JP2002179158A - 断熱容器 - Google Patents

断熱容器

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JP2002179158A
JP2002179158A JP2000382687A JP2000382687A JP2002179158A JP 2002179158 A JP2002179158 A JP 2002179158A JP 2000382687 A JP2000382687 A JP 2000382687A JP 2000382687 A JP2000382687 A JP 2000382687A JP 2002179158 A JP2002179158 A JP 2002179158A
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JP
Japan
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heat insulating
edge
container
vacuum
container body
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JP2000382687A
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English (en)
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Seiya Matsushima
誠也 松島
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Honda Access Corp
Original Assignee
Honda Access Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器本体の角部におい熱の移動を防止する。 【解決手段】 容器本体の内外面の間に断熱空間を設
け、この断熱空間に真空断熱パネル1を設ける。前記容
器本体の側面間の角部において、真空断熱パネル1の一
方縁部113Fを内面側に折り曲げた重ね代部122を形成す
ると共に、この重ね代部122を他方の縁部114Fの外面に
重ね合わせる。これにより縁部113F,114F間の隙間が
なくなり、隙間から熱が漏れることを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、真空断熱パネルを用い
た断熱容器に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】真空断熱パネルは、特
開平8−303686号公報などに知られているよう
に、断熱芯材をガスバリヤー性包装材よりなる袋の中に
真空排気された状態で封入されてなるものであり、封入
されている断熱基材自体の低熱伝導率に加え、内部が減
圧状態とされていることにより断熱パネル内部での対流
伝熱が大幅に抑制され、この相乗効果により優れた断熱
性能を発揮する。
【0003】このように断熱性能の高い真空断熱パネル
を用いたものとして、例えば、特開平11−15969
5号公報には、真空断熱パネルを薄鋼板の折り曲げ加工
によって得られた外箱上に接着剤を介して配設し、その
後、ABS樹脂の真空成形品である内箱を外箱と嵌合さ
せ、さらに、残りの箱体外殻をなす部品、冷却回路部
品、および内装品の取り付け部品などを所定の位置に取
り付けて断熱箱体の外殻を形成する。次に、この断熱箱
体外殻を、発泡ウレタンの発泡圧によって変形しないよ
う発泡ジグに挿入し固定した後、内箱と外箱の間隙に、
独立気泡を有する発泡ウレタンを注入、充填する。そし
て、固定の硬化に要する時間を経た後、発泡ジグを開放
して取り出せば、壁構造を備える断熱箱体が得られる
(段落0024段)断熱箱体が提案されている。また、
特開平5−157446号公報には、冷蔵庫用箱体の内
外面の間に真空断熱パネルを設けると共に、硬質ウレタ
ンファームを設けた(公報の図1)冷蔵庫用箱体があ
る。
【0004】上記従来技術では、各面に設けた真空断熱
パネルは、角部の合わせ部分に隙間ができるため、他の
部分に比べて、その合わせ部分で熱が漏れ易くなる問題
がある。そして、上記のような箱体では、4つの側面間
に位置する4箇所の角部と、底面周囲の4箇所の角部と
を合わせた8箇所で、熱移動が発生し易く、箱体の断熱
性を損ねる問題がある。
【0005】そこで、本発明は、保温効果に優れた断熱
容器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、角部
を有する容器本体と、前記容器本体の内外面の間に設け
られた断熱空間と、前記断熱空間に設けた真空断熱パネ
ルとを備え、前記角部において前記真空断熱パネルの一
方と他方の縁部を合わせる断熱容器において、前記一方
の縁部を内面側に折り曲げた重ね代部を形成すると共
に、この重ね代部を前記他方の縁部の内外面の一方に重
ね合わせたものである。
【0007】この請求項1の構成によれば、一方を内面
側に折り曲げた重ね代部と他方の縁部の外面を重ねるこ
とにより、縁部間の隙間がなくなり、隙間から熱が漏れ
ることを防止できる。
【0008】また、請求項2の発明は、中央面部と側面
部の間に中央周囲角部を有すると共に、隣合う前記側面
部間に側面角部を有する容器本体と、前記容器本体の内
外面の間に設けられた断熱空間と、前記断熱空間に設け
た真空断熱パネルとを備え、前記中央面部と前記側面部
の前記断熱空間に真空断熱パネルを設けた断熱容器にお
いて、前記中央面部と前記側面部に設けた前記真空断熱
パネルは、前記中央周囲角部に設けた側面折り曲げ部に
より一体に形成され、前記側面角部において前記真空断
熱パネルの一方と他方の縁部が隣合い、前記一方の縁部
を内面側に折り曲げた重ね代部を形成すると共に、前記
重ね代部を前記他方の縁部の内外面の一方に重ね合わせ
たものである。
【0009】この請求項2の構成によれば、中央面部と
側面部との間の中央周囲角部において、断熱真空パネル
に側面折り曲げ部を設けることにより、中央面部と側面
部とにそれぞれ断熱真空パネルを配置した場合の隙間が
無くなり、側面部間の側面角部において、一方を内面側
に折り曲げた重ね代部と他方の縁部の外面を重ねること
により、側面角部の隙間が無くなる。
【0010】また、請求項3の発明は、前記容器本体は
前記側面角部を4箇所有し、これら4つの側面角部にお
いてそれぞれ前記一方の縁部を内面側に折り曲げた重ね
代部を形成すると共に、前記重ね代部を前記他方の縁部
の内外面の一方に重ね合わせたものである。
【0011】この請求項3の構成によれば、4箇所の側
面角部を有する箱型の断熱容器において、4箇所の中央
周辺角部と4箇所の側面角部で真空断熱パネルの隙間を
無くすことができる。
【0012】さらに、請求項4の発明は、前記中央面部
は長方形であり、前記真空断熱パネルは、前記側面部の
断熱空間に対応して長短の側面対応部を有し、長い方の
前記側面部に対応する前記長側面対応部の両側が前記一
方の縁部であり、短い方の前記側面部に対応する前記短
側面対応部の両側が前記他方の縁部であり、前記短側面
部両側において、前記一方の縁部の前記重ね代部を前記
他方の縁部の内外面の同じ側に重ね合せたものである。
【0013】この請求項4の構成によれば、短側面対応
部側に重ね代部が重なってパネルの2倍の厚さとなり、
これに対して長側面対応部側はパネル単独の厚さで済
み、長い方の側面部において容器本体を薄く形成できる
から、同一外形であれば、長い方の側面部側を薄くする
ことにより、容器本体の内容量を大きく設定することが
できる。
【0014】さらに、請求項5の発明は、前記側面折り
曲げ部の交叉箇所をシール材によりシールしたものであ
る。
【0015】この請求項5の構成によれば、側面折り曲
げ部の交叉箇所もシールして熱の移動を防止できる。
【0016】さらに、請求項6の発明は、前記容器本体
の開口部を開閉する蓋体と、前記容器本体内の温度を調
節する温度調節手段とを備えるものである。
【0017】この請求項6の構成によれば、蓋体により
開口部を閉めた容器本体内を、温度調節手段により冷却
又は加熱できる。
【0018】しかも、請求項7の発明は、前記温度調節
手段がペルチェ素子を有するものである。
【0019】この請求項7の構成によれば、ペルチェ素
子により容器本体の内外方向に熱を移動して温度調節す
ることができる。
【0020】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施例を添付の図面
を参照して説明すると、図1〜図6は本発明の第1実施
例を示し、図1に示すように、真空断熱パネル1は、平
板状の芯材2をガスバリヤー性包装材3,3によりなる
袋の中で真空排気された状態で封止してなり、内外面の
包装材3,3を周囲のヒートシール部4により封止して
いる。
【0021】図2に示すように、容器本体11は、中央面
部たる底面部12と側面部13,13,14,14とからなる有底
箱型をなし、前記底面部12は長方形をなし、前記底面部
12の前記側面部13,13との間に中央周囲角部15,15が設
けられ、前記底面部12の前記側面部14,14との間に中央
周囲角部16,16が設けられている。そして、前記中央周
囲角部15が前記底面部12の長辺部であり、前記中央周囲
角部16が前記底面部12の短辺部である。また、前記側面
部13,13,14,14の間に側面角部17,17,17,17が設け
られている。前記容器本体11の内外面11N,11Gの間に
は断熱空間18が形成されている。また、前記容器本体11
は、側面部13,13,14,14の上縁側に開口部19を有し、
この開口部19を開閉する蓋体20が設けられる。
【0022】次に、前記容器本体11の断熱空間18に設け
る真空断熱パネル1について説明すると、図3の展開図
に示すように、真空断熱パネル1は、前記底面部12,側
面部13,13,14,14に対応する底面対応部112,長短の
側面対応部113,113,114,114を一体に有し、点線で示
すように、底面対応部112と長側面対応部113,113との
間に、線状の側面折り曲げ部115箇所があり、底面対応
部112と短側面対応部114,114との間に、線状の側面折
り曲げ部116箇所があり、これら側面折り曲げ部115,11
6において、前記長短の側面対応部113,114を内面側に
略90度折り曲げる。また、底面対応部112の長辺部に
対応する前記長側面対応部113は、一方の縁部となるそ
の両側の縁部113F,113Fを、点線で示す線状の折り曲
げ部121箇所にて内面側に折り曲げて重ね代部122が形成
される。また、前記側面折り曲げ部116に対して、前記
折り曲げ部121はパネル1の厚さT分だけ縁部113Fの端
部側に形成されている。また、展開図である図3に示す
真空断熱パネル1の周囲には前記ヒートシール部4が設
けられているが、前記短側面対応部114の両側の縁部114
F,114Fと前記重ね代部122との間で、前記ヒートシー
ル部4には、前記折り曲げ部121位置を越えて内側まで
切り込み部123が形成されている。また、図3中下側に
示すように、前記短側面対応部114の両側の縁部114F,
114Fと前記重ね代部122との間で、前記芯材2に切り込
み部123Aが形成され、これら切り込み部123,123Aに
より折り曲げ部121の折り曲げ形成が容易となる。
【0023】そして、真空断熱パネル1を、図3の展開
図のように形成し、側面折り曲げ部116において、短側
面対応部114を内面側に折り曲げ、側面折り曲げ部115に
おいて、側面対応部115を内面側に折り曲げ、さらに、
一方の縁部たる縁部113Fを折り曲げ部121にて内面側に
折り曲げた重ね代部122を形成し、この重ね代部122を他
方の縁部たる縁部114Fの外面に重ね合せる。この場
合、重ね合せた縁部114Fと重ね代部122を接着するよう
にしてもよい。また、底面対応部112の内面の四方に位
置する交叉箇所131は、他方の縁部たる縁部114Fと側面
折り曲げ部115,116が交叉する箇所であり、該交叉箇所
131にウレタン原液などのシール材132を塗布充填するな
どしてシールする。このようにして、図4に示すよう
に、一体の真空断熱パネル1からなるパネル箱体111が
形成される。そして、このようにして箱型に組み立てた
断熱真空パネル1を前記容器本体11の断熱空間18内にセ
ットし、容器本体11に設けた図示しない充填孔からウレ
タン原液と発泡剤とを充填して内部で発泡させ、断熱空
間18内の隙間を発泡断熱材たる発泡ウレタンファーム13
3により埋める。
【0024】また、前記蓋体20は枢着部201により容器
本体11の開口部19に開閉可能に設けられ、内部に断熱空
間を202を設け、この断熱空間202に真空断熱パネル1A
を入れると共に、隙間を発泡ウレタンフォームなどの発
泡断熱材203により埋め、さらに、蓋体20の内外面20
N,20Gの間に、ペルチェ素子を備えた温度調節手段20
4を設け、この温度調節手段204は、容器本体11内の熱を
外部に移動して該容器本体11内を冷却したり、外部の熱
を容器本体11内に移動して該容器本体11内を加熱したり
できる。そして、ペルチェ素子を用いれば、電流の方向
を切り替えるだけで熱の移動方向も内外から外内と簡単
に切り替えることができる。
【0025】そして、側面部13,14の側面角部17におい
て、真空断熱パネル1は、一方の縁部113Fに設けた重
ね代部121が他方の縁部114Fの外面に重ね合わされてい
るから隙間が発生せず、また、容器本体11の底面部12の
四方に位置する中央周囲角部15,16位置において、真空
断熱パネル1は、底面対応部112と長短の側面対応部11
3,114とが側面折り曲げ部115,116により一体となって
いるから隙間が発生せず、容器本体11は保冷性及び保温
性に優れたものとなる。さらに、内面四隅の交叉箇所13
1を、予めシール材132によりシールしているため、ここ
から熱が侵入したり、漏れたりすることも防止できる。
また、この例では、図5などに示すように、短い方の側
面部14に対応する短側面対応部114の縁部114Fに、側面
対応部113の重ね代部122を重ね合せているから、パネル
箱体111において、長側面対応部113の厚さTに対して、
短い方の側面対応部の厚さは2T(Tの2倍)となり、
容器本体11の側面部13の厚さを抑えることができるか
ら、外形形状が同一の場合、容器本体11の内容量を大き
く取ることができる。また、図5に示すように、ヒート
シール部4は真空断熱パネル1の厚さ方向に折り曲げて
該パネル1の端面に沿わせることができる。また、図5
の端部接合構造においては、重ね代部122の内面を他方
の端部114Fに重ねて密着させると共に、該端部114Fの
端面114Tを側面対応部113の内面に突き合わせることが
でき、気密性を向上できる。
【0026】このように本実施例では、請求項1に対応
して、角部たる側面角部17を有する容器本体11と、容器
本体11の内外面11N,11Gの間に設けられた断熱空間18
と、断熱空間18に設けた真空断熱パネル1とを備え、側
面角部17において真空断熱パネル1の一方と他方の縁部
113F,114Fを合わせる断熱容器において、一方の縁部
113Fを内面側に折り曲げた重ね代部122を形成すると共
に、この重ね代部122を他方の縁部114Fの内外面の一方
である外面に重ね合わせたから、一方を内面側に折り曲
げた重ね代部122と他方の縁部114Fの外面を重ねること
により、縁部113F,114F間の隙間がなくなり、隙間か
ら熱が漏れることを防止できる。
【0027】また、このように本実施例では、請求項2
に対応して、中央面部たる底面部12と側面部13,14の間
に中央周囲角部15,16を有すると共に、隣合う側面部1
3,14間に側面角部17を有する容器本体11と、容器本体1
1の内外面11N,11Gの間に設けられた断熱空間18と、
断熱空間18に設けた真空断熱パネル1とを備え、底面部
12と側面部13,14の断熱空間18に真空断熱パネル1を設
けた断熱容器において、底面部12と側面部13,14に設け
た真空断熱パネル1は、中央周囲角部15,16に設けた側
面折り曲げ部115,116により一体に形成され、長短の側
面角部113,114において真空断熱パネル1の一方と他方
の縁部113F,114Fが隣合い、一方の縁部113Fを内面
側に折り曲げた重ね代部122を形成すると共に、重ね代
部122を他方の縁部114Fの内外面の一方である外面に重
ね合わせたから、底面部12と側面部13,14との間の中央
周囲角部15,16において、断熱真空パネル1に側面折り
曲げ部115,116を設けることにより、底面部12と側面部
13,14とにそれぞれ断熱真空パネル1を配置した場合の
隙間が無くなり、側面部13,14間の側面角部17におい
て、一方を内面側に折り曲げた重ね代部122と他方の縁
部114Fの外面を重ねることにより、側面角部17の隙間
が無くなる。
【0028】また、このように本実施例では、請求項3
に対応して、容器本体11は側面角部17を4箇所有し、こ
れら4つの側面角部17,17,17,17においてそれぞれ一
方の縁部113Fを内面側に折り曲げた重ね代部122を形成
すると共に、重ね代部122を他方の縁部114Fの内外面の
一方に重ね合わせたから、4箇所の側面角部17を有する
箱型の断熱容器において、4箇所の中央周辺角部15,1
5,16,16と4箇所の側面角部17で真空断熱パネル1の
隙間を無くすことができる。
【0029】さらに、このように本実施例では、請求項
4に対応して、中央面部たる底面部12は長方形であり、
真空断熱パネル1は、側面部13,14の断熱空間18に対応
して長短の側面対応部114,113を有し、長い方の側面部
13に対応する長側面対応部113の両側が一方の縁部113
F,113Fであり、短い方の側面部14に対応する短側面
対応部114の両側が他方の縁部114F,114Fであり、短
側面対応部114両側において、一方の縁部113Fの重ね代
部122を他方の縁部114Fの内外面の同じ側である外面に
重ね合せたから、短側面対応部114側に重ね代部122が重
なってパネル1の2倍の厚さとなり、これに対して長側
面対応部113側はパネル1単独の厚さで済み、長い方の
側面部13において容器本体11を薄く形成できるから、同
一外形であれば、長い方の側面部13側を薄くすることに
より、容器本体11の内容量を大きく設定することができ
る。
【0030】さらに、このように本実施例では、請求項
5に対応して、側面折り曲げ部115,116の交叉箇所131
をシール材132によりシールしたから、側面折り曲げ部1
15,116の交叉箇所もシールして熱の移動を防止でき
る。
【0031】さらに、このように本実施例では、請求項
6に対応して、容器本体11の開口部19を開閉する蓋体20
と、容器本体11内の温度を調節する温度調節手段204と
を備えるから、蓋体20により開口部19を閉めた容器本体
11内を、温度調節手段204により冷却又は加熱できる。
【0032】しかも、このように本実施例では、請求項
7に対応して、温度調節手段204がペルチェ素子を有す
るから、ペルチェ素子により容器本体11の内外方向に熱
を移動して温度調節することができる。
【0033】また、実施例上の効果として、底面対応部
112と側面対応部113,114が一体化されているから、各
部にパネルを1枚ずつセットするものと異なり、容器本
体11の断熱空間18内への真空断熱パネル1の組み付けが
容易となり、さらに、重ね合せた縁部114Fと重ね代部1
22を接着などにより固定すれば、パネル箱体111が一体
に組み立てられるから、断熱空間18内へのセットが一層
容易となる。また、ヒートシール部4には、側面折り曲
げ部115の端部に、折り曲げ部121位置まで切り込み部12
3を形成し、また、前記短側面対応部114の両側の縁部11
4F,114Fと前記重ね代部122との間で、前記芯材2に
切り込み部123Aを形成しているから、パネル1を有底
箱型のパネル箱体111に容易に組み立てることができ
る。尚、ヒートシール部4を部分的に切断する前記切り
込み部123は、真空断熱パネル1の製造後にカッターな
どにより切断形成するようにしてもよい。
【0034】図7は本発明の第2実施例を示し、上記第
1実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明
を省略して詳述すると、同図に示すように、重ね代部12
2の外面を他方の縁部114Fの内面に重ね合せており、こ
のように本実施例においても、角部たる側面角部17を有
する容器本体11と、容器本体11の内外面11N,11Gの間
に設けられた断熱空間18と、断熱空間18に設けた真空断
熱パネル1とを備え、側面角部17において真空断熱パネ
ル1の一方と他方の縁部113F,114Fを合わせる断熱容
器において、一方の縁部113Fを内面側に折り曲げた重
ね代部122を形成すると共に、この重ね代部122を他方の
縁部114Fの内外面の一方である外面に重ね合わせたか
ら、一方を内面側に折り曲げた重ね代部122と他方の縁
部114Fの外面を重ねることにより、縁部113F,114F
間の隙間がなくなり、隙間から熱が漏れることを防止で
き、上記各実施例と同様な作用・効果を奏する。
【0035】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨の範囲内において、種々の変形
実施が可能である。例えば、重ね代部の長さなどは適宜
選定可能であり、重ね代部は他方の縁部がある側面対応
部の長さの二分の一以下であればよい。また、温度調節
手段は、容器本体の内部の冷却と加熱の一方を行うもの
でも、両方を行うものでもよい。また、実施例では折り
曲げ部にて真空断熱パネルをほぼ直角に折り曲げたもの
を図示したが、折り曲げた角部は湾曲状でもよい。さら
に、断熱空間18,202内の隙間を埋める発泡断熱材は各
種のものを用いることができ、発泡により得られる断熱
材でなくてもよく、あるいは断熱空間18,202内には真
空断熱パネルだけを設け、他の断熱材を設けなくてもよ
い。
【0036】
【発明の効果】請求項1の発明は、角部を有する容器本
体と、前記容器本体の内外面の間に設けられた断熱空間
と、前記断熱空間に設けた真空断熱パネルとを備え、前
記角部において前記真空断熱パネルの一方と他方の縁部
を合わせる断熱容器において、前記一方の縁部を内面側
に折り曲げた重ね代部を形成すると共に、この重ね代部
を前記他方の縁部の内外面の一方に重ね合わせたもので
あり、保温効果に優れた断熱容器を提供することができ
る。
【0037】また、請求項2の発明は、中央面部と側面
部の間に中央周囲角部を有すると共に、隣合う前記側面
部間に側面角部を有する容器本体と、前記容器本体の内
外面の間に設けられた断熱空間と、前記断熱空間に設け
た真空断熱パネルとを備え、前記中央面部と前記側面部
の前記断熱空間に真空断熱パネルを設けた断熱容器にお
いて、前記中央面部と前記側面部に設けた前記真空断熱
パネルは、前記中央周囲角部に設けた側面折り曲げ部に
より一体に形成され、前記側面角部において前記真空断
熱パネルの一方と他方の縁部が隣合い、前記一方の縁部
を内面側に折り曲げた重ね代部を形成すると共に、前記
重ね代部を前記他方の縁部の内外面の一方に重ね合わせ
たものであり、保温効果に優れた断熱容器を提供するこ
とができる。
【0038】また、請求項3の発明は、前記容器本体は
前記側面角部を4箇所有し、これら4つの側面角部にお
いてそれぞれ前記一方の縁部を内面側に折り曲げた重ね
代部を形成すると共に、前記重ね代部を前記他方の縁部
の内外面の一方に重ね合わせたものであり、保温効果に
優れた断熱容器を提供することができる。
【0039】さらに、請求項4の発明は、前記中央面部
は長方形であり、前記真空断熱パネルは、前記側面部の
断熱空間に対応して長短の側面対応部を有し、長い方の
前記側面部に対応する前記長側面対応部の両側が前記一
方の縁部であり、短い方の前記側面部に対応する前記短
側面対応部の両側が前記他方の縁部であり、前記短側面
部両側において、前記一方の縁部の前記重ね代部を前記
他方の縁部の内外面の同じ側に重ね合せたものであり、
保温効果に優れた断熱容器を提供することができる。
【0040】さらに、請求項5の発明は、前記側面折り
曲げ部の交叉箇所をシール材によりシールしたものであ
り、保温効果に優れた断熱容器を提供することができ
る。
【0041】さらに、請求項6の発明は、前記容器本体
の開口部を開閉する蓋体と、前記容器本体内の温度を調
節する温度調節手段とを備えるものであり、保温効果に
優れた断熱容器を提供することができる。
【0042】しかも、請求項7の発明は、前記温度調節
手段がペルチェ素子を有するものであり、保温効果に優
れた断熱容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す真空断熱パネルの断
面図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す断熱容器の容器本体
の斜視図である。
【図3】本発明の第1実施例を示す真空断熱パネルの展
開図である。
【図4】本発明の第1実施例を示すパネル箱体の斜視図
である。
【図5】本発明の第1実施例を示す真空断熱パネルの縁
部の重ね代部回りの断面図であるあ。
【図6】本発明の第1実施例を示す全体断面図である。
【図7】本発明の第2実施例を示す真空断熱パネルの縁
部の重ね代部回りの断面図であるあ。
【符号の説明】
1 真空断熱パネル 11 容器本体 12 底面部(中央面部) 13 側面部 14 側面部 15 中央周囲角部 16 中央周囲角部 17 側面角部 18 断熱空間 19 開口部 20 蓋体 112 底面対応部 113 長側面対応部 114 短側面対応部 115 側面折り曲げ部 116 側面折り曲げ部 122 重ね代部 131 交叉箇所 132 シール材 204 温度調節手段
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F25D 23/08 F25D 23/08 D Fターム(参考) 3E067 BA01A CA18 FC01 GA13 3L102 JA01 KA03 LB01 LB31 LB37 LC02 LC03 LC15 LC19 LE04 MA01 MB02 MB22 4B002 AA21 BA01 BA22 BA55 CA21 CA32 CA34 4B066 AA05 AB10 BB11 BD03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 角部を有する容器本体と、前記容器本体
    の内外面の間に設けられた断熱空間と、前記断熱空間に
    設けた真空断熱パネルとを備え、前記角部において前記
    真空断熱パネルの一方と他方の縁部を合わせる断熱容器
    において、前記一方の縁部を内面側に折り曲げた重ね代
    部を形成すると共に、この重ね代部を前記他方の縁部の
    内外面の一方に重ね合わせたことを特徴とする断熱容
    器。
  2. 【請求項2】 中央面部と側面部の間に中央周囲角部を
    有すると共に、隣合う前記側面部間に側面角部を有する
    容器本体と、前記容器本体の内外面の間に設けられた断
    熱空間と、前記断熱空間に設けた真空断熱パネルとを備
    え、前記中央面部と前記側面部の前記断熱空間に真空断
    熱パネルを設けた断熱容器において、前記中央面部と前
    記側面部に設けた前記真空断熱パネルは、前記中央周囲
    角部に設けた側面折り曲げ部により一体に形成され、前
    記側面角部において前記真空断熱パネルの一方と他方の
    縁部が隣合い、前記一方の縁部を内面側に折り曲げた重
    ね代部を形成すると共に、前記重ね代部を前記他方の縁
    部の内外面の一方に重ね合わせたことを特徴とする断熱
    容器。
  3. 【請求項3】 前記容器本体は前記側面角部を4箇所有
    し、これら4つの側面角部においてそれぞれ前記一方の
    縁部を内面側に折り曲げた重ね代部を形成すると共に、
    前記重ね代部を前記他方の縁部の内外面の一方に重ね合
    わせたことを特徴とする請求項2記載の断熱容器。
  4. 【請求項4】 前記中央面部は長方形であり、前記真空
    断熱パネルは、前記側面部の断熱空間に対応して長短の
    側面対応部を有し、長い方の前記側面部に対応する前記
    長側面対応部の両側が前記一方の縁部であり、短い方の
    前記側面部に対応する前記短側面対応部の両側が前記他
    方の縁部であり、前記短側面部両側において、前記一方
    の縁部の前記重ね代部を前記他方の縁部の内外面の同じ
    側に重ね合せたことを特徴とする請求項3記載の断熱容
    器。
  5. 【請求項5】 前記側面折り曲げ部の交叉箇所をシール
    材によりシールしたことを特徴とする請求項2〜4のい
    ずれか1項に記載の断熱容器。
  6. 【請求項6】 前記容器本体の開口部を開閉する蓋体
    と、前記容器本体内の温度を調節する温度調節手段とを
    備えることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に
    記載の断熱容器。
  7. 【請求項7】 前記温度調節手段がペルチェ素子を有す
    ることを特徴とする請求項6記載の断熱容器。
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