JP2002178690A - シャープペンシル体を含むスライド式の複合筆記具 - Google Patents
シャープペンシル体を含むスライド式の複合筆記具Info
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Abstract
繰出作動時の摺動体の摺動がスムーズでかつコイルスプ
リングを安定して保持することのできる、シャープペン
シル体を含むスライド式の複合筆記具を提供する。 【解決手段】シャープペンシル体を含むスライド式の複
合筆記具において、摺動ケースの先端に、先端側に第1
のコイルスプリングを受ける第1コイルスプリング受部
と後端側に第2コイルスプリングを受ける第2コイルス
プリング受部を有したコイルスプリング受部材を、第2
コイルスプリング受部が各摺動溝に嵌挿するように配設
し、第1コイルスプリングを第1コイルスプリング受部
に、第2コイルスプリングを第2コイルスプリング受部
に支持して設ける。
Description
とも1本のシャープペンシル体を含むスライド式の複合
筆記具に関する。
イド式の複合筆記具を図1及び図2を用いて説明する
と、軸筒後端部内に付設した摺動ケース12の摺動溝1
3内に配設した第2コイルスプリング9により軸筒後端
方向に付勢した一方の摺動体4を、軸筒先端開口部2a
方向にスライドすることにより摺動体4の後端部に形成
した係合突起4bを摺動ケース12に形成した止め部1
2aに係止して、ボールペン体6の筆記先端部6aを軸
筒先端開口部2aから突出することができ、他方の第2
コイルスプリング10により軸筒後端方向に付勢した他
方の摺動体5の隆起部5aを軸筒先端方向に前進せしめ
ることで、止め部12aに係止していた係合突起4bを
他方の解除突起5cが解除し、さらに他方の摺動体5を
前進することにより他方の係合突起5bが止め部12a
に係止して突出状態を維持することのできる、筆記先端
部を選択して操り出し可能な繰り出し機構を有するとも
に、シャープペンシル体7の突出状態を維持した状態
で、摺動ケースの前方に配設した第1コイルスプリング
8により軸筒後端方向に付勢した樹脂製の摺動ケース1
2を軸筒先端方向に押圧することにより、シャープペン
シル体7の鉛芯繰出機構(図示せず)を作動させて鉛芯
を繰出し可能な構造としてある。
スライド式の複合筆記具においては、図示はしていない
が、摺動ケースを軸筒後端側へ付勢する第1コイルスプ
リングは、摺動ケースの先端面が第1コイルスプリング
受部となり、また、摺動体を軸筒後端方向に付勢する第
2のコイルスプリングは摺動溝内に、摺動ケース内と一
体に形成した突部間に配設していた。すなわち、摺動ケ
ース自体が第1及び第2コイルスプリング受部なってい
た。
の成形品である摺動ケースは、経時や環境により樹脂が
収縮して前記した摺動溝が狭くなってしまうことがあ
る。摺動溝が狭くなると、繰出作動時の摺動体の摺動が
スムーズでなくなり、特にシャープペンシル体において
は、筆記先端を軸筒内に没入させる際の衝撃により鉛芯
が折れないように第2コイルスプリングの設定荷重をボ
ールペン体に比べ低く設定しており、そのため、シャー
プペンシル体の軸筒後端方向への付勢力が小さく、第2
コイルスプリングが摺動溝に接触することにより、筆記
先端が突出した状態から没入した状態に戻り難いという
問題があった。また、複数の摺動溝と該摺動溝内に第2
コイルスプリングを保持するための突部を同時成形する
ことは技術的に難しいという問題があった。
の幅が変化し難くし、繰出作動時の摺動体の摺動がスム
ーズでかつコイルスプリングを安定して保持することの
できる、シャープペンシル体を含むスライド式の複合筆
記具を提供することである。
ープペンシル体を含む複数の筆記体を配設し、軸筒後端
部に、軸心方向に沿って延びる外部に開口した摺動溝を
径方向に区画してなる摺動ケースを、該摺動ケースの前
方に配設した第1コイルスプリングにより軸筒後端方向
に付勢して摺動自在に付設し、各筆記体の後部に連接し
た摺動体を、該摺動体に形成した隆起部を各摺動溝より
摺動ケース外周面に突出させ、摺動溝内に配設した第2
コイルスプリングにより軸筒後端方向に付勢して摺動溝
に摺動自在に収納してなり、前記摺動体を軸筒先端方向
にスライドすることにより、摺動体の後端部に形成した
係合突起を摺動ケースに形成した止め部に係止して筆記
体の突出状態を維持するとともに、シャープペンシル体
が突出した際は、摺動ケースを軸筒先端方向に押圧する
ことにより、シャープペンシル体の鉛芯繰出機構を作動
させて、鉛芯を繰出し可能としたシャープペンシル体を
含むスライド式の複合筆記具において、前記摺動ケース
の先端に、先端側に第1のコイルスプリングを受ける第
1コイルスプリング受部と後端側に第2コイルスプリン
グを受ける第2コイルスプリング受部を有したコイルス
プリング受部材を、第2コイルスプリング受部が各摺動
溝に嵌挿するように配設し、第1コイルスプリングを第
1コイルスプリング受部に、第2コイルスプリングを第
2コイルスプリング受部に支持して設けたことを特徴と
する。
重が、各筆記体を軸筒後端方向に付勢する第2コイルス
プリングの設定荷重の総和より高荷重であることを特徴
とする。
ルスプリング受部に突部を形成し、該突部に前記第1コ
イルスプリングおよび/または第2コイルスプリングを
嵌挿するように配設したことを特徴とする。
線材の線径、コイルピッチ、巻数、自由長及びコイルス
プリングを配設した後のコイルスプリングの全長(取付
け長)から設定される。例えば、線径、コイルピッチ、
巻数、自由長が同一の場合には自由長から取付け長を引
いた長さが長い程、コイルスプリングの設定荷重は高荷
重になる。コイルスプリングの設定荷重が高くなると、
コイルスプリングによる弾発力、本発明では、摺動ケー
スまたは摺動体の付勢力が大きくなる。前記第1コイル
スプリングの設定荷重が、各筆記体を軸筒後端方向に付
勢する第2コイルスプリングの設定荷重の総和より高荷
重であるとは、第1コイルスプリングによるコイルスプ
リング受部材の付勢力が高い状態のことであり、コイル
スプリング受部材は、常に軸筒後端側に付勢されている
ことになる。
シャープペンシルにおいて一般的に知られているチャッ
ク等の鉛芯を繰り出す機構のことである。
施の形態を説明する。尚、図面中同じ部材、同じ部品に
ついては同じ番号を付してある。 実施の形態1 図1から図7に示す、シャープペンシル体を含む複合筆
記具1は、前軸2と後軸3を螺合させ、さらに後軸3の
後端に摺動ケース12を付設した構造である。摺動ケー
ス12には、径方向に区画し外部に開口した摺動溝13
を形成してある。摺動ケース12の先端(筆記先端開口
部2a側)に、先端側に第1コイルスプリングを受ける
第1コイルスプリング受部11aと後端側に第2コイル
スプリングを受ける第2コイルスプリング受部11bを
有したコイルスプリング受部材11を、第2コイルスプ
リング受部11bを各摺動溝13に嵌挿して配設してあ
る。各摺動溝13に、インキ色の異なるボールペン体6
を3本及びシャープペンシル体7を、それらの外周に付
設した第2コイルスプリング9,10を第2コイルスプ
リング受部11bとボールペン体6及びシャープペンシ
ル体7の後端に取り付けられた摺動体4,5との間に付
設することにより後方に付勢させて摺動可能に配設す
る。摺動体4,5の隆起部4a,5aは、摺動溝13よ
り突出させてある。コイルスプリング受部材11の前端
と後軸3に形成した段部3aとの間に第1コイルスプリ
ング8を後端を第1コイルスプリング受部に当接させて
配設してある。摺動ケース12は、摺動ケース12に形
成した凸部14を、後軸3の係合孔15(凹部)に嵌合
させ、摺動可能に配設してある。
開口部2aから出没させるには、摺動体の一方の隆起部
4aを軸筒先端開口部2a方向に前進せしめることで、
摺動体4の後端部の係合突起4bが軸筒内に形成した止
め部12aに係止して、ボールペン体6のチップ先端部
6aを軸筒先端開口部2aから選択して突出することが
できる。他方の隆起部5a(クリップ部材)を軸筒先端
2a方向に前進せしめることで、一方の止め部12aに
係止していた係合突起4bを他方の解除突起5cが解除
し、前記ボールペン体6の筆記先端6aは軸筒2内に没
入させることができる。さらにクリップ部材5aを前進
することにより他方の係合突起5bが止め部12aに係
止して、シャープペンシル体の筆記先端部7aの突出状
態を維持することができる。シャープペンシル体の筆記
先端部7aを突出した状態で、第1コイルスプリング8
により軸筒後端側へ付勢した摺動ケース12を軸筒先端
開口部2a方向に押圧することにより、シャープペンシ
ル体の鉛芯繰出装置(図示せず)が作動して鉛芯を繰出
すことができる。
成した第2コイルスプリング受部11bを、摺動溝13
に嵌挿することにより、摺動溝の経時や環境による収縮
を防止することができるので、経時的にもスムーズな繰
出し作動が可能である。
11cを形成し、該突部11cに第1コイルスプリング
を嵌挿することにより、第1コイルスプリング8が軸筒
の径方向内側(矢印方向)への移動を防止することがで
きる。図示はしていないが、第2コイルスプリング9,
10についても同様である。コイルスプリング受部材1
1には回り防止のための突起11eを形成してある。
11の配設方法は、第2コイルスプリング受部11b
が、各摺動溝13に嵌挿するように配設してあれば特に
限定されないが、配設位置からずれることのないよう
に、乗り越し嵌合や凹凸嵌合等により配設することが好
ましいが、第1コイルスプリング8の設定荷重を、第2
コイルスプリング9,10を含む第2コイルスプリング
の設定荷重の総和より高荷重に設定することにより、コ
イルスプリング受部材11を遊嵌するだけであっても、
第1コイルスプリングにより、コイルスプリング受部材
11は軸筒後端側に常に押圧された状態となり位置ずれ
を生じ難くなるので、乗り越し嵌合部や凹凸嵌合部等を
必要としないため構造を簡単にすることができ、さらに
組立て作業を簡素化することができる。
1は、コイルスプリング受部材の別例を示すもので、コ
イルスプリング受部材31の第2コイルスプリング受部
を摺動ケース12の内面を覆うように、摺動溝13に嵌
挿した以外は、実施の形態1と同様である。コイルスプ
リング受部材11には回り防止のための突起31eを形
成してある。
したシャープペンシル体を1本とボールペン体を3本の
複合筆記具に限定されるものではなく、少なくともシャ
ープペンシル体を1本含む複数の筆記体を適宜選択して
用いることができる。また、筆記体に摺動体を連接する
構造は特に限定されない。
幅が変化し難くし、繰出作動時の摺動体の摺動がスムー
ズでかつコイルスプリングを安定して保持することので
きる、シャープペンシル体を含むスライド式の複合筆記
具を提供することができた。
る。
を繰り出した状態を示す縦断面図である。
受部材を示す図である。
受部材を示す図である。
図である。
る。
図である。
Claims (3)
- 【請求項1】軸筒内にシャープペンシル体を含む複数の
筆記体を配設し、軸筒後端部に、軸心方向に沿って延び
る外部に開口した摺動溝を径方向に区画してなる摺動ケ
ースを、該摺動ケースの前方に配設した第1コイルスプ
リングにより軸筒後端方向に付勢して摺動自在に付設
し、各筆記体の後部に連接した摺動体を、該摺動体に形
成した隆起部を各摺動溝より摺動ケース外周面に突出さ
せ、摺動溝内に配設した第2コイルスプリングにより軸
筒後端方向に付勢して摺動溝に摺動自在に収納してな
り、前記摺動体を軸筒先端方向にスライドすることによ
り、摺動体の後端部に形成した係合突起を摺動ケースに
形成した止め部に係止して筆記体の突出状態を維持する
とともに、シャープペンシル体が突出した際は、摺動ケ
ースを軸筒先端方向に押圧することにより、シャープペ
ンシル体の鉛芯繰出機構を作動させて、鉛芯を繰出し可
能としたシャープペンシル体を含むスライド式の複合筆
記具において、前記摺動ケースの先端に、先端側に第1
のコイルスプリングを受ける第1コイルスプリング受部
と後端側に第2コイルスプリングを受ける第2コイルス
プリング受部を有したコイルスプリング受部材を、第2
コイルスプリング受部が各摺動溝に嵌挿するように配設
し、第1コイルスプリングを第1コイルスプリング受部
に、第2コイルスプリングを第2コイルスプリング受部
に支持して設けたことを特徴とするシャープペンシル体
を含むスライド式の複合筆記具。 - 【請求項2】前記第1コイルスプリングの設定荷重が、
各筆記体を軸筒後端方向に付勢する第2コイルスプリン
グの設定荷重の総和より高荷重であることを特徴とする
請求項1に記載のシャープペンシル体を含むスライド式
の複合筆記具。 - 【請求項3】前記第1および/または第2コイルスプリ
ング受部に突部を形成し、該突部に前記第1コイルスプ
リングおよび/または第2コイルスプリングを嵌挿する
ように配設したことを特徴とする請求項1又は2に記載
のシャープペンシル体を含むスライド式の複合筆記具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000378570A JP4518663B2 (ja) | 2000-12-13 | 2000-12-13 | シャープペンシル体を含むスライド式の複合筆記具 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007296699A (ja) * | 2006-04-28 | 2007-11-15 | Zebra Pen Corp | 複式筆記具 |
JP2008049709A (ja) * | 2007-10-05 | 2008-03-06 | Zebra Pen Corp | 筆記具 |
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JPH072234Y2 (ja) * | 1990-09-28 | 1995-01-25 | 株式会社パイロット | シャープペンシル体を含む多芯筆記具 |
-
2000
- 2000-12-13 JP JP2000378570A patent/JP4518663B2/ja not_active Expired - Fee Related
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