JP2002178915A - 鉄道車両用ロングシート - Google Patents
鉄道車両用ロングシートInfo
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Abstract
に有利な鉄道車両用ロングシートを得る。 【構成】 座フレームと背ずりフレームとをアルミ系材
料の押出成形による一様断面材として別々に成形し、こ
の座フレームと背ずりフレームにそれぞれ、側板への固
定部を設けた鉄道車両用ロングシート。
Description
るロングシートに関し、特にその骨組構造に関する。
骨組構造は従来、複数の部材を溶接して構成されてい
た。しかし、溶接構造は精度が出にくいだけでなく、溶
接技術者の人件費がコストアップ要因となる。
向上及びコストダウンに有利な鉄道車両用ロングシート
を得ることを目的とする。
される複数人用のロングシートにおいて、座フレームと
背ずりフレームとをアルミ系材料の押出成形による一様
断面材として別々に成形し、この座フレームと背ずりフ
レームにそれぞれ、側板への固定部を設けたことを特徴
としている。
レームとは別部材からなる一様断面材からなる連結ブラ
ケットによって結合することができる。
に掛け止める掛止部と、この掛止部より下方に位置し側
板に当接する中空のストッパ部とによって構成し、側板
に、この掛止部を掛け止める掛止ブラケットと、この掛
止ブラケットに掛け止めた背ずりフレームを該側板側に
回動させたとき弾性変形してこのストッパ部と係合する
固定ブラケットとを備えることができる。
側板側に突出する中空の固定用突出部を設け、側板に、
この固定用突出部を保持する断面コ字状固定ブラケット
を備えることができる。
続する複数の縦壁とを有する中空構造とすると、強度上
及び軽量化の上で好ましい。また、座フレームは、車両
側板に固定される側板側座フレームと、この側板側座フ
レームにスライド結合される先端側座フレームとに分割
すると、例えば、一方のみの形状を変化させることで、
異なる仕様のロングシートに容易に対処できる。
道車両用ロングシートの第一の実施形態を示している。
本ロングシートは、背ずりフレーム10、座フレーム2
0、連結ブラケット30を主たる構成要素としている。
これらの構成要素は、アルミ系材料の押出成形によって
一様断面材として成形されるものである。
う背板部11の上端部に断面逆U字状をなす掛止片(掛
止部)12を有し、下方に、鉄道車両の側板40に向か
って伸びる中空のストッパ部13とを有している。スト
ッパ部13は、その側板40側の端部上面に、上方膨出
部13aを備えている。背板部11の下端部は、連結ブ
ラケット受け面14を構成する。15は、背板部11の
背面に適当間隔で設けた補強リブである。
側板側座フレーム20Aと、この側板側座フレーム20
Aにスライド結合される先端側座フレーム20Bとから
なっている。この側板側座フレーム20Aと先端側座フ
レーム20Bはそれぞれ、上壁21、下壁22及びこの
上壁21、下壁22間を接続する縦壁23を有してお
り、側板側座フレーム20Aはさらに、側板40側の端
部に、側板40に沿う側板固定壁24を有している。ま
た、この側板側座フレーム20Aの室内側先端部近傍に
は、上壁21、下壁22を凹ませた上下で対をなす溝2
5が形成されており、先端側座フレーム20Bの側板側
座フレーム20A側端部には、上壁21、下壁22を互
いに接近する内方に突出させた形で、この溝25に嵌ま
る凸条26が形成されている。先端側座フレーム20B
の車両内方の端部は、断面滑らかな曲線である。従っ
て、別々に押出成形された側板側座フレーム20Aと先
端側座フレーム20Bは、側板側座フレーム20Aの溝
25に先端側座フレーム20Bの凸条26を嵌めてスラ
イドさせることで、結合することができる。側板側座フ
レーム20Aと先端側座フレーム20Bの鉄道車両の左
右方向への長さの比率その他の形状は、車両の態様、要
求仕様等に応じて変化させることができる。
部31が、座フレーム20の側板側座フレーム20Aと
先端側座フレーム20Bの結合部近傍に、固定ビス32
で固定され、上端のL字状部33は、背ずりフレーム1
0の連結ブラケット受け面14の背面に接触する。
背ずりフレーム10、座フレーム20、連結ブラケット
30を鉄道車両の搭載場所(何人掛け用か)に応じた長
さに切断される。側板40には、その前後方向及び上下
に適当間隔をおいて掛止ブラケット41と、固定ブラケ
ット42とを固定しておく。背ずりフレーム10を側板
40に固定する際には、背ずりフレーム10の掛止片
(掛止部)12を掛止ブラケット41に掛け止める。掛
止ブラケット41と掛止片(掛止部)12は、鈎型に係
合して背ずりフレーム10の掛止ブラケット41を中心
とする若干の回動(傾動)を許す形状をなしており、一
方、固定ブラケット42は、ストッパ部13の上面に延
びるアーム部42aと、このアーム部42aの先端部に
曲折形成した凸部42bと、ストッパ42cとを有し、
側板40に固定されている。凸部42bは、中空のスト
ッパ部13の上方膨出部13aに弾性変形して係合し、
ストッパ42cはストッパ部13の先端部に当接する。
すなわち、掛止ブラケット41に掛止片(掛止部)12
を掛け止めた背ずりフレーム10を側板40側に回動さ
せると、ストッパ部13が固定ブラケット42のアーム
部42aの下面に進入し、上方膨出部13aが凸部42
bを押してアーム部42aを弾性変形させた後、ストッ
パ部13がストッパ42cに当接する。このとき、凸部
42bが上方膨出部13aを保持して、背ずりフレーム
10の固定作業が完了する。この状態では、アーム部4
2aがストッパ部13を下方に押圧し、掛止ブラケット
41と掛止片12の上下方向の遊びを取る。
した固定ブラケット44と固定ねじ45を介して側板4
0に固定される。すなわち、固定ブラケット44は、側
板40との間に、上側が開放された固定溝を構成し、こ
の固定溝内に、側板固定壁24の下端部(縁)が挿入固
定される。そして、側板固定壁24の上端部は、固定ね
じ45によって、直接側板40に固定される。
側板40に固定された背ずりフレーム10と座フレーム
20の間に固定される。上述のように、連結ブラケット
30の下端のL字状部31は、固定ビス32によって、
座フレーム20の側板側座フレーム20Aと先端側座フ
レーム20Bの結合部近傍に固定され、上端のL字状部
33は、背ずりフレーム10の連結ブラケット受け面1
4の背面に接触する。この連結ブラケット30によっ
て、背ずりフレーム10と座フレーム20の間の空間が
塞がれる。この連結ブラケット30は、背ずりフレーム
10または座フレーム20と一体に成形しておくことも
可能であるが、別体とすることで、背ずりフレーム10
と座フレーム20を小型にし、取り扱いを容易にするこ
とができる。
下面)には、取付ブラケット27aを介して、適宜間隔
で、握り棒27が固定され、座フレーム20の長さ方向
の端部には、ソデ取付ブラケット28aを介して、ソデ
仕切り28が固定される。また、背ずりフレーム10上
には背ずりマット10Mが固定され、座フレーム20上
には座マット(座ぶとん)20Mが固定される。この背
ずりマット10Mと座マット(座ぶとん)20Mの固定
には、面ファスナを用いることが好ましい。また、座フ
レーム20の下面には、ヒータ29が固定される。
両用ロングシートの第二実施形態を示している。この実
施形態は、背ずりフレーム10の形状及び固定構造、座
フレーム20の側板側座フレーム20Aと先端側座フレ
ーム20Bの分割態様、及び連結ブラケット30の形状
及び固定構造が第一の実施形態と異なる。背ずりフレー
ム10は、その上端部に掛止片(掛止部)12の代わり
にL字状部12’を有し、中間部に、ストッパ部13の
代わりにストッパ部13よりやや上方に位置する中空の
固定用突出部16を有する。この固定用突出部16は、
板状部16aの側板40側に、上下に突出する上下膨出
部16bを設けてなっている。
Aと先端側座フレーム20Bの分割位置の違い、先端側
座フレーム20Bの先端の断面形状の違い以外は、基本
的に第一の実施形態と同様である。連結ブラケット30
は、その下端部に側板40に沿う固定部34が形成され
ており、この固定部34は、固定ねじ45によって、座
フレーム20の側板固定壁24と一緒に側板40に共締
め固定される。
字状部12’を受ける受け金具46と、固定用突出部1
6を受ける断面コ字状ブラケット47とが固定されてい
る。断面コ字状ブラケット47は、例えば図5に示すよ
うに、固定用突出部16の上下膨出部16bによって押
し拡げられる一対の弾性アーム47aと、この一対の弾
性アーム47aの先端部にそれぞれ内方に向けて突出形
成した凸部47bと、一対の弾性アーム47aの底部に
設けたストッパ47cとを有している。固定用突出部1
6(上下膨出部16b)を一対の弾性アーム47aの間
に挿入して拡開し、ストッパ47cに当接させると、一
対の凸部47bが上下膨出部16bの上下に係合して背
ずりフレーム10が側板40に固定される。固定用突出
部16は、一様断面材の背ずりフレーム10の全長に渡
って設けられているのに対し、断面コ字状ブラケット4
7は、適宜間隔で側板40に固定すればよい。従ってこ
の実施形態のロングシートも、基本的には、第一の実施
形態と同様の手順によって、側板40に固定することが
できる。
面コ字状ブラケット47の設置態様を示している。本鉄
道車両用ロングシートは、例えば4人掛けを最小単位と
し、5人掛け、6人掛け、7人掛けと長さを異ならせる
ことができる。図6、図8、図9、図10は、4人掛け
用の最小単位に用いる複数個(図示例では4個)の断面
コ字状ブラケット47を単一の共通Cチャンネル材48
に固定し、この共通Cチャンネル材48を固定ねじ48
aで側板40に固定する態様を示している。一方、この
最小単位を5人掛け、6人掛け、7人掛けと拡張すると
きには、図6、図7、図10に示すように、個別ベース
49に断面コ字状ブラケット47を固定しておき、この
個別ベース49を、固定ねじ49aによって、必要数必
要位置に追加することで、容易に拡張することができ
る。
ト30は、背ずりフレーム10または座フレーム20と
一体に形成することが可能である。
い、安価で組立性に優れた鉄道車両用ロングシートが得
られる。
実施形態を示す断面図である。
実施形態を示す断面図である。
る。
コ字状固定ブラケットの斜視図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 鉄道車両の側板に沿って固定される複数
人用のロングシートにおいて、 座フレームと背ずりフレームとをアルミ系材料の押出成
形による一様断面材として別々に成形し、 この座フレームと背ずりフレームにそれぞれ、側板への
固定部を設けたことを特徴とする鉄道車両用ロングシー
ト。 - 【請求項2】 請求項1記載のロングシートにおいて、
座フレームと背ずりフレームの間は、両フレームとは別
部材からなる一様断面材からなる連結ブラケットによっ
て結合されている鉄道車両用ロングシート。 - 【請求項3】 請求項1または2記載のロングシートに
おいて、背ずりフレームの固定部は、側板に掛け止める
掛止部と、この掛止部より下方に位置し側板に当接する
中空のストッパ部とを有し、側板に、上記掛止部を掛け
止める掛止ブラケットと、この掛止ブラケットに掛け止
めた背ずりフレームを該側板側に回動させたとき弾性変
形してこのストッパ部と係合する固定ブラケットとが備
えられている鉄道車両用ロングシート。 - 【請求項4】 請求項1または2記載のロングシートに
おいて、背ずりフレームの固定部は、側板側に突出する
中空の固定用突出部を有し、側板に、この固定用突出部
を保持する断面コ字状固定ブラケットが備えられている
鉄道車両用ロングシート。 - 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項記載の
ロングシートにおいて、座フレームは、上下壁と、この
上下壁を接続する複数の縦壁とを有する中空構造をなし
ている鉄道車両用ロングシート。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項記載の
ロングシートにおいて、座フレームは、車両側板に固定
される側板側座フレームと、この側板側座フレームにス
ライド結合される先端側座フレームとに分割されている
鉄道車両用ロングシート。
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