JP2002179407A - 水素供給装置 - Google Patents

水素供給装置

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JP2002179407A JP2001190312A JP2001190312A JP2002179407A JP 2002179407 A JP2002179407 A JP 2002179407A JP 2001190312 A JP2001190312 A JP 2001190312A JP 2001190312 A JP2001190312 A JP 2001190312A JP 2002179407 A JP2002179407 A JP 2002179407A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 改質原料を改質して水素消費装置に水素を供
給する水素供給装置において、改質反応の始動性を向上
させる。 【解決手段】 改質部40として、回転軸25を中心に
回転駆動される回転蓄熱体41を有する回転式熱交換器
を用いる。改質部40は、回転蓄熱体41は回転するこ
とにより、低温流体通路Aと高温流体通路Bとを交互に
移動し、高温流体通路Bにて燃焼ガスの燃焼熱を受け取
る。回転蓄熱体41は、軸方向に多数の貫通孔41aが
形成されるともに、回転軸25を境に2つの領域に区画
されている。一方の領域は低温流体通路Aに位置し、他
方の領域は高温流体通路Bに位置しており、一方の領域
に形成されている貫通孔41aには改質原料が通過し、
他方の領域に形成されている貫通孔41aには燃焼ガス
が通過する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、改質反応により水
素を生成し、水素消費装置に水素を供給する水素供給装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、燃料電池に水素を供給する装
置として、炭化水素化合物を改質して水素リッチガスを
生成する改質器が知られている。改質器では、高温での
触媒反応(水蒸気改質反応)により炭化水素化合物を含
む改質原料を改質して水素を発生させる。この水蒸気改
質反応のためには、改質器を高温に維持する必要があ
る。改質器を高温に維持する方法として、燃料電池から
排出される未反応の燃料ガス(水素を含有するオフガ
ス)を燃焼させて、この燃焼熱を利用して改質器を加熱
する方法が提案されている。
【0003】このような改質器として、例えば特開平1
1−343101号公報に記載の改質器がある。この改
質器は、隔壁で分離された燃焼室と改質室とからなり、
隔壁を介して燃焼室と改質室との間で熱交換が行われる
ように構成されている。そして、燃料(オフガス)を燃
焼室で燃焼させた燃焼熱で改質室を加熱し、改質室内の
改質触媒により改質室を流れる改質原料が水素を含むガ
ス(改質ガス)に改質される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報記
載の改質器では、改質室に充填された改質触媒は、燃焼
室における燃焼熱によって隔壁を介して間接的に加熱さ
れるために熱抵抗が大きく、昇温が遅れて改質反応の始
動が遅れる。また、燃焼室では、始動時において、燃焼
ガス中の未燃焼成分等の有害成分が未浄化のまま大気中
に排出されるという問題がある。さらに、熱交換器で必
要伝熱量を確保するためには、大きな伝熱面および大き
な体格が必要となり、搭載スペースが限られる車両用と
して用いる場合には不利となる。
【0005】また、水蒸気改質は高濃度の水素ガスが得
られ有利であるが、吸熱反応であるため外部加熱が必要
となる。しかし、従来の熱交換器構成では、上述のよう
に熱補給が不十分なものとなる。このため、改質原料に
空気を添加し、改質器で水蒸気改質反応と部分酸化反応
(発熱反応)を起こさせて上記吸熱反応に熱補給する、
いわゆる併用改質が知られている。
【0006】しかし、部分酸化反応は空気中の酸素と燃
料の反応を目的とするものであり、空気中の窒素ガスは
生成された水素ガス濃度を単に希釈することとなる。こ
の低濃度水素ガスは燃料電池の発電効率を低下させる。
また、燃料改質流路のガス流量が増加するとともに流動
損失が増し、酸素供給のための送気動力が増加するとい
う欠点がある。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑み、改質原料を
改質して水素消費装置に水素を供給する水素供給装置に
おいて、改質反応の始動性を向上させることを目的とす
る。また、大気中に排出される有害成分を削減するこ
と、装置の小型化を図ることを他の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、水素消費装置(60)
に供給する水素を生成する水素供給装置であって、低温
流体通路(A)と、高温流体通路(B)と、触媒反応に
より前記改質原料を水素に改質する改質部(40)とを
備え、改質部(40)は、回転軸(25)を中心に回転
駆動される改質部回転蓄熱体(41)を有しており、改
質部回転蓄熱体(41)は回転することにより、低温流
体通路(A)と高温流体通路(B)とを交互に移動し、
高温流体通路(B)にて燃焼ガスの燃焼熱を受け取るこ
とを特徴としている。
【0009】このような構成により、改質部(40)を
高温流体の熱により直接的に加熱することができ、効率
よく昇温させることができ、高応答性を実現できる。こ
れにより、改質触媒を速やかに改質反応開始温度まで昇
温でき、始動時において早期に改質反応を立ち上げるこ
とができる。
【0010】また、回転式熱交換器では、隔壁を介して
熱交換を行うのではなく、伝熱面自体を直接的に加熱す
るため、単位面積当たりの伝熱量が大きい。このため、
熱交換効率を高めることができるとともに、必要伝熱量
を確保するのに大きな伝熱面を必要としない。このた
め、装置の小型化を図ることができる。
【0011】また、改質部回転蓄熱体(41)は、請求
項2に記載の発明のように、軸方向に多数の貫通孔(4
1a)が形成されるともに、その貫通孔(41a)の開
放側の端面が2つの領域に区画されており、一方の領域
は低温流体通路(A)に位置し、他方の領域は高温流体
通路(B)に位置しており、一方の領域に形成されてい
る貫通孔(41a)には第1改質原料が通過し、他方の
領域に形成されている貫通孔(41a)には燃焼ガスが
通過するように構成することができる。なお、請求項2
でいう燃焼ガスは、触媒燃焼前のオフガスを含む。
【0012】また、請求項3に記載の発明では、貫通孔
(41a)の表面には、改質触媒が坦持されていること
を特徴としている。これにより、改質触媒を高温流体通
路(B)にて直接的に加熱することができる。
【0013】また、請求項4に記載の発明では、燃焼ガ
ス供給部(70)には、水素消費装置(60)にて消費
されなかった水素を含むオフガスがオフガス供給路(6
1)を介して供給され、オフガスの燃焼により燃焼ガス
が生成されることを特徴としている。
【0014】このように、水素供給装置(50)から排
出されるオフガスを燃焼させ、この燃焼熱を、改質原料
の加熱・気化や改質部(40)における吸熱反応(水蒸
気改質反応)の補熱量として回収することで、装置の高
効率化を図ることができる。
【0015】また、請求項5に記載の発明では、燃焼ガ
ス供給部(70)には、燃焼用燃料を供給する燃焼用燃
料供給部(72)と、燃焼用燃料を燃焼させる着火手段
(75)とが設けられており、燃焼用燃料の燃焼により
燃焼ガスが生成されることを特徴としている。
【0016】このような構成により、水素供給装置の始
動時において、燃焼用燃料(始動用燃料)を火炎燃焼さ
せることで、改質システムの各構成要素(熱交換部や改
質部)を加熱し、速やかに改質反応開始温度まで昇温さ
せることができる。これにより、改質反応開始までの始
動時間を短縮することが可能となる。また、オフガスが
供給されるオフガス供給部と始動暖気用の燃焼部とを一
体構成することで、小型化を図ることができる。
【0017】また、請求項6に記載の発明では、低温流
体通路(A)における改質部(40)の上流側に配置さ
れ、改質原料を加熱する蒸発部(20)を備え、蒸発部
(20)は、回転軸(25)を中心に回転駆動される蒸
発部回転蓄熱体(21)を有しており、蒸発部回転蓄熱
体(21)は回転することにより、低温流体通路(A)
と高温流体通路(B)とを交互に移動し、燃焼ガスの燃
焼熱を改質原料に伝えることを特徴としている。
【0018】このように、蒸発部(20)にも改質部
(40)と同様の回転式熱交換器を用いることで、効率
よく高温流体通路(B)の高温流体の熱を低温流体通路
(A)を流れるガスに伝えることができ、高応答性を実
現できる。これによっても、始動時において早期に改質
反応を立ち上げることができる。
【0019】また、蒸発部回転蓄熱体(21)は、請求
項7に記載の発明のように、軸方向に多数の貫通孔(2
1a)が形成されるともに、その貫通孔(21a)の開
放側の端面が2つの領域に区画されており、一方の領域
は低温流体通路(A)に位置し、他方の領域は高温流体
通路(B)に位置しており、一方の領域に形成されてい
る貫通孔(21a)には第1改質原料が通過し、他方の
領域に形成されている貫通孔(21a)には燃焼ガスが
通過するように構成することができる。
【0020】また、請求項8に記載の発明では、蒸発部
回転蓄熱体(21)の貫通孔(21a)には酸化触媒が
坦持されていることを特徴としている。これにより、オ
フガスが蒸発部(20)を通過する際に触媒燃焼させて
燃焼ガスを生成することができ、この燃焼ガスの燃焼熱
を利用することができる。
【0021】また、始動時等に燃焼ガス供給部(70)
で発生した燃焼ガス中には不完全燃焼等により有害ガス
が含まれるが、燃焼ガスは蒸発部(20)を通過する際
に酸化触媒により触媒燃焼する。従って、始動用燃料と
空気との混合割合を適切に調整して火炎燃焼させ、さら
に蒸発部(20)にて燃焼ガス中の有害成分を触媒燃焼
させることによって、燃焼ガスを完全酸化反応(完全燃
焼)させることができる。これにより、燃焼ガス中の有
害ガスを十分に清浄化させた上で、外部に排出すること
ができる。
【0022】また、請求項9に記載の発明では、改質部
回転蓄熱体(41)および蒸発部回転蓄熱体(21)
は、必要加熱温度に応じて回転数を調整されることを特
徴としている。これにより、回転蓄熱体(21、41)
の温度を適温に調整し、改質原料の加熱温度や改質触媒
の加熱温度を調整することができる。
【0023】また、請求項10に記載の発明では、改質
部回転蓄熱体(41)の回転軸と蒸発部回転蓄熱体(2
1)の回転軸は、同一であることを特徴としている。こ
れにより、2つの回転蓄熱体(21、41)を単一の駆
動装置で駆動することが可能となり、装置の小型化、高
効率化を図ることができる。
【0024】また、蒸発部(20)は、改質原料気化の
ために例えば300〜400℃程度となっている必要が
あり、改質部(40)は改質反応のために例えば400
〜700℃程度と、蒸発部(20)より高温になってい
る必要がある。
【0025】そこで、請求項11に記載の発明では、蒸
発部(20)は、高温流体通路(B)において改質部
(40)の下流側に配置されていることを特徴としてい
る。これにより、高温流体通路(B)では、高温流体が
改質部(40)を通過した後に蒸発部(20)を通過す
るため、改質部(40)の方が優先的に加熱され、触媒
反応に必要な温度序列に応じて効率よく急速に加熱でき
る。
【0026】また、請求項12に記載の発明では、低温
流体通路(A)における蒸発部(20)の上流側に配置
され、少なくとも水を含む第1の改質原料を供給する第
1改質原料供給部(10)と、低温流体通路(A)にお
ける熱交換部(20)の下流側に配置され、少なくとも
水素化合物を含む第2の改質原料を供給し、第1の改質
原料と第2改質原料とを混合して改質原料を生成する第
2改質原料供給部(30)とを備えることを特徴として
いる。
【0027】このように、改質原料の供給源を分離し
て、改質燃料を蒸発部(20)の下流側に供給すること
で、回転式熱交換器に生ずるガス漏れにおいて、改質燃
料が未反応のまま有害ガスとして外部に排出されること
を防止できる。また、第2改質原料供給部(30)にて
生成された改質原料の一部は、改質部(40)で高温流
体通路(B)に移送されるが、この改質原料中の有害ガ
スは高温流体通路(B)において蒸発部(20)で酸化
反応(触媒燃焼)により十分浄化された後、外部に排出
される。また、この酸化反応に伴う発熱は改質原料の加
熱源として利用できる。
【0028】また、請求項13に記載の発明では、水素
消費装置(60)に供給する水素を生成する水素供給装
置であって、改質原料が通過する低温流体通路(A)
と、燃焼ガスを発生させる燃焼ガス供給部(70)が設
けられた高温流体通路(B)と、改質原料を加熱する蒸
発部(20)と、触媒反応により改質原料を水素に改質
する改質部(40)と、低温流体通路(A)における蒸
発部(20)の上流側に改質原料を供給する改質原料供
給部(10)とを備え、蒸発部(20)および改質部
(40)は、回転軸(25)を中心に回転駆動される1
つの回転蓄熱体(201)を共有しており、回転蓄熱体
(201)は回転することにより、低温流体通路(A)
と高温流体通路(B)とを交互に移動し、高温流体通路
(B)にて燃焼ガスの燃焼熱を受け取ることを特徴とし
ている。
【0029】このように、蒸発部(20)の回転蓄熱体
と改質部(40)の回転蓄熱体を一体構成することによ
り、装置の小型化と低コスト化を図ることができる。
【0030】また、回転蓄熱体(201)は、請求項1
4に記載の発明のように、軸方向に多数の貫通孔(a)
が形成されるともに、その貫通孔(a)の開放側の端面
が2つの領域に区画されており、一方の領域は低温流体
通路(A)に位置し、他方の領域は高温流体通路(B)
に位置しており、一方の領域に形成されている貫通孔
(a)には第1改質原料が通過し、他方の領域に形成さ
れている貫通孔(a)には燃焼ガスが通過するように構
成することができる。
【0031】また、請求項15に記載の発明では、回転
蓄熱体(201)の低温流体通路(A)における上流側
部位(Lh)は蒸発部(20)に対応し、下流側部位
(Lr)は改質部(40)に対応していることを特徴と
している。このような構成により、同一の回転蓄熱体
(201)の上流部で改質原料を加熱気化し、下流部で
改質反応により水素リッチガスを生成することができ
る。
【0032】また、請求項16に記載の発明では、回転
蓄熱体(201)の低温流体通路(A)における下流側
部位(Lr)には改質触媒が担持されていることを特徴
としている。これにより、回転蓄熱体(201)の下流
部において改質原料を水素リッチガスに改質することが
できる。
【0033】また、請求項17に記載の発明では、回転
蓄熱体(201)の低温流体通路(A)における上流側
部位(Lh)には酸化触媒が担持されていることを特徴
としている。これにより、回転蓄熱体(201)の上流
側において、触媒燃焼による燃焼熱により改質原料を加
熱気化することができる。
【0034】また、請求項18に記載の発明では、回転
蓄熱体(201)における同一部位が、蒸発部(20)
および改質部(40)の双方に対応していることを特徴
としている。このような構成により、回転蓄熱体(20
1)における同一部位にて、改質原料を加熱気化すると
ともに、水素リッチガスに改質することができる。
【0035】また、請求項19に記載の発明では、回転
蓄熱体(201)には、酸化触媒および改質触媒とを混
合した混合触媒が担持されていることを特徴としてい
る。これにより、回転蓄熱体(201)における同一部
位において、触媒燃焼による改質原料の加熱気化と、改
質反応による水素リッチガスの生成を行うことができ
る。
【0036】ところで、低温流体通路(A)における蒸
発部(20)の上流側で改質燃料を供給する場合には、
回転蓄熱式熱交換器の構造上、低温流体通路(A)から
高温流体通路(B)への改質燃料のガス漏れが発生す
る。そこで、請求項20に記載の発明では、高温流体通
路(B)における回転蓄熱体(201)の下流側には、
排気浄化手段(80)が設けられていることを特徴とし
ている。
【0037】これにより、改質燃料を回転蓄熱式熱交換
器の上流側で供給することで発生する有害ガスの外部排
出を防止することができる。
【0038】また、請求項21に記載の発明では、排気
浄化手段(80)は、多数の貫流孔を有するとともに、
貫流孔に酸化触媒が添着された排気浄化体(81)を備
えていることを特徴としている。これにより、酸化触媒
によって余剰の酸素と改質原料中の未反応成分(HC
等)との酸化反応が促進され、有害成分は浄化された上
で排気される。
【0039】また、請求項22に記載の発明では、排気
浄化手段(80)は、排気浄化体(81)を加熱する加
熱手段(82)を備えていること特徴としている。これ
により、排気浄化体(81)に担持された触媒を活性温
度以上に加熱することができ、低温始動時においても有
害成分を浄化して排出することができる。
【0040】また、請求項23に記載の発明では、排気
浄化手段(80)は、排気浄化体(81)の上流側に設
けられた吸着体(86)を備えていることを特徴として
いる。これにより、排気触媒体(81)に担持された触
媒が活性温度に達する前であっても、吸着体により有害
成分を保持することができ、有害成分が外部に排出され
ることを防ぐことができる。また、高温時には有害成分
が吸着体から脱離し、吸着体を再生できる。
【0041】また、請求項24に記載の発明のように、
上記各請求項に記載の水素供給装置は、燃料電池に水素
を供給するものとして好適に用いることができる。
【0042】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0043】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
適用した第1実施形態を図1〜図6に基づいて説明す
る。図1は本第1実施形態の水素供給装置の概略構成を
示すブロック図であり、図2は水素供給装置の各構成要
素の配置関係を示す概念図である。本第1実施形態の水
素供給装置は、水素消費装置としての燃料電池60に水
素を供給するように構成されている。
【0044】図1、図2に示すように、本第1実施形態
の水素供給装置は、第1改質原料供給部10、蒸発部
(熱交換蒸発部)20、第2改質原料供給部30、改質
部(熱交換改質部)40、CO除去部52、燃焼ガス供
給部(オフガス供給部)70等を備えている。また、水
素供給装置には、ハウジング1によって、改質原料が通
過する低温流体通路(改質原料通路)Aと、燃焼ガスが
通過する高温流体通路(燃焼ガス通路)Bとが並行して
形成されている。低温流体通路Aと高温流体通路Bはそ
れぞれ独立しており、蒸発部20および改質部40を介
して熱の授受が行われる。
【0045】低温流体通路Aでは、第1改質原料供給部
10で供給された第1の改質原料(水と空気との混合
気)が蒸発部20で加熱・気化(蒸発)され、第2改質
原料供給部30にて第2の改質原料(改質燃料)が混合
され、水および空気、改質燃料からなる改質原料が生成
される。改質原料は、改質部40にてH2およびCOを
含む改質ガスに改質され、CO除去部52にてCOが除
去された後、水素リッチガスとして燃料電池60に供給
される。
【0046】燃料電池60には、水素とともに空気(酸
素)が供給されるように構成されており、水素と酸素と
の化学反応により発電する。燃料電池60では、発電に
用いられなかった未反応水素を含んだオフガスが排出さ
れる。
【0047】高温流体通路Bでは、オフガスがオフガス
導入経路61を介して燃焼ガス供給部70に供給され、
燃焼する。改質部40では、オフガスの燃焼熱により改
質触媒が加熱される。蒸発部20では、オフガスの燃焼
熱が低温流体通路Aを流れる第1改質原料に伝えられ
る。なお、本実施形態では、改質燃料としてガソリンや
灯油といった液体石油系燃料を用いている。
【0048】図2に示すように低温流体通路Aの最上流
部には、第1改質原料(水および空気)を供給する第1
改質原料供給部10が配置されている。第1改質原料供
給部10には、水流量制御弁11、空気流量制御弁1
2、噴霧ノズル13、混合室14が設けられている。水
流量制御弁11および空気流量制御弁12にて流量制御
された水および空気は、噴霧ノズル13から混合室14
に噴霧され、水と空気との混合気が生成する。
【0049】低温流体通路Aにおける第1改質原料供給
部20の下流側には、熱交換部(蒸発部)20が配置さ
れている。本第1実施形態の蒸発部20は回転式熱交換
器である。
【0050】図3は蒸発部(熱交換部)20の分解斜視
図である。図3に示すように、蒸発部20には、熱エネ
ルギを蓄える蒸発部回転蓄熱体(マトリクス)21と、
マトリクス21と密着してガス漏れを防止する一対のガ
スシール22と、マトリクス21を回転駆動する駆動用
モータ23が設けられている。
【0051】マトリクス21は、コージェライト等の耐
熱性セラミックからなる円盤形状に形成されている。マ
トリクス21は、軸方向に多数の貫通孔(セル)21a
が形成されたハニカム構造となっている。マトリクス2
1におけるガスシール22と接触する外周側面部21b
は、セメントコーティングされるか、あるいはソリッド
状のセラミックリングが固着されることによって、シー
ル面が形成されている。
【0052】図4は、回転蓄熱体21を構成するセル形
状の例を示している。図4(a)は矩形形状セル、図4
(b)は三角形状セルであり、それぞれの表面には酸化
触媒(白金、パラジウム等の単体あるいは混合物)24
が添着(坦持)されている。これにより、高温流体通路
Bに供給される燃料電池50のオフガスを触媒燃焼させ
ることができる。
【0053】マトリクス21は、回転軸25とハウジン
グ1側に設けられた軸受け26によって支持されてい
る。回転軸25は、マトリクス21の中心部に設けられ
たソリッド状のハブ21dに固着されている。マトリク
ス21は電動モータ23により回転駆動される。マトリ
クス21の外周面にはリングギア21cが設けられてい
る。電動モータ23からの回転力は、電動モータ23の
回転軸に固定されたピニオン23aを介して、リングギ
ア21cに伝えられる。摺動部位である軸受け26は高
温雰囲気で用いられるため、高温無潤滑材料(硬質カー
ボン材等)によって形成されている。
【0054】ガスシール22は、例えばステンレスのよ
うな耐熱性金属やセラミックから形成されている。ガス
シール22は、円筒状フランジ22aと、その中心を径
方向に通るクロスアーム22bとが一体化して構成され
ている。マトリクス21の外周側面部21bと接触する
ガスシール22のシール面22cには、マトリクス21
およびガスシール22の摩耗を少なくするため、摩擦係
数の低い高温無潤滑材料層(図示せず)がコーティング
等によって形成されている。
【0055】低温流体通路Aを流れる高圧の改質原料が
高温流体通路Bに漏れないように、マトリクス21とハ
ウジング1との間にガスシール22を介在させることで
シールしている。ガスシール22は、シール面22cで
マトリクス21を軸方向の両側から挟んだ状態でハウジ
ング1に固定されている。マトリクス21は、ガスシー
ル22のクロスアーム22bにて2つの領域に区画され
る。
【0056】図2に示すようにマトリクス21は、並行
する低温流体通路Aと高温流体通路Bの双方を横断する
ように配置されている。このとき、ガスシール22のク
ロスアーム22bで区画された一方の領域は低温流体通
路Aに位置し、他方の領域は高温流体通路Bに位置す
る。マトリクス21は回転軸25を中心にガスシール2
2の間を摺動回転し、第1改質原料が通過する低温流体
通路Aとオフガス(燃焼ガス)が通過する高温流体通路
Bとを交互に移動する。
【0057】マトリクス21は、高温流体通路Bにおい
て貫通孔21aを通過する燃焼ガスから熱を受け取った
後、低温流体通路Aに移動して貫通孔21aを通過する
第1改質原料に熱を伝えて加熱・気化させる。このと
き、マトリクス21の回転速度を制御することで、高温
流体通路Bから低温流体通路Aへの伝熱速度を調整する
ことができる。すなわち、マトリクス21の回転速度を
上げることで伝熱速度を上げることができ、回転速度を
下げることで伝熱速度を下げることができる。
【0058】蒸発部20の下流側には、第2改質原料供
給部30が設けられている。第2改質原料供給部30に
は、燃料流量制御弁31、噴霧ノズル32、混合部33
が設けられている。第2改質原料供給部30では、燃料
流量制御弁31にて流量制御された第2の改質原料であ
る改質燃料が噴霧ノズル32より混合室33内に噴射さ
れる。これにより、第2改質原料が蒸発部20を通過し
て気化・蒸発した第1改質原料と混合・気化する。
【0059】第2改質原料供給部30の下流側には改質
部40が設けられている。改質部40では、蒸発部20
による加熱で気化した改質原料を改質し、H2とCOを
含んだ改質ガスを生成する。本第1実施形態の改質部4
0では、部分酸化改質(発熱反応)と水蒸気改質(吸熱
反応)とが併用される。
【0060】図5は改質部40の分解斜視図である。図
5に示すように、改質部40は蒸発部20と同様な構成
を持つ回転式熱交換器である。改質部49では、図3で
示した蒸発部20に比較して、電動モータ23、リング
ギア21c等の回転駆動用の機構が省略されている点で
異なる。また、改質部40では、改質部回転蓄熱体41
の貫通孔41aに、改質反応のための改質触媒(酸化ニ
ッケル、酸化銅、白金、パラジウム等の単体あるいは混
合物)が添着(坦持)されている。
【0061】上述のように、改質部40は独自の駆動機
構を備えていないが、改質部40の回転軸が蒸発部20
の回転軸25と同軸となるように構成されている。この
ような構成により、蒸発部20に設けられた電動モータ
23によって、蒸発部20の回転蓄熱体20とともに改
質部40の回転蓄熱体41が回転駆動される。改質部4
0の回転蓄熱体41も回転速度を制御することで、蒸発
部20と同様に高温流体通路Bから低温流体通路Aへの
伝熱速度を調整することができる。
【0062】図2に示すように、改質部40のマトリク
ス41も蒸発部20と同様に、並行する低温流体通路A
と高温流体通路Bの双方を横断するように配置されてい
る。このとき、低温流体通路Aと高温流体通路Bにおけ
るガスの流れは逆方向になっているため、低温流体通路
Aでは蒸発部20が上流側となって、蒸発部20→改質
部40の順にガスが流れる。高温流体通路Bでは改質部
40が上流側となって、改質部40→蒸発部20の順に
ガスが流れる。
【0063】改質部40の下流側には、改質部40を通
過したガスの温度を検出することで、改質部40の改質
触媒温度を間接的に検出する温度センサ(温度検出手
段)50が設けられている。温度センサ50の下流側に
は、改質ガスの温度をCOの除去に必要な温度に冷却す
るための冷却部51と、冷却部51にて冷却された改質
ガスからCOを除去して水素リッチガスを生成するCO
除去部52が設けられている。
【0064】高温流体通路Bにおける蒸発部20の上流
側には、蒸発部20を加熱するための燃焼ガス供給部
(オフガス供給部)70が設けられている。燃焼ガス供
給部70には、オフガス流量制御弁71、燃料流量制御
弁(燃焼用燃料供給部)72、オフエア流量制御弁7
3、噴霧ノズル74、点火プラグ(着火手段)75、混
合・燃焼室76が設けられている。燃焼ガス供給部70
には、燃料電池60から排出される未反応の水素を含む
オフガスがオフガス供給路71を介して供給される。さ
らに燃焼ガス供給部70には、燃料電池50から排出さ
れる未反応の酸素を含むオフエアが、オフエア供給路5
2を介して供給される。
【0065】オフガスおよびオフエアは噴霧ノズル74
から混合・燃焼室76に噴霧され、オフガス混合気とな
る。オフガス混合気は、改質部40→蒸発部20の順に
供給され、改質部40および蒸発部20にて触媒燃焼を
生ずる。この燃焼ガスの燃焼熱で回転蓄熱体41、21
が加熱される。
【0066】水素供給装置の始動時には、オフガスに代
えて、燃料流量制御弁にて流量制御された始動用燃料
(燃焼用燃料)を燃焼室76に噴霧し、点火プラグ75
にて着火して火炎燃焼を生じさせ、燃焼ガスを生成する
ように構成されている。なお、本第1実施形態では、始
動用燃料として改質燃料と同じ液体石油系燃料を用いて
いる。
【0067】図6は、水素供給装置の制御系を示してい
る。図6に示すように、本第1実施形態の水素供給装置
には、各種制御を行う制御部(ECU)80が設けられ
ている。制御部80には、温度センサ50にて検出した
温度信号が入力され、駆動用モータ23や各流量制御弁
11、12、31、71、72、73、点火プラグ75
に制御信号を出力するように構成されている。
【0068】以下、上記構成の水素供給装置の作動につ
いて説明する。まず、水素供給装置の始動時について説
明する。改質部40において改質反応が開始するために
は、改質部40に供給される改質原料が蒸発・気化して
おり、かつ改質部40の改質触媒が改質反応を開始可能
な所定温度まで昇温している必要がある。
【0069】そこで、まず燃焼ガス供給部70の燃焼室
76にて始動用燃料と空気との混合気を生成し、点火プ
ラグ75にて着火して火炎燃焼させる。この火炎燃焼に
より生成した燃焼ガスは、高温流体通路Bを流れて改質
部40→蒸発部20の順に貫流する。これにより、回転
蓄熱体41、21のうち高温流体通路Bに位置する部位
が燃焼ガスにより加熱される。第1改質原料供給部10
では空気を供給しておく。
【0070】改質部40では、回転蓄熱体41に設けら
れた改質触媒が直接的に加熱される。蒸発部20では、
回転蓄熱体21が回転することで、燃焼ガスにて加熱さ
れた部位が低温流体通路Aに移動し、低温流体通路Aを
流れる空気が加熱される。この加熱空気が低温流体通路
Aを流れることにより、蒸発部20の下流側の各構成要
素が急速に暖気される。
【0071】また、蒸発部20は、改質原料気化のため
に例えば300〜400℃程度となっている必要があ
り、改質部40は改質反応のために例えば400〜70
0℃程度と、蒸発部20より高温になっている必要があ
る。高温流体通路Bでは、高温ガス(高温流体)が改質
部40を通過した後に蒸発部20を通過するため、改質
部40の方が優先的に加熱され、触媒反応に必要な温度
序列に応じて効率よく急速に加熱できる。
【0072】このとき、燃焼ガス供給部70で発生した
燃焼ガスには不完全燃焼等により有害ガスが含まれる
が、燃焼ガスは回転蓄熱体41、21を通過する際に、
触媒燃焼(触媒酸化反応)する。従って、始動用燃料と
空気との混合割合を適切に調整して火炎燃焼させ、さら
に改質部40および蒸発部20にて燃焼ガス中の有害成
分を触媒燃焼させることによって、燃焼ガスを完全酸化
反応(完全燃焼)させることができる。これにより、燃
焼ガス中の有害ガスを十分に清浄化させた上で、外部に
排出することができる。
【0073】燃焼ガスの燃焼熱により、蒸発部20、改
質部40、CO除去部52(シフト部、浄化部)といっ
た改質システムの各構成要素が急速に暖気(予熱)され
る。そして、温度センサ50にて検出した改質部40の
温度が所定改質反応開始温度に到達した場合に、改質触
媒を含めた改質システムの構成要素が改質反応を開始す
ることができる温度に到達したと判断して、燃焼ガス供
給部70での始動用燃料の供給を中断して火炎燃焼を停
止する。
【0074】なお、所定改質反応開始温度は改質燃料の
種類等に応じて任意に設定できるが、本第1実施形態の
ように改質燃料として石油系燃料を用いる場合には30
0℃〜400℃と設定することができる。
【0075】各構成要素の暖気が完了すると、第1改質
原料供給部10にて第1改質原料(水および空気の混合
気)の供給が開始される。第1改質原料は蒸発部20に
て加熱・気化され、第2改質原料供給部30にて第2改
質原料(改質燃料)が混合・気化され、水および空気、
改質燃料とからなる改質原料が生成される。
【0076】気化された改質原料は、改質部40にてH
2とCOを含む改質ガスに改質される。改質ガスは、冷
却部51にて冷却された後、CO除去部52にてCOが
除去され、燃料電池60に供給される。
【0077】燃料電池60では、水素と酸素との化学反
応により発電するとともに、未反応水素を含むオフガス
と未反応の酸素を含むオフエアが排出される。オフガス
はオフガス導入経路61を介して、オフエアはオフエア
導入経路52を介して高温流体通路Bの燃焼ガス供給部
70に導入され、オフガス混合気となる。オフガス混合
気は、改質部40および蒸発部20に供給され、回転蓄
熱体41、21を通過する際に触媒燃焼を開始する。こ
の触媒燃焼によって発生した燃焼ガスの燃焼熱により、
改質部40では改質触媒が直接的に加熱される。蒸発部
20では燃焼熱は回転蓄熱体21に蓄えられ、回転蓄熱
体21が回転移動することにより、低温流体通路Aを通
過する第1改質原料を加熱・気化する。
【0078】このように、オフガスの触媒燃焼による熱
により、改質部40の改質触媒を加熱するとともに、改
質原料を加熱して気化することができる。これにより、
蒸発部20、改質部40の加熱は、始動用燃料の火炎燃
焼による加熱からオフガス燃焼による加熱に切り替わ
り、水素供給装置は自立運転を開始することができる。
【0079】次に、燃料電池60における負荷が変動し
た場合には、燃料電池60での負荷変動に応じて改質原
料の供給量を調整して、燃料電池60への水素供給量を
調整する。水素供給装置において水素供給量を増加させ
た場合には、改質部40の改質反応に伴う吸熱量増加に
より改質部40の温度が低下するため、改質部40の加
熱量を増加させる必要がある。
【0080】ところが、水素供給装置の水素供給量増加
に伴う燃料電池60のオフガス排出量増加には、タイム
ラグがある。このため、水素供給装置での水素供給量を
急速に増加させた場合には、オフガス燃焼による燃焼熱
が不足する場合がある。このような場合には、一時的に
燃焼ガス供給部70にて始動用燃料を噴霧して点火プラ
グ75で着火することで、火炎燃焼による燃焼熱を利用
して熱補給することができる。これにより、常に適温下
で改質反応を促進することができる。
【0081】また、改質原料中の空気の混合割合を増加
させることで、改質部40における部分酸化反応(発熱
反応)の割合を増加させ、改質部40での発熱量を増加
させることができる。これによっても、オフガス燃焼の
燃焼熱の不足を補うことができる。
【0082】さらに、回転蓄熱体41、21の回転を速
めることによっても、高温流体通路Bから低温流体通路
Aへの伝熱速度を速くすることができる。これによって
も、オフガス燃焼の燃焼熱の不足を補うことができる。
【0083】なお、燃料電池60における負荷増加の伴
う改質部40の温度低下は、温度センサ41にて直接的
に検出することができる。あるいは燃料電池60が例え
ば車両走行用モータの駆動電源として用いられている場
合には、アクセル開度に基づいて燃料電池60の負荷変
動を予測し、改質部40の温度変化を予測するように構
成してもよい。
【0084】水素供給装置から燃料電池60への水素の
供給を停止する場合には、改質燃料と水の供給を停止
し、次に空気の供給を停止する。この間、改質原料通路
A内に残存する可燃混合気は、燃料ガス通路Bにおいて
蒸発部20内またはその表面部での触媒燃焼により燃焼
完結するので、エミッションの排出を抑制することがで
きる。
【0085】ところで、本第1実施形態の蒸発部20お
よび改質部40のように回転式熱交換器を用いた場合、
蒸発部20や改質部40において高圧の低温流体通路A
から低圧の高温流体通路Bへのガス漏れが発生する。ガ
ス漏れは、回転蓄熱体21、41とガスシール22、4
2との間からの直接的なシール漏れと、回転蓄熱体2
1、41にトラップされ移送されることに起因する移送
漏れがある。すなわち、蒸発部20や改質部40におけ
るガス漏れは、低温流体通路Aと高温流体通路Bとの圧
力差と回転蓄熱体21、41とガスシール22、42と
の当接面における隙間に比例する隙間漏れ量と、ガスシ
ール22、42のクロスアーム22b、42bと回転蓄
熱体21、41の貫通孔21a、41aによって形成さ
れる空間移動容積(回転蓄熱体の回転に伴う移動)によ
る移送漏れ量(キャリーオーバーロス)との合計にな
る。
【0086】このうちシール面からの隙間漏れは、機構
の改善である程度は抑制できる。しかしながら、回転蓄
熱体21、41にトラップされることによる移送漏れ
は、回転式熱交換器の構造上、これ以上低減することが
できない。
【0087】この結果、蒸発部20では、低温流体通路
Aを流れる改質原料が高温流体通路Bを流れる排気ガス
中に混入し、例えば未燃焼の改質燃料が有害ガスとなっ
て排出されるという問題が生ずる。
【0088】そこで、本第1実施形態では、複数種の改
質原料の供給源を分割し、改質原料は蒸発部20の下流
側で供給することで、回転蓄熱式蒸発部20を通過させ
ないように構成している。このような構成により、低温
流体通路A側で蒸発部20を通過するのは改質燃料を含
まない第1改質原料(水と空気)のみとなるため、高温
流体通路Bへの漏洩ガス中に有害成分を含まない。第1
改質原料は蒸発部20を通過して高温に加熱され、蒸発
部20の下流側にて第2改質原料(液体の改質燃料)を
加熱気化・混合して、水および空気、改質燃料からなる
改質原料を生成する。
【0089】また、第2改質原料供給部30にて生成さ
れた改質原料の一部は、改質部40の回転蓄熱体41に
トラップされて高温流体通路Bに移送されることとな
る。ガス漏れした改質原料は蒸発部20に流れ、改質原
料中の有害ガス(未燃燃料)は回転蓄熱体21で酸化反
応(触媒燃焼)により十分浄化された後、外部に排出さ
れる。また、回転蓄熱体21での酸化反応に伴う発熱は
改質原料の加熱源として利用できる。
【0090】以上、本第1実施形態の水素供給装置の構
成によれば、改質部40を回転式熱交換器40を用いる
ことで、高温流体の熱により改質触媒を直接的に加熱し
て熱補給することができ、改質触媒を効率よく昇温させ
ることができる。これにより、改質触媒を速やかに改質
反応開始温度まで昇温でき、始動時において早期に改質
反応を立ち上げることができる。燃料電池10の負荷変
動時においても高応答性を実現できる。
【0091】また、蒸発部20にも同様の回転式熱交換
器を用いることで、効率よく高温流体通路Bの高温ガス
(高温流体)の熱を低温流体通路Aを流れる低温ガス
(低温流体)に伝えることができる。これによっても、
始動時において早期に改質反応を立ち上げることがで
き、燃料電池60の負荷変動時においても高応答性を実
現できる。
【0092】このように回転式熱交換器では、隔壁を介
して高温流体と低温流体の間の熱交換を行うのではな
く、高温流体で加熱された伝熱面自体で低温流体を加熱
するため、単位面積当たりの伝熱量が大きい。このた
め、熱交換効率を高めることができるとともに、必要伝
熱量を確保するのに大きな伝熱面を必要としない。従っ
て、始動時における改質反応早期立ち上げや燃料電池1
0の負荷変動時における高応答性を実現でき、装置の小
型化を図ることができる。
【0093】また、必要加熱温度に応じて回転蓄熱体2
1、41の回転速度を制御することで、回転蓄熱体2
1、41の温度を適温に調整し、改質原料の加熱温度や
改質触媒の加熱温度を調整することができる。
【0094】また、本第1実施形態のように、蒸発部2
0の回転蓄熱体21と改質部40の回転蓄熱体41を同
軸構成とすることで、2つの回転蓄熱体21、41を単
一の駆動装置23で駆動することが可能となり、装置の
小型化、高効率化を図ることができる。
【0095】また、本第1実施形態の水素供給装置のよ
うに、改質原料の供給源を分離して、水と空気を蒸発部
20の上流側に供給し、改質燃料を蒸発部20の下流側
に供給することで、回転式熱交換器に生ずるガス漏れに
おいて、改質燃料が未反応のまま有害ガスとして外部に
排出されることを防止できる。
【0096】また、本第1実施形態の水素供給装置で
は、オフガス供給部と始動用燃焼部とを一体化している
ため、これによっても装置全体の小型化を図ることがで
きる。
【0097】また、水素供給装置の始動時には、始動用
燃料を火炎燃焼させ、回転蓄熱体21を加熱することに
より、改質システムの各構成要素(蒸発部20や改質部
40)を加熱し、速やかに改質反応開始温度まで昇温さ
せることができる。これにより、改質反応開始までの始
動時間を短縮することが可能となる。
【0098】また、蒸発部20内のオフガス燃焼処理に
伴う発熱量を、改質原料の加熱・気化に利用し、改質部
40における吸熱反応(水蒸気改質反応)の補熱量とし
て回収することで、装置の高効率化を図ることができ
る。
【0099】(第2実施形態)次に、本発明の第2実施
形態について図7に基づいて説明する。本第2実施形態
は、上記第1実施形態と比較して第2改質原料供給部3
0の構成が異なるものである。上記第1実施形態と同様
の部分については説明を省略する。
【0100】上記第1実施形態のように第2改質原料
(改質燃料)を蒸発部20の下流側に供給する場合、第
2改質原料供給部30から改質部40までの距離が短い
ため、第1改質原料と第2改質原料とを短時間で効率よ
く混合する必要がある。そこで、本第2実施形態の第2
改質原料供給部30では、第1改質原料と第2改質原料
とを効率よく混合させるための混合部(混合室)33を
設けている。
【0101】図7(a)は第2改質原料供給部30の拡
大断面を示しており、図7(b)は(a)のX−X断面
を示している。図7(a)(b)に示すように混合室3
3は下流側が開口した円筒形状となっている。混合室3
3には、外周面の複数箇所(本実施形態では3箇所)を
内側に切り欠くことで、混合室内に第1改質原料(水と
空気の混合気)を導入する流入孔33aと、第1改質原
料に渦流を発生させる案内板33bが形成されている。
【0102】このような構成により、第1改質原料は混
合室33の側面接線方向から混合室33内に流入する。
ここで、噴霧ノズル32より混合室33内に第2の改質
原料である改質燃料が噴射することで、第1改質原料に
第2改質原料が混合される。このとき、第1改質原料は
混合室33内で渦流を形成しているので、第2改質原料
の拡散を促進し、第1改質原料と第2改質原料とを短時
間で効率よく速やかに混合することができる。
【0103】(第3実施形態)次に、本発明の第3実施
形態を図8に基づいて説明する。図8に示すように、本
第3実施形態は上記第1実施形態に比較して、第1改質
原料供給部10に燃料流量制御弁15、点火プラグ1
6、燃焼室17を設けた点が異なるものである。上記第
1実施形態と同様の部分は同一の符号を付して説明を省
略する。
【0104】上記のように、本第3実施形態の水素供給
装置では、第1改質原料供給部10に、始動用燃料の流
量制御を行う制御弁15と、始動用燃料に着火して火炎
燃焼させるための点火プラグ16と、火炎燃焼を維持す
るための燃焼室35が設けられている。
【0105】このような構成により、水素供給装置の始
動時に、燃焼ガス供給部70での火炎燃焼に加えて、第
1改質原料供給部10でも火炎燃焼を生じさせることが
できる。これにより、高温流体通路Bでは燃焼ガス供給
部70における火炎燃焼の燃焼熱により加熱し、低温流
体通路Aでは第1改質原料供給部10における火炎燃焼
の燃料熱により加熱することができる。回転蓄熱体2
1、41は停止状態で加熱することもできる。これによ
り、蒸発部20および改質部40を急速に加熱すること
ができ、改質反応の立ち上げをさらに速やかに行うこと
が可能となる。
【0106】また、燃料電池60の負荷変動時にも、一
時的に第1改質原料供給部10にて火炎燃焼を生じさせ
ることで、オフガスの燃焼熱の不足分を速やかに補うこ
とができる。
【0107】(第4実施形態)次に、本発明の第4実施
形態を図9に基づいて説明する。図9に示すように、本
第4実施形態は上記第1実施形態に比較して、第2改質
原料供給部30に点火プラグ34を設けた点が異なるも
のである。
【0108】このような構成により、水素供給装置の始
動時に、燃焼ガス供給部70での火炎燃焼に加えて、第
2改質原料供給部30でも火炎燃焼を生じさせることが
できる。これにより、改質部40を急速に加熱すること
ができ、改質反応の立ち上げをさらに速やかに行うこと
が可能となる。
【0109】また、燃料電池60の負荷変動時にも、一
時的に第2改質原料供給部30にて火炎燃焼を生じさせ
ることで、オフガスの燃焼熱の不足分を速やかに補うこ
とができる。
【0110】(第5実施形態)次に、本発明の第5実施
形態を図10、図11に基づいて説明する。本第5実施
形態は、上記第1実施形態に比較して、蒸発部および改
質部の回転蓄熱体を一体的に構成し、さらに、高温流体
通路Bの回転蓄熱体下流側に排気浄化部が設けられてい
る点が異なるものである。上記第1実施形態と同様の部
分については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0111】図10は、本第5実施形態の水素供給装置
の各構成要素の配置関係を示す概念図である。図10に
示すように、本第5実施形態では、改質原料を加熱蒸発
させる蒸発部20と改質反応により水素リッチガスを生
成する改質部40は、同一の回転蓄熱体201を共有し
ている。
【0112】また、第1改質原料供給部10には、改質
原料の流量制御を行う燃料流量制御弁15が設けられて
いる。本第5実施形態では、上記各実施形態において蒸
発部20下流側に設けられていた第2改質原料供給部3
0は廃止され、蒸発部20上流側の第1改質原料供給部
10にてすべての改質燃料が供給されるように構成され
ている。
【0113】図11は本第5実施形態における蒸発部2
0および改質部40の分解斜視図である。図11に示す
ように、本第5実施形態の蒸発部20および改質部40
には、熱エネルギを蓄える回転蓄熱体(マトリクス)2
01と、マトリクス201と密着してガス漏れを防止す
る一対のガスシール22と、マトリクス201を回転駆
動する駆動用モータ23が設けられている。本第5実施
形態の回転蓄熱体201は、上記各実施形態では個別に
設けた蒸発部20および改質部40の回転蓄熱体を一体
化構成したものである。
【0114】本第5実施形態の回転蓄熱体201は、低
温流体通路Aにおける上流側(図10中のLh)が蒸発
部20となっており、下流側(図10中のLr)が改質
部40となっている。
【0115】マトリクス201は、軸方向に多数の貫通
孔(セル)201aが形成されたハニカム構造となって
いる。蒸発部20では、回転蓄熱体201の貫通孔20
1a表面に酸化触媒(白金、パラジウム等の単体あるい
は混合物)が添着(坦持)されている。また、改質部4
0では、回転蓄熱体201の貫通孔201a表面に、改
質反応のための改質触媒(酸化ニッケル、酸化銅、白
金、パラジウム等の単体あるいは混合物)が添着されて
いる。
【0116】ところで、本第5実施形態のように、低温
流体通路Aにおける蒸発部20の上流側で改質燃料を供
給する場合には、回転蓄熱式熱交換器の構造上、低温流
体通路Aから高温流体通路Bへの改質燃料のガス漏れが
発生する。すなわち、回転蓄熱体201の回転に伴うガ
スの移送漏れ、各流体通路A、Bの圧力差に伴うシール
漏れが発生する。この結果、改質燃料が未反応のまま有
害ガスとして排気ガスとともに外部に排出されるという
問題がある。
【0117】そこで、本第5実施形態の水素供給装置で
は、高温流体通路Bにおける回転蓄熱体201の下流側
に排気浄化部(排気浄化手段)80が設けられている。
排気浄化部80には、浄化触媒体81と、浄化触媒体8
1を加熱する電気式ヒータ(加熱手段)82が設けられ
ている。
【0118】浄化触媒体81は、多数の貫流孔を有する
ハニカム形状となっている。浄化触媒体81は、セラミ
ック、金属材料等から構成されている。浄化触媒体81
の貫流孔(担体)表面には、酸化触媒(白金、パラジウ
ム等の単体あるいは混合物)が添着(坦持)されてい
る。
【0119】電気式ヒータ82は、正電極83、負電極
84を備え、通電により発熱するように構成されてい
る。なお、正電極83とケーシング1との間は、絶縁体
85により絶縁されている。排気触媒体81に担持され
た触媒は、所定の活性温度(例えば200〜300℃)
に達しないと触媒作用を発揮しないため、低温始動時に
は、排気触媒体81はヒータ82により活性温度以上に
加熱される。また、通常運転時には、排気触媒体81は
高温流体通路Bを流れる高温流体により活性温度以上に
維持される。
【0120】以下、上記構成の水素供給装置の作動につ
いて説明する。まず、水素供給装置の始動時について説
明する。燃焼ガス供給部70の燃焼室76にて始動用燃
料と空気との混合気を火炎燃焼させる。これにより生成
した燃焼ガスは、高温流体通路Bを流れて回転蓄熱体2
01を貫流する。これにより、回転蓄熱体201のうち
高温流体通路Bに位置する部位が燃焼ガスにより加熱さ
れる。
【0121】改質原料供給部10では空気を供給してお
く。回転蓄熱体201が回転することで、燃焼ガスにて
加熱された部位が低温流体通路Aに移動し、低温流体通
路Aを流れる空気が加熱される。この加熱空気が低温流
体通路Aを流れることで、各構成要素が急速に暖気され
る。
【0122】排気浄化部80では、ヒータ82に通電し
て排気浄化体81を加熱しておく。これにより、排気浄
化体81に担持された触媒は急速に活性温度以上に加熱
される。燃焼ガス供給部70で発生した燃焼ガスには不
完全燃焼等により有害ガスが含まれるが、有害ガスは浄
化触媒体81を通過する際に浄化される。これにより、
水素供給装置の始動時には、燃焼ガス供給部70で発生
した燃焼ガス中の有害ガスを十分に清浄化させた上で外
部に排出することができる。
【0123】各構成要素の暖気終了後、改質原料供給部
10にて改質原料(水、改質燃料、空気の混合気)の供
給が開始される。液状の水、改質燃料は、空気流を利用
する噴霧ノズル13により微細流の混合気流となって回
転蓄熱体201に流入する。回転蓄熱体201における
上流部の蒸発部20では、高温流体通路Bより受け取っ
た熱により改質原料を加熱気化する。回転蓄熱体201
における下流部の改質部40では、水蒸気改質あるいは
水蒸気改質と部分酸化改質との併用改質(オートサーマ
ル改質)反応により、水素リッチガスが生成する。
【0124】このとき、蒸発部20および改質部40で
は、回転蓄熱体201の回転に伴う移送漏れと各流体通
路A、Bの圧力差に伴うシール漏れにより、低温流体通
路Aから高温流体通路Bに未反応の改質燃料が漏れる。
回転蓄熱体201の下流側に配置された排気触媒体81
では、余剰空気中の酸素と改質燃料中の未反応成分(H
C等の燃料ガス、CO、メタン等)との酸化反応が促進
される。これにより、未燃ガス等の有害成分は浄化され
た上で排気される。
【0125】改質部40にて生成された改質ガスは、燃
料電池60に供給される。燃料電池60では、未反応水
素を含むオフガスと未反応の酸素を含むオフエアが排出
される。オフガス、オフエアは燃焼ガス供給部70に導
入され、オフガス混合気となる。オフガス混合気は、改
質部40および蒸発部20に供給され、回転蓄熱体20
1を通過する際に触媒燃焼を開始する。この燃焼熱によ
り、改質部40では改質触媒が直接的に加熱される。蒸
発部20では燃焼熱は回転蓄熱体201に蓄えられ、回
転蓄熱体201が回転移動することにより、低温流体通
路Aを通過する改質原料を加熱・気化する。
【0126】これにより、蒸発部20、改質部40の加
熱は、始動用燃料の火炎燃焼による加熱からオフガス燃
焼による加熱に切り替わり、水素供給装置は自立運転を
開始することができる。また、排気触媒体81に担持さ
れた触媒は、定常運転時には高温流体通路Bを貫流する
高温ガスにより活性温度以上に加熱されるので、ヒータ
82による加熱が不要となる。
【0127】以上、本第5実施形態の構成のように、蒸
発部20および改質部40の回転蓄熱体を一体構成する
ことで、装置の小型化を図ることができる。また、熱交
換器下流側の改質原料供給部を廃止して、改質燃料を熱
交換器上流側で供給することで、装置の小型化を図るこ
とができるとともに、改質燃料を熱交換器で直接加熱す
ることができ、熱交換効率を向上させることができる。
さらに、高温流体通路Bにおける回転蓄熱体201下流
側に排気浄化部80を設けることで、改質燃料を回転蓄
熱式熱交換器の上流側で供給することによって発生する
有害ガスの外部排出を防止することができる。
【0128】(第6実施形態)次に、本発明の第6実施
形態について図12に基づいて説明する。本第6実施形
態は、上記第5実施形態に比較して排気浄化部80にお
ける排気触媒体81の上流側に吸着体が設けられている
点で異なるものである。上記第5実施形態と同様の部分
については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0129】図12は、本第6実施形態の水素供給装置
の各構成要素の配置関係を示す概念図である。図12に
示すように、本第6実施形態では、排気浄化部80にお
ける排気触媒体81に上流側に吸着体86が設けられて
いる。吸着体86は、多数の貫流孔が形成されていると
ともに、細孔(吸着孔)を有している。吸着体86とし
ては、例えばゼオライトを用いることができる。
【0130】このような構成により、水素供給装置は始
動時において以下のように作動する。まず、始動直後の
低温下であって、排気触媒体81に担持された触媒が活
性温度に達していないときには、高温流体通路B中の有
害成分は吸着体86に吸着される。その後、ヒータ82
により排気触媒体81が活性温度以上に加熱される。
【0131】貫流する燃焼ガスにより吸着体86が加熱
され所定の脱離温度以上に達すると、吸着体86に吸着
されていた有害成分が吸着体86から脱離する。これに
より、吸着体86は再生される。吸着体86より脱離し
た有害成分は、活性状態の排気触媒体81にて酸化反応
し、浄化された上で外部に排出される。
【0132】以上、本第6実施形態のように排気浄化部
80に吸着体86を設けることで、排気触媒体81に担
持された触媒が活性温度に達していなくても、吸着体8
6で有害成分を保持でき、有害成分が外部に排出される
ことを防ぐことができる。また、高温時には有害成分が
吸着体86から脱離し、吸着体86を再生できる。
【0133】また、本第6実施形態の排気浄化部80で
は、上記第5実施形態と同様に排気触媒体81を加熱す
るヒータ(加熱手段)82を設けたが、吸着体86を設
けることで、触媒が活性温度に到達するまでの間は吸着
体86で有害成分を保持できるので、第6実施形態の構
成においてヒータ82を省略することもできる。
【0134】(他の実施形態)なお、上記各実施形態で
は、蒸発部20の回転蓄熱体21と改質部の回転蓄熱体
41を同軸上に配置したが、これに限らず、それぞれの
回転蓄熱体21、41が固有の回転軸を持つように構成
してもよい。この場合には、蒸発部20と改質部40の
それぞれに駆動用モータ等の駆動機構を設ける。このよ
うな構成によれば、蒸発部20および改質部40でそれ
ぞれ必要加熱温度に応じて、回転蓄熱体21、41を個
別に回転数制御することができる。
【0135】また、上記各実施形態では、改質燃料とし
てガソリン、軽油等の液状石油系燃料を用いたが、これ
に限らず、改質燃料としてメタノール、天然ガス等の各
種炭化水素化合物を用いることができ、さらに例えばア
ンモニアのような炭素を含まない水素化合物を用いるこ
ともできる。
【0136】また、上記第5、第6実施形態では、回転
蓄熱体201の異なる部位に酸化触媒と改質触媒を担持
したが、これに限らず、酸化触媒と改質触媒とを混合し
た混合触媒を、回転蓄熱体201の全表面に担持するよ
うに構成することもできる。
【0137】また、上記第5、第6実施形態の回転蓄熱
体201における低温流体通路A上流部は、触媒を担持
せず、高温流体通路B→低温流体通路Aの熱の移動のみ
を行うように構成することもできる。
【0138】また、上記第5、第6実施形態の回転蓄熱
体201は、実質的に一体構成となっていればよい。従
って、1個の回転蓄熱体から構成してもよく、複数個の
回転蓄熱体を積層して構成してもよい。例えば、酸化触
媒と改質触媒を回転蓄熱体の異なる部位に担持する場合
には、2個の回転蓄熱体を用意し、それぞれ酸化触媒、
改質触媒を担持した後、これらを組み合わせて一体構成
とすることができる。
【0139】また、混合室14内の水噴霧はガス相に限
らず、液滴粒子でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の水素供給装置のブロック図であ
る。
【図2】図1の水素供給装置の概念図である。
【図3】図1の水素供給装置の熱交換部の分解斜視図で
ある。
【図4】図3の熱交換部の拡大断面図である。
【図5】図1の水素供給装置の改質部の分解斜視図であ
る。
【図6】図1の水素供給装置の制御系の説明図である。
【図7】第2実施形態の第2改質原料供給部の拡大断面
図である。
【図8】第3実施形態の水素供給装置の概念図である。
【図9】第4実施形態の水素供給装置の概念図である。
【図10】第5実施形態の水素供給装置の概念図であ
る。
【図11】図10の水素供給装置の蒸発部および改質部
の分解斜視図である。
【図12】第6実施形態の水素供給装置の概念図であ
る。
【符号の説明】
10…第1改質原料供給部、20…熱交換部(蒸発
器)、30…第2改質原料供給部、40…改質部、70
…燃料電池、70…燃焼ガス供給部(オフガス供給
部)、80…排気浄化部、A…低温流体通路(改質原料
通路)、B…高温流体通路(燃焼ガス通路)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺尾 公良 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 4G040 EA03 EA06 EB03 EB14 EB31 EC08 4G140 EA03 EA06 EB03 EB14 EB31 EC08 5H027 AA02 BA01 BA09 BA17 BC12

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水素消費装置(60)に供給する水素を
    生成する水素供給装置であって、 改質原料が通過する低温流体通路(A)と、 燃焼ガスを発生させる燃焼ガス供給部(70)が設けら
    れた高温流体通路(B)と、 触媒反応により前記改質原料を水素に改質する改質部
    (40)とを備え、 前記改質部(40)は、回転軸(25)を中心に回転駆
    動される改質部回転蓄熱体(41)を有しており、前記
    改質部回転蓄熱体(41)は回転することにより、前記
    低温流体通路(A)と前記高温流体通路(B)とを交互
    に移動し、前記高温流体通路(B)にて前記燃焼ガスの
    燃焼熱を受け取ることを特徴とする水素供給装置。
  2. 【請求項2】 前記改質部回転蓄熱体(41)は、軸方
    向に多数の貫通孔(41a)が形成されるともに、その
    貫通孔(41a)の開放側の端面が2つの領域に区画さ
    れており、 一方の領域は前記低温流体通路(A)に位置し、他方の
    領域は前記高温流体通路(B)に位置しており、 前記一方の領域に形成されている前記貫通孔(41a)
    には前記第1改質原料が通過し、前記他方の領域に形成
    されている前記貫通孔(41a)には前記燃焼ガスが通
    過するように構成されていることを特徴とする請求項1
    に記載の水素供給装置。
  3. 【請求項3】 前記貫通孔(41a)の表面には、改質
    触媒が坦持されていることを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載の水素供給装置。
  4. 【請求項4】 前記燃焼ガス供給部(70)には、前記
    水素消費装置(60)にて消費されなかった水素を含む
    オフガスがオフガス供給路(61)を介して供給され、 前記オフガスの燃焼により前記燃焼ガスが生成されるこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載
    の水素供給装置。
  5. 【請求項5】 前記燃焼ガス供給部(70)には、燃焼
    用燃料を供給する燃焼用燃料供給部(72)と、前記燃
    焼用燃料を燃焼させる着火手段(75)とが設けられて
    おり、 前記燃焼用燃料の燃焼により前記燃焼ガスが生成される
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記
    載の水素供給装置。
  6. 【請求項6】 低温流体通路(A)における前記改質部
    (40)の上流側に配置され、前記改質原料を加熱する
    蒸発部(20)を備え、 前記蒸発部(20)は、回転軸(25)を中心に回転駆
    動される蒸発部回転蓄熱体(21)を有しており、前記
    蒸発部回転蓄熱体(21)は回転することにより、前記
    低温流体通路(A)と前記高温流体通路(B)とを交互
    に移動し、前記燃焼ガスの燃焼熱を前記改質原料に伝え
    ることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに
    記載の水素供給装置。
  7. 【請求項7】 前記蒸発部回転蓄熱体(21)は、軸方
    向に多数の貫通孔(21a)が形成されるともに、その
    貫通孔(21a)の開放側の端面が2つの領域に区画さ
    れており、 一方の領域は前記低温流体通路(A)に位置し、他方の
    領域は前記高温流体通路(B)に位置しており、 前記一方の領域に形成されている前記貫通孔(21a)
    には前記第1改質原料が通過し、前記他方の領域に形成
    されている前記貫通孔(21a)には前記燃焼ガスが通
    過するように構成されていることを特徴とする請求項6
    に記載の水素供給装置。
  8. 【請求項8】 前記蒸発部回転蓄熱体(21)の貫通孔
    (21a)には酸化触媒が坦持されていることを特徴と
    する請求項7に記載の水素供給装置。
  9. 【請求項9】 前記改質部回転蓄熱体(41)および前
    記蒸発部回転蓄熱体(21)は、必要加熱温度に応じて
    回転数を調整されることを特徴とする請求項6ないし8
    のいずれか1つに記載の水素供給装置。
  10. 【請求項10】 前記改質部回転蓄熱体(41)の回転
    軸と前記蒸発部回転蓄熱体(21)の回転軸は、同一で
    あることを特徴とする請求項6ないし9のいずれか1つ
    に記載の水素供給装置。
  11. 【請求項11】 前記蒸発部(20)は、前記高温流体
    通路(B)において前記改質部(40)の下流側に配置
    されていることを特徴とする請求項6ないし10のいず
    れか1つに記載の水素供給装置。
  12. 【請求項12】 前記低温流体通路(A)における前記
    蒸発部(20)の上流側に配置され、少なくとも水を含
    む第1の改質原料を供給する第1改質原料供給部(1
    0)と、 前記低温流体通路(A)における前記熱交換部(20)
    の下流側に配置され、少なくとも水素化合物を含む第2
    の改質原料を供給し、前記第1の改質原料と前記第2改
    質原料とを混合して前記改質原料を生成する第2改質原
    料供給部(30)とを備えることを特徴とする請求項1
    ないし11のいずれか1つに記載の水素供給装置。
  13. 【請求項13】 水素消費装置(60)に供給する水素
    を生成する水素供給装置であって、 改質原料が通過する低温流体通路(A)と、 燃焼ガスを発生させる燃焼ガス供給部(70)が設けら
    れた高温流体通路(B)と、 前記改質原料を加熱する蒸発部(20)と、 触媒反応により前記改質原料を水素に改質する改質部
    (40)と、 前記低温流体通路(A)における前記蒸発部(20)の
    上流側に前記改質原料を供給する改質原料供給部(1
    0)とを備え、 前記蒸発部(20)および前記改質部(40)は、回転
    軸(25)を中心に回転駆動される1つの回転蓄熱体
    (201)を共有しており、前記回転蓄熱体(201)
    は回転することにより、前記低温流体通路(A)と前記
    高温流体通路(B)とを交互に移動し、前記高温流体通
    路(B)にて前記燃焼ガスの燃焼熱を受け取ることを特
    徴とする水素供給装置。
  14. 【請求項14】 前記回転蓄熱体(201)は、軸方向
    に多数の貫通孔(a)が形成されるともに、その貫通孔
    (a)の開放側の端面が2つの領域に区画されており、 一方の領域は前記低温流体通路(A)に位置し、他方の
    領域は前記高温流体通路(B)に位置しており、 前記一方の領域に形成されている前記貫通孔(a)には
    前記第1改質原料が通過し、前記他方の領域に形成され
    ている前記貫通孔(a)には前記燃焼ガスが通過するよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項13に記載
    の水素供給装置。
  15. 【請求項15】 前記回転蓄熱体(201)の前記低温
    流体通路(A)における上流側部位(Lh)は前記蒸発
    部(20)に対応し、下流側部位(Lr)は前記改質部
    (40)に対応していることを特徴とする請求項13ま
    たは請求項14に記載の水素供給装置。
  16. 【請求項16】 前記回転蓄熱体(201)の前記低温
    流体通路(A)における下流側部位(Lr)には改質触
    媒が担持されていることを特徴とする請求項15に記載
    の水素供給装置。
  17. 【請求項17】 前記回転蓄熱体(201)の前記低温
    流体通路(A)における上流側部位(Lh)には酸化触
    媒が担持されていることを特徴とする請求項15または
    請求項16に記載の水素供給装置。
  18. 【請求項18】 前記回転蓄熱体(201)における同
    一部位が、前記蒸発部(20)および前記改質部(4
    0)の双方に対応していることを特徴とする請求項13
    または請求項14に記載の水素供給装置。
  19. 【請求項19】 前記回転蓄熱体(201)には、酸化
    触媒および改質触媒とを混合した混合触媒が担持されて
    いることを特徴とする請求項18に記載の水素供給装
    置。
  20. 【請求項20】 前記高温流体通路(B)における前記
    回転蓄熱体(201)の下流側には、排気浄化手段(8
    0)が設けられていることを特徴とする請求項13ない
    し19のいずれか1つに記載の水素供給装置。
  21. 【請求項21】 前記排気浄化手段(80)は、多数の
    貫流孔を有するとともに、前記貫流孔に酸化触媒が添着
    された排気浄化体(81)を備えていることを特徴とす
    る請求項20に記載の水素供給装置。
  22. 【請求項22】 前記排気浄化手段(80)は、前記排
    気浄化体(81)を加熱する加熱手段(82)を備えて
    いること特徴とする請求項21に記載の水素供給装置。
  23. 【請求項23】 前記排気浄化手段(80)は、前記排
    気浄化体(81)の上流側に設けられた吸着体(86)
    を備えていることを特徴とする請求項21なまたは22
    に記載の水素供給装置。
  24. 【請求項24】 前記水素消費装置(60)は燃料電池
    であることを特徴とする請求項1ないし23のいずれか
    1つに記載の水素供給装置。
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