP)とを必須のモノマ
ーとするエラストマー性のE−HFP系共重合体を低温
で効率よく安定した組成で製造する方法に関する。
【0002】このエラストマー性E−HFP系共重合体
を用いた加硫可能な組成物を加硫して得られる加硫物は
耐アミン性に優れており、自動車用オイル、特にエンジ
ンオイルやミッションオイル、デファレンシャルオイル
などのオイルシール用の材料として好適である。
を用いた加硫可能な組成物を加硫して得られる加硫物は
耐アミン性に優れており、自動車用オイル、特にエンジ
ンオイルやミッションオイル、デファレンシャルオイル
などのオイルシール用の材料として好適である。
【0003】
【従来の技術】エチレン(E)とヘキサフルオロプロピ
レン(HFP)とのエラストマー性共重合体は、他のフ
ッ素樹脂やエラストマーと同様に、耐熱性、耐油性、耐
薬品性(特に、耐アルカリ性など)に優れている。
レン(HFP)とのエラストマー性共重合体は、他のフ
ッ素樹脂やエラストマーと同様に、耐熱性、耐油性、耐
薬品性(特に、耐アルカリ性など)に優れている。
【0004】ところで、エチレンとヘキサフルオロプロ
ピレンとは非常に共重合性が低く、温和な重合条件では
共重合反応が進まないため、従来より高圧力下または放
射線を利用した厳しい重合条件下で共重合が行なわれて
いる。
ピレンとは非常に共重合性が低く、温和な重合条件では
共重合反応が進まないため、従来より高圧力下または放
射線を利用した厳しい重合条件下で共重合が行なわれて
いる。
【0005】たとえばJ.Polym.Sci.A,1
2,627頁(1974)では、4.9MPaG(50
kgf/cm2G)の高圧下で周囲温度にて放射線を照
射して共重合を行なっている。しかし、放射線を使用す
るため、特殊な設備が必要となり、また安全面からも好
ましくない。
2,627頁(1974)では、4.9MPaG(50
kgf/cm2G)の高圧下で周囲温度にて放射線を照
射して共重合を行なっている。しかし、放射線を使用す
るため、特殊な設備が必要となり、また安全面からも好
ましくない。
【0006】日本化学会誌,1980,(1),112-120に
は、高温高圧下(650kg/cm2〜2000kg/cm 2、115〜200℃)
で、エチレンとHFPの共重合をバッチ式または連続式
で行なう方法が開示されている。得られた共重合体の加
硫物性は優秀であるが、重合方法は乳化重合法ではな
く、また前記のとおり反応条件が非常に過酷であり、製
造設備の建設費用が大きくなる欠点がある。
は、高温高圧下(650kg/cm2〜2000kg/cm 2、115〜200℃)
で、エチレンとHFPの共重合をバッチ式または連続式
で行なう方法が開示されている。得られた共重合体の加
硫物性は優秀であるが、重合方法は乳化重合法ではな
く、また前記のとおり反応条件が非常に過酷であり、製
造設備の建設費用が大きくなる欠点がある。
【0007】米国特許第4,039,595号明細書に
は、30℃と低温で3.76MPaG(545psi
G)にてジイソプロピルパーオキシジカーボネートなど
の重合開始剤を使用して共重合することが記載されてい
るが、重合方法は懸濁重合法であり、しかも得られる共
重合体はエラストマー性を呈しない低分子量物である。
は、30℃と低温で3.76MPaG(545psi
G)にてジイソプロピルパーオキシジカーボネートなど
の重合開始剤を使用して共重合することが記載されてい
るが、重合方法は懸濁重合法であり、しかも得られる共
重合体はエラストマー性を呈しない低分子量物である。
【0008】WO94/24175号パンフレットに
は、エチレンとHFPとさらにテトラフルオロエチレン
(TFE)とを50℃にて3.43MPaG(35kg
f/cm2G)の高圧下に、重合開始剤として過硫酸ア
ンモニウムを用いて共重合することが記載されている
が、重合速度が遅く、また得られる共重合体は分岐の多
いものであり、加工性に劣るものである。
は、エチレンとHFPとさらにテトラフルオロエチレン
(TFE)とを50℃にて3.43MPaG(35kg
f/cm2G)の高圧下に、重合開始剤として過硫酸ア
ンモニウムを用いて共重合することが記載されている
が、重合速度が遅く、また得られる共重合体は分岐の多
いものであり、加工性に劣るものである。
【0009】さらに低温で共重合して含フッ素エラスト
マーを製造する方法として特開昭56−163105号
公報には、水溶性過硫酸塩とヒドロキシメタンスルフィ
ン酸塩、エチレンジアミン四酢酸またはその塩などの還
元剤を用いてレドックス重合をすることが記載されてい
る。しかし、E−HFP系共重合体に関する記載はな
く、重合温度を低温にすることで加硫物性が向上すると
いう記載もない。
マーを製造する方法として特開昭56−163105号
公報には、水溶性過硫酸塩とヒドロキシメタンスルフィ
ン酸塩、エチレンジアミン四酢酸またはその塩などの還
元剤を用いてレドックス重合をすることが記載されてい
る。しかし、E−HFP系共重合体に関する記載はな
く、重合温度を低温にすることで加硫物性が向上すると
いう記載もない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、分岐が少な
く分子量の大きい加硫性に優れたエラストマー性のE−
HFP系共重合体を製造する方法を提供することを目的
とする。
く分子量の大きい加硫性に優れたエラストマー性のE−
HFP系共重合体を製造する方法を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、エチ
レン(E)、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)、さ
らに要すれば任意成分としてこれらと共重合可能なモノ
マーを水性媒体中で−20℃〜40℃にてラジカル重合
開始剤を用いて乳化重合するエラストマー性E−HFP
系共重合体の製造法に関する。
レン(E)、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)、さ
らに要すれば任意成分としてこれらと共重合可能なモノ
マーを水性媒体中で−20℃〜40℃にてラジカル重合
開始剤を用いて乳化重合するエラストマー性E−HFP
系共重合体の製造法に関する。
【0012】ラジカル重合開始剤は単独で使用してもよ
いが、ラジカル重合開始剤および金属イオンとヒドロキ
シメタンスルフィン酸塩とエチレンジアミン四酢酸また
はその塩とからなる還元剤からなるレドックス開始剤の
存在下に共重合を行なうことが好ましい。
いが、ラジカル重合開始剤および金属イオンとヒドロキ
シメタンスルフィン酸塩とエチレンジアミン四酢酸また
はその塩とからなる還元剤からなるレドックス開始剤の
存在下に共重合を行なうことが好ましい。
【0013】ラジカル重合開始剤としては、有機過酸化
物または過硫酸塩が好適に使用できる。
物または過硫酸塩が好適に使用できる。
【0014】有機過酸化物としては、t−ブチルパーオ
キシピバレートなどのパーオキシエステル類などが好ま
しい。
キシピバレートなどのパーオキシエステル類などが好ま
しい。
【0015】また、乳化重合の重合圧力は0.49〜1
0MPaGという比較的低い重合圧力下で行なうことが
できる。
0MPaGという比較的低い重合圧力下で行なうことが
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明において、モノマーの共重
合比率(モル比)はE/HFPが90/10〜50/5
0、好ましくは70/30〜50/50であり、これら
に共重合可能な他のモノマーを含有量が0〜15モル
%、好ましくは0〜10モル%となるように共重合して
もよい。
合比率(モル比)はE/HFPが90/10〜50/5
0、好ましくは70/30〜50/50であり、これら
に共重合可能な他のモノマーを含有量が0〜15モル
%、好ましくは0〜10モル%となるように共重合して
もよい。
【0017】エチレンおよびHFPと共重合可能なモノ
マーとしては、たとえばテトラフルオロエチレン(TF
E)、フッ化ビニリデン(VdF)、クロロトリフルオ
ロエチレン(CTFE)、トリフルオロエチレン、ペン
タフルオロプロピレン、パーフルオロ(アルキルビニル
エーテル)(PAVE)またはこれらの2種以上のモノ
マーが好ましくあげられ、特に生産性の向上が図れる点
からTFE、CTFEが好ましい。しかし、得られる共
重合体はエラストマー性を呈することが必要である。
マーとしては、たとえばテトラフルオロエチレン(TF
E)、フッ化ビニリデン(VdF)、クロロトリフルオ
ロエチレン(CTFE)、トリフルオロエチレン、ペン
タフルオロプロピレン、パーフルオロ(アルキルビニル
エーテル)(PAVE)またはこれらの2種以上のモノ
マーが好ましくあげられ、特に生産性の向上が図れる点
からTFE、CTFEが好ましい。しかし、得られる共
重合体はエラストマー性を呈することが必要である。
【0018】本発明で使用するラジカル重合開始剤は、
本発明における低温での重合反応速度を大きくするため
に重要である。ラジカル重合開始剤としては、有機過酸
化物または過硫酸塩、あるいはこれらと還元剤とを組み
合せたレドックス開始剤が好適である。
本発明における低温での重合反応速度を大きくするため
に重要である。ラジカル重合開始剤としては、有機過酸
化物または過硫酸塩、あるいはこれらと還元剤とを組み
合せたレドックス開始剤が好適である。
【0019】有機過酸化物としては、たとえば1,1,
3,3−テトラメチルブチルパーオキシネオデカノエー
ト、1−シクロヘキシル−1−メチルエチルパーオキシ
ネオデカノエート、t−ヘキシルパーオキシネオデカノ
エート、t−ブチルパーオキシネオデカノエート、t−
ヘキシルパーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシ
ピバレート、1,1,3,3−テトラメチルブチルパー
オキシ2−エチルヘキサノエート、2,5−ジメチル−
2,5−ビス(2−エチルヘキサノイルパーオキシ)ヘ
キサン、1−シクロヘキシル−1−メチルエチルパーオ
キシ2−エチルヘキサノエート、t−ヘキシルパーオキ
シ2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシ2
−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシイソブ
チレート、t−ヘキシルパーオキシイソプロピルモノカ
ーボネート、t−ブチルパーオキシ3,5,5−トリメ
チルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシラウレー
ト、t−ブチルパーオキシイソプロピルモノカーボネー
ト、t−ブチルパーオキシ2−エチルヘキシルモノカー
ボネート、t−ブチルパーオキシアセテート、t−ブチ
ルパーオキシベンゾエート、クミルパーオキシネオデカ
ノエートなどのパーオキシエステル類;2,5−ジメチ
ル−2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、
ジ−t−ブチルパーオキサイドなどのジアルキルパーオ
キサイド類;イソブチリルパーオキサイド、3,5,5
−トリメチルヘキサノイルパーオキサイド、オクタノイ
ルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、ステア
ロイルパーオキサイド、スクシニックアシッドパーオキ
サイドなどのジアシルパーオキサイド類;ジノルマルプ
ロピルパーオキシジカーボネート、ジイソプロピルパー
オキシジカーボネート、ビス(4−t−ブチルシクロヘ
キシル)パーオキシジカーボネート、ジ−2−エトキシ
エチルパーオキシジカーボネート、ジ−2−エチルヘキ
シルパーオキシジカーボネート、ジ−2−メトキシブチ
ルパーオキシジカーボネートなどのパーオキシジカーボ
ネート類;p−メタンハイドロパーオキサイド、ジイソ
プロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、1,1,
3,3−テトラメチルブチルハイドロパーオキサイド、
クメンハイドロパーオキサイド、t−ヘキシルハイドロ
パーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイドな
どのハイドロパーオキサイド類;
3,3−テトラメチルブチルパーオキシネオデカノエー
ト、1−シクロヘキシル−1−メチルエチルパーオキシ
ネオデカノエート、t−ヘキシルパーオキシネオデカノ
エート、t−ブチルパーオキシネオデカノエート、t−
ヘキシルパーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシ
ピバレート、1,1,3,3−テトラメチルブチルパー
オキシ2−エチルヘキサノエート、2,5−ジメチル−
2,5−ビス(2−エチルヘキサノイルパーオキシ)ヘ
キサン、1−シクロヘキシル−1−メチルエチルパーオ
キシ2−エチルヘキサノエート、t−ヘキシルパーオキ
シ2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシ2
−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシイソブ
チレート、t−ヘキシルパーオキシイソプロピルモノカ
ーボネート、t−ブチルパーオキシ3,5,5−トリメ
チルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシラウレー
ト、t−ブチルパーオキシイソプロピルモノカーボネー
ト、t−ブチルパーオキシ2−エチルヘキシルモノカー
ボネート、t−ブチルパーオキシアセテート、t−ブチ
ルパーオキシベンゾエート、クミルパーオキシネオデカ
ノエートなどのパーオキシエステル類;2,5−ジメチ
ル−2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、
ジ−t−ブチルパーオキサイドなどのジアルキルパーオ
キサイド類;イソブチリルパーオキサイド、3,5,5
−トリメチルヘキサノイルパーオキサイド、オクタノイ
ルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、ステア
ロイルパーオキサイド、スクシニックアシッドパーオキ
サイドなどのジアシルパーオキサイド類;ジノルマルプ
ロピルパーオキシジカーボネート、ジイソプロピルパー
オキシジカーボネート、ビス(4−t−ブチルシクロヘ
キシル)パーオキシジカーボネート、ジ−2−エトキシ
エチルパーオキシジカーボネート、ジ−2−エチルヘキ
シルパーオキシジカーボネート、ジ−2−メトキシブチ
ルパーオキシジカーボネートなどのパーオキシジカーボ
ネート類;p−メタンハイドロパーオキサイド、ジイソ
プロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、1,1,
3,3−テトラメチルブチルハイドロパーオキサイド、
クメンハイドロパーオキサイド、t−ヘキシルハイドロ
パーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイドな
どのハイドロパーオキサイド類;
【0020】
【化1】
【0021】などがあげられる。
【0022】これらのうち、重合速度が速く、得られる
共重合体の分子量が高い点から、パーオキシエステル
類、特にt−ブチルパーオキシピバレートが好ましい。
共重合体の分子量が高い点から、パーオキシエステル
類、特にt−ブチルパーオキシピバレートが好ましい。
【0023】過硫酸塩としては、たとえば過硫酸アンモ
ニウムなどのアンモニウム塩、過硫酸カリウム、過硫酸
ナトリウムなどのアルカリ金属塩などがあげられる。こ
れらのうち水溶性が高い点から過硫酸アンモニウムが好
ましい。
ニウムなどのアンモニウム塩、過硫酸カリウム、過硫酸
ナトリウムなどのアルカリ金属塩などがあげられる。こ
れらのうち水溶性が高い点から過硫酸アンモニウムが好
ましい。
【0024】これらと組み合せてレドックス開始剤を形
成する還元剤としては、金属イオン、ヒドロキシメタン
スルフィン酸塩、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)
またはその塩、水溶性チオ硫酸塩、亜硫酸塩などが好適
である。
成する還元剤としては、金属イオン、ヒドロキシメタン
スルフィン酸塩、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)
またはその塩、水溶性チオ硫酸塩、亜硫酸塩などが好適
である。
【0025】金属イオンとしては、たとえば鉄、銅、
銀、セリウム、コバルト、ニッケルなどのイオンが好ま
しくあげられる。これらはたとえば硫酸塩、塩化物、硫
酸アンモニウム塩、硝酸塩などの形で供給される。
銀、セリウム、コバルト、ニッケルなどのイオンが好ま
しくあげられる。これらはたとえば硫酸塩、塩化物、硫
酸アンモニウム塩、硝酸塩などの形で供給される。
【0026】エチレンジアミン四酢酸(EDTA)は遊
離の形で使用してもよいが、2ナトリウム塩の形が好ま
しい。
離の形で使用してもよいが、2ナトリウム塩の形が好ま
しい。
【0027】特に好ましいレドックス開始剤としては、
ラジカル重合開始剤としてパーオキシエステル類または
過硫酸塩を用い、還元剤として鉄イオン(硫酸鉄)とE
DTA(またはその塩)とヒドロキシメタンスルフィン
酸塩を用いた組合せなどがあげられ、そのうちt−ブチ
ルパーオキシピバレート(ラジカル重合開始剤)と鉄イ
オン(硫酸鉄)とEDTA(またはその塩)とヒドロキ
シメタンスルフィン酸塩を用いた組合せが、低温での重
合反応速度が大きく、分子量の調節が容易な点から最も
好ましい。
ラジカル重合開始剤としてパーオキシエステル類または
過硫酸塩を用い、還元剤として鉄イオン(硫酸鉄)とE
DTA(またはその塩)とヒドロキシメタンスルフィン
酸塩を用いた組合せなどがあげられ、そのうちt−ブチ
ルパーオキシピバレート(ラジカル重合開始剤)と鉄イ
オン(硫酸鉄)とEDTA(またはその塩)とヒドロキ
シメタンスルフィン酸塩を用いた組合せが、低温での重
合反応速度が大きく、分子量の調節が容易な点から最も
好ましい。
【0028】ラジカル重合開始剤と還元剤との割合は、
好ましくはラジカル重合開始剤を1〜100ミリモル/
リットル(乳化重合系における水性媒体中の濃度。以下
同様)、特に5〜50ミリモル/リットル、金属イオン
(金属塩、特に鉄塩)を0.005〜5ミリモル/リッ
トル、特に0.01〜1ミリモル/リットル、EDTA
を0.005〜5ミリモル/リットル、特に0.01〜
1ミリモル/リットル、ヒドロキシメタンスルフィン酸
塩を0.5〜100ミリモル/リットル、特に5〜50
ミリモル/リットルとする。
好ましくはラジカル重合開始剤を1〜100ミリモル/
リットル(乳化重合系における水性媒体中の濃度。以下
同様)、特に5〜50ミリモル/リットル、金属イオン
(金属塩、特に鉄塩)を0.005〜5ミリモル/リッ
トル、特に0.01〜1ミリモル/リットル、EDTA
を0.005〜5ミリモル/リットル、特に0.01〜
1ミリモル/リットル、ヒドロキシメタンスルフィン酸
塩を0.5〜100ミリモル/リットル、特に5〜50
ミリモル/リットルとする。
【0029】これらのうち、金属(鉄)イオンとEDT
Aの仕込み量や比率を変化させることにより、重合反応
速度や得られる共重合体の分子量をコントロールするこ
とができる。
Aの仕込み量や比率を変化させることにより、重合反応
速度や得られる共重合体の分子量をコントロールするこ
とができる。
【0030】ラジカル重合開始剤はモノマー全量の0.
001〜5重量%、好ましくは0.01〜5重量%とす
る。レドックス開始剤量は、ラジカル重合開始剤量に合
わせて前記の範囲で選定する。ラジカル重合開始剤量を
多くすると分子量が小さくなりエラストマーとならなく
なる。
001〜5重量%、好ましくは0.01〜5重量%とす
る。レドックス開始剤量は、ラジカル重合開始剤量に合
わせて前記の範囲で選定する。ラジカル重合開始剤量を
多くすると分子量が小さくなりエラストマーとならなく
なる。
【0031】本発明の特徴であり最大の効果は、ラジカ
ル乳化重合が−20℃〜40℃、好ましくは5〜35℃
という低温で生成するエラストマーの加硫性が向上する
ことにある。もちろん40℃を超える重合温度でも重合
はできるが、加硫物性が低下するため本発明の対象外で
ある。また、温度が低すぎても重合速度が小さすぎるた
め好ましくない。
ル乳化重合が−20℃〜40℃、好ましくは5〜35℃
という低温で生成するエラストマーの加硫性が向上する
ことにある。もちろん40℃を超える重合温度でも重合
はできるが、加硫物性が低下するため本発明の対象外で
ある。また、温度が低すぎても重合速度が小さすぎるた
め好ましくない。
【0032】本発明の乳化重合法は比較的低重合圧力で
実施することができる。通常10MPa以下、好ましく
は0.49MPa以上、さらに0.49〜3MPa程度
が採用される。重合圧力を高くしても乳化重合自体は進
行するが、生産設備費用が増大するため不利である。
実施することができる。通常10MPa以下、好ましく
は0.49MPa以上、さらに0.49〜3MPa程度
が採用される。重合圧力を高くしても乳化重合自体は進
行するが、生産設備費用が増大するため不利である。
【0033】本発明の乳化重合法は前記のモノマーおよ
びラジカル重合開始剤(またはレドックス開始剤)を水
性媒体中に乳化させて行なう。モノマーの乳化は通常、
乳化剤を使用して行なう。使用する乳化剤はE−HFP
系共重合体の乳化重合に使用する乳化剤が使用できる。
たとえば、パーフルオロオクタン酸アンモニウム、パー
フルオロノナン酸アンモニウム、F(CF(CF3)C
F2O)nCF(CF3)COONH4(n=1〜4)など
のフッ素系乳化剤などがあげられる。これらのうちパー
フルオロオクタン酸アンモニウムなどのフッ素系乳化剤
が重合速度が速い点から好ましい。使用量は水性媒体を
基準として0.0001〜15重量%、好ましくは0.
1〜30重量%である。
びラジカル重合開始剤(またはレドックス開始剤)を水
性媒体中に乳化させて行なう。モノマーの乳化は通常、
乳化剤を使用して行なう。使用する乳化剤はE−HFP
系共重合体の乳化重合に使用する乳化剤が使用できる。
たとえば、パーフルオロオクタン酸アンモニウム、パー
フルオロノナン酸アンモニウム、F(CF(CF3)C
F2O)nCF(CF3)COONH4(n=1〜4)など
のフッ素系乳化剤などがあげられる。これらのうちパー
フルオロオクタン酸アンモニウムなどのフッ素系乳化剤
が重合速度が速い点から好ましい。使用量は水性媒体を
基準として0.0001〜15重量%、好ましくは0.
1〜30重量%である。
【0034】そのほか必要に応じて乳化重合に通常使用
される添加剤を使用してもよい。たとえば重合系はpH
7〜10程度の中性ないし弱アルカリ性にすることが重
合反応速度をより大きくする点から好ましく、そのため
にpH調整剤として水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化アンモニウム、リン酸水素ナトリウムなどを
添加してもよい。さらに、重合反応速度を有利にするた
めに水溶性の有機溶剤であるメタノール、t−ブタノー
ル、酢酸メチルなどを使用してもよい。
される添加剤を使用してもよい。たとえば重合系はpH
7〜10程度の中性ないし弱アルカリ性にすることが重
合反応速度をより大きくする点から好ましく、そのため
にpH調整剤として水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化アンモニウム、リン酸水素ナトリウムなどを
添加してもよい。さらに、重合反応速度を有利にするた
めに水溶性の有機溶剤であるメタノール、t−ブタノー
ル、酢酸メチルなどを使用してもよい。
【0035】重合時間は使用するモノマーの種類、ラジ
カル重合開始剤の種類と量、目的とする共重合体の分子
量、共重合組成などによって異なるが、1〜100時間
の範囲が適当である。
カル重合開始剤の種類と量、目的とする共重合体の分子
量、共重合組成などによって異なるが、1〜100時間
の範囲が適当である。
【0036】かくして得られるE−HFP系共重合体
は、エラストマー性を有しており、また分岐が少なく、
したがって加工性にも優れたものである。
は、エラストマー性を有しており、また分岐が少なく、
したがって加工性にも優れたものである。
【0037】このエラストマー性E−HFP系共重合体
を加硫剤を用いて加硫して得られる加硫物は加硫物性、
特に破断強度、破断伸び、耐熱性に優れている。
を加硫剤を用いて加硫して得られる加硫物は加硫物性、
特に破断強度、破断伸び、耐熱性に優れている。
【0038】本発明で得られるエラストマーの加硫法に
はパーオキサイド加硫法、放射線加硫法が採用できる。
はパーオキサイド加硫法、放射線加硫法が採用できる。
【0039】パーオキサイド加硫に用いる加硫剤である
過酸化物としては、通常、熱や酸化還元剤の存在下で容
易にパーオキシラジカルを発生する有機系の過酸化物が
好ましく使用される。具体例としては、たとえば1,1
−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメ
チルシクロヘキサン、2,5−ジメチルヘキサン−2,
5−ジヒドロパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキ
サイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジクミルパ
ーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−
ブチルパーオキシ)ヘキサン、α,α−ビス(t−ブチ
ルパーオキシ)−p−ジイソプロピルベンゼン、2,5
−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)−ヘ
キシン−3、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパ
ーオキシベンゼン、t−ブチルパーオキシベンゾエー
ト、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオ
キシ)−ヘキサン、t−ブチルパーオキシマレイン酸、
t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、1,
1−ビス(t−ブチルパーオキシ)2−メチルシクロヘ
キサン、1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキシ)シク
ロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)
3,3,5−トリエチルシクロヘキサン、1,1−ビス
(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、1,1−ビ
ス(t−ブチルパーオキシ)シクロドデカン、t−ヘキ
シルパーオキシベンゾエート、t−ブチルパーオキシア
セテート、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタ
ン、n−ブチル−4,4−ビス(t−ブチルパーオキ
シ)ペンタン酸、ジ−t−ブチルパーオキシイソフタレ
ート、2,5−ジエチル−2,5−ジ(ベンゾイルパー
オキシ)ヘキサンなどがあげられる。これらの中でもジ
アルキル系、パーオキシエステル系、とくにt−ブチル
パーオキシベンゾエート、ジクミルパーオキサイドが好
ましい。
過酸化物としては、通常、熱や酸化還元剤の存在下で容
易にパーオキシラジカルを発生する有機系の過酸化物が
好ましく使用される。具体例としては、たとえば1,1
−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメ
チルシクロヘキサン、2,5−ジメチルヘキサン−2,
5−ジヒドロパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキ
サイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジクミルパ
ーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−
ブチルパーオキシ)ヘキサン、α,α−ビス(t−ブチ
ルパーオキシ)−p−ジイソプロピルベンゼン、2,5
−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)−ヘ
キシン−3、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパ
ーオキシベンゼン、t−ブチルパーオキシベンゾエー
ト、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオ
キシ)−ヘキサン、t−ブチルパーオキシマレイン酸、
t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、1,
1−ビス(t−ブチルパーオキシ)2−メチルシクロヘ
キサン、1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキシ)シク
ロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)
3,3,5−トリエチルシクロヘキサン、1,1−ビス
(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、1,1−ビ
ス(t−ブチルパーオキシ)シクロドデカン、t−ヘキ
シルパーオキシベンゾエート、t−ブチルパーオキシア
セテート、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタ
ン、n−ブチル−4,4−ビス(t−ブチルパーオキ
シ)ペンタン酸、ジ−t−ブチルパーオキシイソフタレ
ート、2,5−ジエチル−2,5−ジ(ベンゾイルパー
オキシ)ヘキサンなどがあげられる。これらの中でもジ
アルキル系、パーオキシエステル系、とくにt−ブチル
パーオキシベンゾエート、ジクミルパーオキサイドが好
ましい。
【0040】加硫剤の使用量は有機過酸化物中の活性な
−O−O−結合量、分解温度などを考慮して適宜決定す
ればよく、通常、共重合体100部あたり0.5〜10
部、好ましくは1.0〜5部である。
−O−O−結合量、分解温度などを考慮して適宜決定す
ればよく、通常、共重合体100部あたり0.5〜10
部、好ましくは1.0〜5部である。
【0041】パーオキサイド加硫では、加硫助剤を使用
することにより、硬化(加硫)が顕著に促進される。そ
うした加硫助剤としては従来より使用されているものが
あげられ、たとえばトリアリルシアヌレート、トリアリ
ルイソシアヌレート、トリアリルホルマール、トリアリ
ルトリメリテート、N,N′−m−フェニレンビスマレ
イミド、ジプロパギルテレフタレート、ジアリルフタレ
ート、テトラアリルテレフタレートアミド、トリアリル
ホスフェートなどがあげられ、とくにトリアリルイソシ
アヌレートが好ましい。使用量は、共重合体100部あ
たり通常、0.2〜10部、好ましくは0.5〜5部で
ある。
することにより、硬化(加硫)が顕著に促進される。そ
うした加硫助剤としては従来より使用されているものが
あげられ、たとえばトリアリルシアヌレート、トリアリ
ルイソシアヌレート、トリアリルホルマール、トリアリ
ルトリメリテート、N,N′−m−フェニレンビスマレ
イミド、ジプロパギルテレフタレート、ジアリルフタレ
ート、テトラアリルテレフタレートアミド、トリアリル
ホスフェートなどがあげられ、とくにトリアリルイソシ
アヌレートが好ましい。使用量は、共重合体100部あ
たり通常、0.2〜10部、好ましくは0.5〜5部で
ある。
【0042】パーオキサイド加硫は、従来と同様に行な
うことができる。たとえば、本発明で得られる共重合体
と加硫剤、要すれば加硫助剤、さらには適宜混合可能な
他の添加剤とをロール練り後金型に入れ加圧して1次加
硫し、ついで2次加硫する方法があげられる。一般に1
次加硫の条件は、温度100〜200℃で、時間5〜6
0分間、圧力2〜10MPa程度の範囲から採用され、
2次加硫の条件は温度150〜300℃で、時間30分
間〜30時間程度の範囲から採用される。
うことができる。たとえば、本発明で得られる共重合体
と加硫剤、要すれば加硫助剤、さらには適宜混合可能な
他の添加剤とをロール練り後金型に入れ加圧して1次加
硫し、ついで2次加硫する方法があげられる。一般に1
次加硫の条件は、温度100〜200℃で、時間5〜6
0分間、圧力2〜10MPa程度の範囲から採用され、
2次加硫の条件は温度150〜300℃で、時間30分
間〜30時間程度の範囲から採用される。
【0043】本発明で得られる共重合体からなる組成物
においては、さらに必要に応じて充填剤、加工助剤、老
化防止剤などを加えることができる。
においては、さらに必要に応じて充填剤、加工助剤、老
化防止剤などを加えることができる。
【0044】充填剤としては、たとえば酸化マグネシウ
ム、酸化カルシウム、酸化亜鉛、酸化鉛、酸化チタン、
酸化鉄、酸化銀、酸化クロム、酸化ビスマス、酸化ケイ
素、酸化アルミニウム、酸化銅などの金属酸化物;水酸
化マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウ
ムなどの金属水酸化物;炭酸マグネシウム、炭酸アルミ
ニウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウムなどの炭酸塩;
二硫化モリブデン、硫化鉄、硫化銅などの金属硫化物;
硫酸カルシウム、硫酸アルミニウム、硫酸バリウムなど
の硫酸塩;ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケ
イ酸ナトリウム、ケイ酸アルミニウムなどのケイ酸塩;
そのほかハイドロタルサイト、リトポン(硫化亜鉛と硫
酸バリウムの混合物)、グラファイト、カーボンブラッ
ク、ランプブラック、フッ化カーボン、フッ化カルシウ
ム、コークス、フッ素樹脂粉末または繊維、カーボン繊
維などがあげられる。
ム、酸化カルシウム、酸化亜鉛、酸化鉛、酸化チタン、
酸化鉄、酸化銀、酸化クロム、酸化ビスマス、酸化ケイ
素、酸化アルミニウム、酸化銅などの金属酸化物;水酸
化マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウ
ムなどの金属水酸化物;炭酸マグネシウム、炭酸アルミ
ニウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウムなどの炭酸塩;
二硫化モリブデン、硫化鉄、硫化銅などの金属硫化物;
硫酸カルシウム、硫酸アルミニウム、硫酸バリウムなど
の硫酸塩;ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケ
イ酸ナトリウム、ケイ酸アルミニウムなどのケイ酸塩;
そのほかハイドロタルサイト、リトポン(硫化亜鉛と硫
酸バリウムの混合物)、グラファイト、カーボンブラッ
ク、ランプブラック、フッ化カーボン、フッ化カルシウ
ム、コークス、フッ素樹脂粉末または繊維、カーボン繊
維などがあげられる。
【0045】特に耐磨耗性、金属接着性、潤滑性の向上
に寄与する点から、特開平8−27343号公報および
特開平8−151565号公報に記載のモース硬度6以
上の無機粉体である酸化クロム、酸化ケイ素、酸化鉄粉
末;特開平7−188500号公報記載のカーボンが突
き刺さったポリテトラフルオロエチレン粉末;特開昭5
6−151739号公報記載の充填剤を充填したフッ素
樹脂を主成分とする材料にて作製した繊維;カーボン繊
維とフッ素樹脂を主成分とする材料の繊維;特公平5−
64177号公報記載のメタケイ酸カルシウムまたはグ
ラファイトが好ましく、さらに機械的強度および圧縮永
久歪みの向上が顕著な点からカーボンブラック、酸化ケ
イ素が好ましい。
に寄与する点から、特開平8−27343号公報および
特開平8−151565号公報に記載のモース硬度6以
上の無機粉体である酸化クロム、酸化ケイ素、酸化鉄粉
末;特開平7−188500号公報記載のカーボンが突
き刺さったポリテトラフルオロエチレン粉末;特開昭5
6−151739号公報記載の充填剤を充填したフッ素
樹脂を主成分とする材料にて作製した繊維;カーボン繊
維とフッ素樹脂を主成分とする材料の繊維;特公平5−
64177号公報記載のメタケイ酸カルシウムまたはグ
ラファイトが好ましく、さらに機械的強度および圧縮永
久歪みの向上が顕著な点からカーボンブラック、酸化ケ
イ素が好ましい。
【0046】加工助剤としては、たとえばステアリン
酸、オレイン酸、パルミチン酸、ラウリン酸などの高級
脂肪酸;ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸亜鉛な
どの高級脂肪酸塩;ステアリン酸アミド、オレイン酸ア
ミドなどの高級脂肪酸アミド;ステアリン酸エチル、ス
テアリン酸ブチル、オレイン酸エチル、オレイン酸ブチ
ルなどの高級脂肪酸エステル;ステアリン酸アミンなど
の高級脂肪酸アミン;エチレングリコール、グリセリ
ン、ジエチレングルコールなどのポリオール;ワセリ
ン、パラフィンなどの脂肪族炭化水素;そのほか石油系
ワックス、シリコーンオイル、低分子量ポリエチレン、
低分子量ポリプロピレンなどがあげられる。
酸、オレイン酸、パルミチン酸、ラウリン酸などの高級
脂肪酸;ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸亜鉛な
どの高級脂肪酸塩;ステアリン酸アミド、オレイン酸ア
ミドなどの高級脂肪酸アミド;ステアリン酸エチル、ス
テアリン酸ブチル、オレイン酸エチル、オレイン酸ブチ
ルなどの高級脂肪酸エステル;ステアリン酸アミンなど
の高級脂肪酸アミン;エチレングリコール、グリセリ
ン、ジエチレングルコールなどのポリオール;ワセリ
ン、パラフィンなどの脂肪族炭化水素;そのほか石油系
ワックス、シリコーンオイル、低分子量ポリエチレン、
低分子量ポリプロピレンなどがあげられる。
【0047】老化防止剤としては、4,4−ビス(α,
α−ジメチルベンジル)ジフェニルアミン、フェニル−
1−ナフチルアミン、アルキル化ジフェニルアミン、オ
クチル化ジフェニルアミン、p−(p−トルエンスルホ
ニルアミド)ジフェニルアミン、N,N′−ジ−2−ナ
フチル−p−フェニレンジアミン、N,N′−ジフェニ
ル−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−N′−イ
ソプロピル−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−
N′−(1,3−ジメチルブチル)−p−フェニレンジ
アミン、N−フェニル−N′−(3−メタクリロイルオ
キシ−2−ヒドロキシプロピル)−p−フェニレンジア
ミン、2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノ
リン重合体、トリス(ノニルフェニル)ホスファイトな
どがあげられる。
α−ジメチルベンジル)ジフェニルアミン、フェニル−
1−ナフチルアミン、アルキル化ジフェニルアミン、オ
クチル化ジフェニルアミン、p−(p−トルエンスルホ
ニルアミド)ジフェニルアミン、N,N′−ジ−2−ナ
フチル−p−フェニレンジアミン、N,N′−ジフェニ
ル−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−N′−イ
ソプロピル−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−
N′−(1,3−ジメチルブチル)−p−フェニレンジ
アミン、N−フェニル−N′−(3−メタクリロイルオ
キシ−2−ヒドロキシプロピル)−p−フェニレンジア
ミン、2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノ
リン重合体、トリス(ノニルフェニル)ホスファイトな
どがあげられる。
【0048】放射線加硫法を採用する場合にも、パーオ
キサイド加硫法と同様に加硫助剤、充填剤、加工助剤、
老化防止剤などを加えて加硫させてもよい。
キサイド加硫法と同様に加硫助剤、充填剤、加工助剤、
老化防止剤などを加えて加硫させてもよい。
【0049】本発明の製造法により得られるエラストマ
ーを使用した加硫性組成物は、通常の金型成形のほか、
押出し、トランスファー、カレンダー、ロールコート、
はけ塗り、含浸などの連続成形加工法により、シート、
パイプ、ロッド、チューブ、アングル、チャンネル、引
布、塗布板などの成形物などに成形加工され得る。その
他公知の各種成形加工法によって異形品、特殊成形品、
たとえばスポンジ状ラバーなどにも成形加工され得る。
また、フィルム状、テープ状の成形物に一次加工して、
これを積層、張付、巻付などの二次加工によってさらに
成形加工することもできる。このように成形加工された
組成物は、前述のような加硫手段によって加硫物にされ
る。また、溶液状にて塗布、含浸、噴霧などで基材表面
に適用した後加硫したり、加硫配合したフィルム状ない
しシート状物にて積層して加硫接着したり、さらには加
硫したフィルム状ないしシート状物を基材表面に接着積
層したりすることにより加硫被膜を形成させることもで
き、種々多様な加硫ゴム製品を提供できる。
ーを使用した加硫性組成物は、通常の金型成形のほか、
押出し、トランスファー、カレンダー、ロールコート、
はけ塗り、含浸などの連続成形加工法により、シート、
パイプ、ロッド、チューブ、アングル、チャンネル、引
布、塗布板などの成形物などに成形加工され得る。その
他公知の各種成形加工法によって異形品、特殊成形品、
たとえばスポンジ状ラバーなどにも成形加工され得る。
また、フィルム状、テープ状の成形物に一次加工して、
これを積層、張付、巻付などの二次加工によってさらに
成形加工することもできる。このように成形加工された
組成物は、前述のような加硫手段によって加硫物にされ
る。また、溶液状にて塗布、含浸、噴霧などで基材表面
に適用した後加硫したり、加硫配合したフィルム状ない
しシート状物にて積層して加硫接着したり、さらには加
硫したフィルム状ないしシート状物を基材表面に接着積
層したりすることにより加硫被膜を形成させることもで
き、種々多様な加硫ゴム製品を提供できる。
【0050】かくして得られる加硫物は前記のとおり、
優れた耐熱性、耐油性、耐アミン性、耐薬品性を有して
おり、自動車産業、航空機産業、半導体産業、食品産
業、化学産業における各種部品に使用できる。とくに、
耐熱性、耐油性、耐アミン性を活かして、オイルシール
用の部品、たとえば自動車のエンジンオイル用のホース
やオイルシールなどに好適である。そのほかの好適な成
形品をつぎに列挙する。
優れた耐熱性、耐油性、耐アミン性、耐薬品性を有して
おり、自動車産業、航空機産業、半導体産業、食品産
業、化学産業における各種部品に使用できる。とくに、
耐熱性、耐油性、耐アミン性を活かして、オイルシール
用の部品、たとえば自動車のエンジンオイル用のホース
やオイルシールなどに好適である。そのほかの好適な成
形品をつぎに列挙する。
【0051】一般的適用成形品:自動車、船舶、航空機
などの輸送機関における耐アミン、耐油、耐薬品、耐ス
チームあるいは耐候用のパッキング、O−リング、ホー
ス、その他のシール材、ダイヤフラム、バルブ、電線被
覆材に、また化学プラントにおける同様のパッキング、
O−リング、シール材、ダイヤフラム、バルブ、ホー
ス、ロール、チューブに、食品プラント機器および食品
機器(家庭用品を含む)における同様のパッキング、O
−リング、ホース、シール材、ベルト、ダイヤフラム、
バルブ、ロール、チューブに、原子力プラント機器にお
ける同様のパッキング、O−リング、ホース、シール
材、ダイヤフラム、バルブ、チューブに、一般工業部品
における同様のパッキング、O−リング、ホース、シー
ル材、ダイヤフラム、バルブ、ロール、チューブ、マン
ドレル、電線被覆材、フレキシブルジョイント、ベル
ト、ゴム板、ウェザーストリップ、PPC複写機のロー
ルブレードなどへの用途に好適である。
などの輸送機関における耐アミン、耐油、耐薬品、耐ス
チームあるいは耐候用のパッキング、O−リング、ホー
ス、その他のシール材、ダイヤフラム、バルブ、電線被
覆材に、また化学プラントにおける同様のパッキング、
O−リング、シール材、ダイヤフラム、バルブ、ホー
ス、ロール、チューブに、食品プラント機器および食品
機器(家庭用品を含む)における同様のパッキング、O
−リング、ホース、シール材、ベルト、ダイヤフラム、
バルブ、ロール、チューブに、原子力プラント機器にお
ける同様のパッキング、O−リング、ホース、シール
材、ダイヤフラム、バルブ、チューブに、一般工業部品
における同様のパッキング、O−リング、ホース、シー
ル材、ダイヤフラム、バルブ、ロール、チューブ、マン
ドレル、電線被覆材、フレキシブルジョイント、ベル
ト、ゴム板、ウェザーストリップ、PPC複写機のロー
ルブレードなどへの用途に好適である。
【0052】さらに具体的には、以下のような用途を示
すことができる。
すことができる。
【0053】(イ)自動車関連 本発明で得られるエラストマーは、高い耐熱性と自動車
用のオイルに添加される主としてアミン系添加剤(具体
的にはコハク酸イミド類、金属ジアルキルジカーバメー
ト類)に対して優れた耐性を示し、しかもオイル自体に
対しても体積変化が少ないため、自動車用オイル、たと
えばオートマチックトランスミッションフルード(AT
F)やエンジンオイル、デファレンシャルギヤオイルに
対する各種部材や成形品として好適である。特に、ガソ
リン車やディーゼル車のエンジンオイルのシール材、ホ
ース材;各種トランスミッションオイルのシール材、ホ
ース材;各種ギヤオイルのシール材、ホース材;これら
のオイルの環境を感知するためのセンサー線の被覆材な
どといった、オイルと接触し得るエラストマー成形品の
材料として好適である。
用のオイルに添加される主としてアミン系添加剤(具体
的にはコハク酸イミド類、金属ジアルキルジカーバメー
ト類)に対して優れた耐性を示し、しかもオイル自体に
対しても体積変化が少ないため、自動車用オイル、たと
えばオートマチックトランスミッションフルード(AT
F)やエンジンオイル、デファレンシャルギヤオイルに
対する各種部材や成形品として好適である。特に、ガソ
リン車やディーゼル車のエンジンオイルのシール材、ホ
ース材;各種トランスミッションオイルのシール材、ホ
ース材;各種ギヤオイルのシール材、ホース材;これら
のオイルの環境を感知するためのセンサー線の被覆材な
どといった、オイルと接触し得るエラストマー成形品の
材料として好適である。
【0054】より具体的には、 シール用途: ・クランクシャフトシール、 ・エンジンシリンダースリーブのO−リング、ガスケッ
ト ・ウェットシリンダースリーブのO−リング、ガスケッ
ト ・パワーピストンパッキン、 ・シリンダーライナーのシール、 ・バルブステムのシール、 ・自動変速機のフロントポンプシール、 ・リアーアクスルピニオンシール、 ・ユニバーサルジョイントのガスケット、 ・スピードメーターのピニオンシール、 ・フートブレーキのピストンカップ、 ・トルク伝達のO−リング、オイルシール ・排ガス再燃焼装置のシール、 ・ベアリングシール、 ・デファレンシャルシール(ドライブピニオン用シー
ル、サイド用シール)、 ・デファレンシャル用ガスケット、O−リング、 ・手動変速機用オイルシール、ガスケット、O−リン
グ、パッキン、 ・自動変速機用オイルシール、ガスケット、O−リン
グ、パッキン、 ・無段変速機(ベルト式またはトロイダル式)用オイル
シール、ガスケット、O−リング、パッキン、 ・ホイールベアリングシール、 ・ラジエータのシール、ガスケット、O−リング、 ・オイルクーラーのシール、ガスケット、O−リング、 ・パワーステアリングのシール、ガスケット、O−リン
グ
ト ・ウェットシリンダースリーブのO−リング、ガスケッ
ト ・パワーピストンパッキン、 ・シリンダーライナーのシール、 ・バルブステムのシール、 ・自動変速機のフロントポンプシール、 ・リアーアクスルピニオンシール、 ・ユニバーサルジョイントのガスケット、 ・スピードメーターのピニオンシール、 ・フートブレーキのピストンカップ、 ・トルク伝達のO−リング、オイルシール ・排ガス再燃焼装置のシール、 ・ベアリングシール、 ・デファレンシャルシール(ドライブピニオン用シー
ル、サイド用シール)、 ・デファレンシャル用ガスケット、O−リング、 ・手動変速機用オイルシール、ガスケット、O−リン
グ、パッキン、 ・自動変速機用オイルシール、ガスケット、O−リン
グ、パッキン、 ・無段変速機(ベルト式またはトロイダル式)用オイル
シール、ガスケット、O−リング、パッキン、 ・ホイールベアリングシール、 ・ラジエータのシール、ガスケット、O−リング、 ・オイルクーラーのシール、ガスケット、O−リング、 ・パワーステアリングのシール、ガスケット、O−リン
グ
【0055】ホース用途: ・手動変速機用オイルホース、 ・自動変速機用ATFホース、 ・無断変速機(ベルト式またはトロイダル式)用CVT
Fホース、 ・EGRチューブ、 ・ツインキャブチューブ、 ・ラジエータ用ホース、 ・オイルクーラー用ホース、 ・パワーステアリング用ホース
Fホース、 ・EGRチューブ、 ・ツインキャブチューブ、 ・ラジエータ用ホース、 ・オイルクーラー用ホース、 ・パワーステアリング用ホース
【0056】ダイヤフラム用途: ・キャブレターのセンサー用ダイヤフラム
【0057】電装品用途: ・電線被覆材、 ・絶縁材、 ・シース、 ・クーラーホース、 ・チューブ、 ・リング、 ・パッキン
【0058】その他の用途: ・防振ゴム(エンジンマウント、排気部など)、 ・再燃焼装置用ホース
【0059】(ロ)化学工業関連 シール用途: ・化学薬品用ポンプ、流動計、配管のシール、 ・熱交換器のシール、 ・硫酸製造装置のガラス冷却器パッキング、 ・農薬散布機、農薬移送ポンプのシール、 ・ガス配管のシール、 ・メッキ液用シール、 ・高温真空乾燥機のパッキン、 ・製紙用ベルトのコロシール、 ・燃料電池のシール、 ・風洞のジョイントシール
【0060】ロール用: ・耐トリクレン用ロール(繊維染色用)
【0061】その他の用途: ・耐酸ホース(濃硫酸用)、 ・ガスクロマトグラフィー、pHメーターのチューブ結
合部のパッキン、 ・塩素ガス移送ホース、 ・ベンゼン、トルエン貯槽の雨水ドレンホース、 ・分析機器、理化学機器のシール、チューブ、ダイヤフ
ラム、弁部品、・スチームホース
合部のパッキン、 ・塩素ガス移送ホース、 ・ベンゼン、トルエン貯槽の雨水ドレンホース、 ・分析機器、理化学機器のシール、チューブ、ダイヤフ
ラム、弁部品、・スチームホース
【0062】(ハ)一般機器、機械関連 シール用途: ・油圧、潤滑機械のシール、 ・ベアリングシール、 ・乾式複写機のシール、 ・ドライクリーニング機器の窓、その他のシール、 ・六フッ化ウランの濃縮装置のシール、 ・サイクロトロンのシール(真空)バルブなど、 ・自動包装機のシール
【0063】その他の用途: ・印刷設備の印刷ロール、スクレーパー、チューブ、弁
部品、 ・塗布、塗装設備の塗布ロール、スクレーパー、チュー
ブ、弁部品、 ・プリンターのインキチューブ、ロール、ベルト、 ・乾式複写機のベルト、ロール、 ・空気中の亜硫酸ガス、塩素ガス分析用ポンプのダイヤ
フラム(公害測定器)、 ・印刷機のロール、ベルト、 ・酸洗い用絞りロール、 ・ドライクリーニング機器のパイプ、ホース、フレキシ
ブルジョイント
部品、 ・塗布、塗装設備の塗布ロール、スクレーパー、チュー
ブ、弁部品、 ・プリンターのインキチューブ、ロール、ベルト、 ・乾式複写機のベルト、ロール、 ・空気中の亜硫酸ガス、塩素ガス分析用ポンプのダイヤ
フラム(公害測定器)、 ・印刷機のロール、ベルト、 ・酸洗い用絞りロール、 ・ドライクリーニング機器のパイプ、ホース、フレキシ
ブルジョイント
【0064】(ニ)航空機関連 ・ジェットエンジンバルブステムシール、 ・燃料供給用ホース、ガスケットおよびO−リング、 ・ローテーティングシャフトシール、 ・油圧機器のガスケット、 ・防火壁シール
【0065】(ホ)船舶関連 ・スクリューのプロペラシャフト船尾シール、 ・ディーゼルエンジンの吸排気用バルブステムシール、 ・バタフライバルブのバルブシール、 ・バタフライ弁の軸シール
【0066】(ヘ)食品、医薬関連 ・プレート式熱交換器のシール、 ・自動販売機の電磁弁シール、 ・薬栓、 ・食品加工処理機用ゴム材料(たとえば熱交換器ガスケ
ット、ダイヤフラム、O−リングなどの各種シール、配
管、ホース、サニタリーパッキング、バルブパッキン
グ、充填時のビンなどの口と充填剤の間のジョイントと
して使用される充填用パッキング)、 ・酒類、清涼飲料水などの製品や充填装置、食品殺菌装
置、醸造装置、湯沸し器、各種自動食品販売機などのパ
ッキング、ガスケット、チューブ、ダイヤフラム、ホー
ス、ジョイントスリーブ
ット、ダイヤフラム、O−リングなどの各種シール、配
管、ホース、サニタリーパッキング、バルブパッキン
グ、充填時のビンなどの口と充填剤の間のジョイントと
して使用される充填用パッキング)、 ・酒類、清涼飲料水などの製品や充填装置、食品殺菌装
置、醸造装置、湯沸し器、各種自動食品販売機などのパ
ッキング、ガスケット、チューブ、ダイヤフラム、ホー
ス、ジョイントスリーブ
【0067】(ト)電機関連 ・新幹線の絶縁油キャップ、 ・液封型トランスのベンチングシール、 ・油井ケーブルのジャケット、 ・電機絶縁材料(たとえば各種電気機器の絶縁用スペー
サ、ケーブルのジョイントや末端部などに用いる絶縁テ
ープ、熱収縮性のチューブなどに使用される材料)、 ・高温雰囲気で用いられる電気および電子機器材料(た
とえばモータ用口出線材料、高熱炉まわり電線材料)
サ、ケーブルのジョイントや末端部などに用いる絶縁テ
ープ、熱収縮性のチューブなどに使用される材料)、 ・高温雰囲気で用いられる電気および電子機器材料(た
とえばモータ用口出線材料、高熱炉まわり電線材料)
【0068】さらに、上記で得られる成形体は、半導
体、液晶パネル、プラズマディスプレイパネル、プラズ
マアドレス液晶パネル、フィールドエミッションディス
プレイパネル、太陽電池基板などの製造装置の、たとえ
ばCVD装置、エッチング装置、酸化拡散装置、スパッ
タリング装置、アッシング装置、イオン注入装置、排気
装置などの耐プラズマ性の要求される部位のO−リン
グ、シール材、ホース、チューブ、ダイヤフラム、ロー
ル、ライニング、コーティング;また、ウェットエッチ
ャー、洗浄装置、薬液配管、ガス配管などの耐薬品性が
要求される部位のO−リング、シール材、ホース、チュ
ーブ、ダイヤフラム、ロール;さらにこれらの装置のノ
ンダスト化、メタルフリーの要求される部位のO−リン
グ、シール材、ホース、チューブ、ダイヤフラム、ロー
ルとしても用いることができる。
体、液晶パネル、プラズマディスプレイパネル、プラズ
マアドレス液晶パネル、フィールドエミッションディス
プレイパネル、太陽電池基板などの製造装置の、たとえ
ばCVD装置、エッチング装置、酸化拡散装置、スパッ
タリング装置、アッシング装置、イオン注入装置、排気
装置などの耐プラズマ性の要求される部位のO−リン
グ、シール材、ホース、チューブ、ダイヤフラム、ロー
ル、ライニング、コーティング;また、ウェットエッチ
ャー、洗浄装置、薬液配管、ガス配管などの耐薬品性が
要求される部位のO−リング、シール材、ホース、チュ
ーブ、ダイヤフラム、ロール;さらにこれらの装置のノ
ンダスト化、メタルフリーの要求される部位のO−リン
グ、シール材、ホース、チューブ、ダイヤフラム、ロー
ルとしても用いることができる。
【0069】その他の耐薬品性の要求される部位の具体
例としては、半導体、液晶バルブ、プラズマディスプレ
イパネルなどの製造装置における、レジスト現像液、剥
離液、ウエハー洗浄液用のO−リング、シール材、ホー
ス、チューブ、ポンプのダイヤフラム、ウエハー搬送用
のロールなどがあげられる。
例としては、半導体、液晶バルブ、プラズマディスプレ
イパネルなどの製造装置における、レジスト現像液、剥
離液、ウエハー洗浄液用のO−リング、シール材、ホー
ス、チューブ、ポンプのダイヤフラム、ウエハー搬送用
のロールなどがあげられる。
【0070】また、その他の用途として、前記の加硫被
膜を形成させて使用するものがある。具体的には以下の
ような用途を示すことができる。 ・複写機用非粘着耐油ロール、 ・耐候結氷防止用ウエザーストリップ、 ・輸液用ゴム栓、 ・バイアルゴム栓、 ・離型剤、 ・非粘着軽搬送ベルト、 ・自動車エンジンマウントのプレーガスケットの粘着防
止被膜、 ・合成繊維の被覆加工、 ・パッキング被覆薄層をもつボルト部材または継ぎ手
膜を形成させて使用するものがある。具体的には以下の
ような用途を示すことができる。 ・複写機用非粘着耐油ロール、 ・耐候結氷防止用ウエザーストリップ、 ・輸液用ゴム栓、 ・バイアルゴム栓、 ・離型剤、 ・非粘着軽搬送ベルト、 ・自動車エンジンマウントのプレーガスケットの粘着防
止被膜、 ・合成繊維の被覆加工、 ・パッキング被覆薄層をもつボルト部材または継ぎ手
【0071】
【実施例】つぎに、本発明を実施例に基づいてさらに具
体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるも
のではない。
体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるも
のではない。
【0072】実施例1 100mlの内容積のステンレススチール製オートクレ
ーブに、イオン交換水45ml、パーフルオロオクタン
酸アンモニウム42.5g、水酸化ナトリウム0.04
g、リン酸水素2ナトリウム塩12水和物0.4g、t
−ブチルアルコール1.84g、パーブチルPV(t−
ブチルパーオキシピバレート70重量%含有、日本油脂
(株)製)0.13gを仕込み、充分窒素で置換した
後、真空状態でヘキサフルオロプロピレン(HFP)を
16.7g仕込み、ついでエチレン2.02gを仕込ん
だ。オートクレーブを15℃の恒温水槽振とう機に入
れ、圧力が一定(1.6MPaG)になるまで振とうし
た。圧力が一定になったら硫酸鉄(II)7水和物0.
0031g、エチレンジアミン四酢酸2ナトリウム塩2
水和物0.0041gおよびヒドロキシメタンスルフィ
ン酸ナトリウム塩2水和物0.1gの水溶液をプランジ
ャーポンプにて仕込み反応を開始した。反応は15℃で
15時間行なった。
ーブに、イオン交換水45ml、パーフルオロオクタン
酸アンモニウム42.5g、水酸化ナトリウム0.04
g、リン酸水素2ナトリウム塩12水和物0.4g、t
−ブチルアルコール1.84g、パーブチルPV(t−
ブチルパーオキシピバレート70重量%含有、日本油脂
(株)製)0.13gを仕込み、充分窒素で置換した
後、真空状態でヘキサフルオロプロピレン(HFP)を
16.7g仕込み、ついでエチレン2.02gを仕込ん
だ。オートクレーブを15℃の恒温水槽振とう機に入
れ、圧力が一定(1.6MPaG)になるまで振とうし
た。圧力が一定になったら硫酸鉄(II)7水和物0.
0031g、エチレンジアミン四酢酸2ナトリウム塩2
水和物0.0041gおよびヒドロキシメタンスルフィ
ン酸ナトリウム塩2水和物0.1gの水溶液をプランジ
ャーポンプにて仕込み反応を開始した。反応は15℃で
15時間行なった。
【0073】反応終了後、残存モノマーを大気中に放出
し、得られた乳化分散体を塩酸にて凝析し、イオン交換
水で洗浄後120℃で恒量になるまで乾燥して、エラス
トマー性の重合生成物を9.9g得た。また、平均重合
速度は13.2g/hr/リットル−水であった。
し、得られた乳化分散体を塩酸にて凝析し、イオン交換
水で洗浄後120℃で恒量になるまで乾燥して、エラス
トマー性の重合生成物を9.9g得た。また、平均重合
速度は13.2g/hr/リットル−水であった。
【0074】この重合生成物を1H−NMR、GPCと
いった分析法で共重合組成、数平均分子量および重量平
均分子量を測定したところ、エチレン56.7モル%お
よびHFP43.3モル%の共重合体であり、数平均分
子量(ポリスチレン換算)は4.63×104、重量平
均分子量は1.14×105であった。
いった分析法で共重合組成、数平均分子量および重量平
均分子量を測定したところ、エチレン56.7モル%お
よびHFP43.3モル%の共重合体であり、数平均分
子量(ポリスチレン換算)は4.63×104、重量平
均分子量は1.14×105であった。
【0075】実施例2〜11 パーブチルPV(t−ブチルパーオキシピバレート70
重量%含有、日本油脂(株)製)に代えて表1に示すラ
ジカル重合開始剤を同表に示す量用いたほかは実施例1
と同様にしてエチレンとHFPを乳化重合してE−HF
P共重合体を得た。
重量%含有、日本油脂(株)製)に代えて表1に示すラ
ジカル重合開始剤を同表に示す量用いたほかは実施例1
と同様にしてエチレンとHFPを乳化重合してE−HF
P共重合体を得た。
【0076】これらの実施例における得量、平均重合速
度、共重合組成、数平均分子量および重量平均分子量を
表1に示す。
度、共重合組成、数平均分子量および重量平均分子量を
表1に示す。
【0077】なお、ラジカル開始剤として、つぎのもの
を使用した。 パーブチルPV:t−ブチルパーオキシピバレート70
重量%含有。日本油脂(株)製 パーブチルL:t−ブチルパーオキシラウレート90重
量%含有。日本油脂(株)製 パーブチルZ:t−ブチルパーオキシベンゾエート98
重量%含有。日本油脂(株)製 パーブチルA:t−ブチルパーオキシアセテート50重
量%含有。日本油脂(株)製 パーブチルND:t−ブチルパーオキシネオデカノエー
ト70重量%含有。日本油脂(株)製 パークミルND:クミルパーオキシネオデカノエート7
0重量%含有。日本油脂(株)製 パーヘキシルND:t−ヘキシルパーオキシネオデカノ
エート70重量%含有。日本油脂(株)製 パーオクタND:1,1,3,3−テトラメチルブチル
パーオキシネオデカノエート70重量%含有。日本油脂
(株)製 パーブチルIB:t−ブチルパーオキシイソブチレート
74重量%含有。日本油脂(株)製 パーロイルIB:イソブチリルパーオキサイド25重量
%含有。日本油脂(株)製
を使用した。 パーブチルPV:t−ブチルパーオキシピバレート70
重量%含有。日本油脂(株)製 パーブチルL:t−ブチルパーオキシラウレート90重
量%含有。日本油脂(株)製 パーブチルZ:t−ブチルパーオキシベンゾエート98
重量%含有。日本油脂(株)製 パーブチルA:t−ブチルパーオキシアセテート50重
量%含有。日本油脂(株)製 パーブチルND:t−ブチルパーオキシネオデカノエー
ト70重量%含有。日本油脂(株)製 パークミルND:クミルパーオキシネオデカノエート7
0重量%含有。日本油脂(株)製 パーヘキシルND:t−ヘキシルパーオキシネオデカノ
エート70重量%含有。日本油脂(株)製 パーオクタND:1,1,3,3−テトラメチルブチル
パーオキシネオデカノエート70重量%含有。日本油脂
(株)製 パーブチルIB:t−ブチルパーオキシイソブチレート
74重量%含有。日本油脂(株)製 パーロイルIB:イソブチリルパーオキサイド25重量
%含有。日本油脂(株)製
【0078】
【表1】
【0079】実施例12 3リットルの内容積のステンレススチール製オートクレ
ーブに、イオン交換水1500ml、過硫酸アンモニウ
ム16.7gを仕込み、充分窒素で置換した後、真空状
態でヘキサフルオロプロピレン(HFP)を822g仕
込み、ついでエチレン103gを仕込んだ。オートクレ
ーブを冷却し、電磁式撹拌機で重合系を撹拌しながら温
度15℃で圧力が一定(2.2MPaG)になるまで放
置した。ついで亜硫酸ナトリウムの10%水溶液を6g
/hrの割合となるようにプランジャーポンプにて仕込
み反応を開始した。反応が進行するにしたがって圧力が
低下してくるのでその圧力低下をエチレンを追加するこ
とにより補い、一定の温度および圧力(15℃、2.2
MPaG)にて29.5時間重合反応を行なった。
ーブに、イオン交換水1500ml、過硫酸アンモニウ
ム16.7gを仕込み、充分窒素で置換した後、真空状
態でヘキサフルオロプロピレン(HFP)を822g仕
込み、ついでエチレン103gを仕込んだ。オートクレ
ーブを冷却し、電磁式撹拌機で重合系を撹拌しながら温
度15℃で圧力が一定(2.2MPaG)になるまで放
置した。ついで亜硫酸ナトリウムの10%水溶液を6g
/hrの割合となるようにプランジャーポンプにて仕込
み反応を開始した。反応が進行するにしたがって圧力が
低下してくるのでその圧力低下をエチレンを追加するこ
とにより補い、一定の温度および圧力(15℃、2.2
MPaG)にて29.5時間重合反応を行なった。
【0080】反応終了後、残存モノマーを大気中に放出
し、得られた乳化分散体を塩酸にて凝析し、イオン交換
水で洗浄後120℃で恒量になるまで乾燥して、エラス
トマー性の重合生成物を150g得た。また、平均重合
速度は2.7g/hr/リットル−水であった。
し、得られた乳化分散体を塩酸にて凝析し、イオン交換
水で洗浄後120℃で恒量になるまで乾燥して、エラス
トマー性の重合生成物を150g得た。また、平均重合
速度は2.7g/hr/リットル−水であった。
【0081】この重合生成物を1H−NMR、GPCと
いった分析法で共重合組成、数平均分子量および重量平
均分子量を測定したところ、エチレン63.2モル%お
よびHFP36.8モル%の共重合体であり、数平均分
子量(ポリスチレン換算)は2.20×105、重量平
均分子量は9.49×105であった。
いった分析法で共重合組成、数平均分子量および重量平
均分子量を測定したところ、エチレン63.2モル%お
よびHFP36.8モル%の共重合体であり、数平均分
子量(ポリスチレン換算)は2.20×105、重量平
均分子量は9.49×105であった。
【0082】実施例13 6リットルの内容積のステンレススチール製オートクレ
ーブに、イオン交換水3リットル、パーフルオロオクタ
ン酸アンモニウム150g、水酸化ナトリウム2.4
g、リン酸水素2ナトリウム塩12水和物24g、t−
ブチルアルコール110.4g、パーブチルPV(t−
ブチルパーオキシピバレート70重量%含有、日本油脂
(株)製)7.8gを仕込み、充分窒素で置換した後、
真空状態でヘキサフルオロプロピレン(HFP)を16
40g仕込み、ついでエチレン201gを仕込んだ。オ
ートクレーブ内を電磁式撹拌機で撹拌しながら温度15
℃で圧力が一定(2.1MPaG)になるまで放置し
た。温度と圧力が一定になったら硫酸鉄(II)7水和
物0.186g、エチレンジアミン四酢酸2ナトリウム
塩2水和物0.249gおよびヒドロキシメタンスルフ
ィン酸ナトリウム塩2水和物6.0gの水溶液をプラン
ジャーポンプにて仕込み反応を開始した。反応が進行す
るにしたがって圧力が低下してくるのでその圧力低下を
エチレンを追加することにより補い、一定の温度および
圧力(15℃、2.1MPaG)にて10時間重合反応
を行なった。
ーブに、イオン交換水3リットル、パーフルオロオクタ
ン酸アンモニウム150g、水酸化ナトリウム2.4
g、リン酸水素2ナトリウム塩12水和物24g、t−
ブチルアルコール110.4g、パーブチルPV(t−
ブチルパーオキシピバレート70重量%含有、日本油脂
(株)製)7.8gを仕込み、充分窒素で置換した後、
真空状態でヘキサフルオロプロピレン(HFP)を16
40g仕込み、ついでエチレン201gを仕込んだ。オ
ートクレーブ内を電磁式撹拌機で撹拌しながら温度15
℃で圧力が一定(2.1MPaG)になるまで放置し
た。温度と圧力が一定になったら硫酸鉄(II)7水和
物0.186g、エチレンジアミン四酢酸2ナトリウム
塩2水和物0.249gおよびヒドロキシメタンスルフ
ィン酸ナトリウム塩2水和物6.0gの水溶液をプラン
ジャーポンプにて仕込み反応を開始した。反応が進行す
るにしたがって圧力が低下してくるのでその圧力低下を
エチレンを追加することにより補い、一定の温度および
圧力(15℃、2.1MPaG)にて10時間重合反応
を行なった。
【0083】反応終了後、残存モノマーを大気中に放出
し、得られた乳化分散体を塩酸にて凝析し、イオン交換
水で洗浄後120℃で恒量になるまで乾燥して、エラス
トマー性の重合生成物を723g得た。また、平均重合
速度は25.3g/hr/リットル−水であった。
し、得られた乳化分散体を塩酸にて凝析し、イオン交換
水で洗浄後120℃で恒量になるまで乾燥して、エラス
トマー性の重合生成物を723g得た。また、平均重合
速度は25.3g/hr/リットル−水であった。
【0084】この重合生成物を1H−NMR、GPCと
いった分析法で共重合組成、数平均分子量および重量平
均分子量を測定したところ、エチレン62.3モル%お
よびHFP37.7モル%の共重合体であり、数平均分
子量(ポリスチレン換算)は6.2×104、重量平均
分子量は2.74×105であった。
いった分析法で共重合組成、数平均分子量および重量平
均分子量を測定したところ、エチレン62.3モル%お
よびHFP37.7モル%の共重合体であり、数平均分
子量(ポリスチレン換算)は6.2×104、重量平均
分子量は2.74×105であった。
【0085】また、つぎの方法でムーニー粘度(ML1
+10、100℃)を測定したところ、66であった。 (ムーニー粘度(1+10、100℃))ASTM−D
1646およびJIS K6300に準拠して測定す
る。 測定機器:(株)上島製作所製の自動ムーニー粘度計 ローター回転数:2rpm 測定温度:100℃
+10、100℃)を測定したところ、66であった。 (ムーニー粘度(1+10、100℃))ASTM−D
1646およびJIS K6300に準拠して測定す
る。 測定機器:(株)上島製作所製の自動ムーニー粘度計 ローター回転数:2rpm 測定温度:100℃
【0086】実施例14〜16 硫酸鉄(II)7水和物とエチレンジアミン四酢酸2ナ
トリウム塩2水和物の量および反応時間を表2に示す量
および時間としたほかは実施例13と同様にしてエチレ
ンとHFPを乳化重合してE−HFP共重合体を得た。
トリウム塩2水和物の量および反応時間を表2に示す量
および時間としたほかは実施例13と同様にしてエチレ
ンとHFPを乳化重合してE−HFP共重合体を得た。
【0087】これらの実施例における得量、平均重合速
度、共重合組成、数平均分子量、重量平均分子量および
ムーニー粘度(ML1+10、100℃)を表2に示
す。
度、共重合組成、数平均分子量、重量平均分子量および
ムーニー粘度(ML1+10、100℃)を表2に示
す。
【0088】
【表2】
【0089】実施例17 100mlの内容積のステンレススチール製オートクレ
ーブに、イオン交換水45ml、パーフルオロオクタン
酸アンモニウム42.5g、水酸化ナトリウム0.04
g、リン酸水素2ナトリウム塩12水和物0.4g、t
−ブチルアルコール1.84g、パーブチルPV(t−
ブチルパーオキシピバレート70重量%含有、日本油脂
(株)製)0.13gを仕込み、充分窒素で置換した
後、真空状態でヘキサフルオロプロピレン(HFP)を
16.7g仕込み、ついでエチレン2.02gを仕込ん
だ。オートクレーブを5℃の恒温水槽振とう機に入れ、
圧力が一定(1.6MPaG)になるまで振とうした。
圧力が一定になったら硫酸鉄(II)7水和物0.00
31g、エチレンジアミン四酢酸2ナトリウム塩2水和
物0.0041gおよびヒドロキシメタンスルフィン酸
ナトリウム塩2水和物0.1gの水溶液をプランジャー
ポンプにて仕込み反応を開始した。反応は5℃で1時間
行なった。
ーブに、イオン交換水45ml、パーフルオロオクタン
酸アンモニウム42.5g、水酸化ナトリウム0.04
g、リン酸水素2ナトリウム塩12水和物0.4g、t
−ブチルアルコール1.84g、パーブチルPV(t−
ブチルパーオキシピバレート70重量%含有、日本油脂
(株)製)0.13gを仕込み、充分窒素で置換した
後、真空状態でヘキサフルオロプロピレン(HFP)を
16.7g仕込み、ついでエチレン2.02gを仕込ん
だ。オートクレーブを5℃の恒温水槽振とう機に入れ、
圧力が一定(1.6MPaG)になるまで振とうした。
圧力が一定になったら硫酸鉄(II)7水和物0.00
31g、エチレンジアミン四酢酸2ナトリウム塩2水和
物0.0041gおよびヒドロキシメタンスルフィン酸
ナトリウム塩2水和物0.1gの水溶液をプランジャー
ポンプにて仕込み反応を開始した。反応は5℃で1時間
行なった。
【0090】反応終了後、残存モノマーを大気中に放出
し、得られた乳化分散体を塩酸にて凝析し、イオン交換
水で洗浄後120℃で恒量になるまで乾燥して、エラス
トマー性の重合生成物を0.8g得た。また、平均重合
速度は15.2g/hr/リットル−水であった。
し、得られた乳化分散体を塩酸にて凝析し、イオン交換
水で洗浄後120℃で恒量になるまで乾燥して、エラス
トマー性の重合生成物を0.8g得た。また、平均重合
速度は15.2g/hr/リットル−水であった。
【0091】この重合生成物を1H−NMR、GPCと
いった分析法で共重合組成、数平均分子量および重量平
均分子量を測定したところ、エチレン60.1モル%お
よびHFP39.9モル%の共重合体であり、数平均分
子量(ポリスチレン換算)は4.36×104、重量平
均分子量は8.83×104であった。
いった分析法で共重合組成、数平均分子量および重量平
均分子量を測定したところ、エチレン60.1モル%お
よびHFP39.9モル%の共重合体であり、数平均分
子量(ポリスチレン換算)は4.36×104、重量平
均分子量は8.83×104であった。
【0092】実施例18 重合温度を25℃に設定したほかは実施例17と同様に
してエチレンとHFPを乳化重合してE−HFP共重合
体を3.7g得た。平均重合速度は73.8g/hr/
リットル−水であった。
してエチレンとHFPを乳化重合してE−HFP共重合
体を3.7g得た。平均重合速度は73.8g/hr/
リットル−水であった。
【0093】この重合生成物を1H−NMR、GPCと
いった分析法で共重合組成、数平均分子量および重量平
均分子量を測定したところ、エチレン58.6モル%お
よびHFP41.4モル%の共重合体であり、数平均分
子量(ポリスチレン換算)は4.10×104、重量平
均分子量は8.12×104であった。
いった分析法で共重合組成、数平均分子量および重量平
均分子量を測定したところ、エチレン58.6モル%お
よびHFP41.4モル%の共重合体であり、数平均分
子量(ポリスチレン換算)は4.10×104、重量平
均分子量は8.12×104であった。
【0094】実施例19 3リットルの内容積のステンレススチール製オートクレ
ーブに、イオン交換水1.5リットル、パーフルオロオ
クタン酸アンモニウム75g、水酸化ナトリウム1.2
g、リン酸水素2ナトリウム塩12水和物11.8g、
t−ブチルアルコール55.2g、パーブチルPV(t
−ブチルパーオキシピバレート70重量%含有、日本油
脂(株)製)3.68gを仕込み、充分窒素で置換した
後、真空状態でヘキサフルオロプロピレン(HFP)を
826g仕込み、15℃に調温し、ついで予め混合して
おいたエチレン/TFE(87.7/12.3モル%)
混合モノマー26gをオートクレーブの内圧が0.85
MPa・Gになるまで圧入した。オートクレーブ内を電
磁式撹拌機で撹拌しながら温度15℃で圧力が一定
(0.85MPa・G)になるまで放置した。温度と圧
力が一定になったときに、イオン交換水50gに硫酸鉄
(II)7水和物0.018g、エチレンジアミン四酢
酸2ナトリウム塩2水和物0.021gおよびヒドロキ
シメタンスルフィン酸ナトリウム塩2水和物2.9gを
溶解した水溶液をチッ素ガスでバブリングしたのちプラ
ンジャーポンプにて仕込み反応を開始した。
ーブに、イオン交換水1.5リットル、パーフルオロオ
クタン酸アンモニウム75g、水酸化ナトリウム1.2
g、リン酸水素2ナトリウム塩12水和物11.8g、
t−ブチルアルコール55.2g、パーブチルPV(t
−ブチルパーオキシピバレート70重量%含有、日本油
脂(株)製)3.68gを仕込み、充分窒素で置換した
後、真空状態でヘキサフルオロプロピレン(HFP)を
826g仕込み、15℃に調温し、ついで予め混合して
おいたエチレン/TFE(87.7/12.3モル%)
混合モノマー26gをオートクレーブの内圧が0.85
MPa・Gになるまで圧入した。オートクレーブ内を電
磁式撹拌機で撹拌しながら温度15℃で圧力が一定
(0.85MPa・G)になるまで放置した。温度と圧
力が一定になったときに、イオン交換水50gに硫酸鉄
(II)7水和物0.018g、エチレンジアミン四酢
酸2ナトリウム塩2水和物0.021gおよびヒドロキ
シメタンスルフィン酸ナトリウム塩2水和物2.9gを
溶解した水溶液をチッ素ガスでバブリングしたのちプラ
ンジャーポンプにて仕込み反応を開始した。
【0095】反応が進行するにしたがって圧力が低下し
てくるのでその圧力低下をエチレン/TFE(91.7
/8.3、モル%)混合モノマーを追加することにより
補い、一定の温度および圧力(15℃、0.85MPa
・G)にて31.25時間重合反応を行なった。
てくるのでその圧力低下をエチレン/TFE(91.7
/8.3、モル%)混合モノマーを追加することにより
補い、一定の温度および圧力(15℃、0.85MPa
・G)にて31.25時間重合反応を行なった。
【0096】反応終了後、残存モノマーを大気中に放出
し、得られた乳化分散体を塩酸にて凝析し、イオン交換
水で洗浄後120℃で恒量になるまで乾燥して、エラス
トマー性の重合生成物を330g得た。また、平均重合
速度は7g/hr/リットル−水であった。
し、得られた乳化分散体を塩酸にて凝析し、イオン交換
水で洗浄後120℃で恒量になるまで乾燥して、エラス
トマー性の重合生成物を330g得た。また、平均重合
速度は7g/hr/リットル−水であった。
【0097】このE−HFP−TFE共重合体につい
て、1H−NMR、19F−NMRにて共重合組成、GP
Cにて数平均分子量および重量平均分子量を測定したと
ころ、エチレン54.0モル%、HFP40.4モル%
およびTFE5.6モル%の共重合体であり、数平均分
子量(ポリスチレン換算)は44000、重量平均分子
量は62000であった。
て、1H−NMR、19F−NMRにて共重合組成、GP
Cにて数平均分子量および重量平均分子量を測定したと
ころ、エチレン54.0モル%、HFP40.4モル%
およびTFE5.6モル%の共重合体であり、数平均分
子量(ポリスチレン換算)は44000、重量平均分子
量は62000であった。
【0098】比較例1 2リットルの内容積のステンレススチール製オートクレ
ーブに、イオン交換水887ml、パーフルオロオクタ
ン酸アンモニウム444gを仕込み、充分窒素で置換し
た後、真空状態でヘキサフルオロプロピレン(HFP)
を554g仕込み、ついでエチレン70gを仕込んだ。
オートクレーブを循環式恒温槽で加熱し、電磁式撹拌機
で重合系を撹拌しながら温度65℃で圧力が一定(6.
0MPaG)になるまで放置した。ついで過硫酸アンモ
ニウム0.27gをプランジャーポンプにて仕込み反応
を開始した。反応が進行するにしたがって圧力が低下し
てくるのでその圧力低下をエチレンを追加することによ
り補い、一定の温度および圧力(65℃、6.0MPa
G)にて25時間重合反応を行なった。
ーブに、イオン交換水887ml、パーフルオロオクタ
ン酸アンモニウム444gを仕込み、充分窒素で置換し
た後、真空状態でヘキサフルオロプロピレン(HFP)
を554g仕込み、ついでエチレン70gを仕込んだ。
オートクレーブを循環式恒温槽で加熱し、電磁式撹拌機
で重合系を撹拌しながら温度65℃で圧力が一定(6.
0MPaG)になるまで放置した。ついで過硫酸アンモ
ニウム0.27gをプランジャーポンプにて仕込み反応
を開始した。反応が進行するにしたがって圧力が低下し
てくるのでその圧力低下をエチレンを追加することによ
り補い、一定の温度および圧力(65℃、6.0MPa
G)にて25時間重合反応を行なった。
【0099】反応終了後、残存モノマーを大気中に放出
し、得られた乳化分散体を塩酸にて凝析し、イオン交換
水で洗浄後120℃で恒量になるまで乾燥して、エラス
トマー性の重合生成物を294g得た。また、平均重合
速度は15.4g/hr/リットル−水であった。
し、得られた乳化分散体を塩酸にて凝析し、イオン交換
水で洗浄後120℃で恒量になるまで乾燥して、エラス
トマー性の重合生成物を294g得た。また、平均重合
速度は15.4g/hr/リットル−水であった。
【0100】この重合生成物を1H−NMR、GPCと
いった分析法で共重合組成、数平均分子量および重量平
均分子量を測定したところ、エチレン64.0モル%お
よびHFP36.0モル%の共重合体であり、数平均分
子量(ポリスチレン換算)は1.08×105、重量平
均分子量は9.12×105であった。
いった分析法で共重合組成、数平均分子量および重量平
均分子量を測定したところ、エチレン64.0モル%お
よびHFP36.0モル%の共重合体であり、数平均分
子量(ポリスチレン換算)は1.08×105、重量平
均分子量は9.12×105であった。
【0101】実施例20〜24および比較例2 実施例12〜16および比較例1でそれぞれ製造したエ
ラストマー性E−HFP共重合体を使用し、この共重合
体100重量部(以下、「部」という)にカーボンブラ
ック(MT−C)30部、パーオキサイド系加硫剤(パ
ーブチルZ)3.7部、加硫助剤(トリアリルイソシア
ネート((株)日本化成製)2.5部および受酸剤(M
gO)3部を混合し、オープンロールを用いて常温にて
混練した。いずれの配合物もロールへの密着性がよく、
混練が容易であった。得られたゴムコンパウンドを金型
に入れ、プレス加硫により一次加硫し、ついでオーブン
加硫により二次加硫して加硫物を製造した。160℃に
おける加硫特性を調べた。結果を表3に示す。
ラストマー性E−HFP共重合体を使用し、この共重合
体100重量部(以下、「部」という)にカーボンブラ
ック(MT−C)30部、パーオキサイド系加硫剤(パ
ーブチルZ)3.7部、加硫助剤(トリアリルイソシア
ネート((株)日本化成製)2.5部および受酸剤(M
gO)3部を混合し、オープンロールを用いて常温にて
混練した。いずれの配合物もロールへの密着性がよく、
混練が容易であった。得られたゴムコンパウンドを金型
に入れ、プレス加硫により一次加硫し、ついでオーブン
加硫により二次加硫して加硫物を製造した。160℃に
おける加硫特性を調べた。結果を表3に示す。
【0102】また得られた加硫物の常態物性および耐熱
性をつぎの方法で測定した。結果を表3に示す。
性をつぎの方法で測定した。結果を表3に示す。
【0103】(加硫特性)1次プレス加硫時にJSR型
キュラストメータII型を用いて160℃における加硫
曲線を求め、最低粘度(ML)、加硫度(MH)、誘導
時間(T10)および最適加硫時間(T90)を求める。
キュラストメータII型を用いて160℃における加硫
曲線を求め、最低粘度(ML)、加硫度(MH)、誘導
時間(T10)および最適加硫時間(T90)を求める。
【0104】(常態物性)100%モジュラス(M10
0)、引張破断強度(TB)および引張破断伸び(E
B)はJIS K6251(1993)にしたがって、
硬度(Hs)はJIS K6253(1997)のデュ
ーロメータータイプAにしたがって測定する。
0)、引張破断強度(TB)および引張破断伸び(E
B)はJIS K6251(1993)にしたがって、
硬度(Hs)はJIS K6253(1997)のデュ
ーロメータータイプAにしたがって測定する。
【0105】(耐熱性)空気中にて230℃×72時間
曝露後の引張破断強度変化率(ΔTB)、引張破断伸び
変化率(ΔEB)および硬度変化率(ΔHs)を測定す
る。
曝露後の引張破断強度変化率(ΔTB)、引張破断伸び
変化率(ΔEB)および硬度変化率(ΔHs)を測定す
る。
【0106】実施例25 実施例19で製造したエラストマー性E−HFP−TF
E共重合体を使用し、この共重合体100重量部(以
下、「部」という)にカーボンブラック(MT−C)3
0部、パーオキサイド系加硫剤(パーブチルZ)3.7
部、加硫助剤(トリアリルイソシアネート((株)日本
化成製)2.5部を混合し、オープンロールを用いて常
温にて混練した。いずれの配合物もロールへの密着性が
よく、混練が容易であった。得られたゴムコンパウンド
を金型に入れ、プレス加硫により一次加硫し、ついでオ
ーブン加硫により二次加硫して加硫物を製造した。16
0℃における加硫特性を調べた。結果を表3に示す。
E共重合体を使用し、この共重合体100重量部(以
下、「部」という)にカーボンブラック(MT−C)3
0部、パーオキサイド系加硫剤(パーブチルZ)3.7
部、加硫助剤(トリアリルイソシアネート((株)日本
化成製)2.5部を混合し、オープンロールを用いて常
温にて混練した。いずれの配合物もロールへの密着性が
よく、混練が容易であった。得られたゴムコンパウンド
を金型に入れ、プレス加硫により一次加硫し、ついでオ
ーブン加硫により二次加硫して加硫物を製造した。16
0℃における加硫特性を調べた。結果を表3に示す。
【0107】また得られた加硫物の常態物性および耐熱
性を測定した。結果を表3に示す。
性を測定した。結果を表3に示す。
【0108】
【表3】
【0109】
【発明の効果】本発明によれば、エチレンとHFP、要
すればこれらと共重合し得るモノマーを−20℃〜40
℃という低温で大きな重合速度にて乳化重合することが
できる。また得られたエラストマー性E−HFP系共重
合体は分岐が少なく加工性に優れている。
すればこれらと共重合し得るモノマーを−20℃〜40
℃という低温で大きな重合速度にて乳化重合することが
できる。また得られたエラストマー性E−HFP系共重
合体は分岐が少なく加工性に優れている。
【0110】また、前記のとおり、得られる加硫物は優
れた耐熱性、耐油性、耐アミン性、耐薬品性を有してお
り、自動車産業、航空機産業、半導体産業における各種
部品に使用できる。とくに、耐熱性、耐油性、耐アミン
性を活かして、オイルシール用の部品、たとえば自動車
のエンジンオイル、ATF油、ギアオイル、CVT油用
のホースやオイルシールなどに好適である。
れた耐熱性、耐油性、耐アミン性、耐薬品性を有してお
り、自動車産業、航空機産業、半導体産業における各種
部品に使用できる。とくに、耐熱性、耐油性、耐アミン
性を活かして、オイルシール用の部品、たとえば自動車
のエンジンオイル、ATF油、ギアオイル、CVT油用
のホースやオイルシールなどに好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 214:28) C08F 214:28) (72)発明者 大谷 充宏 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内 (72)発明者 森川 達也 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内 (72)発明者 斎藤 秀哉 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内 Fターム(参考) 4J011 AA01 AA05 KB03 KB14 KB29 4J015 BA04 BA05 BA06 BA07 BA08 CA05 CA06 CA07 CA08 CA09 4J100 AA02P AC22R AC24R AC25R AC26R AC27Q AC31R AE39R CA04 CA05 FA03 FA20 FA29 JA28 JA44
Claims (9)
- 【請求項1】 エチレン、ヘキサフルオロプロピレン、
さらに要すればこれらと共重合可能なモノマーを水性媒
体中で−20℃〜40℃にてラジカル重合開始剤を用い
て乳化重合するエラストマー性エチレン−ヘキサフルオ
ロプロピレン系共重合体の製造法。 - 【請求項2】 前記共重合可能なモノマーが含フッ素オ
レフィンである請求項1記載の製造法。 - 【請求項3】 前記含フッ素オレフィンが、テトラフル
オロエチレン、フッ化ビニリデン、クロロトリフルオロ
エチレン、トリフルオロエチレン、ペンタフルオロプロ
ピレン、パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)また
はこれらの2種以上のモノマーである請求項2記載の製
造法。 - 【請求項4】 ラジカル重合開始剤単独、またはラジカ
ル重合開始剤および金属イオンとヒドロキシメタンスル
フィン酸塩とエチレンジアミン四酢酸またはその塩とか
らなる還元剤からなるレドックス開始剤の存在下に共重
合を行なう請求項1〜3のいずれかに記載の製造法。 - 【請求項5】 前記金属イオンが鉄イオンである請求項
4記載の製造法。 - 【請求項6】 前記ラジカル重合開始剤が有機過酸化物
または過硫酸塩である請求項4または5記載の製造法。 - 【請求項7】 前記有機過酸化物がパーオキシエステル
類である請求項6記載の製造法。 - 【請求項8】 前記有機過酸化物がt−ブチルパーオキ
シピバレートである請求項7記載の製造法。 - 【請求項9】 乳化重合を0.49〜10MPaGの重
合圧力下で行なう請求項1〜8のいずれかに記載の製造
法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001100317A JP2002179736A (ja) | 2000-10-06 | 2001-03-30 | エラストマー性エチレン−ヘキサフルオロプロピレン系共重合体の製造法 |
PCT/JP2001/008130 WO2002031005A1 (fr) | 2000-10-06 | 2001-09-19 | Procede de production de copolymere ethylene-hexafluoropropylene elastomere |
US10/381,677 US6858763B2 (en) | 2000-10-06 | 2001-09-19 | Process for preparing elastomeric ethylene-hexafluoropropylene copolymer |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000-308068 | 2000-10-06 | ||
JP2000308068 | 2000-10-06 | ||
JP2001100317A JP2002179736A (ja) | 2000-10-06 | 2001-03-30 | エラストマー性エチレン−ヘキサフルオロプロピレン系共重合体の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002179736A true JP2002179736A (ja) | 2002-06-26 |
Family
ID=26601708
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001100317A Pending JP2002179736A (ja) | 2000-10-06 | 2001-03-30 | エラストマー性エチレン−ヘキサフルオロプロピレン系共重合体の製造法 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6858763B2 (ja) |
JP (1) | JP2002179736A (ja) |
WO (1) | WO2002031005A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004035682A1 (ja) * | 2002-10-18 | 2004-04-29 | Daikin Industries, Ltd. | Oh基含有含フッ素共重合体からなる組成物 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3252472B2 (ja) * | 1992-08-31 | 2002-02-04 | ダイキン工業株式会社 | 含フッ素共重合体 |
JPH06340716A (ja) * | 1993-05-28 | 1994-12-13 | Asahi Glass Co Ltd | エチレン−テトラフルオロエチレン系共重合体の製造方法 |
JPH0977829A (ja) * | 1995-09-08 | 1997-03-25 | Toagosei Co Ltd | パーハロオレフィン共重合体及び該共重合体からなる架橋成形体の製造方法 |
-
2001
- 2001-03-30 JP JP2001100317A patent/JP2002179736A/ja active Pending
- 2001-09-19 WO PCT/JP2001/008130 patent/WO2002031005A1/ja active Application Filing
- 2001-09-19 US US10/381,677 patent/US6858763B2/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004035682A1 (ja) * | 2002-10-18 | 2004-04-29 | Daikin Industries, Ltd. | Oh基含有含フッ素共重合体からなる組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20040214973A1 (en) | 2004-10-28 |
WO2002031005A1 (fr) | 2002-04-18 |
US6858763B2 (en) | 2005-02-22 |
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