JP3482404B2 - 真空断熱材及び製造方法、並びにその真空断熱材を使用した機器 - Google Patents
真空断熱材及び製造方法、並びにその真空断熱材を使用した機器Info
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- JP3482404B2 JP3482404B2 JP2001268479A JP2001268479A JP3482404B2 JP 3482404 B2 JP3482404 B2 JP 3482404B2 JP 2001268479 A JP2001268479 A JP 2001268479A JP 2001268479 A JP2001268479 A JP 2001268479A JP 3482404 B2 JP3482404 B2 JP 3482404B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家電製品、住宅及
び車輌等の断熱材として使用可能な真空断熱材に関する
もので、更には前記真空断熱材を適用した機器、すなわ
ち、断熱容器,断熱箱体,電気給湯器,冷蔵庫,炊飯
器,及びノート型コンピュータなどに関するものであ
る。
び車輌等の断熱材として使用可能な真空断熱材に関する
もので、更には前記真空断熱材を適用した機器、すなわ
ち、断熱容器,断熱箱体,電気給湯器,冷蔵庫,炊飯
器,及びノート型コンピュータなどに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境保護が大きく叫ばれるな
か、家電製品の省エネルギー化は緊急に取り組むべき重
要課題となってきている。この解決方法の一つとして、
無駄な熱の授受を防ぐ目的での断熱材の適用や断熱材の
高性能化がある。
か、家電製品の省エネルギー化は緊急に取り組むべき重
要課題となってきている。この解決方法の一つとして、
無駄な熱の授受を防ぐ目的での断熱材の適用や断熱材の
高性能化がある。
【0003】断熱材の高性能化の一例としては特公平2
−54479号公報に開示されているように、多孔質構
造の芯材をアルミ箔ラミネートフィルム製の外被材で覆
って内部を減圧封止する真空断熱材がある。真空断熱材
は従来のグラスウールや硬質ウレタンフォームと比較し
て3倍〜6倍程度の断熱性能を有するものであり、電気
ジャーポットや電気冷蔵庫などの家電製品やクーラーボ
ックス等に適用されている。
−54479号公報に開示されているように、多孔質構
造の芯材をアルミ箔ラミネートフィルム製の外被材で覆
って内部を減圧封止する真空断熱材がある。真空断熱材
は従来のグラスウールや硬質ウレタンフォームと比較し
て3倍〜6倍程度の断熱性能を有するものであり、電気
ジャーポットや電気冷蔵庫などの家電製品やクーラーボ
ックス等に適用されている。
【0004】例えば、電気ジャーポットは、貯湯容器
と、外容器とで構成される構造体内部に真空断熱材を配
設し、貯湯容器と外容器で真空断熱材を挟持することに
より適用している。また、冷蔵庫は、鉄板からなる外箱
と、ABS樹脂からなる内箱と、前記外箱と前記内箱に
よって形成される空間に充填された発泡断熱材とからな
る断熱壁において、断熱壁内部に予め真空断熱材を貼り
付け、発泡断熱材とともに一体構造体とする方法により
適用している。
と、外容器とで構成される構造体内部に真空断熱材を配
設し、貯湯容器と外容器で真空断熱材を挟持することに
より適用している。また、冷蔵庫は、鉄板からなる外箱
と、ABS樹脂からなる内箱と、前記外箱と前記内箱に
よって形成される空間に充填された発泡断熱材とからな
る断熱壁において、断熱壁内部に予め真空断熱材を貼り
付け、発泡断熱材とともに一体構造体とする方法により
適用している。
【0005】一方、このような家電製品に対して、より
簡便に真空断熱材を適用する手段としては、特開平7−
269781号公報に開示されているものがある。これ
は、少なくとも真空断熱材端縁部の外周の1辺に熱融着
部が突出したヒレ部を有さない製袋方法により作製され
た外被材からなる真空断熱材を用いるものである。この
ような真空断熱材を構成する外被材の製袋方法は、一般
に、ピロー製袋やガゼット製袋と称され、真空断熱材の
外被材の用途以外にも各種の包装用袋材として利用され
ている。
簡便に真空断熱材を適用する手段としては、特開平7−
269781号公報に開示されているものがある。これ
は、少なくとも真空断熱材端縁部の外周の1辺に熱融着
部が突出したヒレ部を有さない製袋方法により作製され
た外被材からなる真空断熱材を用いるものである。この
ような真空断熱材を構成する外被材の製袋方法は、一般
に、ピロー製袋やガゼット製袋と称され、真空断熱材の
外被材の用途以外にも各種の包装用袋材として利用され
ている。
【0006】また、医療用や食品用の包装用袋材に限定
すれば、特開平10−179700号公報や特開200
0−168797号公報に開示されているように、1枚
のプラスチックフィルムの両端を合わせ、その合わせ目
の内側をリボン状の通気性フィルムでシールして筒状に
成形した、リボン付きピロー製袋の包装用袋材が知られ
ている。
すれば、特開平10−179700号公報や特開200
0−168797号公報に開示されているように、1枚
のプラスチックフィルムの両端を合わせ、その合わせ目
の内側をリボン状の通気性フィルムでシールして筒状に
成形した、リボン付きピロー製袋の包装用袋材が知られ
ている。
【0007】前述のような、ピロー製袋やガゼット製袋
により作製した袋材を外被材とした真空断熱材を電気ジ
ャーポットや電気冷蔵庫に適用すると、熱融着部が突出
したヒレ部が少なくとも2辺存在しないため、真空断熱
材を配設する空間部に効率的、かつ効果的に適用できる
とともに、配設時の位置決めが容易になる等の効果があ
る。
により作製した袋材を外被材とした真空断熱材を電気ジ
ャーポットや電気冷蔵庫に適用すると、熱融着部が突出
したヒレ部が少なくとも2辺存在しないため、真空断熱
材を配設する空間部に効率的、かつ効果的に適用できる
とともに、配設時の位置決めが容易になる等の効果があ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように家電製品
等に対して、より簡便に真空断熱材を適用することを目
的に、ピロー製袋やガゼット製袋による包装用袋材を真
空断熱材の外被材として適用した場合、真空断熱材の外
被材は一種類のフィルムから構成されることになり、従
来、以下に示すような問題点が生じていた。
等に対して、より簡便に真空断熱材を適用することを目
的に、ピロー製袋やガゼット製袋による包装用袋材を真
空断熱材の外被材として適用した場合、真空断熱材の外
被材は一種類のフィルムから構成されることになり、従
来、以下に示すような問題点が生じていた。
【0009】 例えば、金属箔をガスバリヤ層としたラ
ミネートフィルム(以下金属箔フィルムという)を外被
材に適用した真空断熱材の場合は、外被材としてのガス
バリヤ性は優れているものの、アルミニウム等の金属箔
が高熱伝導性の金属であるため、外被材が真空断熱材の
表面から裏面へ熱量が伝わる熱架橋となって熱漏洩が著
しく、真空断熱材が本来有する断熱性能を十分に発揮す
ることができなかった。
ミネートフィルム(以下金属箔フィルムという)を外被
材に適用した真空断熱材の場合は、外被材としてのガス
バリヤ性は優れているものの、アルミニウム等の金属箔
が高熱伝導性の金属であるため、外被材が真空断熱材の
表面から裏面へ熱量が伝わる熱架橋となって熱漏洩が著
しく、真空断熱材が本来有する断熱性能を十分に発揮す
ることができなかった。
【0010】一方、金属蒸着を施したフィルムをガスバ
リヤ層としたラミネートフィルム(以下金属蒸着フィル
ムという)を外被材に適用した真空断熱材は、外被材を
伝わる熱量は小さく、熱架橋に起因する断熱性能の劣化
はないものの金属箔フィルムと比較してガスバリヤ性が
低く、断熱性能の経年変化が大きいという問題があっ
た。
リヤ層としたラミネートフィルム(以下金属蒸着フィル
ムという)を外被材に適用した真空断熱材は、外被材を
伝わる熱量は小さく、熱架橋に起因する断熱性能の劣化
はないものの金属箔フィルムと比較してガスバリヤ性が
低く、断熱性能の経年変化が大きいという問題があっ
た。
【0011】更に、リボン付きピロー製袋の包装用袋材
は2種類のラミネートフィルムから構成することができ
るものの、従来、この包装用袋材は医療用や食品用とし
てのみ適用され、密封した袋材の内部ガスをリボンフィ
ルム部から透過拡散させることが目的である。そのた
め、従来のリボン付きピロー製袋の包装用袋材は、高い
ガスバリヤ性を必要とする真空断熱材の外被材としては
適用できなかった。
は2種類のラミネートフィルムから構成することができ
るものの、従来、この包装用袋材は医療用や食品用とし
てのみ適用され、密封した袋材の内部ガスをリボンフィ
ルム部から透過拡散させることが目的である。そのた
め、従来のリボン付きピロー製袋の包装用袋材は、高い
ガスバリヤ性を必要とする真空断熱材の外被材としては
適用できなかった。
【0012】本発明は、上記問題点に鑑み、初期及び経
年時の断熱性能に優れ、かつ真空断熱材の外被材の熱融
着部が突出したヒレ部を、4辺のうち少なくとも2辺の
低減が可能で、かつ外被材が熱架橋となって引き起こさ
れる熱漏洩の影響が軽微な真空断熱材を提供することを
目的とするものである。
年時の断熱性能に優れ、かつ真空断熱材の外被材の熱融
着部が突出したヒレ部を、4辺のうち少なくとも2辺の
低減が可能で、かつ外被材が熱架橋となって引き起こさ
れる熱漏洩の影響が軽微な真空断熱材を提供することを
目的とするものである。
【0013】更に、本発明による真空断熱材を使用した
機器として、熱漏洩の少ない断熱容器や断熱箱体、消費
電力量の少ない電気給湯器や冷蔵庫、並びに装置ケース
表面温度上昇による不快感を抑制するとともに、内部の
発熱による不具合を防止した製品信頼性の高いノート型
コンピュータ等を提供するものである。
機器として、熱漏洩の少ない断熱容器や断熱箱体、消費
電力量の少ない電気給湯器や冷蔵庫、並びに装置ケース
表面温度上昇による不快感を抑制するとともに、内部の
発熱による不具合を防止した製品信頼性の高いノート型
コンピュータ等を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の真空断熱材は、
芯材と、前記芯材を密封する外被材とを有し、前記外被
材は互いに長さが同じで、かつ幅が違う2枚のフィルム
から成り、幅の狭いフィルムの幅が前記芯材の幅と同等
であり、前記幅の狭いフィルムの幅方向に対向する一対
の端縁部の外側の面と幅の広いフィルムの幅方向に対向
する一対の端縁部の内側の面とが熱融着されているもの
で、熱融着部が突出したヒレ部は、幅方向に対向する2
辺にはなく、筒状成形品の開口部を熱融着した2辺だけ
で、ヒレ処理の手間の低減と、ヒレを折り返すことによ
る外被材のダメージが抑制でき、信頼性の向上が図れる
とともに配置時の位置決めが容易である。
芯材と、前記芯材を密封する外被材とを有し、前記外被
材は互いに長さが同じで、かつ幅が違う2枚のフィルム
から成り、幅の狭いフィルムの幅が前記芯材の幅と同等
であり、前記幅の狭いフィルムの幅方向に対向する一対
の端縁部の外側の面と幅の広いフィルムの幅方向に対向
する一対の端縁部の内側の面とが熱融着されているもの
で、熱融着部が突出したヒレ部は、幅方向に対向する2
辺にはなく、筒状成形品の開口部を熱融着した2辺だけ
で、ヒレ処理の手間の低減と、ヒレを折り返すことによ
る外被材のダメージが抑制でき、信頼性の向上が図れる
とともに配置時の位置決めが容易である。
【0015】 また、外被材は2枚のフィルムで構成す
ることにより、熱伝導に影響するガスバリヤ層が連続せ
ず、熱架橋による熱漏洩がほとんどなく、断熱性能の低
下がない。更に、外被材を構成する幅が違う2枚のフィ
ルムのうち、幅の狭いフィルムの幅を芯材の幅と同等に
構成したので、外被材が熱架橋となって生じる熱漏洩を
低減し、かつガスバリヤ性を向上する上で、最も良いバ
ランスとなる。また、筒状に成形するための熱融着のと
き、及び筒状成形品の開口部を熱融着するときの両方に
対応するためには、外被材を構成する幅が違う2枚のフ
ィルムのうち、幅の狭いフィルムのみにフィルムの内外
両面に熱融着のための熱融着層を形成し、幅の広いフィ
ルムは内側の面だけに熱融着層を形成すればよく、経済
的に良好な真空断熱材となる。
ることにより、熱伝導に影響するガスバリヤ層が連続せ
ず、熱架橋による熱漏洩がほとんどなく、断熱性能の低
下がない。更に、外被材を構成する幅が違う2枚のフィ
ルムのうち、幅の狭いフィルムの幅を芯材の幅と同等に
構成したので、外被材が熱架橋となって生じる熱漏洩を
低減し、かつガスバリヤ性を向上する上で、最も良いバ
ランスとなる。また、筒状に成形するための熱融着のと
き、及び筒状成形品の開口部を熱融着するときの両方に
対応するためには、外被材を構成する幅が違う2枚のフ
ィルムのうち、幅の狭いフィルムのみにフィルムの内外
両面に熱融着のための熱融着層を形成し、幅の広いフィ
ルムは内側の面だけに熱融着層を形成すればよく、経済
的に良好な真空断熱材となる。
【0016】 更に、真空断熱材の外被材を構成する一
方の幅の狭いフィルムは金属箔をガスバリヤ層とするラ
ミネートフィルムである。
方の幅の狭いフィルムは金属箔をガスバリヤ層とするラ
ミネートフィルムである。
【0017】 少なくとも、幅の狭いフィルムを金属箔
フィルムとすることにより、経年時の断熱性能に優れて
いるとともに、幅の広いフィルムを金属箔とすればより
経年時の断熱性能に優れ、金属蒸着フィルムとすれば熱
架橋による熱漏洩がなく、真空断熱材として断熱性能の
劣化がない。
フィルムとすることにより、経年時の断熱性能に優れて
いるとともに、幅の広いフィルムを金属箔とすればより
経年時の断熱性能に優れ、金属蒸着フィルムとすれば熱
架橋による熱漏洩がなく、真空断熱材として断熱性能の
劣化がない。
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】更に、本発明の真空断熱材は、幅の狭いフ
ィルムをガスバリヤ層の両面に熱融着層を積層して形成
したもので、筒状成形品の開口部を熱融着する場合に
も、3枚のガスバリヤ性フィルムの重なり合う部位にお
いて溶融した熱融着層材料が流動して金属箔端部まで被
覆できるため、外被材の内外を繋ぐトンネル状のスルー
ホールの形成を大幅に低減し、シール性が良好となる。
ィルムをガスバリヤ層の両面に熱融着層を積層して形成
したもので、筒状成形品の開口部を熱融着する場合に
も、3枚のガスバリヤ性フィルムの重なり合う部位にお
いて溶融した熱融着層材料が流動して金属箔端部まで被
覆できるため、外被材の内外を繋ぐトンネル状のスルー
ホールの形成を大幅に低減し、シール性が良好となる。
【0022】更に、幅の狭いフィルムの外側の面におい
て、熱融着部以外を熱融着部材料より融点が高い材料で
形成することにより、筒状成形品の開口部を熱融着する
時にもインパルスシール機、あるいは熱融着機のシール
バーが直接接する幅の狭いフィルムの最外層の材料は溶
融することなくフィルムの最内層の熱融着層のみが熱融
着される。すなわち、インパルスシール機あるいは熱融
着機のシールバーに熱融着層の構成材料が付着すること
はなく、外被材及び真空断熱材の生産性を阻害すること
がない。
て、熱融着部以外を熱融着部材料より融点が高い材料で
形成することにより、筒状成形品の開口部を熱融着する
時にもインパルスシール機、あるいは熱融着機のシール
バーが直接接する幅の狭いフィルムの最外層の材料は溶
融することなくフィルムの最内層の熱融着層のみが熱融
着される。すなわち、インパルスシール機あるいは熱融
着機のシールバーに熱融着層の構成材料が付着すること
はなく、外被材及び真空断熱材の生産性を阻害すること
がない。
【0023】更に、本発明の真空断熱材をそれぞれの機
器の形態に合わせて適用することにより、設計及び製造
においてヒレ部を処理することなく真空断熱材を効率的
に配置できるとともに配設時の位置決めが容易にでき、
機器としても保温時間の延長、保温電力及び消費電力の
低減、機器の表面温度の低下、並びに製品信頼性の向上
を図ることができる。
器の形態に合わせて適用することにより、設計及び製造
においてヒレ部を処理することなく真空断熱材を効率的
に配置できるとともに配設時の位置決めが容易にでき、
機器としても保温時間の延長、保温電力及び消費電力の
低減、機器の表面温度の低下、並びに製品信頼性の向上
を図ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明による真空断熱材の
実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0025】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1における真空断熱材の斜視図である。また、図2
は、本発明の実施の形態1における真空断熱材の断面図
である。
形態1における真空断熱材の斜視図である。また、図2
は、本発明の実施の形態1における真空断熱材の断面図
である。
【0026】図1及び図2において、1は真空断熱材、
2は芯材、3は外被材で2枚のフィルムを熱融着して成
形したものであり、真空断熱材1は、芯材2を外被材3
の中に密封して構成されている。
2は芯材、3は外被材で2枚のフィルムを熱融着して成
形したものであり、真空断熱材1は、芯材2を外被材3
の中に密封して構成されている。
【0027】まず、この真空断熱材1の作製方法につい
て説明する。
て説明する。
【0028】芯材2は、厚さ15mm×幅300mm×
長さ400mmの無機繊維成形体を用いている。
長さ400mmの無機繊維成形体を用いている。
【0029】外被材3を構成する2枚のフィルムの寸法
は、互いに長さは同じで、幅は金属箔をガスバリヤ層と
したラミネートフィルム(以下金属箔フィルムという)
5aの方が金属蒸着を施したフィルムをガスバリヤ層と
したラミネートフィルム(以下金属蒸着フィルムとい
う)6より小さくなるようにする。
は、互いに長さは同じで、幅は金属箔をガスバリヤ層と
したラミネートフィルム(以下金属箔フィルムという)
5aの方が金属蒸着を施したフィルムをガスバリヤ層と
したラミネートフィルム(以下金属蒸着フィルムとい
う)6より小さくなるようにする。
【0030】特に、熱漏洩の抑制とガスバリヤ性の向上
を最も良いバランスとするためには、金属箔フィルム5
aの幅を芯材の幅と同等として、断熱面を完全に被覆す
るように作製することが望ましい。本実施の形態1で
は、金属箔フィルム5aは芯材2に合わせて幅300m
mのものを用い、金属蒸着フィルム6は芯材2の厚さと
熱融着部7の幅10mmを考慮して幅350mmのもの
を用いた。
を最も良いバランスとするためには、金属箔フィルム5
aの幅を芯材の幅と同等として、断熱面を完全に被覆す
るように作製することが望ましい。本実施の形態1で
は、金属箔フィルム5aは芯材2に合わせて幅300m
mのものを用い、金属蒸着フィルム6は芯材2の厚さと
熱融着部7の幅10mmを考慮して幅350mmのもの
を用いた。
【0031】外被材3は、金属箔フィルム5aの幅方向
に対向する一対の端縁部の外側の面と、金属蒸着フィル
ム6の幅方向に対向する一対の端縁部の内側の面とを熱
融着で繋ぎ合わせて筒状に成形する。
に対向する一対の端縁部の外側の面と、金属蒸着フィル
ム6の幅方向に対向する一対の端縁部の内側の面とを熱
融着で繋ぎ合わせて筒状に成形する。
【0032】芯材2を130℃で1時間乾燥後、筒状に
成形した外被材3中に挿入し、芯材2と外被材3の間を
10パスカル以下まで減圧し、外被材3の長さ方向に対
向する開口部を熱融着により密封する。こうして作製し
た真空断熱材1は、外被材3の端縁部周囲に突出したヒ
レ部4が、4辺のうち向かい合う2辺のみとなる。な
お、筒状に成形した外被材3の長さ方向に対向する開口
部のうち、一方を熱融着して袋体を形成した後、芯材2
を挿入してもよい。
成形した外被材3中に挿入し、芯材2と外被材3の間を
10パスカル以下まで減圧し、外被材3の長さ方向に対
向する開口部を熱融着により密封する。こうして作製し
た真空断熱材1は、外被材3の端縁部周囲に突出したヒ
レ部4が、4辺のうち向かい合う2辺のみとなる。な
お、筒状に成形した外被材3の長さ方向に対向する開口
部のうち、一方を熱融着して袋体を形成した後、芯材2
を挿入してもよい。
【0033】次に、真空断熱材1の構成材料の詳細につ
いて説明する。
いて説明する。
【0034】芯材2は、非晶質構造の珪酸ガラスを主成
分とする平均繊維径0.1μm〜10μmのグラスウー
ルを厚さ15mmのボード状に成形したものである。作
製した芯材2の嵩密度は、0.1g/cm3〜0.3g
/cm3であった。平均繊維径はSEM(走査電子顕微
鏡)像をもとに算出した。なお、グラスウールの成形に
あたっては必要に応じてバインダーを使用してもよい。
分とする平均繊維径0.1μm〜10μmのグラスウー
ルを厚さ15mmのボード状に成形したものである。作
製した芯材2の嵩密度は、0.1g/cm3〜0.3g
/cm3であった。平均繊維径はSEM(走査電子顕微
鏡)像をもとに算出した。なお、グラスウールの成形に
あたっては必要に応じてバインダーを使用してもよい。
【0035】外被材3は、2枚のフィルムで構成されて
いるが、まず金属箔フィルム5aは最外層に厚さ50μ
mの高密度ポリエチレン8aと、中間層に金属箔である
厚さ6μmのアルミニウム箔9と、最内層に厚さ50μ
mの高密度ポリエチレン8bとから構成したラミネート
フィルムである。この両面の高密度ポリエチレン8a,
8bは熱融着層としての機能を有している。
いるが、まず金属箔フィルム5aは最外層に厚さ50μ
mの高密度ポリエチレン8aと、中間層に金属箔である
厚さ6μmのアルミニウム箔9と、最内層に厚さ50μ
mの高密度ポリエチレン8bとから構成したラミネート
フィルムである。この両面の高密度ポリエチレン8a,
8bは熱融着層としての機能を有している。
【0036】一方、金属蒸着フィルム6は、最外層に厚
さ15μmのポリエチレンテレフタレート10と、中間
層にアルミニウム蒸着を施した厚さ15μmのエチレン
・ビニルアルコール共重合体11と、最内層に厚さ50
μmの高密度ポリエチレン8bとから構成したラミネー
トフィルムであり、熱融着層は最内層のみに形成してい
る。
さ15μmのポリエチレンテレフタレート10と、中間
層にアルミニウム蒸着を施した厚さ15μmのエチレン
・ビニルアルコール共重合体11と、最内層に厚さ50
μmの高密度ポリエチレン8bとから構成したラミネー
トフィルムであり、熱融着層は最内層のみに形成してい
る。
【0037】このようにして作製した真空断熱材の熱伝
導率をヒートセンサー(英弘精機(株)製)を用いて平
均温度24℃で測定したところ、初期熱伝導率は0.0
033W/mKで、25℃で90日間放置後の熱伝導率
は0.0034W/mKであった。また、真空断熱材の
中央部の熱伝導率と、端部から30mm中央寄りの熱伝
導率を比較しても、その差は認められなかった。
導率をヒートセンサー(英弘精機(株)製)を用いて平
均温度24℃で測定したところ、初期熱伝導率は0.0
033W/mKで、25℃で90日間放置後の熱伝導率
は0.0034W/mKであった。また、真空断熱材の
中央部の熱伝導率と、端部から30mm中央寄りの熱伝
導率を比較しても、その差は認められなかった。
【0038】すなわち、経年時の熱伝導率の悪化が殆ど
ないと判断でき、外被材のガスバリヤ性が優れているこ
とが判る。また、真空断熱材の中心部と端部付近におけ
る熱伝導率に差がないことから熱漏洩の影響はなく、本
来の断熱性能を発揮しているといえる。
ないと判断でき、外被材のガスバリヤ性が優れているこ
とが判る。また、真空断熱材の中心部と端部付近におけ
る熱伝導率に差がないことから熱漏洩の影響はなく、本
来の断熱性能を発揮しているといえる。
【0039】なお、外被材3の熱融着層として使用でき
るフィルムは、高密度ポリエチレン,低密度ポリエチレ
ン,直鎖状低密度ポリエチレン,及びポリプロピレン等
があるが、ヒートシール性,ガスバリヤ性,耐ケミカル
アタック性,及びコストなどの観点から、総合的には高
密度ポリエチレンが好ましいが、減圧封止工程における
封止品質の安定性やシール強度を重視する場合には、直
鎖状低密度ポリエチレンを用いるのがより望ましい。ま
た、真空断熱材の使用環境温度が60℃〜100℃前後
と比較的高温の場合には、ポリプロピレンを用いるのが
より望ましい。また、熱融着層の厚さは、減圧封止工程
における封止品質の安定性や、熱融着部端面からのガス
侵入の抑制を考慮すると、いずれの材料においても25
μm〜60μmが適している。
るフィルムは、高密度ポリエチレン,低密度ポリエチレ
ン,直鎖状低密度ポリエチレン,及びポリプロピレン等
があるが、ヒートシール性,ガスバリヤ性,耐ケミカル
アタック性,及びコストなどの観点から、総合的には高
密度ポリエチレンが好ましいが、減圧封止工程における
封止品質の安定性やシール強度を重視する場合には、直
鎖状低密度ポリエチレンを用いるのがより望ましい。ま
た、真空断熱材の使用環境温度が60℃〜100℃前後
と比較的高温の場合には、ポリプロピレンを用いるのが
より望ましい。また、熱融着層の厚さは、減圧封止工程
における封止品質の安定性や、熱融着部端面からのガス
侵入の抑制を考慮すると、いずれの材料においても25
μm〜60μmが適している。
【0040】一方、筒状成形品の開口部を熱融着する場
合、3枚のラミネートフィルムが重なり合う部位12に
おいて、外被材3の内外を繋ぐトンネル状のスルーホー
ルが発生する可能性がある。しかし、本実施の形態1に
示すように、金属箔フィルム5aの構成を、中間層のア
ルミニウム箔9の両面に熱融着層8a,8bを形成して
3層構成のラミネートフィルムとすることにより、ヒー
トシール性が改善し、トンネル状のスルーホールの発生
を抑制することができる。
合、3枚のラミネートフィルムが重なり合う部位12に
おいて、外被材3の内外を繋ぐトンネル状のスルーホー
ルが発生する可能性がある。しかし、本実施の形態1に
示すように、金属箔フィルム5aの構成を、中間層のア
ルミニウム箔9の両面に熱融着層8a,8bを形成して
3層構成のラミネートフィルムとすることにより、ヒー
トシール性が改善し、トンネル状のスルーホールの発生
を抑制することができる。
【0041】これは、金属箔フィルム5aは、金属箔だ
けで十分なガスバリヤ性を確保できることからラミネー
トフィルムの構成が単純化でき、フィルム厚さを薄肉化
できること、及びラミネートフィルムを構成するプラス
チックフィルム材料を、両面とも同じ熱融着層として一
種類とすることができることから、熱融着時の構成材料
の膨張収縮に起因して生じるデラミネーションと称され
るフィルム間の剥離が低減できるためである。万一、金
属箔が剥離したとしても、溶融した熱融着層材料の流動
により、剥離した金属箔を完全に被覆できるため、スル
ーホールの発生を大幅に低減できる。
けで十分なガスバリヤ性を確保できることからラミネー
トフィルムの構成が単純化でき、フィルム厚さを薄肉化
できること、及びラミネートフィルムを構成するプラス
チックフィルム材料を、両面とも同じ熱融着層として一
種類とすることができることから、熱融着時の構成材料
の膨張収縮に起因して生じるデラミネーションと称され
るフィルム間の剥離が低減できるためである。万一、金
属箔が剥離したとしても、溶融した熱融着層材料の流動
により、剥離した金属箔を完全に被覆できるため、スル
ーホールの発生を大幅に低減できる。
【0042】なお、金属蒸着フィルム6は、ポリエチレ
ンテレフタレート10の外側にナイロン層を形成すれ
ば、対突き刺し性等の表面保護をより向上させることが
できる。このように、真空断熱材用の外被材の材料構成
としては、最外層は衝撃からの保護や剛性を付与するも
のであり、中間層はガスバリヤ性を確保するものであ
り、最内層は熱融着層としてフィルムの熱融着によって
密封(ヒートシール)する機能を有するものである。
ンテレフタレート10の外側にナイロン層を形成すれ
ば、対突き刺し性等の表面保護をより向上させることが
できる。このように、真空断熱材用の外被材の材料構成
としては、最外層は衝撃からの保護や剛性を付与するも
のであり、中間層はガスバリヤ性を確保するものであ
り、最内層は熱融着層としてフィルムの熱融着によって
密封(ヒートシール)する機能を有するものである。
【0043】更に、芯材の構成材料についても特に限定
するものではなく、無機繊維としてはグラスウール,セ
ラミックファイバー,ロックウール等があり、無機粉末
としては非晶質シリカ粉末,乾式シリカ粉末,パーライ
ト,及びこれら粉末の混合物等があり、有機発泡体とし
てはウレタン連通フォーム,ポリスチレン連通フォーム
等があり、真空断熱材の使用用途に応じて任意に選択す
ればよい。
するものではなく、無機繊維としてはグラスウール,セ
ラミックファイバー,ロックウール等があり、無機粉末
としては非晶質シリカ粉末,乾式シリカ粉末,パーライ
ト,及びこれら粉末の混合物等があり、有機発泡体とし
てはウレタン連通フォーム,ポリスチレン連通フォーム
等があり、真空断熱材の使用用途に応じて任意に選択す
ればよい。
【0044】また、ガス吸着材(図示せず)を必要に応
じて芯材とともに密封することにより、長期に渡って真
空度を保ち断熱性能を維持することができる。
じて芯材とともに密封することにより、長期に渡って真
空度を保ち断熱性能を維持することができる。
【0045】ガス吸着材としては、活性炭,ゼオライ
ト,ドーソナイト,ハイドロタルサイト,塩化カルシウ
ム,塩化リチウム,酸化マグネシウムや酸化カルシウム
等の金属酸化物,及び水酸化マグネシウムや水酸化カル
シウム等の金属水酸化物等の化合物がある。より望まし
くは、バリウム・リチウム合金を有するサエスゲッター
社製の「COMBO GETTER」を使用することに
より、より長期に渡って真空度を保ち、優れた断熱性能
を維持することができる。
ト,ドーソナイト,ハイドロタルサイト,塩化カルシウ
ム,塩化リチウム,酸化マグネシウムや酸化カルシウム
等の金属酸化物,及び水酸化マグネシウムや水酸化カル
シウム等の金属水酸化物等の化合物がある。より望まし
くは、バリウム・リチウム合金を有するサエスゲッター
社製の「COMBO GETTER」を使用することに
より、より長期に渡って真空度を保ち、優れた断熱性能
を維持することができる。
【0046】(実施の形態2)図3は、本発明の実施の
形態2による真空断熱材の断面図である。
形態2による真空断熱材の断面図である。
【0047】図3において、外被材3を構成する金属箔
フィルム5bは、図2に示す金属箔フィルム5aの外側
の面の熱融着部以外に、熱融着部材料よりも融点の高い
ナイロン層13が形成されている。熱融着層に高密度ポ
リエチレンを適用した場合、高密度ポリエチレンの融点
は約125℃であり、ナイロンは融点が約215℃のた
め、熱融着層より約90℃高い。すなわち、金属箔フィ
ルム5bと、金属蒸着フィルム6からなる筒状成形品の
開口部を熱融着する場合にも、インパルスシール機、あ
るいは熱融着機のシールバーが直接接する金属箔フィル
ム5bの最外層材料であるナイロンは溶融することな
く、フィルムの最内層の熱融着層が溶融して熱融着され
る。
フィルム5bは、図2に示す金属箔フィルム5aの外側
の面の熱融着部以外に、熱融着部材料よりも融点の高い
ナイロン層13が形成されている。熱融着層に高密度ポ
リエチレンを適用した場合、高密度ポリエチレンの融点
は約125℃であり、ナイロンは融点が約215℃のた
め、熱融着層より約90℃高い。すなわち、金属箔フィ
ルム5bと、金属蒸着フィルム6からなる筒状成形品の
開口部を熱融着する場合にも、インパルスシール機、あ
るいは熱融着機のシールバーが直接接する金属箔フィル
ム5bの最外層材料であるナイロンは溶融することな
く、フィルムの最内層の熱融着層が溶融して熱融着され
る。
【0048】したがって、シール温度条件がある程度高
温側に変動した場合でも、インパルスシール機、あるい
は熱融着機のシールバーに金属箔フィルムの最外層材料
が付着することはなく、外被材や真空断熱材の生産性を
阻害することがない。
温側に変動した場合でも、インパルスシール機、あるい
は熱融着機のシールバーに金属箔フィルムの最外層材料
が付着することはなく、外被材や真空断熱材の生産性を
阻害することがない。
【0049】このようにして作製した真空断熱材の熱伝
導率をヒートセンサー(英弘精機(株)製)を用いて平
均温度24℃で測定したところ、初期熱伝導率は0.0
033W/mKで、25℃で90日間放置後の熱伝導率
は0.0034W/mKであった。また、真空断熱材の
中央部の熱伝導率と、端部より30mm中央寄りの熱伝
導率を比較したところ、その差は認められなかった。
導率をヒートセンサー(英弘精機(株)製)を用いて平
均温度24℃で測定したところ、初期熱伝導率は0.0
033W/mKで、25℃で90日間放置後の熱伝導率
は0.0034W/mKであった。また、真空断熱材の
中央部の熱伝導率と、端部より30mm中央寄りの熱伝
導率を比較したところ、その差は認められなかった。
【0050】すなわち、経年時の熱伝導率の悪化が殆ど
ないと判断でき、外被材のガスバリヤ性が優れているこ
とが判る。また、真空断熱材の中心部と端部付近におけ
る熱伝導率に差がないことから熱漏洩の影響はなく、本
来の断熱性能を発揮しているといえる。
ないと判断でき、外被材のガスバリヤ性が優れているこ
とが判る。また、真空断熱材の中心部と端部付近におけ
る熱伝導率に差がないことから熱漏洩の影響はなく、本
来の断熱性能を発揮しているといえる。
【0051】なお、金属箔フィルム5bの外側の面の熱
融着部以外に適用する熱融着部材料よりも融点の高いラ
ミネート材料としてはナイロンに限定するものではな
く、ラミネートに適した材料で熱融着部材料よりも融点
が30℃以上高いものであればよい。
融着部以外に適用する熱融着部材料よりも融点の高いラ
ミネート材料としてはナイロンに限定するものではな
く、ラミネートに適した材料で熱融着部材料よりも融点
が30℃以上高いものであればよい。
【0052】(実施の形態3)図4は、本発明の実施の
形態3における電気給湯器の断面図である。
形態3における電気給湯器の断面図である。
【0053】図4において、14は電気給湯器であり、
外容器15と、内容器としての貯湯容器16と、蓋体1
7と、加熱器18と、真空断熱材1a,1b,1cとか
ら構成されている。真空断熱材1aは、貯湯容器16の
円筒形状に沿うように厚さ6mmの無機繊維成形体から
なる芯材を適用し、予め熱融着部が突出したヒレ部がな
い2辺を上下の位置としてロール加工により円筒形状に
成形している。また、貯湯容器16の底部周囲に真空断
熱材1b、及び、蓋体17の凹部にも真空断熱材1cが
配設されている。
外容器15と、内容器としての貯湯容器16と、蓋体1
7と、加熱器18と、真空断熱材1a,1b,1cとか
ら構成されている。真空断熱材1aは、貯湯容器16の
円筒形状に沿うように厚さ6mmの無機繊維成形体から
なる芯材を適用し、予め熱融着部が突出したヒレ部がな
い2辺を上下の位置としてロール加工により円筒形状に
成形している。また、貯湯容器16の底部周囲に真空断
熱材1b、及び、蓋体17の凹部にも真空断熱材1cが
配設されている。
【0054】これらの真空断熱材1a,1b,1cにお
いて、本発明の真空断熱材が適用できるのは貯湯容器1
6に適用した真空断熱材1aであり、真空断熱材1aの
製造方法及び構成材料は、芯材の形状が異なること、及
び外被材の熱融着層が比較的高温条件に適したポリプロ
ピレンであること以外は実施の形態1と同様である。
いて、本発明の真空断熱材が適用できるのは貯湯容器1
6に適用した真空断熱材1aであり、真空断熱材1aの
製造方法及び構成材料は、芯材の形状が異なること、及
び外被材の熱融着層が比較的高温条件に適したポリプロ
ピレンであること以外は実施の形態1と同様である。
【0055】以上のような構成からなる電気給湯器14
において、真空断熱材1aは貯湯容器16の上下方向に
熱融着部が突出したヒレ部が2辺存在しないため、真空
断熱材を効率的に配置できるとともに配設時の位置決め
が容易にできるという優れた効果がある。
において、真空断熱材1aは貯湯容器16の上下方向に
熱融着部が突出したヒレ部が2辺存在しないため、真空
断熱材を効率的に配置できるとともに配設時の位置決め
が容易にできるという優れた効果がある。
【0056】また、折り返し等のヒレ処理を行うことな
く適用できるため芯材部に折り返したヒレ部厚さの影響
もなく、貯湯容器16と真空断熱材1aを十分に密着さ
せて配設できるため貯湯容器16と真空断熱材1aの隙
間部に生じる対流がなくなり、より効率的な断熱効果が
得られる。
く適用できるため芯材部に折り返したヒレ部厚さの影響
もなく、貯湯容器16と真空断熱材1aを十分に密着さ
せて配設できるため貯湯容器16と真空断熱材1aの隙
間部に生じる対流がなくなり、より効率的な断熱効果が
得られる。
【0057】更に、真空断熱材の外被材のガスバリヤ層
が熱架橋となって引き起こされる熱漏洩の影響が軽微
で、かつ長期に渡って電気給湯器を使用した場合におい
ても断熱性能の経年劣化がない優れた断熱性能を有する
電気給湯器が実現できるため、保温電力量の大幅な低減
が可能となる。
が熱架橋となって引き起こされる熱漏洩の影響が軽微
で、かつ長期に渡って電気給湯器を使用した場合におい
ても断熱性能の経年劣化がない優れた断熱性能を有する
電気給湯器が実現できるため、保温電力量の大幅な低減
が可能となる。
【0058】このような電気給湯器は、効率的に消費電
力量の低減ができるとともにコンパクト化も実現するこ
とができる。
力量の低減ができるとともにコンパクト化も実現するこ
とができる。
【0059】なお、本発明の真空断熱材を使用した機器
としては、電気給湯器に限らず保温のみを行う給湯器や
炊飯器などにも適用できる。
としては、電気給湯器に限らず保温のみを行う給湯器や
炊飯器などにも適用できる。
【0060】(実施の形態4)図5は、本発明の実施の
形態4における冷蔵庫の斜視透視図である。また、図6
は、本発明の実施の形態4における冷蔵庫の断熱壁の断
面図である。
形態4における冷蔵庫の斜視透視図である。また、図6
は、本発明の実施の形態4における冷蔵庫の断熱壁の断
面図である。
【0061】図5及び図6において、19は冷蔵庫であ
り、鉄板からなる外箱20と、ABS樹脂からなる内箱
21と、外箱20と内箱21によって形成される空間に
充填されたシクロペンタンを発泡剤とする発泡断熱材2
2と、外箱20の内壁に取り付けられた真空断熱材1d
とを備えた断熱箱体23に、断熱箱体23の内部を冷却
する圧縮機と熱交換機とを配管で接続してなる冷却シス
テム(図示せず)を具備して構成されている。
り、鉄板からなる外箱20と、ABS樹脂からなる内箱
21と、外箱20と内箱21によって形成される空間に
充填されたシクロペンタンを発泡剤とする発泡断熱材2
2と、外箱20の内壁に取り付けられた真空断熱材1d
とを備えた断熱箱体23に、断熱箱体23の内部を冷却
する圧縮機と熱交換機とを配管で接続してなる冷却シス
テム(図示せず)を具備して構成されている。
【0062】なお、真空断熱材1dの製造方法及び構成
材料は、形状が異なる以外は実施の形態1と同様であ
る。
材料は、形状が異なる以外は実施の形態1と同様であ
る。
【0063】以上のような構成からなる冷蔵庫は、真空
断熱材の熱融着部が突出したヒレ部が少なくとも2辺存
在しないため、真空断熱材を効率的に配置できるととも
に配設時の位置決めが容易にできる。更には、複数の真
空断熱材の側面同士を密着して設置でき、広い面積にお
いて一層断熱効果が改善される。
断熱材の熱融着部が突出したヒレ部が少なくとも2辺存
在しないため、真空断熱材を効率的に配置できるととも
に配設時の位置決めが容易にできる。更には、複数の真
空断熱材の側面同士を密着して設置でき、広い面積にお
いて一層断熱効果が改善される。
【0064】また、発泡断熱材を充填する場合も、真空
断熱材のヒレ部が存在しない位置では発泡断熱材充填時
の流動が阻害されることなく充填され、キャビティーと
称される発泡断熱材の未充填部を生じない良好な断熱箱
体が成形できる。
断熱材のヒレ部が存在しない位置では発泡断熱材充填時
の流動が阻害されることなく充填され、キャビティーと
称される発泡断熱材の未充填部を生じない良好な断熱箱
体が成形できる。
【0065】更に、真空断熱材の外被材の金属層が熱架
橋となって引き起こされる熱漏洩の影響が軽微で、かつ
長期に渡って使用した場合においても断熱性能の経年劣
化がない優れた断熱性能を有する冷蔵庫が実現できる。
橋となって引き起こされる熱漏洩の影響が軽微で、かつ
長期に渡って使用した場合においても断熱性能の経年劣
化がない優れた断熱性能を有する冷蔵庫が実現できる。
【0066】したがって、断熱箱体の断熱性能に起因す
る熱負荷が低減し、省エネルギーとコストパフォーマン
スに優れた冷蔵庫を提供することができる。一方、本発
明の真空断熱材は、優れた断熱性能を有するため断熱効
果を同等とすれば断熱壁の薄壁化が可能となり、冷蔵庫
の省スペース化、あるいは冷蔵庫の庫内容積向上が達成
できる。
る熱負荷が低減し、省エネルギーとコストパフォーマン
スに優れた冷蔵庫を提供することができる。一方、本発
明の真空断熱材は、優れた断熱性能を有するため断熱効
果を同等とすれば断熱壁の薄壁化が可能となり、冷蔵庫
の省スペース化、あるいは冷蔵庫の庫内容積向上が達成
できる。
【0067】また、真空断熱材の芯材に無機繊維を適用
した場合は、芯材は不燃性であるため冷蔵庫安全性の面
からも優れており、冷媒として炭化水素系化合物を適用
した場合にも、製品安全性が優れたものとなる。
した場合は、芯材は不燃性であるため冷蔵庫安全性の面
からも優れており、冷媒として炭化水素系化合物を適用
した場合にも、製品安全性が優れたものとなる。
【0068】なお、本発明の真空断熱材を使用した機器
としては、冷蔵庫に限らず冷温蔵庫や携帯用のクーラー
ボックスなどにも適用できる。
としては、冷蔵庫に限らず冷温蔵庫や携帯用のクーラー
ボックスなどにも適用できる。
【0069】(実施の形態5)図7は、本発明の実施の
形態5におけるノート型コンピュータの断面図である。
形態5におけるノート型コンピュータの断面図である。
【0070】図7において、24はノート型コンピュー
タであり、装置内部のメインボード25の上部に具備さ
れたCPU等の発熱部26と、発熱部26と装置ケース
27との間を底部にて遮断する真空断熱材1eと、発熱
部26の放熱板(放熱機構)28とから構成されてい
る。
タであり、装置内部のメインボード25の上部に具備さ
れたCPU等の発熱部26と、発熱部26と装置ケース
27との間を底部にて遮断する真空断熱材1eと、発熱
部26の放熱板(放熱機構)28とから構成されてい
る。
【0071】なお、真空断熱材1eは、芯材に厚さ1m
mの無機繊維成形体を適用して成形し、拡張機器取り付
けユニット29と発熱部26とを遮断するため、更にL
型に曲げ加工を施しているが、製造方法及び構成材料
は、形状が異なる以外は実施の形態1と同等である。
mの無機繊維成形体を適用して成形し、拡張機器取り付
けユニット29と発熱部26とを遮断するため、更にL
型に曲げ加工を施しているが、製造方法及び構成材料
は、形状が異なる以外は実施の形態1と同等である。
【0072】したがって、本発明の真空断熱材を適用す
ることにより、熱融着部が突出したヒレ部が少なくとも
2辺存在しないため真空断熱材を効率的に配置できると
ともに配置時の位置決めが容易にできるという優れた効
果がある。
ることにより、熱融着部が突出したヒレ部が少なくとも
2辺存在しないため真空断熱材を効率的に配置できると
ともに配置時の位置決めが容易にできるという優れた効
果がある。
【0073】更には、折り返し等のヒレ処理を行うこと
なく適用でき、芯材部に折り返したヒレ部厚さの影響も
なく装置ケースと真空断熱材を十分に密着させて配置で
きるため、装置ケースと真空断熱材の隙間部に生じる対
流を抑制して大きな断熱効果を得ることができるととも
に、断熱材配設スペースの少ないノート型コンピュータ
の場合にも、省スペースを達成しつつ、効率的に断熱効
果を得ることができる。
なく適用でき、芯材部に折り返したヒレ部厚さの影響も
なく装置ケースと真空断熱材を十分に密着させて配置で
きるため、装置ケースと真空断熱材の隙間部に生じる対
流を抑制して大きな断熱効果を得ることができるととも
に、断熱材配設スペースの少ないノート型コンピュータ
の場合にも、省スペースを達成しつつ、効率的に断熱効
果を得ることができる。
【0074】また、真空断熱材の外被材の金属層が熱架
橋となって引き起こされる熱漏洩の影響が軽微で優れた
断熱効果が達成できる。更には、金属箔フィルムを有し
ていることから金属箔の熱伝導による熱拡散効果も期待
でき、より効率的な断熱が達成できる。
橋となって引き起こされる熱漏洩の影響が軽微で優れた
断熱効果が達成できる。更には、金属箔フィルムを有し
ていることから金属箔の熱伝導による熱拡散効果も期待
でき、より効率的な断熱が達成できる。
【0075】以上のことから、薄型化、軽量化が強く望
まれ、断熱材配設スペースが極めて少ないノート型コン
ピュータに真空断熱材を適用する場合にも装置底面部へ
の熱伝導を効率的に遮断することが可能となるため、装
置表面の温度上昇を抑え、利用者に不快感を与えること
を抑制できる。
まれ、断熱材配設スペースが極めて少ないノート型コン
ピュータに真空断熱材を適用する場合にも装置底面部へ
の熱伝導を効率的に遮断することが可能となるため、装
置表面の温度上昇を抑え、利用者に不快感を与えること
を抑制できる。
【0076】更に、装置内の拡張機器取り付けユニット
にて適用するPCカードに代表されるメモリー他、ハー
ドディスクドライブなど、熱に弱い部品を保護すること
ができ製品信頼性がより向上する。
にて適用するPCカードに代表されるメモリー他、ハー
ドディスクドライブなど、熱に弱い部品を保護すること
ができ製品信頼性がより向上する。
【0077】
【発明の効果】以上のように、本発明により、真空断熱
材の外被材の熱融着部が突出したヒレ部を、4辺のうち
少なくとも幅方向に対向する2辺の低減が可能で、ヒレ
処理の手間の低減と、ヒレを折り返すことによる外被材
のダメージが抑制でき、信頼性の向上が図れるとともに
配置時の位置決めが容易である。また、外被材は2枚の
フィルムで構成することにより、熱伝導に影響するガス
バリヤ層が連続せず、外被材が熱架橋となって引き起こ
される熱漏洩の影響が軽微で断熱性能に優れた真空断熱
材を提供することができる。更に、外被材を構成する幅
が違う2枚のフィルムのうち、幅の狭いフィルムの幅を
芯材の幅と同等に構成したので、外被材が熱架橋となっ
て生じる熱漏洩を低減し、かつガスバリヤ性を向上する
上で、最も良いバランスとなる。また、幅の狭いフィル
ムのみにフィルムの内外両面に熱融着のための熱融着層
を形成し、幅の広いフィルムは内側の面だけに熱融着層
を形成すればよく、経済的に良好な真空断熱材となる。
材の外被材の熱融着部が突出したヒレ部を、4辺のうち
少なくとも幅方向に対向する2辺の低減が可能で、ヒレ
処理の手間の低減と、ヒレを折り返すことによる外被材
のダメージが抑制でき、信頼性の向上が図れるとともに
配置時の位置決めが容易である。また、外被材は2枚の
フィルムで構成することにより、熱伝導に影響するガス
バリヤ層が連続せず、外被材が熱架橋となって引き起こ
される熱漏洩の影響が軽微で断熱性能に優れた真空断熱
材を提供することができる。更に、外被材を構成する幅
が違う2枚のフィルムのうち、幅の狭いフィルムの幅を
芯材の幅と同等に構成したので、外被材が熱架橋となっ
て生じる熱漏洩を低減し、かつガスバリヤ性を向上する
上で、最も良いバランスとなる。また、幅の狭いフィル
ムのみにフィルムの内外両面に熱融着のための熱融着層
を形成し、幅の広いフィルムは内側の面だけに熱融着層
を形成すればよく、経済的に良好な真空断熱材となる。
【0078】更に、本発明による真空断熱材を使用した
機器として熱漏洩の少ない断熱容器や断熱箱体、消費電
力量の少ない電気給湯器や冷蔵庫、並びに装置ケース表
面温度上昇による不快感を抑制するとともに内部の発熱
による不具合を防止した製品信頼性の高いノート型コン
ピュータ等を提供することができる。
機器として熱漏洩の少ない断熱容器や断熱箱体、消費電
力量の少ない電気給湯器や冷蔵庫、並びに装置ケース表
面温度上昇による不快感を抑制するとともに内部の発熱
による不具合を防止した製品信頼性の高いノート型コン
ピュータ等を提供することができる。
【図1】本発明の実施の形態1における真空断熱材の斜
視図
視図
【図2】図1のA−A’断面図
【図3】本発明の実施の形態2における真空断熱材の断
面図
面図
【図4】本発明の実施の形態3における電気給湯器の断
面図
面図
【図5】本発明の実施の形態4における冷蔵庫の斜視透
視図
視図
【図6】本発明の実施の形態4における冷蔵庫の断熱壁
の断面図
の断面図
【図7】本発明の実施の形態5におけるノート型コンピ
ュータの断面図
ュータの断面図
1,1a,1b,1c,1d,1e 真空断熱材
2 芯材
3 外被材
5a,5b 金属箔をガスバリヤ層としたラミネートフ
ィルム(金属箔フィルム) 6 金属蒸着を施したフィルムをガスバリヤ層としたラ
ミネートフィルム(金属蒸着フィルム) 7 熱融着部 8a,8b 高密度ポリエチレン 9 金属箔 10 ポリエチレンテレフタレート 11 アルミ蒸着を施したエチレン・ビニルアルコール
共重合体 13 ナイロン 15 外容器 16 貯湯容器 17 蓋体 20 外箱 21 内箱 22 発砲断熱材 23 断熱箱体 25 メインボード 26 発熱部 27 装置ケース 28 放熱板(放熱機構) 29 拡張機器取り付けユニット
ィルム(金属箔フィルム) 6 金属蒸着を施したフィルムをガスバリヤ層としたラ
ミネートフィルム(金属蒸着フィルム) 7 熱融着部 8a,8b 高密度ポリエチレン 9 金属箔 10 ポリエチレンテレフタレート 11 アルミ蒸着を施したエチレン・ビニルアルコール
共重合体 13 ナイロン 15 外容器 16 貯湯容器 17 蓋体 20 外箱 21 内箱 22 発砲断熱材 23 断熱箱体 25 メインボード 26 発熱部 27 装置ケース 28 放熱板(放熱機構) 29 拡張機器取り付けユニット
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(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
F16L 59/00 - 59/22
F25D 23/02 - 23/08
A47J 27/21
A47J 41/02
Claims (9)
- 【請求項1】 芯材と、前記芯材を密封する外被材とを
有し、前記外被材は互いに長さが同じで、かつ幅が違う
2枚のフィルムから成り、幅の狭いフィルムの幅が前記
芯材の幅と同等であり、前記幅の狭いフィルムの幅方向
に対向する一対の端縁部の外側の面と幅の広いフィルム
の幅方向に対向する一対の端縁部の内側の面とが熱融着
されていることを特徴とする真空断熱材。 - 【請求項2】 幅の狭いフィルムは金属箔をガスバリヤ
層とするラミネートフィルムであることを特徴とする請
求項1記載の真空断熱材。 - 【請求項3】 幅の狭いフィルムは、ガスバリヤ層と、
前記ガスバリヤ層の両面に積層された熱融着層とから形
成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記
載の真空断熱材。 - 【請求項4】 幅の狭いフィルムの外側の面において、
熱融着部以外が熱融着部材料より融点が高い材料で形成
されていることを特徴とする請求項1から請求項3のう
ちいずれか一項記載の真空断熱材。 - 【請求項5】 芯材と、外被材とを有し、前記外被材は
互いに長さが同じで、かつ幅が違う2枚のフィルムから
成り、この2枚のフィルムの幅方向に対向する一対の端
縁部を互いの外側の面と内側の面とを熱融着して一つの
筒状成形品を構成し、この筒状成形品に前記芯材を挿入
して内部を減圧した状態で、前記筒状成形品の長さ方向
に対向する一対の開口部をそれぞれ熱融着により密封し
ており、前記外被材である前記筒状成形品の熱融着部
が、幅の狭いフィルムの外側の面と、幅の広いフィルム
の内側の面とが熱融着され、前記幅の狭いフィルムの外
側の面において、熱融着部以外が熱融着部材料より融点
が高い材料で形成されていることを特徴とする真空断熱
材。 - 【請求項6】 互いに長さが同じで、かつ幅が違う2枚
のフィルムの、幅方向に対向する一対の端縁部を、幅の
狭いフィルムの外側の面と、幅の広いフィルムの内側の
面とを互いに熱融着して一つの筒状の外被材を成形し、
次いで前記筒状の外被材の長さ方向に対向する開口部か
ら幅の狭いフィルムの幅と同等の幅の芯材を挿入し、前
記外被材と前記芯材との間を減圧後、前記外被材の開口
部を熱融着により密封することを特徴とする真空断熱材
の製造方法。 - 【請求項7】 少なくとも、内容器と、外容器と、蓋体
とを有し、前記内容器の外周部に、請求項1から請求項
5のうちいずれか一項記載の真空断熱材を配設したこと
を特徴とする真空断熱材を使用した機器。 - 【請求項8】 少なくとも、外箱と、内箱と、前記外箱
と前記内箱によって形成される空間に充填された発泡断
熱材とを有し、前記空間内において、前記外箱又は前記
内箱のいずれか一方の壁面に請求項1から請求項5のう
ちいずれか一項記載の真空断熱材を配設したことを特徴
とする真空断熱材を使用した機器。 - 【請求項9】 少なくとも、装置ケースと、前記装置ケ
ースの内部に、発熱部と、拡張機器取り付けユニット
と、放熱機構とを有し、前記発熱部と前記装置ケースと
の間、又は、前記発熱部と前記拡張機器取り付けユニッ
トとの間の、少なくともいずれか一方に、請求項1から
請求項5のうちいずれか一項記載の真空断熱材を配設し
たことを特徴とする真空断熱材を使用した機器。
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JP2001268479A JP3482404B2 (ja) | 2001-09-05 | 2001-09-05 | 真空断熱材及び製造方法、並びにその真空断熱材を使用した機器 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003074785A JP2003074785A (ja) | 2003-03-12 |
JP3482404B2 true JP3482404B2 (ja) | 2003-12-22 |
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